特許第6585448号(P6585448)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585448
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 73/00 20060101AFI20190919BHJP
   B29C 63/42 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   B65D73/00 L
   B29C63/42
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-190997(P2015-190997)
(22)【出願日】2015年9月29日
(65)【公開番号】特開2017-65703(P2017-65703A)
(43)【公開日】2017年4月6日
【審査請求日】2018年8月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100161274
【弁理士】
【氏名又は名称】土居 史明
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(72)【発明者】
【氏名】足立 未緒
(72)【発明者】
【氏名】植村 周平
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−093681(JP,A)
【文献】 実開昭58−113653(JP,U)
【文献】 特開2015−120535(JP,A)
【文献】 実開昭57−135069(JP,U)
【文献】 特開2009−018847(JP,A)
【文献】 特開2015−089818(JP,A)
【文献】 米国特許第03891090(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 73/00
B29C 63/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台材と、
被包装物の少なくとも一部を包装するための、収縮性を有する筒状フィルムと、
前記台材に前記筒状フィルムを接合する接合体と、を備えた、包材と、
前記筒状フィルムに包装された前記被包装物と、
を備える包装体であって、
前記台材は、前記筒状フィルムの軸方向に沿って連接された第一面部および第二面部と、前記第一面部および第面部の境界において前記軸方向と直角である幅方向端縁に設けられた台材側切断起点部と、を有し、
前記接合体は、前記軸方向において前記境界を挟んで互いに並んで配置された一対の接合部を含んでおり、
前記筒状フィルム、前記軸方向における位置が前記一対の接合部の少なくともいずれか又は前記一対の接合部の間の領域と重なり、且つ前記幅方向に沿って設けられたフィルム側切断起点部を有することを特徴とする、包装体。
【請求項2】
前記台材は、前記一対の接合部を区画するように前記台材側切断起点部から前記境界に沿って設けられた台材側切断予定線を有する、請求項1に記載の包装体
【請求項3】
前記台材側切断予定線は、前記台材を横断している、請求項2に記載の包装体
【請求項4】
前記筒状フィルムは、前記台材の厚さ方向視において前記一対の接合部の少なくともいずれか又は前記一対の接合部の間の領域と重なるように、前記フィルム側切断起点部と連続して設けられたフィルム側切断予定線を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の包装体
【請求項5】
前記フィルム側切断予定線は、前記筒状フィルムの全周にわたって設けられている、請求項4に記載の包装体
【請求項6】
前記被包装物は、前記軸方向における前記フィルム側切断起点部の位置から一端に向かうほど前記軸方向と直角である断面積が小となる縮径部を有する、請求項1ないし5のいずれかに記載の包装体。
【請求項7】
前記被包装物は、前記軸方向において前記フィルム側切断起点部を挟んで配置された一対の前記縮径部を有する、請求項に記載の包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台材に接合された筒状フィルムを備える包材を用いた包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
商品としての被包装物が包装された包装体は、被包装物を適切に保護するとともに、店頭などでの見栄えに重きがおかれる。図22は、従来の包材を示している(たとえば、特許文献1参照)。同図に示された包材Xは、台材91および図中上下方向に開口する筒状フィルム92とこれらを接合する接合体93とからなる。台材91は、たとえば厚紙などからなる台紙が用いられており、筒状フィルム92は、熱収縮性フィルムであり、一般的に透明である。同図においては、筒状フィルム92は、加熱前の状態である。接合体93は、図中上下方向に長く延びる帯状とされており、筒状フィルム92を台材1に接合している。
【0003】
筒状フィルム92には、2つの切断予定線921が形成されている。切断予定線921は、たとえばミシン目線であり、筒状フィルム92を図中上下方向(軸方向)に縦断している。包材Xを用いて製造された包装体から被包装物Yを取り出す際には、切断予定線921に沿って筒状フィルム92を切断する。これにより、前記包装体の開封が完了し、前記被包装物を取り出すことができる。
【0004】
しかしながら、熱収縮フィルムである筒状フィルム92は、図中左右方向に顕著に収縮する挙動を示す。たとえば、前記被包装物として、幅方向寸法が軸方向において大きく異るものが選択される場合がある。このような場合、筒状フィルム92の収縮度合いも、非包装物Yの形状に応じて軸方向において異なることとなる。このため、切断予定線921が被包装物Yの形状に沿って蛇行した形態となってしまうことが懸念される。このようなことでは、包材Xを用いた包装体を開封する際に、筒状フィルム92の切断線が蛇行していることから、筒状フィルム92を切断する最中に、切断予定線921から逸れた箇所を切断してしまい、開封することが困難になるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平07−040530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した事情のもとで考え出されたものであって、筒状フィルムを所望の箇所においてスムーズに切断することが可能な包材および包装体を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面によって提供される包材は、台材と、被包装物の少なくとも一部を包装するための、収縮性を有する筒状フィルムと、前記台材に前記筒状フィルムを接合する接合体と、を備えた包材であって、前記台材は、前記筒状フィルムの軸方向に沿って連接された第一面部および第二面部と、前記第一面部および第2面部の境界において前記軸方向と直角である幅方向端縁に設けられた台材側切断起点部と、を有し、前記接合体は、前記軸方向において前記境界を挟んで互いに並んで配置された一対の接合部を含んでおり、前記筒状フィルムは、前記軸方向における位置が前記一対の接合部の少なくともいずれか又は前記一対の接合部の間の領域と重なり、且つ前記幅方向に沿って設けられたフィルム側切断起点部を有することを特徴としている。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記台材は、前記一対の接合部を区画するように前記台材側切断起点部から前記境界に沿って設けられた台材側切断予定線を有する。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記台材側切断予定線は、前記台材を横断している。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記筒状フィルムは、前記台材の厚さ方向視において前記一対の接合部の少なくともいずれか又は前記一対の接合部の間の領域と重なるように、前記フィルム側切断起点部と連続して設けられたフィルム側切断予定線を有する。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記フィルム側切断予定線は、前記筒状フィルムの全周にわたって設けられている。
【0012】
本発明の第2の側面によって提供される包装体は、本発明の第1の側面によって提供される包材と、前記筒状フィルムに包装された被包装物と、を備えることを特徴としている。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記被包装物は、前記軸方向における前記フィルム側切断起点部の位置から一端に向かうほど前記軸方向と直角である断面積が小となる縮径部を有する。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記被包装物は、前記軸方向において前記フィルム側切断起点部を挟んで配置された一対の前記縮径部を有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、前記台材の前記台材側切断起点部は、前記軸方向において前記接合体の前記一対の接合部の間に位置している。また、前記筒状フィルムの前記フィルム側切断起点部は、前記軸方向において前記接合体の前記一対の接合部の少なくともいずれか又は前記一対の接合部の間の領域に重なる位置に設けられている。このため、前記包装体を開封する際には、前記台材側切断起点部および前記フィルム側切断起点部に前記方向両側から力が付与される。この力により、前記台材は前記台材側切断起点部を起点として切断が開始され、前記筒状フィルムは、前記フィルム側切断起点部を起点として切断が開始される。前記筒状フィルムは、前記フィルム側切断起点部を起点として前記軸方向と直角である前記幅方向に切断が進行しやすい。したがって、前記筒状フィルムを所望の切断箇所においてスムーズに切断することが可能であり、前記包装体を適切に開封することができる。
【0016】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態に基づく包材および包装体を示す斜視図である。
図2図1の包材および包装体を示す平面図である。
図3図2のIII−III線に沿う断面図である。
図4図1の包材および包装体を示す底面図である。
図5図1の包材を示す平面図である。
図6図1の包装体を開封した状態を示す斜視図である。
図7図1の包材および包装体の変形例を示す要部平面図である。
図8図1の包材および包装体の変形例を示す要部底面図である。
図9図1の包材および包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図10図1の包材および包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図11図1の包材および包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図12図1の包材および包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図13図1の包材および包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図14図1の包材および包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図15図1の包材および包装体の他の変形例を示す平面図である。
図16図1の包材および包装体の他の変形例を示す平面図である。
図17図1の包装体の他の変形例を示す要部平面図である。
図18図1の包材および包装体の他の変形例を示す平面図である。
図19図1の包材および包装体の他の変形例を示す平面図である。
図20図1の包材および包装体の他の変形例を示す斜視図である。
図21】本発明の第2実施形態に基づく包材および包装体を示す平面図である。
図22】従来の包材の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
図1図4は、本発明の第1実施形態に基づく包装体を示しており、図5は、本実施形態の第1実施形態に基づく包材を示している。本実施形態の包材A1は、台材1、筒状フィルム2および接合体3を備えており、被包装物4を包装することにより包装体B1を構成するためのものである。
【0020】
図1は、包装体B1を示す斜視図である。図2は、包装体B1を示す平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、包装体B1を示す底面図である。図5は、包材A1を示す平面図である。また、以降の図においては、本発明で言う軸方向(図1および図2における包装体の上下方向)がy方向に相当し、幅方向(図1および図2における包装体の左右方向)がx方向に相当し、厚さ方向(図2における包装体の前後方向)がz方向に相当する。
【0021】
台材1は、筒状フィルム2および接合体3を介して被包装物4を保持するものである。台材1としては、一般的な、厚紙、普通紙、合成紙等の所謂ノンコート紙と呼ばれる台紙や表面に樹脂層が設けられた所謂コート紙等の紙材を主とする台材、あるいは合成樹脂シート等の合成樹脂材を主とする台材を採用しうる。これらは単層シート、およびこれらの2以上のシートが積層接着された積層シートなどの各種シート材を用いることができる。本実施形態においては、台材1として厚紙からなり、x方向およびy方向に延びる四辺を有する略長矩形状の台紙を用いる場合を例として説明する。
【0022】
台材1は、第一面部10A、第二面部10B、2つの台材側切断起点部11、台材側切断予定線12および孔部18を有する。
【0023】
第一面部10Aおよび第二面部10Bは、y方向に沿って連接されている。図示された例においては、y方向図中上方に第一面部10Aが配置されており、y方向図中下方に第二面部10Bが配置されているが、第一面部10Aおよび第二面部10Bが上下逆に配置された構成であってもよい。台材側切断起点部11は、第一面部10Aと第二面部10Bとの境界において、台材1のx方向端縁に設けられている。台材側切断起点部11は、包装体B1を開封する際に、台材1を切断する起点となる部位である。また、本実施形態においては、台材側切断起点部11は、y方向において後述する接合体3の一対の接合部31の間に位置している。台材側切断起点部11の具体的構成は特に限定されず、台材1を切断する際に起点となりうる幾何的特徴を有する部位等によって適宜構成される。本実施形態においては、2つの台材側切断起点部11が、台材1のx方向両端縁に設けられている。
【0024】
台材側切断予定線12は、台材1のその他の部位よりも切断が容易である部位であり、包装体B1を開封する際に、台材1の切断を所望の方向および位置に案内することが意図されたものである。台材側切断予定線12は、一対の接合部31を区画するように台材側切断起点部11から第一面部10Aと第二面部10Bとの境界に沿って設けられている。本実施形態においては、台材側切断予定線12は、台材1のx方向両端縁に到達しており、台材1を横断している。また、図示した例においては、台材側切断予定線12は、x方向に沿う直線である。台材側切断予定線12の具体的構成は特に限定されず、切断を容易化する手法を様々に採用できる。台材側切断予定線12の具体例としては、たとえばミシン目線、台材1を折り曲げることによって形成される折罫線、台材1を部分的に薄肉化した線であるハーフカット線等が挙げられる。本実施形態においては、台材側切断予定線12がミシン目線によって構成されている場合を例に説明する。
【0025】
また、本実施形態においては、台材側切断予定線12のx方向両端が、2つの台材側切断起点部11を構成している。すなわち、台材側切断起点部11として台材側切断予定線12とは別の部位が設けられているものではない。台材1を横断する台材側切断予定線12を形成すると、これに伴って2つの台材側切断起点部11が形成されることになる。
【0026】
孔部18は、台材1のうち平面視において被包装物4とは重ならない領域に設けられた貫通孔である。孔部18は、たとえば、店頭においてフックに包材A1を掛けるために用いられる。また、孔部18は、後述する包装体B1の開封作業に用いられてもよい。
【0027】
筒状フィルム2は、所謂シュリンクフィルムと称される収縮性フィルムであり、たとえば熱収縮によって被包装物4を密着状態で包装する部材である。図5に示された包材A1においては、筒状フィルム2は、x方向両端が折り畳まれた扁平な状態とされており、平面視矩形状である。
【0028】
筒状フィルム2を構成する樹脂フィルムの具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系、ポリスチレン系(PS)、ならびにポリ乳酸(PLA)、ポリアミド、およびエチレン酢酸ビ二ル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、ポリ塩化ビ二ル等のビ二ル系の樹脂からなるフィルムが挙げられる。また、これらの樹脂を2種以上混合した樹脂混合物を含むフィルムを用いることもできるし、2種以上のフィルムを積層した積層フィルムを用いることもできる。特に、熱収縮性であるシュリンクフィルムとしては、適切な収縮応力と高い透明性を有することから、ポリエステル系、ポリオレフィン系、およびポリスチレン系のフィルムが好ましく、ポリエステル系およびポリスチレン系フィルムが特に好ましい。また、主として周方向に収縮する一軸延伸フィルムを好ましく使用できるが、軸方向にも収縮する二軸延伸フィルムであってもよい。なお、一軸延伸フィルムとは、実質的に一軸延伸されているフィルムをいい、周方向(所謂TD方向)と軸方向(所謂MD方向)との収縮率が大きく異なるフィルムのことを意味するのであって、いずれかの方向に全く収縮しない(所謂収縮率がゼロである)フィルムのみをいうものではない。具体的には、例えば、90℃、10秒(温水処理)における周方向の熱収縮率が35〜80%、軸方向の熱収縮率が−5〜10%のフィルムが挙げられる。
【0029】
筒状フィルム2の厚みとしては、特に限定されないが、8〜100μmであることが好ましく、より好ましくは10〜80μm、特に好ましくは15〜60μmである。また、筒状フィルム2としては、着色された樹脂筒状フィルム、あるいは商品名やデザイン等を表示するための印刷層が形成された樹脂フィルムを用いることができる。
【0030】
本実施形態においては、筒状フィルム2は、熱収縮性一軸延伸フィルムである。図5に示すように、筒状フィルム2の主延伸方向Sは、x方向に沿っている。このような筒状フィルム2は、加熱されると主延伸方向Sに一致するx方向に沿った熱収縮が他の方向に沿った熱収縮よりも顕著に大である性質を有する。また、このような筒状フィルム2は、y方向に分離されるように主延伸方向S(x方向)に沿って容易に引き裂くことができる。
【0031】
筒状フィルム2は、y方向両端に一対の開口部20を有している。なお、筒状フィルム2は、y方向両端の少なくとも一方が開口しているものであればよい。筒状フィルム2の大きさおよび縦横比は特に限定されない。また、図5に示すように、筒状フィルム2は、センターシール部29を有している。センターシール部29は、筒状フィルム2の形成において、フィルム材料のx方向端部同士が互いに重ね合わされて接合された部位であり、筒状フィルム2をy方向に縦断している。本例においては、センターシール部29は、折り畳まれた筒状フィルム2のうちz方向において台材1側に位置する部分に設けられている。
【0032】
筒状フィルム2は、2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22を有する。フィルム側切断起点部21は、筒状フィルム2のx方向端縁にx方向に沿って設けられており、包装体B1を開封する際に、筒状フィルム2を切断する起点となる部位である。また、台材側切断予定線12は、y方向において後述する接合体3の一対の接合部31の間の領域と重なる位置に設けられている。フィルム側切断起点部21の具体的構成は特に限定されず、筒状フィルム2を切断する際に起点となりうる幾何的特徴を有する部位等によって適宜構成される。本実施形態においては、2つのフィルム側切断起点部21が、筒状フィルム2のx方向両端縁に設けられている。
【0033】
フィルム側切断予定線22は、筒状フィルム2のその他の部位よりも切断が容易である部位であり、包装体B1を開封する際に、筒状フィルム2の切断を所望の方向および位置に案内することが意図されたものである。フィルム側切断予定線22は、フィルム側切断起点部21と連続して設けられている。本実施形態においては、フィルム側切断予定線22は、筒状フィルム2のx方向両端縁に到達しており、筒状フィルム2の全周にわたって設けられている。また、平面視においてフィルム側切断予定線22は、x方向に沿う直線である。フィルム側切断予定線22の具体的構成は特に限定されず、切断を容易化する手法を様々に採用できる。フィルム側切断予定線22の具体例としては、たとえばミシン目線や筒状フィルム2を部分的に薄肉化した線であるハーフカット線等が挙げられる。本実施形態においては、フィルム側切断予定線22がミシン目線によって構成されている場合を例に説明する。
【0034】
また、本実施形態においては、フィルム側切断予定線22のx方向両端が、2つのフィルム側切断起点部21を構成している。すなわち、フィルム側切断起点部21としてフィルム側切断予定線22とは別の部位が設けられているものではない。筒状フィルム2の全周にわたってフィルム側切断予定線22を形成すると、これに伴って2つのフィルム側切断起点部21が形成されることになる。
【0035】
また、本実施形態においては、2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22は、y方向における位置が2つの台材側切断起点部11および台材側切断予定線12と略一致している。すなわち、フィルム側切断予定線22は、平面視において台材側切断予定線12と略一致している。
【0036】
接合体3は、台材1と筒状フィルム2とを接合しており、一対の接合部31を含む。一対の接合部31は、y方向において台材1の台材側切断起点部11を挟んで互いに並んで配置されている。本実施形態においては、一対の接合部31は、y方向に互いに離間配置されている。接合部31の位置や形状は特に限定されず、本実施形態においては、x方向に長く延びる帯状とされている。また、2つの接合部31は、互いに平行に配置されている。
【0037】
上述した台材1の台材側切断起点部11および台材側切断予定線12と筒状フィルム2のフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22は、y方向において一対の接合部31の間の領域に設けられている。たとえば、図2および図5において、一対の11および一対のフィルム側切断起点部21は、x方向における位置が一対の接合部31とは重なっていない。しかし、y方向における位置に着目すると、一対の台材側切断起点部11および一対の台材側切断予定線12は、いずれも一対の接合部31の間に位置している。
【0038】
接合体3は、たとえば台材1および筒状フィルム2との接着強度が強く、被包装物4の荷重に耐えて、流通過程や陳列過程における長時間の接着状態を維持できる種々の接着剤(粘着剤を含む)によって構成することができる。このような接着剤の例示としては、エラストマー系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、およびホットメルト接着剤等の感圧性接着剤や感熱性接着剤等が挙げられ、特に加熱塗工して筒状フィルム2を台材1に張り合わせた後、常温に冷却されたときに強い接着強度を発現するホットメルト接着剤が好適であり、中でも湿気反応型ホットメルト接着剤がより好適である。なお、接着強度は、接着剤の種類だけでなく、接着剤の塗布面積や各種添加物等によっても調整することができ、被支持物の重量等に応じて適宜調整できる。また、接合体3は、接着剤に代えて、所謂両面テープによって構成してもよい。後述する本発明が意図する効果を奏するには、接合体3の厚さが厚い方が好ましい。
【0039】
被包装物4は、筒状フィルム2によって包装されるものであり、包装体B1において台材1に対して保持されるとともに、筒状フィルム2によって保護されるものである。被包装物4としては、店頭で販売される様々な商品が採用され、筒状フィルム2によって包装可能なものであればよい。本例においては、被包装物4は、平面視円形状でありz方向を高さ方向とする薄型の円柱形状とされている。このような形状の被包装物4としては、たとえば化粧品の容器が挙げられるが、被包装物4としては化粧品のほか、食料品、飲料、日用品、医薬品等の容器が挙げられる。
【0040】
被包装物4は、一対の縮径部41を有する。縮径部41は、y方向においてフィルム側切断起点部21が配置された位置から一端に向かうほど、y方向と直角である断面積が小となる部位である。本実施形態においては、被包装物4のy方向片側の平面視半円形状の部分(図中上半分または下半分)が、縮径部41となっている。また、筒状フィルム2の一対の開口部20は、各々が被包装物4の縮径部41のy方向中間部分に配置されている。
【0041】
包装体B1の製造においては、図5に示す包材A1の筒状フィルム2を拡開し、一方の開口部20から被包装物4を挿入する。そして、たとえば筒状フィルム2を所定温度まで加熱することにより、筒状フィルム2を熱収縮させる。この結果、収縮した筒状フィルム2が被包装物4を密着状態で包装する。
【0042】
次に、包装体B1の開封について、図1および図6を参照しつつ説明する。まず、台材1のy方向両側を保持する。この際、手によって台材1の一部を把持してもよいし、孔部18に指を引っ掛けてもよい。続いて、台材1をy方向両側に引き伸ばすような力を付与する。この力は、一対の接合部31を介して筒状フィルム2の図中y方向上側部分と下側部分とにも付与される。これにより、2つの台材側切断起点部11の少なくともいずれかから、台材側切断起点部11の切断が開始される。この切断は、台材側切断予定線12に沿って速やかに進行する。
【0043】
台材側切断予定線12に沿った切断がある程度進行すると、筒状フィルム2の2つのフィルム側切断起点部21の少なくともいずれかから、筒状フィルム2の切断が開始される。たとえば、台材1の図中x方向左側において台材1の切断が進行していた場合、図中x方向左側のフィルム側切断起点部21を起点として筒状フィルム2の切断が開始される。なお、本実施形態においては、2つの台材側切断起点部11および2つのフィルム側切断起点部21が設けられている。このため、2つの台材側切断起点部11の双方から略同時に台材1の切断が開始し、2つのフィルム側切断起点部21から略同時に筒状フィルム2の切断が開始する場合も有り得る。この切断は、フィルム側切断予定線22に沿って速やかに進行する。
【0044】
台材1の切断がx方向において台材1を横断し、筒状フィルム2の切断がx方向において筒状フィルム2を横断すると、図6に示すように、台材1が、第一面部10Aと第二面部10Bとに二分され、筒状フィルム2が、y方向上側部分と下側部分とに二分される。そして、本実施形態においては、被包装物4は、台材1の第二面部10Bおよび筒状フィルム2のy方向下側部分に開封後においても支持される。被包装物4を使用する使用者は、台材1の第二面部10Bおよび筒状フィルム2のy方向下側部分から被包装物4を取り出せばよい。
【0045】
次に、包材A1および包装体B1の作用について説明する。
【0046】
本実施形態によれば、台材1の台材側切断起点部11および筒状フィルム2のフィルム側切断起点部21は、いずれもy方向において接合体3の一対の接合部31の間に位置している。このため、包装体B1を開封する際には、台材側切断起点部11およびフィルム側切断起点部21にy方向両側から力が付与される。この力により、台材1は台材側切断起点部11を起点として切断が開始され、筒状フィルム2は、フィルム側切断起点部21を起点として切断が開始される。筒状フィルム2は、y方向を軸方向とするものであり、主延伸方向Sがx方向に沿っている。このため、筒状フィルム2は、フィルム側切断起点部21を起点としてx方向に切断が進行しやすい。したがって、筒状フィルム2を所望の切断箇所においてスムーズに切断することが可能であり、包装体B1を適切に開封することができる。
【0047】
台材1には、台材側切断予定線12が形成されている。台材側切断予定線12は、本例においてミシン目線によって構成されており、台材側切断起点部11から一対の接合部31を区画するように延びている。このため、台材1の切断は、台材側切断予定線12に沿ってスムーズに進行する。また、本実施形態においては、台材側切断予定線12は、x方向において台材1を横断している。これは、台材1を完全に二分するように切断するのに好ましい。また、2つの台材側切断起点部11がx方向両側に設けられていることにより、包装体B1の開封において、使用者による力の付与具合がx方向のいずれかに偏ってしまっても、いずれかの台材側切断起点部11から台材1の切断を速やかに開始することができる。
【0048】
筒状フィルム2には、フィルム側切断予定線22が形成されている。フィルム側切断予定線22は、本例においてミシン目線によって構成されており、フィルム側切断起点部21から一対の接合部31を区画するように延びている。このため、筒状フィルム2の切断は、フィルム側切断予定線22に沿ってスムーズに進行する。また、本実施形態においては、フィルム側切断予定線22は、筒状フィルム2の全周にわたって設けられている。これは、筒状フィルム2を完全に二分するように切断するのに好ましい。また、2つのフィルム側切断起点部21がx方向両側に設けられていることにより、包装体B1の開封において、使用者による力の付与具合がx方向のいずれかに偏ってしまっても、いずれかのフィルム側切断起点部21から筒状フィルム2の切断を速やかに開始することができる。
【0049】
包装体B1の開封においては、台材1の切断が進行するほど、一対の接合部31を介して筒状をy方向両側にさらに引き伸ばす格好となる。本実施形態においては、2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22のy方向位置が、2つの台材側切断起点部11および台材側切断予定線12と略一致している。このため、台材1の切断に伴う筒状フィルム2のさらなる引き伸ばしが、2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22に対してバランスよく作用することとなり、y方向のいずれかに偏ってさようしてしまうことを回避することができる。したがって、筒状フィルム2をスムーズに切断するのに好ましい。
【0050】
本実施形態の被包装物4は、縮径部41を有している。縮径部41は、y方向一端に向かうほど断面積が小となる部分である。このため、筒状フィルム2のうち縮径部41を覆う部分は、y方向一端に向かうほど収縮率が顕著に大となる。仮に、図22に示した例のように、筒状フィルム2のフィルム側切断予定線22がy方向に沿って形成されていると、縮径部41を覆う部分において、フィルム側切断予定線22が不当に蛇行してしまうことが懸念される。このようなことでは、図22の包材Xを用いた包装体の開封において、筒状フィルムの切断予定線が蛇行していることから、筒状フィルムを切断する最中に切断予定線から逸れた箇所を切断してしまい、開封することが困難になるおそれがある。本実施形態においては、フィルム側切断予定線22は、一対の接合部31の間に設けられおり、y方向に延びるものではない。このため、縮径部41において筒状フィルム2の収縮率が不均一となっても、フィルム側切断予定線22が蛇行することを防止することができる。これにより、包装体B1の外観をより美しく保つことができる。また、筒状フィルム2の切断がフィルム側切断予定線22から意図せず逸れてしまうことを回避できる。
【0051】
被包装物4は、台材側切断起点部11および台材側切断予定線12に対してy方向片側部分に縮径部41を有している。包装体B1の開封の結果、筒状フィルム2が切断されると、筒状フィルム2は、切断された部分において大きく開口する形状となる。このような切断された筒状フィルム2は、縮径部41から速やかに取り除くことができるという利点がある。
【0052】
図7図21は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0053】
図7は、包材A1および包装体B1の変形例を示す要部平面図である。本変形例においては、台材側切断起点部11が切り欠きによって構成されている。この切り欠きによる台材側切断起点部11は、たとえば、x方向外側に向かうほど隙間が大きくなる形状とされた、略三角形状である。このような変形例によれば、より小さい力によって台材側切断起点部11からの切断を開始することができる。また、台材側切断起点部11から確実に切断を開始できることにより、たとえば台材側切断予定線12を構成するミシン目線の1つ1つの孔のサイズを小さくしたり、孔の個数を削減することができる。これは、包材A1または開封前の包装体B1において、台材1の剛性を高めることに寄与し、台材1が台材側切断予定線12に沿って意図しないタイミングで折れてしまうことなどを防止するのに適している。
【0054】
図8は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、台材側切断予定線12が、平面視波線形状とされている。本変形例から理解されるように、台材側切断予定線12は、台材1をy方向両側から引っ張った際に、台材1を切断しうる形状であればよい。
【0055】
図9および図10は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。これらの変形例においては、台材側切断起点部11と台材側切断予定線12とのy方向位置が若干異なっている。また、フィルム側切断予定線22は、台材側切断予定線12に対して平面視において一致していない。
【0056】
図9に示す変形例においては、2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22が、2つの台材側切断起点部11および台材側切断予定線12に対してy方向上方に配置されている。フィルム側切断起点部21は、台材側切断起点部11と平行とされている。
【0057】
図10に示す変形例においては、フィルム側切断予定線22が台材側切断予定線12に対して平面視において若干回動した位置に配置されている。このような構成は、たとえば包装体B1の製造工程において、台材1に対して筒状フィルム2を若干傾けて接合した場合が想定される。
【0058】
図9および図10に示す変形例においても、2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22は、y方向において1対の接合部31の間に配置されている。これにより、上述した筒状フィルム2をスムーズに切断するという効果が期待できる。また、図9に示した変形例において、図6に示す態様と同様の開封を行うと、切断された筒状フィルム2のうちy方向下方側の部分が、被包装物4のうちx方向寸法が最大である最大径部を覆う。このため、筒状フィルム2の下側部分が被包装物4に引っかかることによって固定され、台材1の第一面部10Aおよび筒状フィルム2の上側部分の双方を取り除きやすいという利点がある。このような構成は、開封後においても被包装物4の下側部分に筒状フィルム2を残存させたい場合に好ましい。
【0059】
図11は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、接合部31が、複数の領域に分割された構成とされている。すなわち、接合部31は、たとえばx方向に互いに離間配置された3つの領域によって構成されている。このような変形例によっても、筒状フィルム2を台材1に対して適切に接合可能であり、包装体B1をスムーズに開封することができる。本実施形態から理解できるように、接合体3は、y方向に並んで配置された接合部31が観念できる構成であれば、その具体的な構造は特に限定されない。たとえば、接合体3は、図11等に示す接合部31に加えて、y方向外方に配置された他の接合部分を有する構成であってもよい。
【0060】
図12図14は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。これらの変形例においては、台材側切断予定線12が台材1をx方向に横断していないか、フィルム側切断予定線22が筒状フィルム2の全周にわたって設けられたものとされていない。
【0061】
図12に示す変形例においては、台材側切断予定線12が、台材1のx方向左側の一部にのみ設けられている。この台材側切断予定線12は、台材1のx方向左側端縁に到達しており、この部分が台材側切断起点部11を構成している。台材側切断予定線12は、台材側切断起点部11からx方向に伸びているものの、平面視において被包装物4には到達していない。このため、台材1のx方向右側端縁には、台材側切断起点部11は設けられていない。筒状フィルム2には、2つのフィルム側切断起点部21とフィルム側切断予定線22とが設けられている。2つのフィルム側切断起点部21とフィルム側切断予定線22とのy方向位置は、台材1の台材側切断起点部11および台材側切断予定線12と略一致している。
【0062】
このような変形例においても、台材1をy方向両側に引っ張ると、台材側切断起点部11を起点として台材1の切断が開始する。この切断が台材側切断予定線12に沿って進行すると、台材1の全体が二分するほどに切断されていなくても、筒状フィルム2をy方向両側に引っ張る度合いが強まる。この結果、図中x方向左方のフィルム側切断起点部21から筒状フィルム2の切断が開始され、フィルム側切断予定線22に沿って切断がスムーズに進行する。
【0063】
図13に示す変形例においては、フィルム側切断予定線22が筒状フィルム2のx方向左側の一部にのみ設けられている。このフィルム側切断予定線22は、筒状フィルム2のx方向左側端縁に到達しており、この部分がフィルム側切断起点部21を構成している。一方、筒状フィルム2のx方向右側端縁には、フィルム側切断起点部21は設けられていない。台材1には、2つの台材側切断起点部11と台材側切断予定線12とが設けられている。フィルム側切断起点部21とフィルム側切断予定線22とのy方向位置は、台材1の台材側切断起点部11および台材側切断予定線12と略一致している。
【0064】
このような変形例においても、台材1をy方向両側に引っ張ると、台材側切断起点部11を起点として台材1の切断が開始する。この切断が台材側切断予定線12に沿って進行すると、フィルム側切断起点部21から筒状フィルム2の切断が開始される。フィルム側切断予定線22は、筒状フィルム2の一部のみに設けられているものの、台材1の切断は、台材側切断予定線12に沿ってx方向を横断するように進行する。これに伴い、筒状フィルム2は、y方向両側に引っ張られる。筒状フィルム2は、図5に示した主延伸方向Sがx方向と一致している。このため、フィルム側切断予定線22が設けられていない部分であっても、筒状フィルム2の切断はx方向に進行する挙動を示す。この結果、フィルム側切断起点部21を起点としてフィルム側切断予定線22に沿って進行した切断が、x方向に沿って筒状フィルム2のx方向左側端縁に到達することが期待できる。
【0065】
図14に示す変形例においては、台材側切断予定線12およびフィルム側切断予定線22のいずれもが、x方向左側にのみ設けられており、1つの台材側切断起点部11および1つのフィルム側切断起点部21のみが形成されている。このような変形例であっても、台材側切断起点部11および台材側切断予定線12とフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22とは、いずれもy方向において一対の接合部31の間に位置している。このため、台材1をy方向両側に引っ張ると、台材側切断起点部11を起点とした台材1の切断およびフィルム側切断起点部21を起点とした筒状フィルム2の切断が開始される。そして、それぞれの切断は、台材側切断予定線12およびフィルム側切断予定線22に沿って進行した後に、x方向に沿って進行することが期待できる。特に、筒状フィルム2は、主延伸方向Sが一致するx方向に沿って進行しやすい。また、使用者は、台材1のうち台材側切断予定線12が形成されていない部分を切断するため、より大きな力を台材1に付与する。この力によって、筒状フィルム2を確実に切断することができる。
【0066】
図15は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、一対の接合部31は、互いに繋がっている。本変形例においては、台材側切断起点部11が接合体3と交差している。この台材側切断予定線12によって一対の接合部31が区画されている。また、台材側切断起点部11および台材側切断予定線12とフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22とが、y方向において互いに完全に一致している場合、フィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22は、一対の接合部31の間の領域に延びているといえる。一方、台材側切断起点部11および台材側切断予定線12に対してフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22がy方向において若干ずれている場合、フィルム側切断起点部21は、y方向における位置が一対の接合部31の少なくともいずれかと重なる構成となる。また、フィルム側切断予定線22は、一対の接合部31の少なくともいずれかと重なるように延びる構成となる。本変形例から理解されるように、一対の接合部31を含む接合体3は、1つの連続した領域によって構成されていてもよい。
【0067】
図16は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、筒状フィルム2、接合体3および被包装物4を挟んで、台材1のy方向両側に孔部18が設けられている。より具体的には、台材1のy方向一方側に2つの孔部18が設けられ、他方側に2つの孔部18が設けられている。このような変形例においては、孔部18は、包装体B1の陳列に用いるほか、包装体B1の開封において台材1を引っ張る際に、使用者が指を引っ掛けて力をかけやすいように用いてもよい。
【0068】
図17は、包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、被包装物4のy方向下端が、台材1のy方向下端縁に近接するか略一致している。このような変形例においては、包装体B1を開封した後に、被包装物4の下端と台材1の下端縁とによって、台材1および被包装物4を自立させることができる。
【0069】
図18は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、被包装物4は、y方向を長手方向とする細長い形状である。また、被包装物4は、y方向片側に縮径部41を有する。このような被包装物4としては、たとえば口紅等の化粧品の容器が挙げられる。この場合、縮径部41は、たとえばキャップ部分である。本変形例においては、フィルム側切断予定線22は、前記キャップ部分と該キャップ部分が取り付けられた本体部分との境界か、もしくは若干y方向方法に配置される。台材1の台材側切断予定線12も、平面視においてフィルム側切断予定線22と略一致する位置に設けられている。このため、台材側切断起点部11および台材側切断予定線12とフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22とは、平面視において台材1および被包装物4の中心よりもy方向上方に位置している。このような変形例においても、包装体B1を適切に開封することができる。また、本変形例から理解されるように、台材側切断起点部11、台材側切断予定線12、フィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22は、台材1および被包装物4のy方向中心に対して偏った位置に設けられてもよい。
【0070】
図19は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、台材1の孔部18が、被包装物4とx方向に並んで配置されている。このため、この包装体B1は、たとえば店頭において図示された姿勢で陳列される。この陳列姿勢においては、筒状フィルム2の軸方向であるy方向は、水平方向に略一致する。また、台材側切断予定線12およびフィルム側切断予定線22は、鉛直方向に略一致する。このような変形例においても、包装体B1を適切に開封することができる。また、本変形例から理解されるように、筒状フィルム2の軸方向は、包装体B1が実際に使用される際に、鉛直方向、水平方向、斜め方向等、いずれの方向を向いてもよい。
【0071】
図20は、包材A1および包装体B1の他の変形例を示している。本変形例においては、台材1に立体支持部19が形成されている。立体支持部19は、台材1の材料となる厚紙等を折り曲げ加工することにより、立体的に形成された部位である。立体支持部19は、x方向視コの字状であり、台材1の第二面部10Bに設けられている。立体支持部19のy方向上端は、y方向において被包装物4のy方向下端よりも上方に位置しており、台材1の台材側切断予定線12や筒状フィルム2のフィルム側切断予定線22よりも下方に位置している。立体支持部19のy方向上面には、開口が設けられている。この開口から、被包装物4の一部が立体支持部19内に挿入された位置関係となっている。
【0072】
このような変形例によれば、包装体B1を開封した後に、立体支持部19によって台材1および被包装物4を自立させることができる。また、立体支持部19と切断された筒状フィルム2とによって、被包装物4を安定して保持することができる。これにより、包装体B1の切断後において、台材1および筒状フィルム2を被包装物4のスタンドとして利用することができる。
【0073】
図21は、本発明の第2実施形態に基づく包材および包装体を示している。本実施形態の包装体B1においては、被包装物4が1つのみの縮径部41を有する。また、包材A1においては、筒状フィルム2が1つのみの開口部20を有する。
【0074】
本実施形態の被包装物4は、y方向上側に1つの縮径部41が設けられているものの、y方向下側は、z方向と直角である断面積(断面形状)が一定である形状とされている。このような被包装物4は、1つのみの縮径部41を有する被包装物4の一例であり、これ以外にも1つのみの縮径部41を有する被包装物4は、様々に存在しうる。台材1の2つの台材側切断起点部11および台材側切断予定線12と筒状フィルム2の2つのフィルム側切断起点部21およびフィルム側切断予定線22とは、いずれも縮径部41のy方向下端付近に配置されている。
【0075】
筒状フィルム2は、y方向下端にのみ開口部20を有しており、y方向上端は閉じている。これにより、包装体B1においては、被包装物4の縮径部41全体が筒状フィルム2によって覆われている。このような実施形態によっても、筒状フィルム2をスムーズに切断することが可能であり、包装体B2を適切に開封することができる。
【0076】
本発明に係る包材および包装体は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る包材および包装体の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0077】
A1,A2 包材
B1,B2 包装体
1 台材
10A 第一面部
10B 第二面部
11 台材側切断起点部
12 台材側切断予定線
18 孔部
19 立体支持部
2 筒状フィルム
20 開口部
21 フィルム側切断起点部
22 フィルム側切断予定線
29 センターシール部
3 接合体
31 接合部
4 被包装物
41 縮径部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22