特許第6584481号(P6584481)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6584481ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱うデバイス及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6584481
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱うデバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/16 20090101AFI20190919BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20190919BHJP
【FI】
   H04W36/16
   H04W76/10
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-231688(P2017-231688)
(22)【出願日】2017年12月1日
(65)【公開番号】特開2018-93493(P2018-93493A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2018年1月30日
(31)【優先権主張番号】62/429,086
(32)【優先日】2016年12月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/826,722
(32)【優先日】2017年11月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502160992
【氏名又は名称】宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 志祥
【審査官】 石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−506470(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/118196(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/114687(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0044097(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱う通信デバイスであって、
− ストレージデバイスと、
− 該ストレージデバイスに連結される処理回路とを含み、
前記ストレージデバイスは、
第1の基地局(BS)から、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを前記第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、該第1のRRCメッセージは、該マッピングを設定するマッピング設定と、該第1のDRBを設定するDRB設定とを含む、受信する指令と、
該第1のRRCメッセージに応答して、前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの第1の複数のプロトコルデータユニット(PDU)を送信する指令と、
前記第1のBSから第2のDRBを通じて前記第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUを受信する指令と、
該第2のPDUに応答して、前記第2のDRBを通じて前記第1のフローの第3の複数のPDUを送信する指令と、
前記第1のBSからハンドオーバ命令を受信する指令と、
該ハンドオーバ命令に応答して、第2のBSへのハンドオーバを実行する指令と、
前記第2のBSへの前記ハンドオーバの実行後に、前記ハンドオーバ命令に応答して、前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの第4の複数のPDUを前記第2のBSに送信する指令と、
を格納し、
前記処理回路は、前記ストレージデバイスに格納される前記指令を実行するように構成される、
通信デバイス。
【請求項2】
前記第1のRRCメッセージは、前記第2のDRBを設定し、或いは、当該通信デバイスは、前記第2のDRBを設定する第2のRRCメッセージを受信する、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記第1のフロー及び前記第2のフローは、前記第1のRRCメッセージ又は前記第2のRRCメッセージにおいて前記第1のDRBに集められるよう、前記第1のBSによって構成される、請求項2に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記ストレージデバイスは、
前記ハンドオーバ命令に応答して、前記マッピング設定及び前記DRB設定を維持する指令を更に格納する、
請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項5】
前記ストレージデバイスは、
前記ハンドオーバ命令に応答してセカンダリセル(SCell)設定又はセカンダリセルグループ(SCG)設定を解除する指令を更に格納する、
請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項6】
当該通信デバイスは、前記ハンドオーバの実行前に、アップリンク(UL)伝送及びダウンリンク(DL)伝送のうちの少なくとも一方をスケジュールするようネットワークによって伝送される制御チャネルをモニタリングするための識別子で構成され、
前記ストレージデバイスは、
前記ハンドオーバ命令が新しい識別子を含まないならば、前記ハンドオーバ命令に応答して、前記識別子を維持する指令を更に格納する、
請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記ハンドオーバ命令がDRBへの前記第1のフローを示すマッピング設定を含まないときに、当該通信デバイスは、前記ハンドオーバ命令に応答して前記ハンドオーバの実行後に前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの前記第4の複数のPDUを送信する、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記ハンドオーバ命令が前記第1のフローから前記第2のDRBへの他のマッピングを設定するときに、当該通信デバイスは、前記ハンドオーバ命令に応答して前記ハンドオーバの実行後に前記第2のDRBを通じて前記第1のフローの第5の複数のPDUを送信する、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項9】
ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱う通信デバイスであって、
− ストレージデバイスと、
− 該ストレージデバイスに連結される処理回路とを含み、
前記ストレージデバイスは、
a)第1の基地局(BS)から、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを前記第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、該第1のRRCメッセージは、該マッピングを設定するマッピング設定と、該第1のDRBを設定するDRB設定とを含む、受信する指令と、
b)該第1のRRCメッセージに応答して、前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの第1の複数のプロトコルデータユニット(PDU)を送信する指令と、
c)前記第1のBSから第2のDRBを通じて前記第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUを受信する指令と、
d)該第2のPDUに応答して、前記第2のDRBを通じて前記第1のフローの第3の複数のPDUを送信する指令と、
e)前記第1のBSからハンドオーバ命令を受信する指令と、
f)該ハンドオーバ命令に応答して第2のBSへのハンドオーバを実行する指令と、
g)前記第2のBSへの前記ハンドオーバの実行後に、前記ハンドオーバ命令に応答して、前記第2のDRBを通じて前記第1のフローの第4の複数のPDUを前記第2のBSに送信する指令と、
を格納し、
前記処理回路は、前記ストレージデバイスに格納される前記指令を実行するように構成される、
通信デバイス。
【請求項10】
前記第1のRRCメッセージは、前記第2のDRBを設定し、或いは、当該通信デバイスは、前記第2のDRBを設定する第2のRRCメッセージを受信する、請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記第1のフロー及び前記第2のフローは、前記第1のRRCメッセージ又は前記第2のRRCメッセージにおいて前記第1のDRBに集められるよう、前記第1のBSによって構成される、請求項10に記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記ストレージデバイスは、
前記ハンドオーバ命令に応答して前記マッピング設定及び前記DRB設定を維持する指令を更に格納する、
請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項13】
前記ストレージデバイスは、
前記ハンドオーバ命令に応答してセカンダリセル(SCell)設定又はセカンダリセルグループ(SCG)設定を解除する指令を更に格納する、
請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項14】
当該通信デバイスは、前記ハンドオーバの実行前に、アップリンク(UL)伝送及びダウンリンク(DL)伝送のうちの少なくとも一方をスケジュールするようネットワークによって伝送される制御チャネルをモニタリングするための識別子で構成され、
前記ストレージデバイスは、
前記ハンドオーバ命令が新しい識別子を含まないならば、前記ハンドオーバ命令に応答して前記識別子を維持する、
請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記ハンドオーバ命令がDRBへの前記第1のフローを示すマッピング設定を含まないときに、当該通信デバイスは、前記ハンドオーバ命令に応答して前記ハンドオーバの実行後に前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの前記第4の複数のPDUを送信する、請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項16】
前記ハンドオーバ命令が前記第1のフローから前記第2のDRBへの他のマッピングを設定するときに、当該通信デバイスは、前記ハンドオーバ命令に応答して前記ハンドオーバの実行後に前記第2のDRBを通じて前記第1のフローの第5の複数のPDUを送信する、請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項17】
データ伝送を取り扱う第1の基地局(BS)と第2のBSとを含む、ネットワークであって、
当該ネットワークは、
a)前記第1のBSが、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを前記第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを通信デバイスに送信することであって、該第1のRRCメッセージは、該マッピングを設定するマッピング設定と、該第1のDRBを設定するDRB設定とを含む、指令と、
b)前記第1のBSが、前記第1のRRCメッセージに応答して、前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの第1のプロトコルデータユニット(PDU)を前記通信デバイスと通信させる指令と、
c)前記第1のBSが、第2のDRBを通じて前記第1のフロー又は第2のフローの第2の複数のPDUを前記通信デバイスに送信することを決定する指令と、
d)前記第1のBSが、前記決定に応答して、前記第2のDRBを通じて前記第1のフローの第3の複数のPDUを前記通信デバイスと通信させる指令と、
e)前記第1のBSが、ハンドオーバ命令を前記通信デバイスに送信して、前記通信デバイスを前記第2のBSにハンドオーバする指令と、
f)前記第2のBSが、前記第2のBSへの前記通信デバイスのハンドオーバ後に、前記マッピングに従って、前記第1のDRBを通じて前記第1のフローの第4の複数のPDUを前記通信デバイスと通信させる指令と、
を実行するように構成される、
ネットワーク。
【請求項18】
当該ネットワークは、
前記第1のBSが、ハンドオーバ準備において、ハンドオーバ要求メッセージにおける前記マッピングを前記第2のBSに送信し、
前記第2のBSが、前記ハンドオーバ要求メッセージに応答して、前記ハンドオーバ命令を含むハンドオーバ要求承認メッセージを前記第1のBSに送信し、
前記第1のBSが、前記第1のBSが前記ハンドオーバ要求承認メッセージを受信するときに、前記ハンドオーバ命令を前記通信デバイスに送信する指令を実行するように構成される、
請求項17に記載のネットワーク。
【請求項19】
前記ハンドオーバ命令は、前記マッピングを設定しない、請求項17に記載のネットワーク。
【請求項20】
前記ハンドオーバ命令は、前記マッピングを設定する、請求項17に記載のネットワーク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムで用いられるデバイス及び方法に関し、より具体的には、ハンドオーバ(handover)後にデータ伝送を取り扱うデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE)システムは、キャリアアグリゲーション(CA)、デュアルコネクティビティ(DC)、免許不要帯域を通じたLTE伝送(例えば、LTE−免許不要(LTE−U)又はライセンス補助アクセス(LAA))を含む。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP TR 23.799 v1.1.0 (2016-10), Technical Report, “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on Architecture for Next Generation System (Release 14)”
【発明の概要】
【0004】
従って、本発明は、上述の問題を解決するためにハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱う通信デバイス及び方法を提供する。
【0005】
ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱う通信デバイスが、指令を格納するストレージデバイスと、ストレージデバイスに連結される処理回路とを含む。処理回路は、ストレージデバイスに格納される指令を実行するように構成される。指令は、第1の基地局(BS)から、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信すること、第1のRRCメッセージに応答して第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のプロトコルデータユニット(PDU)を送信すること、第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUを受信すること、第2のPDUに応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信すること、第1のBSからハンドオーバ命令を受信すること、ハンドオーバ命令に応答して第2のBSへのハンドオーバを実行すること、及び、第2のBSへのハンドオーバの実行後にハンドオーバ命令に応答して第1のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUを第2のBSに送信することを含む。
【0006】
ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱う通信デバイスが、指令を格納するストレージデバイスと、ストレージデバイスに連結される処理回路とを含む。処理回路は、ストレージデバイスに格納される指令を実行するように構成される。指令は、第1の基地局(BS)から、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信すること、第1のRRCメッセージに応答して第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のプロトコルデータユニット(PDU)を送信すること、第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUを受信すること、第2のPDUに応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信すること、第1のBSからハンドオーバ命令を受信すること、ハンドオーバ命令に応答して第2のBSへのハンドオーバを実行すること、及び、第2のBSへのハンドオーバの実行後にハンドオーバ命令に応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUを前記第2のBSに送信することを含む。
【0007】
データ伝送を取り扱う第1の基地局(BS)と第2のBSとを含む、ネットワークであって、ネットワークは、第1のBSが、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを通信デバイスに送信し、第1のBSが、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1のプロトコルデータユニット(PDU)を通信デバイスと通信させ、第1のBSが、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2の複数のPDUを通信デバイスに送信することを決定し、第1のBSが、その決定に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを通信デバイスと通信させ、第1のBSが、ハンドオーバ命令を通信デバイスに送信して、通信デバイスを第2のBSにハンドオーバし、第2のBSが、第2のBSへの通信デバイスのハンドオーバ後に、マッピングに従って第1のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUを通信デバイスと通信させる、という指令を実行するように構成される、ネットワーク。
【0008】
本発明のこれらの及び他の目的は、様々な図及び図面に例示される好適な実施形態の以下の詳細な記述を読んだ後に当業者に疑義なく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に従った無線通信システムの概略図である。
【0010】
図2】本発明の実施例に従った通信デバイスの概略図である。
【0011】
図3】本発明の実施例に従ったプロセスのフローチャートである。
【0012】
図4】本発明の実施例に従ったプロセスのフローチャートである。
【0013】
図5】本発明の実施例に従ったプロセスのフローチャートである。
【0014】
図6】本発明の実施例に従ったプロセスのフローチャートである。
【0015】
図7】本発明の実施例に従ったプロセスのフローチャートである。
【0016】
図8】本発明の実施例に従ったプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施例に従った無線通信システム10の概略図である。無線通信システム10は、簡潔には、ネットワークと、複数の通信デバイスとで構成される。ネットワーク及び通信デバイスは、(複数の)ライセンス帯域及び/又は(複数の)ライセンス不要帯域の1つ又はそれよりも多くのキャリアを介して互いに通信することがある。ネットワーク及び通信デバイスは、1つ又は多数の基地局(BS)に属する1つ又は多数のセル(例えば、多数のキャリア)を介して互いに同時に通信することがある。上述のセルは、同じ又は異なる複信モード、例えば、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)又はフレキシブル複信(flexible duplexing)で作動させられることがある。
【0018】
図1において、ネットワーク及び通信デバイスは、無線通信システム10の構造を例示するために利用されているに過ぎない。実際には、ネットワークは、LTE−Aシステム若しくはLTE−Aシステムの発展型における少なくとも1つの発展型Node−B(eNB)を含む発展型UTRAN(E−UTRAN)、又は5G基地局を含む5G無線アクセスネットワーク(例えば、gNB)であってよい。5G無線通信技術は、直交周波数分割多重方式(OFDM)及び/又は非OFDMを利用してよく、1msよりも短くてよく(例えば、100又は200us)、通信デバイスとBSとの間の通信のためにより広いシステム帯域幅をサポートしてよい。
【0019】
通信デバイスは、ユーザ機器(UE)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック、ポータブルコンピュータシステム、車両、船舶又は航空機であってよい。加えて、ネットワーク及び通信デバイスは、方向(即ち、伝送方向)に従って送信器又は受信器として見られることができる。例えば、アップリンク(上りリンク)(UL)に関して、通信デバイスは、送信器であり、ネットワークは、受信器であり、ダウンリンク(下りリンク)(DL)に関して、ネットワークは、送信器であり、通信デバイスは、受信器である。
【0020】
図2は、本発明の実施例に従った通信デバイス20の概略図である。通信デバイス20は、図1に示す通信デバイス又はネットワークであってよいが、ここでは限定されない。通信デバイス20は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC)のような処理回路200、ストレージデバイス210、通信インターフェースデバイス220、及び通信インターフェースデバイス240を含んでよい。ストレージデバイス210は、処理回路200によってアクセスされ且つ処理される、プログラムコード214を格納してよい。ストレージデバイス210の例は、加入者識別モジュール(SIM)、読出し専用記憶装置(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセス記憶装置(RAM)、ハードディスク、光データストレージデバイス、不揮発性記憶装置、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)等を含むが、それらに限定されない。通信インターフェースデバイス220及び240は、好ましくは、処理回路200の処理結果に従って信号(例えば、データ、メッセージ及び/又はパケット)を送受信するために用いられる送受信器である。
【0021】
以下の例では、実施形態の例示を単純化するために、UEが、図1中の通信デバイスを表すために用いられる。
【0022】
図3は、本発明の実施例に従ったプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、データを伝送するために、UEにおいて利用されてよい。プロセス30は、以下のステップを含む。
【0023】
ステップ300:開始する。
【0024】
ステップ302:第1のBSから、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する(configuring)並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する(configuring)、第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する。
【0025】
ステップ304:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のプロトコルデータユニット(PDU)を送信する。
【0026】
ステップ306:第1のBSからハンドオーバ命令を受信する。
【0027】
ステップ308:ハンドオーバ命令に応答して、第2のBSへのハンドオーバを実行する。
【0028】
ステップ310:第2のBSへのハンドオーバの実行後に、ハンドオーバ命令に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第2のBSに送信する。
【0029】
ステップ312:終了する。
【0030】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピングを設定するマッピング設定(mapping configuration)及び第1のDRBを設定するDRB設定(DRB configuration)を含む。UEは、マッピング設定に応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを送信する。
【0031】
1つの実施例において、第2のDRBは、デフォルトDRBである。第1のRRCメッセージは、デフォルトDRBを設定してよい。代替的に、第1のBSは、第1のRRCメッセージを送信する前に、デフォルトDRBを設定する第2のRRCメッセージを送信してよい。ハンドオーバ命令が、第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定しないとき、UEは、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第2のBSに送信してよい。即ち、UEは、ハンドオーバ命令に応答して、マッピング設定を解除し、デフォルトDRBを用いて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。
【0032】
1つの実施例において、UEは、ハンドオーバ命令に応答して、DRB設定を維持する。マッピング設定がDRB設定に含められるならば、UEは、マッピング設定を解除するが、DRB設定中の少なくとも1つの設定(例えば、DRBアイデンティティ、無線リンク制御(RLC)設定等)を維持してよい。マッピング設定がパケットデータ収束プロトコル(PDCP)に含められるならば、UEは、マッピング設定を解除するが、PDCP設定内の少なくとも1つの設定を維持してよい。
【0033】
1つの実施例において、UEは、ハンドオーバの実行前に、(複数の)UL伝送及び/又は(複数の)DL伝送をスケジュールするようにネットワークによって送信される制御チャネルをモニタリングするための識別子(例えば、無線ネットワークの一時的な識別子(Radio Network Temporary Identifier)(RNTI))で設定される。ハンドオーバ命令が新しい識別子を含まないならば、UEは、ハンドオーバ命令に応答して識別子を維持してよい。
【0034】
1つの実施例において、UEは、ハンドオーバ命令に応答して、電力制御設定及び/又は周期的チャネル品質指標(channel quality indication)(CQI)を解除/送信してよい。
【0035】
1つの実施例において、ハンドオーバ命令が、第1のフローを第3のDRBにマッピングするマッピングを示すマッピング設定を設定するとき、UEは、第3のDRBを通じて第2の複数のPDUを第2のBSに送信する。
【0036】
図4は、本発明の実施例に従ったプロセス40のフローチャートである。プロセス40は、データを伝送するために、US内で利用されてよい。プロセス40は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ400:開始する。
【0038】
ステップ402:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0039】
ステップ404:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを送信する。
【0040】
ステップ406:第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUを受信する。
【0041】
ステップ408:第2のPDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。
【0042】
ステップ410:第1のBSからハンドオーバ命令を受信する。
【0043】
ステップ412:ハンドオーバ命令に応答して第2のBSへのハンドオーバを実行する。
【0044】
ステップ414:第2のBSへのハンドオーバを実行した後に、ハンドオーバ命令に応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUを第2のBSに送信する。
【0045】
ステップ416:終了する。
【0046】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピングを設定するマッピング設定と、第1のDRBを設定するDRB設定とを含む。UEは、マッピング設定に応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、第2のDRBを設定する。1つの実施例において、UEは、第2のDRBを設定する第2のRRCメッセージを受信する。
【0047】
1つの実施例において、第1のBSは、(もし設定されるならば)第2のDRBを用いて第1のフロー及び第2のフローのPDUを送信することをUEに表示するために、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUをUEに送信する。ハンドオーバの実行後、UEは、第2のBSがその表示を認識していないので、その表示が有効でないことを決定する。よって、UEは、マッピング設定を適用して、第1のDRBを通じてPDUを送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第2のRRCメッセージ内で第1のDRBに集められるよう、第1のBSによって設定されてよい。
【0048】
1つの実施例において、UEは、ハンドオーバ命令に応答して、マッピング設定及びDRB設定を維持してよい。マッピング設定は、DRB設定に含められても含められなくてもよい。UEは、ハンドオーバ命令に応答して、セカンダリセル(SCell)設定又はセカンダリセルグループ(SCG)設定を解除してよい。
【0049】
1つの実施例において、ハンドオーバ命令がDRBへの第1のフローを表示するマッピング設定を含まないとき、UEは、ハンドオーバ命令に応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUを第2のBSに送信する。即ち、ハンドオーバ命令がマッピング設定を含まないとき、UEは、ハンドオーバの実行後にマッピングを変更しない。加えて、ハンドオーバ命令がマッピングを設定しないとき、UEは、ネットワークが、UEが第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを維持するのを好む、ことを知る場合がある。ハンドオーバ命令が第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定するマッピング設定を含むとき、UEは、ハンドオーバ命令に応答したハンドオーバの実行後に、第2のDRBを通じて第1のフローの第5の複数のPDUを第2のBSに送信してよい。プロセス30についての実施例はプロセス40に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0050】
図5は、本発明の実施例に従ったプロセス50のフローチャートである。プロセス50は、データを伝送するために、UEにおいて利用されてよい。プロセス50は、以下のステップを含む。
【0051】
ステップ500:開始する。
【0052】
ステップ502:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0053】
ステップ504:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のDRBに送信する。
【0054】
ステップ506:第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUを受信する。
【0055】
ステップ508:第2のPDUを受信に応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。
【0056】
ステップ510:第1のBSからハンドオーバ命令を受信する。
【0057】
ステップ512:ハンドオーバ命令に応答して第2のBSへのハンドオーバを実行する。
【0058】
ステップ514:第2のBSへのハンドオーバの実行後に、ハンドオーバ命令に応答して第2のDRBを通じて第2のBSに第1のフローの第4の複数のPDUを送信する。
【0059】
ステップ516:終了する。
【0060】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピングを設定するマッピング設定と、第1のDRBを設定するDRB設定とを含む。1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、第2のDRBを設定する。1つの実施例において、UEは、第2のDRBを設定する第2のRRCメッセージを受信する。
【0061】
1つの実施例において、第1のBSは、(もし設定されるならば)第2のDRBを用いて第1のフロー及び第2のフローのPDUを送信することをUEに表示するために、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2のPDUをUEに送信する。ハンドオーバの実行後、UEは、第2のBSが第1のBSからその表示を受信することがあるので、その表示が依然として有効であることを決定する。1つの実施例において、第2のBSは、第1のBSからの第1のBSによって更新された更新済みマッピング設定を受信し、更新済みマッピング設定は、第2のDRBにマッピングされる第1のフローを設定する。UEは、その表示に従って更新済みマッピング設定にマッピング設定を更新してよい。よって、UEは、ハンドオーバの実行後に、その表示又は更新済みマッピング設定を適用して、第2のDRBを通じて第1のフローのPDUを第2のBSに送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第2のRRCメッセージ内の同じDRBに集められるよう、第1のBSによって設定される。
【0062】
1つの実施例において、UEは、ハンドオーバ命令に応答して、マッピング設定及びDRB設定を維持する。マッピング設定は、DRB設定に含められても含められなくてもよい。UEは、ハンドオーバ命令に応答して、SCelll設定又はSCG設定を解除してよい。
【0063】
1つの実施例において、ハンドオーバ命令が第1のフローをDRBにマッピングすることを表示するマッピング設定を含まないとき、UEは、ハンドオーバ命令に応答してハンドオーバを実行した後に、第2のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUを送信する。即ち、ハンドオーバ命令がマッピング設定を含まないとき、UEは、ハンドオーバの実行後、に第2のDRBへの第1のフローのマッピングを変更しない。加えて、ハンドオーバ命令が第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定しないことがあるとき、UEは、ネットワークが、UEがマッピングを維持するのを好む、ことを知る場合がある。ハンドオーバ命令が、第1のフローを第3のDRBにマッピングするマッピングを設定するマッピング設定を含むとき、UEは、ハンドオーバ命令に応答して第3のDRBを通じて第1のフローの第5の複数のPDUを送信してよい。プロセス30及び40についての実施例はプロセス50に適用されてよく、ここでは繰り返されない。
【0064】
1つの実施例において、第1のDRB、第2のDRB、及び第3のDRBは、異なる通信品質(quality of service)(QoS)である。
【0065】
図6は、本発明の実施例に従ったプロセス60のフローチャートである。プロセス60は、UEへのQoSを設定するよう第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも1つを含む図1のネットワークにおいて利用されてよい。プロセス60は、以下のステップを含む。
【0066】
ステップ600:開始する。
【0067】
ステップ602:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定するRRCメッセージをUEに送信する。
【0068】
ステップ604:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0069】
ステップ606:ハンドオーバ命令をUEに送信して、EUを第2のBSにハンドオーバする。
【0070】
ステップ608:第2のBSへのUEのハンドオーバ後、ハンドオーバ命令に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0071】
ステップ610:終了する。
【0072】
プロセス60によれば、ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる(USに送信する或いはUEから受信する)。次に、ネットワーク(例えば、第1のBS)は、(例えば、暫くしてから)ハンドオーバ命令をUEに送信して、UEを第2のBSにハンドオーバする。ネットワーク(例えば、第2のBS)は、第2のBSへのUEのハンドオーバ後、ハンドオーバ命令に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0073】
1つの実施例では、ハンドオーバ準備において、第1のBSは、ハンドオーバ要求メッセージ(handover request message)においてマッピング設定を第2のBSに送信し或いは送信しない。第2のBSは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、ハンドオーバ要求承認メッセージ(handover request acknowledge message)を第1のBSに送信する。ハンドオーバ要求承認メッセージは、ハンドオーバ命令を含んでよい。第2のBSは、第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定するマッピング設定を決定してよく、ハンドオーバ命令中にマッピング設定を含んでよい。第1のBSがハンドオーバ要求承認メッセージを受信するとき、第1のBSは、ハンドオーバ命令をUEに送信する。1つの実施例において、第2のBSは、第1のフローのQoSプロファイル/設定に従ってマッピングを決定してよい。第2のBSは、第1のBS又はコアネットワークからQoSプロファイル/設定を受信してよい。
【0074】
1つの実施例では、ハンドオーバ準備において、第1のBSは、ハンドオーバ要求メッセージ中のマッピング設定を第2のBSに送信しない。第2のBSは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、ハンドオーバ要求承認メッセージを第1のBSに送信してよい。ハンドオーバ要求承認メッセージは、ハンドオーバ命令を含んでよい。第2のBSは、ハンドオーバ命令中にマッピング設定を含まない。第1のBSがハンドオーバ要求承認メッセージを受信するとき、第1のBSは、ハンドオーバ命令をUEに送信する。
【0075】
プロセス60は、プロセス30のネットワークに対応してよい。プロセス30の実施例はプロセス60に適用されてよく、ここでは繰り返されない。
【0076】
図7は、本発明の実施例に従ったプロセス70のフローチャートである。プロセス70は、UEへのQoSを設定するよう第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む図1のネットワークにおいて利用されてよい。プロセス70は、以下のステップを含む。
【0077】
ステップ700:開始する。
【0078】
ステップ702:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0079】
ステップ704:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1のPDUをUEと通信させる。
【0080】
ステップ706:第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2の複数のPDUをUEに送信することを決定する。
【0081】
ステップ708:その決定に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0082】
ステップ710:ハンドオーバ命令をUEに送信して、UEを第2のBSにハンドオーバする。
【0083】
ステップ712:第2のBSへのUEのハンドオーバ後に、マッピングに従って、第1のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUをUEと通信させる。
【0084】
ステップ714:終了する。
【0085】
プロセス70によれば、ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信する或いはUEから受信する)。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2の複数のPDUを送信することを決定する。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、その決定に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。次に、ネットワーク(例えば、第1のBS)は、ハンドオーバ命令をUEに送信して、(例えば、暫くしてから)UEを第2のBSにハンドオーバする。ネットワーク(例えば、第2のBS)は、第2のBSへのUEのハンドオーバ後に、マッピングに従って、第1のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUをUEと通信させる。
【0086】
1つの実施例では、ハンドオーバ準備において、第1のBSは、ハンドオーバ要求メッセージ中の(例えば、マッピング設定内の)マッピングを第2のBSに送信する。第2のBSは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、ハンドオーバ要求承認メッセージを第1のBSに送信してよい。ハンドオーバ要求承認メッセージは、ハンドオーバ命令を含んでよい。第1のBSがハンドオーバ要求承認メッセージを受信するとき、第1のBSはハンドオーバ命令をUEに送信する。第2のBSは、ハンドオーバ命令内のマッピングを設定しても設定しなくてもよい。1つの実施例において、第2のBSは、ハンドオーバ命令内にマッピング設定を含んでも含まなくてもよい。
【0087】
プロセス70は、プロセス40のネットワークに対応してよい。プロセス40の実施例はプロセス70に適用されてよく、ここでは繰り返されない。
【0088】
図8は、本発明の実施例に従ったプロセス80のフローチャートである。プロセス80は、UEへのQoSを設定するよう第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む図1のネットワークにおいて利用されてよい。プロセス80は、以下のステップを含む。
【0089】
ステップ800:開始する。
【0090】
ステップ802:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0091】
ステップ804:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1のPDUをUEと通信させる。
【0092】
ステップ806:第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2の複数のPDUをUEに送信することを決定する。
【0093】
ステップ808:その決定に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0094】
ステップ810:ハンドオーバ命令をUEに送信して、UEを第2のBSにハンドオーバする。
【0095】
ステップ812:第2のBSへのUEのハンドオーバ後に、第2のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUをUEと通信させる。
【0096】
ステップ814:終了する。
【0097】
プロセス80によれば、ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信する或いはUEから受信する)。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第2の複数のPDUを送信することを決定する。ネットワーク(例えば、第1のBS)は、その決定に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。次に、ネットワーク(例えば、第1のBS)は、ハンドオーバ命令をUEに送信して、(例えば、暫くしてから)UEを第2のBSにハンドオーバする。ネットワーク(例えば、第2のBS)は、第2のBSへのUEのハンドオーバ後、第2のDRBを通じて第1のフローの第4の複数のPDUをUEと通信させる。
【0098】
1つの実施例では、ハンドオーバ準備において、第1のBSは、(例えば、マッピング設定内の)マッピング及びハンドオーバ要求メッセージ内の決定を示す或いは第1のフローを第2のDRBに再マッピングすることを示す表示を第2のBSに送信する。1つの実施例において、第1のBSは、ハンドオーバ要求メッセージ内の第1のフローを第2のDRBにマッピングすることを示す更新されたマッピング設定を第2のBSに送信する。第2のBSは、ハンドオーバ要求メッセージに応答して、ハンドオーバ要求承認メッセージを第1のBSに送信してよい。ハンドオーバ要求承認メッセージは、ハンドオーバ命令を含んでよい。第1のBSがハンドオーバ要求承認メッセージを受信するとき、第1のBSはハンドオーバ命令をUEに送信する。第2のBSは、第2のBSへのUEのハンドオーバ後に、更新されたマッピング設定に従って、第2のDRBを通じて第1のフローの第4のPDUをUEと通信させる。
【0099】
プロセス80は、プロセス50のネットワークに対応してよい。上記プロセス50の実施例はプロセス80に適用されてよく、ここでは繰り返されない。
【0100】
上述のプロセスの実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス30乃至80に適用されてよい。
【0101】
1つの実施例において、第1のBS及び第2のBSが同じBSであるとき、ハンドオーバは、BS内ハンドオーバ(例えば、BSの第1のセルからBSの第2のセルへのハンドオーバ)である。1つの実施例において、第1のBS及び第2のBSが異なるBSであるとき、ハンドオーバは、BS間ハンドオーバ(例えば、第1のBSの第1のセルから第2のBSの第2のセルへのハンドオーバ)である。
【0102】
1つの実施例において、PDUは、PDCP PDUである。PDCP PDUは、第1のフロー(例えば、QoSフロー又はインターネットプロトコル(IP)フロー)のためのネットワークによって割り当てられるフローアイデンティティ(flow identity)(例えば、QoSフローアイデンティティ)を含んでよく、PDCPサービスデータユニット(service data unit)(SDU)を含んでよい。フローアイデンティティは、マッピング設定内にあってよい。PDCP PDUは、IPパケットを含んでよい。UEがPDCP PDUを受信するとき、UEは、PDCP PDU内に含められるPDCP SDUが、フローアイデンティティに従ったフローに属することを知る/決定する。
【0103】
1つの実施例において、PDCP設定は、シーケンス番号の大きさ(sequence number size)、廃棄タイマ値(discard timer value)、及びRLC承認又は未承認モード(RLC acknowledged or unacknowledged mode)のうちの少なくとも1つを含む。DRB設定は、DRBアイデンティティ、IP又はQoSフローアイデンティティ、PDCP設定及びRLC設定のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0104】
当業者は、上述の記述及び実施例に対する組み合わせ、修正及び/又は変更を容易に行うはずである。例えば、当業者は、EUの実施形態及び実施例に基づきネットワークの新しい実施形態を容易に作り、ネットワークの実施形態及び実施例に基づきUEの新しい実施形態を作る。ハードウェア、ソフトウェア、(ハードウェアデバイスとハードウェアデバイス上に読出し専用ソフトウェアとして存在するコンピュータ指令及びデータファームウェアとの組み合わせとして知られる)ファームウェア、電子システム、又はそれらの組み合わせである得る手段を用いて、上述の記述、上述のステップを含むステップ及び/又はプロセスを実現することができる。その手段の一例は、通信デバイス20であってよい。上記プロセス及び上記実施例のうちのいずれかがプログラムコード214にコンパイルされてよい。
【0105】
要約すると、本発明は、ハンドオーバ後のデータ伝送を取り扱う方法及び通信デバイスを提供する。通信デバイスは、DRB及びRRCメッセージに従ったフローからDRBへのマッピングとして構成される。その場合、通信デバイスは、ハンドオーバの実行後に、DRB(又は他のDRB)を通じてフローの複数のPDUを送信する。よって、ハンドオーバ後のデータ伝送の問題は解決される。
【0106】
当業者は、本発明の教示を維持しながら、デバイス及び方法の数多くの修正及び変形が行われ得ることに直ちに気付くであろう。従って、上記開示は、添付の請求項の境界によってのみ限定されるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0107】
10 通信システム(communication system)
20 通信デバイス(communication device)
30 プロセス(process)
40 プロセス(process)
50 プロセス(process)
60 プロセス(process)
70 プロセス(process)
80 プロセス(process)
200 処理回路(processing circuit)
210 ストレージデバイス(storage device)
214 プログラムコード(program code)
220 通信インターフェースデバイス(communication interface device)
240 通信インターフェースデバイス(communication interface device)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8