(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6584316
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】近接性サービス発見のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20190919BHJP
H04W 4/23 20180101ALI20190919BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20190919BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
H04W4/06 111
H04W4/06 170
H04W4/23
H04W76/14
H04M11/00 302
【請求項の数】30
【外国語出願】
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2015-252243(P2015-252243)
(22)【出願日】2015年12月24日
(65)【公開番号】特開2016-123098(P2016-123098A)
(43)【公開日】2016年7月7日
【審査請求日】2018年7月18日
(31)【優先権主張番号】62/096,356
(32)【優先日】2014年12月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/106,528
(32)【優先日】2015年1月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/253,051
(32)【優先日】2015年11月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/977,154
(32)【優先日】2015年12月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】コザット シー. ウラス
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 富士雄
(72)【発明者】
【氏名】ル ダン
(72)【発明者】
【氏名】オルメゾグラーリ エルディ
【審査官】
野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2013/126747(WO,A2)
【文献】
国際公開第2013/163595(WO,A2)
【文献】
国際公開第2014/187277(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04M 11/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法であって、前記方法が、
市場サーバから少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスに、1つ又は複数のワイヤレスチャネルを介してブロードキャストするための1つ又は複数の表現を提供するステップであって、前記1つ又は複数の表現の各々が異なる市場品目に関連付けられる、提供するステップと、
前記市場サーバにおいて、1つ又は複数のワイヤレスデバイスから、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスが取得するよう試みている品目に一致する、市場で供給されている品目を識別するための情報を求める1つ又は複数の要求を受信するステップと、
少なくとも関連する1つ又は複数のワイヤレスデバイスに、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスが取得するよう試みている品目と関連付けられる関連ブロードキャスト信号をマッチングするための表現を送信するステップと、
前記市場サーバが、前記少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスと、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスに、少なくとも1つのワイヤレスチャネルを介した直接デバイス間データ通知のためのデータ通知チャネルを提供して、前記少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスと、前記少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスによって供給されている品目を取得するよう試みている前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスとの間の情報交換を行わせるステップとを含む、物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法。
【請求項2】
前記表現が、一次表現及び補助表現を含む、請求項1に記載の物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法。
【請求項3】
前記補助表現が、市場品目に特有の特徴的な情報を指定する、請求項2に記載の物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法。
【請求項4】
市場サーバから少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスに、1つ又は複数のワイヤレスチャネルを介してブロードキャストするための1つ又は複数の表現を提供するステップが、複数のワイヤレスブロードキャストサービス発見信号の各々を、ワイヤレスブロードキャストデバイスグループ内の1つ又は複数のワイヤレスブロードキャストデバイスに割り振るステップを含み、前記方法が、
前記グループ内の1つ又は複数のワイヤレスブロードキャストデバイスに各サービス発見信号が割り振られた後に、1つ又は複数の近接性サーバによって、前記グループ内のワイヤレスブロードキャストデバイスを、サービス発見信号をワイヤレスブロードキャストするように遠隔してプログラムするステップであって、各ワイヤレスブロードキャストサービス発見信号が、前記1つ又は複数の近接性サーバを通じてパブリッシュされる市場品目を一意に識別する、遠隔してプログラムするステップをさらに含む、請求項1に記載の物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法。
【請求項5】
前記ワイヤレスブロードキャストデバイスが、1つ又は複数のモバイルサブスクライバデバイス、1つ又は複数のワイヤレスアクセスポイント及び/又は1つ又は複数のワイヤレス基地局を含む、請求項4に記載の物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法。
【請求項6】
複数のワイヤレスブロードキャストサービス発見信号の各々を、ワイヤレスブロードキャストデバイスグループ内の1つ又は複数のワイヤレスブロードキャストデバイスに割り振るステップが、前記1つ又は複数の近接性サーバ内の少なくとも1つの近接性サーバによって実施される、請求項4に記載の物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法。
【請求項7】
命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、分類システム上で実行されると、前記システムに、物理的近接性ベースローカル市場を作成するための方法を実施させ、前記方法が、
市場サーバから少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスに、1つ又は複数のワイヤレスチャネルを介してブロードキャストするための1つ又は複数の表現を提供するステップであって、前記1つ又は複数の表現の各々が異なる市場品目に関連付けられる、提供するステップと、
前記市場サーバにおいて、1つ又は複数のワイヤレスデバイスから、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスが取得するよう試みている品目に一致する、市場で供給されている品目を識別するための情報を求める1つ又は複数の要求を受信するステップと、
少なくとも関連する1つ又は複数のワイヤレスデバイスに、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスが取得するよう試みている品目と関連付けられる関連ブロードキャスト信号をマッチングするための表現を送信するステップと、
前記市場サーバが、前記少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスと、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスに、少なくとも1つのワイヤレスチャネルを介した直接デバイス間データ通知のためのデータ通知チャネルを提供して、前記少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスと、前記少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスによって供給されている品目を取得するよう試みている前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスとの間の情報交換を行わせるステップとを含む、命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項8】
前記表現が、一次表現及び補助表現を含む、請求項7に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
前記補助表現が、市場品目に特有の特徴的な情報を指定する、請求項8に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
市場サーバから少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスに、1つ又は複数のワイヤレスチャネルを介してブロードキャストするための1つ又は複数の表現を提供するステップが、複数のワイヤレスブロードキャストサービス発見信号の各々を、ワイヤレスブロードキャストデバイスグループ内の1つ又は複数のワイヤレスブロードキャストデバイスに割り振るステップを含み、前記方法が、
前記グループ内の1つ又は複数のワイヤレスブロードキャストデバイスに各サービス発見信号が割り振られた後に、1つ又は複数の近接性サーバによって、前記グループ内のワイヤレスブロードキャストデバイスを、サービス発見信号をワイヤレスブロードキャストするように遠隔してプログラムするステップであって、各ワイヤレスブロードキャストサービス発見信号が、前記1つ又は複数の近接性サーバを通じてパブリッシュされる市場品目を一意に識別する、遠隔してプログラムするステップをさらに含む、請求項7に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
前記ワイヤレスブロードキャストデバイスが、1つ又は複数のモバイルサブスクライバデバイス、1つ又は複数のワイヤレスアクセスポイント及び1つ又は複数のワイヤレス基地局を含む群の1つ又は複数を含む、請求項10に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
複数のワイヤレスブロードキャストサービス発見信号の各々を、ワイヤレスブロードキャストデバイスグループ内の1つ又は複数のワイヤレスブロードキャストデバイスに割り振るステップが、前記1つ又は複数の近接性サーバ内の少なくとも1つの近接性サーバによって実施される、請求項10に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
少なくとも2つのワイヤレスデバイス、市場サーバ、及びデータ記憶装置を有するシステムによって、物理的近接性ベースローカル市場を操作するための方法であって、前記方法が、
前記市場サーバによって、物理的に近接するワイヤレスデバイスによって使用されるローカル市場に1つ又は複数の市場品目を追加することを求める要求を受信するステップと、
市場サーバからワイヤレスデバイスに、ワイヤレスチャネルを介して、前記1つ又は複数の市場品目に関するワイヤレス通信のブロードキャストに使用するための少なくとも1つの表現を送信するステップと、
それぞれ1つ又は複数のワイヤレスデバイスから受信される、検索要求又はサブスクライブ要求に応答して、検索又はサブスクライブされている市場品目に関する関連ブロードキャスト信号を、前記1つ又は複数の表現とマッチングするステップと、
前記1つ又は複数の市場品目にアクセスするのに使用するために、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスに表現を返すステップと、
前記市場サーバが、前記少なくとも2つのワイヤレスデバイスに、前記1つ又は複数の市場品目に関するワイヤレスデバイス間の直接通信のためのデータ通知チャネルを提供するステップと
を含む、少なくとも2つのワイヤレスデバイス、市場サーバ、及びデータ記憶装置を有するシステムによって、物理的近接性ベースローカル市場を操作するための方法。
【請求項14】
前記1つ又は複数の市場品目が、商品及びサービスから成る群から選択される1つ又は複数を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記要求が、空間データ及び前記要求の主題を指定する情報を有するチャネル始動要求を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記要求が、チャネルIDを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記表現が、オブジェクトIDを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記表現を使用してデータベース内のデータにアクセスするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、分類システム上で実行されると、前記システムに、少なくとも2つのワイヤレスデバイス、市場サーバ、及びデータ記憶装置を有するシステムによって、物理的近接性ベースローカル市場を操作するための方法を実施させ、前記方法が、
前記市場サーバによって、物理的に近接するワイヤレスデバイスによって使用されるローカル市場に1つ又は複数の市場品目を追加することを求める要求を受信するステップと、
市場サーバからワイヤレスデバイスに、ワイヤレスチャネルを介して、前記1つ又は複数の市場品目に関するワイヤレス通信のブロードキャストに使用するための表現を送信するステップと、
それぞれ1つ又は複数のワイヤレスデバイスから受信される、検索要求又はサブスクライブ要求に応答して、検索又はサブスクライブされている市場品目に関する関連ブロードキャスト信号を、前記表現とマッチングするステップと、
前記1つ又は複数の市場品目にアクセスするのに使用するために、前記1つ又は複数のワイヤレスデバイスに表現を返すステップと、
前記市場サーバが、前記少なくとも2つのワイヤレスデバイスに、商品/サービスに関するワイヤレスデバイス間の直接通信のためのデータ通知チャネルを提供するステップと
を含む、命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記1つ又は複数の市場品目が、商品及びサービスから成る群から選択される1つ又は複数を含む、請求項19に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
前記要求が、空間データ及び前記要求の主題を指定する情報を有するチャネル始動要求を含む、請求項19に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記要求が、チャネルIDを含む、請求項19に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記表現が、オブジェクトIDを含む、請求項19に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記方法が、前記表現を使用してデータベース内のデータにアクセスするステップをさらに含む、請求項19に記載の命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステムであって、前記システムが、
少なくとも2つのワイヤレスデバイスと、
市場サーバと、
を備え、
前記市場サーバが、前記ワイヤレスデバイスの1つから、物理的に近接する他のワイヤレスデバイスによって使用されるローカル市場に1つ又は複数の市場品目を追加することを求める要求を受信し、受信に応答して、前記1つのワイヤレスデバイスに、ワイヤレスデータチャネルを介して、前記1つ又は複数の市場品目に関するワイヤレス通信のブロードキャストに使用するための1つ又は複数の表現を送信し、さらに、前記市場サーバが、前記ワイヤレスデバイスの少なくとも1つから受信される、検索要求又はサブスクライブ要求を受信し、検索又はサブスクライブされている市場品目に関する関連ブロードキャスト信号を、前記市場サーバが前記1つ又は複数の市場品目にアクセスするのに使用するために前記1つのワイヤレスデバイスに返す少なくとも1つの表現とマッチングする、
物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステム。
【請求項26】
前記1つ又は複数の市場品目が、商品及びサービスから成る群から選択される1つ又は複数を含む、請求項25に記載の物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステム。
【請求項27】
前記要求が、空間データ及び前記要求の主題を指定する情報を有するチャネル始動要求を含む、請求項25に記載の物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステム。
【請求項28】
前記要求が、チャネルIDとして受信される、請求項25に記載の物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステム。
【請求項29】
前記表現が、オブジェクトIDを含む、請求項25に記載の物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステム。
【請求項30】
前記市場サーバが、前記表現を使用してデータベース内のデータにアクセスするように動作可能である、請求項25に記載の物理的近接性ベースローカル市場を操作するためのシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001]本特許出願は、2014年12月23日に提出された「A Method and Apparatus for LTE−D Based Proximity Service Discovery and Data Notification」と題する、対応する米国仮特許出願第62/096,356号、2015年1月22日に提出された「A Method and Apparatus for Managing the Placement of Broadcast Signals for Proximity−based Service Discovery」と題する米国仮特許出願62/106,528号、及び、2015年11月9日に提出された「A Method and Apparatus for an Instant Customizable Service Delivery System Based on Spatiotemporal Mobile Network」と題する米国仮特許出願62/253,051号に対する優先権を主張し、参照により本明細書に組み込む。
【0002】
[0002]本発明の実施形態は、近接性ベースサービス発見の分野に関し、より詳細には、本発明の実施形態は、一次表現及び補助表現を使用した近接性ベースサービス発見市場に関する。
【0003】
[0003]近接性サービスは様々な形態で存在する。いくつかの現在普及している近接性ベースサービスにおいては、特定のサービスに関する情報をブロードキャストするデバイスは、その特定のサービスの提供者に属する。たとえば、販売中の品目に関する広告を送信することを所望する百貨店は、当該百貨店に割り当てられる情報を送信することが可能なアクセスポイント又は加入者ユニットを購入しなければならない。これは、企業又は個人は、当該企業又は個人が所有及び操作するデバイスの直近範囲内にしか受信可能範囲を有しないことを意味する。
【0004】
[0004]最も著名な近接性サービスはジオフェンシングと称され、サービスは特定の地理的領域を指定し近接性サービス提供者に、クライアントがその指定領域に入ると、サービス側に通知するよう求めることができる。指定領域は、曖昧(たとえば、特定のWiFiサービスセット識別子(SSID)又はセルラ基地局によってカバーされる領域)であり得るか、又は、明示的な地理的境界を画定し、全地球測位システム(GPS)若しくは他の位置特定技法を使用することによってより明確であり得る。別の重要なクラスの近接性サービスソリューションは、ワイヤレスデバイスの対の間の相対的な近接性を利用し、デバイスの一方若しくは両方はモバイルであってもよく、又は両方ともモバイルでなくてもよい。すべてのこれらのサービスにおいて暗黙的に、発見は日和見的であり、すなわち、サービスを発見するクライアントは、広告されているサービスの無線範囲(たとえば、<<500メートル)内にあるべきである。
【0005】
[0005]ロングタームエボリューション(LTE)−ダイレクト、以下LTE−Dと称する、は、無線モデムベースサービス発見を可能にし、アプリケーションは、携帯電話事業者によって割り振られる専用LTEアップリンクリソースを介して、当該アプリケーションのサービスをブロードキャストするためのアプリケーション特有の表現(たとえば、128ビット)を割り当てられる。アプリケーションが1つ又は複数の表現をパブリッシュ(publish)すると、これらの表現はワイヤレスユーザデバイス又はユーザ機器(UE)内のLTE−Dチップにプッシュダウンされる。アプリケーションがある表現にサブスクライブ(subscribe)すると、アプリケーションは、その表現のいずれのビットが使用されるべきか、及び、それらのビットがいずれの値に等しくなる必要があるか(すなわち、ビットマスク及び一致値)を規定する。ビットマスク及び一致値は、ユーザデバイスのLTE−Dチップにプッシュダウンされる。ユーザデバイスのLTE−Dチップ及びLTE無線機能が定期的に起動し、サービス発見に割り振られているLTEアップリンクリソースのいくつかを使用してユーザデバイス上の任意のパブリッシュされた表現をブロードキャストし、サービス発見のための残りのリソースにおいて、サブスクライブされた表現に対する任意の一致を識別するために、他のデバイスによってブロードキャストされる表現をリスン(listen)する。ユーザデバイス内のLTE−Dチップが任意の表現を一致させると、LTE−Dチップは、同じデバイス上のその表現にサブスクライブされているアプリケーションに通知する。通知を受信すると、アプリケーションはそのアプリケーションロジックを実行する。オペレーティングシステム及びアプリケーションは表現をブロードキャスト及び受信している間は休止することができるため、システムは高いエネルギー効率を達成することができる。
【0006】
[0006]LTE−Dは、それによって表現が、デバイス間(D2D)サービス発見のためのLTEアップリンクリソースのサブセットを介してブロードキャスト及び/又は受信されるパブリッシュ−サブスクライブ(publish−subscribe)機構を提供する。LTE−Dはまた、サービスが発見されると遠隔サーバから静的サービスデータを受信するための機構も提供する。Qualcommは、オペレータ(operator)及び公的アプリケーションによる表現のブロックの登録を処理する表現名サーバ(ENS)を提供している。しかしながら、ENSは、これらの表現ブロックが特定のオペレータ及びアプリケーションによってどのように管理及び/又は処理されるかを明示的に指定していない。
【0007】
[0007]近接性サービス発見のための方法及び装置が開示される。一実施形態において、方法は、市場サーバから少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスに、1つ又は複数のワイヤレスチャネルを介してブロードキャストするための1つ又は複数の表現を提供するステップであって、1つ又は複数の表現の各々が異なる市場品目に関連付けられる、提供するステップと、市場サーバにおいて、1つ又は複数のワイヤレスデバイスから、1つ又は複数のワイヤレスデバイスが取得するよう試みている品目に一致する、市場で供給されている品目を識別するための情報を求める1つ又は複数の要求を受信するステップと、少なくとも関連する1つ又は複数のワイヤレスデバイスに、1つ又は複数のワイヤレスデバイスが取得するよう試みている品目と関連付けられる関連ブロードキャスト信号をマッチングするための表現を送信するステップと、市場サーバによって少なくとも1つのワイヤレスチャネルを介した直接デバイス間データ通知のためのデータ通知チャネルを提供して、少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスと、少なくとも1つのワイヤレスブロードキャストデバイスによって供給されている品目を取得するよう試みている1つ又は複数のワイヤレスデバイスとの間の情報交換を促進するステップとを含む。
【0008】
[0008]本発明は、本発明の様々な実施形態の、下記に与えられる詳細な説明及び添付の図面からより十分に理解されるが、これらの実施形態は、本発明をその特定の実施形態に限定するように解釈されるべきではなく、説明及び理解のためのみのものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】システムアーキテクチャの一実施形態のブロック図である。
【
図1B】
図1Aの近接性ベースサービス発見ベース市場の一実施形態の動作を示すデータフロー図である。
【
図3】表現テンプレートの一実施形態を示す図である。
【
図4A】一実施形態による、パブリッシュデバイスにおける動作に関する状態遷移図である。
【
図4B】一実施形態による、パブリッシュデバイスにおける動作に関する状態遷移図である。
【
図5】LMAインスタンスが、一次表現にサブスクライブするときにサービスのリスンを開始する状況を示す図である。
【
図6】補助表現からアンサブスクライブ(unsubscribe)するLMAインスタンスを示す図である。
【
図7】一実施形態における、パブリッシャであるユーザデバイスにおける結合一次及び補助表現の状態図である。
【
図8】一実施形態によるサブスクライバ(subscriber)の状態図である。
【
図9】追加の情報を使用して商品/サービスの供給をより良好に目標化するプラットフォームの一実施形態のブロック図である。
【
図10】2Dレイアウトプラットフォームデバイス上のシステムの一実施形態を示す図である。
【
図11】アクセスポイント及び近接性信号送信可能モバイルデバイスに対する表現割り当ての一例を示す図である。
【
図12】近接性サービス発見システムのアーキテクチャの一実施形態を示す図である。
【
図13】チャネルIDの構造の一実施形態を示す図である。
【
図14】信号強度を表すのに使用されるバイナリ表現の一実施形態を示す図である。
【
図15】メッセージフォーマットの一実施形態の構造を示す図である。
【
図16】メッセージの受信可能範囲レベルの一実施形態を示す図である。
【
図17】時空間モバイルネットワークに使用するための近接性ベースサービス発見プロセスの一実施形態を示すシーケンス線図である。
【0010】
[0009]以下の説明において、本発明のより完全な説明を提供するために、多数の詳細が記載される。しかしながら、本発明はこれらの特定の詳細なしに実施することができることは当業者には明らかであろう。他の事例において、本発明を曖昧にするのを回避するために、よく知られた構造及びデバイスは、詳細にではなくブロック図形式で示されている。
【0011】
[0010]近接性ベースサービスは、事業者が新たな財源を生み出すための新開地をもたらす。クラウドからサービスをフェッチするために(集団又は個人の)ユーザの位置及び移動情報を提供する現在の位置ベースサービスとは異なり、近接性ベースサービスは、互いの歩いて行ける距離の中の生産者及び消費者が互いを見つけさせて、社会的活動、慈善活動又は商業活動に参加させる。そのようなパラダイムの市場空間を作成することによって、仮想的又は物理的なショッピングを組み合わせて、一方又は他方のみを有するよりも良好な体験にすることができる。
【0012】
[0011]近接性ベースサービス発見の一実施形態において、物理デバイスが、たとえば、Bluetooth、LTE−D及びWiFiを含む1つ又は複数のワイヤレスデバイス間技術を使用してワイヤレス媒体を介して変調無線波の形態の表現(たとえば、ビーコン)を送信する。送信デバイスは、固定インフラストラクチャの一部分である独立型デバイスであってもよい。送信デバイスはまた、同じくワイヤレスアクセスネットワークを通じて他のデバイス及びサーバに通信可能に結合され、たとえば、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータなどのようなユーザ機器(UE)であってもよい。一実施形態において、受信機デバイスは、各々が1つ又は複数の表現を割り当てられている1つ又は複数の近接性サービスにサブスクライブされている他のUEを含む。一実施形態において、近接性サービスにサブスクライブするとは、デバイスが近傍においてブロードキャストされている表現を定期的にリスンし、サブスクライブしているアプリケーションに、一致した信号(いずれかの表現が、サブスクライブされている近接性サービスに一致する場合)に関して通知することを意味する。
【0013】
[0012]一実施形態において、デバイスタイプにかかわらず、送信デバイス及び受信デバイスは、オペレーティングシステム及び無線インターフェースを含み、近接性サービスのサービス発見機能は、オペレーティングシステム及び/又は無線インターフェースを用いて処理される。一実施形態におおいて、近接性サービスを使用するアプリケーションは、一般的に、(たとえば、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を使用して)どんな表現がブロードキャスト又はリスンされるべきであるかに関してすでに指示を受けているオペレーティングシステム及び/又は無線インターフェース内のすでに作動しているサービス発見機能からの発見通知を待ってアイドルのままである。そのようなサービス発見機能はその後、アプリケーション(存在する場合)によってパブリッシュされている表現を送信することが可能であり、物理デバイス上の任意のアプリケーション(存在する場合)によってサブスクライブされている表現をリスンする。
【0014】
[0013]一実施形態において、ローカル市場フレームワークが、近接性サービス発見認証を使用し、ユーザは、自身のそれぞれのユーザデバイスにローカル市場アプリケーションをインストールすることによって、ローカル市場に参加する。アプリケーションを利用するユーザは、他の近傍のユーザによって販売、共同使用、寄贈、貸与されている商品及びサービスを見つけることに関心がある「購入者」の役割にあり得る。アプリケーションを利用するユーザは、自身が販売、共同使用、寄贈、貸与している商品及びサービスを広告する「販売者」の役割にあり得る。一実施形態において、ローカル市場フレームワークは、1つ又は複数の技術(たとえば、Bluetooth、LTE−D、WiFiなど)を使用して表現(たとえば、ビーコン)をブロードキャストすることができる物理デバイスを使用して、近接性ベースサービス発見(PSD)のためのプラットフォームを提供する。
【0015】
[0014]一実施形態において、市場フレームワークは、ユーザ(たとえば、個人、慈善団体、企業、学校など)が、ユーザがあちこち移動するときにローカル市場に自動的に参加し、離れることを可能にする。本発明の実施形態は、任意の者又は組織が商品及びサービスを、提供者と可能性のある消費者の両方があちこち移動しているときに、ワイヤレス通信範囲(たとえば、LTE−Dでは、範囲は最大500メートル)内の任意の者又は組織に提供することができる近接性ベースローカル市場を確立するための装置を含む。
【0016】
[0015]市場フレームワークは、市場ユーザによって使用されているデータ及び表現を管理するバックエンドサーバ(たとえば、遠隔して位置するサーバ)をホストする。一実施形態において、バックエンドサーバは以下を備える。
【0017】
[0016](1)パブリッシュ又はサブスクライブされる表現に関連するデータを処理するデータストアハンドラ。様々な実施形態において、データストアハンドラは、関係型又は非関係型データベースを利用する。一実施形態において、キーバリューストアが使用され、割り当てられる各表現の全体又は異なる部分がキーとして使用され、これらの表現(の部分)に対応するデータが値として使用される。
【0018】
[0017](2)ローカル市場アプリケーション(LMA)のインストールされているインスタンスからパブリッシュ要求を受信し、その代わりに、LTE−Dチャネルを介してサービスを広告しデータ通知を送信するために表現をLMAに割り当てるパブリッシュマネージャ(publication manager)。
【0019】
[0018](3)LMAのインスタンスからサブスクライブ要求を受信し、その代わりに、ユーザ嗜好を反映するLMAに関する情報(たとえば、ビットマスク)を割り当て、LMAインスタンスがインストールされているデバイス上のハードウェア及びソフトウェアに一致する表現に関心があるサブスクライブマネージャ(subscription manager)。
【0020】
[0019](4)LMAインスタンスがメモリ(たとえば、キーバリューストア)にデータをプッシュし、メモリからデータをプルするための通信チャネル(たとえば、伝送プロトコル及びポート)。
【0021】
[0020]本明細書において説明されている技法は、ユーザデバイスにフェッチされる動的なデータを有し得る、ブロードキャストされている商品及びサービスを伴う、LTE−Dを介した通知チャネルをサポートする。クラウドサーバとの持続的な接続を保持するアプリケーション層通知チャネルとは異なり、この通知チャネルはLTE−Dを利用するため、本明細書において説明されている技法を利用する市場アプリケーションは、データ更新が行われている間は休止状態にすることができる。
【0022】
[0021]一実施形態において、ローカル市場フレームワークは、一次表現及び補助表現セットを使用する。一実施形態において、これらの一次表現及び補助表現はビーコンである。一実施形態において、両方のタイプの表現が通知チャネルとして使用される。一実施形態において、一次表現が一般的に商品及びサービスを広告するのに使用される一方、補助表現は、商品及びサービスの特定の特徴に関する詳細並びに商品及びサービスに関連する取引に関するパラメータを指定するのに使用される。一実施形態において、アプリケーションが、それらのアプリケーションによってパブリッシュされている商品及びサービスに関するデータを動的に更新し、LTE−Dを通知チャネルとして利用することを所望するとき、表現マネージャ(一実施形態においてはサーバの一部分である)が、これらの一次表現及び補助表現を、要求される度ごとに、異なるユーザデバイス上で作動しているローカル市場アプリケーションの異なるインスタンスに割り当てる。一実施形態において、補助表現は一次表現に割り当てられ、補助表現を割り当てられたこれらの一次表現のパブリッシャとサブスクライバの両方が、データ通知に使用するために補助表現について通知される。パブリッシャ及びサブスクライバがどのように補助表現を使用するかのいくつかの異なる選択肢を本明細書において説明する。
発見アーキテクチャの一例
【0023】
[0022]
図1Aは、互いの発見範囲内にある2つのユーザ機器(UE)100及び200を有するシステムアーキテクチャの一実施形態のブロック図である。システムは一般的に、3つ以上のUEを有することに留意されたい。
図1Aを参照すると、一実施形態において、各UEは、独立型構成要素として駆動及び操作される、近接性サービス(たとえば、LTE−D)のためのサブシステムを有する(残りのUE構成要素は休止状態にすることができる)。一実施形態において、サブシステムはそれぞれ、UE100及び200のLTE−Dチップ101及び201のようなLTE−Dチップを備える。
【0024】
[0023]各UE上で作動しているアプリケーションは、その近接性サービス構成要素と通信する。たとえば、UE100において、ローカル市場アプリケーション(LMA)102はインターフェース112を介してLTE−Dチップ101と通信し、UE200において、LMA202はインターフェース212を介してLTE−Dチップ201と通信する。一実施形態において、この通信はアプリケーションプログラマインターフェース(API)を通じて行われ、アプリケーションの異なるインスタンスが異なるUEにインストールされ、異なるUE上で作動する。
【0025】
[0024]本明細書においてはローカル市場サーバ(LMS)と称する論理的に集中化されたエンティティ(たとえば、1つ又は複数のサーバ)300が、LMAのインスタンスにサービスを提供するために、バックエンドクラウド又は他の遠隔記憶場所に位置している。LMS300は、近接性サーバと称される場合がある。一実施形態において、市場アプリケーションの各インスタンスは、LMS300とのインターフェースをサポートする(たとえば、
図1においてLMA102はインターフェース301を使用し、LMA202はインターフェース302を使用する)。一実施形態において、そのようなインターフェースは、TCP、SSH、又は任意の他の標準伝送プロトコルを使用したネイティブ伝送ソケットとして実装されるか、又は、HTTP/HTTPSを介してRESTfulウェブインターフェースとして実装することができる。一実施形態において、そのようなインターフェースは、ワイヤレスネットワークを介して生じる。
【0026】
[0025]
図1Bは、
図1Aの近接性ベースサービス発見ベース市場の一実施形態の動作を示すデータフロー図である。
図1Bを参照すると、UE100のユーザは、商品及びサービスを販売することを所望し、UE100のLMA102に、表現(たとえば、一次表現及び補助表現)の使用を制御するための表現サーバとして作用するLMS300から、表現又は表現セットを要求させる。要求とともに、LMA102は、市場参加者が市場において取引を完了することを可能にするための情報(たとえば、UE及び/又は取引識別子)とともに、LMS300が、商品及び/又はサービスのタイプを識別するために市場において使用することができる表現を作成することを可能にする、表現において使用するためのデータを提供する。
【0027】
[0026]LMS300は、要求の許可又は拒否をもってLMA102に応答する。LMS300によって要求が許可されたと仮定すると、LMS300は、市場において使用するための、UE100のユーザが供給することを所望する商品及び/又はサービスのタイプに関する表現(複数可)をLMA102に与える。応答して、LMA102は、UE100のLTE−Dチップ101に、一次表現をパブリッシュしてデータ通知(たとえば、補助表現)を与えるよう命令する。
【0028】
[0027]この時間の間、UE200のユーザは、UE100によって供給されているものと同じタイプの商品及び/又はサービスの供給を受信するためにサブスクライブすることを所望する。それゆえ、UE200のLMA202は、LMS300に、UE200が所望する商品/サービスに関連する情報を受信することを可能にするための情報を受信することを求める要求を送信する。要求に応答して、LMS300は、LMA202が所望の商品/サービスの供給がブロードキャストされているか否かを判定することを可能にする表現データをLMA202に与える。LMA202は、他のUEによってブロードキャストされている表現をリスンしているLTE−Dチップ201に、サブスクライブされている商品/サービスの表現データを転送する。LTE−Dチップ201がLMA202から受信した表現データと、別のUE(この例ではUE100)によってブロードキャストされている表現との間に一致があると判定されると、LTE−Dチップ201は、LMA202に一致事象を通知する。一致事象が通知されるのに応答して、LMA202は、取引を完了することを可能にするためのより多くの情報をLMS300(又は一次表現内の情報を使用する別の遠隔して位置するサーバ)から要求する。LMA300は、追加の表現データをLMA202に提供し、LMA202は、データを使用してUE100のユーザとの取引を完了する。一実施形態において、表現データは、1つ又は複数の補助表現を含む。LTE−Dチップ201において不一致事象が受信された場合、不一致事象は、LTE−Dチップ201又はさらにはローカル市場アプリケーション202におけるより高い層においてダンプされる。
【0029】
[0028]
図2は、LMS(たとえば、LMS300)及びLMSの構成要素の一実施形態のブロック図である。
図2を参照すると、通信チャネル400が、LMA(たとえば、LMA410)からメッセージを受信し、LMAに対して、それらのメッセージへの応答を生成する。一実施形態において、メッセージは、パブリッシュ要求メッセージ、パブリッシュ応答メッセージ、サブスクライブ要求メッセージ、サブスクライブ応答メッセージ、データアップロードメッセージ及びデータダウンロードメッセージを含む。パブリッシュ要求メッセージがLMAインスタンスから受信されると、LMSインスタンスは、メッセージをパブリッシュマネージャ401に渡す。応答して、パブリッシュマネージャ401は、パブリッシュされているサービス又は商品に適切な表現テンプレートに基づいて表現を割り当てる。一実施形態において、表現テンプレートは、所与のバージョンのLMAに対して固定されている。別の実施形態において、表現テンプレートは、パブリッシュマネージャ401によって動的に再生成される。
【0030】
[0029]
図3は、表現テンプレートの一実施形態を示す。
図3を参照すると、一実施形態において、本明細書において開示されている市場サービス又は商品を一意に指示するアプリケーション識別子(ID)301は、ローカル市場内のすべてのLMAインスタンスにわたって同じである。第2のフィールドは、商品/サービスが存在する市場を指定する市場カテゴリ302(たとえば、交通、音楽、ビデオ、食品/ショッピング、清掃、移動、介護など)である。第3のフィールド、すなわちサービスタグ303は、可変数のサービスタグを表す。一実施形態において、サービスタグ303のいくつかは、複数のカテゴリにわたって共通である。一実施形態において、いくつかのサービスタグは、そのカテゴリに固有である。たとえば、サービスタグは、サービスが無料であるか又は有料であるか、支払い方法、LMSからフェッチされるべきデータがあるか否かなどのような情報を含む。対照的に、音楽/ビデオの種類又は車両型は、音楽/ビデオ又は交通のカテゴリに固有であり得る。一実施形態において、パブリッシャ識別子(ID)304は、サービスを広告する個人又は団体に固有のIDである。サービスキー305が、消費者に提示するための追加のデータを得るための固有のフィールドとして使用されるフィールドである。一実施形態において、サービスタグと協働して、サービスキー305は、LMSから追加のデータを要求するための固有のキーとして使用することができる。別の一般的な使用事例において、サービスキー305は、他のLMAインスタンスが復号しデータを抽出することができる2進符号化情報として使用される。一実施形態において、復号及びデータ抽出は、辞書、又は、LMAインスタンスがインストールされるか、又は、LMAインスタンスがサービス/商品に対してサブスクライブするときに供給されるより詳細なテンプレートを使用して実施される。
【0031】
[0030]一実施形態において、パブリッシュマネージャ401は、要求が許可されるか否かを指定し、許可される場合、以下の情報、すなわち、パブリッシュされるべき1つ又は複数の表現、表現ごとの貸与時間(表現がパブリッシュされる時間量(たとえば、有効時間)を示す情報)、各表現のタイプ(たとえば、一次又は補助)、各表現のテンプレート、LMAインスタンスによって上書き又は書き込むことができる表現内のフィールド、一次表現と補助表現との間のペアリング情報(たとえば、いずれの補助表現をいずれの一次表現(複数可)によって使用することができるか)、補助表現のモード(たとえば、結合又は非結合)を与えるパブリッシュ応答メッセージ452を生成する。パブリッシュマネージャ401は、データストアハンドラ403を介して、要求及び生成された応答をログ記録する。
【0032】
[0031]LMAインスタンス410は、捕捉することができるユーザ入力に対する応答として、サブスクライブ要求メッセージ453を生成する。捕捉は、たとえば、キーボード、マイクロフォン、カメラ、タッチスクリーン、デバイスとペアリングされるウェアラブルデバイス、及び、デバイス上の他のセンサのような様々なインターフェースを通じて行われてもよい。ユーザ入力は、任意の形態のジェスチャ又は直接音声/テキストコマンドであってもよい。一実施形態において、LMAインスタンス410はまた、ユーザが書き込むことができる書式セットも与える。ユーザは、たとえば、キーボード、音声、タッチスクリーンなどのような様々な入力方法を使用して書式に書き込むことができる。ユーザクエリが受信されると、LMAインスタンス410はクエリを整理して、LMSによって構文解析及び処理することができる書式にする。
【0033】
[0032]通信チャネル400は、サブスクライブ要求メッセージ453をサブスクライブマネージャ402に渡し、サブスクライブマネージャ402は代わりに、要求を送信したLMAインスタンス410に中継し戻されることになるサブスクライブ応答メッセージ454を生成する。一実施形態において、サブスクライブマネージャ402は、特定のクエリに基づいて、また、使用履歴に基づいて抽出することができるか、又は、ユーザ嗜好としてユーザが書き込むことができるサブスクライバプロファイルも使用して、クエリを市場カテゴリ及びサービスタグのセットに分解する。一実施形態において、サブスクライブ応答メッセージ454は、分解に成功した場合、以下の情報、すなわち、サブスクライブされるべき1つ又は複数の表現、表現ごとの貸与時間、各表現のタイプ(たとえば、一次又は補助)、各表現の詳細なテンプレート、一致しなければならないフィールドを識別するための表現ごとの強制ビットマスク、ビットマスクによって識別される強制フィールドの表現ごとの一致値、一次表現と補助表現との間のペアリング情報(すなわち、いずれの補助表現をいずれの一次表現によって使用することができるか)、補助表現のモード(たとえば、結合又は非結合)、及び、適用可能である場合、不透明フィールドを復号するための追加の辞書データを含む。一実施形態において、サブスクライブ要求453及び応答454は、取引履歴を維持するためにデータストアハンドラ403に送信される。一実施形態において、サブスクライブマネージャ402はまた、迅速な回答を返すために以前のクエリをキャッシュする。
【0034】
[0033]一実施形態において、パブリッシャがサービスに関するより詳細な情報(たとえば、連絡先情報、画像、ビデオなど)を与えるとき、LMAインスタンスは、LMSに向けたデータアップロードメッセージ455を生成する。一実施形態において、LMAインスタンスはまた、表現内で適切なフラグが設定されている、一致する表現を最初に受信するとき、又は、補助表現の助けによってデータ通知を受信するとき、データダウンロードメッセージ456をも生成する。
【0035】
[0034]データアップロードメッセージ455及びデータダウンロードメッセージ456は、LMSインスタンスの通信チャネルモジュール400によって受信され、データストアハンドラ403に渡される。データアップロードメッセージ455が受信されると、データストアハンドラ403は、アップロードデータをデータストアに送り、肯定応答又はエラーメッセージを返す。データダウンロードメッセージ456が受信されると、データストアハンドラ403はパブリッシャID304及びサービスキー305を使用して、データストア420から一致する表現のデータを抽出する。データストアハンドラ403は、表現データ、又は、データが返されない場合はエラーコードを用いて、LMAインスタンス410に応答し返す。
補助表現
【0036】
[0035]一実施形態において、補助表現は、LTE−Dを介したデータ通知チャネルとして使用される。一実施形態において、LMSの一部分である表現マネージャは、異なるLMAに補助表現を割り当て、それらの補助表現は、1つのLMAの範囲内で固有である(すなわち、あるLMAインスタンス上で、各補助表現は固有であり、特定の一次表現に結び付けられ、一方で、空間再利用又は他の目的で、異なるLMAインスタンスによって同じ補助表現及び一次表現を使用することができる)。表現マネージャは、一次表現及び補助表現のプールを維持して、それらの表現のサービスをパブリッシュするために、異なるLMAにそれらの表現を割り当てる。一実施形態において、表現マネージャは、いくつかの表現を1つのカテゴリから他のカテゴリに移動することによって、プールのサイズを変更する。一実施形態において、表現は一時的に割り当てられ、途切れずにサービスをブロードキャストするためにパブリッシュしているLMAによって更新される。
【0037】
[0036]パブリッシュされているサービス(及び、したがって表現)についてのデータ更新を通知するために補助表現を使用するための異なる技法を下記に説明する。
通知チャネルとしての補助表現の使用
【0038】
[0037]一実施形態において、補助表現の動的なセットが通知チャネルとして使用される。一実施形態において、表現マネージャは、ユーザデバイスによってパブリッシュされている商品及びサービスに関するデータを動的に更新する異なるユーザデバイス上の市場アプリケーションインスタンスに、これらの補助表現を、要求される度ごとに割り当てる。一実施形態において、補助表現は、サービス発見に使用される一次表現との結合又は非結合モードで使用される。
非結合モード
【0039】
[0038]非結合モードにおいて、パブリッシャは、補助表現を独立型制御チャネルとして使用する。パブリッシャ(たとえば、ユーザデバイス)が一次表現と関連付けられるデータを更新するとき、パブリッシャは、LTE−Dを通知チャネルとして使用するために一次表現に割り当てられている補助表現をパブリッシュする。一次表現のサブスクライバは、補助表現にもサブスクライブされる。したがって、パブリッシュデバイスが補助表現のブロードキャストを開始した後、範囲内にあるユーザデバイスのサブスクライブしている市場アプリケーションはLTE−Dから一致を受信する。補助表現に対する一致事象が受信されると、市場アプリケーションはバックエンドサーバに連絡して更新データをフェッチする。一実施形態において、対応するバックエンドサーバは、LMS又は別のサーバであってもよい。
【0040】
[0039]一実施形態において、短いタイムアウト期間の後、補助表現を送信しているユーザデバイスは補助表現をアンパブリッシュし(たとえば、通知チャネルをオフにし)、より長いタイムアウト期間の後に補助表現を解放する。解放後、一実施形態において、補助表現は、表現マネージャによって別の一次表現に割り当てることができる。パブリッシュデバイスにおけるこの実施形態の動作の状態遷移図を、一実施形態による
図4A及び
図4Bに示す。
【0041】
[0040]
図4Aを参照すると、一次表現がアンパブリッシュ状態からパブリッシュ状態に遷移するとき、一次表現と関連付けられるサービス/商品の供給が(パブリッシュを介して)開始される。
図4Bを参照すると、補助表現がアンパブリッシュ状態からパブリッシュ状態に遷移するとき、サービス/商品と関連付けられる新たなデータがサブスクライバによるアクセスに利用可能になる。一実施形態において、短い期間T
short又は長い期間T
longの後、補助表現が解放されて、別の一次表現によって使用することが可能になる。
【0042】
[0041]一実施形態において、LTE−D受信機が表現と関連付けられているサービスにサブスクライブするとき、LTE−D受信機はアプリケーションによって2つのモード、すなわち、連続マッチ又はワンタイムマッチ(one−time match)において設定される。
【0043】
[0042]一実施形態において、連続マッチが使用される場合、LMAインスタンスは、補助表現の貸与時間が満了するまで、補助表現に常にサブスクライブしたままである。それゆえ、LTE−D層/チップは補助表現をリスンし続け、補助表現がチャネルを介して聞こえる度ごとにデバイス上のLMAインスタンスに通知し続ける。補助表現がアンパブリッシュされると、アプリケーションは通知の受信を停止する。一実施形態において、LMAインスタンスは、補助表現についての一致事象を受信する度ごとにデータダウンロードメッセージ456を送信する。
【0044】
[0043]ワンタイムマッチが使用される場合、補助表現(LMAの別のインスタンスによってパブリッシュ/ブロードキャストされる場合)は一度マッチングされ、このときアプリケーションは一度しか通知されない。一実施形態において、ユーザデバイスのLTE−Dチップは、同じ表現が以前に一致したことを示す状態情報を保持し、同じ表現に対する後続の一致事象をフィルタリングする。こうすることによって、複数回の一致が発生することが防止される。LTE−DチップのLTE−D受信機によって不一致事象が記録されるか、又は、表現がローカルLMAインスタンスによって明示的にアンサブスクライブされると、状態はクリアされる。一実施形態において、以前に一致した表現がもはや事前設定数の発見サイクル(たとえば、2回又はそれ以上)にわたって受信されていない場合、LTE−D受信機によって不一致事象が引き起こされる。
【0045】
[0044]一実施形態において、データ更新が非常に稀である場合に、ユーザデバイスにデータ更新、すなわち、LTE−Dチップによってトリガされる一致事象を通知するために補助表現が再びパブリッシュされるとき、アプリケーションは、次のサイクルにおけるLTE−Dチップからのこの不一致事象の受信に依拠することができる。
【0046】
[0045]
図5は、一実施形態による、LMAインスタンスが、一次表現にサブスクライブするときにサービスのリスンを開始する状況を示す。LMAインスタンスが特定のサービス/商品に関心がある限り、対応する一次表現に関するそのインスタンスの状態は、サブスクライブモードのままである。同時に又は後の時点において、LMAインスタンスは、データ通知のためにその一次表現に割り当てられている補助表現にサブスクライブすることができる。補助表現に対する一致事象501によって、LMAインスタンスは、LMSに対するデータダウンロードメッセージを生成するようにトリガされる。ワンタイムマッチが使用されるため、補助表現に関するさらなる一致事象はLTE−Dチップによってフィルタリングされる。一実施形態において、パブリッシャがT
short後、すなわち、数発見サイクル後に補助表現のパブリッシュを停止すると、LTE−Dチップは、パブリッシャ(ユーザデバイス)が、範囲から出たか、又は、補助表現の広告を停止して、不一致事象502を生成していると判定する。パブリッシャが補助表現のブロードキャストを(新たなデータを受けて)再び開始すると、別のデータダウンロードメッセージをトリガする一致事象が再び発生する。
【0047】
[0046]データ更新が、不一致事象を生成するのに必要とされる回数よりも頻繁である場合、LTE−D受信機は、再パブリッシュされる補助表現がLTE−Dチップによってフィルタリングされるため、(ワンタイムマッチモードでは)当該補助表現を見逃す。したがって、一実施形態において、より頻繁なデータ更新を処理するために、LMAインスタンスは、
図6に示すように、パブリッシャによって使用される短いタイムアウト期間以上のタイムアウト期間後に補助表現からアンサブスクライブすることができる。
【0048】
[0047]
図6を参照すると、LMAは、サブスクライブ状態への状態遷移時に補助表現にサブスクライブする。その後、補助表現の一致601が発生する。短い期間T
short602が満了した後、LMAは、T
short602よりも短い期間603にわたってアンサブスクライブ状態に遷移する。この短い期間603の後、LMAはサブスクライブ状態に遷移する。一実施形態において、これらのタイムアウト値は、LMAにおいて事前に標準値に設定される。別の実施形態において、これらのタイムアウト値は、サーバ側の表現マネージャによって設定される。アプリケーションパブリッシュコマンドがLTE−Dチップに送信され、LTE−Dチップがこのコマンドを確認した後、短いタイムアウトのためのタイマがパブリッシャ側で始動する。一実施形態において、短いタイムアウトのためのタイマは、アプリケーションが補助表現の一致事象について初めて通知された後に、サブスクライバ側で始動する。
【0049】
[0048]任意の表現の貸与時間が満了した後、LMAインスタンスは、パブリッシュ/サブスクライブされている表現に対してアンパブリッシュ又はアンサブスクライブする。
【0051】
[0050]結合モードにおいて、一次表現及び補助表現は、トグル状態を想定する(すなわち、一次表現がパブリッシュされているとき、補助表現はアンパブリッシュされており、補助表現がパブリッシュされているとき、一次表現はアンパブリッシュされている)。このモードにおいて、LTE−DチップのLTE−D受信機は、非結合状態のように両方の表現にサブスクライブするが、一次(又は補助)表現の一致事象を検出するとすぐに、LTE−D受信機は一次表現及び補助表現の役割を入れ替える。
【0052】
[0051]
図7は、一実施形態における、パブリッシャであるユーザデバイスにおける結合一次及び補助表現の状態図である。
図7を参照すると、対になった表現の間のトグル状態は、補助表現の貸与が満了(し、アンパブリッシュ状態に移行)するとすぐに終了する。この
図7の事例において、データ通知チャネルは利用不可能になり、LMAインスタンスは、一次表現の状態を常にサブスクライブモードに設定する。これは、そうしなければこの一次表現を使用する特定のサービスについてそれ以上のサービス発見が行われなくなるためである。
【0053】
[0052]
図8は、一実施形態によるサブスクライバ側の状態の別の状態図を示す。
図8を参照すると、次のデータ通知が一次表現によって配信されることを補助表現の一致事象が示すため、サブスクライブしているLMAは一時的にアンサブスクライブし、その後、(補助表現一致801後に)一次表現に再サブスクライブして、後続の一次表現の一致事象をフィルタリングする可能性がある、LTE−Dチップの任意の状態を廃棄する。同様に、一次表現の一致は、次のデータ通知が二次表現によって配信されることを暗示する。したがって、LMAインスタンスは一時的にアンサブスクライブし、その後、補助表現に直ちに再サブスクライブして、後続の一次表現の一致事象をフィルタリングする可能性がある、LTE−Dチップの任意の状態を廃棄する。
制限された受信可能範囲
【0054】
[0053]一実施形態において、サービス発見信号をブロードキャストすることができるすべての物理デバイスは、受信可能範囲及び近接性ベースサービス発見の発見率を増大させるために、ともにプールされる。プールすることによって、サービス発見の受信可能範囲及びサービス発見率が増大する。現行の近接性ベースサービスにおいて、サービスポイント(ワイヤレス受信可能範囲)は、サービス発見に成功するようにクライアントの十分近くにあるべきであり、各サービスポイントは専用の物理デバイスを有しなければならない。本発明の実施形態は、所与のサービスのブロードキャスト範囲を、サービス発見のためにワイヤレス表現を送信することが可能な少なくとも1つのデバイスを有するすべての場所に拡大することによって、両方の制約を陳腐化する。
【0055】
[0054]一実施形態において、受信可能範囲の拡大は、ユーザデバイス(たとえば、UE)に、市場プラットフォームによるサービスを記録させ、ユーザデバイスがカバーすることを所望する物理的位置(たとえば、ジオフェンシング領域)に関する明示的な情報、又は、ユーザデバイスのモバイルサブスクライバに関する情報(たとえば、モバイルネットワークオペレータに分かっているモバイルサブスクライバ識別情報のような固有の識別情報、サブスクライバ位置)を与えさせることによって達成される。上述したように、近接性サービスのサブスクライバはまた、(たとえば、サブスクライバのデバイス上のインストールされているアプリケーションを通じて)プラットフォームに、サブスクライバが何のサービスを特に消費することを所望しているか、又は、サブスクライバの全般的な嗜好に関する情報も直に与えることができる。代わりに、プラットフォームは、表現を個々のサービスに割り当て、プールされている物理デバイスのいずれがこれらの表現、物理デバイスの送信電力、及び、送信にかかる時間量のいずれの1つ又は複数をブロードキャストしているべきであるかを決定する。したがって、すべてのモバイルサブスクライバ(たとえば、ユーザ機器)は、様々なサービスの利用可能性をブロードキャストする需要に応じてオペレータがサービス表現をサブスクライバデバイスにプッシュする、近接性サービスのための存在点になることが可能である。オペレータはまた、それ自体のアクセスポイント及び基地局を同じインフラストラクチャの一部分として使用することもできる。したがって、本発明の実施形態は、オペレータを、屋内と屋外の両方の受信可能範囲を有する全国規模の近接性ベースサービス発見プラットフォームを所有する単体の最大のエンティティにすることができる。
【0056】
[0055]より多くのサービスが入ってくるか、ジオフェンシング情報が変動するか、又は、ユーザ位置及び嗜好が変化すると、プラットフォームは、個々の物理デバイスに対するビーコン/表現割り当てを考え直して、すべての又はいくつかのサービスに十分な受信可能範囲が与えられることを確実にする。
【0057】
[0056]受信可能範囲を拡大することによって、特定のサービスの直近にない特定のユーザセットを目標化することができる。たとえば、いかなる店特有のデバイスを使用することもなく、ビーコン/表現を送信することが可能である他のユーザデバイスを使用して、店Aでショッピングしているユーザが、店Bに関する広告を受信することができ、その逆も可能である。
【0058】
[0057]その上、一実施形態において、表現はプール内の任意のデバイスからブロードキャストすることができるため、事業主又は個人は、表現を送信するために物理デバイスを所有する必要はない。一実施形態において、近接性ベースサービス発見の受信可能範囲を増大させるために、複数のデバイスが、異なる場所において同じ表現をブロードキャストする。
【0059】
[0058]
図9は、追加の情報を使用して商品/サービスの供給をより良好に目標化するプラットフォームの一実施形態のブロック図である。
図9を参照すると、アプリケーションサーバ902は一般的に、近接性ベースサービス発見を利用するサービスによってホストされる。アプリケーションサーバ902は、アプリケーションサーバ902が供給している商品及びサービス、アプリケーションサーバ902のカスタマプロファイル、アプリケーションサーバ902の取引、アプリケーションサーバ902が目標とするサービスを提供することを所望とするカスタマ及び位置に関する情報を有する。アプリケーションサーバ902は、ジオフェンス情報(又は他の位置情報)及び関連サブスクライバプロファイル情報を近接性サーバ901に与える。ジオフェンス情報は、たとえば、交点及び辺の座標情報が正確に規定されている地図上の2D又は3D幾何学領域(たとえば、多角形及び球)の集合、郵便番号又は住所、建造物内の部屋番号、間取図上のエリア番号などの1つ又は複数のような様々な形態であることができる。位置情報に関係又は関連する他のタイプの情報もまた使用されてもよい。一実施形態において、サブスクライバ情報プロファイルは、目標化される各ユーザの固有のIDを含む。
【0060】
[0059]アプリケーションクライアント903(たとえば、LMA)は、サブスクライバデバイス上で作動し、近接性サーバ901に直接的に接続するか、又は、オペレーティングシステム若しくは無線インターフェースカード内に存在するサービス発見機能にサブスクライブ及びパブリッシュ要求を発行し、オペレーティングシステム又は無線インターフェースカードがワイヤレスインターフェースを介して受信若しくは送信するための表現を取得するために近接性サーバ901に接続することによって間接的に接続する。したがって、近接性サーバ901は、アプリケーションクライアント903からサービスサブスクライブ及びパブリッシュ情報を取得する。アプリケーションサーバ902、アプリケーションクライアント903、並びに、場合によってはサブスクライバのソーシャルネットワーク、位置及び嗜好履歴などに関する情報を提供する他のデータベースから受信される情報のサブセットに基づいて、近接性サーバ901は、サービス表現をブロードキャストするための、サービス表現のユーザ及びネットワークデバイスのプールへの割り振りを行う。一実施形態において、たとえば、送信電力、貸与時間、ブロードキャストの頻度などの1つ又は複数のような、各表現の追加の特性も、近接性サーバ901によって設定される。
【0061】
[0060]2つ以上の近接性サーバ、アプリケーションサーバ、アクセスポイント/基地局がプラットフォームに含まれてもよいことに留意されたい。
【0062】
[0061]
図10は、2Dレイアウトプラットフォームデバイス上のシステムの一実施形態を示す。一実施形態において、いくつかのモバイルデバイスは、近接性サービス受信(PSRX)専用モードのみにおいて作動する(たとえば、
図10において、1000〜1016の参照符号を付されているデバイス)。これらのPSRXデバイスは、ワイヤレス媒体(たとえば、サービス表現)を介して、ブロードキャストされているサービス発見信号にサブスクライブし、リスンすることができるが、近接性サーバによって近接性信号を送信するようにプログラムすることはできない。近接性信号をブロードキャストすることができるが、近接性サーバ901のような近接性サーバの制御下にはないPSRXデバイスも、このカテゴリに置かれる。いくつかのデバイスは、PSRX及び近接性デバイス送信(PSTX)モードで作動する(すなわち、
図11において1010〜1016の参照符号を付されているデバイスのようなPSRX/PSTXデバイス)。これらのPSRX/PSTXデバイスは、近接性サーバ(たとえば、近接性サーバ901)によって、近接性サーバ(たとえば、近接性サーバ901)によって決定されるような特定のサービス表現セットを送信するように制御及びプログラムすることができる。
【0063】
[0062]一実施形態において、サブスクライバのモバイルデバイスの利用に加えて、サービス発見プラットフォームはまた、近接性サービスインフラストラクチャの一部分としての固定資産も利用することができる。これらのPSRX/PSTXデバイスが独立型であるか、又は、既存のホットスポットアクセスポイント若しくは基地局と一体化されているかにかかわらず、それらのPSRX/PSTXデバイスは、PSTX専用アクセスポイント及びPSRX/PSTXアクセスポイントとしてラベリングされる。
【0064】
[0063]
図11において、一般性を損なうことなく、PSRX/PSTXアクセスポイントのみが図示されている。
図11の例において、7つの個別の表現(b
1〜b
7)が様々なPSRX/PSTXモバイルデバイス及びアクセスポイントに割り当てられている。一実施形態において、PSTX専用及びPSRX/PSTXデバイスは、プラットフォームを通じてパブリッシュされるサービスの受信可能範囲要件、これらのPSTX専用及びPSRX/PSTXプログラム可能デバイスの空間及び時間における分布、個々のデバイスに対する制限(たとえば、パブリッシュすることができる表現の数に対して制限を課すためにサブスクライブされる表現の数)、混雑状態(すなわち、同じ領域内で送信される表現が多すぎる)、特定に目標化されたサブスクライバ、及び、場合によっては他の要因に応じて、いずれのサービス表現も割り当てられないか、又は、1つ若しくは複数のサービス表現を割り当てられる。一実施形態において、各表現は制限された貸与時間を有するが、既存の貸与も終了若しくは延長され得、又は、新たなビーコン/表現が割り当てられ得るため、割り当ては動的である。
図11において、ノード11、1014及び1016は表現を割り当てられておらず、一方で、いくつかのノードは1の表現割り当てを有し(たとえば、ノード13及び1010)、いくつかの他のノードは2の表現割り当てを有する(たとえば、ノード10、14、1012)。いくつかの表現(たとえば、b
2)は他の表現(たとえば、b
7)よりも大きい受信可能範囲を有する。
時空間モバイルネットワークに基づくサービス発見システム
【0065】
[0064]LTE−D技術はチップセットレベルで動作する。アプリケーション及びモバイルデバイスはこのチップセットに依存する。一実施形態において、この依存性を克服するためにクラウドベースソリューション(たとえば、サービス型ソフトウェア(SaaS))が使用される。このクラウドベースソリューションは、LTE−D技術をクラウドにおいて仮想化したものと考えることができる。
【0066】
[0065]チップセットレベル技術とは対照的に、一実施形態において、クラウドにおけるSaaSは、時空間モバイルデータをソフトウェアレベルで使用することによって、近接性ベースサービス発見を可能にするためにデバイス間(D2D)通信を処理する。すなわち、一実施形態において、ブロードキャスト/マルチキャストサービス配信は、モバイルデバイス(たとえば、Androidベースの電話機)のモバイルネットワークの時空間データ(全地球測位システム(GPS)データを除く)を主に使用することによって、クラウド(又は他の遠隔位置)内のSaaSに基づく。
【0067】
[0066]モバイルデバイスがクラウドシステムを通じてD2D通信を初期化する必要があるとき、モバイルデバイスは、たとえば、加入者識別モジュール(SIM)のような組み込みチップセットによって生成されているデータを参照し、SIMは、位置エリアコード(LAC)及びセルID(CID)を一緒に動的に生成しながら国際移動電話加入者識別番号(IMSI)を提供している。モバイルネットワーク全体におけるモバイルデバイスの位置を識別するために、LAC及びCIDが、遠隔通信キャリアによってモバイルネットワーク内の時空間データとして使用される。一実施形態において、デーモンアプリケーションとして作動しているモバイルサービスインテントは、LAC及びCIDデータのような時空間モバイルネットワークデータを参照する。モバイルデーモンアプリケーションによってLAC及びCIDが決定された後、データは、クラウドにおけるブロードキャスト/マルチキャストメッセージングを使用することによってデバイス間(D2D)通信を可能にするために追加のカスタマイズ可能データとともに「チャネルid」を作成するのに使用される。
【0068】
[0067]一実施形態において、通知チャネルは、商品及びサービスのブロードキャストを伴うクラウドを通じたD2D通信を可能にする。一実施形態において、通知チャネルは、消費者デバイスにフェッチされる上述したような動的データを有する。
【0069】
[0068]本発明の実施形態は、近接性ベースサービスに対して1つ又は複数の肯定的影響を及ぼす。第1に、本発明の実施形態は、サービス型ソフトウェア(SaaS)としてのクラウドベースアプリケーションがモバイル開発者を助長するため、チップセットの製造費用を低減する。第2に、古いシステムアーキテクチャ及びチップセットを有するモバイルデバイスは将来においてLTE−Dに順応しないが、このハードウェア互換性問題は容易に解決することができる。第3に、位置及びジオフェンシングベースアプリケーションは、ユーザのGPS座標を追跡し、その後記憶することができるため、ユーザ権限を侵害することがある。
【0070】
[0069]一実施形態において、ユーザの位置を求めるために、GPS座標、GPSデータのような高精度データを使用する代わりに、モバイルネットワークデータ(たとえば、LAC、CID、及び信号強度)が使用される。アプリケーションは、それらのモバイルネットワークデータを使用して、一時的にクラスタを確立してクラウドを通じたD2D通信を可能にする。加えて、一実施形態において、有効期間(TTL)を有するメッセージングデータが、ユーザによって、それらのメッセージングデータをクラウドストレージから自動的に消去するために使用される。
【0071】
[0070]モバイル開発者の視点から、一実施形態はSaaSであるため、モバイル開発者は、このクラウドベースシステムを利用して、モバイル開発に関してジャストインタイムである近接性サービスを作成する。モバイルユーザの視点から、モバイルユーザは、必要に応じてクラウドから任意のサービスをフェッチすることができ、近接性ベースサービスは、互いの歩いて行ける距離の中の生産者及び消費者が互いを位置特定し、社会的活動、慈善活動又は商業活動に参加することを可能にする。たとえば、サードパーティ供給元の視点から、本発明の実施形態は、そのようなパラダイムの市場空間を作成することによって、仮想的又は物理的なサービス(たとえば、ショッピング)を組み合わせて、一方又は他方のみを有するよりも良好な体験にすることができる。
【0072】
[0071]
図11A及び
図11Bは、SaaSを使用した近接性ベースサーバのクロッキングを可能にするシステム階層を示す。
図11Aは上面図を示し、一方、
図11Bは斜視図を示す。
図11A及び
図11Bを参照すると、2つのUE1101及び1102は、同じLAC1104の下に位置する同じCID1103の下に位置する。2つの分離した接続性(インターネット接続用)を有する1つの基地局1105があり、これらの2者のユーザがそれぞれ、クラウド1114内の遠隔サーバ1113との分離した接続1111及び1112を有する。一般的に3つ以上のUE及び基地局があり、2つ以上のCID及びLACがあってもよいことに留意されたい。
【0073】
[0072]
図12は、システムのアーキテクチャの一実施形態を示す。
図12を参照すると、システムは、それぞれ4つのシステムレベル、すなわち、Linuxカーネル1205、ライブラリ1207、アプリケーションフレームワーク1209、及びアプリケーション1211を有するAndroid OSを有する任意のUE1201を含む。アプリケーション1221及びサービスインテント1227は、Android OSのアプリケーション1211レベル上で作動する一部分を含む。一実施形態において、それらのアプリケーションエージェントは、最上位(アプリケーション)レベル〜最下位(ハードウェア)レベルの関接接続性1225も有する。サービスインテントは、アプリケーションレベルにおいてバックグラウンドで作動しているデーモンアプリケーションである。一実施形態において、サービスインテントは、クラウド1241内の特定のクラスタ1237及びチャネル(1229と1253は両方とも同じである)を通じたアプリケーション及び遠隔サーバ1243との2つの通信チャネル1223、1231〜1235を有する。プライベートクラウド又はパブリッククラウド1241において、クライアント側の要求及び需要を処理するために同じくデーモンアプリケーションとして作動しているサーバアプリケーション1251がある。一実施形態において、サーバアプリケーション1251は、たとえば、通信レベルメッセージ及び取引をクラウドに保存するためのキー値記憶装置(NoSQL)のようなデータベース1245との接続性を有する。モバイルアプリケーション1221は、データを読み書きすることを必要とするときに接続1239を通じてこのデータ記憶装置1245にアクセスすることができる対人対話機構を有する。
【0074】
[0073]一実施形態において、モバイルユーザが要求に応じて注意を向ける特定のネットワーク内部のブロードキャストメッセージとしてインスタントカスタムサービス(instant custom service)(たとえば、販売、供給、広告、ニュースなど)を配信するために、3つの種類のデータに関連して固有の「チャネルid」がバイナリ形式(たとえば、LTE−Dのような128ビット)で生成される。
図13は、チャネルIDの構造の一実施形態を示す。
図13を参照すると、構造は、アプリケーションID1301、空フィールド1302、トピック1303、LAC1304、CID1305、及び信号強度フィールド1306を含み、これらのフィールドは以下のようなものである。1)正確なアプリケーションがクラウド内の確立されたチャネル(複数可)を使用していることを識別するために、開発者としてのサービスのユーザ(複数可)によって最初の専用の16ビットで表されているアプリケーション(APP)ID1301、2)ユーザの需要(たとえば、販売、供給、広告、ニュースなど)によって32ビットで表されているトピック1303と呼ばれる追加のカスタマイズ可能データ、3)3つのデータフィールド、すなわち、LAC1304(16ビット)、CID1305(28ビット)及びバイナリ形式の定性的データ(たとえば、優秀、良好、普通、劣悪、信号なし)としての信号強度1306(4ビット)を含む、SIMによって供給されているモバイルネットワークデータ。
【0075】
[0074]
図14は信号強度を表すのに使用されるバイナリ表現の一実施形態を示す。すなわち、受信信号強度指標(RSSI)レベルはバイナリ形式で表される。
【0076】
[0075]一実施形態において、近接性ベースサービス発見プロセスは3つの主な流れを有する。第1に、「チャネルid」を始動するために、モバイルデバイス上でデーモンとして作動しているサービスインテントアプリケーションによって空間データが収集される。一実施形態において、デーモンサービスは、特定の期間だけLAC及びCIDを調べる(checking out)。クラウド内に分離したクラスタを確立するために、収集されたLAC及びCIDデータに関して新たな「チャネルid」が作成される。たとえば、モバイルデバイスによってクラウド内で「チャネルid」が作成された後、モバイルデバイスは、同じLAC及びCIDの下に位置する同じ「トピック」に関心がある場合、同じ「チャネルid」を使用することによってチャネルに接続することができる。言い換えれば、「チャネルid」がクラスタとして存在する場合、モバイルデバイスはチャネルを複製する代わりに、既存のクラスタに参加することができる。第2に、モバイルデバイスの需要(複数可)を処理し、特定のクラスタを通じてそれらの需要に応答するために、サーバ側アプリケーションが使用される。一実施形態において、このサーバ側アプリケーションは、異なるモバイルデバイスによって始動されているすべてのクラスタの永続的な成員であるデーモンアプリケーションとして作動する。言い換えれば、たとえ少なくとも1つのモバイルデバイスが同じ「チャネルid」を使用することによって同じチャネルに新たな成員として参加する場合であっても、モバイルデバイスはサーバ側アプリケーションとともにクラスタを確立する。一実施形態において、D2D通信は、ハードウェアレベルにおいてではなく、クラウド内の別個のクラスタによって処理されることに留意されたい。第3に、クラスタを通じてメッセージを送信及び受信するために、単純な軽量メッセージング構造が使用される。
図15は、メッセージフォーマットの一実施形態の構造を示す。
【0077】
[0076]
図15を参照すると、メッセージは、それぞれバイナリ128ビットで表される以下の5つの異なるフィールドから構成される。
a.サーバ側にあるアプリケーションのタイプを判定するのに使用されるアプリケーションidであるAPP_ID1501、
b.CL1502は、
図16に示すメッセージの受信可能範囲レベルにおいて詳述されている、特定のレベルに対するメッセージ及びそのメッセージのダウンロードに言及するのに使用されているメッセージの受信可能範囲レベルである。
図16を参照すると、一実施形態において、5つの受信可能範囲レベルがこのアーキテクチャでは3ビットを有するバイナリ形式として規定されている。受信可能範囲レベルは、8レベルまで拡大可能であり得る。言い換えれば、受信可能範囲レベルはまた、メッセージが広告される特定の受信可能範囲内のメッセージのブロードキャストのパラメータである、受信可能範囲粒度として考えることもできる。
c.T1503は、有効期間のための、年、月、時間、分、秒、ミリ秒のような時間の単位である。一実施形態において、時間の単位を選ぶために、3ビットが適用のために確保される。
d.TTL1504は、一時的な時間局面である有効期間である。一実施形態において、メッセージは、当該メッセージのTTLの間、クラウドストレージ内で有効であるクラスタ内で送信されている。TTLが満了した後、メッセージはデータベースに下ろされる。メッセージ本体内のタイムスタンプを表すのに64ビットを使用する代わりに、一実施形態において、T1503(3ビット)及びTTL1504(16ビット)のような2つの部分が、この構造内で冗長なバイナリ(45ビット)使用を低減するために規定される。
e.オブジェクトID1505は、別のUEによって書き込まれるキー値記憶装置(クラウドストレージ)に対するある種のキーである。メッセージのいずれかが任意のUEによって送信される前に、メッセージコンテキストがクラウドストレージに記憶される。各取引及びデータは、一意のキーとともにクラウドに記憶される。任意の他のUEが、この一意のキーをブロードキャストメッセージを通じて受信した後にそのキーを使用することによって、クラウドストレージから特定のデータを収集することができる。したがって、この一意のキーは、クラウド内のデータの参照として使用される。一実施形態において、オブジェクトID1505は80ビットで表され、別の実施形態において、このキーは最大90ビットに拡大される。オブジェクトID1505は他のサイズであってもよいことに留意されたい。
【0078】
[0077]
図17は、時空間モバイルネットワークに使用するための近接性ベースサービス発見プロセスの一実施形態を示すシーケンス線図を示す。
図17を参照すると、主に2者のユーザ、2つのUE、遠隔サーバ、及びクラウド内のデータ記憶装置がある。一実施形態において、各UEは同じ「チャネルid」を使用し、サブスクライバの役割及びパブリッシャの役割を有する。サブスクライバの役割では、UEは最初に、そのUE上で作動しているアプリケーションを通じてトピックを有するサブスクライブ要求(1701又は1710)を作成する。UE上でデーモンとして作動しているサービスインテントが、そのUEにわたって特定の期間ごとに時空間データをも要求する(1703又は1711)。チャネル始動要求(1705又は1712)が、そのチャネルの空間データ(たとえば、一実施形態において、データはLAC及びCIDである)、及び、サブスクライバによってクラウド内の遠隔サーバ側に「チャネルid」として提示されているサブスクライバのトピックを用いて作成される。
【0079】
[0078]チャネル始動要求に従って、新たなチャネル(1707)が始動されるか、又は、サブスクライバ側が、先行する時点において他のUEによって始動されているチャネル(1709又は1713)に参加する。一実施形態で、パブリッシャの役割において、提示を求める要求(1715)がユーザによってアプリケーションのユーザインターフェースを通じて作成される。
【0080】
[0079]UEがユーザの要求に関連するオブジェクトを作成した後、オブジェクトはクラウド内のデータベースに書き込まれる(1717)。一実施形態において、データベースはキー値記憶装置として作動しており、UEによって提示されるオブジェクトに関係付けられるオブジェクトID(1718)によって応答する。オブジェクトIDは文字列形式で表されるが、一実施形態において、オブジェクトIDはチャネルを通じてクラスタ内で伝搬されるようにバイナリ形式(80〜90ビット)に変換される。このバイナリ形式への変換後、表現(128ビット)は同じクラスタ内のチャネルを通じてUEにわたって広告される(1721)。任意のUEが同じチャネル上のサブスクライバである場合、この任意のUEは、同じクラスタ上の他のUEによってパブリッシュされるバイナリ形式の表現を受信する(1723)。
【0081】
[0080]バイナリ表現が伝搬中に符号化された後、オブジェクトIDが得られて(1725)、データが、メッセージ送信者によって当該データが書き込まれたデータベース上でオブジェクトIDを用いてアクセスされる(1727)。最後に、送信者の要求(1729)が、スクリーンの受信機側にグラフィカルユーザインターフェースとして表示される。
【0082】
[0081]上記の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内でのデータビットに対する操作のアルゴリズム及び記号的表現に関連して提示されている。これらのアルゴリズムの記述及び表現は、データ処理技術分野における当業者によって、他の当業者に自身の研究の要旨を最も効率的に伝達するために使用される手段である。アルゴリズムはここでは、また一般的には、所望の結果をもたらす首尾一貫したステップシーケンスであると想像される。ステップは、物理量の物理的操作を必要とするものである。通常、必須ではないが、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、及び他の様態で操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形態をとる。主に一般的な使用状況の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、数などとして参照することが好都合であることがあることが分かっている。
【0083】
[0082]しかしながら、これらの及び同様の用語のすべては、適切な物理量と関連付けられるべきであり、これらの量に適用される好都合なラベルに過ぎないことが留意されるべきである。特に別途記載しない限り、以下の説明から諒解されるように、本明細書全体を通じて、「処理」又は「コンピューティング」又は「計算」又は「決定」又は「表示」などのような用語を利用した説明は、コンピュータシステムのレジスタ又はメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作して、同様に、コンピュータシステムメモリ若しくはレジスタ、又は、他のそのような情報記憶、送信又は表示デバイス内の物理量として表される他のデータに変換するコンピュータシステム、又は同様の電子コンピューティングデバイスの動作及びプロセスを指すことが諒解される。
【0084】
[0083]本発明はまた、本明細書における動作を実施するための装置にも関する。この装置は、特に、必要とされる目的のために構築することができ、又は、コンピュータ内に記憶されているコンピュータプログラムによって選択的に起動若しくは再構成される汎用コンピュータを含んでもよい。そのようなコンピュータプログラムは、限定ではないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD−ROM、及び磁気光ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光学式カード、又は、電子命令を記憶するのに適しており、各々がコンピュータシステムバスに結合されている任意のタイプの媒体のような、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶することができる。
【0085】
[0084]本明細書において提示されているアルゴリズム及び表示は本質的に、任意の特定のコンピュータ又は他の装置に関係するものではない。様々な汎用システムが、本明細書における教示によるプログラムによって使用されてもよく、又は、必要とされる方法ステップを実施するのにより特化した装置を構築することが好都合と分かる場合もある。様々なこれらのシステムのための必要とされる構造が、下記の記載から諒解されよう。加えて、本発明は、いかなる特定のプログラミング言語を参照しても説明されていない。本明細書に記載されているような本発明の教示を実装するために様々なプログラミング言語が使用されてもよいことは諒解されよう。
【0086】
[0085]機械可読媒体は、機械(たとえば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態の情報を記憶又は送信するための任意の機構を含む。たとえば、機械可読媒体は、読み出し専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光学式記憶媒体、フラッシュメモリデバイスなどを含む。
【0087】
[0086]本発明の多くの変更形態及び修正形態が、当業者には上記の説明を読んだ後に疑いなく明らかになるであろうが、例として図示及び説明されている任意の特定の実施形態は決して限定であると考えられるようには意図されていないことが理解されるべきである。それゆえ、様々な実施形態の詳細に対する参照は、それ自体で本発明に必須であると考えられる特徴のみを記載している特許請求の範囲を限定するようには意図されていない。
【符号の説明】
【0088】
10 ノード
11 ノード
13 ノード
14 ノード
100 ユーザ機器、UE
101 LTE−Dチップ
102 ローカル市場アプリケーション
112 インターフェース
200 ユーザ機器、UE
201 LTE−Dチップ
202 ローカル市場アプリケーション、LMA
212 インターフェース
300 ローカル市場サーバ
301 インターフェース、アプリケーション識別子(ID)
302 インターフェース、市場カテゴリ
303 サービスタグ
304 パブリッシャ識別子
305 サービスキー
400 通信チャネル
401 パブリッシュマネージャ
402 サブスクライブマネージャ
403 データストアハンドラ
410 LMA、LMAインスタンス
420 データストア
452 パブリッシュ応答メッセージ
453 サブスクライブ要求メッセージ
454 サブスクライブ応答メッセージ
455 データアップロードメッセージ
456 データダウンロードメッセージ
501 一致事象
502 不一致事象
601 一致
602 短い期間
603 期間
801 補助表現一致
901 近接性サーバ
902 アプリケーションサーバ
903 アプリケーションクライアント
1010 ノード
1012 ノード
1014 ノード
1016 ノード
1101 ユーザ機器
1102 ユーザ機器
1103 CID
1104 LAC
1105 基地局
1111 接続
1112 接続
1113 遠隔サーバ
1114 クラウド
1201 ユーザ機器
1205 Linuxカーネル
1207 ライブラリ
1209 アプリケーションフレームワーク
1211 アプリケーション
1221 アプリケーション、モバイルアプリケーション
1223 通信チャネル
1225 関接接続性
1227 サービスインテント
1229 チャネル
1239 接続
1231〜1235 通信チャネル
1237 クラスタ
1241 クラウド
1243 遠隔サーバ
1245 データベース、データ記憶装置
1251 サーバアプリケーション
1253 チャネル
1301 アプリケーションID
1302 空フィールド
1303 トピック
1304 LAC
1305 CID
1306 信号強度フィールド、信号強度
1501 APP_ID
1502 CL
1503 T
1504 TTL
1505 オブジェクトID