特許第6585539号(P6585539)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585539
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】ベルトコンベヤ装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 23/44 20060101AFI20190919BHJP
   B65G 23/04 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   B65G23/44
   B65G23/04 C
【請求項の数】6
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-74626(P2016-74626)
(22)【出願日】2016年4月1日
(65)【公開番号】特開2017-186105(P2017-186105A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2018年11月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001834
【氏名又は名称】三機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺
(74)【代理人】
【識別番号】100151002
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 剛之
(74)【代理人】
【識別番号】100201673
【弁理士】
【氏名又は名称】河田 良夫
(72)【発明者】
【氏名】平野 吉彦
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 順平
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−285227(JP,A)
【文献】 特開平7−315543(JP,A)
【文献】 特開2011−37612(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3142253(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0264176(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 23/00 − 23/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドプーリ及びテールプーリにより折り返された無端ベルトの帰り部分裏面が巻き掛けられ、巻き掛けられた前記無端ベルトの帰り部分を前記テールプーリに向けて送り出す駆動プーリと、
前記テールプーリ及び前記駆動プーリ間に位置する前記無端ベルトの帰り部分表面が巻き掛けられて、前記駆動プーリに巻き掛けられる前記無端ベルトの巻き掛け量を確保する第1の絞りプーリと、
前記第1の絞りプーリの回転軸が前記テールプーリ側から前記ヘッドプーリ側に向けて挿入されるとともに、挿入された前記第1の絞りプーリの回転軸を支持する挿入部を有する側板と、
前記側板への装着時に、前記挿入部の内部で支持された前記第1の絞りプーリの回転軸を前記ヘッドプーリ側に向けて押圧することで、前記第1の絞りプーリによる前記無端ベルトへの張力の付加を行う第1のテークアップ装置と、
前記側板に装着された前記第1のテークアップ装置との間で係止又は前記係止を解除することで、前記第1のテークアップ装置を前記側板に対して着脱自在とする係止部材と、
を備えたことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のベルトコンベヤ装置において、
前記第1のテークアップ装置は、
前記第1のテークアップ装置を前記側板へ装着したときに、前記係止部材に係止される鉤部材と、
前記第1のテークアップ装置を前記側板へ装着したときに、前記挿入部の内部で支持された前記絞りプーリの回転軸を前記テールプーリ側から押圧する押圧部材と、
前記押圧部材の相対位置を調整可能に保持する第1の保持片と、前記第1の保持片に対して直交するように設けられ、前記鉤部材が固着される第2の保持片と、を有し、前記第1のテークアップ装置を前記側板へ装着したときに、前記第2の保持片が、前記絞りプーリのプーリ部分が位置する側から前記側板に当接されるブラケットと、
を有することを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のベルトコンベヤ装置において、
前記側板に設けられ、前記側板に装着される前記第1のテークアップ装置を、前記テールプーリ側から前記ヘッドプーリ側に向けてガイドするガイド部と、
前記鉤部材と前記ブラケットの前記第2の保持片との間に設けられ、前記ガイド部に挿入される被挿入部と、
を有することを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のベルトコンベヤ装置において、
前記側板は、
前記第1の絞りプーリの回転軸の軸方向における一端部が支持される第1の側板と、
前記第1の絞りプーリの回転軸の軸方向における他端部が支持される第2の側板と、
から構成され、
前記第1のテークアップ装置は、前記第1の側板又は前記第2の側板の少なくともいずれか一方の側板に着脱自在であることを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のベルトコンベヤ装置において、
前記第1のテークアップ装置が前記第1の側板又は前記第2の側板のいずれか一方の側板に着脱自在となる場合に他方の側板に設けられ、前記第1の絞りプーリの回転軸が挿通される挿通部と、
前記他方の側板に固定され、前記挿通部に挿通された前記第1の絞りプーリの回転軸を前記ヘッドプーリ側に向けて押圧する第2のテークアップ装置と、を備えることを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のベルトコンベヤ装置において、
前記駆動プーリに巻き掛けられた前記無端ベルトの帰り部分のうち、前記ヘッドプーリ及び前記駆動プーリ間に位置する帰り部分が巻き掛けられることで、前記駆動プーリに巻き掛けられる前記無端ベルトの巻き掛け量を確保する第2の絞りプーリを、さらに備えることを特徴とするベルトコンベヤ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を搬送する搬送ベルトの着脱を容易に行え、且つ駆動力も確保できるベルトコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送物を搬送する装置として、搬送物を搬送ベルトに載置して搬送ベルトを駆動して搬送するベルトコンベヤ装置が提供されている。例えば搬送物の搬送方向における長さ(機長)が比較的長いベルトコンベヤ装置の場合、搬送物の搬送方向における略中央部分にドライブプーリを配置した中間駆動方式により搬送ベルトを走行させることが一般的である。中間駆動方式のベルトコンベヤ装置では、ヘッドプーリ及びテールプーリに巻き掛けられて下方に折り返された無端ベルトの帰り側について、さらに下方に上部が開いた小さなループができるよう2つのスナブプーリにて折り返され、上部が開いた小さなループの帰り側ベルト裏面がドライブプーリに巻き掛けられる。また、ヘッドプーリ及びドライブプーリ間と、テールプーリ及びドライブプーリ間とにそれぞれ位置するスナブプーリにより前記小さなループの上部の開きを引き絞るようにお互いが近づくように付勢され、ドライブプーリに巻きかけられる無端ベルトの巻き掛け量を確保している。さらに、テールプーリ及びドライブプーリ間に設けられるスナブプーリの一つについてテークアップ装置をさらに設けることにより、他方のスナブプーリに向けて大きな変位量で押圧することで、搬送ベルトに一定の張力を付加している。
【0003】
ところで、食品の製造ライン、医薬品の製造ライン、化粧品の製造ライン等に用いられるベルトコンベヤ装置では、搬送ベルトの搬送面上で加工や盛付けなどを行うことが多く、例えばHACCPとして食品の製造工程や、GMPでの原薬製造での洗浄バリデーションでは、搬送工程も管理ポイントになっていることなどから、搬送ベルトや搬送ベルトが摺動するベッドにサニタリー性が要求される。したがって、食品の製造ライン、医薬品の製造ライン、化粧品の製造ライン等に用いられるベルトコンベヤ装置では、搬送ベルトを装置本体から取り外し、搬送ベルトの搬送面に付着した食品かす、食品の油分の他、ドレッシングやソース等、または医薬品、化粧品の粉体やゲル体液体等を洗浄する作業、搬送ベルトを外したベッド面の洗浄作業や、洗浄された搬送ベルトを装置本体に装着する作業が頻繁に行われている。
【0004】
ところが、洗浄のためベルト脱着を考慮した従来ベルトコンベヤ装置においてさえ、搬送ベルトを装置本体から取り外すときには、まず、ベルトコンベヤ装置の中間駆動ユニットの側板又は保持板に設けたガイド溝に挿通された絞りプーリ(スナブプーリ)の回転軸をドライブプーリ側へ押圧するテークアップボルトを緩めた後、絞りプーリを取り外す必要があった。このため、洗浄された搬送ベルトをベルトコンベヤ装置に取り付けるときには、テークアップボルトの締め込み量を再設定する必要があり、洗浄の前後に多大な手間と時間を要していた。
【0005】
また、別な中間駆動方式を採用したベルトコンベヤ装置では、搬送ベルトの取り付け、取り外しを容易に行うために、上述した2本のスナブプーリのうち、搬送ベルトの帰り側が駆動プーリによって押し出される側に設けられるスナブプーリの回転軸の片側にロッドエンドベアリングを備えてプーリ軸が振れ回り可能にされ、当該スナブプーリの回転軸のもう片側の外側にフックを備えることで、当該スナブプーリの回転軸の片側をベルトコンベヤ装置の側板に設けた開口状の取付材に回転軸が振れ回るように一旦支持したあと、当該スナブプーリのもう片側の支持をベルトコンベヤ装置の側板又は保持板に設けた長孔状のガイド溝に挿通した後、ベルトコンベヤ装置の側板又は保持板に設けたキャッチクリップ(パッチン錠)により前記フックを係合し、スナブプーリの回転軸を搬送ベルトの水平方向に引き寄せて保持することが提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4371831号公報
【特許文献2】特許第4219117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ベルトコンベヤ装置に用いる中間駆動方式は、機長が比較的長いベルトコンベヤ装置の場合には帰り側の緊張とたるみの度合いから有利であるが、機長が比較的短いベルトコンベヤ装置に用いた場合には、頭尾部プーリのほか駆動プーリの両側にスナブプーリを備えなければならずその部品点数の多さから、ベルトコンベヤ装置のコスト増に繋がる。したがって、機長の比較的短いベルトコンベヤ装置では、ヘッドプーリをドライブプーリとして用いた頭部駆動方式のベルトコンベヤ装置が用いられることが多い。頭部駆動方式のベルトコンベヤ装置の場合、搬送ベルトはヘッドプーリに巻き掛けられて折り返されることから、中間駆動方式で用いられるスナブローラの構成は用いずに済み部品点数を削減することができる。しかしながら、乗込み・移載のためにプーリ径を大きくすると搬送物の上下へのブレ・落下や挟まれを引き起こすので、どうしてもプーリ径を小さくする必要があるが、そうすると駆動力を搬送ベルトに伝達するための巻き掛け量が足りなくなる問題がついて回る根本的な問題があり、また、テールプーリ側では、搬送ベルトに対して張力を付加するテークアップローラの構成が必要となることから、搬送ベルトの取り付け及び取り外す際の手間や時間を解消するものではない。
【0008】
本発明は、搬送ベルトの取り付け及び取り外しを容易に行うことができるようにし、且つ駆動力も確保できるベルトコンベヤ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明のベルトコンベヤ装置は、ヘッドプーリ及びテールプーリにより折り返された無端ベルトの帰り部分裏面が巻き掛けられ、巻き掛けられた前記無端ベルトの帰り部分を前記テールプーリに向けて送り出す駆動プーリと、前記テールプーリ及び前記駆動プーリ間に位置する前記無端ベルトの帰り部分表面が巻き掛けられて、前記駆動プーリに巻き掛けられる前記無端ベルトの巻き掛け量を確保する第1の絞りプーリと、前記第1の絞りプーリの回転軸が前記テールプーリ側から前記ヘッドプーリ側に向けて挿入されるとともに、挿入された前記第1の絞りプーリの回転軸を支持する挿入部を有する側板と、前記側板への装着時に、前記挿入部の内部で支持された前記第1の絞りプーリの回転軸を前記ヘッドプーリ側に向けて押圧することで、前記第1の絞りプーリによる前記無端ベルトへの張力の付加を行う第1のテークアップ装置と、前記側板に装着された前記第1のテークアップ装置との間で係止又は前記係止を解除することで、前記第1のテークアップ装置を前記側板に対して着脱自在とする係止部材と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、前記第1のテークアップ装置は、前記第1のテークアップ装置を前記側板へ装着したときに、前記係止部材に係止される鉤部材と、前記第1のテークアップ装置を前記側板へ装着したときに、前記挿入部の内部で支持された前記絞りプーリの回転軸を前記テールプーリ側から押圧する押圧部材と、前記押圧部材の相対位置を調整可能に保持する第1の保持片と、前記第1の保持片に対して直交するように設けられ、前記鉤部材が固着される第2の保持片と、を有し、前記第1のテークアップ装置を前記側板へ装着したときに、前記第2の保持片が、前記絞りプーリのプーリ部分が位置する側から前記側板に当接されるブラケットと、を有することを特徴とする。
【0011】
また、前記側板に設けられ、前記側板に装着される前記第1のテークアップ装置を、前記テールプーリ側から前記ヘッドプーリ側に向けてガイドするガイド部と、前記鉤部材と前記ブラケットの前記第2の保持片との間に設けられ、前記ガイド部に挿入される被挿入部と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、前記側板は、前記第1の絞りプーリの回転軸の軸方向における一端部が支持される第1の側板と、前記第1の絞りプーリの回転軸の軸方向における他端部が支持される第2の側板と、から構成され、前記第1のテークアップ装置は、前記第1の側板又は前記第2の側板の少なくともいずれか一方の側板に着脱自在であることを特徴とする。
【0013】
この場合、前記第1のテークアップ装置が前記第1の側板又は前記第2の側板のいずれか一方の側板に着脱自在となる場合に他方の側板に設けられ、前記第1の絞りプーリの回転軸が挿通される挿通部と、前記他方の側板に固定され、前記挿通部に挿通された前記第1の絞りプーリの回転軸を前記ヘッドプーリ側に向けて押圧する第2のテークアップ装置と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、前記駆動プーリに巻き掛けられた前記無端ベルトの帰り部分のうち、前記ヘッドプーリ及び前記駆動プーリ間に位置する帰り部分が巻き掛けられることで、前記駆動プーリに巻き掛けられる前記無端ベルトの巻き掛け量を確保する第2の絞りプーリを、さらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、部品点数を減らすとともに、搬送ベルトの取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明のベルトコンベヤ装置を駆動モータ側から視認したときの構成を示す斜視図である。
図2図1に示すベルトコンベヤ装置を駆動モータ側とは反対側から視認したときの構成を示す斜視図である。
図3】無端ベルトを外したベルトコンベヤ装置の上面図である。
図4】ベルトコンベヤ装置に用いるプーリ及びプーリに巻き掛けられる無端ベルトの状態を示す斜視図である。
図5】駆動モータ側の側部プレートに取り付けられるテークアップユニットの構成を分解して示す斜視図である。
図6】駆動モータ側とは反対側に位置する側部プレートに取り付けられるテークアップユニットの構成を分解して示す斜視図である。
図7】絞りプーリ及びテークアップユニットを取り外した状態を示す斜視図である。
図8】(a)は絞りプーリを取り付ける前の状態を示すベルトコンベヤ装置の駆動モータ近傍の側面図、(b)は(a)におけるB−B断面図、(c)は(a)におけるC−C断面図である。
図9】(a)は絞りプーリを取り付けた後の状態を示すベルトコンベヤ装置の駆動モータ近傍の側面図、(b)は(a)におけるD−D断面図、(c)は(a)におけるE−E断面図である。
図10】着脱可能なテークアップユニットを側部プレートに対してのみ用いた場合を示す斜視図である。
図11】中間駆動方式のベルトコンベヤ装置に用いる絞りプーリを本実施形態のテークアップユニットを用いて取り付ける場合を示す側面図である。
図12図5に示すガイド片、フックなどの部材を一体化したブラケットを用いたテークアップユニットの構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本実施形態のベルトコンベヤ装置10の構成について、図1から図7を用いて説明する。本実施形態のベルトコンベヤ装置10は、例えば生鮮食品や加工食品等の食品の
製造ライン、医薬品の製造ライン、化粧品の製造ライン等で搬送物を搬送するベルトコンベヤ装置10である。図1から図7のベルトコンベヤ装置10の機長はとても短いが、全体を説明するために短くしていて、実際は機長は長く、駆動ユニットはヘッドプーリ側の直下少しテールプーリ側に位置する。
【0018】
ベルトコンベヤ装置10は、搬送ベルトである無端ベルト25を下から支持するベッドに相当する上部フレーム15、側部プレート(側板)16,17、連結部材18を有する装置本体に、ヘッドプーリ20、テールプーリ21、ドライブプーリ(駆動プーリ)22、絞りプーリ23、駆動モータ24、無端ベルト25、テークアップユニット(テークアップ装置)26,27、コントローラユニット28、下部カバー29等が配設された構造である。
【0019】
上部フレーム15は、無端ベルト25の往路側部分を下方から支持する。上部フレーム15は、幅方向(図3中Y方向)の中央に、幅方向に直交し、且つ無端ベルト25の走行方向(図3中X方向)に延在する凹部15aを有する。凹部15aは、上部フレーム15に支持される無端ベルト25の搬送面とは反対側の面(以下、裏面と称する)に設けた突条(図示省略)が入り込む。
【0020】
上部フレーム15は、幅方向の両端部に、下方(図1及び図2中−Z方向)に90°屈曲された屈曲部15b,15cを有する。これら屈曲部15b,15cは、無端ベルト25の走行方向の両端部にヘッドプーリ20の支軸36及びテールプーリ21の支軸42をそれぞれ固着する。また、屈曲部15bは側部プレート16の上端部を、屈曲部15cは側部プレート17の上端部を、それぞれ固着する。
【0021】
側部プレート16,17は、ドライブプーリ22及び絞りプーリ23を軸支する。側部プレート16は、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aが挿入される溝部(挿入部)16aと、テークアップユニット26のガイド片(被挿入部)63が挿入される溝部(ガイド部)16bと、を有する。これら溝部16a,16bは、側部プレート16のテールプーリ21側の一端部からヘッドプーリ20側に向けて平行に延在する。側部プレート16は、溝部16bの近傍に、テークアップユニット26に設けたフック(鉤部材)64と係止、又はフック64との係止を解除するキャッチクリップ(係止部材)31を有する。
【0022】
側部プレート17は、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bが挿入される溝部(挿入部)17aと、テークアップユニット27のガイド片(被挿入部)73が挿入される溝部(ガイド部)17bと、を有する。これら溝部17a,17bは、テールプーリ21側からヘッドプーリ20側に向けて平行に延在する。側部プレート17は、溝部17bの近傍に、テークアップユニット27に設けたフック(鉤部材)74との係止、又はフック74との係止を解除するキャッチクリップ(係止部材)32を有する。ここで、側部プレート16の溝部16aの形状と、側部プレート17の溝部17aの形状は同一形状である。また、側部プレート16の溝部16bの形状と、側部プレート17の溝部17bの形状とは同一形状である。なお、側部プレート16に設けられる溝部16a,16bと、側部プレート17に設けられる溝部17a,17bとは、側部プレート16,17とが上部フレーム15に固定されたときに、溝部16aと溝部17aとが対峙し、また溝部16bと溝部17bとが対峙する位置となる。
【0023】
ヘッドプーリ20は、ヘッドプーリ20の軸方向が無端ベルト25の往路側における走行方向(図3中X方向)に直交し、且つ上部フレーム15の上面(図3中XY平面)と平行な面上に含まれるように、上部フレーム15の屈曲部15b,15cの一端側に軸支される。ヘッドプーリ20は、無端ベルト25の搬送面とは反対側となる裏側の面が巻き掛けられる円筒状のプーリ部35と、プーリ部35の回転中心となる支軸36と、プーリ部35の両端部に設けられ、支軸36が挿通されるベアリング(図示省略)とを有する。したがって、ヘッドプーリ20は、無端ベルト25が走行するときには、プーリ部35のみが回転する。なお、ヘッドプーリ20のプーリ部35は、軸方向の中心に全周に亘って、無端ベルト25の裏面に設けた突条が入り込む凹部35aを有している。
【0024】
また、ヘッドプーリ20は、上部フレーム15に軸支されたときに、ヘッドプーリ20の支軸36の位置調整を行うねじ37,38を支軸36に有する。ねじ37,38は、軸方向が支軸36の軸方向と直交する方向となるように、ヘッドプーリ20の支軸36の両端部に設けられたねじ孔(図示せず)に螺合される。支軸36の両端部に螺合されたねじ37,38の先端部は支軸36から突出して、上部フレーム15の屈曲部15b,15cに設けたストッパ39,40にそれぞれ当接される。つまり、ねじ37,38の先端部の支軸36からの突出量を調整することで、上部フレーム15に軸支されるヘッドプーリ20の位置調整を、おもに搬送方向との角度調整による蛇行防止の意味で行うことが可能となる。
【0025】
テールプーリ21は、テールプーリ21の軸方向が無端ベルト25により搬送物の搬送方向に直交し、且つ上部フレーム15の上面と平行な面上に含まれるように、ヘッドプーリ20が軸支される一端部とは反対側の他端部で、ヘッドプーリ20と平行となるように、上部フレーム15の屈曲部15b,15cに軸支される。テールプーリ21は、無端ベルト25の裏面が巻き掛けられる円筒状のプーリ部41と、プーリ部41の回転中心となる支軸42と、プーリ部41の両端部に設けられ、支軸42が挿通されるベアリング(図示省略)とを有する。したがって、テールプーリ21は、無端ベルト25が走行するときには、プーリ部41のみが回転する。なお、テールプーリ21のプーリ部41は、軸方向の中心に全周に亘って、無端ベルト25の裏面に設けた突条が入り込む凹部41aを有している。
【0026】
また、テールプーリ21は、上部フレーム15に軸支されたときに、テールプーリ21の支軸42の位置調整を行うねじ43,44を支軸36に有する。ねじ43,44は、軸方向が支軸42の軸方向と直交する方向となるように、テールプーリ21の支軸42の両端部に設けられたねじ孔(図示せず)に螺合される。支軸42の両端部に螺合されたねじ43,44の先端部は支軸42から突出して、上部フレーム15の屈曲部15b,15cに設けたストッパ45,46にそれぞれ当接される。つまり、ねじ43,44の先端部の支軸42からの突出量を調整することで、上部フレーム15に軸支されるテールプーリ21の位置調整を、おもに搬送方向との角度調整による蛇行防止の意味で行うことが可能となる。
【0027】
ドライブプーリ22は、無端ベルト25の走行方向において、ヘッドプーリ20及びテールプーリ21間の中央からヘッドプーリ20側にずれた位置で、且つ、ベルトコンベヤ装置10の上下方向(図4中Z方向)において、ヘッドプーリ20及びテールプーリ21よりも下方に配置される。ベルトコンベヤ装置10の機長はとても短いが、全体を説明するために短くしていて、実際は機長は長く、駆動ユニットはヘッドプーリ側の直下少しテールプーリ側に位置する。ドライブプーリ22は、軸方向の両端部がベアリングを有する軸受け部51,52を介して側部プレート16,17に軸支される。ドライブプーリ22の回転軸は、側部プレート16側に位置する一端部が側部プレート16から外方に突出して、駆動モータ24のホローシャフト(中空軸)に挿入される。ドライブプーリ22は、ヘッドプーリ20により折り返された無端ベルト25の裏面を外周面に対面させるように巻き掛けられる。ドライブプーリ22のプーリ部53は、無端ベルト25の裏面に設けた突条が入り込む凹部53aを軸方向の中心部に全周に亘って有する。
【0028】
絞りプーリ23は、ドライブプーリ22により斜め上方に折り返された無端ベルト25の搬送面側が巻き掛けられ、テールプーリ21に向けて折り返す。絞りプーリ23は、無端ベルト25が巻き掛けられる円筒状のプーリ部55と、絞りプーリ23の回転中心となる支軸56と、プーリ部55の両端部に設けられ、支軸56が挿通されるベアリング(図示省略)とから構成される。つまり、絞りプーリ23は、無端ベルト25が走行するときには、プーリ部55のみが回転する。以下、支軸56の両端部のうち、側部プレート16側に位置する一端部に符号56a、側部プレート17側に位置する他端部に符号56bを付して説明する。
【0029】
絞りプーリ23の支軸56の両端部56a,56bにおける形状は、軸方向に平行となる2つの平坦面にて両面取りされた形状(二面幅形状)である。絞りプーリ23の支軸56の一端部56aにおける二面幅形状の幅L1、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bにおける二面幅形状の幅L2は、同一幅(L1=L2)である。また、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aにおける二面幅形状の幅L1は、側部プレート16に設けた溝部16aの幅L3よりも狭く設定される。同様にして、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bにおける二面幅形状の幅L2は、側部プレート17に設けた溝部17aの幅L4よりも狭く設定される。
【0030】
絞りプーリ23は、支軸56の一端部56aを側部プレート16に設けた溝部16aに、支軸56の他端部56bを側部プレート17に設けた溝部17aにそれぞれ挿入し、支持される。その結果、絞りプーリ23は、ドライブプーリ22により斜め上方に折り返された無端ベルト25の搬送面側を巻き掛けられる。なお、絞りプーリ23は、テークアップユニット26,27により支軸56の両端部56a,56bが押圧された状態で保持され、無端ベルト25に張力を付加することができる。
【0031】
駆動モータ24は、ホローシャフト(中空軸)を回転軸としたホローシャフト型のモータである。駆動モータ24は、ケース24aに設けたブラケット58が側部プレート16に設けた係合突起59にカンチレバーとして微量可動に固定された状態で、側部プレート16に配設される。したがって、駆動モータ24が駆動すると、ドライブプーリ22が回転して、大きな起動トルクをケース24aのブラケット58が係合突起59でわずか移動しながらいなしつつ、巻き掛けられた無端ベルト25の帰り部分をテールプーリ21に向けて送り出す。したがって、ヘッドプーリ20及びテールプーリ間の無端ベルト25は、図1中及び図2中A方向に走行する。
【0032】
なお、本実施形態では、ホローシャフト(中空軸)を回転軸としたホローシャフト型のモータを駆動モータ24として用い、駆動モータ24が有するホローシャフトにドライブプーリ22の側部プレート16側に位置する回転軸の一端部を嵌合させることで、駆動モータ24の駆動力を、ドライブプーリ22の回転軸に伝達する構成としている。駆動モータ24の駆動力を、ドライブプーリ22の回転軸に伝達する構成としては、例えばサーボモータや誘導電動機(誘導モータ)を駆動モータ24として用い、駆動モータ24の回転軸及びドライブプーリ22の回転軸にそれぞれスプロケットを配設し、これら回転軸に設けたスプロケットにチェーンを巻き掛けることで、駆動モータ24の駆動力をドライブプーリ22に伝達するようにしてもよい。
【0033】
無端ベルト25は、ベルトコンベヤ装置10の上部では表面を搬送面とし、ヘッドプーリ20及びテールプーリ21間で張られて往路側を形成し、ヘッドプーリ20及びテールプーリ21にて下方に折り曲げられた復路側に、ドライブプーリ22や絞りプーリ23などに巻き掛けられる部分を有する。以下、復路側に位置する無端ベルト25のベルト部分を、帰り部分と称する。
【0034】
無端ベルト25の全長は、ヘッドプーリ20、テールプーリ21、ドライブプーリ22、絞りプーリ23に巻き掛けた状態で、張力を付加することができる長さに設定される。無端ベルト25の裏面には、無端ベルト25の幅方向の略中央に突条が全周に亘って設けられている。突条は、ヘッドプーリ20のプーリ部37に設けた凹部37a、テールプーリ21のプーリ部41に設けた凹部41a、ドライブプーリ22のプーリ部53に設けた凹部53aに入り込み、無端ベルト25の走行時における無端ベルト25の幅方向への蛇行を防止する。
【0035】
テークアップユニット26は、側部プレート16の溝部16aに挿入された絞りプーリ23の支軸56の一端部56aを押圧した状態で側部プレート16に装着される。テークアップユニット26は、ブラケット61、テークアップボルト62、ガイド片63、フック64を有する。ブラケット61は、テークアップボルト(押圧部材)62が螺合されるねじ孔65を有するボルト保持片(第1の保持片)61aと、ガイド片63、フック64を固着する皿ねじ69が螺合されるねじ孔66を有するフック保持片(第2の保持片)61bと、を有する。フック保持片61bは、ボルト保持片61aに直交しており、テークアップユニット26が側部プレート16に装着されると、フック保持片61bが側部プレート16に当接する。
【0036】
テークアップボルト62は、側部プレート16の溝部16aに挿入された絞りプーリ23の支軸56の一端部56aをヘッドプーリ20側に押圧する。テークアップボルト62は、ブラケット61のボルト保持片61aに設けたねじ孔65に、フック保持片61bが設けられる面とは反対側の面からボルト保持片61aに螺合される。テークアップボルト62は、フック保持片61bが設けられる面からの突出量を調整することで、フック保持片61bとの相対位置が調整される。なお、符号67は、ボルト保持片61aに螺合したテークアップボルト62の緩みを防止するためのナットである。
【0037】
ここで、テークアップユニット26を側部プレート16に装着したときには、テークアップボルトの中心軸の図7中Z方向における位置は、側部プレート16の溝部16aの幅方向(図7中Z方向)の中心を通る水平線の位置と同一である。
【0038】
ガイド片63は、ブラケット61が有するフック保持片61bとフック64との間に配設される長方形状の板部材である。ガイド片63は、テークアップユニット26を側部プレート16に取り付けるときに、側部プレート16の溝部16bに挿入される。したがって、ガイド片63が側部プレート16の溝部16bに挿入されると、テークアップユニット26の移動方向が、側部プレート16の溝部16bの延在方向に規制される。図5中Z方向におけるガイド片63の幅L6は、側部プレート16に設けた溝部16bの幅L5よりも狭く設定される。
【0039】
上述したように、側部プレート16に設けた溝部16bの形状と、側部プレート17に設けた溝部17bの形状とは同一形状である。したがって、図7中Z方向における側部プレート16に設けた溝部16bの幅と側部プレート17に設けた溝部17bの幅とは同一である。ここで、図7においては、図の煩雑さを解消するために、側部プレート17に設けた溝部17bの図7中Z方向の幅に対してのみ、記号L5を付し、側部プレート16に設けた溝部16bの図7中Z方向の幅については記号を付していない。
【0040】
また、ガイド片63は、図5中Z方向における中心で、且つ図5中X方向に所定の間隔を開けて、2つの挿通孔63aを有する。
【0041】
フック64は、テークアップユニット26を側部プレート16に取り付けたときに、キャッチクリップ31のライナー31aに係止し、テークアップユニット26が側部プレート16の溝部16bの延在方向に移動して、側部プレート16から取り外されることを防止する。キャッチクリップ31のライナー31aにフック64を係止させた状態では、ブラケット61のボルト保持片61aは、側部プレート16に設けた溝部16a,16bの開口部分近傍の側面に当接される。フック64は、図5中Z方向における中心で、且つ図5中X方向に所定の間隔を開けて、2つの挿通孔64aを有する。2つの挿通孔64aは、フック64をブラケット61に固定する皿ねじ69が挿通される。フック64は、ワッシャ68、ガイド片63を、フック保持片61b側から、ワッシャ67、ガイド片63の順で積層させた状態で、皿ねじ69によりブラケット61に固着される。
【0042】
ここで、フック64の図5中Z方向における幅L7は、側部プレート16に設けた溝部16bの幅L5や、ガイド片63の幅L6よりも広く設定される。したがって、フック64がフック保持片61bに固着された状態では、フック64の上端縁部及び下端縁部はガイド片63から突出した状態となる。
【0043】
図示は省略するが、フック64からフック保持片61bまでの距離は、ガイド片63の厚みとワッシャ68の厚みとの合計値であり、この合計値は、側部プレート16の厚みよりも若干広く設定される。したがって、ガイド片63が側部プレート16の溝部16bに挿入されたときには、側部プレート16の溝部16a近傍の部分は、フック保持片61bとフック64の幅方向においてガイド片63から突出する上端縁部及び下端縁部との間に挿入された状態となる。
【0044】
同様にして、テークアップユニット27は、側部プレート17の溝部17aに挿入された絞りプーリ23の支軸56の他端部56bをヘッドプーリ20側に押圧した状態で側部プレート17に装着される。テークアップユニット27は、ブラケット71、テークアップボルト(押圧部材)72、ガイド片73、フック74を有する。ブラケット71は、テークアップボルト72が螺合されるねじ孔75を有するボルト保持片(第1の保持片)71aと、ガイド片73、フック74を固着する皿ねじ79が螺合されるねじ孔76を有するフック保持片(第2の保持片)71bと、を有する。フック保持片71bは、ボルト保持片71aに直交しており、テークアップユニット27が側部プレート17に装着されると、フック保持片71bが側部プレート17に当接する。
【0045】
テークアップボルト72は、側部プレート17の溝部17aに挿入された絞りプーリ23の支軸56の他端部56bをヘッドプーリ20側に押圧する。テークアップボルト72は、ブラケット71のボルト保持片71aに設けたねじ孔75に、フック保持片71bが設けられる面とは反対側の面からボルト保持片71aに螺合される。テークアップボルト72は、フック保持片71bが設けられる面からの突出量を調整することで、フック保持片71bとの相対位置が調整される。なお、符号77は、ボルト保持片71aに螺合したテークアップボルト72の緩みを防止するためのナットである。
【0046】
ここで、テークアップユニット27を側部プレート17に装着したときには、テークアップボルト72の中心軸の図7中Z方向における位置は、側部プレート17の溝部17aの幅方向(図7中Z方向)における中心を通る水平線の位置と同一である。
【0047】
ガイド片73は、ブラケット71が有するフック保持片71bとフック74との間に配設される長方形状の板部材である。ガイド片73は、テークアップユニット27を側部プレート17に取り付けるときに、側部プレート17の溝部17bに挿入される。したがって、ガイド片73が側部プレート17の溝部17bに挿入されると、テークアップユニット27の移動方向が、側部プレート16の溝部17bの延在方向に規制される。図6中Z方向におけるガイド片73の幅L8は、側部プレート17に設けた溝部17bの幅L5よりも狭く設定される。また、ガイド片73は、図6中Z方向における中心で、且つ図6中X方向に所定の間隔を開けて、2つの挿通孔73aを有する。
【0048】
フック74は、テークアップユニット27を側部プレート17に取り付けたときに、キャッチクリップ32のライナー32aに係止し、テークアップユニット27が側部プレート17の溝部17bの延在方向に移動して、側部プレート17から取り外されることを防止する。キャッチクリップ32のライナー32aにフック74を係止させた状態では、ブラケット71のボルト保持片71aは、側部プレート17に設けた溝部17a,17bの開口部分近傍の側面に当接される。フック74は、図6中Z方向における中心で、且つ図6中X方向に所定の間隔を開けて、2つの挿通孔74aを有する。2つの挿通孔74aは、フック74をブラケット71に固定する皿ねじ79が挿通される。フック74は、ワッシャ78、ガイド片73を、フック保持片71b側から、ワッシャ77、ガイド片73の順で積層させた状態で、皿ねじ79によりブラケット71に固着される。
【0049】
ここで、フック74の図6中Z方向における幅L9は、側部プレート17に設けた溝部17bの幅L5や、ガイド片73の幅L8よりも広く設定される。したがって、フック74がフック保持片71bに固着された状態では、フック74の上端縁部及び下端縁部はガイド片73から突出した状態となる。
【0050】
図示は省略するが、フック74からフック保持片71bまでの距離は、ガイド片73の厚みとワッシャ77の厚みとの合計値であり、この合計値は、側部プレート17の厚みよりも若干広く設定される。したがって、ガイド片73が側部プレート17の溝部17bに挿入されたときには、側部プレート17の溝部17a近傍の部分は、フック保持片71bとフック74の幅方向においてガイド片73から突出する上端縁部及び下端縁部との間に挿入された状態となる。
【0051】
コントローラユニット28は、ベルトコンベヤ装置10のオンオフ制御や、無端ベルト25の走行速度の制御などを行うものである。
【0052】
下部カバー29は、両端部が上方に屈曲した形状の板部材である。下部カバー29は、側部プレート16,17に固定されて、側部プレート16,17に軸支されたドライブプーリ22、絞りプーリ23を被覆する。下部カバー29は、側部プレート16,17にねじ等を用いて固定される。
【0053】
次に、テークアップユニット26,27を用いて絞りプーリ23を装置本体に有する側部プレート16,17に装着するときの動作を図7から図9を用いて説明する。なお、以下の説明においては、無端ベルト25は、ヘッドプーリ20、テールプーリ21及びドライブプーリ22にそれぞれ当初は緩く、装着後は緊張して巻き掛けられている状態とする。当初の状態では、装置本体に絞りプーリ23が装着されていないことから、無端ベルト25は張力が付加されていない弛んだ状態で、駆動部の側部プレート16,17の縁の外側を回避してベルトがはずせる状態にある。絞りプーリ23を装置本体に装着するときには、テールプーリ21及びドライブプーリ22間に位置する無端ベルト25の帰り部分の搬送面を絞りプーリ23のプーリ部55に当接させる。この状態で、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aは側部プレート16の溝部16aに、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bは側部プレート17の溝部17aにそれぞれ挿入される。したがって、テールプーリ21及びドライブプーリ22間に位置する無端ベルト25の帰り部分は、絞りプーリ23のプーリ部55によってヘッドプーリ20側に移動して、絞りプーリ23のプーリ部55に巻き掛けられた状態となる。
【0054】
そして、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aが側部プレート16の溝部16aに、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bが側部プレート17の溝部17aにそれぞれ所定量挿入された後、テークアップユニット26が側部プレート16に、テークアップユニット27が側部プレート17にそれぞれ装着される。
【0055】
テークアップユニット26を側部プレート16に装着するときには、テークアップユニット26が有するテークアップボルト62の先端を、側部プレート16の溝部16aに挿入され、且つ側部プレート16から突出された絞りプーリ23の支軸56の一端部56aの外周面に当接させた状態で、テークアップユニット26が有するガイド片63を、側部プレート16に設けた溝部16bに挿入する。そして、テークアップユニット26をヘッドプーリ20側に向けて押し込む。これにより、テークアップユニット26が押し込まれる方向が、側部プレート16の溝部16bの延在方向となり、テークアップユニット26がヘッドプーリ20側に向けて水平に移動される。
【0056】
テークアップユニット26がヘッドプーリ20側に向けて水平に移動されることで、テークアップユニット26が有するテークアップボルト62の先端が、側部プレート16の溝部16aに挿入され、且つ側部プレート16から突出された絞りプーリ23の支軸56の一端部56aの外周面を押圧する。その結果、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aがテークアップユニット26とともに、ドライブプーリ22側に向けて水平に移動される。
【0057】
ここで、テークアップユニット26において、ガイド片63はブラケット61のフック保持片61bとフック64との間で挟持されており、また、ガイド片63とフック64とは、図5中Z方向における幅の違いから、フック64の上端部と下端部は、ガイド片63から延出された状態である。したがって、テークアップユニット26のガイド片63が側部プレート16の溝部16bに挿入されたときには、側部プレート16の溝部16b近傍は、テークアップユニット26のフック保持片61bとフック64との間に位置する。
【0058】
つまり、側部プレート16の内側の面(側部プレート17と対峙する面)は、テークアップユニット26のフック保持片61bに当接された状態である。その結果、テークアップユニット26は、側部プレート16の厚み方向へ移動することを防止できる。また、ガイド片63の図5中XZ平面における形状は長方形状であることから、側部プレート16の溝部16bに挿入されたときに、ガイド片63が側部プレート16の厚み方向を中心として回動することを防止できる。
【0059】
ガイド片63が側部プレート16の溝部16bに所定量挿入されると、解錠状態となるキャッチクリップ31のライナー31aはテークアップユニット26のフック64に係止される。キャッチクリップ31のライナー31aをテークアップユニット26のフック64に係止した後、キャッチクリップ31のレバー31bが操作され、キャッチクリップ31が施錠される。キャッチクリップ31が施錠されると、テークアップユニット26のブラケット61のボルト保持片61aは、側部プレート16の側面に当接された状態となる。この状態では、テークアップユニット26は、フック保持片61bが側部プレート16の内側の面(側部プレート17と対峙する面)に当接された状態であり、側部プレート16の溝部16bの近傍部分が、フック保持片61bとフック64の上端部及び下端部との間に挿入された状態である。したがって、キャッチクリップ31のライナー31aがテークアップユニット26のフック64に係止された状態で、キャッチクリップ31が施錠されているときには、テークアップユニット26を装置本体から取り外すことはできないようになっている。
【0060】
テークアップユニット27を側部プレート17に装着するときには、テークアップユニット26を側部プレート16に装着するときと同様にして、テークアップユニット27が有するテークアップボルト72の先端を、側部プレート17の溝部17aに挿入され、且つ側部プレート17から突出された絞りプーリ23の支軸56の他端部56bの外周面に当接させた状態で、テークアップユニット27が有するガイド片73を、側部プレート17に設けた溝部17bに挿入する。そして、テークアップユニット27をヘッドプーリ20側に向けて押し込む。これにより、テークアップユニット27が押し込まれる方向が、側部プレート17の溝部17bの延在方向となり、テークアップユニット27がヘッドプーリ20側に向けて水平に移動される。
【0061】
テークアップユニット27がヘッドプーリ20側に向けて水平に移動されることで、テークアップユニット27が有するテークアップボルト72の先端が、側部プレート17の溝部17aに挿入され、且つ側部プレート17から突出された絞りプーリ23の支軸56の他端部56bの外周面を押圧する。その結果、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bがテークアップユニット27とともに、ドライブプーリ22側に向けて水平に移動される。
【0062】
ガイド片73が側部プレート17の溝部17bに所定量挿入されると、解錠状態となるキャッチクリップ32のライナー32aはテークアップユニット27のフック74に係止される。キャッチクリップ32のライナー32aをテークアップユニット27のフック74に係止した後、キャッチクリップ32のレバー32bが操作され、キャッチクリップ32が施錠される。キャッチクリップ32が施錠されると、テークアップユニット27のブラケット71のボルト保持片71aは、側部プレート17の側面に当接された状態となる。この状態では、テークアップユニット27は、フック保持片71bが側部プレート17の内側の面(側部プレート16と対峙する面)に当接された状態であり、側部プレート17の溝部17bの近傍部分が、フック保持片71bとフック74の上端部及び下端部との間に挿入された状態である。したがって、キャッチクリップ32のライナー32aがテークアップユニット27のフック74に係止された状態で、キャッチクリップ32が施錠されているときには、テークアップユニット27を装置本体から取り外すことはできないようになっている。
【0063】
テークアップユニット26が側部プレート16に、また、テークアップユニット27が側部プレート17にそれぞれ装着された状態では、絞りプーリ23は無端ベルト25をヘッドプーリ20側に向けて押圧して、無端ベルト25に張力を付加している。ここで、テークアップユニット26が側部プレート16に、また、テークアップユニット27が側部プレート17にそれぞれ装着したときに、絞りプーリ23による無端ベルト25に付加する張力が十分でない場合や、張力が大きすぎる場合には、絞りプーリ23による無端ベルト25に付加する張力が適切な大きさとなるように、各テークアップユニット26,27が有するテークアップボルト62,72の突出量が調整される。
【0064】
一方、無端ベルト25を装置本体から取り外すときには、キャッチクリップ31のレバー31bが操作され、施錠されたキャッチクリップ31が解錠される。キャッチクリップ31が解錠された後、ライナー31aを回動させると、ライナー31aとテークアップユニット26のフック64との係止が解除される。キャッチクリップ31のライナー31aとテークアップユニット26のフック64との係止が解除された後、側部プレート16に装着されたテークアップユニット26がテールプーリ21側に移動され、側部プレート16から取り外される。
【0065】
同様にして、キャッチクリップ32が解錠され、ライナー32aとテークアップユニット27のフック74との係止が解除される。キャッチクリップ32のライナー32aとテークアップユニット27のフック74との係止が解除された後、側部プレート17に装着されたテークアップユニット27がテールプーリ21側に移動され、側部プレート17から取り外される。
【0066】
側部プレート16の溝部16aに支軸56の一端部56aが、側部プレート17の溝部17aに支軸56の他端部56bが、それぞれ挿入された絞りプーリ23が装置本体から取り外される。装置本体から絞りプーリ23を取り外すと、無端ベルト25は張力が付加されていない弛んだ状態、つまり駆動部の側部プレート16,17の縁の外側を回避してベルトがはずせる状態となり、無端ベルト25を装置本体から容易に取り外すことが可能となる。なお、取り外された無端ベルト25は洗浄された後、装置本体に装着される。そして、絞りプーリ23が装置本体に装着される。
【0067】
ここで、テークアップユニット26が有するテークアップボルト62の先端部におけるボルト保持片61aからの突出量や、テークアップユニット27が有するテークアップボルト72の先端部におけるボルト保持片71aからの突出量は、一度調整された状態でそれぞれ保持される。また、絞りプーリ23を取り外すときには、テークアップボルト62,72を緩める動作は行われず、テークアップユニット26,27をそのまま取り外す。したがって、無端ベルト25を装置本体に装着するときや、装置本体から取り外すときには、テークアップボルト62,72を再調整する作業を行う必要はない。その結果、無端ベルト25の取り外し作業及び取り付け作業を行う際の絞りプーリ23の着脱作業を容易とし、また、作業時間を短縮させることが可能となる。
【0068】
本実施形態では、絞りプーリ23の支軸56の両端部56a,56bをヘッドプーリ20側に向けて押圧するテークアップユニット26,27のそれぞれを、側部プレート16,17に対して着脱自在としている。しかしながら、絞りプーリ23の支軸56の両端部56a,56bのいずれか一方の端部を、該一方の端部側に位置する側部プレートに対して着脱自在であるテークアップユニットにより押圧し、他方の端部を、該他方の端部側に位置する側部プレートに固定されたテークアップユニットにより押圧することも可能である。以下、本実施形態と同一の構成に対しては、同一の符号を付して説明する。
【0069】
図10に示すように、絞りプーリ23が装着される装置本体において、本実施形態の装置本体と同様に、図10中右側に位置する側部プレート16に着脱自在なテークアップユニット26が装着される。一方、図10中左側に位置する側部プレート80は、テークアップユニット81が固定される。したがって、側部プレート80は、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bが挿通される溝部80aを有している点で、本実施形態の側部プレート17と同一であるが、着脱可能なテークアップユニット27のガイド片73が挿入される溝部17bの構成が省略される点で、図10に示す側部プレート80は、本実施形態の側部プレート17と相違する。なお、側部プレート80に溝部80aを設けた構成としているが、溝部80aの代わりに長孔を設けることも可能である。
【0070】
側部プレート80に固定されるテークアップユニット81は、L字状のブラケット82及びテークアップボルト83、ナット84を有している。なお、テークアップボルト83は、軸方向が無端ベルト25の走行方向と一致するように、ブラケット82に設けたねじ孔(図示省略)に螺合される。なお、図10中Z方向において、テークアップユニット81が側部プレート80に固定されたときのテークアップボルト83の中心軸の位置は、側部プレート80に設けた溝部80aの幅方向(図10中Z方向)における中心を通る水平線と同一位置である。
【0071】
絞りプーリ23を装置本体に装着するときには、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bが側部プレート80の内側(側部プレート16に対峙する面側)から、側部プレート80に設けた溝部80aに挿通される。絞りプーリ23は、側部プレート80に設けた溝部80aに挿通され、且つ絞りプーリ23の支軸56の他端部56bの外周面のうち、テークアップボルト83の先端に当接された箇所を回転中心として回動させる。絞りプーリ23の回動により、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aは側部プレート16に設けた溝部16aに挿入される。絞りプーリ23の支軸56の一端部56aが側部プレート16に設けた溝部16aに所定量挿入される過程で、無端ベルト25は、搬送面が絞りプーリ23のプーリ部55に巻き掛けられた状態となる。テークアップユニット26は、側部プレート16に設けたキャッチクリップ31の施錠により、側部プレート16に装着される。テークアップユニット26が側部プレート16に装着されると、テークアップユニット26のテークアップボルト62の先端は、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aをヘッドプーリ20側に向けて押圧する。同時に、テークアップユニット81のテークアップボルト83の先端は、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bをヘッドプーリ20側に向けて押圧する。
【0072】
また、絞りプーリ23を装置本体から取り外すときには、側部プレート16に設けたキャッチクリップ31を解錠し、テークアップユニット26を側部プレート16から取り外す。その後、絞りプーリ23は、側部プレート80に設けた溝部80aに挿通され、且つ絞りプーリ23の支軸56の他端部56bの外周面のうち、テークアップボルト83の先端に当接された箇所を回転中心として回動させて、絞りプーリ23の支軸56の一端部56aを側部プレート16に設けた溝部16aから引き抜いた後、絞りプーリ23の支軸56の他端部56bを、側部プレート80の溝部80aから引き抜けばよい。
【0073】
この場合も、テークアップユニット26が有するテークアップボルト62のブラケット61からの突出量や、側部プレートに固定されるテークアップユニット81が有するテークアップボルト83のブラケット82からの突出量は、一旦調整すれば再度調整する必要はない。この場合には、テークアップユニット26を側部プレート16へ装着する、又は側部プレート16から取り外す作業を行うだけで、絞りプーリ23の着脱作業が可能となる。その結果、無端ベルト25を装置本体に装着する作業及び取り外す作業を容易とし、また、作業にかかる作業時間を短縮させることが可能となる。
【0074】
本実施形態では、テークアップユニット26において、ブラケット61とフック64との間にガイド片63を挟持した状態でフック64を皿ねじ69を用いて固定することで、テークアップユニット26を側部プレート16に装着するときに、側部プレート16の溝部16bにテークアップユニット26のガイド片63を挿入させることで、テークアップユニットの移動方向を水平方向に規制している。しかしながら、テークアップユニット26の移動方向を水平方向に規制する機構は上記に限定されるものではない。例えば長手方向に直交する断面が略C字形状のガイド部材をブラケットに設け、また、ガイド部材の内部に入り込むガイドレールを側部プレートに設けることも可能である。
【0075】
本実施形態では、側部プレート16,17にキャッチクリップ31,32をそれぞれ配置し、テークアップユニット26,27にフック64,74を配置した実施形態としているが、側部プレート16,17にフック64,74を、テークアップユニット26,27にキャッチクリップ31,32を設けることも可能である。
【0076】
本実施形態では、ヘッドプーリ20及びテールプーリ21により折り返された無端ベルト25を、さらにドライブプーリ22及び絞りプーリ23に巻き掛け、着脱可能なテークアップユニット26,27により、絞りプーリ23をヘッドプーリ20側に向けて水平に移動させて、無端ベルト25に張力を付加するベルトコンベヤ装置10について説明しているが、図11に示すように、図示を省略したヘッドプーリ及びテールプーリにより折り返された無端ベルト90を2つの絞りプーリ91,92に巻き掛けることで下方に折り返し、2つの絞りプーリ91,92に折り返された部分をドライブプーリ93に巻き掛ける中間駆動方式のベルトコンベヤ装置89において、着脱式のテークアップユニット94を用いて、絞りプーリ91の支軸95を絞りプーリ92側に向けて押圧して、無端ベルト90に張力を付加することも可能である。この場合、絞りプーリ91を構成する側部プレート96においては、絞りプーリ91の支軸95が挿入される溝部96aと、テークアップユニット94のガイド片(図示省略)が挿入される溝部96bとを備え、テークアップユニット94のフック97を係止するキャッチクリップ98が配設された構成とすればよい。
【0077】
本実施形態では、テークアップユニット26を構成するブラケット61に対して、テークアップボルト62を螺着する他に、ガイド片63、フック64などの部材を、皿ねじ69等により固着する構成としているが、ガイド片63及びフック64をブラケット61に一体化した構造としてもよい。例えば、金属材料を用いて、ガイド片63及びフック64をブラケット61に一体化した構造とする場合、後述するブラケット101は、例えば亜鉛ダイキャストやロストワックス等の金属一体成形加工等により製造されることが好ましい。
【0078】
図12に示すように、テークアップユニット100は、ブラケット101及びテークアップボルト102を有する。ブラケット101は、テークアップボルト102が螺着されるねじ孔103aを備えたボルト保持片103を有する。ブラケット101は、ボルト保持片103の下端部において、ボルト保持片103から図12中X方向に延出される係止部104を有する。係止部104は、厚み方向(図12中Y方向)における一端にフック105を有する。また、係止部104は、図12中Y方向において、フック105が設けられる一端とは反対側の他端において支持部104a,104bを有する。支持部104a,104bは、係止部104の延出方向(図12中X方向)に沿って延在している。さらに、係止部104は、支持部104a,104bの近傍で、且つ支持部104a,104bに沿って延在するガイド溝部106,107を有する。なお、符号108は、ブラケット101に螺着されるテークアップボルト102の緩みを防止するナットである。ここで、係止部104の幅L10、支持部104aの上端面から支持部104bの下端面までの長さL11は、側部プレート16の溝部16aの幅よりも広く設定される。また、ガイド溝部106の底面から、ガイド溝部107の底面までの距離L12は、側部プレート16の溝部16aよりも若干狭く設定される。このようなブラケット101を有するテークアップユニット100を用いた場合であっても、本実施形態と同様の効果を有することができる。
【0079】
なお、上記においては、本実施形態のテークアップユニット26の代わりに、テークアップユニット100を用いる場合について説明しているが、本実施形態にて説明したテークアップユニット27も、テークアップユニット26と同様にして、ガイド片73及びフック74をブラケット71に一体化した構造とすることができる。
【符号の説明】
【0080】
10…ベルトコンベヤ装置、16,17,80…側部プレート、16a,17a…溝部、16b,17b…溝部、20…ヘッドプーリ、21…テールプーリ、22…ドライブプーリ、23,91…絞りプーリ、25…無端ベルト、26,27,81…テークアップユニット、31,32…キャッチクリップ、56…支軸、62,72,83…テークアップボルト、63,73…ガイド片、64,74…フック
図1
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図12