(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のRRCメッセージは、前記マッピングを設定するマッピング設定と、前記第1のDRBを設定するDRB設定とを含み、前記マッピング設定及び前記DRB設定は、前記障害に応答して当該通信デバイスによって維持される、請求項1に記載の通信デバイス。
前記第1のBSによって送信される前記第1のRRCメッセージ又は第3のRRCメッセージは、前記障害の発生前に、前記第2のDRBを設定する、請求項13に記載の通信デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の実施例に従った無線通信システム10の概略図である。無線通信システム10は、簡潔には、ネットワークと、複数の通信デバイスとで構成される。ネットワーク及び通信デバイスは、(複数の)ライセンス帯域及び/又は(複数の)ライセンス不要帯域の1つ又はそれよりも多くのキャリアを介して互いに通信することがある。ネットワーク及び通信デバイスは、1つ又は多数の基地局(BS)に属する1つ又は多数のセル(例えば、1つ又は多数のキャリア)を介して互いに同時に通信することがある。上述のセルは、同じ又は異なる複信モード、即ち、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)及びフレキシブル複信(flexible duplexing)で作動させられることがある。
【0024】
図1において、ネットワーク及び通信デバイスは、無線通信システム10の構造を例示するために利用されているに過ぎない。実際には、ネットワークは、少なくとも1つの発展型Node−B(eNB)を含む発展型地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)であってよい。ネットワークは、通信デバイスと通信するために、直交周波数分割複信(OFDM)及び/又は非OFDM及び/又は1msよりも短い(例えば、1、2、3又は4OFDMシンボル及び100又は200マイクロ秒の)伝送時間間隔(TTI)を利用する少なくとも1つの5G BSを含む、第5世代(5G)ネットワークであってよい。一般的には、BSは、eNB及び5G BSのうちのいずれかに言及するために用いられることがある。
【0025】
通信デバイスは、ユーザ機器(UE)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック、ポータブルコンピュータシステム、車両、船舶又は航空機であってよい。加えて、ネットワーク及び通信デバイスは、方向(即ち、伝送方向)に従って送信器又は受信器として見られることができる。例えば、アップリンク(上りリンク)(UL)に関して、通信デバイスは、送信器であり、ネットワークは、受信器であり、ダウンリンク(下りリンク)(DL)に関して、ネットワークは、送信器であり、通信デバイスは、受信器である。
【0026】
図2は、本発明の実施例に従った通信デバイス20の概略図である。通信デバイス20は、
図1に示す通信デバイス又はネットワークであってよいが、ここでは限定されない。通信デバイス20は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC)のような処理回路200、ストレージデバイス210、及び通信インターフェースデバイス220を含んでよい。ストレージデバイス210は、処理回路200によってアクセスされ且つ処理される、プログラムコード214を格納してよい。ストレージデバイス210の例は、加入者識別モジュール(SIM)、読出し専用記憶装置(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセス記憶装置(RAM)、ハードディスク、光データストレージデバイス、不揮発性ストレージデバイス、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)等を含むが、それらに限定されない。通信インターフェースデバイス220は、少なくとも1つの送受信器を含み、処理回路200の処理結果に従って信号(例えば、データ、メッセージ及び/又はパケット)を送受信するために用いられる。
【0027】
以下の例では、実施形態の例示を単純化するために、UEが、
図1中の通信デバイスを表すために用いられる。
【0028】
図3は、本発明の実施例に従ったプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、障害を検出した後にデータ伝送を取り扱うために、UEにおいて利用される。プロセス30は、以下のステップを含む。
【0030】
ステップ302:第1のBSから、第1のデータ無線ベアラ(DRB)を設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1の無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する。
【0031】
ステップ304:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のプロトコルデータユニット(PDU)を第1のBSに送信する。
【0032】
ステップ306:障害を検出し、障害は、無線リンク障害(radar link failure)、ハンドオーバ障害(handover failure)、完全性チェック障害(integrity check failure)又はRRC接続再設定障害(RRC connection reconfiguration failure)である。
【0033】
ステップ308:障害に応答して、障害回復要求メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0034】
ステップ310:障害回復要求メッセージに応答して、第1のBS又は第2のBSから障害回復メッセージを受信する。
【0035】
ステップ312:障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0037】
プロセス30の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス30に適用されてよい。
【0038】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピング設定(mapping configuration)と、DRB設定(DRB configuration)とを含む。マッピング設定は、第1のフローが第1のDRBにマッピングされることを設定する。DRB設定は、第1のDRBを設定する。UEは、マッピング又はマッピング設定に応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のBSに送信する。1つの実施例において、第1のDRB及び第2のDRBは、異なる通信品質(quality of service)(QoS)を有する。1つの実施例において、第1のBSによってUEに送信される第1のRRCメッセージ又は第2のRRCメッセージは、障害が起こる前に、第2のDRBを設定してよい。
【0039】
1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、電力制御設定及び周期的なチャネル品質指標(channel quality indicator)(CQI)報告設定のうちのすくなくとも1つを解除する。
【0040】
1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、DRB設定を維持する。1つの実施例において、マッピング設定がDRB設定中に含まれるならば、UEは、マッピング設定を解除し、DRB設定中の少なくとも1つの設定(例えば、DRBアイデンティティ、無線リンク制御(RLC)設定等)を維持する。1つの実施例において、マッピング設定がパケットデータ収束プロトコル(PDCP)中に含まれるならば、UEは、マッピング設定を解除し、PDCP設定中の少なくとも1つの設定を維持する。
【0041】
1つの実施例において、UEは、障害を検出する前に、(複数の)UL及び(複数の)DLのうちの少なくとも1つをスケジュールするために第1のBSによって送信される制御チャネルをモニタリングする識別子(例えば、無線ネットワークの一時的な識別子(Radio Network Temporary Identifier)(RNTI))を用いて設定される。
【0042】
1つの実施例において、第2のDRBは、デフォルトDRBであってよい。障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRBにマッピングすることを設定するマッピング設定を含まないとき、UEは、障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。即ち、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、マッピング設定を解除する。
【0043】
1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRB又は第3のDRBにマッピングすることを設定するマッピング設定を含むとき、UEは、障害回復メッセージに応答して、第1のDRB又は第3のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のDRB及び第3のDRBは、デフォルトDRBでない。第1のDRB、第2のDRB及び第3のDRBは、異なるQoSを有してよい。
【0044】
1つの実施例において、障害回復メッセージは、RRC接続の要求又は再構築のために用いられ、障害回復メッセージは、RRC接続を再構築するために第1のBS又は第3のBS(例えば、ネットワーク)によって用いられる。1つの実施例において、障害回復メッセージは、RRC接続の少なくとも1つの信号伝達無線ベアラ(signaling radio bearer)(SRB)、第1のDRB、第2のDRB及び/又は第3のDRBを再設定し或いは再設定しない。UEは、障害回復メッセージを受信するときに、少なくとも1つのSRB、第1のDRB、第2のDRB及び/又は第3のDRBを再開する。1つの実施例において、UEが障害を検出する前に第3のDRBが設定されるならば、障害回復メッセージは、第3のDRBを再設定し或いは再設定しない。さもなければ、障害回復メッセージは、第3のDRBを設定してよい。1つの実施例において、第1のDRB、第2のDRB及び第3のDRBは、異なる媒体アクセス制御(MAC)設定、RLC設定及び/又はPDCP設定を有する。1つの実施例では、第2のDRBを再開した後に、UEは、第2のDRBを通じて第2の複数のPDUを送信する。
【0045】
図4は、本発明に従ったプロセス40のフローチャートである。障害を検出した後にデータ伝送を取り扱うために、プロセス40がUEにおいて利用される。プロセス40は、以下のステップを含む。
【0047】
ステップ402:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0048】
ステップ404:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0049】
ステップ406:第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUを受信する。
【0050】
ステップ408:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0051】
ステップ410:障害を検出し、障害は、無線リンク障害、ハンドオーバ障害、完全性チェック障害又はRRC接続再設定障害である。
【0052】
ステップ412:障害に応答して、障害回復要求メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0053】
ステップ414:障害回復要求メッセージに応答して、第1のBS又は第2のBSから障害回復メッセージを受信する。
【0054】
ステップ416:障害の回復後、障害回復メッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0056】
プロセス40の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス40に適用されてよい。
【0057】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピング設定と、DRB設定とを含む。マッピング設定は、第1のフローが第1のDRBにマッピングされることを設定する。DRB設定は、第1のDRBを設定する。
【0058】
1つの実施例において、第1のBSは、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信して、(もし設定されるならば)第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローの第4の複数のPDUを送信するようUEに表示する。障害が検出された後、その表示は、有効でないことがある。よって、UEは、(第1のRRCメッセージにおいて受信される)マッピング設定を適用して、第1のDRBに第3の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第2のRRCメッセージにおいて第1のDRBに集められるよう、第1のBSによって設定される。
【0059】
1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、マッピング設定及びDRB設定を維持する。マッピング設定は、DRB設定に含められても含められなくてもよい。1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、セカンダリセル(SCell)設定又はセカンダリセルグループ(SCG)設定を解除する。
【0060】
1つの実施例において、障害回復メッセージが第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定しない(例えば、障害回復メッセージが第1のフローを第2のDRBにマッピングすることを設定しない)ときに、UEは、障害回復メッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。即ち、障害回復メッセージが第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定しないときに、UEは、第1のフローから第1のDRBへのマッピングを変更しない。加えて、障害回復メッセージは、第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定しないでよく、UEは、第1のBS又は第2のBS(例えば、ネットワーク)がUEに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを維持して欲しいことを知る。1つの実施例において、障害回復メッセージが第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定するときに、UEは、障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。
【0061】
プロセス30の実施例は、プロセス40に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0062】
図5は、本発明の実施例に従ったプロセス50のフローチャートである。プロセス50は、障害の検出後にデータ伝送を取り扱うために、UEにおいて利用される。プロセス50は、以下のステップを含む。
【0064】
ステップ502:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0065】
ステップ504:第1のRRCに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0066】
ステップ506:第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUを受信する。
【0067】
ステップ508:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0068】
ステップ510:障害を検出し、障害は、無線リンク障害、ハンドオーバ障害、完全性チェック障害又はRRC接続再設定障害である。
【0069】
ステップ512:障害に応答して、障害回復要求メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0070】
ステップ514:障害回復要求メッセージに応答して、第1のBS又は第2のBSから障害回復メッセージを受信する。
【0071】
ステップ516:障害の回復後、障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0073】
プロセス50の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス50に適用されてよい。
【0074】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピング設定と、DRB設定とを含む。マッピング設定は、マッピングを設定する。DRB設定は、第1のDRBを設定する。1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、第2のDRBを設定する。1つの実施例において、UEは、第1のBSから第2のDRBを設定する第2のRRCメッセージを受信する。
【0075】
1つの実施例において、第1のBSは、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信して、第2のDRBを通じて(もし設定されるならば)第1のフロー及び第2のフローの第4の複数のPDUを送信するようUEに表示する。その表示は、障害が検出された後の依然として有効である。何故ならば、第2のBSは、(障害回復要求メッセージを受信することに起因して)障害を検出する前に或いは障害回復メッセージを送信する前に第1のBSからその表示を受信するからである。1つの実施例において、第2のBSは、障害を検出する前に或いは障害回復メッセージを送信する前に、第1のBSから第1のBSによって更新される更新済みマッピング設定を受信し、更新済みマッピング設定は、第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定する。UEは、(受信するときに)本発明に従ってマッピング設定を更新済みマッピング設定に更新する。よって、UEは、障害の回復後、その表示又は更新済みマッピング設定に従って第1のDRBを通じて第1のフローの第5の複数のPDUを第2のBSに送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第2のRRCメッセージにおいて第1のDRBに集められるよう、第1のBSによって設定される。
【0076】
1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、電力制御設定及び周期的CQI設定のうちの少なくとも一方を解除する。
【0077】
1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローをDRBにマッピングすることを表示するマッピング設定を含まないときに、UEは、障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。即ち、障害回復メッセージがマッピング設定を含まないとき、UEはマッピングを自律的に変更しない。UEは、障害の回復中に(又は後に)第2のDRBからのPDUの受信に応答して(或いは従って)第2のDRBへの第1のフローのマッピングを維持する。即ち、UEは、第1のBS又は第2のBS(例えば、ネットワーク)がUEに第1のフローについてのマッピングを維持して欲しいことを知る。1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローを第3のDRBにマッピングするマッピングを設定するときに、UEは、障害回復メッセージに応答して、第3のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。
【0078】
プロセス30及び40の実施例は、プロセス50に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0079】
1つの実施例において、障害回復メッセージは、RRC接続の少なくとも1つのSRBを再設定し或いは再設定しない。1つの実施例において、UEは、障害回復メッセージを受信するときに、少なくとも1つのSRBを再開する。第1のBS又は第2のBSは、障害回復完了メッセージに応答して、第2のRRCメッセージを送信する。1つの実施例において、第2のRRCメッセージは、第1のDRBを再設定し或いは再設定しない。1つの実施例において、UEは、第2のRRCメッセージを受信するときに、第1のDRBを再開する。1つの実施例において、第2のRRCメッセージは、第3のDRBを再設定し或いは再設定しない。1つの実施例において、UEは、第2のRRCメッセージを受信するときに、第3のDRBを再開する。さもなければ、第2のRRCメッセージは、第3のDRBを設定してよい。
【0080】
図6は、本発明の実施例に従ったプロセス60のフローチャートである。プロセス60は、障害を検出した後のデータ伝送を取り扱うために、UEにおいて利用される。プロセス60は、以下のステップを含む。
【0082】
ステップ602:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0083】
ステップ604:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0084】
ステップ606:障害を検出し、障害は、無線リンク障害、ハンドオーバ障害、完全性チェック障害又はRRC接続再設定障害である。
【0085】
ステップ608:障害に応答して、障害回復要求メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0086】
ステップ610:障害回復要求メッセージに応答して、第1のBS又は第2のBSから障害回復メッセージを受信する。
【0087】
ステップ612:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0088】
ステップ614:障害回復完了メッセージの送信後に、第1のBS又は第2のBSから第2のRRCメッセージを受信する。
【0089】
ステップ616:第2のRRCメッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0091】
プロセス60の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス60に適用されてよい。
【0092】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピング設定と、DRB設定とを含む。マッピング設定は、マッピングを設定する。DRB設定は、第1のDRBを設定する。1つの実施例において、第1のDRB及び第2のDRBは、異なるQoSを有する。第1のBSによって送信される第1のRRCメッセージ又は第3のRRCメッセージは、障害が起こる前に、第2のDRBを設定してよい。
【0093】
1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答してマッピング設定及びDRB設定を維持する。マッピング設定は、DRB設定に含められても含められなくてもよい。1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答してSCell設定又はSCG設定を解除する。
【0094】
1つの実施例において、第2のDRBは、デフォルトDRBであってよい。障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定しないとき、UEは、第2のRRCメッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。1つの実施例では、UEが第1のフローをDRBにマッピングすることを表示するマッピング設定を有さないとき、UEは、デフォルトDRBに従って第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。即ち、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、マッピング設定を解除する。
【0095】
1つの実施例において、第2のRRCメッセージが、第1のフローから第1のDRB又は第3のDRBへのマッピングを設定するとき、UEは、第2のRRCメッセージに応答して、第1のDRB又は第3のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のDRB及び第3のDRBは、デフォルトDRBでない。第1のDRB、第2のDRB及び第3のDRBは、異なるQoSを有してよい。
【0096】
1つの実施例において、第1のBS又は第2のBSは、障害回復完了メッセージに応答して、第2のRRCメッセージを送信してよい。1つの実施例において、第2のRRCメッセージは、第1のDRB又は第2のDRBのうちの少なくとも1つを再設定してもしなくてもよい。1つの実施例において、UEは、第2のRRCメッセージを受信するときに、第1のDRB及び第2のDRBのうちの少なくとも一方を再開する。1つの実施例において、UEは、第2のDRBの再開後、第2のDRBを通じて第2の複数のPDUを送信する。
【0097】
プロセス30乃至50についての実施例は、プロセス60に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0098】
図7は、本発明の実施例に従ったプロセス70のフローチャートである。プロセス70は、障害を検出した後のデータ伝送を取り扱うために、UEにおいて利用される。プロセス70は、以下のステップを含む。
【0100】
ステップ702:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0101】
ステップ704:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0102】
ステップ706:第1のBSから第1のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUを受信する。
【0103】
ステップ708:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0104】
ステップ710:障害を検出し、障害は、無線リンク障害、ハンドオーバ障害、完全性チェック障害又はRRC接続再設定障害である。
【0105】
ステップ712:障害に応答して、障害回復要求メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0106】
ステップ714:障害回復要求メッセージに応答して、第1のBS又は第2のBSから故障回復メッセージを受信する。
【0107】
ステップ716:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0108】
ステップ718:障害完了メッセージの送信後、第1のBS又は第2のBSから第2のRRCメッセージを受信する。
【0109】
ステップ720:第2のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0111】
プロセス70の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス70に適用されてよい。
【0112】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピング設定と、DRB設定とを含む。1つの実施例において、第1のDRB及び第2のDRBは、異なるQoSを有する。第1のBSによって送信される第1のRRCメッセージ又は第3のRRCメッセージは、障害が起こる前に、第2のDRBを設定してよい。
【0113】
1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に従って、マッピング設定及びDRB設定を維持する。マッピング設定は、DRB設定に含められても含められなくてもよい。1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答してSCell設定又はSCG設定を解除する。
【0114】
1つの実施例において、第1のBSは、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信して、第2のDRBを通じて(もし構成されるならば)第1のフロー又は第2のフローの第4の複数のPDUを送信するようUEに表示する。1つの実施例において、UEは、障害(又は障害回復手順)に応答して、その表示を解除する。第1のBSは、第2のBSにその表示を送信してもしなくてもよい。
【0115】
1つの実施例において、第2のRRCメッセージがマッピングを変更しないとき、UEは、第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第2のRRCメッセージが、第1のフローを第3のDRBにマッピングするマッピングを設定するとき、UEは、第2のRRCメッセージに応答して、第3のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のDRB及び第3のDRBは、デフォルトDRBでない。第1のDRB、第2のDRB及び第3のDRBは、異なるQoSを有してよい。
【0116】
1つの実施例において、第1のBS又は第2のBSは、障害回復完了メッセージに応答して、第2のRRCメッセージを送信してよい。1つの実施例において、第2のRRCメッセージは、第1のDRB及び第2のDRBのうちの少なくとも1つを再設定し或いは再設定しない。1つの実施例において、UEは、第2のRRCメッセージを受信するときに、第1のDRB及び第2のDRBのうちの少なくとも一方を再開する。1つの実施例において、UEは、第2のDRBの再開後、第2のDRBを通じて第3の複数のPDUを送信する。
【0117】
プロセス30乃至60の実施例は、プロセス70に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0118】
図8は、本発明の実施例に従ったプロセス80のフローチャートである。プロセス80は、障害の検出後のデータ伝送を取り扱うために、UEにおいて利用される。プロセス80は、以下のステップを含む。
【0120】
ステップ802:第1のBSから、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージを受信する。
【0121】
ステップ804:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0122】
ステップ806:第1のBSから第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUを受信する。
【0123】
ステップ808:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを第1のBSに送信する。
【0124】
ステップ810:障害を検出し、障害は、無線リンク障害、ハンドオーバ障害、完全性チェック障害又はRRC接続再設定障害である。
【0125】
ステップ812:障害に応答して、障害回復要求メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0126】
ステップ814:障害回復要求メッセージに応答して、第1のBS又は第2のBSから障害回復メッセージを受信する。
【0127】
ステップ816:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0128】
ステップ818:障害回復完了メッセージの送信後、第1のBS又は第2のBSから第2のRRCメッセージを受信する。
【0129】
ステップ820:第2のRCCメッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを第1のBS又は第2のBSに送信する。
【0131】
プロセス80の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス80に適用されてよい。
【0132】
1つの実施例において、第1のBSは、第2にDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信して、第2のDRBを通じて(もし設定されるならば)第1のフロー及び第2のフローの第4の複数のPDUを送信するようUEに表示する。その表示は、障害の検出後に依然として有効であってよい。何故ならば、第2のBSは、第1のBSからその表示を受信するからである。1つの実施例において、第2のBSは、第1のBSから第1のBSによって更新される更新済みマッピング設定を受信し、更新済みマッピング設定は、第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定する。UEは、その表示に従ってマッピング設定を更新済みマッピング設定に更新する。よって、UEは、第2のRRCメッセージに応答して、その表示に又は更新済みマッピング設定に従って第1のDRBを通じて第1のフローの第5の複数のPDUを第2のBSに送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第2のRRCメッセージにおいて同じDRBに集められるよう、第1のBSによって設定される。
【0133】
1つの実施例において、第2のRRCメッセージが、第1のフローを第3のDRBにマッピングするマッピングを設定するとき、UEは、第2のRRCメッセージに応答して、第3のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のDRB及び第3のDRBは、デフォルトDRBでない。第1のDRB、第2のDRB及び第3のDRBは、異なるQoSを有してよい。
【0134】
1つの実施例において、障害回復メッセージは、RRCメッセージの少なくとも1つのSRBを再設定し或いは再設定しない。1つの実施例において、UEは、障害回復メッセージを受信するときに、少なくとも1つのSRBを再開する。第1のBS又は第2のBSは、障害回復完了メッセージに応答して第2のRRCメッセージを送信してよい。1つの実施例において、第2のRRCメッセージは、第1のDRB及び第2のDRBのうちの少なくとも一方を再設定し或いは再設定しない。UEは、第2のRRCメッセージを受信するときに、第1のDRB及び第2のDRBのうちの少なくとも一方を再開する。1つの実施例において、UEは、第2のDRBの再開後、第2のDRBを通じて第3の複数のPDUを送信する。
【0135】
プロセス80についての実施例をプロセス30乃至70に関する前の記述に参照してよく、ここでは述べられない。
【0136】
図9は、本発明の実施例に従ったプロセス90のフローチャートである。プロセス90は、UEにデータを送信するために、第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む
図1のネットワークにおいて利用される。プロセス90は、以下のステップを含む。
【0138】
ステップ902:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0139】
ステップ904:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0140】
ステップ906:UEから障害回復要求メッセージを受信する。
【0141】
ステップ908:障害回復要求メッセージに応答して、障害回復メッセージをUEに送信する。
【0142】
ステップ910:障害回復メッセージに応答して、UEから障害回復完了メッセージを受信する。
【0143】
ステップ912:障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0145】
プロセス90によれば、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のDRBを設定する第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信し或いはUEから受信する)。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、UEから障害回復要求メッセージを受信し、障害回復要求メッセージに応答してUEに障害回復メッセージを送信し、そして、障害回復メッセージに応答してUEから障害回復完了メッセージを受信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復メッセージ(又は障害回復完了メッセージ)に応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0146】
プロセス90の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス90に適用されてよい。
【0147】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、上述のように、マッピング設定と、DRB設定とを含む。
【0148】
1つの実施例において、ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答して、電力制御設定及び周期的CQI設定のうちの1つを解除する。
【0149】
1つの実施例において、ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答して、DRB設定を維持する。1つの実施例において、マッピング設定がDRB設定に含まれるならば、ネットワークは、マッピング設定を解除し、DRB設定における少なくとも1つの設定(例えば、DRBアイデンティティ、RLC設定等)を維持する。1つの実施例において、マッピング設定がPDCP設定に含まれるならば、ネットワークは、マッピング設定を解除し、PDCP設定における少なくとも1つの設定を維持する。
【0150】
1つの実施例において、UEは、障害を検出する前に、(複数の)UL伝送及び(複数の)DL伝送のうちの少なくとも一方をスケジュールするためにネットワークによって送信される制御チャネルをモニタリングする識別子(例えば、RNTI)を用いて設定される。ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答してUEについての識別子を維持してより。
【0151】
1つの実施例において、第2のDRBは、デフォルトDRBであってよい。1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定しないとき、ネットワークは、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、ネットワークが、第1のフローをDRBにマッピングすることを表示するマッピング設定を有さないとき、ネットワークは、デフォルトDRBに従って第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。即ち、ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答してマッピング設定を解除する。
【0152】
1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRB又は第3のDRBにマッピングするマッピングを設定しないとき、ネットワークは、障害回復メッセージに応答して、第1のDRB又は第3のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。
【0153】
プロセス30の実施例は、プロセス90に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0154】
図10は、本発明の実施例に従ったプロセス100のフローチャートである。プロセス100は、UEにデータを伝送するために、第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む
図1のネットワークにおいて利用される。プロセス100は、以下のステップを含む。
【0156】
ステップ1002:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0157】
ステップ1004:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0158】
ステップ1006:第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。
【0159】
ステップ1008:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0160】
ステップ1010:障害回復要求メッセージをUEから受信する。
【0161】
ステップ1012:障害回復要求メッセージに応答して、障害回復メッセージをUEに送信する。
【0162】
ステップ1014:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージをUEから受信する。
【0163】
ステップ1016:障害回復メッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0165】
プロセス100によれば、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信し或いはUEから受信する)。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。ネットワーク(すなわち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、UEから障害回復要求メッセージを受信し、障害回復要求メッセージに応答して障害回復メッセージをUEに送信し、そして、障害回復メッセージに応答してUEから障害回復完了メッセージを受信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復メッセージ(又は障害回復完了メッセージ)に応答して第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0166】
プロセス40の実施例は、プロセス100に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0167】
図11は、本発明の実施例に従ったプロセス110のフローチャートである。プロセス110は、UEにデータを伝送するために、第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む
図1のネットワークにおいて利用される。プロセス110は、以下のステップを含む。
【0169】
ステップ1102:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0170】
ステップ1104:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0171】
ステップ1106:第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。
【0172】
ステップ1108:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0173】
ステップ1110:障害回復要求メッセージをUEから受信する。
【0174】
ステップ1112:障害回復要求メッセージに応答して、障害回復メッセージをUEに送信する。
【0175】
ステップ1114:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージをUEから受信する。
【0176】
ステップ1116:障害回復メッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0178】
プロセス110によれば、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定するRRCメッセージをUEに送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信し或いはUEから受信する)。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、UEから障害回復要求メッセージを受信し、障害回復要求メッセージに応答してUEに障害回復メッセージを送信し、そして、障害回復メッセージに応答してUEから障害回復完了メッセージを受信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復完了メッセージ(又は障害回復完了メッセージ)に応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0179】
プロセス50の実施例は、プロセス110に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0180】
図12は、本発明の実施例に従ったプロセス120のフローチャートである。プロセス120は、UEにデータを伝送するために、第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む
図1のネットワークにおいて利用される。プロセス120は、以下のステップを含む。
【0182】
ステップ1202:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0183】
ステップ1204:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0184】
ステップ1206:障害回復要求メッセージをUEから受信する。
【0185】
ステップ1208:障害回復要求メッセージに応答して、障害回復メッセージをUEに送信する。
【0186】
ステップ1210:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージをUEから受信する。
【0187】
ステップ1212:障害回復完了メッセージに応答して、第2のRRCメッセージを送信する。
【0188】
ステップ1214:第2のRRCメッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0190】
プロセス120によれば、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRCCメッセージをUEに送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEに通信させる(例えば、UEに送信し或いはUEから受信する)。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、UEから障害回復要求メッセージを受信し、障害回復要求メッセージに応答して障害回復メッセージをUEに送信し、そして、障害回復メッセージに応答してUEから障害回復完了メッセージを受信する。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復完了メッセージに応答して第2のRRCメッセージを送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、第2のRRCメッセージに応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0191】
プロセス120の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス120に適用されてよい。
【0192】
1つの実施例において、第1のRRCメッセージは、マッピング設定と、DRB設定とを含む。1つの実施例において、第1のDRB及び第2のDRBは、異なるQoSを有する。
【0193】
1つの実施例において、ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答して、電力制御設定及び定期的CQI設定のうちの少なくとも1つを解除する。
【0194】
1つの実施例において、ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答して、DRB設定を維持する。1つの実施例において、ネットワークは、マッピング設定がDRB設定に含まれるならば、マッピング設定を解除し、DRB設定における少なくとも1つの設定(例えば、DRBアイデンティティ、RLC設定等)を維持する。1つの実施例において、ネットワークは、マッピング設定がPDCP設定に含まれるならば、マッピング設定を解除し、PDCP設定における少なくとも1つの設定を維持する。
【0195】
1つの実施例において、UEは、障害の検出前に、(複数の)UL伝送及び(複数の)DL伝送のうちの少なくとも一方をスケジュールするためにネットワークによって送信される制御チャネルをモニタリングする識別子(例えば、RNTI)で設定される。ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答して、UEについての識別子を維持してよい。
【0196】
1つの実施例において、第2のDRBは、デフォルトDRBであってよい。デフォルトDRBは、障害の検出前に、UEに送信される第1のRRCメッセージ又は第3のRRCメッセージにおいて構成されてよい。1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定しないとき、ネットワークは、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、ネットワークが、第1のフローをDRBにマッピングすることを表示するマッピング設定を有さないとき、ネットワークは、デフォルトDRBに従って第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。即ち、ネットワークは、障害(又は障害回復手順)に応答して、マッピング設定を解除する。
【0197】
1つの実施例において、障害回復メッセージが、第1のフローを第1のDRB又は第3のDRBにマッピングするマッピングを設定するとき、ネットワークは、障害回復メッセージに応答して、第1のDRB又は第3のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のDRB及び第3のDRBは、デフォルトDRBでない。第1のDRB、第2のDRB及び第3のDRBは、異なるQoSを有する。
【0198】
プロセス60の実施例は、プロセス120に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0199】
図13は、本発明の実施例に従ったプロセス130のフローチャートである。プロセス130は、UEにデータを伝送するために、第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む
図1のネットワークにおいて利用される。プロセス130は、以下のステップを含む。
【0201】
ステップ1302:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0202】
ステップ1304:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0203】
ステップ1306:第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。
【0204】
ステップ1308:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0205】
ステップ1310:障害回復要求メッセージをUEから受信する。
【0206】
ステップ1312:障害回復要求メッセージに応答して、障害回復メッセージをUEに送信する。
【0207】
ステップ1314:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージをUEから受信する。
【0208】
ステップ1316:障害回復完了メッセージに応答して、第2のRRCメッセージを送信する。
【0209】
ステップ1318:第2のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0211】
プロセス130によれば、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRをUEに送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信し或いはUEから受信する)。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復要求メッセージをUEから受信し、障害回復要求メッセージに応答して障害回復メッセージをUEに送信し、そして、障害回復メッセージに応答して障害回復完了メッセージをUEから受信する。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復完了メッセージに応答して第2のRRCメッセージを送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、第2のRRCメッセージに応答して第1のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0212】
プロセス130の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス130に適用されてよい。
【0213】
1つの実施例において、第1のBSは、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信して、第2のDRBを通じて(もし設定されるならば)第1のフロー及び第2のフローの第4の複数のPDUを送信するようUEに表示する。障害の回復後、その表示は有効でない。何故ならば、第2のBSは、その表示に気付かないからである。即ち、第1のBSは、その表示を第2のBSに送信しない。よって、UE及びネットワークは、マッピング設定に従って第1のDRBに第5の複数のPDUを送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第3のRRCメッセージにおける同じDRBに集められるよう、第1のBSによって設定される。
【0214】
プロセス70の実施例は、プロセス130に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0215】
図14は、本発明の実施例に従ったプロセス140のフローチャートである。プロセス140は、UEにデータを伝送するために、第1のBS及び第2のBSのうちの少なくとも一方を含む
図1のネットワークにおいて利用される。プロセス140は、以下のステップを含む。
【0217】
ステップ1402:第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。
【0218】
ステップ1404:第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる。
【0219】
ステップ1406:第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。
【0220】
ステップ1408:PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。
【0221】
ステップ1410:障害回復要求メッセージをUEから受信する。
【0222】
ステップ1412:障害回復要求メッセージに応答して、障害回復メッセージをUEに送信する。
【0223】
ステップ1414:障害回復メッセージに応答して、障害回復完了メッセージをUEから受信する。
【0224】
ステップ1416:障害回復完了メッセージに応答して、第2のRRCメッセージを送信する。
【0225】
ステップ1418:第2のRRCメッセージに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0227】
プロセス140によれば、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のDRBを設定する並びに第1のフローを第1のDRBにマッピングするマッピングを設定する第1のRRCメッセージをUEに送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第1のRRCメッセージに応答して、第1のDRBを通じて第1のフローの第1の複数のPDUをUEと通信させる(例えば、UEに送信し或いはUEから受信する)。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信する。ネットワーク(即ち、第1のBS)は、PDUに応答して、第2のDRBを通じて第1のフローの第2の複数のPDUをUEと通信させる。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復要求メッセージをUEから受信し、障害回復要求メッセージに応答して障害回復メッセージをUEに送信し、そして、障害回復メッセージに応答して障害回復完了メッセージをUEから受信する。ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、障害回復完了メッセージに応答して第2のRRCメッセージを送信する。次に、ネットワーク(即ち、第1のBS及び第2のBSのうちの一方)は、第2のRRCに応答して第2のDRBを通じて第1のフローの第3の複数のPDUをUEと通信させる。
【0228】
プロセス140の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス140に適用されてよい。
【0229】
1つの実施例において、第1のBSは、第2のDRBを通じて第1のフロー又は第2のフローのPDUをUEに送信して、第2のDRBを通じて(もし設定されるならば)第1のフロー及び第2のフローの第4の複数のPDUを送信するようUEに表示する。その表示は、障害の回復後に依然として有効である。何故ならば、BSは、第1のBSからその表示を受信するからである。1つの実施例において、第2のBSは、第1のBSから第1のBSによって更新される更新済みマッピング設定を受信し、更新済みマッピング設定は、第1のフローを第2のDRBにマッピングするマッピングを設定する。UEは、マッピング設定をその表示に従った更新済みマッピング設定に更新する。よって、UE及びネットワークは、障害の回復後に、その表示又は更新済みマッピング設定に従って第2のDRBを通じて第1のフローの第5の複数のPDUを第2のBSに送信する。1つの実施例において、第1のフロー及び第2のフローは、第1のRRCメッセージ又は第3のRRCメッセージにおいて同じDRBに集められるよう、第1のBSによって設定される。
【0230】
プロセス80の実施例は、プロセス140に適用されてよく、ここでは述べられない。
【0231】
プロセス30乃至140の実現は、上記の記述に限定されない。以下の実施例は、プロセス30乃至140に適用されてよい。
【0232】
1つの実施例において、障害回復要求メッセージは、RRCConnectionReestablishmentメッセージであり、障害回復メッセージは、RRCConnectionReestablishmentメッセージであり、障害回復完了メッセージは、RRCConnectionReestablishmentCompleteメッセージである。1つの実施例において、障害回復要求メッセージは、RRCConnectionResumeRequestメッセージであり、障害回復メッセージは、RRCConnectionResumeメッセージであり、障害回復完了メッセージは、RRCConnectionResumeCompleteメッセージである。1つの実施例において、障害回復要求メッセージは、RRCConnectionRequestメッセージであり、障害回復メッセージは、RRCConnectionSetupメッセージであり、障害回復完了メッセージは、RRCConnectionSetupCompleteメッセージである。
【0233】
1つの実施例において、PDUは、PDCP PDUである。PDCP PDUは、第1のフロー(例えば、QoSフロー又はIPフロー)のためにネットワークによって割り当てられるフローアイデンティティ(例えば、QoSフローアイデンティティ)及びPDCPサービスデータユニット(SDU)を含む。フローアイデンティティは、マッピング設定中にある。PDCP PDUは、IPパケットを含む。PDCP PDUを受信するとき、UEは、フローアイデンティティに従ったフローに属するPDCP PDUに含められるPDCP SDUを知る(或いは決定する)。
【0234】
1つの実施例において、PDCP設定は、シーケンス番号の大きさ(sequence number size)、廃棄タイマ値(discard timer value)、RLC承認(RLC acknowledged mode)を用いること及びRLC未承認モード(RLC unacknowledged mode)のうちの少なくとも1つを含む。1つの実施例において、DRB設定は、DRBアイデンティティ、IPフローアイデンティティ、QoSフローアイデンティティ、PDCP設定及びRLC設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0235】
1つの実施例において、フロー(例えば、第1のフロー又は第2のフロー)は、QoSフローアイデンティティによって特定されるQoSフローであってよい。1つの実施例において、フローは、ソースIPアドレス及び/又は目的地IPアドレスによって特定される、ソースIPアドレス、目的地IPアドレス及び/又はレイヤー4プロトコル(例えば、インターネット制御通知プロトコル(ICMP))によって特定される、或いは5タブル(5 tuples)、即ち、ソースIPアドレス、ソースポート番号、目的地IPアドレス、目的地ポート番号、及びレイヤー4プロトコル(例えば、伝送制御プロトコル(PCP)又はユーザデータグラムプロトコル(UDP))によって特定される、インターネットプロトコル(IP)フローである。
【0236】
当業者は、上述の記述及び実施例に対する組み合わせ、修正及び/又は変更を容易に行うはずである。例えば、当業者は、EUの実施形態及び実施例に基づきネットワークの新しい実施形態を容易に作り、ネットワークの実施形態及び実施例に基づきUEの新しい実施形態を作る。ハードウェア、ソフトウェア、(ハードウェアデバイスとハードウェアデバイス上に読出し専用ソフトウェアとして存在するコンピュータ指令及びデータファームウェアとの組み合わせとして知られる)ファームウェア、電子システム、又はそれらの組み合わせである得る手段を用いて、上述の記述、上述のステップを含むステップ及び/又はプロセスを実現することができる。その手段の一例は、通信デバイス20であってよい。上記プロセス及び上記実施例のうちのいずれかがプログラムコード214にコンパイルされてよい。
【0237】
要約すると、本発明は、障害の検出後のデータ伝送を取り扱う方法及び通信デバイスを提供する。通信デバイスは、DRB及びRRCメッセージに従ってフローをDRBにマッピングするマッピングを設定し、障害の回復後にDRBを通じてフローの複数のPDUを送信する。よって、障害後のデータ伝送の問題を解決することができる。
【0238】
当業者は、本発明の教示を維持しながら、デバイス及び方法の数多くの修正及び変形が行われ得ることに直ちに気付くであろう。従って、上記開示は、添付の請求項の境界によってのみ限定されるものと解釈されなければならない。