(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ハロアリール化合物を製造するステップ、及びジハロジアリールスルホンを製造するために前記ハロアリール化合物を使用するステップを含む、ジハロジアリールスルホンを製造するための方法であって、前記ハロアリール化合物をスルホン化するステップを含み、ハロアリール化合物は、
式:
X−Ar (I)
[式中、Xは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択されるハロゲンであり、Arは、式:
(式中、Rは、水素、ハロゲン、アルキル、及びアリールから独立して選択される、1個以上の基を表す)
のアリール部分である]
に従い、
ジハロジアリールスルホンは、式(IIIa):
X−Ar’−SO
2−Ar’’−X’ (IIIa)
[式中:
X及びX’は、両方とも塩素であり、
Ar’及びAr’’は、同じであり、両方とも式:
(式中、Rは上に定義されたとおりである)
の基である]
に従い、
前記ハロアリール化合物を製造するステップは、
a)式(IIIa):
X−Ar’−SO
2−Ar’’−X’ (IIIa)
(式中:X、X’Ar’及びAr’’は上に定義されたとおりである)
のジハロジアリールスルホン及びその異性体の混合物[混合物(M)]を硫酸と接触させて、式(V):
X−Ar’−SO
3H (V)
(式中、Xは、化合物(I)で定義されたとおりであり、Ar’は、上に定義されたとおりである)
を有する、ハロアリールスルホン酸及びその異性体の混合物[混合物(M1)]を提供するステップと、
b)
ステップa)で得られた混合物(M1)を水の存在下で反応させて、ハロアリール化合物を提供するステップと
を含む、方法において、
a’)ハロアリール化合物X−Ar(I)(ここで、Arは、式:
のアリール部分であり、X及びRは、上に定義されたとおりである)をスルホン化して、式(V):
X−Ar’−SO
3H (V)
[式中、Xは、上に定義されたとおりであり、Ar’は、式:
(式中、Rは、上に定義されたとおりである)
のアリール部分である]
のハロアリールスルホン酸及びその異性体の混合物(M1)を提供するステップと、
b’)
ステップa’)で得られた混合物(M1)を、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)と反応させて、式(IIIa):
X−Ar’−SO
2−Ar’’−X’ (IIIa)
[式中、X及びX’は、上に定義されたとおりであり、Ar’ 及びAr’’は、同じであり、両方とも式:
(式中、Rは、上に定義されたとおりである)
の基である]
に従うジハロジアリールスルホン及びその異性体の混合物(M)を提供するステップと、
c’)
ステップb’)で得られた混合物(M)から4,4’−ジハロジアリールスルホンを単離するステップと、
d’)ステップc’)で4,4’−ジハロジアリールスルホンを単離した残りの混合物(M2)
を
a’’)硫酸と接触させて、式(V):
X−Ar’−SO3H (V)
(式中、Xは、化合物(I)で定義されたとおりであり、Ar’は、上に定義されたとおりである)
を有する、ハロアリールスルホン酸及びその異性体の混合物[混合物(M1)]を提供するステップ、及び
b’’)ステップa’’)で得られた混合物(M1)を水の存在下で反応させて、ハロアリール化合物を提供するステップ
にかけて、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)を得るステップと、
e’)
ステップd’)で得られたハロアリール化合物X−Ar(I)を、ステップa’)又はステップb’)にリサイクルさせるステップと
を含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、
a)ジハロジアリールスルホン異性体の混合物[混合物(M)]を硫酸と接触させて、ハロアリールスルホン酸異性体の混合物[混合物(M1)]を提供する工程と、
b)混合物(M1)を水の存在下で反応させて、ハロアリール化合物を提供するステップと
を含む、ハロアリール化合物を製造する方法に関する。
【0015】
出発物質として使用される混合物(M)を得るために、当技術分野で知られたいずれの方法に従うこともできる。さらに、混合物(M)はまた、アリール部分、もしくはアリール部分上のハロゲン原子のいずれか、または両方が、互いに異なることもあり得るジハロジアリールスルホン異性体の混合物であってもよい。このような混合物が用いられる場合、本発明の方法は、ハロアリール化合物の混合物を提供し、これは、その後の分離工程にかけられてもよい。混合物(M)はまた、この方法を妨害しない他の成分、例えば、残留ハロアリール化合物、残留金属塩および微量不純物を含有してもよく;したがって、本明細書において、「ジハロジアリールスルホン異性体の混合物(複数可)」の表現は、「ジハロジアリールスルホン異性体を含有する混合物(複数可)」を意味することも意図される。
【0016】
好ましい実施形態によれば、本発明の方法は、式(I):
X−Ar (I)
[式中、Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択されるハロゲンであり、Arは、式(II):
(式中、Rは、水素、ハロゲン、アルキル、アリール、エーテル、チオエーテル、カルボン酸、アミンおよび第四級アンモニウムから独立して選択される1個以上の基を表す)
のアリール部分である]
のハロアリール化合物を製造する方法であって、
a)式(III):
X−[Ar’−SO
2−Ar’’]−[Ar’’’]
n−[Ar’−SO
2−Ar’’]
m−X’ (III)
[式中:
nおよびmは、独立して0、1、2、3または4であり;
XおよびX’は、互いに等しいかまたは異なり、独立してハロゲン、好ましくは塩素であり、
Ar’、Ar’’およびAr’’’は、互いに同じであっても、異なっていてもよく、式(IV):
(式中、Rは、上に定義されたとおりである)
のアリール部分を表す]
のジハロアリールスルホン異性体の混合物(M)を硫酸と接触させて、式(V):
X−Ar−SO
3H (V)
(式中、XおよびArは、化合物(I)で定義されたとおりである)
のハロアリールスルホン酸異性体の混合物(M1)を提供する工程と、
b)混合物(M1)を水の存在下で反応させる工程と
を含む方法である。
【0017】
本明細書において:
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択されるハロゲンであり;
「アルキル」は、1〜10個の炭素原子または環式炭化水素基を好ましくは有し、好ましくは3〜10個の炭素原子を有する、飽和直鎖または分岐炭化水素鎖であり;
「アリール」は、N、OおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子を場合によって有する、芳香族基、好ましくは、C
5〜C
10芳香族基であり;
「エーテル」は、アルキルが上に定義されたとおりであるアルキルオキシ鎖であり;
「チオエーテル」は、アルキルが上に定義されたとおりであるアルキルチオ鎖であり;
「カルボン酸」は、−CO
2H基またはカルボキシルアルキレンラジカルであり、ここで、アルキレンは、好ましくは1〜10個の炭素原子を有する、直鎖または分岐炭化水素鎖であり;
「アミン」は、式−(R
1)
p−NH
2、式−(R
1)
p−NHR
2、式−(R
1)−N(R
2)
2(式中、R
1およびR
2は、互いに独立して、好ましくは1〜10個の炭素原子、または上に定義されたとおりのアリール基を有する、直鎖または分岐炭化水素鎖であり、pは、0または1である)の第一級、第二級または第三級アミンであり;
「第四級アンモニウム」は、式−(R
1)p−N(R
2)
3(+)(式中、R
1、およびR
2ならびにpは、上に定義されたとおりである)の第四級アンモニウム塩である。
【0018】
上の式において、Xは、好ましくは塩素であるが、一方でRは、好ましくは水素およびハロゲンから選択され;より好ましくは、Xは塩素であり、Rは水素である。
【0019】
より好ましくは、本発明の方法は、上に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)(ここで、Arは、式:
の基である)
を製造する方法であって、n=m=0であり、Ar’およびAr’’が同じであり、かつそれらは両方とも式:
の基である、上に定義されたとりの式(III)のジハロジアリールスルホン異性体の混合物(M)から出発し、XおよびRは、上に定義されている方法である。より好ましくは、Xは塩素であり、Rは水素であり、それにより、クロロベンゼンを得る。
【0020】
この好ましい方法において、混合物(M)は、典型的には4,4’−、2,4’−および3,4’−ジハロジアリールスルホンの混合物であり;クロロベンゼンの製造のためには、混合物(M)は、4,4’−、2,4’−および3,4’−ジクロロジフェニルスルホンの混合物であり、これは、例えば、米国特許第4,983,773号明細書によって、および米国特許第3,855,312号明細書によって調製され得る。
【0021】
典型的には、ステップa)は、高温、典型的には200〜260℃、好ましくは230〜260℃で過剰の濃硫酸(H
2SO
4)によって行われる。本明細書において、「濃H
2SO
4」という表現は、少なくとも85重量%、好ましくは85〜98重量%、より好ましくは89〜95重量%、最も好ましくは90〜93重量%の範囲の濃度を有するH
2SO
4の水溶液を意味する。ステップa)の滞留時間は、2分間〜2時間、好ましくは5分間〜1時間である。濃硫酸と混合物(M)との混合は、硫酸を混合物(M)に添加することによってか、またはより好ましくは、混合物(M)を硫酸に添加することによって行うことができる。
【0022】
硫酸と混合物(M)とのモル比は、典型的には3〜15、好ましくは4〜10、より好ましくは5〜8の範囲である。
【0023】
ステップa)は、形成されてしまうことがあるあらゆるハロアリール化合物の除去を助けるために窒素または過熱スチームの低流下で都合よく行うことができる。本明細書において、「過熱スチーム」という表現は、脱イオン水を100〜260℃の温度に過熱することによって生成したスチームを意味する。例えば、腐食防止剤、pH調整剤などの工業スチーム生産で使用される添加剤が、スチームに添加され得る。好ましくは、ステップa)またはステップb)で用いられるスチームは、添加剤を含有せず;「低流」という表現は、8〜100mL/モル(M)分(ここで、mLは1気圧、0℃での気体のmLを意味する)、好ましくは約50mL/モル(M)分の範囲の窒素流量、および典型的には0.010〜0.100g/モル(M)分の範囲、好ましくは0.025〜0.050g/モル(M)分の範囲の過熱スチーム流を意味する。
【0024】
ステップa)はまた、可溶性または非可溶性酸触媒の存在下で都合よく行うことができる。可溶性酸触媒の例は、塩酸、リン酸およびトリフルオロメタンスルホン酸であるが、一方で不均一系触媒の例は、ゼオライトおよび硫酸化ジルコニアである。
【0025】
さらに、ステップa)は、混合物(M1)の混合物(M)への逆反応を制限するために、アルカリ金属塩の存在下で都合よく行うことができる。適切なアルカリ金属塩の例は、硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルホン酸ナトリウムであり;硫酸ナトリウムが好ましい。ステップaにおける硫酸中に存在する塩の濃度は、硫酸の重量によって0.1〜10,000ppmの範囲であり得る。
【0026】
硫酸の濃度、硫酸と混合物(M)とのモル比および反応温度に依存して、ステップa)は、数分間でまたは数時間で行われ得る。例えば、ステップa)が、91〜95%H
2SO
4によって260℃で4,4’−、2,4’−および3,4’−ジクロロジフェニルスルホンで、酸と混合物(M)とのモル比が6で行われる場合、混合物(M1)への85%超の転化が10〜50分間で達成される。
【0027】
ステップb)は、通常は高温で加水分解によって行われ;典型的には、ステップb)は、過熱スチームをステップa)からの反応混合物中に、ステップa)で場合によって用いられるものよりも高い流量で注入することによって行われる。ステップb)において、過熱スチームは、典型的には1.0〜10.0g/モル(M)分の範囲の流量で注入され;好ましくは、流量は、2.0〜8.0g/モル(M)分、最も好ましくは2.5〜4.0g/モル(M)分の範囲である。
【0028】
スチームの注入は、反応混合物との適切な接触を確保するように行われる。典型的には、反応容器の底部でスチームを注入するために、スパージング管またはディップ管が用いられる。
【0029】
ステップb)は、典型的には170〜260℃、より好ましくは200〜250℃、最も好ましくは225〜245℃で操作される。ステップb)が行われる温度は、ステップa)が行われる温度と同じかまたは異なることができる。
【0030】
ステップb)は、典型的には30分間〜30時間、好ましくは1〜15時間、より好ましくは2〜10時間行われる。
【0031】
ステップa)およびステップb)は、同時にまたは続いてのいずれかで行うことができる。それらが続いて行われる場合、それらは、典型的には「ワンポット(one−pot)」で、すなわち、混合物(M1)を分離することなく行われ、ステップa)からステップb)への移行は、混合物(M1)が入っている反応容器中に過熱スチームの注入を開始するか、またはその流れを増加させ、必要に応じて、ステップb)の反応温度を調整することによって行われる。
【0032】
混合物(M)が、切断することが最も難しい、少量の3,4’−ジハロジアリールスルホンを含有する場合、ステップa)の条件は、4,4’−および2,4’−異性体の80%超を転化し、反応されていない3,4’−異性体を残すように調整され得る。これらの条件は、より短い滞留時間、より低いH
2SO
4濃度ならびに過剰のおよび/またはより低い温度を含むことができる。それにより得られた混合物(M1)は、200℃より低い温度でステップb)にかけることができ、これは、o−およびp−ハロアリールスルホン酸(IV)を対応するハロアリールスルホン酸に転化させる。このステップのより低い温度は、生産コストの節約を可能にし;特に、それは、装置、特に構造の材料の選択の簡素化を可能にする。装置に関する限り、それは、厳しい条件に耐えるように選択されなければならず、特にそれは、高温、高圧および腐食に耐性でなければならない。上で説明した反応条件に適合する構造の適切な材料の例は、ガラス、例えば、Pfaudler(登録商標)ガラスUltra−Glas(商標)6500、Pfaudler(登録商標)ガラスGlasteel(登録商標)9100、Pfaudeler(登録商標)ガラスNucerite7200、金属ケイ素の減少した含有量(好ましくは12重量%未満)を有する炭化ケイ素、例えば、Hexoloy(登録商標)炭化ケイ素、フェノール化合物を含浸させた、または含浸なしのグラファイト、例えば、Graphilor(登録商標)XBSグラファイトおよびGraphilor(登録商標)XCグラファイト、タンタル、パーフルオロ化ポリマー、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)およびテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレン(PFA)とのコポリマーである。気相において、ジルコニウムを用いることもできる。
【0033】
本発明の方法によって製造される式(I)のハロアリール化合物は、上の式(III)のジハロジアリールスルホン、または他のジハロジアリールスルホン化合物の製造に都合よく再生利用することができる。ハロアリール化合物は、一般に良好な純度である。主たる不純物は、酸、例えば、二酸化硫黄、硫酸およびハロアリールスルホン酸である。これらの不純物は、苛性溶液による処理によって除去され得る。他の非酸性不純物は、通常は同伴ジハロジアリールスルホン異性体(M)およびそれらの熱分解生成物である。必要に応じて、式(I)のハロアリール化合物は、いずれの不純物も除去するために使用前に精製され得;精製は、例えば、苛性酸溶液による処理、続いて、蒸留によって行うことができる。
【0034】
方法の最後において、硫酸は、典型的には水、および非常に低レベルの有機化合物を含有する。硫酸は、都合よくはステップa)にリサイクルさせることができる。硫酸のリサイクルは、方法がガラス裏張り反応器中で行われる場合、特に有利であり;事実、リサイクルされる硫酸は、ガラスのさらなる溶解/腐食を防止するいくらかのケイ酸を含有する。硫酸のリサイクルは、一般に濃縮ステップを必要とし、ここで、濃縮は、70〜85%から、ステップa)について必要とされる濃度に増加させる。濃縮ステップは、大気圧下または真空下で余分の水を蒸留除去することによって行うことができる。ステップa)の硫酸の濃度が91%である場合、リサイクルは、単に硫酸を大気圧下で260℃に加熱することによって行われる。
【0035】
したがって、本発明はさらに、上に定義されたとおりのステップa)およびステップb)を含む方法によって製造されたハロアリール化合物の使用を含む、ジハロジフェニルスルホンの製造方法に関する。ジハロジアリールスルホンの例は、式(III):
X−[Ar’−SO
2−Ar’’]−[Ar’’’]
n−[Ar’−SO
2−Ar’’]
m−X’
(III)
(式中、X、X’、Ar’、Ar’’、Ar’’’、nおよびmは、上に定義されたとおりである)
のものである。
【0036】
好ましい実施形態によれば、式(III)において、XおよびX’は、両方とも塩素であり、かつAr’およびAr’’は、両方とも式:
(式中、Rは、上に定義されたとおりで、好ましくは水素であり、nおよびmは、両方とも0である)
の基である。これらの化合物は、以下の式:
X−Ar’−SO
2−Ar’’−X’ (IIIa)
[式中、XおよびX’は、上に定義されたとおりであり、Ar’およびAr’’は、式:
(式中、Rは、上に定義されたとおりである)
のアリール部分である]
によって表される、ジハロジアリールスルホン(IIIa)と以下で称される。
【0037】
特に好ましいジハロジアリールスルホン(IIIa)は、4,4’−ジクロロフェニルスルホンである。
【0038】
ジハロジアリールスルホン(IIIa)の製造は、以下のステップ:
a’)ハロアリール化合物X−Ar(I)(ここで、Arは、式:
のアリール部分であり、ここで、XおよびRは、上に定義されたとおりである)
をスルホン化して、式(V):
X−Ar−SO
3H (V)
[式中、Xは、上に定義されたとおりであり、Arは、式:
(式中、Rは、上に定義されたとおりである)
のアリール部分である]
のハロアリールスルホン酸異性体の混合物(M1)を提供するステップと、
b’)混合物(M1)を、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)と反応させるステップと、
c’)混合物(M)から4,4’−ジハロジアリールスルホン異性体を単離するステップと、
d’)混合物(M)を上に定義されたとおりのステップa)およびステップb)にかけて、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)を得るステップと、
e’)ハロアリール化合物X−Ar(I)をステップa’)またはステップb’)にリサイクルさせるステップと
を含む方法によって行うことができる。
【0039】
ステップa’)およびステップb’)は、ジハロジアリールスルホンの調製のための任意の既知のスルホン化およびスルホニル化によって行うことができる。例えば、ステップa’)は、上に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)をSO
3で、40〜85℃の温度で処理することによって行うことができ、ステップb’)は、200〜250℃の範囲の温度で行うことができる。
【0040】
代替として、ジハロジアリールスルホン(IIIa)の製造は、以下のステップ:
a’)ハロアリール化合物X−Ar(I)(ここで、Arは、式:
のアリール部分であり、ここで、XおよびRは、上に定義されたとおりである)
をクロロスルホン化して、式(VI):
X−Ar−SO
2Cl (VI)
[式中、Xは、上に定義されたとおりであり、Arは、式:
(式中、Rは、上に定義されたとおりである)
のアリール部分である]
のハロアリールスルホニルクロリドの混合物(M1’)を提供するステップと、
b’)混合物(M1’)を、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)と反応させて、上に定義されたとおりの式(IIIa)に従うジハロジアリールスルホン異性体の混合物(M)を提供するステップと、
c’)混合物(M)から4,4’−ジハロジアリールスルホン異性体を単離するステップと、
d’)混合物(M)を上に定義されたとおりのステップa)およびステップb)にかけて、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)を得るステップと、
e’)ハロアリール化合物X−Ar(I)をステップa’)およびステップb’)にリサイクルさせるステップと
を含む方法によって行うことができる。
【0041】
ステップa’)は、クロロスルホン酸によって0〜50℃の範囲の温度で行うことができるが、ステップb’)は、AlCl
3またはFeCl
3の存在下で120〜190℃の温度で行うことができる。
【0042】
代替として、ジハロジアリールスルホン(IIIa)の製造は、以下のステップ:
a’)三酸化硫黄とジアルキルスルフェートとの複合体を、ハロアリール化合物X−Ar(I)(ここで、Arは、式:
のアリール部分であり、ここで、XおよびRは、上に定義されたとおりである)と反応させて、上に定義されたとおりの式(IIIa)に従うジハロジアリールスルホン異性体の混合物(M)を提供するステップと、
b’)混合物(M)から4,4’−ジハロジアリールスルホン異性体を単離するステップと、
d’)混合物(M)を上に定義されたとおりのステップa)およびステップb)にかけて、上のステップa’)に定義されたとおりのハロアリール化合物X−Ar(I)を得るステップと、
c’)ハロアリール化合物X−Ar(I)をステップa’)にリサイクルさせるステップと
を含む方法によって、行うことができる。
【0043】
ステップa’)は、硫酸ジメチルによって0〜80℃の範囲の温度で、または硫酸ジエチルと−10〜20℃の範囲の温度で行うことができる。
【0044】
ジハロジアリールスルホンの製造のための他の代わりの製造方法は、米国仮出願第61/476413号明細書および米国仮出願第61/476419号明細書に開示されている。
【0045】
参照により本明細書に組み込まれるいずれかの特許、特許出願、および刊行物の開示が、それが用語を不明瞭にさせる程度に本出願の記載と矛盾する場合は、本記載が優先するものとする。
【0046】
本発明は、以下に非限定的な実施例によってより詳細に例証される。
【実施例】
【0047】
試薬
以下の試薬を実施例を行うために使用した:
ジハロジアリールスルホン(III)の混合物:米国特許第3,855,312号明細書に従う粗反応混合物のモノクロロベンゼン中結晶化におけるジクロロジフェニルスルホン異性体副生成物の混合物;
クロロベンゼンスルホン酸、ジクロロジフェニルスルホン、H
2SO
4およびMCBの混合物は、Cerfontain et al.Recueil,1968,V87,P873−887に従ってMCBと三酸化硫黄との反応によって得た;
硫酸は、JTBakerから購入した、分析グレード、95〜98重量%;
硫酸ナトリウム、Aldrich、ACS試薬、≧99.0%、粉末、受け入れたまま使用;
塩化メチレン(HPLCグレード)、エタノール(無水、200プルーフ)、トリエチルオルトアセテート(97%)、ジフェニルスルホキシド(96%)は、Aldrichから購入し、受け入れたまま使用した。
【0048】
分析方法
誘導体化溶液は、
・810.00g、塩化メチレン、CH
2Cl
2、
・134.00g、トリエチルオルトアセテート(エステル化剤)、
・20.0000g、エタノール200プルーフ(エステル化を補助する)、
・4.0000g、ジフェニルスルホキシド(内部標準)
を混合することによって調製した。
【0049】
0.1500gの試料を10mLの誘導体化溶液で処理することによって、GCにより分析する各試料を誘導体化した。使用した試料および溶液の重量は、内部標準としてジフェニルスルホキシドを用いて定量分析のために用いた。硫酸は、硫酸ジエチルに、クロロベンゼンスルホン酸は、エチルクロロベンゼンスルホネートに誘導体化する。
【0050】
ガスクロマトグラフ分析は、HPカラム:HP−5、15m×0.25mm直径、0.25ミクロンフィルム厚を用いて、Agilent HP6890ガスクロマトグラフで行い、実験条件は、
注入器温度 290℃、
検出器温度(FID) 300℃、
オーブンランプ:35℃、1分保持、次いで、15℃/分で325℃に、325℃で10分保持、
スプリット比:60:1、
注入量:1μL
担体ガス流(ヘリウム):1mL/分
であった。
【0051】
異なる被分析物についてのGC 保持時間は、以下である:
【0052】
実施例の簡単な説明
実施例1から実施例6までは、本発明によるステップa)の実施例であり、異なる条件下でジクロロジフェニルスルホン異性体の相対反応性を示し、高い量の3,4’−ジクロロジフェニルスルホンを含む混合物は、より厳しい反応条件を必要とすることを示す。窒素流の正の影響は、実施例1および実施例2に示す。
【0053】
実施例7から実施例9までは、未使用H
2SO
4を用いて本発明による方法(ステップa)+ステップb))を実証する。
【0054】
実施例10は、Na
2SO
4を酸に添加する場合のモノクロロベンゼン(MCB)純度の改善を示す。
【0055】
実施例11は、第2のステップがより低い温度で操作される、本発明による方法を実証する。
【0056】
実施例12は、H
2SO
4のリサイクルを実証する。
【0057】
実施例13および実施例14は、そのようにして生成したモノクロロベンゼンをジクロロジフェニルスルホンの製造に使用することができることを示す。
【0058】
実施例1;95%H
2SO
4、6モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃、スチーム注入なし、窒素流なし
ガラス製機械式撹拌機、熱電対(ガラスウェル中)、スチームまたは窒素注入口用のガラス製フリット、加熱添加漏斗、ならびに還流冷却器および1リットルの収集フラスコに接続したVigreuxカラムを備えた五つ口の500mL反応フラスコに、366.32gの96.5重量%H
2SO
4(3.57モル)および98gの水を導入した。最終濃度は、95重量%であった。この酸を260℃に加熱した。
【0059】
ジクロロジフェニルスルホン異性体の混合物(0.60モル、49%4,4’−異性体、30%2,4’−異性体、21%3,4’−異性体)172.84gを、添加漏斗に加え、200℃に加熱した。
【0060】
反応フラスコ中の酸が260℃に到達したとき、酸に溶融した異性体の混合物を1分で添加した。この反応混合物を260℃で20分保持した。反応の最後に、DCDPS異性体の異なる転化をGCにより測定した。新たなDCDPS異性体(3,3’−DCDPS)が反応の間に形成され、転化を制限することがわかった。詳細は表1にある。
【0061】
実施例2:95%H
2SO
4、6モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃、スチーム注入なし、窒素流あり
以下の変更:
・H
2SO
495%:366.56g、3.55モル、
・DCDPS異性体混合物:172.62g、0.60モル、
・反応は、窒素流(30mL/分)とともに260℃で20分間行った。
以外は、実施例1の場合と同じ手順に従った。
【0062】
反応の最後に、DCDPS異性体の異なる転化をGCにより測定した。詳細は表1にある。
【0063】
実施例3:91%H
2SO
4、6モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃、スチーム注入なし、
以下の変更:
・H
2SO
491%:2581.34g、23.95モル、
・DCDPS異性体混合物:1149.0g、4.00モル、
・反応は、窒素流(30mL/分)とともに260℃で20分間行った
以外は、実施例1の場合と同じ手順に従った。
【0064】
反応の最後に、DCDPS異性体の異なる転化をGCにより測定した。詳細は表1にある。
【0065】
実施例4:91%H
2SO
4、3モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃、スチーム注入なし
以下の変更:
・H
2SO
491%:1902.21g、17.66モル、
・DCDPS異性体混合物:1682.00g、5.86モル、
・反応は、窒素流(30mL/分)とともに260℃で20分間行った
以外は、実施例1の場合と同じ手順に従った。
【0066】
反応の最後に、DCDPS異性体の異なる転化をGCにより測定した。詳細は表1にある。
【0067】
実施例5:91%H
2SO
4、6モルH
2SO
4/モルDCDPS、245℃、スチーム注入なし
以下の変更:
・H
2SO
491%:2597.28g、24.10モル、
・DCDPS異性体混合物:1148.0g、4.00モル、
・反応は、窒素流(30mL/分)とともに245℃で20分間行った
以外は、実施例1の場合と同じ手順に従った。
【0068】
反応の最後に、DCDPS異性体の異なる転化をGCにより測定した。詳細は表1にある。
【0069】
実施例6:91%H
2SO
4、3モルH
2SO
4/モルDCDPS、245℃、スチーム注入なし
以下の変更:
・H
2SO
491%:1893.00g、17.52モル、
・DCDPS異性体混合物:1682.00g、5.86モル、
・反応は、窒素流(30mL/分)とともに245℃で20分間行った
以外は、実施例1の場合と同じ手順に従った。
【0070】
反応の最後に、DCDPS異性体の異なる転化をGCにより測定した。詳細は表1にある。
【0071】
実施例7:91%H
2SO
4、3モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃
ガラス製機械式撹拌機、熱電対(ガラスウェル中)、スチームまたは窒素注入口用のガラス製フリット、加熱添加漏斗、ならびに還流冷却器および4リットルの収集フラスコに接続したVigreuxカラムを備えた五口の3リットル反応フラスコに、1793gの96重量%H
2SO
4(17.55モル)および98gの水を導入した。最終濃度は、91重量%であった。この酸を260℃に加熱した。窒素を反応フラスコに30mL/分で供給した。
【0072】
ジクロロジフェニルスルホン異性体の混合物(5.86モル、49%4,4’−異性体、30%2,4’−異性体、21%3,4’−異性体)1682gを、添加漏斗に加え、200℃に加熱した。
【0073】
反応フラスコ中の酸が260℃に到達したとき、酸に溶融した異性体の混合物を1分で添加した。30分後、DCDPSの80%が転化していた。フラスコへの窒素流を中断し、過熱スチーム(脱イオン水を170℃の温度に到達するように過熱することによって発生させた)を反応フラスコに、ガラスフリットを介して10g/分で4時間供給し、その間反応混合物温度を260℃に維持した。反応の最後に、DCDPSの99.9%が転化しており、1008gのモノクロロベンゼン(8.96モル、76%収率)を、2057gの水とともに収集した。このようにして形成させたMCBの純度は、GCにより99.6%純粋であった。不純物は表2に詳述する。H
2SO
4濃度は85重量%であった。
【0074】
実施例8:91%H
2SO
4、4モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃および245℃
以下の変更:
・H
2SO
491%:2091g、19.40モル、
・DCDPS異性体混合物:1393g、4.85モル、
・スチーム注入前の反応は、260℃で50分間行った、
・スチーム注入後の反応は、245℃で7.5時間行った
以外は、実施例7の場合と同じ手順に従った。
【0075】
反応の最後に、DCDPSの100.0%が転化しており、1108gのモノクロロベンゼン(9.85モル、99%収率)を、4218gの水とともに収集した。このようにして形成させたMCBの純度は、GCにより98.9%純粋であった。不純物は表2に詳述する。H
2SO
4濃度は83重量%であった。
【0076】
実施例9:95%H
2SO
4、6モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃
以下の変更:
・500mLの反応フラスコ、
・H
2SO
495%:557.50g、5.40モル、
・DCDPS異性体混合物:258.45g、0.90モル、
・スチーム注入前の反応は、260℃で10分間行った、
・スチーム流量:3.24g/分、
・スチーム注入後の反応は、260℃で4時間行った
以外は、実施例7の場合の同じ手順に従った。
【0077】
反応の最後に、DCDPSの99.5%が転化しており、171.95gのモノクロロベンゼン(1.52モル、83%収率)を、401.61gの水とともに収集した。このようにして形成させたMCBの純度は、GCにより99.4%純粋であった。不純物は表2に詳述する。H
2SO
4濃度は85重量%であった。
【0078】
実施例10:95%H
2SO
4、6モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃、Na
2SO
4を用いて
以下の変更:
・500mLの反応フラスコ、
・H
2SO
495%:557.78g、5.38モル、
・DCDPS異性体混合物:258.45g、0.90モル、
・Na
2SO
4:0.80g
・スチーム注入前の反応は、260℃で10分間行った、
・スチーム流量:3.24g/分、
・スチーム注入後の反応は、260℃で4時間行った
以外は、実施例7の場合の同じ手順に従った。
【0079】
反応の最後に、DCDPSの99.7%が転化しており、155.82gのモノクロロベンゼン(1.38モル、76%収率)を、507.54gの水とともに収集した。このようにして形成させたMCBの純度は、GCにより99.5%純粋であった。不純物は表2に詳述する。H
2SO
4濃度は84重量%であった。
【0080】
実施例11:91%H
2SO
4、10モルH
2SO
4/モルDCDPS、260℃、次いで200℃、第1ステップにおけるより低いDCDPS転化
以下の変更:
・500mLの反応フラスコ、
・H
2SO
491%:522.13g、4.84モル、
・DCDPS異性体混合物:140.04g、0.49モル、
・スチーム注入前の反応は、260℃で2分間行った、
・スチーム流量:1.00g/分、
・スチーム注入後の反応は、200℃で4時間行った
以外は、実施例7の場合の同じ手順に従った。
【0081】
スチームを系に最初に注入したとき、DCDPSは、69%転化されていた。
【0082】
スチームによる反応の最後に、DCDPSの86%は、転化しており、59.82gのモノクロロベンゼン(0.53モル、57%収率)を、142.76gの水とともに収集した。このようにして形成させたMCBの純度は、GCにより96.2%純粋であった。不純物は表2に詳述する。H
2SO
4濃度は70重量%であった。
【0083】
実施例12:H
2SO
4のリサイクル
実施例8の反応の最後に、スチーム注入を中断し、反応混合物を260℃に加熱して戻した。228gの水を蒸留物として収集した。窒素を反応フラスコに30mL/分で供給した。1393.00gの溶融した異性体混合物(4.85モル)を、添加漏斗を介して加えた。反応を260℃で50分間保持し、次いで、スチームを反応混合物に10g/分で注入し、反応温度を245℃に下げた。反応を245℃で7時間保持した。反応の最後に、DCDPSの100.0%が転化しており、1207gのモノクロロベンゼン(10.72モル、99%収率)を、4261gの水とともに収集した。このように形成させたMCBの純度は、GCにより98.9%純粋であった。不純物は表2に詳述する。H
2SO
4濃度は82重量%であった。
【0084】
実施例13:スルホン化反応におけるMCBの使用
実施例8で生成させたMCBを、同じ容量の0.02%水酸化カリウム水溶液で洗浄し、次いで、同じ容量の脱イオン水で3回再度洗浄した。MCBの最終含水量は、カールフィッシャー滴定により測定して重量で約1000ppmであった。
【0085】
PTFE−コート撹拌バーを収容し、熱電対、蒸気を混合物に戻すことを可能にする蒸留受液器+還流冷却器+H
2SO
4スクラバー、ならびに油剤蒸留装置および窒素注入口に接続した注入管を備えた、乾燥した三つ口の250mL丸底フラスコに、上に詳述したとおりに中和した実施例8からのMCB90.06g(0.80モル)を導入した。
【0086】
次いで、フラスコを密封し、混合物を撹拌下で75℃に加熱した。混合物が75℃に達したとき、55.00gのSO
3蒸気(0.14モル)を、隣接する油剤蒸留装置から反応器にゆっくりと導入した。添加は60分続き、その間に外部冷却を反応フラスコに適用することによって75℃に維持した。添加の最後に、反応混合物は1時間75℃で保たれた。反応の最後に、混合物をGCにより分析し、
・61重量%のクロロベンゼンスルホン酸(0.49モル、67%収率、95.7%pCBSA/4.3%oCBSA)、
・14重量%のDCDPS(0.07モル、9%収率、90%/5.5%/3.5%4,4’/2,4’/3,4’)、
・9重量H
2SO
4(0.13モル、19%収率)、
・16重量%MCB(0.19モル)
を含有することがわかった。
【0087】
実施例14:スルホニル化反応におけるMCBの使用
MCBと、発生させたSO
3との反応によって得た、クロロベンゼンスルホン酸とDCDPSとの混合物を、スルホニル化反応のための出発物質として用いた。初期混合物の組成は、
・67.6重量%クロロベンゼンスルホン酸(97.3%pCBSA/2.7%oCBSA)、
・21.5重量%ジクロロジフェニルスルホン(85.5%4,4’−DCDPS/4.7%2,4’−DCDPS/9.7%3,4’−DCDPS)、
・6.7重量%H
2SO
4、
・4.2重量%MCB
であった。
【0088】
実施例8を数回繰り返して、十分なMCBを蓄積した。このようにして生成させたMCBを同じ容量の0.02%水酸化カリウム水溶液で洗浄し、次いで、同じ容量の脱イオン水で3回再び洗浄した。MCBの最終含水量は、約1000重量ppmであった。
【0089】
ガラス製機械式撹拌機、熱電対(ガラスウェル中)、MCB蒸気注入口用ガラス製フリットならびに還流冷却器および4リットルの収集フラスコに接続したVigreuxカラムを備えた、4つ口500mL反応フラスコに、370gのCBSA混合物(1.29モル)を導入した。混合物を235℃に加熱した。
【0090】
上に詳述したとおりに中和した実施例8からのMCBを反応フラスコに、ガラス製フリットを介して、23.4g/分で70分間供給した。反応の最後に、反応混合物(429g)をGCにより分析し、
・53重量%クロロベンゼンスルホン酸(1.17モル)、
・43重量%DCDPS(0.65モル、28%収率、84.4%4,4’−DCDPS/6.3%2,4’−DCDPS/9.3%3,4’−DCDPS)
を含有することがわかった。
【0091】
【0092】