(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6584313
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】杭打機
(51)【国際特許分類】
E02D 7/14 20060101AFI20190919BHJP
【FI】
E02D7/14
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-244988(P2015-244988)
(22)【出願日】2015年12月16日
(65)【公開番号】特開2017-110391(P2017-110391A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2018年10月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 幸洋
【審査官】
西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭57−022541(JP,U)
【文献】
特開2012−056751(JP,A)
【文献】
特開平04−228722(JP,A)
【文献】
特開2001−336150(JP,A)
【文献】
特開平10−060890(JP,A)
【文献】
特開2010−013814(JP,A)
【文献】
特開2002−121736(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2014−0030078(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 7/14
E02D 7/16
B66C 13/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クローラを備えた下部走行体に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
該上部旋回体の前部に立設されるリーダと、
該リーダに沿って昇降可能に設けられた作業装置と、
前記リーダの頂部に設けられたトップシーブブロックと、
前記上部旋回体上に設けられたウインチと、
前記リーダの前方へのたわみを防ぐバックテンショナとを備えた杭打機において、
前記リーダは複数のリーダ部材によって構成され、該リーダ部材を組み替えることでリーダ長が変更可能であり、
前記バックテンショナは、
前記上部旋回体の前側に設けられた第1ガイドシーブと、
前記第1ガイドシーブに併設されたシリンダと、
前記トップシーブブロックの後端に設けられた第2ガイドシーブとを備え、
前記ウインチに巻回されたワイヤーロープを、第1ガイドシーブ、第2ガイドシーブに掛け回し、端部を前記シリンダに結合することにより構成されることを特徴とする杭打機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭打機に関し、詳しくは、リーダの前方へのたわみを防ぐバックテンショナを備えた杭打機に関する。
【背景技術】
【0002】
杭打機は、作業時に、トップブラケットに引き抜き力等の強力な荷重が加わると、リーダのバックステー連結点より上方に曲げモーメントが発生し、リーダが前方へたわむおそれがあった。このため、トップシーブブロックの後部とベースマシンとの間をワイヤロープで繋ぎ、ワイヤロープの張力で曲げモーメントを支持させることで、リーダへの曲げモーメントの影響を低減又は無くすバックテンショナがある(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平03−2489号公報
【特許文献2】特開昭60−102421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1,2に記載の杭打機のバックテンショナは、1本のワイヤロープで構成されており、両端が固定されている。そのため、施工する杭の長さによってリーダ長を変更した場合、バックテンショナのワイヤロープを張りなおす必要があった。
【0005】
そこで本発明は、簡単な構造で、リーダ長を変更しても、バックテンショナのワイヤーロープの長さを容易に調節することができる杭打機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の杭打機は、クローラを備えた下部走行体に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に立設されるリーダと、該リーダに沿って昇降可能に設けられた作業装置と、前記リーダの頂部に設けられたトップシーブブロックと、前記上部旋回体上に設けられたウインチと、前記リーダの前方へのたわみを防ぐバックテンショナとを備えた杭打機において、
前記リーダは複数のリーダ部材によって構成され、該リーダ部材を組み替えることでリーダ長が変更可能であり、前記バックテンショナは、前記上部旋回体の前側に設けられた第1ガイドシーブと、前記第1ガイドシーブに併設されたシリンダと、前記トップシーブブロックの後端に設けられた第2ガイドシーブとを備え、前記ウインチに巻回されたワイヤーロープを、第1ガイドシーブ、第2ガイドシーブに掛け回し、端部を前記シリンダに結合することにより構成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の杭打機によれば、バックテンショナのワイヤロープは、第1ガイドシーブと第2ガイドシーブを介して、ウインチに巻回されており、ウインチの巻上げ・巻下げ操作によって、容易に長さ調節をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の杭打機の一形態例を示す側面図である。
【
図3】同じくバックテンショナの拡大側面図である。
【
図4】同じくバックテンショナの拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1乃至
図4は、本発明の杭打機の一形態例を示すものである。本形態例に示す杭打機11は、クローラを備えた下部走行体12と、該下部走行体12上に旋回可能に設けられた上部旋回体13と、該上部旋回体13の前部に設けられたリーダブラケット14に起伏可能に設けられたリーダ15と、該リーダ15を上部旋回体後部から起伏可能に支持する左右一対のバックステー16と、各種用途に用いるワイヤーロープを巻回する複数のウインチドラム17a,17b,17cとを備えており、リーダ15の前面側には、オーガ駆動装置やハンマーなどの作業装置(図示せず)がリーダ15に沿って昇降可能に設けられる。
【0010】
リーダ15は、複数のリーダ部材15aによって構成され、中間部にバックステー16の上端に取り付けられるステーホルダ18が設けられている。また、リーダ15の頂部には、複数のトップシーブを備えたトップシーブブロック19が設けられている。また、上部旋回体13の後部にはガントリ20が起伏可能に立設されている。
【0011】
杭打機11は、トップシーブブロック19に引き抜き力等の強力な荷重が加わると、前方へたわむ方向にリーダ15に曲げモーメントが発生する。杭打機11には、この前方へのたわみを防ぐバックテンショナ21が備えられており、その詳細を
図2乃至
図4を用いて説明する。
【0012】
バックテンショナ21は、上部旋回体13の後部側に配置されるウインチドラム17cに巻回されたワイヤロープ22を、ガントリ20に支持されたガントリシーブ23、リーダブラケット14上に設けられた第1ガイドシーブ24、トップシーブブロック19の後端に垂下された第2ガイドシーブ25の順に掛け回し、ワイヤロープ22の端部を、リーダブラケット14上に第1ガイドシーブ24と併設するように配置された油圧シリンダ26にワイヤクリップ27を介して接続される。
【0013】
このように構成されたバックテンショナ21は、トップシーブブロック19の後部側に設けられた第2ガイドシーブ25にワイヤロープ22を掛け回して、端部を油圧シリンダ26に固定することで、ワイヤロープ22のテンションにより、リーダ15の前方へのたわみを軽減することができる。
【0014】
さらに、リーダ15の長さをリーダ部材15aを組み替えることで変更しても、ワイヤロープ22の長さをウインチドラム17aの巻上げ・巻下げ操作によって調節することができる。
【符号の説明】
【0015】
11…杭打機、12…走行部、13…上部旋回体、14…リーダブラケット、15…リーダ、15a…リーダ部材、16…バックステー、17a,17b,17c…ウインチドラム、18…ステーホルダ、19…トップシーブブロック、20…ガントリ、21…バックテンショナ、22…ワイヤロープ、23…ガントリシーブ、24…第1ガイドシーブ、25…第2ガイドシーブ、26…油圧シリンダ、27…ワイヤクリップ