【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、組織の中で針構造を展開するための方法およびシステムを提供する。針構造は、場合によっては、単一の針を備えるが、ほとんどの場合、以下でさらに詳細に説明されるように、複数の針または針およびタインアセンブリを備える。針構造は、通常、治療を組織に送達することを目的としており、最も典型的には、無線周波数エネルギー、プラズマエネルギー、治療超音波エネルギー、マイクロ波エネルギー、熱、低温(低温処置)、または他のエネルギーを送達して、標的組織あるいは組織内の標的生体構造を切除するか、または別様に改変するように構成されている。代替として、針構造はまた、薬剤または他の物質送達、細切除去術、または針構造を使用して達成することができる他の組織処置を提供することもできる。
【0013】
本発明の方法およびシステムは、患者の子宮内の筋腫を処置するために特に好適であり、針構造および撮像トランスデューサ、典型的には、超音波撮像トランスデューサを支持するプローブが、経膣的または経頸管的に子宮に導入され、または他の場合においては、子宮または他の器官あるいは組織標的の中へ、その外部を通して腹腔鏡下で導入される。プローブは、以下でさらに詳細に説明されるように、切除エネルギーを筋腫に送達するように子宮内で操作される。本発明のほとんどの実施形態では、針構造は、実際の組織における針の実際の展開に先立って、組織のリアルタイム画像上で「仮想的に」展開される。組織内の処置限界および/または安全限界もまた、針構造の実際の展開に先立って決定され、随意に調整される。他の実施形態では、針構造の実際の位置が追跡されてもよく、対応する処置限界および/または安全限界が、リアルタイムで画面上に投影されてもよい。全ての実施形態では、処置が開始される前に処置限界および安全限界をチェックすることができる。
【0014】
本発明の方法およびシステムはさらに、仮想展開のパラメータが仮想画像を使用して選択されると、針構造が実際に、仮想展開構成に合致する場所および/またはパターンで実際の組織の中に展開されることを提供する。第1の例示的実施形態では、そのような展開は、リアルタイム画像上の仮想展開中にプローブ上の「停止部」または他の機械的要素を操作することによって達成される。停止位置は、実際の針展開位置に対応し(停止部は、典型的には、針構造が特定の場所に特定のパターンで展開されることを可能にする制限としての役割を果たす)、本システムは、停止位置と、システムコントローラに供給されるかまたはそれによって生成されるエネルギー送達データとに基づいて、処置限界および/または安全限界を計算する。本システムは、代替として、または加えて、子宮内の処置プローブおよび/または針構造の位置を追跡してもよく、したがって、処置を行う医師によってプローブが移動させられ、針構造が前進させられると、組織のリアルタイム画像上に投影される処置限界および安全限界が計算および/または更新されることを可能にする。第1の例示的実施形態では、いったん処置領域および/または安全限界が、処置される生体構造に対してリアルタイム画像上に適正に位置付けられると、医師がプローブを定位置で保持し、初期撮像および処置の設定段階中にプローブの中に事前設定された、その「停止」位置(単数または複数)に到達するまで、針構造を展開してもよい。場合によっては、医師が処置プローブ上の制御部を使用して画面上で処置限界および/または安全限界を操作すると、停止部が、自動的に設定され得る。代替実施形態では、医師は、仮想投影を予見することなく、リアルタイムで安全限界および/または処置限界を視認しながら、プローブを操作し、針構造を前進させてもよい。
【0015】
例示的実施形態では、少なくとも1本の主要または中心針が、処置プローブから展開され、複数のタインまたは二次針が、主要または中心針(単数または複数)から展開される。ほとんどの場合、プローブの中心軸に沿ってプローブのシャフトから遠位に展開される単一の主要針がある。次いで、複数のタインが、遠位に分岐するパターンで単一の針から前進させられる。他の実施形態では、複数の針またはタインが、主要または中心針を使用することなく、プローブから前進させられてもよい。そのような場合において、針またはタインは、典型的には、遠位に前進させられると3次元アレイに拡張または分岐する。
【0016】
撮像され、後に処置され得る、例示的な解剖学的特徴は、筋腫、腫瘍、被包性組織塊、偽被包性組織塊、および同等物を含む。本発明にとって特に興味深いこととして、プローブは、子宮の中に位置付けられてもよく、針構造は、子宮の子宮筋層組織内に位置する筋腫に近接する、または筋腫内の場所に展開されてもよい。そのような場合において、本明細書で説明されるエネルギー媒介処置によって損傷され得る子宮筋層および/または他の敏感な解剖学的特徴を包囲する漿膜を撮像することも望ましい。
【0017】
本明細書で使用される場合、処置領域は、(「停止部」によって設定されるか、または針構造が展開されるときにリアルタイムで計算されるかのいずれかの)針構造展開構成、およびシステムコントローラによって設定されるか、またはそれに入力されるエネルギー送達パラメータに基づいて、システムコントローラによって計算される処置限界によって画定される。選択された場所において選択されたパターンで展開される針構造によって送達されるエネルギーまたは他の治療は、切除または他の治療結果を達成するように、標的組織を効果的に処置する。したがって、以下で説明されるように、処置領域が、システムのリアルタイム画像ディスプレイ上で見られるような処置される生体構造を少なくとも部分的に包囲するように、プローブならびに針構造停止部(単数または複数)および/または実際の針構造を操作することが望ましい。
【0018】
本明細書でさらに使用される場合、安全領域は、システムによって計算される安全限界によって画定される。処置領域と同様に、安全限界は、医師によって処置プローブ上で設定または調整された針構造「停止部」および/または実際の針構造の位置、ならびにシステムコントローラに入力されるか、またはそれによって設定されるエネルギー送達パラメータに基づいて、計算される。安全限界は、組織を損傷する危険性が低減されるかまたは完全に排除される組織処置領域の限界を超える最小閾値距離に安全限界が設定されるという点で、処置限界とは異なる。
【0019】
本発明の第1の側面では、組織の中で針構造を展開するための方法は、処置される組織の表面付近に、例えば、子宮の子宮筋層の上の子宮壁に隣接して、展開可能な針構造を有する処置プローブを位置付けることを含む。典型的には、処置プローブによって支持される超音波アレイ等の撮像トランスデューサを使用して、組織のリアルタイム画像が提供され、コントローラに接続されるディスプレイ上に投影される。リアルタイム画像は、筋腫等の処置される解剖学的特徴を含む。処置領域および安全領域のうちの少なくとも1つが、針構造の展開に先立って、リアルタイム画像上に投影される。次いで、処置領域および/または安全領域の限界のサイズおよび/また位置が、依然として針構造の展開に先立って、リアルタイム画像上で調整される。処置領域および/または安全領域の限界(単数または複数)が、処置される生体構造に対してリアルタイム画像上で適正に位置付けられた後に、針構造は、プローブから組織の中へ展開されることにより。限界が調整された後の投影された処置/安全限界内で処置を提供する。
【0020】
処置領域および/または安全領域の限界は、いくつかの方法で移動させるか、または調整することができる。医師によるプローブの第1の手動移動は、画面上に投影された処置/安全限界(単数または複数)に対して、画面上に投影された組織および生体構造のリアルタイム画像を移動させる。画面上に投影された処置限界および/または安全限界の位置(単数または複数)が、針構造の計算された位置に依存するため、プローブ自体の移動が、リアルタイム画像内で計算された針位置を移動させることが理解される。子宮の中の処置プローブのそのような全体移動に加えて、プローブ上の制御部によって、例えば、プローブ上に提供される針停止要素を手動で位置付けることによって、リアルタイム画像上に投影された処置領域または安全領域の位置を調整することができる。針停止要素は、針が実際に組織の中に展開されるときに、針が針停止部によって決定される位置に正確に位置するように、針構造の少なくとも1本の針を展開することに物理的制限を提供する。展開に先立って、針停止部自体の位置は、システムコントローラによって追跡され、処置限界および/または安全限界の位置(単数または複数)を計算するために使用される。
【0021】
特定の実施形態では、プローブ上の1つ以上のセンサが、投影された限界を再配置および/またはサイズ変更するために、停止部(単数または複数)の移動を追跡する。例えば、回転センサを標的ノブ上に提供することができ、それによって、ノブが回転させられるときに、処置領域が増大および縮小し、歯車列が停止部を移動させる主ねじを回す。したがって、停止部に連結されるセンサが、投影された安全/処置限界を追跡する。
【0022】
代替として、他の実施形態では、処置限界および/または安全限界の位置(単数または複数)およびサイズ(単数または複数)は、キーボード、ジョイスティック、マウス、タッチパネル、タッチスクリーン、または同等物等の適切なインターフェースを使用して、コントローラおよび/またはディスプレイ画面上で調整されてもよい。いったん処置限界および/または安全限界が画面上に適正に(仮想的に)位置付けられると、コントローラは、処置プローブ上の針構造の展開を制御することができる。例えば、コントローラは、針/タイン停止部を位置付けるようにプローブ上のサーボモータを位置付けることができ、または停止構造を使用することなく針/タインを直接位置付けることができる。
【0023】
針停止部に加えて、プローブは、通常、複数のタインが針から前進させられ得る範囲を決定するタイン停止部を有する。本開示は、概して、単一のタイン停止部を指すが、他の実施形態は、複数のタイン停止部を採用してもよく、個々のタインは、個別に制御されるか、または全体未満のグループで制御されてもよい。タイン停止部が調整されるとコントローラが処置限界または安全限界のサイズを計算することができるように、タイン停止部は、システムコントローラによって監視されるように構成される。加えて、いったん処置限界および/または安全限界の所望の位置およびサイズが決定されると、タイン停止部は、エネルギーが針構造を通して送達されるときに、所望の処置/安全限界内で処置を提供するパターンでタインが物理的に展開されるように、タインの進行を制限するよう作用する。
【0024】
いったん針停止部およびタイン停止部が設定され、針構造が停止部によって画定される制限まで組織中で前進させられると、組織を処置するように、エネルギーが針構造を通して送達されてもよい。エネルギーは、当然ながら、処置領域および/または安全領域限界を計算するために使用された処置出力および/または処置時間で送達される。いくつかの実施形態では、(針/タイン位置に加えて)医師によって選択された出力、時間、および/または他の処置パラメータに基づいて、コントローラが処置限界または安全限界の位置またはサイズを調整することが可能である。このようにして、針/タイン位置ならびにエネルギー送達の出力および時間の両方が、処置限界または安全限界の位置またはサイズを計算するために考慮される。代替として、展開された針構造を通して、薬剤送達、組織細切除去術、および他の治療を送達することができる。
【0025】
随意に、処置限界および/または安全限界の位置および/またはサイズが調整されている間に、仮想針場所情報をリアルタイム画像上に投影することができる。例えば、針場所情報は、針先端(単数または複数)の投影された位置または他の針位置情報を示すようにリアルタイム画像上に投影される複数の基準またはマーカーを備えることができる。他の場合においては、針が組織を通って進行するにつれて(但し、実際の展開の前に)、針の長さの完全な画像を投影することが可能である。針場所情報は、当然ながら、好ましくは、プローブ停止部が調整されるにつれて更新され、針展開後に針があるであろう場所を医師が把握することを可能にする。
【0026】
本発明の別の側面では、組織中の解剖学的特徴を処置するためのシステムは、リアルタイム画像ディスプレイと、処置プローブと、処置プローブ上の位置付け可能な停止構造とを備える。処置プローブは、展開可能な針構造および撮像トランスデューサを支持し、トランスデューサは、リアルタイム画像ディスプレイに接続可能である。プローブ上の位置停止構造は、(1)リアルタイム画像ディスプレイ上に投影される処置領域または安全領域の位置またはサイズのうちの少なくとも1つを制御し、(2)組織の後続の処置が処置領域および/または安全領域内にあるように、針構造の展開を物理的に制限する。
【0027】
例示的な針構造は、針と、針から前進させられ得る複数のタインとを備える。タインは、針から前進させられると遠位に分岐するパターンを成し、停止構造は、典型的には、針停止要素と、別個のタイン停止要素とを備える。針停止要素は、リアルタイム画像ディスプレイ上に投影される処置領域または安全領域の位置を少なくとも部分的に制御し、タイン停止要素は、リアルタイム画像ディスプレイ上に投影される処置領域または安全領域のサイズを少なくとも部分的に制御する。
【0028】
処置システムは、随意に、エネルギーを針構造に送達するためにプローブに接続可能であるコントローラをさらに備えてもよく、本システムは、コントローラによって送達されるエネルギーレベル、および処置プローブ上のセンサによって追跡され得る停止要素(単数または複数)の位置の両方に基づいて、投影された処置サイズまたは投影された安全領域サイズを制御するように構成される。
【0029】
本発明のさらなる側面では、撮像および治療送達システムは、近位端、遠位端を有する撮像シャフトと、遠位端における撮像トランスデューサとを備える撮像構成要素を備える。遠位端および近位端を有する針シャフトと、シャフト上またはシャフト内に往復可能に配置される針構造とを備える針構成要素は、撮像シャフトに取り外し可能に付着するように構成され、シャフトは、それぞれの軸が平行である状態で並んで位置する。
【0030】
特定の実施例では、撮像シャフト上の撮像トランスデューサは、撮像シャフトの遠位端において枢動可能に取り付けられ、針シャフトの遠位端は、針シャフトが撮像シャフトに取り付けられるときに、枢動可能に取り付けられた撮像トランスデューサの近位に配置される。針シャフト内の針構造は、典型的には、針シャフトの軸に沿って遠位に往復し、撮像トランスデューサは、針シャフトが撮像シャフトに取り付けられるときに、針シャフトの軸から離れる方へ枢動する。撮像構成要素はさらに、撮像シャフトの近位端に取り付けられる撮像ハンドル区分を備えてもよく、針構成要素はさらに、針シャフトの近位端に取り付けられる針ハンドル区分を備えてもよい。そのような実施形態では、撮像ハンドル区分および針ハンドル区分は、典型的には、針シャフトが撮像シャフトに取り付けられると、完全なハンドルを形成する。撮像ハンドル区分は、通常、撮像トランスデューサを外部撮像ディスプレイに接続するように構成された回路を保持する内部を有し、針ハンドル区分は、タイン針構造を前進させるための機構を含み、撮像ハンドル区分は、通常、撮像シャフトに対して撮像トランスデューサを枢動するための機構をさらに備える。
【0031】
本発明のなおもさらなる側面では、組織の中で針から複数のタインを展開するための方法は、処置される解剖学的特徴を含む組織のリアルタイム画像をディスプレイ上に提供することを含む。針は、典型的には、遠位方向に、解剖学的特徴に近接して組織内へ貫通させられ、タインは、針からさらに組織内へ展開される。前の実施形態と同様に、タインは、典型的には、処置される組織の量を増加させるように、針から遠位に前進させられると半径方向に分岐する。処置限界および安全限界のうちの少なくとも1つが、タイン展開に応答してディスプレイ上に投影される。ディスプレイ上に投影される処置限界および/または安全限界のサイズおよび/または形状を変化させるように、タイン展開の範囲を調整することができる。前の実施形態とは対照的に、医師は、生体構造の画像上に安全限界および/または処置限界を前もって仮想的に投影させることなく、針およびタインを位置付けることができる。代わりに、実際に展開された針およびタイン構成を使用して、後続の処置が安全かつ効果的であることを医師が満足するまで、リアルタイム画像上に安全限界および/または処置限界を位置付け、かつ再配置することに、実際の針およびタイン展開は、依拠することができる。実際の針およびタイン展開に加えて、当然ながら、投影された処置限界および/または安全限界はまた、以前に議論された仮想限界の投影と類似する様式で、処置の意図された出力および時間の長さに依存する。許容可能なサイズおよび/または安全限界が達成された後、処置がタインを通して送達されてもよい。特定の実施形態では、タインの展開は、針およびタインを展開するために使用されるプローブ上の針/タイン展開機構の中のセンサを介して追跡されてもよい。そのような場合において、針を貫通させることは、組織内へ貫通させられたプローブから針を前進させることを含む。通常、ディスプレイ上で投影された安全限界および/または処置限界を決定する際に、プローブからの針展開の範囲も依拠される。
【0032】
本発明のなおもさらなる側面では、組織中の解剖学的特徴を処置するためのシステムは、コントローラに接続されるリアルタイムディスプレイを備える。本システムは、処置限界および安全限界のうちの少なくとも1つのサイズをディスプレイ上に投影して調整する。コントローラおよびディスプレイに接続可能である展開可能な針構造および撮像トランスデューサを有する処置プローブが提供される。処置プローブは、少なくとも1つのサーボ駆動モータを支持し、少なくとも1つのサーボ駆動モータは、コントローラに接続され、コントローラによって駆動される。コントローラは、サーボモータを駆動して、針構造を位置付けることにより、処置限界によって画定される領域にわたって効果的であり、安全限界を有意に超えて拡張しない処置を提供するように構成される。
【0033】
本システムの特定の実施形態では、針構造は、針と、遠位に分岐するパターンで針から前進可能な複数のタインとを備えてもよい。少なくとも1つのサーボモータは、針を駆動する第1のサーボモータと、複数のタインを駆動する第2のサーボモータとを備えてもよい。本システムは、通常、ユーザがディスプレイ上で処置限界および/または安全限界のサイズおよび/または位置を仮想的に調整することを可能にするように構成されるユーザインターフェースを備える。場合によっては、以前に説明されたように、インターフェースは、処置プローブ自体の上にあってもよい。他の場合においては、インターフェースは、針構造を実際に位置付ける前に、ユーザが針構造を仮想的に位置付けることを可能にするようにコントローラに接続される、より従来的なキーボード、マウス、ローラボール、タッチスクリーン、音声起動、または同等物を備えてもよい。なおも他の実施形態では、処置プローブは、針構造を位置付けるためのサーボモータおよび/または針構造が展開された範囲を検出するためのセンサを備えてもよい。そのような場合において、ユーザは、(安全限界および/または処置限界の仮想投影を生成することなく)サーボを使用して針構造を位置付け得、安全限界および/または処置限界がシステムコントローラによって計算されて投影されると、それらを観察してもよい。全ての場合において、本システムは、針構造の展開が安全限界および/または処置限界の要件を満たすことが確認された後のみ、エネルギーまたは他の処置を送達するために使用されることができる。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
撮像および治療送達システムであって、前記システムは、
近位端および遠位端を有する撮像シャフトと、前記シャフトの前記遠位端における撮像トランスデューサとを備える撮像構成要素と、
遠位端および近位端を有する針シャフトと、前記シャフト上または前記シャフト内に往復可能に配置された針構造とを備える針構成要素と
を備え、前記針シャフトは、前記撮像シャフトに取り外し可能に付着するように構成され、前記シャフトは、それぞれの軸が略平行である状態で並んで位置する、撮像および治療送達システム。
(項目2)
前記撮像シャフト上の前記撮像トランスデューサは、前記撮像シャフトの前記遠位端において枢動可能に取り付けられ、
前記針シャフトの前記遠位端は、前記針シャフトが前記撮像シャフトに取り付けられているときに、前記枢動可能に取り付けられた撮像トランスデューサの近位に配置され、
前記針シャフト内の前記針構造は、前記針シャフトの前記軸に沿って遠位に往復し、
前記撮像トランスデューサは、前記針シャフトが前記撮像シャフトに取り付けられているときに、前記針シャフトの前記軸から離れる方へ枢動する、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記撮像構成要素はさらに、前記撮像シャフトの近位端に取り付けられた撮像ハンドル区分を備え、前記針構成要素はさらに、前記針シャフトの近位端に取り付けられた針ハンドル区分を備え、前記撮像ハンドル区分および針ハンドル区分はともに、前記針シャフトが前記撮像シャフトに取り付けられると、完全なハンドルを形成する、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記撮像ハンドル区分は、回路を保持する内部を有し、前記回路は、前記撮像トランスデューサを外部撮像ディスプレイに接続するように構成され、前記針ハンドル区分は、タイン針構造を前進させるための機構を含む、項目3に記載のシステム。
(項目5)
組織における解剖学的特徴を処置するためのシステムであって、前記システムは、
コントローラに接続されたリアルタイムディスプレイと、
処置限界および安全限界のうちの少なくとも1つを前記ディスプレイ上で投影および調整するための手段と、
前記コントローラおよびディスプレイに接続可能である、展開可能な針構造および撮像トランスデューサを有する処置プローブと、
前記コントローラに接続される前記処置プローブ上の少なくとも1つのサーボ駆動モータであって、前記コントローラは、前記サーボモータを駆動して、前記針構造を位置付けることにより、前記処置限界を網羅しかつ前記安全限界を超えて拡張しない処置を提供するように構成されている、サーボ駆動モータと
を備える、システム。
(項目6)
前記処置プローブの前記針構造は、針と、遠位に分岐するパターンで前記針から前進可能な複数のタインとを備える、項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記少なくとも1つのサーボモータは、前記針を駆動する第1のサーボモータと、前記複数のタインを駆動する第2のサーボモータとを備える、項目6に記載のシステム。
(項目8)
前記投影手段は、ユーザが前記ディスプレイ上で前記処置限界および/または安全限界のサイズおよび/または位置を仮想的に調整することを可能にするように構成されたユーザインターフェースを備える、項目5に記載のシステム。
(項目9)
前記インターフェースは、前記処置プローブ上にある、項目8に記載のシステム。
(項目10)
組織における解剖学的特徴を処置するためのシステムであって、前記システムは、
リアルタイム画像ディスプレイと、
展開可能な針構造および撮像トランスデューサを有する処置プローブであって、前記トランスデューサは、前記リアルタイム画像ディスプレイに接続可能である、処置プローブと、
前記処置プローブ上の位置付け可能な停止構造であって、前記プローブ上の前記停止構造の位置は、(1)前記リアルタイム画像ディスプレイ上に投影される処置領域または安全領域の位置およびサイズのうちの少なくとも1つを制御し、(2)前記組織の後続の処置が前記投影された処置領域および/または安全領域内にあるように、前記針構造の展開を物理的に制限する、停止構造と
を備える、システム。
(項目11)
前記処置プローブの前記針構造は、針と、遠位に分岐するパターンで前記針から前進可能な複数のタインとを備え、前記停止構造は、針停止要素と、タイン停止要素とを備える、項目10に記載のシステム。
(項目12)
前記針停止要素は、前記リアルタイム画像ディスプレイ上に投影される前記処置領域または安全領域の前記位置を少なくとも部分的に制御し、前記タイン停止要素は、前記リアルタイム画像ディスプレイ上に投影される前記処置領域または安全領域の前記サイズを少なくとも部分的に制御する、項目11に記載のシステム。
(項目13)
前記処置プローブの近位端に取り付けられたハンドルをさらに備え、前記位置付け可能な停止構造は、針停止筐体を備える、項目11に記載のシステム。
(項目14)
前記ハンドル内の前記針停止筐体の軸方向平行移動は、前記処置領域および/または前記安全領域の前記位置を制御する、項目13に記載のシステム。
(項目15)
前記針の近位端に連結された針キャリッジをさらに備え、前記針キャリッジは、前記針を前進させるように前記ハンドル内で軸方向に摺動し、前記キャリッジは、針前進を制限するように前記針停止筐体に係合する、項目14に記載のシステム。
(項目16)
前記針キャリッジ上に搭載されるタイン停止部をさらに備える、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記タイン停止部の軸方向推移は、前記処置領域および/または前記安全領域の前記サイズを制御する、項目16に記載のシステム。
(項目18)
前記タインの近位端(単数または複数)に連結されたタインスライドをさらに備え、前記タインスライドは、前記針から前記タインを前進させるように前記針キャリッジ上で軸方向に摺動し、前記タインスライドは、タイン前進を制限するように前記タイン停止部に係合する、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記針停止部上に回転可能ノブをさらに備え、前記ノブは、前記ハンドルに対して前記針停止部を手動で前進および後退させるために使用されることができ、前記ノブは、前記ノブの回転が前記針キャリッジ上の前記タイン停止部を前進および後退させることができるように、前記タイン停止部に連結され、前記ノブの軸方向平行移動は、前記ディスプレイ上に投影される前記処置限界および/または安全限界の前記位置を制御し、前記ノブの回転は、前記ディスプレイ上に投影される前記処置限界および/または安全限界の前記サイズを制御する、項目18に記載のシステム。
(項目20)
エネルギーを前記針構造に送達するために前記プローブに接続可能なコントローラをさらに備え、前記システムは、前記コントローラによって設定されるエネルギーレベル、および前記針構造の位置を決定する停止要素(単数または複数)の位置の両方に基づいて、前記投影された処置領域または安全領域の前記サイズを制御するように構成されている、項目10に記載のシステム。
【0034】
本明細書で記述される全ての出版物、特許、および特許出願は、各個別出版物、特許、または特許出願が、参照することにより組み込まれるように具体的かつ個別に示された場合と同一の程度に、参照することにより本明細書に組み込まれる。