特許第6584611号(P6584611)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6584611
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】表示プログラム、表示装置及び表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20190919BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20190919BHJP
【FI】
   G06F3/0481
   G06F3/0484
【請求項の数】12
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-167946(P2018-167946)
(22)【出願日】2018年9月7日
【審査請求日】2019年2月8日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 投稿日 平成30年5月14日 検索日 平成30年9月18日 平成30年9月18日時点における高嶺の花のキャプチャ画像
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浜田 真成
【審査官】 滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−520893(JP,A)
【文献】 特表2010−508780(JP,A)
【文献】 特開2003−250143(JP,A)
【文献】 特開2011−113282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツ内のオブジェクトであって、検索ボックスであるオブジェクトに対する操作を検出する検出手順と、
前記検出手順によって前記操作が検出された場合に、前記検索ボックスによる検索の検索候補である動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする表示プログラム。
【請求項2】
前記検出手順は、
前記検索ボックスを文字入力が可能な状態にする前記操作を検出する
ことを特徴とする請求項に記載の表示プログラム。
【請求項3】
動画像配信サーバから配信される動画像が提供される第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する検出手順と、
前記検出手順によって前記操作が検出された場合に、前記動画像配信サーバから配信される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする表示プログラム。
【請求項4】
前記検出手順は、
前記オブジェクトに対する選択操作である前記操作を検出する
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の表示プログラム。
【請求項5】
前記検出手順は、
前記オブジェクトにカーソルを重ねる操作である前記選択操作を検出する
ことを特徴とする請求項4に記載の表示プログラム。
【請求項6】
前記表示手順は、
前記オブジェクトに対応する位置に前記第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する
ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の表示プログラム。
【請求項7】
前記表示手順は、
前記オブジェクトに隣接する前記位置に前記第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の表示プログラム。
【請求項8】
前記検出手順は、
ユーザによる前記操作を検出し、
前記表示手順は、
前記ユーザのユーザ情報に基づいて提案される動画像のサムネイルを含む前記第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する
ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の表示プログラム。
【請求項9】
第1コンテンツ内のオブジェクトであって、検索ボックスであるオブジェクトに対する操作を検出する検出部と、
前記検出部によって前記操作が検出された場合に、前記検索ボックスによる検索の検索候補である動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
動画像配信サーバから配信される動画像が提供される第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する検出部と、
前記検出部によって前記操作が検出された場合に、前記動画像配信サーバから配信される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項11】
表示装置が実行する表示方法であって、
第1コンテンツ内のオブジェクトであって、検索ボックスであるオブジェクトに対する操作を検出する検出工程と、
前記検出工程によって前記操作が検出された場合に、前記検索ボックスによる検索の検索候補である動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする表示方法。
【請求項12】
表示装置が実行する表示方法であって、
動画像配信サーバから配信される動画像が提供される第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する検出工程と、
前記検出工程によって前記操作が検出された場合に、前記動画像配信サーバから配信される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示プログラム、表示装置及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツ内のオブジェクトに対する操作に連動して、オブジェクトに関連する情報を提示する技術が提案されている。例えば、テキストが検索ボックスに入力された場合に、入力されたテキストに関連するサジェストワードとともに、サジェストワードに対応するロゴ画像を提示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2016/079849号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザに対して有益な情報を提示できるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、ユーザが検索ボックスに入力されるキーワードを想起できない場合には、ユーザに対して有益な情報を提示できない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに対して有益な情報を提示することを目的とする。
【0006】
本願に係る表示プログラムは、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する検出手順と、前記検出手順によって前記操作が検出された場合に、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する表示手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに対して有益な情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置による表示処理手順を示すフローチャートである。
図5図5は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る表示プログラム、表示装置及び表示方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る表示プログラム、表示装置及び表示方法が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
〔1.ネットワークシステムの構成〕
まず、図1を参照して、実施形態に係るネットワークシステム1の構成について説明する。図1は、実施形態に係るネットワークシステム1の構成例を示す図である。図1に示すように、実施形態に係るネットワークシステム1には、提供装置10と、配信装置20と、端末装置100とが含まれる。提供装置10、配信装置20および端末装置100は、それぞれネットワークNと有線又は無線により接続される。図1中では図示していないが、ネットワークシステム1は、複数台の提供装置10や、複数台の配信装置20や、複数台の端末装置100を含んでもよい。
【0011】
端末装置100は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、スマートフォン、タブレット型PCを含む、任意のタイプの情報処理装置であってもよい。
【0012】
提供装置10は、端末装置100に、各種情報を提供するサーバ装置である。例えば、提供装置10は、端末装置100に、動画配信プラットフォームを提供する。一例では、提供装置10は、ブラウザを介して、端末装置100に動画配信用コンテンツ(例えば、動画サイト)を提供する。別の例では、提供装置10は、動画アプリケーション(動画アプリとも呼ばれる)を介して、端末装置100に動画配信用コンテンツを提供する。提供装置10は、ネットワークNを介して、有線又は無線により端末装置100および配信装置20と通信を行う。
【0013】
配信装置20は、端末装置100に、動画像を配信するサーバ装置である。例えば、配信装置20は、端末装置100に提供された動画配信プラットフォームに、動画像を配信する。配信装置20は、ネットワークNを介して、有線又は無線により端末装置100および提供装置10と通信を行う。
【0014】
〔2.表示処理〕
次に、図2を参照して、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。
【0015】
図2の例では、端末装置100(図示せず)は、ユーザU1(図示せず)によって利用される。図2の例では、ユーザU1は、テレビドラマを観るのが好きなユーザである。
【0016】
図2の例では、端末装置100は、ユーザU1の操作に従って、テレビドラマ「ドラマTH1」が提供されるコンテンツC1の送信要求を、提供装置10に送信する。そして、端末装置100は、送信要求に対する応答として、コンテンツC1とともに、制御情報を提供装置10から受信する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語で記述される。端末装置100は、制御情報に従って、以下に説明される検知処理および表示処理を実行する。
【0017】
図2の例では、端末装置100は、提供装置10から受信されたコンテンツC1を表示する。図2の例では、コンテンツC1は、動画配信プラットフォーム上のユーザインタフェースとして示されている。コンテンツC1は、検索ボックス、動画のカテゴリ、動画プレイヤといったコンテンツ項目を含むユーザインタフェースである。図2の例では、コンテンツC1は、検索ボックスSB1を含む。また、コンテンツC1は、動画のカテゴリボタンCB1(例えば、トップ、映画、ドラマ等のボタン)を含む。また、コンテンツC1の動画プレイヤは、配信装置20から配信されたテレビドラマ「ドラマTH1」を再生する。
【0018】
ところで、図2の例では、ユーザU1は、テレビドラマ「ドラマTH1」を観ていたが、途中で飽きてしまった。そこで、ユーザU1は、何か面白いテレビドラマを、検索ボックスSB1から検索しようとしている。しかし、ユーザU1は、ユーザU1がイメージするテレビドラマに適合する検索キーワードを思い浮かぶことができない。以下に説明される表示処理の一例では、端末装置100は、ユーザU1による検索キーワードの入力を受けることなく、テレビドラマの候補をユーザU1に提示する。
【0019】
はじめに、端末装置100は、ユーザU1が検索ボックスSB1をカーソルでクリックした場合に、検索ボックスSB1のクリックイベントを検出する。
【0020】
次いで、端末装置100は、検索ボックスSB1のクリックイベントを検出したことに応じて、Ajax(Asynchronous JavaScript(登録商標) And XML)等を用いた非同期通信により、ユーザU1を識別する識別情報(例えば、Cookie)とともに、コンテンツC2の送信要求を提供装置10に送信する。この場合、提供装置10は、送信要求および識別情報を受信したことに応じて、例えば、ユーザU1のユーザ情報に基づいて、ユーザU1に推奨される動画像として、テレビドラマ「ドラマGB1」およびテレビドラマ「ドラマKS1」を特定する。そして、提供装置10は、特定された動画像のサムネイルを含むコンテンツC2を、端末装置100に送信する。動画像のサムネイルは、サムネイルに対応する動画像が提供されるコンテンツへのリンクを含む。このようにして、提供装置10は、特定された動画像を視聴することをユーザU1に推奨できる。
【0021】
次いで、端末装置100は、コンテンツC2を提供装置10から受信する。そして、端末装置100は、受信されたコンテンツC2を、表示されたコンテンツC1に重ねて表示する。図2の例では、端末装置100は、テレビドラマ「ドラマGB1」およびテレビドラマ「ドラマKS1」のサムネイルを含むコンテンツC2を、検索ボックスSB1のドロップダウンリストとして、コンテンツC1に重ねて表示する。
【0022】
その後、端末装置100は、ユーザU1が複数の動画像のサムネイルのいずれかをクリックした場合に、クリックされたサムネイルのリンク先のコンテンツを表示する。その結果、ユーザU1は、サムネイルのリンク先のコンテンツにおいて、サムネイルに対応する動画像を観ることができる。
【0023】
上述のように、実施形態に係る端末装置100は、検索ボックスSB1で発生したクリックイベントを検出したことに応じて、ユーザU1に推奨される動画像のサムネイルを含むドロップダウンリストを、サジェストとして表示する。これにより、実施形態に係る端末装置100は、ユーザU1が検索キーワードを思い浮かぶことができない場合においても、ユーザU1が、ユーザU1が関心を持つ動画像を検索することを可能にする。
【0024】
また、上述のように、端末装置100は、ユーザU1によるキーワードの入力を受けることなく、ユーザU1の嗜好に適した動画像の候補を表示する。これにより、端末装置100は、キーワードを用いた動画像検索に伴うユーザU1の負担を軽減することができる。以下、このような表示処理を実現する端末装置100について詳細に説明する。
【0025】
〔3.表示処理のバリエーション〕
端末装置100の実施形態は、上記で説明された表示処理の一例に限定されない。そこで、以下では、端末装置100によって実行される表示処理のバリエーションについて説明する。
【0026】
〔3−1.カーソルのオブジェクトへの重畳〕
上記実施形態では、端末装置100は、第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)内のオブジェクトに対する選択操作として、クリック操作を検出しているが、これに限定されるものではない。端末装置100は、オブジェクトにカーソルを重ねる操作である選択操作を検出してもよい。
【0027】
例えば、端末装置100は、オブジェクトにフォーカスを当てるフォーカス操作を検出してもよい。また、例えば、端末装置100は、オブジェクトにカーソルをホバーする操作を検出してもよい。言い換えると、端末装置100は、オブジェクトにマウスオーバーする操作を検出してもよい。これにより、端末装置100は、何か面白い動画像が第1コンテンツにあるかを調べているユーザに対して、ユーザが関心を持つ可能性の高い動画像を提示することができる。
【0028】
〔3−2.第1コンテンツ内のリンク領域に対する操作〕
上記実施形態では、端末装置100は、検索ボックスであるオブジェクト(例えば、図2の検索ボックスSB1)に対する操作を検出しているが、これに限定されるものではない。端末装置100は、第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)内のリンク領域に対する操作を検出してもよい。
【0029】
例えば、端末装置100は、所定のカテゴリの動画像の一覧が表示されるコンテンツへのリンクが張られたリンク領域(例えば、図2のカテゴリボタンCB1)に対する操作を検出する。例えば、端末装置100は、リンク領域にカーソルを重ねる操作を検出する。このようなリンク領域は、例えば、動画像のカテゴリを示すボタン、テキスト、または画像である。端末装置100は、リンク領域に対する操作が検出された場合に、リンク領域に隣接する位置に第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。
【0030】
端末装置100は、動画像のカテゴリを示すオブジェクトにカーソルを重ねる操作が検出された場合に、かかるカテゴリに対応する動画像サムネイルを含む第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示してもよい。例えば、端末装置100は、動画像のカテゴリを示すボタンにカーソルを重ねる操作が検出された場合に、Ajax等を用いた非同期通信により、かかる動画像のカテゴリを示すカテゴリ情報を、提供装置10に送信する。この場合、提供装置10は、カテゴリ情報を受信したことに応じて、かかる動画像のカテゴリに対応する動画像サムネイルを含む第2コンテンツを、端末装置100に送信する。その結果、端末装置100は、かかる第2コンテンツを受信し、受信された第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示することができる。
【0031】
一例では、端末装置100は、カテゴリ「アニメ」を示すボタンにカーソルを重ねる操作が検出された場合に、非同期通信により、カテゴリを示すカテゴリ情報を、提供装置10に送信する。この例では、端末装置100は、カテゴリ「アニメ」に対応する動画像サムネイルを含む第2コンテンツを受信し、受信された第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示する。これにより、端末装置100は、動画像をカテゴリの一覧から探そうとしているユーザに対して、ユーザが関心を持つ可能性の高い動画像を提示することができる。
【0032】
〔3−3.カーソルの移動〕
端末装置100は、カーソルが動画プレイヤの表示領域から遠ざかるように、カーソルを移動させるカーソル操作を検出してもよい。端末装置100は、かかるカーソル操作が検出された場合に、第2コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC2)を第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)と重ねて表示する。例えば、端末装置100は、第1コンテンツの下端または上端に、第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。端末装置100は、カーソルに隣接する位置に、第2コンテンツを、ポップアップ画面として表示してもよい。
【0033】
〔3−4.動画像を提示するためのユーザインタフェース〕
端末装置100は、動画像のサムネイルを含む画像である第2コンテンツ(例えば、図2に例示されたコンテンツC2)を第1コンテンツと重ねて表示してもよい。端末装置100は、動画像のサムネイルのカルーセルである第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。端末装置100は、動画像に対応するGIF(Graphics Interchange Format)動画を含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。
【0034】
〔3−5.ユーザ情報と選択されたオブジェクトとに対応する第2コンテンツ〕
端末装置100は、端末装置100のユーザのユーザ情報と、選択されたオブジェクトとに基づいて提案される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示してもよい。
【0035】
一例では、端末装置100は、カテゴリ「ライブ」を示すボタンにカーソルを重ねる操作が検出された場合に、非同期通信により、ユーザを識別する識別情報とともに、カテゴリを示すカテゴリ情報を、提供装置10に送信する。この例では、提供装置10は、ユーザの動画の視聴履歴に基づいて、ユーザの音楽に関する嗜好として、キーワード「テクノ」を特定する。そして、提供装置10は、カテゴリ「ライブ」とキーワード「テクノ」とに基づいて、テクノコンサートのライブの動画像を特定し、特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを、端末装置100に送信する。その結果、端末装置100は、テクノコンサートのライブのサムネイルを含む第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示することができる。
【0036】
〔4.端末装置の構成〕
次に、図3を参照して、実施形態に係る端末装置100の構成例について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、制御部140とを有する。
【0037】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワーク網と有線又は無線により接続され、ネットワーク網を介して、提供装置10および配信装置20との間で情報の送受信を行う。
【0038】
(入力部120)
入力部120は、端末装置100のユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。
【0039】
(出力部130)
出力部130は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。
【0040】
(制御部140)
制御部140は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部140は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0041】
(取得部141)
取得部141は、端末装置100のユーザの操作に従って、コンテンツの送信要求を、提供装置10に送信する。取得部141は、端末装置100のユーザを識別する識別情報(例えば、Cookie)とともに、コンテンツの送信要求を、提供装置10に送信してもよい。
【0042】
取得部141は、コンテンツとともに、コンテンツの表示態様を制御する制御情報を取得する。例えば、取得部141は、コンテンツと、かかるコンテンツに対応する制御情報とを、提供装置10から受信する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語で記述されるプログラムである。
【0043】
制御情報は、例えば、取得手順と、検出手順と、表示手順とを端末装置100に実行させる。取得手順は、例えば、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを取得する手順である。検出手順は、例えば、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する手順である。表示手順は、例えば、検出手順によって第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する手順である。
【0044】
取得部141は、取得された制御情報に従って、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC2)を取得する。例えば、取得部141は、第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、第2コンテンツの送信要求を提供装置10に送信する。より具体的には、取得部141は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、Ajax等を用いた非同期通信により、第2コンテンツの送信要求を提供装置10に送信する。そして、取得部141は、送信要求に対する応答として、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを提供装置10から受信する。
【0045】
取得部141は、検出部142によって、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、Ajax等を用いた非同期通信により、端末装置100のユーザを識別する識別情報とともに、第2コンテンツの送信要求を提供装置10に送信してもよい。この点に関し、提供装置10は、端末装置100から、第2コンテンツの送信要求と、端末装置100のユーザを識別する識別情報とを受信したことに応じて、端末装置100のユーザのユーザ情報に基づいて、ユーザに推奨される動画像を特定する。そして、提供装置10は、特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを端末装置100に送信する。このようにして、取得部141は、ユーザ情報に基づいて特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを受信することができる。
【0046】
上記サムネイルに対応する動画像に関しては、提供装置10は、端末装置10のユーザのユーザ情報に基づいて、ユーザの嗜好に適した動画像を、ユーザに推奨される動画像として特定してもよい。例えば、提供装置10は、提供装置10が提供する動画サイトまたは動画アプリを介して、端末装置10のユーザの動画像の視聴履歴を、ユーザ情報として蓄積する。そして、提供装置10は、ユーザの動画像に関する嗜好を示すユーザ情報に基づいて、ユーザの嗜好に適した動画を、ユーザに推奨される動画像として特定する。
【0047】
図1に図示された例示的な実施形態において、推奨される動画像は、端末装置10のユーザのユーザ情報に基づいて特定されている。しかし、推奨される動画像は、特定の動画像に限定されない。
【0048】
一例では、推奨される動画像は、現在人気がある動画像であってもよい。このような現在人気がある動画像は、例えば、複数のユーザが所定の期間に視聴した動画像の視聴履歴に基づいて特定される。この場合、提供装置10は、複数のユーザの視聴履歴に基づいて、端末装置10の識別情報を参照することなく、現在人気がある動画像を、推奨される動画像として特定してもよい。そして、端末装置10は、推奨される動画像のサムネイルを含むコンテンツを、端末装置100に送信する。このようにして、提供装置10は、現在人気がある動画像の推奨(レコメンデーション)を行ってもよい。
【0049】
別の例では、端末装置100のユーザが視聴した動画像がシリーズものの動画像である場合には、推奨される動画像は、かかるシリーズものの動画像の続編であってもよい。この例では、提供装置10は、ユーザの動画像の視聴履歴と、動画像の続編に関する情報(例えば、シリーズのエピソードに対応する識別子を含む情報)に基づいて、動画像の続編を、推奨される動画像として特定してもよい。
【0050】
さらに別の例では、推奨される動画像は、提供装置10が提供する動画サイトの提供者が端末装置100のユーザによって視聴される動画像として所望する動画像であってもよい。この例では、提供装置10は、動画サイトの提供者がユーザによって視聴される動画像として所望する動画像を示す情報(例えば、提供者によって指定された動画像を示す情報)に基づいて、動画サイトの提供者がユーザによって視聴される動画像として所望する動画像を、推奨される動画像として特定してもよい。
【0051】
推奨される動画像は、端末装置100のユーザのデモグラフィック属性に基づいて特定されてもよい。一例では、提供装置10は、提供装置10が提供するポータルサイトを介して、ポータルサイトの検索ボックスに入力された検索クエリを受信する。この例では、提供装置10は、入力された検索クエリに基づいて決定されたデモグラフィック属性を、ユーザ情報として蓄積する。そして、提供装置10は、ユーザのデモグラフィック属性を示すユーザ情報に基づいて、ユーザの嗜好に適した動画像を特定する。このようにして、ユーザの嗜好に適した動画像が、ユーザのデモグラフィック属性に基づいて特定され得る。
【0052】
推奨される動画像は、端末装置100のユーザのネットワーク上の行動を示す行動履歴に基づいて特定されてもよい。例えば、端末装置100のユーザの商品購入履歴に基づいて特定されてもよい。一例では、提供装置10は、提供装置10が提供するショッピングサイトを介して、ショッピングサイトの商品購入履歴を、ユーザ情報として蓄積する。そして、提供装置10は、ユーザの商品に関する嗜好を示すユーザ情報に基づいて、ユーザの嗜好に適した動画像を特定する。
【0053】
例えば、ユーザがカレーのルー、ジャガイモ、人参、たまねぎを購入している場合には、提供装置10は、カレーのレシピ動画像を特定する。また、例えば、シチューのルー、ジャガイモ、人参、たまねぎを購入している場合には、提供装置10は、シチューのレシピ動画像を特定する。このようにして、ユーザの商品に関する嗜好に適した動画像が、ユーザの商品購入履歴に基づいて特定され得る。
【0054】
推奨される動画像は、端末装置100のユーザのユーザ属性と同一のユーザ属性に関連付けられた他のユーザが頻繁に視聴する動画像であってもよい。この場合、提供装置10は、複数の動画像の各々が上述の他のユーザによって視聴された回数であるユーザ属性毎の視聴回数(例えば、第nの動画像が「女性」のユーザによって視聴された回数(nは任意の自然数))に基づいて、かかる複数の動画像(例えば、第1〜第nの動画像)の中から、各ユーザ属性(例えば、「女性」)に関連付けられたユーザに推奨される動画像を特定してもよい。例えば、提供装置10は、所定のユーザ属性に対応する視聴回数が閾値を超える動画像を、かかる所定のユーザ属性に関連付けられたユーザに推奨される動画像として特定してもよい。このようにして、提供装置10は、端末装置100のユーザのユーザ属性と同一のユーザ属性に関連付けられたユーザが頻繁に視聴する動画像を、推奨される動画像として特定することができる。
【0055】
上述の他のユーザが頻繁に視聴する動画像は、ユーザ属性のカバレッジに基づいて特定されてもよい。この場合、提供装置10は、例えば、全てのユーザの数に対するかかる他のユーザの数の割合であるカバレッジに基づいて、かかる他のユーザのユーザ属性に対応する視聴回数に重みを割り当ててもよい。例えば、提供装置10は、かかる他のユーザのユーザ属性に対応する視聴回数に、カバレッジに応じた重みを乗算してもよい。一例では、重みは、カバレッジの大きさに反比例する。提供装置10は、例えば、重みを割り当てられた視聴回数が閾値を超える動画像を、上述の他のユーザが頻繁に視聴する動画像として特定してもよい。
【0056】
取得部141は、コンテンツに含まれるURL(Uniform Resource Locator)であって、動画像を取得するためのURLに基づいて、動画像の配信要求を、配信装置20に送信する。そして、取得部141は、配信要求に対する応答として、配信装置20から動画像を受信する。
【0057】
取得部141は、検出部142によって動画像のカテゴリを示すボタンにカーソルを重ねる操作が検出された場合に、非同期通信により、かかる動画像のカテゴリを示すカテゴリ情報を、提供装置10に送信してもよい。そして、取得部141は、かかる動画像のカテゴリに対応する動画像サムネイルを含む第2コンテンツを、提供装置10から受信してもよい。
【0058】
(検出部142)
検出部142は、例えば、CPUやMPU等によって、上述の制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。すなわち、検出部142は、上述の検出手順により実現される。
【0059】
検出部142は、取得部141によって取得された制御情報に従って、端末装置100のユーザがアクションを行った場合に発生するイベントを検出する。一例では、検出部142は、制御情報に含まれるイベントハンドラによって、イベントを検出する。ユーザのアクションは、例えば、コンテンツ内のオブジェクトに対する操作である。一例では、ユーザのアクションは、オブジェクトのクリック、オブジェクトに対するフォーカス、オブジェクト上のホバー等の操作である。端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、ユーザのアクションは、タップ、ロングタップ、スワイプ等の操作であってもよい。
【0060】
検出部142は、第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)内のオブジェクトに対する操作が検出されたか否かを判定する。検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出されていない間、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出されたか否かを判定する。
【0061】
検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する。例えば、検出部142は、検索ボックスであるオブジェクト(例えば、図2の検索ボックスSB1)に対する操作を検出する。より具体的には、検出部142は、検索ボックスを文字入力が可能な状態にする操作を検出する。
【0062】
検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する選択操作を検出する。一例では、端末装置100のユーザが検索ボックスをカーソルでクリックした場合に、検出部142は、検索ボックスのクリックイベントを検出する。
【0063】
検出部142は、動画像配信サーバから配信される動画像が提供される第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する。例えば、検出部142は、配信装置20から配信される動画像が提供されるコンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する。より具体的には、端末装置100のユーザによるオブジェクトに対する操作を検出する。
【0064】
検出部142は、オブジェクトにカーソルを重ねる操作である選択操作を検出してもよい。例えば、検出部142は、オブジェクトにフォーカスを当てるフォーカス操作を検出してもよい。また、例えば、検出部142は、オブジェクトにカーソルをホバーする操作を検出してもよい。言い換えると、検出部142は、オブジェクトにマウスオーバーする操作を検出してもよい。
【0065】
検出部142は、第1コンテンツ内のリンク領域に対する操作を検出してもよい。例えば、検出部142は、所定のカテゴリの動画像の一覧が表示されるコンテンツへのリンクが張られたリンク領域に対する操作を検出する。例えば、検出部142は、リンク領域にカーソルを重ねる操作を検出する。このようなリンク領域は、例えば、動画像のカテゴリを示すボタン(例えば、図2のカテゴリボタンCB1)、テキスト、または画像である。
【0066】
検出部142は、カーソルが動画プレイヤの表示領域から遠ざかるように、カーソルを移動させるカーソル操作を検出してもよい。
【0067】
(表示部143)
表示部143は、例えば、CPUやMPU等によって、上述の制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。すなわち、表示部143は、上述の表示手順により実現される。
【0068】
表示部143は、取得部141によって取得された制御情報に従って、コンテンツを表示する。一例では、制御情報に含まれるイベントハンドラによって、コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を、かかるコンテンツまたは他のコンテンツの表示態様に反映させる。
【0069】
表示部143は、検出部132によって第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC2)を第1コンテンツと重ねて表示する。例えば、表示部143は、検出部132によって、検索ボックスであるオブジェクト(例えば、図2の検索ボックスSB1)に対する操作が検出された場合に、検索ボックスによる検索の検索候補である動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを表示する。
【0070】
表示部143は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対応する位置に第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。例えば、表示部143は、オブジェクトに隣接する位置に第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。一例では、表示部143は、第2コンテンツを、検索ボックスであるオブジェクトのドロップダウンリストとして、第1コンテンツに重ねて表示する。
【0071】
表示部143は、動画像配信サーバから配信される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。例えば、表示部143は、端末装置100のユーザのユーザ情報に基づいて提案される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。より具体的には、表示部143は、取得部141によって提供装置10から受信された第2コンテンツであって、端末装置100のユーザのユーザ情報に基づいて特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示する。
【0072】
表示部143は、検出部142によってリンク領域に対する操作が検出された場合に、リンク領域に隣接する位置に第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。
【0073】
表示部143は、検出部142によって動画像のカテゴリを示すオブジェクトにカーソルを重ねる操作が検出された場合に、かかるカテゴリに対応する動画像サムネイルを含む第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示してもよい。例えば、表示部143は、取得部141によって受信されたかかる第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示してもよい。
【0074】
表示部143は、検出部142によって、カーソルが動画プレイヤの表示領域から遠ざかるように、カーソルを移動させるカーソル操作が検出された場合に、第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。例えば、表示部143は、第1コンテンツの下端または上端に、第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。表示部143は、カーソルに隣接する位置に、第2コンテンツを、ポップアップ画面として表示してもよい。
【0075】
表示部143は、動画像のサムネイルを含む画像である第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。表示部143は、動画像のサムネイルのカルーセルである第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。表示部143は、動画像に対応するGIF(Graphics Interchange Format)動画を含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示してもよい。
【0076】
表示部143は、端末装置100のユーザのユーザ情報と、選択されたオブジェクトとに基づいて提案される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを、第1コンテンツと重ねて表示してもよい。
【0077】
〔5.表示処理のフロー〕
次に、実施形態に係る端末装置100による表示処理の手順について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置100による表示処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
図4に示すように、はじめに、端末装置100は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出されたか否かを判定する(ステップS101)。そして、端末装置100は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出されていない間、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出されたか否かを判定する(ステップS101;No)。一方、端末装置100は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に(ステップS101;Yes)、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する(ステップS102)。
【0079】
例えば、端末装置100は、検索ボックスであるオブジェクトに対する操作が検出された場合に、検索ボックスによる検索の検索候補である動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを表示する。一例では、端末装置100は、検索ボックスのクリックイベントを検出したことに応じて、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを、検索ボックスのドロップダウンリストとして、第1コンテンツに重ねて表示する。
【0080】
〔6.変形例〕
上述の実施形態に係る端末装置100は、上記の実施形態以外にも、種々の異なる形態で実施されてよい。そこで、以下では、上記の端末装置100の他の実施形態について説明する。
【0081】
〔6−1.非表示の第2コンテンツ〕
上記実施形態では、取得部141は、第1コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC1)内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、第2コンテンツ(例えば、図2のコンテンツC2)の送信要求を提供装置10に送信しているが、これに限定されるものではない。
【0082】
他の実施形態では、はじめに、取得部141は、端末装置100のユーザの操作に従って、コンテンツの送信要求を、提供装置10に送信する。取得部141は、端末装置100のユーザを識別する識別情報とともに、コンテンツの送信要求を、提供装置10に送信してもよい。
【0083】
他の実施形態では、次いで、取得部141は、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツとともに、第1コンテンツを取得する。例えば、取得部141は、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツとともに、第1コンテンツを提供装置10から受信する。
【0084】
取得部141は、端末装置100のユーザのユーザ情報に基づいて特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツとともに、第1コンテンツを提供装置10から受信してもよい。この点に関し、提供装置10は、端末装置100から、第1コンテンツの送信要求と、端末装置100のユーザを識別する識別情報とを受信したことに応じて、端末装置100のユーザのユーザ情報(例えば、動画像の視聴履歴)に基づいて、ユーザの嗜好に適した動画像を特定する。そして、提供装置10は、特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツとともに、第1コンテンツを端末装置100に送信する。このようにして、取得部141は、ユーザ情報に基づいて特定された動画像のサムネイルを含む第2コンテンツとともに、第1コンテンツを受信することができる。
【0085】
その後、表示部143は、取得部141によって動画像のサムネイルを含む第2コンテンツが取得された場合に、取得された第2コンテンツを非表示にする。この場合、第2コンテンツの状態は、非表示状態である。そして、表示部143は、検出部132によって第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作が検出された場合に、第2コンテンツの状態を、非表示状態から表示状態に変更することで、第2コンテンツを表示する。
【0086】
〔6−2.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0087】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0088】
〔6−3.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100は、例えば図5に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図5は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0089】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0090】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0091】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0092】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0093】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0094】
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部140の機能を実現する。
【0095】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置100は、検出部142と、表示部143とを有する。検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する。表示部143は、検出部142によってオブジェクトに対する操作が検出された場合に、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。
【0096】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、検索ボックスであるオブジェクトに対する操作を検出する。また、実施形態に係る端末装置100において、表示部143は、検索ボックスによる検索の検索候補である動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを表示する。
【0097】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、検索ボックスを文字入力が可能な状態にする操作を検出する。
【0098】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対する選択操作である操作を検出する。
【0099】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトにカーソルを重ねる操作である選択操作を検出する。
【0100】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに対応する位置に第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。
【0101】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、第1コンテンツ内のオブジェクトに隣接する位置に第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。
【0102】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、動画像配信サーバから配信される動画像が提供される第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する。また、実施形態に係る端末装置100において、表示部143は、動画像配信サーバから配信される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを第1コンテンツと重ねて表示する。
【0103】
また、実施形態に係る端末装置100において、検出部142は、ユーザによる第1コンテンツ内のオブジェクトに対する操作を検出する。また、実施形態に係る端末装置100において、表示部143は、ユーザのユーザ情報に基づいて提案される動画像のサムネイルを含む第2コンテンツを前記第1コンテンツと重ねて表示する。
【0104】
上述した各処理により、端末装置100は、ユーザが検索キーワードを思い浮かぶことができない場合においても、ユーザが、ユーザの嗜好に適した動画像を検索することを可能にする。
【0105】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0106】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0107】
1 ネットワークシステム
10 提供装置
20 配信装置
100 端末装置
110 通信部
120 入力部
130 出力部
140 制御部
141 取得部
142 検出部
143 表示部
【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに対して有益な情報を提示する表示プログラム、表示装置及び表示方法を提供する。
【解決手段】表示プログラムは、検出手順と、表示手順とをコンピュータに実行させる。検出手順は、第1コンテンツC1内のオブジェクトに対する操作を検出する。表示手順は、検出手順によってオブジェクトに対する操作が検出された場合に、動画像のサムネイルを含む第2コンテンツC2を第1コンテンツC1と重ねて表示する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5