特許第6584242号(P6584242)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6584242表示装置およびその表示装置を用いた表示システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6584242
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】表示装置およびその表示装置を用いた表示システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20190919BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20190919BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20190919BHJP
   F24H 1/00 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   G06F3/0481
   H04Q9/00 361
   G06F3/14 320A
   F24H1/00 J
【請求項の数】11
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-174604(P2015-174604)
(22)【出願日】2015年9月4日
(65)【公開番号】特開2017-49920(P2017-49920A)
(43)【公開日】2017年3月9日
【審査請求日】2018年6月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000129231
【氏名又は名称】株式会社ガスター
(74)【代理人】
【識別番号】100093894
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 清
(72)【発明者】
【氏名】一色 由美子
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 敏之
【審査官】 滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−211143(JP,A)
【文献】 特開平09−016115(JP,A)
【文献】 特開昭54−051512(JP,A)
【文献】 特開昭60−147788(JP,A)
【文献】 特開2008−229488(JP,A)
【文献】 特開2002−327957(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
F24H 1/00
G06F 3/14
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えた表示装置であって、前記表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成しており、該数値表示可ブロックに表示情報を数値により表示する情報表示手段と、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断する動作モード動作状態判断手段と、該動作モード動作状態判断手段によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに少なくとも1つの前記数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを点灯させることにより前記情報表示手段により表示される前記表示情報を数値により表示し、かつ、該表示情報の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記表示情報の数値を形成する前記表示用セグメントのうちの少なくとも1つの表示用セグメントを点滅させるようにして該点滅させる表示用セグメントを時系列的に移動させる動作を含む予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行う動作モード情報表示手段とを有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えた表示装置であって、前記表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成しており、該数値表示可ブロックに時計情報と前記動作装置の制御情報と該動作装置の故障情報の少なくとも1つを含む表示情報を数値により表示する情報表示手段と、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断する動作モード動作状態判断手段と、該動作モード動作状態判断手段によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに少なくとも1つの前記数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを前記情報表示手段により表示される前記表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行う動作モード情報表示手段とを有し、前記動作モード動作中表示が行われるセグメント点滅変化態様は、表示情報が表示されている前記数値表示可表示ブロックの少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、前記数値表示可ブロックの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行うことによって、前記情報表示手段により表示される前記表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記数値表示可ブロックにおける前記数値表示の外周部の表示用セグメントが前記数値表示の外周側に沿って周回しているように見せかける疑似周回表示態様とすることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
数値表示可ブロックは複数設けられ、動作モード情報表示手段による表示用セグメント時系列変化動作は、前記複数の数値表示可ブロックを1つのブロック集合体と見なしたときに該ブロック集合体において外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、前記ブロック集合体の外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と表示情報の数値を形成する表示用セグメントの点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの動作としたことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
動作モード情報表示手段は、動作装置によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作の時には前記設定時間の経過終了時に近づいて該設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速めることにより、該表示用セグメントの変化タイミングを速める前よりも速めてからの方が数値表示の外周部の表示用セグメントが前記数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見せかける疑似周回表示可変手段を有していることを特徴とする請求項2または請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントは、動作装置の制御情報のうち該動作装置により行われる設定動作モードの動作に関連する情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項6】
動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントは、動作装置の制御情報のうち該動作装置により行われる設定動作モードの動作に関連する情報以外の表示情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項7】
設定動作モードの動作により予め定められる設定効果が発揮されるまでの待機状態を判断する動作モード効果待機状態判断手段を有し、動作モード情報表示手段は、動作モード動作中表示を行う代わりに、前記動作モード効果待機状態判断手段により前記待機状態中であると判断されているときに少なくとも1つの数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを情報表示手段により表示される表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード待機中表示を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項8】
待機状態の期間が終了する時に近づいて該待機時間終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速める表示可変手段を有していることを特徴とする請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えた表示装置であって、前記表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成しており、該数値表示可ブロックに表示情報を数値により表示する情報表示手段と、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断する動作モード動作状態判断手段とを有し、前記数値表示可ブロックの少なくとも1つは前記情報表示手段によって前記表示情報が数値により表示される情報表示部位と前記動作装置の設定動作モードの動作中であることを表示するための動作モードの表示部位とを隣接して設けた構成と成し、前記動作モード動作状態判断手段によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに、前記情報表示部位の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記動作モードの表示部位の外周側に配置される表示用セグメントを順次周回方向に点灯していき、当該外周側の全ての表示用セグメントが点灯されて0の数値が表示された時にはその点灯された全ての表示用セグメントを一旦消灯した後に再び前記動作モードの表示部位の外周側に配置される表示用セグメントを順次周回方向に点灯していく動作を繰り返すという如く動作モード動作中表示を行う動作モード情報表示手段を有することを特徴とする表示装置。
【請求項10】
表示装置は、動作装置としての熱源装置に信号接続されるリモコン装置としたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の表示装置。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の表示装置と動作装置とが信号接続されて形成されていることを特徴とする表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば熱源装置等の動作装置に信号接続されるリモコン装置等の表示装置およびその表示装置を用いた表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯や暖房、風呂の追い焚き等、様々な動作を行う動作装置としての熱源装置が用いられており、熱源装置は、通常、その操作用のリモコン装置に接続されている。
【0003】
図7(a)には、リモコン装置の一例の外観図が模式的に示されている。同図に示されるリモコン装置は、例えば屋内の浴室に設置される風呂リモコン装置であり、例えば浴室壁面に固定されている。浴室配置のリモコン装置1の設置位置は、浴槽内からリモコン装置1の表示画面が見易く、かつ、リモコン装置1を操作しやすい位置となっている。
【0004】
なお、このリモコン装置に接続されている熱源装置は、例えば図8に示すような複合給湯器27であり、その構成についての説明は後述するが、例えば給湯機能と、浴槽への自動湯張り機能、追い焚き機能、足し湯機能、浴室暖房機能を具備する。複合給湯器27は、これらの機能の制御を行う制御装置を備え、その制御装置に、例えば2芯の信号線を用いてリモコン装置1が接続されている。
【0005】
図7(a)に示されているリモコン装置1の筐体ケースの表面側には、前記表示部としての表示画面32が設けられている。表示画面32は、液晶や有機EL(Electro Luminescence;エレクトロルミネッセンス)やLED(発光ダイオード)等によって形成されており、例えば図8に示すような、複合給湯器27の制御情報(制御関連情報)が表示画面32に表示される。この例では、表示画面32に、給湯設定温度(41℃)と、風呂設定温度(41℃)が示されている。
【0006】
表示画面32の側部には、複合給湯器27の可動の有無を操作するための運転スイッチ35と、複合給湯器27の自動運転を指示する自動スイッチ36と、浴槽湯水の追い焚き運転を指示する追い焚きスイッチ37と、浴槽への足し湯を指示するたし湯スイッチ39と、浴室暖房を指示する浴室暖房スイッチ38と、スピーカ34とが設けられている。
【0007】
スイッチ35,36,37,38,39には、例えばLED(発光ダイオード)等により形成されたランプ40が設けられており、そのスイッチごとに、スイッチの動作が指示されたとき(オン動作されたとき)にはランプ40の点灯(又は点滅)表示が行われ、スイッチ動作の解除指示がされたとき(オフ動作されたとき)にはランプ40は消灯されるように構成されている。また、リモコン装置1の筐体ケースの内部には図示されていないマイクが内蔵されている。
【0008】
運転スイッチ35は、スイッチオンとすることにより、リモコン装置1の運転をオン(電源をオン)として回路を動作可能な状態にし、スイッチオフとすることにより、運転をオフして回路動作を停止状態とするものである。複合給湯器27の給湯機能の動作はこの運転スイッチ35がオンの状態で行われる。
【0009】
自動スイッチ36は、湯張り動作から保温動作にかけての一連の動作の開始と停止を指令するものであり、スイッチオンによりその動作が開始され、その動作終了時に自動的にオフする。スイッチオフの状態では動作停止状態となる。
【0010】
追い焚きスイッチ37は、風呂の追い焚きの開始と停止とを指令するものであり、スイッチオンにより追い焚きが開始され、スイッチオフにより追い焚き停止状態とする。たし湯スイッチ39は、浴槽内への湯の足し湯を指令するものである。
【0011】
浴室暖房スイッチ38は、浴室暖房の開始と停止とを指令するものであり、スイッチオンにより浴室暖房運転が開始され、例えば予め設定されたタイマー時間だけ浴室内の暖房が行われる。なお、浴室暖房を途中で停止したい場合には、オン状態の浴室暖房スイッチ38を押してスイッチオフにより浴室暖房運転を停止することもできる。
【0012】
スピーカ34は、例えば自動スイッチ36がオンとされて自動湯張り動作が終了したときに、「お風呂が沸きました」といった音声ガイダンスを発信したり、確認音や予め設定されている短い音楽(BGM)を発信したりすることを行う。
【0013】
表示画面の下部側には扉60が設けられ、この扉60の奥(下)には図示されていない設定関連操作手段が設けられており、扉60を開けて設定関連操作手段を操作することによって、給湯設定温度の設定や湯張り温度の設定、浴槽水位の設定等の設定が適宜行われるようになっている。
【0014】
リモコン装置1に接続されている複合給湯器27は、例えば屋外に配置されるものであり、図8に示されるように、各運転機能の動作を行う構成要素が器具ケース54内に設けられている。複合給湯器27は給湯回路2と暖房回路12を有しており、暖房回路12には、液−液熱交換器の追い焚き熱交換器63を介して浴槽湯水の追い焚き回路としての追い焚き循環通路68が熱的に接続されている。また、この例では、暖房回路12に、高温暖房装置である浴室暖房機25と温水マット等の床暖房装置59とが接続されている状態が示されているが、暖房回路12に接続される暖房装置は、これらの装置の他にも様々な装置が適宜接続されるものであり、例えば狭小空間暖房用の暖房装置等、必要な装置の接続が可能と成している。
【0015】
この複合給湯器27において、給湯機能の動作は、リモコン装置1の運転スイッチ35をオンした状態で給湯管路11の給湯先に設けられている給湯栓(図示せず)を開くことにより開始される。この動作は、複合給湯器27に設けられている制御装置(図示せず)の燃焼制御手段により制御され、給水通路10に導入される水の入水温と給湯量に基づき、給湯温度センサ6による給湯温(出湯温)が給湯設定温度となるように、燃焼ファン7を回転させながら、燃焼室8内に設けられた給湯バーナ3を燃焼して給湯熱交換器4,5(メインの熱交換器4、潜熱回収用熱交換器5)を通る水を加熱して湯を作成し、給湯管路11を通して台所や浴室等の給湯先へ湯を供給する。
【0016】
複合給湯器27の自動運転は、湯張り機能の動作、追い焚き機能の動作、保温機能の動作を連続的に行うもので、運転スイッチ35がオンされている状態で、前記自動スイッチ36をオンすることにより開始するものである。自動スイッチ36がオンされると、前記給湯機能の動作と同様に給湯熱交換器4,5を通って加熱された湯が、湯張り用の通路(注湯通路61と追い焚き循環通路68等)を通って浴槽70に落とし込まれることにより、浴槽70への湯張りが行われる。
【0017】
この湯張りは、湯張り用の注湯通路61に設けられた注湯電磁弁62が開かれて行われるものであり、湯張りの後には、適宜の保温動作が行われることが多く、その保温動作に伴って追い焚き運転が行われたり、保水動作が行われたりする。また、前記追い焚きスイッチ33がオンされたときに追い焚き運転が行われ、たし湯スイッチ39がオンされたときに例えば20リットルといったような予め定められている設定量の湯が浴槽70に足される(湯張りと同様の動作によって浴槽70内に湯が注湯される)が、これらの追い焚き運転動作、保水、足し湯等の動作についての動作は周知であり、ここではその詳細説明は省略する。
【0018】
複合給湯器27の浴室暖房運転は、運転スイッチ35がオンされている状態で、前記浴室暖房スイッチ38をオンすることにより開始され、暖房回路12から浴室暖房機25に熱媒体(例えば温水)が供給されて行われるものである。暖房回路12は、暖房用熱交換器14,15(メインの熱交換器14、潜熱回収用熱交換器15)と、液体循環ポンプ9と、シスターン28と、器具ケース54内の管路17〜24,52,53,56を有しており、管路17には暖房高温サーミスタ16が設けられ、管路24には暖房低温サーミスタ55が設けられている。また、管路18には弁(熱動弁29)が設けられ、管路23には低温能力切替熱動弁30が設けられている。
【0019】
図7(a)に示したリモコン装置1の浴室暖房スイッチ38がオンされると、複合給湯器27の前記制御装置(図示せず)内に設けられている燃焼制御手段に浴室暖房のオン信号が加えられ、燃焼制御手段は、燃焼ファン7を回転させながら、燃焼室8内に設けられた暖房用バーナ13を燃焼させる。また、暖房装置25の熱動弁51への通電が行われて予め定められた設定時間(例えば1分)経過後に熱動弁51が開く(例えばPTC ( positive temperature coefficient )サーミスタを発熱させてサーモアクチュエータを動作させる)。また、浴室暖房スイッチ38がオフされると、熱動弁51への通電が停止して所定時間(例えば20秒)経過後に熱動弁51が閉じる。
【0020】
なお、図7(a)に示されているリモコン装置1は、例えば浴室に設置される風呂リモコン装置であるが、図8に示されるような複合給湯器27において、管路18に接続される放熱マット(例えば温水マット)等の床暖房装置59の運転は、例えばリビング等に適宜設けられるリモコン装置の操作によって行われるものである。
【0021】
床暖房装置59の運転操作を行うリモコン装置には暖房運転スイッチが設けられて、この暖房運転スイッチは、対応する床暖房装置(床暖房装置は複数設けられる場合があり、その場合は、複数のうち1つ以上の床暖房装置)の運転のオンオフ動作指令を行うスイッチとして機能する。
【0022】
なお、図8では床暖房装置59が1つ示されており,熱動弁29も1つ示されているが、床暖房装置59等の低温暖房装置が複数設けられる場合には、暖房運転スイッチも複数設けてもよいし、1つのスイッチを切り替えスイッチにより切り替えて操作できるようにしてもよい。暖房運転スイッチのオンオフ信号は、前記燃焼制御手段に加えられ、暖房運転スイッチがオンされると、燃焼制御手段により対応する(複数の場合には1つ以上の)熱動弁29が開かれ、暖房運転スイッチがオフされると燃焼制御手段により対応する熱動弁29が閉じられる。
【0023】
燃焼制御手段は、リモコン装置1の浴室暖房スイッチ38や例えば前記のようにリビング等に設けられているリモコン装置の暖房運転スイッチのオン信号を受けて、暖房用バーナ13の燃焼制御(燃焼量制御を含む)および燃焼ファン7の回転制御を行うと共に、液体循環ポンプ9を駆動させる。燃焼制御手段は、浴室暖房機25の運転を行うときには80℃の液体を供給できるように、例えば暖房高温サーミスタ33の検出温度が80℃となるように(FB(フィードバック)制御)、暖房用バーナ13の燃焼制御および燃焼ファン7の回転制御等を行って、暖房用熱交換器14,15を加熱し、暖房回路12の管路内を循環する液体(例えば水)を加熱する。
【0024】
加熱された液体(例えば温水)は、暖房用熱交換器14から約80℃で導出され、図8の矢印Aに示すように管路17を通り、図8の矢印Bに示すように管路52を通った後に、管路31aを通って浴室暖房機25に供給される。浴室暖房機25に供給された液体は、浴室暖房機25内の管路を通るときに放熱して、その温度が例えば60℃程度に下がった状態で、図の矢印Bに示されるように管路31bを通り、図8の矢印Cに示すように、管路19を通って暖房用熱交換器15に導入され、暖房用熱交換器15(潜熱回収用熱交換器)によって加温される。
【0025】
この加温された液体は、管路20を通り、矢印Dに示されるようにシスターン28に導入され、シスターン28を通った後に、矢印Eに示すように管路21を通り、液体循環ポンプ9に導入される。その後、液体は、矢印Fに示すように、管路24を通って暖房用熱交換器14(顕熱回収用熱交換器)に導入され、暖房用熱交換器14によって加熱されて、前記と同様にして暖房回路12を循環する。
【0026】
なお、管路53に設けられた流量制御弁72が開いている状態(つまり、追い焚き動作時)においては、管路17を通った液体は、前記の如く、矢印Bに示したように浴室暖房機25側に導入されてから浴室暖房機25を通った後に管路19に導入される流れと、矢印B’に示すように、管路53、追い焚き熱交換器63と管路56とを順に通って、管路19に導入される流れとに分かれる(追い焚き運転も高温暖房装置の運転の一つであると見なすことができ、追い焚き動作時も暖房回路12内の液体の加熱は浴室暖房機25等の高温暖房装置の運転と同様に行われ、その流通経路が異なる)。
【0027】
また、燃焼制御手段は、浴室暖房機25の運転時に床暖房装置59の運転を行うときには、床暖房装置59の運転開始から例えば30分といったホットダッシュ運転中は、例えば80℃といった高温の液体を供給し、その後の通常運転時は60℃の液体を供給できるようにする。
【0028】
なお、60℃の液体の供給時も、暖房用バーナ13の燃焼制御および燃焼ファン7の回転制御等は、浴室暖房機25の運転時と同様であり、暖房用熱交換器14からは適宜の温度(例えば約80℃)の液体が導出される(暖房高温サーミスタ16により検出される液体の温度が例えば80℃となるように暖房用バーナ13の燃焼制御等を行う)が、燃焼制御手段は、流量制御弁72を開状態として、液体を、図8の矢印A、B’、C、D、Eに示す順に通すことにより、管路17、管路53、追い焚き熱交換器63、管路56,19、暖房用熱交換器15、管路20、シスターン28、管路21を順に通して、液体循環ポンプ9に導入するようにする。
【0029】
そして、浴室暖房機25の動作時には、液体循環ポンプ9から吐出された液体の温度が(例えば前記の如く浴室暖房機25を通って放熱されて)例えば60℃程度の温度に下がっている状態で、熱動弁29の開状態において、図8の矢印Gに示すように、管路18,57を通って床暖房装置59に導入されることで、暖房用熱交換器15から直接的に液体が導入されるよりも液体の温度が低くなる。床暖房装置59を通って放熱し、例えば40℃以下の低温となった液体は、管路58を通って管路19に導入され、前記と同様に暖房回路12を循環する。
【0030】
なお、高温暖房装置である浴室暖房機25が動いていないときには、低温暖房装置である床暖房装置59に導入される液体の温度調節は、暖房低温サーミスタ55の検出温度に基づき、燃焼制御手段の制御によって行われるものである。つまり、床暖房装置59の通常運転時には、暖房低温サーミスタ55の検出温度が例えば60℃になるように、低温能力切替熱動弁30を開弁して暖房用バーナ13の燃焼量を調節し、管路18側に送られる。
【0031】
また、床暖房装置59の運転開始直後には、床暖房装置59の内部通路や管路57,58内の液体が冷えている状態であり、このように液体を冷たい状態から加熱する場合のホットダッシュ運転(コールドスタート)では、例えば30分といった予め定められたホットダッシュ設定時間だけ、暖房高温サーミスタ16の検出温度が例えば80℃になるように低温能力切替熱動弁30を開弁して暖房用バーナ13の燃焼量を調節し、管路18側に送られる。
【0032】
なお、床暖房装置59と浴室暖房機25とが共に運転するときには、暖房用熱交換器14から約80℃で液体が導出され、その液体が管路17を通った後、矢印Bに示す方向と矢印B’に示す方向とに分かれて、それぞれ矢印B、B’に示すように通った後、管路19に導入される。また、床暖房装置59のみが運転するときには、管路17を通った後、矢印B’に示す方向に流れて管路19に導入される。
【0033】
また、浴槽湯水の温度は、例えば40℃前後の適宜の値に設定され、設定された温度の情報は、燃焼制御手段に加えられる。リモコン装置1の自動スイッチ36は、浴槽70への自動湯張り動作(湯張り終了後の保温、保水動作も含む)のオンオフスイッチであり、自動スイッチ36のオン信号は、前記燃焼制御手段に加えられ、自動湯張り後、例えば4時間の間、適宜、保温動作と保水動作を行った後に自動的にオフする。また、追い焚きスイッチ37は、浴槽湯水の追い焚き単独動作のオンスイッチであり、追い焚きスイッチ37のオン信号は、燃焼制御手段に加えられる。なお、燃焼制御手段により追い焚き動作が終了すると、追い焚きスイッチ37は自動的にオフとなる。
【0034】
燃焼制御手段は、自動スイッチ36のオン信号が加えられると、給湯バーナ3の燃焼によって給湯熱交換器4,5を通る水を加熱し、給湯通路11と注湯通路61と追い焚き循環通路67とを有する湯張り用通路を通して湯を浴槽70に注ぐ。この際、例えば予め与えられている浴槽の水位(P)と水量(Q)との関係データ(P−Qデータ)と、水位センサ22により検出される検出水位とに基づき、浴槽の設定水位まで注湯する。
【0035】
また、浴槽湯水循環ポンプ64を駆動して得られる風呂温度センサ65により検出される浴槽湯水温が風呂設定温度よりも低いときには、風呂設定温度となるように、流量制御弁72を開き、浴槽湯水循環ポンプ64をオン(駆動)して浴槽湯水の追い焚き動作を行う。なお、燃焼制御手段は、追い焚きスイッチ37のオン信号が加えられたときも、風呂温度センサ65により検出される浴槽湯水温が風呂設定温度となるように、浴槽湯水の追い焚き動作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0036】
【特許文献1】特許第5324292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0037】
ところで、前記のような複合給湯器27の運転において、前記浴室暖房運転における暖房設定時間が経過するまで(浴室暖房終了時刻まで)の残り時間を、例えば図7(b)に示されるように、表示画面32にタイマー表示するリモコン装置1が用いられており、図7(b)では、149分を示す「149」の数値が表示されている。しかしながら、タイマー表示は例えば分単位でカウントダウンする態様と成しており、「149」から「148」に表示が切り替わるタイミングは1分後なので、利用者は、たまたま数値が切り替わるタイミングの時にリモコン装置1を見ないと浴室暖房運転が実際に行われているかどうかを知ることができない。
【0038】
また、例えば特許文献1には、2つの情報を交互に表示するように、表示切り替えを行う表示装置が提案されており、この提案においては、2画面の交互表示によって表示が点滅しているように感じさせて注意を引き、緊急地震速報に着目してもらうようにしているが、このような表示形態を応用し、例えば前記のように、暖房運転の残り時間を示すタイマー表示と暖房運転中を示す動作モードの動作中表示とを切り替えて、交互に表示する表示方法を用いると、以下の問題が生じる。
【0039】
つまり、この方法においては、タイマー表示をしているときには暖房の動作モード動作中表示が行われず、暖房の動作モード動作中表示が行われているときにはタイマー表示が行われないことになるため、利用者は、リモコン装置の表示部をパッと見た瞬間には何れか一方の表示しか見ることができない。したがって、利用者が見た瞬間に表示されている側の情報については利用者が把握できるが、表示されていない方の情報を把握することができず、両方を一度に認識することができないといった問題が生じる。
【0040】
なお、リモコン装置の表示画面は限られており、一度にたくさんの情報を全て表示画面に表示することは難しく、表示画面の拡大はリモコン装置の大型化を招くために好ましくない。
【0041】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、動作装置の制御情報等の表示情報と動作モード動作中であることとが同時に利用者によって把握できるようなリモコン装置等の表示装置とその表示装置を用いた表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0042】
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明の表示装置は、動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えた表示装置であって、前記表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成しており、該数値表示可ブロックに表示情報を数値により表示する情報表示手段と、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断する動作モード動作状態判断手段と、該動作モード動作状態判断手段によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに少なくとも1つの前記数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを点灯させることにより前記情報表示手段により表示される前記表示情報を数値により表示し、かつ、該表示情報の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記表示情報の数値を形成する前記表示用セグメントのうちの少なくとも1つの表示用セグメントを点滅させるようにして該点滅させる表示用セグメントを時系列的に移動させる動作を含む予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行う動作モード情報表示手段とを有する構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0043】
また、第2の発明の表示装置は、動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えた表示装置であって、前記表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成しており、該数値表示可ブロックに時計情報と前記動作装置の制御情報と該動作装置の故障情報の少なくとも1つを含む表示情報を数値により表示する情報表示手段と、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断する動作モード動作状態判断手段と、該動作モード動作状態判断手段によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに少なくとも1つの前記数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを前記情報表示手段により表示される前記表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行う動作モード情報表示手段とを有し、前記動作モード動作中表示が行われるセグメント点滅変化態様は、表示情報が表示されている前記数値表示可表示ブロックの少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、前記数値表示可ブロックの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行うことによって、前記情報表示手段により表示される前記表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記数値表示可ブロックにおける前記数値表示の外周部の表示用セグメントが前記数値表示の外周側に沿って周回しているように見せかける疑似周回表示態様とする構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0044】
さらに、第3の発明の表示装置は、前記第2の発明の構成に加え、前記数値表示可ブロックは複数設けられ、動作モード情報表示手段による表示用セグメント時系列変化動作は、前記複数の数値表示可ブロックを1つのブロック集合体と見なしたときに該ブロック集合体において外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、前記ブロック集合体の外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と表示情報の数値を形成する表示用セグメントの点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの動作としたことを特徴とする。
【0045】
さらに、第4の発明の表示装置は、前記第2または第3の発明の構成に加え、前記動作モード情報表示手段は、動作装置によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作の時に、前記設定時間の経過終了時に近づいて該設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速めることにより、該表示用セグメントの変化タイミングを速める前よりも速めてからの方が数値表示の外周部の表示用セグメントが前記数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見せかける疑似周回表示可変手段を有していることを特徴とする。
【0046】
さらに、第5の発明の表示装置は、前記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントは、動作装置の制御情報のうち該動作装置により行われる設定動作モードの動作に関連する情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントを含むことを特徴とする。
【0047】
さらに、第6の発明の表示装置は、前記第1乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントは、動作装置の前記動作モード動作の制御に関連しない制御情報の表示情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントを含むことを特徴とする。
【0048】
さらに、第7の発明の表示装置は、前記第1乃至第6のいずれか一つの発明の構成に加え、設定動作モードの動作により予め定められる設定効果が発揮されるまでの待機状態を判断する動作モード効果待機状態判断手段を有し、動作モード情報表示手段は、動作モード動作中表示を行う代わりに、前記動作モード効果待機状態判断手段により前記待機状態中であると判断されているときに少なくとも1つの数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを情報表示手段により表示される表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード待機中表示を行うことを特徴とする。
【0049】
さらに、第8の発明の表示装置は、前記第7の発明の構成に加え、前記待機状態の期間が終了する時に近づいて該待機時間終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速める表示可変手段を有していることを特徴とする。
【0050】
さらに、第9の発明の表示装置は、動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えた表示装置であって、前記表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成しており、該数値表示可ブロックに表示情報を数値により表示する情報表示手段と、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断する動作モード動作状態判断手段とを有し、前記数値表示可ブロックの少なくとも1つは前記情報表示手段によって前記表示情報が数値により表示される情報表示部位と前記動作装置の設定動作モードの動作中であることを表示するための動作モードの表示部位とを隣接して設けた構成と成し、前記動作モード動作状態判断手段によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに、前記情報表示部位の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記動作モードの表示部位の外周側に配置される表示用セグメントを順次周回方向に点灯していき、当該外周側の全ての表示用セグメントが点灯されて0の数値が表示された時にはその点灯された全ての表示用セグメントを一旦消灯した後に再び前記動作モードの表示部位の外周側に配置される表示用セグメントを順次周回方向に点灯していく動作を繰り返すという如く動作モード動作中表示を行う動作モード情報表示手段を有することを特徴とする。さらに、第10の発明の表示装置は、前記第1乃至第のいずれか一つの発明の構成に加え、表示装置は、動作装置としての熱源装置に信号接続されるリモコン装置としたことを特徴とする。
【0051】
さらに、第1の発明の表示システムは、前記第1乃至第10のいずれか一つの発明の表示装置と動作装置とが信号接続されて形成されている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【発明の効果】
【0052】
本発明において、表示装置は、動作を行う動作装置に信号接続されて該動作装置の関連情報を表示する表示部を備えており、該表示部には複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられ、該表示ブロックの少なくとも1つは、前記複数の表示用セグメントのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成している。そして、情報表示手段によって、例えば時計情報前記動作装置の制御情報該動作装置の故障情報等の表示情報を、数値により前記数値表示可ブロックに表示することができ、利用者に報知することができる。
【0053】
なお、動作装置の制御情報とは、例えば動作装置が熱源装置の場合には、例えば給湯設定温度、浴室暖房運転の残り時間、自動湯張りの時の湯張り温度(風呂設定温度)や浴槽水位表示や注湯湯量、暖房温度(設定温度や現在の温度等)等、様々な情報があり、例えば省エネモードの動作モードを有して、省エネ情報が表示されるようなリモコン装置等の表示装置においては、その省エネ情報も含むものである。また、動作装置の故障情報を数値により表示する場合には、例えば動作装置の故障の内容を予め定められたエラーコードの数値で示すものであり、利用者等がその数値(エラーコードの数値)を確認することにより故障の内容が分かるようにする数値である。また、動作装置が洗濯機の場合には、その残り時間であったり、動作装置がエアコンの場合には、そのタイマー設定の残り時間や冷房、暖房、除湿等の温度であったりと、様々な情報が含まれるものである。
【0054】
また、本発明の表示装置は、動作モード動作状態判断手段が設けられていることによって、予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを的確に判断できる。そして、例えば、動作モード動作状態判断手段により前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに、少なくとも1つの前記数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを点灯させることにより前記情報表示手段により表示される前記表示情報を数値により表示し、かつ、該表示情報の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記表示情報の数値を形成する前記表示用セグメントのうちの少なくとも1つの表示用セグメントを点滅させるようにして該点滅させる表示用セグメントを時系列的に移動させる動作を含む予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行うことができる。
【0055】
このように、本発明の表示装置は、少なくとも1つの数値表示可ブロックに例えば時計情報動作装置の制御情報該動作装置の故障情報等の表示情報を数値により表示しつつ、設定動作モードの動作中には、前記表示情報を示す数値を利用者が把握できる態様で前記のような動作モード動作中表示が行えるので、表示装置の表示部のスペースが広くなくとも、例えば1つの数値表示可ブロックに、表示情報の数値による表示と動作モード動作中表示とを同時に表示できる。
【0056】
すなわち、本発明は、例えば従来のように2種類の情報を1つのスペースに表示するが、同時ではなく交互に表示する(一方を表示しているときには他方の表示を行わず、他方を表示しているときには一方の表示を行わないようにする)場合と異なり、利用者が表示を見るタイミングによって一方の情報しか把握できないといったことを防ぐことができ、表示情報の数値による表示と動作モード動作中表示とを同時に表示して、その内容を利用者に知らせることができる。
【0057】
したがって、本発明の表示装置は、装置の大型化を招くこともなく、かつ、非常に使い勝手がよい状態で、例えば時計情報動作装置の制御情報該動作装置の故障情報等の表示情報と、設定動作モードの動作の動作中における動作モード動作中であるという情報を利用者が瞬時に把握できるようにする優れた表示装置とすることができる。そして、この表示装置と動作装置とを信号接続して形成される表示システムは、このような優れた表示装置を動作装置に信号接続することによって、前記表示情報と前記設定動作モードの動作の動作中における動作モード動作中であるという情報を利用者が瞬時に把握できるようにする、使い勝手のよい優れた表示システムを実現できる。
【0058】
また、前記動作モード動作中表示のセグメント点滅変化態様を以下のような態様にすると、設定動作モードの動作中に行える動作モード動作中表示を非常に適切に行え、表示情報を示す数値の利用者による把握と動作モード動作中表示の利用者による把握を非常に行いやすくできるので、非常に好ましい。
【0059】
この好ましい態様においては、動作モード動作状態判断手段によって設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに、表示情報が表示されている前記数値表示可表示ブロックの少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、前記数値表示可ブロックの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行う。
【0060】
そして、この表示用セグメント時系列変化動作を行うことによって、前記情報表示手段により表示される前記表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記数値表示可ブロックにおける前記数値表示の外周部の表示用セグメントが前記数値表示の外周側に沿って周回しているように見せかける疑似周回表示態様の動作モード動作中表示が行えるので、前記表示情報を利用者に見やすくすることができて確実に把握できるようにでき、かつ、設定動作モードの動作中であることも非常に分わかりやすくできる。
【0061】
また、このような疑似周回表示態様の動作モード動作中表示を行う構成において、数値表示可ブロックを複数設け、動作モード情報表示手段による表示用セグメント時系列変化動作を、前記複数の数値表示可ブロックを1つのブロック集合体と見なしたときに該ブロック集合体において外周部に配設されている複数の表示用セグメントについて行うようにすると、複数の数値表示可ブロックにより形成されるブロック集合体において(つまり、表示部における広範囲の領域において)、その数値表示の外周側に沿って表示用セグメントが周回しているような疑似周回表示が行われるので、動作モード動作中表示をとても分かりやすくできる。
【0062】
さらに、疑似周回表示態様の動作モード動作中表示を行う構成において、動作モード情報表示手段は、動作装置によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作の時に、前記設定時間の経過終了時に近づいて該設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速めることにより、該表示用セグメントの変化タイミングを速くする前よりも数値表示の外周部の表示用セグメントが前記数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見せかける疑似周回表示可変手段を有する構成とすると、利用者に設定動作の動作終了に近づいたことを非常に分かりやすく報知できるので、表示装置や表示システムの使い勝手をより一層良好にできる。
【0063】
さらに、動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントは、動作装置の制御情報のうち該動作装置により行われる設定動作モードの動作に関連する情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントを含むようにしたり、動作装置の前記動作モード動作の制御に関連しない情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントを含むものとしたりして、適宜形成することにより、様々なバリエーションの表示を行うことができ、表示装置や表示システムの構築の自由度を向上できる。
【0064】
さらに、設定動作モードの動作により予め定められる設定効果が発揮されるまでの待機状態を判断する動作モード効果待機状態判断手段を設け、動作モード情報表示手段は、動作モード動作中表示を行う代わりに、前記動作モード効果待機状態判断手段により前記待機状態中であると判断されているときに少なくとも1つの前記数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを前記情報表示手段により表示される前記表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード待機中表示を行うようにすると、動作装置が設定動作を行うことによる効果が発揮されるまでの間であることを利用者に報知でき、使い勝手を良好にできる。
【0065】
つまり、例えば、動作装置が給湯機能を備えた熱源装置である場合に、利用者が蛇口を開いて給湯栓を開くと、例えば動作装置が予め定められたシーケンスプログラムにしたがって給湯動作を開始することになるが、給湯栓が開かれた直後は設定温度の湯の出湯は行われずに、しばらくの間水が出た後に設定温度の湯の出湯が行われる。このような場合に、従来であれば、利用者が設定温度の湯が出湯されているかどうか分からないので、実際に出湯されている湯に手で触れることにより湯の温度を確かめる動作を時々行うか、湯にずっと手で触れていて湯の温度を確かめるかの動作を行うことが一般的であり、湯が温まるまでの間に、何度か又はしばらくの間、冷たい水に手を触れてしまうといった状態になり、例えば冬等は不快な思いをしなければならない。
【0066】
それに対し、前記のように、動作装置が設定動作を行うことによる効果が発揮されるまでの待機時間(例えば、前記のケースでは、設定温度の湯が出湯されるまでの間)に動作モード情報表示手段が動作モード待機中表示を行うようにすると、利用者は設定温度の湯が出湯されるまでの待機時間であることを把握でき、この動作モード待機作中表示がしばらくの間行われた後、その表示が停止した直後に出湯している湯に手を伸ばすことにより設定温度の湯に触れてそのまま使用することができ、不快な思いをせずに快適に動作装置を利用できる。また、設定温度の湯が出湯されるまでの待機時間中に給湯口から出でくる冷たい水または設定温度に満たない温い水を、例えば適宜の容器に溜めておいて利用するといった場合にも利用をしやすくできる。
【0067】
また、動作装置が設定動作を行うことによる効果が発揮されるまでの待機時間に動作モード情報表示手段が動作モード待機中表示を行う構成において、待機状態の期間が終了する時に近づいて該待機時間終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速める表示可変手段を設けると、以下のような効果を奏することができる。
【0068】
例えば前記のように動作装置が給湯機能を備えた熱源装置であり、利用者が蛇口を開いて給湯栓を開いて給湯を行う場合において、動作装置の動作によって設定温度の湯の出湯間近になると、表示用セグメントの変化タイミングがそれまでよりも速まるので、その表示を利用者が確認することにより、湯が快適に利用できるタイミングを計って準備することができる。
【0069】
また、例えば動作装置を浴室暖房機に接続された熱源装置とした場合に、例えば利用者が窓を閉めた状態で浴室暖房機を作動させる場合に比べ、窓を開けた状態で浴室暖房機を作動させると浴室内を暖めるのに時間がかかる。そこで、浴室が浴室暖房設定温度まで温まるまでの待機時間中に動作モード待機中表示を行うようにし、かつ、待機状態の期間が終了する時に近づいて該待機時間終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントの変化タイミングをそれまでよりも速めるようにすると、例えば窓を閉じた状態で浴室暖房機を作動させた後に、一定の時間が経つと、通常であれば浴室暖房が進んで表示用セグメントの変化タイミングが速くなる(例えば疑似周回表示態様の周回速度が速くなっているように見える)はずである。
【0070】
それに対し、利用者がうっかり窓を開けた状態で浴室暖房機を作動させてしまった場合には、ある程度の時間が経っても表示用セグメントの変化タイミングがゆっくりのままであるので、その表示によって利用者に窓が開いたままの状態である旨を把握させることができる。
【0071】
さらに、表示装置は、動作装置としての熱源装置に信号接続されるリモコン装置とすると、前記の例で示したような動作をはじめとし、様々な場所において様々な用途で用いられている熱源装置において、例えば時計情報前記動作装置の制御情報該動作装置の故障情報等の表示情報と、設定動作モードの動作の動作中における動作モード動作中であるという情報とを、利用者が瞬時に把握できる、簡単な構成で使い勝手の良好な優れた表示装置や表示システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
図1】本発明に係る表示装置の一実施例の表示状態例を説明するための模式的な説明図である。
図2】実施例の表示装置における数値表示可ブロックを説明するための模式的な説明図である。
図3】実施例の制御構成例を示すブロック図である。
図4】その他の実施例の表示装置の表示状態例を説明するための模式的な説明図である。
図5】さらに他の実施例の表示装置の表示状態例を説明するための模式的な説明図である。
図6】複数の数値表示可ブロックをブロック集合体として表示する構成例を説明するための模式的な説明図である。
図7】従来のリモコン装置の表示例を説明するための模式的な説明図である。
図8】熱源装置の一例を示す模式的なシステム図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明において、これまでの説明の例と同一構成要素には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
【実施例】
【0074】
図1には、本発明に係る表示装置の一実施例の表示画面状態例が示されている。本実施例は、従来例と同様に、熱源装置としての給湯器に信号接続されて浴室に配置されるリモコン装置1であり、その外観構成等は、図7に示した従来例とほぼ同様であるが、本実施例では、表示画面(表示部)32における表示方法を特徴的な構成としており、以下、その詳細について説明する。
【0075】
図1(a)に示されるように、本実施例において、リモコン装置1の表示画面32には数値が表示されており、これらの数値は、図2(a)の模式図に示されるような1つ以上(本実施例では複数であり、3つ)の表示ブロックB,B,Bにそれぞれ表示されている。なお、図1(a)に表示されている数値と図2(a)に表示されている数値とは互いに異なる数値であるが、これらのように、各表示ブロックB,B,Bには、それぞれ適宜の数値が表示可能と成している。また、図2(a)は、説明を分かりやすくするために、各表示ブロックB,B,Bに表示されている数値と、その背景とを同色(白)で表示し、各数値の輪郭のみ線で表示している。
【0076】
各表示ブロックB,Bは、例えば図2(b)に示されている表示ブロックBのように、複数の表示用セグメントSが予め定められた配設位置に配設されて形成されており、例えば図2(b)における斜線部分の表示用セグメントSを点灯し、他の部分の表示用セグメントSを消灯することによって、例えば数値「43」が表示されるといったように、表示用セグメントSの点灯と消灯に応じて適宜の数値が表示されるものである。表示用セグメントSの配置角度等、配置態様の詳細は適宜設定されるものである。
【0077】
また、表示ブロックBは、図2(c)に示されるように、複数の表示用セグメントSが予め定められた配設位置に配設されて形成されており、通常は、図2(a)に示されるように、時計表示が行われる。例えば、図2(a)の例では、9時49分を示す数値「9:49」が表示されている。また、表示ブロックBは、浴室暖房運転中には、例えば図1(a)に示されるように、その運転の設定時間に応じた残り時間が表示されるように形成されており、図1(a)の例では、149分を示す数値「149」が表示されている。
【0078】
これらのように、本実施例では、表示ブロックB,B,Bは、いずれも複数の表示用セグメントSのうち予め定められる1つ以上の表示用セグメントSを点灯させることによって数値を表示する機能を有する数値表示可ブロックと成している。
【0079】
本実施例のリモコン装置1は、このような数値表示可ブロックを用い、図3に示される制御構成の制御によって、特徴的な表示を行える表示装置であり、以下、図1図3を参照しながら本実施例の特徴的な表示構成について説明する。
【0080】
図3に示されるように、本実施例では、リモコン装置1の制御装置41に、情報表示手段42、動作モード判断手段(動作モード動作状態判断手段)43、動作モード情報表示手段44が設けられており、動作モード情報表示手段44には疑似周回表示可変手段45が設けられている。
【0081】
情報表示手段42は、数値表示可ブロック(数値表示可ブロックと成している表示ブロック)B,B,Bに、例えば時計情報、複合給湯器27の制御情報、複合給湯器27の故障情報等の表示情報を数値により表示する手段である。
【0082】
情報表示手段42は、例えば通常は数値表示可ブロックBには、リモコン装置1の設定関連操作手段46(前記の如く、リモコン装置1の扉60を開いたところに設けられている操作手段)によって設定される給湯設定温度の情報(図1(a)では41℃の数値「41」、図2(a)、(b)では43℃の数値「43」)を表示する。また、情報表示手段42は、例えば数値表示可ブロックBには設定関連操作手段46によって設定される風呂設定温度の情報(図1(a)、図2(a)では41℃の数値「41」)を表示する。
【0083】
情報表示手段42は、数値表示可ブロックBには、前記の如く、通常は時計情報(例えば9時49分を示す数値「9:49」)を表示し、浴室暖房運転時には、複合給湯器27の制御情報としての、浴室暖房運転の残り時間(例えば149分を示す数値「149」)を表示する。なお、複合給湯器27の制御情報としては、このような浴室暖房運転の残り時間の他に、自動湯張りの時の湯張り温度(風呂設定温度)、浴槽水位表示や注湯湯量、暖房設定温度、暖房中温度、給湯設定温度等、様々な情報があり、特に限定されることはなく、例えば予め定められている適宜の制御情報(制御関連情報)を数値により表示することができる。
【0084】
また、情報表示手段42は、複合給湯器27の故障情報を例えば予め定められているエラーコードの数値により表示することもできる。どのような表示をどのタイミングで表示するのかは、予め定められており、その設定に従い適宜表示が行われる。
【0085】
動作モード動作状態判断手段43は、複合給湯器27が予め定められた設定動作モードの動作中であるかどうかを判断するものであり、その設定モードは適宜設定されるが、本実施例では、設定動作モードの動作は、例えば浴室暖房動作としている。動作モード動作状態判断手段43は、例えば動作操作手段47(各種スイッチ35〜39)のオンオフ情報と、複合給湯器27の制御装置50の制御情報を把握して、複合給湯器27が設定動作モードの動作中であるかどうかを判断し、動作中であるときには操作モード情報表示手段44に設定動作モード動作中確認信号を連続的に、あるいは、予め定められる設定間隔毎に逐次、加える。
【0086】
なお、設定動作モードの動作を設定する方法は特に限定されるものではないが、例えば複合給湯器27の出荷前に予め設定しておくこともできるし、複数の設定動作モードの動作の情報を予めリモコン装置1に設定しておいて、その中から利用者が表示したい設定動作モードの動作を選択できるようにしてもよい。この場合、例えばリモコン装置1の扉60を開いて操作する設定関連操作手段47の操作によって設定動作モードの動作選択が行えるようにしてもよい。
【0087】
動作モード情報表示手段44は、動作モード動作状態判断手段43によって前記設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに(前記設定動作モード動作中確認信号が連続的又は断続的に加えられている間)、少なくとも1つの数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントSを点灯させることにより情報表示手段42により表示される前記表示情報を数値により表示し、かつ、該表示情報の全ての桁の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら前記表示情報の数値を形成する前記表示用セグメントのうちの少なくとも1つの表示用セグメントを点滅させるようにして該点滅させる表示用セグメントを時系列的に移動させる動作を含む予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作モード動作中表示を行うものである。なお、表示用セグメントSを、時間に応じて点灯させたり消灯させたりすることにより点滅状態にできるものであり、動作モード情報表示手段44が表示用セグメントSの点灯や消灯を制御することにより、セグメント点滅変化態様での点滅が行われるものである。
【0088】
本実施例では、複合給湯器27の制御情報のうち複合給湯器27により行われる設定動作モードの制御情報が表示されている数値表示可ブロックBの表示用セグメントSを用いて動作モード動作中表示を行うようにしており、また、動作モード動作中表示のセグメント点滅変化態様は、その数値表示可ブロックBの表示用セグメントSを、以下に述べるように変化させる疑似周回表示態様としている。なお、動作モード動作状態判断手段43によって前記設定動作モードの動作が動作中ではないと判断された場合には、以下に述べるような表示セグメントSの点滅動作は行わない。
【0089】
本実施例において、数値表示可ブロックBは、図2(c)に示されるように、25個の表示用セグメントSを有しており、大きさが他の表示用セグメントと大きく異なる2つの表示用セグメントS(Sa)と他の23個の表示用セグメントSを有している。そのうち、数値表示可ブロックBの外周部には、同図の斜線が記されている10個の表示用セグメントSが配設されており、動作モード動作中表示は、これらの外周部に配設された10個の表示用セグメントSを変化させて行われる。
【0090】
つまり、本実施例では、数値表示可ブロックBを形成する表示用セグメントSのうち、浴室暖房運転の残り時間を示す数値の、例えば「149」を利用者が把握できる態様を維持しながら、図2(c)の斜線部に示すような、数値表示可ブロックBの外周部(外周側)に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの隣り合う3つの表示用セグメントSを、例えば図1(b)に示されるように、数値表示可ブロックBの外周方向に順に、数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を行う表示用セグメント時系列変化動作を行う。
【0091】
なお、この例では、図2(c)の斜線部に示されるように、数値表示可ブロックBを形成する表示用セグメントSのうち、左側端部においては、左端ではなく、その隣(左側から2番目)の表示用セグメントSを変化させるようにしている。このように、本願の発明において、外周部(外周側)の表示用セグメントSとは、「外周端」とは限らず、表示用セグメントSの配列態様によっては外周端より少し内側に表示用セグメントSも含むものである。
【0092】
本実施例において、例えば、図1(b)のaに示されるように、動作モード動作中表示の開始から0.5秒の間は「149」の数値のみの表示とするが、その後、図1(b)の矢印方向に沿った変化態様に示されるように、順次、図に斜線が記された表示用セグメントSの点灯を行い、図にドットが記された表示用セグメントSの消灯を行っていく。
【0093】
例えば図1(b)の1段目のbに示されているように、動作モード動作中表示の開始から0.15秒(0.15sec)後には(左から2番目、参照)、「149」の数値と間隔を介した左隣下側に縦方向の1つの表示用セグメントSの点灯を行い、次の0.15秒後には、左から3番目のcに示されるように、「149」の数値と間隔を介した左隣下側に加えて、その上側の縦方向の表示用セグメントSの点灯を行い、次の0.15秒後には、これらの表示用セグメントSの点灯に加えて「149」の数値の「1」の左側に隣接する横方向の表示用セグメントSの点灯を行う(一番右側のd、参照)。
【0094】
なお、本実施例では、前記の如く、数値表示可ブロックBの外周部に配設されている複数の表示用セグメントのうちの隣り合う3つの表示用セグメントSの点灯や消灯を行うことを基本とするが、図1(b)のb、cに示されるように、数値表示可ブロックBにおける数値表示の外周部に最初に点灯する表示用セグメントSの数は1つ、次は2つとし、その後、3つずつ変化させる。
【0095】
そして、次の0.15秒後には、図1(b)の2段目のeに示されているように、図1(b)のbで点灯させた縦の1つの表示用セグメントSの消灯を行うと共に「149」の「4」に、上側の横方向の表示用セグメントSの点灯を行って「9」にする。次の0.15秒後には、左から2番目のfに示されるように、左端の縦の表示用セグメントSと、一の位の「9」の上側で点灯していた横方向の1つの表示セグメントSを消灯する。次の0.15秒後には、百の位の「1」の左側に隣接する横方向の表示用セグメントSと一の位の「9」の右上側で点灯していた縦方向の1つの表示セグメントSを消灯する(左から3番目のg、参照)。
【0096】
このようにして、図1(b)のa〜nまで順に表示用セグメントSの点灯と消灯とを行う。なお、nでは、aに示した態様と同様に「149」の数値のみが表示される状態を1.2秒保ち、このような動作が繰り返し行われる。
【0097】
本実施例では、表示用セグメントSの点灯や消灯は、例えば0.15秒毎といった速いスピードの変化タイミングで順次行われるものであり、そのようにすることで、動作モード動作中表示は、情報表示手段42により表示される表示情報の数値(前記の例では「149」)を利用者が把握できる形態を維持しながら、数値表示可ブロックBにおける数値表示の外周部の表示用セグメントSが数値表示の外周側に沿って時計回りに周回しているように見せかける疑似周回表示態様となるようにする。
【0098】
また、本実施例では、動作モード情報表示手段44に疑似周回表示可変手段45を設けており、この疑似周回表示可変手段45は、複合給湯器27によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作(例えば前記のような浴室暖房運転におけるタイマー設定時間内の運転動作等)のときには、以下のような動作を行う。
【0099】
つまり、疑似周回表示可変手段45は、前記設定時間の経過終了時に近づいて該設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントSの変化タイミングをそれまでよりも速める(例えば0.08秒にする)ことにより、該表示用セグメントSの変化タイミングを速める前よりも速めてからの方が数値表示の外周部の表示用セグメントSが前記数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見せかける。
【0100】
なお、本実施例において、浴室暖房運転の残り時間(タイマー設定の残り時間)を示す表示情報の数値である「149」の表示は、1分後には「148」となり、2分後には「147」となる、といったように、例えば1分ごとにカウントダウンしていくが、その数値に対応させて表示用セグメントSの点灯や消灯を行い、前記のような動作モード動作中表示が行われる。
【0101】
本実施例では、以上のように、特徴的な表示構成を有することから、1つの数値表示可ブロックBに、表示情報の数値による表示と動作モード動作中表示とを同時に表示できるので、利用者が表示を見るタイミングによらず両方の表示を把握することができ、装置の大型化を招くこともなく、かつ、非常に使い勝手がよいリモコン装置1を形成できる。
【0102】
特に、本実施例では、浴室暖房運転動作において、そのタイマー設定時間の運転動作が終了間近になると数値表示の外周部の表示用セグメントSが数値表示の外周側に沿って速く周回しているように見えるようにするので、浴室暖房運転動作終了間近であることを利用者に把握させることができる。そして、このように表示構成が優れたリモコン装置1と複合給湯器27とを信号接続することにより、非常に使い勝手のよい優れた表示システムを実現できる。
【0103】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な態様を採り得る。例えば、前記実施例では、動作モード判断手段43によって設定動作モードの動作が動作中であると判断されているときに、数値表示可ブロックBの外周部(外周側)に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの隣り合う3つの表示用セグメントSの点灯や消灯を行うにようにする動作モード動作中表示を行うようにしたが、動作モード動作中表示における表示セグメントSの点灯や消灯の仕方は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
【0104】
つまり、動作モード動作中表示は、少なくとも1つの数値表示可ブロックを形成する複数の表示用セグメントのうち1つ以上の表示用セグメントを、情報表示手段42により表示される表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる動作であればよい。
【0105】
例えば動作モード動作中表示は、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)にそれぞれ示される態様としてもよい。なお、これらの図は、図1(b)と同様に、図に斜線が記された表示用セグメントSが動作モード動作中表示において点灯していく表示用セグメントSを示し、図にドットが記された表示用セグメントS図1(b)と同様に、消灯を行っていく表示用セグメントSを示す。また、図4(b)、図5(a)では、動作を繰り返す旨が記されていないが、これらの図に示されているような表示を変化させる動作は繰り返し行われる。
【0106】
図4(a)、(b)に示される態様は、いずれも、数値表示可ブロックBの外周部に配設されている表示用セグメントSを数値表示可ブロックBの外周方向に順に、数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を行う動作とするものであり、その点灯や消灯を行う表示用セグメントSを、図4(a)は、数値表示可ブロックBの外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの隣り合う2つの表示用セグメントSとし、図4(b)は、数値表示可ブロックBの外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの1つの表示用セグメントSとするものである。
【0107】
また、図5(a)に示される動作モード動作中表示は、数値表示可ブロックBの外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの1つの表示用セグメントSを、数値表示の外周方向に順に点灯していく動作とする(図1(b)や図4(a)、(b)においては、数値表示を行っている表示用セグメントSを適宜消灯する動作を行ったが、図5(a)はこの動作を行わない)ものである。なお、順次点灯していく表示用セグメントSには、もともと点灯している表示用セグメントSを含め、斜線が記されている。
【0108】
さらに、図5(b)に示される動作モード動作中表示は、数値表示可ブロックBの左寄りに情報表示の数値「149」を表示し、その右側に、表示用セグメントSを1つずつ点灯していって「0」の数値を形成し、「0」の数値がほぼ形成されたら(fに示されるように「0」の上側の横方向の表示用セグメントS以外の表示用セグメントSが点灯されたら)、その「0」を一瞬にして消灯して、再び、数値「149」の右側に、表示用セグメントSを1つずつ点灯していく動作を繰り返すものとしている。
【0109】
図4(a)、(b)、図5(a)に示されるような態様のように、表示情報が表示されている数値表示可ブロックBの少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントSのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメントSを数値表示可ブロックBの外周方向に順に点灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行って疑似周回表示を行うようにすると、図1(b)に示した前記実施例と同様に、前記情報表示を利用者に見やすくすることができて確実に把握できるようにでき、かつ、設定動作モードの動作中であることも非常に分わかりやすくできる。また、図5(b)に示されるように1つの数値「0」が周回するようにしても設定動作モードの動作中であることの表示を分かりやすくできる。
【0110】
つまり、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)に示されるような表示態様や図1(b)に示されるような表示態様のような疑似周回表示(図5(b)に示される態様では数値表示可ブロックBの周りではなく、数値表示可ブロックB内の一部の数値「0」の疑似周回表示)の特徴について、図4(a)の表示態様を例に挙げて説明すると、以下のようなことが言え、非常に優れた表示態様であることが分かる。すなわち、例えば図4(a)において、複数の画面(例えばa〜nの13種の画面(aとnの画面は同種))が流れるように表示され、また、この流れるように点滅する表示用セグメントSが数値表示の外周側に沿って変化し、周回するように見せかけることができる(疑似周回表示)。
【0111】
例えば図4(a)のfと図4(a)のgの表示においては「149」の数字の「9」の数字の一番上の横棒を形成するセグメントSが消灯する(消える)が、図4(a)のhの表示では、すぐに点灯表示に戻る。また、例えば図4(a)のJと図4(a)のkでは「149」の数字の「4」の数字の一番下の横棒を形成するセグメントSが点灯して「4」という数字ではなくなるが、図4(a)のlの表示ですぐに消灯表示に戻るので「4」の数字に見える。
【0112】
このような動作の第1の特徴は、複数の表示用セグメントSにより形成される(図2、参照)数字表示可ブロックB(B,B,B等)の画面が、その画面を変化させて流れるように表示され(1つの画面が時系列的に多種の画面の流れによって表示され)、この表示形態において流れるように点滅するセグメントSが、数字表示可ブロックBの外周を周回(例えば時計周りに周回表示)または、数字表示可ブロック内を部分的に周回させる(図5(b)の例では「0」の数字を形成する表示用セグメントSを周回させる)ことにより、あたかも時の流れを感じ、表示されているものが時間に関するものであることを想起させることができる点にある。
【0113】
また、前記動作の第2の特徴は、1つ以上のセグメントSを消灯してもすぐに点灯表示に戻すことで、残像現象により、セグメントが消えていても点灯しているように感じさせ(見せかけ)、消えているセグメントを一瞬だけ点灯させてすぐに消すことで、錯覚(錯視)を用いて点灯時に消灯しているように感じさせる(見えないようにする)ことができる点にある。そして、このようなことから、例えば、図1(b)および、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)に示されるような表示態様は、疑似周回表示(時の流れ)と「149」という数字認識の両立を図ることができるといった優れた特徴を有する。
【0114】
なお、本発明においては、疑似周回表示を適用する例として、図1(b)や図4図5以外にも、例えば以下のような表示形態をとることができる。例えば、動作モード動作中表示は、表示情報が表示されている数値表示可表示ブロックの少なくとも1つの数値表示可ブロックにおいて、外周部に配設されている複数(実施例のような場合は10個)の表示用セグメントSを一度、全点灯させ、その後、それらの表示用セグメントSのうちの1つ又は複数の隣り合う表示用セグメントを前記数値表示可ブロックの外周方向に順に消灯していく表示用セグメント時系列変化動作を行って疑似周回表示を行うようにしてもよい。
【0115】
さらに、互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントSを、数値表示可ブロックの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と前記数値表示の点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの表示用セグメント時系列変化動作を行う疑似周回表示態様としてもよい。
【0116】
さらに、本実施例においては、疑似周回表示態様以外の、例えば複数桁の情報表示数値の間を縫って8の字を描いて変化する(8の字を横向きにした「∞」のような字を描いて変化する)ように見える態様とする等、様々な態様をとることができる。なお、疑似周回表示態様でも8の字を描いて変化するように見える態様でも、その周回していると見えるようにする方向や動いているように見える方向も特に限定されるものではなく適宜設定されるものであり、例えば前記実施例のような疑似周回表示態様において、反時計回りに表示用セグメントSが周回しているように見える態様としてもよい。
【0117】
さらに、以上のような動作モード動作中表示の様々な態様においても、複合給湯器27によって行われる設定動作が予め定められる設定時間で終了する時限付き動作のときに、設定時間の経過終了時に近づいて設定時間経過終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に表示用セグメントSの変化タイミングをそれまでよりも速めるようにしてもよいし、そのような動作は行わなくともよい。
【0118】
さらに、例えば前記実施例のように、複数の数値表示可ブロックB,B,Bを有する構成においては、動作モード情報表示手段による表示用セグメント時系列変化動作は、例えば図6に示されるように、複数の数値表示可ブロックB,B,Bを1つのブロック集合体ABと見なしたときに該ブロック集合体ABにおいて外周部に配設されている複数の表示用セグメントS(図6の斜線部分、参照)のうちの、1つ又は複数の隣り合う表示用セグメント又は互いに間隔を介して配設された複数の表示用セグメントを、ブロック集合体ABの外周方向に順に点灯していく動作と順に消灯していく動作と表示情報の数値を形成する表示用セグメントの点灯部位は消灯して消灯部位は点灯する動作を順に行う動作のいずれかの動作としてもよい。なお、図6では、Bの表示用セグメントSa(図2(c)、参照)は省略して示している。
【0119】
さらに、動作モード動作中表示が行われる表示用セグメントSは、前記実施例のように、複合給湯器27の制御情報のうち複合給湯器27により行われる設定動作モードの動作に関連する情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントSを含むようにしたり、動作モード動作の制御に関連しない制御情報と時計情報の少なくとも一方の表示情報が表示されている数値表示可ブロックの表示用セグメントSを含むようにしたり、適宜設定されるものである。
【0120】
さらに、例えば図3の破線に示されるような動作モード効果待機状態判断手段48を設け、この動作モード効果待機状態判断手段48が、設定動作モードの動作により予め定められる設定効果が発揮されるまでの待機状態を判断するようにして、動作モード情報表示手段44が以下のような動作モード動作中表示を行う構成としてもよい。
【0121】
つまり、動作モード情報表示手段44は、前記実施例のように動作モード動作状態判断手段43により前記設定動作モードの動作の動作中であることが判断されているときに動作モード動作中表示を行う代わりに、動作モード効果待機状態判断手段48により前記待機状態中であると判断されているときに、動作モード待機中表示を行うようにしてもよい。
【0122】
なお、動作モード効果待機状態判断手段48による前記待機状態の判断の仕方は特に限定されるものでなく適宜設定されるものであり、例えばリモコン装置1の動作操作手段47による操作情報と、設定関連操作手段46による設定条件と、複合給湯器27の動作状態、複合給湯器27の施工時に入力される条件環境温度等に基づいて、適宜、前記待機中状態を判断する。例えば複合給湯器27から給湯先までの配管距離、蛇口(給湯栓)の開度等も考慮して、蛇口が開かれてから湯が出始めるまでの時間を求め、給湯栓が開かれてから給湯設定温度の湯が出るまでの待機中状態を判断するといったことが行われる。
【0123】
また、動作モード効果待機状態判断手段48により前記待機状態中であると判断されているときに、動作モード待機中表示を行う場合の表示の仕方も特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。例えば前記実施例における動作モード動作中表示のような表示態様としてもよいし、図4図5に示されるような表示態様としてもよいし、その他の表示態様としてもよい。いずれの場合も、情報表示手段42により表示される表示情報の数値を利用者が把握できる形態を維持しながら変化する予め定められたセグメント点滅変化態様で点滅させる表示を行うようにすればよい。
【0124】
また、その際、例えば待機状態の期間が終了する時に近づいて該待機時間終了まで予め定められる設定間近時間となった以降に、表示用セグメントSの変化タイミングをそれまでよりも速める表示可変手段を設け、表示用セグメントSの変化タイミングを可変すると、表示用セグメントSの変化タイミング変化を見て、利用者が待機状態の期間が終了間近であることを確認することができ、設定動作モードの動作について、その効果が生じるタイミングを計って準備することができるので、より使い勝手を良好にできる。
【0125】
さらに、このような動作モード待機中表示と動作モード動作中表示のどちらの表示を行うかの選択手段を設け、利用者のニーズに対応させて何れかを選択できるようにしてもよいし、動作モード待機中表示の表示態様と動作モード動作中表示の表示態様を互いに異なる態様とし、動作モード待機中表示と動作モード動作中表示との両方を、必要に応じて異なる態様で表示することにより、いずれの表示が行われているかが利用者に把握できるようにしてもよい。
【0126】
さらに、前記実施例では、情報表示手段42により表示される表示情報として、浴室暖房運転の残り時間(タイマー設定の残り時間)を示す表示情報の数値をカウントダウンさせる例を述べたが、情報表示手段42により表示される表示情報は様々であり、例えば給湯設定温度としてもよいし、時刻情報としてもよいし、故障情報としてもよい。また、複合給湯器27等の動作装置の動作継続時間を数値のカウントアップにより表示するものとしてもよいし、様々な情報とすることができる。
【0127】
さらに、本発明の表示システムに適用される動作装置は前記実施例のような複合給湯器27とするとは限らず、様々な熱源装置を適用することができるものであり、また、熱源装置以外の、例えばエアコンであったり洗濯機であったりといったような、主に家庭で用いられる家電製品(家電装置)であってもよいし、家庭以外の場所で用いられる装置としてもよく、様々な装置が適用されるものである。
【0128】
また、その動作装置に信号接続される表示装置はリモコン装置とは限らず、例えば動作装置の表面側に設けられている表示装置としてもよく、本発明の表示装置は、動作装置の関連情報を表示する表示部を備えて、表示部に複数の表示用セグメントが予め定められた配設位置に配設された表示ブロックが1つ以上設けられている様々な表示装置において適用され、前記のような様々な構成を設けて形成されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明の表示装置は、動作装置の制御情報に加え、動作モード動作中であること等を同時に利用者によって把握できる表示装置であり、本発明の表示システムは、その表示装置を用いた表示システムとすることができるので、例えば家庭用の熱源装置に信号接続されるリモコン装置や熱源システム等として利用できる。
【符号の説明】
【0130】
1 リモコン装置
2 給湯回路
12 暖房回路
13 暖房用バーナ
14,15 暖房用熱交換器
27 複合給湯器
41,50 制御装置
42 情報表示手段
43 動作モード判断手段
44 動作モード情報表示手段
45 疑似周回表示可変手段
46 設定関連操作手段
47 動作操作手段
48 動作モード効果待機状態判断手段
,B,B 表示ブロック
S 表示用セグメント
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8