(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザが前記交差点の所定の距離内にいることを示す前記位置決定センサのデータと、前記ユーザのランニング速度がスレッショルド値以下に低下したことを示す前記場所決定センサのデータと、に基づいて、前記メディア・コンテンツを休止させる、請求項1に記載の装置。
前記メディア・コンテンツ・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャック、ディスプレイ・スクリーン、および無線接続のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
前記メディア・コンテンツ・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャック、ディスプレイ・スクリーン、および無線接続のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の装置。
前記運動競技トレーニング・セッションはランニング・セッションであり、それにおいて前記運動競技トレーニング・セッションにおける前記中断は、前記ユーザがランニングを停止することに対応する、請求項8に記載の装置。
前記メディア・コンテンツ・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャック、ディスプレイ・スクリーン、および無線接続のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この開示の態様は、運動競技者の物理的な動きに関係する運動競技データの獲得、ストア(保存)、および/または処理に関係する。運動競技データは、能動的にまたは受動的に感知され、かつ/または1つまたは複数の非一過性ストレージ媒体内にストアされ得る。またさらなる態様は、たとえば計算による運動競技属性、ガイダンスを提供するフィードバック信号、および/またはそのほかの情報といった出力を生成する運動競技データの使用に関係する。これらの、およびこのほかの態様を、以下に示すパーソナル・トレーニング・システムの実証例の状況で説明する。
【0012】
以下の多様な実施態様の説明においては、それの一部を形成する添付図面を参照するが、それらは、この開示の態様を実施することができる多様な実施態様を図解する手段として示される。理解されるものとするが、このほかの実施態様が利用されることもあり、この開示の範囲および精神から逸脱することなく構造および機能の修正がなされることもある。さらに、この開示の中の見出しはこの開示の態様を限定するとして解釈されるべきでなく、例示の実施態様は例示の見出しに拘束されない。
【0013】
I. パーソナル・トレーニング・システムの例
A. 例示的なネットワーク
この開示の態様は、複数のネットワークにわたって利用され得るシステムおよび方法に関係する。これに関して言えば、動的なネットワーク環境に適合するべく特定の実施態様が構成され得る。さらなる実施態様は、異なる離散的ネットワーク環境において動作し得る。
図1は、例示的な実施態様に従ったパーソナル・トレーニング・システム100の例を図解している。例示のシステム100は、1つまたは複数の相互接続されたネットワーク、たとえば例示的なボディ・エリア・ネットワーク(BAN)102、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)104、およびワイド・エリア・ネットワーク(WAN)106を含み得る。
図1に示されているとおり(かつ、この開示全体を通じて述べられているとおり)1つまたは複数のネットワーク(たとえば、BAN 102、LAN 104、および/またはWAN 106)は、オーバーラップまたはそのほかの形で互いを含むことができる。当業者は認識するであろうが、例示的なネットワーク102−106は、それぞれが1つまたは複数の異なる通信プロトコルおよび/またはネットワーク・アーキテクチャを包含できる論理的なネットワークであり、さらに、互いに対するかまたはほかのネットワークに対するゲートウェイを有するべく構成できる。たとえば、BAN 102、LAN 104、および/またはWAN 106のそれぞれは、同一の物理的なネットワーク・アーキテクチャ、たとえばセルラ・ネットワーク・アーキテクチャ108および/またはWANアーキテクチャ110と機能的に接続され得る。たとえば、BAN 102およびLAN 104の構成要素と考えることができるポータブル電子デバイス112が、アーキテクチャ108および/または110のうちの1つまたは複数を通じ、1つまたは複数の、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネット・プロトコル(IP)、およびユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)といった通信プロトコルに従って、ネットワーク・メッセージから、およびネットワーク・メッセージへ、データおよびコントロール信号を翻訳するべく構成されたネットワーク・アダプタまたはネットワーク・インターフェース・カード(NIC)を包含できる。これらのプロトコルはこの分野において周知であり、したがってここでは、より詳細な説明はしない。
【0014】
ネットワーク・アーキテクチャ108および110は、たとえばケーブル、ファイバ、衛星、電話、セルラ、無線等の任意タイプ(1つまたは複数)の1つまたは複数の情報配信ネットワーク(1つまたは複数)またはトポロジ(1つまたは複数)を、単独でまたは組合せ(1つまたは複数)で含むことができ、したがって1つまたは複数の有線または無線通信チャンネル(限定ではないがワイファイ(WiFi(R))、ブルートゥース(Bluetooth(R))、近距離通信(NFC)、および/またはANTテクノロジを含む)を有するといった多様な構成ができる。したがって、
図1のネットワーク内の任意のデバイス(携帯電子デバイス112またはこの中に述べられている任意のそのほかのデバイス等)が異なる論理ネットワーク102−106のうちの1つまたは複数に含まれると考えることができる。以上を念頭において、例示的なBANおよびLAN(WAN 106に結合され得る)の構成要素の例について説明する。
【0015】
1. ローカル・エリア・ネットワークの例
LAN 104は、1つまたは複数の電子デバイス、たとえばコンピュータ・デバイス114を含み得る。コンピュータ・デバイス114またはシステム100のそのほかの任意の構成要素は、電話、音楽プレーヤ、タブレット、ネットブック、または任意のポータブル・デバイス等のモバイル端末を包含できる。ほかの実施態様においては、コンピュータ・デバイス114がメディア・プレーヤまたはレコーダ、デスクトップ・コンピュータ、サーバ(1つまたは複数)、ゲーミング・コンソール、たとえばマイクロソフト(Microsoft(R))のXBOX、ソニー(Sony(R))のプレイステーション(Playstation)、および/またはニンテンドー(Nintendo(R))のWii等のゲーミング・コンソールを包含できる。当業者は認識されるであろうが、これらは単なる説明目的の例示的なデバイスに過ぎず、この開示がいずれかのコンソールまたはデバイスに限定されることはない。
【0016】
この分野の当業者は認識するであろうが、コンピュータ・デバイス114の設計および構造は、それに意図された目的等のいくつかの要因によって多様化し得る。コンピュータ・デバイス114の一例の実装を、コンピューティング・デバイス200のブロック図を図解した
図2に示す。当業者は認識するであろうが、
図2の開示はこの中に開示されている任意のデバイスに適用できる。デバイス200は、プロセッサ202−1および202−2(ここでは包括的に『プロセッサ202』として示す)等の1つまたは複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ202は、相互接続ネットワークまたはバス204を介して互いに、またはほかの構成要素と通信できる。プロセッサ202は、単一の集積回路(IC)チップ上に実装できるコア206−1および206−2(ここでは包括的に『コア206』または集合的に『コア206』として示す)等の1つまたは複数のプロセッシング・コアを含み得る。
【0017】
コア206は、共有キャッシュ208および/または専用キャッシュ(たとえば、キャッシュ210−1および210−2)を包含できる。1つまたは複数のキャッシュ208/210は、メモリ212等のシステム・メモリ内にストアされたデータを、プロセッサ202の構成要素によるより高速なアクセスのためにローカルにキャッシュできる。メモリ212は、チップセット216を介してプロセッサ202と通信できる。キャッシュ208は、特定の実施態様においてはシステム・メモリ212の部分になることがある。メモリ212は、限定ではないが、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、および1つまたは複数のソリッド・ステート・メモリ、光学または磁気ストレージ、および/またはそのほかの任意の、電子情報のストアに使用可能な媒体を含むことができる。さらにほかの実施態様は、システム・メモリ212を省略できる。
【0018】
システム200は、1つまたは複数のI/Oデバイス(たとえば、I/Oデバイス214−1、214−2、214−3等;包括的にI/Oデバイス214とする)を含み得る。1つまたは複数のI/Oデバイス214からのI/Oデータは、1つまたは複数のキャッシュ208、210、および/またはシステム・メモリ212にストアできる。I/Oデバイス214のそれぞれは、任意の物理的または無線通信プロトコルを使用してシステム100の構成要素と機能的に通信するべく永続的または一時的に構成され得る。
【0019】
図1を参照すると、I/Oデバイスの例が4つ(要素116−122として示されている)がコンピュータ・デバイス114と通信するとして示されている。当業者は認識するであろうが、デバイス116−122のうちの1つまたは複数をスタンドアロン・デバイスとすること、またはコンピュータ・デバイス114とは別にほかのデバイスと関連付けさせることができる。たとえば、1つまたは複数のI/Oデバイスを、BAN 102および/またはWAN 106の構成要素と関連付けすること、またはインタラクションさせることができる。I/Oデバイス116−122は、限定ではないが、センサ等の運動競技データ獲得ユニットを含み得る。1つまたは複数のI/Oデバイスは、ユーザ124等のユーザからの運動競技パラメータを感知、検出、および/または測定するべく構成できる。限定ではないが、とりわけその例として、加速度計、ジャイロスコープ、位置決定デバイス(たとえばGPS)、光(不可視光を含む)センサ、温度センサ(周囲温度および/または体温を含む)、睡眠パターン・センサ、心拍数モニタ、画像取り込みセンサ、湿分センサ、力センサ、コンパス、角速度センサおよび/またはこれらの組合せを挙げることができる。
【0020】
さらなる実施態様においては、I/Oデバイス116−122が、出力(たとえば、聴覚、視覚、または触覚キュー)の提供および/または運動競技者124等からのユーザ入力等の入力の受信に使用され得る。図解されたこれらのI/Oデバイスの使用例を以下に示すが、それらの開示がこの開示の範囲内に含まれる多くのオプションの一部を記述しているに過ぎないことを当業者は認識するであろう。さらに、任意のデータ獲得ユニット、I/Oデバイス、またはセンサに対する参照は、この中に開示されているか、またはこの分野で周知の1つまたは複数のI/Oデバイス、データ獲得ユニット、および/またはセンサを(個別に、または組合せで)有し得る実施態様を開示していると解釈される。
【0021】
1つまたは複数のデバイス(1つまたは複数のネットワークにわたる)からの情報は、多様な異なるパラメータ、メトリクス、または生理学的特性の提供に使用(またはそれらの形成に利用)でき、限定ではないが、それには、特定の身体部分または物体の速度、加速度、距離、移動歩数、方向、またはほかの部分に対する相対的な移動といった運動パラメータ、またはそのほかの角速度、直線速度またはこれらの組合せ等として表現できる運動パラメータ、生理学的パラメータ、カロリー、心拍数、発汗検出、努力、酸素消費、酸素動態、およびそのほかの圧力、衝撃力等の1つまたは複数のカテゴリに属するメトリクス、運動競技者に関係する身長、体重、年齢、人口統計学的情報等の情報、およびこれらの組合せが含まれる。
【0022】
システム100は、システム100内において収集されたか、またはそのほかの形でシステム100に提供されたパラメータ、メトリクス、または生理学的特性を含めた運動競技データを送信および/または受信するべく構成できる。1つの例として、WAN 106はサーバ111を包含できる。サーバ111は、
図2のシステム200のうちの1つまたは複数の構成要素を有し得る。1つの実施態様においては、サーバ111が少なくともプロセッサおよびメモリ、たとえばプロセッサ206およびメモリ212を含む。サーバ111は、非一過性コンピュータ可読媒体上にコンピュータ実行可能命令をストアするべく構成され得る。命令は、システム100内において収集された生データまたは処理済みデータ等の運動競技データを包含できる。システム100は、エネルギ消費ポイント等のデータをソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトに送信するか、またはその種のサイトをホストするべく構成できる。サーバ111を利用して、1人または複数人のユーザが運動競技データにアクセスすること、および/または比較することを可能にし得る。したがって、サーバ111は、運動競技データまたはそのほかの情報に基づいた通知を送信および/または受信するべく構成できる。
【0023】
LAN 104に戻るが、コンピュータ・デバイス114は、表示デバイス116、画像取り込みデバイス118、センサ120、およびエクササイズ・デバイス122と機能的に通信するとして示されているが、これらについては、例示の実施態様を参照して順次説明する。1つの実施態様においては、表示デバイス116が、特定の運動競技の動きを遂行させるべくオーディオ・ビジュアル・キューを運動競技者124に提供できる。オーディオ・ビジュアル・キューは、コンピュータ・デバイス114または任意の、BAN 102および/またはWANのデバイスを含むそのほかのデバイス上で実行されるコンピュータ実行可能命令に応答して提供され得る。表示デバイス116は、タッチスクリーン・デバイスまたはそのほかの形でユーザ入力を受け取るべく構成されたデバイスとすることができる。
【0024】
1つの実施態様においては、データを、画像取り込みデバイス118および/またはそのほかの、単独でまたはほかのデバイスまたはストア済みの情報との組合せで運動競技パラメータの検出(および/または測定)に使用できるセンサ120等のセンサから獲得できる。画像取り込みデバイス118および/またはセンサ120は、トランシーバ・デバイスを包含できる。1つの実施態様においては、センサ128が赤外線(IR)、電磁気(EM)、または音響トランシーバを包含し得る。たとえば、画像取り込みデバイス118および/またはセンサ120は、運動競技者124に向かう方向を含む環境に波形を送信し、『反射』を受信するか、またはそのほかの形で、放出された波形の変化を検出できる。当業者は容易に認識するであろうが、多様な実施態様に従って複数の異なるデータ・スペクトルに対応する信号を利用できる。これに関して言えば、デバイス118および/または120は、外部ソース(たとえば、システム100以外)から放出される波形を検出できる。たとえば、デバイス118および/または120は、ユーザ124および/または周囲環境から放出される熱を検出できる。したがって画像取り込みデバイス118および/またはセンサ128は、1つまたは複数のサーマル・イメージング・デバイスを包含できる。1つの実施態様においては、画像取り込みデバイス118および/またはセンサ128が、範囲現象学(range phenomenology)を遂行するべく構成されたIRデバイスを包含できる。
【0025】
1つの実施態様においては、エクササイズ・デバイス122を、運動競技者124の物理的な運動の遂行を可能にするか、または容易にするべく構成可能なデバイス、たとえばトレッドミル、ステップ・マシン等とすることができる。デバイスが静的である必要性はまったくない。これに関して言えば、無線技術がポータブル・デバイスの利用を、したがって特定の実施態様に従った自転車またはそのほかのモバイル・エクササイズ・デバイスの利用を可能にする。当業者は認識するであろうが、装置122は、コンピュータ・デバイス114から離れたところで遂行された運動競技のデータを含む電子デバイスを受け入れるためのインターフェースとするか、またはそれを包含し得る。たとえばユーザは、スポーツ・デバイス(BAN 102に関連して後述する)を使用し、自宅または装置122の場所に戻ったときに要素122またはシステム100のほかのデバイス内に運動競技データをダウンロードできる。この中に開示されている任意のI/Oデバイスは、活動データを受信するべく構成できる。
【0026】
2. ボディ・エリア・ネットワーク
BAN 102は、運動競技データの受信、送信、またはそのほかの形でそれの収集を容易にするべく構成された2つまたはそれより多くのデバイスを含み得る(受動デバイスを含む)。例示的なデバイスは、1つまたは複数のデータ獲得ユニット、センサ、またはこの分野で周知であるかこの中に開示されているI/Oデバイス116−122を限定することなく含めたデバイスを含み得る。BAN 102の2つまたはそれより多くの構成要素は直接通信できるが、ほかの実施態様においては、BAN 102、LAN 104および/またはWAN 106の一部とし得る第3のデバイスを介して通信できる。LAN 104またはWAN 106の1つまたは複数の構成要素は、BAN 102の一部を形成できる。特定の実装においては、ポータブル・デバイス112等のデバイスがBAN 102、LAN 104、および/またはWAN 106の一部であるか否かが、セルラ・ネットワーク・アーキテクチャ108および/またはWANアーキテクチャ110との通信を可能にするアクセス・ポイントと運動競技者の近接度に依存できる。ユーザの活動および/または好みもまた、1つまたは複数の構成要素がBAN 102の一部として利用されるか否かに影響を及ぼし得る。例示的な実施態様を以下に述べる。
【0027】
情報の収集に使用される物理的なデバイスまたは場所を包含できるポータブル・デバイス112、靴埋め込みデバイス126、手首装着デバイス128等の任意数のデバイス、および/または感知場所130等の感知場所とユーザ124を関連付け(たとえば、所有、携帯、装着、および/またはインタラクション)できる。1つまたは複数のデバイス112、126、128、および/または130は、フィットネスまたは運動競技の目的のために特別に設計されたものでないとし得る。実際、この開示の態様は、複数のデバイスからのデータの利用に関係し、そのいくつかは運動競技データを収集、検出、および/または測定するフィットネス・デバイスでない。特定の実施態様においては、BAN 102(またはそのほかの任意のネットワーク)の1つまたは複数のデバイスが、特定のスポーツ使用のために特別に設計されたフィットネスまたはスポーツ・デバイスを包含できる。ここで使用されるときの用語『スポーツ・デバイス』は、特定のスポーツまたはフィットネス活動の間に使用できるか、または関係付けできる任意の物理的な物体を含む。例示的なスポーツ・デバイスには、限定ではないが、ゴルフ・ボール、バスケットボール、野球のボール、サッカー・ボール、フットボールのボール、パワーボール、ホッケーのパック、おもり、バット、クラブ、スティック、パドル、マット、およびこれらの組合せを含めることができる。さらなる実施態様においては、例示的なフィットネス・デバイスが、特定のスポーツが行なわれるスポーツ環境内の物体を含むことができ、それにはゴールのネット、バスケットボールのリング、バックボード等の環境自体、中央ライン、外側境界のマーカー、ベース等のフィールドの部分、およびこれらの組合せが含まれる。
【0028】
これに関して言えば、当業者であれば、1つまたは複数のスポーツ・デバイスもまた構造の一部となり得ること(または形成し得ること)およびその逆に構造が1つまたは複数のスポーツ・デバイスを包含し得るか、またはスポーツ・デバイスとインタラクションするべく構成され得ることを認識するであろう。たとえば、第1の構造がバスケットボールのリングおよびバックボードを包含し、それを取り外し可能とすること、およびゴールポストに置き換えることができる。これに関して言えば、1つまたは複数のスポーツ・デバイスは、
図1−3に関係して前述したセンサのうちの1つまたは複数等の1つまたは複数のセンサを包含でき、それらは、独立にあるいは1つまたは複数の構造に関連付けされた1つまたは複数のセンサ等のほかのセンサとともに利用される情報を提供できる。たとえば、バックボードは、バックボード上のバスケットボールによる力および力の方向を測定するべく構成された第1のセンサを包含でき、リングは、力を検出する第2のセンサを包含できる。同様に、ゴルフのクラブは、シャフト上におけるグリップの属性を検出するべく構成された第1のセンサおよびゴルフ・ボールとの衝撃を測定するべく構成された第2のセンサを包含できる。
【0029】
例示的なポータブル・デバイス112に注目すると、このデバイスは、たとえば電話またはデジタル音楽プレーヤ等のポータブル電子デバイスを包含し、それには、カリフォルニア州クパチーノのアップル・インク(Apple,Inc.)から市販されているIPOD(R)、IPAD(R)、またはiPhone(R)ブランドのデバイス、あるいはワシントン州レッドモンドのマイクロソフト(Microsoft)から市販されているZune(R)またはMicrosoft(R)Windowsデバイスが含まれる。この分野で周知のとおり、デジタル・メディア・プレーヤは、コンピュータのための出力デバイス、入力デバイス、および/またはストレージ・デバイスとしての機能を提供できる。デバイス112は、BAN 102、LAN 104、またはWAN 106内の1つまたは複数のデバイスから収集された生データまたは処理済みデータを受信するための入力デバイスとして構成できる。1つまたは複数の実施態様においては、ポータブル・デバイス112が、コンピュータ・デバイス114の1つまたは複数の構成要素を包含できる。たとえば、ポータブル・デバイス112は、ディスプレイ116、画像取り込みデバイス118、および/または1つまたは複数のデータ獲得デバイス、たとえば前述したI/Oデバイス116−122のうちのいずれかを、追加の構成要素とともに、またはそれなしでモバイル端末を構成するべく含み得る。
【0030】
a. 例示的な衣服/アクセサリ・センサ
特定の実施態様においては、I/Oデバイスを、腕時計、アームバンド、リストバンド、ネックレス、シャツ、靴、またはこれらの類を含めたユーザ124の着衣またはアクセサリ内に形成するか、またはそのほかの形でそれと関連付けすることができる。これらのデバイスは、ユーザの運動競技の動きを監視するべく構成できる。理解されるものとするが、これらは、コンピュータ・デバイス114とのユーザ124のインタラクションの間における運動競技の動きを検出すること、および/またはコンピュータ・デバイス114(またはこの中に開示されているそのほかの任意のデバイス)とは独立に動作することができる。たとえば、BAN 102内の1つまたは複数のデバイスは、コンピュータ・デバイス114とのユーザの近接度またはインタラクションとは関係なく活動を測定する全日活動監視として機能するべく構成できる。さらに理解されるものとするが、以下の段落の中に述べられている
図3に示されているセンサ・システム302および
図4に示されているデバイス・アッセンブリ400は、単に説明的な例に過ぎない。
【0031】
i. 靴埋め込みデバイス
特定の実施態様においては
図1に示されているデバイス126が、限定ではないが、ここに開示されているか、かつ/またはこの分野で周知のセンサを含む1つまたは複数のセンサを含み得る履物を包含できる。
図3は、1つまたは複数のセンサ・アッセンブリ304を提供するセンサ・システム302の一例の実施態様を図解している。アッセンブリ304は、1つまたは複数のセンサ、たとえば加速度計、ジャイロスコープ、位置検知構成要素、力センサ、および/またはこの中に開示されているか、またはこの分野で周知のこのほかのセンサ等を包含できる。図解されている実施態様においてはアッセンブリ304が、感圧抵抗(FSR)センサ306を含めることができる複数のセンサを組み込んでいるが、そのほかのセンサ(1つまたは複数)も利用できる。ポート308を靴のソール構造309内に位置決めすることができ、概してそれは、1つまたは複数の電子デバイスとの通信のために構成される。ポート308は、電子モジュール310と通信するべくオプションとして提供され、ソール構造309は、電子モジュール310を受け入れるハウジング311またはそのほかの構造をオプションで含み得る。センサ・システム302は、FSRセンサ306をポート308に接続して電子モジュール310および/またはそのほかの電子デバイスとのポート308を介した通信を可能にする複数のリード312も含み得る。電子モジュール310を靴のソール構造内のウェルまたはキャビティの中に収めること、およびハウジング311をウェルまたはキャビティの中に位置決めすることができる。1つの実施態様においては、少なくとも1つのジャイロスコープおよび少なくとも1つの加速度計が、電子モジュール310および/またはハウジング311等の単一のハウジング内に備えられる。少なくともさらなる実施態様においては、1つまたは複数のセンサが備えられ、それが動作時に、方向情報および角速度データを提供するべく構成される。ポート308および電子モジュール310は、接続および通信のための相補インターフェース314、316を含む。
【0032】
特定の実施態様においては、
図3に示されている少なくとも1つの感圧抵抗306が、第1および第2の電極または電気接点318、320、および電極318、320の間に配置され、電極318、320と電気的に接続される感圧抵抗材料322を含み得る。感圧抵抗材料322に圧力が印加されると、感圧抵抗材料322の抵抗率および/または導電率が変化し、それが電極318、320の間の電位を変化させる。抵抗の変化をセンサ・システム302によって検出し、センサ316上に印加された力を検出できる。感圧抵抗材料322は、圧力が与えられると多様な形でその抵抗を変化できる。たとえば、感圧抵抗材料322は、材料が圧縮されたときに減少する内部抵抗を有し得る。さらなる実施態様は、『スマート材料』を通じて実装できる『体積ベースの抵抗』を利用できる。別の例として、材料322は、表面と表面の接触、たとえば2片の感圧抵抗材料322の間、または感圧抵抗材料322と電気接点318、320のうちの一方または両方との間の接触の程度が変化することによって抵抗が変化できる。いくつかの状況においては、このタイプの感圧抵抗挙動を『接触ベースの抵抗』として説明できる。
【0033】
ii. 手首装着デバイス
図4に示されているとおり、デバイス400(
図1に示されているセンサ・デバイス128と類似またはそれを包含し得る)は、ユーザ124の手首、腕、足首、首、またはそれに類似の箇所に装着されるべく構成できる。デバイス400は、デバイス400の動作の間に使用するべく構成される押し下げ入力ボタン402等の入力メカニズムを備え得る。入力ボタン402は、コントローラ404および/またはそのほかの電子構成要素、たとえば
図1に示されているコンピュータ・デバイス114に関連して論じた要素のうちの1つまたは複数等と機能的に接続し得る。コントローラ404は、ハウジング406に埋め込むか、またはそのほかの形でそれの一部とし得る。ハウジング406は、弾性構成要素を含む1つまたは複数の材料から形成すること、およびディスプレイ408等の1つまたは複数のディスプレイを包含できる。ディスプレイは、デバイス400の照明可能な部分と考えられ得る。ディスプレイ408は、一連の個別の発光エレメントまたは、LEDライト410等の発光部材を含み得る。これらのライトは、アレイで形成し、コントローラ404と機能的に接続できる。デバイス400は、インジケータ・システム412を含むことができ、それを全体的なディスプレイ408の一部または構成要素であると考えることもできる。インジケータ・システム412は、ディスプレイ408(ピクセル部材414を有し得る)とともに、または完全にディスプレイ408とは分離された動作および照明が可能である。インジケータ・システム412は、複数の追加の発光エレメントまたは発光部材を含むこともでき、例示的な実施態様においては、それもまたLEDライトの形式をとり得る。特定の実施態様においては、インジケータ・システムが、インジケータ・システム412の発光部材の部分の照明を行なって1つまたは複数のゴールへの達成度を表わすことなどにより、ゴールの視覚的な示度を提供できる。デバイス400は、ユーザの活動に基づいてユーザによって獲得された活動ポイントまたは通貨の形で表現されるデータを、ディスプレイ408および/またはインジケータ・システム412を通じて表示するべく構成できる。
【0034】
装着メカニズム416は係合解除可能であり、その状態でデバイス400をユーザ124の手首または部分に巻いて位置決めし、その後に続いて装着メカニズム416を係合位置に設定できる。1つの実施態様においては装着メカニズム416が、コンピュータ・デバイス114および/またはデバイス120および/または112等のデバイスとの機能的なインタラクションのために、限定ではないがUSBポートを含むインターフェースを包含できる。特定の実施態様においては装着部材が1つまたは複数の磁石を包含できる。1つの実施態様においては、装着部材が可動部品を伴わず、完全に磁力に頼ることができる。
【0035】
特定の実施態様においては、デバイス400がセンサ・アッセンブリ(
図4には図示せず)を包含できる。センサ・アッセンブリは、ここに開示されているか、かつ/またはこの分野で周知のセンサを含む複数の異なるセンサを包含できる。例示の実施態様においては、センサ・アッセンブリがここに開示されているか、またはこの分野で周知の任意のセンサを含むか、それへの接続を可能にできる。デバイス400および/またはセンサ・アッセンブリは、1つまたは複数の外部センサから獲得されるデータを受信するべく構成できる。
【0036】
iii. 衣服および/または身体部位の感知
図1の要素130は、センサ、データ獲得ユニット、またはそのほかのデバイス等の物理的な装置に関連付けできる感知場所の例を示す。さらに別の実施態様においては、特定の身体部分の場所または領域が、画像取り込みデバイス(たとえば画像取り込みデバイス118)を介すること等によって監視される。特定の実施態様においては、要素130がセンサを包含し、その結果、要素130aおよび130bを運動着等の衣服内に組み込まれるセンサとし得る。その種のセンサは、ユーザ124の身体の任意の望ましい場所に配置できる。センサ130a/bは、BAN 102、LAN 104、および/またはWAN 106の1つまたは複数のデバイス(ほかのセンサを含む)と通信(たとえば無線で)できる。特定の実施態様においては、受動的な感知表面が、画像取り込みデバイス118および/またはセンサ120によって放出された赤外線光等の波形を反射できる。1つの実施態様においては、ユーザ124の衣服上に配置された受動的センサが、ガラスまたはそのほかの透明または半透明の表面から作られた波形を反射できる全体的に球形の構造を包含できる。異なるクラスの衣服を使用することもでき、それにおいては、所定クラスの衣服が、適切に装着されていればユーザ124の身体の特定の部位の直近に配置されるべく構成された特定のセンサを有する。たとえば、ゴルフ・ウェアが第1の構成で衣服上に位置決めされた1つまたは複数のセンサを含むこと、またサッカー・ウェアが第2の構成で衣服上に位置決めされた1つまたは複数のセンサを含むことができる。
【0037】
図5は、センサ入力のための例示的な場所(たとえば、感知場所130a−130o)を示している。これに関して言えば、センサはユーザの着衣の上/着衣の中に配置される物理的なセンサとし得るが、またほかの実施態様においては、センサの場所130a−130oは、2つの移動する身体部位の間における関係の識別に基づき得る。たとえば、センサの場所130aを、画像取り込みデバイス118等の画像取り込みデバイスを用いてユーザ124の動きを識別することによって決定できる。したがって、特定の実施態様においては、センサが特定の場所に(センサの場所130a−130oのうちの1つまたは複数のように)物理的に配置されなくてもよいが、画像取り込みデバイス118またはほかの場所から収集されたほかのセンサ・データを用いることなどによって、その場所の特性を感知するべく構成される。これに関して言えば、ユーザの身体の全体的な形または部分によって特定の身体部分の識別を可能にできる。画像取り込みデバイスが利用されるか、かつ/またはユーザ124の上に配置される物理的なセンサが利用されるか否か、かつ/またはほかのデバイス(センサ・システム302等)、デバイス・アッセンブリ400および/または任意のこのほかの、ここに開示されているか、またはこの分野で周知のデバイスまたはセンサからのデータが利用されるか否かによらず、これらのセンサは、身体部分の現在の場所の検知、および/または身体部分の動きの追跡を行ない得る。1つの実施態様においては、場所130mに関係するセンサ・データをユーザの重心(または質量中心)の決定に使用できる。たとえば、場所(1つまたは複数)130m−130oのうちの1つまたは複数に関する場所130aと場所(1つまたは複数)130f/130lの間の関係を利用して、ユーザの重心が垂直軸に沿って上昇したか(たとえばジャンプの間)否か、あるいはユーザが膝を折り曲げてジャンプの『偽装』を試みていたか否かを決定できる。1つの実施態様においては、センサの場所1306nをユーザ124の胸骨周りに配置できる。同様に、センサの場所130oをユーザ124の臍の近傍に配置できる。特定の実施態様においては、センサの場所130m−130oからのデータを利用して(単独で、またはそのほかのデータと組み合わせて)ユーザ124の重心を決定できる。さらなる実施態様においては、センサ130m−130o等の複数のセンサの場所の間の関係を利用して、ユーザ124の向きおよび/またはユーザ124の胴のねじれ等の回転力を決定できる。さらに、1つまたは複数の場所をモーメント中心の場所(または近似)として利用できる。たとえば、1つの実施態様においては、1つまたは複数の場所130m−130oが、ユーザ124のモーメント中心の場所のポイントとして機能し得る。別の実施態様においては、1つまたは複数の場所が、特定の身体部位または領域のモーメントの中心として機能し得る。
【0038】
II. 本発明に従った運動競技パフォーマンス感知および追跡システムの例の説明
図6および7は、本発明に従ったパフォーマンス感知および追跡システムおよび方法の例のための用途の追加の特徴およびその環境を図解している。歩数計ベースの速度および距離情報(またはそのほかの感知された情報)を使用する野外コースでのランニングまたはウォーキングに加えて、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、そのほかのジムまたはスパ、トレーニング・クラス、自宅、およびこれらの類等の場所における運動競技パフォーマンス特性の感知および/または追跡に有用となり得る。
図6のシステム600は、インターフェース・デバイス506を介してポータブル電子デバイス508と通信するパフォーマンス・モジュール502(たとえば、履き物504の物品の中で、運動競技者の着衣の部分、運動競技者によって装着される物品としてパフォーマンスの間に運動競技者によって運ばれる)を図解している。
図6の送信インジケータ602を参照されたい。この通信に加えて、
図6に図解されているとおり、モジュール502、インターフェース・デバイス506、および/または電子デバイス508のうちのいずれかまたは全部が、エクササイズ装置604またはそのほかの物のうちの1つまたは複数、たとえばジム、スパ、またはそのほかの運動競技パフォーマンス・セッティングを含む装置またはトランシーバ・デバイスとデータ交換するべく構成され得る。
【0039】
図6の参照番号604は、任意タイプのエクササイズ装置および/またはジム、スパ、自宅、またはそのほかの運動競技パフォーマンス設定を示し得る。たとえば、参照番号604は、広汎多様な異なるタイプの運動競技および/またはトレーニング装置を表わすことができ、たとえばそれには、ジム内に一般に見られるトレッドミル、スピニング・マシン、エリプティカル・トレーナ、エアロバイク、ステップ・マシン、クロスカントリースキー・シミュレータ、ウェイトリフティング・マシン、ローイング・マシン等が含まれる。それに加えて、またはそれに代えて、参照番号604は、ヨガ、ダンス、ピラティス、マーシャルアーツ・トレーニング、ストレッチ、ウェイトリフティング、タエ・ボー、ボクシング、レスリング等のために使用される設備(たとえばトレーニング・ルーム)等のトレーニング・マシンの使用を直接伴うこと、または伴わないこともある多様なパフォーマンス場所を表わし得る。さらに別の例または代替として、参照番号604は、トラックおよび/またはフィールドのトレーニングまたは催し、チーム・スポーツの催し、フリーウェイトリフティング等のユーザが行なったか、または計画している運動競技またはトレーニング活動に関係する情報をユーザが入力できる入力デバイスを表わすか、またはそれを含むことができる。参照番号604はまた、体重計、心拍数モニタ、血圧測定システム、体温測定システム等の物理的または生理学的パラメータ測定システムに関係することもできる。
図6に図解されているようなシステムを使用し、ユーザは、要素604を使用してユーザが関係する任意の所望のタイプの運動競技またはトレーニング活動を追跡するため、および/またはユーザのトレーニングに関係する物理的または生理学的パラメータの入力を生成できる。
【0040】
広汎多様な異なるタイプのデータおよび情報が、エクササイズ装置604(またはそのほかのトレーニングまたは運動競技パフォーマンス・セッティングまたは装置)とユーザによって所持されているポータブル装置(たとえば、モジュール502、インターフェース・デバイス506、および/または電子デバイス508)の間において交換され得る。たとえば、望ましい場合には、ジムまたはトレーニング装置により、時間、燃焼カロリー、分当たりの回転数、回転数、抵抗設定、上り坂または傾斜情報、持ち上げた重さ、レップ数、使用したウェイト・マシン等の関数として検出可能であるかまたは感知された、移動距離、速度、高さの変化、歩数、登った階数、全体的な時間、速度等のデータ、またはそのほかのデータといった、個別のトレーニングまたはトレーニング・エクササイズのトレーニング・パラメータに関係する情報をユーザ装置に(たとえば、送信/受信システム606を介して)送信するべく装置604を設計できる。測定された任意の、心拍数、脈拍数、血圧、血中酸素レベル、EEGデータ、EKGデータ、体温、呼吸レート等の生理学的特性もまたユーザのポータブル装置に送信され得る。また送信/受信システム606は、エクササイズ・マシンの識別、部屋の識別、場所情報、そのほかの装置識別情報等の識別情報を送信できる。たとえばリアルタイム(装置604において収集されているとき)、周期的、エクササイズが完了した後、ユーザがジム施設を離れるときといった任意の所望時にユーザのポータブル装置に所望のデータを送信できる。
【0041】
歩数計ベースの情報を使用するシステムの場合には、速度および/または距離情報の検出に加えて、本発明に従った少なくともいくつかの例示的なシステムおよび方法において、感知システムがユーザの運動競技パフォーマンス活動に関連付けされたケイデンス、リズム、または『ビート』に関係するデータおよび情報(たとえば、時間に関する歩数、回転、足の移動方向の変化、腕の移動方向の変化等、すなわち、たとえば秒当たりの歩数、分当たりの回転数、秒当たりのステッパーのステップ数、分当たりのローイング・ストローク数等)を測定または検出することは有用である。ケイデンスの決定には加速度計および/または方向変化センサが使用できる。モジュール502および/またはポータブル装置(たとえば、インターフェース・デバイス506および/または電子デバイス508)および/または装置604のそのほかの部分を使用して、ユーザのケイデンスに関係するデータおよび情報を提供できる。ケイデンス情報は、トレッドミル上のランニングまたはウォーキング、スピニング・マシン・トレーニング、エリプティカル・マシン・トレーニング、エアロバイク・トレーニング、ステップ・マシン・トレーニング、クロスカントリースキー・シミュレーション、ローイング・シミュレーション等のジム内においてエクササイズ装置を使用して生じる多くの活動を含めた広汎多様な運動競技パフォーマンス活動に関して収集できる。運動競技パフォーマンスに関係するデータの提供に加えて、ケイデンス情報は、より詳細を後述するとおり、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法において、運動競技パフォーマンスの間における動機付けや心理的影響を与えるパフォーマンス発揚またはそのほかのメディア・コンテントの選択(たとえば、歌の選択等)のために有用となり得る。
【0042】
参照番号604が施設または場所を表わす場合には、その場所および/または時間情報(その場所で費やした時間等)を識別する情報を単純に送信できる。たとえば、参照番号604は、ユーザのポータブル装置と通信して、特定の部屋またはエリア(ウェイトリフティング室、エアロビクス、ヨガ、またはピラティス・スタジオ、マーシャルアーツ・トレーニング設備等)へのユーザの入室または退室のとき、および/またはその場所でユーザが費やした時間を示す(実際の入室および/または退室時刻、日付情報、全体的な費やした時間等)RFIDまたはそのほかのデータ送信デバイス606を含み得る。特定の場所が多くの活動のために使用できる場合には、ユーザがその場所または施設にいるときに関わった活動のタイプも送信デバイス606が自動的に送信できるように、スケジュールまたはそのほかの情報もまた提供および/または送信され得る。その種のデータは、たとえばセンサから物理的または生理学的なデータがまったく提供できない状況においてさえ、ユーザが、自分のトレーニング活動の詳細な追跡ログおよび/または完全なログを作出および/または維持することを補助できる。オプションとして、望ましい場合には、ユーザが自分のトレーニング・カレンダまたはログ内に、ユーザの場所データ、フライトまたはホテル滞在情報、月経周期データ、運動競技の催しのカレンダ情報、目標またはゴールの日付情報、および任意の所望の履歴、将来、カレンダ、またはゴール情報といった、たとえば追跡目的のための追加の情報を含めることができる。
【0043】
また、ユーザのポータブル装置(たとえば、モジュール502、インターフェース・デバイス506、および/または電子デバイス508)からエクササイズ装置またはそのほかのトレーニングまたは運動競技パフォーマンス・セッティング604にデータを転送することもできる。たとえば、エクササイズ装置またはそのほかのトレーニングまたは運動競技パフォーマンス・セッティング604が特定のユーザに関連付けされたトレーニング・データをストアできるようにユーザID情報を送信できる。別の例として、望ましい場合には、ユーザのポータブル装置(たとえば、モジュール502、インターフェース・デバイス506、および/または電子デバイス508)を少なくとも部分的に使用して、エクササイズ装置またはそのほかのトレーニングまたは運動競技パフォーマンス・セッティング604をコントロールし、たとえばトレーニング・マシンのセッティングを、ユーザのポータブル装置内にあらかじめプログラムされているか、またはダウンロードされたトレーニングに対応させることができる。たとえば、ポータブル装置内にストアされているか、またはそれを通じて利用可能なトレーニング・ルーチンからダウンロードされたトレーニング情報を使用して、ウェイト・マシンのセッティング、抵抗のセッティング、傾斜(または上り坂のレベル)のセッティング、目標距離(またはそのほかの全体的な時間長または持続時間)のセッティング、目標燃焼カロリー(またはそのほかの生理学ベースのパラメータ)のセッティング、トレッドミルの速度または傾斜のセッティング等のトレーニングの多様な特徴をコントロールできる。さらに別な例においては、望ましい場合にユーザのポータブル装置が、トレーニング識別情報(たとえば、トレーニング12)をエクササイズ装置またはそのほかのトレーニングまたは運動競技パフォーマンス・セッティング604に送信し、続いてそれが、この識別情報を使用して識別されたトレーニングのための望ましいセッティングをメモリ内にストアされた情報から提供できる。トレーニングの進捗に従って収集されたデータ(たとえば、モジュール502等を介して)もまた、望ましい場合に、エクササイズ装置またはそのほかのトレーニングまたは運動競技パフォーマンス・デバイスのコントロール(たとえば、強度または抵抗レベルの設定または変更、トレーニング時間の短縮または延長等)に使用できる。当然のことながら、そのほかの情報もまた、ユーザのポータブル装置から要素604に送信できる。
【0044】
別の潜在的なオプションまたは代替として、望ましい場合には、たとえばエクササイズ装置604による表示のため、リモート・ソースへの(たとえば、ジムまたはスパ等において維持されているネットワークを介した)送信のために、エクササイズ装置604に情報を送信するべくユーザのポータブル装置(たとえば、モジュール502、インターフェース・デバイス506、および/または電子デバイス508)をプログラムし、適合させることができる。より具体的な例として、より詳細を後述するとおり、電子デバイス508を、音楽、ビデオ、および/またはそのほかのエンターテインメント・コンテント等のオーディオおよび/またはビデオ情報をユーザに提供する再生デバイスとし得る。望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法をアレンジし、メディア(またはそのほかの)コンテントがエクササイズ装置604とともに提供されるスクリーンまたはそのほかの出力デバイス(たとえば、入力パネル、タッチ・パネル、テレビジョン・スクリーン、オーディオ出力システム等)上において表示されるか、または提供されるように、このコンテントを電子デバイス508(またはユーザによって担持されるほかの装置)から、またはそれを介してエクササイズ装置604(または別のデバイス)へ送信するべく適合させることができる。さらにまた、望ましい場合には、その種のシステムにおいて、メディア・コンテントの再生機能をコントロール(たとえば、歌またはそのほかのコンテントのスキップ、歌またはそのほかのコンテントのリプレイ、プレゼンテーションのための歌またはそのほかのコンテントの選択等)するユーザ入力を受信するべく入力パネルまたはそのほかのエクササイズ装置604の部分をプログラムし、適合させることができる。
【0045】
図7は、本発明に従った例示的な運動競技パフォーマンス感知および/または追跡システムおよび方法において提供され得る追加の特徴を図解している。
図7に示されているアレンジメント700は、ユーザが、たとえば、ポータブル・デバイス(たとえば、モジュール502、インターフェース・デバイス506、および/または電子デバイス508)のうちの1つからパーソナル・コンピュータ(たとえば、ユーザの自宅またはオフィスにある)またはそのほかのコンピュータ・ステーション702(ジムまたはそのほかの施設において維持されているトレーニング装置自体および/またはコンピュータを含み得る)および/またはユーザ、フィットネス・センタ、ジム、またはそのほかのサードパーティによって維持および運用が行なわれ得るリモート・システム704(オプションとしてインターネット等のネットワーク接続を介する)へデータおよび情報を送信すること、および/または1つまたは複数のリモート・ソースからデータおよび情報を受信することを可能にする。このアレンジメント700は、より利便性のある、収集された運動競技パフォーマンス・データのストア、維持、取り出し、およびその先の処理を可能にできる(たとえば、全体的なシステムのユーザ・インターフェース、データ処理、および/または演算ケイパビリティと電子デバイス508および/またはインターフェース・デバイス506を通じて遂行される動作とを比較したとき)。
【0046】
履歴データおよび情報のストアに加えて、このアレンジメント700は、1つまたは複数のリモート・システム704からユーザの、たとえばPCまたはそのほかの装置702および/または電子デバイス508へのデータおよび情報のダウンロードを可能にする(オプションとしてインターフェース・デバイス506を介する)。またデータがPCまたはそのほかの装置702から(リモート・コンピュータ704の使用なしに)生じ、それをユーザのポータブル装置506および/または508に送信できる。いくつかの場合においてはリモート・システム704(またはシステム702)が複数のユーザによって(たとえば、インターネットまたはジム・ベースのネットワーク等のネットワークを介して)アクセスされることが許され、その種のシステムは、広汎多様なデータおよび情報をユーザに提供できる(たとえば、個別のユーザは独自のウェブ・ページ(1つまたは複数)、ユーザID、パスワード等を有し得る)。交換されるデータおよび情報の潜在的な内容については、例として
図8−19に関連してより詳細に後述するが、このダウンロードされるデータおよび情報は、あらかじめプログラム済みのトレーニング、音楽またはそのほかのオーディオ/ビデオ・コンテント、コーチングおよび/または動機付けコンテントを含む音楽またはそのほかのオーディオ/ビデオ・コンテントとミックスされたあらかじめプログラム済みのトレーニング、比較データ、コーチング、安全、および/または動機付けコンテント、およびこれらの類を含み得る。
【0047】
III. 本発明に従ったシステムおよび方法の特徴の例の説明
本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法の1つの特徴は、広汎多様なタイプの運動競技パフォーマンス活動に関する情報を感知および追跡する能力に関係する。運動競技パフォーマンスに関係するデータは、本発明に従ったシステムおよび方法に、自動的に、半自動的に、および/またはマニュアルで入力できる。より詳細な例を以下に述べる。
【0048】
エクササイズ・マシン(たとえば、ジム、スパ、自宅等にあるもの等)を使用して運動競技活動を行なっているとき、ユーザは、モジュール502によって生成されたデータおよび情報、および/またはエクササイズ装置またはそのほかの装置604によって収集されたか、または測定されたデータおよび情報を含めて自分の活動に関係する即座のフィードバック、データ、および情報を自分のポータブル電子デバイス508上で得ることが可能である。これは、たとえば、
図6に示されているようなシステム600を使用して達成され得る。望ましい場合には、電子デバイス508またはユーザが担持しているポータブル装置のそのほかの部分が、トレーニング活動のタイプ(たとえば、マシンのタイプ等)、トレーニングの長さ、トレーニングに関連付けされた1つまたは複数のパラメータ等のうちの1つまたは複数を追跡する情報をストアできるように、装置604が、何らかのタイプの識別データまたは情報を(自動的に、ユーザ入力に応答して、RFID送信システムの付勢等に応答して)送信できる。
【0049】
いくつかの運動競技パフォーマンス活動はマシンを利用せず、建物または設備の特別に設計された部屋またはエリア内において行ない得る。前述したとおり、送信デバイス(たとえば、デバイス606)がその場所に提供され、自動的に、半自動的に、またはマニュアルで、ユーザがいる場所または部屋を示すデータを、オプションとしてそこで生じる(たとえば、スケジュールまたはそのほかの、たとえばユーザがダンス・クラス、ピラティス・クラス、エアロビクス・クラス、マーシャルアーツ・トレーニングに参加していること、持ち上げたウェイト等を示す情報に基づく)活動のタイプとともに送信できる。部屋は、たとえば部屋の識別、その部屋でその時点に行なわれる活動のタイプ(たとえば、空手クラス等)、ユーザの入室時刻、ユーザの退室時刻等を示すデータを送信する無線送信システム(オプションで個別のユーザによって、ボタンを押すこと、照明をつけること、サインインすること、サインアウトすること、ドアを開けること等によって付勢される)を含むことができる。送信されるデータは、たとえば、モジュール502、インターフェース506、および/または電子デバイス508によって受信され、ストアされ得る。いくつかの場合においては、モジュール502(ある場合)に含まれるセンサが、直接的なマシンの掛かり合いがまったくない場合でさえ、歩数のカウント、心拍数、脈拍数、ケイデンス、加速度計データ、またはそのほかのデータ等のトレーニングのタイプに関連付けされる少なくともいくつかのデータを検出できる。このデータから、トレーニングの特徴およびそれに関係する燃焼したカロリー、MET、速度、距離等のパラメータが、たとえば電子デバイス508、インターフェース・デバイス506、および/またはモジュール502によって導出され、このデータおよび情報がストアされ得る。モジュール502によってトレーニングに関係する特定のデータがまったく検出可能でない場合でさえ(歩数のカウント、心拍数等)、電子デバイス508に対する部屋または場所の識別データの(オプションとしてモジュール502を通じた)送信は、たとえばトレーニングを行なったことの表示および何らかの記録、およびオプションとしてトレーニングのタイプを示す少なくとも何らかのデータを提供し、ユーザにとって有用となり得る(それらのデータおよび情報は入力されて、ユーザのトレーニング履歴内に含まれ得る)。
【0050】
トレーニング情報は、データが送信されるマシン、部屋、またはそのほかの場所604がない状況、および/またはモジュール502(またはインターフェース・デバイス506または電子デバイス508)がトレーニングに関係するデータを感知できない状況(たとえば、屋外でのランニング、ジョギング、またはウォーキング時、ダンス、エアロビクス、またはそのほかのクラスへの参加時、マーシャルアーツ・トレーニング、フリーウェイトリフティング、チーム・スポーツ(野球、ソフトボール、バスケットボール、フットボール、サッカー等))においてさえ電子デバイス508内に入力され得る。データは、たとえば、電子デバイス508へのトレーニング情報のマニュアル入力によって提供され得る。
図8は、この状況においてトレーニングまたは活動に関係する情報のユーザ入力を可能にする一例のユーザ・インターフェース810を有するディスプレイ・スクリーン800を備えた電子デバイス508の例を示している。多様な情報および異なるタイプの情報の組合せを入力できるが、この例のインターフェース810は、行なった活動のタイプをリストから選択できるパネル802、および活動のタイプ(たとえばパネル802内に見つからないオプションの活動)を入力できる別のパネル804を含む。それに加えてこのユーザ・インターフェース810は、『開始(start)』『停止(stop)』および『休止(pause)』ボタンを含み、望ましいときにはユーザがトレーニングまたは活動に関連付けされた時刻および/またはタイミング情報を記録することを可能にする。この場合においても、モジュール502に含まれるセンサが、歩数カウント、心拍数、脈拍数、またはそのほかのデータ等のこれらのタイプのトレーニングに関連付けされる少なくともいくつかのデータを検出可能であれば、そのデータが収集され、電子デバイス508に送信され、ストアされ、ディスプレイ・スクリーン800上に表示され、かつ/またはその特定のトレーニングに関連付けされ得る。この態様でのデータの収集は、利用可能なセンサから実際のトレーニング・データが殆ど、もしくはまったく生成できないか、利用できない場合でさえ、ユーザが完全なトレーニング履歴を示すための少なくともいくらかの情報(たとえば、トレーニングの日付、属性、トレーニングの長さ等)を提供する上で有用となり得る。
【0051】
また、キーボード、マウス、トラックボール、ローラボール、スタイラス、ペン、タッチスクリーン、タッチパッド、ロータリ入力デバイス等のディスプレイ・スクリーン800への任意の望ましい態様のデータ入力が本発明から逸脱することなく提供され得る。その種のインターフェース・システムおよび入力デバイスは、従来から周知であり、電子デバイスの分野において使用されている。
【0052】
当然のことながら、本発明から逸脱することなく、任意の望ましいデータ情報またはコンテントがユーザ・インターフェース810を通じて要求されるか、かつ/または入力され得る。より具体的な例として、
図8に関連して前述したより高い粒状レベルでデータ入力が要求されるか、かつ/または提供され得る。たとえば、活動のタイミング、持続時間、強さ、またはそのほかの特徴に関係するより詳細な情報が、たとえば活動のタイプ、ユーザの設定等に応じてユーザ・インターフェース810を介して要求され得る。たとえば、選択された活動が『フリーウェイト』または『ウェイト・トレーニング』であった場合に、本発明の少なくともいくつかの例に従ったユーザ・インターフェース810は、行なわれたリフティングのタイプ(たとえば、スクワット、デッドリフト、ベンチプレス、ミリタリー・プレス、カール等)、行なわれたセット数、セット当たりのレップ数、セット当たりのリフティング・ウェイト等の追加情報の入力を要求できる。それに加えて、またはそれに代えて、望ましい場合には、ウェイト・マシンおよび/または個別のウェイトが、電子モジュール(たとえば、方向の変化を感知するための加速度計等および電子デバイス508へのレップ・カウンタ(ウェイトの上げ下げの各動き)、セット当たりのウェイト情報、セット数等の特定情報の(オプションとしてモジュール502および/またはインターフェース・デバイス506を介した)自動送信を可能にする送信システム(RFID送信機等))を含み得る。この送信システムは、自動的に、半自動的に、またはマニュアルで付勢され得る。
【0053】
本発明の例に従ったシステムおよび方法は、ユーザのための広汎多様な有用な情報、特徴、および/またはデータを提供できる。たとえば、本発明の例に従ったシステムおよび方法は、ユーザが1つまたは複数のトレーニングに関係するデータのストアおよび取り出しを可能にし、それをたとえばローカル・コンピュータ702、リモート・システム704、ポータブル・デバイス502、506、および/または508上にストアできる。任意の感知されたデータ、タイミング情報、およびこれらの類は、ユーザによるストア、取り出し、およびその先の処理および分析ができる。本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、さらに、ユーザが自分のトレーニング・ルーチン、データ、および/またはフィットネス・レベルをほかの情報、すなわち自分のストア済みのトレーニング、リモート・システム704のほかのユーザのストア済みのトレーニング(オプションとして友人、トレーニング・パートナー等の特定の個人、同じもしくは類似した体格、体重、年齢、性別、フィットネス・レベル等のユーザのトレーニング)、よく知られた運動競技者または有名人の類似のトレーニング、およびこれらの類と比較することを可能にできる。追加の例として、望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、さらに、ユーザが自分のトレーニング・ルーチン、データ、および/またはフィットネス・レベルを、ロード・レース、サイクリングの催し、トライアスロン等の運動競技の催しに関係する情報と比較することができるが(たとえば、『本日のタイムは、昨年の海兵隊マラソンではどの順位になるか』『昨年のツールド・フランスの勝利者の速さと自分をどのように比べられるか』等)、ユーザがそれに参加している必要はない。
【0054】
本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法はまた、ユーザのためのトレーニングの提供および/または提案にも使用できる(たとえば、あらかじめプログラム済みのトレーニング;オプションで多様な、年齢、身長、体重、フィットネス・レベル、性別、過去のパフォーマンス、ゴール等のファクタが考慮に入れられる)。その種のトレーニングは、たとえば個別のユーザのため、全般カテゴリまたはユーザのグループのため等にフィットネス専門家によって設計され得る。トレーニングまたはトレーニング関係の情報は、ポータブル電子デバイス508に(たとえば、コンピュータ702を介してリモート・システム704等から)ダウンロードできるが、それらは、トレーニング開始前、および/またはトレーニングの進捗に従って、オプションとしてリアルタイムでユーザに情報を提供するべく設計できる。たとえば、ダウンロードされるトレーニングは、リアルタイム・トレーニング・パラメータ・フィードバック(たとえば、速度、移動距離、ステップ・マシン、エリプティカル・マシン、またはそのほかのレート情報、燃焼カロリー、経過時間等)、トレーニング活動またはマシンの変更情報(たとえば、新しいマシンまたは活動への変更:『トレッドミルを終了しました。20分のエアロバイクに進んでください』;マシン設定変更情報(たとえばマニュアルで、または自動的に変更)等)、以前のトレーニングまたはユーザの『個人的なベスト』とのリアルタイム比較情報等といった広汎多様な情報をユーザに提供できる。
【0055】
さらにまた、ダウンロードされ、かつ/または電子デバイス508上に提示される情報は、トレーニング情報に限定されない。電子デバイス508はまた、警告または注意喚起(たとえば、特に活動における急な変化が感知されるときの適切なウォーミングアップまたはクールダウンの注意喚起(たとえばモジュール502による)、過剰トレーニング警告(たとえば、連続または最近の日付のトレーニングとの比較による)、栄養に関する注意喚起等)を提供できる。また、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、時間にわたってユーザによって行なわれたトレーニングに関係する情報をストアできることから、ユーザの好みを認識し、ユーザのトレーニング・ルーチンが変化して(退屈の防止に役立つ)より良好にゴールを達成する補助となるように、カスタマイズされたトレーニングを提供し、または特定のトレーニングまたはその一部を提案できる。本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、時間にわたって、たとえば連続的な利用、またはあらかじめ設定済みのゴールの達成等に基づいてユーザに褒賞を提供するべくプログラムし、適合させ得る。より詳細には後述するが、プレゼント、賞品、クーポン、割引、動機付けオーディオまたはビデオ・コンテント等の任意タイプの褒賞を提供できる。
【0056】
本発明の例に従ったシステムおよび方法の少なくともいくつかの部分が複数のユーザからデータを受信できることから、ユーザが互いに競争すること、および/またはそのほかの形で自分たちの運動競技パフォーマンスを比較することが、互いのユーザが物理的に同一のエリアにいないとき、および/または同時に競争していないとき(たとえば、仮想レースまたは競争)でさえも可能である。これらの特徴は、ユーザを動機付け、ユーザのトレーニング・ルーチンを興味深く維持する補助となり得る。さらにまた、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ほかのユーザによって(オリジナルのユーザがこの『ほかのユーザ』を承知しているか否かによらず)フォローされているトレーニング・プログラムに基づいて、オプションとして類似した体格、体重、または年齢、同じ性別、同じ包括的なフィットネス・レベル等のほかのユーザによってフォローされているかまたは行なわれているプログラムに基づいて新しいトレーニング・プログラムをユーザに提案できる。その種の特徴は、ユーザが多様な異なるトレーニング・ルーチンにおいて友人またはほかのユーザと競争する動機付け、および/または打ち負かす動機付けとなり得る。トレーニング・ルーチンの変更は、ユーザがより迅速に上達すること、ゴールに到達すること、『スランプ』を脱出すること等の補助も可能である。
【0057】
このセクションでは、ポータブル電子デバイス508へ/そこからデータおよび情報を提供するとして本発明の多様な態様を説明してきたが、本発明から逸脱することなく、モジュール502、インターフェース・デバイス506、ユーザのPCまたはそのほかの入力デバイスまたはエクササイズ装置604または702等のそのほかのデバイスへ/そこからデータおよび情報を送信できることを当業者は認識するであろう。
【0058】
IV. 本発明の例に従ったシステムおよび方法における主観的ユーザ入力および/またはフィードバックの使用
本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、多様な形でユーザ・フィードバックまたはユーザ入力を、たとえばトレーニングをより良好にカスタマイズするため、トレーニング・エンターテインメントおよび/または動機付けコンテントを変更または改善するため、トレーニングの『新鮮さ』を維持するため等に利用する。
図9は、本発明に従ったシステムおよび方法の例を図解しており、それにおいては、トレーニング・ルーチンの開始前および/またはそれの早期の段階におけるトレーニングの1つまたは複数の特徴の選択にユーザ・フィードバックが使用される。示されているとおり、この例においては、電子デバイス508のスクリーン800が、パネル900内にそのトレーニング・セッションのために選択されたトレーニング(たとえば、個別のトレーニング活動)の一般的な特徴を表示する。トレーニングの開始に向かういずれかの時点(たとえば、実際に開始する前、実施中、または最初のウォームアップ期間の後等)において、ユーザには、その日の『気分』を示す情報の入力が促される。より具体的には、この図解されている実施態様においては、ウォームアップ期間が開始するか、または進行中のとき(ディスプレイ・パネル900内に示されたトレーニング・スケジュール内の黒地のタイムスロットによって示されているとおり)この例のシステムおよび方法が、ユーザに、その日のトレーニングについて希望するレベルに関係する情報の入力を求める(たとえば、その日のトレーニングを『弱』『中』または『強』とするユーザの希望を示すことができる入力ボタン902a、902b、および902cが提供される)。トレーニング・レベルについての任意数の潜在的な選択肢を、本発明から逸脱することなく提供できる。詳細を後述するとおり、オプションとして、動機付け、コーチング、および/または警告メディア・コンテント(たとえば、ユーザが強レベルのトレーニングを選択することを奨励するオーディオ・コンテント、過去のトレーニングの注意喚起等)とともにこのユーザ・インターフェースをユーザに表示できる。
【0059】
トレーニングの特性またはパラメータは、選択されたトレーニング・レベルに少なくとも部分的に応じて広く多様化し得る。たとえば、望ましい場合に、トレーニングの一部として含められる活動のタイプが、選択されたトレーニング・レベルに応じて変更され得る。別の例として、1つまたは複数の活動の持続時間(1つまたは複数)が、選択されたトレーニング・レベルに応じて変更され得る。さらに別の例として、望ましい場合には、抵抗の量、タイミング/ペース/距離のゴール、燃焼カロリーのゴール、全体のトレーニング時間、傾斜レベル、フリーウェイトリフティングのセット数、セット当たりのレップ数、フリーウェイトリフティングのウェイト・レベル、およびこれらの類が、『トレーニング・レベル』を増加または減少させるべく変化され得る。また、上記の潜在的な変更(をはじめ、そのほかの潜在的な変更)の多様な組合せを使用して、所望のトレーニング・レベルに関係するユーザ入力に少なくとも部分的に基づいてそのユーザのための『トレーニング・レベル』を変更できる。また、本発明から逸脱することなく、トレーニング・レベルにおける任意の所望の量の増加または減少を行ない得る。望ましい場合には、本発明のこの例に従ったシステムおよび方法が、トレーニング・レベル・パラメータを示すより詳細な、個別の活動および/または全体的なトレーニングのための多様なパラメータまたはゴールを選択するユーザ入力を含むユーザ入力を可能にできる。
【0060】
望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、ユーザが『ドリル・ダウン』を行なって特定のトレーニングまたは活動に関係するより多くの情報を見る(かつ可能性としては、変更する)ことを可能にできる。たとえば、望ましい場合にユーザは、識別済みトレーニング活動のうちの1つ(たとえば、トレッドミル)を『ドリル・ダウン』することが可能であり、その操作がその活動に関係する追加の情報(たとえば、トレッドミルの速度、トレッドミルの傾斜、トレッドミルのプリセットされたプログラム情報等)を識別する別のユーザ・インターフェース/入力パネルを開く。望ましい場合にユーザは、その種の追加のユーザ・インターフェース/入力パネルを通じて、またはそのほかの方法で個別のトレーニングまたは活動のより詳細な態様を修正できる。ユーザ入力を受け入れるための任意の所望の数の『ドリル・ダウン』パネルおよび/またはレベルを、本発明から逸脱することなく提供できる。
【0061】
主観的なユーザ入力に基づくユーザのトレーニングの選択および/または修正は、トレーニング前、ウォーミングアップ前、および/またはトレーニングの早期段階に限定されない。むしろ本発明のいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザがどのように『感じているか』および/またはトレーニング・パラメータが何らかの形で変更される必要があるか否かを示すことをユーザに周期的に促し得る。これらのプロンプトは、トレーニングまたは活動の間の多様な異なる時点において、たとえば、所定の間隔、トレーニングまたは活動に入る所定の回数、ユーザがトレーニングの状態を『保つ』ことに過度の困難があるとシステムが感知したとき、ユーザがトレーニングの状態を『保つ』ことが容易すぎるとシステムが感知したとき(たとえば、脈拍または心拍数データ等に基づく)、ユーザが潜在的に自分の個人ベストを超えて、ゴールまたはマイルストーン等に到達する可能性があるとき等に自動的に生じ得る。この種の特徴は、ユーザを動機付け、より迅速にフィットネス・レベルを高め、かつ/または自分のフィットネス・ゴールに到達することを補助する一方、ユーザの苦痛および過剰トレーニング(および潜在的な消沈)の回避を補助できる。
【0062】
図10は、ユーザにトレーニング活動の最中にフィードバックを提供することを促すユーザ・インターフェースの例を提供する電子デバイス508のディスプレイ・スクリーン800の例を図解している。これに示されているとおり、進捗度パネル1000が、ユーザに、現在のトレーニング活動(この例においてはエリプティカル・マシンのトレーニング)およびこの活動が完了した程度(この例においては12%完了)を示す。この例のトレーニング中のこの時点においてシステムは、トレーニングを変更する必要があるか否かをユーザに尋ね、ユーザに自分の主観的なフィードバック(エリア1002)を促す。図解されているこの例においては、ユーザ・インターフェースのエリア1002がユーザのためのいくつかのオプションを示す入力ボタン、すなわちオリジナルのトレーニング活動パラメータを維持するボタン1002a、トレーニング活動の時間ゴールを増加させるボタン1002b、トレーニング活動の時間ゴールを減少させるボタン1002c、トレーニング活動の距離ゴールを増加させるボタン1002d、トレーニング活動の距離ゴールを減少させるボタン1002e、トレーニング活動の強さを増加させるボタン1002f、トレーニング活動の強さを減少させるボタン1002g、選択されているトレーニング・ルーチン内の次の活動に変更するボタン1002h(次のタイプの活動は、エリア1004内に『トレッドミル』として示されている)、トレーニングを休止するボタン1002i、またはトレーニングを停止するボタン1002jを提供する。任意の所望の情報、変更オプション、およびこれらの類をユーザ・インターフェース・エリア1002内に含ませること、および/または前述した類の情報を複数の入力スクリーンを通じて利用可能にすることは本発明から逸脱することなくできる。また、望ましい場合には、このユーザ・インターフェース・スクリーンを適切な動機付け、コーチング、および/または警告情報(たとえば、ユーザが自分のレベルを向上させることを鼓舞するオーディオまたはビデオ・クリップ等)とともに提示できる。
【0063】
主観的なユーザ入力は、トレーニングが完了した後においても本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法によって受信され、使用され得る。
図11および12は、トレーニング後の分析状況において使用され得るユーザ・インターフェース・スクリーンの例を図解している。たとえば、
図11に示されているとおり、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、トレーニングが完了した後にディスプレイ・スクリーン800上においてトレーニング情報をユーザに提供するべくプログラムされ、かつ適合され得る。図解されているこの例においては、トレーニング識別コード(この例では『トレーニング221』)、『移動距離』データ、『経過時間』データ、および『平均ペース』データ等のトレーニングの多様な特徴を示すトレーニング要約エリア1100が提供される。本発明から逸脱することなく、ユーザの物理的または生理学的データ等を含めた任意タイプのデータまたは情報をトレーニング要約エリア1100内に提供できる。それに加えて、望ましい場合には、トレーニングの中に含まれているそれぞれの個別の活動またはセグメント(たとえば、トレッドミル、エリプティカル・マシン・トレーニング、ウェイトリフティング等)のためにトレーニング要約データを提供でき、多様な異なる活動のために提供されるデータのタイプは、同じまたは異なるものとし得る(たとえば、ほかのトレーニング、たとえばエアロバイク、エリプティカル・マシン・トレーニング、ステップ・マシン・トレーニング、屋外のランニング、ローイング等と比較してトレッドミル・トレーニングのためのトレーニング要約データが異なることがある)。電子デバイス508上のエリア1100に収まる量を超えた情報を含めることおよび/または提示することを可能にするため、トレーニング要約エリア1100内に追加の情報を提供するスクロールバー、追加のディスプレイ・スクリーン、および/またはそのほかの手段を提供できる。
【0064】
図11はさらに、ディスプレイ・スクリーン800上のトレーニング後分析に関連付けされる主観的ユーザ入力エリア1102を示している。より具体的に言えば、本発明のこの例に従ったシステムおよび方法は、主観的ユーザ入力エリア1102を使用して『このトレーニングをランク付けしてください』とユーザに要求する。本発明から逸脱することなしにユーザの主観的なランク付けのために任意の所望のランク付けおよび/または潜在的なオプションが利用可能であるが、図解されているこの例においては、ユーザがトレーニングのランク付けを行なうための6つの選択肢、すなわち『やさしすぎる』1102a、『やさしい』1102b、『ふつう』1102c、『きつい』1102d、『きつすぎる』1102e、および『これまでのどれよりもきつい』1102fを有する。好都合には、本発明に従ったシステムおよび方法の少なくともいくつかの例においては、この主観的ランク付けケイパビリティ(たとえば、ランク付けエリア1102)が、トレーニングの完了直後のユーザの記憶にある真の主観的な感覚およびトレーニングの効果が鮮明なうちにユーザが携帯するポータブル電子デバイス508上に提供される。
【0065】
主観的なデータは、本発明の例に従ったシステムおよび方法によって多様な形で使用され得る。たとえば、
図11のランク付けエリア1102内においてユーザの主観的なランク付けが受信されると、追加のトレーニング後分析スクリーン1200(たとえば、
図12の図解)が提供され得る。トレーニング後分析スクリーン1200は、主観的ランク情報を使用し、このトレーニング、ユーザのフィットネス・レベル、および/またはユーザの進捗度に関するフィードバックをユーザに提供するために現在のトレーニングの実際のパラメータと、同一もしくは類似のトレーニングに関係する客観的な履歴データを比較する。
図12に示されているとおり、この例においては、ユーザがこのトレーニングを『やさしい』としてランク付けした(エリア1202)。本発明のこの例に従ったシステムおよび方法のトレーニング後分析が、このトレーニングとほかのトレーニングを比較する。任意の所望のパラメータを比較できるが、図解されているこの例においては、以前のトレーニングから(オプションとして、同一もしくは類似した条件および/またはパラメータを有するトレーニングから、同一の活動を少なくともいくつか含むトレーニングから等)の客観的データを用いてこのトレーニングについての客観的な全体の移動距離および平均ペース・データが比較されランク付けされる。それに加えて、この例においては、このトレーニングの主観的なランクと以前のトレーニングの比較を示すフィードバック(エリア1204内における『コメント』の形式)を提供するべくユーザの主観的データを使用できる。任意タイプのコメントおよび/またはそのほかの情報、たとえばコーチング・フィードバック、動機付けまたは祝賀フィードバック、褒賞情報(たとえば、クーポンまたは運動競技装置または被服の値引きを受け取るためのコード等)をエリア1204内に(またはオーディオ、電子メール等の何らかのそのほかの態様で)提供できる。主観的フィードバックは、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法によってユーザの将来のトレーニングを自動的に修正するためにも使用され、たとえば『やさしい』または『やさしすぎる』と示されたトレーニングについては1つまたは複数のトレーニング・パラメータ(たとえば、距離ゴール、時間ゴール、強さまたは抵抗レベル設定等)を増加し、『きつすぎる』または『これまでのどれよりもきつい』として示されたトレーニングについては1つまたは複数のトレーニング・パラメータを減少させるか、かつ/またはそのほかの形でトレーニングを修正し、過剰トレーニング、苦痛、消沈等を防止しつつ、ユーザの動機付けおよび挑戦を継続させ得る。
【0066】
主観的および/または客観的なトレーニング・データの比較は、個別のユーザによってなされた努力および/または個別のユーザによって生成された履歴データを用いた比較に限定されない。
図7に関連して前述したとおり、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、リモート・システム(たとえば、インターネットまたはそのほかのネットワーク接続を介して)と通信でき、複数のユーザが自分たちのトレーニング・データを同じリモート・システム(1つまたは複数)に送信できる。したがって、ユーザのトレーニングに関係するユーザが入力した主観的データをはじめ客観的データを、ほかのユーザによって生成されたトレーニング・データおよび/または主観的入力と比較できる。この態様においては、システム、方法、および/またはユーザが、自分のトレーニングおよびフィットネスをほかのユーザ、たとえば特定の個人(たとえば友人、親戚等)、有名な運動選手または有名人、類似した身体のタイプまたはそのほかの特性を有するほかのユーザ(たとえば、性別が同じ、年齢、身長、体重が同じかまたは近い、全般的なフィットネス・レベルが同じ等)と比較できる。また発明のいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザに、たとえばトレーニングについてのそのユーザの主観的なフィードバック、システム内に保存されたほかのユーザ(たとえば、類似のトレーニングを実施している者、年齢、身長、体重、フィットネス・レベルが近い者等)のトレーニングの『借用』等に基づいてまったく新しいトレーニングを提供できる。複数のユーザが仮想レースまたはそのほかのフィットネス競争(たとえば、ラン100マイルへの到達を競う、リフティング5000ポンドへの到達を競う等)に参加でき、そのことがユーザの動機付けを維持し、それらのユーザのフィットネスを向上させる。またその種の仮想レースまたは競技は、たとえばユーザが、チャリティの金銭を集めるために使用される実際の(仮想でない)ロード・レースと同じようにして、1マイルのラン毎等に金銭的なサポートを受ける誓約を獲得するチャリティ的な恩典を有するべく設計できる。
【0067】
V. 本発明の例に従ったシステムおよび方法における音楽およびそのほかのコンテントの使用
本発明の態様は、さらに、運動競技パフォーマンス感知および/または追跡システムにおける音楽および/またはそのほかのオーディオおよび/またはビデオ・コンテントの使用に関係する。その種のコンテントは、本発明の例に従ったシステムおよび方法において、たとえばエンターテインメント、情報、コーチングのヒントまたは注意喚起、動機付けコンテント等のためといった多様な形で有用となり得る。好都合には、本発明の少なくともいくつかの例によれば、前述したトレーニング・ルーチンおよび/またはデータのダウンロードの可能性に加えて、電子デバイス508が、トレーニングの最中に提供するために音楽、ビデオ、またはそのほかのオーディオ/ビデオ・データのユーザによる再生および/またはダウンロードも可能にするオーディオおよび/またはビデオ提示デバイス(たとえば、ラジオ、テープ・プレーヤ、MP3プレーヤ、IPOD(R)デバイス(カリフォルニア州クパチーノのアップル・コンピュータ,インク(Apple Computer, Inc.)から市販されている))を構成するかまたは含む。
【0068】
オーディオまたはビデオ提示デバイスは、たとえばトレーニングの最中のユーザによるコンテントおよび/または出力のコントロール等の従来的な態様でも使用できるが、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、トレーニングの間に提供されるコンテント提示に関するユーザ・インタラクションおよびコントロールを可能にする。たとえば、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザがあらかじめプログラムすることおよび/または自分のトレーニングとオーディオ/ビデオおよび/またはそのほかのコンテントを『ミックス』すること、たとえば、トレーニング・ルーチンのまたはエクササイズ・プログラムの多様な異なる段階に関して所望の時および所望のタイミングまたは所望の関係で所望のオーディオ/ビデオ・コンテント(たとえば、音楽の再生、ビデオの再生、コーチング、または動機付けコンテント等)を含めることを可能にできる。複数のトレーニング・ルーチン、ユーザがオプションでミックスしたトレーニング・ルーチン、ストアおよびダウンロードされたトレーニング・ルーチン(あらかじめ選択済みまたはユーザが選択した音楽をオプションで含む)、購入したトレーニング・ルーチン(あらかじめ選択済みまたはユーザが選択した音楽をオプションで含む)、およびこれらの類は、電子デバイス508にストアまたはダウンロードできる。また、出力デバイス、ネットワーク接続またはそのほかのコンピュータ・ベース・ステーションまたはリモート・ステーションを利用するシステムおよび方法においては、ユーザが、自分のあらかじめプログラム済みのトレーニングを他者に対して、たとえばネットワークを介したダウンロードのために利用可能にし(たとえば、システム上で『公開』または1人または複数人のほかの個人に対して選択的に利用可能にする)、またはそのほかの形でほかのユーザの電子デバイス508に送信できる。
【0069】
図13および14は、ユーザ(またはコーチ、トレーナ等の他者)が自分独自のカスタマイズされたトレーニング・ルーチン(たとえば、自分で使用するため、他者に使用させるため等)を作成することを可能にするべく使用され得るユーザ・インターフェースの特徴の例を図解している。これらの図には、ユーザ・インターフェースの提供およびユーザ入力のために電子デバイス508を使用したトレーニング・ルーチンの作成を図解しているが、当業者であれば、本発明から逸脱することなく、全体的なシステムと通信する任意のコンピュータ(たとえば、インターネット、有線接続等を介して)、たとえば
図7の電子デバイス508および/またはリモート・システム704と通信するパーソナル・コンピュータ702および/または他のコンピュータ等を、トレーニング・ルーチンの作成に使用できることを理解するであろう。また、
図13および14に関連して特定のユーザ・インターフェース要素(たとえば、スクロールバー、入力領域等)が示され、説明されているが、本発明から逸脱することなく、ユーザ入力を受け入れてトレーニング・ルーチンを作成し、かつ/またはその特徴を変更するためのそのほかのユーザ・インターフェース要素、ユーザ入力ハードウエア、および/または方法が使用され得る。
【0070】
本発明の例に従ってユーザが作成したトレーニング・ルーチンは、1つまたは複数の『パーツ』を含むことができ、それにおいて『パーツ』は、ウォーミングアップ、ウォーキング、ランニング、自転車、ローイング、エクササイズ装置またはジム・マシン(トレッドミル、ステップ・マシン、エリプティカル・マシン、エアロバイク、ローイング・マシン、クロスカントリースキー・シミュレータ等)の使用、ウェイトリフティング(フリーウェイトまたはジム・マシン)、ヨガ、ダンス、エアロビクス、マーシャルアーツ、チーム・スポーツ、クールダウン等といった特定タイプのトレーニング活動を構成する。この例のシステムおよびユーザ・インターフェースにおいては、本発明から逸脱することなく、任意の組合せの活動をトレーニング・ルーチン内に含めることができ、それには、ジムまたはスパ・ベースの活動、屋外または非閉鎖空間の活動、マシンまたはフリー(マシンを使用しない)ベースの活動、チーム・スポーツ、または個別の活動等が含まれる。
【0071】
本発明の例によれば、
図13に図解されているとおり、ユーザ・インターフェース1300上の『Add Part』(パーツ追加)ボタン1302を選択して、個別の『パーツ』または活動をトレーニング・ルーチンに追加することによってトレーニングの作成を開始できる。この例のシステムおよびインターフェースにおいては、トレーニング・ルーチンへの『パーツ』または活動の追加により『パーツ』または活動のブロック1304a、1304b、および1304cが作成される。
図13には活動ブロック1304a、1304b、および1304cが図解されているが、任意数の活動ブロックをトレーニング・ルーチンに含めることができ、またたとえばスクロールバー1306とのインタラクションまたはそのほかの形でそのトレーニング・ルーチンのほかのパーツを見たいと希望を示すことによってそのトレーニング・ルーチンに関係のあるほかのブロックを見ることができる。
【0072】
パーツまたは活動ブロックが作成されると、最初はブランクになるか、または『活動タイプ』を指定するための行を伴ってそれが現われる(
図13の活動ブロック1304c内の『Part C』(パーツC)参照)。続いてユーザは、希望する活動タイプを選択できる。たとえば、
図13に示されているとおり、この例のインターフェース1300内においてパーツまたは活動ブロック1304cを追加した後、ユーザは、パーツCの『活動タイプ』行に関連付けされた『変更』ブロック1308を選択することによって『活動タイプ』を追加または変更する希望を示し得る。この動作により可能な『活動』のリストが(たとえば、『ポップアップ』、別スクリーン、オーバーレイ等として)現われ、ユーザは、この分野で周知であり、使用されているとおり、たとえば多様なユーザ・インターフェース要素およびインタラクション・メカニズムおよび方法のいずれかを使用してトレーニングのための所望の活動をリストから選択できる。
【0073】
活動タイプが選択された後、活動ブロックの別の行は、オプションとしてユーザが変更可能な態様で埋め得る。選択された活動タイプは、『パーツ』または活動のための残りの入力行を埋めるか、かつ/またはそこに含める必要があるデータまたは情報に影響を与え得る。たとえば、エクササイズ・マシンを利用する活動タイプの選択は、所望の速度、所望の傾斜レベル、所望の重さまたはそのほかの抵抗レベル、希望するトレーニングのそのほかの強さの特徴、所望の距離、所望の燃焼カロリー、所望の移動距離、所望の総経過時間、所望のマシン設定(上り、ランダム等)といったそのマシンに関係する情報が含まれるべくパーツ1304a、1304b、および/または1304cのほかの行を埋め得る。望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、所定の活動の間の時間にわたってトレーニングの所望のパラメータをコントロールおよび/または変更する機能(たとえば、上り坂、抵抗、時間にわたるマシンの強さレベル、時間にわたるランニング速度の変更等)を提供することによって、トレーニング・ルーチンをユーザがさらに細かくカスタマイズすることを可能にする。所定の『パーツ』1304a、1304b、および/または1304cの追加の行は、たとえばパーツおよび/または活動タイプが最初に選択されたときにデフォルトの設定を用いて埋められるようにできるが、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザまたは他者がこれらの行のコンテントを、たとえば望ましい場合には『活動タイプ』の変更について前述した一般的な方法を含め、任意の方法で自由にカスタマイズおよび/または変更することを可能にする。オプションとして、望ましい場合には、デフォルトの設定があるのであれば、それを、たとえばユーザの記録済みトレーニング履歴全般に関係する履歴データ、特定活動タイプについてのユーザのトレーニング履歴、またはユーザの好みまたは履歴のそのほかの特徴(代表的な全体的なトレーニング経過時間、移動距離、代表的な速度、代表的な傾斜または抵抗の設定、体重、年齢、体重の増減等)を含む任意の所望の情報に基づいて決定できる。
【0074】
図13に図解されているとおり、多様なトレーニング・パーツ1304a、1304b、および1304cの作成するデータ入力およびそれに関係するデータは、トレーニングのそのパーツの最中にユーザに提示できる『歌』(またはオプションとしてそのほかのメディアまたはコンテント)を含む。電子デバイス508がメディア再生デバイス(MP3プレーヤ、IPOD(R)デバイス(カリフォルニア州クパチーノのアップル・コンピュータ,インク(Apple Computer, Inc.)から市販されている))である場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、トレーニング・ルーチンのそのパーツの間にユーザが示した歌のリストを再生する。望ましい場合には、歌またはそのほかのメディア・コンテントの提示を、トレーニング活動の特定の時間または部分により具体的に照準させ得る。これらの態様においては、トレーニングの最中に電子デバイス508の設定または出力を調整する必要なく、ユーザが、トレーニング・ルーチンおよび活動の多様な部分の間に提示されるメディア・コンテントを選択的かつ容易にコントロールできる。
【0075】
本発明から逸脱することなく、メディア・コンテントを提示する多様な方法を提供できる。たとえば、望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、ユーザが示した歌をユーザが指定した順序で、ランダムまたはシャッフルした順序で、連続ループ再生態様で再生できる。それに加えて、またはそれに代えて、望ましい場合には、パーツ1304a、1304b、または1304cのためのリストまたは行内に、活動のために割り当てられた時間または持続時間より長いメディア・コンテントを含めることができ、本発明に従ったシステムおよび方法は、任意の望ましい形でこの状況を取り扱うべく適合され得る(たとえば、活動の終了または変更時に再生を停止し、トレーニング・パーツ1304a、1304b、または1304cまたはメディア・コンテントのリストが使用される次の回のそのトレーニング活動時に停止位置から、または中断した歌から再生をオプションで再開する)。さらに別の可能性のあるオプションとして、望ましい場合には、次のトレーニング活動に取りかかるまで再生を継続し(たとえば、ユーザ入力、モジュール502によって示されるかまたは感知される等)トレーニング活動の合間にユーザにエンターテインメントおよび/またはそのほかのコンテントを継続的に提供できる。本発明から逸脱することなく、そのほかの望ましいこの状況の取り扱い方法を使用できる。また、望ましい場合には、ユーザに、トレーニングの最中に新しいメディア選択を伴うあらかじめ選択済みのコンテントをオーバーライドする機能を提供できる。
【0076】
活動の持続時間に対して不充分なメディア・コンテントが指定された場合には、この状況もまた本発明の例に従ったシステムおよび方法が本発明から逸脱することなく任意の望ましい態様で取り扱い得る。たとえば、指定された歌またはコンテントが反復されるか、新しい歌またはコンテントが自動的に選択され得る(オプションとして、ユーザのほかの入力または履歴に基づき、たとえば、ユーザが列挙した『好み』から、もっとも頻繁に再生されたコンテントから、ユーザが識別したコンテントに類似の特性(1つまたは複数)を伴うコンテントから(たとえば、類似のビート、ケイデンス等を伴うコンテント、同一のアーティストまたは同一のジャンルのコンテント、これと同一の活動を含むユーザのほかのトレーニングから『借用した』コンテント、これと同一のトレーニング内のほかのトレーニング活動から『借用した』コンテント等)選択される)。本発明から逸脱することなく、そのほかの望ましいこの状況の取り扱い方法を使用できる。
【0077】
図解されているこの例のトレーニングのパーツ1304a、1304b、または1304cは、もう1つの特徴、すなわち『動機付けのための歌』の行を含む。望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法のユーザが1つまたは複数の『動機付けのための歌』を選択できる。トレーニング・ルーチンの間の多様なときに、たとえばユーザのより良好な、または継続的なパフォーマンスの動機付けを補助する努力の中で動機付けのための歌(1つまたは複数)(またはそのほかのオーディオ/ビデオ・メディア・コンテント)を再生できる。たとえば、ジム・マシンのユーザが強い強度のトレーニングの部分に(傾斜が大きい、抵抗レベルが高い、速度が増加された等)到達したとき、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザが追加の増加された強度への挑戦に見合うように追加の努力を拡張するべく動機付けする努力において、動機付けのための歌(またはそのほかのメディア・コンテント)を自動的に出力できる。追加の例として述べれば、動機付けのための歌(1つまたは複数)は、ユーザが個人ベストに到達するとき(たとえば、最良のスプリット時間、最良のマイル時、最長の合計距離等)、トレーニング内においてユーザが所定の時間、距離、または場所に到達するとき、ユーザが所定のペースより遅くなるとき、ユーザがあらかじめ設定済みのゴールまたはマイルストーン等に到達するときなどに自動的にトリガされ得る。動機付けコンテントの提示のトリガには、本発明から逸脱することなく任意の所望の時間、タイミング、またはそのほかのパラメータを使用できる(その例についてはより詳細を後述する)。動機付けコンテントは、英数またはテキスト情報(たとえば、オーディオおよび/またはビデオ・コンテントに代えて、またはそれに加えて)を含み得る。
【0078】
さらに別な例として、ユーザが動機付けのための歌またはそのほかのコンテントの提示を容易に(たとえば、無気力またはそのほかの動機付けがない、あるいは希望する成果またはペースより劣っていると感じ始めたとき、単純にペースを挙げたい、または動機付けが必要であると決定した場合に)トリガできるように、望ましい場合にはトレーニング・ルーチンの間にユーザがマニュアルでトリガするために、デバイス508(または506)が『動機付け』ハード・ボタンを含むこと、ユーザ・インターフェースが『動機付け』アイコンを含むこと、またはそれ以外の方法で動機付けコンテントが利用可能であることを全体的なシステムが提示し得る。
【0079】
図14は、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法のユーザがトレーニングのカスタマイズまたはミックスのために利用できる可能性のある追加の特徴を図解している。上記の動機付けのための歌(1つまたは複数)の特徴に加えて、またはそれに代えて、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザ(またはそのほかの者)が、トレーニング前、トレーニングの進行中、および/またはトレーニング後にユーザを奨励する希望する場合にオーディオ/ビデオ『コーチ』またはそのほかの『動機付け役』を選択することを可能にする。このコンテント・ソースは、たとえば、
図14に示されているインターフェース1400のユーザ・インターフェース・エリア1402を使用して選択できる(『追加』ボタン1410aは、コーチ/動機付け役の音声、ビデオ等として使用するために利用可能なオプションのうちの1つまたは複数をユーザが選択することを可能にする)。本発明から逸脱することなく、たとえばユーザのコーチまたはトレーナ、有名な運動選手または有名人(たとえば
図7に関連して前述したリモート・ソース704等の外部ソースからオプションでユーザによって選択されるか、電子デバイス508のメモリ等にストアされている)、ユーザの配偶者、ユーザの子供、ユーザ自身等の音声またはビデオを含む任意の所望のオーディオ/ビデオ・コンテントを使用できる。望ましい場合には、インターフェース1400が、アイコンまたはボタン1404aおよび1404b等のユーザ・インタラクションおよび/または入力要素を含むことができ、それらは、コーチまたは動機付け役として使用可能な任意の所望のオーディオおよび/またはビデオ・コンテント(たとえば、力強いフィニッシュのために一生懸命努力する親を励ますユーザの子供の音声)をユーザが記録またはインポート(
図7のネットワークを介してリモート・ソース704等の外部ソースから)することを可能にする。
【0080】
図14のユーザ・インターフェース1400のエリア1406によって例示されるとおり、広汎多様なオプションおよび/または状況をコーチ/動機付け役コンテントの自動的なトリガまたは付勢に利用できる。本発明から逸脱することなく、任意数の異なるトリガ・イベントまたは状況がユーザによって選択され、所定のトレーニング・ルーチンまたは活動において使用され得る(オプションとして、たとえば以前のコーチ/動機付け役コンテントに応答して追加の努力を発揮する機会をユーザに与えること、またはコンテントの過剰な再生を防止すること等のためにコーチ/動機付け役コンテントの連続的な付勢の間に何らかの遅延を伴う)。ユーザが希望するトリガのうちの1つまたは複数を、たとえば『追加』ボタン1410bを使用して選択できる。また、異なるトレーニングまたはそれのパーツが異なるトリガまたは付勢のイベントを含み、使用でき、オプションとしてイベントがユーザによって選択され、決定される。可能性のあるコーチ/動機付け役コンテントのためのトリガの例は、所定のペースより遅いこと(たとえば、実際のトリガ・ペース・レベルより遅いこと、基礎または平均ペースより所定パーセンテージ遅いこと等)、個人ベストに到達しつつあること(または個人ワースト)、所定の経過時間を達成しつつあること、所定の距離または場所に到達しつつあること、所定のセット数またはレップ数に到達しつつあること、トレーニングの困難な部分または高度な部分に到達しつつあること等を含む。また、望ましい場合には本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、自動的なトリガまたはデフォルトのトリガを有し、オプションとして、ユーザが選択した付勢トリガのほかに付勢を行なうトリガを有する。システムは、たとえばトリガ・イベントを経験するごとにコーチまたは動機付け役コンテントをトリガするべく設計される必要はなく、たとえば、そのようにすることによってコーチ/動機付け役コンテントが露出過剰になることがある。
【0081】
望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、追加としてまたは代替として、『褒賞』コンテントを含み、ユーザに提示することができる。ユーザは、この例のユーザ・インターフェース1400のエリア1408を通じて褒賞コンテントを入力および/またはコントロールできる。褒賞コンテントは、本発明から逸脱することなく、有名人、有名運動選手、配偶者、子供、コーチ、トレーナ等(たとえば、前述したコーチ/動機付け役コンテントのソースに類似)からのオーディオおよび/またはビデオの祝賀メッセージ等、多様な異なる形を取り得る。追加または代替として、望ましい場合には、褒賞コンテントが、たとえばユーザによって選択された褒賞の歌、ユーザによって作成された所定のリストから選択された歌等を構成できる。インターフェース・エリア1402の使用を通じて選択されるコーチ/動機付け役コンテントと同様に、褒賞コンテントのためのコンテント・ソースは、任意の所望のユーザ・インターフェース・システムまたは要素を使用して、たとえばリストからの褒賞コンテントのために利用可能な1つまたは複数のオプションの選択を可能にする『追加』ボタン1410cを使用して選択できる。褒賞コンテントは、
図7に関連して前述したリモート・システム704等の外部ソース、電子デバイス508のメモリにストアされたもの等、任意の所望のソースからもたらされ得る。望ましい場合には、アイコンまたはボタン1404aおよび1404b等のユーザ・インタラクション要素を使用して、褒賞コンテントとして使用されるべき任意の所望のオーディオおよび/またはビデオ(またはそのほかの)コンテントを記録または(
図7のネットワークを介してリモート・ソース704等の外部ソースから)インポートできる。
図14には図解されていないが、ユーザ・インターフェース1400は、任意タイプのゴールの達成(たとえば、特定のペースで、またはそれより速いペースでのランニングのラップ、スプリット時間、または距離;ウェイトリフティング時におけるウェイト、セット、またはレップ数の増加;エクササイズ・マシンにおける傾斜または抵抗の増加;活動における総合的な経過時間および距離の増加;コーチ/動機付け役によって示されたゴールの達成の成功等)のための褒賞コンテントを付勢するための時間および/またはトリガを示すユーザ入力を受け入れ得る。たとえば、コーチ/動機付け役コンテントをトリガするためのエリア1406と類似のエリアを、ユーザ選択褒賞トリガの指定のために使用できる。
【0082】
褒賞コンテントは、トレーニングまたは活動の終了時に提示され得るが、これが必須ではない。むしろ望ましい場合には、褒賞コンテントを、運動競技パフォーマンスの間における、たとえば任意タイプのゴールまたはマイルストーンの達成(たとえば、特定のペースで、またはそれより速いペースでのランニングのラップ、スプリット時間、または距離;ウェイトリフティング時におけるウェイト、セット、またはレップ数の増加;エクササイズ・マシンにおける傾斜または抵抗の増加;活動における総合的な経過時間および距離の増加等)に関連する任意のタイミングで提示できる。多様な中間時間期間における褒賞コンテントの提示は、ユーザへの動機付けコンテントの追加提示という二重の目的で働き得る。褒賞コンテントはまた、(たとえば、オーディオおよび/またはビデオ・コンテントに加えて、またはそれに代えて)英数またはテキストのコンテントを構成し得る。
【0083】
図15は、ユーザがトレーニングを拡張する動機付け、パフォーマンスを向上させる動機付け、および/または希望するフィットネス・ゴールもしくは個人ベストを達成または超える動機付けを補助する動機付けコンテントを含むユーザ・インターフェース1500を提供するための電子デバイス508のディスプレイ・スクリーン800の使用例を図解している。この例のシステムおよび方法においてはトレーニング・ルーチンが進行するとき、電子デバイス508が速度、距離、およびタイミング情報を受信し、この情報と、そのユーザの個人ベストに関係する過去のトレーニング・データを比較する。図解されているこの例においては、総合的な距離、経過時間、および現在の速度データがユーザに向けてエリア1502内に表示される。それに加え、この例においては、既存のトレーニングに関係する収集されたデータが、総合的な移動距離においてユーザが自分の個人ベストに到達しつつあることを示している。任意の関係のあるデータ(たとえば、合計時間、合計の燃焼カロリー、現在のペース等)を使用して、このタイプの動機付けコンテントをトリガできる。
【0084】
その種の状況において、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザに努力を増加すること、および/または所定のゴールまたはマイルストーンに到達する努力においてトレーニングを拡張すること、および/または個人ベストを設定することをプロンプトできる。ユーザには、このプロンプトの存在がスクリーン上で、望ましい場合にはビープ音、ライトまたはアイコンの発光等の聴覚および/または視覚インジケータを使用して知らされ得る。多様なタイプの潜在的な動機付けコンテントを
図14に関連して前述した。追加または代替として、望ましい場合には、音楽(またはそのほかのオーディオ、ビデオ、テキスト、または英数コンテント)を動機付け手段として使用できる。図解されている実施態様においては、インターフェース1500のエリア1504が、ユーザが何らかのゴールまたはマイルストーンに到達しつつあることをユーザにアドバイスしている。インターフェース1500は、たとえば少なくとも1つの追加の歌によって表現される時間長にわたるトレーニングの延長をユーザに奨励する。このプロンプトに応答してユーザが『イエス』を示した場合には、1つまたは複数の追加の歌が再生されてトレーニングが延長される(『ノー』を示した場合には、オリジナルで設計された時間/距離等までトレーニングが継続して終了し得る)。
図15に図解されたタイプのインターフェースは、識別済みのゴール、マイルストーン、または個人ベストの達成が、何らかの形でトレーニングを拡張してユーザが以前に設定したトレーニング・パラメータを超える(たとえば、全体的な時間、距離等を延ばす)ことになる場合に特に有用となり、望ましい場合には、たとえばユーザに自分のオリジナルのスケジュールを維持する機会を与え得る。
【0085】
図15は、その種の状況において利用可能とし得る追加の潜在的なオプションを図解している。電子デバイス508にストアされた、またはそれを通じて利用可能なリストから次の歌を単純に再生するか、またはランダムに歌を選択するのではなく、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、この拡張されたトレーニング期間の間にユーザが、特に識別された自分用の動機付けのための歌のうちの1つの使用および/または選択を行なうことを可能にする。これは、たとえば『動機付けのための歌』アイコン1506を選択することによって達成され得る。この操作は、ユーザのあらかじめ指定済みの動機付けのための歌のリスト(たとえば
図13参照)から歌を自動的に選択し、動機付けのための歌のリストが複数の歌を含んでいる場合には、オプションでランダムに選択できる。それに代えて、望ましい場合には、アイコン1506とのインタラクションがリストを付勢し、それがユーザによるその時点で望ましい特定の動機付けのための歌の選択を可能にする。本発明から逸脱することなく、このほかのインターフェースおよび動機付けのための歌をユーザに提供する方法が使用できる。
【0086】
動機付けのための歌のアイコンまたはボタン(またはそのほかのインターフェース要素)1506は、望ましい場合に、本発明の例に従った全体的なシステム、方法、およびユーザ・インターフェースのいくつか、またはすべてのスクリーンにさえ現われ得る。この特徴は、ユーザによる動機付けコンテントへの容易なアクセスおよびその付勢を可能にする。追加または代替として、望ましい場合には、ハード・ボタンまたはそのほかのハードウエア要素を電子デバイス508(またはインターフェース・デバイス506またはそのほかのデバイス)に提供し、ユーザの動機付けコンテントへの容易なアクセスおよびその付勢を可能にする。
【0087】
動機付けのための歌および動機付けのための歌ライブラリに関係するユーザ・インターフェース、特徴、および使用の追加の例を
図16−19に関連して次に詳細に説明する。
【0088】
VI. 本発明の例に従ったシステムおよび方法における音楽および/またはそのほかのコンテントに関係する主観的ユーザ入力の使用
たとえば
図13−15に関連して前述したとおり、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法の1つの態様は、エンターテインメント、動機付け、および/または褒賞コンテント(たとえば、オーディオ、ビデオ、またはそのほかのメディア・コンテント、英数またはテキスト・コンテント等)を、ユーザを飽きさせない努力および/またはユーザを駆りたててフィットネスを向上させ、ゴールを達成させる努力等においてユーザに提供することに関係する。動機付けのための歌(またはそのほかのメディア・コンテント)は、ユーザがあらかじめ選択済みのゴールまたはマイルストーンへの到達の機会を有するとき、ユーザが個人ベストへの到達の機会を有するとき、ユーザが実際にゴールを達成したとき、マイルストーンへ到達したとき、または個人ベストを確立したとき、ユーザがあらかじめ選択済みのペースまたはゴールより低いところにいるとき、ユーザが動機付けのための歌を要求したとき等、トレーニングの間の多様な異なる時に使用できる。
【0089】
図16は、ユーザが、自分独自の個人的な好みに基づいて動機付けのための歌を選択できるユーザ・インターフェース1600の例を図解している。このユーザ・インターフェース1600は、たとえば電子デバイス508上での提供、ユーザのパーソナル・コンピュータ702上での提供、リモート・システムまたはソース704からのダウンロードというように任意の所望の場所でユーザに利用可能とし得る。図解されたこの例のユーザ・インターフェース1600においては、インターフェース1600の付勢が歌のライブラリ・リスト1602を生成し、それを通じてユーザが1つまたは複数の歌を選択し(たとえば、この例においてはハイライトされている『歌C』)、『追加』ボタン・アイコン1606を使用してそれを『動機付けのための歌のライブラリ』1604に『追加』できる。オプションとして、必要かつ望ましい場合には、『追加』アイコン1606の選択がシステム、方法、および/またはユーザ・インターフェースを付勢して、たとえばリモートの商的オンライン・ソース等からユーザがメディア・コンテントをダウンロードして購入できる。『削除』アイコン1608を使用して動機付けのための歌のライブラリ1604から歌を取り除き得る。本発明から逸脱することなく、動機付けのための歌を識別し、選択するため、および動機付けのための歌のライブラリをコントロールするためのユーザ・インターフェースの内容、提示、およびそれとのユーザ・インタラクションにおける多くの変形が可能である。また、上の説明は(その多くは以下にもあるが)『動機付けのための歌』の関係から動機付けコンテントについて述べているが、本発明から逸脱することなく動機付けコンテントが、ユーザが携帯するポータブル再生デバイスを通じて提示され得る任意の望ましいオーディオ、ビデオ、および/またはメディア・コンテント、英数またはテキスト・コンテント等の歌以外の形式を取り得ることを当業者は認識するであろう。
【0090】
図16は、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法において利用可能となり得る別の特徴を図解している。この例のユーザ・インターフェース1600は、ユーザに『究極的な動機付けのための歌』(エリア1610参照)の選択を要求する。究極的な動機付けのための歌は、動機付けのための歌のライブラリ1604内に含まれている歌の1つであっても、そうでなくてもよく、多様な方法で使用され得る。図解されているこの例においては、究極的な動機付けのための歌が、『変更』ボタンまたはアイコン1612を選択した後に異なる歌を(たとえば、包括的なリスト1602から、または動機付けのための歌のライブラリ1604から)選択するか、またはその逆を行なうことによって変更され得る。究極的な動機付けのための歌の選択および変更のためのこのほかの方法も、存在するときは、本発明から逸脱することなく使用できる。
【0091】
前述したとおり、『究極的な動機付けのための歌』は、本発明の例に従ったシステムおよび方法において多様な形で潜在的に使用され得る。たとえば、『究極的な動機付けのための歌』はユーザの気に入っているトレーニング用の歌の1つであり、それを『究極的な動機付けのための歌』として指定することは、ほかの『動機付けのための歌』として識別される歌とは対照的に本発明のいくつかの例に従ったシステムおよび方法によってより頻繁にそれが使用されることになり得る。その種の状況およびアレンジメントにおいては、ユーザが、気に入っている歌をより頻繁に聴くことになるが、ライブラリ1604内にほかの動機付けのための歌が存在することから、動機付けのための歌が提示されるごとに究極的な動機付けのための歌が再生されることはない。別の例として、『究極的な動機付けのための歌』を、たとえばユーザのゴールまたはマイルストーンが達成される可能性があるとき、個人ベストを超えることが可能なとき等の『特別な』トレーニングの場合のために予約しておき、そのほかの、ユーザが励ましを必要としているとき、ユーザのペースがあらかじめ設定済みのペースより落ちているときといった場合にはほかの動機付けのための歌を使用できる。さらに別の例として、望ましい場合には、究極的な動機付けのための歌を、動機付けのための歌を要求するユーザ入力に応答した使用のために予約しておき(たとえば、
図15に関連して前述したとおり、ボタンまたはアイコン1506が選択されたとき)、ライブラリ1604内のほかの動機付けのための歌は、本発明に従ったシステムおよび方法によって自動的に(オプションでランダムに)、たとえばユーザのパフォーマンスに応答して(および/または発揚の努力において)選択できる。本発明の例に従ったシステムおよび方法は、本発明から逸脱することなく、究極的な動機付けのための歌(それが存在する場合)をさらに別の形で使用できる。
【0092】
オプションとして、望ましい場合には、動機付けのための歌のライブラリを本発明のいくつかの例に従ったシステムおよび方法から省略できる。望ましい場合には、ユーザが、たとえば動機付けコンテントおよび/または褒賞コンテントの提供に(歌のコレクションではなく)単一の動機付けのための歌を識別できる。
【0093】
本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、動機付けのための歌および/または動機付けのための歌のライブラリに関係する追加の特徴を提供できる。前述したとおり、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、リモート・システム(たとえば、
図7のシステム704)に、たとえばインターネットまたはそのほかのネットワーク接続を介して接続できる。リモート・システムがほかのユーザからのデータも受信できることから、本発明の例に従ったシステムおよび方法は、あるユーザに対して、ほかのユーザによって供給された動機付けのための歌の情報に基づいてメディア・コンテント(たとえば、動機付けのための歌のコンテント)を提案または推奨できる。たとえば、あるユーザの動機付けのための歌のライブラリ(
図16に示されているとおり)のための動機付けのための歌の選択時に、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、そのユーザのライブラリに追加する動機付けのための歌についての提案または推奨を提供できる。
図17は、この機能を行なうためのユーザ・インターフェース1700の1つの例を図解している。
図17に示されているとおり、ユーザの動機付けのための歌のライブラリのための特定の歌の選択時に、本発明のこの例に従ったシステムおよび方法は、システムのほかのユーザの歌のライブラリおよび/または動機付けのための歌のライブラリの選択履歴を検討して(たとえば、リモート・システム704を使用して)、動機付けのための歌のライブラリのために同一の歌を選択したほかのユーザの動機付けのための歌のライブラリに基づいてほかの動機付けのための歌のリスト1702を提供できる。リスト1702が生成され、ユーザに提示された後は、ユーザがリスト1702から1つまたは複数の歌を、自分の動機付けのための歌のライブラリ内に含めるために選択できる。必要な場合には、適切なインターフェースを提供して、たとえば商的および/またはオンラインのソースから所望の歌をユーザがダウンロードおよび/または購入することを可能にできる。『無料サンプル』アイコン1704は、提案された歌またはメディア・コンテント、たとえばムービー・クリップの少なくとも一部(1つまたは複数)をユーザが経験することを可能にし(ユーザが内容を認識できていない場合)、ユーザが選択の決定の基礎とする追加の情報を提供する。
【0094】
追加の歌(動機付けのための歌を含む)またはそのほかのメディア・コンテントのための提案は、ユーザによって選択された特定の歌(またはそのほかのコンテント)に基づく提案に限定されず、またそれらは、同じ歌(またはコンテント)を使用したほかのユーザによる選択に基づく提案に限定されない。ユーザの歌ライブラリの全体的な内容、お気に入りリスト、もっとも多く再生されたリスト、動機付けのための歌のライブラリ等に基づいて、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、そのほかの、ユーザのライブラリまたはリストのうちの1つまたは複数に含まれている歌と同じアーティストまたはグループからの歌、ユーザのライブラリまたはリストのうちの1つまたは複数に含まれている歌と同じジャンルの歌、ユーザのライブラリまたはリストに含まれている歌と同じか、または類似するビートまたはケイデンスを有する歌といったほかのファクタに基づいて追加の歌を提案できる。そのほかの年齢、性別、趣味のリスト等の類似性ファクタもまた、これらの提案を行なう一助となり得る。適切なインターフェース、たとえば
図17に関連して前述したようなインターフェースを提供して、提案される歌のリストまたはタイトルをユーザに表示し、必要な場合には、たとえば商的および/またはオンラインのソースから所望の歌をユーザがダウンロードおよび/または購入することを可能にし、ユーザが『試聴』すること等を可能にできる。
【0095】
ユーザによって入力される主観的なデータもまた、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法において使用されて、たとえば少なくとも部分的にメディア・コンテント(たとえば、歌、ビデオ等)の使用および/またはステータスをコントロールできる。
図18に一例を図解する。トレーニングが進捗し、歌(またはそのほかのメディア・コンテント)の提示が完了すると、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、その歌または歌以外のコンテントに関係する主観的なユーザ・フィードバックを要求できる。
図18に示されているとおり、この例のユーザ・インターフェース1800は、直前のコンテントをどの程度ユーザが気に入ったかをユーザが示すことを要求するエリア1802を含む。図解されているこの例においては、この質問に対してユーザが6つの応答の可能性を有し得る、すなわち(a)その歌の現在の状態を維持(たとえば、現在の再生リスト内に同じ再生頻度で維持等)、(b)再生頻度を上げる、(c)『動機付けのための歌のライブラリ』に追加(たとえば、前述した動機付けのための歌)、(d)『究極的な動機付けのための歌』に設定(たとえば、前述した究極的な動機付けのための歌)、(e)再生頻度を下げる、および(f)トレーニングから削除。当然のことながら、これらはエリア1802に含め得る可能性のあるオプションの例に過ぎない。望ましい場合には、本発明から逸脱することなく、追加のオプションを含めること、リストされているオプションのうちの1つまたは複数を省略すること、オプションを提示するそのほかの方法を提供すること等ができる。
【0096】
図18は、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法において利用可能にできる別の特徴も図解している。前述したとおり、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザの運動競技パフォーマンスの特性を感知、追跡、および/またはストアするための電子モジュール502および/またはそのほかのデバイス(たとえば、速度および/または距離監視システム、ケイデンス検出または監視システム、物理的または生理学的パラメータ測定システム等)を含み得る。ユーザの運動競技パフォーマンスに関係する客観的データは、トレーニングの間に電子デバイス508を介してユーザに提示される音楽またはそのほかのメディア・コンテントに関して追跡され得る。この態様において、ユーザの運動競技パフォーマンスに対するメディア・コンテント(存在する場合)の客観的効果が追跡され、ユーザは、コンテントの提示とユーザの実際のパフォーマンスを関連付けする客観的データに少なくとも部分的に基づいて特定のメディア・コンテントのステータスについての決定(たとえば、再生リストに含めること、再生頻度、動機付けのための歌としてのそれのステータス、究極的に動機付けのための歌としてのそれのステータス等)を行ない得る。言い換えると、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザの運動競技パフォーマンスに、オプションとして異なる活動タイプに関して(たとえば、ランニングの間、エリプティカル・マシンの使用の間、ウェイトリフティングの間等)、プラスの影響またはマイナスの影響を与える歌および/またはそのほかのメディア・コンテントの識別に使用できる。
【0097】
より具体的な例として、少なくとも一部のユーザについては、ユーザのトレーニング活動(たとえば、ランニングの間の足の着地、サイクリングまたはエリプティカル・トレーニング・マシンの足の押し下げ、または漕ぎ、ローイングの引き等のステップ毎または身体運動毎にたとえば音楽のビートが2つ等)の間におけるユーザのケイデンスとの対応が近いか、または整合するビート(たとえば、音楽のビートまたはテンポ)を有するコンテントを提示することがユーザのパフォーマンスにプラスの影響を与え得る。言い換えると、一部のユーザは、自分の時間的なステップまたはそのほかの身体運動のケイデンスを音楽のビートに合わせようと意識的にまたは潜在意識的に努力することがある。この作用は、より長い時間期間にわたってそれらのユーザが増加したペースを維持する補助となり得る(すなわち、それらのユーザは、疲れて通常は遅くなる状況においてさえ、時間的に音楽に対してケイデンスを維持しようと試みることがある)。逆の効果もまたあり得る(たとえば、よりゆっくりしたビートを有する音楽コンテントが提示されるとき、ユーザがステップまたは身体運動のケイデンスを遅くすることがある)。したがって、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法(たとえば、ユーザのパフォーマンス特性とオーディオ/ビデオ・コンテントの提示を相関できるシステムおよび方法)を使用して、パフォーマンスを向上させ得るか、または向上することが実証されたユーザのための音楽またはそのほかのコンテントを識別できる。それに加えて、ユーザのパフォーマンスにプラスの効果を有する音楽またはそのほかのコンテントに関係するデータを使用することによって、本発明のこの例に従ったシステムおよび方法が類似した特性(たとえば、類似のジャンル、ビート等)を有するそのほかのコンテントを識別し、およびシステムおよび方法がこのコンテント(たとえば歌)をユーザに自動的に提案するか、または提示できる。さらに追加の例として、望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、ユーザのパフォーマンスにプラスの影響を有することが実証されたコンテントの特性とより良好に整合するべく音楽またはそのほかのコンテントの再生特性を変更(たとえば、音楽またはそのほかのコンテントのビートまたは再生のテンポを上げ、かつ/または下げて、ほかのプラスの影響を有するコンテントのビートとより良好に整合させ、ユーザのケイデンスまたはステップのペースとより良好に整合させ、かつ/またはユーザのケイデンスの変更を補助する等)できる。
【0098】
図18に示されているとおり、ユーザ・インターフェース1800はアイコン1804を含み、ユーザは、それを使用して、識別された歌(またはそのほかのメディア・コンテント)の提示の間における自分のパフォーマンスに関係する客観的データを要求できる。図解されているこの例においてはこのアイコン1804の選択により、インターフェース・スクリーン1800が
図19に示されるとおりに変化して、その歌(またはそのほかのメディア・コンテント)の提示の間におけるユーザの運動競技パフォーマンスに関係する客観的データを、それが利用可能であれば提示する。図解されているこの例においては、インターフェース1800のエリア1806に、識別された歌(またはそのほかのメディア・コンテント)の提示の間に感知されたパフォーマンス変化データ(ある場合)が示される。望ましい場合には、この追加の客観的データに基づいてユーザが、たとえばエリア1802内において、前述した態様で歌のステータスを変更できる。望ましい場合には、少なくともいくつかの場合に(たとえば、パフォーマンスに対する強いプラスまたはマイナスの影響が感知されたとき)客観的データを、ユーザのインタラクションまたは選択(たとえば、インターフェース1800および/またはアイコン1804等の使用)を必要とすることなくユーザに自動的に提示できる。
【0099】
ユーザの運動競技パフォーマンスに対する音楽またはそのほかのメディア・コンテントの客観的な影響に関係する情報のストアは、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法によってほかの形で使用され得る。たとえば、ユーザのパフォーマンスに対してプラスの影響が現われた歌(またはそのほかのメディア・コンテント)を識別することによって、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法を使用してトレーニングの間の望ましいとき(たとえば、トレーニングの激しい部分の間、遅くなったことが感知されるとき、所定のゴールまたはマイルストーンが達成圏内にあるとき、新しい個人ベストが到達圏内にあるとき等)にそれらの歌を自動的に提示できる。実際、客観的パフォーマンス・データを使用し、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、概して前述したとおり、『動機付けのための歌のライブラリ』の生成および/または『究極的な動機付けのための歌』の識別を自動的に行ない得る。その種の自動的に生成されるか識別されるコンテントは、前述した主観的なユーザが識別したライブラリおよび/またはコンテントに加えて、および/またはそれに代えて使用され得る。自動的に生成される『動機付けのための歌のライブラリ』および/または『究極的な動機付けのための歌』に含めるための歌またはそのほかのメディア・コンテントの識別に、任意の望ましい条件またはパラメータ(たとえば、速度またはそのほかのパフォーマンス・パラメータが1%、2%、3%、またはそれより大きく増加する等)を使用できる。
【0100】
メディア・コンテント出力と相関されるとして客観的データを使用して『動機付けのための歌のライブラリ』および/または『究極的な動機付けのための歌』を自動的に生成することに加えて、客観的データは、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法によって、少なくとも部分的に、そのユーザのための全体のトレーニング・ルーチンの作成(ミックスされた音楽を含む)に使用され得る。たとえば、1つまたは複数の活動タイプを含むトレーニング・ルーチンの作成に客観的データを使用でき、それにおいては(たとえば、ユーザのパフォーマンスを増強する努力において)そのトレーニング・ルーチンの間に含め、提示するために音楽またはそのほかのメディア・コンテントが、過去に歌またはそのほかのコンテントがユーザのパフォーマンスに(オプションとして、活動タイプ・ベースによる活動タイプに)プラスの影響を及ぼしたことを示す客観的データに基づいて自動的に選択される。
【0101】
1つの特定の個人からの客観的データの使用に加え、その個人のための提案トレーニング・ルーチンに含めるために、特定のメディア・コンテントに関係する客観的データおよびパフォーマンスへのその影響を、たとえばリモート・ソース704を介し、ネットワーク(インターネット等)にわたって他者と共有できる。より具体的ないくつかの例として、あるユーザからのトレーニング・ルーチンまたはそれの部分(メディア・コンテントを含む)が、1人または複数人のほかのユーザのためのトレーニング・ルーチンまたはそれの部分(メディア・コンテントを含む)の作成、および/または特定のタイミングでの1人または複数人のほかのユーザへの特定の(少なくとも1人のユーザのパフォーマンスに対してプラスの影響が見つかった)メディア・コンテントの提示のために本発明に従ったシステムおよび方法によって使用され得る。オプションとして、本発明の例に従ったシステムおよび方法は、客観的データおよびメディア・コンテントを使用して、少なくとも部分的に、あるユーザからのトレーニング・ルーチン(メディア・コンテントを含めて)を、類似の身長、体重、フィットネス・レベル、トレーニングの長さ、活動タイプ、活動タイプの組合せ、性別、趣味等といった当該ユーザと同じ包括的な特性のうちの1つまたは複数を持つユーザに提示できる。
【0102】
VII. 本発明の例に従ったシステムおよび方法のそのほか種々の潜在的な特徴
したがって、上記のシステム、方法、およびユーザ・インターフェースの特徴についての広汎多様な変形が、この分野で周知であり、広く使用されている特徴、たとえば市販コンピュータおよび/または電子デバイスのオペレーティング・システムの特徴を含め、本発明から逸脱することなく提供できる。したがって、以下のセクションでは、システム、方法、およびユーザ・インターフェースの特徴についての特定の潜在的および具体的な変形を記述しているが、当業者であれば、これらの特徴についてのそのほかの変形および/または、ほかの特徴の使用または包含が本発明から逸脱することなく可能であることを認識するであろう。これらの具体的な特徴についての以下の説明は、本発明に従ったシステム、方法、およびユーザ・インターフェースがそれらの特定の特徴を含むものと限定され、あるいはそのことを要求しているとして解釈されるべきでなく、かつ/または発明に従ったシステム、方法、およびユーザ・インターフェースが追加のまたは異なる特徴を含み得ない旨を示しているとして解釈されるべきでない。
【0103】
VIII. 特定ユーザのための褒賞プログラムおよび/または強化された特徴セット
本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、電子モジュール(たとえば、モジュール502、歩数計タイプの速度および/または距離測定電子モジュール、物理的および/または生理学的パラメータ測定モジュール等)が履き物の一部として含められるか、またはそれに備えられる入れ物の中に据え付けられる状況および/またはアレンジメントに限定されない。むしろ電子モジュールは、衣服の中(
図1に示されているとおり、シャツまたはジャージ)、ユーザによって携帯されるか、または装着される別体の要素としての提供、ユーザの身体、着衣、靴、装置等(
図1に示されているリストバンド要素または接着適用されるモジュール)というように多様な異なる製品の中に含められ得る。本発明の少なくともいくつかの例に従って、任意の望ましい態様で据え付けまたは携帯される電子モジュールを使用できる。
【0104】
ユーザの身体等の多様な異なる場所または位置に据え付けて効果的に使用できるモジュールでさえ、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、モジュールが据え付けられる態様、それが据え付けられる装置、それが使用される態様、いっしょに購入または獲得された物品またはアレンジメント等に基づいてモジュールおよび/または包括的な運動競技パフォーマンス感知および/または追跡システムに異なる機能を提供できる。例として述べれば、望ましい場合に本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法のユーザは、特定の製造者によって提供される装置とともにモジュールが購入されるとき、および/または使用されるときに(たとえば、所定の製造者の衣服、履き物、および/またはそのほかの装置等とともに購入され、それらに据え付けられ、かつ/または使用されるとき)多様な『褒賞』および/または『強化された特徴セット』を受け取り得る。
【0105】
本発明から逸脱することなく、『褒賞』および/または『強化された特徴セット』を提供および/または有効にする任意の所望の方法を提供できる。たとえば、モジュールとともに使用するための衣服、履き物、および/またはそのほかの装具は、何らかの態様で電子モジュールとインタラクションして『褒賞』および/または『強化された特徴セット』の可用性を提供および/またはトリガする有効化および/または認証システムの少なくとも一部を含み得る。その種の有効化および/または認証システムの例は、たとえば、2005年6月27日に出願された米国特許出願第11/166,351号、2006年4月20日に出願された米国特許出願第11/407,328号、および2006年5月3日に出願された米国特許出願第11/416,458号の中に述べられている。これらの特許出願のそれぞれは、参照によりこれに援用される。別の例としては、望ましい場合に、ユーザがモジュール『イネーブル済み』または『レディ』衣料品、履き物、および/または運動競技装置を購入するとき、ユーザは、クーポン、インターネット・コード、パスワード、そのほかのアクセス・コード、またはそのほかの、『褒賞』または『強化された特徴セット』を直接提供し、有効化し、および/またはそれへのアクセスを提供する情報を与えられ得る。本発明から逸脱することなく、このほかの方法を使用して『褒賞』および/または『強化された特徴セット』を有効化および/または獲得すること、および/または特定の衣料品、履き物、および/または運動競技装置とともに電子モジュールの使用を認証することができる。
【0106】
『褒賞』および/または『強化された特徴セット』は、本発明から逸脱することなく任意の望ましい形式を取り得る。たとえば、前述したとおり、『褒賞』はクーポン(紙または電子媒体)、無料または割引の商品(たとえば、参加製造者からの履き物、衣服、または装置とともに購入するときに将来の購入時の割引、電子モジュール(またはそのほかの装置)の割引等)、リベートのオファー、モジュールおよび履き物、参加製造者からの履き物、衣服、または装置とともに購入するときに無料で追加される商品を構成できる。追加の例として、望ましい場合には、リモート・システム(たとえば、
図7に示されているウェブサイト、サーバ等のシステム704)またはそのほかの、運動競技パフォーマンス・データの受信、ストア、処理、および/または管理(
図7のコンピュータ702上において実行、またはそれを通じて行なう)のためのシステムが、参加製造者からの履き物、衣服、または装置も購入したユーザのモジュールのために強化された機能(たとえば、より長い期間にわたるデータのストア、追加のインターフェース特徴、追加のデータ処理、および/または表示の特徴等)を提供できる。さらに別の例として、望ましい場合には、『褒賞』または『強化された特徴セット』が、参加製造者からの履き物、衣服、または装置も購入したモジュール・ユーザのために運動競技パフォーマンス・データをストアし、処理するためのウェブサイトまたはそのほかのコンピュータ・プログラムへの無料のアクセス(オプションで、時間制限付きまたは導入期の無料アクセス)を構成できる(一方、参加製造者からの履き物、衣服、または装置を購入しなかったモジュール・ユーザは、そのウェブサイトまたはコンピュータ・プログラムへのアクセスに料金を支払うか、またはより高い料金を支払うことになり、オプションとして料金を月毎またはそのほかの購読タイプとする)。本発明から逸脱することなく、このほかの広汎多様な『褒賞』および/または『強化された特徴セット』が可能である。
【0107】
IX. 運動競技パフォーマンス・データの提示
周知のとおり、従来的な運動競技パフォーマンスおよびエクササイズ装置は、ユーザに、そのユーザのパフォーマンスまたはトレーニングに関係するデータおよび情報(たとえば、距離、時間、速度、燃焼カロリー、代謝当量(MET)等)を提示できる。本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、そのほかの形式またはフォーマットで、たとえばより楽しませる形、より強く動機付ける形、またはよりゴールに指向した形等でユーザにパフォーマンス・データおよび/または情報を提供するべくプログラムされ、かつ適合され得る。たとえば、距離に関して言えば、移動したマイル数またはキロメートル数を単に示すだけでなく、距離データ(たとえば、所定のトレーニングのために移動した距離、2つまたはそれより多くのトレーニングのコースにわたって移動した距離、総合的な移動距離等)を『実世界』における移動距離の表示として提示できる。より具体的な例としては、移動距離データを関連するエリアの地図(たとえば、ユーザの地元、州の地図、合衆国の地図、世界地図等)として提示し、ユーザが移動した距離をそのマップ上に示し得る。その種の提示ツールは、動機を提供する補助、および/またはユーザがゴールをより良好に提示し、視覚化する補助となり得る。たとえば、ユーザは、特定時間期間(たとえばひと月)内の『州横断』距離、または特定時間期間(たとえば1年)内の『合衆国横断』距離としてトレッドミル上のランニングまたはエアロバイクのバイクライディングの『ゴール』を有し得る。その種のユーザの進捗度を地図上に提示することは、ユーザが自分のゴールおよび現在の進捗度を容易に視覚化する補助、および/または将来的なゴールに向かってトレーニングを継続する動機付けを与える補助となり得る。互いに競争しているか、または共通のゴールの達成に励む複数のユーザ、オプションとして仮想的なレースに参加しているユーザを、たとえばさらに動機付けする目的で、単一の地図上に示し得る。
【0108】
ユーザの進捗度および/またはゴールは、本発明から逸脱することなく、任意の望ましいエリアの地図上(たとえば、地元に関係する地図、ユーザが慣れ親しんでいるエリアの地図、および/またはユーザが選択した地図等)に提示できる。それに加えて、またはそれに代えて、時間にわたって地図を変化させること、オプションとして本発明に従ったシステムおよび/または方法により自動的にそれを行なうことができる。たとえば、長距離のランニングまたはバイクライディングのゴールを有するユーザのために、特定のマイルストーンに近づいているとき、および/または到達したときに表示される地図を変更できる。たとえば、『合衆国横断』ランニングまたはバイクライディングのゴールを有するトレッドミルまたはエアロバイク・ユーザのための進捗度を、時間にわたるユーザの距離が蓄積されるに従って多様な形で表示できる。たとえば、トレーニングの間にユーザが蓄積した距離が350マイルに届くか、それを超えると、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法が、カリフォルニア州サンディエゴおよびアリゾナ州フェニックスを含む地図を表示し、ユーザにたとえば『おめでとう。今日でゴールに向かって350マイルを走りました。地図に表示されているとおり、サンディエゴから走り始めたとするとフェニックスに到達したことになります!』と知らせ得る。その後、この同じユーザが700マイルのマークに到達した場合には、その到達の日に、本発明のこの例に従ったシステムおよび方法がワシントンD.C.およびイリノイ州シカゴを含む地図を表示し、たとえば『おめでとう。今日でゴールに向かって700マイルを走りました。地図に表示されているとおり、この距離はワシントンD.C.からイリノイ州シカゴまでに匹敵します。これからも、すばらしいトレーニングを続けてください!』と知らせ得る。当然のことながら、本発明から逸脱することなく、広汎多様なメッセージ、地図、出発点/到達点、およびこれらの類を使用でき、少なくとも部分的に、これらの特徴の表示または定義にユーザ入力を提供できる。
【0109】
ほかのタイプのトレーニング活動のための『実世界』のゴールには、たとえば、ブルックリン・ブリッジを持ち上げるに充分なウェイトリフティングの合計ウェイトのゴール(たとえば、重量×セット数×レップ数/セット等)、エベレスト山に登るに充分な合計の階数または傾斜の登坂、ミシガン湖横断に充分な合計マイル数の漕ぎ、北極点到達に充分なクロスカントリースキーの合計マイル数等を含め得る。ユーザを楽しませ、かつ動機付け、時間にわたってトレーニング・ルーチンへの興味を持続させる努力において、任意の所望の『実世界』ゴールを視覚的に、またはそのほかの態様で提示できる。
【0110】
測定されるそのほかのトレーニング・パラメータもまた、たとえば、楽しみ、動機付け、および/またはゴール指向目的のために『実世界』の見地から有用に表現され得る。追加の例として、トレーニングの強さデータに関係する情報(たとえば、燃焼カロリー、MET等)をより『実世界』に近い形式またはフォーマットで提示または表示できる。より具体的な例としては、『カロリー』データを実世界の見地から特定の食べ物または飲み物に等価であるとして(たとえば、トレーニング前にゴールとして、トレーニングの間、および/またはトレーニング後の分析として)提示できる。当然のことながら、本発明から逸脱することなく、表示の中で任意の望ましい食べ物または飲み物をユーザに提示できる。例として述べれば、ユーザがトレーニングの開始前に『燃焼カロリー』のゴールを選択した場合には、本発明の例に従ったシステムおよび方法が、燃焼カロリーのゴールに対応する食べ物または飲み物のアイコンまたは写真を表示できる(たとえば、たとえばエクササイズ装置のディスプレイ、ポータブル電子デバイス508等に表示される3つのハンバーガー、2杯のグラス・ワイン、完全な食事等)。その後、トレーニングの進捗に従って、これらのアイコンまたは写真が消えていくか、かつ/または見掛けが変化してトレーニングが完了した程度を示し得る。アイコンまたは写真(オプションとしてトレーニングの進捗した部分)の色の変化、アイコンまたは写真のフェード、白黒化、または消失部分の増加、アイコンまたは写真の着色または出現部分の増加、アイコンまたは写真への『×』印付け(たとえば、食べ物または飲み物のアイコンまたは写真の上に『×』または『No』記号または類似の文字またはアイコンをゆっくりと重ねる)といった写真またはアイコンを提示し、かつ/または変化させる任意の望ましい方法が、本発明から逸脱することなく使用できる。それに加えて、またはそれに代えて、トレーニング後に(またはそのほかのときに)燃焼カロリー・データおよび情報を、等価の食べ物、飲み物、および/または食事のアイコンまたは写真として(たとえば、エクササイズ装置、電子デバイス508、トレーニング後分析コンピュータ(
図7のコンピュータ702等)の上に)表示できる。
【0111】
X. 特別または目標トレーニング・ゴール
前述したとおり本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザのためにあらかじめプログラムされたトレーニング(オプションとして、ユーザが設計したトレーニング・ルーチン、サードパーティが設計したトレーニング・ルーチン、購入したトレーニング、ダウンロードしたトレーニング、これらの組合せ等)の提供に使用できる。その種のトレーニングは、多様な異なる活動タイプを含み、オプションとしてトレーニングの都度変更される活動(たとえば、異なる日には活動タイプが異なる、異なる日にはトレーニング・パラメータが異なる等)を含み得る。
【0112】
本発明のいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザが異なる方法で自分のトレーニングおよび/またはゴールを定義することも可能にする。たとえば、ユーザは、『結婚前』(またはダンスパーティ前、クラス替え前、またはそのほかの行事)の減量トレーニング・プログラム、『水着』トレーニング・プログラム、『振り袖二の腕管理』トレーニング・プログラム、『血圧降下』トレーニング・プログラム、『コレステロール管理』トレーニング・プログラム等といった、より『実世界』に近い用語をゴールに用い得る。オプションとしてユーザまたはゴールに関係するほかのデータ(たとえば、性別、身長、体重、現在のフィットネス・レベル、トレーニング履歴、行事の日等)とともにこれらの『実世界のゴール』を前提として、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザがより良好に望ましいゴールに到達することを補助するべく設計されたトレーニング・プログラムを(オプションとして、専門家からの入力を受信して)提供できる。
【0113】
トレーニング・プログラムは、サードパーティ(たとえば、コーチ、栄養士、トレーナ、内科医等)によって設計され得るか、またはオプションとして特定の要求する個人のために特別に設計され得るか、または以前の設計およびストア済みのユーザに利用可能なトレーニング・プログラムから本発明に従ったシステムおよび方法によって自動的に選択され得る。任意の個別の日のためのトレーニング・ルーチンは、たとえば別のソースから(たとえば、
図7のリモート・コンピュータ704またはローカル・コンピュータ702から、ディスクまたはそのほかのメモリ・デバイスから等)電子デバイス508、電子モジュール502、インターフェース・デバイス506等にダウンロードでき、オプションとしてそれを、前述したとおり、エクササイズ装置および/またはそのほかのトレーニングの態様のコントロールに使用できる。
【0114】
XI. そのほかのデータまたは情報提示テクニック
トレーニング時または運動競技の催しまたはパフォーマンスへの参加時のユーザの運動または活動は、少なくともいくつかの場合において(たとえば、特に激しいトレーニングまたは催しの部分で)、小型の電子デバイス508のディスプレイ・スクリーン800上に提供される詳細な情報の読み取りを(たとえば特に、情報が小さいフォントで提示されるとき)困難にすることがある。少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、たとえば小さい字を読み取る必要がない、迅速に識別可能な態様で少なくともいくつかの情報をユーザに提供するべく設計できる。
【0115】
迅速に識別可能な態様でユーザに情報を提供する1つの方法は、ディスプレイ・スクリーン800上に現われる背景色に関係する。たとえば、望ましい場合に、本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、特定の背景色とトレーニングに関係する物理的または生理学的パラメータを対応させ得る。より具体的な例としては、現在の心拍数、燃焼した総カロリー、移動した合計距離、現在のペース、トレーニングの完了したパーセンテージ等の物理的または生理学的パラメータに背景色を対応させ得る。本発明から逸脱することなく、背景色と物理的または生理学的パラメータの間に任意の所望の相関を使用し得るが、本発明のいくつかの例においては、可視スペクトルにわたって色を変化させ得る(たとえば、紫色(休憩時の心拍数等の軽度/休憩時/開始時の物理的または生理学的パラメータ)から赤色への変化(危険または所望の最大レベルに近づいている心拍数等のきつい/激しい/終了時の物理的または生理学的パラメータ);オプションとして青色、緑色、黄色、橙色等のうちの1つまたは複数を通って中間的に変化し、物理的または生理学的パラメータ(1つまたは複数)が中間レベルにあることを示す)。当然のことながら、任意数の色、色の組合せ、色の変化スキーム、およびこれらの類(グレイ・スケール、クロス・ハッチングまたはシェーディング、ラインまたはフォント・タイプ/特性等を含む)を本発明から逸脱することなく使用できる。カラー・コーディング・キー(たとえば、何色を使用するか、どのような形でそれらと物理的または生理学的パラメータを相関させるか)は、ユーザ選択とすること、システムおよび/または方法によってプリセットすること、少なくとも部分的にユーザの個人的な特性(たとえば、年齢、性別、身長、体重、フィットネス・レベル、履歴等)に基づいて決定すること、および/または任意のそのほかの対応および/または任意のそのほかの望ましい情報を使用して設定することができる。
【0116】
本発明のこれらの態様例の利用にスクリーン800の背景全体が変化するか、またはカラー・コードされる必要はない。別の例として、望ましい場合には、スクリーン800の境界がこれらのタイプの色変化および/またはカラー・コーディング特徴を含み得る(望ましい場合には複数のパラメータのための情報の提供に複数の境界が提供され得るか、または単一の(可能性としては多色の)境界を使用して複数のカラー・コーディングされたパラメータが提供され得る)。別の例としては、スクリーンの部分(たとえば、左上コーナーの『強度ブロック』等)が、これらのタイプの色変化および/またはカラー・コーディング特徴のうちの1つまたは複数を含めるために提供され得る。さらに追加の例として、望ましい物理的または生理学的データが、棒グラフ、『進捗度』チャート(たとえば、市販のコンピュータ・オペレーティング・システムにおいてダウンロードの残り時間を示すために使用されている方法等)、アナログ・タイプの表示(たとえば、アナログ速度計またはタコメータ表示等)、弾むボール、またはそのほかのアイコン要素(たとえば、従来的なサウンド・イコライザ・デバイスおよび/またはアプリケーションに提供されているグラフィック要素に類似のもの)等といったグラフィカルな、または絵的な方法で提示され得る。さらに別の例として、フォントの色(背景色ではなく)を変更して(たとえば、前述したカラー・スキームを使用して)、たとえば前述したタイプの情報をユーザに迅速かつ容易に提供できる。
【0117】
XII. フィットネス/トレーニング/強度インデクス
本発明の少なくともいくつかの例に従ったシステムおよび方法は、ユーザ、装置製造者、コーチ、トレーナ、またはそのほかの者がフィットネス、トレーニングの難しさ、トレーニングの強度、および/またはそのほかのトレーニング特性を追跡するための独自のパラメータまたはインデクスを設計することを可能にする。これらのインデクスの公式化には、年齢、性別、身長、体重、トレーニング強度データ(たとえば、速度、設定抵抗レベル、設定傾斜レベル、セット数、レップ数等)、トレーニング時間/持続時間、経過時間、経過距離、ユーザのトレーニング履歴、燃焼カロリー、MET等の任意の望ましいデータおよび/または情報を使用できる。本発明から逸脱することなく、これらのデータ項目のうちの1つまたは複数に関係する情報を組み合わせるための任意の望ましい数学的公式、アルゴリズム、またはスキームを使用して、1人または複数人の個人のフィットネスおよび/またはトレーニング特性を測定、追跡、および/または比較する望ましい『インデクス』に到達できる。
【0118】
XIII. メディア・コンテント再生の自動休止
この中に述べられているシステムおよび方法は、とりわけ、ビデオ、ポッドキャスト、ナビゲーション・デバイスからのナビゲーション案内、ラジオ生放送、テレビジョン生放送、およびこれらの組合せを含む音楽および/またはそのほかの形式のデジタル・メディア・コンテントの再生を自動的に休止するための1つまたは複数のプロセスを含み得る。さらにまた、オーディオ(音楽)およびビデオ・データを、メモリ212等のメモリ内にローカルにストアするか、または1つまたは複数のサーバまたは等価ストレージ・デバイス内にリモート・ストアできる。さらにまた、オーディオおよび/またはビデオ・データは、任意の周知のファイル/圧縮フォーマット、とりわけ.mp3、.AVI、.MP4、およびこれらの類のフォーマットを使用してストアできる。これに関して言えば、パケット交換ネットワーク内で特定のメディア・コンテントのストリーミングまたは送信を行ない得るが、当業者であれば、時間的に異なって送信される複数のパケットが、単一の『ファイル』またはメディア・コンテントの単位を構成し得ることを認識するであろう。したがって、以下の開示において音楽再生の自動休止のための1つまたは複数のプロセスに言及するとき、当業者は、本発明から逸脱することなく、実質的に類似のシステムおよび方法がほかの形式のデジタル・メディア・コンテントに関連して使用し得ることを認識することになろう。たとえば、ほかの実施態様によれば、1つまたは複数のシステムおよび方法が、再生の休止を伴うか、または伴わずにデジタル・メディア・コンテントのオーディオ構成要素の再生音量を消音および/または下げるために適用され、および/またはデジタル・メディア・コンテントのビデオ構成要素から離れることのために適用され得る。このほかの例は、無線ラジオまたはインターフェースの中断またはディセーブルを含み得る。休止について言えば、それをほかの作用と区別して、メディア・コンテントの送信または再生がコンテントの特定の位置で中止または中断されて、ユーザに提示されなくなる(たとえば、聞こえなくなるか、見えなくなる)が、再生の再開時にそのコンテントが特定の位置(第1の位置等)において再開されるようにできる。ほかの実施態様においては、第1の位置より手前とすることができる第2の位置(たとえば、中断の数秒前または特定の楽節の区切り)から再開できる。これに関して言えば、休止と、再生中のメディアの伝達の消音またはそのほかの形の『遮断』が明確に区別される。しかしながら、いずれの場合もこの開示の多様な実装によって囲い込まれる。したがって、デジタル・メディア・コンテントの再生の自動休止に言及する場合、この議論が、そのほかの、再生中のメディア・コンテントの伝達のブロック等の実装を記述し、かつイネーブルするべく等しく利用可能であることを当業者は認識することになろう。
【0119】
1つの構成においては、この中に述べられているメディア・コンテントの再生を休止するためのシステムおよび方法が、
図6−19に関連して述べられた1つまたは複数の構成要素および/またはインターフェースを含むことができ、それにおいてはメディア・コンテントの再生がデバイス508によって容易になり、1つまたは複数のインターフェースがインターフェース・スクリーン800に表示されるものに類似とし得る。したがって、
図20−28に関連して説明するシステムおよび方法は、とりわけ、動機付けのための歌の再生のために構成された実施態様(
図16−19)およびこの類に関連して実装され得る。
【0120】
1つの例においては、前述したとおり、デバイス112、114、126、128、130、400、および/または508等の電子デバイスのユーザの便宜のために音楽コンテントの再生を自動的に休止するための1つまたは複数のプロセスが開示される。したがって、この中で述べているシステムおよび方法は、ユーザの便宜のために音楽の再生を自動的に休止するための1つまたは複数のプロセスを実行できる。別の例においては、この中で述べているシステムおよび方法がユーザの個人的な安全のために1つまたは複数の自動休止プロセスを実行できる。したがって、
図20−28は、1つまたは複数のユーザ・デバイスからのメディア・コンテントの再生の自動休止を実行できるプロセスの例を図解している。さらにまた、
図20−28の例示的なプロセスは、運動競技活動の間にデバイスによって実行され得る。たとえば、ユーザがランニング中にメディアの再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスが開示される。しかしながら、当業者は認識するであろうが、これに加えて、またはこれに代えて、とりわけ、ウォーキング、サイクリング、スイミング、チーム・スポーツのプレイ、およびこれらの類を含む活動にもこれらの開示が適用できる。さらにまた、この中に述べられているプロセスのうちの1つまたは複数は、ユーザの休憩時(立っているとき/座っているとき/横になっているとき等)に実行できる。
【0121】
別の例においては、112、114、126、128、130、400、および/または508等の電子デバイスからのコンテント再生の自動休止は、1つまたは複数のセンサから受信されるデータ(データ・ストリームおよび/または個別のデータ・ポイント)の結果として生じ得る。したがって、この中で述べている音楽再生の自動休止のためのシステムおよび方法は、とりわけ加速度計、ジャイロスコープ、位置決定デバイス(たとえばGPS)、光(不可視光を含む)センサ、温度センサ(周囲温度および/または体温を含む)、睡眠パターン・センサ、心拍数モニタ、画像取り込みセンサ、湿分センサ、力センサ、コンパス、角速度センサおよび/またはこれらの組合せを含む1つまたは複数のセンサから受信されるセンサ・データを使用して実行され得る。さらにまた、当業者は認識することになろうが、
図20−28で述べられる1つまたは複数のプロセスは、メディア・コンテントの再生の自動休止が、1つまたは複数のセンサ・タイプ等からの受信データに基づき得るように、任意の態様/順序/シーケンスで組み合わせられ得る。
【0122】
1つの構成においては、ユーザに、デバイス508等のデバイスの設定メニューから音楽再生の自動休止を選択するオプションを提示できる。したがって、デバイス508のディスプレイ・スクリーン800等のディスプレイ・スクリーンを利用して、ユーザに対して1つまたは複数の選択可能な設定を提示でき、それにおいてメディア・コンテント再生の自動休止を、ユーザに提示される複数の設定の1つとし得る。
【0123】
1つの例においては、運動競技活動の間にユーザによって装着されるべく構成できるデバイス112、114、126、128、130、400、および/または508等のデバイスが、オーディオおよび/またはビデオ・メディア・コンテントを再生する能力を有し得る。たとえば、運動競技活動の間にユーザによって装着されるデバイスは、とりわけ携帯電話、ポータブル・メディア・プレーヤ、フィットネス監視デバイス、またはヘッドセットして装着される専用デバイスを含むことができ、それにおいて前記デバイスは、ユーザに対してオーディオおよび/またはビデオ信号を伝達する能力を有する。1つの実施態様においては、デバイスが、ユーザにメディア・コンテントを伝えるためのメディア・コンテント・インターフェースを有することができ、それにおいてメディア・コンテント・インターフェースは、とりわけ、ヘッドフォン・ジャック、ビデオ・スクリーン、ブルートゥース(Bluetooth)インターフェース、IRトランシーバ、無線トランシーバ、またはこれらの組合せであり得る。別の実装においては、再生メカニズムによってメディア・コンテント再生を容易にでき、それにおいて再生メカニズムはプロセッサを含み、追加として、伝達/デコード/メディア・コンテント・データからユーザに対して再生する形式への変換のための関連するファームウエアおよびソフトウエアを含み得る。このメカニズムは、1つの例において、ストア済みのデータ(とりわけハード・ディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、DVD、CD等のディスク媒体にストアされたデータ)を、オーディオ、ビデオ、および/またはテキスト情報、およびこれらの類としてユーザに伝達可能なデータに変換する。さらにまた、再生メカニズムは、コーデックまたはコンテナ・フォーマット(それの例は、限定ではないがAVI、Ogg、DivX、MPEG等を含む)との互換性を確立するための要素を包含できる。
【0124】
1つの例においては、ユーザが、1つまたは複数のヘッドフォンおよび/またはスピーカを通じて音楽を聴くことができ、それにおいて、当業者には、有線および無線ヘッドフォンおよび/またはスピーカ等を含めて多様なスタイルおよび/または構成のヘッドフォンおよび/またはスピーカが容易に明らかになるであろう。したがって、1つの例においては、ユーザがヘッドフォンを装着している間/スピーカを使用して聴いている間の音楽再生によって、ユーザが自分の周囲からの音を聞く能力が部分的に、または完全に妨げられ得る。この状況においては特定の時間期間にわたって、音楽(または、そのほかのメディア・コンテント)の再生が自動休止されると有利となることがある。
【0125】
図20は、受信した加速度データに基づいて音楽の再生を自動休止するためのフローチャート2000を図解している。したがって、
図20は、ユーザに関連付けされているか、かつ/またはユーザが装着している1つまたは複数のデバイス(112、114、126、128、130、400、および/または508)によって実行され得る。1つの例においては、ブロック2010が、デバイスに関連付けされた加速度センサから加速度データを受信するための1つまたは複数のプロセスを表わし得る。1つの例においては、センサ・データが、
図2のプロセッサ202等のプロセッサによって受信されて処理され得る。ブロック2010に続いて、ブロック2012が、受信した加速度データからランニング・セッションを識別する1つまたは複数のプロセスを実行できる。したがって、ブロック2012は、受信した加速度データとユーザによって装着されているデバイス内にストアされた1つまたは複数のモデルを比較できる。しかしながら別の例においては、受信した加速度データをユーザによって装着されている第1のデバイスから第2のデバイスに送信でき、それにおいて前記第2のデバイスはユーザによって装着されることもあれば、装着されないこともある。1つの例においては、第2のデバイスが受信したデータを処理し、その後に続いて1つまたは複数の結果を第1のデバイスに送信できる。1つの例においては、ランニング・セッションを、ユーザがランニングを行なっていることを受信した加速度データが示す間にわたる時間期間として識別できる。さらにまた、活動、活動/運動競技トレーニング・セッション、特にランニング・セッションおよび/またはユーザによるそのほかの運動を構成する活動を識別するための1つまたは複数のプロセスを識別できる。したがって、1つの例においてはメモリ212等のデバイス上のメモリ内に音楽をストアし、運動競技活動の間にユーザが音楽を聴くことができる。
【0126】
1つの例として、ランニング・セッションの識別時にフローチャート2000が2014に進むことができる。ブロック2014は、その後に続く、たとえば加速度データ等のデータを分析するためのフィードバック・ループを表わす。1つの例においては、ブロック2014が、ユーザがランニングを中止(『停止』または『中断』とも言う)したことを示す加速度データを識別するための1つまたは複数のプロセスを実行できる。1つの例は、デバイスから受信した加速度データが、ユーザが止まっていること、またはランではなくウォークを始めたことを示し得る。1つの場合においては、フローチャート2000がブロック2016に進むことができる。
【0127】
ブロック2016は、ユーザ・デバイスが、音楽等のコンテントの再生を自動休止するべく構成されているか否かをチェックするための1つまたは複数のプロセスを表わす。したがって、ユーザ・デバイスが音楽の再生を自動休止する構成になっていれば、フローチャート2000は、1つまたは複数のプロセスが実行されて音楽の演奏の再生を休止するブロック2018に進み得る。逆にユーザ・デバイスが音楽の再生を自動休止する構成になっていないと、フローチャート2000は判断2020に進む。1つの実施態様においては、ユーザ・インターフェースがユーザにメディアの休止を希望するか否かをプロンプトできる。たとえば、自動的に休止を起動する代わりに自動的にプロンプトまたはクエリを行なって、メディアを休止するべきか否かについてのユーザ入力を求め得る。
【0128】
1つの例においては、判断2020に示されているとおり、ユーザが音楽再生をマニュアル休止できる。しかしながら、判断2020においてユーザが音楽再生のマニュアル休止を選択しない場合には、フローチャート2000がブロック2022に進み、音楽の再生を継続できる。
【0129】
判断2024は、ユーザが音楽再生のマニュアル休止終了(再開)を選択したか否かについてチェックする1つまたは複数のプロセスを表わす。判断2024において、ユーザが音楽再生のマニュアル休止終了を行なったことを示す信号が受信されると、フローチャートはブロック2022に進み、音楽の再生を再開する。しかしながら、判断2024においてユーザが音楽再生のマニュアル休止終了を行なわない場合には、フローチャート2000は、判断2026に進む。したがって、ユーザによる再生の休止/休止終了のマニュアル入力は、とりわけ、ユーザに表示される1つまたは複数のインターフェース・コントロールによって容易になり、
図6−19のデバイス508等のデバイスのハードウエアの一部として構成できる。1つの構成においては、ユーザが、容量性タッチスクリーンを含むディスプレイ・スクリーン800を使用して休止、休止終了、早送り、および/または巻き戻しのためにオンスクリーン・コントロールとインタラクションできる。
【0130】
判断2026は、ユーザがランニング・セッションを再開したことを示す1つまたは複数の兆候について受信したデータを分析するための1つまたは複数のプロセスを表わす。したがって、判断2026において実行される1つまたは複数のプロセスは、ブロック2012等において実行されるプロセスと実質的に類似である。それに応答して、ユーザがランニング・セッションを再開していないと決定されると、フローチャートが判断2026からブロック2018に進み、音楽再生を休止のままにする。しかしながら、判断2026において、ユーザがランニング・セッションを再開したと決定されると、フローチャート2000がブロック2028に進む。1つの実施態様においては、ブロック2028が、音楽再生の再開を所定の時間遅延量だけ遅らせる1つまたは複数のプロセスを表わす。1つの例においては、所定の時間遅延を、とりわけ1秒、2秒、5秒、10秒とし得る。当業者には容易に明らかになろうが、本発明の範囲から逸脱することなく任意の時間遅延量を使用してよく、当業者は、説明されているような時間遅延を実行するための多様な異なる意味づけを企図できるであろう。たとえば、1つまたは複数のセンサ値が時間遅延を決定できる。したがって、所定の時間遅延が経過すると、フローチャート2000がブロック2022に進み音楽の再生が再開される。
【0131】
いくつかの実施態様においては、『トレーニング・セッション・モジュール』と呼ぶことのできるハードウエアまたはソフトウエア・モジュールによってブロック212、2014および/または判断2026を実装でき、および『再生モジュール』と呼ぶことのできるハードウエアまたはソフトウエア・モジュールによってブロック2018および/または2022を実装できる。
【0132】
図21は、受信した場所データ(たとえば、GPSおよび/または三角測量データ)に基づいてメディア・コンテントの再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを含むフローチャートを図解している。1つの例においてはフローチャート2100が、GPSセンサから1つまたは複数のデータ・ポイントを受信するブロック2102において開始し、それにおいて前記GPSセンサは、ユーザが装着しているデバイス112、114、126、128、130、400、および/または508に関連付けできる。フローチャート2100のブロック2104は、受信したGPSデータに基づいてユーザの地理的な場所を決定するための1つまたは複数のプロセスを実行でき、当業者であればGPSデータに基づいて地理的な場所を決定する多様なプロセスを認識するであろう。1つの例においては、ブロック2106が、ユーザの見積速度を決定済みの場所データから推測/計算する1つまたは複数のプロセスを表わす。たとえば、ユーザの場所が変化するレートを使用して、ユーザが移動する速度等を決定できる。1つの例においては、ブロック2106において実行される1つまたは複数のプロセスが、ユーザがランニング中であるか、ウォーキング中であるか、および/またはそのほかの運動中であるかを決定でき、前記情報を使用してユーザによって行なわれている活動セッションを識別できる。
【0133】
フローチャート2100の判断2108は、活動セッションの間にユーザが動きを停止したことを識別する1つまたは複数のプロセスを表わす。たとえばブロック2108は、ユーザが特定の動作および/または活動を停止したことを識別する1つまたは複数のプロセスを表わし得る。たとえば、ユーザが、とりわけランニング・セッションの間にランニングを停止したことを決定できる。停止を識別すると、フローチャート2100は、ブロック2110に進むことができるが、このブロック2110は、音楽等のメディア・コンテントの再生を休止する1つまたは複数のプロセスを表わす。判断2112に注目するが、ユーザは音楽再生の休止をマニュアル終了(再開)でき、それによりブロック2118において再生が継続される。しかしながらユーザが音楽再生の休止のマニュアル終了を選択しないと、フローチャート2100がブロック2114に進み、それにおいてその後に続くデータ(たとえば、GPSデータ)が分析されて、ユーザがランニングを再開したか否かが決定される。ユーザがランニングを再開したと決定すると、フローチャートがブロック2116に進むが、それにおいてブロック2116は、休止している音楽の再生を遅延する1つまたは複数のプロセスを表わし得る。1つの例においては、この時間遅延が
図20の時間遅延2128と類似とすることができ、それにおいては前記時間遅延が、ユーザがランニングを再開したことを確実にするために使用され得る。
【0134】
図22は、受信した場所データ(たとえば、GPSデータ)に基づいて音楽の再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを含むフローチャートを図解している。1つの例は、ブロック2202においてGPSセンサから1つまたは複数のデータ・ポイントが受信される。
図21のブロック2104に関係しての説明と類似する態様でブロック2204が1つまたは複数のプロセスを実行し、受信したGPSデータからユーザの地理的場所を決定できる。1つの例においては、ユーザが、トレーニング・セッションを開始する前に、ユーザが装着しているデバイスとは別体であるか、またはユーザが装着しているデバイスに組み込まれた地図ツール/プログラムを使用してランニング経路を計画できる。したがって、運動競技活動の間にユーザが装着しているデバイスに、ユーザの計画済みランニング経路に関係する情報が利用可能にできる。ランニング経路は、『経路ストレージ・モジュール』として知られるハードウエアおよび/またはソフトウエア・モジュール内にストアできる。さらにまた、ブロック2206において、計画済み経路情報と決定されたユーザの地理的な場所情報を結合する1つまたは複数のプロセスが実行され得る。1つの例においては、計画済み経路上、および/またはユーザの現在の地理的な場所から所定の距離内にある1つまたは複数の交差点を識別できる。ここで使用するときの交差点という用語は、道路、鉄路、自転車通路、側道、ランニング通路、および/またはこれらの組合せを含む、ユーザ近傍の交差する2つまたはそれより多くの異なる路を含む。たとえば道路は、鉄路と交差し得る。1つの実施態様においては、交差点がユーザの前方で(たとえば、ユーザの包括的な移動方向および/または計画済みもしくは見積もられた経路に従って)検出され得る。それに応答して、特定の実施態様は、ユーザが道路の交差点を渡りきるまでメディア・コンテントの再生を休止(または停止)できる。特定の実施態様においては、ユーザが交差点を過ぎて少なくとも第1の距離に至ったことを決定できる。ほかの実施態様においては、交差点のタイプに基づいた多様な時間遅延を含む時間遅延が利用され得る。
【0135】
したがって1つの例においては、フローチャート2200が、ユーザが交差点に近づいているとの決定時に音楽の再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを含み得る。この方法においては、とりわけランニング・セッションまたはウォーキング・セッションとし得る運動競技トレーニング・セッションの間にユーザが交差点を渡るとき、道路交通の1つまたは複数の音にユーザがより警戒することを可能にするためにフローチャート2200を利用できる。
【0136】
判断2208は、1つまたは複数の識別済み交差点に関してユーザの現在の地理的場所を識別し得る1つまたは複数のプロセスを表わす。ユーザが現在、交差点から所定の距離に位置しているか、またはその距離内に位置していると決定された場合には(計画済み経路の部分とし得る)フローチャート2200がブロック2210に進み、ユーザに対する音楽の再生を自動休止できる(または、ユーザにメディアを休止するオプションを提示できる)。1つの例においては、交差点から所定の距離を、とりわけ5m、10m、15m、または20m、または任意の所定の距離とし、任意の長さの単位を使用して表わし得る。それに対応して、ユーザの現在の場所が、交差点から所定の範囲外および/または時間遅延の範囲外であると決定されると、フローチャート2200は、ブロック2212に進み、音楽の再生を再開できる。
【0137】
いくつかの実施態様においては、『地理的場所識別モジュール』と呼ぶことができるハードウエアまたはソフトウエア・モジュールによってブロック2204を実装すること、『交差点決定モジュール』と呼ぶことができるハードウエアまたはソフトウエア・モジュールによってブロック2208を実装すること、および『再生モジュール』と呼ぶことのできるハードウエアまたはソフトウエア・モジュールによってブロック2210および/または2212を実装することができる。
【0138】
図23は、受信したマイクロフォン・データに基づいて音楽の再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを含むフローチャートを図解している。1つの例においては、フローチャート2300が、ユーザ装着デバイス上のマイクロフォン・センサからの1つまたは複数のデータ・ポイントを受信するブロック2302において開始する。1つの具体的な例においては、トレーニング・セッションの間にユーザが携帯電話を装着でき、それにおいては携帯電話がマイクロフォン・センサを含む。当業者は認識するであろうが、本発明から逸脱することなく、このほかのタイプのデバイスが聴覚センサを含むこともできる。
【0139】
マイクロフォン・センサから1つまたは複数のデータ・ポイントを受信すると、ユーザ装着デバイスは、プロセッサ202によって、たとえば受信したセンサ・データと1つまたは複数のサウンド・スレッショルドを比較する1つまたは複数のプロセスを実行できる。したがって、フローチャート2300のブロック2304は、受信したサウンド情報が1つまたは複数のスレッショルド値より上であるか否かを決定する1つまたは複数のプロセスを表わし得る。1つの例においては、スレッショルド値を警告スレッショルドとすることができ、それにおいて前記警告スレッショルドを超えるサウンド・レベルは、ユーザに対する潜在的な危険を表わし得る。1つの特定の例においては、警告としてサイレン/ホーンを鳴らしている乗り物の検出のためにこの中で述べているシステムおよび方法を利用でき、それにおいて前記サイレン/ホーンは、再生中の音楽に起因してユーザに容易に聞こえないことがあり得る。したがって、マイクロフォン・センサから受信したデータが1つまたは複数のスレッショルド値を超え、かつ/またはプロファイルに適合するとの決定時に、フローチャート2300が判断2304からブロック2308に進み、音楽の再生を自動休止する1つまたは複数のプロセスを実行できる。この方法においては、ユーザが、たとえば道路の端を走っているとき等に、自分の周囲のすぐ近くにある潜在的な危険に対して警戒できる。さらにまた、ブロック2304において、受信したセンサ・データが1つまたは複数のスレッショルド値より低い場合には、フローチャート2300がブロック2306に進み、音楽の再生の継続が許可される。しかしながらその種の場合においては、ユーザにメディアの再生を休止するオプションを提供できる。
【0140】
図24は、受信したマイクロフォン・データに基づいて音楽の再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを表わしたフローチャートを図解している。1つの例においては、フローチャート2400が、ユーザが装着するデバイス内のマイクロフォン・センサからの1つまたは複数のデータ・ポイントを受信するブロック2402において開始する。マイクロフォン・センサからの1つまたは複数のデータ・ポイントの受信に応答して、フローチャート2400がブロック2404に進むが、このブロック2404は、1つまたは複数の音声認識プロセスを表わす。したがって、当業者は認識するであろうが、ブロック2404においては、受信したマイクロフォン・センサ・データに対して多様な音声認識プロセスを実行できる。1つまたは複数の音声認識プロセスを実行するとフローチャート2400がブロック2406に進むが、ブロック3406は、受信した音声データから1つまたは複数のキーワードを識別する1つまたは複数のプロセスを表わす。1つの例においては、ユーザが装着できるデバイスがメモリ212等のメモリ内に1つまたは複数のキーワードまたはフレーズをストアでき、それにおいてキーワードまたはフレーズは、とりわけ『休止』、『再生再開』とし得る。この方法においてフローチャート2400は、発話されたキーワード/フレーズに基づいて音楽および/またはそのほかのメディア・コンテントの再生を休止するための1つまたは複数のプロセスを表わし得る。したがって、1つまたは複数のキーワード/フレーズを識別するとフローチャート2400がブロック2408に進み、音楽等の再生を休止する1つまたは複数のプロセスを実行する。1つの例においては、第1のユーザによって発話されたキーワード/フレーズはブロック2406において識別されるが、第2のユーザによって発話された同一のキーワード/フレーズがブロック2406において識別されないように、およびこの類のことがもたらされるようにユーザに特有の1つまたは複数の属性と関連付けしてキーワード/フレーズをメモリ212等のメモリ内にストアできる。
【0141】
図25は、加速度計等から、ユーザ・デバイスの落下を示すデータの受信に基づいてメディア・コンテントの再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを表わすフローチャートを図解している。1つの例においては、フローチャート2500のブロック2502が、デバイス(運動競技活動の間にユーザによって装着され得る)によって、加速度センサから加速度データを受信するための1つまたは複数のプロセスを表わす。ブロック2504は、受信した加速度データと1つまたは複数の加速度パターン/モデルを比較するための1つまたは複数のプロセスを表わす。1つの例においては、ストアされる加速度パターン/モデルが、ユーザ・デバイスがある高さから落下/脱落していることを示す加速度データのパターンを表わし、とりわけメモリ212等のユーザ・デバイスのメモリ内にストアされている。たとえば、ストアされたパターン/モデルのうちの1つまたは複数が、1つまたは複数の軸に沿った加速度データの急激な増加/スパイクを含み、地面へのデバイスの落下を表わし得る。
【0142】
フローチャート2500のブロック2506は、受信した加速度データが、ユーザ・デバイスが脱落していることを示す加速度データ・パターン/モデルと一致するか、またはそれの所定の信頼性区間内にあるとの決定を表わす。この方法においては、ブロック2508において示されたとおりにユーザがモバイル再生デバイスを落としたことが決定された場合に再生中の音楽の再生を休止するため、フローチャート2500を利用できる。それに加えて、落下の検出は、1つまたは複数のプロセスが、デバイスのデータの保存/バックアップ(ローカルおよび/またはリモートで;それにおいてリモート・バックアップは、無線ネットワークを介したデータのアップロードを含み得る)を実行することを可能にし、落下の結果としての破滅的な故障の場合に運動競技データまたはこれらの類が喪失されないようにできる。
【0143】
図26は、既知の接触および/または場所に対するユーザの近接に基づいて音楽の再生を休止するための1つまたは複数のプロセスを表わすフローチャートである。1つの例のブロック2602においては、デバイス112、114、126、128、130、400、および/または508等のデバイスのプロセッサ202等のプロセッサが、近接センサから1つまたは複数のデータ・ポイントを受信できる。1つの例においては、とりわけ近接センサはNFCセンサ、RFIDセンサとしてよく、またはGPSセンサから決定された地理的場所またはセルラ・ネットワークおよび/またはインターネットから決定されたネットワーク情報に基づいて近接を検出できる。したがって、近接センサは、その近接センサから所定の距離内にあるビーコン・デバイスを検出でき、それにおいてビーコン・デバイスは、112、114、126、128、130、400、および/または508等のデバイス内にあるセンサと同一タイプの別のデバイスとし得る。この方法においては、1つの例のNFCセンサを、ほかのNFCセンサからの信号の受信に加えて、ユーザの存在を示す信号を送信するべく構成できる。別の例においては、ビーコンをQRコード(登録商標)、または、とりわけ場所および/またはユーザを識別する情報を送信するべく構成された電子回路とし得る。したがって、デバイスの第1のユーザに関連付けされた近接センサを、その近接センサから所定の距離内にいる第2のユーザの検出に利用できる。
【0144】
1つの例においては、ブロック2602が、NFCセンサからセンサ・データを受信するための1つまたは複数のプロセスを表わし得る。したがって、ブロック2604においては、受信したNFCデータから既知の接触および/または既知の場所を識別する1つまたは複数のプロセスを実行できる。1つの具体的な例においては、既知の接触が、第2のユーザに関連付けされた第2のデバイスの所定の距離内にユーザが装着しているデバイスが位置している結果として識別され得る。1つの例においては、この受信データが、ユーザの場所から所定の距離内にいるユーザの友人を表わし得る。結果として、ブロック2606に示されているとおり、ユーザのデバイス上の音楽の再生を休止する1つまたは複数のプロセスが実行され得る。
【0145】
図27は、デバイスの光センサによる光強度における変化の検出時にユーザ装着デバイスの音楽の再生を自動休止する1つまたは複数のプロセスを表わしたフローチャートである。フローチャート2700のブロック2702は、ユーザ装着デバイスに関連付けされた光センサから光センサ・データを受信するための1つまたは複数のプロセスを表わす。1つの具体的な例においては、ランニング・セッション等の運動競技活動の間にユーザによって装着/携帯される携帯電話が光センサを含み得る。したがって、ブロック2704において、受信された光センサ・データと1つまたは複数の光スレッショルドを比較できる。ブロック2706において、受信された光センサ・データが1つまたは複数の光スレッショルドより高い場合には、ブロック2708が、デバイスから現在再生されている音楽の再生を休止する1つまたは複数のプロセスを実行する。その逆に、受信された光センサ・データが1つまたは複数のスレッショルドより低い場合には、フローチャート2700がブロック2710に進んで、音楽の再生を継続する。したがって、ユーザがたとえば携帯電話等のデバイスをポケットから取り出したときなどに再生を休止するためにこのフローチャート2700を利用できる。この例においては、光センサが、携帯電話がユーザのポケット内にあるときの低レベルの周囲光を検出でき、ユーザのポケットからの携帯電話の取り出し時に、光センサへの入射光の強度が1つまたは複数のスレッショルド値より高くなる。
【0146】
図28は、受信した加速度データに基づいて再生を自動休止するための1つまたは複数のプロセスを図解したフローチャートである。
図20および
図25と同様に、フローチャート2800のブロック2802は、ユーザ・デバイスに関連付けされた加速度センサから1つまたは複数のデータ・ポイントを受信する1つまたは複数のプロセスを表わし、それにおいて前記ユーザ・デバイスは、ランニング・セッション等の運動競技活動の間にユーザに装着される。1つの例においては、加速度センサから受信される加速度データがユーザ・デバイスの向きを表わし得る。たとえば、加速度データは、ユーザ・デバイスが『上向き』または『下向き』であること等を示し得る。別の例においては、ブロック2802において受信される加速度データが、たとえば、とりわけユーザ・デバイスが上向きから下向きに遷移し、また戻るといったユーザ・デバイスの向きにおける1つまたは複数の変化を表わし得る。ブロック2804に注目するが、加速度データにおける1つまたは複数のパターンを識別する1つまたは複数のプロセスを実行でき、それにおいてパターンは、デバイスの向きにおける1つまたは複数の変化と関連付けできる。1つの特定の例においては、向きのパターンを、デバイスの向きが上向きから下向きへ遷移することと関連付けでき、それにおいてユーザがデバイスの長さ方向の軸を実質的に水平に向けて手に持ち、デバイスのスクリーンを天に向けているとき、デバイスが上向きであると言える。それに対応して、ユーザがデバイスの長さ方向の軸を実質的に水平に向けて手に持ち、デバイスのスクリーンを地面に向けているとき、デバイスが下向きであると言える。したがって、この例においては、上向きから下向きへの遷移を認識すると、ブロック2806において音楽の再生を休止する1つまたは複数のプロセスを実行できる。
【0147】
当業者には容易に明らかであろうが、たとえば第1の場合等に取り込まれた第1のデータ値、およびたとえば第2の場合等に取り込まれた第2のデータ値は、センサまたは関連する装置の同一/連続した給電サイクルの間とし得る。したがって、第1および第2のデータ値は、電源を切ること、または低電力モードに切り換えること等を伴わずにセンサに取り込まれ得る。別の例においては、センサが、同一のトレーニング・セッションの間に第1および第2のデータ・ポイントを取り込むことができ、それにおいて、1つの例では、運動競技トレーニング・セッションが、低電力動作モード等に入ることなくデータをサンプリングするセンサを含み得る。
【0148】
本発明の実施態様は、たとえば強化された安全特徴を有する装置を提供できる。特定の実施態様においては、ユーザが道路の交差点、連結点、またはこれらの類にいることを装置が決定でき、ユーザがより注意深く交通を聴くことが可能になるようにメディアの再生を休止できる。
【0149】
特定の実施態様においては、メディアの再生の自動休止が、装置の動作を簡単にし、よりコンパクトで電力効率がよく、より複雑でない装置をもたらし得る。メディアの再生の自動休止は、使用容易の利点をユーザに提供し、操作がより安全な装置を結果としてもたらし得る。
【0150】
上記の態様のいずれにおいても、多様な特徴をハードウエア内、または1つまたは複数のプロセッサ上で走るソフトウエア・モジュールとして実装できる。1つの態様の特徴は、ほかの態様のいずれに対しても適用できる。
【0151】
また、この中に述べられている方法のいずれかを実行するためのコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム製品、およびこの中に述べられている方法のいずれかを実行するためのプログラムがストアされたコンピュータ可読媒体を提供できる。コンピュータ・プログラムは、コンピュータ可読媒体上にストアすること、またはインターネット・ウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号等の信号の形式とすること、または任意のそのほかの形式とすることができる。
【0152】
疑義の回避のために述べると、この出願は、以下の箇条書きの段落に記述されている発明の内容に及ぶ(『項目』と呼ぶ)。
【0153】
1. ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置であって、当該装置は、
ユーザの場所データを取り込むべくアレンジされた場所決定センサと、
メディア・コンテントからの情報をユーザに伝達するべくアレンジされたメディア・コンテント・インターフェースと、
ユーザのための計画済みランニング経路をストアするべくアレンジされた経路ストレージ・モジュールと、
場所決定センサによって受信されたデータからユーザの地理的場所を識別するべくアレンジされた地理的場所識別モジュールと、
識別されたユーザの地理的場所および計画済みランニング経路を利用して、計画済みランニング経路上におけるユーザの前方の所定の距離内にある交差点を識別するべくアレンジされた交差点決定モジュールと、
場所決定センサによって取り込まれたデータが、ユーザが交差点を渡り終わったことを示していると決定するまでメディア・コンテントの再生を休止するべくアレンジされた再生モジュールと、を含む。
【0154】
2. 項目1に記載の単一式の装置において、装置は、ユーザの付属器官の上に装着されるべく構成される。
【0155】
3. 項目1または2に記載の単一式の装置において、装置は携帯電話を含む。
【0156】
4. 項目1−3のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャックを含む。
【0157】
5. 項目1−4のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、所定の距離は15メートルである。
【0158】
6. 項目1−5のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、所定の距離は5メートルである。
【0159】
7. ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置であって、当該装置は、
ユーザの動きデータを取り込むべく構成されたセンサと、
メディア・コンテント・インターフェースと、
動きデータから運動競技トレーニング・セッションを識別するべくアレンジされ、かつ動きデータから運動競技トレーニング・セッションにおける中断を識別するべくアレンジされたトレーニング・セッション・モジュールと、
運動競技トレーニング・セッションの中断が識別されたとき、運動競技トレーニング・セッションの中断の間のメディア・コンテントの再生を休止するべくアレンジされた再生モジュールと、を含む。
【0160】
8. 項目7に記載の単一式の装置において、トレーニング・セッション・モジュールは、動きデータから運動競技トレーニング・セッションの再開を識別するべくアレンジされ、それにおいて再生モジュールは、運動競技トレーニング・セッションの再開が識別されたとき、メディア・コンテントの再生を再開するべくアレンジされる。
【0161】
9. 項目7または8に記載の単一式の装置において、装置は、ユーザの付属器官の上に装着されるべく構成される。
【0162】
10. 項目7−9のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、センサは加速度計を含む。
【0163】
11. 項目7−10のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、センサは位置決定センサを含む。
【0164】
12. 項目7−11のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、メディア・コンテントは、オーディオ・ファイルおよびビデオ・ファイルからなるグループから選択されるファイルを含む。
【0165】
13. 項目7−12のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャックを含む。
【0166】
14. 項目7−13のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、ディスプレイ・スクリーンを含む。
【0167】
15. 項目7−14のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、無線接続を含む。
【0168】
16. 項目7−15のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、運動競技トレーニング・セッションはランニング・セッションであり、それにおいて運動競技トレーニング・セッションにおける中断は、ユーザがランニングを停止することに対応する。
【0169】
17. 装置であって、
プロセッサと、
センサと、
メディア・コンテントをユーザに伝達するべく構成されたメディア・コンテント・インターフェースと、
コンピュータ可読インストラクションをストアするメモリとを包含し、当該インストラクションは、プロセッサによって実行されると、装置に
センサから第1の場合における第1のデータ値および第2の場合における第2のデータ値を取り込むことであって、第1の場合は第2の場合の前であるとすることと、
第1のデータ値がスレッショルド値に等しいか、またはそれより大きいと決定し、それに応答して装置のユーザに対するメディア・コンテントの再生を休止することと、
第2のデータ値がスレッショルド値より小さいと決定し、メディア・コンテントの再生を再開することと、を行なわせる。
【0170】
18. 項目17に記載の装置において、センサは少なくとも1つの光センサを包含し、それにおいてスレッショルド値は光の強度値である。
【0171】
19. 項目17または18に記載の装置において、センサは近接センサであり、スレッショルド値は、ビーコン・デバイスからユーザが離れる距離に対する参照である。
【0172】
20. 項目19に記載の装置において、第1および第2の場合は、装置の単一給電サイクルの間である。
【0173】
21. 項目17−20のうちのいずれかに記載の装置において、装置は、ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置である。
【0174】
22. 項目1−17または21のうちのいずれかに記載の単一式の装置において、単一式の装置は、ユーザの手首等の付属器官の周囲に装着されるべく構成される。
【0175】
23. 実行可能インストラクションを含む非一過性のコンピュータ可読媒体であって、インストラクションが、実行されるとコンピュータ・デバイスに項目1−22のうちのいずれかに記載の単一式の装置または装置として機能させるインストラクションを含む非一過性のコンピュータ可読媒体。
【0176】
24. ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置からユーザに対して再生されるメディア・コンテントをコントロールする方法であって、当該方法は、
ユーザの場所データを取り込むことと、
場所データからユーザの地理的場所を識別することと、
識別されたユーザの地理的場所および計画済みランニング経路を利用して、計画済みランニング経路上におけるユーザの前方の所定の距離内にある交差点を識別することと、
場所データが、ユーザが交差点を渡り終わったことを示していると決定するまでメディア・コンテントの再生を休止することと、を含む。
【0177】
25. ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置からユーザに対して再生されるメディア・コンテントをコントロールする方法であって、当該方法は、
ユーザの動きデータを取り込むことと、
動きデータから運動競技トレーニング・セッションを識別することと、
動きデータから運動競技トレーニング・セッションにおける中断を識別することと、
運動競技トレーニング・セッションにおける中断が識別されると、運動競技トレーニング・セッションにおける中断の間にわたってメディア・コンテントの再生を休止することと、を含む。
【0178】
26. ユーザに対するメディア・コンテントの再生をコントロールする方法であって、当該方法は、
センサから第1の場合における第1のデータ値および第2の場合における第2のデータ値を取り込むことであって、第1の場合は第2の場合の前であるとすることと、
第1のデータ値がスレッショルド値に等しいか、またはそれより大きいと決定し、それに応答してメディア・コンテントの再生を休止することと、
第2のデータ値がスレッショルド値より小さいと決定し、それに応答してメディア・コンテントの再生を再開することと、を含む。
【0179】
27. 実行可能インストラクションを含む非一過性のコンピュータ可読媒体であって、インストラクションが、実行されるとコンピュータ・デバイスに項目24−26のうちのいずれかに記載の方法を実行させるインストラクションを含む非一過性のコンピュータ可読媒体。
【0180】
28. 項目27に記載のコンピュータ可読媒体を含む、ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置等の装置。
【0181】
29. ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置であって、当該装置は、
プロセッサと、
ユーザの場所データを取り込むべく構成された場所決定センサと、
メディア・コンテントからの情報をユーザに伝達するべく構成されたメディア・コンテント・インターフェースと、
ユーザのための計画済みランニング経路をストアする非一過性のコンピュータ可読媒体であって、さらにコンピュータ実行可能インストラクションを含むコンピュータ可読媒体を包含し、当該インストラクションは、プロセッサによって実行されると、少なくとも、
場所決定センサによって受信されたデータからユーザの地理的場所を識別することと、
識別されたユーザの地理的場所および計画済みランニング経路を利用して、計画済みランニング経路上におけるユーザの前方の所定の距離内にある交差点を識別することと、
場所決定センサによって受信されたデータが、ユーザが交差点を渡り終わったことを示すまでメディア・コンテントの再生を休止することと、を行なう。
【0182】
30. 項目29に記載の単一式の装置において、装置は、ユーザの付属器官の上に装着されるべく構成される。
【0183】
31. 項目29に記載の単一式の装置において、装置は携帯電話を含む。
【0184】
32. 項目29に記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャックである。
【0185】
33. 項目29に記載の単一式の装置において、所定の距離は15メートルである。
【0186】
34. 項目29に記載の単一式の装置において、所定の距離は5メートルである。
【0187】
35. ユーザによって装着されるべく構成された単一式の装置であって、当該装置は、
プロセッサと、
ユーザの動きデータを取り込むべく構成されたセンサと、
メディア・コンテント・インターフェースと、
コンピュータ実行可能インストラクションを含む非一過性のコンピュータ可読媒体とを包含し、当該インストラクションは、プロセッサによって実行されると、少なくとも、
ユーザによって装着されている間にセンサから、ユーザの動きの結果としてセンサによって生成された動きデータを取り込むことと、
動きデータから運動競技トレーニング・セッションを識別することと、
動きデータから運動競技トレーニング・セッションにおける中断を識別することと、
運動競技トレーニング・セッションにおける中断の間にわたってメディア・コンテントの再生を休止することと、を行なう。
【0188】
36. 項目35に記載の単一式の装置において、単一式の装置のコンピュータ可読媒体は、さらに、プロセッサによって実行されると、少なくとも、
運動競技トレーニング・セッションにおける再開の識別時にメディア・コンテントの再生を再開することを行なうインストラクションを包含し、それにおいて識別は動きデータに基づく。
【0189】
37. 項目35に記載の単一式の装置において、装置は、ユーザの付属器官の上に装着されるべく構成される。
【0190】
38. 項目35に記載の単一式の装置において、センサは加速度計を含む。
【0191】
39. 項目35に記載の単一式の装置において、センサは位置決定センサを含む。
【0192】
40. 項目35に記載の単一式の装置において、メディア・コンテントは、オーディオ・ファイルおよびビデオ・ファイルからなるグループから選択されるファイルを含む。
【0193】
41. 項目35に記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、ヘッドフォン・ジャックである。
【0194】
42. 項目35に記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、ディスプレイ・スクリーンを含む。
【0195】
43. 項目35に記載の単一式の装置において、メディア・コンテント・インターフェースは、無線接続を含む。
【0196】
44. 項目35に記載の単一式の装置において、運動競技トレーニング・セッションはランニング・セッションであり、それにおいて運動競技トレーニング・セッションにおける中断は、ユーザがランニングを停止することに対応する。
【0197】
45. 装置であって、
プロセッサと、
センサと、
メディア・コンテントをユーザに伝達するべく構成されたメディア・コンテント・インターフェースと、
コンピュータ可読インストラクションをストアするメモリとを包含し、当該インストラクションは、プロセッサによって実行されると、装置に
センサから第1の場合における第1のデータ値および第2の場合における第2のデータ値を取り込むことであって、第1の場合は第2の場合の前であるとすることと、
第1のデータ値がスレッショルド値に等しいか、またはそれより大きいと決定し、それに応答して装置のユーザに対するメディア・コンテントの再生を休止することと、
第2のデータ値がスレッショルド値より小さいと決定し、メディア・コンテントの再生を再開することと、を行なわせる。
【0198】
46. 項目45に記載の装置において、センサは少なくとも1つの光センサを包含し、それにおいてスレッショルド値は光の強度値である。
【0199】
47. 項目45に記載の装置において、センサは近接センサであり、スレッショルド値は、ビーコン・デバイスからユーザが離れる距離に対する参照である。
【0200】
48. 項目47に記載の装置において、第1および第2の場合は、装置の単一給電サイクルの間である。