(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態に係る体外式超音波プローブについて、添付図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る体外式超音波プローブ及び超音波診断装置の構成を示す概略図である。
【0015】
図1は、本実施形態に係る体外式超音波プローブ(体表プローブ)10と、超音波診断装置41とを示す。なお、体外式超音波プローブ10を含めて超音波診断装置と称する場合もある。
【0016】
体外式超音波プローブ10は、体表よりアプローチし、体内の臓器などの形態を画像化する場合に用いられる。以下、体外式超音波プローブを、単に「プローブ」という。
【0017】
プローブ10は、超音波診断装置41による制御に従って、生体に対して超音波の送受波を行なう。プローブ10は、
図5に示すように、振動素子11、バッキング材12、及び被覆材17などを備える。振動素子11は、
図5に示すように、圧電素子21、音響整合層221,222を備える。なお、例えば、振動素子11は、圧電素子21を除く上記構成のいずれかを備えていなくても良く、圧電素子21とバッキング材12との間に位置する図示しないハードバック層などの構成を追加的に備えていても良い。プローブ10の振動素子11を構成する圧電素子21は、電気音響変換素子であり、送信時には電気信号を超音波(送信超音波)に変換し、又、受信時には超音波反射波(受信超音波)を電気信号(受信信号)に変換する機能を有する。
【0018】
複数の振動素子11は、第1方向(アジマス方向)D1に沿って1次元的に配列され、振動素子群を形成する。この場合、プローブ10は、1Dプローブである。
【0019】
又は、振動素子11は、第1方向D1及び第2方向(エレベーション方向)D2に沿って2次元的に配列され、振動素子群を形成する。この場合、本実施形態におけるプローブ10は、第2方向に超音波ビームを振ることができない、1.5Dプローブである。
【0020】
プローブ10は小型、軽量に構成されており、ケーブル42を介して超音波診断装置41に接続される。プローブ10にはセクタ走査型、リニア走査型、及びコンベックス走査型などがあり、診断部位に応じて任意に選択される。プローブ10の具体的な構造については
図5及び
図6を用いて後述する。なお、プローブ10は、無線通信を利用して、超音波診断装置41に信号を出力しても良い。
【0021】
超音波診断装置41は、プローブ10の動作を制御し、プローブ10の圧電素子21を駆動するための駆動パルスをプローブ10に送信する。また、超音波診断装置41は、プローブ10の動作を制御し、プローブ10の圧電素子21で変換された電気的な受信信号を受信してBモード画像などの超音波画像を生成する。
【0022】
続いて、
図2〜
図4を用いて、従来のプローブについて説明する。
【0023】
図2及び
図3は、従来のプローブの先端部分の構造を示す断面図である。具体的には、プローブ50が有する振動素子群の第1方向(アジマス方向)における幅を略二等分する断面の断面図である。
【0024】
プローブ50は、振動素子51、バッキング材52、第3音響整合層53、グランド(GND)リード54、信号線55、側面被覆材56、及び音響レンズ57を備える。
【0025】
振動素子51は、圧電素子61、第1音響整合層621、及び第2音響整合層622を備える。
【0026】
側面被覆材56は、ポリメチルペンテン(プラスティック)を材料とし、振動素子51の側面側を被覆する。
【0027】
音響レンズ57は、シリコーンゴムを材料とし、生体に接触可能な凸面を有する。音響レンズ57は振動素子で発生した超音波の第2方向(エレベーション方向)D2に関する収束に寄与する。また、音響レンズ57は、振動素子51の正面側の大半又は全体を被覆する。
【0028】
側面被覆材56と音響レンズ57は、一般的にはシリコーン接着剤で接着され、防水性が保持される。しかしながら、シリコーン接着剤の剛性は低く、シリコーン接着剤のプラスティック材料に対する接着力も低いので、側面被覆材56と音響レンズ57の堅固な接着には、ある程度大きい接着面積が必要にある。
【0029】
そのため、
図2及び
図3に示すような2種類の方法で側面被覆材56と音響レンズ57との間の接着面積が確保される。
図2は、圧電素子61の正面側に平坦な音響的無効部Eを設け、音響的無効部Eを覆うように側面被覆材56を正面側に延伸して側面被覆材56を音響レンズ57に接着する方式である。一方、
図3は、音響レンズ57を振動素子51の側面側まで延伸し、音響レンズ57の側面で側面被覆材56を音響レンズ57に接着する方式である。
【0030】
図2に示す方式では、圧電素子61の正面側に音響的無効部Eが存在する。また、
図3に示す方式では、音響レンズ57の延伸部分が外径幅を大きくする。いずれの場合にも、第2方向D2の有効口径(音響的有効口径)に対して、プローブ50の正面側の外面における第2方向D2の幅(生体接触面の幅)WBが不必要に大きくなってしまう。
【0031】
プローブ50が用いられる場合、プローブ50の生体接触面の幅WBが不必要に大きくなり、それに起因してプローブ50を用いた超音波撮影に不具合が発生する。例えば、体表から体内(心臓や肝臓などの胸部内蔵)の超音波撮影が行なわれる場合、胸部内蔵が肋骨で覆われた領域に位置するので、肋間からのスキャンが必須となる。操作者がプローブ50を大きく傾けて肋骨裏を超音波撮影する場合に、プローブ50の生体接触面の幅WBが大きいと、プローブ50の撮影領域の一部が肋間から外れて肋骨に係り易くなる。特に肝臓の超音波撮影時に異常部位が存在するかどうか分からない状況においては、プローブ50の撮影領域の一部が肋骨に係ってしまうと、肋骨裏の異常の見落としにつながる。また、プローブ50を体表に深く押しつけることになりプローブ50を押し付けられる患者の負担が大きくなる。
【0032】
図4は、胸部内蔵の超音波撮影が行なわれる場合の従来のプローブを示す図である。
【0033】
図4に示すように、プローブ50を用いて生体の超音波撮影を行なうためには、操作者は、体表にプローブ50を当て、肋骨Bの間(肋間)から生体を撮影すべくプローブ50を傾ける操作を行なう。プローブ50の生体接触面の幅WB(
図2及び
図3に図示)が大きいので、肋骨裏を撮影しようとして操作者がプローブ50を大きく傾ける場合に、プローブ50の撮影領域U1の一部が肋間から外れて肋骨Bに係り易くなり、死角が発生し易い。また、体表との接触部分(
図4に示す斜線部分)を狭めようとプローブ50を体表に深く押しつけることになりプローブ50を押し付けられる患者の負担が大きくなる。
【0034】
よって、プローブ50において生体接触面の幅WB(
図2及び
図3に図示)を小さくすることが求められる。プローブ50の生体接触面の幅WBを小さくするためには第2方向D2の有効口径を小さくする必要がある。しかしながら、第2方向D2の有効口径が減少するとプローブ50から離れた部位(深部)の画質低下や、S/N(signal to noise)比の低下を招くので、全肝の検査ができなくなるという新たな問題が発生する。
【0035】
なお、従来技術として、音響レンズとしてポリメチルペンテンが用いられ、音響媒体中に浸漬するようなプローブも存在する。ポリメチルペンテンは、音響インピーダンスが約1.6[MRayl]であり、生体にほぼ近い水の音響インピーダンスの約1.55[MRayl]に近いため、生体(水)との音響整合性は良好である。しかし、ポリメチルペンテンは、音速が約2000[m/sec]であり、水の音速の約1550[m/sec]に比べて速いので、超音波ビームの収束効果を得るためには、音響レンズ57(
図2及び
図3に図示)の生体に接触可能な凹面を含む生体接触面を有する必要がある。音響レンズ57の正面側の外面が凹面である場合、超音波撮影時にレンズ面が患者の体表に密着せず、音波の伝播が阻害される。そこで、ポリメチルペンテンのプローブが用いられる場合、音響媒体を保持するための構造体(水袋)を備える場合があるが、その場合、やはりプローブの生体接触面の幅は大きくなってしまう。
【0036】
そこで、深部画質やS/N比を維持したまま、プローブ50の生体接触面の幅WBを小さくするプローブの設計が強く要求される。
【0037】
加えて、音響レンズ57の材料であるシリコーンゴムは柔軟性があり、プローブ50を床面に誤って落下させた場合や他の機器にぶつけた場合などに、音響レンズ57が受ける衝撃が振動素子51に伝搬することで振動素子51の故障の原因となる。そこで、音響レンズ57が受ける衝撃の振動素子51への伝搬を抑制するプローブの設計が強く要求される。
【0038】
続いて、
図5〜
図8を用いて、本実施形態に係るプローブ10について説明する。
【0039】
図5は、本実施形態に係るプローブ10の先端部の構造を示す断面図である。具体的には、プローブ10が有する振動素子群の第1方向D1(
図1に図示)における幅を略二等分する断面の断面図である。
【0040】
プローブ10は、振動素子11、バッキング材12、第3音響整合層13、充填層14、グランド(GND)リード15、信号線16、及び被覆材17を備える。
【0041】
振動素子11は、例えば、圧電素子21、第1音響整合層221、および第2音響整合層222を備える。本実施形態におけるプローブ10は、腹部用コンベックス型の1Dプローブである。腹部用コンベックス型の1Dプローブは、胸部内臓、例えば心臓や肝臓の超音波撮影に用いられるものであり、特に全肝の走査が必要な場合に有効である。
【0042】
本実施形態における腹部用コンベックス型の1Dプローブは、例えば中心周波数が3〜5[MHz]程度の超音波を送信可能である。腹部用コンベックス型の1Dプローブにおける第2方向(エレベーション方向)D2の有効口径WT(
図6に図示)は、6〜12[mm]程度である。本実施形態におけるプローブ10は、音響的に有効な振動素子で構成される振動素子群のみを備えるため、有効口径WTは、第2方向における全ての振動素子の幅と一致する。つまり、プローブ10が1Dプローブである場合、有効口径WTは、単一の振動素子の第2方向における幅と一致する。
【0043】
音響整合層221,222は、圧電素子21の正面方向DFに設けられ、圧電素子21と生体との間の音響インピーダンスの差を小さくするために設けられる中間的物質である。
【0044】
バッキング材12は、振動素子11の背面側(正面方向DFの逆側)に設けられ、圧電素子21の共振を抑制することで短いパルス波を発生させるとともに、圧電素子21の背面側に発生する不要な超音波を吸収・減衰させる。
【0045】
第3音響整合層13は、振動素子11の正面方向DFに設けられ、音響整合層221,222と同様に、圧電素子21と生体との間の音響インピーダンスの差を小さくするために設けられる中間的物質である。
【0046】
充填層14は、正面側が凸面となっており、当該凸面で被覆材17と接する。充填層14は、振動素子11で発生した超音波の第2方向D2に関する収束に寄与する。
【0047】
被覆材17は、生体と接触可能な凸面を有し、単一の部材で形成され、振動素子11の正面側の全体及び側面側の少なくとも一部を被覆する。被覆材17には、従来も一部のプローブで音響レンズとして用いられてきた合成樹脂、例えば、ポリメチルペンテンが材料として用いられる。ポリメチルペンテンは、前述したように、生体(水)との音響整合性が良好である。
【0048】
被覆材17は、生体に接触可能な凸面(生体接触面)(
図6に図示)に対向する凹面を有することが好適である。その場合、両面の曲率半径は必ずしも一致している必要はない。そして、被覆材17の凹面と、振動素子11前面の平面との間に生じる空隙に充填層14が形成される。充填層14は、例えば音響レンズ57(
図2及び
図3)に比べて音速が遅く、音響インピーダンスがレンズ材と整合する材料である。
【0049】
具体的には、充填層14は、シリカ等のフィラー混入により比重を調整したシリコーン接着剤であり、被覆材17と第3音響整合層13との接着に用いられる接着剤である。被覆材17の生体接触面(
図6に図示)とそれに対向する内面とが同じ方向に湾曲しているので、被覆材17によるレンズ効果はほとんどなく、充填層14との音速差により超音波ビームの収束効果が得られる。
【0050】
次に、
図6及び
図7を用いて被覆材17の形状を説明する。
【0051】
図6は、本実施形態に係るプローブ10の被覆材17の構造を示す断面図である。
【0052】
図6の左側は、第2方向D2における振動素子群11sの幅を略二等分する断面の断面図である。
図6の右側は、第1方向D1における振動素子群11sの幅を略二等分する断面の断面図である。
【0053】
図6の右側に示す断面において、被覆材17の生体と接触可能な凸面は、第1の面17a(太い実線)と、第2の面17b(太い破線)とを有する。第1の面17aは凸面の中央に位置する中央面31(第1の面17aのうちラウンド面32を除く面)と、当該中央面31の両端に位置するラウンド面32とを有する。第1方向D1における振動素子群11sの幅を略二等分する断面P(
図6の左側に図示)において、中央面31は第1の曲率半径を有し、ラウンド面32は第2の曲率半径を有する。第2の面17bは、振動素子群11sの少なくとも一部の側面側の面である。つまり、凸面の中央面31と第2の曲面17bとの接続面は、ラウンド処理されてなる。
【0054】
図6の右側に示す断面において、生体接触面のラウンド面32の曲率半径(R)は2[mm]程度が望ましい。ラウンド面32の曲率半径が小さすぎると、超音波撮影時にプローブ10を斜めにしたときに患者に苦痛を与えてしまう。一方で、ラウンド面32の曲率半径が大きすぎると、生体接触面の第2方向D2の幅WCが第2方向の有効口径(振動素子群11sの第2方向の幅)WTより不必要に大きくなってしまう。
【0055】
そのため、本実施形態では、第1方向D1における振動素子群11sの幅を略二等分する断面における、凸面の頂点から2[mm]落ち込んだ凸面上の2点間の幅WD(
図7に図示)を規定する。
【0056】
図7は、被覆材17の凸面上の2点間の幅WDと、有効口径WTとの関係を説明するための図である。
【0057】
図7は、第1方向D1における振動素子群11sの幅を略二等分する断面における被覆材17の第1及び第2の面を、第1方向から見た図である。
図7に示すように、被覆材17の凸面は、緩やかな曲面である中央面31と、曲率半径が2[mm]のラウンド面32とを含む。
【0058】
中央面31は緩やかな曲面であるので、中央面31及びラウンド面32の接点から、ラウンド面32の曲率中心(曲率円の中心)への向きは、凸面の頂点から2[mm]落ち込む向きにほぼ平行とみなせる。よって、図示しないが、ラウンド面32の曲率半径のなす角が仮に直角の場合、凸面の頂点から2[mm]落ち込んだ凸面上の2点間の幅WDと第2方向D2における振動素子群11sの幅(有効口径WT)との差(WD−WT>0[mm])は4[mm]となり、片側の差がラウンド面32の曲率半径と同一の2[mm]となる。
【0059】
しかし、実際には、
図7に示すように、両方の第2の面17bは、互いに平行する構造ではなく背面側に向かって第2方向D2の幅が増大する構造であるので、ラウンド面32の曲率半径のなす角は鋭角となる。ラウンド面32の曲率半径のなす角が小さいほど、幅WDと、第2方向D2における振動素子群11sの幅との差は、4[mm]を超えて設定されることになる。
【0060】
患者Oの体表への接触性を考慮した、ラウンド面32の曲率半径のなす角とするために、
図7に示すように、幅WDが有効口径WTより大きくなるように構成される被覆材17は、幅WDと、第2方向D2における有効口径WTとの差(WD−WT>0[mm])が5[mm]以下となるように構成される。幅WDと有効口径WTとの片側の差を、最大で2.5[mm]程度とすることが好適である。
【0061】
ここで、被覆材17の先端部の正面方向DFの厚みは、薄すぎると強度が不足し、落下衝撃時に亀裂などの故障が生じ、また、ポリメチルペンテンとしての成型も困難である。一方で、被覆材17の正面方向DFの厚みが厚すぎると超音波の減衰が大きくなり、感度低下につながり、また、生体との音速の違いによる屈折の影響が大きくなってしまう。被覆材17の減衰係数は、周波数にほぼ比例するので、被覆材17の正面方向DFの厚みは、被覆材17内の波長に対する相対値で規定することが好適であり、当該波長の1.5〜3倍とする。
【0062】
なお、被覆材17は、第2方向D2の有効口径WTが、従来のプローブ50(
図2及び
図3に図示)の有効口径に比較して小さいサイズ、例えば、6〜12[mm]となるように構成されてもよい。有効口径を小さくすることで、中央面31の第2方向D2の幅を小さくできるので、操作性の向上をさらに効果的にするためである。前述したように有効口径WTが減少すると、深部画質やS/N比が低下されるようにも思われる。しかしながら、深部画質やS/N比の低下は被覆材17(ポリメチルペンテン)と充填層14(シリコーンゴム)の減衰係数の差によって補償されるので、実質的には腹部の一般的な撮影に対して問題なく使用できる画質及びS/N比を維持できる。
【0063】
また、より高画質を求めるために、第2方向D2にも圧電素子21を配列し、口径切り替えや独立の遅延、ゲイン制御を行なう1.5Dプローブも存在する。1.5Dプローブにおいては、6〜12[mm]という最適な最大有効口径を保って深部画質を最適化することで、最大限にプローブ10の操作性を向上することが可能である。
【0064】
図8は、胸部内蔵の超音波撮影が行なわれる場合のプローブ10を示す図である。
【0065】
図8に示すように、プローブ10を用いて生体の超音波撮影を行なうためには、操作者は、体表にプローブ10を当て、肋骨Bの間(肋間)から生体を撮影すべくプローブ10を傾ける操作を行なう。生体接触面の幅WC(
図6に図示)が従来の生体接触面の幅WB(
図2及び
図3に図示)より小さいので、肋骨裏を撮影しようとして操作者がプローブ10を大きく傾ける場合にも、プローブ10の撮影領域U2が肋間から外れて肋骨Bに係り難くなり、死角が発生し難い。また、体表との接触部分(
図8に示す斜線部分)を狭めようとプローブ10を体表に深く押しつけることになっても、従来のものよりプローブ10を押し付けられる患者の負担が小さくなる。
【0066】
なお、生体接触面のラウンド面31の曲率半径が2[mm]の場合において、幅WDと、第2方向D2における有効口径WTとの差(WD−WT>0[mm])が5[mm]以下というプローブ10の構造について説明したが、その場合に限定されるものではない。例えば、生体接触面のラウンド面32の曲率半径が2[mm]以外の場合であってもよい。又は、生体接触面の中央面31及びラウンド面32が一続きのスプライン曲線によって形成される面であってもよい。
【0067】
本実施形態に係る体外式超音波プローブ10によると、深部画質やS/N比を維持したまま、生体接触面の幅WCを小さくすることができる。その結果、操作者によるプローブ10の操作性が向上され、プローブ10を押し付けられる患者の負担が軽減される。
【0068】
また、本実施形態に係る体外式超音波プローブ10によると、振動素子11への衝撃の伝搬を抑制するものである。その結果、プローブ10の振動素子11の衝撃に起因する故障のリスクが低減される。
【0069】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。