(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585160
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】固定デバイス
(51)【国際特許分類】
F16B 13/04 20060101AFI20190919BHJP
【FI】
F16B13/04 F
【請求項の数】20
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-507699(P2017-507699)
(86)(22)【出願日】2015年8月6日
(65)【公表番号】特表2017-529498(P2017-529498A)
(43)【公表日】2017年10月5日
(86)【国際出願番号】GB2015000231
(87)【国際公開番号】WO2016024075
(87)【国際公開日】20160218
【審査請求日】2018年6月29日
(31)【優先権主張番号】1414162.6
(32)【優先日】2014年8月11日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1513394.5
(32)【優先日】2015年7月30日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】598107622
【氏名又は名称】グリップル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GRIPPLE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】チャップマン、ロバート・アーネスト
(72)【発明者】
【氏名】ジームザ、リー・マーク
【審査官】
大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】
実開平06−080011(JP,U)
【文献】
実開平05−048248(JP,U)
【文献】
特開2006−057776(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品に据え付け可能な固定デバイスにおいて、
前記固定デバイスは、
ガイド構造を備える本体と、
前記物品を前記固定デバイスに締結するために前記ガイド構造に対して動くことができる締結構成と、
締結位置と非締結位置との間で前記ガイド構造に対して前記締結構成を付勢するように動作可能な付勢構成と、ここにおいて、前記ガイド構造は、前記締結構成を前記締結位置にガイドするように構成され、
前記締結構成が前記締結位置に動かされるときに、前記付勢構成によって、非表示状態から表示状態に動くことができるインジケータと、ここにおいて、前記本体は、前記インジケータが前記非表示状態から前記表示状態に動くことができる空間を規定し、
前記空間にわたって拡張するウェブと、ここにおいて、前記インジケータが前記表示状態であるとき、前記インジケータは前記ウェブを通して伸長する、
を備える固定デバイス。
【請求項2】
前記付勢構成は、駆動構成と付勢部材とを備え、前記駆動構成は、前記付勢部材を駆動するように動作可能であり、
前記付勢部材は、前記駆動構成が前記付勢部材を駆動するときに、前記締結構成を前記非締結位置から前記締結位置に付勢するように、前記付勢部材が前記締結構成を係合する、請求項1に記載の固定デバイス。
【請求項3】
前記駆動構成は、駆動部材を備え、前記付勢部材は、前記駆動部材上に据え付けられている、請求項2に記載の固定デバイス。
【請求項4】
前記付勢部材は、前記駆動部材を収容し、その結果、前記締結構成は、前記付勢部材上に設置される、請求項3に記載の固定デバイス。
【請求項5】
前記駆動部材は、細長いねじ部材を備え、前記駆動構成は、前記駆動部材に螺合されているナットをさらに含み、前記ナットは、前記駆動部材によって駆動されるように構成されている、請求項3または4に記載の固定デバイス。
【請求項6】
前記インジケータは、前記空間に沿って動くことができる表示部材を備え、前記表示部材は、前記インジケータが前記表示状態であるときに、前記ウェブを通して伸長する、請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項7】
前記インジケータが前記表示状態に動かされるときに、前記表示部材が前記ウェブを破る、請求項6に記載の固定デバイス。
【請求項8】
前記表示部材は、前記付勢部材上に設けられる、請求項6または7に記載の固定デバイス。
【請求項9】
前記締結構成は、前記締結位置と前記非締結位置との間で動くことができる弾性締結部材を備え、締結部材が締結位置にあるときに、前記締結部材は、前記物品を係合するように構成されている、請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項10】
前記本体は、前記締結部材と整列した少なくとも1つの外側に拡張する部分を含み、それにより、前記締結構成が前記締結位置にあるときに、前記物品は、前記締結部材と前記少なくとも1つの外側に拡張する部分との間で把持されることができる、請求項9に記載の固定デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つの外側に拡張する部分は、放射状に外側に拡張するフランジを備える、請求項10に記載の固定デバイス。
【請求項12】
前記締結部材は、実質的にVまたはU字形である、請求項9、10、または11に記載の固定デバイス。
【請求項13】
前記締結部材は、対向端部を有し、前記対向端部のそれぞれは、前記締結部材が前記締結位置に動かされるときに、前記ガイド構造によって対向する側の方向の外側に付勢される、請求項9〜12のうちいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項14】
前記ガイド構造は、前記締結部材の端部を係合するための対向する傾斜部を有し、そして、
前記締結部材が前記締結位置に動くときに、前記締結部材は、前記ガイド構造に沿ってスライドする、請求項13に記載の固定デバイス。
【請求項15】
前記本体上に、前記物品を保持するための少なくとも1つの保持要素を備え、
前記少なくとも1つの保持要素は、前記物品のエッジ領域を収容するための凹部を規定する、請求項1〜14のうちのいずれか一項記載の固定デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つの保持要素は、前記物品の前記エッジ領域を収容することができるスナップフィット要素を備える、請求項15に記載の固定デバイス。
【請求項17】
穴の周りの前記エッジ領域により係合すると、前記保持要素が非変形状態から変形できるように、前記保持要素は変形可能であり、前記保持要素は、前記エッジ領域が前記凹部中に収容されたときに、前記非変形状態に戻る、請求項15または16に記載の固定デバイス。
【請求項18】
前記物品のエッジ領域を係合するための少なくとも1つの係合構造をさらに含み、前記少なくとも1つの係合構造は、前記エッジ領域との摩擦係合をもたらすように前記本体から突出している、請求項1〜17のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項19】
前記締結構成が前記締結位置に動く際に支援するための締付け部材を備え、前記締付け部材は、締結部材の端部と整列して前記ガイド構造上に配置される、請求項1〜18のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項20】
請求項1〜19のうちのいずれか一項に記載の固定デバイスと前記固定デバイスが据え付けられている据え付けデバイスとを備える、吊り具部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定デバイスに関連する。本発明はまた、固定デバイスを使用する方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
物品の開口部に収容される固定デバイスを介して、ランプのような物品をケーブルのような支持体に取り付けることが必要であることが多い。そのようにするために、物品内へのアクセスが要求されるかもしれない。固定デバイスがいつ物品に完全に固定されたかを知ることは、難しいことが多い。
【発明の概要】
【0003】
本発明のある態様にしたがうと、物品上に据え付け可能な固定デバイスが提供され、固定デバイスは、ガイド構造と、物品を固定デバイスに締結するための、ガイド構造に対して動かせる締結構成と、締結位置と非締結位置との間で締結構成をガイド構造に対して付勢するように動作可能な付勢構成とを備え、ガイド構造は、締結構成を締結位置にガイドするように構成されている。
【0004】
本発明の別の態様にしたがうと、物品に据え付け可能な固定デバイスが提供され、固定デバイスは、ガイド構造と、物品を固定デバイスに締結するための、ガイド構造に対して動かせる締結構成と、締結位置と非締結位置との間で締結構成をガイド構造に対して付勢するように動作可能な付勢構成と、締結構成が締結位置に動かされるときに、付勢構成によって、非表示状態から表示状態に動かせるインジケータとを備え、ガイド構造は、締結構成を締結位置にガイドするように構成されている。
【0005】
ここで説明する実施形態は、固定デバイスを物品に固定するための動作が、物品の外部で行われるという利点を提供する。
【0006】
締結構成は、締結位置と非締結位置との間で動かせる締結部材を備えていてよい。締結部材は弾性であってよい。締結部材は、実質的にV字形またはU字形であってよい。締結部材が締結位置にあるときに、締結部材は物品を係合できる。
【0007】
締結部材は、フレア部を有していてよく、フレア部は、締結部材を締結位置に動かすときに、ガイド構造によって外向きに付勢されてよい。
【0008】
締結部材は、対向するフレア部を有していてよく、対向するフレア部のそれぞれは、締結部材を締結位置に動かすときに、ガイド構造によって外方に付勢されてよい。対向するフレア部は、対向する方向の外側に付勢されてよい。
【0009】
ガイド構造は、締結部材のフレア部を係合するために、対向する傾斜部を有していてよい。締結部材を締結位置に動かすときに、締結部材はガイド構造に沿ってスライドしてよい。
【0010】
固定デバイスは、本体を備えていてよい。本体は、ガイド構造を備えていてよい。
【0011】
締結部材は、締結構成を締結位置に動かす際に、支援するために設けられてよい。締付け部材は、締結部材のフレア部と並べてガイド構造上に設けられてよい。
【0012】
固定デバイスは、ガイド構造から拡張するウェブを含んでいてよい。本体は、前記インジケータを非表示状態から表示状態に動かすときに、インジケータが動くことができる空間を規定してよい。本体は、ガイド構造にわたって拡張する側壁を含んでいてよい。空間は、側壁とガイド構造との間に規定されてよい。本体は、1組の対向する側壁を備えていてよい。側壁とガイド構造との間に2つの空間を規定してよい。
【0013】
ウェブは、空間にわたって拡張してよい。インジケータは、インジケータが表示状態であるときに、ウェブを通して伸長してよい。インジケータは、インジケータが表示状態にあるときに、ウェブを通して伸長できる表示部材を備えていてよい。表示部材は、インジケータが表示状態にあるときに、ウェブを破ってよい。
【0014】
インジケータは、2つの表示部材を備えていてよい。本体は、2つの空間を規定してよく、2つの空間のそれぞれに沿って、表示部材のそれぞれ1つが動くことができる。それぞれのウェブは、空間のそれぞれを越えて拡張してよい。
【0015】
当該または各表示部材は、プロング(prong)を備えていてよい。当該または各プロングは、インジケータが表示状態に動かされたときに、ウェブを破ってよい。
【0016】
固定デバイスは、ガイド構造の両側に構成されてよい、1組のウェブを備えていてよい。インジケータが表示状態にあるときに、インジケータは当該または各ウェブを通して伸長してよい。インジケータが表示状態に動かされたときに、インジケータはウェブを破ってよい。
【0017】
本体は、外側に拡張する部分を含んでいてよく、この部分は、当該または各ウェブから拡張してよい。外側に拡張する部分は、物品のエッジ領域を係合してよい。
【0018】
前記エッジ領域は、締結部材と外側に拡張する部分との間に把持されてよい。当該または各外側に拡張する部分は、放射状に外側に拡張するフランジを備えていてよい。
【0019】
前記エッジ領域は、物品の穴の周囲のエッジ領域であってよい。したがって、物品は、穴を規定することができ、エッジ領域は、穴の周囲に設けられる。
【0020】
インジケータは、1組の表示部材を備えていてよく、各表示部材は、インジケータが表示状態にあるときに、ウェブのそれぞれ1つを通して伸長してよい。表示部材のそれぞれは、インジケータが表示状態に動かされたときに、それぞれのウェブを破ってよい。
【0021】
表示部材、または、表示部材のそれぞれは、プロングを備えていてよい。固定デバイスは本体を備えていてよく、本体は、ガイド構造を含んでいてよい。本体は、さらに、ウェブを含んでいてよい。ウェブは、本体のカバー部を備えていてよい。カバー部は、頂部を備えていてよい。
【0022】
インジケータは、当該または各表示部材をサポートするためのサポート部を備えていてよい。サポート部は付勢部材であってよい。代替的に、サポート部は付勢部材上に配置されてよい。
【0023】
付勢構成は、駆動構成と付勢部材とを備え、駆動構成は、付勢部材を駆動するように動作可能である。付勢部材は、駆動構成が付勢部材を駆動するときに、付勢部材が締結構成を非締結位置から締結位置に付勢できるように、締結構成を係合してよい。
【0024】
駆動構成は、駆動部材を備えていてよい。付勢部材は、駆動部材上に据え付けられてよい。付勢部材は、それを通じて駆動部材を収容してよい。
【0025】
締結構成は、付勢部材上に設置されてよい。駆動部材は細長くてよい。
【0026】
駆動部材は、ねじ部材を備えていてよい。ねじ部材は、細長くてよく、雄ねじであってよい。
【0027】
駆動構成は、駆動部材に螺合されている雌ねじ部材をさらに含んでいてよく、雌ねじ部材は、駆動部材によって駆動されるように構成されている。雌ねじ部材は、ナットを備えていてよい。
【0028】
駆動部材は、付勢部材を駆動するように回転してよい。雌ねじ部材がそのように駆動されるときに、雌ねじ部材が付勢部材を駆動するように、付勢部材は雌ねじ部材上に設けられてよい。
【0029】
固定デバイスの1つの実施形態は、物品を保持するために、少なくとも1つの保持要素を本体上に備えていてよい。固定デバイスは、物品を保持するために、複数の保持要素を本体上に備えていてよい。
【0030】
当該または各保持要素は、物品のエッジ領域を収容するための凹部を規定してよい。エッジ領域は、穴の周囲の前述のエッジ領域であってよい。
【0031】
当該または各保持要素は、前記エッジ領域を収容できるスナップフィット要素を備えていてよい。
【0032】
保持要素は、変形可能であってよく、前記エッジ領域により係合すると、保持要素が非変形状態から変形できるようにする。保持要素は、前記エッジ領域が凹部中に収容されるときに、前記非変形状態に戻ってよい。
【0033】
固定デバイスは、エッジ領域を係合するための少なくとも1つの係合構造をさらに含んでいてよい。当該または各係合構造は、本体から突出してよい。
【0034】
したがって、ここで説明する実施形態では、当該または各係合構造は、物品を係合して、前述のエッジ領域との摩擦係合をもたらすことができる。これは、ここで説明する実施形態に、当該または各係合構造が穴の周囲のエッジ領域を摩擦係合するという点で利点をもたらし、これにより、付勢部材を駆動するために駆動部材が回転するので、本体の回転を制限する。
【0035】
本発明のさらに別の態様にしたがうと、上記で説明したような固定デバイスと、固定デバイスが据え付けられている据え付けデバイスとを備える吊り具部品が提供される。
【0036】
据え付けデバイスは、クランプアセンブリを備えていてよい。クランプアセンブリは、ワイヤ、ワイヤロープ、またはケーブルのような、細長いアイテムをクランプするためのクランプ部材を含んでいてよい。代替的に、据え付けデバイスは、フックまたは把持構成を備えていてよい。
【0037】
添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例としてこれから説明する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
図1は、非表示状態にあるインジケータを有する、固定デバイスの第1の実施形態を組み込んだ吊り具部品の斜視図である。
【
図2】
図2は、非表示状態にあるインジケータを示す、
図1中に示した吊り具部品の平面図である。
【
図3】
図3は、表示状態にあるインジケータを有する、
図1中に示した吊り具部品の斜視図である。
【
図4】
図4は、表示状態にあるインジケータを有する、
図1中に示した吊り具部品の平面図である。
【
図8】
図8は、
図4中の線VIII−VIIIに沿った図である。
【
図9】
図9は、非表示状態にあるインジケータを有する、固定デバイスの第2の実施形態を組み込んだ吊り具部品の、
図1に類似した図である。
【
図10】
図10は、表示状態にあるインジケータを有する、
図9中に示した吊り具部品の、
図3に類似した図である。
【
図13】
図13は、固定デバイスの第2の実施形態の一部である保持要素の拡大図である。
【
図14A】
図14Aは、非圧縮状態での係合構造を示す、固定デバイスの第2の実施形態の一部である係合構造の拡大図である。
【0039】
図面の
図1から
図8は、クランプアセンブリ120の形態の据え付けデバイスを備える吊り具部品100を示している。吊り具部品は、クランプアセンブリ120に取り付けられている固定デバイス10をさらに含んでいる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
吊り具部品100は、クランプアセンブリ120によってクランプされたケーブルによって、建物の屋根から照明装置のような物品110(
図5〜
図8参照)を吊るすのに適している。固定デバイス10は、物品110の上部部材116中に規定される穴112中に収容され、穴112の周囲の上部部材116のエッジ領域114において、物品110に固定される。
【0041】
このような適切なクランプアセンブリは、英国特許明細書番号第GB2509807号に記載されている。固定デバイス10は、フックまたは把持構成のような、固定デバイス10に取り付けることができる、他の何らかの適切な据え付けデバイス上に据え付けることができると認識すべきである。
【0042】
固定デバイス10の第1の実施形態は、
図1から
図8中に示されており、ガイド構造14を有する本体12と、ガイド構造14をわたって拡張する頂部16とを備えている。
【0043】
ガイド構造14は、実質的に、1組の対向する傾斜側15A面(
図7参照)と、下方に、実質的にふつうは頂部16に拡張する、1組の遠い側面15B(
図6および
図7参照)とを有する、実質的な矩形形状である。1組の側壁17は、頂部16から下方に拡張する。
【0044】
各側壁17は、遠い側面15Bのそれぞれ1つに隣接して構成され、その間に空間17Aを規定する(
図5および
図6参照)。カバー部は、空間17Aのそれぞれの上に拡張するそれぞれのウェブ17Bを含んでいる(
図5参照)。17の空間の目的を以下で説明する。傾斜側15Aは、以下でも説明するように、ガイドトラックを提供する。
【0045】
固定デバイス10は、実質的にU字形のばねの形態の弾性締結部材20を備える締結構成18をさらに含んでいる。締結部材20は、2つの対向するフレア部22と、中央部24とを有している。各フレア部22は、物品110の上部部材116の下側116Aを係合するために、外側に拡張する先端部22Aを有する。フレア部22は、中央部24からガイド構造14に向かって拡張し、中央部24から外方に張り出している。
【0046】
固定デバイス10はさらに、ナット30の形態で一端が雌ねじ部材に螺合された細長い雄ねじ駆動部材28備える付勢構成26を含んでいる。駆動部材28は、クランプアセンブリ120の対向端部にも螺合される。駆動部材28は、クランプアセンブリ120を回転させることによって回転することができる。
【0047】
付勢構成26は、ナット30上に付勢部材32をさらに含んでいる。付勢部材32は、ナット30がしっかりと収容される凹部34を規定している。
【0048】
締結部材20の中央部24は、付勢部材32の中央部材33B上に設置されている。したがって、ナットに対する駆動部材28の回転は、駆動部材28に沿ってナット30を動かし、これにより、付勢部材32も駆動部材28に沿って動く。
【0049】
付勢部材32は、1組の上方に拡張する翼部材33Aと中央部材33Bとを備えている(
図7参照)。中央部材33Bは、ねじ駆動部材28が伸長する開口部35を規定する。
【0050】
翼部材33Aは、その両側の中央部材33Bから拡張する。翼部材33Aは、締結部材20のフレア部22と並んでいる。
【0051】
頂部16は、下側110Aの反対側である、その上側110Bに物品110を係合するための、側壁17を越えて放射状に外側に拡張する1組のフランジ36を含んでいる。したがって、物品110の上部部材116がフレア部22の先端部22Aと頂部16のフランジ36との間で把持される。
【0052】
固定デバイス10は、プロング40の形態の1組の表示部材を備えるインジケータ38をさらに含んでいる。各プロング40は、ガイド構造14のそれぞれの対向する側の付勢部材32の中央部材33B上に設けられている。
【0053】
プロング40は、翼部材33A間に配置されている。各プロング40は、中央部材33Bから、頂部16に向かって、空間17Aのうちのそれぞれ1つの上方に伸長する。
【0054】
ラグ19の形態の締付け部材は、ガイド構造14から上方に拡張する。ラグ19は、締結部材20を締結位置に動かす際に使用者を助けるために設けられており、ユーザがクランプアセンブリ120を回転させ、それにより、駆動部材28を回転させるときに、ユーザによってラグ19が保持される。
【0055】
図1および
図2は、固定デバイス10の締結構成18が非締結位置にあり、インジケータ38が非表示状態である吊り具部品100を示している。
【0056】
図1および
図2において、締結部材20は、本体12内に納められている。結果として、先端部22Aは本体12を越えて突出せず、
図2では見えない。さらに、プロング40は、16のカバー部を破っておらず、
図1および
図2では見えない。
【0057】
図3および4も、吊り具部品100を示しているが、
図3および
図4では、締結構成18は締結位置にあり、インジケータ38は表示状態にある。
図3および4において、締結部材は、本体12を越えて突出し、
図4では見える。
【0058】
使用する際に、固定デバイス10の本体12が、穴112を通して収容されるように、吊り具部品100が上部部材116中の穴112内におさえられる。フランジ36が穴112の周囲のエッジ領域114における上部部材116の上側116Bを係合するまで、吊り具部品100をおさえる。
【0059】
ラグ19は、クランプアセンブリ120を回転させるユーザによって把持される。
図5から
図8で示すように、駆動部材28は、クランプアセンブリ120に固定されている。クランプアセンブリ120の回転は、駆動部材28の対応する回転をもたらす。
【0060】
(例えば、
図2および
図4で示すように、クランプアセンブリを見下ろすときに)クランプアセンブリ120を時計方向に回転させることによって、駆動部材28がナット30に締められ、それにより、
図6および
図8中に矢印Aで示すように、駆動部材28に沿って、ナット30と付勢部材32とが上方に動く。
【0061】
この付勢部材32の動きは、フレア部22がガイド構造14の傾斜側15Aに沿ってスライドするように、付勢部材32が締結部材20を上方に付勢させ、これにより、フレア部22がさらに外側に広がるようにする。
【0062】
駆動部材28の回転は、先端部22Aが物品110の上部部材116の下側116Aを係合する締結位置に、締結部材20が達するまで継続され、これにより、先端部22Aとフランジ36との間で物品110の上部部材116を把持する。
【0063】
駆動部材28を回転させて締結部材20を締結位置に向けて付勢するときに、インジケータ38が頂部16に向けて付勢される。駆動部材28の継続した回転は、付勢部材32を駆動して、インジケータ38を表示状態に付勢する。
【0064】
表示状態では、頂部16が2つの穿孔42を規定するように、頂部16のウェブ17Bが両方のプロング40によって破られる。このような方法で、頂部16が破られるときに、
図3、
図4および
図6で示すような穿孔42を通してプロング40が突き出る。これは、締結部材20がその締結位置にあるということをユーザに示す。プロング40は、例えば、赤のような明るい色であってもよく、これにより、インジケータ38が表示状態に達したときに容易に見える。
【0065】
図9から
図14Bは、固定デバイス10の第2の実施形態を含む吊り具部品を示している。
図9から
図14B中に示す固定デバイス10の第2の実施形態は、
図1から
図8中に示す固定デバイス10の第1の実施形態の多くの特徴を備えている。これらの特徴は、
図9および
図10において、
図1から
図8の対応する特徴と同一の参照番号が与えられている。
【0066】
図9から
図12中で示す固定デバイス10の第2の実施形態は、固定デバイス10を物品110上に保持するためのスナップフィット要素50の形態の複数の保持要素を含む点で、
図1から
図8中で示す実施形態と異なる。スナップフィット要素50は、
図9および
図10中で示している。
【0067】
各スナップフィット要素50は、固定デバイス10が物品110の穴112に収容されると、非変形状態から変形状態に変形する、変形可能部52を備えている。各スナップフィット要素52は、穴112の周囲の物品110のエッジ領域114を収容するための凹部54を規定する。
【0068】
固定デバイス10が物品110の穴112に挿入されると、穴112の周囲の物品110のエッジ領域114がスナップフィット要素50と係合し、スナップフィット要素50を内向きに変形させ、これにより、スナップフィット要素50を変形状態に圧縮する。
【0069】
固定デバイス10を穴112にさらに挿入すると、各スナップフィット要素50の変形可能部52は、エッジ領域114を通して、および、エッジ領域114を越えて動き、これにより、エッジ領域114を凹部54に収容させる。このように収容されるときに、変形可能部52は、その非変形状態にスナップバックし、これにより、固定デバイス10を物品110上に保持する。
【0070】
図13は、穴112の周囲のエッジ領域114において、物品110の上部部材116を保持するスナップフィット要素50のうちの1つを示している。
【0071】
固定デバイス10の第2の実施形態は、穴112のエッジ領域114を係合するために、本体12上に複数の係合構造60をさらに含んでいる。係合構造60は、
図9、
図10、
図14A、および
図14B中に示している。
【0072】
係合構造60は、本体12から突出し、これにより、穴112の周囲の物品110の前述のエッジ領域114に摩擦係合をもたらす。これは、複数の係合構造60が穴112の周囲のエッジ領域114を摩擦係合するという第2の実施形態の利点を提供し、これにより、駆動部材28を回転させて付勢部材32を駆動するので、本体12の回転を制限する。
【0073】
係合構造60がエッジ領域114を係合するときに、係合構造60とのエッジ領域114の摩擦係合により、係合構造は圧縮される。
【0074】
図14Aは、穴112の周囲のエッジ領域114を係合する前の、非圧縮状態の係合構造60のうちの1つを示している。
図14Bは、係合構造60が圧縮状態で示されている、エッジ領域114を係合する同じ係合構造60を示している。
【0075】
図13、
図14A、および
図14Bはまた、上部部材116の上側116Bを係合するフランジ36を示している。
【0076】
図11および
図12は、物品に対する固定デバイス10の第2の実施形態の固定を示している。締結部材20は、V字形の断面を有している。
【0077】
本体12は、第1の実施形態よりも第2の実施形態でより浅くなっており、傾斜側15Aの角度が第1の実施形態よりも第2の実施形態でより小さくなっている。
ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] 物品に据え付け可能な固定デバイスにおいて、
前記固定デバイスは、
ガイド構造と、
前記物品を前記固定デバイスに締結するために前記ガイド構造に対して動くことができる締結構成と、
締結位置と非締結位置との間で前記ガイド構造に対して前記締結構成を付勢するように動作可能な付勢構成とを備え、
前記ガイド構造は、前記締結構成を前記締結位置にガイドするように構成されている、固定デバイス。
[2] 前記締結構成が前記締結位置に動かされるときに、前記付勢構成によって、非表示状態から表示状態に動くことができるインジケータをさらに含む、[1]に記載の固定デバイス。
[3] 本体を含み、前記本体は、前記ガイド構造を備える、[2]に記載の固定デバイス。
[4] 前記付勢構成は、駆動構成と付勢部材とを備え、前記駆動構成は、前記付勢部材を駆動するように動作可能である、[3]に記載の固定デバイス。
[5] 前記付勢部材は、前記駆動構成が前記付勢部材を駆動するときに、前記締結構成を前記非締結位置から前記締結位置に付勢するように、前記付勢部材が前記締結構成を係合する、[4]に記載の固定デバイス。
[6] 前記駆動構成は、駆動部材を備え、前記付勢部材は、前記駆動部材上に据え付けられている、[4]または[5]に記載の固定デバイス。
[7] 前記付勢部材は、前記駆動部材を収容し、その結果、前記締結構成は、前記付勢部材上に設置される、[6]に記載の固定デバイス。
[8] 前記駆動部材は、細長いねじ部材を備え、前記駆動構成は、前記駆動部材に螺合されているナットをさらに含み、前記ナットは、前記駆動部材によって駆動されるように構成されている、[6]または[7]に記載の固定デバイス。
[9] 前記本体は、前記インジケータが前記非表示状態から前記表示状態に動くことができる空間を規定する、[4]から[8]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[10] 前記固定デバイスは、前記空間にわたって拡張するウェブをさらに含む、[9]に記載の固定デバイス。
[11] 前記インジケータが前記表示状態であるとき、前記インジケータは前記ウェブを通して伸長する、[10]に記載の固定デバイス。
[12] 前記インジケータは、前記空間に沿って動くことができる表示部材を備え、前記表示部材は、前記インジケータが前記表示状態であるときに、前記ウェブを通して伸長する、[10]または[11]に記載の固定デバイス。
[13] 前記インジケータが前記表示状態に動かされるときに、前記表示部材が前記ウェブを破る、[12]に記載の固定デバイス。
[14] 前記表示部材は、前記付勢部材上に設けられる、[12]または[13]に記載の固定デバイス。
[15] 前記インジケータは、前記表示部材を2つ備える、[12]から[14]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[16] 前記締結構成は、前記締結位置と前記非締結位置との間で動くことができる弾性締結部材を備え、締結部材が締結位置にあるときに、前記締結部材は、前記物品を係合するように構成されている、[3]から[14]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[17] 前記本体は、前記締結部材と並べた少なくとも1つの外側に拡張する部材を含み、それにより、前記締結構成が前記締結位置にあるときに、前記物品は、前記締結部材と前記外側に拡張する部材または各外側に拡張する部材との間で把持されることができる、[16]に記載の固定デバイス。
[18] 前記外側に拡張する部材、または、各外側に拡張する部材は、放射状に外側に拡張するフランジを備える、[17]に記載の固定デバイス。
[19] 前記締結部材は、実質的にVまたはU字形である、[16]、[17]、または[18]に記載の固定デバイス。
[20] 前記締結部材は、端部を有し、前記端部は、前記締結部材が前記締結位置に動かされるときに、前記ガイド構造によって外側に付勢される、[16]〜[19]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[21] 前記締結部材は、対向端部を有し、前記対向端部のそれぞれは、前記締結部材が前記締結位置に動かされるときに、前記ガイド構造によって対向する側の方向の外側に付勢される、[20]に記載の固定デバイス。
[22] 前記ガイド構造は、前記締結部材の前記端部を係合するための対向する傾斜部を有する、[21]に記載の固定デバイス。
[23] 前記締結部材が前記締結位置に動くときに、前記締結部材は、前記ガイド構造に沿ってスライドする、[16]〜[22]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[24] 前記本体上に、前記物品を保持するための少なくとも1つの保持要素を備える、[3]〜[23]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[25] 前記本体上に、前記物品を保持するための複数の保持要素を備える、[24]に記載の固定デバイス。
[26] 前記保持要素または各保持要素は、前記物品のエッジ領域を収容するための凹部を規定する、[24]または[25]に記載の固定デバイス。
[27] 前記保持要素または各保持要素は、前記物品の前記エッジ領域を収容することができるスナップフィット要素を備える、[26]に記載の固定デバイス。
[28] 穴の周りの前記エッジ領域により係合すると、前記保持要素が非変形状態から変形できるように、前記保持要素は変形可能であり、前記保持要素は、前記エッジ領域が前記凹部中に収容されたときに、前記非変形状態に戻る、[26]または[27]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[29] 前記物品の前記エッジ領域を係合するための少なくとも1つの係合構造をさらに含み、前記係合構造または各係合構造は、前記エッジ領域との摩擦係合をもたらすように前記本体から突出している、[3]〜[28]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[30] 前記締結構成が前記締結位置に動く際に支援するための締付け部材を備え、前記締付け部材は、前記締結部材の前記端部と整列して前記ガイド構造上に配置される、[3]〜[29]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイス。
[31] [1]〜[30]のうちのいずれか一項に記載の固定デバイスと前記固定デバイスが据え付けられている据え付けデバイスとを備える、吊り具部品。
[32] 前記据え付けデバイスは、クランプアセンブリを備える、[31]に記載の吊り具部品。
[33] 前記据え付けデバイスは、フックまたは把持構成を備える、[31]に記載の吊り具部品。
[34] 実質的に、添付図面の図1〜図8を参照してここで説明したような固定デバイス。
[35] 実質的に、添付図面の図9および図10を参照してここで説明したような固定デバイス。
[36] 実質的に、添付図面の図1〜図8を参照してここで説明したような吊り具部品。
[37] 実質的に、添付図面の図9および図10を参照してここで説明したような吊り具部品。