特許第6585189号(P6585189)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6585189高効率ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク情報を送信および/または受信するための技術
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585189
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】高効率ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク情報を送信および/または受信するための技術
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20190919BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20190919BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20190919BHJP
【FI】
   H04L27/26 113
   H04W28/06 110
   H04W84/12
【請求項の数】70
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2017-556151(P2017-556151)
(86)(22)【出願日】2016年4月27日
(65)【公表番号】特表2018-517342(P2018-517342A)
(43)【公表日】2018年6月28日
(86)【国際出願番号】US2016029503
(87)【国際公開番号】WO2016176294
(87)【国際公開日】20161103
【審査請求日】2018年12月25日
(31)【優先権主張番号】62/153,861
(32)【優先日】2015年4月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/138,972
(32)【優先日】2016年4月26日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】ベルマニ、サミール
(72)【発明者】
【氏名】タンドラ、ラーフル
(72)【発明者】
【氏名】バラドワージ、アルジュン
(72)【発明者】
【氏名】ティアン、ビン
【審査官】 太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/369276(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/307612(US,A1)
【文献】 Young Hoon Kwon,SIG field design principle for 11ax, IEEE 802.11-15/0344r2,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/15/11-15-0344-02-00ax-sig-field-design-principle-for-11ax.pptx>,2015年 3月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 28/06
H04W 84/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することと、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成することと、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを備え、前記少なくとも1つの局に関する前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第2のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第1のシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製することと、
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複製された情報を送信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを備え、前記方法は、
前記データ・フィールドにおいて前記識別された複数の局の各々に関するデータを含む前記ダウンリンク・フレームを送信することをさらに備え、ここにおいて、前記別個にエンコードされた情報ブロックおよび前記データは、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの同じサブバンドにおいて送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のシグナリング・フィールドおよび前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントの各々において同じ遅延拡散保護メカニズムを使用することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記同じ遅延拡散保護メカニズムは、時間領域反復、または周波数領域反復、またはそれらの組み合わせを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて遅延拡散保護メカニズムの使用を、前記ダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において、指示することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で前記別個にエンコードされた情報ブロックを送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを送信することをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のサブバンドのうちの各サブバンドは、20メガヘルツ(MHz)の帯域幅を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの他の局に関する追加の別個にエンコードされた情報ブロックを備え、前記方法は、
前記1つのOFDMシンボルにおいて、前記1つのサブバンドにおいて前記追加の別個にエンコードされた情報ブロックを送信することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにマッピングすることと、
第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを第2のOFDMシンボルにマッピングすることと、前記第2のOFDMシンボルは、前記第1のOFDMシンボルに関連付けされた変調および符号化スキーム(MCS)とは異なるMCSに関連付けされる、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを、および前記複数のサブバンドのうちの別のサブバンドにおいて前記第2の別個にエンコードされた情報ブロックを送信することをさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記別個にエンコードされた情報ブロックは、第1のサブバンドにおいて送信され、前記方法は、
第3の局に関する第3の別個にエンコードされた情報ブロックを、前記第1のOFDMシンボルおよび前記複数のサブバンドのうちの前記第1のサブバンドにマッピングすることをさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメントにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために遅延拡散保護メカニズムを使用することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、または延長されたガード・インターバル(GI)、またはそれらの組み合わせを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記帯域幅情報は、前記少なくとも1つの局を対象とした前記第1のシグナリング・フィールドにおける前記別個にエンコードされた情報ブロックを識別するために前記識別された複数の局のうちの前記少なくとも1つの局によって使用可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のシグナリング・フィールドは、前記識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために前記識別された複数の局のうちの前記少なくとも1つの局によって使用可能である情報を、前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメント、または前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメント、または前記ダウンリンク・フレームの前記第2のシグナリング・フィールド、またはそれらの組み合わせにおいてテール・バイティング畳み込み符号化を使用することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別するための手段と、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するための手段と、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを備え、前記少なくとも1つの局に関する前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第2のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第1のシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信するための手段と、
備える、装置。
【請求項23】
前記第1のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製するための手段と、
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複製された情報を送信するための手段と、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを送信するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを備え、前記装置は、
前記データ・フィールドにおいて前記識別された複数の局の各々に関するデータを含む前記ダウンリンク・フレームを送信するための手段をさらに備え、ここにおいて、前記別個にエンコードされた情報ブロックおよび前記データは、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの同じサブバンドにおいて送信される、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
前記第2のシグナリング・フィールドおよび前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントの各々において同じ遅延拡散保護メカニズムを使用するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項28】
前記同じ遅延拡散保護メカニズムは、時間領域反復、または周波数領域反復、またはそれらの組み合わせを備える、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおける遅延拡散保護メカニズムの使用を、前記ダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において、指示するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項30】
前記第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で前記別個にエンコードされた情報ブロックを送信するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項31】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを送信するための手段をさらに備える、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記複数のサブバンドのうちの各サブバンドは、20メガヘルツ(MHz)の帯域幅を有する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの他の局に関する追加の別個にエンコードされた情報ブロックを備え、前記装置は、
前記1つのOFDMシンボルにおいて、前記1つのサブバンドにおいて前記追加の別個にエンコードされた情報ブロックを送信するための手段をさらに備える、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つの局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにマッピングするための手段と、
第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを第2のOFDMシンボルにマッピングするための手段と、前記第2のOFDMシンボルは、前記第1のOFDMシンボルに関連付けされた変調および符号化スキーム(MCS)とは異なるMCSに関連付けされる、
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項35】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを、および前記複数のサブバンドのうちの別のサブバンドにおいて前記第2の別個にエンコードされた情報ブロックを送信するための手段をさらに備える、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記別個にエンコードされた情報ブロックは、第1のサブバンドにおいて送信され、前記装置は、
第3の局に関する第3の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第1のOFDMシンボルおよび複数のサブバンドのうちの前記第1のサブバンドにマッピングするための手段をさらに備える、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメントにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために遅延拡散保護メカニズムを使用するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項38】
前記遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、または延長されたガード・インターバル(GI)、またはそれらの組み合わせを備える、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記帯域幅情報は、前記少なくとも1つの局を対象とした前記第1のシグナリング・フィールドにおける前記別個にエンコードされた情報ブロックを識別するために前記識別された複数の局のうちの前記少なくとも1つの局によって使用可能である、請求項22に記載の装置。
【請求項40】
前記第2のシグナリング・フィールドは、前記識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項41】
前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために前記識別された複数の局のうちの前記少なくとも1つの局によって使用可能である情報を、前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて、送信するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項42】
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメント、または前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメント、または前記ダウンリンク・フレームの前記第2のシグナリング・フィールド、またはそれらの組み合わせにおいてテール・バイティング畳み込み符号化を使用するための手段をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項43】
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、前記プロセッサに通信可能に接続されたメモリと、
を備え、前記メモリは、前記プロセッサによって実行されると、
送信マネージャに、前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別させ、
ダウンリンク・フレーム・ジェネレータに、前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成させ、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを備え、前記少なくとも1つの局に関する前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第2のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第1のシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ
ダウンリンク・フレーム送信機に、前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信させる
ためのコンピュータ可読コードを備える、装置。
【請求項44】
前記第1のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記ダウンリンク・フレーム・ジェネレータは、前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製し、前記ダウンリンク・フレーム送信機は、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複製された情報を送信する、請求項43に記載の装置。
【請求項46】
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを送信する、請求項43に記載の装置。
【請求項47】
前記ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを備え、ここにおいて、前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記データ・フィールドにおいて前記識別された複数の局の各々に関するデータを含む前記ダウンリンク・フレームを送信し、ここにおいて、前記別個にエンコードされた情報ブロックおよび前記データは、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの同じサブバンドにおいて送信される、請求項43に記載の装置。
【請求項48】
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で前記別個にエンコードされた情報ブロックを送信する、請求項43に記載の装置。
【請求項49】
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信する、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの他の局に関する追加の別個にエンコードされた情報ブロックを備え、前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記1つのOFDMシンボルにおいて前記追加の別個にエンコードされた情報ブロックを送信する、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記少なくとも1つの局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにマッピングし、第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを第2のOFDMシンボルにマッピングし、前記第2のOFDMシンボルは、前記第1のOFDMシンボルに関連付けされた変調および符号化スキーム(MCS)とは異なるMCSに関連付けされる、請求項43に記載の装置。
【請求項52】
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を、前記ダウンリンク・フレームの前記第2のシグナリング・フィールドにおいて、送信する、請求項43に記載の装置。
【請求項53】
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能コードは、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することと、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成することと、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、前記識別された複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを備え、前記少なくとも1つの局に関する前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第2のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第1のシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信することと、
を行うようにプロセッサによって実行可能である、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項54】
前記ダウンリンク・フレームを送信するように前記プロセッサによって実行可能な前記コンピュータ実行可能コードは、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを送信するように前記プロセッサによって実行可能なコードを備える、請求項53に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項55】
局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することと、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを有する第2のセグメントを備え、前記少なくとも1つの局に関する前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第1のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第2のシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ、前記少なくとも1つの局は、前記局を含む、
前記第2のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号することと、を備える、方法。
【請求項56】
前記第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号することをさらに備える、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複数の局に共通の情報を受信することをさらに備える、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを受信することをさらに備える、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信するための手段と、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを有する第2のセグメントを備え、前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第1のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第2のシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ、前記少なくとも1つの局は、前記局を含む、
前記第2のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するための手段と、
を備える、装置。
【請求項60】
前記第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するための手段をさらに備える、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
受信するための前記手段は、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複数の局に共通の情報を受信するための手段を備える、請求項59に記載の装置。
【請求項62】
ダウンリンク・フレームを受信するための前記手段は、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを受信するための手段を備える、請求項59に記載の装置。
【請求項63】
局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、前記プロセッサに通信可能に接続されたメモリと、
を備え、前記メモリは、前記プロセッサによって実行されると、
ダウンリンク・フレーム・デコーダに、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信させ、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドおよび第2のWLANシグナリング・フィールドを備え、前記第1のWLANシグナリング・フィールドおよび前記第2のWLANシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ、前記第2のWLANシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを有する第2のセグメントを備え、前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第1のWLANシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第2のWLANシグナリング・フィールドの情報とは別個にエンコードされ、前記少なくとも1つの局は、前記局を含む、
前記ダウンリンク・フレーム・デコーダに、前記第2のWLANシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号させる
ためのコンピュータ可読コードを備える、装置。
【請求項64】
前記ダウンリンク・フレーム・デコーダは、前記第1のWLANシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックをさらに復号する、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記ダウンリンク・フレーム・デコーダはさらに、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複数の局に共通の情報を受信することとなる、請求項63に記載の装置。
【請求項66】
前記ダウンリンク・フレーム・デコーダはさらに、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを受信することとなる、請求項63に記載の装置。
【請求項67】
局におけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能コードは、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することと、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドおよび前記第2のシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ、前記第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局のうちの少なくとも1つの局に関する情報ブロックを有する第2のセグメントを備え、前記情報ブロックは、前記第1のセグメントとは別個にエンコードされ、前記第1のシグナリング・フィールドは、帯域幅情報を含む情報ブロックを備え、前記帯域幅情報を含む前記情報ブロックは、前記第2のシグナリング・フィールドの情報から別個にエンコードされ、前記少なくとも1つの局は、前記局を含む、
前記第2のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関する前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号することと、を行うようにプロセッサによって実行可能である、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項68】
ダウンリンク・フレームを受信するように前記プロセッサによって実行可能な前記コンピュータ実行可能コードは、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複数の局に共通の情報を受信するように前記プロセッサによって実行可能なコードを備える、請求項67に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項69】
ダウンリンク・フレームを受信するように前記プロセッサによって実行可能な前記コンピュータ実行可能コードは、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックを含む前記ダウンリンク・フレームを受信するように前記プロセッサによって実行可能なコードを備える、請求項67に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項70】
前記コンピュータ実行可能コードは、前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製することと、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドのうちの少なくとも2つのサブバンドにおいて前記複製された情報を送信することとを行うように前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項53に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本願は、2015年4月28日に出願された「Techniques for Transmitting and/or Receiving High Efficiency Wireless Local Area Network Information」と題されたVermani他による米国仮特許出願第62/153,861号、および2016年4月26日に出願された「Techniques for Transmitting and/or Receiving High Efficiency Wireless Local Area Network Information」と題されたVermani他による米国特許出願第15/138,972号の優先権を主張し、それらの各々は、本願の譲受人に譲渡される。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本開示は、例えば、ワイヤレス通信システムに関し、より具体的には、高効率ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)情報を送信および/または受信するための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケット・データ、メッセージング、ブロードキャストなどのようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステム・リソース(例えば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能である多元接続システムであり得る。ワイヤレス・ネットワーク(例えば、IEEE802.11規格ファミリーの少なくとも1つに従ったWi−Fiネットワークのような、WLAN)は、少なくとも1つの局(STA)またはモバイル・デバイスと通信し得るアクセス・ポイント(AP)を含み得る。APは、ネットワーク、例えばインターネットに接続され得、局またはモバイル・デバイスがネットワークを介して通信すること(および/またはAPに接続された他のデバイスと通信すること)を可能にし得る。
【0004】
[0004] ワイヤレス・ネットワークにおいて使用されるプロトコルまたは規格は、フレーム構造(例えば、パケット構造)を規定し得、それは、そのフレーム構造を使用して送信され得る情報を含む。いくつかの場合では、別個の、しかし同様のフレーム構造が、(APから局へデータおよび/または制御信号を送信するために使用される)ダウンリンク・フレーム、および、(局からAPへデータおよび/または制御信号を送信するために使用される)アップリンク・フレームのために規定され得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 説明される技術は、概して、高効率WLAN情報を送信および/または受信することに関する。IEEE802.11規格ファミリーの新しいバリアントは、IEEE802.11ax規格である。IEEE802.11ax規格は、複数の高効率WLANシグナリング・フィールドを含むフレームを提供する。説明される技術は、IEEE802.11ax通信に良好な性能、効率および/またはフレキシビリティを提供するために生成および/または送信され得る高効率のWLANシグナリング・フィールドを説明する。説明される技術はまた、他のタイプのフレームに含まれる高効率のシグナリング・フィールドを生成および/または送信することに適用され得る。
【0006】
[0006] 例示的な例の第1のセットにおいて、アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。1つの構成では、方法は、アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局(a number of stations)を識別すること、および、識別された複数の局にデータを送信するためにダウンリンク・フレームを生成することを含み得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを含み得る。第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを含み得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。第1のシグナリング・フィールドは、ローカル・ワイヤレス・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドであり得る。各情報ブロックは、識別された複数の局の各々のために別個にエンコードされ得る。方法はまた、識別された複数の局にダウンリンク・フレームを送信することを含み得る。
【0007】
[0007] いくつかの例では、方法は、識別された複数の局の各々に共通の情報を複製(duplicating)すること、および、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドの各々において複製された情報を送信することを含み得る。いくつかの例では、送信(例えば、80メガヘルツの送信)に関しては、識別された複数の局の各々に共通の情報が、少なくとも一度、複製され得る。いくつかの例では、方法は、例えば、40MHzの送信のための、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することを含み得る。他の例、例えば80MHzの送信では、別個にエンコードされた情報ブロックは、共有無線周波数スペクトル帯域の2つのサブバンドにおいて送信され得る。他の例としての周波数スペクトル帯域では、別個にエンコードされた情報ブロックは、4つのサブバンドにおいて送信され得、各サブバンドは20MHzに等しい。方法のいくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを含み得、方法は、データ・フィールドにおいて識別された複数の局の各々にデータを送信することを含み得、ここにおいて、別個にエンコードされた情報ブロックおよびデータは、共有無線周波数スペクトル帯域の同じサブバンドにおいて送信される。方法のいくつかの例では、ダウンリンク・フレームはさらに、第1のシグナリング・フィールドから別個にエンコードされる第2のシグナリング・フィールドを含み得、方法は、第2のシグナリング・フィールドおよび第1のシグナリング・フィールドの第1のセグメントの各々において同じ遅延拡散保護メカニズムを使用することを含み得る。いくつかの例では、第1および/または第2のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。いくつかの例では、同じ遅延拡散保護メカニズムは、時間領域反復(time domain repetition)、または周波数領域反復(frequency domain repetition)、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの例では、方法は、第1のシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおける遅延拡散保護メカニズムの使用を、ダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において、指示することを含み得る。
【0008】
[0008] いくつかの例では、方法は、第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することを含み得る。これらの例のいくつかでは、方法は、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することを含み得る。いくつかの例では、別個にエンコードされた情報ブロックが送信される各サブバンドは、20メガヘルツ(MHz)の帯域幅を有し得る。いくつかの例では、方法は、少なくとも1つのOFDMシンボルにおいて少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックを送信することを含み得る。いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールドは、第1の変調および符号化スキーム(MCS)に関連付けされた第1のOFDMシンボルと、第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされた第2のOFDMシンボルとを含み得る。これらの例では、方法は、第1の局に関する第1の別個にエンコードされた情報ブロックを第1のOFDMシンボルにマッピングすることと、第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを第2のOFDMシンボルにマッピングすることとを含み得る。これらの例のいくつかでは、方法は、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することを含み得る。いくつかの例では、第1の別個にエンコードされた情報ブロックは、第1のサブバンドにおいて送信され得、方法は、第3の局に関して第3の別個にエンコードされた情報ブロックを第1のOFDMシンボルおよび第1のサブバンドにマッピングすることを含み得る。
【0009】
[0009] いくつかの例では、方法は、第1のシグナリング・フィールドの第2のセグメントにおいて各別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために遅延拡散保護メカニズムを使用することを含み得る。いくつかの例では、遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、または延長されたガード・インターバル(GI)、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの例では、方法は、局を対象とした第1のシグナリング・フィールドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックを識別するためにその局によって使用される帯域幅情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて、シグナリングすることを含み得る。いくつかの例では、方法は、識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて、送信することを含み得る。いくつかの例では、方法は、別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために識別された複数の局によって使用可能である情報を、第1のシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて、送信することを含み得る。いくつかの例では、方法は、第1のシグナリング・フィールドの第1のセグメント、または第1のシグナリング・フィールドの第2のセグメント、または第2のシグナリング・フィールド、またはそれらの組み合わせにおいてテール・バイティング畳み込み符号化(tail-biting convolutional coding)を使用することを含み得る。
【0010】
[0010] 例示的な例の第2のセットにおいて、アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。1つの構成では、装置は、アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別するための手段、および、識別された複数の局にデータを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するための手段を含み得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを含み得る。第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを含み得る。いくつかの例では、第1のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。各情報ブロックは、識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。装置はまた、識別された複数の局にダウンリンク・フレームを送信するための手段を含み得る。いくつかの例では、装置はさらに、例示的な例の第1のセットに関して上述された方法の態様をインプリメントするための手段を含み得る。
【0011】
[0011] 例示的な例の第3のセットにおいて、アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。1つの構成では、装置は、アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別するための送信マネージャ、および、識別された複数の局にデータを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するためのダウンリンク・フレーム・ジェネレータを含み得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを含み得る。第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを含み得る。いくつかの例では、第1のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。各情報ブロックは、識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。装置はまた、識別された複数の局にダウンリンク・フレームを送信するためのダウンリンク・フレーム送信機を含み得る。いくつかの例では、装置はさらに、例示的な例の第1のセットに関して上述された方法の態様をインプリメントするためのコンポーネントを含み得る。
【0012】
[0012] 例示的な例の第4のセットにおいて、アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。1つの構成では、コードは、アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することと、識別された複数の局にデータを送信するためにダウンリンク・フレームを生成することと、をプロセッサによって実行可能であり得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを含み得る。第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを含み得る。いくつかの例では、第1のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。各情報ブロックは、識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。コードはまた、識別された複数の局にダウンリンク・フレームを送信することをプロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、コンピュータ可読媒体はまた、例示的な例の第1のセットに関して上述された方法の態様をインプリメントするためのコードを含み得る。
【0013】
[0013] 例示的な例の第5のセットにおいて、局におけるワイヤレス通信のための方法が説明される。1つの構成では、方法は、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することを含み得る。ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを含み得る。第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ得る。第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメント、および、複数の局の各々関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを含み得る。いくつかの例では、第1および/または第2のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。方法はまた、第2のシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することを含み得る。いくつかの例では、方法はさらに、第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することを含み得る。
【0014】
[0014] 例示的な例の第6のセットにおいて、局におけるワイヤレス通信のための装置が説明される。1つの構成では、装置は、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信するための手段を含み得る。ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを含み得る。いくつかの例では、第1および/または第2のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ得る。第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメント、および、複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを含み得る。装置はまた、第2のシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号するための手段を含み得る。いくつかの例では、装置はさらに、第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して別個にエンコードされた情報ブロックを復号するための手段を含み得る。
【0015】
[0015] 例示的な例の第7のセットにおいて、局におけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。1つの構成では、装置は、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信するためのダウンリンク・フレーム・デコーダを含み得る。ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを含み得る。いくつかの例では、第1および/または第2のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ得る。第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメント、および、複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを含み得る。ダウンリンク・フレーム・デコーダは、第2のシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号し得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレーム・デコーダはさらに、第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して別個にエンコードされた情報ブロックを復号し得る。
【0016】
[0016] 例示的な例の第8のセットにおいて、局におけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。1つの構成では、コードは、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することをプロセッサによって実行可能であり得る。ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを含み得る。いくつかの例では、第1および/または第2のシグナリング・フィールドは、WLANシグナリング・フィールドであり得る。第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ得る。第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメント、および、複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを含み得る。コードはまた、第2のシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することをプロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、コードはまた、第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することをプロセッサによって実行可能であり得る。
【0017】
[0017] 前述は、以下の詳細な説明がより良く理解され得るように、本開示にしたがった例の特徴および技術的利点をやや広く概説している。さらなる特徴および利点が以下に説明される。開示される概念および具体的な例は、本開示と同じ目的を実行するために、他の構造を変更または設計するための基礎として容易に利用され得る。このような等価な構成体(construction)は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本書に開示される概念の特性、それらの構成および動作の方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討された場合、以下の説明からより一層理解されるであろう。図の各々は、例示および説明を目的として提供されており、特許請求の範囲の限定の定義としては提供されない。
【0018】
[0018] 本開示の本質および利点のさらなる理解は、以下の図面を参照することによって実現され得る。添付の図面において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプのさまざまなコンポーネントは、参照ラベルに、ダッシュと、同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルとを後続させることによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのいずれか1つに、説明が適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】[0019] 図1は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信システムのブロック図を示す。
図2】[0020] 図2は、本開示のさまざまな態様にしたがった、アクセス・ポイントによって識別された複数の局の各々とアクセス・ポイントとの間のダウンリンク通信のために使用可能であるダウンリンク・フレームの例を示す。
図3】[0021] 図3は、本開示のさまざまな態様にしたがった、図2を参照して説明されるダウンリンク・フレームのデータ・フィールドおよび第1のWLANシグナリング・フィールドの例示的な構成を示す。
図4】[0022] 図4は、本開示のさまざまな態様にしたがった、アクセス・ポイントと複数の局の各々との間のアップリンク通信のために使用可能であるアップリンク・フレームの例を示す。
図5】[0023] 図5は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信で使用するための装置のブロック図を示す。
図6】[0024] 図6は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信で使用するための装置のブロック図を示す。
図7】[0025] 図7は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信で使用するための装置のブロック図を示す。
図8】[0026] 図8は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信システムのブロック図を示す。
図9】[0027] 図9は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信で使用するための局のブロック図を示す。
図10】[0028] 図10は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信のための方法の例を例示するフロー・チャートである。
図11】[0029] 図11は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信のための方法の例を例示するフロー・チャートである。
図12】[0030] 図12は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信のための方法の例を例示するフロー・チャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0031] WLANフレーム(またはパケット)のプリアンブルは、さまざまな目的を有する情報を含み得る。例えば、WLANフレームのプリアンブルは、少なくとも1つの対象の(intended)受信機(例えば、少なくとも1つのAPまたは局)に向けられる情報を含み得る。プリアンブルはまた、非対象の(non-intended)受信機に向けられる情報(例えば、通信のために使用される無線周波数スペクトル帯域(またはチャネル)がビジーであることを、AP、局、または通信に関与していない他のデバイスに知らせ得る情報)を含み得る。非対象の受信機に向けられる情報のいくつかまたはすべては、フレームを生成および/または送信するために使用されるプロトコルまたは基準のレガシ・バージョンに従った情報であり得る。
【0021】
[0032] 本開示において説明される技術は、例えば、ダウンリンクまたはアップリンク・フレームにおいて含まれ得る高効率のWLANシグナリング・フィールドを生成および/または送信する方法を指示する。いくつかの例では、ダウンリンクまたはアップリンク・フレームは、IEEE802.11ax通信のために使用され得る。いくつかの例では、ダウンリンクまたはアップリンク・フレームは、他のタイプの通信のために使用され得る。
【0022】
[0033] 以下の説明は、例を提供しており、特許請求の範囲に記載されている範囲、適用可能性、または例を限定してはいない。論述される要素の機能および配置の変更が、本開示の範囲から逸脱することなく、為され得る。さまざまな例は、適宜、さまざまなプロシージャまたはコンポーネントを省略、代用、あるいは追加し得る。例えば、説明される方法は、説明されるものとは異なる順序で実施され得、さまざまなステップが追加、省略、または組み合わされ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例において組み合され得る。
【0023】
[0034] まず図1を参照すると、ブロック図は、本開示のさまざまな態様にしたがった、WLANネットワーク100の例(例えば、IEEE802.11規格ファミリーの少なくとも1つをインプリメントするネットワーク)を例示する。WLANネットワーク100は、アクセス・ポイント(AP)105、および少なくとも1つのワイヤレス・デバイスまたは局(STA)115、例えば、移動局、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルド・デバイス、ネットブック、ノートブック・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ラップトップ、ディスプレイ・デバイス(例えばTV、コンピュータ・モニタなど)、プリンタなど、を含み得る。ただ1つのAP105が例示されているが、WLANネットワーク100は、複数のAP105を含み得る。局115の各々は、移動局(MS)、モバイル・デバイス、アクセス端末(AT)、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、または加入者ユニットとも呼ばれ得、通信リンク110を介してAP105と関連付けおよび通信し得る。各AP105は、地理的カバレッジ・エリア125を、地理的カバレッジ・エリア125内の局115が典型的にAP105と通信することができるように、有し得る。局115は、地理的カバレッジ・エリア125全体にわたって分散され得る。各デバイス115は、固定式または移動式であり得る。
【0024】
[0035] 図1には示されていないが、局115は、2つ以上のAP105によってカバーされることができ、したがって、それぞれ異なる時間に、AP105と関連付けすることができる。単一のAP105および局の関連付けされたセットは、基本サービス・セット(BSS)とも呼ばれ得る。拡張サービス・セット(ESS)は、接続されたBSSのセットを含み得る。分配システム(DS)(図示されていない)は、拡張サービス・セットにおいてAP105に接続するために使用され得る。AP105のための地理的カバレッジ・エリア125は、カバレッジ・エリアの一部のみを構成する複数のセクタに分割され得る(図示せず)。WLANネットワーク100は、(例えば、大都市圏、家庭内ネットワークなどの)異なるタイプのAP105を、異なる技術のための重複するカバレッジ・エリアおよび可変のサイズのカバレッジ・エリアとともに、含み得る。図示されていないが、他のワイヤレス・デバイスは、AP105と通信することができる。
【0025】
[0036] 局115は、一方で通信リンク110を使用してAP105を通じて互いに通信し得るが、局115はまた、ダイレクト・ワイヤレス・リンク120を介して別の局115と直接通信し得る。2つ以上の局115は、両方の局115がAP105の地理的カバレッジ・エリア125にあるときに、あるいは1つの局115がAP105の地理的カバレッジ・エリア125内にある、またはいずれの局115もAP105の地理的カバレッジ・エリア125内にないときに、ダイレクト・ワイヤレス・リンク120を介して通信し得る(図示せず)。ダイレクト・ワイヤレス・リンク120の例は、Wi−Fiダイレクト接続、Wi−Fiトンネルのダイレクト・リンク・セットアップ(TDLS)リンクを使用して確立された接続、および他のピア・ツー・ピア(P2P)グループ接続を含み得る。これらの例における局115は、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11axなどを含むが、それらに限定されないIEEE802.11規格ファミリーによって説明される、物理およびMACレイヤを含む、WLAN無線およびベースバンド・プロトコルにしたがって通信し得る。他のインプリメンテーションにおいて、他のP2P接続および/またはアド・ホック・ネットワークは、WLANネットワーク100内にインプリメントされ得る。
【0026】
[0037] WLANネットワーク100において、AP105は、新しいワイヤレス規格を含む、IEEE802.11規格のさまざまなバージョンにしたがって、少なくとも1つの局115にメッセージを送信し、または少なくとも1つの局115からメッセージを受信し得る。いくつかの例では、AP105は、APワイヤレス通信マネージャ520を含み得る。APワイヤレス通信マネージャ520は、ダウンリンク・フレームを生成および/または送信するために、および/またはアップリンク・フレームを受信するために、使用され得る。同様に、局115は、局ワイヤレス通信マネージャ720を含み得る。局ワイヤレス通信マネージャ720は、ダウンリンク・フレームを受信するために、および/またはアップリンク・フレームを生成および/または送信するために、使用され得る。
【0027】
[0038] 図2は、本開示のさまざまな態様にしたがった、APによって識別された複数の局の各々とAPとの間のダウンリンク通信のために使用可能であるダウンリンク・フレーム200の例を示す。いくつかの例では、APは、図1を参照して説明されたAP105の態様の例であり得、複数の局は、図1を参照して説明された局115の態様の例であり得る。
【0028】
[0039] ダウンリンク・フレーム200は、レガシWLANプリアンブル・フィールド205、反復レガシWLANシグナリング・フィールド210(RL−SIG)、第1のWLANシグナリング・フィールド215(例えば、HE−SIG−Bとラベル付けされた第1の高効率WLANシグナリング・フィールド)、第2のWLANシグナリング・フィールド220(例えば、HE−SIG−Aとラベル付けされた第2の高効率WLANシグナリング・フィールド)、WLANショート・トレーニング・フィールド(STF)225(例えば、HE−STFとラベル付けされた高効率WLAN STF)、少なくとも1つのWLANロング・トレーニング・フィールド(LTF)230(例えば、HE−LTFとラベル付けされた少なくとも1つの高効率WLAN LTF)、および/またはデータ・フィールド235、を含み得る。いくつかの例では、フィールドは、次の順番で送信され得る、レガシWLANプリアンブル・フィールド205、反復レガシWLANシグナリング・フィールド210、第2のWLANシグナリング・フィールド220、第1のWLANシグナリング・フィールド215、HE−STF225、HE−LTF230、データ・フィールド235。
【0029】
[0040] ダウンリンク・フレーム200は、無線周波数スペクトル帯域上で送信され得、それは、いくつかの例では、複数のサブバンドを含み得る。いくつかの例では、無線周波数スペクトル帯域は、80MHzの帯域幅を有し得、サブバンドの各々は、20MHzの帯域幅を有し得る。
【0030】
[0041] レガシWLANプリアンブル・フィールド205は、レガシSTF(L−STF)情報240、レガシLTF(L−LTF)情報245、および/またはレガシ・シグナリング(L−SIG)情報250を含み得る。無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、L−STF、L−LTFおよびL−SIG情報は、複数のサブバンドの各々において、複製および送信され得る。L−SIG情報250はさらに、反復レガシ・シグナリング(RL−SIG)情報として、反復レガシWLANシグナリング・フィールド210の各サブバンドにおいて、複製および送信され得る。反復レガシWLANシグナリング・フィールド210は、ダウンリンク・フレーム200がIEEE802・11axダウンリンク・フレームであることを局に指示し得る。
【0031】
[0042] 第2のWLANシグナリング・フィールド220は、ダウンリンク・フレーム200においてダウンリンク通信を受信するものと識別された複数の局以外の局によって使用可能である高効率WLANシグナリング情報を含み得る。第2のWLANシグナリング・フィールド220はまた、第1のWLANシグナリング・フィールド215を復号するために識別された複数の局によって使用可能である情報を含み得る。無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、第2のWLANシグナリング・フィールド220に含まれる情報(例えば、HE−SIG−A情報)は、第2のWLANシグナリング・フィールド220の各サブバンドにおいて複製および送信され得る。
【0032】
[0043] 第1のWLANシグナリング・フィールド215は、ダウンリンク・フレーム200においてダウンリンク通信を受信するものと識別された複数の局によって使用可能である高効率WLANシグナリング情報を含み得る。より具体的には、第1のWLANシグナリング・フィールド215は、データ・フィールド235において受信されるデータを復号するために複数の局によって使用可能である情報を含み得る。第1のWLANシグナリング・フィールド215は、第2のWLANシグナリング・フィールド220とは別個にエンコードされ得る。
【0033】
[0044] 図3は、図2を参照して説明されたダウンリンク・フレーム200のデータ・フィールド235および第1のWLANシグナリング・フィールド215の例示的な構成300を示す。図3はまた、本開示のさまざまな態様にしたがって、図2を参照して説明されたHE−STF225およびHE−LTF230を示す。
【0034】
[0045] いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド215は、第1のセグメント305および第2のセグメント310に分割され得る。第1のセグメント305は、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメント310は、少なくとも1つの情報ブロック(例えば、識別された各局に対して1つの情報ブロック315)を含み得る。各情報ブロック315は、識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。
【0035】
[0046] 第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305は、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310に含まれる別個にエンコードされた情報ブロック315を復号するために識別された複数の局によって使用可能である情報を含み得る(例えば、第1のセグメント305において含まれる情報は、第2のセグメント310においてそれぞれ別個にエンコードされた情報ブロック315を復号するために局によって使用され得る)。第1のWLANシグナリング・フィールド215が送信される無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、第1のセグメント305に含まれる情報(例えば共通のHE−SIG−B)は、複数のサブバンドの各々において複製および送信され得る。いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305は、1つのOFDMシンボルに制約され得る。
【0036】
[0047] いくつかの例では、同じ遅延拡散保護メカニズムが、(図2を参照して説明された)第2のWLANシグナリング・フィールド220および(図3を参照して説明された)第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305の各々において使用され得る。遅延拡散保護メカニズムは、時間領域反復、周波数領域反復(例えば、MCS10)、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305における遅延拡散保護メカニズムの使用または不使用は、第1のWLANシグナリング・フィールド215を含むダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において(例えば、図2を参照して説明されたL−SIG情報250において)指示され得る。
【0037】
[0048] 別個にエンコードされた情報ブロック315の各々は、データ・フィールド235において送信されるデータを受信(例えば、復号)するために識別された局によって使用可能である情報を含み得る。いくつかの例では、別個にエンコードされた情報ブロック315の各々は、第1のWLANシグナリング・フィールド215の1つのOFDMシンボル内で送信され得る(例えば、OFDMシンボルにわたる情報ブロック315のブリージング(bleeding)は禁止され得る)。別個にエンコードされた情報ブロック315の各々はまた、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて送信され得る(例えば、種々の情報ブロック315は種々のサブバンドにおいて送信され得るが、単一の情報ブロック315はただ1つのサブバンドにおいて送信され得る)。各情報ブロック315が1つのサブバンドにおける1つのOFDMシンボルにおいて送信される場合、ビタビ(Viterbi)状態のバッファリングが回避され得る。いくつかの例では(例えば、高次のMCSがOFDMシンボルに対して使用される場合)、少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックが、同じOFDMシンボルおよびサブバンドにおいて送信され得る。他の例では、別個にエンコードされた情報ブロック315は、OFDMシンボルまたはサブバンドにわたってブリージングすることを可能にされ得る。
【0038】
[0049] 図3において、第2のセグメント310は、10のユーザまたは局に関して別個にエンコードされた情報ブロック315(例えば、ユーザ1乃至ユーザ10とラベル付けされた情報ブロック315)を含み得る。いくつかの例では、局の識別の数の各々に関して、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310において局のために送信される情報ブロック315、およびデータ・フィールド235において局のために送信されるデータが、同じサブバンドにおいて送信され得る。他の例では、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310において送信される情報ブロック315は、最小の数のOFDMシンボル上での送信のために設けられ得、および/または、データ・フィールド235において送信されるデータは、最小の数のOFDMシンボル上での送信のために設けられ得る。しかしながら、このことは、局に関わる情報ブロック315をもたらし得、それは、その局に関わるデータとは異なるサブバンドにおいて送信される。情報ブロック315が第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310においてどのように設けられるかに関わらず、情報ブロック315の数は、複数のサブバンドにわたって均等に分配されない可能性があり、したがって少なくとも1つの余白ブロック(padding block)320の送信の必要性を生じさせる。
【0039】
[0050] いくつかの例では、別個にエンコードされた情報ブロック315は、異なる変調および符号化スキーム(MCS)に関連付けされたOFDMシンボルにマッピングされ得る。例えば、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310は、少なくとも第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボルを含み、第1のOFDMシンボルは、第1のMCSに関連付けされ得、第2のOFDMシンボルは、第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされ得る。第1のMCSが第2のMCSより高次のMSCである場合、より良質な通信リンクでAPと通信状態にある局に関わる情報ブロックは、第1のOFDMシンボルにマッピングされ得、より質の低い通信リンクでAPと通信状態にある局に関わる情報ブロックは、第2のOFDMシンボルにマッピングされ得る。これは、情報ブロック315の各々が、最も有効なMCSを使用して対応する局に送信されることを可能にし得る。いくつかの場合では、第1のWLANシグナリング・フィールド215は、追加のOFDMシンボルを含み得、追加のOFDMシンボルの各々は、第1のMCS、第2のMCS、または少なくとも1つの追加のMCSに関連付けされている。いくつかの例では(例えば、高次のMCSがOFDMシンボルに対して使用される場合)、少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロック315が、単一のOFDMシンボルおよびサブバンドにマッピングされ得る。
【0040】
[0051] いくつかの例では、遅延拡散保護メカニズムが、第1のシグナリング・フィールド215の第2のセグメントにおいて各々別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために使用され得る。遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復(例えば、MCS10)、または延長されたGI(lengthened GI)、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305における遅延拡散保護メカニズムの使用または不使用は、第1のWLANシグナリング・フィールド215を含むダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において(例えば、図2を参照して説明されたL−SIG情報250において)指示され得る。
【0041】
[0052] 第1のWLANシグナリング・フィールド215を含むダウンリンク・フレームは、複数のユーザへの(すなわちマルチプル・ユーザ(MU)モードでの)送信のために、または、単一のユーザへの(すなわちシングル・ユーザ(SU)モードでの)送信のために、構成され得る。第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305に含まれる情報は、ダウンリンク・フレームがMUモードで構成されているかSUモードで構成されているかによって異なり得る。また、SUモードで構成されている場合、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310の送信は省略され得る。
【0042】
[0053] 図2および3を参照して説明されたダウンリンク・フレームの構造は、第1のWLANシグナリング・フィールド215がダウンリンク・フレームにおけるダウンリンクの通信を受信している局の数から独立したものであり得るという点において、有用であり得る。例えば、局の数が増えるのにしたがって、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310に含まれる別個にエンコードされた情報ブロック315の数が増え得る。ダウンリンク・フレームの構造はまた、それの性能および効率が局の数から独立したものであり得るという点において、有用であり得る(例えば、局は、第2のWLANシグナリング・フィールド220が送信されるOFDMシンボル、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305が送信されるOFDMシンボル、および/または別個にエンコードされた情報ブロック315が局のために送信されるOFDMシンボルのような、少数のOFDMシンボルを復号するだけで良い。ダウンリンク・フレームの構造はまた、(例えば、情報ブロック315が第1のWLANシグナリング・フィールド215全体より短い時間で、または、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310より短い時間で受信され得るので)第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310において送信される情報ブロック315を別個にエンコードすることが、情報ブロック315における遅延拡散保護メカニズムを使用する必要性を最小限にする、または排除し得る、という点において、有用であり得る。ダウンリンク・フレームの構造はまた、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310に含まれる情報ブロック315が複製されないという点において、有用であり得る(例えばより効率的である)。
【0043】
[0054] 図2および3を参照して説明されたダウンリンク・フレームのいくつかの例では、第2のWLANシグナリング・フィールド220は、識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を含み得る。第2のWLANシグナリング・フィールド220は、さらに、または代替として、第1のWLANシグナリング・フィールド215を復号するために識別された複数の局によって使用可能である情報を含み得る。いくつかの例では、第2のWLANシグナリング・フィールド220は、識別子、基本サービス・セット(BSS)カラー(an identifier a basic service set (BSS) color)、局を対象とした第1のWLANシグナリング・フィールドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックを識別するためにその局によって使用される帯域幅情報、ユーザごとのGIが第1のWLANシグナリング・フィールド215において使用されるかどうかのインジケータ(例えば、第1のWLANシグナリング・フィールド215において使用されるGI長がユーザごとに変わり得るかどうかのインジケータ)、フレームがダウンリンク・フレームであるかアップリンク・フレームであるかのインジケータ、ダウンリンク・フレームがヌル・データ・パケットであるかどうかのインジケータ、第2のWLANシグナリング・フィールド220に関わる巡回冗長検査(CRC)、および/またはチャネル・ボンディング(channel bonding)に関わる情報を含み得る。帯域幅情報が第2のWLANシグナリング・フィールド220に含まれる場合、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305は、局が第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310において情報ブロック315を受信する前に帯域幅切り替え(bandwidth switching)を実施することを可能にするバッファとして機能し得る。いくつかの例では、テール・バイティング畳み込み符号化が、第2のWLANシグナリング・フィールド220において使用され得る。
【0044】
[0055] いくつかの例では、図2および3を参照して説明される第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305は、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310に含まれる別個にエンコードされた情報ブロック315を復号するために識別された複数の局によって使用可能である情報を含み得る(例えば、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305において含まれる情報は、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310においてそれぞれ別個にエンコードされた情報ブロック315を復号するために局によって使用され得る)。いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305は、第1のWLANシグナリング・フィールド215における複数のシンボルのインジケータ、第1のWLANシグナリング・フィールド215のために使用されるMCSのインジケータ、第1のWLANシグナリング・フィールド215が単一のユーザ(例えば単一の局)のためにフォーマットされるか、複数のユーザ(例えば複数の局)のためにフォーマットされるかのインジケータ、周波数誤差(FE)の量のインジケータ、GI長のインジケータ、ダウンリンク・フレームのWLAN LTFで使用されるLTF圧縮因子のインジケータ、(WLAN LTFの総数がデータ・ストリームの総数と異なる場合の)WLAN LTFの数のインジケータ、および/または、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305に関わるCRC、のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの例では、テール・バイティング畳み込み符号化が、第1のWLANシグナリング・フィールド215の第1のセグメント305において使用され得る。
【0045】
[0056] いくつかの例では、図2および3を参照して説明される第1のWLANシグナリング・フィールド215の第2のセグメント310に含まれる別個にエンコードされた情報ブロック315の各々は、複数の局のうちの識別された1つに対応し得、複数の局のうちのその識別された1つによって復号可能であり得る。いくつかの例では、ある局(他の局ではなく)による情報ブロック315の復号は、局の偏関連度識別子(PAID:partial association identifier)で情報ブロックのCRCを排他的にORする(XORする)ことによって提供され得る。いくつかの例では、別個にエンコードされた情報ブロック315は、後続のデータ・ストリームにおけるリソースが直交周波数分割多元接続(OFDMA)リソースとして割り当てられるかマルチ・ユーザ多入力多出力(MU−MIMO)リソースとして割り当てられるかのインジケータと、データ・ストリームにおけるリソース割り当てのタイプのインジケータと、局識別子(ID)と、ユーザごとの(例えば局ごとの)情報、例えば、データ・ストリームのために使用されるMCSのインジケータ、データ・ストリームのために使用される符号化情報のインジケータ、データ・ストリームにおいて使用される空間ストリームの数(NSS)のインジケータ、時空間ブロック符号化(STBC:space-time block coding)がデータ・ストリームにおいて使用されるかどうかのインジケータ、または、送信ビームフォーミング(TxBF)がデータ・ストリームにおいて使用されるかどうかのインジケータと、および/またはCRC(例えば、局のPAIDを備えたCRC XOR’d)と、のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの例では、テール・バイティング畳み込み符号化が、情報ブロック315において使用され得る。
【0046】
[0057] 図4は、本開示のさまざまな態様にしたがった、APと複数の局の各々との間のアップリンク通信のために使用可能であるアップリンク・フレーム400の例を示す。いくつかの例では、APは、図1を参照して説明されたAP105の態様の一例であり得、複数の局は、図1を参照して説明された局115の態様の例であり得る。
【0047】
[0058] アップリンク・フレーム400は、レガシWLANプリアンブル・フィールド405、反復レガシWLANシグナリング・フィールド410、WLANシグナリング・フィールド415(例えば、HE−SIG−Aとラベル付けされた高効率WLANシグナリング・フィールド)、オプションの第2のWLANシグナリング・フィールド420(例えば、HE−SIG−Cとラベル付けされた第2の高効率WLANシグナリング・フィールド)、WLANショート・トレーニング・フィールド(STF)425(例えば、HE−STFとラベル付けされた高効率WLAN STF)、少なくとも1つのWLANロング・トレーニング・フィールド(LTF)430(例えば、HE−LTFとラベル付けされた少なくとも1つの高効率WLAN LTF)、および/またはデータ・フィールド435、を含み得る。いくつかの例では、フィールドは、次の順番で送信され得る、レガシWLANプリアンブル・フィールド405、反復レガシWLANシグナリング・フィールド410、第1のWLANシグナリング・フィールド415、HE−STF425、HE−LTF430、オプションの第2のWLANシグナリング・フィールド420、データ・フィールド435。
【0048】
[0059] アップリンク・フレーム400は、無線周波数スペクトル帯域上で送信され得、それは、いくつかの例では、複数のサブバンドを含み得る。無線周波数スペクトル帯域は、80MHzの帯域幅を有し得、サブバンドの各々は、20MHzの帯域幅を有し得る。
【0049】
[0060] レガシWLANプリアンブル・フィールド405は、L−STF情報440、L−LTF情報445、および/またはレガシ・シグナリング(L−SIG)情報450を含み得る。無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、L−STF、L−LTFおよびL−SIG情報は、複数のサブバンドの各々において、複製および送信され得る。L−SIG情報450はさらに、反復レガシ・シグナリング(RL−SIG)情報として、反復レガシWLANシグナリング・フィールド410の各サブバンドにおいて、複製および送信され得る。反復レガシWLANシグナリング・フィールド410は、アップリンク・フレーム400がIEEE802・11axアップリンク・フレームであることを局またはAPに指示し得る。
【0050】
[0061] 第1のWLANシグナリング・フィールド415は、再利用の目的で局によって使用可能である高効率のWLANシグナリング情報を含み得る。無線周波数スペクトル帯域が複数のサブバンドを含む場合、第1のWLANシグナリング・フィールドに含まれる情報(例えば、HE−SIG−A情報)は、第1のWLANシグナリング・フィールドの各サブバンドにおいて複製および送信され得る。
【0051】
[0062] 前記第2のWLANシグナリング・フィールド420は、オプションであり得る。APにおけるアップリンクでのデータの受信の前に、APは、アップリンクOFDMAおよび/またはアップリンクMU−MIMO通信をトリガするAPの結果として、特定の情報を予め有し得る。例えば、アップリンクOFDMA送信に関しては、APは、予めアップリンク・ペイロードの最大の持続時間、帯域幅(BW)、および/または時空間ストリーム(NSTS)の数を予め認識し得る。アップリンクMU−MIMO送信に関しては、APは、アップリンク・ペイロードの最大の持続時間および/または局ごとのトーン割り当てを予め認識し得る。しかしながら、アップリンクOFDMA送信に関しては、APは、MCS、STC、または符号化を認識していない可能性があり、アップリンクMU−MIMO送信に関しては、APは、MCS、NSTS、STBCまたは符号化を認識していない可能性があり得る。未知の情報は、異なる方法で処理され得る。いくつかの実施形態では、局は、未知の数量のうちのいくつかを選択することと、それらの数量を第2のWLANシグナリング・フィールド420においてAPに報告することとが可能になり得る。他の実施形態では、APは、数量の全てを選択することが可能であり得、したがって第2のWLANシグナリング・フィールド420の必要性を排除し得る。後者の実施形態は、APにインテリジェンスをシフトし、局のデータ処理能力を比較的低め(dumber)、APと局との間の相互動作を容易にする。
【0052】
[0063] 図5は、本開示のさまざまな態様にしたがって、ワイヤレス通信で使用するための装置105−aのブロック図500を示す。いくつかの例では、装置105−aは、図1に関連して説明されたAP105の態様の例であり得る。装置105−aはまた、プロセッサ(図示せず)であり得るか、それを含み得る。装置105−aは、受信機510、ワイヤレス通信マネージャ520−a、および/または送信機530を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信状態にあり得る。
【0053】
[0064] 装置105−aのコンポーネントは、個々にまたは集合的に、ハードウェアにおける適用可能な機能のうちのいくつかまたは全てを実施するように適合された少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)を使用してインプリメントされ得る。代替として、機能は、少なくとも1つの集積回路上で、少なくとも1つの他の処理ユニット(またはコア)によって実施され得る。他の例では、他のタイプの集積回路(例えば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、システム・オン・チップ(SoC)、および/または他のタイプのセミカスタムIC)が使用され得、それらは、当該技術において知られている任意の方法でプログラムされ得る。各コンポーネントの機能はまた、全体的にあるいは部分的に、メモリに統合される命令でインプリメントされ、少なくとも1つの汎用および/または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされ得る。
【0054】
[0065] いくつかの例では、受信機510は、少なくとも1つの無線周波数(RF)受信機を含み得る。受信機510および/またはRF受信機は、図1を参照して説明されたWLANネットワーク100の少なくとも1つの通信リンクのような、ワイヤレス通信システムの少なくとも1つの通信リンクを通じてさまざまなタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
【0055】
[0066] いくつかの例では、送信機530は、少なくとも1つのRF送信機を含み得る。送信機530またはRF送信機は、図1を参照して説明されたWLANネットワーク100の少なくとも1つの通信リンクのような、ワイヤレス通信システムの少なくとも1つの通信リンクを通じてさまざまなタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
【0056】
[0067] いくつかの例では、ワイヤレス通信マネージャ520−aは、装置105−aのためのワイヤレス通信の少なくとも1つの態様を管理するために使用され得る。ワイヤレス通信マネージャ520−aは、送信マネージャ535、ダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540、および/またはダウンリンク・フレーム送信機545を含み得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレーム送信機545のすべてまたは一部は、送信機530に組み込まれ得る。
【0057】
[0068] 送信マネージャ535は、装置105−aからデータを受信すべき複数の局を識別するために使用され得る。ダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540は、送信マネージャ535によって識別された複数の局にデータを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するために使用され得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のWLANシグナリング・フィールドを含み得る。第1のWLANシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび/または第2のセグメントを含み得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。各情報ブロックは、識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、図2および/または図3を参照して説明されたダウンリング・フレームの態様を含み得る。ダウンリンク・フレーム送信機545は、送信マネージャ535によって識別された複数の局にダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540によって生成されたダウンリンク・フレームを送信するために使用され得る。ダウンリンク・フレームは、送信機530を介して送信され得る。
【0058】
[0069] 図6は、本開示のさまざまな態様にしたがって、ワイヤレス通信で使用するための装置105−bのブロック図600を示す。いくつかの例では、装置105−bは、図1に関連して説明されたAP105の態様の一例であり得る。装置105−bはまた、プロセッサ(図示せず)であり得るか、それを含み得る。装置105−bは、受信機510−a、ワイヤレス通信マネージャ520−b、および/または送信機530−aを含み得る。これらコンポーネントの各々は、互いと通信状態にあり得る。
【0059】
[0070] いくつかの例では、受信機510−a、ワイヤレス通信マネージャ520−b、および送信機530−aは、図5を参照して説明された受信機510、ワイヤレス通信マネージャ520−a、および送信機530のそれぞれの例であり得る。図6に示されているように、ワイヤレス通信マネージャ520−bは、送信マネージャ535−a、ダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540−a、および/またはダウンリンク・フレーム送信機545−aを含み得る。ダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540−aは、第1のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ605、第2のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ610、レガシWLANプリアンブル・ジェネレータ615、および/またはデータ・フィールド・ジェネレータ620を含み得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレーム送信機545−aのすべてまたは一部は、送信機530−aに組み込まれ得る。
【0060】
[0071] 送信マネージャ535−aは、装置105−bからデータを受信すべき複数の局を識別するために使用され得る。
【0061】
[0072] ダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540−aは、送信マネージャ535−aによって識別された複数の局にデータを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するために使用され得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のWLANシグナリング・フィールド、識別された複数の局に向けられる第2のWLANシグナリング・フィールド、アクセス・ポイントからデータを受信するものと識別された複数の局以外の局に(いくつかの場合では、識別された複数の局に)向けられる第2のWLANシグナリング・フィールド、レガシWLANプリアンブル・フィールド、反復レガシWLANシグナリング・フィールド、および/またはデータ・フィールド、を含み得る。ダウンリンク・フレームはまた、HE−STFおよび/またはHE−LTFを含み得る。第1のWLANシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび/または第2のセグメントを含み得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、図2および/または図3を参照して説明されたダウンリング・フレームの態様を含み得る。
【0062】
[0073] 第1のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ605は、ダウンリンク・フレームのための第1のWLANシグナリング・フィールドの第2のセグメントを生成するために使用され得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。各情報ブロックは、送信マネージャ535−aによって識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。いくつかの例では、遅延拡散保護メカニズムは、各々別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために使用され得る。いくつかの例では、遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、延長されたGI、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0063】
[0074] 第1のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ605はまた、ダウンリンク・フレームのための第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントを生成するために使用され得る。第1のセグメントは、送信マネージャ535−aによって識別された複数の局の各々に共通の情報(例えば、別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために、識別された複数の局によって使用可能である情報)を含み得る。いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ605は、識別された複数の局の各々に共通の情報を複製し、複製された情報が共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドの各々において送信されることができるようにし得る。
【0064】
[0075] 第2のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ610は、ダウンリンク・フレームのための第2のWLANシグナリング・フィールドを生成するために使用され得る。第2のWLANシグナリング・フィールドは、送信マネージャ535−aによって識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報(いくつかの場合では、識別された複数の局によって使用可能である情報)を含み得る。いくつかの例では、第2のWLANシグナリング・フィールドは、帯域幅情報をシグナリングし得、その帯域幅情報は、第1のシグナリング・フィールドにおいて別個にエンコードされた情報ブロック(例えば、局を対象とした別個にエンコードされた情報ブロック)を識別するために局によって使用され得る。いくつかの例では、第2のWLANシグナリング・フィールドは、第1のWLANシグナリング・フィールドから別個にエンコードされ得る。いくつかの例では、同じ遅延拡散保護メカニズムが、第2のWLANシグナリング・フィールドおよび第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントの各々において使用され得る。同じ遅延拡散保護メカニズムは、例えば、時間領域反復、または周波数領域反復、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0065】
[0076] いくつかの例では、第1のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ605および/または第2のWLANシグナリング・フィールド・ジェネレータ610は、第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメント、第1のWLANシグナリング・フィールドの第2のセグメント、第2のWLANシグナリング・フィールド、またはそれらの組み合わせを生成するときに、テール・バイティング畳み込み符号化を使用し得る。
【0066】
[0077] レガシWLANプリアンブル・ジェネレータ615は、ダウンリンク・フレームのためのレガシWLANプリアンブル・フィールドを生成するために使用され得る。いくつかの例では、レガシWLANプリアンブル・フィールドは、L−STF情報、L−LTF情報、および/またはレガシ・シグナリング情報を含み得る。レガシ・シグナリング情報は、遅延拡散保護メカニズムが第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて使用されるかどうかを指示し得る。
【0067】
[0078] データ・フィールド・ジェネレータ620は、ダウンリンク・フレームのためのデータ・フィールドを生成するために使用され得る。データ・フィールドは、送信マネージャ535−aによって識別された複数の局の各々に関わるデータを含み得る。
【0068】
[0079] ダウンリンク・フレーム送信機545−aは、ダウンリンク・フレーム・ジェネレータ540−aによって生成されるダウンリンク・フレームを送信マネージャ535−aによって識別された複数の局に送信するために使用され得る。ダウンリンク・フレームは、送信機530−aを介して送信され得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームを送信することは、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて、および/または、第1のWLANシグナリング・フィールドの1つのOFDMシンボル内で、各々別個にエンコードされた情報ブロックを送信することを含み得る。いくつかの例では(例えば、高次のMCSがOFDMシンボルに対して使用される場合)、少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックが、同じOFDMシンボルおよびサブバンドにおいて送信され得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームを送信することは、データ・フィールドにおいて識別された複数の局の各々にデータを送信することを含み得、局に関して別個にエンコードされた情報ブロックおよびデータは、共有無線周波数スペクトル帯域の同じサブバンドにおいて送信される。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームのフィールドは、次の順番で送信され得る、レガシWLANプリアンブル・フィールド、反復レガシWLANシグナリング・フィールド、第2のWLANシグナリング・フィールド、第1のWLANシグナリング・フィールド、HE−STF、HE−LTF、データ・フィールド。
【0069】
[0080] いくつかの実施形態では、第1のWLANシグナリング・フィールドは、第1のMCSに関連付けされた第1のOFDMシンボルと、第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされた第2のOFDMシンボルとを含み得る。これらの実施形態では、ダウンリンク・フレーム送信機545−aは、第1のOFDMシンボルに、第1の局に関する第1の別個にエンコードされた情報ブロック(すなわち、第1のMCSを使用して送信される情報ブロック)をマッピングし、第2のOFDMシンボルに、第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロック(すなわち、第2のMCSを使用して送信される情報ブロック)をマッピングし得る。いくつかの場合では、他の局に関して別個にエンコードされた情報ブロックはまた、第1のOFDMシンボル、または第2のOFDMシンボルに、マッピングされ得る。いくつかの場合では、第1のWLANシグナリング・フィールドは、追加のOFDMシンボルを含み得、追加のOFDMシンボルの各々は、第1のMCS、第2のMCS、または少なくとも1つの追加のMCSに関連付けされている。いくつかの例では(例えば、高次のMCSがOFDMシンボルに対して使用される場合)、少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックが、単一のOFDMシンボルおよびサブバンドにマッピングされ得る。
【0070】
[0081] 図7は、本開示のさまざまな態様にしたがって、ワイヤレス通信で使用するための装置115−aのブロック図700を示す。いくつかの例では、装置115−aは、図1に関連して説明された局115の態様の例であり得る。装置115−aはまた、プロセッサ(図示せず)であり得るか、それを含み得る。装置115−aは、受信機710、局ワイヤレス通信マネージャ720−a、および/または送信機730を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信状態にあり得る。
【0071】
[0082] 装置115−aのコンポーネントは、個々にまたは集合的に、ハードウェア中で適用可能な機能のうちのいくつかまたは全てを実施するように適合された少なくとも1つのASICを使用してインプリメントされ得る。代替として、機能は、少なくとも1つの集積回路上で、少なくとも1つの他の処理ユニット(またはコア)によって実施され得る。他の例では、他のタイプの集積回路(例えば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、SoC、および/または他のタイプのセミカスタムIC)が使用され得、それらは、当該技術において知られている任意の方式でプログラムされ得る。各コンポーネントの機能はまた、全体的にあるいは部分的に、メモリ内に統合される命令でインプリメントされ、少なくとも1つの汎用および/または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされ得る。
【0072】
[0083] いくつかの例では、受信機710は、少なくとも1つのRF受信機を含み得る。受信機710および/またはRF受信機は、図1を参照して説明されたWLANネットワーク100の少なくとも1つの通信リンクのようなワイヤレス通信システムの少なくとも1つの通信リンクを通じてさまざまなタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
【0073】
[0084] いくつかの例では、送信機730は、少なくとも1つのRF送信機を含み得る。送信機730またはRF送信機は、図1を参照して説明されたWLANネットワーク100の少なくとも1つの通信リンクのようなワイヤレス通信システムの少なくとも1つの通信リンクを通じてさまざまなタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
【0074】
[0085] いくつかの例では、局ワイヤレス通信マネージャ720−aは、装置115−aのためのワイヤレス通信の少なくとも1つの態様を管理するために使用され得る。局ワイヤレス通信マネージャ720−aは、ダウンリンク・フレーム・デコーダ735を含み得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレーム・デコーダ735のすべてまたは一部は、受信機710に組み込まれ得る。
【0075】
[0086] ダウンリンク・フレーム・デコーダ735は、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信するために使用され得る。ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のWLANシグナリング・フィールドおよび第2のWLANシグナリング・フィールドを含み得る。第1のWLANシグナリング・フィールドおよび第2のWLANシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ得る。第2のWLANシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメント、および、複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを含み得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、図2および/または図3を参照して説明されたダウンリング・フレームの態様を含み得る。ダウンリンク・フレーム・デコーダ735は、第2のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために使用され得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレーム・デコーダ735はまた、第1のWLANシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して別個にエンコードされた情報ブロックを復号し得る。
【0076】
[0087] 図8を参照すると、図2乃至4に関して前述されたWLANフレームを含めて、IEEE802.11規格にしたがったWLANフレームを送り且つ受信し、ならびにこのようなフレームをエンコードおよび復号するためのAP105−cを例示する図800が、示されている。いくつかの態様では、AP105−cは、図1、5、および6の装置105またはAPの例であり得る。AP105−cは、APプロセッサ810、APメモリ820、少なくとも1つのAPトランシーバ830、および/または少なくとも1つのAPアンテナ840、および/またはAPワイヤレス通信マネージャ520−cを含み得る。APワイヤレス通信マネージャ520−cは、図1、5、および6のAPワイヤレス通信マネージャ(またはワイヤレス通信マネージャ)の例であり得る。いくつかの例では、AP 105−cはまた、AP通信モジュール860およびネットワーク通信モジュール870のうちの一方または両方を含み得る。これらのモジュールの各々は、少なくとも1つのバス805を介して、間接的に、または直接、互いと通信状態にあり得る。
【0077】
[0088] APメモリ820は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)および/または読取専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ820はまた、実行されるとき、APプロセッサ810に、ダウンリンク・フレームの生成および/または送信、および/またはアップリンク・フレームの受信を含む、ワイヤレス通信のための本書に説明されているさまざまな機能を実施させ得る命令を包含するコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア(SW)コード825を記憶し得る。代替として、ソフトウェア・コード825は、APプロセッサ810によって直接実行可能ではない場合もあるが、例えば、コンパイルおよび実行されるとき、AP105−cに、本書に説明されている機能を実施させ得る。
【0078】
[0089] APプロセッサ810は、インテリジェント・ハードウェア・デバイス、例えば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。APプロセッサ810は、APトランシーバ830、AP通信モジュール860、および/またはAPネットワーク通信モジュール870を通じて受信された情報を処理し得る。APプロセッサ810はまた、APアンテナ840を通じた送信のために(1つまたは複数の)APトランシーバ830に、AP通信モジュール860に、および/またはAPネットワーク通信モジュール870に送られる情報を処理し得る。APプロセッサ810は、APワイヤレス通信マネージャ520−cと関連して、または単独で、ダウンリンク・フレームを生成および/または送信すること、および/またはアップリンク・フレームを受信することに関わるさまざまな態様を処理し得る。
【0079】
[0090] APトランシーバ830は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにAPアンテナ840に提供し、APアンテナ840から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。APトランシーバ830は、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機としてインプリメントされ得る。APトランシーバ830は、例えば、図1に例示されるように、少なくとも1つの局115と、APアンテナ840を介して、双方向に通信し得る。AP105−cは、典型的に、複数のAPアンテナ840(例えば、アンテナ・アレイ)を含み得る。AP105−cは、APネットワーク通信モジュール870を通じてコア・ネットワーク880と通信し得る。AP105−cは、AP通信モジュール860を使用して、AP105−dおよび/またはAP105−eなどの、他のAPと通信し得る。
【0080】
[0091] APワイヤレス通信マネージャ520−cは、図1のWLANネットワーク100において例示されるように、局および/または他のデバイスとの通信を管理し得る。APワイヤレス通信マネージャ520−cは、少なくとも1つのバス805を介してAP105−cの他のコンポーネントのいくつかまたはすべてと通信状態にあるAP105−cのコンポーネントであり得る。代替として、APワイヤレス通信マネージャ520−cの機能は、APトランシーバ830のコンポーネントとして、コンピュータ・プログラム製品として、および/またはAPプロセッサ810の少なくとも1つのコントローラ要素としてインプリメントされ得る。
【0081】
[0092] AP105−cのコンポーネントは、図1乃至6を参照して前述された態様をインプリメントし得、それらの態様は、簡潔にするためにここでは繰り返されない。さらに、AP105−cのコンポーネントは、図10および11を参照して前述された態様をインプリメントし得、それらの態様は、同様に、簡潔にするためにここでは繰り返されない。
【0082】
[0093] 図9を参照すると、図2乃至4に関して前述されたWLANフレームを含めて、IEEE802.11規格にしたがったWLANフレームを送り且つ受信し、ならびにこのようなフレームをエンコードおよび復号するための局115−bを例示する図900が、示されている。局115−bは、さまざまな他の構成を有し得、パーソナル・コンピュータ(例えば、ラップトップ・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、タブレット・コンピュータなど)、セルラ電話、PDA、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)、インターネット・アプライアンス、ゲーミング・コンソール、電子リーダなどを含み得るか、またはその一部であり得る。局115−bは、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリのような(図示されていない)内部電源を有し得る。局115−bは、図1および7の局または装置115の例であり得る。
【0083】
[0094] 局115−bは、局プロセッサ910、局メモリ920、少なくとも1つの局トランシーバ940、少なくとも1つの局アンテナ950、および/または局ワイヤレス通信マネージャ720−bを含み得る。局ワイヤレス通信マネージャ720−bは、図1および7の局ワイヤレス通信マネージャ720の例であり得る。これらのモジュールの各々は、少なくとも1つのバス905を介して、間接的に、または直接、互いと通信状態にあり得る。
【0084】
[0095] 局メモリ920は、RAMおよび/またはROMを含み得る。局メモリ920は、実行されるとき、局プロセッサ910に、ダウンリンク・フレームの受信、および/または、アップリンク・フレームの生成および/または送信を含む、ワイヤレス通信のための本書に説明されているさまざまな機能を実施させ得る命令を包含するコンピュータ可読、コンピュータ実行可能SWコード925を記憶し得る。代替として、ソフトウェア・コード925は、局プロセッサ910によって直接実行可能ではない場合あるが、局115−bに、(例えば、コンパイルおよび実行されるとき、)本書に説明されている機能を実施させ得る。
【0085】
[0096] 局プロセッサ910は、インテリジェント・ハードウェア・デバイス(例えば、CPU、マイクロコントローラ、ASICなど)を含み得る。局プロセッサ910は、局アンテナ950を通じた送信のために局トランシーバ940に送られる情報、および/または局トランシーバ940を通じて受信された情報を処理し得る。局プロセッサ910は、局ワイヤレス通信マネージャ720−bと関連して、または単独で、ダウンリンク・フレームを受信すること、および/または、アップリンク・フレームを生成および/または送信することに関わるさまざまな態様を処理し得る。
【0086】
[0097] 局トランシーバ940は、例えば、図1に例示されるように、少なくとも1つのAP105と、局アンテナ950を介して、双方向に通信し得る。局トランシーバ940は、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機としてインプリメントされ得る。局トランシーバ940は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために局アンテナ950に提供し、局アンテナ950から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。局115−bは単一のアンテナを含み得るが、局115−bが複数の局アンテナ950を含み得る態様が存在し得る。
【0087】
[0098] 局ワイヤレス通信マネージャ720−bは、図1のWLANネットワーク100において例示されるように、APおよび/または他のデバイスとの通信を管理し得る。局ワイヤレス通信マネージャ720−bは、少なくとも1つのバス905を介して局115−bの他のコンポーネントのいくつかまたはすべてと通信状態にある局115−bのコンポーネントであり得る。代替として、局ワイヤレス通信マネージャ720−bの機能は、局トランシーバ940のコンポーネントとして、コンピュータ・プログラム製品として、および/または局プロセッサ910の少なくとも1つのコントローラ要素としてインプリメントされ得る。
【0088】
[0099] 局115−bのコンポーネントは、図1乃至4および7に関して前述された態様をインプリメントし得、それらの態様は、簡潔にするためにここでは繰り返されない。さらに、局115−bのコンポーネントは、図12に関して以下で説明される態様をインプリメントし得、これらの態様もまた、簡潔にするためにここでは繰り返されない。
【0089】
[0100] 図10は、本開示のさまざまな態様にしたがった、ワイヤレス通信のための方法1000の例を例示するフロー・チャートである。明確にするために、方法1000は、図1、5、6および8を参照して説明されたアクセス・ポイントまたは装置105の態様を参照して、以下に説明される。いくつかの例において、アクセス・ポイントおよび/または装置は、以下に説明される機能を実施するためにアクセス・ポイントおよび/または装置の機能的な要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、アクセス・ポイントおよび/または装置は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能を実施し得る。
【0090】
[0101] ブロック1005において、方法1000は、アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することを含み得る。ブロック1010において、方法1000は、識別された複数の局にデータを送信するために、ダウンリンク・フレームを生成することを含み得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールド(例えば、WLANシグナリング・フィールド)を含み得る。第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび/または第2のセグメントを含み得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報を含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。ブロック1015において、方法1000は、識別された複数の局にダウンリンク・フレームを送信することを含み得る。
【0091】
[0102] ブロック1005、1010および1015における動作は、例えば、図1、5、6、または8を参照して説明されたワイヤレス通信マネージャ520を使用して、実施され得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、図2および/または図3を参照して説明されたダウンリング・フレームの態様を含み得る。
【0092】
[0103] かくして、方法1000は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1000は、単に1つのインプリメンテーションに過ぎず、方法1000の動作は、他のインプリメンテーションが可能になるように、再配置またはそうでない場合は修正され得ることが留意されるべきである。
【0093】
[0104] 図11は、本開示のさまざまな態様にしたがって、ワイヤレス通信のための方法1100の例を例示するフロー・チャートである。明確にするために、方法1100は、図1、5、6および8を参照して説明されたアクセス・ポイントまたは装置105の態様を参照して、以下に説明される。いくつかの例において、アクセス・ポイントおよび/または装置は、以下に説明される機能を実施するためにアクセス・ポイントおよび/または装置の機能的な要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、アクセス・ポイントおよび/または装置は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能を実施し得る。
【0094】
[0105] ブロック1105において、方法1100は、アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することを含み得る。
【0095】
[0106] ブロック1110において、方法1100は、識別された複数の局にデータを送信するために、ダウンリンク・フレームを生成することを含み得る。ダウンリンク・フレームは、識別された複数の局に向けられる第1のWLANシグナリング・フィールド、アクセス・ポイントからデータを受信するものと識別された複数の局以外の局に(いくつかの場合では、識別された複数の局に)向けられる第2のWLANシグナリング・フィールド、レガシWLANプリアンブル・フィールド、反復レガシWLANシグナリング・フィールド、および/またはデータ・フィールド、を含み得る。ダウンリンク・フレームはまた、HE−STFおよび/またはHE−LTFを含み得る。第1のWLANシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび/または第2のセグメントを含み得る。
【0096】
[0107] ブロック1115において、方法1100は、第1のWLANシグナリング・フィールドの第2のセグメントを生成することを含み得る。第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを含み得る。各情報ブロックは、識別された複数の局の各々に関して別個にエンコードされ得る。いくつかの例では、遅延拡散保護メカニズムは、各々別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために使用され得る。いくつかの例では、遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、延長されたGI、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0097】
[0108] ブロック1120において、方法1100は、第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントを生成することを含み得る。第1のセグメントは、識別された複数の局の各々に共通の情報(例えば、別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために、識別された複数の局によって使用可能である情報)を含み得る。いくつかの例では、ブロック1120における(1つまたは複数の)動作は、識別された複数の局の各々に共通の情報を複製することを含み、複製された情報が共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドの各々において送信されることができるようにし得る。
【0098】
[0109] ブロック1125において、方法1100は、第2のWLANシグナリング・フィールドを生成することを含み得る。第2のWLANシグナリング・フィールドは、識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報(いくつかの場合では、識別された複数の局によって使用可能である情報)を含み得る。いくつかの例では、第2のWLANシグナリング・フィールドは、帯域幅情報をシグナリングし得、その帯域幅情報は、第1のシグナリング・フィールドにおいて別個にエンコードされた情報ブロック(例えば、局を対象とした別個にエンコードされた情報ブロック)を識別するために局によって使用され得る。いくつかの例では、第2のWLANシグナリング・フィールドは、第1のWLANシグナリング・フィールドから別個にエンコードされ得る。いくつかの例では、同じ遅延拡散保護メカニズムが、第2のWLANシグナリング・フィールドおよび第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントの各々において使用され得る。同じ遅延拡散保護メカニズムは、例えば、時間領域反復、周波数領域反復、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0099】
[0110] いくつかの例では、テール・バイティング畳み込み符号化が、第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて、第1のWLANシグナリング・フィールドの第2のセグメントにおいて、第2のWLANシグナリング・フィールドにおいて、またはそれらの組み合わせにおいて、使用され得る。
【0100】
[0111] ブロック1130において、方法1100は、レガシWLANプリアンブル・フィールドを生成することを含み得る。いくつかの例では、レガシWLANプリアンブル・フィールドは、L−STF情報、L−LTF情報、および/またはレガシ・シグナリング情報を含み得る。レガシ・シグナリング情報は、遅延拡散保護メカニズムが第1のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて使用されるかどうかを指示し得る。
【0101】
[0112] ブロック1135において、方法1100は、データ・フィールドを生成することを含み得る。データ・フィールドは、識別された複数の局の各々に関わるデータを含み得る。
【0102】
[0113] ブロック1140において、方法1100は、識別された複数の局にダウンリンク・フレームを送信することを含み得る。いくつかの例では、送信することは、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて、および/または、第1のWLANシグナリング・フィールドの1つのOFDMシンボル内で別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することを含み得る。いくつかの例では(例えば、高次のMCSがOFDMシンボルに対して使用される場合)、少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックが、同じOFDMシンボルおよびサブバンドにおいて送信され得る。いくつかの例では、送信することは、データ・フィールドにおいて識別された複数の局の各々にデータを送信することを含み得、局に関して別個にエンコードされた情報ブロックおよびデータは、共有無線周波数スペクトル帯域の同じサブバンドにおいて送信される。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームのフィールドは、次の順番で送信され得る、レガシWLANプリアンブル・フィールド、反復レガシWLANシグナリング・フィールド、第2のWLANシグナリング・フィールド、第1のWLANシグナリング・フィールド、HE−STF、HE−LTF、データ・フィールド。
【0103】
[0114] いくつかの実施形態では、第1のWLANシグナリング・フィールドは、第1のMCSに関連付けされた第1のOFDMシンボルと、第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされた第2のOFDMシンボルとを含み得る。これらの実施形態では、方法1100は、第1のOFDMシンボルに、第1の局に関する第1の別個にエンコードされた情報ブロック(すなわち、第1のMCSを使用して送信される情報ブロック)をマッピングすることと、第2のOFDMシンボルに、第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロック(すなわち、第2のMCSを使用して送信される情報ブロック)をマッピングすることと、を含み得る。いくつかの場合では、他の局に関して別個にエンコードされた情報ブロックはまた、第1のOFDMシンボル、または第2のOFDMシンボルに、マッピングされ得る。いくつかの場合では、第1のWLANシグナリング・フィールドは、追加のOFDMシンボルを含み得、追加のOFDMシンボルの各々は、第1のMCS、第2のMCS、または少なくとも1つの追加のMCSに関連付けされている。いくつかの例では(例えば、高次のMCSがOFDMシンボルに対して使用される場合)、少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックが、単一のOFDMシンボルおよびサブバンドにマッピングされ得る。
【0104】
[0115] ブロック1105、1110、1115、1120、1125、1130、1135、および1140における動作は、例えば、図1、5、6、または8を参照して説明されたワイヤレス通信マネージャ520を使用して、実施され得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、図2および/または図3を参照して説明されたダウンリング・フレームの態様を含み得る。
【0105】
[0116] かくして、方法1100は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1100は、単に1つのインプリメンテーションに過ぎず、方法1100の動作は、他のインプリメンテーションが可能になるように、再配置またはそうでない場合は修正され得ることが留意されるべきである。
【0106】
[0117] 図12は、本開示のさまざまな態様にしたがって、ワイヤレス通信のための方法1200の例を例示するフロー・チャートである。明確にするために、方法1200は、図1、7および9を参照して説明された局または装置115の態様を参照して、以下に説明される。いくつかの例では、局および/または装置は、以下に説明される機能を実施するために局および/または装置の機能的な要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。さらに、または代替として、局および/または装置は、専用ハードウェアを使用して以下に説明される機能を実施し得る。
【0107】
[0118] ブロック1205において、方法1200は、共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することを含み得る。ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のWLANシグナリング・フィールドおよび第2のWLANシグナリング・フィールドを含み得る。第1のWLANシグナリング・フィールドおよび第2のWLANシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ得る。第2のWLANシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメント、および、複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを含み得る。ブロック1210において、方法1200は、第2のWLANシグナリング・フィールドの第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することを含み得る。いくつかの例において、別個にエンコードされた情報ブロックはまた、第1のWLANシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して復号され得る。
【0108】
[0119] ブロック1205および1210における動作は、例えば、図1、7または9を参照して説明された局ワイヤレス通信マネージャ720を使用して、実施され得る。いくつかの例では、ダウンリンク・フレームは、図2および/または図3を参照して説明されたダウンリング・フレームの態様を含み得る。
【0109】
[0120] かくして、方法1200は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1200は、単に1つのインプリメンテーションに過ぎず、方法1200の動作は、他のインプリメンテーションが可能になるように、再配置またはそうでない場合は修正され得ることが留意されるべきである。
【0110】
[0121] 添付された図面に関連して上述された詳細な説明は、例を説明しており、インプリメントされ得るまたは特許請求の範囲の範囲内にある全ての例を表してはいない。「例(example)」、「例証的(exemplary)」という用語は、本説明中で使用されるとき、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味し、「好ましい」または「他の例に対して有利である」ことを意味しない。詳細な説明は、説明された技術の理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技術は、これらの具体的な詳細なしに実現され得る。いくつかの事例において、良く知られている構造および装置は、説明された例の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示される。
【0111】
[0122] 情報および信号は、多様な異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して表わされ得る。例えば、上記の説明全体を通して参照され得る、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光場または光粒子、もしくはこれらの任意の組み合わせによって表わされ得る。
【0112】
[0123] 本書での開示に関連して説明されたさまざまな例示的なブロックおよびコンポーネントは、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア・コンポーネント、あるいは本書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いてインプリメントまたは実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステート・マシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティング・デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した少なくとも1つのマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成としてインプリメントされ得る。
【0113】
[0124] ここで説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせでインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにインプリメントされる場合、これらの機能は、コンピュータ可読媒体上で、命令またはコードとして送信または記憶され得る。他の例およびインプリメンテーションは、本開示および特許請求の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの本質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらの任意の組み合わせを使用してインプリメントされることができる。機能をインプリメントする特徴はまた、さまざまな位置において物理的に配置され得、それは、機能の一部が異なる物理的な位置においてインプリメントされるように分配されることを含む。請求項を含む本書で使用される場合、「および/または」という用語は、2つ以上の項目からなるリストで使用されるとき、リストされた項目のうちのいずれか1つが単独で採用されることができること、または、リストされた項目のうちの2つ以上からなる任意の組み合わせが採用されることができることを意味する。例えば、ある構成が、コンポーネントA、B、および/またはCを含むものとして説明されている場合、この構成は、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとBの組み合わせ、AとCの組み合わせ、BとCの組み合わせ、またはAとBとCの組み合わせを含むことができる。また、請求項を含む本書で使用される場合、項目のリスト(例えば、「のうちの少なくとも1つ」のようなフレーズで始まる項目のリスト)において使用されるような「または(or)」は、例えば「A、B、またはC」のリストが、A、またはB、またはC、またはAB、またはAC、またはBC、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような離接的なリスト(disjunctive list)を示す。
【0114】
[0125] コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体とコンピュータ記憶媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または特殊用途コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュ・メモリ、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラム・コード手段を搬送または記憶するために使用されることができ、汎用または特殊用途コンピュータ、もしくは汎用または特殊用途プロセッサによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、厳密にはコンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本書で使用される場合、コンパクト・ディスク(CD)(disc)、レーザー・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0115】
[0126] 本開示の先の説明は、当業者が本開示を製造または使用することを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は、当業者にとって容易に明らかとなり、本書で定義された包括的な原理は、本開示の範囲から逸脱しないで他の変形に適用され得る。本開示全体を通じて、「例(example)」または「例証的(exemplary)」という用語は、例または事例を示し、言及された例についてのいかなる選好または暗示も必要とはしない。かくして、本開示は、ここに説明された例および設計に限定されるべきではなく、ここに開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することと、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成することと、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを備える、
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信することと、
を備える、方法。
[C2]
前記ダウンリンク・フレームを生成することは、前記識別された複数の局の各々に関して各情報ブロックを別個にエンコードすることを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製することと、
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドの各々において前記複製された情報を送信することと、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C5]
前記ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを備え、前記方法は、
前記データ・フィールドにおいて前記識別された複数の局の各々に対してデータを送信することをさらに備え、ここにおいて、前記別個にエンコードされた情報ブロックおよび前記データは、共有無線周波数スペクトル帯域の同じサブバンドにおいて送信される、C2に記載の方法。
[C6]
前記シグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C1に記載の方法。
[C7]
前記ダウンリンク・フレームは、前記第1のシグナリング・フィールドから別個にエンコードされる第2のシグナリング・フィールドをさらに備え、前記方法は、
前記第2のシグナリング・フィールドおよび前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントの各々において同じ遅延拡散保護メカニズムを使用すること、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記同じ遅延拡散保護メカニズムは、時間領域反復、または周波数領域反復、またはそれらの組み合わせを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて遅延拡散保護メカニズムの使用を、前記ダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において、指示することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C11]
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することをさらに備える、C10に記載の方法。
[C12]
別個にエンコードされた情報ブロックが送信される各サブバンドは、20メガヘルツ(MHz)の帯域幅を有する、C11に記載の方法。
[C13]
少なくとも1つのOFDMシンボルにおいて少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックを送信することをさらに備える、C11に記載の方法。
[C14]
前記第1のシグナリング・フィールドは、第1の変調および符号化スキーム(MCS)に関連付けされた第1のOFDMシンボルと、前記第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされた第2のOFDMシンボルとを備え、前記方法は、
第1の局に関する第1の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第1のOFDMシンボルにマッピングすることと、
第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第2のOFDMシンボルにマッピングすることと、をさらに備える、C10に記載の方法。
[C15]
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信することをさらに備える、C14に記載の方法。
[C16]
前記第1の別個にエンコードされた情報ブロックは、第1のサブバンドにおいて送信され、前記方法は、
第3の局に関して第3の別個にエンコードされた情報ブロックを、前記第1のOFDMシンボルおよび前記第1のサブバンドにマッピングすることをさらに備える、C15に記載の方法。
[C17]
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメントにおいて各々別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために遅延拡散保護メカニズムを使用することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C18]
前記遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、または延長されたガード・インターバル(GI)、またはそれらの組み合わせを備える、C17に記載の方法。
[C19]
局を対象とした前記第1のシグナリング・フィールドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックを識別するために前記局によって使用される帯域幅情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて、シグナリングすることを、さらに備える、C2に記載の方法。
[C20]
前記識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C21]
前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために前記識別された複数の局によって使用可能である情報を、前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて送信することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C22]
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメント、または前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメント、または、第2のシグナリング・フィールド、またはそれらの組み合わせにおいてテール・バイティング畳み込み符号化を使用することを、さらに備える、C1に記載の方法。
[C23]
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別するための手段と、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するための手段と、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを備える、
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信するための手段と、備える、装置。
[C24]
前記ダウンリンク・フレームを生成するための前記手段は、前記識別された複数の局の各々に関して各情報ブロックを別個にエンコードするための手段を備える、C23に記載の装置。
[C25]
前記シグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C23に記載の装置。
[C26]
前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製するための手段と、
共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドの各々において前記複製された情報を送信するための手段と、をさらに備える、C23に記載の装置。
[C27]
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信するための手段をさらに備える、C24に記載の装置。
[C28]
前記ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを備え、前記装置は、
前記データ・フィールドにおいて前記識別された複数の局の各々に対してデータを送信するための手段をさらに備え、ここにおいて、前記別個にエンコードされた情報ブロックおよび前記データは、共有無線周波数スペクトル帯域の同じサブバンドにおいて送信される、C24に記載の装置。
[C29]
前記ダウンリンク・フレームは、前記1のシグナリング・フィールドから別個にエンコードされる第2のシグナリング・フィールドをさらに備え、前記装置は、
前記第2のシグナリング・フィールドおよび前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントの各々において同じ遅延拡散保護メカニズムを使用するための手段をさらに備える、C23に記載の装置。
[C30]
前記同じ遅延拡散保護メカニズムは、時間領域反復、または周波数領域反復、またはそれらの組み合わせを備える、C29に記載の装置。
[C31]
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおける遅延拡散保護メカニズムの使用を、前記ダウンリンク・フレームのレガシ・シグナリング情報において、指示するための手段をさらに備える、C23に記載の装置。
[C32]
前記第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信するための手段をさらに備える、C24に記載の装置。
[C33]
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信するための手段をさらに備える、C32に記載の装置。
[C34]
別個にエンコードされた情報ブロックが送信される各サブバンドは、20メガヘルツ(MHz)の帯域幅を有する、C33に記載の装置。
[C35]
少なくとも1つのOFDMシンボルにおいて少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックを送信するための手段をさらに備える、C33に記載の装置。
[C36]
前記第1のシグナリング・フィールドは、第1の変調および符号化スキーム(MCS)に関連付けされた第1のOFDMシンボルと、前記第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされた第2のOFDMシンボルとを備え、前記装置は、
第1の局に関する第1の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第1のOFDMシンボルにマッピングするための手段と、
第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第2のOFDMシンボルにマッピングするための手段と、をさらに備える、C32に記載の装置。
[C37]
共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信するための手段をさらに備える、C36に記載の装置。
[C38]
前記第1の別個にエンコードされた情報ブロックは、第1のサブバンドにおいて送信され、前記装置は、
第3の局に関する第3の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第1のOFDMシンボルおよび前記第1のサブバンドにマッピングするための手段をさらに備える、C37に記載の装置。
[C39]
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメントにおいて各別個にエンコードされた情報ブロックを保護するために遅延拡散保護メカニズムを使用するための手段をさらに備える、C24に記載の装置。
[C40]
前記遅延拡散保護メカニズムは、周波数領域反復、または延長されたガード・インターバル(GI)、またはそれらの組み合わせを備える、C39に記載の装置。
[C41]
局を対象とした前記第1のシグナリング・フィールドにおいて別個にエンコードされた情報ブロックを識別するために前記局によって使用される帯域幅情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて、シグナリングするための手段を、さらに備える、C23に記載の装置。
[C42]
前記識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて、送信するための手段をさらに備える、C23に記載の装置。
[C43]
前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するために前記識別された複数の局によって使用可能である情報を、前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて、送信するための手段をさらに備える、C24に記載の装置。
[C44]
前記第1のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメント、または前記第1のシグナリング・フィールドの前記第2のセグメント、または第2のシグナリング・フィールド、またはそれらの組み合わせにおいてテール・バイティング畳み込み符号化を使用するための手段をさらに備える、C23に記載の装置。
[C45]
アクセス・ポイントにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別するための送信マネージャと、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成するためのダウンリンク・フレーム・ジェネレータと、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを備える、
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信するためのダウンリンク・フレーム送信機と、
を備える、装置。
[C46]
前記ダウンリンク・フレーム・ジェネレータは、前記識別された複数の局の各々に関して各情報ブロックを別個にエンコードする、C45に記載の装置。
[C47]
前記シグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C45に記載の装置。
[C48]
前記ダウンリンク・フレーム・ジェネレータは、前記識別された複数の局の各々に共通の前記情報を複製し、前記ダウンリンク・フレーム送信機は、共有無線周波数スペクトル帯域の複数のサブバンドの各々において前記複製された情報を送信する、C45に記載の装置。
[C49]
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信する、C46に記載の装置。
[C50]
前記ダウンリンク・フレームは、データ・フィールドを備え、ここにおいて、前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記データ・フィールドにおいて前記識別された複数の局の各々に対してデータを送信し、ここにおいて、前記別個にエンコードされた情報ブロックおよび前記データは、共有無線周波数スペクトル帯域の同じサブバンドにおいて送信される、C46に記載の装置。
[C51]
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記第1のシグナリング・フィールドの1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信する、C46に記載の装置。
[C52]
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、共有無線周波数スペクトル帯域の1つのサブバンドにおいて前記別個にエンコードされた情報ブロックの各々を送信する、C51に記載の装置。
[C53]
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、少なくとも1つのOFDMシンボルにおいて少なくとも2つの別個にエンコードされた情報ブロックを送信する、C52に記載の装置。
[C54]
前記第1のシグナリング・フィールドは、第1の変調および符号化スキーム(MCS)に関連付けされた第1のOFDMシンボルと、前記第1のMCSとは異なる第2のMCSに関連付けされた第2のOFDMシンボルとを備え、ここにおいて、前記ダウンリンク・フレーム送信機は、第1の局に関する第1の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第1のOFDMシンボルにマッピングし、第2の局に関する第2の別個にエンコードされた情報ブロックを前記第2のOFDMシンボルにマッピングする、C51に記載の装置。
[C55]
前記ダウンリンク・フレーム送信機は、前記識別された複数の局以外の局によって使用可能である情報を、第2のシグナリング・フィールドにおいて、送信する、C45に記載の装置。
[C56]
アクセス・ポイントにおいてワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、
前記アクセス・ポイントからデータを受信すべき複数の局を識別することと、
前記識別された複数の局に前記データを送信するためにダウンリンク・フレームを生成することと、前記ダウンリンク・フレームは、前記識別された複数の局に向けられる第1のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドは、第1のセグメントおよび第2のセグメントを備え、前記第1のセグメントは、前記識別された複数の局の各々に共通の情報を備え、前記第2のセグメントは、少なくとも1つの情報ブロックを備える、
前記識別された複数の局に前記ダウンリンク・フレームを送信することと、
を行うようにプロセッサによって実行可能である、非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C57]
前記コードは、前記識別された複数の局の各々に関して各情報ブロックを別個にエンコードすることを実行可能である、C56に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C58]
前記シグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C56に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C59]
局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することと、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを備える、
前記第2のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することと、
を備える、方法。
[C60]
前記第1および第2のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C59に記載の方法。
[C61]
前記第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号することと、をさらに備える、C59に記載の方法。
[C62]
局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信するための手段と、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを備える、
前記第2のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号するための手段と、
を備える、装置。
[C63]
前記第1および第2のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C62に記載の装置。
[C64]
前記第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して前記別個にエンコードされた情報ブロックを復号するための手段をさらに備える、C62に記載の装置。
[C65]
局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信するためのダウンリンク・フレーム・デコーダを備え、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドおよび第2のWLANシグナリング・フィールドを備え、前記第1のWLANシグナリング・フィールドおよび前記第2のWLANシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ、前記第2のWLANシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを備える、
ここにおいて、前記ダウンリンク・フレーム・デコーダは、前記第2のWLANシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号する、
装置。
[C66]
前記第1および第2のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C65に記載の装置。
[C67]
前記ダウンリンク・フレーム・デコーダは、前記第1のシグナリング・フィールドにおいて受信される情報を使用して前記別個にエンコードされた情報ブロックをさらに復号する、C65に記載の装置。
[C68]
局におけるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記コードは、
共有無線周波数スペクトル帯域においてダウンリンク・フレームを受信することと、前記ダウンリンク・フレームは、少なくとも第1のシグナリング・フィールドおよび第2のシグナリング・フィールドを備え、前記第1のシグナリング・フィールドおよび前記第2のシグナリング・フィールドは、別個にエンコードされ、前記第2のシグナリング・フィールドは、複数の局に共通の情報を有する第1のセグメントおよび前記複数の局の各々に関して別個にエンコードされた情報ブロックを有する第2のセグメントを備える、
前記第2のシグナリング・フィールドの前記第1のセグメントにおいて受信される情報を使用して前記局に関して別個にエンコードされた情報ブロックを復号することと、
を行うようにプロセッサによって実行可能である、非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C69]
前記第1および第2のシグナリング・フィールドは、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)シグナリング・フィールドである、C68に記載の装置。
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