特許第6583986号(P6583986)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6583986
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】連続式縦形製袋充填包装機
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/22 20060101AFI20190919BHJP
【FI】
   B65B9/22
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-74761(P2015-74761)
(22)【出願日】2015年4月1日
(65)【公開番号】特開2016-193751(P2016-193751A)
(43)【公開日】2016年11月17日
【審査請求日】2018年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000151461
【氏名又は名称】株式会社東京自働機械製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100101867
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 寿武
(72)【発明者】
【氏名】高木 清
(72)【発明者】
【氏名】中村 太
(72)【発明者】
【氏名】鶴岡 康宏
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/199821(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/00 − 9/24
B65B 43/54
B65B 43/42
B65B 43/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装フィルムを連続して下方向へ繰り出すフィルム繰出し手段と、
連続して繰り出される包装フィルムを筒状に成形する縦シーラと、
筒状の包装フィルムに対して両側方から開閉するとともに、上下方向に移動自在な一対の横シーラと、
前記横シーラを駆動する横シーラ駆動手段と、
前記フィルム繰出し手段および横シーラ駆動手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、上方から投入された製品を筒状に形成した包装フィルム内に充填する連続式縦形製袋充填包装機であって、
前記横シーラと一体に移動して、筒状の包装フィルム内に投入された製品を途中で受け止める受け部材を設け、
前記制御手段は、すでに筒状に形成された包装フィルムが繰り出されており、しかも包装フィルムの底部が横シールされた状態からの運転開始1サイクル目の制御動作において、次の(イ)乃至(ハ)の制御動作を実行することを特徴とする連続式縦形製袋充填包装機。
(イ)前記フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(ロ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、前記横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し前記一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。当該製品受け位置は、前記一対の横シーラが離間していて包装フィルムが横シールされない位置であって、且つ前記受け部材が上方から投入されてきた製品を受け止める位置である。
(ハ)前記横シーラ駆動手段を制御して、前記横シーラを前記製品受け位置に配置した状態で下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に前記横シーラを開き、続いて前記横シーラを上方向へ移動させる。
【請求項2】
前記制御手段は、運転が開始された2サイクル目以降の制御動作において、すでに筒状に形成されて繰り出されており、しかも底部が横シールされた状態の包装フィルムへ製品を投入しないとき、次の(ト)乃至(リ)の制御動作を実行することを特徴とする請求項1の連続式縦形製袋充填包装機。
(ト)前記フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(チ)前記横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し前記一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて前記製品受け位置に配置する。
(リ)前記横シーラ駆動手段を制御して、前記横シーラを前記製品受け位置に配置した状態で下方向へ移動させるとともに、下方移動端で前記横シーラを開き、続いて前記横シーラを上方向へ移動させる。
【請求項3】
前記制御手段は、運転が開始された2サイクル目以降の制御動作において、次の(ニ)乃至(ヘ)の制御動作を実行することを特徴とする請求項1の連続式縦形製袋充填包装機。
(ニ)前記フィルム繰出し手段を制御して、包装フィルムを連続して繰り出す。
(ホ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、前記横シーラ駆動手段を制御して、連続繰り出し中の筒状の包装フィルムに対し前記一対の横シーラを両側方から閉じて横シール動作を開始する。
(ヘ)前記横シーラ駆動手段を制御して、前記包装フィルムの連続繰り出しに同期して、前記横シーラを下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に前記横シーラを開き、続いて前記横シーラを上方向へ移動させる。
【請求項4】
前記制御手段は、運転を正常に停止させるとき、前記(ヘ)の制御動作における前記横シーラの上方向への移動を実行したタイミングをもって停止させることを特徴とする請求項3の連続式縦形製袋充填包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、製品が密封状態で充填された包装袋を連続して製造するための縦形製袋充填包装機であって、特に包装袋を形成する包装フィルムが連続して繰り出される連続式縦形製袋充填包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の連続式縦形製袋充填包装機は、連続して繰り出される包装フィルムを筒状に成形した後、一対の横シーラによって包装フィルムを横シールして包装袋の底部を作り、続いて包装フィルム内へ製品を充填してから包装袋の上部を横シールして密封するとともに、この密封された包装袋を包装フィルムから切断して分離する一連の工程を繰り返す構造を備えている。
さて、連続式縦形製袋充填包装機に充填される製品が重量のある製品であるとき、横シールして形成した包装袋の底部が製品落下の衝撃を受けて破損してしまい、いわゆる底抜けが生じるおそれがあった。運転中にこのような底抜けが生じた場合、即時運転を停止して底抜けした包装袋を取り除く作業が必要となる。
【0003】
そこで、特許文献1には、包装筒(H)に充填される被包装物(W)をシャッター(4)で受け止める構成を備えた連続式縦形製袋充填包装機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−232705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示されたシャッター(4)は、横シール・カット用カッタ付ヒータ(3)とは独立して装置に組み込まれているため、同ヒータ(3)を駆動する機構が別途必要になり、構造と制御の両面が複雑となる課題を有していた。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、横シーラと一体に移動する受け部材によって、筒状の包装フィルム内に投入された製品を途中で受け止めることで、構造と制御の簡素化を実現できる連続式縦形製袋充填包装機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、
包装フィルムを連続して下方向へ繰り出すフィルム繰出し手段と、
連続して繰り出される包装フィルムを筒状に成形する縦シーラと、
筒状の包装フィルムに対して両側方から開閉するとともに、上下方向に移動自在な一対の横シーラと、
横シーラを駆動する横シーラ駆動手段と、
フィルム繰出し手段および横シーラ駆動手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、上方から投入された製品を筒状に形成した包装フィルム内に充填する連続式縦形製袋充填包装機であって、
横シーラと一体に移動して、筒状の包装フィルム内に投入された製品を途中で受け止める受け部材を設け、
制御手段は、運転が開始された1サイクル目の制御動作において、次の(イ)乃至(ハ)の制御動作を実行することを特徴とする。
(イ)フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(ロ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。当該製品受け位置は、一対の横シーラが離間していて包装フィルムが横シールされない位置であって、且つ受け部材が上方から投入されてきた製品を受け止める位置である。
(ハ)横シーラ駆動手段を制御して、横シーラを下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に横シーラを開き、続いて横シーラを上方向へ移動させる。
【0008】
運転を開始する際には、すでに筒状に形成された包装フィルムが一定の長さ繰り出されており、しかも包装フィルムの底部は横シールされた状態となっている。このようなセット状態から1サイクル目の運転が開始され、包装フィルム内へ製品が充填される。このとき、製品を途中で受け止める術がない場合は、製品落下の衝撃によって包装フィルムの底部が破損してしまうおそれがある。
しかし、本発明によれば受け部材により製品を受け止めることができるため、包装フィルムの底部を破損させてしまうおそれがない。しかも、横シーラ駆動手段の制御動作に伴い、横シーラと一体に移動する受け部材によって製品を受け止める構成としてあるため、受け部材を駆動するための専用の駆動機構や駆動制御が必要なく、この点において構造と制御の簡素化を実現することができる。
【0009】
また、制御手段は、運転が開始された2サイクル目以降の制御動作において、次の(ニ)乃至(ヘ)の制御動作を実行する構成とすることができる。
(ニ)フィルム繰出し手段を制御して、包装フィルムを連続して繰り出す。
(ホ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、横シーラ駆動手段を制御して、連続繰り出し中の筒状の包装フィルムに対し一対の横シーラを両側方から閉じて横シール動作を開始する。
(ヘ)横シーラ駆動手段を制御して、包装フィルムの連続繰り出しに同期して、横シーラを下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に横シーラを開き、続いて横シーラを上方向へ移動させる。
【0010】
かかる制御動作により正常な連続運転が実行でき、しかも横シーラの閉じ動作に伴い、受け部材が落下してくる製品を受け止める位置に配置されるため、製品落下の衝撃によって包装フィルムの底部(横シール部)が破損するおそれがない。
【0011】
ここで、制御手段は、運転を正常に停止させるとき、(ヘ)の制御動作における横シーラの上方向への移動を実行したタイミングをもって停止させることが好ましい。このようなタイミングで運転を停止させておけば、次に運転を再開するときは上述した(イ)乃至(ハ)の制御動作を経て、正常な運転サイクルへと円滑に移行することが可能となる。
【0012】
また、制御手段は、運転が開始された2サイクル目以降の制御動作において、筒状の包装フィルムへ製品が投入されないときは、次の(ト)乃至(リ)の制御動作を実行することが好ましい。
(ト)フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(チ)横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。
(リ)横シーラ駆動手段を制御して、横シーラを下方向へ移動させるとともに、下方移動端で横シーラを開き、続いて横シーラを上方向へ移動させる。
【0013】
これにより、製品非充填時に横シーラによる包装フィルムの横シール動作を簡易な制御で回避して、空の包装袋を製造しない経済的な運転を実現できる。なお、次サイクルで密封する包装袋への製品の投入は、上記(リ)において横シーラを下方向へ移動させる間に実行されるが、そのとき横シーラは製品受け位置にあるため、当該投入された製品は受け部材によって受け止められる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、受け部材により製品を受け止めることができるため、包装フィルムの底部を破損させてしまうおそれがない。しかも、横シーラ駆動手段の制御動作に伴い、横シーラと一体に移動する受け部材によって製品を受け止める構成としてあるため、受け部材を駆動するための専用の駆動機構や駆動制御が必要なく、この点において構造と制御の簡素化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る連続式縦形製袋充填包装機の全体構成を示す斜視図である。
図2】制御部による、運転開始から1サイクル目の制御動作を説明するための模式図である。
図3】制御部による、運転開始から2サイクル目以降の制御動作を説明するための模式図である。
図4】制御部による、正常に運転を停止する際の制御動作を説明するための模式図である。
図5】制御部による、製品が投入されないときの制御動作を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る連続式縦形製袋充填包装機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、連続式縦形製袋充填包装機は、フィルムリール1と、フォーマ2と、製袋チューブ3と、一対の縦シーラ4と、一対の繰出しベルト5と、一対の横シーラ6とを備えている。フィルムリール1には、帯状の包装フィルムFが巻きつけてある。包装フィルムFは、搬送ローラ等によってフィルムリール1から繰り出されて、所定の搬送経路を介して搬送され、フォーマ2に案内される。
【0017】
製袋チューブ3は円筒状に筒体であり、上下方向に延在して配置されている。フォーマ2は、この製袋チューブ3の上端部に設置され、フィルムリール1から送られてきた帯状の包装フィルムFを製袋チューブ3の外周面に巻き付けて筒状にする。
【0018】
一対の縦シーラ4と一対の繰出しベルト5は、製袋チューブ3の外周面と対向する位置にそれぞれ設置してある。各繰り出しベルト5は、製袋チューブ3の外周面に巻き付けられた包装フィルムFを下方へ繰り出す。そして、一対の縦シーラ4は、製袋チューブ3の外周面上で筒状に重なり合った両縁部を挟み込み、熱シールして筒状に成形する。
【0019】
本実施形態の装置は「連続式」の縦形製袋充填包装機である。すなわち、運転中は繰出しベルト5が常時作動し、連続して包装フィルムFを繰り出す。この連続式縦形製袋充填包装機と対比される装置として、間欠式縦形製袋充填包装機がある。間欠式の縦形製袋充填包装機は、製造される包装袋の長さ分だけ包装フィルムFを繰り出した後、一旦繰り出し動作を停止する。そして、この停止中に製品の充填と、横シーラ6による包装フィルムFの横シール動作が実行される。
【0020】
一対の横シーラ6は、製袋チューブ3の下端3aよりも下方に設置してあり、製袋チューブ3の下端3aから下方へ繰り出されてきた筒状の包装フィルムFに対して、両側方から閉じて当該包装フィルムを挟み込み、内蔵した電熱ヒータ(図示せず)から伝わる熱をもって包装フィルムFを熱シールする機能を有している。ここで、横シーラ6によるシール面は、筒状の包装フィルムFの軸方向(すなわち、繰り出し方向)に対しほぼ直交する方向に横断しており、この横シール動作によって筒状の包装フィルムFは横方向に封止される。
【0021】
さらに、横シーラ6の一方にはカッター(図示せず)が内蔵してあり、横シーラ6によって熱シールされた包装フィルムFのシール面を、その中間部でカッターにより横方向に切断する。これにより横シール部は上下に分断され、下側の横シール部が製品充填済みの包装袋Faの上縁封止部を形成し、一方、上側の横シール部が次に製品を充填するための包装フィルムFの底部を形成する。なお、かかる横シーラの構造と動作は、すでに周知の技術である。
【0022】
また、連続式縦形製袋充填包装機にあっては、横シーラ6は横方向への開閉動作に加えて、上下方向にも移動する構成となっている。これは、横シール動作中も繰出しベルト5による包装フィルムFの繰り出し動作が実行されることから、この繰り出し動作に同期して横シーラ6を下方へ移動させるためである。
【0023】
製品は、製袋チューブ3の上方に設置した製品充填装置10から、製袋チューブ3の上端開口部へ投入され、製袋チューブ3の中空部内を通して下端3aの開口部から排出される。そして、製袋チューブ3の下方に繰り出された筒状の包装フィルムF内に充填される。
【0024】
本実施形態の連続式縦形製袋充填包装機には、一対の横シーラ6の上部に、それぞれ製品を受け止めるための受け部材7が設置してある。受け部材7は、横シーラ6と一体に移動して、横シーラ6が閉じて横シールを実行する状態か、または後述するように横シーラ6が接近して僅かに離間した位置にあるとき、筒状の包装フィルムF内に投入された製品を横シーラ6のすぐ上方で受け止める機能を有している。
【0025】
上述した一対の繰出しベルト5は、包装フィルム繰出しモータ21からの駆動力をもって駆動して包装フィルムFを下方へ繰り出していく。この繰出しベルト5と包装フィルム繰出しモータ21が、包装フィルムFを下方へ繰り出すフィルム繰出し手段を構成している。
また、一対の横シーラ6は、横シーラ開閉駆動モータ22からの駆動力をもって横方向に開閉する。さらに、一対の横シーラ6は、横シーラ上下駆動モータ23からの駆動力をもって上下方向に移動する。これら横シーラ開閉駆動モータ22と横シーラ上下駆動モータ23は、横シーラ駆動手段を構成している。
そして、これら包装フィルム繰出しモータ21、横シーラ開閉駆動モータ22、横シーラ上下駆動モータ23は、制御部20からの制御信号により動作が制御されている。この制御部20は、コンピュータと、同コンピュータにインストールされた専用の制御プログラムで構成してある。
【0026】
次に、図2乃至図5を参照して、制御部20による制御動作について詳細に説明する。
〔運転開始から1サイクル目の制御動作〕
まず、図2を参照して、運転開始から1サイクル目の制御動作について説明する。
運転を開始(再開)する際には、運転停止前の動作サイクルにおいてすでに筒状に形成された包装フィルムFが、製袋チューブ3の下端3aよりも下方に一定の長さ繰り出されており、しかも包装フィルムFの底部Fbは横シールされた状態となっている(図2(a)参照)。このようなセット状態から1サイクル目の運転が開始され、筒状の包装フィルムF内へ製品が充填される。
【0027】
すなわち、図2(a)の状態から運転が開始されるが、このとき制御部20は、包装フィルム繰出しモータ21を停止させて、繰出しベルト5による包装フィルムFの繰り出し動作が行われないように制御する。
そして、筒状の包装フィルムF内に製品充填装置10から製品Wが投入される前に、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、停止している筒状の包装フィルムFに対して、一対の横シーラ6を両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。
【0028】
「製品受け位置」では、図2(f)に拡大して示すように、一対の横シーラ6が互いに接近しているものの離間していて隙間Dが形成されているため、横シーラ6による包装フィルムFの横シールは行われない。そして、この製品受け位置に横シーラ6が配置されているとき、受け部材7は、上方から投入されてきた製品Wを横シーラ6のすぐ上方で受け止める(図2(b)参照)。このように、横シーラ6の閉じ動作に伴い、受け部材7が落下してくる製品Wを受け止める位置に配置されるため、製品落下の衝撃によって包装フィルムFの底部Fbを破損させてしまうおそれがない。
【0029】
さらに、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に下方への駆動指令を出力し、横シーラ6を下方向へ移動させる(図2(b)参照)。このとき、横シーラ6は上述した製品受け位置に配置されているため、停止している筒状の包装フィルムFを引っ張ることなく滑らかに下方へ移動する。
なお、制御部20は、製品充填装置10からの製品投入信号を受けて、製品Wが投入されるタイミングに合わせて、横シーラ6を製品受け位置に配置するとともに、下方への移動動作を実行している。
【0030】
そして、あらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達したとき(または下降端の近傍まで移動したとき)、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離す(図2(c)参照)。このとき、受け部材7による製品Wに受け止め状態が解除され、製品Wは下方に落下して包装フィルムFの底部Fb付近に充填される。ここで製品Wが落下する距離は短く、したがって包装フィルムFの底部Fbを破損させるおそれはない。
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図2(d)参照)。
以上で1サイクル目の動作が終了する(図2(e)参照)。
【0031】
〔運転開始から2サイクル目以降の制御動作〕
次に、図3を参照して、運転開始から2サイクル目以降の制御動作について説明する。
運転を開始(再開)してから2サイクル目以降では、制御部20は、包装フィルム繰出しモータ21を連続的に駆動して、繰出しベルト5による包装フィルムFの繰り出し動作が連続して行われるように制御する(図3(a)参照)。
【0032】
そして、筒状の包装フィルムF内に製品充填装置10から製品Wが投入される前に、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、連続繰り出し中の筒状の包装フィルムFに対して、一対の横シーラ6を両側方から閉じ方向へ移動させて横シール動作を実行する。ここで横シールされる部位は、前のサイクルですでに製品Wが充填された領域よりも上方であり、この横シール動作によって製品Wが充填された領域が密封されて包装袋Faが形成される(図3(b)参照)。
【0033】
さらに、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に下方への駆動指令を出力し、横シーラ6を下方向へ移動させる。ここでの下方への移動動作は包装フィルムFの連続繰り出しに同期させており、横シーラ6は包装フィルムFと同じ速度で下方に移動していく。
【0034】
製品充填装置10からは、横シーラ6による横シール動作の実行中であって横シーラ6が下方へ移動している間に、次サイクルで密封する製品Wが投入される。このとき、横シーラ6の閉じ動作に伴い、受け部材7が落下してくる製品を受け止める位置に配置されるため、製品落下の衝撃によって包装フィルムFの底部Fbが破損するおそれはない(図3(b)参照)。
【0035】
そして、あらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達したとき(または下降端の近傍まで移動したとき)、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離す(図3(c)参照)。
このとき、包装フィルムFの横シールされた部分は、横シーラ6に内蔵されたカッターによって上下に分断されており、下側の横シール部が製品充填済みの包装袋Faの上縁封止部を形成し、一方、上側の横シール部が次サイクルで密封される包装フィルムFの底部Fbを形成することになる。横シール動作によって製造された製品充填済みの包装袋Faは、横シーラ6の開き動作に伴い下方へ落下して排出される。
【0036】
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図3(d)参照)。
以上で2サイクル目の動作が終了する(図2(e)参照)。3サイクル目以降は、上述した制御動作が繰り返される。
【0037】
〔正常に運転を停止する際の制御動作〕
次に、図4を参照して、正常に運転を停止する際の制御動作について説明する。
運転を停止する際は、図4(a)乃至(c)に示すように、横シーラ6は、通常の運転サイクルと同様に、横方向へ閉じるの横シール動作と、包装フィルムFと同期した下方への移動動作が実行される。これらの動作により、すでに充填されている製品Wを密封した包装袋Faが製造されるとともに、この包装袋Faが切断された後の包装フィルムFの下端には、横シールによる底部が形成される。
【0038】
また、制御部20は、包装フィルム繰出しモータ21を制御して、横シーラ6があらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達するタイミングに合わせて、包装フィルムFの繰り出しを停止する(図4(d)参照)。
さらに、横シーラ6があらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達したとき(または下降端の近傍まで移動したとき)、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離す(図4(c)参照)。
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図4(d)参照)。
【0039】
制御部20は、このように横シーラ6の上方向への移動を実行したタイミングをもって運転を停止する(図4(e)参照)。このようなタイミングで運転を停止させることで、次に運転を再開する際は、上述した「運転開始から1サイクル目の制御動作」(図2参照)を経て、正常な運転サイクル(図3参照)へと円滑に移行することが可能となる。
【0040】
〔製品が投入されないときの制御動作〕
次に、図5を参照して、製品が投入されないときの制御動作について説明する。
図5(b)に示すように(図3(b)を対比して参照)、横シーラ6が閉じて横シール動作をしながら下方へ移動する過程で、製品充填装置10から製品Wが投入されなかったとき、制御部20は、次のような制御動作を実行する。
【0041】
すなわち、制御部20は、包装フィルム繰出しモータ21を制御して、横シーラ6があらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達するタイミングに合わせて、包装フィルムFの繰り出しを停止する(図5(c)参照)。
続いて、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離し(図5(c)参照)、さらに横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図5(d)参照)。
【0042】
次に、横シーラ6があらかじめ設定された上下移動ストロークの上昇端に到達するタイミングに合わせて、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、停止している筒状の包装フィルムFに対して、一対の横シーラ6を両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。
【0043】
既述したとおり、「製品受け位置」では、一対の横シーラ6が互いに接近しているものの離間していて隙間Dが形成されているため、横シーラ6による包装フィルムFの横シールは行われない(図2(f)参照)。そして、この製品受け位置に横シーラ6が配置されているとき、受け部材7は、上方から投入されてきた製品Wを横シーラ6のすぐ上方で受け止める(図5(f)参照)。このように、横シーラ6の閉じ動作に伴い、受け部材7が落下してくる製品Wを受け止める位置に配置されるため、製品落下の衝撃によって包装フィルムFの底部Fbを破損させてしまうおそれがない。
【0044】
さらに、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に下方への駆動指令を出力し、横シーラ6を下方向へ移動させる(図5(f)参照)。このとき、横シーラ6は上述した製品受け位置に配置されているため、停止している筒状の包装フィルムFを引っ張ることなく滑らかに下方へ移動する。
【0045】
そして、あらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達したとき(または下降端の近傍まで移動したとき)、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離す(図5(g)参照)。このとき、受け部材7による製品Wに受け止め状態が解除され、製品Wは下方に落下して包装フィルムFの底部Fb付近に充填される。ここで製品Wが落下する距離は短く、したがって包装フィルムFの底部を破損させるおそれはない。
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図5(h)(i)参照)。
【0046】
これにより、製品が投入されないときは、横シーラによる包装フィルムの横シール動作を回避して、空の包装袋を製造せず経済的な運転を実現できる。
【0047】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成を基本として、種々の変形実施や応用実施が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0048】
1:フィルムリール、2:フォーマ、3:製袋チューブ、4:縦シーラ、5:繰出しベルト、6:横シーラ、7:受け部材、10:製品充填装置、20:制御部、21:包装フィルム繰出しモータ、22:横シーラ開閉駆動モータ、23:横シーラ上下駆動モータ、
F:包装フィルム、Fa:包装袋、Fb:包装フィルムの底部、W:製品
図1
図2
図3
図4
図5