(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タンク内の前記流動体の量が所定値以下又は所定値未満である場合に、前記切替部に、前記流動体の経路を前記第1経路から前記第2経路に切り替えさせる制御を行う制御部をさらに有する、請求項3に記載の流動体吐出装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、流動体を吐出するポンプには高圧のポンプと低圧のポンプとがあり、作業者はそれらのポンプを状況によって使い分けることができる。一般的に高圧のポンプは一回の吐出量が少なく、低圧のポンプは一回の吐出量が多い。そのため作業者は、例えば狭い空間へ流動体の充填を行う際には高圧のポンプを用い、広い空間へ流動体の充填を行う際には低圧のポンプを用いる。
【0006】
しかしながら、状況によっては充填を開始するまで空間の大きさがわからず、高圧のポンプ及び低圧のポンプのどちらを用いるのが適切か判断できない場合がある。また、状況によっては高圧のポンプを用いて途中まで充填を行った後に、低圧のポンプを用いて充填を行うことが効率的な場合がある。これらの状況においては、2種類のポンプを両方準備するために手間が掛かり、また使用するポンプを切り替えるために時間が掛かるという問題があった。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、2種類のポンプによって選択的に流動体を吐出することができる流動体吐出装置及び流動体吐出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る流動体吐出装置は、流動体を通す管と、前記管の一方端に接続され、外部から吸い上げた前記流動体を加圧して前記管に送出する第1ポンプと、前記管の他方端に接続され、前記管から供給される前記流動体を加圧して外部へ吐出する第2ポンプと、を有する。
【0009】
前記第1ポンプは、電気によって駆動するポンプであってもよい。
【0010】
外部への前記流動体の吐出に要する圧力を測定するセンサを備え、前記センサが測定した前記圧力に基づいて、前記第1ポンプの駆動を制御する制御部をさらに有してもよい。
【0011】
前記第2ポンプが駆動された後、所定の条件が満たされた場合に前記第1ポンプを駆動させる制御を行う制御部をさらに有してもよい。
【0012】
前記第2ポンプは、前記流動体を溜めるタンクを備え、前記タンク内の前記流動体を外部へ吐出してもよい。
【0013】
前記第1ポンプから前記管に送出された前記流動体を外部に吐出する第1経路と、前記第1ポンプから前記管に送出された前記流動体を前記タンクに移送する第2経路との間で、前記流動体の経路を切り替える切替部をさらに有してもよい。
【0014】
前記タンク内の前記流動体の量が所定値以下又は所定値未満である場合に、前記切替部に、前記流動体の経路を前記第1経路から前記第2経路に切り替えさせる制御を行う制御部をさらに有してもよい。
【0015】
前記第2ポンプは、外力によって駆動するポンプであってもよい。
【0016】
前記第2ポンプは、前記外力が与えられている場合に、前記第1ポンプから前記管に送出された前記流動体を加圧して外部へ吐出し、前記外力が与えられていない場合に、前記第1ポンプから前記管に送出された前記流動体を加圧せずに外部へ吐出してもよい。
【0017】
前記第2ポンプは、前記第1ポンプよりも高い圧力で前記流動体を吐出可能であってもよい。
【0018】
前記第1ポンプは、前記流動体を保持する容器の壁面に装着可能に構成され、前記容器から吸い上げた前記流動体を前記管に送出してもよい。
【0019】
前記流動体吐出装置は、前記第1ポンプが装着された容器内の前記流動体の量と、前記第1ポンプが前記流動体を前記管に送出する圧力との少なくとも一方を測定するセンサと、前記センサが測定した値を通知する通知部と、をさらに有してもよい。
【0020】
本発明の第2の態様に係る流動体吐出方法は、流動体を通す管と、前記管の一方端に接続される第1ポンプと、前記管の他方端に接続される第2ポンプと、を有する流動体吐出装置を用いる流動体吐出方法であって、前記第1ポンプが、外部から吸い上げた前記流動体を加圧して前記管に送出する第1ステップと、前記第2ポンプが、前記管から供給される前記流動体を加圧して外部へ吐出する第2ステップと、を有し、前記第1ステップと前記第2ステップとの少なくとも一方を行うことによって、前記流動体吐出装置から前記流動体を外部へ吐出させる。
【0021】
前記第2ステップを行った後、所定の条件が満たされた場合に前記第1ステップを行ってもよい。
【0022】
前記第1ポンプが、外部から吸い上げた前記流動体を、前記管を介して前記第2ポンプが備えるタンクへ移送する第3ステップをさらに有してもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、2種類のポンプによって選択的に流動体を吐出することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[流動体吐出装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る流動体吐出装置1の外観図である。
図1において、部材の内部の構造は破線で表されている。流動体吐出装置1は、第1ポンプ10と、第2ポンプ20と、コントローラ30と、ホース40と、切替装置50と、を有する。
【0026】
ホース40は、流動体が通過する空洞を内部に有するとともに、一方端と他方端とにそれぞれ開口部を有する管である。ホース40は、塩化ビニル、シリコーンゴム、天然ゴム等の変形可能な材料で構成される。
【0027】
第1ポンプ10は、電気によって駆動する(すなわち電動式の)ポンプであり、圧力を発生させることによって流動体を吸い上げ、加圧して送出する。第1ポンプ10は、バッテリを有する又は電気ケーブルで電源に接続されることによって、電力の供給を受けて駆動する。第1ポンプ10は、流動体吐出装置1の各部を電気的に制御する不図示の制御部を有する。
【0028】
第1ポンプ10は、流動体を保持する流動体容器Aに装着可能であり、かつホース40の一方端に接続される。流動体容器Aは、例えば金属や樹脂で構成されたペール缶である。第1ポンプ10は、流動体容器A内に挿入される吸い上げ管11を有し、吸い上げ管11を介して流動体を吸い上げてホース40に送出する。
【0029】
第1ポンプ10は、流動体容器Aの壁面に固定可能な蓋状体12を有する。蓋状体12は、金属や樹脂で構成されており、流動体容器Aの開口部を覆う形状を有する。流動体容器Aの密閉性を高めるために、蓋状体12は、流動体容器Aとの接触部分に樹脂等で構成されたシール部材(例えばパッキン)を有することが望ましい。第1ポンプ10の装着状態において蓋状体12で流動体容器Aを密閉することによって、流動体の空気への接触による変質や、流動体容器A外への漏れを抑制することができる。
【0030】
切替装置50は、第1ポンプ10からホース40に送出された流動体の経路(流路)を切り替える切替部である。本実施形態において切替装置50は第2ポンプ20内に設けられているが、第2ポンプ20外に設けられてもよい。
【0031】
第2ポンプ20は、外力によって駆動する(すなわち手動式の)ポンプであり、圧力を発生させることによって流動体を吸い上げ、加圧して送出する。第2ポンプ20は、第1ポンプ10よりも高い圧力で流動体を吐出可能であることが望ましい。これにより、電動式の第1ポンプ10では流動体の充填ができないような高い圧力を要する空間に対しても、手動式の第2ポンプによって流動体の充填を行うことができる。
【0032】
第2ポンプ20は、ホース40の他方端に接続される。第2ポンプ20は、タンク21と、レバー22とを有する。タンク21は、第1ポンプ10からホース40を介して移送された流動体を溜める容器である。本実施形態においてタンク21は第2ポンプ20の筐体内に設けられているが、これに限られず、第2ポンプ20の外部に設けられてもよい。
【0033】
第2ポンプ20は、ユーザがレバー22に外力を与えることによって駆動し、タンク21から流動体を吸い上げて吐出口60を介して外部に吐出(噴霧、充填等を含む)する。
【0034】
コントローラ30は、第2ポンプ20の壁面上に設けられ、ユーザによる設定の入力を受け付ける入力装置である。コントローラ30は、第1ポンプ10及び切替装置50の作動に関する設定の入力を受け付ける各種操作部を含む。ユーザは第2ポンプ20を手で保持するため、コントローラ30を第2ポンプ20上に設けることによってユーザによる操作が容易になる。コントローラ30は、第2ポンプ20上に限られず、第2ポンプ20とは独立に設けられてもよく、第1ポンプ10上に設けられてもよい。
【0035】
[流動体吐出装置1の動作の説明]
図2は、本実施形態に係る流動体吐出装置1の模式図である。
図2には、流動体が主に流れる方向が矢印で表されている。第1ポンプ10は、流動体容器A(すなわち流動体吐出装置1の外部)から流動体を吸い上げてホース40に送出する。ホース40の第1ポンプ10とは反対側の端には、切替装置50が接続されている。
【0036】
切替装置50は、ホース40を通過する流動体の経路を、吐出口60に連通する第1経路41と、第2ポンプ20のタンク21に連通する第2経路42との間で切り替える。切替装置50は、流動体の経路を切り替えるためのバルブ(弁)を有する。切替装置50は、
図3を用いて後述する第1ポンプ10の制御部によって電気的に経路を切り替えてもよく、ユーザの操作によって手動で経路を切り替えてもよい。第1経路41及び第2経路42は、例えばそれぞれホース40と同様の管である。
【0037】
第1経路41の切替装置50とは反対側の端には、吐出口60が接続されている。そのため、切替装置50が第1経路41に切り替えた状態において、第1ポンプ10は、ホース40及び第1経路41を介して吐出口60から流動体を吐出させる。
【0038】
第2経路42の切替装置50とは反対側の端には、第2ポンプ20のタンク21が接続されている。そのため、切替装置50が第2経路42に切り替えた状態において、第1ポンプ10は、ホース40及び第2経路42を介してタンク21に流動体を移送する。第2ポンプ20は、タンク21から流動体を吸い上げて吐出口60から吐出させる。第2ポンプ20と吐出口60との間にホース40と同様の管が設けられてもよい。
【0039】
コントローラ30は、作動設定部31と、調節設定部32と、切替設定部33とを含む。作動設定部31は、第1ポンプ10が作動するON状態と、第1ポンプ10が停止するOFF状態と、第1ポンプ10が自動的に作動又は停止する自動状態とのいずれかへの設定を受け付ける。調節設定部32は、第1ポンプ10が流動体を吐出する圧力(又は単位時間あたりの吐出量)の設定を受け付ける。切替設定部33は、切替装置50が流動体の経路(第1経路41又は第2経路42)の設定を受け付ける。作動設定部31、調節設定部32及び切替設定部33として、トグルスイッチ、スライダスイッチ、押しボタン、ダイヤル等の任意のスイッチを用いることができる。コントローラ30は、入力内容を示す信号を第1ポンプ10の制御部に送信する。
【0040】
本実施形態では切替設定部33は電気的に切替装置50の経路を設定するが、切替装置50のバルブを直接切り替えるレバーやハンドル等の操作部であってもよい。この場合には、切替設定部33は切替装置50上に設けられ、制御部には接続される必要はない。
【0041】
タンク21には、内部の流動体の量を測定する残量センサ70が設けられている。吐出口60には、吐出口60から外部へ吐出される流動体の圧力を測定する圧力センサ80が設けられている。残量センサ70及び圧力センサ80は、測定内容を示す信号を第1ポンプ10の制御部に送信する。
【0042】
第1ポンプ10の制御部は、コントローラ30、切替装置50、残量センサ70及び圧力センサ80と、導線13で接続されている。第1ポンプ10の制御部は、導線13を介して、コントローラ30、残量センサ70及び圧力センサ80から入力内容及び測定内容を示す信号を受信し、また切替装置50に経路の切り替えを行わせる信号を送信する。
【0043】
[流動体吐出装置1の構成]
図3は、本実施形態に係る流動体吐出装置1のブロック図である。
図3において、矢印は主な情報又は動力の流れを示しており、
図3に示したもの以外の情報又は動力の流れがあってよい。
図3において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、
図3に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に別れて実装されてよい。
【0044】
第2ポンプ20は、レバー22と、ポンプ部23と、を有する。レバー22は、第2ポンプ20上に、ユーザの操作によって回動又は往復運動可能に設けられる。レバー22は、ユーザからの外力を受けて運動することによって、ポンプ部23を駆動するための動力を発生させる。
【0045】
ポンプ部23は、レバー22が発生させた動力を用いて、圧力を発生させて流動体を吸い上げて送出する。ポンプ部23は、ピストン、プランジャ、ダイヤフラム、インペラ等の流動体を吸い上げて送出するのに必要な機構を含む。
【0046】
コントローラ30は、上述の作動設定部31、調節設定部32及び切替設定部33を有し、ユーザによる入力内容を示す信号を制御部14に送信する。
【0047】
第1ポンプ10は、制御部14と、インタフェース15と、駆動部16と、ポンプ部17と、を有する。インタフェース15は、コントローラ30、切替装置50、残量センサ70及び圧力センサ80との間で信号の授受をするためのインタフェースである。インタフェース15は、コントローラ30、残量センサ70及び圧力センサ80から受信した信号に所定の処理を行ってデータを取得し、取得したデータを制御部14に入力する。また、インタフェース15は、制御部14から入力されたデータに所定の処理を行って信号を生成し、生成した信号を切替装置50に送信する。
【0048】
駆動部16は、バッテリ又は電源から供給される電力によって、ポンプ部17を作動するための動力を発生させる。駆動部16の動作は、制御部14によって制御される。駆動部16として、例えばモータやアクチュエータを用いることができる。
【0049】
ポンプ部17は、駆動部16が発生させた動力を用いて、圧力を発生させて流動体を吸い上げて送出する。ポンプ部17は、ピストン、プランジャ、ダイヤフラム、インペラ等の流動体を吸い上げて送出するのに必要な機構を含む。
【0050】
制御部14は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、プログラムを実行することにより、コントローラ30、残量センサ70及び圧力センサ80からのデータを処理する機能と、切替装置50に経路の切り替えを行わせる機能と、駆動部16を駆動させる機能と、を実行する。制御部14の機能の少なくとも一部は、電気回路によって実行されてもよい。制御部14は、プログラム等を記憶する不図示の記憶部に接続されてもよい。
【0051】
制御部14は、切替設定部33の入力内容(すなわち第1経路41又は第2経路42の設定)に従って、切替装置50に第1経路41又は第2経路42への経路の切り替えを行わせる信号を送信する。
【0052】
また、制御部14は、作動設定部31及び調節設定部32の入力内容に従って、駆動部16の制御を行う。具体的には、作動設定部31においてOFF状態に設定されている場合に、制御部14は、駆動部16の駆動を停止させる制御を行う。
【0053】
作動設定部31においてON状態に設定されている場合に、制御部14は、調節設定部32において設定された圧力(又は単位時間あたりの吐出量)に従って、駆動部16を駆動させる制御を行い、それによりポンプ部17に流動体を送出させる。このとき、制御部14は、例えば駆動部16へ供給する電力を制御することによって、調節設定部32において設定された圧力又は単位時間あたりの吐出量に合わせるようにポンプ部17が送出する流動体の圧力の制御を行う。
【0054】
作動設定部31において自動状態に設定されている場合に、制御部14は、残量センサ70及び圧力センサ80の測定内容が所定の条件を満たす場合に、駆動部16を駆動させる制御を行うとともに、切替設定部33の入力内容によらず切替装置50に経路の切り替えを行わせる信号を送信する。
【0055】
具体的には、制御部14は、残量センサ70が測定したタンク21の残量が所定の閾値以下(又は未満)である場合に、切替装置50に第2経路42への切り替えを行わせる信号を送信する。そして制御部14は、駆動部16を駆動させる制御を行い、それによりポンプ部17に流動体を送出させる。これにより、第1ポンプ10が送出した流動体はホース40及び第2経路42を介してタンク21に移送される。その後、制御部14は、残量センサ70が測定したタンク21の残量が所定の閾値より大きい(又は以上である)場合に、駆動部16の駆動を停止させる制御を行う。
【0056】
このように、自動状態に設定された制御部14は、残量センサ70が測定したタンク21の残量に基づいて自動的に第1ポンプ10から第2ポンプ20のタンク21に流動体を移送する制御を行う。そのため、ユーザは第2ポンプ20のタンク21の残量を確認する手間をかけることなく、任意のタイミングで第2ポンプ20による流動体の吐出を行うことができる。
【0057】
制御部14は、残量センサ70が測定したタンク21の残量が所定の閾値以下(又は未満)である場合に、流動体吐出装置1に設けられたランプやスピーカ等を用いて、ユーザにタンク21の残量が十分でない旨を通知してもよい。通知を見たユーザは、切替設定部33を操作して第2経路42への経路の切り替えを行い、作動設定部31をON状態に設定して第1ポンプ10から第2ポンプ20のタンク21への流動体の移送を手動で開始することができる。
【0058】
また、制御部14は、圧力センサ80が測定した吐出口60における流動体の圧力が所定の閾値より大きい(又は以上である)場合に、駆動部16の駆動を停止させる制御を行う。この場合には、ユーザは第2ポンプ20を手動で駆動させることによって、流動体を吐出口60から吐出させる。
【0059】
制御部14は、圧力センサ80が測定した吐出口60における流動体の圧力が所定の閾値以下(又は未満)である場合に、切替装置50に第1経路41への切り替えを行わせる信号を送信する。そして制御部14は、駆動部16を駆動させる制御を行い、それによりポンプ部17に流動体を送出させる。これにより、第1ポンプ10が送出した流動体はホース40及び第1経路41を介して吐出口60から吐出される。
【0060】
このように、自動状態に設定された制御部14は、圧力センサ80が測定した吐出口60における流動体の圧力に基づいて自動的に第1ポンプ10による流動体の吐出を行う制御を行う。第1ポンプ10は電動式であるため、ユーザの労力を必要としないが、高い圧力が必要となる狭い空間への流動体の充填に適していない。一方、第2ポンプ20は手動式であるため、ユーザがレバー22を動作させることによって、高い圧力が必要となる狭い空間への流動体の充填を行うことができる。
【0061】
そこでユーザが手動式の第2ポンプ20によって空間への流動体の吐出を開始した後、制御部14は吐出される流動体の圧力が低くなった時点で電動式の第1ポンプ10による吐出に自動的に切り替える。これにより、手動式の第2ポンプ20と電動式の第1ポンプ10との両方の利点を生かして充填を容易にすることができる。
【0062】
本実施形態において制御部14が上述の制御を行っているが、上述の制御のうち少なくとも一部をユーザが行ってもよい。例えばユーザはタンク21を見て残量を判定し、残量が低下した場合に、切替設定部33を操作して第2経路42への経路の切り替えを行い、作動設定部31をON状態に設定して第1ポンプ10から第2ポンプ20のタンク21への流動体の移送を開始してもよい。
【0063】
また、例えばユーザは、レバー22を動作させる際の抵抗力から流動体の圧力を判定し、圧力が低下した場合に、切替設定部33を操作して第1経路41への経路の切り替えを行い、作動設定部31をON状態に設定して第1ポンプ10から外部への流動体の吐出を開始してもよい。
【0064】
本実施形態に係る流動体吐出装置1は、
図3に示す具体的な構成に限定されない。制御部14は、第1ポンプ10内に限られず、第1ポンプ10の外部(例えばコントローラ30内)に設けられてもよい。
【0065】
[流動体吐出方法のフローチャート]
図4は、本実施形態に係る流動体吐出装置1による流動体吐出方法(施工方法)のフローチャートを示す図である。
図4のフローチャートは、例えばユーザが流動体吐出装置1の作動設定部31を自動状態に設定することによって開始される。
【0066】
まず制御部14は、残量センサ70の測定内容を取得し、残量センサ70が測定したタンク21の残量を判定する(S11)。残量センサ70が測定したタンク21の残量が少ない(例えば所定の閾値以下又は未満である)場合に(S12のYES)、制御部14は、切替装置50に第2経路42への切り替えを行わせる信号を送信する(S13)。切替装置50は、制御部14からステップS13の信号を受信すると、第2経路42への切り替えを行う。
【0067】
そして制御部14は、第1ポンプ10の駆動部16を駆動させる制御を行い、ポンプ部17に流動体を送出させることによって、流動体をホース40及び第2経路42を介してタンク21に移送する(S14)。その後、制御部14は、残量センサ70が測定したタンク21の残量が多くなった(例えば所定の閾値より大きい又は以上である)場合に、駆動部16の駆動を停止させる制御を行う。
【0068】
残量センサ70が測定したタンク21の残量が多い(例えば所定の閾値より大きい又は以上である)場合に(S12のNO)、制御部14は、ステップS13〜S14を行わずにステップS15に進む。
【0069】
ユーザは、第2ポンプ20のレバー22を動作させることによって、第2ポンプ20にタンク21内の流動体を吐出口60から吐出させる(S15)。
【0070】
ステップS15で第2ポンプ20が流動体を吐出している状態において、制御部14は、圧力センサ80の測定内容を取得し、圧力センサ80が測定した吐出口60における流動体の圧力を判定する(S16)。圧力センサ80が測定した吐出口60における流動体の圧力が高い(例えば所定の閾値より大きい又は以上である)場合に(S17のNO)、制御部14は、ステップS11に戻って処理を繰り返す。
【0071】
制御部14は、圧力センサ80が測定した吐出口60における流動体の圧力が低い(例えば所定の閾値以下又は未満である)場合に(S17のYES)、制御部14は、切替装置50に第1経路41への切り替えを行わせる信号を送信する(S18)。切替装置50は、制御部14からステップS18の信号を受信すると、第1経路41への切り替えを行う。
【0072】
そして制御部14は、調節設定部32において設定された圧力(又は単位時間あたりの吐出量)に従って、駆動部16を駆動させる制御を行い、ポンプ部17に流動体を送出させる。これにより、制御部14は、第1ポンプ10に流動体容器A内の流動体を吐出口60から吐出させる(S19)。
【0073】
所定の終了条件(例えばユーザが流動体吐出装置1の作動設定部31をON状態又はOFF状態に設定すること)が満たされない場合に(S20のNO)、制御部14はステップS19に戻って処理を繰り返す。所定の終了条件が満たされる場合に(S20のYES)、制御部14は処理を終了する。
【0074】
[流動体吐出装置1の効果]
本実施形態に係る流動体吐出装置1は、電動式の第1ポンプ10と手動式の第2ポンプ20を有しているため、第1ポンプ10及び第2ポンプ20の一方によって選択的に流動体を吐出することができる。ユーザは、状況に応じて第1ポンプ10及び第2ポンプ20のうち適切なポンプを用いることができる。
【0075】
第1ポンプ10はペール缶等の流動体容器Aの壁面に固定可能な蓋状体12を有するため、ユーザが容器間で流動体を移し替える手間を削減することができる。
【0076】
制御部14が第2ポンプ20のタンク21の残量に応じて、流動体容器Aからタンク21への流動体の移送を自動的に行うため、ユーザがタンク21の残量を確認する手間を削減することができる。また制御部14が吐出口60における流動体の圧力に応じて、第1ポンプ10と第2ポンプ20との間の切り替えを自動的に行うため、ユーザは、状況に応じて第1ポンプ10及び第2ポンプ20のうち適切なポンプを自動的に用いることができる。
【0077】
[第1変形例]
本変形例に係る流動体吐出装置1は、
図1に示す流動体吐出装置1の機能に加えて、さらに第1ポンプ10に関する情報をユーザに通知する機能を有する。
図5は、本変形例に係る流動体吐出装置1のブロック図である。
【0078】
図5に示す流動体吐出装置1は、
図3の構成に加えて、さらに通知部18と、第1ポンプ残量センサ75と、第1ポンプ圧力センサ85とを有する。第1ポンプ残量センサ75は、流動体容器A内の流動体の量を測定するセンサである。第1ポンプ圧力センサ85は、第1ポンプ10からホース40へ送出される流動体の圧力を測定するセンサである。第1ポンプ残量センサ75及び第1ポンプ圧力センサ85は、測定内容を示す信号を出力する。
【0079】
第1ポンプ10のインタフェース15は、第1ポンプ残量センサ75及び第1ポンプ圧力センサ85から受信した信号に所定の処理を行ってデータを取得し、取得したデータを制御部14に入力する。
【0080】
第1ポンプ10の制御部14は、第1ポンプ残量センサ75が測定した流動体容器Aの残量(流動体容器A内の流動体の量)と、第1ポンプ圧力センサ85が測定した第1ポンプ10から送出される流動体の圧力とを、通知部18を用いてユーザに通知する。
【0081】
通知部18は、通信装置及び音発生装置の少なくとも一方を含む。通信装置は、無線通信を行うためのアンテナ、プロセッサ、電気回路等の通信部材を備える。音発生装置は、制御部14による制御に従って所定の音を発生させるためのブザー、スピーカ等を備える。
【0082】
通知部18の通信装置は、制御部14から受け取った流動体容器A内の流動体の量及び流動体の圧力を示す情報を、無線通信によってユーザが有する通信端末へ送信する。例えば通信装置は、通信端末に関連付けられたメールアドレス宛の電子メールとして情報を送信してもよく、あるいは通信端末が実行するアプリケーションがアクセスするサーバへ情報を送信してもよい。
【0083】
ユーザが有する通信端末は、流動体吐出装置1から受信した流動体容器A内の流動体の量及び流動体の圧力を、液晶ディスプレイ等の表示装置上に表示する。これによりユーザは、第1ポンプ10から離れた場所にいても、第1ポンプ10が装着された流動体容器Aの残量、及び第1ポンプ10が吐出する流動体の圧力を知ることができる。
【0084】
また、通知部18の音発生装置は、制御部14から受け取った流動体容器A内の流動体の量又は流動体の圧力が所定の条件(例えば所定の閾値以下であること)を満たす場合に、所定の音を発生させる。これによりユーザは、第1ポンプ10から離れた場所にいても、第1ポンプ10に異常等が発生したことを知ることができる。
【0085】
ユーザは、ホース40に接続された第2ポンプ20を保持しながら、第1ポンプ10から離れた場所で作業をする場合がある。このような場合であっても、本変形例に係る流動体吐出装置1が第1ポンプ10に関する情報を無線通信又は音を用いてユーザに通知するため、ユーザは第1ポンプ10に関する情報を認識できる。
【0086】
[第2変形例]
図1に示す流動体吐出装置1は、切替装置50によって流動体の経路を第1経路41と第2経路42との間で切り替えるのに対して、本変形例に係る流動体吐出装置1は、流動体の経路を切り替えることなく流動体を吐出する。
【0087】
図6は、本変形例に係る流動体吐出装置1の模式図である。本変形例に係る流動体吐出装置1は、
図2に示す流動体吐出装置1と比較して、切替装置50及びタンク21を有していないという点で異なる。第1ポンプ10から出たホース40は、切替装置50によって第1経路41及び第2経路42に分岐されることなく、第2ポンプ20に接続されている。さらに第2ポンプ20から出たホース40は、吐出口60に接続されている。
【0088】
第1ポンプ10は、電力によって発生した動力を用いて、流動体容器A内の流動体をホース40に送出する。ホース40を通る流動体は、第2ポンプ20を通って吐出口60から吐出される。
【0089】
第1ポンプ10が駆動している際にユーザがレバー22を動作させている場合、すなわち第2ポンプ20に外力が与えられている場合に、第2ポンプ20はホース40を通る流動体を加圧する。そのため、ホース40を通る流動体は、第2ポンプ20が発生させた圧力(例えば25MPa)によって吐出口60から吐出される。一方、第1ポンプ10が駆動している際にユーザがレバー22を動作させていない場合、すなわち第2ポンプ20に外力が与えられていない場合に、第2ポンプ20はホース40を通る流動体を加圧しない。そのため、ホース40を通る流動体は、第1ポンプ10が発生させた圧力(例えば5MPa)によって吐出口60から吐出される。
【0090】
本変形例に係る流動体吐出装置1によれば、ユーザが第2ポンプ20のレバー22を動作させたり動作させなかったりすることによって、コントローラ30を操作することなく簡便に自動注入と手動注入とを切り替えることができるとともに、吐出される流動体の圧力を切り替えることができる。
【0091】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【0092】
流動体吐出装置1の制御部14(プロセッサ)は、
図4に示す流動体吐出方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、制御部14は、
図4に示す流動体吐出方法を実行するための流動体吐出プログラムを記憶部から読み出し、該流動体吐出プログラムを実行して流動体吐出装置1の各部を制御することによって、
図4に示す流動体吐出方法を実行する。
【0093】
また、ユーザが
図4に示す流動体吐出方法に含まれるステップの少なくとも一部の主体となってもよい。ユーザが主体となる場合には、ステップS11においてユーザがタンク21を見て残量の判定を行い、ステップS16においてユーザがレバー22を動作させる際の抵抗力から流動体の圧力の判定を行い、ステップS13及びS18においてユーザが切替設定部33を操作して切替装置50に経路の切り替えを行わせ、またステップS14、S15及びS19においてユーザが作動設定部31を操作して第1ポンプ10及び第2ポンプ20の駆動を行わせる。