(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585606
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】スマート装置からセンサ情報を取得するスマートウェアラブル装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20190919BHJP
A61B 5/02 20060101ALI20190919BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
A61B5/00 G
A61B5/02 B
A61B5/0245 A
A61B5/00ZDM
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-551182(P2016-551182)
(86)(22)【出願日】2015年2月19日
(65)【公表番号】特表2017-510325(P2017-510325A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(86)【国際出願番号】US2015016606
(87)【国際公開番号】WO2015127070
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2016年8月10日
(31)【優先権主張番号】61/943,837
(32)【優先日】2014年2月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504257564
【氏名又は名称】ソニー コーポレイション オブ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸生
(72)【発明者】
【氏名】エルゴート ウラジミール
(72)【発明者】
【氏名】ダニエルソン ジェセリン
(72)【発明者】
【氏名】カラチェフ アントン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ダコスタ ベーラム
(72)【発明者】
【氏名】バット ウデュピ ラマナス
(72)【発明者】
【氏名】コペレ ルドヴィク
(72)【発明者】
【氏名】片岡 将己
【審査官】
清水 裕勝
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−500522(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0198694(US,A1)
【文献】
国際公開第2011/011751(WO,A1)
【文献】
国際公開第02/087436(WO,A1)
【文献】
国際公開第2012/104476(WO,A1)
【文献】
特開2013−239810(JP,A)
【文献】
特開2013−200133(JP,A)
【文献】
Menachem Alon et.al,AMON: A Wearable Multiparameter Medical Monitoring and Alert System,IEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION TECHNOLOGY IN BIOMEDICINE,米国,IEEE SERVICE CENTER,2004年12月,vol.8, no.4,pages 415-427
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00−5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートウェアラブル装置であって、
少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、
1又は2以上の通信インターフェイスと、
プロセッサと、
非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムと、
前記センサと前記通信インターフェイスと前記プロセッサと前記プログラムとを収容するハウジングと、
を備え、前記プログラムは、プロセッサによって実行可能であって、
(i)前記スマートウェアラブル装置も取得しているセンサデータに関連性を有するセンサデータを取得することに関与するアクセス可能な周囲のスマート装置のセンサデータの利用可能性を決定するように周囲のスマート装置に対するリクエストを送信し、前記センサデータは前記スマートウェアラブル装置も取得しているセンサデータに関連性を有するものであり、前記関連性は、定義された基準に基づいており、前記スマートウェアラブル装置は、ユーザに関する生物学的データを取得するように構成された1又は2以上の生物学的センサを含んでおり、
(ii)アクセス可能な周囲のスマート装置から関連性を有するセンサデータを取得し、関連性を有するセンサデータを用いて、前記スマートウェアラブル装置における不完全なセンサデータを完全にし、又は不正確なセンサデータを補正する、
ように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
環境に関するデータを取得するように構成された1又は2以上の環境センサをさらに備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、及び赤外線通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
周囲のスマート装置からセンサデータを取得するためにコンピュータが実行する方法であって、
(a)
少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、
1又は2以上の通信インターフェイスと、
プロセッサと、
前記センサと前記通信インターフェイスと前記プロセッサとを収容するハウジングと、
を備えた前記スマートウェアラブル装置を用意するステップと、
(b)前記スマートウェアラブル装置も取得しているセンサデータに関連性を有するセンサデータを取得することに関与するアクセス可能な周囲のスマート装置のセンサデータの利用可能性を決定するように周囲のスマート装置に対するリクエストを前記スマートウェアラブル装置から送信するステップであって、前記センサデータは前記スマートウェアラブル装置も取得しているセンサデータに関連性を有するものであり、前記関連性は、定義された基準に基づいている、前記送信するステップと、
(c)アクセス可能な周囲のスマート装置から関連性を有するセンサデータを取得し、関連性を有するセンサデータを用いて、前記スマートウェアラブル装置における不完全なセンサデータを完全にし、又は不正確なセンサデータを補正するステップと、
を含み、
(d)前記方法は、プロセッサによって読み取り可能な非一時的媒体上に存在するプログラムを少なくとも1つのプロセッサ上で実行することによって実行される、
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記スマートウェアラブル装置は、環境に関するデータを取得するように構成された1又は2以上の環境センサをさらに備える、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、及び赤外線通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項5に記載の方法。
【請求項9】
周囲のスマート装置からセンサデータを取得するシステムであって、
(a)
少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、
1又は2以上の通信インターフェイスと、
プロセッサと、
非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムと、
前記センサと前記通信インターフェイスと前記プロセッサと前記プログラムを収容するハウジングと、
を含む1又は2以上の周囲のスマート装置を備え、前記プログラムは、プロセッサによって実行可能であって、
スマートウェアラブル装置からセンサデータを求める要求を受け取り、
前記要求されたセンサデータを前記スマートウェアラブル装置に送信する、
ように構成され、前記システムは、
(b)
少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、
1又は2以上の通信インターフェイスと、
プロセッサと、
非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムと、
前記センサと前記通信インターフェイスと前記プロセッサと前記プログラムを収容するハウジングと、
を含むスマートウェアラブル装置をさらに備え、前記プログラムは、前記プロセッサによって実行可能であって、
前記スマートウェアラブル装置も取得しているセンサデータに関連性を有するセンサデータを取得することに関与するアクセス可能な周囲のスマート装置のセンサデータの利用可能性を決定するように周囲のスマート装置に対するリクエストを送信し、前記センサデータは前記スマートウェアラブル装置も取得しているセンサデータに関連性を有するものであり、前記関連性は、定義された基準に基づいており、前記スマートウェアラブル装置は、ユーザに関する生物学的データを取得するように構成された1又は2以上の生物学的センサを含んでおり、
アクセス可能な周囲のスマート装置から関連性を有するセンサデータを取得し、関連性を有するセンサデータを用いて、前記スマートウェアラブル装置における不完全なセンサデータを完全にし、又は不正確なセンサデータを補正する、
ように構成される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項10】
前記周囲のスマート装置及び前記スマートウェアラブル装置は、環境に関するデータを取得するように構成された1又は2以上の環境センサをさらに含む、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、
請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記スマートウェアラブル装置の前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、及び赤外線通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2014年2月24日に出願された米国仮特許出願第61/943,837号の利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
〔コンピュータプログラムによる添付物の引用による組み入れ〕
該当なし
【0003】
〔著作権保護を受ける資料の通知〕
本特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受ける。著作権の権利所有者は、米国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。
【0004】
本技術は、一般にスマートウェアラブル装置に関し、具体的には、複数のソースからセンサデータを取得することができるスマート装置に関する。
【背景技術】
【0005】
スマートウェアラブル装置に付随する、ウェアラブル装置のユーザの生物学的又は物理的データ(心拍数、血中酸素及び血糖値、体温など)を取得することによってデータを収集する能力、ユーザの肉体的又は精神的状態、ユーザの位置を決定する能力、及び環境に関するデータ(位置、高度、大気汚染度、移動距離、外部温度など)を収集する能力を有する複数のセンサは、同じ場所に集中し、又は同じ活動に関与することが多い。しかしながら、これらのセンサは、異なるユーザ、又は同じ着用者の異なる場所に位置することもできる。従って、スマートウェアラブル装置は、異なる装置から必要なデータを取得する能力を有することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示では、周囲のスマートウェアラブル装置及び非ウェアラブル装置からセンサデータを取得するスマートウェアラブル装置及び方法の実施形態について説明する。例えば、ウェアラブルスマート装置が、ユーザに関する生物学的データ、又はユーザが行っている活動に関する環境及び文脈データを収集するように構成されたセンサから不完全な又は不正確なデータを収集した時に、このデータを用いてギャップを埋めることができる。
【0007】
実施形態例では、一群のユーザからの1人のスマートウェアラブル装置ユーザ又はスマートウェアラブル装置自体が、そのセンサによって収集されたデータの精度を高めるために追加情報を必要とすることができ、或いは経験又は文脈的環境に関する収集されたデータを増補するために、又は周囲のセンサによって収集された情報に基づいてスマートウェアラブル装置の挙動を調整するために追加情報を必要とすることができる。
【0008】
方法の例示的な実施形態は、規定の基準に基づいて環境又は経験を再現するために、同じ活動を行っている一群のスマートウェアラブル装置センサによって収集された欠落したセンサ情報を発見する能力を提供し、この場合、各スマートウェアラブル装置センサが、完全なデータセットに対して独自に貢献する。また、収集されたセンサデータに応答して、他のウェアラブル又は非ウェアラブル装置の機能を作動させる、又はデータ収集ロジックを変更する信号をトリガすることもできる。
【0009】
本明細書の以下の部分では、本発明のさらなる態様を示すが、この詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態に制限を課すことなく完全に開示することを目的とする。
【0010】
本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによってさらに完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本明細書で説明するスマートウェアラブルネットワークの実施形態の概略図である。
【
図2】本明細書で説明するスマートウェアラブル装置の実施形態の機能ブロック図である。
【
図3】周囲のスマート装置にセンサデータを要求して受け取るスマートウェアラブル装置の実施形態を示す概略図である。
【
図4】周囲のスマート装置にセンサデータを要求して受け取る例示的な方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
A.一般的なシステムの実装
図1に、インターネットなどのネットワーク102を含む一般化したネットワークインフラストラクチャ(例えばシステム)100を示す。本明細書で説明する1又は2以上のスマートウェアラブル装置104−1〜104−nは、有線又は無線接続を用いて互いに、及び/又はネットワークと通信することができる。さらに、これらのスマートウェアラブル装置のいずれかは、有線又は無線接続を用いてネットワークと通信することができる。以下、本開示によるスマートウェアラブル装置について説明する。
【0013】
1又は2以上のスマートウェアラブル装置104−1〜104−nは、有線又は無線接続を用いて1又は2以上の非ウェアラブル装置106−1〜106−nと通信することもできる。非ウェアラブル装置は、プロセッサ、関連するオペレーティングシステム及び通信インターフェイスを有するいずれかの従来の「スマート」装置とすることができる。非ウェアラブル装置の例としては、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ及びセットトップボックスが挙げられる。
【0014】
クライアント−サーバ構成では、有線又は無線接続を用いてネットワークに接続できる1又は2以上のサーバ108−1〜108−nを提供することができる。サーバは、独立型サーバ、クラスタサーバ、ネットワークサーバ、又は大型コンピュータのような機能にアレイ状に接続されたサーバを含むことができる。
【0015】
図2に、本開示によるスマートウェアラブル装置の一般的な実施形態を示す。図示の実施形態は、本明細書で説明する機能を実行できるように修正又はカスタマイズすることもできると理解されるであろう。図示の例示的な実施形態では、スマートウェアラブル装置が、プロセッサ202と、メモリ204と、アプリケーションソフトウェアコード206とを有する「エンジン」200を含む。プロセッサ202は、いずれかの好適な従来のプロセッサとすることができる。メモリ204は、アプリケーションプログラムコード206を記憶するための関連する記憶スペースを有するいずれかの好適な従来のRAMタイプメモリ及び/又はROMタイプメモリを含むことができる。
【0016】
必要に応じて、本明細書で説明するスマートウェアラブル装置の機能のうちの1つ又は2つ以上を実行する従来の有線又は無線通信モジュール208(例えば、送信機又は受信機、或いは送受信機)を含めることもできる。提供できる無線通信能力の例としては、以下に限定されるわけではないが、Bluetooth
(登録商標、以下同様)、Wi−Fi
(登録商標、以下同様)、赤外線、セルラー及び近距離通信が挙げられる。必要に応じて、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ210を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0017】
装置は、本明細書で説明する機能のうちの1つ又は2つ以上を実行するように装置に入力を提供する生物学的又は生理学的センサのための少なくとも1つの入力部212を含むことができる。任意のセンサのためのセンサ入力部214−1〜214−nを含めることもできる。これらの任意の入力センサとしては、以下に限定されるわけではないが、加速度計、温度センサ、高度センサ、モーションセンサ、位置センサ及び本明細書で説明する(単複の)機能を実行するその他のセンサを挙げることができる。センサにとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ216を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0018】
また、装置は、1又は2以上の出力装置を駆動する1又は2以上の出力部218−1〜218−n(及びこれらの出力装置)を含むこともできる。これらの出力装置は、以下に限定されるわけではないが、触覚出力装置、遠隔測定装置、視覚装置及び可聴装置を含むことができる。出力装置にとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ220を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0019】
本明細書で説明する機能に従い、ユーザ入力部222を提供することもできる。ユーザ入力部は、例えば1又は2以上の機能の開始、1又は2以上の機能の終了、又は実行プロセスへの介入を行うことができる。ユーザ入力部は、以下に限定されるわけではないが、マニュアルスイッチ、タッチセンサ、磁気センサ、近接センサなどを含むいずれかの従来の入力装置とすることができる。出力装置にとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ224を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0020】
エンジン200は、本明細書で説明する(単複の)機能に応じて、機械学習又はその他の機能のためのフィードバックループ226を含むこともできる。
【0021】
本明細書で説明するスマートウェアラブル装置は、上述した構成要素のためのハウジング又はキャリアを必然的に含むと理解されるであろう。本明細書で使用する「スマートウェアラブル装置」という用語は、ユーザの身体に装着され又は別様に関連し、ユーザの1又は2以上の生物学的又は生理的状態を検知する少なくとも1つのセンサを通じてユーザに「接続」された装置を意味すると理解されるであろう。
【0022】
ハウジング又はキャリアの特定の形態(すなわち、ウェアラブルプラットフォーム)は、本明細書で説明する機能を実行するための選択及び適合性に基づいて様々とすることができる。ウェアラブルプラットフォームの例としては、以下に限定されるわけではないが、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズなどが挙げられる。
【0023】
入力センサ及び出力装置は、スマートウェアラブル装置の(単複の)機能に望ましいように、及び/又は適するように、ウェアラブルプラットフォームに一体化することも、又はウェアラブルプラットフォームに外付けすることもできるとさらに理解されるであろう。
【0024】
B.周囲のスマート装置からセンサ情報を取得するスマートウェアラブル装置
開示する装置及び方法は、スマートウェアラブル装置の近くに存在するスマート装置からの正確な、欠落した又は機能的なデータの取得を容易にすることができる。
図3は、スマートウェアラブル装置104−1(
図2を参照)の実施形態の概略
図300である。この実施形態では、スマートウェアラブル装置が、例えば他のスマートウェアラブル装置304及び非ウェアラブルスマート装置306を含むことができる周囲のスマート装置に要求302をブロードキャストすることができる。スマートウェアラブル装置は、要求をブロードキャストすることにより、スマートウェアラブル装置104−1が独自のセンサを用いて取得しているデータに関連するデータ308を取得できるセンサを有するいずれかの周囲のスマート装置が存在するかどうかを判定することができる。この要求をブロードキャストすることにより、スマートウェアラブル装置104−1が関連するセンサデータを取得できる周囲のスマート装置304、306のセンサデータの利用可能性を求めることもできる。以下の用途に限定されるわけではないが、スマートウェアラブル装置104−1は、周囲のスマート装置304、306が取得したセンサデータ308を用いて、装置の独自のセンサによって収集されたデータの精度を高め、装置の独自のセンサによって収集されたデータを増補し、又はウェアラブルスマート装置104−1が実行する機能を調整することができる。スマートウェアラブル装置は、所与の基準に基づいて、ウェアラブルスマート装置の現在の活動又は機能に関連しないデータ(すなわちセンサデータ)を特定してフィルタ除去することができる。或いは、周囲のスマート装置304、306が、センサデータを要求しているスマートウェアラブル装置104−1にセンサデータを転送する前に、要求されているセンサデータを関連性について分析することもできる。
【0025】
スマートウェアラブル装置104−1は、周囲のスマート装置が回収したセンサデータを用いて、スマートウェアラブル装置104−1の挙動の変更を決定し、或いは活動を行う上で有用と思われるスマートウェアラブル装置104−1の追加機能を有効にすることもできる。これとは逆に、スマートウェアラブル装置は、周囲のスマート装置が回収したセンサデータを用いて、周囲の装置304、306のうちの1つ又は2つ以上に信号を送信することを決定し、或いは機能の作動又は停止を引き起こすこともできる。この例には、写真を撮ること、高サンプリングレートのデータ収集を可能にすることなどが含まれる。
【0026】
次に
図4を参照すると、スマートウェアラブル装置が周囲のスマート装置にセンサデータを要求して受け取る実施形態のフロー
図400を示している。この実施形態では、スマートウェアラブル装置が、最初にあらゆる周囲のスマート装置に要求をブロードキャストすることができる(410)。スマートウェアラブル装置は、要求をブロードキャストすることにより、付近の利用可能なセンサ、同じ活動を行っているセンサ、又は利用可能なセンサデータのタイプ、及びセンサデータの関連性を求めることができる。周囲の装置のいずれかにおいて、要求された又は関連するセンサデータが利用可能である場合、所与の基準によって決定された1又は複数のウェアラブル又は非ウェアラブルスマート装置に、関連するデータ部分を取得する要求を送信することができる(420)。センサデータの関連性は、センサデータを要求する装置又はセンサデータを転送する装置によって分析することができる。
【0027】
取得したデータは、データを要求したセンサによって処理することができ、このデータを用いて、収集したセンサデータの精度を高め、スマートウェアラブル装置の挙動の変更を決定し、或いは活動を行っているスマートウェアラブル装置の追加機能を有効にすることができる(430)。この方法の実施形態を実装すると、スマートウェアラブル装置は、機能(例えば、写真の撮影、高サンプリングレートデータ収集の有効化など)をトリガする要求を周囲の装置に送信できるようになる(440)。
【0028】
1つの実施形態では、ユーザが2つの装置を着用することができる。例えば、これらの2つの装置は、加速度計ウォッチ付きのスマートウェアラブル装置、並びに心拍数モニタ(HRM)及びGPS付きの別のスマートウェアラブル装置とすることができる。加速度計ウォッチは、HRMが取り込んだセンサ入力に関連するメタデータを受け取るために、HRMにブロードキャストを行うことができる。次に、加速度計ウォッチはメタデータをチェックして、GPSセンサのデータを、既に取り込まれている自機のデータに関連するデータ又は関連しないデータとして識別することができる。この識別は、メタデータを複数のフィールドを有するデータ構造に編成することによって行われる。1つのフィールドは、一意の識別子をリストすることができ、この一意の識別子に関連する別のフィールドは、特性(例えば、回転位置、直線距離など)又は測定単位(例えば、度、フィートなど)を記述することができる。プロセッサは、そのセンサに関連するセンサメタデータをチェックし、一致する特性フィールド(又は測定単位など)を求めることができる。この結果、一致があれば、「関連するセンサデータ」としてフラグ付けすることができる。
【0029】
加速度計ウォッチのプロセッサは、その加速度計から取得された位置データを、HRMからのGPS位置データと比較することによって訂正することができる。2つの位置データセットを平均し、アプリケーションソフトウェア又はその他のソフトウェアを介して最終的な位置データセットをユーザに表示し、又は加速度計ウォッチから別の装置に通信することができる。或いは、GPS位置データが不完全である場合(GPSデータを提供する衛星との見通し線が遮られていることによっていくつかの位置データが欠落している場合、或いは意図的に又はHRMの節電モードによってGPS受信機が節電のためにオフになっている場合)、加速度計ウォッチからの欠落データを代用することができる。また、加速度計ウォッチは、この例ではGPS付きHRMである別の装置からセンサデータを取得している時に、(i)正確であるという理由でGPSのみを使用する、(ii)ウォッチの残存電力が所定の閾値未満であるという理由でバッテリー節約のために加速度計のみを使用する、(iii)両方を使用する、(iv)どちらも使用しない、という目的のために、関連するセンサデータのうちのどのデータが最適であるかをさらに判断することができる。この(i)〜(iv)の選択は、自動的に又はユーザの指示に応答して行うことができる。
【0030】
この加速度計ウォッチとHRM/GPSの例を用いた別の実施形態では、2つの装置が、着用者の脈拍などの同様の生物学的センサデータを、ただし異なる身体部位から(ウォッチはユーザの手首から、HRMは胸部ストラップから)取り込むことができる。ウォッチは、自機のセンサからの脈拍データを、HRMから取得されたセンサデータと比較することができる。ウォッチは、着用者の設定及び内部分析に基づいて、欠落していなければ胸部からの脈拍データを記録し、欠落していれば、着用者の脈拍の完全なデータセットを提供するために手首の脈拍データが代用される。着用者が、エアロビクス運動の場合に(手首から収集された脈拍データに比べて)胸部の脈拍データの方が正確であると考える時には、着用者の設定は、胸部の脈拍データを使用するように定めることができる。
【0031】
本技術の実施形態は、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又はアルゴリズム、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して説明することができる。この点、フロー図の各ブロック又はステップ、及びフロー図のブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、アルゴリズム、式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコード論理の形で具体化された1又はそれ以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するためのその他のあらゆるプログラマブル処理装置を含むコンピュータ上にロードして、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。
【0032】
従って、フロー図のブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現は、特定の機能を実行するための手段の組み合わせ、特定の機能を実行するためのステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、特定の機能を実行するためのコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコード論理手段の組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
【0033】
さらに、コンピュータ可読プログラムコード論理などの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上にロードし、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック、(単複の)アルゴリズム、(単複の)式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。
【0034】
さらに、本明細書で使用する「プログラム」は、本明細書で説明した機能を実行するためにプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。プログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。プログラムは、装置の非一時的媒体にローカルに記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いはプログラムの全部又は一部をローカル又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶されたプログラムは、例えば場所、タイミングイベント、オブジェクトの検出、顔の表情の検出、場所の検出、場所の変化の検出又はその他の要因などの1又は2以上の要因に基づいて、ユーザが開始することによって又は自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。さらに、本明細書で使用するプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、プログラム、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されると理解されるであろう。
【0035】
上記の説明から、限定ではないが以下の内容を含む様々な方法で本技術を具体化することができると理解されるであろう。
【0036】
1.スマートウェアラブル装置であって、(a)スマートウェアラブル装置の構成要素を収容するハウジングと、(b)少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、(d)プロセッサと、(e)非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムとを備え、プログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、(i)ユーザに関する生物学的データを取得するように構成された1又は2以上の生物学的センサを含むスマートウェアラブル装置が同様に取得しているセンサデータとの規定の基準に基づく関連性を有する関連センサデータを取得することに関与しているアクセス可能な周囲のスマート装置の利用可能性を求める要求を周囲のスマート装置にブロードキャストし、(ii)アクセス可能な周囲のスマート装置から関連センサデータを取得し、この関連センサデータを用いて、スマートウェアラブル装置における不完全なセンサデータを完全にし、又は不正確なセンサデータを補正するように構成される、装置。
【0037】
2.文脈的センサデータを取得するように構成された1又は2以上の環境センサをさらに備える、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0038】
3.前記プログラムは、記周囲のスマート装置のうちの1又は2以上のスマート装置に、機能の作動又は停止をトリガする信号、又はさらなるスマートウェアラブル装置によるセンサデータ取得ロジックを変更する信号を送信するようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0039】
4.スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0040】
5.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0041】
6.周囲のスマート装置からセンサデータを取得するコンピュータ実装方法であって、(a)(i)スマートウェアラブル装置の構成要素を収容するハウジングと、(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサとを備えたスマートウェアラブル装置を用意するステップと、(b)スマートウェアラブル装置が同様に取得しているセンサデータとの規定の基準に基づく関連性を有する関連センサデータを取得することに関与しているアクセス可能な周囲のスマート装置の利用可能性を求める周囲のスマート装置への要求をブロードキャストするステップと、(c)アクセス可能な周囲のスマート装置から関連センサデータを取得し、この関連センサデータを用いて、スマートウェアラブル装置における不完全なセンサデータを完全にし、又は不正確なセンサデータを補正するステップとを含み、(d)前記方法は、コンピュータプロセッサによって読み取り可能な非一時的媒体上に存在するプログラムを少なくとも1つのコンピュータプロセッサ上で実行することによって実行される、方法。
【0042】
7.スマートウェアラブル装置は、文脈的センサデータを取得するように構成された1又は2以上の環境センサをさらに備える、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0043】
8.周囲のスマート装置のうちの1又は2以上のスマート装置に、機能の作動又は停止をトリガする信号、又は前記さらなるスマートウェアラブル装置によるセンサデータ取得ロジックを変更する信号を送信するステップをさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0044】
9.スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0045】
10.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0046】
11.周囲のスマート装置からセンサデータを取得するシステムであって、(a)(i)スマートウェアラブル装置の構成要素を収容するハウジングと、(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサと、(v)非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムとを含む1又は2以上の周囲のスマート装置を備え、プログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、スマートウェアラブル装置からセンサデータを求める要求を受け取り、要求されたセンサデータをスマートウェアラブル装置に送信するように構成され、前記システムは、(b)(i)スマートウェアラブル装置の構成要素を収容するハウジングと、(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的データを取得するように構成された1又は2以上のセンサと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサと、(v)非一時的コンピュータ可読媒体内に存在するプログラムとを含むウェアラブルスマート装置をさらに備え、プログラムは、コンピュータプロセッサによって実行可能であって、ユーザに関する生物学的データを取得するように構成された1又は2以上の生物学的センサを含むスマートウェアラブル装置が同様に取得しているセンサデータとの規定の基準に基づく関連性を有する関連センサデータを取得することに関与しているアクセス可能な周囲のスマート装置の利用可能性を求める要求を周囲のスマート装置にブロードキャストし、アクセス可能な周囲のスマート装置から関連センサデータを取得し、この関連センサデータを用いて、スマートウェアラブル装置における不完全なセンサデータを完全にし、又は不正確なセンサデータを補正するように構成される、システム。
【0047】
12.周囲のスマート装置及びスマートウェアラブル装置は、文脈的センサデータを取得するように構成された1又は2以上の環境センサをさらに含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0048】
13.前記ウェアラブルスマート装置のプログラムは、周囲のスマート装置のうちの1又は2以上のスマート装置に、機能の作動又は停止をトリガする信号、又はさらなるスマートウェアラブル装置によるセンサデータ取得ロジックを変更する信号を送信するようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0049】
14.スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0050】
15.スマートウェアラブル装置の前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0051】
上記の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本技術の範囲を限定するものではなく、本技術の現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。従って、本技術の範囲は、当業者に明らかになると思われる他の実施形態も完全に含み、従って添付の特許請求の範囲以外のいかなるものによっても本技術の範囲を限定すべきではなく、特許請求の範囲では、単数形による要素への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味するものであると理解されたい。当業者に周知の上述した好ましい実施形態の要素の構造的、化学的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれることが意図されている。さらに、本技術が解決しようとする課題が本特許請求の範囲に含まれるようにするために、装置及び方法がこれらのありとあらゆる課題に対処する必要はない。さらに、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されることを意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、この要素が「〜のための手段」又は「のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、米国特許法112条の規定によって解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0052】
300 概略図
104−1 ウェアラブル
302 要求
304 周囲のスマートウェアラブル装置
306 非ウェアラブル装置(スマートフォン、PC、その他)
308 データ