(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6585771
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】汎用販売者申請、登録、および利用プラットフォーム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/08 20120101AFI20190919BHJP
【FI】
G06Q20/08
【請求項の数】16
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-102894(P2018-102894)
(22)【出願日】2018年5月30日
(62)【分割の表示】特願2016-221068(P2016-221068)の分割
【原出願日】2011年4月7日
(65)【公開番号】特開2018-173964(P2018-173964A)
(43)【公開日】2018年11月8日
【審査請求日】2018年6月27日
(31)【優先権主張番号】61/321,630
(32)【優先日】2010年4月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507255695
【氏名又は名称】カーディナルコマース コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】カレスマン、マイケル、エー.、サード
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラ、バラスブラマニアン
(72)【発明者】
【氏名】ロシュ、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ラウヘ、スコット
【審査官】
田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−288374(JP,A)
【文献】
特開2009−217489(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0024471(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0313147(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引を処理するシステムであって、
1若しくはそれ以上のプロセッサとメモリを有するコンピュータを有し、
前記1若しくはそれ以上のプロセッサは、
販売者から1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの遠隔的選択を通信ネットワークを介して受信する工程であって、前記代替支払いブランドの各々は異なる販売者申請手続きを含むものである、前記受信する工程と、
前記販売者から前記選択された代替支払いブランドに申請するために必要な販売者情報を前記通信ネットワークを介して受信する工程と、
前記選択された代替支払いブランドの前記販売者申請手続きに従って、前記販売者情報を使用して、前記選択された代替支払いブランドの各々に前記通信ネットワークを介して自動的に申請する工程と
を実行するように構成されたものであり、
前記コンピュータは前記販売者及び前記選択された代替支払いブランドのサーバーと前記通信ネットワークを介して接続されるものであり、
前記1若しくはそれ以上のプロセッサはさらに、
前記選択された代替支払いブランドの引受基準が満たされた旨の通知を受信する工程と、
前記通知に対応して、前記選択された代替支払いブランドを前記販売者のために汎用販売者プラットフォーム(Universal Merchant Platform:UMP)に自動的に登録する工程と
を実行するように構成されたものであるシステム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記申請する工程は、
前記選択された代替支払いブランド各々に対する申請書を当該代替支払いブランドに通信ネットワークを介して送信する工程を含むものであるシステム。
【請求項3】
請求項1記載のシステムにおいて、前記申請する工程は、
前記選択された代替支払いブランド各々に対してサブモジュールを選択する工程であって、当該サブモジュールは対応する代替支払いブランドの申請論理を実行して、統一インターフェースを前記販売者申請手続きに提供するものである、前記選択する工程と、
前記統一インターフェースを介して前記販売者情報を前記サブモジュールに提出する工程と
を含むものであるシステム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、前記引受基準は1若しくはそれ以上の規則で定義されているものであるシステム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムにおいて、前記選択された代替支払いブランドは、グーグル(GOOGLE)、ペイパル(PAYPAL)、ビル・ミー・レイター(BILL ME LATER)、アマゾン・ペイメンツ(AMAZON PAYMENTS)、およびテレチェック(TELECHECK)のうちの少なくとも1つを含むものであるシステム。
【請求項6】
電子商取引を処理するため、少なくとも1つのプロセッサとメモリを有するコンピュータによって実行される方法であって、
販売者から1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの遠隔的選択を通信ネットワークを介して受信する工程であって、前記1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの各々は異なる販売者申請手続きを含むものである、前記受信する工程と、
前記販売者から前記選択された代替支払いブランドに申請するために必要な販売者情報を前記通信ネットワークを介して受信する工程と、
前記選択された代替支払いブランドの前記販売者申請手続きに従って、前記販売者情報を使用して、前記選択された代替支払いブランドの各々に前記通信ネットワークを介して自動的に申請する工程と、
前記選択された代替支払いブランドの引受基準が満たされた旨の通知を受信する工程と、
前記通知に対応して、前記選択された代替支払いブランドを前記販売者のために前記UMPに自動的に登録する工程と、
を有する方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、前記申請する工程は、
前記選択された代替支払いブランドの各々に対する申請書を前記選択された代替支払いブランドに通信ネットワークを介して送信する工程を含むものである方法。
【請求項8】
請求項6記載の方法において、前記申請する工程は、
前記選択された代替支払いブランドの各々に対してサブモジュールを選択する工程であって、当該サブモジュールは対応する代替支払いブランドの申請論理を実行して、統一インターフェースを前記販売者申請手続きに提供するものである、前記選択する工程と、
前記統一インターフェースを介して前記販売者情報を前記サブモジュールに提出する工程と
を含むものである方法。
【請求項9】
請求項6記載の方法において、前記引受基準は1若しくはそれ以上の規則で定義されているものである方法。
【請求項10】
請求項6記載の方法において、前記選択された代替支払いブランドは、グーグル(GOOGLE)、ペイパル(PAYPAL)、ビル・ミー・レイター(BILL ME LATER)、アマゾン・ペイメンツ(AMAZON PAYMENTS)、およびテレチェック(TELECHECK)のうちの少なくとも1つを含むものである方法。
【請求項11】
1若しくはそれ以上のプロセッサを請求項6記載の方法を実行するように制御するソフトウェアを備えた非過渡的コンピュータ記録媒体。
【請求項12】
電子商取引を処理するため、少なくとも1つのプロセッサとメモリを有するコンピュータの前記プロセッサに実行されるコンピュータソフトウエアプログラムであって、
販売者から1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの遠隔的選択を通信ネットワークを介して受信する工程であって、前記1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの各々は異なる販売者申請手続きを含むものである、前記受信する工程と、
前記販売者から前記選択された代替支払いブランドに申請するために必要な販売者情報を前記通信ネットワークを介して受信する工程と、
前記選択された代替支払いブランドの前記販売者申請手続きに従って、前記販売者情報を使用して、前記選択された代替支払いブランドの各々に前記通信ネットワークを介して自動的に申請する工程と、
前記選択された代替支払いブランドの引受基準が満たされた旨の通知を受信する工程と、
前記通知に対応して、前記選択された代替支払いブランドを前記販売者のために前記UMPに自動的に登録する工程と、
を有するものであるコンピュータソフトウエアプログラム。
【請求項13】
請求項12記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、前記申請する工程は、
前記選択された代替支払いブランドの各々に対する申請書を前記選択された代替支払いブランドに通信ネットワークを介して送信する工程を含むものであるコンピュータソフトウエアプログラム。
【請求項14】
請求項12記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、前記申請する工程は、
前記選択された代替支払いブランドの各々に対してサブモジュールを選択する工程であって、当該サブモジュールは対応する代替支払いブランドの申請論理を実行して、統一インターフェースを前記販売者申請手続きに提供するものである、前記選択する工程と、
前記統一インターフェースを介して前記販売者情報を前記サブモジュールに提出する工程と
を含むものであるコンピュータソフトウエアプログラム。
【請求項15】
請求項12記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、前記引受基準は1若しくはそれ以上の規則で定義されているものであるコンピュータソフトウエアプログラム。
【請求項16】
請求項12記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、前記選択された代替支払いブランドは、グーグル(GOOGLE)、ペイパル(PAYPAL)、ビル・ミー・レイター(BILL ME LATER)、アマゾン・ペイメンツ(AMAZON PAYMENTS)、およびテレチェック(TELECHECK)のうちの少なくとも1つを含むものであるコンピュータソフトウエアプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年4月7日付けで出願された米国特許仮出願番号第61/321,630号の利益を主張するものであり、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものである。
【背景技術】
【0002】
本発明の開示は、電子決済を処理する方法および/またはシステムに関する。特に本発明の開示は、電気通信網(例えば、インターネット網および無線ネットワーク)を介して商取引を行うことを含む、商取引を行う販売者に認証サポートおよび/またはその他の支払処理の解決法を提供する方法および/またはシステムを対象とする。しかしながら、本発明で開示される対象は、他のアプリケーションおよび/または環境(例えば、モバイルコマースなど)にも同等に適用できることを理解されたい。
【0003】
背景として、インターネット商取引(または、電子商取引(eコマース)として知られる)は、インターネットを通じて消費者と販売者との間で製品および/またサービスの売買、または同様の他の取引上の情報交換に関連する。モバイルコマース(またはmコマースとして知られる)は、携帯機器(例えば、携帯電話)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、または例えばダッシュトップモバイル機器(dashtop mobile devices)などのその他の最新移動式機器を使用して商取引を行うことができる。
【0004】
インターネットによる買い物の利便性および有用性により、消費者と販売者の両方の側でeコマースおよびmコマースに相当な興味が巻き起こった。従来の支払方法の選択肢(例えば、クレジットカードおよびデビットカードなど)が未だにeコマースの商取引に影響力を及ぼしているが、産業界における流れは代替支払方法の選択肢(例えば、グーグル・チェックアウト(GOOGLE CHECKOUT)、ペイパル・エクスプレス・チェックアウト(PAYPAL EXPRESS CHECKOUT)、ビル・ミー・レイター・エクスプレス(BILL ME LATER EXPRESS)、およびビル・ミー・レイター・ビジネス(BILL ME LATER BUSINESS)など)の方向に移行しつつある。典型的なチェックアウトの流れの例としては、購入者がショッピングカート(買い物かご)ページからチェックアウトし、買い物情報を提供し、支払い方法を選択して課金情報および支払い情報を提供し、前記注文および支払い方法を見直し、そして注文確認書を受信する。しかしながら、ペイパル・エクスプレス・チェックアウトの流れでは、購入者は前記流れの始めでチェックアウトするが、買い物、課金、および支払い情報を入力しない。これはなぜなら、ペイパルが保存した情報を提供するからである。これにより、チェックアウトの処理は単純化されて、迅速に処理される。
【0005】
代替支払い方法は、消費者の購買能力を向上させ、販売者が種々の入札を引き受けることにより消費者と販売者の経験を充実したものにする。また、代替支払い方法はさらに、販売者および消費者を潜在的な詐欺から守り、不正入手されたあらゆる資金の速やかな回収を可能にする。しかし、代替支払い方法の1つの挑戦は、当該代替支払い方法が通常、認証を使用し、特別な統合仕様書を使用し、並びに個々の販売者の引受けを要求することである。従って、販売者が複数の申請、登録手続き、および前記代替支払い方法を個々に利用(または有効に)するのは、能力を必要としおよび/または時間のかかるものである。
【0006】
本発明は、上記に関連するおよびその他の問題を解決する新規の改善されたシステムおよび/または方法について検討する。
【0007】
参照による組み込み
以下に同一出願人による出願について言及するものであり、この参照により各出願の開示は完全に本明細書に組み込まれるものである。
【0008】
米国特許第7,051,002号のKeresman,IIIらの発明の名称「Universal Merchant Platform for Payment Authentication」
米国特許出願公開第2009/0313147号のBalasubramanianらの発明の名称「Alternative Payment Implementation for Electronic Retailers」
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の開示の様々な詳細は以下に要約されて、基本的理解を提供する。この要約は、本発明の開示の広範な概要ではなく、本開示の特定の要素を特定する、またはその範囲を詳しく説明することのどちらも意図されていない。寧ろ、本要約の主要目的は、以後で提示されるより詳細な説明の前に単純な形式で本発明の開示の特定の概念を提示することである。
【0010】
本発明の開示の1観点に従った電子商取引を処理するシステムが提供される。前記システムは、販売者から1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの選択を受信する工程を実行するようにプログラムされた1若しくはそれ以上のプロセッサを含む。前記代替支払いブランドの各々は異なる販売者申請手続きを含む。更に、前記プロセッサは、前記選択された代替支払いブランドに申請するために必要な販売者情報を前記販売者から受信する工程と、前記選択された代替支払いブランドの前記販売者申請手続きに従って、前記選択された代替支払いブランドの各々に前記販売者情報を使用して申請する工程を実行するようにプログラムされる。
【0011】
本発明の開示の別の観点に従った電子商取引を処理する方法が提供される。1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの選択は、販売者から受信される。前記代替支払いブランドの各々は、異なる販売者申請手続きを含む。前記販売者から前記選択された代替支払いブランドに申請するために必要な販売者情報もまた受信される。前記前記販売者情報はその後、前記選択された代替支払いブランドの前記販売者申請手続きに従って、前記選択された代替支払いブランドの各々に申請するために使用される。
【0012】
本発明の開示の別の観点に従った電子商取引を処理するシステムが提供される。前記システムは、複数の異なる代替支払いブランドを含む、商取引を処理する単一インターフェースを販売者に提供する汎用販売者プラットフォーム(Universal Merchant Platform:UMP)を含む。前記システムはさらに、販売者から1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの選択を受信する工程を実行するようにプログラムされた1若しくはそれ以上のプロセッサを含む。前記代替支払いブランドの各々は、異なる販売者申請手続きを含む。前記プロセッサはさらに、前記販売者から前記選択された代替支払いブランドに申請するために必要な販売者情報を受信する工程と、前記選択された代替支払いブランドの前記販売者申請手続きに従って、前記選択された代替支払いブランドの各々に前記販売者情報を使用して申請する工程と、前記選択された代替支払いブランドを前記販売者の前記UMPに登録する工程と、前記選択された代替支払いブランドの引受基準が満たされた旨の通知を受信する工程と、前記選択された代替支払いブランドを前記販売者の前記UMPにより有効にする工程とを実行するようにプログラムされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の開示の観点に従った、代替支払いブランドに申請、代替支払いブランドを登録、および利用するシステムのブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の開示の観点に従った、申請、登録、および利用手続きの1実施形態のシーケンス図である。
【
図3】
図3は、本発明の開示の観点に従った、申請、登録、および利用手続きの別の実施形態のシーケンス図である。
【
図4】
図4は、本発明の開示の観点に従った、代替支払いブランドに申請、代替支払いブランドを登録、および利用する方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1を参照すると、代替支払いブランドに申請、当該代替支払いブランドを登録、および当該代替支払いブランドを利用するシステム100のブロック図が提供されている。前記システム100は適宜、通信ネットワークで相互接続された1若しくはそれ以上の消費者102と、1若しくはそれ以上の販売者104と、選択的に1若しくはそれ以上のアグリゲータ106と、1若しくはそれ以上の代替支払いブランド108と、さらに、汎用販売者プラットフォーム(Universal Merchant Platform:UMP)と、汎用利用プラットフォーム(Universal Boarding Platform:UBP)と、選択的にテストプラットフォーム(Test Platform:TP)とを提供する第三者110とを含む。前記通信ネットワーク118は、通常インターネットであるが、他の通信ネットワークも考えられる。例えば、前記通信ネットワーク118は、1若しくはそれ以上のローカルエリアネットワーク、ワイヤレスネットワーク、および類似のものを含むことができる。更に、
図1の前記第三者110は典型的には、前記UMP112、前記UBP114、および前記テストプラットフォーム116を提供するが、これらのプラットフォームは異なる関係者によって提供されてもよい。
【0015】
前記消費者102は、例えば前記販売者104のeコマースおよび/またはmコマースなどのグラフィカル・ユーザー・インターフェースを介して前記通信ネットワーク118を通じて電子的に前記販売者104から製品および/またはサービスを購入する。前記消費者102は適切に、ウェブブラウザーを用いて前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースに接続し、前記商品および/またはサービスを購入する。ただし、電子的に前記商品および/またはサービスを購入する他の手段も考えられることは、認識されるべきである。例えば、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースの形を取る独立型プログラムを選択的に前記通信ネットワーク118を介して前記消費者102に分配することができる。前記通信ネットワークを通じて前記製品および/またはサービスを購入するため、前記消費者102は支払い方法を前記販売者104に提出する。支払い方法は、例えばPINデビットカード、クレジットカードなどを含む。
【0016】
前記消費者102の各自は、適宜前記通信ネットワーク118に接続されたデジタル処理装置(例えば、コンピュータ、スマートフォン、PDA(電子情報末端)、および類似のもの)を保持する。更に、前記デジタル処理装置120の各々は適宜、通信装置122と、少なくとも1つのメモリ124と、ディスプレイ126と、ユーザ入力装置128と、プロセッサ130などを含む。前記通信装置122により、前記デジタル処理装置122が前記通信ネットワーク118に接続される他のコンポーネントと情報をやりとりすることが可能になる。前記メモリ124は、前記消費者102と関連する上記の機能を実行するための実行命令を含む。前記ディスプレイ126は、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースを(例えば、ウェブブラウザーを介して)表示し、消費者に前記デジタル処理装置120とのインタラクションを促す。前記ユーザ入力装置128により、前記消費者102が前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースとインタラクションすることが可能になる。前記プロセッサ130は、前記メモリ124上の前記コンピュータ実行命令を実行する。
【0017】
前記販売者104は、通常前記通信ネットワーク118を介して前記消費者102に前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースを提供する。例えば、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースはeコマースおよび/またはmコマースのウェブサイトであることが考えられる。前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースにより、前記消費者102が前記通信ネットワーク118を通じて支払い方法を提出することによって電子的に商品および/またはサービスを購入することができる。例えば、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースにより、消費者102が購入する商品および/またはサービスを選択し、提出すること、並びにその支払いのための支払い方法を前記販売者104に提出することが可能になる。
【0018】
販売者が消費者から支払い方法を受け取ったとき、前記販売者は前記支払い方法を前記UMP112に送信し、例えばiFrame(インラインフレーム)、前記UMP112へのリダイレクトなどを介して前記消費者を前記UMP112と通信状態にする。前記UMP112は、前記消費者から前記支払い方法に関する支払い情報(例えば、カード番号および有効期限)を収集し、前記支払い方法を使用して商取引の決済を一部または全部行う。例えば、前記UMP112は、前記支払い方法のための支払い情報を収集し、認証された支払を含めた最初の商取引を処理する。これは、「Universal Merchant Platform for Payment Authentication」と題するKeresman,IIIらの米国特許第7,051,002号に詳細に説明されており、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものである。別の実施例として、前記UMP112は、前記支払い方法に関する支払い情報を収集し、代替支払いブランドを含めた商取引を処理する。これは、「Alternative Payment Implementation for Electronic Retailers」と題するBalasubramanianらの米国特許出願公開第2009/0313147号に詳細に説明されており、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものである。前記UMP112は商取引を完全に決済するために利用することができるが、通常商取引を部分的に決済するのに用いられる。この点において、前記販売者は適宜、認証およびクレジットカード取引に特有の資本の捕獲を実行して、(例えば、認証または支払い方法の選択を前記UMP112へ)オフロード(offload)する。
【0019】
前記UMP112を使用するため、前記販売者104は適宜、前記UMP112を提供する前記第三者110に登録する。このステップは、前記販売者104が販売者情報(例えば、財務情報、実際の住所、販売された商品またはサービスの種類、インターネットアドレス、電子メールアドレスなど)を前記第三者110に提供することを含むことができる。一般に、前記販売者情報は、前記第三者110によって提供されるグラフィカル・ユーザー・インターフェース(例えば、ウェブインターフェース)を介して前記通信ネットワーク118を通じて提供される。ただし、前記販売者情報を(例えば、電話を介して)提供する他の手段も考えられる。その上、前記販売者情報は、選択的に前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースおよび/または前記通信ネットワーク118を介して、適宜変更可能である。特定の実施形態において、登録はさらに、前記第三者110の契約に署名および/または履行することも含めることができる。
【0020】
更に、前記UMP112を使用するため、前記販売者104は適宜、当該販売者のグラフィカル・ユーザー・インターフェースおよび/または当該グラフィカル・ユーザー・インターフェースを支援するバックエンドシステムを増強する。例えば、販売者は、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースを前記第三者110にリンクするホスト型iFrameを追加することもできる。これにより、特に支払い情報の提出の間、前記UMP112との統合が容易となり有利である。特定の実施形態において、前記販売者104は、(以降で説明される)前記テストプラットフォーム116を用いて、前記UMP112が当該販売者のグラフィカル・ユーザー・インターフェースおよび/またはバックエンドシステムと統合されているかをテストする。
【0021】
更に、前記UMP112を使用するため、前記販売者104は、前記第三者110の前記UMP112によって支援される1若しくはそれ以上の支払いブランド(例えば、代替支払いブランド)を登録および/または利用する(または、有効にする)。登録および/または利用には、前記支払いブランドに関する販売者の情報を前記第3者に提供することが必要となり、当該情報は前記支払いブランドの支払い方法を使用して商取引を決済するために必要となるものである。前記情報は、例えば支払いブランドの販売者アカウント識別子を含んでもよい。前記販売者104は、前記支払いブランドに申請している間、前記情報を適宜取得する。例えば、代替支払いブランドに申請している間、前記代替支払いブランドを含む商取引を決済するために使用される販売者の情報が適宜販売者に提供される。通常、前記販売者の情報は、前記第三者110によって提供されたグラフィカル・ユーザー・インターフェース(例えば、ウェブインターフェース)を介して前記通信ネットワーク118を介して提供される。ただし、(例えば、電話を介して)前記販売者情報を提供する他の手段も考えられる。前記支払いブランドの登録および/または利用は、前記UMP112に登録の間および/または後に実行することができる。
【0022】
前記通信ネットワーク118に接続された1若しくはそれ以上のサーバー132は適宜、前記販売者104の各々を統合する。前記サーバー132の各々は、1若しくはそれ以上の通信装置134、少なくとも1つのメモリ136、プロセッサ138、および類似のものを含む。前記通信装置134により、前記サーバー132が前記通信ネットワーク118に接続された他のコンポーネントとインタラクションすることができる。前記メモリ136は、前記販売者104に関連する上記の機能を実行するためのコンピュータ実行命令を含む。前記プロセッサ138は、前記メモリ136にある前記コンピュータ実行命令を実行する。
【0023】
アグリゲータ(または、ゲートウェイ/プロセッサ)106は、1若しくはそれ以上の前記販売者104の代理人の機能を果たす。この点について、前記アグリゲータは、選択的に前記UMP112の助けを借りて前記販売者への支払いを処理する。アグリゲータの例としては、CyberSourceおよびFirst Dataがある。アグリゲータが前記UMP112を用いるとき、上述のように前記販売者104と接続する前記UMP112を使用するため当該アグリゲータは適宜増強される。特定の実施形態において、前記アグリゲータ106はさらに、当該アグリゲータの各販売者に前記UBP114により1若しくはそれ以上の前記代替支払いブランド108に登録する能力を提供する。このような実施形態において、前記アグリゲータ106は、対応する販売者にデータ入力ポイントを提供し、そこから1若しくはそれ以上の前記代替支払いブランド108を選択し、且つ選択的に販売者情報(例えば、販売者の正式名称、販売者のID、販売者の銀行、連絡担当者、および類似のもの)を入力する。典型的には前記データ入力ポイントは前記通信ネットワーク118を介して提供されるウェブサイトであるが、他のデータ入力ポイント(例えば、電話を基にしたデータ入力ポイント)も考えられる。前記選択および選択的に前記販売者情報が収集されると直ぐに、前記選択および販売者情報は前記UBP114に転送されて、下記のように処理される。
【0024】
1若しくはそれ以上のサーバー140は適宜、前記アグリゲータ106の各々を統合する。前記サーバー140は、1若しくはそれ以上の通信装置142、少なくとも1つのメモリ144、プロセッサ146、および類似のものを含む。前記通信装置142により、前記サーバー140が前記通信ネットワーク118に接続される他のコンポーネントとインタラクションすることが可能となる。前記メモリ144は、前記アグリゲータ106に関連する上記の機能を実行するためのコンピュータ実行命令を含む。前記プロセッサ146は、前記メモリ144にある前記コンピュータ実行命令を実行する。
【0025】
前記代替支払いブランド108は、購入および支払い取引を管理しかつ処理する。前記代替支払いブランド108は、適宜前記UMP112を介して、1若しくはそれ以上の代替支払い方法を前記販売者104に提供する。代替支払いブランド(または、オンライン支払サービス)は、これに限定されるものではないが、グーグル(GOOGLE)、ペイパル(PAYPAL)、ビル・ミー・レイター(BILL ME LATER)、マイチェック(MYECHECK)、アマゾン(AMAZON)、セキュア・ボールト・ペイメンツ(SECURE VAULT PAYMENTS)、およびテレチェック(TELECHECK)などを含む。代替支払い方法は、これに限定されるものではないが、グーグル・チェックアウト(GOOGLE CHECKOUT)、ペイパル・エクスプレス・チェックアウト(PAYPAL EXPRESS CHECKOUT)、ビル・ミー・レイター・エクスプレス(BILL ME LATER EXPRESS)、ビル・ミー・レイター・ビジネス(BILL ME LATER BUSINESS)、チェック・アウト・ウィズ・アマゾン(CHECK OUT WITH AMAZON)、セキュア・ボールト・ペイメンツ(SECURE VAULT PAYMENTS)を含む。前記用語「代替支払いブランド」および「代替支払い方法」は、区別しないで使えることは理解されるべきである。前記代替支払いブランド108は通常、それ自体の固有の代替支払いの履行を含み、これは(これに限定されるものではないが)処理の流れ、応答コード、通信プロトコル、メッセージフォーマットなどを含む。加えて、前記代替支払いブランド108の各々は通常、販売者に対するそれ自体の申請手続きも含む。例えば、前記代替支払いブランド108の一方は第1の申請手続きを含み、前記代替支払いブランド108の他方は第2の異なる申請手続きを含む。
【0026】
1若しくはそれ以上のサーバー148は適宜、前記代替支払いブランド108の各々を統合する。前記サーバー148の各々は、1若しくはそれ以上の通信装置150、少なくとも1つのメモリ152、プロセッサ154、および類似のものを含む。前記通信装置150により、前記サーバー148は前記通信ネットワーク118に接続する他のコンポーネントとインタラクションすることができる。前記メモリ152は、前記代替支払いブランド108に関連する上記の機能を実行するためのコンピュータ実行命令を含む。前記プロセッサ154は、前記メモリ152にある前記コンピュータ実行命令を実行する。
【0027】
前記第三者110は一般に、前記UMP112により前記消費者102と前記販売者104との間の商取引の決済を促進する。前記UMP112は、集中販売者処理システムとして、単一プラットフォームを使用して商取引の全体をまたは一部を処理する。この点において、前記販売者104が様々な異なる支払い方法を一回の実施で処理することが可能となる。更に、商取引を処理するために構築された支払処理の基盤設備の使用が可能になる。一般的に前記UMP112は、従来型のカードを基にした商取引の認証に用いられ、これは、「Universal Merchant Platform for Payment Authentication」と題するKeresman,IIIらの米国特許第7,051,002号で説明されており、および/または代替支払いブランドの商取引の認証に用いられ、これは、「Alternative Payment Implementation for Electronic Retailers」と題するBalasubramanianらの米国特許出願公開第2009/0313147号で説明されている。前記UMP112は適宜、前記代替支払いブランド108のそれぞれを支援する。
【0028】
前記第三者110はさらに、前記UBP114を介して前記代替支払いブランド108の申請手続きを促進する。この点において、前記UBP114により、販売者は1若しくはそれ以上の前記代替支払いブランド108に容易に申請することが可能となる。一般的に、前記UBP114のデータ入力ポイントは前記販売者からの1若しくはそれ以上の前記代替支払いブランド108と、前記選択された代替支払いブランドに申請するのに必要なすべての販売者情報とを収集する。販売者情報は、例えば販売者の正式名称、販売者のID、販売者の銀行、連絡担当者などを含む。前記必要な販売者情報は適宜、前記代替支払いブランド108とメモリまたはデータベース(例えば、データベース156)に保存された必須フィールドとの間のマッピング(対応付け)を介して決定される。例えば、マッピングにより、代替支払いブランドが申請の間第1のフィールドと第2のフィールドとを要求することを特定することができる。一般的には、前記データ入力ポイントは、例えば前記通信ネットワーク118を経由して前記販売者に提供されるグラフィカル・ユーザー・インターフェースである。ただし、その他のデータ入力ポイント(例えば、電話を基にしたデータ入力ポイント)も考えられる。
【0029】
前記データ入力ポイントが通常前記選択および前記販売者情報を収集するのに用いられるが、特定の実施形態において、前記販売者のアグリゲータは、前記選択と、選択的に少なくとも幾つかの前記必要な販売者情報とを収集する。このような実施形態において、前記UBPは、前記アグリゲータから1若しくはそれ以上の前記代替支払いブランド108の選択と、選択的に前記アグリゲータから販売者情報とを受信する。前記アグリゲータから前記選択を受け取った後、前記UBP114はさらに、前記受け取った販売者情報が前記選択された代替支払いブランドに登録するのに十分であるかを査定する。十分でない場合、前記UBP114は、前記アグリゲータとの連携を通して前記販売者から必要な販売者情報をさらに要求する。例えば、前記UBP114は、前記アグリゲータを介して前記販売者を前記UBP114のデータ入力ポイントにリダイレクトし、これによりさらに販売者情報を収集する。
【0030】
前記UBP114は適宜、メモリまたはデータベース(例えば、データベース156)に前記選択と、前記必要な販売者情報とを保持する。前記選択に基づいて、前記UBP114は、前記必要な販売者情報を使用して前記選択された代替支払いブランドの各々に申請する。前記代替支払いブランド108の各々はそれ自体の申請手続きを含むため、前記UBP114は適宜、前記選択された代替支払いブランドの各々に申請する適切な論理を含む。特定の実施形態において、前記UBP114は、前記代替支払いブランドの各々に対するサブモジュールを含み、当該サブモジュールは対応する代替支払いブランドための申請論理を実行し、統一インターフェースを当該申請処理に提供する。このような実施形態において、前記適切なサブモジュールは、前記選択された代替支払いブランドの各々に対して選択される。従って、前記必要な販売者情報は、前記統一インターフェースを使用して前記選択されたサブモジュールに提供される。
【0031】
追加情報および/または販売者入力(例えば、受諾および/または受領確認)が代替支払いブランドの申請手続きの間に要求される場合、前記データ入力ポイントが適宜用いられる。すなわち、前記データ入力ポイントは、販売者入力および/または追加情報を必要するときに用いられる。例えば、販売者が代替支払いブランドの取引条件を受け入れる必要がある場合、前記データ入力ポイントを用いて前記販売者に前記取引条件を提示し、および/または前記販売者を前記代替支払いブランドにリダイレクトすることができ、これにより前記代替支払いブランドは前記販売者に前記取引条件を提示することができる。特定の実施形態において、前記データ入力ポイントによって収集された追加情報は、メモリ(例えば、前記データベース156)に保持される。
【0032】
更に、前記第三者110は、対応する引受基準に基づく前記代替支払いブランドの申請の正式受諾の上で前記UBP114を介して前記UMP112および/または前記テストプラットフォーム116に前記選択された代替支払いブランドの登録および利用を促進する。特定の実施形態において、前記UBP114は、前記通信ネットワーク118を介して例えば前記選択された受諾の代替支払いブランドから通知を受信する。引受基準は適宜、前記販売者による申請の受諾のための基準を特定する規則である。例えば、前記引受基準は、前記販売者がサービス利用規約を受諾し、且つ米国の住所を有する必要があると特定するかもしれない。支払いブランドの登録は適宜、前記支払いブランドの支払い方法の選択肢を使用して、商取引を決済するのに必要な前記支払いブランドに関する販売者情報を前記UMP112に提供することを必要とする。販売者情報は、例えば支払いブランドの販売者口座名を含むかもしれない。前記販売者情報はメモリ(例えば、前記データベース156)に保存することができることも考えられる。前記販売者情報は適宜、上記のように前記支払いブランドの申請の間に得られる。
【0033】
特定の実施形態において、前記第三者110は、検証のため前記販売者104に前記テストプラットフォーム116を提供し、一方では前記販売者は当該販売者のグラフィカル・ユーザー・インターフェースおよび/または前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースを支援するバックエンドシステムと前記UMP112を統合している。前記テストプラットフォーム116は適宜、実際に商取引を実行して決済せず、前記UMP112の動作を刺激する。
【0034】
前記通信ネットワーク118に接続された1若しくはそれ以上のサーバー158は適宜、前記第三者110を統合する。前記サーバー158の各々は、1若しくはそれ以上の通信装置160、少なくとも1つのメモリ162、プロセッサ164、および類似のものを含む。前記通信装置160により、前記サーバー158は前記通信ネットワーク118に接続された他のコンポーネントとインタラクションすることができる。前記メモリ162は一般に、前記第三者110に関連する上記の機能を実行するためのコンピュータ実行命令を含む。前記プロセッサ164は、前記メモリ162にある前記コンピュータ実行命令を実行する。更に、前記サーバー158は、前記UMP112と、前記UBP114と、前記テストプラットフォーム116とを含む。適宜、前記UMP112、前記UBP114、および前記テストプラットフォーム116は、コンピューター可読媒体に保存されたコンピュータ実行命令によって統合され、前記プロセッサ164が前記コンピュータ実行命令を実行する。幾つかの実施形態において、前記コンピュータ可読媒体は前記メモリ162であってもよい。
【0035】
図2を参照して、1実施形態に従った前記UBP114の機能を図示するシーケンス図が提供されている。前記シーケンス図は、前記販売者104のうちの1つの販売者166と、前記UBP114のデータ入力ポイントとして働くグラフィカル・ユーザー・インターフェース168と、前記UBP114と、前記UMP112と、前記テストプラットフォーム116と、前記代替支払いブランド108のうちの1つの代替支払いブランド170とを含む。ただし、前記テストプラットフォーム116は前記UBP114の機能性に必ずしも必要でないことは理解されるべきである。前記シーケンス図は、前記販売者166が単一の代替支払いブランド(例えば、前記代替支払いブランド170)のみを選択することを前提としているが、複数の代替支払いブランドが選択できることは理解されるべきである。アクション14〜24は、前記選択された代替支払いブランドの各々に対して単純に繰り返されるものである。
【0036】
最初にアクション1において、前記販売者166は、例えばウェブブラウザにより前記UBP114によって提供された前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168にアクセスする。そこで、前記販売者166は、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168を介して前記販売者166に提示された代替支払いブランドの一覧表から前記代替支払いブランド170を選択する。更に、特定の実施形態において、前記販売者166は、前記代替支払いブランド170の申請を提出するために必要な全ての販売者情報(例えば、名称、住所など)を入力する。前記販売者166が前記代替支払いブランドの選択および前記必要な販売者情報の入力を終えると、アクション2において前記販売者166は販売者利用要請項目の前記選択および前記必要な販売者情報を前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168を介して前記UBP114に提出する。
【0037】
前記選択および前記必要な販売者情報を受け入れると直ぐに、前記UBP114は、アクション3および4のそれぞれにおいて、前記販売者166を前記UMP112および選択的に前記テストプラットフォーム116に登録(または利用)する。更に、前記UBP114は取引IDを生成し、且つ前記受信された選択、前記取引ID、および前記受信された販売者情報をメモリまたはデータベース(例えば、前記データベース156)の記録に保存する。
【0038】
アクション5において、前記UBP114は前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168のページにURL(Universal Resource Location)を、および例えば販売者利用応答項目に取引IDを提供する。アクション6において、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168が前記URLおよび前記取引IDを受信すると、前記販売者166に前記取引IDを提供し、前記販売者166を前記URLにリダイレクトする。アクション7において、前記リダイレクトの間、前記販売者166は前記取引IDを前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168に提供し、そして、アクション8において、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168は前記取引IDを前記UBP114に提出する。前記取引IDは、前記販売者166を識別する働きをする。
【0039】
アクション9において、前記UBP114は、前記取引IDを受信すると直ぐに、前記選択された代替支払いブランド170に申請するのに必要な全ての前記販売者情報を有しいるかを決定する。このような決定は、上記で特定した前記メモリまたはデータベースへの参照により実行される。さらに販売者情報が必要な場合、さらに必要な販売者情報を要求するように通常アクション10〜13が実行される。このさらなる販売者情報は次に、アクション14において、最初に受信された前記販売者情報に関して終了したとき、このさらなる販売者情報は次に、前記メモリまたはデータベースに保存される。
【0040】
前記代替支払いブランド170に登録する全ての前記必要な販売者情報が受信された時点で、アクション15において、前記UBP114は通常、利用(または申請)要求を前記代替支払いブランド170に自動的に提出する。ただし、前記利用要求が手動で提出されることも考えられる。このような実施形態において、前記UBP114は、前記取引にマニュアル処理と印をつける。前記利用要求は適宜、前記代替支払いブランド170に固有のものである。アクション16において、前記利用要求に応答して、前記代替支払いブランド170は、前記利用要求が処理のために成功裏に提出されたかについての受領確認を戻す。例えば、前記応答は、全ての前記必要な販売者情報が提供されたかを示すことができる。
【0041】
アクション17および18において、前記利用要求を提出した後、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168を介して、前記UBP114は、前記販売者166にその結果を通知する。例えば、前記申請手続きが成功裏に開始されたこと、または前記申請手続きが失敗に終わったことを、前記UBP114は前記販売者166に通知する。アクション19において、その後暫くしてから、前記代替支払いブランド170と前記販売者166は通信をして、前記代替支払いブランド170の引受基準によって前記申請手続きが完了する。典型的には、これは、前記代替支払いブランド170によって開始され、前記代替支払いブランド170の取引条件に同意する前記販売者166を巻き込む。この時間の間、前記UBP114は使われていない状態である。
【0042】
アクション20において、前記代替支払いブランド170の取引条件が満たされた時点で、前記UBP114にそれが通知される。この通知は通常、前記販売者166が前記代替支払いブランド170を通して取引を処理するために必要な認証情報を含む。アクション21および22において、前記通知を受信すると直ぐに、前記UBP114は前記UMP112および/または前記テストプラットフォーム116を更新して、前記販売者166が前記代替支払いブランド170を使用して開始するのを可能にする。この点において、前記UBP114は、前記UMP112、および/または前記テストプラットフォーム116に認証情報を提供する。更に、アクション23〜25において、前記UBP114は前記販売者166に、前記申請手続きが完了したことおよび前記代替支払いブランド170が使用可能であることを通知する。
【0043】
図3を参照して、別の実施形態に従った前記UBP114の機能を図示するシーケンス図が提供されている。前記シーケンス図は、前記販売者166と、アグリゲータ172と、前記UBP114のデータ入力ポイントとして働く前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168と、前記UBP114と、前記UMP112と、前記テストプラットフォーム116と、前記代替支払いブランド170とを含む。ただし、前記テストプラットフォーム116が前記UBP114の機能性に必ずしも必要でないことは理解されるべきである。前記シーケンス図は、前記販売者166が単一の代替支払いブランド(すなわち、前記代替支払いブランド170)のみを選択することを前提としているが、複数の代替支払いブランドも選択可能であることは理解されたい。
【0044】
最初にアクション1において、前記販売者166は、例えばグラフィカル・ユーザー・インターフェースを介して前記アグリゲータ172にアクセスする。前記販売者166は、前記アグリゲータ172によって当該販売者166に提示される代替支払いブランドの一覧表から前記代替支払いブランド170を選択する。更に特定の実施形態において、前記販売者166は、前記代替支払いブランド170に申請を提出するために必要な販売者情報(例えば、名称、住所など)を入力する。アクション2において、前記販売者166が前記代替支払いブランドの選択を終了して前記必要な販売者情報を入力すると、前記アグリゲータは例えば販売者利用要求項目を介して前記選択および前記必要な販売者情報を前記UBP114に伝える。
【0045】
前記選択および前記必要な販売者情報を受信すると直ぐに、前記UBP114は、アクション3および4において、それぞれ前記販売者166を前記UMP112および選択的に前記テストプラットフォーム116に登録(または利用させるように)し、これにより前記販売者166は前記UMP112を前記消費者102とともに用いることが可能となる。更に、前記UBP114は取引IDを生成し、前記受信された選択、前記取引ID、および前記受信された販売者情報をメモリまたはデータベース(例えば、前記データベース156)の記録に保存する。
【0046】
アクション5において、前記UBP114は前記アグリゲータ172に、例えば販売者利用要求で前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168へのURL(Universal Resource Location)および前記取引IDを提供する。アクション6において、前記アグリゲータ168が前記URLおよび前記取引IDを受信すると、当該アグリゲータ168は前記販売者166に前記取引IDを提供し、前記販売者166に(選択的にリダイレクトを介して)前記URLにアクセスするように促す。アクション7において、前記販売者が前記URLにアクセスすると、前記販売者166は前記取引IDを前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168に与え、そして、アクション8において、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェース168は前記取引IDを前記UBP114に提供する。前記取引IDは、前記販売者を特定する働きをする。その後、アクション9〜22が、
図2に関連して上述されたように進行する。更に、アクション23〜25において、前記UBP114は前記アグリゲータ172に、前記申請手続きが完了し、前記代替支払いブランド170の使用が可能であることを通知することができる。
【0047】
図4を参照して、代替支払いブランドに申請し、当該代替支払いブランドを登録し、および利用する例示的な方法400のブロック図が提供される。前記方法400は適宜、前記UBP114により実行される。最初に、1若しくはそれ以上の代替支払いブランドの選択が販売者から受信される402。前記代替支払いブランドの各々は、異なる販売者申請手続きを含む。前記選択された代替支払いブランドに申請するのに必要な販売者情報はまた、販売者から受信される404。前記販売者情報はその後、前記選択された代替支払いブランドの申請手続きに従って前記選択された代替支払いブランドの各々に申請する406のに使用される。特定の実施形態において、前記方法400はさらに、前記販売者の前記UMP112に前記販売者を登録する工程408、前記選択された代替支払いブランドの引受基準が承認されたとの通知を受信する工程410、および前記販売者の前記UMP112で前記選択された代替支払いブランドを有効にする工程412のうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
適宜、本明細書に記載の方法およびシステムは、コンピュータ(若しくはデジタルプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理装置(Graphic Processing Unit:GPU)など)および記憶装置を含むその他のデジタル処理装置)によって統合される。他の実施形態において、前記システムおよび方法は、デジタルプロセッサを含み、且つデジタルデータ記憶装置を含むまたは当該デジタルデータ記憶装置にアクセスを有するサーバーによって統合されてもよく、このようなサーバーは適宜、インターネット若しくはローカルエリアネットワークを介して、またはデジタルプロセッサ、デジタルデータ記憶装置などを含む電子情報末端機器(Personal Digital Assistant:PDA)によりアクセスされる。前記コンピュータまたはその他のデジタル処理装置は適宜、ユーザ入力を受信するための1若しくはそれ以上のユーザ入力装置(例えば、キーボードなど)を含むまたは動作可能に接続され、更に1若しくはそれ以上のディスプレイ装置を含む(若しくは動作可能に接続される)。他の実施形態において、前記方法およびシステムを制御するための入力は、前記コンピュータ上(若しくはネットワーク接続から)などの前記方法およびシステムを以前実行していたまたは同時に実行している別のプログラムから受信される。同様に他の実施形態において、前記出力は、前記コンピュータ上の前記方法およびシステムに続いて実行されるまたは同時に実行される別のプログラムの入力として働くこともあり、またはネットワーク接続を介して送信されるようにすることもできる。
【0049】
幾つかの実施形態において、本出願の上記の例示的な方法や同方法を用いるシステムなどは、前記例示的な方法および/またはシステムを実行するための実行命令を保存する記憶媒体によって(例えば、デジタルプロセッサによって)統合される。前記記憶媒体は、例えば以下のものを含むことができる:磁気ディスクまたはその他の磁気記憶媒体;光ディスクまたはその他の光記憶媒体;ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory:ROM)、またはその他の電子記憶装置若しくはチップ、または動作可能に相互接続されたチップセット;前記保存された命令がインターネットまたはローカルエリアネットワークを介して読み出せるインターネットサーバー;などである。
【0050】
更に、本明細書に記載の特定の例示的な実施形態に関する特定の構造的および/または機能的特徴は、定義された要素および/またはコンポーネントに組み込まれるものとして説明されていることは認識されるべきである。しかしながら、これらの特徴はさもなければ、同一または同様の利益に対して、必要に応じて他の要素および/またはコンポーネントに組み込まれるようにすることができることも考えられる。また、前記例示的な実施形態の異なる態様は、所望の用途に適切な他の代替実施形態を達成するのに適切なように選択的に用いることが可能であり、これにより前記他の代替実施形態は、本明細書に組み込まれる態様の各利益を享受するものであることは認識されるべきである。
【0051】
また、本明細書に記載の特定の要素またはコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれの組み合わせを介して、適宜実行されるそれらの機能性を有することができることは認識されるべきである。加えて、本明細書に記載の一緒に組み込まれる特定の要素は、適切な環境において独立した要素であり、或いは分離されたもであって良いことは認識されるべきである。同様に、1つの特定の要素によって実行されるように記載される複数の特定の機能は、個々の機能を実行するように独立して動作する複数の個別要素によって実行されるようにすることも可能であり、或いは特定の個々の機能は分割されて、一致した行動を取る複数の個別要素によって実行されるようにすることも可能である。或いは、本明細書の他に記載されたおよび/または示された互いにはっきりと分かれている幾つかの要素またはコンポーネントは、必要に応じて物理的にまたは機能的に組み合わされるようにすることもできる。
【0052】
更に、本明細で使用されるメモリは、1若しくはそれ以上の非過渡的コンピュータ可読媒体、磁気ディスクまたはその他の磁気記憶媒体;光ディスクまたはその他の光記憶媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、その他の電子記憶装置若しくはチップまたは動作可能に相互接続されたチップセット、或いは前記保存された命令がインターネットまたはローカルエリアネットワークを介して読み出すことが可能なインターネットサーバーなどを含む。更に、本明細書で使用されるプロセッサは、1若しくはそれ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理装置(GPU)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit:ASIC)フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field−Programmable Gate Array:FPGA)、および類似のものを含む。通信ネットワークは、1若しくはそれ以上のインターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、無線ネットワーク、有線ネットワーク、セルラーネットワーク、データバス(例えば、USBおよびI2Cなど)などを含む。ユーザ入力装置は、1若しくはそれ以上のマウス、キーボード、タッチスクリーンディスプレイ、1若しくはそれ以上のボタン、1若しくはそれ以上のスイッチ、1若しくはそれ以上のトグルなどを含む。データベースは、少なくとも1つのメモリを含む。ディスプレイは、1若しくはそれ以上のLCDディスプレイ、LEDディスプレ、プラズマディスプレイ、投写型ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、および類似のものを含む。
【0053】
要するに、本明細書は、好ましい実施形態を参照しながら説明をされてきた。明らかに、修正および変更は、本明細書を読み理解した上で読者は気が付くであろう。本発明は、添付の特許請求の範囲または均等物に逸脱しない範囲において全てのそのような修正および変更を含むと解釈されることを目的とする。すなわち、様々な上記のおよび他の特徴、機能、またはそれらの代替手段は、望ましくは多くの他の異なるシステムまたはアプリケーションに組み込まれるようにすることが可能であり、そしてまた、本明細書での様々な予測できない若しくは予期しない代替手段、修正、変更、または改善は、後になってから当業者によって実行されるかもしれず、それらは同様に添付の請求項によって包含するように意図されるものであることは認識されるべきある。