【実施例】
【0074】
図1には、本発明に係る表示装置の一実施例の表示画面状態例が示されている。本実施例は、従来例と同様に、熱源装置としての給湯器に信号接続されて浴室に配置されるリモコン装置1であり、その外観構成等は、
図7に示した従来例とほぼ同様であるが、本実施例では、表示画面(表示部)32における表示方法を特徴的な構成としており、以下、その詳細について説明する。
【0075】
図1(a)に示されるように、本実施例において、リモコン装置1の表示画面32には数値が表示されており、これらの数値は、
図2(a)の模式図に示されるような1つ以上(本実施例では複数であり、3つ)の表示ブロックB
1,B
2,B
3にそれぞれ表示されている。なお、
図1(a)に表示されている数値と
図2(a)に表示されている数値とは互いに異なる数値であるが、これらのように、各表示ブロックB
1,B
2,B
3には、それぞれ適宜の数値が表示可能と成している。また、
図2(a)は、説明を分かりやすくするために、各表示ブロックB
1,B
2,B
3に表示されている数値と、その背景とを同色(白)で表示し、各数値の輪郭のみ線で表示している。
【0076】
各表示ブロックB
1,B
3は、例えば
図2(b)に示されている表示ブロックB
1のように、複数の表示用セグメントSが予め定められた配設位置に配設されて形成されており、例えば
図2(b)における斜線部分の表示用セグメントSを点灯し、他の部分の表示用セグメントSを消灯することによって、例えば数値「43」が表示されるといったように、表示用セグメントSの点灯と消灯に応じて適宜の数値が表示されるものである。表示用セグメントSの配置角度等、配置態様の詳細は適宜設定されるものである。
【0077】
また、表示ブロックB
2は、
図2(c)に示されるように、複数の表示用セグメントSが予め定められた配設位置に配設されて形成されており、通常は、
図2(a)に示されるように、時計表示が行われる。例えば、
図2(a)の例では、9時49分を示す数値「9:49」が表示されている。また、表示ブロックB
2は、浴室暖房運転中には、例えば
図1(a)に示されるように、その運転の設定時間に応じた残り時間が表示されるように形成されており、
図1(a)の例では、149分を示す数値「149」が表示されている。
【0078】
これらのように、本実施例では、表示ブロックB
1,B
2,B
3は、いずれも複数の表示用セグメントSのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントSを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成している。
【0079】
本実施例のリモコン装置1は、このような数値表示可ブロックを用い、
図3に示される制御構成の制御によって、特徴的な表示を行える表示装置であり、以下、
図1〜
図3を参照しながら本実施例の特徴的な表示構成について説明する。
【0080】
図3に示されるように、本実施例では、リモコン装置1の制御装置41に、情報表示手段42、動作モード判断手段
(動作モード動作状態判断手段)43、動作モード情報表示手段44が設けられており、動作モード
情報表示手段44には疑似周回表示可変手段45が設けられている。
【0081】
情報表示手段42は、数値表示可ブロック(数値表示可ブロックと成している表示ブロック)B
1,B
2,B
3に、
例えば時計情報
や、複合給湯器27の制御情報
や、複合給湯器27の故障情報
等の表示情報を数値により表示する手段である。
【0082】
情報表示手段42は、例えば通常は数値表示可ブロックB
1には、リモコン装置1の設定関連操作手段46(前記の如く、リモコン装置1の扉60を開いたところに設けられている操作手段)によって設定される給湯設定温度の情報(
図1(a)では41℃の数値「41」、
図2(a)、(b)では43℃の数値「43」)を表示する。また、情報表示手段42は、例えば数値表示可ブロックB
3には設定関連操作手段46によって設定される風呂設定温度の情報(
図1(a)、
図2(a)では41℃の数値「41」)を表示する。
【0083】
情報表示手段42は、数値表示可ブロックB
2には、前記の如く、通常は時計情報(例えば9時49分を示す数値「9:49」)を表示し、浴室暖房運転時には、複合給湯器27の制御情報としての、浴室暖房運転の残り時間(例えば149分を示す数値「149」)を表示する。なお、複合給湯器27の制御情報としては、このような浴室暖房運転の残り時間の他に、自動湯張りの時の湯張り温度(風呂設定温度)、浴槽水位表示や注湯湯量、暖房設定温度、暖房中温度、給湯設定温度等、様々な情報があり、特に限定されることはなく、例えば予め定められている適宜の制御情報(制御関連情報)を数値により表示することができる。
【0084】
また、情報表示手段42は、複合給湯器27の故障情報を例えば予め定められているエラーコードの数値により表示することもできる。どのような表示をどのタイミングで表示するのかは、予め定められており、その設定に従い適宜表示が行われる。
【0085】
動作モード動作状態判断手段43は、複合給湯器27が予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断するものであり、その設定モードは適宜設定されるが、本実施例では、設定動作モードの動作は、例えば浴室暖房動作としている。動作モード動作状態判断手段43は、例えば動作操作手段47(各種スイッチ35〜39)のオンオフ情報と、複合給湯器27の制御装置50の制御情報を把握して、複合給湯器27が設定動作モードの動作中であるかどうかを判断し、動作中であるときには操作モード情報表示手段44に設定動作モード動作中確認信号を連続的に、あるいは、予め定められる設定間隔毎に逐次、加える。
【0086】
なお、設定動作モードの動作を設定する方法は特に限定されるものではないが、例えば複合給湯器27の出荷前に予め設定しておくこともできるし、複数の設定動作モードの動作の情報を予めリモコン装置1に設定しておいて、その中から利用者が表示したい設定動作モードの動作を選択できるようにしてもよい。この場合、例えばリモコン装置1の扉60を開いて操作する設定関連操作手段47の操作によって設定動作モードの動作選択が行えるようにしてもよい。
【0087】
動作モード情報表示手段44は、動作モード動作状態判断手段43によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに(前記設定動作モード動作中確認信号が連続的又は断続的に加えられている間)、少なくとも1つの数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントSを
点灯させることにより情報表示手段42により表示される前記表示情報
を数値により表示し、かつ、該表示情報の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら
前記表示情報の数値を形成する前記表示用セグメントのうちの少なくとも1つの表示用セグメントを点滅させるようにして該点滅させる表示用セグメントを時系列的に移動させる動作を含む予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行うものである。なお、表示用セグメントSを、時間に応じて点灯させたり消灯させたりすることにより点滅状態にできるものであり、動作モード
情報表示手段44が表示用セグメントSの点灯や消灯を制御することにより、セグメント点滅変化態様での点滅が行われるものである。
【0088】
本実施例では、複合給湯器27の制御情報のうち複合給湯器27により行われる設定動作モードの制御情報が表示されている数値表示可ブロックB
2の表示用セグメントSを用いて動作モード動作中表示を行うようにしており、また、動作モード動作中表示のセグメント点滅変化態様は、その数値表示可ブロックB
2の表示用セグメントSを、以下に述べるように変化させる疑似周回表示態様としている。なお、動作モード動作状態判断手段43によって前記設定動作モードの動作が動作中ではないと判断された場合には、以下に述べるような表示セグメントSの点滅動作は行わない。
【0089】
本実施例において、数値表示可ブロックB
2は、
図2(c)に示されるように、25個の表示用セグメントSを有しており、大きさが他の表示用セグメントと大きく異なる2つの表示用セグメントS(Sa)と他の23個の表示用セグメントSを有している。そのうち、数値表示可ブロックB
2の外周部には、同図の斜線が記されている10個の表示用セグメントSが配設されており、動作モード動作中表示は、これらの外周部に配設された10個の表示用セグメントSを変化させて行われる。
【0090】
つまり、本実施例では、数値表示可ブロックB
2を形成する表示用セグメントSのうち、浴室暖房運転の残り時間を示す数値の、例えば「149」を利用者が把握できる態様を維持しながら、
図2(c)の斜線部に示すような、数値表示可ブロックB
2の外周部(外周側)に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの隣り合う3つの表示用セグメントSを、例えば
図1(b)に示されるように、数値表示可ブロックB
2の外周方向に順に、数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を行う表示用セグメント時系列変化動作を行う。
【0091】
なお、この例では、
図2(c)の斜線部に示されるように、数値表示可ブロックB
2を形成する表示用セグメントSのうち、左側端部においては、左端ではなく、その隣(左側から2番目)の表示用セグメントSを変化させるようにしている。このように、本願の発明において、外周部(外周側)の表示用セグメントSとは、「外周端」とは限らず、表示用セグメントSの配列態様によっては外周端より少し内側に表示用セグメントSも含むものである。
【0092】
本実施例において、例えば、
図1(b)のaに示されるように、動作モード動作中表示の開始から0.5秒の間は「149」の数値のみの表示とするが、その後、
図1(b)の矢印方向に沿った変化態様に示されるように、順次、図に斜線が記された表示用セグメントSの点灯を行い、図にドットが記された表示用セグメントSの消灯を行っていく。
【0093】
例えば
図1(b)の1段目のbに示されているように、動作モード動作中表示の開始から0.15秒(0.15sec)後には(左から2番目、参照)、「149」の数値と間隔を介した左隣下側に縦方向の1つの表示用セグメントSの点灯を行い、次の0.15秒後には、左から3番目のcに示されるように、「149」の数値と間隔を介した左隣下側に加えて、その上側の縦方向の表示用セグメントSの点灯を行い、次の0.15秒後には、これらの表示用セグメントSの点灯に加えて「149」の数値の「1」の左側に隣接する横方向の表示用セグメントSの点灯を行う(一番右側のd、参照)。
【0094】
なお、本実施例では、前記の如く、数値表示可ブロックB
2の外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの隣り合う3つの表示用セグメントSの点灯や消灯を行うことを基本とするが、
図1(b)のb、cに示されるように、数値表示可ブロックB
2における数値表示の外周部に最初に点灯する表示用セグメントSの数は1つ、次は2つとし、その後、3つずつ変化させる。
【0095】
そして、次の0.15秒後には、
図1(b)の2段目のeに示されているように、
図1(b)のbで点灯させた縦の1つの表示用セグメントSの消灯を行うと共に「149」の「4」に、上側の横方向の表示用セグメントSの点灯を行って「9」にする。次の0.15秒後には、左から2番目のfに示されるように、左端の縦の表示用セグメントSと、一の位の「9」の上側で点灯していた横方向の1つの表示セグメントSを消灯する。次の0.15秒後には、百の位の「1」の左側に隣接する横方向の表示用セグメントSと一の位の「9」の右上側で点灯していた縦方向の1つの表示セグメントSを消灯する(左から3番目のg、参照)。
【0096】
このようにして、
図1(b)のa〜nまで順に表示用セグメントSの点灯と消灯とを行う。なお、nでは、aに示した態様と同様に「149」の数値のみが表示される状態を1.2秒保ち、このような動作が繰り返し行われる。
【0097】
本実施例では、表示用セグメントSの点灯や消灯は、例えば0.15秒毎といった速いスピードの変化タイミングで順次行われるものであり、そのようにすることで、動作モード動作中表示は、情報表示手段42により表示される表示情報の数値(前記の例では「149」)を利用者が把握できる形態を維持しながら、数値表示可ブロックB
2における数値表示の外周部の表示用セグメントSが数値表示の外周側に沿って時計回りに周回しているように見せかける疑似周回表示態様となるようにする。
【0098】
また、本実施例では、動作モード情報表示手段44に疑似周回表示可変手段45を設けており、この疑似周回表示可変手段45は、複合給湯器27によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作(例えば前記のような浴室暖房運転におけるタイマー設定時間内の運転動作等)のときには、以下のような動作を行う。
【0099】
つまり、疑似周回表示可変手段45は、前記設定時間の経過終了時に近づいて該設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントSの変化タイミングをそれまでよりも速める(例えば0.08秒にする)ことにより、該表示用セグメントSの変化タイミングを速める前よりも速めてからの方が数値表示の外周部の表示用セグメントSが前記数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見せかける。
【0100】
なお、本実施例において、浴室暖房運転の残り時間(タイマー設定の残り時間)を示す表示情報の数値である「149」の表示は、1分後には「148」となり、2分後には「147」となる、といったように、例えば1分ごとにカウントダウンしていくが、その数値に対応させて表示用セグメントSの点灯や消灯を行い、前記のような動作モード動作中表示が行われる。
【0101】
本実施例では、以上のように、特徴的な表示構成を有することから、1つの数値表示可ブロックB
2に、表示情報の数値による表示と動作モード動作中表示とを同時に表示できるので、利用者が表示を見るタイミングによらず両方の表示を把握することができ、装置の大型化を招くこともなく、かつ、非常に使い勝手がよいリモコン装置1を形成できる。
【0102】
特に、本実施例では、浴室暖房運転動作において、そのタイマー設定時間の運転動作が終了間近になると数値表示の外周部の表示用セグメントSが数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見えるようにするので、浴室暖房運転動作終了間近であることを利用者に把握させることができる。そして、このように表示構成が優れたリモコン装置1と複合給湯器27とを信号接続することにより、非常に使い勝手のよい優れた表示システムを実現できる。
【0103】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な態様を採り得る。例えば、前記実施例では、動作モード判断手段43によって設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに、数値表示可ブロックB
2の外周部(外周側)に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの隣り合う3つの表示用セグメントSの点灯や消灯を行うにようにする動作モード動作中表示を行うようにしたが、動作モード動作中表示における表示セグメントSの点灯や消灯の仕方は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
【0104】
つまり、動作モード動作中表示は、少なくとも1つの数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを、情報表示手段42により表示される表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作であればよい。
【0105】
例えば動作モード動作中表示は、
図4(a)、(b)、
図5(a)、(b)にそれぞれ示される態様としてもよい。なお、これらの図は、
図1(b)と同様に、図に斜線が記された表示用セグメントSが動作モード動作中表示において点灯していく表示用セグメントSを示し、図にドットが記された表示用セグメントS
図1(b)と同様に、消灯を行っていく表示用セグメントSを示す。また、
図4(b)、
図5(a)では、動作を繰り返す旨が記されていないが、これらの図に示されているような表示を変化させる動作は繰り返し行われる。
【0106】
図4(a)、(b)に示される態様は、いずれも、数値表示可ブロックB
2の外周部に配設されている表示用セグメントSを数値表示可ブロックB
2の外周方向に順に、数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を行う動作とするものであり、その点灯や消灯を行う表示用セグメントSを、
図4(a)は、数値表示可ブロックB
2の外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの隣り合う2つの表示用セグメントSとし、
図4(b)は、数値表示可ブロックB
2の外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの1つの表示用セグメントSとするものである。
【0107】
また、
図5(a)に示される動作モード動作中表示は、数値表示可ブロックB
2の外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの1つの表示用セグメントSを、数値表示の外周方向に順に点灯していく動作とする(
図1(b)や
図4(a)、(b)においては、数値表示を行っている表示用セグメントSを適宜消灯する動作を行ったが、
図5(a)はこの動作を行わない)ものである。なお、順次点灯していく表示用セグメントSには、もともと点灯している表示用セグメントSを含め、斜線が記されている。
【0108】
さらに、
図5(b)に示される動作モード動作中表示は、数値表示可ブロックB
2の左寄りに情報表示の数値「149」を表示し、その右側に、表示用セグメントSを1つずつ点灯していって「0」の数値を形成し、「0」の数値がほぼ形成されたら(fに示されるように「0」の上側の横方向の表示用セグメントS以外の表示用セグメントSが点灯されたら)、その「0」を一瞬にして消灯して、再び、数値「149」の右側に、表示用セグメントSを1つずつ点灯していく動作を繰り返すものとしている。
【0109】
図4(a)、(b)、
図5(a)に示されるような態様のように、表示情報が表示されている数値表示可ブロックB
2の少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメントSを数値表示可ブロックB
2の外周方向に順に点灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行って疑似周回表示を行うようにすると、
図1(b)に示した前記実施例と同様に、前記情報表示を利用者に見やすくすることができて確実に把握できるようにでき、かつ、設定動作モードの動作中であることも非常に分わかりやすくできる。また、
図5(b)に示されるように1つの数値「0」が周回するようにしても設定動作モードの動作中であることの表示を分かりやすくできる。
【0110】
つまり、
図4(a)、(b)、
図5(a)、(b)に示されるような表示態様や
図1(b)に示されるような表示態様のような疑似周回表示(
図5(b)に示される態様では数値表示可ブロックB
2の周りではなく、数値表示可ブロックB
2内の一部の数値「0」の疑似周回表示)の特徴について、
図4(a)の表示態様を例に挙げて説明すると、以下のようなことが言え、非常に優れた表示態様であることが分かる。すなわち、例えば
図4(a)において、複数の画面(例えばa〜nの13種の画面(aとnの画面は同種))が流れるように表示され、また、この流れるように点滅する表示用セグメントSが数値表示の外周側に沿って変化し、周回するように見せかけることができる(疑似周回表示)。
【0111】
例えば
図4(a)のfと
図4(a)のgの表示においては「149」の数字の「9」の数字の一番上の横棒を形成するセグメントSが消灯する(消える)が、
図4(a)のhの表示では、すぐに点灯表示に戻る。また、例えば
図4(a)のJと
図4(a)のkでは「149」の数字の「4」の数字の一番下の横棒を形成するセグメントSが点灯して「4」という数字ではなくなるが、
図4(a)のlの表示ですぐに消灯表示に戻るので「4」の数字に見える。
【0112】
このような動作の第1の特徴は、複数の表示用セグメントSにより形成される(
図2、参照)数字表示可ブロックB(B
1,B
2,B
3等)の画面が、その画面を変化させて流れるように表示され(1つの画面が時系列的に多種の画面の流れによって表示され)、この表示形態において流れるように点滅するセグメントSが、数字表示可ブロックBの外周を周回(例えば時計周りに周回表示)または、数字表示可ブロック内を部分的に周回させる(
図5(b)の例では「0」の数字を形成する表示用セグメントSを周回させる)ことにより、あたかも時の流れを感じ、表示されているものが時間に関するものであることを想起させることができる点にある。
【0113】
また、前記動作の第2の特徴は、1つ以上のセグメントSを消灯してもすぐに点灯表示に戻すことで、残像現象により、セグメントが消えていても点灯しているように感じさせ(見せかけ)、消えているセグメントを一瞬だけ点灯させてすぐに消すことで、錯覚(錯視)を用いて点灯時に消灯しているように感じさせる(見えないようにする)ことができる点にある。そして、このようなことから、例えば、
図1(b)および、
図4(a)、(b)、
図5(a)、(b)に示されるような表示態様は、疑似周回表示(時の流れ)と「149」という数字認識の両立を図ることができるといった優れた特徴を有する。
【0114】
なお、本発明においては、疑似周回表示を適用する例として、
図1(b)や
図4、
図5以外にも、例えば以下のような表示形態をとることができる。例えば、動作モード動作中表示は、表示情報が表示されている数値表示可表示ブロックの少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて、外周部に配設されている複数(実施例のような場合は10個)の表示用セグメントSを一度、全点灯させ、その後、それらの表示用セグメントSのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメントを前記数値表示可ブロックの外周方向に順に消灯していく表示用セグメント時系列変化動作を行って疑似周回表示を行うようにしてもよい。
【0115】
さらに、互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントSを、数値表示可ブロックの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行う疑似周回表示態様としてもよい。
【0116】
さらに、本実施例においては、疑似周回表示態様以外の、例えば複数桁の情報表示数値の間を縫って8の字を描いて変化する(8の字を横向きにした「∞」のような字を描いて変化する)ように見える態様とする等、様々な態様をとることができる。なお、疑似周回表示態様でも8の字を描いて変化するように見える態様でも、その周回していると見えるようにする方向や動いているように見える方向も特に限定されるものではなく適宜設定されるものであり、例えば前記実施例のような疑似周回表示態様において、反時計回りに表示用セグメントSが周回しているように見える態様としてもよい。
【0117】
さらに、以上のような動作モード動作中表示の様々な態様においても、複合給湯器27によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作のときに、設定時間の経過終了時に近づいて設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に表示用セグメントSの変化タイミングをそれまでよりも速めるようにしてもよいし、そのような動作は行わなくともよい。
【0118】
さらに、例えば前記実施例のように、複数の数値表示可ブロックB
1,B
2,B
3を有する構成においては、動作モード情報表示手段による表示用セグメント時系列変化動作は、例えば
図6に示されるように、複数の数値表示可ブロックB
1,B
2,B
3を1つのブロック集合体ABと見なしたときに該ブロック集合体ABにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントS(
図6の斜線部分、参照)のうちの、1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、ブロック集合体ABの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と表示情報の数値を形成する表示用セグメントの点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの動作としてもよい。なお、
図6では、B
2の表示用セグメントSa(
図2(c)、参照)は省略して示している。
【0119】
さらに、動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントSは、前記実施例のように、複合給湯器27の制御情報のうち複合給湯器27により行われる設定動作モードの動作に関連する情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントSを含むようにしたり、動作モード動作の制御に関連しない制御情報と時計情報の少なくとも一方の表示情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントSを含むようにしたり、適宜設定されるものである。
【0120】
さらに、例えば
図3の破線に示されるような動作モード効果待機状態判断手段48を設け、この動作モード効果待機状態判断手段48が、設定動作モードの動作により予め定められる設定効果が発揮されるまでの待機状態を判断するようにして、動作モード情報表示手段44が以下のような動作モード動作中表示を行う構成としてもよい。
【0121】
つまり、動作モード情報表示手段44は、前記実施例のように動作モード動作状態判断手段43により前記設定動作モードの動作の動作中であることが判断されているときに動作モード動作中表示を行う代わりに、動作モード効果待機状態判断手段48により前記待機状態中であると判断されているときに、動作モード待機中表示を行うようにしてもよい。
【0122】
なお、動作モード効果待機状態判断手段48による前記待機状態の判断の仕方は特に限定されるものでなく適宜設定されるものであり、例えばリモコン装置1の動作操作手段47による操作情報と、設定関連操作手段46による設定条件と、複合給湯器27の動作状態、複合給湯器27の施工時に入力される条件環境温度等に基づいて、適宜、前記待機中状態を判断する。例えば複合給湯器27から給湯先までの配管距離、蛇口(給湯栓)の開度等も考慮して、蛇口が開かれてから湯が出始めるまでの時間を求め、給湯栓が開かれてから給湯設定温度の湯が出るまでの待機中状態を判断するといったことが行われる。
【0123】
また、動作モード効果待機状態判断手段48により前記待機状態中であると判断されているときに、動作モード待機中表示を行う場合の表示の仕方も特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。例えば前記実施例における動作モード動作中表示のような表示態様としてもよいし、
図4、
図5に示されるような表示態様としてもよいし、その他の表示態様としてもよい。いずれの場合も、情報表示手段42により表示される表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる表示を行うようにすればよい。
【0124】
また、その際、例えば待機状態の期間が終了する時に近づいて該待機時間終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントSの変化タイミングをそれまでよりも速める表示可変手段を設け、表示用セグメントSの変化タイミングを可変すると、表示用セグメントSの変化タイミング変化を見て、利用者が待機状態の期間が終了間近であることを確認することができ、設定動作モードの動作について、その効果が生じるタイミングを計って準備することができるので、より使い勝手を良好にできる。
【0125】
さらに、このような動作モード待機中表示と動作モード動作中表示のどちらの表示を行うかの選択手段を設け、利用者のニーズに対応させて何れかを選択できるようにしてもよいし、動作モード待機中表示の表示態様と動作モード動作中表示の表示態様を互いに異なる態様とし、動作モード待機中表示と動作モード動作中表示との両方を、必要に応じて異なる態様で表示することにより、いずれの表示が行われているかが利用者に把握できるようにしてもよい。
【0126】
さらに、前記実施例では、情報表示手段42により表示される表示情報として、浴室暖房運転の残り時間(タイマー設定の残り時間)を示す表示情報の数値をカウントダウンさせる例を述べたが、情報表示手段42により表示される表示情報は様々であり、例えば給湯設定温度としてもよいし、時刻情報としてもよいし、故障情報としてもよい。また、複合給湯器27等の動作装置の動作継続時間を数値のカウントアップにより表示するものとしてもよいし、様々な情報とすることができる。
【0127】
さらに、本発明の表示システムに適用される動作装置は前記実施例のような複合給湯器27とするとは限らず、様々な熱源装置を適用することができるものであり、また、熱源装置以外の、例えばエアコンであったり洗濯機であったりといったような、主に家庭で用いられる家電製品(家電装置)であってもよいし、家庭以外の場所で用いられる装置としてもよく、様々な装置が適用されるものである。
【0128】
また、その動作装置に信号接続される表示装置はリモコン装置とは限らず、例えば動作装置の表面側に設けられている表示装置としてもよく、本発明の表示装置は、動作装置の関連情報を表示する表示部を備えて、表示部に複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられている様々な表示装置において適用され、前記のような様々な構成を設けて形成されるものである。