特許第6585663号(P6585663)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585663
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】自転車用バッテリ
(51)【国際特許分類】
   B62J 99/00 20090101AFI20190919BHJP
   B62J 9/00 20060101ALI20190919BHJP
   B62M 6/40 20100101ALI20190919BHJP
【FI】
   B62J99/00 K
   B62J9/00 H
   B62M6/40
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-126480(P2017-126480)
(22)【出願日】2017年6月28日
(62)【分割の表示】特願2015-39256(P2015-39256)の分割
【原出願日】2015年2月27日
(65)【公開番号】特開2017-165414(P2017-165414A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2017年6月28日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】西原 大平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 航
(72)【発明者】
【氏名】三好 裕之
(72)【発明者】
【氏名】謝花 聡
(72)【発明者】
【氏名】石丸 裕也
【審査官】 今村 亘
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/027562(WO,A1)
【文献】 特開平06−237535(JP,A)
【文献】 特開2011−235749(JP,A)
【文献】 特開2012−252924(JP,A)
【文献】 特許第3602837(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 6/40−6/90
H01M 2/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動コンポーネントに電力を供給可能な第1バッテリを含み、
前記第1バッテリは、第2バッテリに嵌め込み可能な嵌込部を含み、前記第2バッテリと電気的に接続可能に構成され、前記第1バッテリの電力を電動コンポーネントに供給可能に構成され、
前記第1バッテリの前記嵌込部は、バッテリホルダに設けられる嵌込部に嵌め込み可能に構成され、
さらに、前記第1バッテリは、前記バッテリホルダに設けられる支持部を嵌め込み可能な凹部を含み、
記第1バッテリの前記凹部は、前記バッテリホルダに設けられるロック機構と係合する係合部と、前記バッテリホルダに設けられる溝と係合する接触部とを含む
自転車用バッテリ。
【請求項2】
電動コンポーネントに電力を供給可能な第1バッテリを含み、
前記第1バッテリは、第2バッテリに嵌め込み可能な嵌込部を含み、前記第2バッテリと電気的に接続可能に構成され、前記第1バッテリの電力を電動コンポーネントに供給可能に構成され、
前記第1バッテリの前記嵌込部は、バッテリホルダに設けられる嵌込部に嵌め込み可能に構成され、
さらに、前記第1バッテリは、前記バッテリホルダに設けられる支持部を嵌め込み可能な凹部を含み、前記第1バッテリの前記凹部は、前記バッテリホルダに設けられるロック機構と係合する係合部を含み、
記第1バッテリおよび前記第2バッテリが前記バッテリホルダ上で並ぶ方向における前記第1バッテリの長さと前記第2バッテリの長さとが異なる
自転車用バッテリ。
【請求項3】
電動コンポーネントに電力を供給可能な第1バッテリを含み、
前記第1バッテリは、第2バッテリに嵌め込み可能な嵌込部を含み、前記第2バッテリと電気的に接続可能に構成され、前記第1バッテリの電力を電動コンポーネントに供給可能に構成され、
前記第1バッテリの前記嵌込部は、バッテリホルダに設けられる嵌込部に嵌め込み可能に構成され、
さらに、前記第1バッテリは、前記バッテリホルダに設けられる支持部を嵌め込み可能な凹部を含み、
記第1バッテリの前記凹部は、前記バッテリホルダに設けられるロック機構と係合する係合部と、前記バッテリホルダに設けられる溝と係合する接触部とを含み、
記第1バッテリおよび前記第2バッテリが前記バッテリホルダ上で並ぶ方向における前記第1バッテリの長さと前記第2バッテリの長さとが異なる
自転車用バッテリ。
【請求項4】
前記第1バッテリの前記凹部は、前記第1バッテリの側面に設けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【請求項5】
前記第2バッテリをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【請求項6】
前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、互いを電気的に接続する端子をそれぞれ含む、請求項5に記載の自転車用バッテリ。
【請求項7】
前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、互いを電気的に接続する電線に接続されるコネクタをそれぞれ含む、請求項6に記載の自転車用バッテリ。
【請求項8】
前記第1バッテリは、自転車用バッテリホルダと電気的に接続可能に構成される、請求項5から7のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【請求項9】
前記第2バッテリは、第1の端子および第2の端子を含み、
前記第2バッテリの第2の端子は、前記第1バッテリの第1の端子と電気的に接続可能な端子を含み、
前記第1バッテリの前記第1の端子は、自転車用バッテリホルダの端子と電気的に接続可能に構成される、請求項5に記載の自転車用バッテリ。
【請求項10】
前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、機械的に接続可能に構成される、請求項5から9のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【請求項11】
前記第2バッテリと、前記第1バッテリとは、前記電動コンポーネントへの電力の供給を同時に行う、請求項1から10のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【請求項12】
前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、順番に前記電動コンポーネントへの電力の供給を行う、請求項1から10のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【請求項13】
前記電動コンポーネントは、モータを含み、
前記モータは、自転車の推進をアシスト可能に構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の自転車用バッテリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用バッテリに関する。
【背景技術】
【0002】
自転車用バッテリを着脱可能に保持する自転車用バッテリホルダが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3602837号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリの電気容量が小さいほどバッテリの重量を小さくできるため、車体が軽くなる。このため、運転者の負担は小さくなる。他方、バッテリの電気容量が大きいほどバッテリを用いた長距離の走行が可能である。このように、自転車用バッテリの最適な電気容量および重量は自転車の用途に応じて異なる。このため、運転者の要求に応じたバッテリを搭載可能なバッテリホルダおよびバッテリが求められる。
【0005】
本発明の目的は、ユーザビリティの向上に寄与する自転車用バッテリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面に従う自転車用バッテリは、電動コンポーネントに電力を供給可能な第1バッテリを含み、前記第1バッテリは、第2バッテリと電気的に接続可能に構成され、前記第2バッテリの電力を電動コンポーネントに電力を供給可能に構成される。
【0007】
前記第1側面に従う第2側面の自転車用バッテリにおいて、前記第2バッテリをさらに含む。
【0008】
前記第2側面に従う第3側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、互いを電気的に接続する端子をそれぞれ含む。
【0009】
前記第3側面に従う第4側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、互いを電気的に接続する電線に接続されるコネクタをそれぞれ含む。
【0010】
前記第1〜第4側面のいずれか一側面に従う第5側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリは、自転車用バッテリホルダと電気的に接続可能に構成される。
【0011】
前記第2側面に従う第6側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリは、第1の端子および第2の端子を含み、前記第2バッテリは、前記第1バッテリの前記第1の端子と電気的に接続可能な端子を含み、前記第1バッテリの前記第2の端子は、自転車用バッテリホルダの端子と電気的に接続可能に構成される。
【0012】
前記第2〜第6側面のいずれか一側面に従う第7側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、機械的に接続可能に構成される。
【0013】
前記第1〜第7側面のいずれか一側面に従う第8側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリと前記第2バッテリとは、独立して前記電動コンポーネントへ電力を供給する。
【0014】
前記第1〜第8側面のいずれか一側面に従う第9側面の自転車用バッテリにおいて、前記第2バッテリと、前記第1バッテリとは、前記電動コンポーネントへの電力の供給を同時に行う。
【0015】
前記第1〜第8側面のいずれか一側面に従う第10側面の自転車用バッテリにおいて、前記第1バッテリおよび前記第2バッテリは、順番に前記電動コンポーネントへの電力の供給を行う。
【0016】
前記第1〜第10側面のいずれか一側面に従う第11側面の自転車用バッテリにおいて、前記電動コンポーネントは、モータを含み、前記モータは、自転車の推進をアシスト可能に構成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明に関する自転車用バッテリは、ユーザビリティの向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態の自転車用バッテリホルダを搭載した自転車の左側面図。
図2図1のバッテリホルダの側面図(複数のバッテリを装着した状態)。
図3図1のバッテリホルダの平面図(バッテリを省略した状態)。
図4図2のバッテリホルダの一部を拡大した側面図。
図5図4のバッテリホルダの5−5線の断面図(バッテリを省略した状態)。
図6図1のバッテリホルダに搭載可能な一実施形態のバッテリの側面図。
図7図6のバッテリを一端側から見たときの斜視図。
図8図6のバッテリを他端側から見たときの斜視図。
図9図2のバッテリホルダに、小型のバッテリを搭載した状態を示す側面図。
図10図2のバッテリホルダに、図9よりも大型のバッテリを搭載した状態を示す側面図。
図11】第1の変形例のバッテリホルダの側面図。
図12図11のバッテリホルダの平面図。
図13】第2の変形例のバッテリホルダの一部を拡大した側面図。
図14図13のバッテリホルダの14−14線の断面図(バッテリを省略した状態)。
図15】第3の変形例のバッテリホルダの一部を拡大した側面図。
図16図15のバッテリホルダの16−16線の断面図。
図17】変形例のバッテリを他端側から見たときの斜視図。
図18図17のバッテリを複数連結して図2のバッテリホルダに搭載した状態を示す側面図。
図19】一実施形態のバッテリの保持部材の側面図。
図20図6のバッテリを搭載する変形例のバッテリホルダの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜10を参照して、実施形態の自転車用バッテリホルダ(以下、バッテリホルダという)および自転車用バッテリについて説明する。
【0020】
図1に示されるように、自転車Bは、電動コンポーネントであるドライブユニットD、バッテリホルダ10、および、ドライブユニットDに電力を供給するバッテリ40が搭載される。ドライブユニットDは、図示しない制御装置およびモータを備え、バッテリ40から供給される電力を用いてクランク軸Cに加えられる人力駆動力をアシストする。制御装置は、人力駆動力を検出するセンサの検出に応じて、モータを駆動する。自転車Bは、マウンテンバイクであっても、ロードバイクであってもよい。ドライブユニットDは、クランク軸Cの近傍に配置され、フロントスプロケットを駆動する構成であってもよく、リアホイールまたはフロントホイールに設けられる構成であってもよい。
【0021】
バッテリホルダ10は、自転車BのフレームFに取り付け可能である。バッテリホルダ10は、好ましくは、フレームFのダウンチューブFAまたはシートチューブFBに取り付けられる。
【0022】
バッテリホルダ10は、バッテリ40を支持可能な第1の支持部12、第1の支持部12とともにバッテリ40を支持可能な第2の支持部14、第2の支持部14を第1の支持部12に対して移動させるための移動機構16、および、ロック機構18(図2参照)を備えている。
【0023】
図2に示されるように、第1の支持部12および第2の支持部14は、フレームF上において互いに離れた位置に配置される。
【0024】
第1の支持部12は、フレームFに着脱可能である。第1の支持部12は、フレームFにボルトSを介して取り付けられる。図3に示されるように、第1の支持部12は、第2の支持部14側であり、バッテリ40と対向する対向面20に、バッテリ40に対して電気的に接続可能な端子22が設けられている。端子22まわりには、対向面20のうちの周囲から突出した第4の嵌込部20Aが設けられる。第4の嵌込部20Aは、バッテリ40の端部42に形成される凹部である第1の嵌込部42Aを嵌め込むことにより、バッテリ40を第1支持位置PAで支持可能である。第1支持位置PAは、フレームFにおける対向面20の位置に相当する。第1の支持部12の対向面20には、第4の嵌込部20Aと異なる位置に案内部20Bが設けられている。案内部20Bは、第4の嵌込部20Aよりも幅方向外側に設けられている。案内部20Bは、対向面20から、第2の支持部14側かつ、自転車Bの幅方向外側に向かって突出している。
【0025】
第2の支持部14は、フレームFに着脱可能である。第2の支持部14は、移動機構16を介してフレームFに取り付けられる。第2の支持部14は、バッテリ40の側面40Aに形成される凹部40Bに嵌め込み可能な形状を備える。図2に示されるように、第2の支持部14は、自転車Bを側方から見たとき、台形形状を有する。
【0026】
第2の支持部14の第1の支持部12と対向する対向面14Dは、自転車Bの幅方向の一方から他方に向かうにつれて第1の支持部12に近付くように湾曲している。対向面14Dには、自転車Bの幅方向に延びる溝14Eが形成されている。溝14Eは、バッテリ40を取り付けるときに、バッテリ40の凹部40Bに設けられる接触部40Dを案内し、バッテリ40を装着した状態で、バッテリ40が図2の上側に外れてしまうことを抑制する。第2の支持部14は、第2の支持部14に凹部40Bを嵌め込むことにより、バッテリ40を第2支持位置PBで支持可能である。第2支持位置PBは、フレームFにおける第2の支持部14の位置に相当する。
【0027】
移動機構16は、第2の支持部14をスライドさせるためのレール24、および、固定機構26を備えている。レール24は、フレームFにボルトSを介して取り付け可能である。レール24は、フレームFに着脱可能である。レール24は、フレームFに沿って延びる。図5に示されるように、レール24の幅方向の中間部分には、レール24の長手方向に延びる溝24Bが形成されており、この溝24Bに第2の支持部14の下面に形成されるガイド部14Cが嵌め込まれる。溝24Bは、フレームF側の部分に、溝幅が広い幅広部24Cを備える。ガイド部14Cは、この幅広部24Cに嵌まるように幅方向の両側に延びる部分を有する。これによって、第2の支持部14が図5において上方向に抜けてしまうことが防止される。第2の支持部14は、レール24に移動可能に取り付けられるので、自転車BのフレームFに対して移動可能である。
【0028】
レール24の長さおよび取り付け位置は、搭載するバッテリに適したものに設定される。具体的には、レール24の第1の支持部12とは反対側の長手方向の端部が、搭載され得るバッテリに適した第2支持位置PBよりも第1の支持部12から離れた位置になるようにフレームFに取り付けられる。また、レール24の第1の支持部12側の端部が、搭載され得るバッテリに適した第2支持位置PBよりも第1の支持部12側の位置になるようにフレームFに取り付けられる。
【0029】
バッテリに適した第2支持位置PBは、例えば、図9に示す第1バッテリ40Xのみが搭載された状態、図10に示す第1バッテリ40Xよりも大型のバッテリBTが搭載された状態、または、図2に示す2つのバッテリ40X,40Yが搭載された状態に基づいて決定される。
【0030】
図5に示されるように、固定機構26は、2つのブラケット28、シャフト30、偏心カム32、および操作部33を備えている。
【0031】
2つのブラケット28は、それぞれ第2の支持部14の両方の側面14A,14Bにそれぞれ取り付けられる。2つのブラケット28の下方の端部にはレール24の側面に形成される凹部24Aに嵌め込み可能な凸部28Aが形成されている。図2に示されるように、凹部24Aは、レール24に沿って、所定の間隔をあけて複数設けられている。第2支持位置PBは、レール24の長手方向の一端部に形成される凹部24Aから他端部に形成される凹部24Aまでの間で変更することができる。このため、第2支持位置PBは、凹部24Aの位置に応じて不連続的に変更することができる。
【0032】
なお、第2支持位置PBを連続的に変更可能とすることもできる。例えば、ブラケット28に凸部を形成せず、レール24に凹部24Aを形成しない構成とし、ブラケット28がレール24を挟む摩擦力によって、第2の支持部14がレール24に対して固定される構成とする。このような構成とすれば、レール24に対する第2の支持部14の位置および第2支持位置PBを連続的に変更することができる。
【0033】
図5に示されるように、シャフト30は、第2の支持部14および2つのブラケット28を幅方向に貫通する。シャフト30の一端には、シャフト30の直径よりも大きいストッパ30Aが取り付けられている。一方のブラケット28は、ストッパ30Aと第2の支持部14の幅方向の一方の側面である第1の側面14Aとに挟み込まれている。
【0034】
偏心カム32は、シャフト30の他端に取り付けられている。他方のブラケット28は、偏心カム32と、第2の支持部14の幅方向の他方の側面である第2の側面14Bとに挟み込まれている。偏心カム32は、シャフト30の軸方向と直交する方向まわりに回転可能にシャフト30に取り付けられている。操作部33は、偏心カム32に接続されて、偏心カム32の回転位置を固定位置と解放位置との間で動かすために用いられる。
【0035】
偏心カム32の回転位置が図5に実線で示す固定位置にあるとき、偏心カム32のカム面32Aが他方のブラケット28を第2の支持部14の第2の側面14Bおよびレール24の側面に押し付ける。また、ストッパ30Aが、一方のブラケット28を第2の支持部14の第1の側面14Aおよびレール24の側面に押し付ける。これにより、第2の支持部14のレール24およびフレームFに対する位置が固定される。偏心カム32の回転位置が図5に二点鎖線で示す解放位置にあるとき、偏心カム32のカム面32Aが他方のブラケット28から離間する。このため、2つのブラケット28の凸部28Aをレール24の凹部24Aから取り外すことができる。このため、第2の支持部14がレール24に対して移動可能になる。
【0036】
図4に示されるように、ロック機構18は、第2の支持部14に固定されるシリンダ錠34、シリンダ錠34によって引き込み可能なラッチ36を備えている。シリンダ錠34は、図示しない鍵によって回動可能である。ラッチ36は、シリンダ錠34の回動にともなって、第2の支持部14の上方に突出する状態と、第2の支持部14内に収容される状態とに切り替えられる。ラッチ36は、第2の支持部14から突出しているとき、バッテリ40の凹部40Bの内部に形成される穴40Cに嵌め込まれる。これにより、バッテリ40が第2の支持部14から不所望に離脱することが抑制される。ラッチ36は、シリンダ錠34によって引き込まれていないとき、弾性部材(図示略)によって第2の支持部14の上方に突出する状態となっている。このため、バッテリ40をバッテリホルダ10に取り付けるために位置を合わせるとき等、ラッチ36と穴40Cとが対向しないときには、バッテリ40の底面によって押し下げられる。そして、バッテリ40がラッチ36と穴40Cとが対向する保持位置に装着されると、穴40Cに嵌まる。
【0037】
図2、および、図6〜8を参照して、バッテリ40の構成について説明する。本実施の形態のバッテリ40は、複数のバッテリを接続して構成されている。
【0038】
図2に示されるように、バッテリ40は、第1バッテリ40X、および、自転車用バッテリである第2バッテリ40Yを備える。第1バッテリ40Xおよび第2バッテリ40Yは、それぞれハウジング41X、41Yを有し、ハウジング41X、41Y内に複数のセルを含む充電池(図示略)を備えている。第1バッテリ40Xと第2バッテリ40Yとは、機械的に連結可能に構成されている。第1バッテリ40Xには、前述した凹部40Bが形成されている。第2バッテリ40Yは、バッテリ40をバッテリホルダ10に取り付けたときに、第1バッテリ40Xと第1の支持部12との間に配置される。図6に示されるように、第2バッテリ40Yは、略直方体形状を有する。
【0039】
図7に示されるように、第2バッテリ40Yの一方向の第1の端部42には、第1の端子44が設けられている。第1の端子44は、図2に示すバッテリホルダ10の第1の支持部12の端子22と電気的に接続可能である。バッテリ40がバッテリホルダ10に取り付けられた状態で、第1の端子44は、第1の支持部12の端子22に接触する。第1の端部42は、第1の部分である。第1の端部42は、第1の端子44まわりに凹部の形状を有する第1の嵌込部42Aを備えている。
【0040】
図8に示されるように、第2バッテリ40Yの一方向の第2の端部46には、第2の端子48が設けられている。図2に示すように、第2の端子48は、他のバッテリの第1の端子である第1バッテリ40Xの第1の端子44Xと電気的に接続可能である。第2の端部46は、第2の部分である。第2の端部46は、第2の端子48まわりに凸部の形状を有する第2の嵌込部46Aを備えている。第1の嵌込部42Aと第2の嵌込部46Aとは相補的な形状に形成されている。
【0041】
第1バッテリ40Xの第1の端子44Xは、第2バッテリ40Yの第1の端子44と同一の形状に形成される。第1バッテリ40Xの一方向の第1の端部49には、第1の端子44まわりに凹部の形状を有する第3の嵌込部49A、および、凹部40Bと同様の凹部49B(図9参照)を備えている。第1バッテリ40Xの端部49は、第2バッテリ40Yの端部42と同一の形状である。
【0042】
第2の嵌込部46Aに第1バッテリ40Xが接続されたとき、第2の端子48に第1バッテリ40Xの第1の端子44Xが接続される。このとき、第2バッテリ40Yの電力は、第1バッテリ40Xと独立して自転車BのドライブユニットD(図1参照)に電力を供給できる。また、第1バッテリ40Xの電力は、第2バッテリ40Yと独立して自転車BのドライブユニットD(図1参照)に電力を供給できる。
【0043】
第1の嵌込部42Aを第4の嵌込部20Aに嵌めこむことによって、第2バッテリ40Yが第1の支持部12に安定して支持される。第3の嵌込部49Aは、第1の嵌込部42Aと同じ形状を有する。したがって、第2バッテリ40Yを取り外したときには、図9に示すように、第1バッテリ40Xの第3の嵌込部49Aをバッテリホルダ10の第1の嵌込部42Aに嵌め込んで、第1の端子44Xと端子22と電気的に接続可能である。
【0044】
図2〜5を参照して、第1バッテリ40Xおよび第2バッテリ40Yのバッテリホルダ10への取り付け方法の第1の例について説明する。
【0045】
まず、作業者は、操作部33を操作して、偏心カム32を解放位置に回転させる。次に、作業者は、2つのブラケット28の凸部28Aをレール24の凹部24Aから抜き出す。次に、作業者は、第1バッテリ40Xおよび第2バッテリ40Yを組み合わせたバッテリ40の第1の支持部12に装着される端部42から凹部40Bまでの距離に合わせて、第2の支持部14を移動させる。
【0046】
次に、作業者は、第2バッテリ40Yの第1の嵌込部42Aを第1の支持部12の第4の嵌込部20Aに嵌め込む。これによって、第1の端子44が端子22と接触する。次に、作業者は、第1バッテリ40Xの凹部40Bを第2の支持部14に嵌め込み、ロック機構18によってロックする。次に、作業者は、第2の支持部14とともに第1バッテリ40Xを第1の支持部12に近付く方向に移動させる。このとき、作業者は、第2バッテリ40Yの第1の嵌込部42Aを第1バッテリ40Xの第3の嵌込部49Aに嵌め込むとともに、第1の端子44をバッテリ40の第2の端子48に接触させる。
【0047】
次に、作業者は、2つのブラケット28の凸部28Aを、対応する位置に形成されるレール24の凹部24Aに嵌め込む。次に、作業者は、操作部33を操作して偏心カム32を固定位置に回転させる。これら作業を通じて、2つのバッテリ40は、バッテリホルダ10に支持されるようになる。
【0048】
予め連結される第1バッテリ40X,第2バッテリ40Yの長さが決まっている場合、第2の支持部14を第1の支持部12から最も離反する位置に移動させたとき、第2の支持部14が凹部24Aに嵌まる位置に来るようにレール24を形成しておいてもよい。また同じバッテリ40X,40Yの組み合わせのバッテリ40を装着する場合、2回目以降は、第2の支持部14を移動させる作業を省略することができる。また予め定めるバッテリ40X,40Yの組み合わせに応じて、レール24に目印を設けておき、組み合わせるバッテリ40X,40Yに応じて第2の支持部14を目印の位置に移動させるようにしてもよい。
【0049】
図2および図3を参照して、第1バッテリ40Xおよび第2バッテリ40Yのバッテリホルダ10への取り付け方法の第2の例について説明する。取り付け方法の第2の例においては、第2支持位置PBが予め取り付けるバッテリ40の長さに応じた位置になるように第2の支持部14がレール24に固定されている。
【0050】
まず、作業者は、第1バッテリ40Xの第3の嵌込部49Aと第2バッテリ40Yの第2の嵌込部46Aとを嵌め合わせた状態のバッテリ40を準備する。次に、作業者は、バッテリ40の凹部42Bと第1の支持部12の案内部20Bとの位置を合わせる。このとき、作業者は、凹部42Bの開口が案内部20Bの先端に嵌め込まれ、かつ、第2バッテリ40Yが第2の支持部14よりもフレームFの外側に位置するようにバッテリ40を支持する。次に、作業者は、第2バッテリ40Yの接触部40Dが第2の支持部14の溝14Eに沿うように、案内部20Bを中心にバッテリ40を旋回させて移動させる。なお、この取り付け方法の第2の例を用いて、バッテリBT、または、第1バッテリ40Xのみをバッテリホルダ10に取り付けることもできる。
【0051】
図2図9、および、図10を参照して、バッテリホルダ10の作用を説明する。
【0052】
バッテリホルダ10は、第2の支持部14の第2支持位置PBを変更可能である。具体的には、図2に示されるように、第1バッテリ40Xおよび第2バッテリ40Yを自転車Bに搭載するとき、第2支持位置PBは、第1支持位置PAから離れた側の第1バッテリ40Xの凹部40Bの位置に設定される。図9に示されるように、第1バッテリ40Xのみを自転車Bに搭載するとき、第2支持位置PBは、第1バッテリ40Xの凹部40Bの位置に設定される。また、図10に示されるように、第1バッテリ40Xよりも大型のバッテリBTを自転車Bに搭載するとき、第2支持位置PBは、バッテリBTの凹部BTXの位置に設定される。なお、バッテリBTの一方の端部BTAは、第2バッテリ40Yの端部42と同一の形状を備える。このため、バッテリBTは、端部BTAが第1の支持部12に支持される。このように、バッテリホルダ10は、運転者が所望する数のバッテリ40、または、バッテリ40とは異なるサイズのバッテリBTを支持することができる。
【0053】
バッテリホルダ10は、以下の効果を奏する。
【0054】
(1)バッテリホルダ10は、第2支持位置PBを変更可能である。このため、自転車Bに搭載するバッテリ40X,40Yの数を変更できる。また、自転車Bに異なる電気容量および重量のバッテリ40、第1バッテリ40X、および、バッテリBTを搭載できる。このため、ユーザビリティを向上できる。
【0055】
(2)第2の支持部14は、自転車Bに対して移動可能である。このため、第2の支持部14をフレームFに取り付けおよびフレームFから取り外しすることにより第2支持位置PBを変更する構成と比較して、簡単に第2支持位置PBを変更できる。
【0056】
(3)バッテリホルダ10は、レール24を含む移動機構16を備えている。このため、第2の支持部14をレール24にスライドさせることにより、第2支持位置PBを簡単に移動させることができる。
【0057】
(4)移動機構16は、偏心カム32の回転により第2の支持部14の位置を固定可能な固定機構26を備えている。このため、簡単に第2の支持部14の移動および第2の支持部14の位置を固定することができる。
【0058】
(5)第2の支持部14は、バッテリ40の凹部40Bに嵌まり込む凸部の形状を有する。このため、第2の支持部14が安定してバッテリ40を支持することができる。
【0059】
(6)第2の支持部14は、ロック機構18を備えている。このため、バッテリ40が第2の支持部14から外れることを抑制できる。
【0060】
バッテリ40は、以下の効果を奏する。
【0061】
(1)バッテリ40は、バッテリホルダ10に支持可能に構成される第1の嵌込部42Aと、第1の嵌込部42Aを除く部分に、他のバッテリ40と接続可能な第2の嵌込部46Aとを備える。このため、バッテリ40を連結してバッテリホルダ10に搭載することができるため、ユーザが所望の数のバッテリ40を自転車Bに搭載できるようになり、ユーザビリティが向上する。
【0062】
(2)バッテリ40は、第1の端子44がバッテリホルダ10の端子22および他のバッテリ40の第2の端子48と接続可能である。このため、第1の端子44を用いて他のバッテリ40と電気的に接続できるため、ドライブユニットDが複数のバッテリ40を順番に連続して、または、同時に接続して使用することができる。
【0063】
自転車用バッテリホルダおよび自転車用バッテリが取り得る具体的な形態は、上記実施形態に例示された形態に限定されない。自転車用バッテリホルダおよび自転車用バッテリは、上記実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される上記実施形態の変形例は、自転車用バッテリホルダおよび自転車用バッテリが取り得る各種の形態の一例である。
【0064】
・バッテリホルダ10を、図11および図12に示されるバッテリホルダ50に変更することもできる。バッテリホルダ50は、保持部52を備える。保持部52は、第1部分54および第2部分56を備える。保持部52は、バッテリ40のうちの第1の支持部12および第2の支持部14とは異なる部分である側面40Aを保持する。第2部分56は、第1の支持部12に固定して設けられる。第1部分54は、第2部分56に対してスライド可能に、第2部分56に連結されている。第1部分54および第2部分56は、第1の支持部12および第2の支持部14の幅方向の両側にそれぞれ設けられる。第1部分54の一端部54Aは、第1の支持部12の側面に取り付けられている。第2部分56の他端56Aは、第2の支持部14の側面に取り付けられている。このため、保持部52は、第1の支持部12と第2の支持部14とを連結する。保持部52は、第2の支持部14がレール24上を移動するとき、第1の支持部12と第2の支持部14との距離が変更されることにともなって長さが変更される。
【0065】
・バッテリホルダ10の移動機構16を、図13および図14に示される移動機構60に変更することもできる。移動機構60は、レール62および固定機構64を備えている。レール62の側面には、レール62の長手方向に沿って延びる溝62Aが形成されている。レール62は、断面がU字形状を有する。第2の支持部14の下方の部分は、U字形状の開口62Bに嵌め込まれている。U字形状の開口62Bは、第2の支持部14よりもやや大きい。固定機構64は、第2の支持部14を貫通し、かつ、溝62Aに嵌め込まれるシャフト66、および、レバー68を備えている。レバー68は、シャフト66の一端に取り付けられている。シャフト66の他端には、シャフト66よりも径の大きいストッパ66Aが取り付けられている。
【0066】
上記変形例においては、レバー68の回転位置が固定位置にあるとき、ストッパ66Aがレール62を介して第2の支持部14の側面14A,14Bに押し付ける。これにより、第2の支持部14のレール62およびフレームFに対する位置が固定される。レバー68の回転位置が解放位置にあるとき、レール62と第2の支持部14の側面14A,14Bとの間に隙間が形成される。このため、第2の支持部14がレール62の溝62Aに沿って移動可能になる。
【0067】
・バッテリホルダ10の第2の支持部14を、図15および図16に示す第2の支持部70に変更することもできる。第2の支持部70は、フレームFに取り付け可能なホルダ72を備えている。ホルダ72は、第2の支持部70の一方の側面70Aから延びる第1のホルダ72A、および、第2の支持部70の他方の側面70Aから延びる第2のホルダ72Bを備えている。ホルダ72は、フレームFの外周を覆うことができる。第1のホルダ72Aの端部と第2のホルダ72Bの端部とがボルトS等によって固定されることにより、第2の支持部70のフレームFに対する位置が固定される。第2支持位置PBを変更する場合は、ホルダ72をフレームFから取り外し、フレームFの所望の位置に第2の支持部70を取り付ける。
【0068】
・バッテリホルダ10の第1の支持部12を、フレームFに対して移動可能にすることもできる。この場合、例えば、第1の支持部12をレール24上に配置し、第2の支持部14と同様の移動機構16を設けることもできる。また、この場合、第2の支持部14をフレームFにボルト等により固定することもできる。
【0069】
・案内部20Bを省略することもできる。この場合も、実施形態に示すバッテリホルダ10への取り付け方法の第1の例により、第1バッテリ40XおよびバッテリBTをバッテリホルダ10に取り付けることができる。
【0070】
・バッテリ40を、図17および図18に示すバッテリ80に変更することもできる。バッテリ80は、図17および図18に示す第2バッテリ80Y、および、図18に示す第1バッテリ80Xを含む。第2バッテリ80Yは、一方の端部82に、バッテリホルダ10の端子22と接続するための第1の端子44を備えている。バッテリ80の他方の端部84は、平坦な形状を備えている。第2バッテリ80Yの側面81Yには、コネクタ86Yが形成されている。また、第1バッテリ80Xは、端部88に端子を備えず、その代りに側面81Xにコネクタ86Xが設けられている。第1バッテリ80Xおよび第2バッテリ80Yのコネクタ86Yに電線Lを接続することにより、複数のバッテリ80X,80Yを電気的に接続することができる。
【0071】
・バッテリ40を3つ以上のバッテリ40X,40Yを含むようにすることもできる。例えば、1つの第1バッテリ40Xおよび2つの第2バッテリ40Yによりバッテリ40を構成する場合、第1の支持部12に一方の第2バッテリ40Yを接続し、第2の支持部14に第1バッテリ40Xを接続する。そして、第1の支持部12に支持される一方の第2バッテリ40Yと第2の支持部14に支持される第1バッテリ40Xとの間に、他方の第2バッテリ40Yを配置する。この場合、他方の第2バッテリ40Yは、一方の第2バッテリ40Yに対して他のバッテリに相当する。
【0072】
・バッテリ40を、保持部材を用いて支持することもできる。図19に示す保持部材90は、2つのバッテリ40のそれぞれに取り付け可能な2つの取付部92を備えている。2つの取付部92は、それぞれ板状の保持部材90の両端部に形成されている。取付部92は、保持部材90に形成されるフランジである。保持部材90は、2つのバッテリ40の側面40Aの一部を覆う。2つの取付部の一方は、第1の支持部12に支持されるバッテリ40の端部42を支持する。2つの取付部の他方は、第2の支持部14に支持されるバッテリ40の端部46を支持する。保持部材90によれば、2つのバッテリ40が連結された状態からずれにくい。このため、保持部材90は、2つのバッテリ40を安定して支持することができる。なお、バッテリ40の側面に凹部または凸部を形成し、取付部92をこの穴に嵌まり込む凸部または凹部とすることもできる。この場合、凸部または凹部を3つ以上備えることにより、保持部材90が3つ以上のバッテリ40X,40Yを支持することもできる。
【0073】
・第2の支持部14を、バッテリ40の第2の嵌込部46Aに嵌まり込む凹部を形成することもできる。この場合、バッテリ40は、第2の嵌込部46Aにより第2の支持部14に支持される。また、この場合、バッテリ40の凹部40Bを省略することもできる。
【0074】
・バッテリ40の側面40Aに凸部を形成することもできる。この場合、第2の支持部14は、この凸部に嵌まり込む凹部の形状を有する。
【0075】
・バッテリ40を、第1の嵌込部42Aが凸部の形状を有し、第2の嵌込部46Aが凹部の形状を有するバッテリ40に変更することもできる。この場合、第1の支持部12の対向面20は、第1の嵌込部42Aの凸部を嵌め込み可能な凹部の形状を有する。
【0076】
・各バッテリ40X,40Yの側面40Aに、バッテリ40の残量を提示可能な提示部を備えることもできる。提示部は、例えば、LEDである。
【0077】
・複数の第2バッテリ40Yを、図20に示すバッテリホルダ100を備える自転車Bに搭載することもできる。自転車BのフレームFの下方は開口している。バッテリホルダ100は、回転軸102を介してフレームFの下方に取り付けられている。バッテリホルダ100は、上方が開口している。バッテリホルダ100の内部には、複数のバッテリ40を配置可能な空間SAが形成されている。空間SAは、例えば3つの第2バッテリ40Yを収容することができる。このため、バッテリホルダ100に1つまたは2つの第2バッテリ40Yを収容するとき、空間SAに、工具等を収容するボックスを配置することもできる。ボックスを収容することによって、各第2バッテリ40Yが位置決めされ、ホルダ100内で移動することを抑制することができる。バッテリホルダ100は、回転軸102まわりで回転することにより、少なくとも一部がフレームFに形成される空間SFに収容される。
【符号の説明】
【0078】
B…自転車、F…フレーム、PA…第1支持位置、PB…第2支持位置、10,50…バッテリホルダ、12…第1の支持部、14,70…第2の支持部、16,60…移動機構、18…ロック機構、20A…凸部、22…端子、24,62…レール、26,64…固定機構、40,80…バッテリ、40X…第1バッテリ(他のバッテリ)、40Y…第2バッテリ(自転車用バッテリ)、40B…凹部、42…端部(第1の部分)、42A…第1の嵌込部、44…第1の端子、46…端部(第2の部分)、46A…第2の嵌込部、48…第2の端子、52…保持部、90…保持部材、92…取付部。
図1
図2
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