特許第6586051号(P6586051)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6586051
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】画像処理装置および画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 3/00 20060101AFI20190919BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20190919BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20190919BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   G06T3/00 720
   H04N7/18 D
   G06T1/00 330B
   G08G1/16 D
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-129616(P2016-129616)
(22)【出願日】2016年6月30日
(65)【公開番号】特開2018-5435(P2018-5435A)
(43)【公開日】2018年1月11日
【審査請求日】2018年7月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000153443
【氏名又は名称】株式会社 日立産業制御ソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】國芳 隼平
(72)【発明者】
【氏名】島田 政範
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 高之進
【審査官】 佐田 宏史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−090005(JP,A)
【文献】 特開2015−192198(JP,A)
【文献】 特開2009−239754(JP,A)
【文献】 胡 振程、外4名,“多視点映像情報統合による広域道路交通監視システムの構築”,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2006年 6月23日,Vol.2006, No.67,pp.41-47
【文献】 早坂 光晴、外2名,“逆投影法とカルマンフィルタを用いた複数移動物体位置認識とその追跡”,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2001年11月 8日,Vol.101, No.423,pp.133-138
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00,3/00,7/00−7/90
G08G 1/16
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる視点から撮影された複数の原画像をそれぞれ正規化し、複数の正規化画像を生成する正規化部と、
複数の前記正規化画像に対して、所定条件を満たす物体に対応する物体領域をそれぞれ抽出し、複数の前記正規化画像に基づいて複数の背景画像を生成する物体領域抽出部と、
複数の前記正規化画像に係る前記物体領域が重なる部分である共通領域を抽出する共通領域抽出部と、
複数の前記背景画像を合成することにより、所定領域のうち前記共通領域以外の領域の画像を表す総合背景画像を生成する画像割当部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記共通領域の重心位置を算出する重心位置算出部と、
前記重心位置の軌跡を表す軌跡画像を生成する軌跡画像生成部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
給された物体画像を、前記共通領域に対応する大きさにリサイズした伸縮物体画像を生成するリサイズ部と、
前記総合背景画像と、前記伸縮物体画像とを合成して合成画像を出力する画像割当部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記物体画像は、何れかの前記正規化画像における前記物体領域の画像である
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
一または複数のシンボル画像を予め記憶する画像メモリをさらに有し、
前記物体画像は、前記画像メモリに記憶された何れかの前記シンボル画像である
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
異なる視点から撮影された複数の原画像をそれぞれ正規化し、複数の正規化画像を生成する正規化過程と、
複数の前記正規化画像に対して、所定条件を満たす物体に対応する物体領域をそれぞれ抽出し、複数の前記正規化画像に基づいて複数の背景画像を生成する物体領域抽出過程と、
複数の前記正規化画像に係る前記物体領域が重なる部分である共通領域を抽出する共通領域抽出過程と、
複数の前記背景画像を合成することにより、所定領域のうち前記共通領域以外の領域の画像を表す総合背景画像を生成する画像割当過程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
交差点を通行する車両等の物体を複数のカメラで撮影し、撮像した複数の画像から合成画像を生成する技術が従来から知られている。
例えば、下記特許文献1の要約書には、「路面上に存在している立体物を良好な距離感をもって認識することができる俯瞰画像を車載カメラの撮影画像から生成する画像生成装置は、第1射影変換を用いて撮影画像から周辺俯瞰画像を生成する周辺俯瞰画像生成部と、車載カメラの視野内に存在する立体物を検知して、当該立体物の位置を含む立体物情報を出力する立体物検知部と、立体物情報に基づいて撮影画像から立体物が写っている画像領域である立体物画像を抽出する立体物抽出部と、周辺俯瞰画像における立体物の歪みを低減する第2射影変換を用いて立体物画像から立体物俯瞰画像を生成する立体物俯瞰画像生成部と、立体物情報に基づき周辺俯瞰画像に立体物俯瞰画像を画像合成する画像合成部を備える」と記載されている。
【0003】
また、下記特許文献2の要約書には、「停車時に立体物の有無を検出することを可能にした立体物確認装置を提供することを目的とする。」、「ドアミラーに検出用カメラを設け、ドアミラー格納状態及び展開状態の各々で撮影して、各々の撮影画像を俯瞰変換すると共に、位置合わせのために、格納状態で撮影した撮影画像を回転して、各々の撮影画像を比較する(100〜114)。そして、撮影画像上にずれる部分が存在する場合に立体物と判定して警報を行う(116)。」と記載されている。
【0004】
また、下記特許文献3の要約書には、「複数の俯瞰画像を合成したときの見にくさを解消して見やすい画像を運転者に提示し、障害物を確実に認識させることのできる車両周辺監視装置を提供する。」、「本発明の車両周辺監視装置1は、自車の周囲の映像を撮像し、撮像領域がオーバーラップしている複数の撮像部2と、撮像部2によって撮像された画像を変換して複数の俯瞰画像を生成する画像変換部3と、複数の俯瞰画像の差分を計算し、オーバーラップ領域において画像が一致している一致領域と一致していない不一致領域とを確定させる領域確定部4と、一致領域と不一致領域とを異なる方法で合成して出力画像を生成する画像合成部5と、出力画像を運転者に提示する表示部6とを備えることを特徴とする。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2012/096058号
【特許文献2】特開2015−74318号
【特許文献3】特開2007−027948号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した各技術においては、生成された合成画像によって物体の正確な位置を把握することが難しいという問題があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、撮影された物体の正確な位置を画像から把握できる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明の画像処理装置は、異なる視点から撮影された複数の原画像をそれぞれ正規化し、複数の正規化画像を生成する正規化部と、複数の前記正規化画像に対して、所定条件を満たす物体に対応する物体領域をそれぞれ抽出し、複数の前記正規化画像に基づいて複数の背景画像を生成する物体領域抽出部と、複数の前記正規化画像に係る前記物体領域が重なる部分である共通領域を抽出する共通領域抽出部と、複数の前記背景画像を合成することにより、所定領域のうち前記共通領域以外の領域の画像を表す総合背景画像を生成する画像割当部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮影された物体の正確な位置を画像から把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態による画像処理システムのブロック図である。
図2】第1実施形態における処理プログラムのフローチャートである。
図3】第1実施形態における各要素の一の配置例を示す図である。
図4図3の配置例における(a)正規化画像の例、(b)二値化画像の例、(c)共通領域表示画像の例を示す図である。
図5】第1実施形態における各要素の他の配置例を示す図である。
図6図5の配置例における(a)正規化画像の例、(b)二値化画像の例、(c)共通領域表示画像の例を示す図である。
図7】第2実施形態による画像処理システムのブロック図である。
図8】第2実施形態における処理プログラムのフローチャートである。
図9】第2実施形態における各要素の配置例を示す図である。
図10図9の配置例における(a)正規化画像の例、(b)二値化画像の例、(c)共通領域表示画像の例、(d)重心位置の例、(e)軌跡画像の例を示す図である。
図11】第3実施形態による画像処理システムのブロック図である。
図12】第3実施形態における処理プログラムのフローチャートである。
図13】第3実施形態における各要素の配置例を示す図である。
図14図13の配置例における(a)正規化画像の例、(b)共通領域表示画像の例、(c)合成画像の表示例、(d)比較例による合成画像の表示例を示す図である。
図15】第4実施形態による画像処理システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、本発明の第1実施形態による画像処理システムA1のブロック図である。
画像処理システムA1は、画像処理装置201と、N台(Nは複数)のカメラ10−1〜10−Nと、表示部12とを有している。カメラ10−1〜10−Nは、撮影した画像であるカメラ画像V1〜VN(原画像)を出力する。以下、カメラ10−1〜10−Nを総称して「カメラ10」と呼ぶことがある。また、表示部12は、LCD(liquid crystal display)等のディスプレイである。
【0011】
画像処理装置201は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、HDDには、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、各種データ等が格納されている。OSおよびアプリケーションプログラムは、RAMに展開され、CPUによって実行される。図1において画像処理装置201の内部は、RAMに展開されたアプリケーションプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示す。
【0012】
画像処理装置201は、正規化部22と、物体領域抽出部24と、共通領域抽出部26とを有している。正規化部22は、カメラ画像V1〜VNに対して正規化処理を施し、その結果を正規化画像VS1〜VSNとして出力する。なお、「正規化処理」とは、具体的には、カメラ画像V1〜VNの視点を共通化するように、これらカメラ画像V1〜VNを射影変換する処理である。物体領域抽出部24は、正規化画像VS1〜VSNの各々の画像領域の中から、所定条件を満たす物体に対応する物体領域を抽出し、物体領域を特定する二値化画像VB1〜VBNを出力する。
【0013】
例えば、正規化画像VS1〜VSNが「道路」を撮影したものであるとすると、抽出対象の「物体領域」とは例えば「車両または人等を撮影した領域」とすることができる。物体領域の抽出方法としては、例えば背景差分を求める等、周知の技術を採用するとよい。背景差分による方法を採用する場合、「予め計測した背景色とは異なる色を有する」ということが上述の「所定条件」になる。二値化画像VB1〜VBNは、例えば物体領域を構成する画素の画素値を“1”とし、その他の領域を構成する画素の画素値を“0”とするビットマップとして表現することができる。
【0014】
ここで、二値化画像VB1〜VBNの物体領域が重なる領域を「共通領域」と呼び、共通領域抽出部26は、この共通領域を抽出する。すなわち、上記例にあっては、二値化画像VB1〜VBNの相互に対応する画素値の論理積を求めると、論理積が“1”である範囲が共通領域になる。そして、共通領域抽出部26は、共通領域を表す共通領域表示画像VCを出力する。出力された共通領域表示画像VCは、表示部12に表示される。
【0015】
〈第1実施形態の動作〉
次に、図2を参照し、本実施形態の動作を説明する。なお、図2は、画像処理装置201にて実行される制御プログラムのフローチャートである。
図2において処理がステップS10に進むと、正規化部22は、各カメラ画像V1〜VNのフレームを取得する。次に、処理がステップS12(正規化過程)に進むと、正規化部22は、各カメラ画像V1〜VNを正規化画像VS1〜VSNに変換する。すなわち、各カメラ画像V1〜VNのフレームを、正規化画像VS1〜VSNのフレームに変換する。次に、処理がステップS14(物体領域抽出過程)に進むと、物体領域抽出部24は、各正規化画像VS1〜VSNから物体領域を抽出し、二値化画像VB1〜VBNのフレームを生成する。
【0016】
次に、処理がステップS16(共通領域抽出過程)に進むと、共通領域抽出部26は、二値化画像VB1〜VBNから共通領域表示画像VCを生成する。すなわち、二値化画像VB1〜VBNのフレームから共通領域を抽出し、共通領域表示画像VCのフレームを生成する。次に、処理がステップS30に進むと、正規化部22は、今回生成した共通領域表示画像VCのフレームが最終フレームであるか否かを判定する。なお、処理期間を特に定めない場合、ステップS30では、常に「No」と判定される。ステップS30において「No」と判定されると、処理はステップS10に戻り、以降のフレームに対して同様の処理が繰り返される。これにより、表示部12には、共通領域を表す共通領域表示画像VCが連続的に表示される。
【0017】
〈動作の具体例(1)〉
次に、図3図4(a)〜(c)を参照し、本実施形態の動作の具体例を説明する。
まず、図3は、本実施形態における各要素の配置例を示す図である。図3において、平面領域50は正方形の領域であり、そのほぼ中央に角柱部材52が配置されている。角柱部材52は、断面形状が正方形である長尺部材である。従って、角柱部材52が平面領域50に接する接触領域52aも、正方形になる。また、本実施形態においては、複数のカメラ10として、2台のカメラ10−1,10−2が設けられている。
【0018】
カメラ10−1,10−2は、平面領域50および角柱部材52を斜め上方向から見下ろす位置に配置されている。カメラ10−1,10−2は、撮影した画像をカメラ画像V1,V2として出力する。カメラ画像V1,V2の内容の図示は省略するが、これらの画像領域において、平面領域50に対応する領域は、略台形状になる。
【0019】
次に、図4(a)は、図3におけるカメラ画像V1,V2に基づいて、正規化部22(図1参照)が生成した正規化画像VS1,VS2の例を示す図である。カメラ画像V1,V2において、平面領域50に対応する領域は、略台形状であったが、正規化画像VS1,VS2においては、これら領域が正方形の領域70−1,70−2になるように、射影変換されている。これにより、角柱部材52に対応する物体画像72−1,72−2は、角柱部材52を上部に向かうほど膨らませたような形状になる。
【0020】
次に、図4(b)は、図4(a)に示す正規化画像VS1,VS2に基づいて、物体領域抽出部24(図1参照)が生成した二値化画像VB1,VB2の例を示す図である。二値化画像VB1,VB2においては、正規化画像VS1,VS2の物体画像72−1,72−2に対応する領域が物体領域82−1,82−2になり、これら領域の画素値が“1”に設定される。また、物体領域82−1,82−2以外の領域の画素値は“0”に設定される。
【0021】
次に、図4(c)は、二値化画像VB1,VB2に基づいて、共通領域抽出部26(図1参照)が生成した共通領域表示画像VCの例を示す図である。共通領域表示画像VCは、二値化画像VB1,VB2の論理積によって求めることができる。なお、図4(c)において、物体領域82−1,82−2に対応する領域を破線で示し、両者の重なる部分が共通領域90になる。共通領域90の位置、大きさおよび形状は、図3に示した角柱部材52の接触領域52aのものにほぼ一致している。従って、共通領域表示画像VCは、角柱部材52の位置を高精度で表す画像になる。
【0022】
〈動作の具体例(2)〉
次に、図5図6(a)〜(c)を参照し、本実施形態の他の動作の具体例を説明する。
まず、図5は、本実施形態における各要素の他の配置例を示す図である。図5において、平面領域50は正方形の領域であり、そのほぼ中央に角柱部材52および円柱部材54が配置されている。角柱部材52は、図3に示したものと同様である。従って、角柱部材52および円柱部材54が平面領域50に接する接触領域52a,54aも、正方形および円形になる。また、図5の例においては、複数のカメラ10として、3台のカメラ10−1〜10−3が設けられている。
【0023】
カメラ10−1〜10−3は、平面領域50、角柱部材52および円柱部材54を斜め上方向から見下ろす位置に配置され、撮影した画像をカメラ画像V1〜V3として出力する。なお、カメラ画像V1〜V3の内容は図示を省略するが、これらの画像領域において、平面領域50に対応する領域は、略台形状になる。
【0024】
次に、図6(a)は、図5におけるカメラ画像V1〜V3に基づいて、正規化部22(図1参照)が生成した正規化画像VS1〜VS3の例を示す図である。カメラ画像V1〜V3において、平面領域50に対応する領域は、略台形状であったが、正規化画像VS1〜VS3においては、これら領域が正方形の領域70−1〜70−3になるように、射影変換されている。物体画像72−1〜72−3は、角柱部材52および円柱部材54に対応する画像である。
【0025】
次に、図6(b)は、図6(a)に示す正規化画像VS1〜VS3に基づいて、物体領域抽出部24(図1参照)が生成した二値化画像VB1〜VB3の例を示す図である。二値化画像VB1〜VB3においては、正規化画像VS1〜VS3の物体画像72−1〜72−3に対応する領域が物体領域82−1〜82−3になり、これら領域の画素値が“1”に設定される。また、物体領域82−1〜82−3以外の領域の画素値は“0”に設定される。
【0026】
次に、図6(c)は、二値化画像VB1〜VB3に基づいて、共通領域抽出部26(図1参照)が生成した共通領域表示画像VCの例を示す図である。共通領域表示画像VCは、二値化画像VB1〜VB3の論理積によって求めることができる。なお、図6(c)において、物体領域82−1〜82−3に対応する領域を破線で示し、両者の重なる部分が共通領域90になる。共通領域90の位置、大きさおよび形状は、図5に示した角柱部材52および円柱部材54の接触領域52a,54aのものに近似している。従って、共通領域表示画像VCは、角柱部材52および円柱部材54の位置を高精度で表す画像になる。
【0027】
以上のように、本実施形態によれば、異なる視点から撮影された複数の原画像(V1〜VN)をそれぞれ正規化し、複数の正規化画像(VS1〜VSN)を生成する正規化部(22)と、複数の正規化画像(VS1〜VSN)に対して、所定条件を満たす物体に対応する物体領域(82−1〜82−3)をそれぞれ抽出する物体領域抽出部(24)と、複数の正規化画像(VS1〜VSN)に係る物体領域(82−1〜82−3)が重なる部分である共通領域(90)を抽出する共通領域抽出部(26)と、を設けたため、撮影された物体の正確な位置を画像から把握できる。また、図5および図6(a)〜(c)に示したように、平面領域50に配置される物体(角柱部材52、円柱部材54)の数が多い場合であっても、カメラ10の台数を増加させることにより、精度の高い共通領域表示画像VCを得ることができる。
【0028】
[第2実施形態]
〈第2実施形態の構成〉
図7は、本発明の第2実施形態による画像処理システムA2のブロック図である。なお、図7において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
画像処理システムA2においては、画像処理システムA1(図1参照)の画像処理装置201に代えて、画像処理装置202が設けられている。画像処理装置202は、画像処理装置201と同様に、CPU、RAM、ROM、HDD等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えている。図7において画像処理装置202の内部は、RAMに展開されたアプリケーションプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示す。
【0029】
画像処理装置202は、正規化部22と、物体領域抽出部24と、共通領域抽出部26と、重心位置算出部30と、軌跡画像生成部32と、を有している。ここで、正規化部22、物体領域抽出部24および共通領域抽出部26の機能は、第1実施形態のもの(図1参照)と同様である。すなわち、正規化部22は、カメラ画像V1〜VNに基づいて、正規化画像VS1〜VSNを出力する。また、物体領域抽出部24は、正規化画像VS1〜VSNに基づいて、物体領域を特定する二値化画像VB1〜VBNを出力する。
【0030】
また、共通領域抽出部26は、 二値化画像VB1〜VBNに基づいて、共通領域を表す共通領域表示画像VCを出力する。また、重心位置算出部30は、共通領域の重心位置(図心位置)を算出する。また、軌跡画像生成部32は、共通領域と、重心位置の軌跡とを表す軌跡画像VDを生成する。
【0031】
〈第2実施形態の動作〉
次に、図8を参照し、本実施形態の動作を説明する。なお、図8は、画像処理装置202にて実行される制御プログラムのフローチャートである。
図8において、ステップS10〜S16の処理内容は、第1実施形態のもの(図2参照)と同様である。すなわち、ステップS10,S12では、正規化部22は各カメラ画像V1〜VNのフレームを取得し、正規化画像VS1〜VSNのフレームを出力する。また、ステップS14では、物体領域抽出部24は、物体領域を抽出し、二値化画像VB1〜VBNのフレームを生成する。また、処理がステップS16では、共通領域抽出部26は、二値化画像VB1〜VBNのフレームから共通領域を抽出し、共通領域表示画像VCのフレームを生成する。
【0032】
次に、処理がステップS18に進むと、重心位置算出部30は、共通領域表示画像VCに基づいて、共通領域の重心位置(図心位置)を計算する。次に、処理がステップS20に進むと、軌跡画像生成部32は、共通領域と、重心位置の軌跡とを表す軌跡画像VDを生成する。すなわち、過去のフレームの重心位置と、今回のフレームの重心位置とをスーパーインポーズしつつ描画すると、描画結果は線状の軌跡になる。軌跡画像生成部32は、共通領域表示画像VCに対して、この軌跡をスーパーインポーズすることにより、軌跡画像VDを生成する。
【0033】
次に、処理がステップS30に進むと、正規化部22は、今回生成した軌跡画像VDのフレームが最終フレームであるか否かを判定する。ここで、「No」と判定されると、処理はステップS10に戻り、以降のフレームに対して同様の処理が繰り返される。これにより、表示部12には、共通領域と、重心位置の軌跡とを表す軌跡画像VDが表示される。
【0034】
〈動作の具体例〉
次に、図9図10(a)〜(e)を参照し、本実施形態の動作の具体例を説明する。
まず、図9は、本実施形態における各要素の配置例を示す図である。図9において、平面領域50は、道路の交差点である正方形の領域である。平面領域50の上には、バス56が通行している。また、本実施形態においては、複数のカメラ10として、2台のカメラ10−1,10−2が設けられている。
【0035】
カメラ10−1,10−2は、平面領域50およびバス56を斜め上方向から見下ろす位置に配置されている。カメラ10−1,10−2から出力されるカメラ画像V1,V2の内容の図示は省略するが、これらの画像領域において、平面領域50に対応する領域は、略台形状になる。
【0036】
次に、図10(a)は、カメラ画像V1,V2に基づいて、正規化部22(図7参照)が生成した正規化画像VS1,VS2の例を示す図である。第1実施形態のもの(図4(a)参照)と同様に、正規化画像VS1,VS2においては、平面領域50に対応する領域は、正方形の領域70−1,70−2になっている。また、バス56に対応する物体画像76−1,76−2は、バス56の形状を上下方向に引き延ばしたような形状になる。
【0037】
次に、図10(b)は、正規化画像VS1,VS2に基づいて、物体領域抽出部24(図7参照)が生成した二値化画像VB1,VB2の例を示す図である。二値化画像VB1,VB2においては、正規化画像VS1,VS2の物体画像76−1,76−2に対応する領域が物体領域86−1,86−2になり、これら領域の画素値が“1”に設定される。また、物体領域86−1,86−2以外の領域の画素値は“0”に設定される。
【0038】
次に、図10(c)は、二値化画像VB1,VB2に基づいて、共通領域抽出部26(図7参照)が生成した共通領域表示画像VCの例を示す図である。共通領域表示画像VCは、二値化画像VB1,VB2の論理積によって求めることができる。なお、図10(c)において、共通領域90の形状は、バス56の床面の形状にほぼ一致している。
【0039】
また、図10(d)は、重心位置算出部30によって算出された共通領域90の重心位置94を示す。また、図10(e)は、軌跡画像生成部32によって生成された軌跡画像VDの例を示す。本実施形態によれば、第1実施形態のものと同様に、撮影された物体(バス56)の正確な位置を画像から把握できる。さらに、本実施形態によれば、共通領域90の正確な重心位置94を求めることができ、正確な軌跡画像VDを得ることができる。
【0040】
[第3実施形態]
〈第3実施形態の構成〉
図11は、本発明の第3実施形態による画像処理システムA3のブロック図である。なお、図11において、図1図7の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
画像処理システムA3においては、画像処理システムA1(図1参照)の画像処理装置201に代えて、画像処理装置203が設けられている。画像処理装置203は、画像処理装置201と同様に、CPU、RAM、ROM、HDD等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えている。図11において画像処理装置203の内部は、RAMに展開されたアプリケーションプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示す。
【0041】
画像処理装置203は、正規化部22と、物体領域抽出部24と、共通領域抽出部26と、リサイズ部34と、画像割当部36とを有している。ここで、正規化部22、物体領域抽出部24および共通領域抽出部26の機能は、第1実施形態のもの(図1参照)と同様である。すなわち、正規化部22は、カメラ画像V1〜VNに基づいて、正規化画像VS1〜VSNを出力する。また、物体領域抽出部24は、正規化画像VS1〜VSNに基づいて、物体領域を特定する二値化画像VB1〜VBNを出力する。また、共通領域抽出部26は、 二値化画像VB1〜VBNに基づいて、共通領域を表す共通領域表示画像VCを出力する。
【0042】
さらに、本実施形態の物体領域抽出部24は、各正規化画像VS1〜VSNの物体領域を除いた画像である背景画像VJ1〜VJNを出力するとともに、正規化画像VS1〜VSNの何れかにおける物体領域の画像を、物体画像VKとして出力する機能を有している。リサイズ部34は、物体画像VKの寸法を、共通領域表示画像VCにおける共通領域に対応してリサイズし、伸縮物体画像VLとして出力する。例えば、共通領域に収まるように物体画像VKを縮小したものを伸縮物体画像VLにするとよい。
【0043】
画像割当部36は、背景画像VJ1〜VJNをスーパーインポーズし、新たな背景画像を生成する。生成された背景画像を「総合背景画像」と呼ぶ。総合背景画像は、共通領域以外の領域において、平面領域50を表す画像になる。さらに、画像割当部36は、総合背景画像と、伸縮物体画像VLとをスーパーインポーズし、その結果を合成画像VEとして出力する。表示部12は、この合成画像VEを表示する。
【0044】
〈第3実施形態の動作〉
次に、図12を参照し、本実施形態の動作を説明する。なお、図12は、画像処理装置203にて実行される制御プログラムのフローチャートである。
図12において、ステップS10〜S16の処理内容は、第1実施形態のもの(図2参照)と同様である。すなわち、ステップS10,S12では、正規化部22は各カメラ画像V1〜VNのフレームを取得し、正規化画像VS1〜VSNのフレームを出力する。また、ステップS14では、物体領域抽出部24は、物体領域を抽出し、二値化画像VB1〜VBNのフレームを生成する。また、処理がステップS16では、共通領域抽出部26は、二値化画像VB1〜VBNのフレームから共通領域を抽出し、共通領域表示画像VCのフレームを生成する。
【0045】
次に、処理がステップS22に進むと、物体領域抽出部24は、各正規化画像VS1〜VSNの背景画像VJ1〜VJNと、物体画像VKとを出力する。次に、処理がステップS24に進むと、リサイズ部34は、物体画像VKをリサイズずる。すなわち、物体画像VKを、共通領域表示画像VCにおける共通領域に対応してリサイズし、伸縮物体画像VLとして出力する。
【0046】
次に、処理がステップS26に進むと、画像割当部36は、合成画像VEを生成する。すなわち、画像割当部36は、背景画像VJ1〜VJNに基づいて総合背景画像を生成し、総合背景画像と伸縮物体画像VLとをスーパーインポーズすることにより、合成画像VEを生成する。そして、生成された合成画像VEは、表示部12表示される。
【0047】
次に、処理がステップS30に進むと、正規化部22は、今回生成した合成画像VEのフレームが最終フレームであるか否かを判定する。ここで、「No」と判定されると、処理はステップS10に戻り、以降のフレームに対して同様の処理が繰り返される。これにより、表示部12には、合成画像VEが表示され続ける。
【0048】
〈動作の具体例〉
次に、図13図14(a)〜(d)を参照し、本実施形態の動作の具体例を説明する。
まず、図13は、本実施形態における各要素の配置例を示す図である。図13に示す配置例では、図9に示した配置例と同様に、平面領域50の上にバス56が通行しており、複数のカメラ10として、2台のカメラ10−1,10−2が設けられている。さらに、図13においては、バス56の近傍に歩行者58が存在している。カメラ10−1,10−2は、カメラ画像V1,V2を出力する。但し、カメラ10−2から見て歩行者58はバス56の死角に入るため、カメラ画像V2には歩行者58の画像は含まれないこととする。
【0049】
次に、図14(a)は、カメラ画像V1,V2に基づいて、正規化部22(図11参照)が生成した正規化画像VS1,VS2の例を示す図である。第2実施形態のもの(図10(a)参照)と同様に、正規化画像VS1,VS2においては、平面領域50に対応する領域は、正方形の領域70−1,70−2になっている。また、バス56に対応する物体画像76−1,76−2は、バス56の形状を上下方向に引き延ばしたような形状になる。ここで、正規化画像VS1には、歩行者58の物体画像78が含まれているが、正規化画像VS2には歩行者58の画像は含まれていない。
【0050】
物体領域抽出部24が出力する二値化画像VB1,VB2の図示は省略するが、図14(a)における物体画像76−1,78,76−2に対応する領域を“1”とし、他の領域を“0”とした画像になる。次に、図14(b)は、共通領域抽出部26(図11参照)が生成した共通領域表示画像VCの例を示す図である。同図に示す共通領域表示画像VCの内容は、第2実施形態のもの(図10(c)参照)と同様である。すなわち、共通領域表示画像VC内の共通領域90の形状は、バス56の床面の形状にほぼ一致している。
【0051】
次に、図14(c)は、画像割当部36が出力する合成画像VEの例を示す図である。合成画像VE内で、平面領域50(図13参照)に対応する領域100は、背景画像VJ1〜VJNをスーパーインポーズした総合背景画像に基づいて生成される。また、物体画像106は、図14(a)に示した物体画像76−2を、共通領域90に対応してリサイズしたものであり、物体画像108は物体画像78をそのまま用いたものである。
【0052】
次に、図14(d)は、比較例による合成画像VFの例を示す図である。本比較例は、上述した特許文献3(特開2007−027948号公報)の技術を用いて、リサイズしていない物体画像76−2を、そのまま合成画像VFの物体画像116として、平面領域50に対応する領域110にスーパーインポーズしたものである。図14(a)に示した歩行者58がカメラ10−1で撮影されていたとしても、その位置は物体画像116で占められているため、ユーザは、合成画像VFに基づいて歩行者58の存在を認識できない。これに対して、本実施形態(図14(c)参照)の合成画像VEによれば、バス56の物体画像106は、バス56の床面の形状にほぼ一致するため、物体画像108によって、歩行者58の存在を明確に認識できる。より一般的に表現すると、平面領域50(図13参照)の上に存在するものを高い確率で表示できるようになる。
【0053】
[第4実施形態]
図15は、本発明の第4実施形態による画像処理システムA4のブロック図である。なお、図15において、図1図14の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
画像処理システムA4においては、画像処理システムA3(図11参照)の画像処理装置203に代えて、画像処理装置204が設けられている。画像処理装置204は、画像処理装置203と同様に、CPU、RAM、ROM、HDD等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えている。図15において画像処理装置204の内部は、RAMに展開されたアプリケーションプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示す。
【0054】
画像処理装置204は、正規化部22と、物体領域抽出部24と、共通領域抽出部26とを有している。これらの機能は、第3実施形態のもの(図11参照)と同様である。さらに、本実施形態の画像処理装置204は、画像メモリ33を有している。画像メモリ33は、車両や人間等のアニメーション画像、抽象イメージ等の画像データ(以下、シンボル画像という)を格納している。
【0055】
また、本実施形態におけるリサイズ部34は、画像メモリ33から何れかのシンボル画像を物体画像VKとして読み出し、これを共通領域表示画像VCの共通領域90に対応してリサイズし、伸縮物体画像VLとして出力する。画像割当部36は、第3実施形態のものと同様に、背景画像VJ1〜VJNをスーパーインポーズし、総合背景画像を生成する。さらに、画像割当部36は、総合背景画像と、伸縮物体画像VLとをスーパーインポーズし、その結果を合成画像VEとして出力する。表示部12は、この合成画像VEを表示する。
【0056】
本実施形態によれば、図14(c)に示したものと同様の合成画像VEを表示部12に表示させることができる。但し、本実施形態において、物体画像106は、画像メモリ33に記憶された何れかのシンボル画像をリサイズしたものになる。本実施形態によれば、第3実施形態と同様に、平面領域50(図13参照)の上に存在するものを高い確率で表示できるようになる。さらに、実際に撮影された物体画像に代えて、シンボル画像を合成画像VEに適用するため、ユーザにとって合成画像VEが見やすくなるという効果も奏する。
【0057】
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも製品上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
【0058】
(1)上記第3,第4実施形態において、第2実施形態と同様の軌跡画像生成部32(図7参照)を追加し、これらの合成画像VE(図14(c)参照)に軌跡96(図10(e)参照)を表示させてもよい。
【0059】
(2)上記第2〜第4実施形態は、複数のカメラ10によって道路の交差点を撮影した場合の例を説明したが、本発明の撮影対象は道路に限られるものではない。本発明は、例えば、複数のカメラ10によって、駅構内や商店等における「人」を撮影し、「人」の動線を把握する分野にも適用することができる。
【0060】
(3)上記各実施形態における画像処理装置201〜204のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、図2図8図12に示したフローチャートに係るプログラム等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
【0061】
(4)上記各実施形態において、図2図8図12に示した処理は、上記各実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0062】
22 正規化部
24 物体領域抽出部
26 共通領域抽出部
30 重心位置算出部
32 軌跡画像生成部
33 画像メモリ
34 リサイズ部
36 画像割当部
82−1〜82−3,86−1,86−2 物体領域
90 共通領域
94 重心位置
201〜204 画像処理装置
S12 ステップ(正規化過程)
S14 ステップ(物体領域抽出過程)
S16 ステップ(共通領域抽出過程)
V1〜VN カメラ画像(原画像)
VD 軌跡画像
VE 合成画像
VJ1〜VJN 背景画像
VK 物体画像
VL 伸縮物体画像
VS1〜VSN 正規化画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15