【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明のガス料金体系の構築方法は、
ガス会社の顧客である各ガス消費者に提示しているガス料金の現行料金体系に関する情報と、各ガス消費者の所定期間のガス使用量およびガス使用料金に関する情報とに基づき作成された第1データベースをコンピュータに内蔵あるいは外付けの記憶部に記憶保持し、
前記コンピュータは、標準料金算出要求が入力されると、表示装置の表示画面上に、x軸にガス使用量、y軸にガス料金を取ったxy座標面を表示すると共に、前記第1データベースの記憶情報に基づき、当該xy座標面上に、各ガス消費者を表す点をプロットし、
前記xy座標面上にプロットした各ガス消費者を表す点の数が、予め設定されている所定の割合で上下に分かれるように標準料金ラインを生成し、生成した前記標準料金ラインを前記xy座標面上に表示し、
標準料金設定要求が入力されると、前記標準料金ラインを、ガス使用料についての標準料金体系として、前記記憶部に設定することを特徴としている。
【0012】
本発明の方法では、ガス会社の顧客について過去のガス料金が所定の割合で上下に位置するように、標準料金ラインを設定している。例えば、各種の割引料金の適用を考慮して、上下に1:2の割合となるように標準料金ラインを引くことができる。この割合を適切な値に設定することにより、標準料金に対する割引料金の適用を行い、各顧客のガス使用状況に対応した適切なガス料金設定を行うことができる。また、ガス会社は、現行料金体系に比べて収益が大幅に減少するなどの不都合も回避できる。このように、割合を適切に設定することにより、現行料金体系による実績に基づき、簡単に適切な標準料金ラインの初期設定を行うことができるので便利である。
【0013】
ここで、初期設定した標準料金ラインが適切であるか否かを容易に判断できるようにするために、前記コンピュータは、収益算出要求が入力されると、前記標準料金体系を用いて前記ガス会社の各ガス消費者のガス使用料金の総収益を算出し、当該総収益を、前記現行料金体系による前記ガス使用料金の総収益と共に、前記表示画面上に表示させるようにすればよい。総収益を比較することにより、ガス会社の担当者等は、初期設定した標準料金ラインが過去の実績と比較して適切であるか否かを確認できる。
【0014】
初期設定した標準料金ラインを変更できるようにするために、コンピュータは、ライン変更要求が入力されると、前記表示画面上において、前記標準料金ライン上に位置する1つ、あるいは複数のポイントをx軸方向あるいはy軸方向、または双方の方向に移動させ
て前記標準料金ラインを変更できるようにすればよい。
【0015】
この場合においても、前記コンピュータは、変更後の前記標準料金ラインを用いて前記ガス使用料金の総収益を算出して表示させ、ガス会社の担当者等に表示内容を確認させる。変更後の標準料金ラインが適切である場合には、ライン更新要求を入力させるようにする。前記コンピュータは、ライン更新要求が入力されると、前記記憶部に設定されている前記標準料金体系を、変更後の標準料金ラインによって規定される標準料金体系に更新すればよい。
【0016】
標準料金ラインは、例えば、ガス使用量が増加するに伴って、料金単価が安くなるような折れ線によって規定することができる。この場合の前記標準料金ラインは、前記所定期間におけるガス使用量が、0から第1ポイントまでの第1区間を規定する第1ライン、第1ポイントから第2ポイントまでの第2区間を規定する第2ライン、および、第2ポイント以上の第3区間を規定する第3ラインを含み、前記第1、第2ポイントを移動させると前記標準料金ラインが変更されるように構成できる。
【0017】
また、標準料金ラインの変更(更新)を簡単に行うことができるように、操作を画面上において行えるようにすることが望ましい。そのために、前記コンピュータは、前記表示画面上に表示した操作ボタン、あるいは、当該表示画面上における操作者による前記第1、第2ポイントのドラッグ操作による前記ライン更新要求に応じて、前記第1ポイントおよび前記第2ポイントを移動させて前記標準料金ラインを変更するように構成される。
【0018】
ここで、標準料金体系に対する割引料金メニューとしては、用途別(ガス器具別)の割引料金メニューを採用することができる。例えば、コンロ使用のガス料金は値引き率が零の標準単価とし、ガス給湯器使用のガス料金、ガス暖房器使用のガス料金、特定の時間帯(指定時間帯)において使用されるガス料金などを標準単価に対して所定の値引き率で値引いた割引単価とした割引料金メニューを採用することができる。
【0019】
この場合には、前記記憶部に第2データベースが保持される。第2データベースには、ガス使用量のうち、コンロによって消費される厨房帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を標準単価とし、給湯器具によって消費される給湯帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を給湯割引単価とし、暖房器具によって消費される暖房帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を暖房割引単価とし、予め定めた指定時間帯に消費される指定時間帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を指定時間帯割引単価とすると、給湯割引単価を用いる給湯割引料金メニュー、暖房割引単価を用いる暖房割引料金メニュー、指定時間割引単価を用いる指定時間割引料金メニューのうちの1つ、2つ、あるいは全てを採用した特別料金体系が含まれる。
【0020】
また、この場合には、コンピュータは、前記標準料金算出要求が入力されると、前記割引単価のうち、少なくとも、最低単価によるガス使用料金を表す最低料金ラインを、前記標準料金ラインと共に前記表示画面上に表示することが望ましい。
【0021】
このようにすれば、表示画面上には、標準料金ラインと最低料金ラインの2本の料金ラインが表示される。また、必要に応じて、他の割引単価による料金ラインを表示することもできる。いずれに場合においても、ガス料金体系が、2本あるいは数本の料金ラインに集約された形態で表示されるので、ガス料金体系を視覚により分かり易い状態で表示できる。例えば、値引き可能な範囲は、標準料金ラインと最低料金ラインの間であることが分かり、割引料金メニューを採用した場合に、標準料金に対して、ガス使用量に応じてどの程度の割引が得られるのかを視覚により定性的に認識できるので便利である。さらに、LPガス情報センター価格を表すライン、都市ガス価格(熱量換算)を表すラインを重ねて
表示すれば、標準料金体系(標準料金ライン)の適否、割引料金メニューの適否を、各ラインを比較することにより目視により簡単に認識できるので便利である。
【0022】
ここで、上記のような用途別の割引料金メニューを採用する場合には、ガス会社の顧客のそれぞれのガス使用量における用途別の使用量が分かっていないと、どの程度の割引単価にすればよいのかが不明である。
【0023】
本発明者等は、先に引用した特許文献1〜3において、ガス使用量の分計機能を備えたカウンタを提案している。このような分計カウンタを用いることにより、ガス使用量を分計して、用途別のガス使用量を算出可能である。しかしながら、分計カウンタ機能が備わっていない顧客については、所定期間毎のガス使用量の積算値が分かるのみである。
【0024】
そこで、本発明においては、分計カウンタ機能が備わっている顧客における過去のガス使用状況、すなわち、ガス使用量およびその用途別の使用量についてのデータを用いて、用途別のガス使用量が不明な顧客について、用途別のガス使用量を推定し、これに基づき、用途別の割引料金メニューを採用した場合のガス会社の総収益を推定して、割引料金メニューの適否を判断できるようにしている。
【0025】
すなわち、本発明では、前記記憶部に第3データベースが保持されている。第3データベースには、過去における複数のガス消費者によるガス使用状況に基づき、各ガス消費者を、所定の期間におけるガス使用量に応じて複数の使用量区間に分け、各使用量区間における各ガス消費者のガス使用量の分計値である、前記厨房帯使用量、給湯帯使用量、暖房帯使用量、指定時間帯使用量の使用割合と、各使用量区間における各ガス消費者が選択した前記特別料金体系に含まれる前記の各メニューの選択割合とが格納されている。前記コンピュータは、前記収益算出要求が入力されると、前記標準料金体系に基づく前記総収益を表示すると共に、前記第1データベースの格納情報に基づき、前記ガス会社から提供された前記ガス消費者毎に、前記複数の使用量区間に分け、前記使用割合および前記選択割合に基づき、前記標準料金体系に前記特別料金体系を採用した場合における前記ガス会社が得られるガス使用料金の総収益を推定して表示させるように構成されている。
【0026】
この場合には、更に、前記コンピュータは、前記現行料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益と前記標準料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益との差に関する収益指標、および、前記現行料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益と前記標準料金体系に前記特別料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益との差に関する収益指標を表示させるようにすることが望ましい。
【0027】
このように、本発明の方法では、割引料金メニューを採用した場合における収益を推定できるので、現行料金体系の場合の収益と比較することにより、ガス会社にとって最も適切な割引料金メニューを客観的に選択することができる。
【0028】
この場合において、さらに、前記第3データベースには、所定期間毎の用途別使用量平均データが格納されており、前記用途別使用量平均データには、コンロを備えたガス消費者であるコンロ世帯、コンロおよび給湯器を備えたガス消費者であるコンロ給湯世帯、および、コンロ、給湯器および暖房器を備えたガス消費者であるコンロ給湯暖房世帯のそれぞれの所定期間毎のガス使用量平均値と、コンロ給湯世帯における前記厨房帯使用量および前記給湯帯使用量の割合と、コンロ給湯暖房世帯における前記厨房帯使用量、前記給湯帯使用量および前記暖房帯使用量の割合とが含まれており、前記コンピュータは、ガス拡販目標値要求が入力されると、前記ガス会社において、前記標準料金体系に前記特別料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益と、今後のガス増販量と、今後の前記コンロ給湯世帯の新規獲得数または前記コンロ給湯暖房世帯の新規獲得数との間の対応関係を、
前記第1、第2および第3データベースの内容に基づき算出して表示するようになっていることが望ましい。
【0029】
このようにすれば、ガス拡販目標値(ガス増販量、給湯世帯等の目標獲得数)を客観的に知ることができるので極めて便利である。
【0030】
一方、本発明によるガス料金体系の構築方法を採用すれば、顧客にとっても分かり易い形態でガス料金体系を提示することができ、顧客に適した割引料金メニューを簡単に選択することが可能になる。
【0031】
すなわち、本発明の方法においては、前記コンピュータは、料金メニュー表示要求が入力されると、前記表示画面上に、グラフ、標準料金一覧表、および、特別料金メニュー一覧表を表示し、前記グラフには、x軸にガス使用量、y軸にガス料金を取ったxy平面上に、前記標準料金ラインと、前記給湯割引単価によるガス使用量に対するガス料金を表す給湯割引料金ライン、前記暖房割引単価によるガス使用量に対するガス料金を表す暖房割引料金ライン、および、前記指定時間割引単価によるガス使用量に対するガス料金を表す指定時間割引料金ラインを表示し、前記標準料金一覧表には、基本料金および標準単価を表示し、前記特別料金メニュー一覧表には、前記給湯割引単価、前記暖房割引単価、前記指定時間割引単価を表示する。また、特別料金メニュー選択要求が入力されると、前記標準料金体系および選択された特別料金メニューに基づき、前記ガス消費者のガス使用料金の算出に用いるガス料金体系を決定し、前記記憶部に記憶保持するように構成されている。
【0032】
多数本のラインによって各種のガス料金体系が表示されている場合とは異なり、値引きのない標準料金体系を表す標準料金ラインを上限として、その下側に、最低価格ライン(最も値引き率の大きな割引単価のライン)が表示され、標準料金ラインと最低価格ラインの間には、1本、2本程度の割引料金ラインが表示される。したがって、顧客は、割引料金ラインのいずれかを選択した場合に、どの程度のガス料金になるのかを感覚的に知ることができ、多数種類の料金体系から顧客に適したものを選択する場合に比べて、ガス料金体系の全体を分かりやすく表示することができる。また、上限を表す標準料金ラインによって上限価格が明確化されているので、顧客にとっては安心して適切な料金体系を選択できる。
【0033】
ガス会社にとっては、上限価格が具体的に表示されるのみであり、割引料金メニューとの組み合わせによって各種の料金体系を採用でき、そのような料金体系における具体的な金額が表示されているわけではないので、ガス会社間において値引き競争等の望ましくない状況の発生も回避できる。よって、インターネット等への公開が進んでいないLPガス料金価格の公開、公示が促進されることが期待できる。
【0034】
次に、本発明は、上記のガス料金体系構築方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
ガス会社の顧客である各ガス消費者に提示しているガス料金の現行料金体系と、各ガス消費者の所定期間のガス使用量およびガス使用料金とに関する情報に基づき、第1データベースを作成してコンピュータに内蔵あるいは外付けの記憶部に記憶保持するステップと、
前記コンピュータは、標準料金算出要求が入力されると、表示装置の表示画面上に、x軸にガス使用量、y軸にガス料金を取ったxy座標面を表示すると共に、前記第1データベースの記憶情報に基づき、当該xy座標面上に、各ガス消費者を表す点をプロットするステップと、
前記xy座標面上にプロットした各ガス消費者を表す点の数が、予め設定されている所
定の割合で上下に分かれるように標準料金ラインを生成し、生成した前記標準料金ラインを前記xy座標面上に表示するステップと、
標準料金設定要求が入力されると、前記標準料金ラインを、ガス使用料についての標準料金体系として、前記記憶部に設定するステップとを、
コンピュータに実行させることを特徴としている。
【0035】
本発明において、収益算出要求が入力されると、前記標準料金体系を用いて前記ガス会社の各ガス消費者のガス使用料金の総収益を算出し、当該総収益を、前記現行料金体系による前記ガス使用料金の総収益と共に、前記表示画面上に表示するステップと、
ライン変更要求が入力されると、前記表示画面上において、前記標準料金ライン上に位置する1つ、あるいは複数のポイントをx軸方向あるいはy軸方向、または双方の方向に移動させて前記標準料金ラインを変更するステップと、
変更後の前記標準料金ラインを用いて前記ガス使用料金の総収益を算出して表示するステップと、
ライン更新要求が入力されると、前記記憶部に設定されている前記標準料金体系を、変更後の標準料金ラインによって規定される標準料金体系に更新するステップとを、
コンピュータに実行させることを特徴としている。
【0036】
本発明において、前記標準料金ラインは、前記所定期間におけるガス使用量が、0から第1ポイントまでの第1区間を規定する第1ライン、第1ポイントから第2ポイントまでの第2区間を規定する第2ライン、および、第2ポイント以上の第3区間を規定する第3ラインを含み、
前記第1、第2ポイントを移動させる操作入力があると、前記第1〜第3ラインの向き、長さが変わり、これらのラインによって規定される前記標準料金ラインを変更するステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0037】
本発明のガス料金体系構築用コンピュータプログラムは、前記表示画面上に表示した操作ボタン、あるいは、当該表示画面上における操作者による前記第1、第2ポイントのドラッグ操作による前記ライン更新要求に応じて、前記第1ポイントおよび前記第2ポイントを移動させて前記標準料金ラインを変更するステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0038】
本発明のガス料金体系構築用コンピュータプログラムは、
前記記憶部には第2データベースが保持され、当該第2データベースに、ガス使用量のうち、コンロによって消費される厨房帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を標準単価とし、給湯器具によって消費される給湯帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を給湯割引単価とし、暖房器具によって消費される暖房帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を暖房割引単価とし、予め定めた指定時間帯に消費される指定時間帯使用量であると推定されるガス使用量の単価を指定時間帯割引単価とすると、給湯割引単価を用いる給湯割引料金メニュー、暖房割引単価を用いる暖房割引料金メニュー、指定時間割引単価を用いる指定時間割引料金メニューのうちの1つ、2つ、あるいは全てを採用した特別料金体系が含まれている場合において、
前記標準料金算出要求が入力されると、前記割引単価のうちの最低単価によるガス使用料金を表す最低料金ラインを、前記標準料金ラインと共に前記表示画面上に表示するステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0039】
本発明のガス料金体系構築用コンピュータプログラムは、
前記記憶部には第3データベースが保持され、当該第3データベースに、
過去における複数のガス消費者によるガス使用状況に基づき、各ガス消費者を、所定の期間におけるガス使用量に応じて複数の使用量区間に分け、
各使用量区間における各ガス消費者のガス使用量の分計値である、前記厨房帯使用量、給湯帯使用量、暖房帯使用量、指定時間帯使用量の使用割合と、各使用量区間における各ガス消費者が選択した前記特別料金体系に含まれる前記の各メニューの選択割合とが格納されている場合に、
前記収益算出要求が入力されると、前記標準料金体系に基づく前記総収益を表示すると共に、前記第1データベースの格納情報に基づき、前記ガス会社から提供された前記ガス消費者毎に、前記複数の使用量区間に分け、前記使用割合および前記選択割合に基づき、前記標準料金体系に前記特別料金体系を採用した場合における前記ガス会社が得られるガス使用料金の総収益を推定して表示させるステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0040】
本発明のガス料金構築用コンピュータプログラムは、前記現行料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益と前記標準料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益との差に関する収益指標、および、前記現行料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益と前記標準料金体系に前記特別料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益との差に関する収益指標を表示させるステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0041】
本発明のガス料金体系構築用コンピュータプログラムは、
前記第3データベースに所定期間毎の用途別使用量平均データが格納されており、
前記用途別使用量平均データには、コンロを備えたガス消費者であるコンロ世帯、コンロおよび給湯器を備えたガス消費者であるコンロ給湯世帯、および、コンロ、給湯器および暖房器を備えたガス消費者であるコンロ給湯暖房世帯のそれぞれの所定期間毎のガス使用量平均値と、コンロ給湯世帯における前記厨房帯使用量および前記給湯帯使用量の割合と、コンロ給湯暖房世帯における前記厨房帯使用量、前記給湯帯使用量および前記暖房帯使用量の割合とが含まれている場合に、
ガス拡販目標値要求が入力されると、前記ガス会社において、前記標準料金体系に前記特別料金体系を採用した場合のガス使用料金の総収益と、今後のガス増販量と、今後の前記コンロ給湯世帯の新規獲得数または前記コンロ給湯暖房世帯の新規獲得数との間の対応関係を、前記第1、第2および第3データベースの内容に基づき算出して表示するステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0042】
本発明のガス料金体系構築用コンピュータプログラムは、
料金メニュー表示要求が入力されると、前記表示画面上に、グラフ、標準料金一覧表、および、特別料金メニュー一覧表を表示するステップと、
前記グラフには、x軸にガス使用量、y軸にガス料金を取ったxy座標面上に、前記標準料金ラインと、前記給湯割引単価によるガス使用量に対するガス料金を表す給湯割引料金ライン、前記暖房割引単価によるガス使用量に対するガス料金を表す暖房割引料金ライン、および、前記指定時間割引単価によるガス使用量に対するガス料金を表す指定時間割引料金ラインを表示するステップと、
前記標準料金一覧表には、基本料金および標準単価を表示するステップと、
前記特別料金メニュー一覧表には、給湯割引単価、前記暖房割引単価、前記指定時間割引単価を表示するステップと、
特別料金メニュー選択要求が入力されると、
前記標準料金体系および選択された特別料金メニューに基づき、前記ガス消費者のガス使用料金の算出に用いるガス料金体系を決定し、前記記憶部に記憶保持するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴としている。