(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ウェアラブルデバイスのデバイス情報を端末へ提供する段階は、前記端末がスキャンするための、前記デバイス情報を含む2次元コードを前記ウェアラブルデバイスの画面に表示する段階を有する、請求項1に記載の方法。
サーバからデバイス証明書を受信する段階は、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間の前記接続を介して前記サーバから前記デバイス証明書を受信する段階を有する、請求項1または請求項2に記載の方法。
前記ウェアラブルデバイスにより、認証要求を前記サーバへ送信する段階であって、前記認証要求は前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス識別情報を含む、送信する段階をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法。
サーバからデバイス証明書を受信する段階は、前記サーバから前記デバイス証明書およびセキュリティ証明書を受信する段階であって、前記セキュリティ証明書は、前記支払操作の間に前記デバイス証明書の検証を実行するために使用される、受信する段階を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の方法。
前記方法は、前記サーバにより、前記ウェアラブルデバイスが送信した認証要求を受信する段階であって、前記認証要求は、前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス識別情報を含む、受信する段階をさらに備え、
前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階は、前記認証要求に対する応答を前記ウェアラブルデバイスへ返す段階であって、前記応答は前記デバイス証明書を含む、返す段階を有する、請求項8に記載の方法。
前記認証要求は、前記ウェアラブルデバイスによって生成されたサーバ側キーをさらに含み、前記デバイス証明書は、前記サーバ側キーを使用して暗号化される、請求項11に記載の方法。
前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階は、セキュリティ証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階であって、前記セキュリティ証明書は、前記支払操作の間に前記デバイス証明書に検証を実行するために使用される、提供する段階をさらに有する、請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の方法。
前記端末により、前記確立された接続を使用して前記ウェアラブルデバイスからサーバ側キーを受信する段階であって、前記サーバ側キーは、前記ウェアラブルデバイスに対する前記デバイス証明書を暗号化するために前記サーバによって使用される、受信する段階をさらに備える、請求項14または請求項15に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示のこれらの目的、技術的解決手段、および利点をより明確にするため、本開示は、添付の図面および特定の実施形態を参照して、以下に詳細に説明される。
【0039】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスと使用するためのネットワーク環境を図示する。
【0040】
図1に図示されるように、ウェアラブルデバイス10は、ハードウェアインタフェースまたは無線ローカルネットワークを使用して端末30に接続されてよい。ハードウェアインタフェースは、例えば、オーディオインタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、または同様のものであってよい。無線ローカルネットワークは、例えば、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、802.11ネットワーク("Wi−Fi(登録商標)")、ZigBee(登録商標)ネットワーク、または同様のものであってよい。端末30は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、または同様のものであってよい。端末30は、通信ネットワーク(例えば、インターネットまたはモバイル通信ネットワーク)を通じてサーバ20と通信する。
【0041】
いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイス10はまた、Wi−Fi、モバイル通信ネットワーク、または同様のものを通じて、サーバ20と直接通信してもよい。これらの実施形態において、端末30の種類、それを通じてウェアラブルデバイス10が端末30に接続されるハードウェアインタフェースまたは無線ローカルネットワークのプロトコル、通信ネットワークのプロトコルおよびネットワーキング構造、サーバ20の具体的な実装態様、および同様のものは、全て、本開示のこれらの実施形態に限定されない。
【0042】
本開示のいくつかの実施形態において、サーバ20は支払サービスを提供し、物理サーバまたは論理サーバであってよい。サーバ20はまた、本開示のこれらの実施形態におけるサーバ20の様々な役割を共有し、種々の機能を実装すべく協働する、2またはそれより多くの物理サーバまたは論理サーバであってよい。
【0043】
図2から
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスを結び付けるための方法を図示するフロー図である。
【0044】
具体的に、
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスの観点からウェアラブルデバイスを結び付けるための方法を図示するフロー図である。
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、サーバの観点からウェアラブルデバイスを結び付けるための方法を図示するフロー図である。
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、端末の観点からウェアラブルデバイスを結び付けるための方法を図示するフロー図である。
【0045】
ステップ210において、この方法は、ウェアラブルデバイスから端末へデバイス情報を伝送する。一実施形態において、デバイス情報はデバイス識別情報を含み、端末がデバイス識別情報およびユーザアカウントをサーバへ送信することを可能にする。同様に、ステップ410において、ウェアラブルデバイスのデバイス情報が端末により受信される。このデバイス情報は、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報を含む。
【0046】
ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報は、ウェアラブルデバイスを一意に識別するために使用されてよく、様々な種類のデバイス、製造業者、および採用される無線ローカルネットワークプロトコルに応じて変化する。概して、それは、ウェアラブルデバイスのハードウェアアドレス(例えば、媒体アクセス制御アドレス)または製造業者によってそのウェアラブルデバイスに対して付与された識別子(例えば、汎用一意識別子)であってよい。ウェアラブルデバイスのデバイス情報は、ハードウェアモデル、ウェアラブルデバイスにインストールされたシステムソフトウェアのバージョン情報、ウェアラブルデバイスと端末との間で採用され得る接続の種類、および、それらの接続パラメータ、および同様のものをさらに含んでよい。
【0047】
ウェアラブルデバイスは、ユーザによる予め定められた操作を受信後、デバイス情報を端末へ提供してよい。代替的に、または上記と共に、ウェアラブルデバイスは、端末からの要求があり次第デバイス情報を端末へ転送してよい。
【0048】
現在のシステムにおいて、端末のオペレーティングシステムは、概して、1または複数の機能を使用して、特定の通信プロトコルに基づいてウェアラブルデバイスに接続する能力を有する。端末上の支払クライアントソフトウェアが、これらの機能を使用して、ウェアラブルデバイスからデバイス情報を読み出すこと、または受信することができる。しかしながら、これは、様々なオペレーティングシステムに応じて変化し、従って、クライアント固有であるクライアントソフトウェアの実装が必要である。この問題を回避すべく、本開示のいくつかの実施形態においてウェアラブルデバイスは、ユーザによる予め定められた操作を受信後、デバイス情報を含む2次元コードを生成し、端末でスキャンするために、この2次元コードを画面に表示してよい。これらの実施形態において端末は、ウェアラブルデバイスによって表示された2次元コードをスキャンし、この2次元コードからウェアラブルデバイスのデバイス情報を得る。
【0049】
ステップ420においてこの方法は、端末からサーバへ結び付け要求を送信する。この結び付け要求は、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報およびユーザアカウントを含み、そのユーザアカウントに対応するデバイス証明書をサーバが生成することを可能にする。続いて、端末はこのデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ提供する。
【0050】
ウェアラブルデバイスは、概して、手動で情報を入力する能力をユーザに提供しない。従って、このウェアラブルデバイスを使用するユーザ(すなわち、この端末を使用するユーザ)に関連付けられた支払のためのサーバ上のユーザアカウントが、ユーザによって端末に入力され、記憶されてよい。端末は、ユーザアカウントとウェアラブルデバイスのデバイス識別情報とを結び付け要求中に組み合わせ、この結び付け要求をサーバへ送信する。ステップ310においてこの方法は、端末により送信された結び付け要求をサーバにて受信する。
【0051】
ステップ320においてこの方法は、サーバにて、デバイス識別情報に基づいてウェアラブルデバイスのデバイス証明書を生成する。さらに、このデバイス証明書とユーザアカウントとの間の関係が(例えば、データベースに)記憶される。
【0052】
端末によって送信された結び付け要求を受信後、サーバは、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報およびこのウェアラブルデバイスを使用するユーザのユーザアカウントを結び付け要求から抽出する。サーバは、このデバイス識別情報を入力として使用し、予め定められたマッピングアルゴリズムを実行することによって、ウェアラブルデバイスのデバイス証明書を得る。デバイス証明書は、1または複数の数字、文字、および記号を含む文字ストリングであってよい。もしくはデジタル証明書であってもまたよい。デバイス証明書の特定の実施形態は、本開示に限定されない。サーバは、異なるデバイス識別情報を異なるデバイス証明書に対してマッピングすることのできる任意のマッピングアルゴリズムを採用してよく、これもまた本開示に限定されない。
【0053】
サーバは、ウェアラブルデバイスに対してサーバが生成したデバイス証明書と、このウェアラブルデバイスを使用するユーザアカウントとの間の関係を、アクセス可能な記憶位置、例えば、サーバ中にローカルに、ネットワークを通じてアクセス可能な記憶デバイス中に、または、クラウドストレージ中に記憶してよい。
【0054】
ステップ330においてこの方法は、サーバからウェアラブルデバイスへデバイス証明書を提供する。これによりウェアラブルデバイスは、対応するユーザアカウントを使用して支払操作を実行してよい。
【0055】
ステップ220においてこの方法は、ウェアラブルデバイスにてサーバからデバイス証明書を受信する。このデバイス証明書は、デバイス識別情報に従ってサーバにより生成され、このウェアラブルデバイスを使用するユーザアカウントに対応する。いくつかの実施形態において、まずサーバが端末へデバイス証明書を送信してよく、次に、端末がこのデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ転送してよい。
【0056】
いくつかの実施形態においてウェアラブルデバイスは、Wi−Fiまたはモバイル通信ネットワークを通じて、サーバと直接通信できる。そのような状況において、ウェアラブルデバイスは、デバイスのデバイス情報を端末へ提供した後、認証要求をサーバへ送信してよい。この認証要求は、デバイスのデバイス識別情報を含む。次にサーバは、端末からの結び付け要求とウェアラブルデバイスからの認証要求の両者を受信してよい。結び付け要求と認証要求の両者は、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報を含んでよい。サーバは、このデバイス識別情報に対してサーバが生成したデバイス証明書を認証要求への応答中に含ませ、この応答をウェアラブルデバイスへ送信し、デバイス証明書と結び付け要求中のユーザアカウントとの間の関係を記憶する。ウェアラブルデバイスは、次に、サーバによって送信されたデバイスのデバイス証明書を受信する。
【0057】
伝送の間のデバイス証明書のセキュリティを増大するため、いくつかの実施形態において、デバイス証明書は、サーバがデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ伝送する前、および伝送する間は暗号化されてよい。いくつかの実施形態において、同一の、または対応する暗号化アルゴリズムおよび復号化アルゴリズムがウェアラブルデバイスおよびサーバに予め設定される。ウェアラブルデバイスは、デバイス証明書を暗号化するために使用されるデバイス側キーおよびサーバ側キーを生成する。採用される暗号化アルゴリズムおよび復号化アルゴリズムに応じて、デバイス側キーおよびサーバ側キーは同一であってよい。または、互いに関連したものであってよい。ウェアラブルデバイスは、デバイス側キーをローカルに記憶し、サーバ側キーをサーバへ提供する。ウェアラブルデバイスは、サーバ側キーを端末へ送信してよく、端末は、結び付け要求中にサーバ側キーを含め、この結び付け要求をサーバへ送信してよい。サーバは、ウェアラブルデバイスによって生成されたサーバ側キーをこの結び付け要求から得て、このサーバ側キーを使用してウェアラブルデバイスのデバイス証明書を暗号化し、暗号化されたデバイス証明書を端末へ送信する。端末はこれをウェアラブルデバイスへ転送する。ウェアラブルデバイスがサーバと直接通信することのできる実施形態において、ウェアラブルデバイスは、認証要求中にサーバ側キーを含め、この認証要求をサーバへ送信してよい。次にサーバは、サーバ側キーを使用してウェアラブルデバイスのデバイス証明書を暗号化し、認証要求に対する応答をウェアラブルデバイスへ返す。この応答は、暗号化されたデバイス証明書を含む。ウェアラブルデバイスは、サーバ側キーによって暗号化されたデバイス証明書をサーバから受信し、デバイス側キーを使用して復号化を実行した後、デバイス証明書を得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、同一の、または関連した暗号化アルゴリズムおよび復号化アルゴリズムがウェアラブルデバイスおよびサーバに予め設定される。サーバは、デバイス証明書の暗号化に使用されるデバイス側キーおよびサーバ側キーを生成してよい。次にサーバは、このデバイス側キーをウェアラブルデバイスへ提供してよい。サーバは、デバイス側キーを端末へ送信してよく、端末は、このキーをウェアラブルデバイスへ転送してよい。サーバがウェアラブルデバイスと直接通信することのできる実施形態においては、サーバはまた、デバイス側キーをウェアラブルデバイスへ直接送信してもよい。
【0059】
ステップ230においてこの方法は、対応するユーザアカウントを使用して支払を実行するために、デバイス証明書をウェアラブルデバイスにてローカルに記憶する。ウェアラブルデバイスは、サーバによって生成されたデバイス証明書をローカルに記憶する。従って、このユーザアカウントに関連付けられたデバイス証明書を使用することで電子決済が可能となる。
【0060】
暗号化アルゴリズムを使用してデバイス証明書を暗号化した後、デバイス証明書のセキュリティを向上させるべく、ウェアラブルデバイスは暗号化テキストをローカルに記憶してよい。デバイス証明書が使用される必要のある場合、ウェアラブルデバイスは、この暗号化テキストを復号化してよい。暗号化および復号化は、両者ともウェアラブルデバイスにてローカルに実行される。ウェアラブルデバイスによってサポートされる任意の暗号化アルゴリズムおよび復号化アルゴリズムが使用され得る。暗号化アルゴリズムおよび復号化アルゴリズムは、互いに同一であっても異なっていてもよく、本開示においては限定されない。
【0061】
いくつかの実施形態において、支払処理のセキュリティを向上させるために、サーバは、ユーザアカウント毎に対応するセキュリティ証明書を生成してよい。デバイス証明書を供給する場合、サーバは、デバイス証明書とともにセキュリティ証明書をウェアラブルデバイスへ提供してよい。これらの実施形態においてサーバは、ユーザアカウント、デバイス証明書、およびセキュリティ証明書の間の関係を記憶する。デバイス証明書およびセキュリティ証明書を受信後、ウェアラブルデバイスはこれらをローカルに記憶する。セキュリティ証明書は、ウェアラブルデバイスの支払の間に、デバイス証明書にセキュリティ検証を実行するために使用される。その詳細な説明は、本明細書にて説明される実施形態を参照して得られるだろう。
【0062】
いくつかの実施形態においてサーバは、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報に従ってデバイス証明書を生成し、このデバイス証明書を、端末によって提供されたウェアラブルデバイスを使用するユーザアカウントと結び付ける。ウェアラブルデバイスは、ユーザアカウントに対応するデバイス証明書を使用して支払を実行してよい。これにより、支払処理は端末の関与を必要としない。端末の関与を必要としないことにより、この方法は、端末とウェアラブルデバイスとの間および端末とサーバとの間の接続の強度またはネットワーク性能によって引き起こされる支払処理への影響を回避する。それにより、支払の成功率を改善し、より高い利便性をユーザに提供する。
【0063】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスと使用するためのネットワーク環境である。
【0064】
ウェアラブルデバイス10は、接続された態様または接続されていない態様で、支払先デバイス40によりデータを伝送および受信してよい。接続された態様は、例えば、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、または同様なネットワークプロトコルを含んでよい。接続されていない態様は、例えば、光スキャンなどであってよい。支払先デバイス40は、ウェアラブルデバイス10からデータを取得し、通信ネットワークを通じてサーバ20と通信できる。支払先デバイス40は、単一のデバイスであってよい。または、上記の機能性を実装する多くのデバイスの組み合わせであってよい。支払先デバイス40の種類およびコンポーネント、ウェアラブルデバイス10と支払先デバイス40との間のデータ伝送の態様、通信ネットワークのプロトコルおよびネットワーキング構造、サーバ20の具体的な実装態様、および同様のものは、本開示の実施形態には限定されない。
【0065】
いくつかの実施形態において、デバイス証明書がウェアラブルデバイスに記憶される。このデバイス証明書は、サーバにて支払を実行するのに使用されるユーザアカウントに対応する。そしてこのユーザアカウントは、そのウェアラブルデバイスを使用するユーザに属する。ウェアラブルデバイスのデバイス証明書とユーザアカウントとの間の関係は、サーバによってアクセス可能な記憶位置に記憶される。詳細な説明は、上記の実施形態を参照して得られるだろう。そして、分かりやすくするために、本明細書では繰り返さない。
【0066】
図6から
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、電子決済を容易にするための方法を図示するフロー図である。
【0067】
具体的に
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスの観点から電子決済を容易にするための方法を図示するフロー図である。
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、サーバの観点から電子決済を容易にするための方法を図示するフロー図である。
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、端末の観点から電子決済を容易にするための方法を図示するフロー図である。
【0068】
ステップ610においてこの方法は、ユーザから命令を受信後、ウェアラブルデバイスにて、記憶されたデバイス証明書に基づき取引証明書を生成する。ユーザがウェアラブルデバイスを使用して支払先に支払いたい場合、ステップ610において受信された命令は、ウェアラブルデバイスにて実行される支払操作の始まりであってよい。ウェアラブルデバイスはユーザの命令を受信し、記憶されたデバイス証明書を読み取り、取引証明書を生成する。
【0069】
支払先デバイスの種類およびウェアラブルデバイスと支払先デバイスとの間の通信の態様に応じて、取引証明書は、文字ストリング、証明書、2次元コード、バーコード、および同様のものであってよい。この取引証明書は、支払人のアイデンティティ情報としてサーバへアップロードされる。サーバは逆方向に(すなわち、取引証明書から)デバイス証明書を算出し、このデバイス証明書に対応するユーザアカウントを支払人アカウントとして使用する。取引証明書を生成するための具体的なアルゴリズムは、実際の利用におけるデバイス証明書および取引証明書の形態に応じて選択されてよく、これは、逆のアルゴリズムを使用し、取引証明書に従ってサーバがデバイス証明書を得ることができる限り、本実施形態には限定されない。
【0070】
いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイスによって記憶されたデバイス証明書は、暗号化アルゴリズムを使用して暗号化された後のデバイス証明書暗号化テキストである。ウェアラブルデバイスは、記憶されたデバイス証明書暗号化テキストを読み取り、対応する復号化アルゴリズムを使用して復号化を実行することでデバイス証明書を得る。そして、このデバイス証明書を使用して取引証明書を生成する。
【0071】
本実施形態においてウェアラブルデバイスは、取引証明書を生成および提供するのに必要なハードウェア資源およびソフトウェア資源を有することに留意すべきである。例えば、取引証明書として2次元コードまたはバーコードを使用する実施形態において、ウェアラブルデバイスは、2次元コードまたはバーコードをはっきりと表示することのできる画面、十分なコンピューティング機能および記憶空間のような必要な任意のハードウェア資源、および、2次元コードまたはバーコードソフトウェアツールパッケージのようなソフトウェア資源を含んでよい。
【0072】
ステップ620においてこの方法は、ウェアラブルデバイスにて、取引証明書を支払先デバイスへ提供する。これにより、支払先デバイスは、後で取引証明書をサーバへアップロードできる。サーバは、デバイス証明書が復元された後、対応するユーザアカウントを使用して支払を実行する。支払先デバイスおよびサーバでのアップロードおよび支払操作は、それぞれ、本明細書にてより完全に説明される。
【0073】
ステップ810においてこの方法は、支払先デバイスにて、ウェアラブルデバイスの取引証明書を取得する。この取引証明書は、ユーザアカウントに対応するデバイス証明書に従って、ウェアラブルデバイスにより生成される。いくつかの実施形態においてウェアラブルデバイスは、ウェアラブルデバイスと支払先デバイスとの間の有線または無線の接続を使用して支払先デバイスへデバイス証明書を送信してよく、また、支払先デバイスがスキャンできるように画面にデバイス証明書を表示してもよい。
【0074】
ステップ820においてこの方法は、支払先デバイスにて、支払回収要求をサーバへ送信する。この支払回収要求は、ウェアラブルデバイスの取引証明書および支払総額情報を含み、サーバが、取引証明書に従ってデバイス証明書を復元し、このデバイス証明書に対応するユーザアカウントを使用して支払総額情報に従い支払を実行することを可能にする。
【0075】
ステップ710においてこの方法は、支払先デバイスによって送信された支払回収要求をサーバにて受信する。以前に説明されたように、支払先デバイスは、支払総額情報とウェアラブルデバイスから取得された取引証明書とを支払回収要求中に組み合わせ、この支払回収要求をサーバへ送信する。支払総額情報は支払金額を含み、支払に関連するその他の情報をさらに含んでよい。例えば、取引の支払に使用される場合、支払総額情報は、取引される商品またはサービスの名前、量、または金額をさらに含んでよい。支払回収要求は、支払先アカウントをさらに含んでよい。
【0076】
ステップ720においてこの方法は、取引証明書に従ってウェアラブルデバイスのデバイス証明書をサーバにて復元する。デバイス証明書を生成するためにウェアラブルデバイスが使用するアルゴリズムに応じて、サーバは、逆のアルゴリズムを使用し、取引証明書からウェアラブルデバイスのデバイス証明書を復元してよい。
【0077】
ステップ730においてこの方法は、デバイス証明書に対応するユーザアカウントを支払人として使用して、支払総額情報に従いサーバにて支払サービスを実行する。
【0078】
ウェアラブルデバイスのデバイス証明書とユーザアカウントとの間の関係の記憶位置に従って、サーバは、復元されたデバイス証明書にどのユーザアカウントが関連付けられるのかを判断できる。サーバは、支払総額情報により決定される金額をデバイス証明書に対応するユーザアカウントから引き落とし、その金額を支払先アカウントへ支払い、それにより支払操作を完了させる。サーバは、支払が成功したかどうかを示す結果を支払先デバイスへ返す。
【0079】
支払処理のセキュリティを増大させるため、いくつかの実施形態においてサーバは、ウェアラブルデバイスによって生成された取引証明書にセキュリティ検証を実行してよい。種々のセキュリティ検証の態様が支払処理に使用されてよい。これは、本開示に限定されない。
【0080】
いくつかの実施形態において、結び付け処理においてデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ供給する場合、サーバは、デバイス証明書とともに、対応するセキュリティ証明書をウェアラブルデバイスへ供給する。一実施形態において、ステップ610においてウェアラブルデバイスは、記憶されるデバイス証明書およびセキュリティ証明書に従い、証明書生成アルゴリズムを使用して、(検証情報を含む)取引証明書を生成する。ステップ720においてサーバは、取引証明書に従い、証明書復元アルゴリズムを使用して、ウェアラブルデバイスのデバイス証明書およびセキュリティ証明書を得る。ウェアラブルデバイスによって使用される証明書生成アルゴリズム、および、サーバによって使用される証明書復元アルゴリズムは、対応する暗号化/復号化アルゴリズムである。ステップ730においてサーバは、サーバ側に記憶されるセキュリティ証明書および復元されたセキュリティ証明書に従って、取引証明書(または、復元されたデバイス証明書)に検証を実行する。検証の成功後、復元されたデバイス証明書に対応するユーザアカウントを支払人として使用して、支払総額情報に従い支払を実施する。
【0081】
上記の実施形態において、選択される証明書生成アルゴリズム、証明書復元アルゴリズム、およびこれら2つのアルゴリズムに適合するセキュリティ証明書は、実装環境における必要条件に応じて決定されてよく、本開示には限定されない。さらに、セキュリティ証明書は、検証の信頼性をさらに増大させるべく、時間とともに変わってよい。具体的に、ウェアラブルデバイスは、結び付け処理においてサーバと共に同期タイミング操作を開始してよい。ウェアラブルデバイスとサーバとに同一のセキュリティ証明書変更アルゴリズムが予め設定され、このアルゴリズムに従い、セキュリティ証明書は、予め定められた時間間隔で、ウェアラブルデバイス上とサーバ上とで同一値の別のものに変更される。このように、ステップ610においてウェアラブルデバイスにより生成された取引証明書は、予め定められた時間間隔内においてのみ有効であり、予め定められた時間間隔がひとたび終了するとサーバ上のセキュリティ証明書は変更される。これにより、この取引証明書はセキュリティ検証を合格することができない。従って、支払操作が実施され得ない。この例におけるセキュリティ証明書変更アルゴリズムは、当技術分野において既知である支払コードの支払コード生成アルゴリズムを使用して実施されてよく、本明細書では詳細に説明はしない。
【0082】
いくつかの実施形態において、結び付け処理においてサーバは、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報、ユーザアカウント、およびデバイス証明書の間の関係を記憶する。ウェアラブルデバイスは、それらのデバイス識別情報、デバイス証明書、およびサーバによって供給されるセキュリティ証明書に従って取引証明書を生成する。このように、サーバは、取引証明書から復元されたデバイス識別情報を使用して、ウェアラブルデバイスにセキュリティ検証を実行できる。従って、デバイス識別情報およびセキュリティ証明書が不正なウェアラブルデバイスに組み込まれている場合であっても、ユーザが損失を被ることは無いだろう。
【0083】
いくつかの実施形態においてウェアラブルデバイスは、ローカルに記憶されたデバイス証明書を使用して生成された取引証明書を使用して支払を実行する。サーバは、この取引証明書を使用してデバイス証明書を復元し、記憶されたデバイス証明書とユーザアカウントとの間の対応に従って、対応するユーザアカウントを支払人として使用して支払操作を実行する。ウェアラブルデバイスは、支払処理において、端末またはサーバと直接にデータを伝送する必要が無く、オフラインの状態で支払を実行できる。このように、ウェアラブルデバイスと端末との間で、および端末とサーバとの間で利用可能な接続が検出されない場合でも支払は影響されないだろう。それにより、支払の成功率を改善する。
【0084】
本開示の一実施形態において、ユーザのウェアラブルデバイスが、Bluetooth(登録商標)ネットワークを通じてこのユーザの端末へ接続され得る。この実施形態においては、端末およびウェアラブルデバイスに、それぞれ、同一の支払プラットフォームの支払クライアントアプリケーションがインストールされる。そして、端末上の支払アプリケーションは、モバイル通信ネットワークまたはWi−Fiを通じて、この支払プラットフォームのサーバと通信できる。
【0085】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスを結び付けるための方法を図示するスイムレーン図である。
【0086】
端末にインストールされた支払アプリケーションをユーザが使用する場合、ログインするために、サーバに登録されたユーザアカウントおよびパスワードが入力される必要がある。ログイン後に、ユーザは、ウェアラブルデバイスを端末中の支払アプリケーションへ結び付ける処理を開始できる。端末にて結び付け処理を開始するためのインタフェースの一実施形態が
図10に図示される。
図10においては、ユーザが"結び付け開始"ボタンを押した場合、続いて、支払アプリケーションをどのように操作するのかをユーザに促す情報が端末に表示される。ウェアラブルデバイスをスキャンしてデバイス情報を取得するようにユーザを促すためのインタフェースの一実施形態が
図11に図示される。
【0087】
図9に戻ると、ウェアラブルデバイス上の支払アプリケーションは、デバイス情報を使用して2次元コードを生成するための機能を提供する。ユーザがこの機能を起動させた後、ウェアラブルデバイスは、デバイス識別情報および(ウェアラブルデバイスとのBluetooth(登録商標)接続を実行するためのその他の接続パラメータを含む)その他のデバイス情報を示す2次元コードを表示する。
【0088】
ユーザは、ウェアラブルデバイスに表示された2次元コードを端末を使用してスキャンし、ウェアラブルデバイスのデバイス情報を得る。端末はその中のデバイス情報を抽出し、一実施形態においては、ウェアラブルデバイスとのBluetooth(登録商標)接続を確立する。接続に成功した後、端末は、ウェアラブルデバイスへキー要求を送信する。ウェアラブルデバイスは、例えば非対称暗号化アルゴリズムを使用して対応するパブリックキーおよびプライベートキーを生成し、プライベートキーをデバイス側キーとしてローカルに記憶し、キー要求に対する応答においてパブリックキーをサーバ側キーとして端末へ送信する。
【0089】
端末は、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報、端末がサーバにログインするためのユーザアカウント、およびパブリックキーを含む結び付け要求を生成し、この結び付け要求をサーバへ送信する。
【0090】
サーバは、結び付け要求中のデバイス識別情報に基づいてデバイス証明書を生成し、ウェアラブルデバイスのためのセキュリティ証明書を指定し、デバイス証明書、セキュリティ証明書、および同一の結び付け要求中のユーザアカウントの間の関係を記憶する。サーバは、パブリックキーを使用してデバイス証明書を暗号化し、結び付け要求に対する応答であって、暗号化されたデバイス証明書およびセキュリティ証明書を含んだ応答を生成し、この応答を端末へ送信する。デバイス証明書を生成する前に、サーバは、セキュリティ確認を実行するためのユーザアカウントのパスワードの提供を端末に要求してよい。そして、端末が正しいパスワードを提供できない場合には、結び付け処理は失敗し、終了する。
【0091】
結び付け要求に対する応答を受信後、端末は、例えばBluetooth(登録商標)接続を通じて、暗号化されたデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ送信する。
【0092】
ウェアラブルデバイスは、記憶されたプライベートキーを使用して、暗号化されたデバイス証明書を復号化し、デバイス証明書を得る。次に、ウェアラブルデバイスは、予め設定された暗号化アルゴリズムを使用してデバイス証明書を暗号化し、暗号化後、デバイス証明書暗号化テキストをローカルに記憶する。ウェアラブルデバイスおよびサーバは同期タイミングを開始し、このタイミングが開始された後、ウェアラブルデバイスとサーバとに予め設定された同一のセキュリティ証明書変更アルゴリズムに従って、ウェアラブルデバイスに記憶されたセキュリティ証明書とサーバに記憶されたセキュリティ証明書が、このタイミング間隔にわたって同期した同一の変更を受ける。従って、ユーザアカウントへのウェアラブルデバイスの結び付けが成功し、結び付け処理が終わる。
【0093】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、ウェアラブルデバイスを使用して支払を実行するための方法を図示するスイムレーン図である。
【0094】
ユーザが所望する商品に対してウェアラブルデバイスを使用して業者に支払いたい場合、ユーザは、ウェアラブルデバイスの支払アプリケーションにて支払処理を開始してよい。支払処理を開始するための命令をユーザから受信後、ウェアラブルデバイスは、ローカルメモリからデバイス証明書暗号化テキストを読み取り、予め設定された復号化アルゴリズムを使用して暗号化テキストを復号化し、デバイス証明書を得る。証明書生成アルゴリズムを使用して、また、現在のタイミング間隔に適合するセキュリティ証明書およびデバイス証明書を入力として使用して、ウェアラブルデバイスは検証情報を含む取引証明書を得る。この取引証明書はバーコードの形態を取り、ウェアラブルデバイスはこのバーコードを画面に表示する。
【0095】
このバーコードを業者の支払先デバイスがスキャンして、ウェアラブルデバイスによって生成された取引証明書を得る。次に支払先デバイスは、取引証明書、商品の名前および量または金額、取引総額、および同様のものを含む支払回収要求を生成し、この支払回収要求をサーバへ送信する。
【0096】
サーバは、証明書復元アルゴリズムを使用して、取引証明書をデバイス証明書およびセキュリティ証明書へと復元する。サーバは、復元されたセキュリティ証明書を、そのタイミング間隔に適合するサーバ側のセキュリティ証明書と比較する。そして、これらの2つが同一である場合には取引証明書(または、復元されたデバイス証明書)の検証は成功となり、そうでない場合にはこの支払処理は失敗となる。デバイス証明書の検証が成功した場合、このデバイス証明書に関連付けられたユーザアカウントが検索され、このユーザアカウントを支払人として使用し、また、この業者のアカウントを支払先アカウントとして使用して、取引総額の支払が実行される。支払が実施される前に、サーバは、業者のアカウントが合法であるか、またはそうでないかを検証してよい。本実施形態において、業者アカウントの検証処理は従来の検証処理であってよく、本明細書にて詳細に説明はしない。
【0097】
次にサーバは、この支払が成功して支払処理が終わるかどうかを示す通知メッセージを、業者の支払先デバイスへ送信する。
【0098】
本開示の実施形態は、それぞれウェアラブルデバイス、端末、およびサーバに適用されるウェアラブルデバイスを結び付けるための3種類の装置、並びに、それぞれウェアラブルデバイス、支払先デバイス、およびサーバに適用される3種類の電子決済装置をさらに提供する。これら6種類の装置は、全てがソフトウェアによって実装されてよく、また、ハードウェアによって実装されてよい。もしくは、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実施されてよい。これらの装置は、いくつかの実施形態において、上記にて説明された方法を実行するための適切なソフトウェアまたはプログラミングと一緒に、1または複数のプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のようなプログラマブルロジックデバイス(PLD)として実装される。従って、以下で説明される装置の各部は、いくつかの実施形態において、以下に説明される動作を実行するための適切なソフトウェアまたはプログラミングを実行する1または複数のプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のようなプログラマブルロジックデバイス(PLD)として実装される。ソフトウェア実装を例に取ると、ウェアラブルデバイス、端末、支払先デバイス、またはサーバの中央演算処理装置(CPU)によって、コンピュータプログラム命令を、その命令が実行されるメモリへと読み取ることにより、論理的装置が形成される。ハードウェア50の観点からすると、
図13に示されるCPU51、メモリ52、および不揮発性ストレージ53に加えて、この装置が配置されるウェアラブルデバイスまたは端末の場合は、概して、無線信号を受信および伝送するために使用されるチップのようなその他のハードウェア54をさらに含み、この装置が配置される支払先デバイスまたはサーバの場合は、概して、ネットワーク通信機能を実装するために使用されるボードまたはマイクロプロセッサのようなその他のハードウェアをさらに含む。
【0099】
図14は、本開示の実施形態において提供され、ウェアラブルデバイス10に適用される、ウェアラブルデバイスを結び付けるための装置を示す。この装置は、デバイス情報提供部11、デバイス証明書受信部12、およびデバイス証明書記憶部13を含む。デバイス情報提供部11は、デバイスのデバイス情報を端末へ提供するために使用される。このデバイス情報はデバイス識別情報を含み、これにより端末は、デバイス識別情報およびこの端末を使用するユーザアカウントをサーバへ送信する。デバイス証明書受信部12は、サーバからデバイス証明書を受信するために使用される。このデバイス証明書は、デバイス識別情報に従ってサーバにより生成され、ユーザアカウントとの対応を有する。デバイス証明書記憶部13は、デバイス証明書をローカルに記憶するため、および、対応するユーザアカウントを使用して支払を実行するために使用される。
【0100】
いくつかの実施形態においてデバイス情報提供部11は、端末がスキャンするためのデバイス情報を伝える2次元コードを表示するために使用される。いくつかの実施形態においてデバイス証明書受信部12は、端末によって転送されたサーバからのデバイス証明書を受信するために使用される。
【0101】
いくつかの実施形態においてこの装置は、認証要求をサーバへ送信するために使用される認証要求送信部をさらに含む。この要求は、デバイスのデバイス識別情報を含む。これらの実施形態においてデバイス証明書受信部12は、サーバによって送信されるデバイスのデバイス証明書を受信するためにさらに使用される。
【0102】
いくつかの実施形態においてデバイス証明書受信部12は、デバイス証明書およびセキュリティ証明書をサーバから受信するためにさらに使用される。このセキュリティ証明書は、支払の間にデバイス証明書に検証を実行するために使用される。
【0103】
いくつかの実施形態においてこの装置は、伝送の間にデバイス証明書を暗号化するためのデバイス側キーおよびサーバ側キーを生成し、デバイス側キーをローカルに記憶し、サーバ側キーをサーバへ提供するために使用される伝送キー部をさらに含む。デバイス側キーはサーバ側キーと同一である。またはサーバ側キーに対応する。サーバからのデバイス証明書は、サーバ側キーを使用して暗号化された、サーバからのデバイス証明書を含む。この装置は、デバイス証明書を得るべく、受信した暗号化されたデバイス証明書を、デバイス側キーを使用して復号化するために使用される伝送復号化部をさらに含んでよい。
【0104】
いくつかの実施形態においてデバイス証明書記憶部13は、暗号化アルゴリズムを使用してデバイス証明書を暗号化し、暗号化テキストをローカルに記憶するために使用される。
【0105】
図15は、本開示の実施形態において提供され、サーバ20に適用される、ウェアラブルデバイスを結び付けるための装置を示す。
【0106】
この装置は、結び付け要求受信部21、デバイス証明書生成部22、およびデバイス証明書供給部23を含む。結び付け要求受信部21は、端末によって送信される結び付け要求を受信するために使用される。この結び付け要求は、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報およびこの端末を使用するユーザアカウントを含む。デバイス証明書生成部22は、デバイス識別情報に従ってウェアラブルデバイスのデバイス証明書を生成するために使用され、デバイス証明書とユーザアカウントとの間の対応を記憶する。デバイス証明書供給部23は、ウェアラブルデバイスへデバイス証明書を提供するために使用される。これにより、ウェアラブルデバイスは、対応するユーザアカウントを使用して支払を実行する。
【0107】
いくつかの実施形態においてデバイス証明書供給部23は、端末へデバイス証明書を送信するためにさらに使用されてよく、端末は、次に、このデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ転送する。
【0108】
いくつかの実施形態において結び付け要求は、ウェアラブルデバイスによって生成されたサーバ側キーをさらに含む。これらの実施形態において、デバイス証明書供給部23は、サーバ側キーを使用してデバイス証明書を暗号化し、暗号化されたデバイス証明書を端末へ送信するためにさらに使用されてよい。端末は、次に、このデバイス証明書をウェアラブルデバイスへ転送する。
【0109】
いくつかの実施形態においてこの装置は、ウェアラブルデバイスによって送信された認証要求を受信するために使用される認証要求受信部をさらに含んでよい。この認証要求は、ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報を含む。これらの実施形態において、デバイス証明書供給部23は、認証要求に対する応答をウェアラブルデバイスへ返すためにさらに使用されてよい。この応答はデバイス証明書を含む。
【0110】
いくつかの実施形態において認証要求は、ウェアラブルデバイスによって生成されたサーバ側キーをさらに含む。この応答に含まれるデバイス証明書は、サーバ側キーによって暗号化されているデバイス証明書である。
【0111】
いくつかの実施形態においてデバイス証明書供給部23は、デバイス証明書およびセキュリティ証明書をウェアラブルデバイスへ提供するためにさらに使用されてよい。このセキュリティ証明書は、支払の間にデバイス証明書に検証を実行するために使用される。
【0112】
図16は、本開示の実施形態において提供され、端末30に対して適用される、ウェアラブルデバイス10を結び付けるための装置を示す。
【0113】
この装置は、デバイス情報取得部31および結び付け要求送信部32を含む。デバイス情報取得部31は、ウェアラブルデバイス10のデバイス情報を取得するために使用される。このデバイス情報は、ウェアラブルデバイス10のデバイス識別情報を含む。結び付け要求送信部32は、結び付け要求をサーバへ送信するために使用される。この結び付け要求は、ウェアラブルデバイス10のデバイス識別情報および端末を使用するユーザアカウントを含む。これにより、サーバは、ユーザアカウントに対応するデバイス証明書を生成し、このデバイス証明書をウェアラブルデバイス10へ提供する。このデバイス証明書は、対応するユーザアカウントを使用して支払を実行するためにウェアラブルデバイス10によって使用される。
【0114】
いくつかの実施形態においてこの装置は、サーバが返したデバイス証明書を受信し、このデバイス証明書をウェアラブルデバイス10へ転送するために使用されるデバイス証明書転送部をさらに含んでよい。
【0115】
いくつかの実施形態においてこの装置は、ウェアラブルデバイス10からサーバ側キーを受信するために使用される伝送キー受信部をさらに含んでよい。このサーバ側キーは、ウェアラブルデバイス10に供給されるデバイス証明書を暗号化するためにサーバによって使用される。この結び付け要求はさらにサーバ側キーを含む。
【0116】
いくつかの実施形態においてデバイス情報取得部31は、ウェアラブルデバイス10によって表示される2次元コードをスキャンし、ウェアラブルデバイス10のデバイス情報を2次元コード情報から取得するためにさらに使用されてよい。
【0117】
図17は、本開示の実施形態において提供され、ウェアラブルデバイス10に対して適用される電子決済装置を示す。このウェアラブルデバイス10は、ユーザアカウントに対応するデバイス証明書を記憶する。
【0118】
この装置は、取引証明書生成部14および取引証明書提供部15を含む。取引証明書生成部14は、ユーザの命令を受信後、記憶されたデバイス証明書に従って取引証明書を生成するために使用される。取引証明書提供部15は、この取引証明書を支払先デバイスへ提供するために使用される。これにより支払先デバイスは、デバイス証明書を復元した後、対応するユーザアカウントを使用して、支払を実施するサーバへこの取引証明書をアップロードする。
【0119】
いくつかの実施形態において、記憶されたデバイス証明書は、暗号化アルゴリズムを使用して暗号化されたデバイス証明書暗号化テキストである。取引証明書生成部14は、次に、ユーザの命令を受信後、復号化を実行すべく、記憶されたデバイス証明書暗号化テキストを読み取り、復号化後に得られるデバイス証明書に従って取引証明書を生成するために使用されてよい。
【0120】
いくつかの実施形態においてウェアラブルデバイス10は、ユーザアカウントに対応するセキュリティ証明書をさらに記憶する。取引証明書生成部14は、次に、ユーザの命令を受信後、記憶されたデバイス証明書およびセキュリティ証明書に従い、証明書生成アルゴリズムを使用して、検証情報を伝える取引証明書を生成するために使用されてよい。この証明書生成アルゴリズムは、取引証明書に従ってデバイス証明書およびセキュリティ証明書を復元するためにサーバによって採用される証明書復元アルゴリズムに対応する。
【0121】
いくつかの実施形態においてこの取引証明書は、2次元コードまたはバーコードを含む。
【0122】
図18は、本開示の実施形態において提供され、ウェアラブルデバイスのデバイス証明書とこのウェアラブルデバイスを使用するユーザアカウントとの間の対応を識別し得るサーバ20に対して適用される電子決済装置を示す。
【0123】
この装置は、支払回収要求受信部24、デバイス証明書復元部25、および支払部26を含む。支払回収要求受信部24は、支払先デバイスによって送信される支払回収要求を受信するために使用される。この支払回収要求は、ウェアラブルデバイスによって生成された取引証明書および支払総額情報を含む。デバイス証明書復元部25は、この取引証明書に従って、ウェアラブルデバイスのデバイス証明書を復元するために使用される。支払部26は、このデバイス証明書に対応するユーザアカウントを支払人として使用して、支払総額情報に従い支払を実施するために使用される。
【0124】
いくつかの実施形態においてデバイス証明書復元部25は、取引証明書に従い、証明書復元アルゴリズムを使用して、ウェアラブルデバイスのデバイス証明書およびセキュリティ証明書を得るために使用されてよい。この証明書復元アルゴリズムは、取引証明書を生成するためにウェアラブルデバイスによって採用される証明書生成アルゴリズムに対応する。いくつかの実施形態において支払部26は、セキュリティ証明書を使用して取引証明書に検証を実行し、検証が成功した後、このデバイス証明書に対応するユーザアカウントを支払人として使用して、支払総額情報に従い支払を実行するために使用されてよい。
【0125】
いくつかの実施形態においてこの装置は、支払が成功したかどうかを示す結果を支払先デバイスへ返すために使用される支払結果送信部をさらに含む。
【0126】
図19は、本開示の実施形態において提供され、支払先デバイス40に適用される電子決済装置である。
【0127】
この装置は、取引証明書取得部41および支払回収要求送信部42を含む。取引証明書取得部41は、ウェアラブルデバイスの取引証明書を取得するように構成される。この取引証明書は、ユーザアカウントに対応するデバイス証明書に従ってウェアラブルデバイスにより生成される。支払回収要求送信部42は、支払回収要求をサーバへ送信するために使用される。この支払回収要求は、ウェアラブルデバイスの取引証明書および支払総額情報を含む。これによりサーバは、取引証明書に従ってデバイス証明書を復元し、このデバイス証明書に対応するユーザアカウントを使用して、支払総額情報に従い支払を実行する。
【0128】
いくつかの実施形態においてこの装置は、支払が成功したかどうかを示し、サーバが返す結果を受信するために使用される支払結果受信部をさらに含む。
【0129】
上記にて説明されたものは、本開示の好ましい実施形態にすぎず、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の主旨および原則から逸脱することなく成されるあらゆる修正、均等な置き換え、改善などは、本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【0130】
典型的な構成において、コンピュータデバイスは、1または複数のプロセッサ(CPU)、入出力インタフェース、ネットワークインタフェース、およびメモリを含む。メモリは、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または不揮発性メモリ、または同様のもの、例えばリードオンリメモリ(ROM)またはフラッシュRAMのようなコンピュータ可読媒体を含んでよい。メモリは、コンピュータ可読媒体の例である。
【0131】
コンピュータ可読媒体は、不揮発性媒体および揮発性媒体、並びに、可動媒体および非可動媒体を含み、任意の方法または技術によって情報記憶を実装できる。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、およびプログラムまたはその他のデータのモジュールであってよい。コンピュータの記憶媒体の例は、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、その他の種類のRAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくはその他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくはその他の光ストレージ、カセットテープ、磁気テープ/磁気ディスクストレージもしくはその他の磁気記憶デバイス、または、コンピューティングデバイスによってアクセス可能な情報を記憶するために使用され得る任意の他の非伝送媒体を含むものの、これらには限定されない。このテキストの定義に従い、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号および搬送波のような一時的な媒体を含まない。
【0132】
「含む」、「備える」といった用語、またはそれらの任意の他の変形形態は、非排他的な意味で「含む」ことを包含することが意図されており、これにより、一連の要素を含む処理、方法、商品、またはデバイスがこれらの要素を含むのみでなく、明示的に挙げられてはいないその他の要素もまた含むこと、または、その処理、方法、商品、またはデバイスの固有の要素もさらに含むことにさらに留意すべきである。さらなる限定が無い場合、「…を含む」といった表現によって定義される要素は、その要素を含む処理、方法、商品、またはデバイスにおいて、追加的な同一の要素の存在を排除するものではない。
【0133】
当業者であれば、本開示の実施形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供されてよいことを理解するはずである。従って、本開示は、純粋なハードウェアの実施形態として、純粋なソフトウェアの実施形態として、または、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせる実施形態として実装されてよい。さらに、本開示は、コンピュータ利用可能なプログラムコードをその中に含む、1または複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光学メモリ、および同様のものを含むが、これらには限定されない)に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を採用してよい。
[項目1]
ウェアラブルデバイスを結び付けるための方法であって、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記ウェアラブルデバイスと端末との間に確立された接続に基づいて前記ウェアラブルデバイスのデバイス情報を前記端末へ提供する段階であって、前記デバイス情報はデバイス識別情報を含む、提供する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、サーバからデバイス証明書を受信する段階であって、前記デバイス証明書は、前記デバイス識別情報に基づいて前記サーバにより生成され、前記デバイス証明書は、前記ウェアラブルデバイスと関連付けられたユーザアカウントに対応する、受信する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスに記憶する段階であって、前記デバイス証明書は、前記ウェアラブルデバイスが前記ユーザアカウントを使用して支払操作を実行することを可能にし、前記支払操作は、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間に前記確立された接続が検出されない場合、前記ウェアラブルデバイスにより実行され得る、記憶する段階と、
を備え、
前記支払操作は、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記デバイス証明書に基づいて取引証明書を生成する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記取引証明書を支払先デバイスへ提供する段階と
を有する、方法。
[項目2]
前記ウェアラブルデバイスのデバイス情報を端末へ提供する段階は、前記端末がスキャンするための、前記デバイス情報を含む2次元コードを前記ウェアラブルデバイスの画面に表示する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目3]
サーバからデバイス証明書を受信する段階は、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間の前記接続を介して前記サーバから前記デバイス証明書を受信する段階を有する、項目1または項目2に記載の方法。
[項目4]
前記ウェアラブルデバイスにより、認証要求を前記サーバへ送信する段階であって、前記認証要求は前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス識別情報を含む、送信する段階をさらに備える、項目1から項目3のいずれか1項に記載の方法。
[項目5]
サーバからデバイス証明書を受信する段階は、前記サーバから前記デバイス証明書およびセキュリティ証明書を受信する段階であって、前記セキュリティ証明書は、前記支払操作の間に前記デバイス証明書の検証を実行するために使用される、受信する段階を有する、項目1から項目4のいずれか1項に記載の方法。
[項目6]
前記ウェアラブルデバイスにより、伝送の間に前記デバイス証明書を暗号化するために使用されるデバイス側キーおよびサーバ側キーを生成する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記デバイス側キーを前記ウェアラブルデバイスに記憶する段階であって、前記デバイス側キーは、前記サーバ側キーと同一であるか、または、前記サーバ側キーに基づいている、記憶する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記サーバ側キーを前記サーバへ伝送する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記デバイス側キーを使用して、前記サーバから受信した前記デバイス証明書を復号化することによって復号化されたデバイス証明書を生成する段階であって、前記サーバからの前記デバイス証明書は、前記サーバ側キーを使用して前記サーバにより暗号化される、生成する段階と
をさらに備える、項目1から項目5のいずれか1項に記載の方法。
[項目7]
前記デバイス証明書を記憶する前記段階は、
前記ウェアラブルデバイスにより、暗号化アルゴリズムを使用して前記デバイス証明書を暗号化し、暗号化テキストを作成する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記暗号化テキストを前記ウェアラブルデバイスに記憶する段階と
を有する、項目1から項目6のいずれか1項に記載の方法。
[項目8]
ウェアラブルデバイスを結び付けるための方法であって、
サーバにより、端末を介して前記ウェアラブルデバイスから結び付け要求を受信する段階であって、前記結び付け要求は、前記ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報および前記ウェアラブルデバイスに関連付けられたユーザアカウント情報を含む、受信する段階と、
前記サーバにより、前記デバイス識別情報に基づいて前記ウェアラブルデバイスのデバイス証明書を生成する段階であって、前記デバイス証明書は、前記ウェアラブルデバイスに関連付けられたユーザアカウントに対応する、生成する段階と、
前記サーバにより、前記デバイス証明書と前記ウェアラブルデバイスに関連付けられた前記ユーザアカウントとの間の関係を記憶する段階と、
前記サーバにより、前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階であって、前記デバイス証明書は、前記ユーザアカウントを使用して前記ウェアラブルデバイスが支払操作を実行することを可能にし、前記支払操作は、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間に確立された接続が検出されない場合、前記ウェアラブルデバイスにより実行され得る、提供する段階と
を備える方法。
[項目9]
前記デバイス証明書を提供する前記段階は、前記端末を介して前記ウェアラブルデバイスへ前記デバイス証明書を送信する段階を有する、項目8に記載の方法。
[項目10]
前記方法は、前記ウェアラブルデバイスにより、前記サーバへ送信されるサーバ側キーを生成する段階をさらに備え、
前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する前記段階は、
前記サーバ側キーを使用して前記デバイス証明書を暗号化する段階と、
前記端末を介して、前記暗号化されたデバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ送信する段階と
を有する、項目9に記載の方法。
[項目11]
前記方法は、前記サーバにより、前記ウェアラブルデバイスが送信した認証要求を受信する段階であって、前記認証要求は、前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス識別情報を含む、受信する段階をさらに備え、
前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階は、前記認証要求に対する応答を前記ウェアラブルデバイスへ返す段階であって、前記応答は前記デバイス証明書を含む、返す段階を有する、項目8に記載の方法。
[項目12]
前記認証要求は、前記ウェアラブルデバイスによって生成されたサーバ側キーをさらに含み、前記デバイス証明書は、前記サーバ側キーを使用して暗号化される、項目11に記載の方法。
[項目13]
前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階は、セキュリティ証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供する段階であって、前記セキュリティ証明書は、前記支払操作の間に前記デバイス証明書に検証を実行するために使用される、提供する段階をさらに有する、項目8から項目12のいずれか1項に記載の方法。
[項目14]
ウェアラブルデバイスを結び付けるための方法であって、
端末により、ウェアラブルデバイスと前記端末との間の接続を確立する段階と、
前記端末により、前記ウェアラブルデバイスのデバイス情報を取得する段階であって、前記デバイス情報は前記ウェアラブルデバイスのデバイス識別情報を含む、取得する段階と、
前記端末により、結び付け要求をサーバへ送信する段階であって、前記結び付け要求は、前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス識別情報およびユーザアカウント情報を含み、前記結び付け要求は、前記サーバが前記ウェアラブルデバイスに関連付けられたユーザアカウントに対応するデバイス証明書を生成すること、および前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ提供することを可能にする、送信する段階と、
前記端末により、前記確立された接続を使用して、前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ伝送する段階であって、前記デバイス証明書は、前記ウェアラブルデバイスが、前記ユーザアカウントを使用して支払操作を実行することを可能にし、前記支払操作は、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間に前記確立された接続が検出されない場合、前記ウェアラブルデバイスにより実行され得る、伝送する段階と
を備える方法。
[項目15]
前記端末により、前記サーバが提供した前記デバイス証明書を受信する段階と、
前記端末により、前記確立された接続を使用して前記デバイス証明書を前記ウェアラブルデバイスへ転送する段階と
をさらに備える、項目14に記載の方法。
[項目16]
前記端末により、前記確立された接続を使用して前記ウェアラブルデバイスからサーバ側キーを受信する段階であって、前記サーバ側キーは、前記ウェアラブルデバイスに対する前記デバイス証明書を暗号化するために前記サーバによって使用される、受信する段階をさらに備える、項目14または項目15に記載の方法。
[項目17]
前記ウェアラブルデバイスのデバイス情報を取得する前記段階は、
前記端末により、前記ウェアラブルデバイスの画面に表示される2次元コードをスキャンする段階と、
前記端末により、前記スキャンされた2次元コードから前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス情報を取得する段階と
を有する、項目14から項目16のいずれか1項に記載の方法。
[項目18]
電子決済を容易にするための方法であって、
ウェアラブルデバイスにより、端末から、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間に確立された接続に基づいて、前記ウェアラブルデバイスに関連付けられたユーザアカウントに対応するデバイス証明書を受信する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記ウェアラブルデバイスに関連付けられた前記ユーザアカウントに対して記憶されたデバイス証明書に従って取引証明書を生成する段階であって、前記取引証明書は、前記ウェアラブルデバイスと前記端末との間に前記確立された接続が検出されない場合、前記ウェアラブルデバイスにより生成され得る、生成する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記取引証明書を支払先デバイスへ提供する段階であって、前記取引証明書は、前記支払先デバイスが、前記デバイス証明書に対応する前記ユーザアカウントを使用して支払を処理するためのサーバへ前記取引証明書をアップロードすることを可能にする、提供する段階と
を備える方法。
[項目19]
前記記憶されたデバイス証明書は、暗号化アルゴリズムを使用して前記デバイス証明書を暗号化することにより作成されたデバイス証明書暗号化テキストであり、
取引証明書を生成する段階は、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記デバイス証明書暗号化テキストを読み取る段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、復号化アルゴリズムに基づいて前記デバイス証明書暗号化テキストを復号化する段階と、
前記ウェアラブルデバイスにより、前記復号化されたデバイス証明書暗号化テキストから得られた前記デバイス証明書に従って前記取引証明書を生成する段階と
を有する、項目18に記載の方法。
[項目20]
前記ウェアラブルデバイスは、前記ユーザアカウントに対応するセキュリティ証明書をさらに記憶し、
取引証明書を生成する前記段階は、
検証情報を伝える取引証明書を証明書生成アルゴリズムを使用して生成する段階であって、前記取引証明書は、前記デバイス証明書および前記セキュリティ証明書に基づくものであり、前記証明書生成アルゴリズムは、前記取引証明書から前記デバイス証明書および前記セキュリティ証明書を検索するために前記サーバによって採用される証明書復元アルゴリズムに対応する、生成する段階を有する、項目18または項目19に記載の方法。
[項目21]
前記取引証明書は、2次元コードまたはバーコードを含む、項目18から項目20のいずれか1項に記載の方法。
[項目22]
電子決済を容易にするための方法であって、
サーバにより、支払先デバイスが送信した支払回収要求を受信する段階であって、前記支払回収要求は、ウェアラブルデバイスによって生成された取引証明書および支払総額情報を含み、前記取引証明書は、前記ウェアラブルデバイスと端末との間に利用可能な接続が検出されない場合、前記ウェアラブルデバイスにより生成され得る、受信する段階と、
前記サーバにより、前記ウェアラブルデバイスのデバイス証明書を前記取引証明書から復元する段階と、
前記サーバにより、前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス証明書と前記サーバによって記憶されるユーザアカウントとの間の関係に基づいて、前記デバイス証明書に対応する前記ユーザアカウントを使用して前記支払総額情報に従い支払を処理する段階と
を備える方法。
[項目23]
前記ウェアラブルデバイスのデバイス証明書を前記取引証明書から復元する前記段階は、
前記取引証明書に証明書復元アルゴリズムを実行することにより前記ウェアラブルデバイスの前記デバイス証明書およびセキュリティ証明書を得る段階であって、前記証明書復元アルゴリズムは、前記取引証明書を生成するために前記ウェアラブルデバイスによって使用される証明書生成アルゴリズムに対応する、得る段階をさらに有し、
前記支払を処理する前記段階は、前記セキュリティ証明書を使用して前記取引証明書に検証を実行する段階、および、前記検証が成功した場合に、前記デバイス証明書に対応する前記ユーザアカウントを支払人として使用して前記支払総額情報に従い支払操作を実行する段階をさらに有する、項目22に記載の方法。
[項目24]
支払が成功したかどうかを示す結果を前記支払先デバイスへ返す段階をさらに備える、項目22または項目23に記載の方法。
[項目25]
電子決済を容易にするための方法であって、
支払先デバイスにより、ウェアラブルデバイスの取引証明書を取得する段階であって、前記取引証明書は、前記ウェアラブルデバイスに関連付けられたユーザアカウントに対応するデバイス証明書に従って前記ウェアラブルデバイスによって生成され、前記取引証明書は、前記ウェアラブルデバイスと端末との間に利用可能な接続が検出されない場合、前記ウェアラブルデバイスにより生成され得る、取得する段階と、
前記支払先デバイスにより、支払回収要求をサーバへ送信する段階であって、前記支払回収要求は前記ウェアラブルデバイスの前記取引証明書および支払総額情報を含み、前記支払回収要求は、前記サーバが、前記取引証明書から前記デバイス証明書を復元すること、および前記デバイス証明書に対応する前記ユーザアカウントを使用して前記支払総額情報に従い支払操作を実行することを可能にするように構成される、送信する段階と
を備える方法。
[項目26]
支払が成功したかどうかを示す、前記サーバが返す結果を、前記支払先デバイスにより受信する段階をさらに備える、項目25に記載の方法。