【文献】
Motorola,EUTRA SC-FDMA Uplink Pilot/Reference Signal Design,3GPP RAN WG1 #47 R1-063057,2006年11月10日,pp.1-5
【文献】
Q. Li, A. Q. Hu,A High Efficiency Spread Spectrum Modulation Based on Non-Strictly Orthogonal Sequences,2009 International Conference on Wireless Communications & Signal Processing,2009年11月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複素数拡張シーケンスに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定することは、前記複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合、及びシステムの予め確定した伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けに基づいて、前記複素数拡張シーケンス集合に関連するY個の伝送リソースを確定し、システム固定設定、システムの送信した指示シグナリング又は発信機身分識別情報に基づいて、前記Y個の伝送リソースからZ個の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとし、その中、Yが1以上の整数であり、Zが1以上の整数であることを含む請求項2に記載のデータ伝送方法。
前記発信機身分識別情報は少なくとも、発信機番号、発信機身分識別コード、発信機位置、発信機ネットワークアドレスのうちの1つを含む請求項3〜6のいずれか1項に記載のデータ伝送方法。
前記使用しようとする伝送リソースを確定することは、システムの予め確定したN個の伝送リソースに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定し、その中、各伝送リソースは、1つの伝送リソースユニット、1つの伝送リソースブロック又は1つの伝送リソース集合であり、Nは1以上の整数である請求項1に記載のデータ伝送方法。
前記使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、システムの予め確定したS個の複素数拡張シーケンス集合に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、その中、各複素数拡張シーケンス集合は、X個の長さがLである複素数拡張シーケンスを含み、Sは1以上の整数であり、Xは1以上の整数であり、Lは1よりも大きい整数であることを含む請求項1に記載のデータ伝送方法。
前記複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルを処理し、シンボルシーケンスを生成することは、前記複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行い、拡張後のシンボルシーケンスを生成することを含む請求項1に記載のデータ伝送方法。
前記伝送リソースにより前記シンボルシーケンスを送信することは、前記シンボルシーケンスを前記伝送リソースにマッピングし、送信信号を形成して、送信することを含む請求項1に記載のデータ伝送方法。
コンピュータの実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータの実行可能な指令が実行される場合、請求項1〜12のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について詳しく説明する。なお、矛盾が生じない場合には、本願における実施例及び実施例における特徴は、互いに任意に組み合わせることができる。
【0037】
図1は、本発明の実施例によるデータ伝送方法のフローチャートである。
図1に示すように、本発明の実施例によるデータ伝送方法は、発信機又は端末に適用されることができ、下記ステップS1〜S3を含む。
【0038】
ステップS1:使用しようとする伝送リソース及び複素数拡張シーケンスを確定する。
【0039】
選択的に、該ステップにおいて、使用しようとする伝送リソース及び複素数拡張シーケンスを確定することは、
(1)使用しようとする伝送リソース、及び使用しようとする複素数拡張シーケンスをそれぞれ確定すること、
(2)まず、使用しようとする伝送リソースを確定し、それから、前記伝送リソースに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(3)まず、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、それから、前記複素数拡張シーケンスに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0040】
選択的に、該ステップにおいて、システムの予め確定したN個の伝送リソースに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定し、各伝送リソースは、1つの伝送リソースユニット、1つの伝送リソースブロック又は1つの伝送リソース集合であり、Nは1以上の整数である。
【0041】
選択的に、該ステップにおいて、使用しようとする伝送リソースを確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0042】
選択的に、該ステップにおいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(4)ランダム生成の方式に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
のうちの少なくとも1つの方式に基づいて(それに制限されない)、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
又は、
まず、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定し、それから、前記複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
を含む。
【0043】
その中、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定すること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0044】
その中、前記複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、前記複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、前記複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、前記複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(4)ランダム選択の方式に基づいて、前記複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0045】
選択的に、該ステップにおいて、システムの予め確定したS個の複素数拡張シーケンス集合に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、その中、各複素数拡張シーケンス集合は、X個の長さがLである複素数拡張シーケンスを含み、Sは1以上の整数であり、Xは1以上の整数であり、Lは1よりも大きい整数である。
【0046】
選択的に、該ステップにおいて、前記複素数拡張シーケンスの各要素は複素数であり、そして、各要素の実部と虚部の取る値はいずれも、M要素実数集合からのものであり、その中、Mは2以上の整数である。
【0047】
選択的に、前記M要素実数集合は、
[−(M−1)/2, (M−1)/2]の範囲内のM個の整数からなり、Mが奇数である集合、
[−(M−1), (M−1)]の範囲内のM個の奇数からなり、Mが偶数である集合、
[−(M−1)/2, (M−1)/2]の範囲内のM個の整数にそれぞれ指定係数を乗算して得られたM個の実数からなり、Mが奇数である集合、
[−(M−1), (M−1)]の範囲内のM個の奇数にそれぞれ指定係数を乗算して得られたM個の実数からなり、Mが偶数である集合、
のうちの1つを含んでもよいが、それに制限されない。
ここで、指定係数は、複素数拡張シーケンスのエネルギー正規化効果の実現に用いられることができる。
【0048】
選択的に、該ステップにおいて、前記伝送リソースに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
前記伝送リソース及び発信機身分識別情報に基づいて、システムの予め設定したルール又はランダム生成の方式に従って、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
又は、
システムの予め確定した伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けに基づいて、前記伝送リソースに関連するV個の複素数拡張シーケンス集合を確定し、それから、
(1)システム固定設定、
(2)システムの送信した指示シグナリング、
(3)発信機身分識別情報、
(4)ランダム選択の方式、
のうちの1つの方式に基づいて(それに制限されない)、前記V個の複素数拡張シーケンス集合からW個の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとし、その中、Vは1以上の整数であり、Wは1以上の整数であること、
を含む。
【0049】
選択的に、該ステップにおいて、前記複素数拡張シーケンスに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定することは、前記複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合、及びシステムの予め確定した伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けに基づいて、前記複素数拡張シーケンス集合に関連するY個の伝送リソースを確定し、それから、
(1)システム固定設定、
(2)システムの送信した指示シグナリング、
(3)発信機身分識別情報、
のうちの1つの方式に基づいて(それに制限されない)、前記Y個の伝送リソースからZ個の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとし、その中、Yは1以上の整数であり、Zは1以上の整数であること、を含む。
【0050】
選択的に、上記発信機身分識別情報は、
(1)発信機番号、
(2)発信機身分識別コード、
(3)発信機位置、
(4)発信機ネットワークアドレス、
のうちの1つを含むが、それに制限されない。
【0051】
選択的に、上記システムの予め確定した伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けは、
(1)伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の一対一対応の関係、
(2)1つの伝送リソースが複数の複素数拡張シーケンス集合に対応する関係、
(3)複数の伝送リソースが1つの複素数拡張シーケンス集合に対応する関係、
(4)複数の伝送リソースと複数の複素数拡張シーケンス集合との間の対応関係、
のうちの1つの方式を含むが、それに制限されない。
【0052】
ステップS2:前記複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルを処理し、シンボルシーケンスを生成する。
【0053】
選択的に、該ステップにおいて、前記複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行い、拡張後のシンボルシーケンスを生成する。
【0054】
その中、拡張処理とは、各送信しようとするデータシンボルと前記複素数拡張シーケンスの各要素(複素数シンボル)との複素数掛け算を行い、最終的に前記複素数拡張シーケンスの長さと同じ複素数シンボルシーケンスを形成することを指す。
【0055】
ステップS3:前記伝送リソースにより前記シンボルシーケンスを送信する。
【0056】
選択的に、該ステップにおいて、前記シンボルシーケンスを前記伝送リソースにマッピングし、送信信号を形成して、送信する。
【0057】
図2は、本発明の実施例によるデータ伝送装置の模式図である。
図2に示すように、本発明の実施例によるデータ伝送装置は、確定モジュール10、処理モジュール11及び送信モジュール12を備える。確定モジュール10は、使用しようとする伝送リソース及び複素数拡張シーケンスを確定するように設定され、処理モジュール11は、前記複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルを処理し、シンボルシーケンスを生成するように設定され、送信モジュール12は、前記伝送リソースにより前記シンボルシーケンスを送信するように設定される。
【0058】
本実施例によるデータ伝送装置は、例えば、発信機又は端末に設置される。また、前記装置の具体的な操作については、上記方法に記載のようなものであるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0059】
以下、具体的な実施例と結び付け、本願について詳細に説明する。
【0060】
実施例1
図3に示すように、本実施例において、データ伝送方法は、下記ステップS11〜S13を含む。
【0061】
ステップS11:発信機は、使用しようとする伝送リソース、及び使用しようとする複素数拡張シーケンスをそれぞれ確定する。
【0062】
本実施例において、システムは、N個の伝送リソースを予め確定し、各伝送リソースは、1つの伝送リソースユニット、1つの伝送リソースブロック又は1つの伝送リソース集合であり、その中、Nは1以上の整数である。
【0063】
その中、上記伝送リソースは、キャリア、タイムスロット、時間周波数リソース、空間領域リソース等のタイプ又は定義を含んでもよい。
【0064】
発信機が使用しようとする伝送リソースを確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、例を挙げれば、システムが発信機の使用可能な伝送リソースを固定的に設定し、発信機がずっと該伝送リソースを使用してデータ伝送を行うこと、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、例を挙げれば、発信機がシステムにアクセスした場合、システムは、発信機に指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な伝送リソースを通知すること、又は、システムは、シグナリングにより発信機の使用可能な伝送リソースを静的に設定し、発信機は、比較的長い時間内でいずれも該伝送リソースを使用してデータ伝送を行い、システムは、発信機に静的に設定した伝送リソースを変更できるが、変更時間間隔は比較的長く、例えば、1日、1週間、1ヶ月等或いはシステムが変更する必要な場合に変更すること、又は、システムは、周期的若しくは触発的に発信機に半静的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な伝送リソースを通知すること、又は、発信機がデータ伝送を行う場合、システムは、発信機に動的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な伝送リソースを通知すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること、例を挙げれば、発信機は、その番号、身分識別コード、位置又はネットワークアドレス等に基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定し、例えば、複数の発信機番号がそれぞれ0,1,…,Aであり、伝送リソースの数量がNであり、伝送リソースインデックスがそれぞれ0,1,…,N−1であれば、発信機Aは、その使用しようとする伝送リソースが(A mod N)であることを確定することができ、その中、modは剰余演算を表すこと、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0065】
本実施例において、システムは更に、S個の複素数拡張シーケンス集合を予め確定し、各複素数拡張シーケンス集合は、X個の長さがLである複素数拡張シーケンスを含み、その中、Sは1以上の整数であり、Xは1以上の整数であり、Lは1よりも大きい整数である。
【0066】
その中、前記複素数拡張シーケンスの各要素は複素数であり、そして、各要素の実部と虚部の取る値はいずれもM要素実数集合からのものであり、Mは2以上の整数であり、例えば、Mの取る値が2であれば、複素数拡張シーケンスの各要素の実部と虚部の取る値はいずれも集合の{−1, 1}からのものであり、Mの取る値が3であれば、複素数拡張シーケンスの各要素の実部と虚部の取る値はいずれも集合の{−1, 0, 1}からのものである。また、各複素数拡張シーケンスに対してエネルギー正規化処理を行うことも考慮してもよい。
【0067】
発信機が使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、システムが、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスを固定的に設定し、発信機が、ずっと該複素数拡張シーケンスを使用してデータ伝送を行うこと、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機がシステムにアクセスした場合、システムは、発信機に指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスを通知すること、又は、システムは、シグナリングにより発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスを静的に設定し、発信機は、比較的長い時間内でいずれも該複素数拡張シーケンスを使用してデータ伝送を行い、システムは、発信機に静的に設定した複素数拡張シーケンスを変更できるが、変更時間間隔は比較的長く、例えば、1日、1週間、1ヶ月等或いはシステムが変更する必要な場合に変更すること、又は、システムは、周期的若しくは触発的に発信機に半静的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスを通知すること、又は、発信機がデータ伝送を行う場合、システムは、発信機に動的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスを通知すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機は、その身分識別情報に基づいてシステムの予め設定したルールに従って、そのランダムシーケンス発生器の初期状態を確定して、使用しようとする複素数拡張シーケンスをランダムに生成すること、又は、発信機は、その身分識別情報からなるシーケンスマスク又はシーケンスインデックスに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(4)ランダム生成の方式に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機は、ランダムシーケンス発生器を用いて、使用しようとする複素数拡張シーケンスをランダムに生成すること、
のうちの少なくとも1つの方式に基づいて(それに制限されない)、発信機が、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
又は、
発信機が、まず、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定し、それから、該複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
を含む。
【0068】
その中、発信機が使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定すること、例を挙げれば、システムが、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンス集合を固定的に設定し、発信機が、ずっと該複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定すること、例を挙げれば、発信機がシステムにアクセスした場合、システムは、発信機に指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンス集合を通知すること、又は、システムは、シグナリングにより発信機の使用可能な複素数拡張シーケンス集合を静的に設定し、発信機は、比較的長い時間内でいずれも該複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、システムは、発信機に静的に設定した複素数拡張シーケンス集合を変更できるが、変更時間間隔は比較的長く、例えば、1日、1週間、1ヶ月等或いはシステムが変更する必要な場合に変更すること、又は、システムは、周期的若しくは触発的に発信機に半静的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンス集合を通知すること、又は、発信機がデータ伝送を行う場合、システムは、発信機に動的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンス集合を通知すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定すること、例を挙げれば、発信機は、その番号、身分識別コード、位置又はネットワークアドレス等に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンス集合を確定し、例えば、複数の発信機番号がそれぞれ0,1,…,Aであり、複素数拡張シーケンス集合の数量がSであり、複素数拡張シーケンス集合インデックスがそれぞれ0,1,…,S−1であれば、発信機Aは、その使用しようとする複素数拡張シーケンス集合が(A mod S)であることを確定することができ、その中、modは剰余演算を表すこと、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0069】
その中、発信機が確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
(1)システム固定設定に基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、システムが、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックスを固定的に設定し、発信機が、該インデックスに基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機がシステムにアクセスした場合、システムは、発信機に指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックスを通知すること、又は、システムは、シグナリングにより発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックスを静的に設定し、発信機は、比較的長い時間内でいずれも該インデックスに基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、システムは、発信機に静的に設定した複素数拡張シーケンスインデックスを変更できるが、変更時間間隔は比較的長く、例えば1日、1週間、1ヶ月等或いはシステムが変更する必要な場合に変更すること、又は、システムは、周期的若しくは触発的に発信機に半静的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックスを通知すること、又は、発信機がデータ伝送を行う場合、システムは、発信機に動的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックスを通知すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機は、その番号、身分識別コード、位置又はネットワークアドレス等に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスインデックスを確定し、例えば、複数の発信機番号がそれぞれ0,1,…,Aであり、確定した複素数拡張シーケンス集合における複素数拡張シーケンスの数量がXであり、複素数拡張シーケンスインデックスがそれぞれ0,1,…,X−1であれば、発信機Aは、その使用しようとする複素数拡張シーケンスインデックスが(A mod X)であることを確定することができ、その中、modは剰余演算を表すこと、
(4)ランダム選択の方式に基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機は、その乱数発生器の出力した乱数を複素数拡張シーケンスインデックスとし、該インデックスに基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0070】
ステップS12:発信機は、確定した複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行い、拡張後のシンボルシーケンスを生成する。
【0071】
また、発信機は、上記シンボルシーケンスに対して更なるプリコーディング処理又はフーリエ変換処理等を行い、処理後のシンボルシーケンスを生成してもよい。
【0072】
ステップS13:発信機は、生成したシンボルシーケンスを、確定した伝送リソースにマッピングし、送信信号を形成して、送信する。
【0073】
上記「システム」は、データ伝送送受信システムであり、発信機、受信機及び関連する機能ノード等を含み、発信機は、端末発信機、基地局発信機又は他のタイプの発信機であってもよく、受信機は、基地局受信機、端末受信機又は他のタイプの受信機であってもよく、関連する機能ノードは、ネットワーク管理ユニット、操作メンテナンスユニット等であってもよく、上記システムに関連する記載又は操作は、端末により実施され、又は基地局により実施され、又は他のタイプの発信機或いは受信機により実施され、又は関連する機能ノードにより実施されてもよく、本発明の実施例は、これを制限しない。
【0074】
実施例2
図4に示すように、本実施例において、データ伝送方法は、下記ステップS21〜S23を含む。
【0075】
ステップS21:発信機は、まず、使用しようとする伝送リソースを確定し、それから、確定した伝送リソースに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定する。
【0076】
本実施例において、システムは、N個の伝送リソースを予め確定し、Nは1以上の整数である。具体的な過程は実施例1と類似するため、繰り返して説明しない。
【0077】
発信機は使用しようとする伝送リソースを確定する。具体的な過程は実施例1と類似するため、繰り返して説明しない。
【0078】
本実施例において、システムは、更に、S個の複素数拡張シーケンス集合を予め確定し、各複素数拡張シーケンス集合には、X個の長さがLである複素数拡張シーケンスが含まれ、その中、Sは1以上の整数であり、Xは1以上の整数であり、Lは1よりも大きい整数である。具体的な過程は実施例1と類似するため、繰り返して説明しない。
【0079】
本実施例において、システムは更に、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けを予め確定し、
(1)伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の一対一対応の関係、
(2)1つの伝送リソースが複数の複素数拡張シーケンス集合に対応する関係、
(3)複数の伝送リソースが1つの複素数拡張シーケンス集合に対応する関係、
(4)複数の伝送リソースと複数の複素数拡張シーケンス集合との間の対応関係、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。上記方式(4)において、複数の伝送リソースは、1つの伝送リソースの組合せを構成し、複数の複素数拡張シーケンス集合は、1つの複素数拡張シーケンス集合の組合せを構成することができ、複数の伝送リソースと複数の複素数拡張シーケンス集合は、一対一対応の関係であってもよく、他の対応関係、例えば、伝送リソースの組合せと複素数拡張シーケンス集合の組合せとの間の全体的な一対一対応の関係であってもよく、発信機は、使用しようとする伝送リソースを確定する際に、これらの複数の伝送リソースにおける全部の伝送リソースを使用しようとすることを確定することができる。
【0080】
ここで、システムは、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けを予め確定し、システムにより固定的に設定されてもよく、システムによりシグナリングを介して設定されてもよく、システムにより黙示的に指示されてもよい。
【0081】
発信機が、確定した伝送リソースに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
確定した伝送リソース及び発信機身分識別情報に基づいて、システムの予め設定したルール又はランダム生成の方式に従って、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、例を挙げれば、発信機は、確定した伝送リソースインデックスに基づいて、システムの予め設定したルールに従って、そのランダムシーケンス発生器の初期状態を確定し、その身分識別情報に基づいてシーケンスマスク又はシーケンスインデックスを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスをランダムに生成すること、又は、発信機は、確定した伝送リソースインデックス及びその身分識別情報に基づいて、システムの予め設定したルールに従って、そのランダムシーケンス発生器の初期状態を確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスをランダムに生成すること、
又は、
システムの予め確定した伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けに基づいて、確定した伝送リソースに関連するV個の複素数拡張シーケンス集合を確定し、それから、
(1)システム固定設定に基づいて、上記V個の複素数拡張シーケンス集合から、W個の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすること、例を挙げれば、システムが、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックス、或いは複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスを固定的に設定し、発信機が、該情報に基づいて、確定したV個の複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとするW個の複素数拡張シーケンスを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、上記V個の複素数拡張シーケンス集合から、W個の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすること、例を挙げれば、発信機がシステムにアクセスした場合、システムは、発信機に指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックス、或いは複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスを通知すること、又は、システムは、シグナリングにより発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックス、或いは複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスを静的に設定し、発信機は、比較的長い時間内でいずれも該情報に基づいて、確定したV個の複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとするW個の複素数拡張シーケンスを確定し、システムは、発信機に静的に設定した情報を変更できるが、変更時間間隔は比較的長く、例えば、1日、1週間、1ヶ月等或いはシステムが変更する必要な場合に変更すること、又は、システムは、周期的若しくは触発的に発信機に半静的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックス、或いは複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスを通知すること、又は、発信機がデータ伝送を行う場合、システムは、発信機に動的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な複素数拡張シーケンスインデックス、或いは複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスを通知すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、上記V個の複素数拡張シーケンス集合から、W個の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすること、例を挙げれば、発信機は、その番号、身分識別コード、位置又はネットワークアドレス等に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスインデックス、或いは複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスを確定し、例えば、複数の発信機番号がそれぞれ0,1,…,Aであり、確定したV個の複素数拡張シーケンス集合における複素数拡張シーケンスの数量がいずれもXであり、複素数拡張シーケンスインデックスがそれぞれ0,1,…,X−1であれば、発信機Aは、その使用しようとする複素数拡張シーケンスインデックスが(A mod X)であることを確定することができ、その中、modは剰余演算を表すこと、
(4)ランダム選択の方式に基づいて、上記V個の複素数拡張シーケンス集合から、W個の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすること、例を挙げれば、発信機は、その乱数発生器の出力した乱数を複素数拡張シーケンスインデックス、又は複素数拡張シーケンス集合と複素数拡張シーケンスインデックスとし、該情報に基づいて、確定したV個の複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとするW個の複素数拡張シーケンスを確定すること、
のうちの1つの方式に基づいて(それに制限されない)、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、
を含む。
ここでは、Vが1以上の整数であり、Wが1以上の整数である。
【0082】
上記V個の複素数拡張シーケンス集合から、W個の複素数拡張シーケンスを選択することは、
(1)発信機が確定した伝送リソースの数量が1つであり、且つ、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間が一対一対応の関係であれば、発信機は、確定した伝送リソースに関連する複素数拡張シーケンス集合の数量も1つであることを確定し、発信機は、該複素数拡張シーケンス集合から1つの複素数拡張シーケンス又は複数の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができること、
(2)発信機が確定した伝送リソースの数量が複数であり、且つ、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間が一対一対応の関係であれば、発信機は、確定した伝送リソースに関連する複素数拡張シーケンス集合の数量も複数であることを確定し、発信機は、その中の1つの複素数拡張シーケンス集合から1つの複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができ、又は、発信機は、これらの複素数拡張シーケンス集合からそれぞれ1つの複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができ、又は、発信機は、その中の1つの複素数拡張シーケンス集合から複数の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができること、
(3)発信機が確定した伝送リソースの数量が1つであり、且つ、1つの伝送リソースが複数の複素数拡張シーケンス集合に対応すれば、発信機は、確定した伝送リソースに関連する複素数拡張シーケンス集合の数量が複数であることを確定し、発信機は、その中の1つの複素数拡張シーケンス集合から1つの複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができ、又は、発信機は、その中の1つの複素数拡張シーケンス集合から複数の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができ、又は、発信機は、これらの複素数拡張シーケンス集合からそれぞれ1つの複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができること、
(4)発信機が確定した伝送リソースの数量が複数であり、且つ、これらの伝送リソースが1つの複素数拡張シーケンス集合に対応すれば、発信機は、確定した伝送リソースに関連する複素数拡張シーケンス集合の数量が1つであることを確定し、発信機は、該複素数拡張シーケンス集合から1つ又は複数の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができること、
(5)発信機が確定した伝送リソースの数量が複数であり、且つ、これらの伝送リソースが複数の複素数拡張シーケンス集合に対応すれば、発信機は、確定した伝送リソースに関連する複素数拡張シーケンス集合の数量が複数であることを確定し、発信機は、その中の1つの複素数拡張シーケンス集合から1つの複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができ、又は、発信機は、その中の1つの複素数拡張シーケンス集合から複数の複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができ、又は、発信機は、これらの複素数拡張シーケンス集合からそれぞれ1つの複素数拡張シーケンスを選択して、使用しようとする複素数拡張シーケンスとすることができること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0083】
ステップS22:発信機は、確定した複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行い、拡張後のシンボルシーケンスを生成する。
【0084】
ステップS23:発信機は、生成したシンボルシーケンスを、確定した伝送リソースにマッピングし、送信信号を形成して、送信する。
【0085】
実施例3
図5に示すように、本実施例において、データ伝送方法は、下記ステップS31〜S33を含む。
【0086】
ステップS31:発信機は、まず、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、それから、確定した複素数拡張シーケンスに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定する。
【0087】
本実施例において、システムは、S個の複素数拡張シーケンス集合を予め確定し、各複素数拡張シーケンス集合には、X個の長さがLである複素数拡張シーケンスが含まれ、その中、Sは1以上の整数であり、Xは1以上の整数であり、Lは1よりも大きい整数である。具体的な過程は、実施例1と類似するため、繰り返して説明しない。
【0088】
発信機が、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、発信機が、システム固定設定、システムの送信した指示シグナリング、発信機身分識別情報又はランダム生成の方式に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、又は、発信機が、まず、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合を確定し、それから、該複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること、を含む。具体的な過程は実施例1と類似するため、繰り返して説明しない。
【0089】
本実施例において、システムは更に、N個の伝送リソースを予め確定し、その中、Nは1以上の整数である。具体的な過程は実施例1と類似するため、繰り返して説明しない。
【0090】
システムは更に、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けを予め確定する。具体的な過程は実施例2と類似するため、繰り返して説明しない。
【0091】
発信機が、確定した複素数拡張シーケンスに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定することは、確定した複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合、及びシステムの予め確定した伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けに基づいて、確定した複素数拡張シーケンス集合に関連するY個の伝送リソースを確定し、それから、
(1)システム固定設定に基づいて、上記Y個の伝送リソースから、Z個の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとすること、例を挙げれば、システムが、発信機の使用可能な伝送リソースインデックスを固定的に設定し、発信機が、該情報に基づいて、確定したY個の伝送リソースから、使用しようとするZ個の伝送リソースを確定すること、
(2)システムの送信した指示シグナリングに基づいて、上記Y個の伝送リソースから、Z個の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとすること、例を挙げれば、発信機がシステムにアクセスした場合、システムは、発信機に指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な伝送リソースインデックスを通知すること、又は、システムは、シグナリングにより発信機の使用可能な伝送リソースインデックスを静的に設定し、発信機は、比較的長い時間内でいずれも該情報に基づいて、確定したY個の伝送リソースから、使用しようとするZ個の伝送リソースを確定し、システムは、発信機に静的に設定した情報を変更できるが、変更時間間隔は比較的長く、例えば、1日、1週間、1ヶ月等或いはシステムが変更する必要な場合に変更すること、又は、システムは、周期的若しくは触発的に発信機に半静的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な伝送リソースインデックスを通知すること、又は、発信機がデータ伝送を行う場合、システムは、発信機に動的な指示シグナリングを送信し、発信機の使用可能な伝送リソースインデックスを通知すること、
(3)発信機身分識別情報に基づいて、上記Y個の伝送リソースから、Z個の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとすること、例を挙げれば、発信機は、その番号、身分識別コード、位置又はネットワークアドレス等に基づいて、使用しようとする伝送リソースインデックスを確定し、例えば、複数の発信機番号がそれぞれ0,1,…,Aであり、伝送リソースの数量がYであり、伝送リソースインデックスがそれぞれ0,1,…,Y−1であれば、発信機Aは、その使用しようとする伝送リソースが(A mod Y)であることを確定することができ、その中、modは剰余演算を表すこと、
のうちの1つの方式に基づいて(それに制限されない)、使用しようとする伝送リソースを確定すること、
を含む。
ここでは、Yが1以上の整数であり、Zが1以上の整数である。
【0092】
上記Y個の伝送リソースからZ個の伝送リソースを選択することは、
(1)発信機が確定した複素数拡張シーケンス集合の数量が1つであり、且つ、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間が一対一対応の関係であれば、発信機は、確定した複素数拡張シーケンス集合に関連する伝送リソースの数量も1つであることを確定し、発信機は、該伝送リソースを、使用しようとする伝送リソースとすることができること、
(2)発信機が確定した複素数拡張シーケンス集合の数量が複数であり、且つ、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間が一対一対応の関係であれば、発信機は、確定した複素数拡張シーケンス集合に関連する伝送リソースの数量も複数であることを確定し、発信機は、これらの伝送リソースから、1つ、複数又は全部の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとすることができること、
(3)発信機が確定した複素数拡張シーケンス集合の数量が1つであり、且つ、該複素数拡張シーケンス集合が複数の伝送リソースに対応すれば、発信機は、確定した複素数拡張シーケンス集合に関連する伝送リソースの数量が複数であることを確定し、発信機は、これらの伝送リソースから、1つ、複数又は全部の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとすることができること、
(4)発信機が確定した複素数拡張シーケンス集合の数量が複数であり、且つ、これらの複素数拡張シーケンス集合が1つの伝送リソースに対応すれば、発信機は、確定した複素数拡張シーケンス集合に関連する伝送リソースの数量が1つであることを確定し、発信機は、該伝送リソースを、使用しようとする伝送リソースとすることができること、
(5)発信機が確定した複素数拡張シーケンス集合の数量が複数であり、且つ、これらの複素数拡張シーケンス集合が複数の伝送リソースに対応すれば、発信機は、確定した複素数拡張シーケンス集合に関連する伝送リソースの数量が複数であることを確定し、発信機は、これらの伝送リソースから、1つ、複数又は全部の伝送リソースを選択して、使用しようとする伝送リソースとすることができること、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0093】
ステップS32:発信機は、確定した複素数拡張シーケンスを用いて、送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行い、拡張後のシンボルシーケンスを生成する。
【0094】
ステップS33:発信機は、生成したシンボルシーケンスを、確定した伝送リソースにマッピングし、送信信号を形成して、送信する。
【0095】
実施例4
本実施例において、K個の発信機は、それぞれ使用しようとする伝送リソース及び使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、その中、各発信機が使用しようとする伝送リソース及び使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することは、
(1)使用しようとする伝送リソース、及び使用しようとする複素数拡張シーケンスをそれぞれ確定すること(具体的な過程は実施例1と類似し、繰り返して説明しない)、
(2)まず、使用しようとする伝送リソースを確定し、それから、前記伝送リソースに基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定すること(具体的な過程は実施例2と類似し、繰り返して説明しない)、
(3)まず、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、それから、前記複素数拡張シーケンスに基づいて、使用しようとする伝送リソースを確定すること(具体的な過程は実施例3と類似し、繰り返して説明しない)、
のうちの1つの方式を含んでもよいが、それに制限されない。
【0096】
そして、システムは、N個の伝送リソースを予め確定し、その中、Nは1以上の整数である。具体的な過程は実施例1と類似し、繰り返して説明しない。
【0097】
システムは更に、S個の複素数拡張シーケンス集合を予め確定し、各複素数拡張シーケンス集合には、X個の長さがLである複素数拡張シーケンスが含まれ、その中、Sは1以上の整数であり、Xは1以上の整数であり、Lは1よりも大きい整数である。具体的な過程は実施例1と類似し、繰り返して説明しない。
【0098】
システムは更に、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間の関連付けを予め確定する。具体的な過程は実施例2と類似し、繰り返して説明しない。
【0099】
図6に示すように、本実施例における1つの状況として、仮に、N個の伝送リソースをそれぞれ [R
0,R
1,…,R
N−1]と表し、S個の複素数拡張シーケンス集合をそれぞれ[C
0,C
1,…,C
S−1]と表し、伝送リソースの数量と複素数拡張シーケンス集合の数量が同じであり、即ちN=Sであり、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間は一対一対応の関係であることとし、そして仮に、K個の発信機をそれぞれ [T
0,T
1,…,T
K−1]と表し、その中、発信機T
0、T
1、…、T
K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
0であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
0であることを確定し、発信機T
K/N、T
K/N+1、…、T
2K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
1であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
1であることを確定し、類推すると、発信機T
(N−1)K/N、T
(N−1)K/N+1、…、T
K−1は、使用しようとする伝送リソースがR
N−1であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
S−1であることを確定し、各発信機は、それぞれ確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することとする。
【0100】
図7に示すように、本実施例における他の状況として、仮に、N個の伝送リソースをそれぞれ[R
0,R
1,…,R
N−1]と表し、S個の複素数拡張シーケンス集合を[C
0]と表し、即ち複素数拡張シーケンス集合の数量が1であり、N個の伝送リソースは1つの複素数拡張シーケンス集合に対応することとし、そして仮に、K個の発信機をそれぞれ[T
0,T
1,…,T
K−1]と表し、その中、発信機T
0、T
1、…、T
K/n−1は、使用しようとする伝送リソースがR
0であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
0であることを確定し、発信機T
K/N、T
K/N+1、…、T
2K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
1であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
0であることを確定し、類推すると、発信機T
(N−1)K/N、T
(N−1)K/N+1、…、T
K−1は、使用しようとする伝送リソースがR
N−1であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
0であることを確定し、各発信機はそれぞれ確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定することとする。
【0101】
図8に示すように、本実施例における更なる状況として、仮に、N個の伝送リソースをそれぞれ[R
0,R
1,…,R
N−1]と表し、S個の複素数拡張シーケンス集合をそれぞれ[C
0,C
1,…,C
S−1]と表し、伝送リソースの数量と複素数拡張シーケンス集合の数量が同じであり、即ちN=Sであり、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間は一対一対応の関係であることとし、そして仮に、K個の発信機をそれぞれ[T
0,T
1,…,T
K−1]と表し、その中、発信機T
0、T
1、…、T
2K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
0とR
1であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
0とC
1であることを確定し、発信機T
2K/N、T
2K/N+1、…、T
4K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
2とR
3であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
2とC
3であることを確定し、類推すると、発信機T
(N−2)K/N、T
(N−2)K/N+1、…、T
K−1は、使用しようとする伝送リソースがR
N−2とR
N−1であることを確定し、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
S−2とC
S−1であることを確定し、各発信機は、それぞれ確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、且つ各発信機は、確定した2つの複素数拡張シーケンス集合から、それぞれ使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定して、確定した2つの伝送リソースにそれぞれ適用することとする。
【0102】
図9に示すように、本実施例における更なる状況として、仮に、N個の伝送リソースをそれぞれ[R
0,R
1,…,R
N−1]と表し、S個の複素数拡張シーケンス集合をそれぞれ [C
0,C
1,…,C
S−1]と表し、伝送リソースの数量と複素数拡張シーケンス集合の数量が同じであり、即ちN=Sであり、伝送リソースと複素数拡張シーケンス集合との間は一対一対応の関係であることとし、そして仮に、K個の発信機をそれぞれ[T
0,T
1,…,T
K−1]と表し、その中、発信機T
0、T
1、…、T
2K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
0とR
1であることを確定し、伝送リソースR
0に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
0であることを確定し、発信機T
2K/N、T
2K/N+1、…、T
4K/N−1は、使用しようとする伝送リソースがR
2とR
3であることを確定し、伝送リソースR
2に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
2であることを確定し、類推すると、発信機T
(N−2)K/N、T
(N−2)K/N+1、…、T
K−1は、使用しようとする伝送リソースがR
N−2とR
N−1であることを確定し、伝送リソースR
N−2に基づいて、使用しようとする複素数拡張シーケンスの所在する複素数拡張シーケンス集合がC
S−2であることを確定し、各発信機は、それぞれ確定した複素数拡張シーケンス集合から、使用しようとする複素数拡張シーケンスを確定し、且つ各発信機が確定した1つの複素数拡張シーケンス集合から確定した複素数拡張シーケンスは、同時に確定した2つの伝送リソースに適用されることとする。
【0103】
また、本実施例は他の多種の状況を更に有し、上記状況を参照して処理することができるため、繰り返して説明しない。
【0104】
本実施例において、K個の発信機は、それぞれ確定した複素数拡張シーケンスを用いて、それぞれの送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行い、拡張後のシンボルシーケンスを生成する。
【0105】
本実施例において、K個の発信機は、それぞれ生成したシンボルシーケンスを、確定した伝送リソースにマッピングし、送信信号を形成して、送信する。
【0106】
受信機が受信検出を行う際に、複数の発信機は、同じ伝送リソースにおいてデータ伝送を行うため、受信機は、干渉除去信号検出方法(例えば、逐次干渉除去SIC)を用いて、これらの発信機の使用する複素数拡張シーケンス及びその所在する複素数拡張シーケンス集合に基づいて、各伝送リソースにおいてどの発信機がデータ伝送を行っているかを検出して、データ伝送を行っている発信機の発送したデータを検出することができ、このように、各送信機の使用する複素数拡張シーケンス集合及びその中の複素数拡張シーケンスの数量を制御することにより、受信機の受信検出の複雑さを低減することができる。同時に、採用した複素数拡張シーケンスの各要素の実部と虚部の取る値はいずれもM要素実数集合からのものであり、同じ伝送リソースを使用する複数の発信機が低い相互相関の複素数拡張シーケンスを選択して、その送信しようとするデータシンボルに対して拡張処理を行って送信することを効果的に保証することができ、それにより、マルチユーザ間干渉を効果的に制御し、より高いアクセスユーザの数量をサポートすることができる。更に、複素数拡張シーケンス及び伝送リソースの区分を組合わせて、システムは、より多くのユーザ端末が同時にアクセスして通信することをサポートすることができる。従って、本実施例は、マルチユーザ間干渉を効果的に制御し、受信機の受信検出複雑さを効果的に制御することができ、それにより、マルチユーザアクセス通信性能を効果的に改善し、より多くのユーザ端末が同時にアクセスして通信することをサポートすることができる。
【0107】
上記実施例は、アップリンクデータ伝送に適用されてもよく、ダウンリンクデータ伝送に適用することを考えてもよく、この時、必要な場合に、受信機による受信検出のために、発信機は、確定した使用しようとする伝送リソースの情報及び/又は確定した使用しようとする複素数拡張シーケンスの情報を、受信機に送信する必要がある。
【0108】
上記実施例に基づいて、具体的な適用の場合に、MC-CDMAシステム、競合アクセスシーン又は無スケジューリングアクセスシーン等に適用されることができる。
【0109】
MC-CDMAシステムに対して、上記実施例を採用すれば、発信機は、確定した複素数拡張シーケンスを使用して、送信しようとするデータを処理して、確定した伝送リソースにおいてデータ伝送を行い、複数の発信機は、同じ時間周波数リソースを使用して、データ伝送を行うことができ、受信機は、干渉除去信号検出器(例えば、SIC)を採用すれば、同じ伝送リソースにおいてデータ伝送を行う複数の発信機の送信したデータを効果的に区別することができる。上記実施例はMC-CDMAシステムに適用すれば、マルチユーザ間干渉を効果的に制御し、大量の端末が同時にデータ伝送を行うことをサポートし、受信機の受信検出複雑さを効果的に制御することができ、それによりマルチユーザアクセス通信性能を効果的に改善することができる。
【0110】
競合アクセスシーンに対して、上記実施例を採用すれば、端末は、確定した複素数拡張シーケンスに基づいて、確定した伝送リソースにおいてシステムへのアクセスを要求し、複数ひいては大量の端末は、同じ伝送リソースにおいて同時にシステムへのアクセスを要求することができ、受信機は、干渉除去信号検出器を採用すれば、同じ伝送リソースにおける異なるアクセス端末の送信した信号を効果的に区別することができ、それにより、大量の端末の競合アクセスをサポートし、システムアクセス効率を効果的に改善し、端末アクセス体験を改善することができる。
【0111】
無スケジューリング通信シーンに対して、上記実施例を採用すれば、端末はデータを送信する必要がある際に、確定した複素数拡張シーケンスを使用してその送信データを処理して、確定した伝送リソースにおいてデータ伝送を行うことができ、複数の端末は同時に同じ伝送リソースを使用してデータ伝送を行うことができ、受信機は干渉除去信号検出器を採用すれば、同じ伝送リソースにおいてデータ伝送を行う各端末の送信した信号を効果的に区別することができ、それにより大量の端末が同時にデータ伝送を行うことをサポートし、端末の無スケジューリング通信の体験を高めることができ、更にシステムスケジューリングシグナリングを減少させ、端末伝送遅延を低減することができる。
【0112】
また、本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、コンピュータの実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータの実行可能な指令が実行される場合、上記データ伝送方法を実現する。
【0113】
当業者が理解することができるように、上記方法における全部又は一部のステップはプログラムが関連のハードウェア(例えば、プロセッサ)を指令することにより完成することができ、前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、読み出し専用メモリ、ディスク又は光ディスクなどに記憶することができる。選択的に、上記実施例の全部又は一部のステップは、1つ又は複数の集積回路を用いて達成することもできる。対応的に、上記実施例における各モジュール/ユニットは、ハードウェアの形式で達成してもよく、例えば、集積回路で対応する機能を実現し、ソフトウェア機能モジュールの形式で達成してもよく、例えばプロセッサでメモリに記憶されるプログラム/指令を実行することにより対応する機能を実現する。本発明は、いずれの特定形式のハードウェアとソフトウェアの組合わせに限定されるものではない。
【0114】
上記は、本願の基本原理、主な特徴及び本願の利点を示して記載している。本願は、上記実施例により制限されるものでなく、上記実施例及び明細書に記載のものは本願の原理を説明するためのものであり、本願の趣旨と範囲を逸脱しない前提で、本願は更に各種の変更と改良を有し、これらの変更と改良は、いずれも本願の保護範囲内にある。