(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の電力モードに関して前記アクセス端末によってサポートされる前記フレーム構造が、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えをサポートする、請求項1に記載の方法。
前記アクセス端末が前記複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する変調およびコーディング方式(MCS)の選択をさらにサポートするという表示を送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記アクセス端末が前記複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する多入力多出力(MIMO)送信モードの選択をさらにサポートするという表示を送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記アクセス端末が前記複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するキャリアアグリゲーションレベルの選択をさらにサポートするという表示を送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記要求に対する肯定応答を受信するステップをさらに含み、前記第1の電力モードへの前記遷移が前記肯定応答の前記受信の結果としてトリガされる、請求項11に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示は、いくつかの態様では、低電力スケジューリングモードをサポートするエネルギーアウェア(energy-aware)アーキテクチャに関する。いくつかの態様では、基地局(たとえば、拡張ノードB(eNB))および関連するアクセス端末(たとえば、ユーザ機器(UE))に関する媒体アクセス制御(MAC)設計は、アクセス端末をスケジュールするときにアクセス端末の電力要求を考慮に入れることができる。いくつかの態様では、アクセス端末は、低電力モードのための特定のフレーム構造をサポートすることができる。したがって、アクセス端末のスケジューリングは、低電力モードの間の特定のフレーム構造の使用を含み得る。
【0017】
本開示は、いくつかの態様では、低電力スケジューリングをサポートするためのシグナリングに関する。たとえば、アクセス端末はその低電力能力を基地局にシグナリングすることができる。さらに、アクセス端末または基地局のいずれかが、電力モード間の(たとえば、通常の電力モードから低電力モード、またはその逆への)遷移を要求することができる。
【0018】
本開示は、いくつかの態様では、低電力スケジューリングをサポートするための動作に関する。たとえば、アクセス端末および/または基地局は、1つまたは複数の基準に基づいて、アクセス端末が電力モードを切り替えることになるかどうかを決定することができる。
【0019】
添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実践される場合がある唯一の構成を表すことは意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践される場合があることは当業者に明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0020】
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。
図1を参照すると、限定ではなく例として、アクセスネットワーク100が簡略化された形で示されている。アクセスネットワーク100は、限定はしないが、第5世代(5G)技術、第4世代(4G)技術、第3世代(3G)技術、および他のネットワークアーキテクチャを含む様々なネットワーク技術に従って実装され得る。したがって、本開示の様々な態様は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDDモード、TDDモード、もしくはその両方のモードの)LTE-アドバンスト(LTE-A)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムに基づくネットワークに拡張され得る。採用される実際の電気通信標準規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信標準規格は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約によって決まることになる。
【0021】
アクセスネットワーク100は、セル102、104、および106を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。セルは地理的に、たとえば、カバレージエリアによって画定され得る。セクタに分割されたセルでは、セル内の複数のセクタは、アンテナのグループによって形成されてよく、各アンテナがセルの一部分にあるATとの通信を担う。たとえば、セル102では、アンテナグループ112、114および116は各々異なるセクタに対応する場合がある。セル104では、アンテナグループ118、120、および122は各々、異なるセクタに対応し得る。セル106では、アンテナグループ124、126、および128は各々、異なるセクタに対応し得る。
【0022】
セル102、104、および106は、各セル102、104、または106の1つまたは複数のセクタと通信中であり得る、いくつかのアクセス端末(AT)を含み得る。たとえば、AT130および132は、アクセスポイント(AP)142と通信していてもよく、AT134および136は、AP144と通信していてもよく、AT138および140は、AP146と通信していてもよい。また、AT132および141、ならびに他のATは、たとえば、通信シンボル148によって、示されたように直接的なシグナリング(たとえば、デバイスツーデバイス(D2D)シグナリング)によって通信することができる。様々な実装形態では、APは、基地局、NodeB、eNodeBなどと呼ばれるか、またはそれらとして実装される可能性があるが、ATは、ユーザ機器(UE)、移動局などと呼ばれるか、またはそれらとして実装される可能性がある。
【0023】
図2は、第2のデバイス250と通信している第1のデバイス210を含むシステム200のブロック図であり、第1のデバイス210および第2のデバイス250は、本明細書で教示するような機能を提供するように構成され得る。たとえば、第1のデバイス210および第2のデバイス250は
図1のデバイスのうちのいずれかであってよい。様々な動作シナリオでは、第1のデバイス210および/または第2のデバイス250は、送信機もしくは送信デバイス、または受信機もしくは受信デバイス、または両方であり得る。
【0024】
第1のデバイス210から第2のデバイス250への通信では、コントローラまたはプロセッサ(コントローラ/プロセッサ)240がデータソース212からデータを受信することができる。送信機232のコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を決定するために、コントローラ/プロセッサ240によってチャネル推定が使用され得る。これらのチャネル推定は、第2のデバイス250によって送信された基準信号から、または第2のデバイス250からのフィードバックから導出され得る。送信機232は、アンテナ234A〜234Nを通じたワイヤレス媒体上への送信のために、増幅、フィルタリング、およびキャリア上へのフレームの変調を含む、様々な信号調整機能を提供することができる。アンテナ234A〜234Nは、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイ、多入力多出力(MIMO)アレイ、または任意の他の適切な送信/受信技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
【0025】
第2のデバイス250において、受信機254は、(たとえば、1つまたは複数のアンテナを表す)アンテナ252A〜252Nを通じて送信を受信し、その送信を処理して、キャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機254によって回復された情報は、コントローラまたはプロセッサ(コントローラ/プロセッサ)290に提供される。コントローラ/プロセッサ290は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、変調方式に基づいて、第1のデバイス210によって送信された、最も可能性の高い信号配置点を決定する。これらの軟判定は、コントローラ/プロセッサ290によって計算されたチャネル推定に基づき得る。次いで、軟判定は、データ信号、制御信号、および基準信号を回復するために、復号およびデインターリーブされる。次いで、フレームの復号に成功したかどうかを決定するために、巡回冗長検査(CRC)コードが検査される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータが、データシンク272に提供されることになり、データシンク272は、第2のデバイス250および/または様々なユーザインターフェース(たとえば、ディスプレイ)において実行されるアプリケーションを表す。復号に成功したフレームによって搬送された制御信号が、コントローラ/プロセッサ290によって処理される。フレームの復号が不成功となると、コントローラ/プロセッサ290は、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
【0026】
第2のデバイス250から第1のデバイス210へのリンクにおいて、データソース278からのデータおよびコントローラ/プロセッサ290からの制御信号が提供される。データソース278は、第2のデバイス250および様々なユーザインターフェース(たとえば、キーボード)において実行されるアプリケーションを表すことができる。第1のデバイス210による送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ290は、CRCコード、前方誤り訂正(FEC)を促すためのコーディングおよびインターリービング、信号配置へのマッピング、直交可変拡張率(OVSF)による拡散、および一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。第1のデバイス210によって送信された基準信号から、または、第1のデバイス210によって送信されたミッドアンブル中に含まれるフィードバックから、コントローラ/プロセッサ290によって導出されたチャネル推定が、適切なコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために使用され得る。コントローラ/プロセッサ290によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために利用される。コントローラ/プロセッサ290は、追加の情報でシンボルを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いで、これらのフレームは送信機256に提供され、送信機256は、アンテナ252A〜252Nを通じたワイヤレス媒体による送信のために、増幅、フィルタリング、およびキャリア上へのフレームの変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
【0027】
送信は、第1のデバイス210において、第2のデバイス250における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法で処理される。受信機235は、アンテナ234A〜234Nを通じて送信を受信し、その送信を処理して、キャリア上へ変調されている情報を回復する。受信機235によって回復された情報は、各フレームを解析するコントローラ/プロセッサ240に提供される。コントローラ/プロセッサ240は、第2のデバイス250中のコントローラ/プロセッサ290によって実行される処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータおよび制御信号が、データシンク239に提供され得る。コントローラ/プロセッサ240によるフレームの一部の復号が不成功となった場合、コントローラ/プロセッサ240は、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを用いて、そうしたフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
【0028】
コントローラ/プロセッサ240および290は、それぞれ第1のデバイス210および第2のデバイス250における動作を指示するために使用され得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ240および290は、タイミング、周辺機器インターフェース、電圧調整、電力管理、および他の制御機能を含む、様々な機能を提供することができる。メモリ242および292のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、第1のデバイス210および第2のデバイス250のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。
【0029】
本開示の様々な態様によれば、要素、もしくは要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、(たとえば、1つまたは複数のプロセッサをそれぞれ含み得る)コントローラ/プロセッサ240および290を用いて実装され得る。コントローラ/プロセッサ240および290は、メモリ242または292内に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、コントローラ/プロセッサ240および290によって実行されると、コントローラ/プロセッサ240および290に、任意の特定の装置の以下で説明する様々な機能を実行させる。メモリ242または292はまた、ソフトウェアを実行するときにコントローラ/プロセッサ240および290によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0030】
本開示の様々な態様では、装置がワイヤレス通信ネットワークにおいて、スケジューリングエンティティ(たとえば、AP)として、かつ/または非スケジューリングエンティティもしくは従属エンティティ(たとえば、UE)として利用され得る。いずれの場合も、装置は、エアインターフェースを介して1つまたは複数のワイヤレスエンティティと通信することができる。任意のワイヤレス通信ネットワークにおいて、エアインターフェースに対応するチャネル状態は経時的に変化する。
【0031】
したがって、多くのネットワークは、チャネルに動的に適応するために1つまたは複数のレート制御ループを使用する。たとえば、送信デバイスは、受信デバイスにおける所望のエラーレートをターゲットにするように、限定はしないが、変調およびコーディング方式(MCS)、送信電力などを含む1つまたは複数の送信パラメータを構成することができる。パケット交換データストリームを受信している受信デバイスは、通常、(たとえば、巡回冗長検査、すなわちCRC、チェックサム、PHYレイヤチャネルコーディング合格/不合格ステータスなどを使用して)パケットの完全性を検査し、肯定応答または否定応答を使用して送信デバイスに返報し得る。完全性検査および報告は、常にではないがしばしば、自動再送要求(ARQ)および/またはハイブリッド自動再送要求(HARQ)アルゴリズムの形態をとる。他の例では、チャネル品質に関係する報告など、フィードバック情報または応答送信を受信デバイスから送信デバイスに提供する任意の適切なアルゴリズムまたは手段が使用され得る。
【0032】
低電力モードアーキテクチャ
本開示は、いくつかの態様では、低電力スケジューリングモードをサポートするエネルギーアウェアアーキテクチャ(たとえば、MACアーキテクチャ)に関する。そのようなアーキテクチャは、異なる実装形態では、異なる数の電力モード(たとえば、2つ以上の電力モード)をサポートすることができる。
【0033】
本開示は、いくつかの態様では、異なる電力モードをサポートするための動的フレーム構造に関する。たとえば、通信デバイスは、第1の電力モード(たとえば、通常の電力モード、高電力モードなど)に関する第1のフレーム構造を使用し、第2の電力モード(たとえば、低電力モードなど)に関する第2のフレーム構造を使用することができる。
【0034】
図3は、そのような動的フレーム構造をサポートする通信システム300の一例を示す。通信システム300は、異なる電力モードで通信することができる(たとえば、デバイスのうちの少なくとも1つは、時々、低電力モードに遷移することができる)第1のデバイス302および第2のデバイス304を含む。いくつかの実装形態では、第1のデバイス302はアクセス端末(たとえば、UE)であり、第2のデバイス304はアクセスポイント(たとえば、eNB)である。いくつかの実装形態では、第1のデバイス302および第2のデバイス304はピアデバイスである。何らかの時点で(たとえば、第1のデバイス302および第2のデバイス304が最初に互いと関連するとき)、第1のデバイス302および第2のデバイス304は、動的フレーム構造のためのサポート306をシグナリングする。たとえば、第1のデバイス302は第2のデバイス304にメッセージを送ることができ、メッセージは、低電力モードに関して使用されることになるフレーム構造を示す。したがって、低電力モードの間の(たとえば、第1のデバイス302が低電力モードで動作しているときの)後続の通信308は、指定された動的フレーム構造を使用することができる。
【0035】
本開示のいくつかの例示的な態様について、
図4〜
図8を参照して説明する。例示のために、これらの図面は、3GPP技術に関するスケジューリングの関連における様々な構成要素を示し得る。しかしながら、本明細書の教示は、他のタイプのデバイスを採用することができ、他のタイプの無線技術およびアーキテクチャを使用して実装され得ることを理解されたい。また、様々な動作は、特定のタイプの構成要素(たとえば、eNB、基地局、クライアントデバイス、ピアツーピアデバイス、UEなど)によって実行されているとして説明される場合がある。これらの動作は、他のタイプのデバイスによって実行され得ることを理解されたい。これらの図を複雑にしないように、少数の例示的な構成要素だけが示されている。しかしながら、本明細書の教示は、異なる数の構成要素または他のタイプの構成要素を使用して実装され得る。
【0036】
ネットワークMACアーキテクチャがエネルギーアウェアである場合、ネットワークはUEがエネルギーを節約するのに役立ち得る。効率的なスケジューリングMACエンティティが存在するトポロジー、たとえば、5GセルラーネットワークまたはLTEのエボリューションでは、スケジューリングは、UEの節電特徴およびUEの節電要求を考慮に入れることができる。
【0037】
例示のために、次の議論では、UEのための2つの電力モードについて説明する。低電力モードUEは、節電スケジューリング方式でサービスされているUEを指す。通常の(たとえば、電力非依存型)モードUEは、エネルギーが基準ではない別のスケジューリング方式でサービスされているUEを指す。たとえば、スループット性能、レイテンシ、またはスペクトル効率のうちの1つまたは複数は、通常モードUEに関する主なスケジューリング基準であり得る。たとえば、UEの現在の通信要件に応じて、異なる時点で、所与のUEは低電力モードUEまたは通常モードUEであり得ることを諒解されたい。
【0038】
セルラーネットワークでは、MACスケジューリングは、通常、基地局(たとえば、LTEにおいてeNB)上で実行し、スケジューリングは、1つまたは複数のUE間の共有送信媒体に対するアクセスを制御するためである。したがって、基地局およびUEのトポロジーは、通常、1対多である。しかしながら、本明細書の教示は、そのようなトポロジーに限定されない。たとえば、本明細書の教示は、ピアツーピアデバイス、メッシュデバイス、および他のデバイスに適用可能であり得る。
【0039】
いくつかのシナリオでは、UEのすべてが節電を選好する場合ですら、すべてのUEが低電力モードにスケジュールされることは実用的でない場合がある。この場合、基地局は、低電力モードスケジューリングに関してUEのサブセットを選択し、残りのUEに関して通常のモードスケジューリングを使用することができる。
【0040】
いくつかの実装形態は、UEに関して2つ以上の電力プロファイル(たとえば、利用すべき節電特徴のリスト)を採用する。たとえば、よりエネルギー効率の高いプロファイルはアプリケーション依存型であり得る。
【0041】
本開示は、いくつかの態様では、低電力スケジューリングをサポートするためのシグナリングに関する。基地局(たとえば、eNB)は、UEからのシグナリングを介して、低電力特徴に関するUEの能力を学習することができる。いくつかの実装形態では、このシグナリングは、UE能力メッセージ内でUEからネットワークにパラメータを渡すことに関連する。いくつかの実装形態では、これは比較的まれに行われる。たとえば、そのようなメッセージは、最初のUEコンテキストがセットアップされると送られてよく、かつ/または無線リソース制御(RRC)接続セットアップごとに更新されてよい。上述のように、場合によっては、UE能力は2つ以上の節約プロファイルからなる場合がある。
【0042】
ある電力モードから別の電力モードへの切替えはeNBまたはUEによってトリガされ得る。
図4および
図5はそれぞれ、これらのシナリオの各々に関するシグナリング400および500の例を示す。
【0043】
図4のシグナリング400では、UE402は、UE能力メッセージ404をeNB406に送り、もしあれば、UE402によってサポートされる電力節約プロファイルについてeNB406に知らせる。下でより詳細に論じるように、何らかの時点で、UE402は電力モード変更の要求408をeNB406に送ることができる。応じて、eNB406はその要求に肯定応答(ACK)するかまたは拒否するメッセージ410を送ることができる。
【0044】
図5のシグナリング500では、UE502は、UE能力メッセージ504をeNB506に送り、もしあれば、UE502によってサポートされる電力節約プロファイルについてeNB506に知らせる。下でより詳細に論じるように、何らかの時点で、eNB506は電力モード変更の要求508をUE502に送ることができる。UE502は、オプションで、その要求に肯定応答(ACK)するか、または拒否するメッセージ510を送ることができる。
【0045】
電力モード切替えは、サポートされる電力モードの数に応じて様々な形態をとることができる。2つの電力モードがサポートされる場合、電力モード切替えは、通常モードから低電力モード、またはその逆への遷移を含む。3つ以上の電力モードがサポートされる場合、電力モード切替えは、通常モードから複数の低電力モードへの遷移、または低電力モードのうちの1つから他の低電力モードもしくは通常モードのうちのいずれかへの遷移からなり得る。
【0046】
ネットワークは、デフォルトで通常のスケジューリングモードまたは低電力スケジューリングモードのいずれかになることができる。したがって、前者の場合、最初の電力モード遷移は、通常モードから低電力モードになる。後者の場合、最初の電力モード遷移は、低電力モードから通常モードになる。後の何らかの時点で、概して、遷移してデフォルトモードに戻ることになる。
【0047】
低電力モードへの遷移:UEによるトリガ
いくつかのシナリオでは、低電力モードへの遷移はUEによってトリガされる。1つまたは複数の条件が、低電力スケジューリングモードおよび好ましい節電プロファイルを要求するようにUEをトリガし得る。これらの条件は、デバイスのプロビジョニングの間に、またはデバイスに関する工場設定に基づいて、事前に(たとえば、デバイスの登録の間に)オペレータによって構成され得る。そのような条件のいくつかの非限定的な例が続く。
【0048】
電池レベル。UEにおける低電池レベル条件は、低電力モードへの切替えを要求するようにUEをトリガし得る。
【0049】
アプリケーション要件。UE上で現在実行されているアプリケーションが高い性能を要求しない(たとえば、アプリケーションが低データレートを採用する、および/または耐性のあるトラフィックを遅延させる)場合、UEは低電力モードへの切替えを要求することができる。
【0050】
コンテキスト。UEがコンテキストアウェアである(たとえば、UEが自宅にいるか否か、事務所にいるか否か、旅行中であるかいなか、またはさもなければ、移動中であるか否かを自ら決定することができる)場合、いくつかのコンテキストは、低電力モードへの切替えを要求するようにUEをトリガし得る。たとえば、移動中であるUEはAC電力に対するアクセスを有し得ないと仮定することができる。この場合、UEは低電力モードへの切替えを要求することができる。
【0051】
使用。UEは、低電力モードに切り替えるかどうかを決定するためにその使用パターン(たとえば、電力需要の予測)を監視することができる。たとえば、ある時刻において、かつ/またはあるロケーションにおいて概して低使用が見られる場合、UEは、それらの条件下で低電力モードへの切替えを要求することができる。
【0052】
eNBが低電力モードに切り替える要求をUEから受信すると、eNBは自らが低電力スケジューリングモードに関してUEを受け入れるべきかどうかを決定することができる。したがって、
図4のシグナリング400に示すように、eNBは、その要求に応じて、肯定応答メッセージまたは拒否メッセージをUEに送ることができる。
【0053】
UEを受け入れるかまたは拒否するかを決定するための基準のいくつかの非限定的な例が続く。
【0054】
低電力UEの数。所与のeNBは、そのeNBのカバレージ内で同時に低電力モードになることが許可されるUEの数に対して限度を有する場合がある。したがって、すでに低電力モードにあるUEの数がしきい値量を超える場合、eNBは低電力モードに入るためのUEの要求を拒否することができる。
【0055】
セクタローディング。場合によっては、低電力モードのUEをサポートすることはスペクトル的に非効率であり得る。たとえば、所与のeNBは限定された数のリソース(たとえば、物理リソースブロック)だけをサポートする場合がある。これらのリソースのいくつかは、低電力モードで動作するUEに割り振られる場合がある。しかし、これらのUEは、割り振られたリソースを効率的に使用していない可能性がある。したがって、eNBにおいて利用可能なリソースの数がしきい値レベルに満たない場合、eNBは低電力モードに対するサポートを制限することを選ぶことができる。
【0056】
複数のUEからの低電力モードに対する要求が保留中である場合、eNBは、公平性、潜在的な電力節約などの基準に基づいて、これらの要求を一緒に優先順位付けおよび/または処理することができる。したがって、eNBは、要求を待ち行列に入れ、UE選択に対する同時最適化を実行することができる。
【0057】
eNBが低電力モードに関してUEを受け入れる場合、好ましい低電力プロファイル内で、eNBは、UEによってサポートされる節電特徴のすべてまたはサブセットが利用されるべきかどうかをさらに決定する。
【0058】
低電力モードへの遷移:eNBによるトリガ
いくつかのシナリオでは、低電力モードへの遷移はネットワーク(たとえば、eNB)によってトリガされる。たとえば、eNBによってトリガされる低電力モードの場合、eNBは低電力スケジューリングモードを予想するようにUEに命令することができる。UEは、オプションで、そのコマンドに応答することができる。たとえば、
図5のシグナリング500を参照されたい。
【0059】
いくつかの実装形態では、UEは、オプションで、eNBによって送られた低電力モードに入るための要求を拒否することができる。たとえば、低電力モードからの遷移を保証する条件(下で論じる)のうちのいずれかがUEにおいて終了する場合、これが生じ得る。
【0060】
通常モードへの遷移:UEによるトリガ
場合によっては、低電力モードから通常モードへの遷移はUEによってトリガされる。たとえば、UEは、低電力モードへの遷移に関して上で論じたのと同様の条件のセットに応じて、逆の方法で、より高い性能、より良好なレイテンシなどのために通常の(たとえば、電力非依存型)モードを明示的に要求する場合がある。これらの条件は、デバイスのプロビジョニングの間に、またはデバイスに関する工場設定に基づいて、事前に(たとえば、デバイスの登録の間に)オペレータによって構成され得る。そのような条件のいくつかの非限定的な例が続く。
【0061】
電池レベル。UEにおける高電池レベル条件は、通常モードへの切替えを要求するようにUEをトリガし得る。
【0062】
アプリケーション要件。UE上で現在実行されているアプリケーションが高い性能を要求する(たとえば、アプリケーションが高データレートを採用する、および/または耐性のないトラフィックを遅延させる)場合、UEは通常モードへの切替えを要求することができる。
【0063】
コンテキスト。UEがコンテキストアウェアである(たとえば、UEが自宅にいるか否か、事務所にいるか否か、旅行中であるかいなか、またはさもなければ、移動中であるか否かを自ら決定することができる)場合、いくつかのコンテキストは、通常モードへの切替えを要求するようにUEをトリガし得る。たとえば、自宅にあるか、または事務所にあるUEはAC電力に対するアクセスを有し得ると仮定することができる。この場合、UEは通常モードへの切替えを要求することができる。
【0064】
使用。UEは、通常モードに切り替えるかどうかを決定するために、その使用パターン(たとえば、電力需要の予測)を監視することができる。たとえば、ある時刻において、かつ/またはあるロケーションにおいて概して高い使用が見られる場合、UEは、それらの条件下で通常モードへの切替えを要求することができる。
【0065】
eNBが通常モードに切り替えるための要求をUEから受信すると、eNBは自らが通常のスケジューリングモードに関してUEを受け入れるべきかどうかを決定することができる。したがって、
図4のシグナリング400に示すように、eNBは、その要求に応じて、肯定応答メッセージまたは拒否メッセージをUEに送ることができる。
【0066】
通常モードへの遷移:eNBによるトリガ
いくつかのシナリオでは、通常モードへの遷移はネットワーク(たとえば、eNB)によってトリガされる。たとえば、eNBによってトリガされる通常モードの場合、eNBは通常のスケジューリングモードを予想するようにUEに命令することができる。そのような条件のいくつかの非限定的な例が続く。
【0067】
低電力モードに関するUEからの新しい要求によってトリガされる低電力モードUEの再優先順位付け。ネットワークは、他の要求側UEが低電力モードに遷移することが許可され得るように、低電力モードから遷移するようにいくつかのUEに要求することができる。そのような再優先順位付けに関する基準は、公平性、潜在的なアグリゲート節電のための最適化、または他の要因に基づき得る。
【0068】
周期的保守による、低電力モードUEの再優先順位付け。ネットワークは、低電力モードから遷移するようにいくつかのUEに要求し、低電力モードに遷移するようにいくつかの他のUEに要求することができる。そのような再優先順位付けに関する基準は、公平性、潜在的なアグリゲート節電のための最適化、または他の要因に基づき得る。
【0069】
UEは、オプションで、そのコマンドに応答することができる。たとえば、
図5のシグナリング500を参照されたい。
【0070】
いくつかの実装形態では、UEは、オプションで、eNBによって送られた通常モードに入る要求を拒否することができる。たとえば、低電力モードへの遷移を保証する条件(下で論じる)のうちのいずれかがUEにおいて終了する場合、これが生じ得る。
【0071】
節電特徴
低電力スケジューリングモードに関して採用され得る節電特徴のいくつかの例が続く。所与のUEは、これらのまたは他の節電特徴のうちの1つまたは複数をサポートすることができる。
【0072】
変調およびコーディング(MCS)。異なるMCSは電力消費に対して異なる影響を有し得る。したがって、低電力モードの場合、UEはエネルギー効率の高いコーディング(たとえば、畳込みコード)を使用することができる。
【0073】
MIMOおよび送信モード。いくつかのシナリオでは、多入力多出力(MIMO)シグナリングの使用は電力的に非効率であり得る。たとえば、場合によっては、UEは上位コンスタレーションを使用することによって所望されるデータレートを達成することが可能であり得る。上位コンスタレーションのエネルギー効率がMIMOよりも高い場合、UEは、MIMOの代わりに、上位コンスタレーションを使用することができる。また、いくつかのMIMOおよび送信モード方式は、より低い電力消費を有し得る低複雑度の受信機の使用を可能にする。たとえば、いくつかの方式は、最尤(ML)受信機の代わりに、線形最小平均2乗誤差(MMSE)受信機を使用して、MIMO空間ストリームを復調することができる。
【0074】
いくつかのシナリオでは、複数のアンテナの使用は電力的に非効率であり得る。たとえば、場合によっては、UEは単一のアンテナを使用することによって所望されるデータレートを達成することが可能であり得る。複数のアンテナの使用よりも単一のアンテナの使用がエネルギー的により効率的である(たとえば、要求されるデータスループットが低い)場合、UEは、(たとえば、そうすることがタイムラインを過度に拡張しない場合)複数のアンテナの代わりに、単一のアンテナを使用することができる。
【0075】
低減されたキャリアアグリゲーション(CA)。いくつかのシナリオでは、CAの使用は電力的に非効率であり得る。たとえば、場合によっては、CAなしで、所望されるデータレートを達成することが可能であり得る。CAを使用することよりもCAを使用しないことがエネルギー的により効率的である場合、UEはCAを使用しないことを選ぶことができる。
【0076】
低減されたH-ARQシグナリングデータレート。ハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)のために使用されるシグナリングレートを低減することによってエネルギー効率を高めることができる。たとえば、肯定応答(ACK)を束ねることによって、このシグナリングレートを低減することができる。
【0077】
低電力間欠受信(DRX)。DRXは電力消費を低減するように適応され得る。たとえば、より大きなDRXサイクル(より長いレイテンシ)を採用して、スリープ時間を増大させることができる。また、第1のデバイスは、「退去」信号を第2のデバイスに送り、第1のデバイスがある時間期間にわたって休止することを伝えるか、またはある時間期間にわたってスリープすることを第2のデバイスが伝えることができる。
【0078】
拡張されたマイクロスリープ(Microsleep)。マイクロスリープは、たとえば、何のダウンリンク(DL)割当てまたはアップリンク(UL)許可も存在しないことを制御チャネルが示すとき、スケジュールされたエンティティ(たとえば、端末)がTTI内でスリープモードに入ることを許可する特徴である。電力消費をさらに低減するために、スケジュールされたエンティティは、そのスリープ能力(たとえば、サポートされる異なるレベルのスリープ、および対応する最小スリープ継続時間)をスケジューリングエンティティ(たとえば、eNB)に報告することができ、その結果、スケジューリングエンティティは、周波数分割多重(FDM)の代わりに、時分割多重(TDM)スケジューリングを使用するなど、マイクロスリープのアプリケーションを最小限に抑える方法でスケジュールすることができる。さらに、スケジューリングエンティティは、より長いTTIフォーマットに切り替えるか、または明示的なシグナリングを使用して、さらなる節電のために、より長く、かつより深いスリープを促すことができる。明示的なシグナリングの例は、スケジュールされたエンティティ(たとえば、端末)が次のN個のTTIに関してスケジュールされないことになることを保証するための、そのエンティティに対するメッセージを含み、この場合、Nは、サービス品質(QoS)要件および報告されるスリープ能力に従って決定され得る。
【0079】
動的フレーム構造
本開示は、いくつかの態様では、異なるスケジューリングモードに関して採用され得る節電特徴を備えた動的フレーム構造の使用に関する。所与のデバイスは、そのような動的フレーム構造の様々な構成をサポートすることができる。
【0080】
図6は、本明細書の教示による、低電力スケジューリングをサポートすることができるフレーム構造600(たとえば、ユニファイドフレームワーク)の一例を示す。レイテンシと、電力と、メモリ使用との間で所望されるトレードオフを達成するために、フレキシブルTTI、フレキシブルパイロット、およびフレキシブル制御オーバーヘッドが採用される。たとえば、異なるユーザ、アプリケーションなどに関して、異なるTTIの長さを使用することができる。
図6で使用される量および寸法は例示のためだけである。他の実装形態は他のタイミング、帯域幅、および割振りを使用することができる。
【0081】
本開示は、いくつかの態様では、制御/データ多重化のための動的帯域幅(BW)切替えを可能にするフレーム構造の使用に関する。たとえば、制御セグメントは狭帯域であってよいのに対し、データセグメントは広帯域である。また、データセグメントに関して、機敏な(agile)中心周波数および関連するヌルトーンオーバーヘッドを備えた適応BWを採用することができる。
【0082】
本開示は、いくつかの態様では、狭帯域制御およびデータ送信を可能にするフレーム構造の使用に関する。この構造は、非常に低いレイテンシ(たとえば、送信時間間隔(TTI)時間スケール)トラフィックおよび/または低/中間データレートのための電力効率を促し得る。この場合も、関連するヌルトーンオーバーヘッドを備えた適応BWを採用することができる。
【0083】
所与の節電特徴の効果は実装形態依存であり得る。どの節電特徴を使用すべきかを制御/選択するための例示的な方法は、以下を含み得るが、これらに限定されない。すなわち、1)相手先商標製造会社(OEM)および/またはネットワークオペレータが節電効果を決定し、いくつかの特徴(たとえば、比較的効果がない特徴)をUE能力から刈り込む(pruning)こと、および2)eNBが特徴の使用を優先順位付けすることを可能にするために、節電特徴とともに(たとえば、概算され、分類され得る)潜在的な節電をUE能力リスト内に含めること、である。たとえば、UEは所与の特徴がどの程度効果的に電力を節約するかを(たとえば、割合で、絶対量値でなど)定量化することができる。
【0084】
eNBは、異なる特徴がどの程度効果的に電力を節約するかに基づいて、UEのための電力モードを低減するための所与の遷移に関して使用すべき特徴を選択することができる。特定の例として、UEが少量のデータを使用するチャットプログラムを実行している場合、狭帯域送信を選択することができるが、これはこのモードがこれらの条件下で電力を節約するためにより効果的であり得るためである。対照的に、UEが大量のデータを使用するビデオアプリケーションを使用している場合、広帯域送信を選択することができるが、これはこのモードがこれらの条件下でより効果的に電力を使用し得るためである。
【0085】
図6では、以下の略語が使用される。Pは、少なくとも1つのパイロットおよび制御シンボルを表す。PDは、少なくとも1つのパイロットおよびデータシンボルを表す。C&Cは、少なくとも1つのセル固有の基準信号(CRS)および制御シンボル領域を表す。CTRLは、少なくとも1つのUE基準信号(UERS)制御チャネルを表す。TRAF(TRAF[1、2、または3])は、少なくとも1つのUERSデータチャネルを表す。
【0086】
TRAF1(UERSトラフィック1)を参照して、低オーバーヘッドモードの一例が示される。第1のサブフレームのスロット0内の第1のパイロットおよびデータシンボル602は、第1および第2のサブフレーム内の第1のUERSデータチャネル604に先行する。さらに、第3のサブフレームのスロット0内の第2のパイロットおよびデータシンボル606は、第3および第4のサブフレーム内の第2のUERSデータチャネル608に先行する。
【0087】
このモードは、比較的長いTTI(2つのサブフレーム)、クロスTTIパイロットフィルタリング(たとえば、したがって、パイロット密度は経時的に低くなる)、(たとえば、送信されたデータ量に対する)低オーバーヘッド、および比較的高い性能(たとえば、大きなデータ転送および/または高スループット)を伴う。低オーバーヘッドモードの他の実装形態は、これらの要因のサブセットだけを伴い得る。また、低オーバーヘッドモードの他の実装形態は、他の要因を伴い得る。
【0088】
TRAF2(UERSトラフィック2)を参照して、低電力モードの一例が示される。第1のCRSおよびCTRLシンボル領域610は、第1のサブフレームのスロット0にあり、第2のCRSおよびCTRLシンボル領域612は、第3のサブフレームのスロット0にある。パイロットおよびデータシンボル614は、第4のサブフレーム内のUERSデータチャネル616に先行する。
【0089】
このモードは、ウェイクアップおよび復号のための共通基準信号(RS)および制御に関連し、それによって、トラフィックが次のTTI内でスケジュールされる。たとえば、UEは、ウェイクアップし、狭帯域内で、TDMパイロット(たとえば、CRSおよびCTRL)だけを復号する。示すように、この制御エリアは、時間および周波数の両方の点で狭くてよい。第2のCRSおよびCTRLシンボル領域612を参照されたい。UEに対して何の許可も存在しない場合、UEは、したがって、電力を節約するために迅速にスリープに戻ることができる。許可が存在する場合、UEは、次のTTIの間に(たとえば、パイロットおよびデータシンボル614と、UERSデータチャネル616とを受信するために)広帯域通信のためにそのRFを開放することができる。低電力モードの他の実装形態は、上記の要因のサブセットだけを伴い得る。また、低電力モードの他の実装形態は、他の要因を伴い得る。
【0090】
TRAF3(UERSトラフィック3)を参照して、低レイテンシモードの一例が示される。第1のサブフレーム内で、スロット0内の第1のパイロットおよび制御シンボル618は、第1のUERS制御チャネル620に先行する。さらに、スロット0内の第1のパイロットおよびデータシンボル622は第1のUERSデータチャネル604に先行するのに対して、スロット6内の第2のパイロットおよびデータシンボル626は第2のUERSデータチャネル628に先行する。第2のサブフレーム内で、スロット0内の第2のパイロットおよび制御シンボル630は、第2のUERS制御チャネル632に先行する。さらに、スロット0内の第3のパイロットおよびデータシンボル634は第3のUERSデータチャネル636に先行するのに対して、スロット6内の第4のパイロットおよびデータシンボル638は第4のUERSデータチャネル640に先行する。
【0091】
このモードは、TTIごとの制御許可およびACK/NAKフィードバックを伴う。このモードは狭帯域処理もサポートし、それによって、UEが帯域幅の一部だけを一度に使用する(たとえば、UEがあるTTIから次のTTIに異なる周波数帯域間でホップすることができる)場合ですら、UEは帯域幅の比較的大きなセクション内で動作することが許可される。この場合、制御処理も同様に狭帯域であり得る。低レイテンシモードの他の実装形態は、これらの要因のサブセットだけを伴い得る。また、低レイテンシモードの他の実装形態は、他の要因を伴い得る。
【0092】
上記を念頭において、
図6のTRAF1の例を引き続き参照して、低オーバーヘッドモードの一例についてより詳細に論じる。大きなデータ量をサポートするUEのために低オーバーヘッドモードを使用することができる。そのようなUEは、たとえば、遅延敏感度がより低い可能性があり、かつ/またはフルバッファを有する傾向があり得る。この例では、TTIは、TTIごとにより少ないパイロットオーバーヘッドおよびクロスTTIパイロットフィルタリングが(たとえば、チャネル推定のために複数のTTIからのパイロットを使用して)可能性されて、比較的長く(たとえば、1ミリ秒)になるように選択される。そのようなモードは、比較的低いパイロットオーバーヘッドと、中程度のレイテンシを備えた良好な性能とを有し得る。いくつかの実装形態では、UEは、電力を節約するために、TTIデューティサイクルごとに制御情報を復号する。すなわち、この場合、制御情報はより少ない頻繁度で復号され得る。
【0093】
図6のTRAF2の例を引き続き参照して、低電力モードの一例についてより詳細に論じる。
【0094】
低電力モードは、マイクロスリープのために有利であり得る。UEは、高速の制御復号のために、TDMおよび狭帯域(NB)共通RSベース制御領域内で制御情報を復号することができる。電力を節約するために、何の許可も復号されていない場合、UEはマイクロスリープに戻ることができる。拡張されたマイクロスリープは、低電力モード動作に関連付けられ得る。
【0095】
低電力モードは、動的帯域幅切替えのために有利であり得る。UEは、中心NB領域内で制御情報を復号することができる。次いで、許可が復号されるとき、UEは、データ復調のために帯域幅RFを開放することができる。データチャネルは、RF切替えのための時間を確保するために、制御チャネルよりも後に(たとえば、1つのTTI分遅く)スケジュールされ得る。
【0096】
図6のTRAF3の例を引き続き参照して、低レイテンシモードおよび狭帯域モードの一例についてより詳細に論じる。
【0097】
低レイテンシモードの一例では、UEは遅延に敏感なデータを復号するために、TTIごとに制御およびデータを監視することができる。制御チャネルは、復号レイテンシを低減するために、TTIにわたってスタッガされ得る。たとえば、復号レイテンシ要件が非常に低い場合、そのような低レイテンシモードを使用することができる。示すように、このモードでは、より短いTTIが使用される。
【0098】
狭帯域(NB)モードのUEの一例では、UEは広帯域全体の専用帯域内で制御およびデータを復号するように構成される。UEは、要求またはeNB構成に応じて、別のキャリア周波数にホップして、制御および/またはデータを復号することができる。制御の局在化されたNB処理、ならびに低減されたパイロットオーバーヘッドを確実にするために、復調基準信号(DMRS)ベース制御を使用することができる。データおよび制御のパイプライン化を可能にし、バッファリング要件を低減するために、制御チャネルはTTIにわたってスタッガされ得る。NB制御/データモードは、NB RF能力を備えたUEがより幅が広い帯域幅から帯域幅のチャンクを共有することを可能にする。
【0099】
例示的なプロセス
図7は、本開示のいくつかの態様による、スケジューリングをサポートするためのプロセス700を示す。プロセス700は、アクセス端末、基地局、または何らかの他の適切な装置の中に位置し得る、処理回路(たとえば、
図9の処理回路910)内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス700は、スケジューリング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
【0100】
ブロック702において、装置(たとえば、UE)は、アクセス端末によってサポートされる低電力モード能力の表示を送信する。たとえば、UEは、UE能力メッセージを介してこの情報をeNBに送ることができる。
【0101】
いくつかの態様では、低電力モード能力は少なくとも1つの節電特徴を含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの節電特徴は、フレーム構造、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えのためのフレーム構造、狭帯域制御およびデータ送信のためのフレーム構造、変調およびコーディング方式、畳込みコーディング方式、アンテナ選択、多入力多出力(MIMO)送信モード、非MIMO送信モード、キャリアアグリゲーション、非キャリアアグリゲーション、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリング、低電力間欠受信(DRX)、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えのためのフレーム構造は、狭帯域制御セグメントと広帯域データセグメントとを含む。いくつかの態様では、フレーム構造は、データセグメントのための適応帯域幅をサポートする。いくつかの態様では、低電力モード能力は、少なくとも1つの節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示を含む。
【0102】
いくつかの態様では、低電力モード能力は、複数の節電特徴と、節電特徴に関連する潜在的な節電の複数の表示とを含み得る。この場合、プロセス700は、潜在的な節電の表示に基づいて、節電特徴を優先順位付けするステップをさらに含み得る。
【0103】
ブロック704において、装置は、アクセス端末が低電力モードに切り替えるための要求を通信する。
【0104】
いくつかの態様では、要求を通信することは要求を送信することを含む。たとえば、UEはそのような要求をeNBに送信することができる。この場合、その要求に応じて、要求に対する肯定応答が(たとえば、eNBから)受信され得る。
【0105】
いくつかの態様では、要求を通信することは、要求を受信することを含む。たとえば、UEはそのような要求をeNBから受信することができる。この場合、その要求の受信に応じて、肯定応答が送信され得る(たとえば、UEは肯定応答をeNBに送信することができる)。
【0106】
いくつかの態様では、ブロック702の低電力モード能力は複数の節電特徴を含み得る。この場合、プロセス700は、低電力モードに関する節電特徴のうちの少なくとも1つを選択するステップをさらに含み得る。
【0107】
ブロック706において、装置は、ブロック704における要求の通信の結果として低電力モードに遷移する。いくつかの態様では、この遷移は、要求を送信したまたは要求を受信した結果としてトリガされ得る。
【0108】
ブロック704における要求を通信することが、要求を受信することに関連し、要求に応じて、肯定応答が送信されるシナリオでは、低電力モードへの遷移は、肯定応答を送信した結果としてトリガされ得る。
【0109】
ブロック704における要求を通信することが、要求を送信することに関連し、要求に対する肯定応答が受信されるシナリオでは、低電力モードへの遷移は、肯定応答を受信した結果としてトリガされ得る。
【0110】
いくつかの態様では、低電力モードへの遷移は、少なくとも1つの基準に基づいてトリガされ得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの基準は、電池レベル、アプリケーション要件、トラフィック要件、アクセス端末コンテキスト、またはアクセス端末使用のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0111】
図8は、本開示のいくつかの態様による、スケジューリングをサポートするためのプロセス800を示す。プロセス800は、基地局、アクセス端末、または何らかの他の適切な装置の中に位置し得る、処理回路(たとえば、
図11の処理回路1110)内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス800は、スケジューリング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
【0112】
ブロック802において、装置(たとえば、eNB)は、アクセス端末によってサポートされる低電力モード能力の表示を受信する。たとえば、eNBは、UE能力メッセージを介してこの情報を受信することができる。
【0113】
いくつかの態様では、低電力モード能力は少なくとも1つの節電特徴を含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの節電特徴は、フレーム構造、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えのためのフレーム構造、狭帯域制御およびデータ送信のためのフレーム構造、変調およびコーディング方式、畳込みコーディング方式、アンテナ選択、多入力多出力(MIMO)送信モード、非MIMO送信モード、キャリアアグリゲーション、非キャリアアグリゲーション、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリング、低電力間欠受信(DRX)、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えのためのフレーム構造は、狭帯域制御セグメントと広帯域データセグメントとを含む。いくつかの態様では、フレーム構造は、データセグメントのための適応帯域幅をサポートする。いくつかの態様では、低電力モード能力は、少なくとも1つの節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示を含む。
【0114】
いくつかの態様では、低電力モード能力は、複数の節電特徴と、節電特徴に関連する潜在的な節電の複数の表示とを含み得る。この場合、プロセス800は、潜在的な節電の表示に基づいて、節電特徴を優先順位付けするステップをさらに含み得る。
【0115】
ブロック804において、装置は、アクセス端末が低電力モードに遷移することになるかどうかを決定する。場合によっては、この決定はeNBによって一方的に行われる。場合によっては、この決定はUEからの要求に応じて行われる。
【0116】
いくつかの態様では、この決定は、低電力モードで現在動作しているアクセス端末の数量、トラフィックローディング、時刻、またはアクセスポイントにおける(たとえば、eNBなど、基地局における)リソース可用性のうちの少なくとも1つに基づく。
【0117】
いくつかの態様では、ブロック802の低電力モード能力は複数の節電特徴を含む。この場合、プロセス800は、低電力モードに関する節電特徴のうちの少なくとも1つを選択するステップをさらに含み得る。
【0118】
ブロック806において、装置はブロック804の決定を示すメッセージを送信する。たとえば、このメッセージは、eNBからUEへの要求またはUEからeNBによって受信された要求の肯定応答であり得る。
【0119】
いくつかの態様では、このメッセージは、低電力モードに遷移するための、アクセス端末に対する要求を含む。
【0120】
低電力モードに遷移するための要求がアクセス端末から受信される(たとえば、UEが低電力モードで動作することを許可されることをUEが要求している)シナリオでは、ブロック806のメッセージは要求の肯定応答であり得る。
【0121】
第1の例示的な装置
図9は、本開示の1つまたは複数の態様による、スケジューリングをサポートすることができる装置900の図である。装置900は、モバイルデバイス、アクセスポイント、またはワイヤレス通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化され得るか、または実装され得る。様々な実装形態において、装置900は、アクセス端末、アクセスポイント、または何らかの他のタイプのデバイス内で具現化され得るか、または実装され得る。様々な実装形態において、装置900は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータ、センサー、エンターテインメントデバイス、医療デバイス、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で具現化され得るか、または実装され得る。装置900は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)902、記憶媒体904、ユーザインターフェース906、メモリデバイス908、および処理回路910を含む。
【0122】
これらの構成要素は、
図9において接続線によって一般に表される、シグナリングバスまたは他の適切な構成要素を介して互いに結合され、かつ/または互いに電気通信するように配置され得る。シグナリングバスは、処理回路910の具体的な適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。シグナリングバスは、通信インターフェース902、記憶媒体904、ユーザインターフェース906、およびメモリデバイス908の各々が、処理回路910に結合され、かつ/または処理回路910と電気通信するように、様々な回路を一緒につなぐ。シグナリングバスはまた、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路(図示せず)をつなぎ得るが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明されない。
【0123】
通信インターフェース902は、装置900のワイヤレス通信を促すように適合され得る。たとえば、通信インターフェース902は、ネットワーク内の1つまたは複数の通信デバイスに関して双方向に情報の通信を促すように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース902は、有線ベースの通信のために構成され得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース902は、ワイヤレス通信システム内のワイヤレス通信のための1つまたは複数のアンテナ912に結合され得る。通信インターフェース902は、1つまたは複数のスタンドアロンの受信機および/または送信機、ならびに1つまたは複数のトランシーバを用いて構成され得る。示される例では、通信インターフェース902は送信機914と受信機916を含む。
【0124】
メモリデバイス908は、1つまたは複数のメモリデバイスを表すことができる。示すように、メモリデバイス908は、スケジューリング関連の情報918を、装置900によって使用される他の情報とともに維持し得る。いくつかの実装形態では、メモリデバイス908および記憶媒体904は、共通のメモリ構成要素として実装される。メモリデバイス908はまた、処理回路910または装置900の何らかの他の構成要素によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0125】
記憶媒体904は、プロセッサ実行可能コードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子データ、データベース、または他のデジタル情報を記憶するための、1つまたは複数のコンピュータ可読の、機械可読の、および/またはプロセッサ可読のデバイスを表し得る。記憶媒体904はまた、プログラミングを実行するときに処理回路910によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。記憶媒体904は、ポータブル記憶デバイスまたは固定式記憶デバイスと、光学記憶デバイスと、プログラミングを記憶する、収容する、または搬送することが可能な様々な他の媒体とを含む、汎用または専用のプロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。
【0126】
限定ではなく例として、記憶媒体904は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、および、コンピュータによってアクセスされかつ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含み得る。記憶媒体904は、製造品(たとえば、コンピュータプログラム製品)において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料の中のコンピュータ可読媒体を含み得る。上記に鑑みて、いくつかの実装形態では、記憶媒体904は非一時的(たとえば、有形)記憶媒体であり得る。
【0127】
記憶媒体904は、処理回路910が記憶媒体904から情報を読み取り、記憶媒体904に情報を書き込むことができるように、処理回路910に結合され得る。すなわち、記憶媒体904は、少なくとも1つの記憶媒体が処理回路910と一体である例および/または少なくとも1つの記憶媒体が処理回路910から分離されている(たとえば、装置900内にある、装置900の外部にある、複数のエンティティにわたって分散されている、など)例を含め、記憶媒体904が少なくとも処理回路910によってアクセス可能であるように、処理回路910に結合され得る。
【0128】
記憶媒体904によって記憶されているプログラミングは、処理回路910によって実行されると、処理回路910に、本明細書で説明する様々な機能および/または処理動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体904は、処理回路910の1つまたは複数のハードウェアブロックにおける動作を調整するように、ならびにそれらのそれぞれの通信プロトコルを利用するワイヤレス通信のための通信インターフェース902を利用するように構成された動作を含み得る。
【0129】
処理回路910は、一般に、記憶媒体904上に記憶されたそのようなプログラミングの実行を含む処理のために適合される。本明細書で使用される「コード」または「プログラミング」という用語は、ソフトウェアと呼ばれるか、ファームウェアと呼ばれるか、ミドルウェアと呼ばれるか、マイクロコードと呼ばれるか、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外で呼ばれるかにかかわらず、限定はしないが、命令、命令セット、データ、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、プログラミング、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、関数などを含むように広く解釈されなければならない。
【0130】
処理回路910は、データを取得し、処理し、かつ/または送り、データのアクセスおよび記憶を制御し、コマンドを出し、かつ他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路910は、少なくとも1つの例において適切な媒体によって与えられる所望のプログラミングを実装するように構成される回路を含み得る。たとえば、処理回路910は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコントローラ、および/または実行可能なプログラミングを実行するように構成される他の構造として実装され得る。処理回路910の例は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理構成要素、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、ならびに任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械を含み得る。処理回路910はまた、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、ASICおよびマイクロプロセッサ、または任意の他の数の様々な構成などのコンピューティング構成要素の組合せとして実装され得る。処理回路910のこれらの例は説明のためであり、本開示の範囲内の他の適切な構成も企図される。
【0131】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路910は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてのための特徴、プロセス、機能、動作および/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路910は、
図3〜
図8および
図10に関して説明されたステップ、機能、および/または処理のいずれかを実行するように構成され得る。本明細書で使用される場合、処理回路910に関して「適合される」という用語は、処理回路910が、本明細書で説明する様々な特徴による特定のプロセス、機能、動作、および/またはルーチンを実行するように構成されること、採用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
【0132】
処理回路910は、
図3〜
図8および
図10とともに説明される動作のいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として機能する特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特別なプロセッサであり得る。処理回路910は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として機能し得る。
【0133】
装置900の少なくとも1つの例によれば、処理回路910は、送るための回路/モジュール920、通信するための回路/モジュール922、遷移するための回路/モジュール924、受信するための回路/モジュール926、選択するための回路/モジュール928、または優先順位付けするための回路/モジュール930のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0134】
送るための回路/モジュール920は、たとえば、別の装置に情報を送ることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体904上に記憶された、送るためのコード932)を含み得る。最初に、送るための回路/モジュール920は、(たとえば、メモリデバイス908または何らかの他の構成要素から)送られることになる情報を取得する。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、複数の電力モードのうちの第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造の表示を含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するフレーム構造の選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する変調およびコーディング方式(MCS)の選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する多入力多出力(MIMO)送信モードの選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するキャリアアグリゲーションレベルの選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、アクセス端末が、複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関して、異なる畳込みコーディング方式、異なるアンテナ選択、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリングと通常のH-ARQシグナリングとの間の動的切替え、低電力間欠受信(DRX)と通常のDRXとの間の動的切替え、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つをサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、要求の受信に応じて送られた肯定応答を含み得る。
【0135】
送るための回路/モジュール920は、(たとえば、メッセージ内で、プロトコルに従って、など)送るために情報をフォーマットすることができる。いくつかのシナリオでは、送るための回路/モジュール920は、ワイヤレス通信媒体を介して情報を送らせる。この目的で、送るための回路/モジュール920は、送信のために、データを通信インターフェース902(たとえば、送信機914に)または何らかの他の構成要素に送ることができる。いくつかの実装形態では、通信インターフェース902は、送るための回路/モジュール920および/または送るためのコード932を含む。
【0136】
通信するための回路/モジュール922は、たとえば、情報を通信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体904上に記憶された、通信するためのコード934)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報を通信することは、(本明細書で説明するように)情報を送ることに関連する。いくつかの実装形態では、情報を通信することは、(本明細書で説明するように)情報を受信することに関連する。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、アクセス端末が第1の電力モードに切り替えるための要求を含み得る。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示を含み得る。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示と、節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示とを含み得る。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、アクセス端末が第1の電力モードから第2の電力モードに切り替えるための要求を含み得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース902は、通信するための回路/モジュール922および/または通信するためのコード934を含む。
【0137】
いくつかの実装形態では、通信することは、通信するための回路/モジュール922が、情報を送信したデバイスから情報を直接受信すること、または装置900の構成要素(たとえば、受信機916、メモリデバイス908、または何らかの他の構成要素)から情報を受信することに関連する。この場合、通信するための回路/モジュール922は、受信された情報を処理(たとえば、復号)することができる。通信するための回路/モジュール922は、次いで、受信された情報を装置900の構成要素(たとえば、メモリデバイス908、遷移するための回路/モジュール924、または何らかの他の構成要素)に出力する。
【0138】
いくつかの実装形態では、通信することは、別のデバイスに送信するために装置900の別の構成要素(たとえば、送信機914)から情報を送ること、または(たとえば、通信するための回路/モジュール922が送信機を含む場合)情報を最終的な宛先に直接送ることに関連する。この場合、通信するための回路/モジュール922は、最初に、通信されることになる情報を取得する。通信するための回路/モジュール922は、送信されることになる情報を処理(たとえば、符号化)することができる。次いで、通信するための回路/モジュール922は、情報を送信させる。たとえば、通信するための回路/モジュール922は、情報を送信機914に直接送信すること、または後続の無線周波数(RF)送信のために、情報を送信機914に渡すことができる。
【0139】
遷移するための回路/モジュール924は、たとえば、特定の電力モード(たとえば、第1の電力モード、第2の電力モードなど)に遷移することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体904上に記憶された、遷移するためのコード936)を含み得る。最初に、遷移するための回路/モジュール924は、遷移をトリガする信号(たとえば、表示)を(たとえば、通信するための回路/モジュール922、メモリデバイス908、通信インターフェース902、または何らかの他の構成要素から)受信する。いくつかの実装形態では、第1の電力モードへの遷移は(たとえば、通信するための回路/モジュール922による)要求の通信から得られる。いくつかの実装形態では、第1の電力モードへの遷移は(たとえば、通信するための回路/モジュール922または送るための回路/モジュール920によって)肯定応答の送出の結果としてトリガされる。いくつかの実装形態では、第1の電力モードへの遷移は(たとえば、通信するための回路/モジュール922または受信するための回路/モジュール926による)肯定応答の受信の結果としてトリガされる。いくつかの実装形態では、第2の電力モードへの遷移は(たとえば、通信するための回路/モジュール922による)要求の通信から得られる。
【0140】
受信するための回路/モジュール926は、たとえば、情報を受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体904上に記憶された受信するためのコード938)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報は要求に対する肯定応答を含み得る。最初に、受信するための回路/モジュール926は、この情報を送信したデバイス(たとえば、基地局)から、または装置900の構成要素(たとえば、受信機916、メモリデバイス908、または何らかの他の構成要素)からこの情報を直接取得する。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール926は、メモリデバイス908内の値のメモリロケーションを識別してそのロケーションの読取りを起動する。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール926は、取得された情報を処理(たとえば、復号)する。受信するための回路/モジュール926は、次いで、情報を装置900の構成要素(たとえば、メモリデバイス908、遷移するための回路/モジュール924、または何らかの他の構成要素)に出力する。いくつかの実装形態では、受信機916は、受信するための回路/モジュール926および/または受信するためのコード938を含む。
【0141】
選択するための回路/モジュール928は、たとえば、電力モードに関する少なくとも1つの節電特徴を選択すること関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体904上に記憶された、選択するためのコード940)を含み得る。いくつかの実装形態では、電力モードは第1の電力モード(たとえば、低電力モード)である。最初に、選択するための回路/モジュール928は、複数の電力モードの表示を取得する。たとえば、選択するための回路/モジュール928は、この情報を装置900の構成要素から(たとえば、メモリデバイス908、通信インターフェース902、または何らかの他の構成要素から)、または情報を維持するエンティティから直接取得することができる。いくつかの実装形態では、選択するための回路/モジュール928は、データベース(たとえば、ネットワークデータベースまたは装置900にローカルなデータベース)からこの情報を取得する。選択するための回路/モジュール928は、次いで、1つまたは複数の基準に基づいて(たとえば、通信されることになるトラフィックタイプに基づいて)節電特徴のうちの1つまたは複数を選択する。選択するための回路/モジュール928は、次いで、選択の表示を装置900の構成要素(たとえば、メモリデバイス908、優先順位付けするための回路/モジュール930、または何らかの他の構成要素)に出力することができる。
【0142】
優先順位付けするための回路/モジュール930は、たとえば、節電特徴を優先順位付けすることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体904上に記憶された、優先順位付けするためのコード942)を含み得る。いくつかの実装形態では、優先順位付けは、節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示に基づく。最初に、優先順位付けするための回路/モジュール930は潜在的な節電の表示を取得する。たとえば、優先順位付けするための回路モジュール930は、装置900の構成要素から(たとえば、メモリデバイス908、通信インターフェース902、または何らかの他の構成要素から)、またはその情報を維持するエンティティからこの情報を直接取得することができる。いくつかの実装形態では、優先順位付けするための回路/モジュール930は、データベース(たとえば、ネットワークデータベースまたは装置900にローカルなデータベース)からこの情報を取得する。優先順位付けするための回路/モジュール930は、次いで、(たとえば、公平性基準、潜在的な節電、節電量、トラフィックQoSに対する影響などに基づいて)節電特徴を優先順位付けする。優先順位付けするための回路/モジュール930は、次いで、優先順位付けの表示を装置900の構成要素(たとえば、メモリデバイス908、通信するための回路/モジュール922、遷移するための回路/モジュール924、または何らかの他の構成要素)に出力することができる。
【0143】
上述のように、記憶媒体904によって記憶されているプログラミングは、処理回路910によって実行されると、処理回路910に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体904は、送るためのコード932、通信するためのコード934、遷移するためのコード936、受信するためのコード938、選択するためのコード940、または優先順位付けするためのコード942のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0144】
例示的なプロセス
図10は、本開示のいくつかの態様による、スケジューリングをサポートするためのプロセス1000を示す。プロセス1000は、アクセス端末、基地局、または何らかの他の適切な装置の中に位置し得る、処理回路(たとえば、
図9の処理回路910)内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1000は、スケジューリング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
【0145】
ブロック1002において、装置(たとえば、アクセス端末)は、複数の電力モードのうちの第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造の表示を送る。たとえば、UEは、UE能力メッセージを介してこの情報をeNBに送ることができる。
【0146】
いくつかの態様では、複数の電力モードは、低電力モードと通常の電力モードとを含む。低電力モードは、通常の電力モードよりも低い電力消費を有し得る。いくつかの実装形態では、第1の電力モードは低電力モードである。
【0147】
アクセス端末は、異なるタイプのフレーム構造をサポートすることができる。いくつかの態様では、アクセス端末は、複数の電力モードのうちの第2の電力モードに関する別のフレーム構造をサポートし、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、その別のフレーム構造によって特定される第2の帯域幅割振りよりも小さい第1の帯域幅割振りを指定する。いくつかの態様では、アクセス端末は、複数の電力モードのうちの第2の電力モードに関する別のフレーム構造をサポートし、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、その別のフレーム構造によって特定される第2の送信時間間隔(TTI)よりも短い第1のTTIを指定する。
【0148】
第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、第1の電力モードに関する様々な動作をサポートすることができる。いくつかの態様では、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えをサポートする。いくつかの態様では、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、狭帯域制御およびデータ送信をサポートする。
【0149】
この装置は、オプションで、アクセス端末の他の能力または構成の少なくとも1つの表示を送ることができる。そのような表示の送出のいくつかの例が続く。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するフレーム構造の選択をさらにサポートするという表示を送ることを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する変調およびコーディング方式(MCS)の選択をさらにサポートするという表示を送ることを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する多入力多出力(MIMO)送信モードの選択をさらにサポートするという表示を送ることを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するキャリアアグリゲーションレベルの選択をさらにサポートするという表示を送ることを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が、複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関して、異なる畳込みコーディング方式、異なるアンテナ選択、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリングと通常のH-ARQシグナリングとの間の動的切替え、低電力間欠受信(DRX)と通常のDRXとの間の動的切替え、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つをサポートするという表示を送ることを含む。
【0150】
ブロック1004において、装置は、アクセス端末が第1の電力モードに切り替えるための要求を通信する(たとえば、送るか、または受信する)。
【0151】
いくつかの態様では、要求を通信することは、要求を送ることを含む。たとえば、UEはそのような要求をeNBに送信することができる。この場合、その要求に応じて、要求に対する肯定応答(たとえば、肯定応答または否定応答)が(たとえば、eNBから)受信され得る。
【0152】
いくつかの態様では、要求を通信することは、要求を受信することを含む。たとえば、UEはそのような要求をeNBから受信することができる。この場合、その要求の受信に応じて、肯定応答(たとえば、肯定応答または否定応答)が送信され得る。たとえば、UEは肯定応答をeNBに送信することができる。
【0153】
ブロック1006において、装置は、ブロック1004における要求の通信の結果として、第1の電力モードに遷移する。いくつかの態様では、第1の電力モードへのこの遷移は、要求を送ったまたは要求を受信した結果としてトリガされ得る。
【0154】
ブロック1004における要求を通信することが、要求を受信することに関連し、その要求の受信に応じて、肯定応答が送られるシナリオでは、第1の電力モードへの遷移は肯定応答の送出の結果としてトリガされ得る。
【0155】
ブロック1004における要求を通信することが、要求を送ることに関連し、要求に対する肯定応答が受信されるシナリオでは、第1の電力モードへの遷移は、肯定応答の受信の結果としてトリガされ得る。
【0156】
いくつかの態様では、低電力モードへの遷移は、少なくとも1つの基準に基づいてトリガされ得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの基準は、電池レベル、アプリケーション要件、トラフィック要件、アクセス端末コンテキスト、またはアクセス端末使用のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0157】
いくつかの態様では、プロセス1000は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示を通信することと、第1の電力モードに関する節電特徴のうちの少なくとも1つを選択することとをさらに含む。この場合、選択は節電効果に基づき得る。
【0158】
いくつかの態様では、プロセス1000は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示と、節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示とを通信することと、潜在的な節電の少なくとも1つの表示に基づいて、節電特徴を優先順位付けすることとをさらに含む。
【0159】
いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が第1の電力モードから第2の電力モードに切り替えるための別の要求を通信することと、別の要求の通信の結果として、第2の電力モードに遷移することとをさらに含む。
【0160】
第2の例示的な装置
図11は、本開示の1つまたは複数の態様による、スケジューリングをサポートすることができる装置1100の図である。装置1100は、アクセスポイント、モバイルデバイス、ネットワークノード、またはワイヤレス通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化され得るか、または実装され得る。様々な実装形態において、装置1100は、基地局、アクセス端末、ネットワークノード、または何らかの他のタイプのデバイス内で具現化され得るか、または実装され得る。様々な実装形態において、装置1100は、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータ、センサー、エンターテインメントデバイス、医療デバイス、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で具現化され得るか、または実装され得る。
【0161】
装置1100は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)1102、記憶媒体1104、ユーザインターフェース1106、メモリデバイス1108(たとえば、スケジューリング関連の情報1118を記憶する)、および処理回路(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)1110を含む。様々な実装形態において、ユーザインターフェース1106は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイの、または、ユーザから入力を受け取りもしくはユーザに出力を送るための何らかの他の回路のうちの1つまたは複数を含み得る。通信インターフェース1102は、1つまたは複数のアンテナ1112に結合されてよく、送信機1114および受信機1116に結合され得る。一般に、
図11の構成要素は、
図9の装置900の対応する構成要素と同様であってよい。
【0162】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1110は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてのための特徴、プロセス、機能、動作および/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路1110は、
図3〜
図8および
図12に関して説明するステップ、機能、および/または処理のいずれかを実行するように構成され得る。本明細書で使用される場合、処理回路1110に関して「適合される」という用語は、処理回路1110が、本明細書で説明する様々な特徴による特定のプロセス、機能、動作、および/またはルーチンを実行するように構成されること、採用されること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
【0163】
処理回路1110は、
図3〜
図8および
図12とともに説明される動作のいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として機能する特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特別なプロセッサであり得る。処理回路1110は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として機能し得る。
【0164】
装置1100の少なくとも1つの例によれば、処理回路1110は、受信するための回路/モジュール1120、アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122、送るための回路/モジュール1124、通信するための回路/モジュール1126、選択するための回路/モジュール1128、節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130、アクセス端末が競合しているかどうかを決定するための回路/モジュール1132、アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134、またはどのアクセス端末が許可にされることになるかを決定するための回路/モジュール1136のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0165】
受信するための回路/モジュール1120は、たとえば、情報を受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、受信するためのコード1138)を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、複数の電力モードのうちの第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造の表示を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、第1の電力モードに遷移するためのアクセス端末からの要求を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するフレーム構造の選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する変調およびコーディング方式(MCS)の選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する多入力多出力(MIMO)送信モードの選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するキャリアアグリゲーションレベルの選択をサポートするという表示を含み得る。いくつかの実装形態では、この情報は、アクセス端末が、複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関して、異なる畳込みコーディング方式、異なるアンテナ選択、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリングと通常のH-ARQシグナリングとの間の動的切替え、低電力間欠受信(DRX)と通常のDRXとの間の動的切替え、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つをサポートするという表示を含み得る。
【0166】
受信するための回路/モジュール1120は、この情報を送信したデバイス(たとえば、アクセス端末)から、または装置1100の構成要素(たとえば、受信機1116、メモリデバイス1108、または何らかの他の構成要素)からこの情報を直接取得することができる。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール1120は、メモリデバイス1108内の値のメモリロケーションを識別してそのロケーションの読取りを起動する。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール1120は、取得された情報を処理(たとえば、復号)する。受信するための回路/モジュール1120は、次いで、この情報を装置1100の構成要素に(たとえば、メモリデバイス1108、アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122、または何らかの他の構成要素)に出力する。いくつかの実装形態では、受信機1116は、受信するための回路/モジュール1120および/または受信するためのコード1138を含む。
【0167】
アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122は、たとえば、アクセス端末が特定の電力モード(たとえば、第1の電力モード、第2の電力モードなど)に遷移することになるかどうかを決定する(たとえば、アクセス端末が遷移することを許可するかどうかを決定する)ことに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するためのコード1140)を含み得る。いくつかのシナリオでは、この決定は、(たとえば、受信するための回路/モジュール1120、または何らかの他の構成要素によって受信されるような)第1の電力モードに遷移するためのアクセス端末からの要求の受信によってトリガされる。
【0168】
アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122は、(たとえば、通信するための回路/モジュール1126、メモリデバイス1108、通信インターフェース1102、または何らかの他の構成要素から)遷移を制御する少なくとも1つの基準を取得することができる。いくつかの実装形態では、少なくとも1つの基準は、第1の電力モードで現在動作しているアクセス端末の数量、トラフィックローディング、時刻、またはアクセスポイントにおけるリソース可用性のうちの少なくとも1つに関する。たとえば、本明細書で論じるように、第1の電力モードへの遷移は、eNBによって現在サービスされているいくつのアクセス端末が第1の電力モードにあるかなどに基づいて、トリガされ、許可され、または却下され得る。いくつかの態様では、eNBは、UEのスリープ能力(および、レイテンシ)を認識している可能性があり、それによって、(たとえば、いくつかのサブフレームにわたってスリープするようにUEをスケジュールし、UEが特定の数のサブフレームにわたって後続の割振りに関して確認する必要がないことを補償することによって)QoS/レイテンシ要件を依然として満たしながら、よりエネルギー効率が高い方法でUEをスケジュールすることができる。事前スケジューリング(および、半永続的なスケジューリング)の使用により、UEは(たとえば、タイマーベースの方式と対照的に)事前にスケジュールについて知ることができる。したがって、低電力モードに関してより多くの時間ブロックをスケジュールすることができ、このスケジューリングはより早期に実行され得る。また、UEは、所望される場合、(たとえば、タイマーベースの方式と対照的に)直ちにスリープに入るようにスケジュールされ得る。アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122は、次いで、決定の表示を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、送るための回路/モジュール1124、または何らかの他の構成要素)に出力する。
【0169】
送るための回路/モジュール1124は、たとえば、別の装置に情報を送ることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、送るためのコード1142)を含み得る。最初に、送るための回路/モジュール1124は、(たとえば、メモリデバイス1108または何らかの他の構成要素から)送られることになる情報を取得する。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122によって行われる決定を示すメッセージを含み得る。いくつかの実装形態では、送られることになる情報は、(たとえば、アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するための回路/モジュール1122からの表示に基づいて)アクセス端末が第1の電力モードから第2の電力モードに遷移することになるかどうかの決定を示すメッセージを含み得る。
【0170】
送るための回路/モジュール1124は、(たとえば、メッセージ内で、プロトコルに従って、など)送るために情報をフォーマットすることができる。いくつかのシナリオでは、送るための回路/モジュール1124は、ワイヤレス通信媒体を介して情報を送らせる。この目的で、送るための回路/モジュール1124は、送信のために、データを通信インターフェース1102(たとえば、送信機1114に)または何らかの他の構成要素に送ることができる。いくつかの実装形態では、通信インターフェース1102は、送るための回路/モジュール1124および/または送るためのコード1142を含む。
【0171】
通信するための回路/モジュール1126は、たとえば、情報を通信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、通信するためのコード1144)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報を通信することは、(本明細書で説明するように)情報を送ることに関連する。いくつかの実装形態では、情報を通信することは、(本明細書で説明するように)情報を受信することに関連する。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示を含み得る。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、複数の節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示を含み得る。いくつかの実装形態では、通信されることになる情報は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示と、節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示とを含み得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース1102は、通信するための回路/モジュール1126および/または通信するためのコード1144を含む。
【0172】
いくつかの実装形態では、通信することは、通信するための回路/モジュール1126が、情報を送信したデバイスから情報を直接受信すること、または装置1100の構成要素(たとえば、受信機1116、メモリデバイス1108、または何らかの他の構成要素)から情報を受信することに関連する。この場合、通信するための回路/モジュール1126は、受信された情報を処理(たとえば、復号)することができる。通信するための回路/モジュール1126は、次いで、受信された情報を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、選択するための回路/モジュール1128、節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130、または何らかの他の構成要素)に出力する。
【0173】
いくつかの実装形態では、通信することは、別のデバイスに送信するために装置1100の別の構成要素(たとえば、送信機1114)から情報を送ること、または(たとえば、通信するための回路/モジュール1126が送信機を含む場合)情報を最終的な宛先に直接送ることに関連する。この場合、通信するための回路/モジュール1126は、最初に、通信されることになる情報を取得する。通信するための回路/モジュール1126は、送信されることになる情報を処理(たとえば、符号化)することができる。次いで、通信するための回路/モジュール1126は、情報を送信させる。たとえば、通信するための回路/モジュール1126は、情報を送信機1114に直接送信すること、または後続の無線周波数(RF)送信のために、情報を送信機1114に渡すことができる。
【0174】
選択するための回路/モジュール1128は、たとえば、電力モードに関する少なくとも1つの節電特徴を選択すること関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、選択するためのコード1146)を含み得る。いくつかの実装形態では、電力モードは第1の電力モード(たとえば、低電力モード)である。最初に、選択するための回路/モジュール1128は、複数の電力モードの表示を取得する。たとえば、選択するための回路/モジュール1128は、この情報を装置1100の構成要素から(たとえば、メモリデバイス1108、通信するための回路/モジュール1126、通信インターフェース1102、または何らかの他の構成要素から)、または情報を維持するエンティティから直接取得することができる。いくつかの実装形態では、選択するための回路/モジュール1128は、データベース(たとえば、ネットワークデータベースまたは装置1100にローカルなデータベース)からこの情報を取得する。選択するための回路/モジュール1128は、次いで、1つまたは複数の基準に基づいて(たとえば、所与の特徴がeNBによってサービスされているアクセス端末に提供する節電量に基づいて)、節電特徴のうちの1つまたは複数を選択する。選択するための回路/モジュール1128は、次いで、選択の表示を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130、または何らかの他の構成要素)に出力することができる。
【0175】
節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130は、たとえば、節電特徴を優先順位付けすることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、節電特徴を優先順位付けするためのコード1148)を含み得る。いくつかの実装形態では、優先順位付けは、節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示に基づく。最初に、節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130は潜在的な節電の表示を取得する。たとえば、節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130は、この情報を装置1100の構成要素から(たとえば、メモリデバイス1108、通信するための回路/モジュール1126、通信インターフェース1102、または何らかの他の構成要素から)、または情報を維持するエンティティから直接取得することができる。いくつかの実装形態では、節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130は、データベース(たとえば、ネットワークデータベースまたは装置1100にローカルなデータベース)からこの情報を取得する。節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130は、次いで、(たとえば、節電量、トラフィックQoSに対する影響などに基づいて)節電特徴を優先順位付けする。節電特徴を優先順位付けするための回路/モジュール1130は、次いで、優先順位付けの表示を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、通信するための回路/モジュール1126、アクセス端末が許可されることになるかを決定するための回路/モジュール1136、または何らかの他の構成要素)に出力することができる。
【0176】
アクセス端末が競合しているかどうかを決定するための回路/モジュール1132は、たとえば、複数のアクセス端末が特定の電力モード(たとえば、第1の電力モード、第2の電力モードなど)で動作するために競合しているかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、アクセス端末が競合していることを決定するためのコード1150)を含み得る。最初に、アクセス端末が競合していることを決定するための回路/モジュール1132は、アクセス端末が競合していることを示す情報(たとえば、第1の電力モードに遷移するための要求)を(たとえば、通信するための回路/モジュール1126、メモリデバイス1108、通信インターフェース1102、または何らかの他の構成要素から)取得する。アクセス端末が競合していることを決定するための回路/モジュール1132は、次いで、決定の表示を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134、または何らかの他の構成要素)に出力する。
【0177】
アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134は、たとえば、アクセス端末に優先順位を割り当てることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、アクセス端末を優先順位付けするためのコード1152)を含み得る。いくつかの実装形態では、優先順位付けは、公平性基準または潜在的な節電のうちの少なくとも1つに基づく。最初に、アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134は、アクセス端末(たとえば、eNBによって現在サービスされている、かつ/またはサービスされることになるアクセス端末)のリストと、アクセス端末に関する情報(たとえば、アクセス端末によって搬送されるトラフィックのタイプ、異なる電力モードにおけるアクセス端末の電力消費、前に割り当てられた優先情報など)とを取得する。アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134は、この情報を装置1100の構成要素から(たとえば、メモリデバイス1108、通信インターフェース1102、アクセス端末が競合していることを決定するための回路/モジュール1132、または何らかの他の構成要素から)、または情報を維持するエンティティから直接取得することができる。いくつかの実装形態では、アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134は、データベース(たとえば、ネットワークデータベースまたは装置1100にローカルなデータベース)からこの情報を取得する。アクセス端末を優先順位付けするための回路モジュール1134は、次いで、(たとえば、上記の基準に基づいて)アクセス端末を優先順位付けする。アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134は、次いで、優先順位付けの表示を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、通信するための回路/モジュール1126、アクセス端末が許可されることになるかを決定するための回路/モジュール1136、または何らかの他の構成要素)に出力することができる。
【0178】
どのアクセス端末が許可されることになるかを決定するための回路/モジュール1136は、たとえば、アクセス端末の優先順位付けに基づいて、どのアクセス端末が特定の電力モード(たとえば、第1の電力モード、第2の電力モードなど)で動作することが許可されるかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1104上に記憶された、どのアクセス端末が許可されることになるかを決定するためのコード1154)を含み得る。最初に、どのアクセス端末が許可されることになるかを決定するための回路/モジュール1136は、優先順位情報を(たとえば、アクセス端末を優先順位付けするための回路/モジュール1134、メモリデバイス1108、または何らかの他の構成要素から)取得する。どのアクセス端末が許可されることになるかを決定するための回路/モジュール1136は、(たとえば、許可されるアクセス端末の最大数、または本明細書で論じる何らかの他の基準を条件として)この優先順位付けに基づいて1つまたは複数のアクセス端末を選択する。どのアクセス端末が許可されることになるかを決定するための回路/モジュール1136は、次いで、決定の表示を装置1100の構成要素(たとえば、メモリデバイス1108、または何らかの他の構成要素)に出力する。
【0179】
上述のように、記憶媒体1104によって記憶されているプログラミングは、処理回路1110によって実行されると、処理回路1110に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作の1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体1104は、受信するためのコード1138、アクセス端末が遷移することになるかどうかを決定するためのコード1140、送るためのコード1142、通信するためのコード1144、選択するためのコード1146、節電特徴を優先順位付けするためのコード1148、アクセス端末が競合していることを決定するためのコード1150、アクセス端末を優先順位付けするためのコード1152、またはどのアクセス端末が許可されることになるかを決定するためのコード1154のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0180】
例示的なプロセス
図12は、本開示のいくつかの態様による、スケジューリングをサポートするためのプロセス1200を示す。プロセス1200は、基地局、アクセス端末、または何らかの他の適切な装置の中に位置し得る、処理回路(たとえば、
図11の処理回路1110)内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1200は、スケジューリング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
【0181】
ブロック1202において、装置(たとえば、eNB)は、複数の電力モードのうちの第1の電力モードに関してアクセス端末(たとえば、UE)によってサポートされるフレーム構造の表示を受信する。たとえば、eNBは、UE能力メッセージを介してこの情報を受信することができる。
【0182】
いくつかの態様では、複数の電力モードは、低電力モードと通常の電力モードとを含む。低電力モードは、通常の電力モードよりも低い電力消費を有し得る。いくつかの実装形態では、第1の電力モードは低電力モードである。
【0183】
アクセス端末は、異なるタイプのフレーム構造をサポートすることができる。いくつかの態様では、アクセス端末は、複数の電力モードのうちの第2の電力モードに関する別のフレーム構造をサポートし、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、その別のフレーム構造によって特定される第2の帯域幅割振りよりも小さい第1の帯域幅割振りを指定する。いくつかの態様では、アクセス端末は、複数の電力モードのうちの第2の電力モードに関する別のフレーム構造をサポートし、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、その別のフレーム構造によって特定される第2の送信時間間隔(TTI)よりも短い第1のTTIを指定する。
【0184】
第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、第1の電力モードに関する様々な動作をサポートすることができる。いくつかの態様では、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えをサポートする。いくつかの態様では、第1の電力モードに関してアクセス端末によってサポートされるフレーム構造は、狭帯域制御およびデータ送信をサポートする。
【0185】
この装置は、アクセス端末の他の能力または構成の少なくとも1つの表示を受信することができる。この装置は、そのような表示を使用して、(たとえば、低電力動作モードをサポートする)アクセス端末とどのように通信するかを決定することができる。そのような表示の受信のいくつかの例が続く。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するフレーム構造の選択をさらにサポートするという表示を受信することを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する変調およびコーディング方式(MCS)の選択をさらにサポートするという表示を受信することを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関する多入力多出力(MIMO)送信モードの選択をさらにサポートするという表示を受信することを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関するキャリアアグリゲーションレベルの選択をさらにサポートするという表示を受信することを含む。いくつかの態様では、プロセス1000は、アクセス端末が、複数の電力モードのうちの異なる電力モードに関して、異なる畳込みコーディング方式、異なるアンテナ選択、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリングと通常のH-ARQシグナリングとの間の動的切替え、低電力間欠受信(DRX)と通常のDRXとの間の動的切替え、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つをサポートするという表示を受信することを含む。
【0186】
ブロック1204において、装置は、アクセス端末が第1の電力モードに遷移することになるかどうかを決定する。場合によっては、この決定は装置によって一方的に行われる。場合によっては、この決定はアクセス端末からの要求に応じて行われる。
【0187】
いくつかの態様では、この決定は、第1の電力モードで現在動作しているアクセス端末の数量、トラフィックローディング、時刻、またはアクセスポイントにおける(たとえば、eNBなど、基地局における)リソース可用性のうちの少なくとも1つに基づく。
【0188】
いくつかの態様では、プロセス1200は、第1の電力モードで動作するために複数のアクセス端末が競合していることを決定することと、アクセス端末を優先順位付けすることと、優先順位付けに基づいて、どのアクセス端末が第1の電力モードで動作することが許可されることになるかを決定することとをさらに含み得る。ここで、優先順位付けは、公平性基準または潜在的な節電のうちの少なくとも1つに基づく。
【0189】
ブロック1206において、装置はブロック1204の決定を示すメッセージを送る(たとえば、送信する)。たとえば、このメッセージは、eNBからUEへの要求またはUEからeNBによって受信された要求の肯定応答であり得る。
【0190】
いくつかの態様では、このメッセージは、第1の電力モードに遷移するための、アクセス端末に対する要求を含む。たとえば、eNBは(たとえば、セル内のシグナリング条件により)UEにおける低電力モードへの遷移をトリガし得る。
【0191】
いくつかの態様では、プロセス1200は、第1の電力モードに遷移するための要求をアクセス端末から受信することをさらに含み得る(たとえば、UEは自らが低電力モードで動作することを許可されることを要求している)。この場合、ブロック1204の決定は、要求の受信の結果として実行され得る。さらに、ブロック1206において送られるメッセージは、要求の肯定応答または否定応答を含み得る。
【0192】
いくつかの態様では、プロセス1200は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示を通信すること(たとえば、送ること、または受信すること)と、第1の電力モードに関する節電特徴のうちの少なくとも1つを選択することとをさらに含み得る。ここで、複数の節電特徴は、フレーム構造、制御およびデータ多重化のための動的帯域幅切替えのためのフレーム構造、狭帯域制御およびデータ送信のためのフレーム構造、変調およびコーディング方式、畳込みコーディング方式、アンテナ選択、多入力多出力(MIMO)送信モード、非MIMO送信モード、キャリアアグリゲーション、非キャリアアグリゲーション、低減されたハイブリッド自動再送要求(H-ARQ)シグナリング、低電力間欠受信(DRX)、または拡張されたマイクロスリープのうちの少なくとも1つを含み得る。また、この場合、プロセス1200は、複数の節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示を通信することをさらに含み得る。
【0193】
いくつかの態様では、プロセス1200は、複数の節電特徴の少なくとも1つの表示と、節電特徴に関連する潜在的な節電の少なくとも1つの表示とを通信すること(たとえば、送ること、または受信すること)と、潜在的な節電の少なくとも1つの表示に基づいて、節電特徴を優先順位付けすることとをさらに含む。
【0194】
いくつかの態様では、プロセス1200は、アクセス端末が第1の電力モードから第2の電力モードに遷移することになるかどうかを決定することと、アクセス端末が第1の電力モードから第2の電力モードに遷移することになるかどうかの決定を示すメッセージを送ることとをさらに含み得る。
【0195】
例示的なネットワーク
図13は、本開示のいくつかの態様において出現し得るような複数の通信エンティティを含むワイヤレス通信ネットワーク1300の概略図である。本明細書で論じるように、スケジューリングエンティティまたはスケジュールされているエンティティ(たとえば、
図1または
図2に示したような)は、基地局、スマートフォン、スモールセル、または他のエンティティ内に存在してよく、またはその一部であってよい。従属エンティティまたはメッシュノードは、スマートアラーム、リモートセンサー、スマートフォン、電話、スマートメータ、PDA、パーソナルコンピュータ、メッシュノード、および/またはタブレットコンピュータ内に存在してよく、またはその一部であってよい。当然、示されるデバイスまたは構成要素は単なる例であり、任意の適切なノードまたはデバイスが本開示の範囲内のワイヤレス通信ネットワーク内に出現し得る。
【0196】
追加の態様
図面に示した構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴、または機能に再構成および/または結合されてよく、または、いくつかの構成要素、ステップまたは機能に組み込まれてもよい。追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能も、本明細書で開示される新規の特徴から逸脱することなく追加され得る。図に示した装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明した方法、特徴、またはステップの1つまたは複数を実行するように構成され得る。本明細書で説明した新規のアルゴリズムはまた、効率的にソフトウェアで実装されてよく、かつ/またはハードウェアに埋め込まれてよい。
【0197】
開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの説明であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層が再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、そのクレーム中で具体的に記載されない限り、提示された特定の順序または階層に限定されることを意図するものではない。また、本開示から逸脱することなく追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されるか、または利用されないことがある。
【0198】
いくつかの実装形態および図に対して本開示の特徴が論じられたが、本開示のすべての実装形態は、本明細書で論じた有利な特徴の1つまたは複数を含み得る。言い換えれば、1つまたは複数の実装形態が、いくつかの有利な特徴を有するものとして論じられたが、そのような特徴のうちの1つまたは複数はまた、本明細書で論じた様々な実装形態のいずれかに従って使用され得る。同様に、例示的な実装形態がデバイス、システム、または方法の実装形態として本明細書で論じられたが、そのような例示的な実装形態が様々なデバイス、システム、および方法として実装され得ることを理解されたい。
【0199】
また、少なくともいくつかの実装形態が、フローチャート、流れ図、構造図、またはブロック図として表されるプロセスとして説明されたことに留意されたい。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明する場合があるが、動作の多くを並列にまたは同時に実行することができる。さらに、動作の順序は、並べ替えられてもよい。プロセスは、その動作が完了するときに終了する。いくつかの態様では、プロセスは、方法、関数、手順、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、呼出し側関数またはメイン関数への関数の戻りに対応する。本明細書で説明した様々な方法の1つまたは複数は、機械可読、コンピュータ可読、および/またはプロセッサ可読記憶媒体内に記憶され得るプログラミング(たとえば、命令および/またはデータ)によって部分的または完全に実装され、1つまたは複数のプロセッサ、マシン、および/またはデバイスによって実行され得る。
【0200】
さらに、本明細書で開示された実装形態に関して説明した様々な例示的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せとして実装されてもよいことが当業者には諒解されよう。この互換性を明確に示すために、様々な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、全般的にそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
【0201】
本開示では、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明するいずれの実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、開示された特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合される」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接的または間接的な結合を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、互いに物理的に直接接触していなくても、それでも互いに結合されていると見なすことができる。たとえば、第1のダイがパッケージ内の第2のダイに物理的に直接接触していない場合でも、第1のダイは第2のダイに結合されている可能性がある。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広義に使用され、電子回路のタイプに関する制限なく、接続され構成されると本開示で説明された機能の実行を可能にする電気デバイスおよび導体のハードウェア実装と、プロセッサによって実行されると本開示で説明された機能の実行を可能にする情報および命令のソフトウェア実装の、両方を含むものとする。
【0202】
本明細書では、「決定する」という用語は、多種多様な動作を包含する。たとえば、「決定すること」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、検索すること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造内を検索すること)、確認することなどを含み得る。さらに、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含み得る。さらに、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含むことができる。
【0203】
上記の説明は、本明細書で説明した種々の態様を任意の当業者が実践できるようにするために提供される。これらの態様に対する種々の変更形態は、当業者に容易に明らかになり、本明細書において規定する一般原理は、他の態様に適用される場合がある。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示した態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と整合するすべての範囲を与えられるものであり、単数形の要素への言及は、「唯一の」と明記されていない限り、「唯一の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。項目のリスト「の少なくとも1つ」に言及する句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを含むことが意図される。当業者に知られているまたは後で当業者に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素の構造的および機能的なすべての均等物は、参考として本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。その上、本明細書において開示されるものは、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されることは意図されていない。いかなるクレーム要素も、「のための手段」という句を使用して要素が明確に列挙されていない限り、または方法クレームの場合、「のためのステップ」という句を使用して要素が列挙されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されるべきではない。
【0204】
このため、本明細書で説明し添付の図面に示した例に関連する様々な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる例および実装形態で実装され得る。したがって、いくつかの特定の構成および配置を説明し添付の図面に示したが、説明された実装形態への様々な他の追加および修正、ならびにそうした実装形態からの削除が当業者に明らかであるので、そのような実装形態は例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。したがって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲の文言、および法的均等物によってのみ決定される。