特許第6584258号(P6584258)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6584258
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】半導体パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/065 20060101AFI20190919BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20190919BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20190919BHJP
   H01L 25/04 20140101ALI20190919BHJP
   H01L 23/36 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   H01L25/08 C
   H01L25/04 Z
   H01L23/36 D
【請求項の数】16
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2015-187642(P2015-187642)
(22)【出願日】2015年9月25日
(65)【公開番号】特開2016-72626(P2016-72626A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2018年8月29日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0130335
(32)【優先日】2014年9月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 チャ 濟
(72)【発明者】
【氏名】任 允 赫
(72)【発明者】
【氏名】趙 泰 濟
【審査官】 豊島 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−045863(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0048947(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0141858(US,A1)
【文献】 特表2015−502663(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/108334(WO,A1)
【文献】 特開2008−113010(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L23/29
23/34 −23/36
23/373−23/427
23/44
23/467−23/473
25/00 −25/07
25/10 −25/11
25/16 −25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージベース基板と、
前記パッケージベース基板上に付着される少なくとも1つの第1半導体チップと、
前記少なくとも1つの第1半導体チップと隣接するように、前記パッケージベース基板上に付着され、複数の第2半導体チップが積層された少なくとも1つの積層半導体チップ構造体と、を有し、
前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の貫通電極領域は、前記少なくとも1つの第1半導体チップと対向する、少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の1辺に沿って垂直積層された複数の貫通電極を含み、
前記少なくとも1つの第1半導体チップは前記複数の貫通電極に隣接し、
前記複数の貫通電極は前記第1半導体チップからの熱を放出するように配置されることを特徴とする半導体パッケージ。
【請求項2】
前記複数の貫通電極と前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の1辺に対向する前記少なくとも1つの第1半導体チップの側面を覆い包むが、前記少なくとも1つの第1半導体チップの上面及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の上面を覆わないように、前記パッケージベース基板上に形成されるパッケージモールディング層をさらに有し、
前記少なくとも1つの第1半導体チップの上面、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の上面は、同一レベルの高さであることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項3】
熱伝達物質層(TIM)を挟み、前記少なくとも1つの第1半導体チップ、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体上に付着される放熱部材をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージ。
【請求項4】
前記複数の第2半導体チップのうち最上端の半導体チップに形成された前記複数の貫通電極は、前記熱伝達物質層と接することを特徴とする請求項3に記載の半導体パッケージ。
【請求項5】
記少なくとも1つの第1半導体チップと対向する、前記積層半導体チップ構造体の1辺に隣接するように配置される第2貫通電極領域をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体は、第1積層半導体チップ構造体及び第2積層半導体チップ構造体を含み、
前記第1積層半導体チップ構造体及び第2積層半導体チップ構造体それぞれの1辺は、前記少なくとも1つの第1半導体チップの互いに対向する2辺とそれぞれ対向することを特徴とする請求項に記載の半導体パッケージ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第1半導体チップは、MPU(microprocessor unit)またはGPU(graphics processing unit)であることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項8】
前記複数の第2半導体チップは、メモリ半導体チップを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項9】
前記複数の第2半導体チップは、ロジック半導体チップ、及び前記ロジック半導体チップ上に積層される複数のメモリ半導体チップからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第1半導体チップは、前記複数の第2半導体チップのそれぞれより単位面積当たり発熱量が多いことを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。
【請求項11】
パッケージベース基板と、
前記パッケージベース基板上に付着され、単一の半導体チップである第1半導体チップと
前記第1半導体チップと隣接するように、前記パッケージベース基板上に付着され、それぞれが複数の貫通電極が形成された貫通電極領域を含む複数の第2半導体チップが積層され、前記第1半導体チップの上面と積層された第2半導体チップの最上面の半導体チップの上面とが実質的に同一面である少なくとも1つの積層半導体チップ構造体と、
前記第1半導体チップ、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体それぞれの側面を覆い包むように、前記パッケージベース基板上に形成されるパッケージモールディング層と、
熱伝達物質層(TIM)を挟み、前記第1半導体チップ上、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体上に付着される放熱部材と、を有し、
前記貫通電極領域は、
前記少なくとも1つの第1半導体チップの1辺と対向する、前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の1辺に隣接するように配置されることを特徴とする半導体パッケージ。
【請求項12】
前記貫通電極領域は、前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の互いに対向する2辺に隣接するように配置され、
前記第1半導体チップは、第1サブ半導体パッケージ及び第2サブ半導体パッケージを含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体パッケージ。
【請求項13】
前記熱伝達物質層は、
前記第1半導体チップの上面、及び前記複数の第2半導体チップのうち最上端の半導体
チップの上面と接することを特徴とする請求項11に記載の半導体パッケージ。
【請求項14】
パッケージベース基板と、
前記パッケージベース基板上に付着される第1半導体チップと、
前記第1半導体チップと隣接するように、前記パッケージベース基板上に付着され、複数の貫通電極を介して電気的に接続されるように垂直積層された複数の第2半導体チップと、
前記第1半導体チップの側面、及び前記複数の第2半導体チップの側面を覆い包むように、前記パッケージベース基板上に形成されるパッケージモールディング層と、
前記パッケージモールディング層の上に付着される放熱部材と、を有し、
記複数の貫通電極は、第1半導体チップの最外側縁に対向する前記複数の垂直積層された第2半導体チップの最外側縁に隣接して配置されたシリコン貫通ビア内に設けられて第1半導体チップからの熱を放出するように配置されることを特徴とする半導体パッケージ。
【請求項15】
前記複数の貫通電極は、
前記第1半導体チップと対向する前記複数の第2半導体チップの1辺に沿って配置されることを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【請求項16】
前記パッケージモールディング層は、
前記パッケージベース基板から同一レベルの高さである前記第1半導体チップの上面と、前記複数の第2半導体チップのうち最上端の半導体チップの上面とを覆わず、
前記放熱部材は、熱伝達物質層を挟み、前記第1半導体チップ上、及び前記複数の第2半導体チップ上に付着されることを特徴とする請求項14に記載の半導体パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体パッケージに関し、さらに詳細には、貫通電極を利用して積層された複数の半導体チップと、それに隣接するように配置される半導体チップと、を含む半導体パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業の飛躍的な発展、及びユーザの要求によって、電子機器は、さらに小型化、軽量化及び大容量化されている。それによって、メモリ半導体チップと、MPU(microprocessor unit)/GPU(graphics processing unit)半導体チップとを共に含む半導体パッケージが開発されている。また、半導体パッケージに含まれるメモリの容量を増加させるために、貫通電極を利用して、複数のメモリ半導体チップを積層させる半導体パッケージも開発されている。
しかし、1つの半導体パッケージに、他種の半導体チップが含まれることにより、半導体パッケージ内部の一部分で、発熱量増加の問題が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来の半導体パッケージにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の技術的課題は、上記問題点を解決するために、他種の半導体チップが含まれる半導体パッケージ内部から、発熱を効率的に外部に放出することができる半導体パッケージを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術的課題を達成するためになされた本発明による半導体パッケージは、パッケージベース基板と、前記パッケージベース基板上に付着される少なくとも1つの第1半導体チップと、前記少なくとも1つの第1半導体チップと隣接するように、前記パッケージベース基板上に付着され、複数の第2半導体チップが積層された少なくとも1つの積層半導体チップ構造体と、を有し、前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の貫通電極領域は、前記少なくとも1つの第1半導体チップと対向する、少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の1辺に沿って垂直積層された複数の貫通電極を含み、前記少なくとも1つの第1半導体チップは前記複数の貫通電極に隣接し、前記複数の貫通電極は前記第1半導体チップからの熱を放出するように配置されることを特徴とする。
【0005】
前記複数の貫通電極と前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の1辺に対向する前記少なくとも1つの第1半導体チップの側面を覆い包むが、前記少なくとも1つの第1半導体チップの上面及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の上面を覆わないように、前記パッケージベース基板上に形成されるパッケージモールディング層をさらに有し、前記少なくとも1つの第1半導体チップの上面、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の上面は、同一レベルの高さであることが好ましい。
前記半導体パッケージは、熱伝達物質層(TIM:thermal interface material)を挟み、前記少なくとも1つの第1半導体チップ、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体上に付着される放熱部材をさらに有することが好ましい。
【0006】
前記複数の第2半導体チップのうち最上端の半導体チップに形成された前記複数の貫通電極は、前記熱伝達物質層と接することが好ましい。
記少なくとも1つの第1半導体チップと対向する、前記積層半導体チップ構造体の1辺に隣接するように配置される第2貫通電極領域をさらに有することが好ましい。
前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体は、第1積層半導体チップ構造体及び第2積層半導体チップ構造体を含み、前記第1積層半導体チップ構造体及び第2積層半導体チップ構造体それぞれの1辺は、前記少なくとも1つの第1半導体チップの互いに対向する2辺とそれぞれ対向することが好ましい。
【0008】
記少なくとも1つの第1半導体チップは、MPU(microprocessor unit)またはGPU(graphics processing unit)であることが好ましい。
前記複数の第2半導体チップは、メモリ半導体チップを含むことが好ましい。
【0009】
前記複数の第2半導体チップは、ロジック半導体チップ、及び前記ロジック半導体チップ上に積層される複数のメモリ半導体チップからなることが好ましい。
少なくとも1つの第1半導体チップは、前記複数の第2半導体チップのそれぞれより単位面積当たり発熱量が多いことが好ましい。
【0010】
本発明による半導体パッケージは、パッケージベース基板と、前記パッケージベース基板上に付着され、単一の半導体チップである第1半導体チップと、前記第1半導体チップと隣接するように、前記パッケージベース基板上に付着され、それぞれが複数の貫通電極が形成された貫通電極領域を含む複数の第2半導体チップが積層され、前記第1半導体チップの上面と積層された第2半導体チップの最上面の半導体チップの上面とが実質的に同一面である少なくとも1つの積層半導体チップ構造体と、前記第1半導体チップ、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体それぞれの側面を覆い包むように、前記パッケージベース基板上に形成されるパッケージモールディング層と、熱伝達物質層(TIM)を挟み、前記第1半導体チップ上、及び前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体上に付着される放熱部材とを有し、前記貫通電極領域は、前記少なくとも1つの第1半導体チップの1辺と対向する、前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の1辺に隣接するように配置されることを特徴とする。
【0011】
前記貫通電極領域は、前記少なくとも1つの積層半導体チップ構造体の互いに対向する2辺に隣接するように配置され、前記第1半導体チップは、第1サブ半導体パッケージ及び第2サブ半導体パッケージを含むことが好ましい
【0012】
記熱伝達物質層は、前記第1半導体チップの上面、及び前記複数の第2半導体チップのうち最上端の半導体チップの上面と接することが好ましい。
【0013】
本発明による半導体パッケージは、パッケージベース基板と、前記パッケージベース基板上に付着される第1半導体チップと、前記第1半導体チップと隣接するように、前記パッケージベース基板上に付着され、複数の貫通電極を介して電気的に接続されるように垂直積層された複数の第2半導体チップと、前記第1半導体チップの側面、及び前記複数の第2半導体チップの側面を覆い包むように、前記パッケージベース基板上に形成されるパッケージモールディング層と、前記パッケージモールディング層上に付着される放熱部材と、を有し、前記複数の貫通電極は、第1半導体チップの最外側縁に対向する前記複数の垂直積層された第2半導体チップの最外側縁に隣接して配置されたシリコン貫通ビア内に設けられて第1半導体チップからの熱を放出するように配置されることを特徴とする。
【0014】
前記複数の貫通電極は、前記第1半導体チップと対向する前記複数の第2半導体チップの1辺に沿って配置されることが好ましい。
前記パッケージモールディング層は、前記パッケージベース基板から同一レベルの高さである前記第1半導体チップの上面と、前記複数の第2半導体チップのうち最上端の半導体チップの上面とを覆わず、前記放熱部材は、熱伝達物質層を挟み、前記第1半導体チップ上、及び前記複数の第2半導体チップ上に付着されることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明による半導体パッケージによれば、積層半導体チップ構造体の貫通電極領域を、発熱量が多い半導体チップに隣接するように配置し、半導体パッケージ内部で発生しうる部分的な熱集中現象を防止することができ、それによって、半導体パッケージの動作信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。
図2】本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。
図4】本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。
図5】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図6】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図7】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図8】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図9】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図10】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図11】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図12】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図13】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図14】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図15】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図16】本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図17】本発明の一実施形態による半導体パッケージの構成を概略的に示すブロック図である。
図18】本発明の一実施形態による半導体パッケージを含む電子システムを示すブロック図である。
図19】本発明の実施形態による半導体パッケージが応用された電子装置を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る半導体パッケージを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、さまざまな形態に具現され、多様な変更を加えることができる。ただし、本実施形態についての説明は、本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野の当業者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供するものである。添付した図面において構成要素は、説明の便宜のために、その大きさを実際より拡大して図示しており、各構成要素の比率は、誇張したり縮小したりしている。
【0018】
ある構成要素が他の構成要素の「上に」あったり、「接して」いたりすると記載された場合、他の構成要素上に直接当接されていたり、連結されていたりもするが、中間に他の構成要素が存在することができると理解されなければならないのである。一方、ある構成要素が他の構成要素の「真上に」あったり、「直接接して」いたりすると記載される場合には、中間に他の構成要素が存在しないと理解される。構成要素間の関係について説明する他の表現、例えば、「〜間に」や「直接〜の間に」なども同様に解釈される。
【0019】
第1、第2のような用語は、多様な構成要素についての説明に使用されるが、構成要素は、これらの用語によって限定されるものではない。このような用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れることなしに、第1構成要素は、第2構成要素と命名されたり、同様に、第2構成要素も、第1構成要素と命名されたりする。
単数の表現は、文脈上明白に取り立てて表現しない限り、複数の表現を含む。「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらの組み合わせが存在するということを指定するためのものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらの組み合わせが付加されもすると解釈される。
【0020】
本発明の明細書において、特別な言及がない限り、辺及び頂点という用語は、平面配置図を基準に、二次元で示した構成要素の辺及び頂点を意味する。例えば、構成要素が直方体の形状を有する場合、辺という用語は、側面を意味し、頂点という用語は、2側面がなす角を意味する。
本発明の実施形態で使用する用語は、取り立てて定義されない限り、当該技術分野で当業者に一般的に知られた意味に解釈される。
【0021】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の望ましい実施形態について説明することにより、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。
図1を参照すると、半導体パッケージ1aは、パッケージベース基板10、サブ半導体パッケージ130a及び積層半導体チップ構造体100aを含む。サブ半導体パッケージ130aと、積層半導体チップ構造体100aは、互いに隣接するように、パッケージベース基板10上に付着される。
【0022】
パッケージベース基板10は、例えば、印刷回路基板、セラミックス基板またはインターポーザ(interposer)でもよい。
パッケージベース基板10が印刷回路基板である場合、パッケージベース基板10は、基板ベース、上面及び下面にそれぞれ形成された上面パッド(図示せず)及び下面パッド(図示せず)を含んでもよい。その場合上面パッド及び下面パッドは、それぞれ基板ベースの上面及び下面を覆うソルダレジスト層(図示せず)から露出される。
【0023】
基板ベースは、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドのうちから選択される少なくとも1つの物質からなる。例えば、前記基板ベースは、FR4、四官能性エポキシ(tetrafunctional epoxy)、ポリフェニレンエーテル(polyphenylene ether)、エポキシ/ポリフェニレンオキシド(epoxy/polyphenylene oxide)、BT(bismaleimide triazine)、サーマウント(thermount)、シアネートエステル(cyanate ester)、ポリイミド(polyimide)及び液晶高分子(liquid crystal polymer)のうちから選択される少なくとも1つの物質を含んでもよい。上面パッド及び下面パッドは、銅、ニッケル、ステンレススチールまたはベリリウム銅(beryllium copper)からなる。基板ベース内には、上面パッドと下面パッドとを電気的に接続する内部配線(図示せず)が形成される。上面パッド及び下面パッドは、基板ベースの上面及び下面に銅箔(Cu foil)を被せた後、パターニングされた回路配線において、それぞれソルダレジスト層から露出された部分でもある。
【0024】
パッケージベース基板10がインターポーザである場合、パッケージベース基板10は、半導体物質からなる基板ベース、並びに基板ベースの上面及び下面にそれぞれ形成された上面パッド(図示せず)及び下面パッド(図示せず)を含んでもよい。基板ベースは、例えば、シリコンウェハから形成される。また、基板ベースの上面、下面または内部には、内部配線(図示せず)が形成される。また、基板ベースの内部には、上面パッドと下面パッドとを電気的に接続する貫通ビア(図示せず)が形成される。
パッケージベース基板10の下面には、外部接続端子16が付着される。外部接続端子16は、例えば、下面パッド上に付着される。外部接続端子16は、例えば、ソルダボールまたはバンプでもよい。外部接続端子16は、半導体パッケージ1aと外部装置とを電気的に接続することができる。
【0025】
サブ半導体パッケージ130aは、サブパッケージベース基板140、サブパッケージベース基板140上に付着される第1半導体チップ130を含んでもよい。第1半導体チップ130は、活性面132がサブパッケージベース基板140に向かうように、サブパッケージベース基板140上に付着される。
第1半導体チップ130は、活性面132上に配置された第1接続端子136によって、サブパッケージベース基板140と電気的に接続される。第1接続端子136は、例えば、ソルダボールまたはバンプでもよい。サブ半導体パッケージ130aは、第1半導体チップ130の側面を覆い包むように、サブパッケージベース基板140上に形成される第1サブパッケージモールディング層138をさらに含んでもよい。
【0026】
第1サブパッケージモールディング層138は、第1半導体チップ130の上面、すなわち、非活性面134を覆わない。第1サブパッケージモールディング層138は、第1半導体チップ130とサブパッケージベース基板140との間の空間を充填するように形成される。第1サブパッケージモールディング層138は、例えば、EMC(epoxy mold compound)からなる。第1サブパッケージモールディング層138は、後述するパッケージモールディング層300と共に形成されてもよい。
サブパッケージベース基板140は、例えば、印刷回路基板でもよい。サブパッケージベース基板140が印刷回路基板である場合、サブパッケージベース基板140は、前述のパッケージベース基板10が印刷回路基板である場合と類似した構成を含むことができるが、詳細な説明は省略する。
【0027】
サブパッケージベース基板140の下面には、第1内部接続端子146が付着される。第1内部接続端子146は、例えば、ソルダボールまたはバンプでもよい。第1内部接続端子146は、サブ半導体パッケージ130aとパッケージベース基板10とを電気的に接続することができる。サブ半導体パッケージ130aとパッケージベース基板10との間の空間を充填するように、第1アンダーフィル物質層330が形成される。第1アンダーフィル物質層330は、例えば、エポキシ樹脂からなる。第1アンダーフィル物質330は、例えば、MUF(molded under−fill)方式で形成される後述するパッケージモールディング層300の一部分でもよい。
【0028】
第1半導体チップ130をなす半導体基板は、例えば、シリコン(Si)を含んでもよい。または、第1半導体チップ130をなす半導体基板は、ゲルマニウム(Ge)のような半導体元素、またはSiC、GaAs、InAs及びInPのような化合物半導体を含んでもよい。または、第1半導体チップ130をなす半導体基板は、SOI(silicon on insulator)構造を有することができる。例えば、第1半導体チップ130をなす半導体基板は、BOX層(buried oxide layer)を含んでもよい。第1半導体チップ130をなす半導体基板は、導電領域、例えば、不純物がドーピングされたウェル(well)を含んでもよい。第1半導体チップ130をなす半導体基板は、STI(shallow trench isolation)構造のような多様な素子分離構造を有することができる。
【0029】
第1半導体チップ130は、多様な種類の複数の個別素子(individual devices)を含む半導体素子が形成される。複数の個別素子は、多様な微細電子素子(microelectronic devices)、例えば、CMOSトランジスタ(complementary metal−insulator−semiconductor transistor)のようなMOSFET(metal−oxide−semiconductor field effect transistor)、システムLSI(large scale integration)、CIS(CMOS imaging sensor)のようなイメージセンサ、MEMS(micro−electro−mechanical system)、能動素子、受動素子などを含んでもよい。
【0030】
複数の個別素子は、第1半導体チップ130をなす半導体基板の導電領域に電気的に接続される。半導体素子は、複数の個別素子のうち少なくとも2個、または複数の個別素子と、第1半導体チップ130をなす半導体基板の導電領域とを電気的に接続する導電性配線または導電性プラグをさらに含んでもよい。また、複数の個別素子は、それぞれ絶縁膜によって、隣接する他の個別素子と電気的に分離される。
第1半導体チップ130は、プロセッサユニット(processor unit)でもよい。第1半導体チップ130は、例えば、MPU(micro processor unit)またはGPU(graphics processing unit)でもよい。サブ半導体パッケージ130aは、例えば、正常動作が検証されたKGP(known good package)でもよい。
【0031】
積層半導体チップ構造体100aは、順次に積層された複数の第2半導体チップ110を含んでもよい。複数の第2半導体チップ110は、複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)が垂直方向に積層される。複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)のそれぞれをなす半導体基板、及び形成された半導体素子は、第1半導体チップ130をなす半導体基板と類似しているが、詳細な説明は省略する。複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)のそれぞれは、活性面112がパッケージベース基板10に向かう。
【0032】
本発明の明細書において、「複数の第2半導体チップ」とは、「1つの積層半導体チップ構造体」をなすように、垂直方向に積層された半導体チップを意味する。従って、2個以上の積層半導体チップ構造体がある場合、各積層半導体チップ構造体は、それぞれ「複数の第2半導体チップ」を含み、特別な言及がない限り「複数の第2半導体チップ」という記載は、2個以上の積層半導体チップ構造体に含まれる半導体チップを共に指称するのではなく、「1つの積層半導体チップ構造体に含まれる半導体チップ」のみを指称する。それは、「複数の第2半導体チップ」が垂直方向に積層された「1つの積層半導体チップ構造体」をまさしく1つの半導体チップであるかのように扱うことができるからである。
【0033】
複数の第2半導体チップ110は、例えば、メモリ半導体チップでもよい。メモリ半導体チップは、例えば、DRAM(dynamic random access memory)またはSRAM(static random access memory)のような揮発性メモリ半導体チップや、PRAM(phase−change random access memory)、MRAM(magnetoresistive random access memory)、FeRAM(ferroelectric random access memory)またはRRAM(登録商標)(resistive random access memory)のような不揮発性メモリ半導体チップでもよい。
【0034】
複数の第2半導体チップ110のうち少なくとも一つは、ロジック半導体チップであり、残りは、メモリ半導体チップでもよい。例えば、複数の第2半導体チップ110のうち最下端の半導体チップ110aは、ロジック半導体チップであり、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)は、メモリ半導体チップでもよい。例えば、複数の第2半導体チップ110のうち最下端の半導体チップ110aは、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)を制御するためのコントローラチップでもあり、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)は、HBM(high bandwidth memory)DRAM半導体チップでもよい。
【0035】
図1には、複数の第2半導体チップ110に、5個の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)が含まれるように図示しているが、それに限定されるものではなく、2個ないし4個、または6個以上の半導体チップが含まれてもよい。複数の第2半導体チップ110がいずれもメモリ半導体チップである場合、複数の第2半導体チップ110は、2の倍数個でもある。複数の第2半導体チップ110のうち少なくとも一つがロジック半導体チップであり、残りがメモリ半導体チップである場合、複数の第2半導体チップ110に含まれるメモリ半導体チップは、2の倍数個でもある。複数の第2半導体チップ110に含まれるメモリ半導体チップは、いずれも同種のメモリ半導体チップでもよい。
【0036】
複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)は、それぞれ複数の貫通電極128を含んでもよい。複数の貫通電極128は、貫通電極領域120に形成される。貫通電極領域120には、例えば、数百個ないし数千個の貫通電極128が形成される。
貫通電極領域120に形成される複数の貫通電極128は、例えば、数十μmのピッチ(pitch)を有し、マトリックス配列に配置される。複数の貫通電極128は、例えば、それぞれ数μmないし数十μmの直径を有することができる。複数の貫通電極128のそれぞれの直径は、複数の貫通電極128が配置されるピッチより小さい値を有する。例えば、複数の貫通電極128は、5μmないし15μmの直径を有し、25μmないし50μmのピッチを有して配置される。
貫通電極領域120は、積層半導体チップ構造体100aの少なくとも1つの辺に隣接するように配置される。貫通電極領域120は、第1半導体チップ130と隣接する積層半導体チップ構造体100aの辺または頂点に隣接するように配置される。
【0037】
複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)は、互いに対応する貫通電極128によって、互いに電気的に接続される。複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)は、複数の貫通電極128によって、パッケージベース基板10と電気的に接続される。複数の貫通電極128は、複数の第2半導体チップ110のための信号、電源またはグラウンドのうち少なくとも一つを提供することができる。
【0038】
複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)のそれぞれの下面には、貫通電極128と連結される第2接続端子116aが付着される。複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)それぞれの下面には、ダミー接続端子116bがさらに付着される。複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)は、第2接続端子116a及びダミー接続端子116bを含む接続端子群116によって支持される。ダミー接続端子116bは、複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)と電気的に絶縁される。
【0039】
第2接続端子116aは、例えば、数十μmの直径を有することができる。第2接続端子116aの直径は、貫通電極128の直径より大きく、複数の貫通電極128が配置されるピッチより小さい値を有することができる。例えば、第2連結端子116aは、約20μmの直径を有することができる。
貫通電極128は、TSV(through silicon via)によって形成される。貫通電極128は、配線金属層(図示せず)、及びそれを取り囲む障壁金属層(図示せず)を含んでもよい。配線金属層は、CuまたはWを含んでもよい。例えば、配線金属層は、Cu、CuSn、CuMg、CuNi、CuZn、CuPd、CuAu、CuRe、CuW、WまたはW合金からなるが、それらに制限されるものではない。例えば、配線金属層は、Al、Au、Be、Bi、Co、Cu、Hf、In、Mn、Mo、Ni、Pb、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Ta、Te、Ti、W、Zn、Zrのうち一つ、またはそれ以上を含み、一つまたは二つ以上の積層構造を含んでもよい。
【0040】
障壁金属層は、W、WN、WC、Ti、TiN、Ta、TaN、Ru、Co、Mn、WN、NiまたはNiBのうちから選択される少なくとも1つの物質を含み、単一層または多重層からもなる。しかし、貫通電極128の材質は、前述の物質に限定されるものではない。障壁金属層及び配線金属層は、PVD(physical vapor deposition)工程またはCVD(chemical vapor deposition)工程によっても形成されるが、それらに限定されるものではない。
【0041】
貫通電極128と、複数の第2半導体チップ110それぞれをなす半導体基板との間には、スペーサ絶縁層(図示せず)が介在される。スペーサ絶縁層は、複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)に形成された半導体素子貫通電極128が直接接触することを防ぐ。スペーサ絶縁層は、酸化膜、窒化膜、炭化膜、ポリマー、またはそれらの組み合わせからなる。一部実施形態において、スペーサ絶縁層を形成するために、CVD工程を利用することができる。スペーサ絶縁層は、低圧CVD(sub−atmospheric CVD)工程によって形成されたO/TEOS(ozone/tetra−ethyl ortho−silicate)基盤のHARP(high aspect ratio process)酸化膜からもなる。
【0042】
貫通電極128は、複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)の活性面112と、非活性面114とを直接接続するように開示しているが、それに限定されるものではなく、ビア−ファースト(via−first)構造、ビア−ミドル(via−middle)構造またはビア−ラスト(via−last)構造のうちいずれか一つによっても形成されるということは言うまでもない。ビア−ファースト構造、ビア−ミドル構造またはビア−ラスト構造、及びその製造方法については、Springerにおいて、2011年に出刊されたThree Dimensional System Integration(編集者:Antonis Papanikolaou, Dimitrios Soudris & Riko Radojcic)、CRC Pressにおいて2012に年出刊された3D Integration for VLSI Systems(編集者:Chuan Seng Tan, Kuan−NengChen & Steven J. Koester)、Springerにおいて、2013に年出刊されたDesigning TSVs for 3D Integrated Circuits(著者:Nauman Khan & Soha Hassoun)のような図書を含めた多数の文献に開示されており、詳細な説明は省略する。
【0043】
複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)の活性面112、及び非活性面114には、それぞれ貫通電極128と電気的に接続される前面パッド(図示せず)及び背面パッド(図示せず)が形成される。前面パッド及び背面パッドは、貫通電極128に対応する位置に形成され、貫通電極128と電気的に接続されるが、それらに制限されるものではなく、貫通電極128から離れた位置に形成され、再配線層を介して、貫通電極128と電気的に接続されてもよい。
【0044】
パッケージベース基板10上には、第1半導体チップ130を含むサブ半導体パッケージ130a及び積層半導体チップ構造体100aのそれぞれの側面を覆い包むパッケージモールディング層300がさらに形成される。パッケージモールディング層300は、例えば、EMCからなる。パッケージモールディング層300は、第1サブパッケージモールディング層138と共に形成されてもよい。パッケージモールディング層300は、サブ半導体パッケージ130aの上面、及び積層半導体チップ構造体100aの上面を覆わないように形成される。例えば、パッケージモールディング層300は、サブ半導体パッケージ130aに含まれる第1半導体チップ130の上面、及び積層半導体チップ構造体100aに含まれる複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eの上面を覆わないように形成される。
【0045】
第1半導体チップ130の上面と、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eの上面は、パッケージベース基板10から同一レベルの高さを有する。例えば、第1半導体チップ130と、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eとが相対的に厚い厚みを有する状態で、パッケージベース基板10上に付着され、パッケージモールディング層300が、第1半導体チップ130と、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eとを覆うように形成された後、第1半導体チップ130と、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eとの上面がいずれも露出されるまで、パッケージモールディング層300の上側一部分を除去し、第1半導体チップ130の上面と、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eの上面とがパッケージベース基板10から同一レベルの高さを有するようにすることができる。その場合、第1半導体チップ130の上面、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eの上面、及びパッケージモールディング層300の上面は、パッケージベース基板10からいずれも同一レベルをの高さ有することができる。
【0046】
第1半導体チップ130を含むサブ半導体パッケージ130aの上、及び積層半導体チップ構造体100aの上には、熱伝達物質層(TIM:thermal interface material)400を形成する。熱伝達物質層400は、第1半導体チップ130の上面、複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ110eの上面、及びパッケージモールディング層300の上面を覆うことができる。
熱伝達物質層400は、絶縁物質からなるか、あるいは絶縁物質を含み、電気的絶縁性を維持することができる物質からなる。熱伝達物質層400は、例えば、エポキシ樹脂を含んでもよい。熱伝達物質層400は、例えば、ミネラルオイル(mineral oil)、グリース(grease)、ギャップフィラパテ(gap filler putty)、相変化ゲル(phase change gel)、相変化物質パッド(phase change material pads)または粉末充填エポキシ(particle filled epoxy)でもよい。
【0047】
放熱部材500は、熱伝達物質層400を挟み、第1半導体チップ130及び積層半導体チップ構造体100aの上に付着される。放熱部材500は、例えば、ヒートシンク(heat sink)、ヒートスプレッダ(heat spreader)、ヒートパイプ(heat pipe)または水冷式冷却板(liquid cooled cold plate)でもよい。
半導体パッケージ1aは、パッケージベース基板10上に、第1半導体チップ130を含むサブ半導体パッケージ130aと、複数の第2半導体チップ110を含む積層半導体チップ構造体100aとを隣接するように配置させ、それらの上に、熱伝達物質層400と放熱部材500とを付着させて形成することができる。
【0048】
複数の第2半導体チップ110のうち最上端の半導体チップ100eに形成された複数の貫通電極128は、熱伝達物質層400と接することができる。放熱部材500が導電性である場合、複数の貫通電極128は、熱伝達物質層400によって放熱部材500と電気的に絶縁される。
貫通電極領域120は、第1半導体チップ130と隣接する複数の第2半導体チップ110を含む積層半導体チップ構造体100aの頂点、または少なくとも1辺に隣接するように配置される。例えば、貫通電極領域120は、第1半導体チップ130の1辺と対向する積層半導体チップ構造体100aの頂点、または少なくとも1辺に隣接するように配置される。
【0049】
サブ半導体パッケージ130aは、積層半導体チップ構造体100aより、単位面積当たり発熱量(W/cm)が多い。具体的には、第1半導体チップ130は、複数の第2半導体チップ110より、単位面積当たり発熱量が多い。第1半導体チップ130が、例えば、MPUまたはGPUであり、複数の第2半導体チップ110が、メモリ半導体チップを含む場合、第1半導体チップ130は、複数の第2半導体チップ110に比べ、電力消耗が多くて発熱量が多い。従って、半導体パッケージ1a内の発熱量は、第1半導体チップ130に相対的に集中する。
【0050】
第1半導体チップ130で発生した熱のうち一部は、第1半導体チップ130の非活性面134から、熱伝達物質層400及び放熱部材500を介して、半導体パッケージ1aの外部に放出される。第1半導体チップ130の側面を介して放出される熱は、半導体パッケージ1aの外部への放出経路が相対的に長いために、容易に外部に放出されず、それによって、半導体パッケージ1a内部で、部分的な熱集中現象が発生しうる。しかし、積層半導体チップ構造体100aの貫通電極領域120を、第1半導体チップ130に隣接するように配置すれば、第1半導体チップ130の側面を介して放出される熱は、貫通電極領域120の貫通電極128を経て、熱伝達物質層400及び放熱部材500を介して、迅速に半導体パッケージ1aの外部に放出されるために、半導体パッケージ1a内部で発生しうる部分的な熱集中現象を防止することができ、それによって、半導体パッケージ1aの動作信頼性を得ることができる。
【0051】
図1では、半導体パッケージ1aに含まれる1個のサブ半導体パッケージ130a、及び1個の積層半導体チップ構造体100aのみを図示したが、それは、貫通電極領域120と、1個のサブ半導体パッケージ130aとの配置について説明するためのものであり、本発明の技術的思想は、それに限定されるものではない。例えば、半導体パッケージ1aは、複数のサブ半導体パッケージ130a及び/または複数の積層半導体チップ構造体100aを含んでもよい。
【0052】
また、貫通電極領域120が、積層半導体チップ構造体100aの一側にだけ配置されているように図示しているが、本発明の技術的思想は、それに限定されるものではない。例えば、積層半導体チップ構造体100aの両側に隣接するように、2個の第1半導体チップ130が配置される場合、貫通電極領域120も、2個の第1半導体チップ130にそれぞれ隣接するように、積層半導体チップ構造体100aの両側にそれぞれ配置される。それについては、図5ないし図16で図示する本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図を介して、詳細に説明する。
また、1個のサブ半導体パッケージ130aの断面と、積層半導体チップ構造体100aの断面は、同一方向に沿って切断した断面でもよいが、1個のサブ半導体パッケージ130aと、積層半導体チップ構造体100aとの配置によって、1個のサブ半導体パッケージ130aの断面と、積層半導体チップ構造体100aの断面とが互いに異なる方向に沿って切断した断面でもよい。
【0053】
図2は、本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。図2についての説明において、図1についての説明と重複する内容は省略する。
図2を参照すると、半導体パッケージ1bは、パッケージベース基板10、サブ半導体パッケージ130a及び積層半導体チップ構造体100bを含む。サブ半導体パッケージ130aと、積層半導体チップ構造体100bは、互いに隣接するようにパッケージベース基板10上に付着される。
【0054】
積層半導体チップ構造体100bは、順次に積層された複数の第2半導体チップ110を含んでもよい。複数の第2半導体チップ110は、複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)が垂直方向に積層される。
複数の第2半導体チップ110のうち少なくとも一つは、ロジック半導体チップであり、残りは、メモリ半導体チップでもよい。例えば、複数の第2半導体チップ110は、ロジック半導体チップ、及びロジック半導体チップ上に積層される複数のメモリ半導体チップからなる。例えば、複数の第2半導体チップ110のうち最下端の半導体チップ110aは、ロジック半導体チップであり、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)は、メモリ半導体チップでもよい。例えば、複数の第2半導体チップ110のうち最下端の半導体チップ110aは、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)を制御するためのコントローラチップでもよく、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)は、HBM(high bandwidth memory)DRAM半導体チップでもよい。
【0055】
複数の第2半導体チップ110のうち前記ロジック半導体チップの面積は、前記複数のメモリ半導体チップの面積よりも大きい。例えば、複数の第2半導体チップ110のうち最下端の半導体チップ110aの面積は、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)の面積よりも大きい。
積層半導体チップ構造体100bは、前記複数のメモリ半導体チップの側面を覆い包むが、前記複数のメモリ半導体チップのうち最上端のメモリ半導体チップの上面を覆わないように、前記ロジック半導体チップ上に形成される第2サブパッケージモールディング層118をさらに含んでもよい。
【0056】
例えば、積層半導体チップ構造体100bは、複数の第2半導体チップ110のうち最下端の半導体チップ110a上に形成され、残りの半導体チップ(110b,110c,110d,110e)の側面を覆い包むが、最上端の半導体チップ110eの上面を覆わないように形成される第2サブパッケージモールディング層118をさらに含んでもよい。第2サブパッケージモールディング層118は、例えば、EMCからなる。第2サブパッケージモールディング層118は、後述するパッケージモールディング層300と共に形成されてもよい。
【0057】
積層半導体チップ構造体100bと、パッケージベース基板10との間の空間を充填するように、第2アンダーフィル物質層320が形成される。第1アンダーフィル物質層330は、例えば、エポキシ樹脂からなる。第2アンダーフィル物質320は、例えば、MUF方式によって形成されるパッケージモールディング層300の一部分でもよい。
図1に示した半導体パッケージ1aと、図2に示した半導体パッケージ1bは、図1に示した積層半導体チップ構造体100aと、図2に示した積層半導体チップ構造体100bとの構造に、前述のような差があるという点を除いては同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0058】
図3は、本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。図3についての説明において、図1についての説明と重複する内容は省略する。
図3を参照すると、半導体パッケージ1cは、パッケージベース基板10、サブ半導体パッケージ130b及び積層半導体チップ構造体100aを含む。サブ半導体パッケージ130bと、積層半導体チップ構造体100aは、互いに隣接するようにパッケージベース基板10上に付着される。
【0059】
サブ半導体パッケージ130bは、第1半導体チップ130を含んでもよい。第1半導体チップ130は、活性面132がパッケージベース基板10に向かうように、パッケージベース基板10上に付着される。第1半導体チップ130は、活性面132上に配置された第1接続端子136によって、パッケージベース基板10と電気的に接続される。第1接続端子136は、例えば、ソルダボールまたはバンプでもよい。
サブ半導体パッケージ130bと、パッケージベース基板10との間の空間を充填するように、第1アンダーフィル物質層330が形成される。第1アンダーフィル物質層330は、例えば、エポキシ樹脂からなる。第1アンダーフィル物質330は、例えば、MUF方式によって形成されるパッケージモールディング層300の一部分でもよい。サブ半導体パッケージ130bは、例えば、ウェーハレベルパッケージ(WLP:wafer level package)でもよい。
【0060】
図1に示した半導体パッケージ1aと、図3に示した半導体パッケージ1cは、図1に示したサブ半導体パッケージ130aと、図3に示したサブ半導体パッケージ130bとの構造に、前述のような差があるという点を除いては同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
図4は、本発明の一実施形態による半導体パッケージを示す断面図である。図4についての説明において、図1ないし図3についての説明と重複する内容は省略する。
図4を参照すると、半導体パッケージ1dは、パッケージベース基板10、サブ半導体パッケージ130b及び積層半導体チップ構造体100bを含む。サブ半導体パッケージ130bと、積層半導体チップ構造体100bは、互いに隣接するようにパッケージベース基板10上に付着される。
【0062】
図4に示した積層半導体チップ構造体100bは、図2に示した積層半導体チップ構造体100bと同一の構造を有することができる。図4に示したサブ半導体パッケージ130bは、図3に示したサブ半導体パッケージ130bと同一の構造を有することができる。
図1ないし図3に示した半導体パッケージ(1a,1b,1c)と、図4に示した半導体パッケージ1dは、前述のような差があるという点を除いては同一であるがため、詳細な説明は省略する。
【0063】
図5ないし図16は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図5ないし図16に示す半導体パッケージに含まれるサブ半導体パッケージ及び積層半導体チップ構造体の断面は、図1ないし図4に示した半導体パッケージ(1a,1b,1c,1d)に示した第1半導体チップ130、及び複数の第2半導体チップ110がいずれも適用可能である。
また、図1ないし図4に示した複数の第2半導体チップ110に含まれる複数の半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)は、垂直積層され、1つの積層半導体チップ構造体(100a,100b)をなすが、この後で説明する平面配置図では、複数の第2半導体チップを積層半導体チップ構造体と併用して称する。
【0064】
図5は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図5を参照すると、半導体パッケージ2aは、パッケージベース基板20上に付着され、互いに隣接するように配置される第1半導体チップ230と、積層半導体チップ構造体210とを含む。
【0065】
積層半導体チップ構造体210の1辺212と、第1半導体チップ230の1辺232は、互いに対向する。貫通電極領域220には、複数の貫通電極228が形成される。貫通電極領域220は、第1半導体チップ230の1辺232と対向する積層半導体チップ構造体210の1辺212に隣接するように配置される。貫通電極領域220は、第1半導体チップ230の1辺232と対向する積層半導体チップ構造体210の1辺212に沿って延設される。
貫通電極領域220には、数百個ないし数千個の貫通電極228が形成される。貫通電極領域220は、複数の貫通電極228が、比較的一定間隔を有して配置される領域を意味する。例えば、複数の貫通電極228は、貫通電極領域220内において、数十μmのピッチを有して配置される。例えば、複数の貫通電極228は、貫通電極領域220内において、25μmないし50μmのピッチを有して配置される。
【0066】
積層半導体チップ構造体210にメモリ半導体チップが含まれる場合、メモリ半導体チップに含まれるメモリセル(図示せず)は、貫通電極領域220とは別の領域に形成される。メモリ半導体チップに含まれるメモリセルが配置されるメモリセルブロックは、貫通電極領域220を中心に、第1半導体チップ230とは反対方向に配置される。メモリセルブロックのための接続パッド(図示せず)が、メモリ半導体チップの中央に配置されるセンターパッド配置である場合、メモリ半導体チップには、接続パッドと貫通電極228とを接続するための再配線パターン(図示せず)が形成される。または、メモリセルブロックのための接続パッド(図示せず)が貫通電極領域220に形成されるように、メモリ半導体チップには、内部配線が形成される。
【0067】
第1半導体チップ230が、積層半導体チップ構造体210より単位面積当たり発熱量が多い場合、第1半導体チップ230で発生した熱のうち、積層半導体チップ構造体210に向けて伝達される熱は、貫通電極228を介して外部に放出される。従って、第1半導体チップ230と、積層半導体チップ構造体210との間で熱集中現象が発生することを防止することができ、第1半導体チップ230で発生した熱によって、積層半導体チップ構造体210に含まれる半導体素子、例えば、メモリセルの動作に影響を与えることを防止することができるために、半導体パッケージ2aの動作信頼性を得ることができる。
【0068】
図6は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図6についての説明において、前述の説明と重複する内容は省略する。
図6を参照すると、半導体パッケージ2bは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される2個の積層半導体チップ構造体(210a,210b)と、を含む。第1積層半導体チップ構造体210aと、第2積層半導体チップ構造体210bは、それぞれ第1半導体チップ230の互いに対向する第1辺232aと、第2辺232bとに隣接するように配置される。
【0069】
第1半導体チップ230の第1辺232aと、第1積層半導体チップ構造体210aの1辺212aは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第2辺232bと、第2積層半導体チップ構造体210bの1辺212bは、互いに対向する。
第1積層半導体チップ構造体210a及び第2積層半導体チップ構造体210bは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(220a,220b)を有することができる。
【0070】
第1積層半導体チップ構造体210aの貫通電極領域220aは、第1半導体チップ230の第1辺232aと対向する第1積層半導体チップ構造体210aの1辺212aに隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aの貫通電極領域220aは、第1半導体チップ230の第1辺232aと対向する第1積層半導体チップ構造体210aの1辺212aに沿って延設される。
第2積層半導体チップ構造体210bの貫通電極領域220bは、第1半導体チップ230の第2辺232bと対向する第2積層半導体チップ構造体210bの1辺212bに隣接するように配置される。第2積層半導体チップ構造体210bの貫通電極領域220bは、第1半導体チップ230の第2辺232bと対向する第2積層半導体チップ構造体210bの1辺212bに沿って延設される。
【0071】
第1半導体チップ230が、第1積層半導体チップ構造体210a及び第2積層半導体チップ構造体210bより単位面積当たり発熱量が多い場合、第1半導体チップ230で発生した熱のうち、第1積層半導体チップ構造体210a及び第2積層半導体チップ構造体210bに向けて伝達される熱は、貫通電極228を介して外部に放出される。従って、第1半導体チップ230と、第1積層半導体チップ構造体210a及び第2積層半導体チップ構造体210bとの間で、熱集中現象が発生することを防止することができ、第1半導体チップ230で発生した熱によって、第1積層半導体チップ構造体210a及び第2積層半導体チップ構造体210bに含まれる半導体素子、例えば、メモリセルの動作に影響を与えることを防止することができるために、半導体パッケージ2bの動作信頼性を得ることができる。
【0072】
図7は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図7についての説明において、前述の説明と重複する内容は省略する。
図7を参照すると、半導体パッケージ2cは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される4個の積層半導体チップ構造体(210a,210b,210c,210d)を含む。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される。
【0073】
第1半導体チップ230の第1辺232aと、第1積層半導体チップ構造体210aの1辺212aは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第2辺232bと、第2積層半導体チップ構造体210bの1辺212bは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第3辺232cと、第3積層半導体チップ構造体210cの1辺212cは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第4辺232dと、第4積層半導体チップ構造体210dの1辺212dは、互いに対向する。
【0074】
第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)を有することができる。
【0075】
第1積層半導体チップ構造体210aの貫通電極領域220aは、第1半導体チップ230の第1辺232aと対向する第1積層半導体チップ構造体210aの1辺212aに隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aの貫通電極領域220aは、第1半導体チップ230の第1辺232aと対向する第1積層半導体チップ構造体210aの1辺212aに沿って延設される。
第2積層半導体チップ構造体210bの貫通電極領域220bは、第1半導体チップ230の第2辺232bと対向する第2積層半導体チップ構造体210bの1辺212bに隣接するように配置される。第2積層半導体チップ構造体210bの貫通電極領域220bは、第1半導体チップ230の第2辺232bと対向する第2積層半導体チップ構造体210bの1辺212bに沿って延設される。
【0076】
第3積層半導体チップ構造体210cの貫通電極領域220cは、第1半導体チップ230の第3辺232cと対向する第3積層半導体チップ構造体210cの1辺212cに隣接するように配置される。第3積層半導体チップ構造体210cの貫通電極領域220cは、第1半導体チップ230の第3辺232cと対向する第3積層半導体チップ構造体210cの1辺212cに沿って延設される。
第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域220dは、第1半導体チップ230の第4辺232dと対向する第4積層半導体チップ構造体210dの1辺212dに隣接するように配置される。第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域220dは、第1半導体チップ230の第4辺232dと対向する第4積層半導体チップ構造体210dの1辺212dに沿って延設される。
【0077】
第1半導体チップ230が、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dより単位面積当たり発熱量が多い場合、第1半導体チップ230で発生した熱のうち、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dに向けて伝達される熱は、貫通電極228を介して外部に放出される。従って、第1半導体チップ230と、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dとの間で、熱集中現象が発生することを防止することができ、第1半導体チップ230で発生した熱によって、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dに含まれる半導体素子、例えば、メモリセルの動作に影響を与えることを防止することができるために、半導体パッケージ2cの動作信頼性を得ることができる。
【0078】
図8は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図8についての説明において、前述の説明と重複する内容は省略する。
図8を参照すると、半導体パッケージ2dは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される4個の積層半導体チップ構造体(210a,210b,210c,210d)と、を含む。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される。
【0079】
第1半導体チップ230の第1辺232aと、第1積層半導体チップ構造体210aの1頂点216aは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第2辺232bと、第2積層半導体チップ構造体210bの1頂点216bは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第3辺232cと、第3積層半導体チップ構造体210cの1頂点216cは、互いに対向する。第1半導体チップ230の第4辺232dと、第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点216dは、互いに対向する。すなわち、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)が、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに向かうように、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dが配置される。
【0080】
第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(222a,222b,222c,222d)を有することができる。
第1積層半導体チップ構造体210aの貫通電極領域222aは、第1半導体チップ230の第1辺232aと対向する第1積層半導体チップ構造体210aの1頂点216aをなす2辺(212a,214a)に隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aの貫通電極領域222aは、第1半導体チップ230の第1辺232aと対向する第1積層半導体チップ構造体210aの1頂点216aをなす2辺(212a,214a)に沿って延長され、L字形となって配置される。
【0081】
第2積層半導体チップ構造体210bの貫通電極領域222bは、第1半導体チップ230の第2辺232bと対向する第2積層半導体チップ構造体210bの1頂点216bをなす2辺(212b,214b)に隣接するように配置される。第2積層半導体チップ構造体210bの貫通電極領域222bは、第1半導体チップ230の第2辺232bと対向する第2積層半導体チップ構造体210bの1頂点216bをなす2辺(212b,214b)に沿って延長され、L字形となって配置される。
【0082】
第3積層半導体チップ構造体210cの貫通電極領域222cは、第1半導体チップ230の第3辺232cと対向する第3積層半導体チップ構造体210cの1頂点216cをなす2辺(212c,214c)に隣接するように配置される。第3積層半導体チップ構造体210cの貫通電極領域222cは、第1半導体チップ230の第3辺232cと対向する第3積層半導体チップ構造体210cの1頂点216cをなす2辺(212c,214c)に沿って延長され、L字形となって配置される。
【0083】
第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域222dは、第1半導体チップ230の第4辺232dと対向する第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点216dをなす2辺(212d,214d)に隣接するように配置される。第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域222dは、第1半導体チップ230の第4辺232dと対向する第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点216dをなす2辺(212d,214d)に沿って延長され、L字形となって配置される。
【0084】
第1半導体チップ230が、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dより単位面積当たり発熱量が多い場合、第1半導体チップ230で発生した熱のうち、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dに向けて伝達される熱は、貫通電極228を介して外部に放出される。従って、第1半導体チップ230と、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dとの間で、熱集中現象が発生することを防止することができ、第1半導体チップ230で発生した熱によって、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dに含まれる半導体素子、例えば、メモリセルの動作に影響を与えることを防止することができるために、半導体パッケージ2dの動作信頼性を得ることができる。
【0085】
図9は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図9についての説明において、図8についての説明と重複する内容は省略する。
図9を参照すると、半導体パッケージ2eは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される4個の積層半導体チップ構造体(210a,210b,210c,210d)と、を含む。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(224a,224b,224c,224d)を有することができる。
【0086】
図9に示した半導体パッケージ2eと、図8に示した半導体パッケージ2dは、図9に示した半導体パッケージ2eの貫通電極領域(224a,224b,224c,224d)の大きさが、図8に示した半導体パッケージ2dの貫通電極領域(222a,222b,222c,222d)の大きさと異なるという点を除いては同一であるため、詳細な説明は省略する。
図9に示した半導体パッケージ2eの貫通電極領域(224a,224b,224c,224d)は、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)をなす2辺(212a,212b,212c,212d;214a,214b,214c,214d)に沿って延長される長さが、図8に示した半導体パッケージ2dの貫通電極領域(222a,222b,222c,222d)に比べて短く、相対的に小さいL字形となって配置される。
【0087】
図1ないし図4を共に参照すると、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dのそれぞれをなす複数の第2半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)のうち少なくとも一つがロジック半導体チップである場合、半導体パッケージ2eは、前記ロジック半導体チップと、第1半導体チップ230とを電気的に接続するために、パッケージベース基板20と、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dとの間に配置される接続端子(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0088】
例えば、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dのそれぞれをなす複数の第2半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)のうち最下端の半導体チップ110aがロジック半導体チップである場合、複数の第2半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)を、パッケージベース基板10または20と電気的に接続するための貫通電極128と電気的に接続される第2接続端子116aは、別に最下端の半導体チップ110aと、第1半導体チップ230とを電気的に接続するために、最下端の半導体チップ110aと、パッケージベース基板10または20との間に、接続端子(図示せず)をさらに配置することができ、この場合接続端子は、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)をなす2辺(212a,212b,212c,212d;214a,214b,214c,214d)に隣接する部分のうち、貫通電極領域(224a,224b,224c,224d)が配置されない部分に配置される。
【0089】
図10は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図10についての説明において、図8及び図9についての説明と重複する内容は省略する。
図10を参照すると、半導体パッケージ2fは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される4個の積層半導体チップ構造体(210a,210b,210c,210d)と、を含む。
【0090】
第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(226a,227a;226b,227b;226c,227c;226d,227d)を有することができる。
図10に示した半導体パッケージ2fと、図8に示した半導体パッケージ2dは、図10に示した半導体パッケージ2fの貫通電極領域(226a,227a;226b,227b;226c,227c;226d,227d)が、図8に示した半導体パッケージ2dの貫通電極領域(222a,222b,222c,222d)と異なり、2つの部分に分離されているという点を除いては同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0091】
第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dのそれぞれの貫通電極領域(226a,227a;226b,227b;226c,227c;226d,227d)は、それぞれの1頂点(216a,216b,216c,216d)をなす2辺(212a,214a;212b,214b;212c,214c;212d,214d)に沿って延長されるが、それぞれの1頂点(216a,216b,216c,216d)近辺で分離するように配置される。
このように、貫通電極領域(226a,227a;226b,227b;226c,227c;226d,227d)を二つ以上の部分に分離することは、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの設計上、選択的に適用するか、あるいは図10で説明したロジック半導体チップと第1半導体チップ230とを電気的に接続するための接続端子(図示せず)を、1頂点(216a,216b,216c,216d)に隣接するように配置するために適用する。
【0092】
図11は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図11についての説明において、図7及び図8についての説明と重複する内容は省略する。
図11を参照すると、半導体パッケージ2gは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される4個の積層半導体チップ構造体(210a,210b,210c,210d)と、を含む。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)と、第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dは、それぞれ互いに対向する。
【0093】
第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)を有することができる。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)は、第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dと対向する第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)をなす2辺(212a,214a;212b,214b;212c,214c;212d,214d)のうち1辺(212a,212b,212c,212d)に隣接しながら延長されるように配置される。
【0094】
図12は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図12についての説明において、図11についての説明と重複する内容は省略する。
図12を参照すると、半導体パッケージ2hは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される4個の積層半導体チップ構造体(210a,210b,210c,210d)と、を含む。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)と、第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dは、それぞれ互いに対向する。
【0095】
第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)を有することができる。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)は、第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dと対向する第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1頂点(216a,216b,216c,216d)をなす2辺(212a,214a;212b,214b;212c,214c;212d,214d)のうち1辺(212a,214b,212c,214d)に隣接しながら延長されるように配置される。
【0096】
図11及び図12を共に参照すれば、図11に示した半導体パッケージ2gは、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dがまさに時計方向に90°ずつ回転したような形態で、第1半導体チップ230の周囲に配置される。一方、図12に示した半導体パッケージ2hは、第1積層半導体チップ構造体210a及び第2積層半導体チップ構造体210b、並びに第3積層半導体チップ構造体210c及び第4積層半導体チップ構造体210dが上下対称(または、第1積層半導体チップ構造体210a及び第4積層半導体チップ構造体210d、並びに第2積層半導体チップ構造体210b及び第3積層半導体チップ構造体210cが左右対称)のような形態で、第1半導体チップ230の周囲に配置される。
【0097】
例えば、第1半導体チップ230内でも、発熱量がさらに大きい部分がある場合、その部分に、貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)が隣接するように、第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dを回転または対称させ、第1半導体チップ230の周囲に配置することができ、図11及び図12に示した第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの配置以外にも、多様な変形が可能であるということは、当業者に自明であろう。
【0098】
図13は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図13についての説明において、図5ないし図12についての説明と重複する内容は省略する。
図13を参照すると、半導体パッケージ2iは、パッケージベース基板20上に付着される第1半導体チップ230と、パッケージベース基板20上に第1半導体チップ230と互いに隣接するように配置されて付着される8個の積層半導体チップ構造体(210a,210b、210c、210d、210e,210f,210g,210h)と、を含む。第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの1辺(212a,212b,212c,212d)と、第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dは、それぞれ互いに対向する。第5積層半導体チップ構造体210eないし第8積層半導体チップ構造体210hは、それぞれ第1半導体チップ230の第1頂点236e、第2頂点236f、第3頂点236g及び第4頂点236hに隣接するように配置される。第5積層半導体チップ構造体210eないし第8積層半導体チップ構造体210hの1頂点(216e,216f,216g,216h)と、第1半導体チップ230の第1頂点236e、第2頂点236f、第3頂点236g及び第4頂点236hは、それぞれ互いに対向する。
【0099】
図13に示した第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dは、図7に示した第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dと同一の構造を有するように、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)を有することができる。
図13に示した第5積層半導体チップ構造体210eないし第8積層半導体チップ構造体210hは、図9に示した第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dと同一の構造を有するように、それぞれ複数の貫通電極228が形成される貫通電極領域(224e,224f,224g,224h)を有することができる。
【0100】
図13に示した半導体パッケージ2iは、第1半導体チップ230の第1辺232a、第2辺232b、第3辺232c及び第4辺232dに隣接するように配置される第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dの貫通電極領域(220a,220b,220c,220d)と、第1半導体チップ230の第1頂点236e、第2頂点236f、第3頂点236g及び第4頂点236hに隣接するように配置される第5積層半導体チップ構造体210eないし第8積層半導体チップ構造体210hの貫通電極領域(224e,224f,224g,224h)との形状を異なるように形成することができる。また、例えば、第5積層半導体チップ構造体210eないし第8積層半導体チップ構造体210hを、図8図10図11及び図12に示した第1積層半導体チップ構造体210aないし第4積層半導体チップ構造体210dに置き換えて半導体パッケージを構成することも、当業者に自明であろう。
【0101】
図14は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。
図14を参照すると、半導体パッケージ2jは、パッケージベース基板20上に付着される積層半導体チップ構造体210と、パッケージベース基板20上に積層半導体チップ構造体210と互いに隣接するように配置されて付着される2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)と、を含む。2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)は、それぞれ積層半導体チップ構造体210の互いに対向する第1辺212−1及び第2辺212−2に隣接するように配置される。2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)それぞれの1辺(232−1,232−2)と、積層半導体チップ構造体210の互いに対向する第1辺212−1及び第2辺212−2は、それぞれ互いに対向する。
【0102】
2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)のそれぞれは、図1ないし図4に示したようなサブ半導体パッケージ(130a,130b)を構成し、パッケージベース基板20上に付着されるが、1つの第1半導体チップ230−1が構成するサブ半導体パッケージを、第1サブ半導体パッケージと称することができ、他の1つの第1半導体チップ230−2が構成するサブ半導体パッケージを、第2サブ半導体パッケージと称することができる。
積層半導体チップ構造体210は、2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)がそれぞれ隣接する、第1辺212−1及び第2辺212−2に隣接しながら延長される貫通電極領域(220−1,220−2)をそれぞれ含んでもよい。
【0103】
2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)が、積層半導体チップ構造体210より単位面積当たり発熱量が多い場合、2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)で発生した熱のうち、積層半導体チップ構造体210に向けて伝達される熱は、貫通電極228を介して外部に放出される。従って、2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)と、積層半導体チップ構造体210との間で、熱集中現象が発生することを防止することができ、2個の第1半導体チップ(230−1,230−2)で発生した熱によって、積層半導体チップ構造体210に含まれる半導体素子、例えば、メモリセルの動作に影響を与えることを防止することができるために、半導体パッケージ2jの動作信頼性を得ることができる。
【0104】
図15は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図15についての説明において、図14についての説明と重複する内容は省略する。
図15を参照すると、半導体パッケージ2kは、パッケージベース基板20上に付着される積層半導体チップ構造体210と、パッケージベース基板20上に積層半導体チップ構造体210と互いに隣接するように配置されて付着される4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)と、を含む。4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)は、それぞれ積層半導体チップ構造体210の第1辺212−1、第2辺212−2、第3辺212−3及び第4辺212−4に隣接するように配置される。4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)それぞれの1辺(232−1,232−2,232−3,232−4)と、積層半導体チップ構造体210の第1辺212−1、第2辺212−2、第3辺212−3及び第4辺212−4は、それぞれ互いに対向する。
【0105】
4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)のそれぞれは、図1ないし図4に示したようなサブ半導体パッケージ(130a,130b)を構成し、パッケージベース基板20上に付着されるが、4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)が構成するサブ半導体パッケージを、それぞれ第1サブ半導体パッケージないし第4サブ半導体パッケージと称することができる。
積層半導体チップ構造体210は、4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)がそれぞれ隣接する、第1辺212−1、第2辺212−2、第3辺212−3及び第4辺212−4に隣接しながら延長される貫通電極領域(220−1,220−2,220−3,220−4)をそれぞれ含んでもよい。
【0106】
4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)が、積層半導体チップ構造体210より単位面積当たり発熱量が多い場合、4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)で発生した熱のうち、積層半導体チップ構造体210に向けて伝達される熱は、貫通電極228を介して外部に放出される。従って、4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)と、積層半導体チップ構造体210との間で、熱集中現象が発生することを防止することができ、4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)で発生した熱によって、積層半導体チップ構造体210に含まれる半導体素子、例えば、メモリセルの動作に影響を与えることを防止することができるために、半導体パッケージ2kの動作信頼性を得ることができる。
【0107】
図16は、本発明の一実施形態による半導体パッケージに含まれる半導体チップの配置を示す平面配置図である。図16についての説明において、図15についての説明と重複する内容は省略する。
図16を参照すると、半導体パッケージ2lは、パッケージベース基板20上に付着される積層半導体チップ構造体210と、パッケージベース基板20上に積層半導体チップ構造体210と互いに隣接するように配置されて付着される4個の第1半導体チップ(230−1,230−2,230−3,230−4)と、を含む。
【0108】
図15に示した半導体パッケージ2kと、図16に示した半導体パッケージ2lは、図15に示した積層半導体チップ構造体210の第1辺212−1、第2辺212−2、第3辺212−3及び第4辺212−4に隣接しながら延長される貫通電極領域(220−1,220−2,220−3,220−4)が互いに分離されているが、図16に示した積層半導体チップ構造体210の第1辺212−1、第2辺212−2、第3辺212−3及び第4辺212−4に隣接しながら延長される貫通電極領域220が互いに連結された形状を有しているという点を除いては同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0109】
図17は、本発明の一実施形態による半導体パッケージの構成を概略的に示すブロック図である。
図17を参照すると、半導体パッケージ1100は、マイクロ処理ユニット(MPU)1110、メモリ1120、インターフェース1130、グラフィック処理ユニット(GPU)1140、機能ブロック1150、及びそれを接続するバス1160を含んでもよい。半導体パッケージ1100は、マイクロ処理ユニット1110及びグラフィック処理ユニット1140をいずれも含んでもよいが、そのうち一つだけを含んでもよい。
【0110】
マイクロ処理ユニット1110は、コア(core)及びL2キャッシュ(cache)を含んでもよい。例えば、マイクロ処理ユニット1110は、マルチ−コアを含んでもよい。マルチ−コアの各コアは、性能が互いに同一であっても、異なっていてもよい。また、マルチ−コアの各コアは、同時に活性化されてもよく、互いに活性化される時点を異にしてもよい。
メモリ1120は、マイクロ処理ユニット1110の制御によって、機能ブロック1150で処理した結果など保存することができる。例えば、マイクロ処理ユニット1110は、L2キャッシュに保存された内容が、フラッシュ(flush)されることによってメモリ1120に保存される。
【0111】
インターフェース1130は、外部の装置とのインターフェースを行うことができる。例えば、インターフェース1130は、カメラ、LCD及びスピーカなとどのインターフェースを行うことができる。
グラフィック処理ユニット1140は、グラフィック機能を遂行することができる。例えば、グラフィック処理ユニット1140は、ビデオコーデックを遂行したり、3D(three−dimensional)グラフィックを処理したりすることができる。
機能ブロック1150は、多様な機能を遂行することができる。例えば、半導体パッケージ1100がモバイル装置に使用されるAP(application processor)である場合、機能ブロック1150うち一部は、通信機能を遂行することができる。
【0112】
半導体パッケージ1100は、図1ないし図16で例示した半導体パッケージ(1a,1b,1c,1d,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2l)でもよい。マイクロ処理ユニット1110及び/またはグラフィック処理ユニット1140は、図1ないし図16で例示した第1半導体チップ(130,230,230−1,230−2,230−3,230−4)でもよい。
メモリ1120は、図1ないし図16で例示した積層半導体チップ構造体(100a,100b,210,210a,210b,210c,210d,210e,210f,210g,210h)や、積層半導体チップ構造体(100a,100b,210,210a,210b,210c,210d,210e,210f,210g,210h)を構成する複数の第2半導体チップ(110a,110b,110c,110d,110e)のうち少なくとも1つの半導体チップでもよい。
【0113】
インターフェース1130及び機能ブロック1150は、図1ないし図16で例示した第1半導体チップ(130,230,230−1,230−2,230−3,230−4)の一部分に該当するか、あるいはロジック半導体チップである第2半導体チップ110eに該当する。
半導体パッケージ1100は、マイクロ処理ユニット1110及び/またはグラフィック処理ユニット1140と、メモリ1120とを共に含み、マイクロ処理ユニット1110及び/またはグラフィック処理ユニット1140で発生する熱を迅速に半導体パッケージ1100の外部に放出することができるために、半導体パッケージ1100内部で発生しうる部分的な熱集中現象を防止することができ、それによって、半導体パッケージ1100の動作信頼性を得ることができる。従って、半導体パッケージ1100は、高容量、高性能及び高信頼性を有することができる。
【0114】
図18は、本発明の一実施形態による半導体パッケージを含む電子システムを示すブロック図である。
図18を参照すると、電子システム1200は、MPU/GPU1210が装着される。電子システム1200は、例えば、モバイル機器、デスクトップコンピュータまたはサーバでもよい。また、電子システム1200は、メモリ装置1220、入出力装置1230、ディスプレイ装置1240をさらに含み、それら構成要素は、それぞれバス1250に電気的に接続される。
MPU/GPU 1210とメモリ装置1220は、図1ないし図16で例示した半導体パッケージ(1a,1b,1c,1d,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2l)でもよい。
電子システム1200は、高性能のMPU/GPU 1210と高容量のメモリ装置1220とを有しながらも、内部発熱による信頼性低下を防止することができる。
【0115】
図19は、本発明の実施形態による半導体パッケージが応用された電子装置を概略的に示す斜視図である。
図19は、図18の電子システム1200が、モバイルフォン1300に適用される例を示している。モバイルフォン1300は、半導体パッケージ1310を含んでもよい。半導体パッケージ1310は、図1ないし図16で例示した半導体パッケージ(1a,1b,1c,1d,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2l)でもよい。
モバイルフォン1300は、高性能のMPU/GPUと高容量のメモリ装置とを有しながらも、高信頼性を有する半導体パッケージ1310が含まれるが、小型化が可能であり、高性能を有することができる。
それ以外に電子システム1200は、携帯用ノート型パソコン、MP3プレイヤ、ナビゲーション(navigation)、固相ディスク(SSD:solid state disk)、自動車または家電製品(household appliances)に適用される。
【0116】
以上、本発明について、望ましい実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想及び範囲内において、当分野で当業者によって、さまざまな変形及び変更が可能であろう。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明の半導体パッケージは、例えば、電子装置関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0118】
1a,1b,1c,1d,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2l,1100,1310 半導体パッケージ
10,20 パッケージベース基板
100a,100b,210,210a,210b,210c,210d,210e,210f,210g,210h 積層半導体チップ構造体
110,110a,110b,110c,110d,110e 第2半導体チップ
120,220,220−1,220−2,220−3,220−4,220a,220b,220c,220d,222a,222b,222c,222d,224a,224b,224c,224d,224e,224f,224g,224h,226a,226b,226c,226d,227a,227b,227c,227d 貫通電極領域
128,228 貫通電極
130,230,230−1,230−2,230−3,230−4 第1半導体チップ
130a,130b サブ半導体パッケージ
140 サブパッケージベース基板
300 パッケージモールディング層
400 熱伝達物質層
500 放熱部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19