【文献】
Michael C.K.Khoo et al,Monitoring Ultradian Changes in Cardiorespiratory Control in Obstructive Sleep Apnea Syndrome,33rd Annual International Conference of the IEEE Eng Med Biol Soc,2011年,1487-1490
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る生体情報測定装置および生体情報測定方法を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る生体情報測定装置のブロック図である。
【0016】
本実施形態に係る生体情報測定装置100は、患者情報入力部112、心電信号取得電極114、脈波取得プローブ116、体位検出センサ118、制御部120、患者情報記憶部130、演算部140および表示部150を有する。
【0017】
患者情報入力部112は、生体情報測定装置100によって測定される患者の氏名、年齢、性別を入力する。また、患者情報入力部112は、胸部インピーダンス法を用いて測定した、患者の安静時の心拍出量を入力する。患者情報入力部112が入力したこれらの患者情報は、制御部120を介して患者情報記憶部130に記憶される。
【0018】
患者情報入力部112は、操作者によって操作されるキーボードやマウスなどの入力機器であっても良いし、外部のコンピュータに接続されるインターフェースであっても良い。
【0019】
心電信号取得電極114は、患者の体表面に取り付けられ、患者の心電信号を取得する。心電信号取得電極114は、通常は、左右の手首、左右の足首、左右の胸部の6か所に取り付ける。心電信号取得電極114が取得した心電信号は、制御部120を介して演算部140に出力される。
【0020】
脈波取得プローブ116は、クリップのような形状を有し、患者の手の指先に取り付けられて患者の脈波を取得する。脈波取得プローブ116が取得した脈波は、制御部120を介して演算部140に出力される。
【0021】
体位検出センサ118は、患者の体表面に取り付けられ、加速度の変化を用いて患者の体位を検出する。体位検出センサ118が検出できる患者の体位は、仰臥位の状態か、座位の状態か、立位の状態か、などの静的状態、および、仰臥位または座位から立位に変化したか、または、立位から仰臥位または座位に変化したか、などの動的状態である。
【0022】
制御部120は、生体情報測定装置100を構成する、患者情報入力部112、心電信号取得電極114、脈波取得プローブ116、体位検出センサ118、患者情報記憶部130、演算部140および表示部150の動作を、個別的、総合的に制御する。
【0023】
患者情報記憶部130は、患者情報入力部112から入力された患者情報を記憶する。たとえば、患者の氏名、年齢、性別、患者の安静時の心拍出量である。患者情報記憶部130が患者の安静時の心拍出量を記憶しているので、演算部140は推定心拍出量の演算が可能となる。
【0024】
演算部140は、心電信号取得電極114が取得した患者の心電信号、脈波取得プローブ116が取得した患者の脈波、体位検出センサ118が検出した患者の体位、患者情報入力部112から入力した患者の安静時の心拍出量、を用いて、圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標を演算する。
【0025】
圧受容体反射指標とは、血圧の値を一定の範囲に保持する機能の感受性を示す指標であり、自律神経機能に関する指標である。交感神経指標とは、心拍数の上昇に関係する指標であり、自律神経機能に関する指標である。心拍数とは、一定の時間内に心臓が拍動する回数であり、心機能に関する指標である。推定心拍出量とは、心臓から運び出される推定の血液量であり、心機能に関する指標である。血圧代替指標とは、いわゆるPWTT(脈波伝播時間)であり、心機能に関する指標である。圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標のそれぞれを演算する手順は
図4から
図8に示す。詳しい説明は後述する。
【0026】
表示部150は、演算部140が演算した圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標の変化を時系列にグラフ化して表示する。これらの5つの指標が時系列にグラフ化されて表示されると、医師は、自律神経機能と心機能とを総合的に評価することが容易になる。圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標のそれぞれの表示形態は
図10に示す。詳しい説明は後述する。
【0027】
図2は、
図1に示した演算部140のブロック図である。
【0028】
演算部140は、圧受容体反射指標演算部141、交感神経指標演算部143、心拍数演算部145、推定心拍出量演算部147、血圧代替指標演算部149を有する。
【0029】
圧受容体反射指標演算部141は、心電信号取得電極114が取得した心電信号および脈波取得プローブ116が取得した脈波を用いて圧受容体反射指標を演算する。具体的には、圧受容体反射指標演算部141は、心電信号を用いて心電波形のRR低周波を演算するとともに心電波形および脈波を用いてPWTT低周波を演算し、さらにRR低周波/PWTT低周波を演算することによって圧受容体反射指標を演算する。
【0030】
圧受容体反射指標演算部141が圧受容体反射指標を演算することによって、血圧の値を一定の範囲に保持する機能の感受性の程度を判断することが可能となる。
【0031】
交感神経指標演算部143は、心電信号取得電極114が取得した心電信号を用いて交感神経指標を演算する。具体的には、交感神経指標演算部143は、心電信号を用いて心電波形のRR低周波およびRR高周波を演算し、さらにRR低周波/RR高周波を演算することによって交感神経指標を演算する。
【0032】
交感神経指標演算部143が交感神経指標を演算することによって、心拍数の上昇に関係する自律神経機能の程度を判断することが可能となる。
【0033】
心拍数演算部145は心電信号を用いて心拍数を演算する。心拍数とは一定の時間内に心臓が拍動する回数であるので、心機能の程度を判断することが可能となる。
【0034】
推定心拍出量演算部147は、生体の安静時に心電信号取得電極114が取得した心電信号を用いて心拍数を演算するとともに生体の安静時の心電信号および脈波を用いてPWTTを演算する。さらに、推定心拍出量演算部147は、患者情報記憶部130に記憶されている生体の安静時の心拍出量、演算された心拍数、PWTTを用いて推定心拍出量算出係数を演算する。そして、推定心拍出量演算部147は、生体の負荷時の心電信号を用いて心拍数を演算するとともに生体の負荷時の心電信号および脈波を用いてPWTTを演算し、生体の負荷時の心拍数、PWTTおよび前述の推定心拍出量算出係数を用いて推定心拍出量を演算する。
【0035】
このため、推定心拍出量演算部147は患者の負荷時に心臓から運び出される推定の血液量である推定心拍出量を演算することができ、心機能の程度を判断することが可能となる。
【0036】
血圧代替指標演算部149は、心電信号取得電極114が取得した心電信号、脈波取得プローブ116が取得した脈波を用いて血圧代替指標を演算する。具体的には、血圧代替指標演算部149は、心電信号および脈波を用いてPWTTを演算し、PWTTを血圧代替指標として出力する。血圧代替指標は心機能に関する指標であるので、心機能の程度を判断することが可能となる。
【0037】
以上のように、演算部140は、圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標という5つの指標を得ることができるので、医師は、自律神経機能と心機能との総合的な評価が可能となる。
【0038】
図3は、本発明に係る生体情報測定方法の手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、本発明に係る生体情報測定装置100の動作を示すフローチャートでもある。
【0039】
まず、胸部インピーダンス法による心拍出量計を用いて患者の安静時の心拍出量を測定する(ステップS100)。患者の安静時の心拍出量を測定する方法としては種々のものが知られている。本実施形態では、胸部インピーダンス法による非侵襲的な連続心拍出量測定を行うことができる、たとえば、タスクフォースモニタを用いて、患者の安静時の心拍出量を測定する。
【0040】
次に、患者情報と心拍出量を入力する(ステップS110)。具体的には、患者の氏名、年齢、性別と、ステップS100において測定した患者の安静時の心拍出量を、患者情報入力部112から入力する。
【0041】
患者に心電信号測定電極114、脈波取得プローブ116、体位検出センサ118を装着する(ステップS120)。具体的には、患者の左右の手首、左右の足首、左右の胸部に合計6個の心電信号測定電極114を取り付け、患者の手の指先に1個の脈波取得プローブ116を取り付け、患者の腰部に1個の体位検出センサ118を取り付ける。
【0042】
次に、患者の安静時の心電信号、脈波、体位の変化を連続的に測定する(ステップS130)。具体的には、患者を寝かせた状態で、心電信号の変化を連続的に測定し、脈波の変化を連続的に測定し、体位の変化を連続的に測定する。この測定によって、たとえば、心電波形、脈波、RR間隔およびPWTTの説明に供する図である、
図9に示すグラフのように、心電波形の時系列な変化と、脈波の時系列な変化を得ることができる。なお、安静時の体位は大きく変化しない。
【0043】
入力した心拍出量、測定した安静時の心電信号、脈波を用いて推定心拍出量算出係数を算出する(ステップS140)。具体的には、ステップS110において患者情報入力部112から入力した患者の安静時の心拍出量、ステップS130において測定した患者の安静時の心電信号および脈波を用いて、PWTTおよび心拍数を演算し、演算したPWTTおよび心拍数を用いて推定心拍出量係数を演算する。
【0044】
心拍出量とは、心臓から運び出される血液量のことであり、心機能を計る指標である。心拍出量をCo、PWTTをPW、心拍数をHRとすると、心拍出量Coは下記の式で表される。
【0045】
Co=K×(α×PW+β)×HR
したがって、心拍出量を示すCo、PWTTを示すPW、心拍数を示すHRがわかれば、推定心拍出量係数K、α、βを、最小二乗法を用いることによって演算できる。
【0046】
次に、患者の負荷時の心電信号、脈波、体位の変化を連続的に測定する(ステップS150)。負荷時とは、患者の体位を仰臥位または座位から立位に変化または患者の体位を立位から仰臥位または座位に変化させることを意味する。
【0047】
したがって、このステップでは、患者の体位を仰臥位または座位から立位に変化させた時の、心電信号の変化、脈波の変化を連続的に測定することになる。逆に、患者の体位を立位から仰臥位または座位に変化させた時の、心電信号の変化、脈波の変化を連続的に測定することもできる。
【0048】
演算部140は、ステップS150において測定された、患者の負荷時の心電信号および脈波の少なくともいずれか一方を用いて、患者の任意の体位における圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標の5つのパラメータを演算する(ステップS160)。なお、これらの5つのパラメータの演算手順の詳細は、
図4から
図8のフローチャートを用いて後述する。
【0049】
表示部150は、演算部140が演算した、圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量および血圧代替指標の5つのパラメータの変化を、たとえば
図10に示すように時系列にグラフ化して表示する(ステップS170)。
【0050】
図4は、
図3に示したフローチャートのステップS160における圧受容体反射指標を演算する手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【0051】
圧受容体反射指標演算部141は、患者の負荷時の心電信号を用いて、
図9に示すような心電波形を描き、この心電波形の2つの心拍のR波とR波との間隔、すなわちRR間隔を演算する(ステップS161−1)。RR間隔は、連続して測定された全ての心拍において求めることが好ましい。
【0052】
ステップS161−1で演算したRR間隔は、通常はすべての心拍間で一定ではなく、心拍間ごとに揺らいでいる。このため、圧受容体反射指標演算部141は、演算したRR間隔から、この揺らぎの低周波成分である、RR低周波を演算する(ステップS161−2)。RR低周波の演算は、従来から一般的に用いられているFFT等の周波数解析手法を用いる。
【0053】
次に、圧受容体反射指標演算部141は、患者の負荷時の心電信号と脈波とを用いて、
図9に示すような心電波形および脈波を描き、心電波形のR波の頂点と脈波の立ち上がり点との時間差、すなわちPWTTを演算する(ステップS161−3)。
【0054】
ステップS161−3で演算したPWTTは、通常はすべての心拍で一定ではなく、心拍ごとに揺らいでいる。このため、圧受容体反射指標演算部141は、演算したPWTTから、この揺らぎの低周波成分である、PWTT低周波を演算する(ステップS161−4)。PWTT低周波の演算は、従来から一般的に用いられているFFT等の周波数解析手法を用いる。
【0055】
圧受容体反射指標演算部141は、ステップS161−2で演算したRR低周波とステップS161−4で演算したPWTT低周波を用いて、RR低周波/PWTT低周波を演算して、圧受容体反射指標を演算する(ステップS161−5)。
【0056】
圧受容体反射指標演算部141は、演算した圧受容体反射指標を表示部150に出力する(ステップS161−6)。表示部150は、圧受容体反射指標の変化を時系列にグラフ化して表示する。
【0057】
圧受容体反射指標を演算することによって、血圧の値を一定の範囲に保持する機能の感受性の程度を判断することが可能となる。
【0058】
図5は、
図3に示したフローチャートのステップS160における交感神経指標を演算する手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【0059】
交感神経指標演算部143は、上述したステップS161−1と同様の手順で、患者の負荷時の心電信号よりRR間隔を演算する(ステップS162−1)。
【0060】
交感神経指標演算部143は、上述したステップS161−2と同様に、演算したRR間隔から、RR間隔の揺らぎの低周波成分である、RR低周波を演算し、RR間隔の揺らぎの高周波成分である、RR高周波を演算する(ステップS162−2)。RR高周波の演算は、従来から一般的に用いられているFFT等の周波数解析手法を用いる。
【0061】
交感神経指標演算部143は、ステップS162−2で演算したRR低周波とRR高周波を用いて、RR低周波/RR高周波を演算して、交感神経指標を演算する(ステップS162−3)。
【0062】
交感神経指標演算部143は、演算した交感神経指標を表示部150に出力する(ステップS162−4)。表示部150は、交感神経指標の変化を時系列にグラフ化して表示する。
【0063】
交感神経指標を演算することによって、自律神経機能のバランスの程度を判断することが可能となる。
【0064】
図6は、
図3に示したフローチャートのステップS160における心拍数を演算する手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【0065】
心拍数演算部145は、患者の負荷時の心電信号を用いて心電波形を描き、心電波形から心拍数を演算する。心拍数は、
図9に示すような心電波形(P−Q−R−S−T波)が、一定の時間当たり何回発生しているかを認識することによって演算する(ステップS163−1)。
【0066】
心拍数演算部145は、演算した心拍数を表示部150に出力する(ステップS163−2)。表示部150は、心拍数の変化を時系列にグラフ化して表示する。
【0067】
心拍数を演算することによって、心機能の程度を判断することが可能になる。
【0068】
図7は、
図3に示したフローチャートのステップS160における推定心拍出量を演算する手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【0069】
推定心拍出量演算部147は、ステップS163−1と同様に、患者の負荷時の心電信号を用いて心電波形を描き、心電波形から心拍数を演算する(ステップS164−1)。
【0070】
推定心拍出量演算部147は、ステップS161−3と同様に、患者の負荷時の心電信号と脈波とを用いて、
図9に示すような心電波形および脈波を描き、心電波形のR波の頂点と脈波の立ち上がり点との時間差からPWTTを演算する(ステップS164−2)。
【0071】
推定心拍出量演算部147は、ステップS164−1で演算した心拍数、ステップS164−2で演算したPWTT、およびステップS140で演算した推定心拍出量算出係数より、患者の負荷時の推定心拍出量を演算する(ステップS164−3)。
【0072】
上述したように、心拍出量をCo、PWTTをPW、心拍数をHRとすると、推定心拍出量Co´は、Co´=K×(α×PW+β)×HRで表される。ステップS140において、推定心拍出量算出係数K、α、βが最小二乗法により演算されているので、前述の式に、ステップS164−1で演算した心拍数HR、ステップS164−2で演算したPWTTを代入することによって推定心拍出量Co´が演算できる。
【0073】
推定心拍出量演算部147は、演算した推定心拍出量を表示部150に出力する(ステップS164−4)。表示部150は、推定心拍出量の変化を時系列にグラフ化して表示する。
【0074】
推定心拍出量は、患者の負荷時に、心臓から運び出される推定の血液量であり、心機能に関する指標である。したがって、推定心拍出量を演算することによって、心機能の程度を判断することが可能になる。
【0075】
図8は、
図3に示したフローチャートのステップS160における血圧代替指標を演算する手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【0076】
血圧代替指標演算部149は、ステップS161−3と同様に、患者の負荷時の心電信号と脈波とを用いて、
図9に示すような心電波形および脈波を描き、心電波形のR波の頂点と脈波の立ち上がり点との時間差からPWTTを演算する(ステップS165−1)。
【0077】
血圧代替指標演算部149は、演算したPWTTを表示部150に出力する(ステップS165−2)。表示部150は、PWTTの変化を時系列にグラフ化して表示する。
【0078】
PWTTは心機能に関する指標である。したがって、PWTTを演算することによって、心機能の程度を判断することが可能になる。
【0079】
図10は、本実施形態に係る生体情報測定装置および生体情報測定方法によって最終的に得られる圧受容体反射指標、交感神経指標、心拍数、推定心拍出量、血圧代替指標の表示形態を示す図である。
【0080】
図10の表示は表示部150によって行われる。
図10では、上から順番に、圧受容体反射指標演算部141が演算した圧受容体反射指標、交感神経指標演算部143が演算した交感神経指標、心拍数演算部145が演算した心拍数、推定心拍出量演算部147が演算した推定心拍出量、血圧代替指標演算部149が演算した血圧代替指標の変化を示してある。それぞれのグラフは、横軸の時間軸を一致させて表示されている。
【0081】
図10において、患者の体位の変化は、時系列に、座位(着席)→起立→立位→座位の順である。
図10の起立時は、患者が座位から立ち上がって立位になった時、着席時は、患者が立位から腰を下ろして座位になった時である。
【0082】
図10において、特に着目する開始点は起立時であり、着目する終了点は安静時と同じレベルに戻る時間帯である。たとえば、これらの時点の患者の心拍数の変化をみると、起立時に心拍数が大きくなり、着席後に起立前の安静時と同じレベルに戻っている。これを見ると、患者は正常な生体反応を示していることがわかる。
【0083】
起立時の健常者の生体反応は次のようになることが知られている。まず、座位から立位になると、すなわち起立すると、一時的な低血圧状態となる。その結果、圧受容体反射が働いて圧受容体反射指標が上昇する。次に交感神経が働いて交感神経指標が上昇し、心拍数が上昇する。その結果、心拍出量が増加して推定心拍出量が上昇する。そして、血圧が上昇して血圧代替指標が低下する。
【0084】
起立時の健常者の生体反応は上記の通りであるので、
図10のように、5つの指標を同時に並べて表示すれば、自律神経機能と心機能との総合的な評価を容易に行うことができる。
【0085】
以上、本発明に係る生体情報測定装置および生体情報測定方法を、1つの実施形態に基づいて説明したが、本発明に係る生体情報測定装置および生体情報測定方法の技術的思想は、この実施形態に限定されるものではない。