(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1シートと前記第2シートは、各シートに座る利用者が前記奥行き方向において互いに向き合うことが可能なように、前記第1座面及び前記第2座面が前記奥行き方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シートユニット。
前記第1シートと前記第2シートは、前記奥行き方向と直交するシート幅方向において横並びになるように、配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シートユニット。
前記足置き面は、前記第2座面の奥行き方向おいて、その基端が前記第2座面の先端よりも基端側に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗り物用シートユニット。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の鉄道車両用シートにおいては、大人が利用することを前提としたものであり、シートの座面が比較的高い状態である。このため、大人よりも体の小さい子供が当該シートを利用する際に、シートに座るための座り動作がしにくいとともに、座っても足が床面につかないことがあり、立ち上がり動作がしにくく、シートを快適に利用することができない。さらには、子供が当該シートから立ち上がる際にシートの座面から落ちる虞がある。
【0005】
このような問題を解決するために、子供が利用することを前提とし床面から座面までの高さを低くした子供用シートを設けることが考えられるが、この場合、当該子供用シートを大人が利用するには座面が低すぎて、利用することができない。このため、シートを利用しようとする多くの利用者の中に子供がいない場合、当該子供用シートが利用されずに残るため、この分だけ、シートの利用者人数が少なくなるという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、子供及び大人のいずれでも快適に座ることが可能であり、利用者人数の低下を防ぐことが可能な乗り物用シートユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の乗り物用シートユニットは、乗り物内に配置され、少なくとも2つのシートを有する乗り物用シートユニットであって、前記2つのシートのうちの一方のシートであって、利用者の体を下支えするための第1座面を有する第1シートと、前記2つのシートのうちの他方のシートであって、利用者の体を下支えするための第2座面、及び、鉛直方向において床面と前記第2座面との間に配置され、前記第2座面に座る当該利用者の足を置くことが可能な足置き面を有し、前記第1シートに隣接して配置された第2シートとを備えている。そして、前記第2座面の奥行きは、前記第1座面の奥行きよりも小さく、前記足置き面は、前記第2座面の奥行き方向において、先端が前記第2座面の先端から突出した位置に配置されており、前記第2座面の奥行き方向において、前記第2座面の基端から前記足置き面の先端までの長さが、前記第1座面の奥行き以下である。
【0008】
これによると、体の小さな子供(利用者)が第2シートを利用する際に、足を足置き面に置いてから第2座面に座ることが可能となり、第2座面に座った状態でも当該子供が足を足置き面に置くことが可能となる。このため、子供でも座り及び立ち上がり動作がし易くなって第2シートを快適に利用することが可能となる。さらに、子供が第2座面から立ち上がる際の安全面も向上する。また、第2座面に体の大きな大人(利用者)が座った場合でも、第2座面の基端から足置き面の先端までの長さが第1座面の奥行き以下であるため、当該足置き面が邪魔にならずに大人が足を床面に置くことが可能となる。このように、子供及び大人のいずれでも第2シートを快適に利用することが可能となる。この結果、利用者人数の低下を防ぐことが可能となる。
【0009】
本発明において、前記第2座面の前記床面からの高さが、前記第1座面の前記床面からの高さよりも高いことが好ましい。これにより、体の小さな子供(利用者)が第2座面に座ったときに、第1座面に座る大人との目線の高低差が小さくなる。
【0010】
また、本発明において、前記第1シートと前記第2シートは、各シートに座る利用者が前記奥行き方向において互いに向き合うことが可能なように、前記第1座面及び前記第2座面が前記奥行き方向に並んで配置されていることが好ましい。これにより、各シートに座る利用者が奥行き方向において互いに向き合うことが可能となる。
【0011】
また、本発明において、前記第1シートと前記第2シートは、前記奥行き方向と直交するシート幅方向において横並びになるように、配置されていることが好ましい。これにより、各シートに座る利用者がシート幅方向において横並びに座ることが可能となる。
【0012】
また、本発明において、前記第2シートは、上面に前記足置き面が形成された足置き台を有しており、前記足置き台の前記第1シートと対向する側面には、前記床面から上方に延在し且つ前記奥行き方向と直交するシート幅方向に延在した窪みが形成されていることが好ましい。これにより、第1シートと第2シートの奥行き方向の間隔を狭くしても、第1座面に座る大人のつま先が足置き台の側面に接触しにくくなる。
【0013】
また、本発明において、前記足置き面は、前記第2座面の奥行き方向おいて、その基端が前記第2座面の先端よりも基端側に配置されていることが好ましい。これにより、足置き面の奥行き方向の長さを確保することが可能となり、子供が足置き面に足を置きやすくなり、座り及び立ち上がり動作がよりし易くなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の乗り物用シートユニットによると、体の小さな子供(利用者)が第2シートを利用する際に、足を足置き面に置いてから第2座面に座ることが可能となり、第2座面に座った状態でも当該子供が足を足置き面に置くことが可能となる。このため、子供でも座り及び立ち上がり動作がし易くなって第2シートを快適に利用することが可能となる。さらに、子供が第2座面から立ち上がる際の安全面も向上する。また、第2座面に体の大きな大人(利用者)が座った場合でも、第2座面の基端から足置き面の先端までの長さが第1座面の奥行き以下であるため、当該足置き面が邪魔にならずに大人が足を床面に置くことが可能となる。このように、子供及び大人のいずれでも第2シートを快適に利用することが可能となる。この結果、利用者人数の低下を防ぐことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の第1実施形態である乗り物用シートユニット1について、
図1及び
図2を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるシートユニット1は、鉄道車両に採用されたものであるが、鉄道車両以外の自動車、バス、航空機、船舶などのあらゆる乗り物に採用することが可能である。
【0017】
鉄道車両100は、
図1に示すように、進行方向(
図1中左右方向)Aに長尺な車体101を有する。車体101内には、複数組のシートユニット1が設けられている。
図1においては、4組のシートユニット1を示している。4組のシートユニット1は、進行方向Aと直交する水平な車幅方向Bにおいて、通路103を挟んで2つずつ配置されている。また、通路103を挟んで車幅方向Bの各側に配置された2つのシートユニット1は、進行方向Aに沿って隣接して配置されている。これら2つのシートユニット1は、当該2つのシートユニット2の進行方向A及び車幅方向Bの中心点Gに対して、点対称に配置されている。
【0018】
シートユニット1は、
図1に示すように、2つの第1シート2と、第1シート2に隣接して配置された二人掛け用の第2シート3とで構成されている。2つの第1シート2は、車幅方向Bにおいて、互いに密着して横並びに配置されている。なお、2つの第1シート2はともに同じ構成であるため、1つの第1シート2について説明する。
【0019】
第1シート2は、
図2に示すように、着座部21と、背もたれ部22とを有し、大人E1が利用するのに適したサイズとなっている。なお、大人E1は、身長が155cm〜165cmの範囲を想定したものである。着座部21は、車体101の車幅方向Bに対向する一対の側壁のうちの一方に直接的に支持された座部フレーム(不図示)と、座部フレームを覆う座部クッション21aとで構成されている。
【0020】
着座部21の上面には、利用者の体を下支えするための座面21bが構成されている。この座面21bの奥行きL1(座面21bの進行方向(奥行き方向)Aの先端から基端までの長さ)は、例えば、40cm〜50cmの範囲であって、本実施形態においては43cmである。また、座面21bの車幅方向(シート幅方向)Bの幅は、例えば、40cm〜60cmの範囲であって、本実施形態においては45cmである。また、座面21bの床面102からの高さH1は、例えば、40cm〜50cmの範囲であって、本実施形態においては43cmである。なお、座部クッション21aは、
図2(a)に示すように、座面21bが進行方向Aにおいて先端側が基端側(背もたれ部22側)よりもやや高くなるように傾斜して構成されている。座面21bの床面102からの高さH1は、座面21bに利用者が座ったときに、座面21bの床面102からの高さが最も低くなる部分において、利用者が座面21bに座っていないときの床面102からの高さをいう。つまり、座面21bの床面102からの高さH1は、座面21bにおいて最も低い位置(すなわち、
図2に示すように、進行方向Aにおいて座面21bの中央よりもやや基端側寄りの部分)から床面102までの高さである。背もたれ部22は、着座部21の座部フレームの基端に連結固定された背もたれフレーム(不図示)と、当該背もたれフレームを覆う背もたれクッション22aとで構成されている。なお、座面21bの進行方向Aの基端は、背もたれ部22に最も近い端部であり、座面21bの進行方向Aの先端は、背もたれ部22から最も離れた端部である。
【0021】
第2シート3は、
図2に示すように、着座部31と、背もたれ部32と、足置き台34とを有し、大人E1及び大人E1よりも体の小さい子供E2が利用するのに適したサイズとなっている。なお、子供E2は、身長が115cm〜125cmの範囲を想定したものである。着座部31は、車体101の車幅方向Bに対向する一対の側壁のうちの一方に直接的に支持された座部フレーム(不図示)と、座部フレームを覆う座部クッション31aとで構成されている。
【0022】
着座部31の上面には、利用者の体を下支えするための座面31bが構成されている。この座面31bの奥行きL2(座面31bの進行方向(奥行き方向)Aの先端から基端までの長さ)は、例えば、20cm〜50cmの範囲であって、本実施形態においては30cmである。つまり、座面31bの奥行きL2は、座面21bの奥行きL1の半分よりも大きく、当該奥行きL1よりも小さい。なお、座面31bの奥行きL2は、座面21bの奥行きL1の1/4以上あればよい。こうすれば、子供E2及び大人E1のいずれでも快適に利用することが可能となる。また、座面31bの車幅方向(シート幅方向)Bの一人分の幅は、例えば、40cm〜60cmの範囲であって、本実施形態においては45cmである。なお、本実施形態における着座部31は二人掛け用であるため、一人分の幅を2倍すればよい。また、座面31bの床面102からの高さH2は、例えば、40cm〜60cmの範囲であって、本実施形態においては45cmである。座部クッション31aは、
図2に示すように、座面31bがほぼフラットになるように構成されている。座面31bの床面102からの高さH2も、座面31bに利用者が座ったときに、座面31bの床面102からの高さが最も低くなる部分において、利用者が座面31bに座っていないときの床面102からの高さをいう。つまり、座面31bの床面102からの高さH2は、
図2に示すように、進行方向Aにおいて座面31bの中央よりもやや基端側寄りの部分(ちょうど利用者の臀部と接触する部分)から床面102までの高さである。このような座面31bの床面102からの高さH2は、座面21bの床面からの高さH1よりも若干高い。なお、座面31bの床面102からの高さH2は、座面21bの床面からの高さH1と同じであってもよい。さらには、座面31bの高さH2は、座面21bの高さH1の4/5以上であればよい。こうすれば、子供E2及び大人E1のいずれでも快適に利用することが可能となる。背もたれ部32は、着座部31の座部フレームの基端に連結固定された背もたれフレーム(不図示)と、当該背もたれフレームを覆う背もたれクッション32aとで構成されている。なお、座面31bの進行方向Aの基端は、背もたれ部32に最も近い端部であり、座面31bの進行方向Aの先端は、背もたれ部32から最も離れた端部である。
【0023】
足置き台34は、床面102上に形成され、車幅方向Bに沿って延在した略直方体形状を有している。また、足置き台34は、基端が背もたれ部32の下方の位置まで進行方法Aに沿って延在している。進行方向Aにおいて、足置き台34の第1シート2と対向する側面34bには、窪み34cが形成されている。この窪み34cは、床面102から足置き台34の上端近傍まで上方に延在し、且つ車幅方向Bに全幅に亘って延在している。
【0024】
また、足置き台34の上面は、
図2(a)に示すように、第2シート3の座面31bに座った子供E2が足を置くことが可能な足置き面34aである。足置き面34aも、座面31bと同様に二人分の幅を有しているが、一人分の幅は、座面31bの一人分のシート幅とほぼ同様である。つまり、足置き面34aの幅も、一人分の幅を2倍すればよい。また、足置き面34aの床面102からの高さH3は、例えば、5cm〜25cmの範囲であって、本実施形態においては15cmである。つまり、足置き面34aは、鉛直方向Cにおいて、床面102と座面31bとの間に配置されている。
【0025】
また、足置き面34aは、進行方向A(座面31bの奥行き方向に平行な方向)において、先端が座面31bの先端から突出した位置に配置されている。さらに、足置き面34aは、進行方向Aにおいて、その基端が座面31bの先端よりも基端側に配置されている。そして、進行方向Aにおいて、座面31bの基端から足置き面34aの先端までの長さL4が、本実施形態においては39cmである。このように長さL4は、座面21bの奥行きL1以下となっておればよい。これにより、第2シート3は、
図2(a)に示すように、座面31bに大人E1が座った場合、当該大人E1が足置き面34aに足を置かずに、床面102に置くようなサイズとなっている。つまり、第2シート3は、子供及び大人のいずれでも利用することが可能であり、車幅方向Bに二人の利用者(大人及び子供のいずれか)が座ることが可能な二人掛け用のシートである。なお、足置き面34aの進行方向Aの基端は、背もたれ部32に最も近い端部であり、足置き面34aの進行方向Aの先端は、背もたれ部32から最も離れた端部である。
【0026】
本実施形態においては、進行方向Aに沿って隣接する2つの第2シート3は、
図1及び
図2(a)に示すように、座面31bに座る利用者が互いに反対方向を向くように、背もたれ部32同士、着座部31の基端同士、足置き台34の基端同士などが互いに接続されて一体的に形成されている。
【0027】
本実施形態における進行方向Aは、第1シート2の座面21b及び第2シート3の座面31bの奥行き方向に対応している。また、本実施形態の車幅方向は、第1シート2の座面21b及び第2シート3の座面31bのシート幅方向に対応している。
【0028】
以上に述べたように、本実施形態のシートユニット1によると、体の小さな子供(利用者)E2が第2シート3を利用する際に、足を足置き面34aに置いてから座面31bに座ることが可能となり、座面31bに座った状態でも当該子供E2が足を足置き面34aに置くことが可能となる。このため、子供E2でも座り及び立ち上がり動作がし易くなって第2シート3を快適に利用することが可能となる。さらに、子供E2が足置き面34aに足を置いた状態で座面31bから立ち上がることが可能となり、子供E2が座面31bから立ち上がる際の安全面も向上する。また、座面31bに体の大きな大人(利用者)E1が座った場合でも、座面31bの基端から足置き面34aの先端までの長さL4が座面21bの奥行きL1以下であるため、当該足置き面34aが邪魔にならずに大人E1が足を床面102に置くことが可能となる。このように、第2シート3には、子供E2及び大人E1のいずれでも快適に利用することが可能となる。この結果、利用者人数の低下を防ぐことが可能となる。
【0029】
また、座面31bの床面102からの高さH2が、座面21bの床面102からの高さH1よりも高い。これにより、体の小さな子供(利用者)E2が座面31bに座ったときに、座面21bに座る大人との目線の高低差が小さくなる。
【0030】
また、第1シート2と第2シート3は、各シート2,3に座る利用者が進行方向A(座面21b,31bの奥行き方向)において互いに向き合うことが可能なように、座面21b及び座面31bが進行方向Aに並んで配置されている。これにより、各シート2,3に座る利用者が進行方向Aにおいて互いに向き合うことが可能となる。
【0031】
また、第2シート3は、上面に足置き面34aが形成された足置き台34を有しており、足置き台34の第1シート2と対向する側面34bには、窪み34cが形成されている。これにより、第1シート2と第2シート3の進行方向Aの間隔を狭くしても、座面21bに座る大人E1のつま先が足置き台34の側面34bに接触しにくくなる。
【0032】
また、足置き面34aは、進行方向Aにおいて、その基端が座面31bの先端よりも基端側に配置されている。これにより、足置き面34aの進行方向Aの長さをある程度確保することが可能となる。このため、子供E2が、足置き面34aに足を置きやすくなり、座り及び立ち上がり動作がよりし易くなる。
【0033】
続いて、本発明の第2実施形態である乗り物用シートユニット201について、
図3を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるシートユニット201も、鉄道車両に採用されたものであるが、鉄道車両以外の自動車、バス、航空機、船舶などのあらゆる乗り物に採用することが可能である。なお、上述の第1実施形態と同様なものについては、同符号で示し、説明を省略する。
【0034】
図3に示すように、本実施形態におけるシートユニット201は、2つの第1シート202と、1つの第2シート203とを有している。2つの第1シート202は、進行方向Aに沿って互いに離隔して配置されている。第2シート203は、進行方向Aにおいて、2つの第1シート202間に配置されている。つまり、第1シート202と第2シート203とが進行方向Aに沿って交互に配置されている。また、第1シート202と第2シート203は、利用者が車体101の内側(室内側)を向いて進行方向A(シート幅方向)に横並びに座ることが可能なように、配置されている。
【0035】
2つの第1シート202は、ともに同じ構成を有しているため、1つの第1シート202について説明する。第1シート202は、
図3に示すように、着座部221と、背もたれ部222とを有している。着座部221は、車体101の車幅方向Bに対向する一対の側壁のうちの一方から内側(室内側)に突出して形成された座部フレーム(不図示)と、座部フレームを覆う座部クッション221aとで構成されている。
【0036】
着座部221の上面には、利用者の体を下支えするための座面221bが構成されている。この座面221bの奥行きL5(座面221bの車幅方向(奥行き方向)Bの先端から基端までの長さ)は、第1実施形態の座面21bの奥行きL1と同様である。また、座面221bの進行方向(シート幅方向)Aの幅も、第1実施形態の座面21bの幅と同様である。また、座面221bの床面102からの高さH4も、第1実施形態の座面21bの床面102からの高さH1と同様である。なお、座部クッション221aも、座部クッション21aと同様に、
図3(b)に示すように、座面221bが車幅方向Bにおいて先端側(室内側)が基端側(背もたれ部222側)よりもやや高くなるように傾斜して構成されている。座面221bの床面102からの高さH4は、座面221bに利用者が座ったときに、座面221bの床面102からの高さが最も低くなる部分において、利用者が座面221bに座っていないときの床面102からの高さをいう。つまり、座面221bの床面102からの高さH4は、座面221bにおいて最も低い位置(すなわち、
図3(b)に示すように、車幅方向Bにおいて座面221bの中央よりもやや基端側寄りの部分)から床面102までの高さである。背もたれ部222は、着座部221の座部フレームの基端に連結固定され且つ車体101の側壁に固定された背もたれフレーム(不図示)と、当該背もたれフレームを覆う背もたれクッション222aとで構成されている。なお、座面221bの車幅方向Bの基端は、背もたれ部222に最も近い端部であり、座面221bの車幅方向Bの先端は、背もたれ部222から最も離れた端部である。
【0037】
第2シート203は、
図3に示すように、着座部231と、背もたれ部232と、足置き台234とを有する。着座部231は、車体101の側壁から内側(室内側)に突出して形成された座部フレーム(不図示)と、座部フレームを覆う座部クッション231aとで構成されている。
【0038】
着座部231の上面には、利用者の体を下支えするための座面231bが構成されている。この座面231bの奥行きL6(座面231bの車幅方向(奥行き方向)Bの先端から基端までの長さ)は、第1実施形態の座面31bの奥行きL2と同様である。つまり、座面231bの奥行きL6も、座面221bの奥行きL5の半分よりも大きく、当該奥行きL5よりも小さい。なお、座面231bの奥行きL6も、座面221bの奥行きL5の1/4以上あればよい。こうすれば、子供E2及び大人E1のいずれでも快適に利用することが可能となる。また、座面231bの進行方向(シート幅方向)Aの幅も、第1実施形態の座面31bの一人分の幅と同様である。また、座面231bの床面102からの高さH5は、第1実施形態の座面31bの床面102からの高さH2と同様である。座部クッション231aは、
図3(c)に示すように、座面231bがほぼフラットになるように構成されている。座面231bの床面102からの高さH5も、座面231bに利用者が座ったときに、座面231bの床面102からの高さが最も低くなる部分において、利用者が座面231bに座っていないときの床面102からの高さをいう。つまり、座面231bの床面102からの高さH5は、
図3(c)に示すように、車幅方向Bにおいて座面231bの中央よりもやや基端側寄りの部分(ちょうど利用者の臀部と接触する部分)から床面102までの高さである。このような座面231bの床面102からの高さH5は、座面221bの床面102からの高さH4よりも若干高い。なお、座面231bの床面102からの高さH5も、座面221bの床面からの高さH4と同じであってもよい。さらには、座面231bの高さH5は、座面221bの高さH4の4/5以上であればよい。こうすれば、子供E2及び大人E1のいずれでも快適に利用することが可能となる。背もたれ部232は、着座部231の座部フレームの基端に連結固定され且つ車体101の側壁に固定された背もたれフレーム(不図示)と、当該背もたれフレームを覆う背もたれクッション232aとで構成されている。なお、座面231bの車幅方向Bの基端は、背もたれ部232に最も近い端部であり、座面231bの車幅方向Bの先端は、背もたれ部232から最も離れた端部である。
【0039】
足置き台234は、床面102上に形成され、基端が車体101の側壁に接続されるように車幅方向Bに沿って延在した略直方体形状を有している。足置き台234の車体101の内側に近い側面234bには、窪み234cが形成されている。この窪み234cは、床面102から足置き台234の上端近傍まで上方に延在し、且つ進行方向Aに沿って延在している。
【0040】
また、足置き台234の上面は、
図3(c)に示すように、第2シート203の座面231bに座った子供E2が足を置くことが可能な足置き面234aである。足置き面234aの進行方向Aの幅は、座面231bのシート幅よりも若干大きく形成されている。また、足置き面234aの床面102からの高さH6は、第1実施形態の足置き面34aの床面102からの高さH3と同様である。つまり、足置き面234aは、鉛直方向Cにおいて、床面102と座面231bとの間に配置されている。
【0041】
また、足置き面234aは、車幅方向B(座面231bの奥行き方向に平行な方向)において、先端が座面231bの先端から突出した位置に配置されている。さらに、足置き面234aは、車幅方向Bにおいて、その基端が座面231bの先端よりも基端側に配置されている。そして、車幅方向Bにおいて、座面231bの基端から足置き面234aの先端までの長さL8が、第1実施形態の座面31bの基端から足置き面34aの先端までの長さL4と同様である。このように本実施形態における長さL8は、座面221bの奥行きL5以下となっておればよい。これにより、第2シート203は、座面231bに大人E1が座った場合、当該大人E1が足置き面234aに足を置かずに、床面102に置くようなサイズとなっている。つまり、第2シート203も、第1実施形態と同様に、子供及び大人のいずれでも利用することが可能である。なお、足置き面234aの車幅方向Bの基端は、背もたれ部232に最も近い端部であり、足置き面234aの車幅方向Bの先端は、背もたれ部232から最も離れた端部である。
【0042】
本実施形態における進行方向Aは、第1シート202の座面221b及び第2シート203の座面231bのシート幅方向に対応している。また、本実施形態の車幅方向Bは、第1シート202の座面221b及び第2シート203の座面231bの奥行き方向に対応している。
【0043】
以上に述べたように、本実施形態のシートユニット201においても、体の小さな子供(利用者)E2が第2シート203を利用する際に、足を足置き面234aに置いてから座面231bに座ることが可能となり、座面231bに座った状態でも当該子供E2が足を足置き面234aに置くことが可能となる。このため、子供E2でも座り及び立ち上がり動作がし易くなって第2シート203を快適に利用することが可能となる。さらに、子供E2が足置き面234aに足を置いた状態で座面231bから立ち上がることが可能となり、子供E2が座面231bから立ち上がる際の安全面も向上する。また、座面231bに体の大きな大人(利用者)E1が座った場合でも、座面231bの基端から足置き面234aの先端までの長さL8が座面221bの奥行きL5以下であるため、当該足置き面234aが邪魔にならずに大人E1が足を床面102に置くことが可能となる。このように、第2シート203には、子供E2及び大人E1のいずれでも快適に利用することが可能となる。この結果、利用者人数の低下を防ぐことが可能となる。なお、第1実施形態と同様な構成については、同じ効果を得ることができる。
【0044】
また、第1シート202と第2シート203は、進行方向(シート幅方向)Aにおいて横並びになるように、配置されている。これにより、各シート202,203に座る利用者が進行方向Aにおいて横並びに座ることが可能となる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の第1実施形態においては、シートユニット1を構成する第1シート2と第2シート3は、利用者が進行方向Aにおいて互いに向き合うことが可能なように配置されているが、利用者が進行方向Aに沿って同じ方向を向くように配置されていてもよいし、利用者が進行方向Aにおいて互いに反対方向を向くように配置されていてもよい。また、第1シート2と第2シート3とが車幅方向Bに並んで配置されていてもよい。これにより、各シート2,3に座る利用者が車幅方向Bにおいて横並びに座ることが可能となる。
【0046】
また、上述の第2実施形態においては、シートユニット201が2つの第1シート202と1つの第2シート203とで構成されているが、特にその数を限定するものではない。例えば、第1シート202が3以上設けられていてもよいし、第2シート203が2以上設けられていてもよい。また、第1シート202と第2シート203とが同じ数だけ設けられていてもよい。また、第1シート202と第2シート203は、進行方向Aに沿って配置されておれば、どのような順で配置されていてもよい。
【0047】
また、足置き面34a,234aの基端が、奥行き方向において、座面31b,231bの先端と足置き面34a,234aの先端との間に配置されていてもよい。つまり、足置き面34a,234aの基端が、奥行き方向において、座面31b,231bの先端と同じ位置もしくは座面31b,231bの先端と足置き面34a,234aの先端との間に配置されていてもよい。
【0048】
また、足置き台34,234の側面34b,234bに窪み34c,234cが形成されていなくてもよい。
【0049】
上述の各実施形態におけるシートユニット1,201は、鉄道車両以外のあらゆる乗り物にも採用することが可能である。これにおいても、上述と同様の効果得ることができる。