(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カスタマイズ情報は、前記再生操作部に含まれる各操作子に割り当てる機能、および各操作子の操作範囲のうち、少なくとも一方を示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の再生制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る再生制御装置、再生制御装置の制御方法およびプログラムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、本発明の再生制御装置を、DJ機器1に適用した場合について例示する。
【0015】
図1は、再生システムSYのシステム構成を示すブロック図である。再生システムSYは、クラブ等に設置されているDJ機器1と、各DJが所有する情報端末2と、から成る。本実施形態では、DJ機器1として、2台のデッキ(DJプレーヤー)とDJミキサーが一体となった一体型装置を例示する。また、情報端末2は、DJがDJプレイを行う際DJブースに持ち込むものであり、DJ機器1に対し楽曲データ(音声データ)や設定情報を提供するために用いる。
【0016】
DJ機器1は、制御機構11、操作子群12、表示画面13、記憶部14、音声出力部15および近距離無線通信インターフェース(以下、「近距離無線通信I/F」と表記する)16を備える。
【0017】
制御機構11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含み、DJ機器1を統括的に制御する。
また、制御機構11は、DSP(Digital Signal Processor)を含み、各種音声処理を行う。操作子群12は、DJプレイに関する各種操作を行う。DJプレイとは、楽曲の選択・ミックス再生およびDJエフェクトの設定・操作などを指す。
【0018】
表示画面13は、デッキにロードされている楽曲に関する楽曲情報(楽曲タイトル、再生時間、音声波形、BPMなど)をはじめ、各種情報を表示する。記憶部14は、各種制御プログラムおよび制御データを不揮発に記憶する。本実施形態では、制御プログラムとして、設定更新プログラムおよび再生制御プログラムを記憶する。設定更新プログラムは、情報端末2から取得した設定情報に基づいて、DJ機器1(各デッキ)の設定更新を行うためのプログラムである。設定情報とは、各デッキをDJの好みに応じてカスタマイズするためのカスタマイズ情報を指す。一方、再生制御プログラムは、DJ機器1(各デッキ)の設定および操作に基づいて楽曲データの再生制御を行うためのプログラムである。
【0019】
音声出力部15は、不図示のスピーカーやヘッドホンに対し、楽曲データの再生信号を出力する。近距離無線通信I/F16は、情報端末2と近距離無線通信を行うためのインターフェースである。ここでは、近距離無線通信としてブルートゥース通信(登録商標)を用いることを想定しているが、赤外線通信、Wi−Fi通信(登録商標)、またはケーブル等を介した有線通信により情報の入出力を行っても良い。本実施形態において近距離無線通信I/F16は、主に情報端末2から楽曲データや設定情報を取得するために用いる。
【0020】
情報端末2は、制御機構21、タッチパネル22、近距離無線通信I/F23および記憶部24を備える。情報端末2としては、スマートフォンなど各種タブレット端末、携帯電話、ノート型パソコンなどを用いる。
【0021】
制御機構21は、CPU、ROMおよびRAMを含み、情報端末2を統括的に制御する。タッチパネル22は、各種情報の表示および各種操作に用いられる。近距離無線通信I/F23は、DJ機器1(近距離無線通信I/F16)と近距離無線通信を行う。記憶部24は、各種制御プログラムおよび制御データを不揮発に記憶する。本実施形態では、制御データとして設定情報を記憶する。
【0022】
設定情報は、DJ機器1と連携するための専用アプリケーション(図示省略)を用いて設定・記憶される。専用アプリケーションは、デッキのカスタマイズ情報としてデッキに含まれる「各操作子への機能の割り当て」や、デッキに含まれる「各操作子の操作範囲(レンジ)の設定」などを行う。ここで、「各操作子への機能の割り当て」には、各種エフェクトをどの操作子によって実行させるかの設定が含まれる。エフェクトとは、例えば、楽曲のオリジナルキーを自動検出し、DJプレイに最適なキーに自動でチューニングする「ハーモニック」、ハイパスフィルターまたはローパスフィルターの効果を得る「フィルター」、バンドパスフィルターまたはノッチフィルターの効果を得る「スイープ」、デジタル的に音を壊す「クラッシュ」などを指す。その他、エフェクトには、再生している楽曲のテンポ(BPM)を自動検出し、それに連動して各種エフェクトをかける「ビートエフェクト」も含まれる。また、「各操作子の操作範囲」には、周波数レンジやダイナミックレンジ、その他エフェクトの効果量を決めるためのレンジが含まれる。
【0023】
次に、
図2を参照し、DJ機器1に搭載されたユーザーインターフェースについて説明する。DJ機器1は、左右2つのデッキ部41a,41bと、その中間に設けられたミキサー部42と、を備える。各デッキ部41a,41bの上部には、表示画面13が設けられている。表示画面13は、情報端末2から取得した設定情報を各デッキに反映させるか否かについてDJに選択操作を促すための選択画面Da,Db(
図4参照)を表示する。また、各デッキ部41a,41bの中央には、楽曲のサーチや、スクラッチ・バックスピンなどの操作を行うためのジョグダイヤル12−1が設けられ、その下部には、DJエフェクトをコントロールするための操作パッド12−2などが設けられている。なお、特に図示しないが、各デッキ部41a,41bに、フェーダーやツマミなどの操作子群を設けても良い。
【0024】
一方、ミキサー部42は、複数のチャンネル(同図では、4チャンネル)に対応しており、中央から上部にかけて、イコライザーやチャンネルフェーダーなどのチャンネル別操作子群12−3が設けられ、その下部には、各デッキにロードされた楽曲の混合割合を調節するためのクロスフェーダー12−4などが設けられている。
【0025】
次に、
図3を参照し、DJ機器1の機能構成について説明する。DJ機器1は、主な機能構成として、通信部110、設定情報選択部120、設定更新部130、再生操作部140および再生制御部150を備える。
【0026】
通信部110は、DJ機器1の設定情報が記憶されている情報端末2と通信を行う。本実施形態のDJ機器1は、2つのデッキを備えているため、2台の情報端末2と同時に通信可能である。同図では、第1情報端末2に記憶されている第1設定情報をAデッキに設定し、第2情報端末2に記憶されている第2設定情報をBデッキに設定する場合を例示している。
【0027】
設定情報選択部120は、第1設定情報選択部121および第2設定情報選択部122を含み、通信中の複数の情報端末2のうち、どの情報端末2の設定情報をどのデッキ(再生操作部140)に適用するかを選択する。第1設定情報選択部121は、
図4(a)に示すように、取得した設定情報をAデッキに適用するか否かを選択する選択画面Daと、その選択操作を行うための操作子により実現される。また、第2設定情報選択部122は、
図4(b)に示すように、取得した設定情報をBデッキに適用するか否かを選択する選択画面Dbと、その選択操作を行うための操作子により実現される。
図2に示すように、選択画面Daは、Aデッキ部41aの表示画面13に表示され、Aデッキ部41aに配置された操作子により操作される。また、選択画面Dbは、Bデッキ部41bの表示画面13に表示され、Bデッキ部41bに配置された操作子により操作される。
【0028】
設定更新部130は、情報端末2から取得した設定情報に基づいて、DJ機器1(各デッキ)の設定を更新する。上記のとおり設定情報とは、各デッキ部41a,41bのカスタマイズ情報であり、各デッキ部41a,41bに含まれる各操作子に割り当てる機能、および各操作子の操作範囲を示す情報を含む。また、設定更新部130は、各設定情報選択部121,122の選択結果に基づいてデッキごとに設定情報を取得し、各デッキの設定を変更する。なお、設定の更新は、情報端末2から取得した設定情報を各デッキ用の設定情報記憶領域(RAMなど)に記憶させることにより行う。
【0029】
さらに、設定更新部130は、情報端末2との通信が解除された時点で、当該情報端末2から取得した設定情報を無効化する。例えば、Aデッキ部41aに設定した設定情報の送信元となる情報端末2との通信が解除された場合は、Aデッキ部41aに設定した設定情報を無効化する。また、Bデッキ部41bに設定した設定情報の送信元となる情報端末2との通信が解除された場合は、Bデッキ部41bに設定した設定情報を無効化する。なお、通信の解除は、DJ機器1側で操作しても良いし情報端末2側で操作しても良い。また、DJ機器1と情報端末2がケーブル等で接続されている場合は、ケーブルを抜くことにより通信を解除しても良い。
【0030】
再生操作部140は、第1再生操作部141および第2再生操作部142を含む。第1再生操作部141は、Aデッキ部41aの操作子を指し、Aデッキにロードされた楽曲データの再生操作を行う。また、第2再生操作部142は、Bデッキ部41bの操作子を指し、Bデッキにロードされた楽曲データの再生操作を行う。
【0031】
再生制御部150は、第1再生制御部151および第2再生制御部152を含む。第1再生制御部151は、Aデッキに設定された設定情報および第1再生操作部141の操作に基づいて、Aデッキにロードされた楽曲データの再生制御を行う。また、第2再生制御部152は、Bデッキに設定された設定情報および第2再生操作部142の操作に基づいて、Bデッキにロードされた楽曲データの再生制御を行う。
【0032】
次に、
図5のフローチャートを参照し、第1実施形態に係るDJ機器1の設定更新処理の流れを説明する。DJ機器1(制御機構11)は、情報端末2との通信を確立すると(S01:Yes)、設定情報を受信し(S02)、各デッキ部41a,41bの表示画面13に選択画面Da,Dbを表示する(S03)。ここで、いずれかのデッキ部41a,41bの操作により設定変更が許可されると(
図4(a),(b)に示す選択画面Da,Dbで「Yes」が選択されると,S04:Yes)、設定変更が許可された対象デッキの設定更新を行う(S05)。
【0033】
S05の後、S01:NoまたはS04:Noの場合は、通信が確立されていた1以上の情報端末2のうち、いずれかの情報端末2との通信が解除されたか否かを判別する(S06)。通信が解除された場合は(S06:Yes)、対象デッキの設定情報を無効化する(S07)。また、通信が解除されていない場合は(S06:No)、S01に戻る。
【0034】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、DJが自分の所有物である情報端末2に設定情報を登録しておくことにより、当該情報端末2をDJプレイ時ブース内に持ち込んでDJ機器1との通信を確立させるだけで設定情報の設定(デッキのカスタマイズ)を行うことができる。また、DJ交代時も、自分の情報端末2の通信を解除することにより、特別な操作を行うことなく設定情報を無効化することができる。また、万が一通信解除の操作を忘れてしまった場合でも、DJがブースを離れることにより、DJ機器1と情報端末2の近距離無線通信が切れて設定情報が無効化されるため問題がない。また、設定情報は、デッキごとに設定・無効化が可能であるため、複数のDJが交代しながらDJプレイを行う場合に便利である。
【0035】
なお、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
上記の実施形態においてDJ機器1は、情報端末2と通信を確立するたびに選択画面Da,Dbを表示したが、楽曲の再生終了をトリガーとして選択画面Da,Dbを表示しても良い。
図6は、変形例1に係るDJ機器の設定更新処理を示すフローチャートである。本変形例においてDJ機器1(制御機構11)は、楽曲再生中に情報端末2との通信を確立すると(S11:Yes)、設定情報を受信し(S12)、RAM等に記憶しておく。そして、各デッキで再生されている楽曲の終了を検出すると(例えば、楽曲の再生終了の数秒前に,S13:Yes)、そのデッキ(対象デッキ)の表示画面13に選択画面Daまたは選択画面Dbを表示する(S14)。ここで、対象デッキの操作により設定変更が許可されると(
図4(a),(b)に示す選択画面Da,Dbで「Yes」が選択されると,S15:Yes)、対象デッキの設定更新を行う(S16)。なお、S17,S18は、
図5のS06,S07と同様であるため説明を省略する。このように、変形例1によれば、楽曲の終了に伴って選択画面Daまたは選択画面Dbを表示するため、DJプレイを妨げることがない。また、一方のデッキで設定情報の設定が許可された場合は、その設定情報の設定変更を選択する選択画面Daまたは選択画面Dbを他方のデッキに表示させないことにより、他方のデッキを操作するDJによる設定情報の誤設定を防止できる。
【0036】
なお、変形例1では、選択画面Daまたは選択画面Dbの表示タイミングにおいて、複数の情報端末2と通信が確立されている場合、
図7(a),(b)に示す選択画面Daまたは選択画面Dbを表示する。つまり、各デッキにおいて、設定対象となる情報端末2の端末IDをユーザーに選択させるための選択画面Daまたは選択画面Dbを表示する。また、上記の実施形態でも、DJ機器1の電源ON時において複数の情報端末2と通信が確立されている場合、または同時に複数の情報端末2と通信が確立された場合、
図7(a),(b)に示す選択画面Daまたは選択画面Dbを表示する。
【0037】
[変形例2]
また、上記の実施形態では、各デッキに表示画面13が設けられているDJ機器1を例示したが、表示画面13が1つしか設けられていない場合は、選択画面Daまたは選択画面Dbの表示タイミングにおいて、
図8に示すように、設定情報を適用する対象デッキをユーザーに選択させるための共通選択画面D0を表示することが好ましい。また、複数の情報端末2と通信が確立されている場合は、どの情報端末2の設定情報をどのデッキに適用するかをユーザーに選択させるための共通選択画面D0(図示省略)を表示することが好ましい。
【0038】
[変形例3]
また、2つのデッキの設定値を同時に書き換えても良い。また、各デッキがOnAir状態であるか否かに応じて設定値を書き換えても良い。本例では、OnAir状態と非OnAir状態を切り替えるOnAir切り替え部を備えているものとする。ここで、OnAir状態とは、再生音声が外部に出力されている状態、つまり音声出力部15により不図示のスピーカーに対して音声が出力されている状態を指す。これに対し、非OnAir状態とは、音声出力部15により音声が出力されていない状態(不図示のヘッドホンに対して音声が出力され、ユーザーが楽曲をモニタリングしている状態)を指す。
図9(a)に示すように、通信可能な情報端末2が存在しない場合は、両デッキ(両デッキ部41a,41b)共に「初期値」または「最終保存の設定値」が設定される。その後、「情報端末α」が通信可能状態となると、両デッキ共に設定値を「α」に設定する(同図(b)参照)。また、その後「情報端末α」が通信可能状態のまま、「情報端末β」が通信可能状態となると、OnAir状態にあるAデッキの設定値は「α」のまま、非OnAir状態にあるBデッキの設定値を「β」に設定する(同図(c)参照)。つまり、1台の情報端末2が通信可能状態で、さらにもう1台の情報端末2が通信可能状態となったとき、OnAir状態にあるデッキは、通信可能状態となった情報端末2の設定値を設定しない。また、その後「情報端末α」が非通信状態となり、「情報端末β」のみが通信可能状態となった場合は、Aデッキの設定値を無効化するが、「情報端末β」が通信可能状態であるため、設定値が「β」となる(同図(d)参照)。つまり、「情報端末α」と通信解除されても「情報端末β」と通信可能状態であれば、設定値を「初期値」または「最終保存の設定値」に戻さず「情報端末β」の設定値「β」に書き換える。一方、設定値が「β」であったBデッキは、「情報端末α」が非通信状態となっても、設定値は「β」のままである。さらに、その後「情報端末β」も非通信状態となった場合は、両デッキ共に設定値を「初期値」または「最終保存の設定値」に戻す(同図(a)参照)。なお、本例では、通信可能な情報端末2が1台のみの場合は、通信確立または通信解除に伴ってOnAir状態であるか否かの判別を行うことなく設定値の書き換えを行ったが(同図(a)→(b),(d)→(a)参照)、通信可能な情報端末2が1台のみの場合も、非OnAir状態のデッキのみまたはOnAir状態のデッキのみを対象として設定値の書き換えを行っても良い。
【0039】
[その他の変形例]
また、上記の実施形態では、取得した設定情報をいずれのデッキに適用するかをDJ機器1側で設定したが、情報端末2側で指定しても良い。この場合、情報端末2で指定されたデッキの表示画面13に選択画面Daまたは選択画面Dbを表示し、指定されていないデッキの表示画面13には表示しない。
【0040】
また、各デッキと情報端末2をケーブルやコネクタなどで物理的に接続可能とし、接続されたデッキの表示画面13に選択画面Daまたは選択画面Dbを表示し、接続されていないデッキの表示画面13には表示しない構成としても良い。
【0041】
また、上記の実施形態においてDJ機器1は、設定情報としてデッキのカスタマイズ情報を取得したが、デッキだけでなくミキサーのカスタマイズ情報を情報端末2から取得可能な構成としても良い。また、2台の情報端末2から、それぞれミキサーのカスタマイズ情報を取得した場合は、どちらのカスタマイズ情報をミキサー部42に反映させるかについて選択可能としても良い。
【0042】
また、上記の実施形態では、2つのデッキを備えたDJ機器1を例示したが、1つのデッキのみを備えた構成であっても良いし3つ以上のデッキを備えた構成であっても良い。
【0043】
また、上記の実施形態において情報端末2は、DJ機器1と連携するための専用アプリケーションを用いて設定情報を設定・記憶したが、DJ機器1側で設定した設定情報を、近距離無線通信I/F23を介してDJ機器1から取り込み可能としても良い。
【0044】
また、設定情報を情報端末2内に記憶しておくのではなく、ネットワーク上のサーバー(図示省略)に保存しておき、情報端末2により読み出す構成としても良い。この場合、情報端末2は、DJ機器1との通信確立に伴ってDJ機器1から設定情報の受信命令を取得し、当該受信命令にしたがってネットワーク上のサーバーにアクセスし、設定情報を受信するようにしても良い。
【0045】
[第2実施形態]
次に、
図10,11を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、情報端末2に記憶されている設定情報を取得して設定更新を行ったが、本実施形態では、設定情報を予めDJ機器1内に記憶させておく。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
【0046】
図10は、第2実施形態に係るDJ機器1の機能構成を示すブロック図である。本実施形態のDJ機器1は、第1実施形態の構成(
図3参照)に記憶部160を追加した構成である。記憶部160は、複数の情報端末2について、各情報端末2の端末IDとDJ機器1(再生制御装置)またはデッキ(再生操作部140)の設定情報を関連付けて記憶する。同図では、第1情報端末2の第1端末IDと第1情報端末2の所有者用の設定情報を関連付けて記憶し、第2情報端末2の第2端末IDと第2情報端末2の所有者用の設定情報を関連付けて記憶する場合を例示している。
【0047】
また、本実施形態の設定更新部130は、通信部110により通信が確立されている情報端末2の端末IDを検出し、当該端末IDと関連付けられている設定情報に基づいて、DJ機器1または各デッキの設定を更新する。また、本実施形態の設定更新部130は、情報端末2との通信が解除された時点で、当該情報端末2の端末IDと関連付けられた設定情報の設定を無効化する。なお、「設定を無効化する」とは、設定情報自体を消去するのではなく、元の設定(デフォルト設定またはDJ機器1のユーザーによって設定されたユーザー設定)に戻すことを意味する。
【0048】
なお、本実施形態の設定情報選択部120(第1設定情報選択部121および第2設定情報選択部122)は、
図11(a),(b)に示すように、通信中の情報端末2に関連付けられた設定情報を各デッキ(各再生操作部140)に適用するかをユーザーに選択させる。
【0049】
このように、第2実施形態によれば、情報端末2の端末IDと設定情報を予めDJ機器1内に記憶しておくため、情報端末2において誤って設定情報を消去してしまった場合でも、支障なくDJ機器1のカスタマイズを行うことができる。
【0050】
なお、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせても良い。つまり、DJ機器1は、情報端末2との通信確立に伴って受信した設定情報を、通信解除に伴って無効化し、端末IDと設定情報を関連付けて記憶しておく。そして、再度同じ端末IDの情報端末2との通信を確立した場合は、記憶されている設定情報を用いるか否かの選択をユーザーに促す選択画面を表示する(
図11(a)・(b)参照)。当該選択画面で「Yes」が選択された場合は、記憶されている設定情報に基づいて設定を更新する。また、「No」が選択された場合は、情報端末2に設定情報が記憶されているか否かを確認し、設定情報が存在する場合は、当該設定情報を用いるか否かの選択をユーザーに促す(
図4(a)・(b)参照)。
【0051】
以上、2つの実施形態および各変形例を示したが、これらに示した再生システムSY(DJ機器1)の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピューターを再生システムSY(DJ機器1)の各構成要素として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。
【0052】
また、上記の実施形態では、本発明の再生制御装置をDJプレーヤーとミキサーの一体型装置に適用した場合を例示したが、DJプレーヤー、DJミキサー、DJコントローラーなど他のDJ機器に適用しても良い。また、DJ機器に限らず、他の再生装置、電子楽器、情報端末(コンピューター,PCアプリケーション,タブレット端末用アプリケーションなど)に適用しても良い。また、楽曲データの再生制御のみならず、その他の音声データ(SE、ループ音源など)の再生制御を行う装置にも、本発明を適用可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【0053】
なお、確認事項として上述した実施の形態から抽出される特徴について記載する。
【0054】
[再生制御装置1]
音声データの再生制御を行う再生制御装置であって、
前記再生制御装置の設定情報が記憶されている情報端末と通信を行う通信部と、
前記情報端末から取得した前記設定情報に基づいて、前記再生制御装置の設定を更新する設定更新部と、を備え、
前記設定更新部は、前記情報端末との通信が解除された時点で、当該情報端末から取得した前記設定情報を無効化することを特徴とする再生制御装置。
【0055】
[再生制御装置2]
上記再生制御装置1において、
前記音声データの再生操作を行う再生操作部をさらに備え、
前記設定情報は、前記再生操作部のカスタマイズ情報であることを特徴とする。
【0056】
[再生制御装置3]
上記再生制御装置2において、
前記カスタマイズ情報は、前記再生操作部に含まれる各操作子に割り当てる機能、および各操作子の操作範囲のうち、少なくとも一方を示す情報であることを特徴とする。
【0057】
[再生制御装置4]
上記再生制御装置2または3において、
前記再生操作部を複数備え、
前記設定更新部は、前記再生操作部ごとに前記設定情報を取得して設定を更新することを特徴とする。
【0058】
[再生制御装置5]
上記再生制御装置4において、
前記通信部は、複数の前記情報端末と同時に通信可能であり、
通信中の複数の前記情報端末のうち、どの情報端末の設定情報をどの再生操作部に適用するかを選択する設定情報選択部をさらに備え、
前記設定更新部は、前記設定情報選択部の選択結果に基づいて、各再生操作部の設定を変更することを特徴とする。
【0059】
[再生制御装置6]
上記再生制御装置5において、
前記音声データは、楽曲データであり、
前記設定情報選択部は、前記楽曲データの再生終了をトリガーとして、どの情報端末の設定情報をどの再生操作部に適用するかを選択する選択画面を表示画面に表示し、ユーザーに選択操作を促すことを特徴とする。
【0060】
[再生制御装置7]
音声データの再生操作を行う複数の再生操作部と、
各再生操作部の設定情報が記憶されている情報端末と通信を行う通信部と、
前記情報端末から取得した前記設定情報に基づいて、各再生操作部の設定を更新する設定更新部と、
前記再生操作部ごとに、再生音声を外部に出力するOnAir状態と、再生音声を外部に出力しない非OnAir状態を切り替えるOnAir切り替え部と、を備え、
前記設定更新部は、前記情報端末との通信が確立されたとき、前記非OnAir状態の再生操作部については、当該情報端末から取得した前記設定情報を設定し、前記OnAir状態の再生操作部については、当該情報端末から取得した前記設定情報を設定しないことを特徴とする再生制御装置。
【0061】
[再生制御装置8]
音声データの再生制御を行う再生制御装置であって、
情報端末と通信を行う通信部と、
複数の前記情報端末について、各情報端末の端末IDと前記再生制御装置の設定情報を関連付けて記憶しておく記憶部と、
前記通信部により通信が確立されている前記情報端末の端末IDを検出し、当該端末IDと関連付けられている前記設定情報に基づいて、前記再生制御装置の設定を更新する設定更新部と、を備え、
前記設定更新部は、前記情報端末との通信が解除された時点で、当該情報端末の端末IDと関連付けられた設定情報の設定を無効化することを特徴とする再生制御装置。
【0062】
[再生制御装置の制御方法1]
音声データの再生制御を行う再生制御装置の制御方法であって、
前記再生制御装置の設定情報が記憶されている情報端末と通信を行う通信ステップと、
前記情報端末から取得した前記設定情報に基づいて、前記再生制御装置の設定を更新する設定更新ステップと、を実行し、
前記設定更新ステップは、前記情報端末との通信が解除された時点で、当該情報端末から取得した前記設定情報を無効化することを特徴とする再生制御装置の制御方法。
【0063】
[再生制御装置の制御方法2]
音声データの再生操作を行う複数の再生操作部を備えた再生制御装置の制御方法であって、
各再生操作部の設定情報が記憶されている情報端末と通信を行う通信ステップと、
前記情報端末から取得した前記設定情報に基づいて、各再生操作部の設定を更新する設定更新ステップと、
前記再生操作部ごとに、再生音声を外部に出力するOnAir状態と、再生音声を外部に出力しない非OnAir状態を切り替えるOnAir切り替えステップと、を実行し、
前記設定更新ステップは、前記情報端末との通信が確立されたとき、前記非OnAir状態の再生操作部については、当該情報端末から取得した前記設定情報を設定し、前記OnAir状態の再生操作部については、当該情報端末から取得した前記設定情報を設定しないことを特徴とする再生制御装置の制御方法。
【0064】
[再生制御装置の制御方法3]
音声データの再生制御を行う再生制御装置の制御方法であって、
情報端末と通信を行う通信ステップと、
複数の前記情報端末について、各情報端末のIDと前記再生制御装置の設定情報を関連付けて記憶しておく記憶ステップと、
前記通信ステップにて通信が確立されている前記情報端末のIDを検出し、当該IDと関連付けられている前記設定情報に基づいて、前記再生制御装置の設定を更新する設定更新ステップと、を実行し、
前記設定更新ステップは、前記情報端末との通信が解除された時点で、当該情報端末の端末IDと関連付けられた設定情報の設定を無効化することを特徴とする再生制御装置の制御方法。
【0065】
[プログラム1]
上記再生制御装置の制御方法1〜3のいずれか1つについて、
コンピューターに、再生制御装置の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。