【課題を解決するための手段】
【0022】
その課題を解決するために、
本発明の一側面によれば、閉じた空間内における複数人の移動ルートを解析するシステムであって、
前記閉じた空間内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す信号を発信するものと、
複数人のユーザによって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を含み、
各ユーザの通信端末は、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信部を含み、
前記管理サーバは、
各通信端末から前記発信機IDを前記端末/ユーザIDに関連付けて受信する受信部と、
その受信した発信機IDを前記端末/ユーザIDに関連付けてメモリに保存する保存部と、
発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各ユーザごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各ユーザごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各ユーザが実際に利用した移動ルートを推定する移動ルート推定部と、
前記複数人のユーザがそれぞれ個別に利用したと推定される複数の移動ルートのうち、互いに場所的に共通する部分を抽出し、その抽出された部分と同じ位置またはそれの近傍位置に、前記複数人のユーザが共通に示す関心の対象である関心対象が存在すると推定する関心対象推定部と
を含む移動ルート解析システムが提供される。
【0023】
また、本発明のあるアスペクトによれば、災害時に建物から複数人の脱出希望者が安全に脱出するためのルートを案内するシステムであって、
前記建物内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す識別信号を発信するものと、
複数人の脱出希望者によって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から識別信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を含み、
各脱出希望者の通信端末は、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信部を含み、
前記管理サーバは、
各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信部と、
その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存部と、
発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各脱出希望者ごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各脱出希望者ごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各脱出希望者が実際に利用した避難ルートを推定する避難ルート推定部と、
前記複数の発信機のうち前記建物の出口の近傍位置に設置されているものの発信機IDを各通信端末が受信したか否かを判定することにより、前記避難ルート推定部によって複数人の脱出希望者がそれぞれ個別に利用したと推定される複数の避難ルートのうち、前記建物の前記出口からの脱出に成功した複数人の脱出成功者が利用した複数の避難ルートを複数の脱出成功避難ルートとして選択し、それら脱出成功避難ルートの間で互いに場所的に共通するセグメントを、前記複数人の脱出希望者ではなくそのうちの前記複数人の脱出成功者が共通に利用した成功脱出ルートとして推定する成功脱出ルート推定部と
を含み、
各空間座標値は、前記建物に固定された3次元直交座標系内において3次元的に定義され、
前記避難ルート推定部は、各脱出希望者ごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴を、前記建物に固定された3次元直交座標系内において複数の移動ベクトルが一列に並んで成る移動ベクトル列に変換し、その移動ベクトル列として前記避難ルートを定義し、
前記成功脱出ルート推定部は、各移動ベクトル列を、前記建物に固定された3次元直交座標系内において複数のドットの集まりに変換し、それらドットのうち、前記複数人の脱出希望者についての複数の移動ベクトル列の間で互いに実質的に一致するものを抽出し、それら抽出されたドットを、1本の直線セグメントまたは互いに直列に接続された複数本の直線セグメントより成る1本の直線セグメント列に変換し、1本の直線セグメントまたは1本の直線セグメント列として前記成功脱出ルートを定義し、
前記推定された成功脱出ルートを同じ建物内の他の脱出希望者に案内する災害時脱出ルート案内システムが提供される。
【0024】
また、本発明の一側面によれば、災害時に建物から複数人の脱出希望者が安全に脱出するためのルートを案内するシステムであって、
前記建物内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す識別信号を発信するものと、
複数人の脱出希望者によって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から識別信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を含み、
各脱出希望者の通信端末は、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信部を含み、
前記管理サーバは、
各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信部と、
その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存部と、
発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各脱出希望者ごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各脱出希望者ごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各脱出希望者が実際に利用した避難ルートを推定する避難ルート推定部と、
前記複数の発信機のうち前記建物の出口の近傍位置に設置されているものの発信機IDを各通信端末が受信したか否かを判定することにより、前記避難ルート推定部によって複数人の脱出希望者がそれぞれ個別に利用したと推定される複数の避難ルートのうち、前記建物の前記出口からの脱出に成功した複数人の脱出成功者が利用した複数の避難ルートを複数の脱出成功避難ルートとして選択し、それら脱出成功避難ルートの間で互いに場所的に共通するセグメントを、前記複数人の脱出希望者ではなくそのうちの前記複数人の脱出成功者が共通に利用した成功脱出ルートとして推定する成功脱出ルート推定部と
を含み、
その推定された成功脱出ルートを同じ建物内の他の脱出希望者に案内する災害時脱出ルート案内システムが提供される。
【0025】
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
【0026】
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
【0027】
(1) 災害時に建物から複数人の脱出希望者が安全に脱出するためのルートを案内するシステムであって、
前記建物内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す識別信号を発信するものと、
複数人の脱出希望者によって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から識別信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を含み、
各脱出希望者の通信端末は、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信部を含み、
前記管理サーバは、
各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信部と、
その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存部と、
発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各脱出希望者ごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各脱出希望者ごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各脱出希望者が実際に利用した避難ルートを推定する避難ルート推定部と、
複数人の脱出希望者がそれぞれ個別に利用したと推定される複数の避難ルートのうち、互いに場所的に共通する部分を、それら脱出希望者が共通に利用した成功脱出ルートとして推定する成功脱出ルート推定部と
を含む災害時脱出ルート案内システム。
【0028】
(2) 前記管理サーバは、さらに、
前記推定された成功脱出ルートを、他の複数人の脱出希望者の複数の通信端末に配信し、それにより、成功脱出ルートに基づく避難誘導情報を複数人の脱出希望者の間で共有する成功脱出ルート配信部を含む(1)項に記載の災害時脱出ルート案内システム。
【0029】
(3) 前記避難ルート推定部は、前記建物に災害が発生したか否かを判定する災害判定部を含み、
前記避難ルート推定部は、その災害判定部によって災害が発生したと判定されると、起動し、
前記成功脱出ルート推定部は、いずれの脱出希望者が前記建物からの脱出に成功したか否かを判定する脱出判定部を含み、
前記成功脱出ルート推定部は、前記推定された複数の避難ルートのうち、前記建物からの脱出に成功したと前記脱出判定部によって判定された複数人の脱出希望者が利用したと推定されるものを選択し、その選択された複数の避難ルートから前記成功脱出ルートを推定する(1)または(2)項に記載の災害時脱出ルート案内システム。
【0030】
(4) 前記災害判定部は、前記建物内に設置されている火災報知器または前記建物外に存在する災害監視システムに連動する(3)項に記載の災害時脱出ルート案内システム。
【0031】
(5) 前記脱出判定部は、各脱出希望者の通信端末から、前記複数の発信機のうち前記建物の出口の近傍位置または前記建物の外部に設置されているものの発信機IDを受信したときに、各脱出希望者が前記建物からの脱出に成功したと判定する(3)または(4)項に記載の災害時脱出ルート案内システム。
【0032】
(6) 前記建物は、複数のフロアを有し、
前記成功脱出ルート推定部は、前記建物の各フロアごとに、かつ、逐次反復的にリアルタイムに、成功脱出ルートを推定する(1)ないし(5)項のいずれかに記載の災害時脱出ルート案内システム。
【0033】
(7) さらに、各脱出希望者ごとに、前記推定された成功脱出ルートに対応する複数の発信機に関連付けて前記メモリに保存されている複数の送信時刻または受信時刻間の時間差から、前記成功脱出ルートに沿った各脱出希望者の移動速度を計算し、その計算された移動速度に基づき、前記成功脱出ルートを利用して前記建物から脱出する場合の困難度を推定する脱出困難度推定部を含む(1)ないし(6)項のいずれかに記載の災害時脱出ルート案内システム。
【0034】
(8) (1)ないし(7)項のいずれかに記載の通信端末としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0035】
本明細書の全体を通じて、「プログラム」という用語は、例えば、それの機能を果たすためにコンピュータにより実行される指令の組合せを意味するように解釈したり、それら指令の組合せのみならず、各指令に従って処理されるファイルやデータをも含むように解釈することが可能であるが、それらに限定されない。
【0036】
また、このプログラムは、それ単独でコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとしたり、他のプログラムと共にコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとすることができるが、それらに限定されない。後者の場合、本項に係るプログラムは、データを主体とするものとすることができるが、それに限定されない。
【0037】
(9) (1)ないし(7)項のいずれかに記載の管理サーバとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0038】
(10) (8)または(9)項に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
【0039】
本明細書の全体を通じて、「記録媒体」という用語は、種々な形式の記録媒体を意味するように解釈することが可能であり、そのような記録媒体は、例えば、フレキシブル・ディスク等の磁気記録媒体、CD、CD−ROM等の光記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、ROM等のアンリムーバブル・ストレージ等を含むが、それらに限定されない。
【0040】
(11) 閉じた空間内における複数人の移動ルートを解析するシステムであって、
前記閉じた空間内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す信号を発信するものと、
複数人のユーザによって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を含み、
各ユーザの通信端末は、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信部を含み、
前記管理サーバは、
各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信部と、
その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存部と、
発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各ユーザごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各ユーザごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各ユーザが実際に利用した移動ルートを推定する移動ルート推定部と、
前記複数人のユーザがそれぞれ個別に利用したと推定される複数の移動ルートのうち、互いに場所的に共通する部分を抽出し、その抽出された部分と同じ位置またはそれの近傍位置に、前記複数人のユーザが共通に示す関心の対象が存在すると推定する関心対象推定部と
を含む移動ルート解析システム。
【0041】
ここに、「閉じた空間」としては、例えば、複数の商品が陳列されている店舗、複数の作品が展示されている展示室や博物館、美術館などがある。
【0042】
(12) 閉じた空間内における複数人の移動ルートを解析するシステムであって、
前記閉じた空間内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す信号を発信するものと、
複数人のユーザによって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を含み、
各ユーザの通信端末は、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信部を含み、
前記管理サーバは、
各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信部と、
その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存部と、
発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各ユーザごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各ユーザごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各ユーザが実際に利用した移動ルートを推定する移動ルート推定部と、
各ユーザごとに、前記推定された移動ルートに対応する複数の発信機IDに関連付けて前記メモリに保存されている複数の送信時刻または受信時刻間の時間差から、前記移動ルートのうち、当該ユーザの移動速度が基準値より低い部分をボトルネックとして抽出するボトルネック抽出部と
を含む移動ルート解析システム。
【0043】
ここに、「閉じた空間」としては、例えば、複数の商品が陳列されている店舗、複数の作品が展示されている展示室や博物館、美術館や、組織のもとに相互に連携する複数の部署が空間離散的に存在する事業体(例えば、会社、工場、病院、役所、生産現場など)などがある。
【0044】
(13) 災害時に建物から複数人の脱出希望者が安全に脱出するためのルートを案内する方法であって、
当該方法は、
前記建物内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す識別信号を発信するものと、
複数人の脱出希望者によって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から識別信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を用いて実行され、
当該方法は、
各脱出希望者の通信端末が、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信工程と、
前記管理サーバが、各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信工程と、
前記管理サーバが、その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存工程と、
前記管理サーバが、発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各脱出希望者ごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各脱出希望者ごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、各脱出希望者が実際に利用した避難ルートを推定する避難ルート推定工程と、
前記管理サーバが、複数人の脱出希望者がそれぞれ個別に利用したと推定される複数の避難ルートのうち、互いに場所的に共通する部分を、それら脱出希望者が共通に利用した成功脱出ルートとして推定する成功脱出ルート推定工程と
を含む災害時脱出ルート案内方法。
【0045】
(14) 閉じた空間内における複数人の移動ルートを解析する方法であって、
当該方法は、
前記閉じた空間内に空間離散的に設置された複数の発信機であって、各発信機は、固有の発信機IDを表す信号を発信するものと、
複数人のユーザによって携行される複数の通信端末であって、それぞれ、各発信機から信号を近距離無線通信方式で受信可能なものと、
前記複数の通信端末と通信可能な管理サーバと
を用いて実行され、
当該方法は、各ユーザの通信端末が、いずれかの発信機から信号を受信すると、その信号によって表される発信機IDと、当該通信端末の識別情報またはそのユーザの識別情報である端末/ユーザIDとを前記管理サーバに送信する送信工程と、
前記管理サーバが、各通信端末から前記発信機IDと前記端末/ユーザIDとを受信する受信工程と、
前記管理サーバが、その受信した発信機IDを、各通信端末が当該管理サーバに送信した送信時刻または当該管理サーバが各通信端末から受信した受信時刻と、前記端末/ユーザIDとに関連付けてメモリに保存する保存工程と、
前記管理サーバが、発信機IDと空間座標値との間の予め定められた関係であって前記メモリに保存されているものに従い、各ユーザごとに、前記メモリに保存されている複数の発信機IDの時刻歴を、それに対応する複数の発信機の設置位置を表す複数の空間座標値の時刻歴に変換し、各ユーザごとに、前記複数の空間座標値の時刻歴から、そのユーザが実際に利用した移動ルートを推定する移動ルート推定工程と、
前記管理サーバが、前記複数人のユーザがそれぞれ個別に利用したと推定される複数の移動ルートのうち、互いに場所的に共通する部分を抽出し、その抽出された部分と同じ位置またはそれの近傍位置に、前記複数人のユーザが共通に示す関心の対象が存在すると推定する関心対象推定工程と
を含む移動ルート解析方法。