(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示を詳細に説明する前に、本開示が、具体的に例示される装置、システム、方法、または当然ながら変動し得るプロセスパラメータに限定されないことを理解されたい。本明細書において使用される用語は本発明の特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明の範囲をいかようにも限定することを意図するものではないことも理解されたい。
【0010】
上記または下記かを問わず、本明細書に引用される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個別の刊行物、特許、または特許出願が参照により組み込まれるよう具体的かつ個別に示されるのと同程度に、それらの全体において、ここに参照により組み込まれる。
【0011】
「含む(including)」、「含有する(containing)」、「有する(having)」、または「を特徴とする(characterized by)」と同義である「備える(comprising)」という用語は、包括的すなわち無制限であり、列挙されていない追加の要素または方法ステップを除外しない。
【0012】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」という単数形は、内容が別途明確に規定しない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。したがって、例えば、(1つの)「ポート」への言及は、1つ、2つ、またはそれより多くのポートを含む。
【0013】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、「頂部(top)」、「底部(bottom)」、「左(left)」、「右(right)」、「上(up)」、「下(down)」、「上の(upper)」、「下の(lower)」、「近位の(proximal)」、「遠位の(distal)」等の方向指示語は、専ら相対的方向を示すために本明細書において使用され、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定するよう別様に意図されるものではない。
【0014】
可能な場合、様々な図において同様の番号の要素を使用している。更に、要素及びまたは親要素の部分要素の複数の事例はそれぞれ、要素番号に付加された別々の文字を含み得る。例えば、特定の要素「91」の2つの事例は、「91a」及び「91b」とラベル付けされ得る。この場合、要素のラベルは、要素または要素のうちいずれか1つの事例を一般的に参照するように、付加された文字なしで使用され得る(例えば、「91」)。付加された文字を含む要素のラベル(例えば、「91a」)は、その要素の特定の事例を参照するために、あるいはその要素の複数の使用を区別するため、すなわちそれに注意を向けるために使用され得る。更に、付加された文字を伴う要素のラベルは、文字が付加されていない要素または特徴の代替的な設計、構造、機能、実装形態、及び/または実施形態を示すように使用され得る。同様に、付加された文字を伴う要素のラベルは、親要素の部分要素を示すように使用することができる。例えば、要素「12」は、部分要素「12a」及び「12b」を含み得る。
【0015】
本デバイス及びシステムの様々な態様は、連結され、取り付けられ、かつ/または共に接合される構成要素を説明することで例証される場合がある。本明細書で使用する場合、「連結される」、「取り付けられる」、「接続される」、及び/または「接合される」という用語は、2つの構成要素間の直接接続、または、適切な場合、介在する構成要素もしくは中間構成要素による相互の間接接続のいずれかを示すように使用される。対照的に、ある構成要素が別の構成要素に「直接連結される」、「直接取り付けられる」、「直接接続される」、及び/または「直接接合される」ものとして言及されるとき、介在する要素は存在しない。
【0016】
本デバイス、システム、及び方法の様々な態様は、1つ以上の例示的実施形態を参照して例証される場合がある。本明細書で使用する場合、「実施形態」という用語は、「例、事例、または例証としての機能を果たすこと」を意味し、必ずしも、本明細書に開示される他の実施形態と比べて好ましいものまたは有利なものとして解釈されるべきではない。
【0017】
別途定義されない限り、本明細書において使用される技術用語及び科学用語は全て、本開示が関連する技術分野の当業者に一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似または等価の、多くの方法及び材料を、本開示の実践において使用できるが、好ましい材料及び方法が本明細書においては記載される。
【0018】
本発明は、凝縮器システム、フィルタシステムに関し、また、そのような凝縮器システム及びフィルタシステムを組み込む、溶液及び/または懸濁液を混合及びスパージングするための処理システム及び方法に関する。処理システムは、細胞または微生物を培養するために使用されるバイオリアクタまたは発酵槽であり得る。限定ではなく例として、本発明的システムは、細菌、菌類、藻類、植物細胞、動物細胞、原生動物、線形動物等を培養する際に使用できる。本システムは、好気性または嫌気性であり、接着性または非接着性である細胞及び微生物を収容し得る。本システムはまた、生物学的ではないが、混合及びスパージングを組み入れる、溶液及び/または懸濁液の形成及び/または処理に関連して使用できる。例えば、本システムは、培地、化学物質、食料品、飲料、及びガスのスパージングを要する他の液体製品の生産において使用できる。
【0019】
本発明的システムは、処理される材料と接触する、システム構成要素の大部分が、各使用後に処分できるように設計される。結果として、本発明的システムは、従来型のステンレス鋼混合及び処理システムが必要とする洗浄及び滅菌処理による負担を、実質的に排除する。また、この特徴によって、複数のバッチの反復処理中、無菌性が一貫して維持され得ることが確保される。前述の見地から、また本発明的システムが容易に大きさを変更でき、相対的にコストが低く、容易に運転できるという事実の見地から、本発明的システムは、そのような処理を以前には外注していた様々な産業施設及び研究施設で使用できる。
【0020】
図1に描写されるのは、本発明の特徴を組み込んだ発明的流体処理システム10の一実施形態である。概して、処理システム10は容器12を備え、これは剛性支持体ハウジング14内に配置され、凝縮器システム16と連結される。フィルタシステム17は凝縮器システム16と連結され、凝縮器システム17を退出するガスの濾過、及び容器12への汚染物質の進入の防止の両方を行うように機能する。混合器システム18は、容器12内の成分を混合及び/または懸濁させるように設計される。流体処理システム10の様々な構成要素について、以降、より詳細に考察する。
【0021】
図1を引き続き参照すると、支持体ハウジング14は、上端部22と反対側の下端部24との間で延在する、実質的に円筒形の側壁20を有する。下端部24は、それに据え付けられた床26を有する。支持体ハウジング14は、チャンバ30を画定する内面28を有する。環状リップ32が上端部22において形成され、チャンバ30への開口部34を画定する。支持体ハウジング14の床26は、車輪38を有するカート36の上に載っている。支持体ハウジング14は、コネクタ40でカート36に対して着脱可能に固定される。カート36は、支持体ハウジング14の選択的移動及び位置付けを可能にする。しかしながら、代替実施形態においては、支持体ハウジング14はカート36上に載せられる必要はなく、床または他の構造上に直接載せることができる。
【0022】
実質的に円筒形の構成を有するものとして支持体ハウジング14は示されているが、代替実施形態においては、支持体ハウジング14は、コンパートメントを少なくとも部分的に画定することができる任意の所望の形態を有し得る。例えば、側壁20は円筒形である必要はなく、多角形、楕円形、または不整形等の、様々な他の横断面構成を有し得る。更に、支持体ハウジング14は、任意の所望のサイズに拡大縮小することができる。例えば、支持体ハウジング14は、チャンバ30が50リットル未満または1,000リットル超の容積を保持できるように、サイズ決定し得ることが想起される。支持体ハウジング14は、典型的には、ステンレス鋼等の金属製であるが、本発明の運用荷重に耐えられる他の材料で作製されてもよい。
【0023】
本発明の一実施形態においては、支持体ハウジング14内に配置される容器12内に格納される流体の温度を調節するための手段が提供される。限定ではなく例として、電気加熱要素を支持体ハウジング14上、またはその内部に据え付けてもよい。加熱要素からの熱は、容器12へと直接的または間接的に伝達される。あるいは、描写される実施形態においては、支持体ハウジング14は、その中に形成される1つ以上の流体チャネルで被覆される。流体チャネルは、流体入口42と、流体チャネルを通じた、水またはプロピレングリコール等の流体の圧送を可能にする流体出口44とを有する。流体チャネルを通過する流体の温度を加熱、冷却、または別様に制御することによって、支持体ハウジング14の温度を調節することができ、これはひいては、容器12が支持体ハウジング14内に配置されている場合、容器12内の流体の温度の調節につながる。ガスバーナーを支持体ハウジング14に対して適用すること、または容器12から流体を圧送すること、流体を加熱または冷却して、その後流体を容器12内に圧送して戻すこと等によって、他の従来型の手段もまた使用できる。容器12をバイオリアクタまたは発酵槽の一部として使用する場合、加熱のための手段は、容器12内の培養物を約30℃〜約40℃の範囲の温度まで加熱するために使用できる。他の温度もまた使用できる。
【0024】
支持体ハウジング14は、側壁20の下端部または床26に形成された1つ以上の開口部46を有し得る。これにより、容器12が支持体ハウジング14内にある場合、ガス及び流体ラインが容器12と連結することが可能となり、様々なプローブまたはセンサが容器12と連結することが可能となる。支持体ハウジング14及びその代替的な設計についての更なる開示は、米国特許第7,682,067号及び米国特許公開第2011−0310696号に開示されており、これらは具体的な参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
図2は混合器システム18と連結された容器12を示す。容器12は、上端部56から反対側の下端部57まで延在する側部55を有する。容器12はまた内面58を有し、この内面はコンパートメント50を画定し、その中に混合器システム18の一部が配置される。描写される実施形態においては、容器12は可撓性バッグを備える。容器12に形成されているのは、コンパートメント50と連通する複数のポート51である。ポート51は2つしか示されていないが、容器12は任意の所望される数のポート51を伴って形成され得ること、ならびにポート51は上端部56、下端部57、及び/または側部55等の、容器12の任意の所望される場所に形成され得ることが理解される。ポート51は、同じ構成であっても異なる構成であってもよく、様々な異なる目的のために使用することができる。例えば、ポート51は、培地、細胞培養物、及び/または他の成分を容器12内に、ならびに容器12から送達するために、流体ラインと連結してもよい。
【0026】
ポート51はまた、プローブを容器12に連結するために使用することもできる。例えば、容器12が細胞または微生物を成長させるためのバイオリアクタとして使用される場合、ポート51は、温度プローブ、pHプローブ、溶解酸素プローブ等のプローブを連結するために使用することができる。ポート51の例、ならびに様々なプローブ及びラインがそれらのポートにどのように連結できるかについては、2006年11月30日に公開された米国特許公開第2006−0270036号及び2006年10月26日に公開された米国特許公開第2006−0240546号に開示されており、これらは具体的な参照により本明細書に組み込まれる。ポート51はまた、容器12を二次容器及び他の所望される継手に連結するために使用することもできる。
【0027】
これもまた
図2に描写されるように、排出ポート92が容器12の上端部56に据え付けられ、凝縮器システム16と連結するために使用される。
図11に描写されるように、排出ポート92はステム93を含み、このステムは、第1の端部と反対側の第2の端部との間で延在する、内面94及び反対側の外面95を有する。第1の端部を取り囲み、そこから半径方向外向きに突出するのは、据え付けフランジ96である。据え付けフランジ96は、ステム93が容器12の開口部を通って突出するように、容器12の内面58(
図2)に対して溶接されるか、あるいは別様に固定される。内面58はポート開口部97を画定し、このポート開口部はステム93を通って延在し、容器12のコンパートメント50と連通する。描写される実施形態においては、ポート開口部97は円形の横断面を有する。楕円形、多角形、不整形等の他の構成もまた使用できる。ポート開口部97の横断面は、典型的には、約0.5cm〜約15cmの範囲の最大直径を有し、約2cm〜約10cmがより一般的である。高いガス処理量のために、最大直径は典型的には3cm、4cm、5cm、または6cmよりも大きい。用途に応じて他の寸法もまた使用できる。
【0028】
両端の間の場所でステム93の外面95を取り囲み、そこから外向きに突出するのは、保持フランジ98である。ステム93の第2の端部を取り囲み、そこから外向きに突出するのは、連結フランジ99である。連結フランジ99は頂面101を有し、その上に環状シール103が形成される。第1の環状溝108が据え付けフランジ96と保持フランジ98との間に形成され、一方で第2の環状溝109が保持フランジ98と連結フランジ99との間に形成される。排出ポート92の本体は典型的には、高分子材料から成型され、容器12よりも剛性である。環状シール103は、典型的には、それが取り付けられているポート本体よりも可撓性であるエラストマー材料から形成される。排出ポート92の使用については、下でより詳細に考察する。
【0029】
本発明の一実施形態においては、ガスを容器12の下端部に送達するための手段が提供される。限定ではなく例として、これもまた
図2に描写されるように、容器12内の流体にガスを送達するために、スパージャ54が容器12の下端部57上に位置付けるか、あるいはそれに据え付けられる。当業者であれば理解するように、典型的には、様々なガスが、容器12内における細胞または微生物の成長に必要とされる。ガスは典型的には、酸素、二酸化炭素、及び/または窒素と選択的に組み合わせられた空気を含む。しかしながら、他のガスを使用することもできる。これらのガスの添加は、溶解酸素及びCO
2含有量を調節し、培養物溶液のpHを調節するために使用することができる。用途に応じて、ガスによるスパージングは他の応用例も有し得る。ガスライン61は、所望のガスをスパージャ54に送達するために、スパージャ54と連結される。ガスライン61は、容器12の下端部57を通過する必要はないが、上端部56または他の場所から下に延在してもよい。
【0030】
スパージャ54は、様々な異なる構成を有し得る。例えば、スパージャ54は、金属、プラスチック、または小さな気泡のガスを容器12内に分注する他の材料で構成される透過膜またはフリット化構造を備え得る。気泡が小さいほど、流体中へのガスのより良好な吸収が可能になる。他の実施形態においては、スパージャ54は、単に、容器12上に形成されるか、あるいは容器12と連結され、ガスが容器12内へと通過する、チューブ、ポート、または他の種類の開口部を備え得る。容器12上に配置されるのとは対照的に、スパージャは、混合器システム18上に形成するか、あるいはそれと連結することもできる。スパージャの例、及びスパージャを本発明においてどのように使用できるかについては、米国特許公開第2006−0270036号及び同第2006−0240546号に開示されており、これらは参照により既に組み込まれている。他の従来型のスパージャも使用できる。
【0031】
描写される実施形態においては、容器12は、混合器システム18の回転アセンブリ82に対して封着される開口部52を有し、これについては下でより詳細に考察する。その結果、コンパートメント50は、それを滅菌し、無菌の流体の処理に使用できるように、密封閉鎖されている。使用中、容器12は、
図1に描写されるように支持体ハウジング12のチャンバ30内に配置される。容器12は、使用中は支持体ハウジング14によって支持され、後には、使用後処分することができる。一実施形態においては、容器12は、低密度ポリエチレンまたは他の高分子のシートまたはフィルムといった、可撓性の遮水材料で構成され、これは約0.1mm〜約5mmの範囲の厚さを有し、約0.2mm〜約2mmがより一般的である。他の厚さもまた使用できる。この材料は、単層の材料から成ることもあれば、共に封着されるか、あるいは分離されて二重壁の容器を形成する、2つ以上の層を備えることもある。層が共に封着される場合、この材料は、積層材または押出材を含み得る。積層材は、後に接着剤で共に固定される、別々に形成された2つ以上の層を含む。
【0032】
押出材は、異なる材料の2つ以上の層を備える単一の一体型シートで構成され、これら2つ以上の層は、接触層によって分離されてもよい。層の全てが同時に共押出される。本発明で使用できる押出材の一例は、HyClone Laboratories,Inc.Logan郊外,Utahから入手可能なHyQ CX3−9フィルムである。HyQ CX3−9フィルムは、cGMP施設で生産される3層の9ミリキャストフィルムである。その外層は、超低密度ポリエチレンの製品接触層と共押出されたポリエステルエラストマーである。本発明で使用できる押出材の別の例は、これもまたHyClone Laboratories,Inc.から入手可能なHyQ CX5−14キャストフィルムである。HyQ CX5−14キャストフィルムは、ポリエステルエラストマー外部層、超低密度ポリエチレン接触層、及びそれらの間に配置されるEVOH障壁層を備える。
【0033】
この材料は、生細胞との直接接触について認可されており、溶液を無菌に維持することができる。そのような実施形態においては、この材料は、放射線等によっても滅菌可能であり得る。異なる状況で使用できる材料の例は、2000年7月4日に発行された米国特許第6,083,587号、及び2003年4月24日に公開された米国特許公開、US2003−0077466 A1号において開示されており、これらはここに、具体的な参照により組み込まれる。
【0034】
一実施形態においては、容器12は2次元の枕型バッグを構成し、ここでは2枚のシートの材料が重なり合う関係で配置され、これら2枚のシートがその外縁で共に接して内部コンパートメントを形成する。あるいは、単一のシートの材料を折り重ね、外縁の周囲で継ぎ合わせて内部コンパートメントを形成してもよい。別の実施形態においては、容器は、長さに合わせて切断し、端部を継ぎ合わせて閉鎖した、ポリマー材料の連続的なチューブ状押出物から形成することもできる。
【0035】
更に他の実施形態においては、容器12は、環状側壁だけでなく2次元の頂端壁及び2次元の底端壁も有する3次元のバッグを構成してもよい。3次元の容器は、典型的には3枚以上、より一般的には4枚または6枚の、分離した複数のパネルを備える。各パネルは実質的に同一であり、容器の側壁、頂端壁、及び底端壁の一部を構成する。各パネルの対応する外周縁は、共に継ぎ合わされる。この継ぎ目は、典型的には、熱エネルギー、RFエネルギー、音波、または他の封着エネルギー等の、当該技術分野で既知の方法を用いて形成される。
【0036】
代替実施形態においては、これらのパネルは、様々な異なるパターンで形成され得る。3次元のバッグを製造する1つの方法に関する更なる開示は、2002年9月19日に公開された米国特許公開、US2002−0131654 A1号において開示されており、この特許はここに、参照により組み込まれる。
【0037】
容器12は、実質的に任意の所望のサイズ、形状、及び構成を有するように製造できることが理解される。例えば、10リットル、30リットル、100リットル、250リットル、500リットル、750リットル、1,000リットル、1,500リットル、3,000リットル、5,000リットル、10,000リットル、または他の所望の容積へとサイズ決定されたコンパートメントを有する容器12が形成され得る。コンパートメントのサイズもまた、上記の値のうちの任意の2つの間の範囲内であり得る。容器12は任意の形状であり得るが、一実施形態においては、容器12は、支持体ハウジング14のチャンバ30に対して補完的または実質的に補完的であるように、特別に構成される。容器12がチャンバ30内に受容される場合、容器12が支持体ハウジング14によって少なくとも略均一に支持されることが望ましい。支持体ハウジング14による容器12の少なくとも略均一な支持を有することは、流体で充填される場合に容器12に印加される動水力による容器12の破損を防ぐのに役立つ。
【0038】
上で考察した実施形態においては、容器12は可撓性のバッグ様構成を有するが、代替実施形態においては、容器12が、任意の形態の折り畳み式容器または半剛性の容器を構成してもよいことが理解される。また、容器12は、透明であっても不透明であってもよく、その中に紫外線抑制剤を組み込んでもよい。
【0039】
混合器システム18は、容器12内の培養物または他の溶液を混合及び/または懸濁するために使用される。
図2に描写されるように、混合器システム18は概して、支持体ハウジング14上に据え付けられた駆動モータアセンブリ59(
図1)と、容器12に連結され、その中に突出するインペラアセンブリ78と、駆動モータアセンブリ59とインペラアセンブリ78との間で延在する駆動軸72(
図4)とを備える。
【0040】
図3を見ると、駆動モータアセンブリ59は、頂面62及び反対側の底面64を有するハウジング60を備え、開口部66が表面62と64との間でハウジング60を通って延在する。チューブ状モータマウント68はハウジング60の開口部66の内部に回転可能に固定される。駆動モータ70はハウジング60に据え付けられ、ハウジング60に対するモータマウント68の回転を促進し、選択するようにモータマウント68と係合する。
図1に描写されるように、駆動モータアセンブリ59は、ブラケット53で支持体ハウジング14と連結される。しかしながら、代替実施形態においては、駆動モータアセンブリ59は、支持体ハウジング14に隣接する別個の構造上に据え付けられてもよい。
【0041】
駆動軸72は、モータマウント68を通過するように、したがってハウジング60を通過するように構成される。
図4を見ると、駆動軸72はヘッドセクション74と軸セクション76とを備え、これらは共に接続されるか、単一の部品として一体的に形成される。インペラアセンブリ78は、細長いチューブ状コネクタ80を備え、このコネクタは一方の端部で固定される回転アセンブリ82、及び反対側の端部に固定されるインペラ84を有する。回転アセンブリ82は、外側ケーシング86と、外側ケーシング86の中心を通って延在し、それに回転可能に連結されるチューブ状ハブ88とを備える。無菌シールをケーシング86とチューブ状ハブ88との間で維持できるように、1つ以上のダイナミックシールがそれらの間で形成され得る。
図2に描写されるように、外側ケーシング86は、ハブ88と連結するチューブ状コネクタ80が容器12のコンパートメント50内に延在するように、容器12に固定される。コネクタ80の端部に配置されるインペラ84もまた、容器12のコンパートメント50内に配置される。
【0042】
使用中、容器12、及びそれに固定されたインペラアセンブリ78は、支持体ハウジング14のチャンバ30内に位置付けられる。そして、回転アセンブリ82は、ハブ88がモータマウント68と整合されるように、駆動モータアセンブリ59のハウジング60の底面64に対して着脱可能に接続される。駆動軸72の遠位端は、モータマウント68を通り、回転アセンブリ82のハブ86を通り、チューブ状コネクタ80を通って下方に進む。最後に、駆動軸72の遠位端は、駆動軸72の回転がインペラ84の回転を促進するように、インペラ84上のソケット内に受容される。
【0043】
駆動軸72がインペラ84に係合する状態で、駆動軸72のドライバ部分90(
図4)が、ドラフト軸72の回転がハブ88も回転させるように、ハブ88内に受容され、ハブ88と係合する。外側ケーシング86はハウジング60に固定されるため、ハブ88は、駆動軸72が回転される際、ケーシング86及びハウジング60に対して回転する。チューブ状コネクタ80もまた、インペラ84、ハブ88、及び駆動軸72と同時に回転することも更に留意される。
【0044】
最後に、いったん駆動軸72がモータマウント68を完全に通過すると、駆動軸72のヘッドセクション74はモータマウント68に係合する。したがって、モータ70がモータマウント68の回転を促進するので、モータマウント68は駆動軸72の回転を促進する。ひいては、上で考察されたように、駆動軸72は、ハブ88、コネクタ80、及びインペラ84の回転を促進する。インペラ84の回転は、容器12のコンパートメント50内の流体の混合及び懸濁を促進する。混合器システム18、その運転、及びその代替実施形態に関する更なる開示は、2011年8月4日に公開された米国特許公開第2011−0188928 A1号において開示されており、これは具体的な参照により本明細書に組み込まれる。
【0045】
上記の混合器システム18及びそれに対する代替物は、容器12内に格納される流体を混合するための手段の一実施形態を含む。代替実施形態においては、混合器システム18が、様々な他の混合システムで置き換えられることが理解される。例えば、混合器システム18は、ダイナミックシールを通って容器12内に突出し、インペラまたは他の混合要素をその末端に据え付けた、従来型の剛性駆動軸で置き換えることができる。したがって、駆動軸の外部回転はインペラまたは他の混合要素の回転を促進し、これが容器12内の流体を混合及び/または懸濁する。
【0046】
別の実施形態においては、容器12内に突出する駆動軸は、流体を混合するために、容器12内に配置される混合要素を繰り返し上下させるように構成されてもよい。あるいは、磁気撹拌棒を容器12のコンパートメント50内に配置し、容器12の外側に配置した磁気混合器によって回転させてもよい。更に他の実施形態においては、容器12のコンパートメント50内に突出する撹拌棒、パドル等を枢動させるか、旋回させるか、あるいは別様に動かして、流体を混合してもよい。加えて、この混合は、蠕動ポンプを用いて、容器12に封着された両端部を有するチューブを通してコンパートメント50内に、ならびにそこから流体を移動させること等による、コンパートメント50を通す流体の循環によって達成されてもよい。所望の混合を達成するように、ガス気泡を流体に通してもよい。最後に、容器12内の流体を混合するために、支持体ハウジング14及び容器12を枢動させるか、揺り動かすか、回転させるか、あるいは別様に動かしてもよい。他の従来型の混合技術も使用できる。混合器を容器12等の可撓性バッグ内に組み込む方法の具体例は、2008年6月10日に発行された米国特許第7,384,783号、2010年3月23日に発行された米国特許第7,682,067号、及び2006年9月7日に公開された米国特許公開第2006/0196501号において開示されており、これらは具体的な参照により本明細書に組み込まれる。
【0047】
図1に戻ると、凝縮器システム16は概して、凝縮器100と、凝縮器バッグ102と、冷却装置104と、ポンプ106とを備える。
図5を見ると、凝縮器100は、ブラケット140によって共に蝶番式に連結された第1のパネル110A及び第2のパネル110Bを備える。
図6に描写されるように、第1のパネル110Aは、内側縁118Aと外側縁120Aとの間で延在する、内面114A及び外面116Aを含む。第1のパネル110Aはまた、頂縁部122A及び反対側の底縁部124Aも含む。縁部118A、120A、122A、及び124Aが合わさって、パネル110Aを取り囲む外周縁123Aを形成する。拡大ノッチ部129Aが、頂縁部122A上において、外側縁120Aとの交差部分で形成される。したがって、頂縁部122Aは、外側縁120Aから内向きに延在する第1のセクション125Aと、内側縁118Aから内向きに延在する第3のセクション127Aと、第1のセクション125Aから第3のセクション127Aまで上向きに延在する第2のセクション126Aとを含む。ノッチ部129Aは、互いに対して直行方向に延在して、実質的に正方形または長方形の構成を有する内角を形成し得る、セクション125A及び126Aによって画定される。しかしながら、他の構成もまた使用できる。例えば、セクション125A及び126Aは、曲線アーチを形成してもよい。
【0048】
パネル110Aの面114A及び116Aは、典型的には平面であり、典型的には平行に整合されて配置される。一実施形態においては、パネル110Aは、約1cm〜6cmの範囲の、面114Aと面116Aとの間で延在する最大厚さを有する。他の厚さもまた使用できる。所望される場合、外面116Aは、内面114Aに対して起伏を有し、かつ/あるいは傾斜してもよい。しかしながら、内面114Aは、凝縮器バッグ102を損傷させる危険性を伴わずに、凝縮器バッグ102と完全に接触できるように、典型的には滑らか/平面状である。
【0049】
第2のパネル110Bは、第1のパネル110Aと実質的に同じ構成及び同じ構成要素を有するが、設計においては鏡像である。パネル110A及びBの間で類似する要素は、第1のパネル110Aの要素が文字「A」を含んでいる一方で、第2のパネル110Bの要素が文字「B」を含んでいる点を除いて、同様の参照符号で識別される。
図7に描写されるように、第2のパネル110Bは、外側カバー220B及び内側パネル222Bを備える。外側カバー220Bは、内面224Bと、反対側の外面116Bとを有し、それらの間を外周縁123Bが延在する。内側パネル222Bに対して相補的であり、かつそれを受容するように構成されている陥凹ポケット226Bが、内面224Bに形成される。一実施形態においては、外側カバー220Bはポリウレタン発泡体等の高分子材料から作製され、内側パネル222B上にオーバーモールドすることができる。別様に、外側カバーは接着剤または他の締結技術によって取り付けることができる。
【0050】
概して、内側パネル222Bは、内面114Bと、反対側の外面231Bとを有し、それらの間を外周縁236Bが延在する。外周縁236Bは、陥凹ポケット226B内にぴったりと嵌められるように僅かに低減された寸法を有するという点を除き、外周縁123Aに対して相補的な構成を有する。内側パネル222Bは流体チャネル128Bを画定する。より具体的には、内側パネル222Bは、パネル本体228Bと、カバー板230Bと、それらの間に配置されるシール232Bとを備える。パネル本体228Bは、内面114Bと、反対側の外面234Bとを有する。外面234B内の陥凹した部分が流体チャネル128Bである。
【0051】
図8でより明確に描写されるように、第1のパネル110Aの流体チャネル128Aは、第2のパネル110Bの流体チャネル128Bと同じ構成を有するが、内面114A(
図6)の少なくとも60%、より一般的には少なくとも70%、80%、または90%よりも下に存在する。流体チャネル128Aは、内側パネル222Aの底縁部を通じて連通する入口ポート130Aで開始し、内側パネル222Aの底縁部を通じて連通する出口ポート132Aで終結する。代替実施形態においては、ポート130A及び132Aは、内側パネル222Aの異なる場所に配置されてもよい。更に、流体チャネル128Aは、部分的には正弦または蛇行性経路を有するように示されるが、様々な異なる構成を有し得る。蛇行性経路を移動することによって、流体チャネル128Aを通る流体が、内側パネル222A/第1のパネル110A内に保持される期間が延長され、それによって、流体チャネル128Aを通る流体と、内側パネル222Aとの間での熱伝達が最適化される。ベントポート134Aは、内側パネル222Aの頂縁部を通って延在し、流体チャネル128Aと連通する。ベントポート134Aは、流体チャネル128Aを流体で充填する際に、流体チャネル128Aから空気を抜くために使用され、使用中には、任意の従来型の形態の栓で塞ぐことができる。
【0052】
図7に戻ると、ポート130B、132B、及び134Bを通じたアクセスを除き、流体チャネル128Bを密封するために、カバー板230Bはパネル本体228Bの外面234Bに、それらの間に位置付けられるシール232Bで固定される。カバー板230Bは、ねじ、溶接、他の締結具、または他の従来型の技術で固定できる。
【0053】
内側パネル222B、特にパネル本体228Bは、典型的には、内側パネル222Bと凝縮器バッグ102との間での良好な熱伝達を可能にするために、高い熱伝導率を有する材料で構成される。好ましい材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属が挙げられる。比較的高い熱伝導率を有する他の材料もまた使用できる。外側カバー230Bは、内側パネル222Bに対する断熱材として振る舞い、典型的には、内側パネル222Bまたはパネル本体228Bよりも低い熱伝導率を有する材料で作製される。例えば、先に言及したように、外側カバー230Bは典型的にはポリウレタン発泡体等の高分子材料または高分子発泡体で作製される。やはり、他の材料も使用できる。
【0054】
パネル110A及び110Bは実質的に同じ構成及び同じ構成要素を有するが、設計においては鏡像であることが、再度留意される。したがって、パネル110Aまたは110Bのうちの1つに関する、本明細書における考察は、他方のパネル110Aまたは110Bに対しても等しく適用可能である。
【0055】
パネル110A及びBは、ブラケット140によって共に蝶番式に連結される。具体的には、ブラケット140は背部142を含み、この背部は、上端部145と下端部146との間で延在する、第1の側部143及び反対側の第2の側部144を有する。第1の側部143は、離間された1対の蝶番147A及び147Bによって第2のパネル110Bの外面116Bに接続され、これらの蝶番は内側縁118Bに隣接して配置される。第2の側部144は、側部116Aにおいて、第1のパネル110Aに対して強固に固定される。この構成の結果として、パネル110A及び110Bを、
図5に示されるような閉鎖位置(パネル110A及びBが実質的に平行に整合されて配置される)と、
図6に示されるような開放位置(第2のパネル110Bが、第1のパネル110Aに対して外向きに回転し、それによってパネル110A及びBが放射状に広がった平面上に配置される)との間で、選択的に動かすことができる。代替実施形態においては、蝶番147A及びBを第2のパネル110B上に据え付ける代わりに、あるいはそれに加えて、第1のパネル110A上に据え付けてもよいことが理解される。更に、代替実施形態においては、外面116A及び/または116B上に据え付ける代わりに、蝶番147A及びBは、内側縁118A及び/または118B上に据え付けることができる。様々な他の蝶番の構成及び種類もまた、使用できる。
【0056】
ブラケット140の背部142は、パネル110A及びBが閉鎖位置であるとき、間隙148がパネル110A及びBの内面114A及びB間において、内側縁118A及びBに隣接して形成されるようにサイズ決定される。間隙148は、ガス流量及び凝縮器100の温度等の因子に応じて、様々な異なる厚さであり得る。一部の一般的な実施形態においては、間隙148は、典型的には、約0.5cm〜3cmの範囲であり、約1cm〜約2cmがより一般的である。他の寸法もまた使用できる。下でより詳細に考察されるように、間隙148は、凝縮器バッグ102を通るガス流量を調節するために使用することができる。
【0057】
図7に戻ると、ブラケット140はまた、背部142の上端部145から外向きに突出するアーム150も含む。アーム150は、U字型キャッチ152で終結し、このU字型キャッチは、鉛直方向で、支持体ハウジング14内の容器12の上に位置付けられる。キャッチ152は、容器12の排出ポート92(
図2)を捕捉及び保持するために使用される。アーム150に取り付けられ、アームから水平方向に延在するのはマウント154である。
図5及び9に描写されるように、マウント154は、部分的には、凝縮器100を支持体ハウジング14に固定するために使用される。具体的には、支持体ハウジング14のリップ32に固定されている締結具155A及びBが、マウント154に形成される孔によって、マウント154を支持体ハウジング14に対して解放可能に取り付けるために使用される。マウント154を支持体ハウジング14に固定するために、任意の数の異なる種類の締結具を使用してもよいことが理解される。代替実施形態においては、マウント154は、ブラケット140に取り付けられるのではなく、ブラケット140の一体単一部品として形成されてもよく、あるいは蝶番または剛性締結具を通じてパネル110A及びBの一方または両方に別々に取り付けられてもよい。凝縮器100を支持体ハウジング14に固定するために、他の技術もまた使用できる。
【0058】
マウント154は、典型的には、凝縮器100が支持体ハウジング14に据え付けられたとき、凝縮器100の一部が支持体ハウジング14のリップ32及び容器12よりも上に突出するように、かつ一部が支持体ハウジング14のリップ32よりも下に突出するように、パネル110の頂縁部122及び底縁部124の間の場所で、それらから離間して位置付けられる。例えば、頂縁部122Aは、典型的には、支持体ハウジング14のリップ32よりも少なくとも5cm、より一般的には少なくとも10cm上にある一方で、底縁部124Aは、典型的には、支持体ハウジング14のリップ32よりも少なくとも5cm、より一般的には少なくとも10cm下にある。この位置付けは、凝縮器100内に受容される凝縮器バッグ102へのアクセス、及びその運転の最適化に役立つ。しかしながら、他の位置もまた使用できる。取り付け位置において、パネル110は、典型的には鉛直方向に配向され、支持体ハウジング14の外面から半径方向外向きに突出する。所望される場合、パネル110は、鉛直方向に対して+/−10°または20°の間の範囲等で、角度をつけることもできる。
【0059】
図6に戻ると、第1のパネル110Aの外側縁120Aに据え付けられているのは、複数の離間された掛け金240であり、一方で第2のパネル110Bの外側縁120Bに据え付けられているのは複数のキャッチ242である。パネル110A及びBが閉鎖位置にある場合、掛け金240は、パネル110A及びBを閉鎖位置に確実にロックするために、キャッチ242と係合し得る。掛け金240は、パネル110が閉鎖位置にあるとき、間隙148がパネル110A及びB間において、外側縁120A及びBにも隣接して形成されるように構成される。任意の数の異なる種類の掛け金を、閉鎖位置においてパネル110A及びBを共に確実にロックするために使用できることが理解される。他の種類の掛け金の例としては、Velcro(フックアンドアイ)ストラップ、バックル、繋ぎ材、クランプ、ボルト、ねじ部品等が挙げられる。
【0060】
本発明の一実施形態においては、パネル110A及びBの間の間隙148を調整できるように、パネル110A及びBを閉鎖位置で共にロックするための手段が提供される。そのような手段の一例としては、第2のパネル110Bの外側縁120B上において、各キャッチ242の手前側及び/または向こう側に、第2のキャッチ242Aを据え付けることが挙げられる。結果として、掛け金240は、間隙148の所望される幅に応じて、キャッチ242または242Aに係合するように使用することができる。下でより詳細に考察されるように、間隙148の幅の調整によって、パネル110A及びBの間に保持される凝縮器バッグ102を通過するガスの流量が調整される。概して、間隙148の幅が増加するにつれて、ガス流量は減少する。したがって、複数の異なるキャッチ242及び242Aを有することで、間隙148の幅を、処理パラメータを最適化するように設定できる。パネル110A及びBの間の間隙148の調整を可能にするように、パネル110A及びBを閉鎖位置で解放可能にロックするために使用できる、Velcro(フックアンドアイ)ストラップ、バックル、繋ぎ材、調整可能なクランプ、ねじ部品、及び他の種類の掛け金等、多様な従来型のロック技術が存在することが理解される。
【0061】
本発明の一実施形態においては、凝縮器100の温度を調節するための手段が提供される。限定ではなく例として、
図1は冷却装置104を描写しており、この冷却装置は、それぞれ、入口ポート130A及びB(
図6)内で連結される送達ライン158A及び158B、ならびに出口ポート132A及びB(
図6)内で連結される帰還ライン160A及び160Bによって、凝縮器100に流体連結する。冷却装置104は、ある体積の流体(典型的には水)を保持し、その流体を所望の温度に冷却し、その後、それぞれ、送達ライン158及び帰還ライン160を通じて、冷却装置本体205内に、ならびにそこから流体を循環させるように構成される、従来型の既製の再循環冷却装置を含み得る。冷却装置104の一例は、Thermo Fisher Scientific製のNeslab RTE−221再循環冷却装置である。他の従来型の再循環冷却装置もまた機能する。
【0062】
運転中、冷却装置104は、送達ライン158A及び158Bを通じて、凝縮器100の入口ポート130A及びBに、所望の温度に冷却された流体の連続的ストリームを圧送する。冷却された流体はその後、凝縮器100内の流体チャネル128A及びBを通って出口ポート132A及びBまで流れる。最終的に、流体は出口ポート132A及びBを通り抜け、帰還ライン160A及びBを通じて冷却装置104に戻る。流体チャネル128A及びBを画定する内側パネル222A及び222Bの材料の高い熱伝導率により、冷却された流体は、パネル110A及びBから、ならびにパネル110の対向する内面114A及びBに接触する物体から、熱を吸収する。冷却装置104は、典型的には、それを通過する流体を、約3℃〜約18℃、より一般的には約3℃〜約10℃の範囲の温度に冷却するように運転される。他の温度もまた使用できる。
【0063】
凝縮器100の温度を調節するための他の手段もまた使用できる。例えば、冷却装置は、ガスを循環させるように設計することができ、冷却装置が凝縮器100を冷却する冷却システムとして運転するように、ガスを圧縮及び膨張させる圧縮器と共に提供してもよい。冷却装置はまた、凝縮器100を通して冷却された空気または他のガスを吹き込むように設計してもよい。凝縮器100を冷却するために、他の従来型の冷却装置及び冷却システムを使用することもできる。
【0064】
図10を見ると、凝縮器バッグ102は概して、一方の端部に配置される吸気ポート166と、反対側の端部に配置される排出ポート168とを有する、本体164を備える。本体164は、高分子フィルムの1枚以上のシートで構成される、可撓性の折り畳み可能なバッグを含む。本体164は、容器12に関して先に上で考察したものと同じ材料で構成されてもよく、同じ製造方法を用いて製造されてもよい。描写される実施形態においては、本体164は、2枚の重なり合う高分子フィルムのシート170A及びBから製造される枕型バッグを備え、これら2枚のシートは外周縁172の周囲で共に継ぎ合わされる。本体164は、内面174と、反対側の外面176とを有する。内面174は、第1の端部179と、反対側の第2の端部181との間で延在するチャネル178を画定する。第1の端部179に形成されているのは入口開口部184であり、これに吸気ポート166が取り付けられるが、一方では、第2の端部181に形成されているのは出口開口部185であり、これに排出ポート168が取り付けられる。外面176は、第1の側面180と、反対側の第2の側面182とを備える。
【0065】
図10を参照すると、本体164は、チャネル178のセクションを画定する特定の部分に関して定義され得る。具体的には、本体164は、第1の端部179に位置する第1の脚部188を備える。第1の脚部188は、吸気ポート166と連結する第1の端部から上向きに延在し、反対側の第2の端部は第1のアーム190と連結する。第1の脚部188は、その長さにわたって延在する第1のチャネルセクション189を画定する。第1のアーム190は、第1の脚部188から、第2の脚部192の第1の端部まで横方向に延在する。第1のアーム190は、その長さにわたって延在する第2のチャネルセクション191を画定する。第2の脚部192は、その第1の端部から第2の端部まで、下向きに突出する。第2の脚部192は、その長さにわたって延在する第3のチャネルセクション194を画定する。描写される設計においては、脚部188、アーム190、及び脚部192がU字型構成を有する本体164の第1のセクションを形成し、そこを通って延在するチャネルセクションもまた、組み合わさってU字型構成を形成する。
【0066】
第2の脚部192の第2の端部に連結されているのは、第3の脚部196の第1の端部である。第3の脚部196は、実質的に鉛直方向の配向で、第2の端部へと上向きに突出する。排出ポート168が、第3の脚部196の第2の端部に固定される。第3の脚部196は、その長さにわたって延在する第4のチャネルセクション198を画定する。脚部192及び196の組み合わせ、ならびにチャネルセクション194及び198の組み合わせが各々、組み合わさって、U字型構成を有する第2のセクションを形成する。吸気ポート166を通って進入するガスが、チャネルセクション189、191、194、及び198を順次通過して、その後排出ポート168を通って退出するように、チャネルセクションの全てが共に連結されることが理解される。本体164のU字型セクションにより、その中のガスの保持時間が増加して、凝縮が改善される。本体164はまた、本体164の下端部201の第2のU字型セクション内で、凝縮された液体が集まるようにも構成される。
【0067】
脚部188、192、及び196は直線状でありかつ平行に整合されているように示されているが、代替実施形態においては、これらの脚部のうちの1つ以上が、鉛直方向に対して1°〜45°の間の範囲等で角度をつけられるか、あるいは屈曲または不整経路で延在してもよい。同様に、アーム190は、脚部188及び/または脚部192と垂直に交差するように水平方向に延在してもよい。あるいは、アーム190は、水平方向に対して1°〜45°の間の範囲等で角度をつけて延在するか、あるいは屈曲または不整経路で延在してもよい。例えば、アーム190は脚部188と192との間で曲線アーチ状に延在してもよい。
【0068】
描写される実施形態においては、スロット200が、本体164の下端部201において共に連結されている場所を除き、脚部192及び194を分離するように示されている。代替実施形態においては、脚部192及び194は仕切りで分離されてもよい。一実施形態においては、この仕切りは、流体が仕切りを通過できないように、現在のスロット200の場所に沿って、シート170A及びBの間に溶接シールを形成することによってもたらされ得る。この溶接シールは、熱エネルギー、RFエネルギー、音波、または他の封着エネルギー等の、当該技術分野で既知の方法を用いて、重なり合うシート170A及びBを共に溶接することによって形成される。代替実施形態においては、仕切りは、凝縮器バッグ102がパネル110A及びBの間で閉鎖されたとき、1つまたは両方のリッジがシート170A及びBを共に挟んで、現在のスロット200の場所に沿って一時的なシールを形成するように、凝縮器100の内面114A及び/または114B(
図6)に沿って直線状のリッジを形成することによってもたらされ得る。他の方法もまた使用できる。所望される場合、脚部192及び194は、脚部188及び192と同様に、第2の脚部192の第2の端部と第3の脚部196の第1の端部との間で横方向に延在する第2のアームを形成することによって離間することができる。
【0069】
本体164のアーム及び脚部内で画定されるチャネルセクションもまた、対応するアーム及び脚部に関して上で考察されたものと同じ配向で延在し得る。例えば、ガスの凝縮を改善するために第2の脚部192内にガスをより長く維持することが所望される場合、第2の脚部192は、第3のチャネルセクション194が正弦経路または他の屈曲経路で下向きに延在するように、形成することができる。
【0070】
本体164は、本体164の下端部201から下向きに突出する延長部202を含み、チャネル178の一部を形成する収集ポケット204を画定する。より具体的には、収集ポケット204は、第4のチャネルセクション196と整合し、それと流体連通するように、第3の脚部196の第1の端部において形成される。可撓性チューブ等の形態である輸送ライン206は、収集ポケット204と流体連通するように延長部202と連結する第1の端部208を有し、第1のチャネルセクション189と流体連通するように第1の脚部188と連結する、反対側の第2の端部210を有する。輸送ライン206は典型的には高分子のチューブ材で構成されるが、他の材料及びチューブ設計も使用できる。輸送ライン206の第1の端部208が延長部202に据え付けられたポート214を通じて延長部と連結し得る一方で、輸送ライン206の第2の端部210は、第1の脚部188に据え付けられたポート216を通じて、第1の脚部と連結し得る。結果として、収集ポケット204で収集された流体は、第1のチャネルセクション189に圧送され得る。下でより詳細に考察されるように、流体を第1のチャネルセクション189へと圧送することによって、流体は、容器12のコンパートメント50へと戻されるように、凝縮器バッグ102の吸気ポート166を通じて、ならびに容器12の排出ポート92を通じて、重力の下、自然に落下する。
【0071】
図11に描写されるように、凝縮器バッグ102の吸気ポート166はチューブ状ステム250を備え、このチューブ状ステムは、内面251と、第1の端部と反対側の第2の端部との間で延在する、反対側の外面253とを有する。この第1の端部は、本体164の入口開口部184内に受容し、そこに溶接すること等によって、入口開口部184に固定される。ステム250の第2の端部を取り囲み、そこから外向きに突出するのは、連結フランジ252である。連結フランジ252は頂面254を有し、その上に環状シール256が形成される。(シール256は排出ポート168上に示されているが、この排出ポートは吸気ポート166と同じ構成を有する)。
【0072】
内面251は、ステム250を通って延在し、チャネル178と連通するポート開口部257を画定する。描写される実施形態においては、ポート開口部257は円形の横断面を有する。楕円形、多角形、不整形等の他の構成もまた使用できる。ポート開口部257の横断面は、典型的には、約0.5cm〜約15cmの範囲の最大直径を有し、約2cm〜約10cmがより一般的である。高いガス処理量のために、最大直径は典型的には3cm、4cm、5cm、または6cmよりも大きい。意図される用途に応じて、他の寸法もまた使用できる。吸気ポート166の本体は典型的には、高分子材料から成型され、本体164よりも剛性である。環状シール256は、典型的には、それが取り付けられているポート本体よりも可撓性であるエラストマー材料から形成される。
【0073】
凝縮器バッグ102の吸気ポート166の連結フランジ252は、クランプ258が噛合したフランジ99及び252上できつく締められるとき、シール110及び256が共に押勢して、無菌性を維持することになる気密シールを形成するように、容器12の排出ポート92の連結フランジ99と噛合するように構成される。描写される実施形態においては、フランジ99及び252は同じサイズ及び構成を有する。更に、整合されたポート開口部97及び257は、ガスがポート間を通る際にガスに対する制限が存在しないように、同じサイズ及び構成を有する。しかしながら、ポート間の無菌接続が達成できる限り、これらのポートは、必ずしも同じサイズのポート開口部を有さずともよい。出荷及び使用前に容器12及び凝縮器バッグ102を、放射線等により同時に滅菌できるように、容器12の排出ポート92及び凝縮器バッグ102の吸気ポート166は、典型的には、製造の最終段階でクランプ258によって共に連結される。ポート92及び166を共に固定するためにフランジ及びクランプを使用するのとは対照的に、ねじ接続、スナップフィット接続、バイオネット接続、無菌コネクタ、及び無菌接続を維持できる他の種類のコネクタ等、様々な他の種類の機械的接続を使用できることが理解される。これらの種類の代替的接続はまた、フランジ及びクランプを使用して接続を形成する、本明細書で考察される他のポート連結に対しても適用可能である。
【0074】
排出ポート168は、吸気ポート166と同じ構成、寸法、組成、及び特性を有し得、吸気ポート166で考察されたものと同じ方法を用いて、本体164の第2の端部181で出口開口部185に固定することができる。したがって、ポート166及び168の間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。
【0075】
凝縮器バッグ102は、2つの主要な機能を提供する。第1に、容器12を退出した湿りガスは、凝縮器バッグ102内で凝縮器100によって冷却され、それにより、蒸気が液体へと凝縮し、収集ポケット204内に収集される。そして、液体はその後取り除かれる。下で考察されるように、ガスの除湿は、下流フィルタの目詰まりを防止する。第2に、スパージャ54(
図2)を通じて容器12にガスを添加することの結果として、容器12の上端部において泡が生成される場合がある。この泡は、凝縮器バッグ102に入り、それに沿って移動する可能性がある。しかし、この泡が下流フィルタに到達した場合、泡がフィルタを目詰まりさせる可能性がある。したがって、所望の凝縮を達成し、かつ泡が凝縮器バッグ102を退出する前に、チャネル178に入ったあらゆる泡を破壊するのに十分な時間、湿りガスをその中に保持するために、凝縮器バッグ102は、十分な長さのチャネル178を有するように形成される。所望の保持時間を達成するために、チャネル178は様々な異なる長さ及び構成を有し得る。
【0076】
チャネル178が様々な異なる構成を有するのに加えて、輸送ライン206は、様々な異なる場所において接続できる。例えば、
図10を参照すると、収集ポケット204は、第2の脚部192と整合する場所、または脚部192及び196の間の接合部等、水が集まることになる、本体164の下端部201の任意の場所に形成できる。収集ポケット204は省いてもよく、輸送ライン206を、水が集まることになる、第2の脚部192、第3の脚部196と整合する任意の場所、または脚部192及び196の間の接合部に位置付けてもよい。更に、輸送ライン206の第2の端部210は、必ずしも第1の脚部188または本体164の第1の端部179と接続する必要はなく、吸気ポート166と直接連結してもよい。例証のために、
図12に描写されているのは、凝縮器バッグ102Aの代替実施形態であり、ここでは凝縮器バッグ102及び102Aの間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。凝縮器バッグ102Aは、脚部192及び196を含む本体164Aを含む。脚部192及び196は、凝縮された液体が集まるU字型の接合部212で合する。輸送ライン206の第1の端部208は、接合部212で本体164Aと連結する。輸送ライン206の第2の端部210は、液体がポート開口部257に送出され、その後容器12内に落下するように、吸気ポート166の側部と直接連結される。
【0077】
別の代替実施形態においては、凝縮器バッグ102の吸気ポート166は省くことができる。例えば、
図13に描写されているのは凝縮器バッグ102Bであり、ここでは凝縮器バッグ102及び102Bの間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。凝縮器バッグ102Bは、本体164と、それに据え付けられた排出ポート168とを有する。しかしながら、入口開口部184は吸気ポート166(
図10)とは連結されておらず、ここでは修正された排出ポート92Aと直接連結されている。容器12の排出ポート92と排出ポート92Aとの間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。排出ポート92Aはステム93を含み、先に考察されたように、このステムは、容器12と連結するために、その第1の端部に形成された据え付けフランジ96を有し、また、排出ポートは保持フランジ98と、フランジ96と98との間に形成された環状溝108とを含む。しかしながら、連結フランジ99は省かれている。ステム93の第2の端部はここでは延長され、本体164の入口開口部184に直接溶接及び封着するために、そこに受容されるように構成される。結果として、ポート92Aの両端は容器12及び本体164に直接固定され、それによって吸気ポート166及びクランプ258の必要性を排除する。
【0078】
図5に戻ると、容器12及び凝縮器バッグ102は、典型的には、前もって組み立てられ、製造段階中に滅菌される。使用中、容器12は支持体ハウジング14内に位置付けられ、一方で取り付けられた凝縮器バッグ102は、凝縮器100に据え付けられる。具体的には、凝縮器100は
図6に示されるような開放位置に動かされ、その後凝縮器バッグ102がパネル110A及びBの間に配置される。凝縮器バッグ102は、アーム190がパネル110A及びBの間から容器12に向かって突出し、同時に排出ポート168がノッチ部129と整合するように配向される。この位置において、凝縮器100は
図5に示されるような閉鎖位置に動かされ、掛け金240は、凝縮器バッグ102をパネル110AとBとの間で捕捉するような定位置でロックされる。しかしながら、間隙148により、運転前に凝縮器バッグ102がパネル110A及びBの内面間で圧縮されることはなく、むしろ、ガスをその中に受容するときに間隙148内で僅かに膨らむことができる。凝縮器バッグ102の延長部202は、輸送ライン206の第1の端部208がパネル110AとBとの間で圧縮されたり、潜在的に捻じれたりしないように、パネル110A及びBより下側に突出する。代替設計においては、本体164の下端部がパネル110A及びBより下側に突出してもよく、あるいは本体164がパネル110A及びBより下側に延在しなくてもいいように、スロット、ノッチ部、または他の開口部をパネル110A及びBのうちの1つに形成して、輸送ライン206の第1の端部208を受容してもよい。
図1に描写されるように、輸送ライン206は、流体を輸送ライン206に沿って圧送できるように、ポンプ106と連結される。ポンプ106は、典型的には蠕動ポンプを備えるが、用途に応じて他のポンプもまた使用することができる。
【0079】
図9及び11を参照すると、容器12の排出ポート92は、支持体ハウジング14に据え付けられたブラケット140に取り付けられている。具体的には、排出ポート92は、キャッチ152が第1の環状溝108内に受容され、かつ保持フランジ98がキャッチ152の頂部に載るように、キャッチ152上へと横方向にスライドされる。この構成において、排出ポート92は、ポート開口部97を鉛直方向上向きにしながら、定位置に確実に保持される。所望される場合、保持フランジ98は、排出ポート92が斜めに突出するように、角度をつけることができる。例えば、排出ポート92は、鉛直方向に対して0°〜30°、より一般的には0°〜15°の範囲の角度で突出する、中心縦軸を有してもよい。凝縮器バッグ102が凝縮器100に取り付けられ、容器12と連結したら、凝縮器バッグ102の上端部199(
図10)は、容器12よりも上側かつその真上に位置付けられてもよく、一方で凝縮器バッグ102の下端部201(
図10)は、支持体ハウジング14のリップ32よりも下側の場所で、支持体ハウジング14の半径方向外側に位置付けられ得る。凝縮器バッグ102は他の位置にあってもよいが、この位置は、凝縮器バッグ102へのアクセス及び容器12との連結を最適化するのに役立つ。この構成はまた、天井の高さが低い部屋における凝縮器システム16の使用を最適化する。
【0080】
容器12及び凝縮器バッグ102が適切に位置付けられたら、先に考察したように、混合器アセンブリ18の駆動軸72をインペラアセンブリ78と連結する。次いで、流体溶液及び任意の成分が様々なポートを通じて容器12内に供給される。
図2を参照すると、混合器アセンブリ18が容器12内の内容物を混合する一方で、スパージャ54が、容器12の下端部において、溶液中に酸素及び/または他のガス等のガスを送達するのに使用される。ガスが溶液を通過するにつれ、ガスの一部が溶液中に吸収され、二酸化炭素等のガスが溶液から放出される。流体に吸収されなかった残存ガスは、溶液によって湿り気が増加して湿りガスを形成し、この湿りガスは容器12の上端部のヘッドスペース162へと進む。先に考察したように、このガスは典型的には泡も形成し、この泡はヘッドスペース162内に収集される。
【0081】
図9を参照すると、容器12内でガス圧力が増加するにつれ、湿りガスは容器12の排出ポート92を通過し、吸気ポート166を通って凝縮器バッグ102のチャネル178内へと進む。湿りガスは、凝縮器バッグ102を膨らませる。凝縮器バッグ102の脚部188は凝縮器100の外側に位置付けられており、したがって自由に膨らみ得る。凝縮器バッグ102は、典型的には、脚部188が膨らんだとき、脚部188及びその中のチャネルセクションが排出ポート92(
図11)のポート開口部97と縦方向に整合するように位置付けられる。したがって、排出ポート92の中心縦軸が鉛直方向に整合されるか、あるいは鉛直方向に対してずれ、かつ角度がついている場合、脚部188及びその中のチャネルセクションもまた、典型的には、鉛直方向に整合されるか、あるいは整合されるように対応する角度でずれる。
【0082】
凝縮器100内の凝縮器バッグの一部が膨らんで、それにより、凝縮器バッグ102の両側は、内側パネル222A及び222B(
図6)の内面114A及び114Bに対して直接押し付けられる。冷却装置104は、内側パネル222A及び222Bがそこを通過する冷却された流体によって冷却されるように、プロセスの始動時に作動される。したがって、凝縮器バッグ102を通過する湿りガスは、熱エネルギーが内側パネル222A及び222Bによって吸収されることで冷却される。湿りガスが冷却されるにつれ、湿りガス中の湿分は凝縮を始め、それによって、凝縮された液体と除湿ガスとが形成される。下で考察されるように、除湿ガスはフィルタシステム17へと進む。凝縮された液体は、重力の下、凝縮器バッグ102の下端部201へと下向きに流れ、収集ポケット204(
図10)に入る。
【0083】
ポンプ106の使用により、凝縮された液体は、チューブ状ポート214を通ってチャネル178を流れ出て、輸送ライン206に沿って移動し、その後実施形態に応じて、第1の脚部188または吸気ポート166へと送出される。先に考察したように、第1の脚部188及び吸気ポート166は、鉛直方向かあるいはある鉛直角で容器12の排出ポート92と整合されているため、凝縮された液体は、重力の下、容器12のコンパートメント50内へと自由に流れ戻る。代替実施形態においては、輸送ライン206の第2の端部は、容器12に直接連結されたポートに連結されてもよく、あるいは、凝縮された液体の収集用の別個の容器に連結されてもよいことが理解される。しかしながら、輸送ライン206を本体164に戻して接続させることにより、容器12及び凝縮器バッグ102は別の施設または異なる場所で完全に製造することができ、その後、容器12と凝縮器バッグ102とを共に連結するためには、単一の接続しか必要とされない。結果として、本発明的凝縮器バッグは、製造工程を簡略化し、かつ製造コストを減少させる。
【0084】
凝縮器システム17はまた、従来の凝縮器に対して、いくつかの他の利点を有する。例えば、容器12の排出ポート92、ならびに凝縮器バッグ102の吸気ポート166及び排出ポート168は、本明細書で考察されるように、大直径のポート開口部を伴って形成できる。これらの大直径により、大流量のガスの、容易かつ効率的な処理が可能となる。例えば、本発明的システムは、そのサイズに応じて、200または600毎分標準リットル(「slpm」)超のガス流量で一般的には運転することができ、そのサイズに応じて、2000、5,000、または10,000slpm超のガス流量で運転できることが想起される。当然、本システムはより少ない流量においても運転できる。換言すれば、本システムの一部の実施形態は、約0.5〜約2.5毎分容器体積(容器12の容積に基づく)のガス流量で一般的には運転することができ、約1〜約2毎分容器体積がより一般的である。
【0085】
更に、凝縮器バッグが反応器バッグとは離れてチューブ材で連結されている、従来技術の凝縮器とは対照的に、本発明の一実施形態においては、凝縮器バッグ102は容器12に直接連結される。この構成により、占めるスペースがより小さくなり、材料及び製造コストを低減させながら、本システムの設計及び運転が簡略化される。更に、凝縮器100及び凝縮器102は、容器12よりも上側に突出するだけでなく、支持体ハウジング14の長さにわたって下向きに突出するように構成することができるため、低い天井高による制限が存在する場合に、凝縮器システム16は特に有用である。
【0086】
本発明的システムの一実施形態の追加的な利点は、凝縮器バッグ102内のガス流量を容易に調整できる点である。例えば、ガス圧力を増加させることなく、より多量のガス出力が必要とされる場合、凝縮器パネル110間の間隙148は、漸次的に広げられる。これにより、より多いガス流量が、ガス圧力を増加させることなく凝縮器バッグ102を通過できるように、凝縮器バッグ102を更に膨らませることが可能となる。
【0087】
凝縮器バッグ102はまた、製造するのが比較的安価である、出荷及び設置が容易である、使い捨て式であるため、使用間での滅菌処理が必要ないという点においても有益である。他の利点もまた存在する。
【0088】
図12Aに描写されているのは、凝縮器バッグ102Bの別の代替実施形態であり、ここでは凝縮器バッグ102、102A、及び102Bの間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。凝縮器バッグ102Bはバッグ本体164Aを備え、このバッグ本体は重なり合うシート170A及び170Bを含み、これらのシートはその外周縁の周囲で溶接されるか、あるいは別様に共に固定されて、枕型バッグを形成する。本体164Aは、両端179及び181の間で延在するチャネル178を画定し、アーム190、ならびに脚部192及び196を含み、これらの脚部はU字型接合部212で共に合する。脚部192及び196は、仕切り203によって、それらの長さの一部分にわたって分離されている。仕切り203は、シート170A及び170Bを共に溶接する溶接シールで形成される。
【0089】
本体164A(
図12)とは対照的に、本体164Bにおいては、第1の脚部188が省かれている。ここで、吸気ポート166は、第1の端部179において、入口開口部でシート170Aの面に対して固定され、排出ポート168は、第2の端部181において、出口開口部でシート170Bの面に対して固定される。使用中、凝縮器100は、凝縮器100が水平方向に配置される、すなわち、
図9に描写される鉛直方向の配向に対して90°回転するか、あるいは水平方向に対して5°〜45°の範囲の角度で、またはより一般的には水平方向に対して10°〜30°の範囲の角度で配向されるように、支持体ハウジング12に据え付けられる。この位置において、凝縮器バッグ102Bは、U字型接合部212が低い位置であるように、パネル110Aと110Bとの間に位置付けられる。
【0090】
吸気ポート166は、容器12からのガスが凝縮器バッグ102Bに流れ入るように、容器12の排出ポート92と連結される。凝縮器バッグ102Bが傾斜している場合、凝縮された流体は、シート170A側の、U字型接合部212に集まる。輸送ライン206は、U字型接合部212のシート170Aの面に対して流体連結する第1の端部208と、シート170Bの面に対して、第1の端部179において吸気ポート166の真上で連結するか、あるいは吸気ポート166の横に連結する、反対側の第2の端部210とを有する。結果として、凝縮器バッグ102B内でU字型接合部212に集まった流体は、輸送ライン206を通って圧送され、その後吸気ポート166及び排出ポート92を通過することで、容器12へと送出される。
【0091】
凝縮器バッグ102Bの上記構成及び配置は、上で考察したものと同じ利点の多くを有する。加えて、凝縮器バッグ102Bは、凝縮器バッグ102の全てをより高い高さに維持することを可能にする。用途によるが、これは、スペースの節約、及び輸送ライン206を通じた凝縮された液体の圧送に必要とされるエネルギーがより小さくなること等、追加的な利点を有し得る。
【0092】
図14に描写されるように、フィルタシステム17は、凝縮器バッグ102の排出ポート168と連結する。フィルタシステム17は、フィルタアセンブリ260を含み、このフィルタアセンブリには、複数の電気加熱ジャケット262A〜Dが据え付けられている。
図15に描写されるように、フィルタアセンブリ260はケーシングを備え、このケーシングには、吸気ポート266が据え付けられており、複数の排出ポート268A〜Dが据え付けられている。ケーシング264は、高分子フィルム等の高分子材料の1枚以上のシートで構成される、可撓性の折り畳み可能なバッグを含む。ケーシング264は、容器12に関して先に上で考察したものと同じ材料で構成されてもよく、同じ製造方法を用いて製造されてもよい。描写される実施形態においては、ケーシング264は、2枚の重なり合う高分子フィルムのシートから製造される枕型バッグを備え、これら2枚のシートは外周縁の周囲で共に継ぎ合わされる。
【0093】
ケーシング264は、内面270と、反対側の外面272とを有する。内面270が、コンパートメント274を画定する。ケーシング264は、コンパートメント274のセクションを画定する特定の部分に関して定義され得る。具体的には、ケーシング264はチューブ状入口276を備え、このチューブ状入口は第1の端部を有し、その上に入口開口部267が形成される。入口開口部267は、吸気ポート266と連結するように構成される。入口276は反対側の第2の端部を有し、これは横方向に延在するチューブ状マニホールド278に連結する。入口276の反対側でマニホールド278から外向きに突出するのは、複数のチューブ状スリーブ280A〜Dである。各スリーブ280A〜Dは、マニホールド278と流体連結する第1の端部282A〜Dと、反対側の第2の端部283A〜Dとを有し、これら第2の端部には、対応する出口開口部284A〜Dが形成されている。各出口開口部284A〜Dは、対応する排出ポート268A〜Dと連結するように構成される。入口開口部267を通って進入するガスが、入口276を通り、マニホールド278を通り、各スリーブ280A〜Dを通って出口開口部284A〜Dまで移動できるように、各入口276、マニホールド278、及びスリーブ280が、コンパートメント274の一部を画定する。
【0094】
描写される実施形態においては、スリーブ280A〜Dは平行に整合されて配置され、マニホールド278に対して直交している。代替実施形態においては、スリーブ280A〜Dは平行に整合されている必要はなく、マニホールド278に対して角度がついていてもよい。しかしながら、描写されている設計を用いることに対する運転上の利点が存在する。入口276は、スリーブ280Bと整合されるように描写されているが、スリーブ280からずらされるようにマニホールド278上で位置付けられ得る。更に、代替実施形態においては、入口276は、入口開口部267と吸気ポート266とをマニホールド278上に直接配置することによって、省くことができる。
【0095】
吸気ポート266は、フィルタバッグ102の吸気ポート166に関して先に考察したものと同じ構成、寸法、組成、及び特性を有し得る。したがって、吸気ポート166及び吸気ポート266の間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。吸気ポート266は、典型的には、フィルタバッグ102の吸気ポート166を本体164に固定する方法と同じ方法を用いて、ケーシング264に対して固定される。例えば、吸気ポート266のステム250は、入口開口部267内に受容し、入口276に溶接することで、入口276に固定することができ、それにより、連結フランジ252は開放的に曝される。使用中、フィルタアセンブリ260の吸気ポート266は、先に考察したような、凝縮器バッグ102の吸気ポート166を容器12の排出ポート92と連結する方法と同じやり方で、凝縮器バッグ102の排出ポート168と連結される。すなわち、吸気ポート266の連結フランジと排出ポート168とが共に、整合されたシール256が共に押勢して、無菌性を維持することになる気密シールを形成するように、クランプ273を用いてきつく締められる。繰り返しになるが、ポートの整合されたポート開口部257は、典型的には、ガスがポート間を通る際にガスに対する制限が存在しないように、同じサイズ及び構成を有する。しかしながら、ポート間の無菌接続が維持できる限り、これらのポートは、必ずしも同じサイズのポート開口部を有さずともよい。
【0096】
図16に描写されるように、各排出ポート268はチューブ状ステム294を備え、このチューブ状ステムは、内面296と、第1の端部300と反対側の第2の端部302との間で延在する、反対側の外面298とを有する。第1の端部300で内面296上に形成されるのはコネクタである。描写される実施形態においては、このコネクタは、バイオネット接続の半分を形成するように、第1の端部300に形成された、両側にある1対のバイオネットスロット304を備える。内面296はポート開口部303を画定し、このポート開口部は、吸気ポート166のポート開口部257に関して先に考察したものと同じ構成及び寸法を有し得る。ステム294の第2の端部302を取り囲み、そこから半径方向外向きに突出するのは、フランジ306である。取り付け中、各排出ポート268A〜Dのステム294の第1の端部300は、対応する出口開口部284A〜D内に受容し、対応するスリーブ280A〜Dに溶接することができ、それにより、フランジ306は開放的に曝される。
【0097】
図15に戻ると、ケーシング264の各スリーブ280A〜D内に配置されるのは対応するフィルタ280A〜Dであり、これらのフィルタは対応する排出ポート268A〜Dと連結される。
図16及び17に描写されるように、フィルタ290Aはフィルタ本体310を備え、このフィルタ本体は、内面312と、第1の端部316と反対側の第2の端部318との間で延在する、外面314とを有する。フィルタ本体310は、両端316及び318の間で延在するチューブ状側壁320と、第2の端部318に配置される床322とを含む。したがって、内面312はブラインドチャネル324を画定し、このブラインドチャネルは、フィルタ本体310の長さに沿って中心を延在するが、第2の端部318において床322によって遮断されている。フィルタ本体310の第1の端部316から上向きに突出しているのはチューブ状ネック326である。1対の環状溝328A及びBがネック326の外面を取り囲み、対応する環状シール330A及びBを受容するように構成される。また、溝328A及びBよりも下側の場所でネック326の外面から外向きに突出するのは、両側にある1対のバイオネットプロング332である。開口部324が、ネック326を通じて延在し、チャネル324と連通する。
【0098】
一実施形態においては、フィルタ本体310は、ガスは通過できるが、細菌及び微生物等の望まれない汚染物質は通過できない多孔質材料で作製される。この多孔質材料は、典型的には疎水性であり、これは、材料が液体をはじくのに役立つ。例えば、フィルタ本体310は、フッ化ポリビニリデン(PVDF)から構成されてもよい。他の材料もまた使用できる。本システムがバイオリアクタまたは発酵器として振る舞う場合、フィルタ本体310は、典型的には、滅菌フィルタとして動作する必要があり、したがって典型的には、0.22マイクロメートル(μm)以下の孔径を有することになる。「孔径」という用語は、粒子が通過し得る、材料内の最大の細孔と定義される。一般的には、フィルタ本体310は、0.22〜0.18μmの範囲内の孔径を有する。しかしながら、事前濾過(pre−filtering)用途または非滅菌用途については、フィルタ本体310は、約0.3〜1.0μmの範囲内等、より大きな孔径を有してもよい。更に他の用途においては、孔径は、1.0μm超であっても、1.0μm未満であってもよい。フィルタ本体310の一例は、Millipore製のDURAPORE 0.22μm疎水性カートリッジフィルタである。別の例は、ZenPureから入手可能なPUREFLO UEカートリッジフィルタである。
【0099】
組み立て中、シール330は環状溝328内に受容され、その後、フィルタ290Aのネック326が、バイオネットプロング332をバイオネットスロット304内に受容し、そこで回転させることによって、排出ポート268に連結される。この構成においては、フィルタ290Aはシール330によって排出ポート268Aに対して確実に固定され、ネック326と排出ポート268Aの内面296との間で気密シールを形成する。次に、フィルタ290Aは、排出ポート268Aがスリーブ280A内に部分的に受容されるように、ケーシング264のスリーブ280A内にスライドされる。次いで、スリーブ280Aを、ステム294の外面290に溶接すること等によって、気密シールが、スリーブ280Aと排出ポート268Aとの間に形成される。フィルタ290B〜Dはフィルタ290Aと同じ構成を有し、フィルタ290B〜Dを排出ポート268B〜Dに取り付け、その後フィルタ290B〜Dをケーシング264のスリーブ280B〜D内に固定するために、同じ手順が使用できる。使用中、下でより詳細に考察されるように、凝縮器バッグ102からのガスは吸気ポート266からフィルタアセンブリ260に入るが、対応するフィルタ本体310を通過し、チャネル324に沿って移動し、その後対応する排出ポート268A〜Dを通って退出することによってのみ、フィルタアセンブリ260を退出し得る。したがって、フィルタ290は、フィルタアセンブリ260から出ていく全てのガスを滅菌するか、あるいは別様に濾過する。同様に、ガス及び他の物質が外部環境からフィルタアセンブリ260に進入できる唯一の方法は、フィルタ290を通るものである。したがって、フィルタ290はまた、外界の汚染物質がフィルタアセンブリ260のコンパートメントにアクセスし、その後容器12内の流体に接触する可能性を防止する、滅菌フィルタとしても機能する。
【0100】
フィルタアセンブリ260は、高流量のガスを濾過できるように設計される。具体的には、ガスがフィルタアセンブリ260に入る際、可撓性ケーシング264は、
図15及び17に示される構成へと膨張する。膨張した構成においては、各スリーブ280は、フィルタ本体310の長さにわたって、対応する各フィルタ本体310の外面314から離間している。したがって、ガスはフィルタ本体310に対して、全ての側面から、ならびにフィルタ本体310の全長にわたって、自由にアクセスかつ通過することができ、それによってフィルタ本体310の使用は最適化され、そこを通るガスの流量が最大化される。一実施形態においては、フィルタ本体310の外面314と、対応するスリーブ280の内面との間の環状間隙距離Dは、約0.15cm〜約3cmの範囲内であり、約0.2cm〜約1cmがより一般的である。一部の実施形態においては、間隙距離Dは、1cmまたは2cm超であり得る。他の寸法もまた使用できる。一実施形態においては、フィルタ本体310は約5cm〜約10の範囲の最大横径を有する。他の寸法もまた使用できる。更に、間隙距離Dは、典型的には、フィルタ本体310の長さの少なくとも80%にわたって、より一般的には少なくとも90%、95%、または100%にわたって延長される。フィルタアセンブリ260はまた、吸気ポート266及び排出ポート268のポート開口部を、3cm超、4cm超、5cm超、または6cm超等の驚くべき大直径を有するように設計できるため、ならびにフィルタアセンブリ260を、ガス流と並列連通で配置される複数のフィルタ290と同時に運転するように設定できるため、高いガス流量を処理できる。
【0101】
代替実施形態においては、フィルタ及び排出ポートは、単一の部品として形成されてもよい。例えば、
図17Aに描写されているのはフィルタ460である。フィルタ460と、先に考察したフィルタ290との間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。フィルタ460はフィルタ本体310を含み、このフィルタ本体は先に考察したものと同じ構造、組成、及び特性を有する。しかしながら、ネック326を第1の端部316に含むのではなく、フィルタ460は、オーバーモールド、接着剤、溶接等によって、フィルタ本体310の第1の端部316に対して永続的に固定された排出ポート462を含む。したがって、排出ポート462とフィルタ本体310との間に、別個のシールは必要とされない。排出ポート462はステム464を含み、このステムは、第1の端部470と反対側の第2の端部472との間で延在する、内面466と、反対側の外面466とを有する。第2の端部472は、上で考察されるように、フィルタ本体310に固定される。第1の端部470を取り囲み、そこから外向きに突出するのは、フランジ474である。内面466は、そこを通って延在し、フィルタ本体310のチャネル324と連通するポート開口部476を画定する。フィルタ本体310はスリーブ280A内に受容され、排出ポート462の外面466は、スリーブ280Aの出口開口部284A内に受容される。外面466は、気密シールを形成するように、溶接等によってスリーブ280Aに封着される。排出ポート462は、典型的には、非多孔質高分子材料で構成されているが、一方でフィルタ本体310は、先に考察したように、多孔質材料で構成される。別の実施形態においては、排出ポート462を省いてもよいこと、ならびにスリーブ280Aを、フィルタ本体310の第1の端部316に対して溶接するか、あるいは別様に直接固定し得ることが想起される。
【0102】
図16を引き続き参照すると、下でより詳細に考察されるように、使用後のフィルタ290の完全性試験を補助するために、コンパートメント274と連通するポート350が、各スリーブ280の第1の端部282または第1の端部282に隣接するマニホールド278に配置される。可撓性チューブ等の充填ライン352は、ポート350に接続される第1の端部354と、反対側の第2の端部356とを有し、この第2の端部にはコネクタ358が接続されている。コネクタ358は、ルアーロックコネクタまたは任意の他の種類のコネクタであり得、これは充填ライン352を通じてコンパートメント274にガスを送達するために、ガス供給源に接続され得る。チューブクランプ等のクランプ360が、充填ライン352に配置される。クランプ360は、汚染物質が充填ライン352を通ってコンパートメント274に侵入できないように、使用前に充填ライン352を閉鎖して密封する。クランプ360を省くためには、コネクタ358は、使用前に密封閉鎖される種類のコネクタであり得る。例えば、無菌コネクタを使用することができる。
【0103】
一部の実施形態においては、吸気ポート266と各フィルタ290との間の距離は、ガスが流れる経路に沿って測定すると、少なくとも4cmであり、より一般的には少なくとも8cm、12cm、または16cmである。他の寸法もまた使用できる。このスペーシングは、ケーシング264によって形成されるため、最小限のコストしかかからず、フィルタ290に到達する前に液体がガスから凝縮するためのより広いスペースが存在するため、フィルタ寿命が増加するという利点がもたらされる。このスペーシングはまた、下で考察されるように、完全性試験を目的として、ケーシング264を継ぎ合わせて閉鎖する。
【0104】
これもまた
図16で描写されるように、各加熱ジャケット262は断熱パッド340を含み、この断熱パッドは円筒形ループ内にくるむことができ、パッド340の外側を取り囲むストラップ342によって所望の構成に保持され得る。パッド340内またはその内面上に配置されるのは、電気加熱テープ344である。また、ハンガー346が、パッド340またはストラップ342のいずれかに接続することによって、パッド340の上端部から突出してもよい。使用中、各加熱ジャケット262は、対応するスリーブ280の周囲に巻き付けられる。しかしながら、ジャケット262は、スリーブ280をなお膨らませて、フィルタ290とスリーブ280との間に所望の間隙を提供できるようにサイズ決定されるが、また、スリーブ280が加熱ジャケット264の内面に対して押し付けられて、それらの間の効率的な熱伝達がもたらされるように構成される。凝縮器バッグ102から出て、フィルタアセンブリ260に入る湿分は、フィルタ290に集まり、最終的にはフィルタを目詰まりさせることになる。加熱テープ344を作動させることで、加熱ジャケット264はフィルタ290上の凝縮された液体の加熱及び蒸発を促進し、それによりフィルタ290を通過し、そこから出ることが可能となり、その結果フィルタ290の作動寿命が延長される。
【0105】
図14に描写されるように、フィルタシステム17は、ラックアセンブリ386によって支持される。ラックアセンブリ386は支柱388を含み、この支柱は第1の端部390と、反対側の第2の端部392とを有する。第1の端部390は、マウント154上に固定されている保持具394内にスライド可能に受容される。保持具394は、凝縮器100に対して所望される位置へと支柱398を上げ下げし、その後、支柱がその所望される位置にあるときに支柱398を解放可能にロックできるように構成される。描写される実施形態においては、保持具394はマウント154上に固定される本体395を有するクランプを備え、このクランプを通って通路が延在し、この通路内に支柱388がスライド可能に受容される。カムアーム396が本体395上に回転可能に据え付けられ、開口部内で支柱388に対して押勢するように構成される。クランプアーム396は、支柱388の上げ下げが可能な、上げられた第1の位置と、図示されるように、クランプアーム396が支柱388に対してカム状に押勢して、支柱を定位置にロックする、下げられた第2の位置との間で動く。保持具394は、調整可能に支柱388を固定するための、様々な他の種類のクランプまたは保持具を備え得ることが理解される。
【0106】
支柱388の第2の端部392に据え付けられているのはラック398である。ラック398はフレーム400を含み、このフレームは、支柱388に据え付けられる第1の端部と、複数の離間されたキャッチ402A〜Dが形成される、反対側の第2の端部とを有する。各キャッチ402には、U字型スロット403が形成される。スロット403は、各排出ポート268のステム269の第2の端部302(
図16)を、対応するスロット403内にぴったりと受容することができ、それによってフランジ306が各キャッチ402の頂面上で支持されるように構成される。結果として、排出ポート268は、ラック398上で確実に保持される。排出ポート268をラック398に対して固定しながら、吸気ポート266を凝縮器バッグ102の排出ポート168に対して固定すると、支柱388を上げ下げすることによって、フィルタアセンブリ260はその所望の高さにまで膨らむことが可能となり、それによってガスがそこを通過するとき、ケーシング264はその所望の構成にまで膨らむ。例えば、ケーシング264がラックアセンブリ386によって完全には膨らまされていない場合、ケーシング264は膨らんだ際にゆがんでフィルタ290に対して押し付けられる場合があり、その結果フィルタ性能を低下させる。
【0107】
上記の組み立て構成においては、フィルタアセンブリ260は凝縮器バッグ102の鉛直方向で上、かつそれと整合されて配置され、さもなくば、ケーシング264内で凝縮するいかなる液体も、重力の下、フィルタアセンブリ260から吸気ポート266及び排出ポート168を通過して凝縮器バッグ102へと自然に流れ落ち得るように構成される。フィルタアセンブリ260から凝縮された液体を除去することは、フィルタ290の運転寿命を維持するのに役立つ。一実施形態においては、使用中、凝縮器バッグ102の排出ポート168は、フィルタアセンブリ260と連結されるが、鉛直方向に突出するか、あるいは鉛直方向に対して0°〜20°、より一般的には0°〜10°の範囲の角度で突出する、中心縦軸を有してもよい。
【0108】
図14Aに描写されるように、各キャッチ402に隣接して延在するように、フレーム400の底側で、タイロッド406が固定されてもよい。各加熱ジャケット262のハンガー346が、タイロッド406に対して固定され得る。結果として、各加熱ジャケット262の重量は、ケーシング264とは反対に、ラック398によって主に支持される。更に、タイロッド406の使用によって、加熱ジャケット262がケーシング264に対して常に適切に位置付けられることが確実となる。加熱ジャケット262は、様々な他の技術及び構造を用いてラック398に固定してもよいことが理解される。
【0109】
組み立て中、凝縮器バッグ102の吸気ポート166は容器12の排出ポート92と連結されるが、一方で、フィルタアセンブリ260の吸気ポート266は、先に考察したように、凝縮器バッグ102の排出ポート168と連結される。その後、接続された容器12、凝縮器バッグ102、及びフィルタアセンブリ260は、それらの中のコンパートメントを滅菌するように、放射線等で同時に滅菌することができる。そして、組み立てたシステムは、使用のために出荷することができる。使用中、先に考察したように、容器12は支持体ハウジング14内に受容され、凝縮器バッグ102は凝縮器100に固定され、フィルタアセンブリ260はラックアセンブリ386に据え付けられ、調整される。この組み立て状態においては、容器12からスパージングされたガスは、凝縮器バッグ102へと進む。次いで、凝縮器バッグ102からの除湿ガスはフィルタアセンブリ260へと進み、ここで、除湿ガスはフィルタ290を通って環境中へと退出する。
【0110】
独立して使用されるか、あるいは容器12及び/または凝縮器バッグ102と併せて使用されるフィルタアセンブリ260は、いくつかの独特の利点を有する。例えば、フィルタアセンブリ260のケーシング264は、金属容器または剛性プラスチックハウジングであるのではなく、高分子フィルムで作製されているため、フィルタアセンブリ260は製造が比較的単純かつ安価である。したがって、フィルタアセンブリ260は、処分可能であるか、あるいは単回使用後にリサイクルできる単回使用アイテムであり、その結果、洗浄または滅菌のいかなる必要性も回避される。
【0111】
容器12、凝縮器バッグ102、及びフィルタアセンブリ260は各々高分子フィルムで構成され、この高分子フィルムは排出されるガスを格納するために使用されているため、流体処理システム10は、典型的には、比較的低いガス圧力で運転するように設計されている。すなわち、処理システム10は、容器12、凝縮器バッグ102、及び/またはフィルタアセンブリ260が、運転中、10kPaより下、典型的には約0kPa〜約8kPa、より好ましくは約2kPa〜約5kPaの範囲の内部ガス圧力で運転するように、典型的には構成される。更に、容器12、凝縮器バッグ102、及び/またはフィルタアセンブリ260は、高分子フィルムまたは高分子フィルム上に形成される継ぎ目が、50kPaまたはより一般的には60kPaもしくは70kPaの内部ガス圧力に供されるとき、それらの破断によって破損するように設計されてもよい。
【0112】
低いガス圧力における運転を最適化するために、処理システム10は、容器12からフィルタアセンブリ260を通って延在するガス流路において生成される唯一の背圧が、フィルタ(複数可)290を通過するガスによって引き起こされるように設計されてもよい。例えば、一部の従来型のバイオリアクタシステムは、剛性リアクタ容器、剛性凝縮器システム、及び剛性フィルタシステムを含み、ガスがそれらを通過する。これらの剛性構成要素は、およそ500kPa等の比較的高いガス圧力において安全に運転できるように設計されている。従来型の剛性構成要素は、典型的には、小直径のガス入口ポート及びガス出口ポート、すなわち一般的には2cm未満である最大内径を有する円形ポートを備える。これらの従来型システムを通じて高いガス流量が処理されるとき、ガス吸気ポート及び排出ポートの各々が、背圧を引き起こすガス制限点を形成する。従来型のシステムは、剛性構成要素によって安全に取り扱うことができる圧力に対して生成される背圧の量が最小限であり、かつ小直径のポートは業界においてより安価であり、より標準的であるため、小直径のポートを使用する。しかしながら、本発明の一実施形態においては、容器12、凝縮器バッグ102、及びフィルタアセンブリ260のガス吸気ポート及びガス排出ポートの各々は、ガスがそれらを通過する際にいかなる背圧も生成されないように、十分に大きい直径または領域を有して形成される。低いガス流量においては、そのようなポートは比較的小さくてもよい。しかしながら、例えば300slpmまたは500slpm超の流量等の高いガス流量の場合、容器12、凝縮器バッグ102、及びフィルタアセンブリ260の各々のガス吸気ポート及びガス排出ポートは、3cm超、より一般的には4cm超、5cm超、6cm超、または10cm超の最大内径を有して形成することができる。そのようにサイズ決定されたポートの使用は、バイオリアクタ及び発酵槽の分野において独特である。より大きいポートをより低いガス流量において使用してもよく、より小さいポートをより低いガス流量において使用してもよいことが理解される。
【0113】
ガスが通過するポートに大直径のものを使用することの更なる利点は、ポートを通過するガスの速度が、ポートによって最小限にされることである。先に言及したように、本発明の一実施形態で意図される利点のうちの一つは、ガスからの任意の湿分がフィルタアセンブリ260内で凝縮する場合、凝縮された液体が、重力の下、吸気ポート266を通り、凝縮器バッグ102へと自由に流れ落ちる点である。しかしながら、排出ポート168または吸気ポート266が小さ過ぎる場合、それらを通過するガスの速度が実質的に増加される場合がある。高速のガスは、凝縮された液体が重力の下にフィルタアセンブリ260から凝縮器バッグ102内へと流れるのを妨げる場合があり、また吸気ポート266に隣接して凝縮器バッグ102内で凝縮した液体を、フィルタアセンブリ260に流入させる場合がある。フィルタアセンブリ260内に集まった流体は最終的にはフィルタ290に接触かつそれを閉塞し得、その結果より多くのフィルタの使用が必要とされる。前述の見地から、本システムにおける大直径ポートの使用は、高分子フィルムが破断する危険性を回避するために、本システムが最小限の背圧しか伴わずに大きなガス流量を扱うことを可能にし、フィルタ290の寿命を延長させるために、流体がフィルタアセンブリ260から凝縮器バッグ102または容器12へと自由に流れ出ることを可能にする。
【0114】
先に考察したように、フィルタ290とスリーブ280との間の間隙距離Dもまた、背圧を排除または最小限にするように選択できる。例えば、フィルタ290の縦軸に対して垂直であり、かつフィルタ290及びスリーブ280を通って延在する横断面を参照すると、フィルタ290を取り囲む間隙領域内の断面積(以下、「間隙面積」)は、いかなる追加的な背圧も間隙面積に沿って進むガスの結果としては形成されないように、フィルタ290の長さに沿う全ての点において、またはフィルタ290の選択された長さにわたって、十分に大きくあり得る。むしろ、背圧は、フィルタ290を通過するガスによってのみ、あるいはそれによって実質的に生成される。前述を達成するために、一実施形態においては、間隙面積は、ガス吸気ポート266またはガス排出ポート168の面積の+/−10%、15%、または20%に等しい範囲である。背圧がフィルタ290を通過するガスによってのみ生成されるということは、重要ではないことが理解される。背圧が、容器12、凝縮器バッグ102、またはフィルタアセンブリ260の安全な運転を危うくするほど大きくない限りは、少量の背圧が、吸気ポート、排出ポート、及びまたは間隙面積を通過するガスによって生成されてもよい。
【0115】
フィルタアセンブリ260及び他の構成要素の選択実施形態はまた、他の利点も有する。例えば、フィルタアセンブリ260は凝縮器バッグ102とチューブ材で連結されるのではなく、直接連結されているため、材料費及び組み立て時間が低減される。同様に、凝縮器バッグ102及びフィルタアセンブリ260の両方が支持体ハウジングに据え付けられているため、本システムは、最小限のスペースしか占めない、比較的小さな設置面積を有する。更に、凝縮器システム16の高さを比較的低く保つことにより、フィルタアセンブリ260の最大高が最小限になり、その結果、天井の低い領域における使用が可能となる。本流体処理システムは広い範囲のガス流量の下で運転できるため、これにより様々な異なる種類の流体の処理が可能となる。本システムは特に、微生物を育てるには高いガス流量が必要とされるため、微生物を処理する発酵槽として機能するために適合される。更に、本システムは比較的低いガス圧力で運転するため、より剛性の低い格納構造しか必要とされず、本システムはその使用がより安全である。本システム及びその構成要素はまた、他の利点も有する。
【0116】
描写される実施形態においては、フィルタアセンブリ260は、4つのスリーブ280A〜Dと、4つの対応するフィルタ290A〜Dとを含む。使用されるフィルタ290の数は、培養物または処理される他の流体の体積に大きく依存する。代替実施形態においては、フィルタアセンブリ260は、1つのスリーブ280、2つのスリーブ280、3つのスリーブ280、または5つ以上のスリーブ280を、対応する数のフィルタ290と共に備え得る。例えば、
図18に描写されているのは、単一のフィルタを含むフィルタアセンブリ260Aの代替実施形態である。フィルタアセンブリ260と260Aとの間で類似する特色は、同様の参照符号で識別される。フィルタアセンブリ260Aは、細長い直線状のチューブ状スリーブの形態であるケーシング264Aを含み、このケーシングが、第1の端部364と反対側の第2の端部366との間で延在するコンパートメント270Aを画定する。ケーシング264Aは、高分子フィルム等の、ケーシング264に関して上で考察したものと同じ材料で作製することができ、同じ特性を有し得る。吸気ポート266が第1の端部364に固定され、一方で排出ポート268Aが第2の端部366に固定される。フィルタ290Aは排出ポート268Aに固定され、スリーブ280A内のフィルタ290A(
図17)に関して上で考察したものと同じやり方で運転するように、同じ様式でコンパートメント270A内に配置される。充填ライン352が、コンパートメント270Aと連通するように、ケーシング264Aに据え付けられ得る。
【0117】
図19に描写されているのは、2つのフィルタを含むフィルタアセンブリ260Bの別の代替実施形態である。フィルタアセンブリ260と260Bとの間で類似する特色は、同様の参照符号で識別される。フィルタアセンブリ260Bはケーシング264Bを含み、このケーシングがコンパートメント270Bを画定する。ケーシング264Bは、高分子フィルム等の、ケーシング264に関して上で考察したものと同じ材料で作製することができ、同じ特性を有し得る。ケーシング264Bは、チューブ状の第1のスリーブ370と、チューブ状の第2のスリーブ372とを含む。第1のスリーブ370は直線状であり、第1の端部374と、反対側の第2の端部376との間で延在する。吸気ポート266が第1の端部374に固定され、一方で排出ポート268Aが第2の端部376に固定される。フィルタ290Aは排出ポート268Aに固定され、スリーブ280A内のフィルタ290A(
図17)に関して上で考察したものと同じやり方で運転するように、同じ様式でスリーブ370内に配置される。第2のスリーブ372は、第1の端部378と、反対側の第2の端部380とを有する。第1の端部378は、フィルタ290Aの底部と吸気ポート266との間の場所で第1のスリーブ370と流体連通して連結されるL字型曲線を有する。排出ポート268Bが第2の端部380に固定される。フィルタ290Bは排出ポート268Bに固定され、スリーブ280A内のフィルタ290A(
図17)に関して上で考察したものと同じやり方で運転するように、同じ様式で第2のスリーブ372内に配置される。充填ライン352A及びBが、対応するコンパートメントセクションと連通するように、スリーブ370及び372に据え付けられ得る。3つのフィルタを伴うフィルタアセンブリは、第2のスリーブ372と同一の第3のスリーブを、第1のスリーブ370の反対側に固定し、それに排出ポート268C及びフィルタ290Cを固定することで形成できる。
【0118】
上で考察した実施形態においては、フィルタアセンブリは、運転中、ガスが各フィルタ290を同時に退出するように運転され得る。代替実施形態においては、1つ以上のクランプを使用して、1つ以上のフィルタ290をガス流から隔離してもよい。使用中のフィルタ(複数可)が詰まり始めたとき、これらのクランプを同時に、あるいは段階的に解放して、ガスが新しいフィルタ(複数可)を通って流れることを可能にしてもよい。例えば、
図20に描写されるように、複数のクランプ408A〜Cが、フィルタアセンブリ260に据え付けられ得る。具体的には、クランプ408Aは第1のスリーブ280Aと第2のスリーブ280Bとの間でマニホールド278にわたって延在し、クランプ408Bは第2のスリーブ280Bと第3のスリーブ280Cとの間でマニホールド278にわたって延在し、クランプ408Cは第3のスリーブ280Cと第4のスリーブ280Dとの間でマニホールド278にわたって延在する。クランプ408は、クランプがその上を延在するマニホールド278を、ガスが通過できないように、そのマニホールドのセクションを密封閉鎖する閉鎖位置と、ガスが自由にマニホールド278を通過することを可能にする開放位置との間で動き得る。一実施形態においては、クランプ408は単に、手動で開放及び閉鎖されるクランプであってもよい。
【0119】
運転中、ガスは、吸気ポート266を通ってフィルタアセンブリ260に送達される。ガスは、第2のスリーブ280Bを通り、フィルタ290Bを通り、出口ポート268Bを通って外に出る。クランプ408A及びBが、フィルタ290A、C、またはDを通るいかなるガスの移動も妨げる。フィルタ290Bが目詰まりし始めると、容器12、凝縮器バッグ102、及びフィルタアセンブリ260内のガス圧力が増加し始める。この圧力は、容器12のヘッドスペースと連通する圧力センサで測定できる。しかしながら、この圧力センサはまた、容器12とフィルタ290Bとの間の任意の場所でもガスと連通していてよい。
【0120】
先に考察したように、フィルタアセンブリ260は、比較的低いガス圧力で運転するように設計されている。したがって、ガス圧力が増加するにつれ、ケーシング264、凝縮器バッグ102、及び/または容器12が破断により破損し得る危険性が増す。したがって、ガス圧力を感知するか、あるいはフィルタ290Bの目詰まりの量を別様に判定することで、ガス圧力が所定の値を超えたと判定したときは、クランプ408Aを開放し、それによってガスの少なくとも一部がフィルタ290Aを通過できるようにすることで、ガス圧力を減少させることができる。ガス圧力の監視を継続し、ガス圧力が再度所定の値を超えたときは、クランプ408Bを開放して、ガスがガスフィルタ290Cを通って流れ得るようにすることで、ガス圧力を再度減少させる。必要な場合、ガスがガスフィルタ290Dを通り抜け得るように、クランプ408Cを開放することができる。
【0121】
先に言及したように、クランプ408は手動クランプであってよい。したがって、ガス圧力が上昇するにつれて、クランプ408A〜Cを連続的に手動で開放することができる。あるいは、クランプ408A〜Cは、ガス圧力が所定の値を超えたときに自動で開放するように構成することができる。例えば、描写される実施形態においては、クランプ408Aは第1のアーム410Aを備え、この第1のアームは第2のアーム412Bと蝶番式に連結されている。鉤付きの掛け金414Aが第1のアーム410に枢動可能に据え付けられ、第2のアーム412Aの開口部416Aに通すことで、第2のアーム412Bと係合及びロックするように構成される。すなわち、掛け金414Aが開口部416を通る際、掛け金414A上の鉤が第2のアーム412の背側を捕捉し、それによってアーム410A及び410Bを共にロックする。ソレノイド418Aが掛け金414Aと係合し、掛け金414Aが第2のアーム412Aと係合することになる捕捉位置と、掛け金414Aが第2のアーム412Aから離脱するように下向きに枢動する開放位置との間で掛け金414Aを選択的に動かす。ソレノイド418Aは、電線422Aを通じて、中央処理装置(CPU)420によって制御される。クランプ410B〜Dはクランプ410Aと同じ構成を有し、CPU420と電気的に連結することにより、同じ様式で運転される。CPU420はまた、容器12のヘッドスペース162(
図2)内のガス圧力を検出するように、容器12と連結される圧力センサ424と電気的に連結される。
【0122】
したがって、初期運転時には、スリーブ280Bのフィルタ290Bのみをガスが通過できるように、各クランプ408A〜Cは閉鎖位置にある。CPUが容器12内のガス圧力が所定の値を超えたと判定したとき、CPUは掛け金414Aを解放位置へと自動的に動かす。ケーシング264内のガス圧力がクランプ408Aを開放し、それによってガスは、スリーブ280Aのフィルタ290Aを通過できるようになる。次いで、圧力センサ424を通じて容器12内で感知されるガス圧力の水準に基づいて、必要な場合、CPU420はクランプ408B及び408Cを連続的に、自動で開放し得る。
【0123】
先に言及したように、センサ424はまた、それが直接的にせよ間接的にせよ、容器12、凝縮器バッグ102、及びフィルタアセンブリ260が供されているガス圧力を測定している限り、凝縮器バッグ102またはフィルタアセンブリ260と連通することもできる。更に、手動または自動であるかに関わらず、クランプは様々な異なる構成及び使用方法を有し得る。クランプは、制限されたフィルタにいかなるガスも到達できないように、ケーシング264の一部をきつく締めて閉鎖することができさえすればよい。クランプの場所もまた異なっていてもよい。例えば、マニホールド278にクランプ408を配置するのではなく、クランプ408は、各スリーブ280の第1の端部282にわたって、対応するフィルタ290より下側に配置することができる。同様のことが、2つ、3つ、または他の数のフィルタのみを有するフィルタアセンブリの代替実施形態に関しても当てはまる。
【0124】
フィルタを隔離するために上記クランピングプロセスを用いることで、必要とされるフィルタのみが使用される。下で考察されるように、未使用のフィルタについては完全性試験の必要がないため、使用するフィルタの数を限定することが望ましい。更に、フィルタは比較的高価であるため、フィルタが未使用な場合、そのフィルタは可能性としてはリサイクルすることができ、別個のフィルタアセンブリで使用することができる。
【0125】
培養物の処理の後、標準処理技術では、フィルタが適切に機能し、それによりフィルタアセンブリ260を通じていかなる汚染物質も容器12内の培養物に到達し得なかったということを確実にするために、フィルタ(複数可)290の試験が必要とされる。この完全性試験の一方法においては、対応するフィルタ290を伴う各スリーブ280が、残りのフィルタアセンブリ260から分離される。具体的には、
図21に描写されるように、溶接継ぎ目426が、いかなるガスも継ぎ目426を通過できないように、スリーブ280Aと280Bとの間のマニホールド278にわたって形成される。溶接継ぎ目426は典型的には、高分子フィルムで形成されているマニホールド278の両側を共に圧縮し、その後、この圧縮された高分子フィルムにわたって、当分野において既知の熱エネルギー、RFエネルギー、音波、または他の封着エネルギーを印加することによって、フィルムを共に溶接することで形成される。
【0126】
継ぎ目426が形成されると、スリーブ280A及び対応するフィルタ290Aを残りのフィルタアセンブリ260から分離するために、継ぎ目426の長さに沿って切れ目が中心に作られる。具体的には、継ぎ目426は切れ目によって二等分され、それにより、継ぎ目426の部分428Aはスリーブ280Aに接続されるマニホールド278のセクションに残り、継ぎ目426の部分428Bはスリーブ280Bに接続されるマニホールド278のセクションに残る。継ぎ目426の部分428A及び428Bの両方は、それらの対応するマニホールド278のセクションに、気密シールを独立して形成する。スリーブ280Aが撤去されると、フィルタ290Aの完全性を、バブルポイント試験、拡散試験、圧力保持試験、または圧減衰試験等をの、標準的完全性試験法を通じて試験することができる。例えば、一方法においては、クランプ360を充填ライン352から取り外し、コネクタ358を、空気等のガスと、エタノール等の、フィルタを部分的に閉塞することになる成分とを送達するガス供給源440と連結する。次に、ガス及びフィルタ閉塞成分を、充填ライン352を通じて、スリーブ280A内に画定されるコンパートメントに送達する。ガスは、所定の圧力に達するまで送達される。次いで、フィルタ閉塞成分がフィルタ290を通過する速度を測定して、フィルタ290の完全性を判定し得る。あるいは、ガス圧力を所定の時間、圧力計442で監視して、圧力の任意の損失または圧力損失の速度が存在するかを判定して、フィルタ290の完全性を判定してもよい。
【0127】
別の方法においては、充填ライン352を使用して、ヘリウム等の検出可能なガスで、スリーブ280Aのコンパートメントを所定の圧力まで充填する。検出可能なガスの送出前または送出後に、分離した280Aを検出器の密封チャンバ内に密閉し、チャンバに吸引を適用する。その後、検出器が、所定の時間、検出可能なガスのチャンバ内での存在を感知して、フィルタ290の完全性を判定する。完全性試験は標準的であり、当分野において既知であることと、他の完全性試験もまた使用できることとが理解される。
【0128】
スリーブ280A及びその中のフィルタ290Aが試験されたのと同じ様式で、残りのスリーブ280B〜D及び対応する290B〜Dの各々もまた、線430A及びBに沿って溶接継ぎ目を形成することで試験できる。スリーブ280B及び対応するフィルタ290Bの試験に関しては、気密キャップを吸気ポート266に接続してもよく、あるいは溶接継ぎ目を入口276にまたがる線432に沿って形成してもよい。代替実施形態においては、溶接継ぎ目は、異なる場所に配置することができる。例えば、各充填ライン352が接続する場所を、各スリーブ280A〜Dのより高い場所に上向きに移動させることによって、溶接継ぎ目は、線434A〜Dに沿って等、各スリーブ280A〜Dの第1の端部にまたがって、対応する充填ライン352より下側に形成できる。
図18及び19に示される実施形態においては、溶接継ぎ目は、線436に沿って、上記考察と矛盾しない、他の場所に形成することができる。更に、単一の溶接継ぎ目426を形成し、その後その溶接継ぎ目を二等分して異なるスリーブを分離するのとは対照的に、2つの離間した溶接継ぎ目を形成し、それらの溶接継ぎ目の間でケーシング264を切断することもできる。同様に、単一の溶接継ぎ目426は、クランプで置き換えることができ、ケーシング264は、それらクランプの間で切断される。他の技術もまた使用できる。
【0129】
代替実施形態においては、フィルタアセンブリ260は、異なる技術を用いて凝縮器バッグに接続できる。例えば、
図22においては、単一のポート446を、フィルタアセンブリ260のケーシング264と、凝縮器バッグ102の本体164を接続するために使用することができる。ポート446は細長いステム448を含み、このステムは、第1の端部450と反対側の第2の端部452との間で延在する、内面449と、反対側の外面452とを有する。内面449は、そこを通って延在するポート開口部453を画定し、このポート開口部は、本明細書で考察した他のポート開口部と同じサイズ及び構成を有し得る。任意選択的な整合フランジ454が、両端450及び452の間の中心の場所で、ステム448の外面452を取り囲み、そこから半径方向外向きに突出する。第1の端部450は、凝縮器バッグ102の本体164の出口開口部185内に受容かつ溶接され得、一方で、第2の端部452は、フィルタアセンブリ260の本体264の入口開口部267内に受容かつ溶接され得る。結果として、ポート446は、クランプを使用することなく、凝縮器バッグ102の出口開口部185と、フィルタアセンブリ260の入口開口部267との間に直接的な流体連通を形成する。
【0130】
図23に描写されるような別の代替実施形態においては、凝縮器バッグ102の本体164は、フィルタアセンブリ260のケーシング264と一体的に形成され得、それにより、凝縮器バッグ102とフィルタアセンブリ260とは、いかなるクランプ、ポート、または他の連結器の使用も伴わずに、流体連通する。具体的には、
図23に描写されるように、本体164の第3の脚部196は、ケーシング264の入口276と一体的に形成され、それにより、第3の脚部196と入口276とが、単一の連続部材456を形成する。例えば、本体164及びケーシング264は、その外周縁の周囲で共に溶接される高分子フィルムの、2枚の重なり合うシートから形成される、単一の連続的枕型バッグとして形成されてもよい。
【0131】
図24に描写されているのは、フィルタアセンブリ260Cの別の代替実施形態である。フィルタアセンブリ260と260Cとの間で類似する要素は、同様の参照符号で識別される。フィルタアセンブリ260Cは、設計がモジュール式であるという点を除いて、フィルタアセンブリ260と同一である。具体的には、スリーブ280Aと280Bとの間のマニホールド278は、先に考察した、マニホールドセクションの反対側に据え付けられる、排出ポート168及び吸気ポート266によって共に接続される。ポート168及び266は、これもまた先に考察したように、クランプ273を用いてそれらの間に気密シールとして形成されるように、共に連結することができる。マニホールド278のポート168及び266を用いることで、任意の所望の数のスリーブ280及びフィルタ290を、製造段階中、フィルタアセンブリ260Cに対して容易に追加することができる。例えば、ポート168及び266の分離した対を、スリーブ280の各対の間で、マニホールド278に沿って形成することができる。この構成においては、任意の所望の数の単一のスリーブ280及び対応するフィルタ290を、所望のフィルタアセンブリ260Cを形成するために、滅菌前に、順次、直列で追加または撤去することができる。
【0132】
最後に、本明細書で先に表した実施形態においては、凝縮器バッグ102が、容器12とフィルタアセンブリ260との間に連結される。しかしながら、ガス流量が非常に低く、その結果最小限の量の湿分しか凝縮器バッグ102に運搬されていない、代替的な使用法の場合は、凝縮器102及び残りの凝縮器システム17は省くことができる。したがって、
図25に描写されるように、フィルタアセンブリ260、及び本明細書で考察した他の代替的フィルタアセンブリの全てが、容器12の排出ポート92と直接連結されてもよい。更に、
図13に描写されるポート92Aの使用を含む、凝縮器バッグ102を容器12に対してどのように固定できるかについて、本明細書で考察した代替実施形態は、フィルタアセンブリを容器12に対してどのように接続できるかということに対してもまた適用可能である。
【0133】
本発明は、その主旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施され得る。記載された実施形態は、全ての点において、限定ではなく例証としてのみ解釈されるものとする。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の等価の意味及び範囲内に入る全ての変更が、特許請求の範囲内に包含されるものとする。