特許第6586232号(P6586232)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6586232改善された含浸材を備えたメイクアップ化粧品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6586232
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】改善された含浸材を備えたメイクアップ化粧品
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/02 20060101AFI20190919BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20190919BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20190919BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20190919BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   A61K8/02
   A61K8/06
   A61Q1/02
   A45D34/04 535C
   A61Q17/04
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-523000(P2018-523000)
(86)(22)【出願日】2015年11月6日
(65)【公表番号】特表2019-500325(P2019-500325A)
(43)【公表日】2019年1月10日
(86)【国際出願番号】KR2015011930
(87)【国際公開番号】WO2017078204
(87)【国際公開日】20170511
【審査請求日】2018年5月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】514112488
【氏名又は名称】エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】スン−ス・カン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン−チョン・キム
(72)【発明者】
【氏名】サン−ウク・パク
【審査官】 田中 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−503611(JP,A)
【文献】 特開2003−012457(JP,A)
【文献】 実開平02−032718(JP,U)
【文献】 特表2015−512742(JP,A)
【文献】 特開平09−164017(JP,A)
【文献】 特開昭55−101214(JP,A)
【文献】 特開昭55−076612(JP,A)
【文献】 実開昭55−070006(JP,U)
【文献】 実開昭60−027807(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
A45D 33/00−40/30
C08J 9/00− 9/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
油中水型化粧料組成物が含浸された多孔性含浸材及び塗布具が備えられた化粧品において、
前記多孔性含浸材は、単一の材料から成るものであり、
前記多孔性含浸材は、塗布具が接触する面を圧縮した圧縮部を含み、
前記圧縮部は前記多孔性含浸材の一部に形成されて、前記多孔性含浸材が圧縮部と非圧縮部をともに含むことを特徴とする化粧品。
【請求項2】
前記多孔性含浸材は、オープンセル構造を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧品。
【請求項3】
前記多孔性含浸材は、発泡ウレタンフォームであることを特徴とする請求項1に記載の化粧品。
【請求項4】
前記圧縮部は、前記多孔性含浸材の非圧縮部に比べて4〜6倍の密度を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧品。
【請求項5】
単一の材料から成る油中水型化粧料組成物含浸用発泡フォーム含浸材であって、
塗布具が接触する面を圧縮した圧縮部を含み、
前記圧縮部は前記発泡フォーム含浸材の一部に形成されて、前記発泡フォーム含浸材が圧縮部と非圧縮部をともに含むことを特徴とする、油中水型化粧料組成物含浸用発泡フォーム含浸材(塗布具として使用されるものを除く)
【請求項6】
前記発泡フォーム含浸材は、発泡ウレタンフォームであることを特徴とする請求項に記載の含浸材。
【請求項7】
前記発泡フォーム含浸材は、多孔性オープンセル構造であることを特徴とする請求項に記載の含浸材。
【請求項8】
前記圧縮部は、前記発泡フォーム含浸材の非圧縮部に比べて4〜6倍の密度を有することを特徴とする請求項に記載の含浸材。
【請求項9】
前記多孔性含浸材は、セル数が45ppi〜65ppiである発泡フォームを塗布具が接触する方向で熱圧着して、熱圧着する前に比べて高さが10〜30%減少するように熱圧着した発泡フォームであることを特徴とする請求項1に記載の化粧品。
【請求項10】
前記圧縮部は、熱圧着して形成されたことを特徴とする請求項に記載の含浸材。
【請求項11】
油中水型化粧料組成物及び前記油中水型化粧料組成物が含浸された多孔性含浸材を含み、
前記多孔性含浸材は、単一の材料から成るものであり、
前記多孔性含浸材の表面に圧縮部が形成されて、前記多孔性含浸材に圧縮部と非圧縮部がともに存在することを特徴とする化粧品。
【請求項12】
前記圧縮部と非圧縮部がともに存在する含浸材の表面に突起又は溝が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項11に記載の化粧品。
【請求項13】
前記圧縮部と非圧縮部がともに存在する含浸材の表面に突起又は溝が形成されたことを特徴とする請求項に記載の含浸材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料を含浸させる含浸材を改善したメイクアップ化粧品に関し、より詳しくは、含浸された化粧料の吐出量を一定に調節できるメイクアップ化粧品に関する。
【背景技術】
【0002】
流動性のあるW/O型の化粧料、O/W型の化粧料などは、一般に、チューブやポンプ容器に入れて使用するが、携帯及び使用性の面で相対的に不便であるという問題点があった。
【0003】
特許文献1、特許文献2、及び特許文献3には、ウレタンフォームのような多孔性含浸材に化粧料を含浸させ、パフのような塗布具を用いて化粧料を肌に塗布する、携帯が簡便な製品が提案されている。
【0004】
上記のような先行文献で提案する含浸用スポンジは、発泡過程を経て製造されるものである。このようなスポンジの内部に形成されたセルは、殆どがオープンセル(open cell)であって、化粧料を含んでいることができる多孔性構造を有している。
【0005】
スポンジの発泡過程で形成される内部空間は、気孔が大きくて含浸が容易であるが、塗布用パフを用いて含浸材に圧力を加えるとき、過剰に内容物が吐出される問題がある。特に、別途の塗布用パフを使用せず、指で含浸材を加圧するときは、使用者が指の感覚で感じることができるが、別途の塗布用パフを用いて内容物を取り出して使用する場合は、内容物の吐出量に一層鈍感であるため使用初期に内容物が過剰に吐出される。
【0006】
含浸材から内容物が過剰に吐出されれば、不要に多量の化粧料を初期に使用することになって無駄であり、製品を塗布するときも、化粧品を顔に細かく且つ均一に塗り難くて適切な肌の表現が困難である。
【0007】
上記のような問題点を解決するため、スポンジなどに含浸された化粧料の吐出量を適切に調節するための研究が持続的に行われてきた。
【0008】
特許文献4は、物性が相異なるスポンジを用いる化粧品容器を開示しているが、ポア数の多いスポンジに担持された化粧料組成物の吐出を円滑にすることを目的としているだけで、化粧料組成物の吐出量を一定に維持しようとする本発明とは解決しようとする課題が異なる。
【0009】
当業界では、含浸材上にスクリーン網のような構造をさらに設けて、含浸材から吐出される化粧料の量を調節しようとする研究も行われた。しかし、実際の製品に適用した結果、吐出量が一定に観察されず、製品の製作にも相当なコストがかかるという短所があった。
【0010】
したがって、本発明者らは含浸材に含浸された化粧料の吐出量が一定であって使用が便利な化粧品を開発しようと研究を重ねたところ、本発明の完成に至った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2003−12457号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10−1159877号公報
【特許文献3】欧州特許第0528705号公報
【特許文献4】韓国特許公開第2013−0116043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明は上記のような問題点を解決し、含浸材からの化粧料組成物の吐出量を一定に維持できる含浸材及びそれを備えた化粧品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するため、本発明は、使用が便利であって、化粧料組成物の吐出量が一定な化粧品を提供する。
本発明は、化粧料組成物が含浸されている多孔性含浸材;及び前記多孔性含浸材から化粧料組成物を取り出して肌に塗布できる別途の塗布具が備えられた化粧品において、前記含浸材の一面、すなわち前記塗布具が接触する一面に圧縮層を含む化粧品を提供する。
本発明者らは長年の研究の結果、オープンセル構造の多孔性含浸材は化粧料組成物を含浸させて使い易い一方、初期吐出量が過剰であるため、塗布具を用いるとき使用量を調節し難いという問題点を認識し、本発明の完成に至った。
吐出量を調節するための幾つかの工夫が提示されたが、本発明のように最初の使用時点から効果的に吐出量を一定に調節できる方法はなかった。
用語「含浸」とは、液体のような流動性のある成分に浸して空間を埋めるという意味であり、本明細書における含浸は、化粧料組成物で多孔性の含浸材が浸された状態を意味し、化粧料組成物が吸収された状態を含む広い意味で使用された。
本発明の「含浸材」は、化粧料組成物を含浸可能な物質であれば何れも含み、スポンジのような多孔性形態を有し得る。本発明の目的上、オープンセル構造が望ましく、発泡過程で生じるオープンセル構造の気孔が形成された多孔性発泡フォームがより望ましく、発泡ウレタンフォームが最も望ましい。
前記塗布具は、含浸材から化粧料組成物を取り出して顔に伸ばして塗る道具を意味し、流動性のある化粧料組成物を付けて肌に塗布できるものであれば、材料や形態に特に限定されない。
【0014】
本発明では、前記塗布具が接触する含浸材の一面に圧縮層を形成して化粧料の吐出量を調節しようとする。すなわち、本発明者らはポアの大きさが非圧縮層に比べて相対的に小さくなりながら、吐出される化粧料が圧縮層にとどまる時間が長くなって、化粧料が初期に過剰吐出されることを防止できることを実験を通じて確認した。
具体的に、同じ力を加えられるプレス機(例えば、LLOYD LS1)に塗布具を取り付け、本発明の化粧料組成物が含浸された含浸材に0.4kgf/cmの圧力を3秒間加えた後、塗布具に付いた化粧料組成物の量を確認して、回数毎の吐出量を比べることができる。
【0015】
本発明の圧縮部が備えられた含浸材から塗布具に付く化粧料の量は、最初圧力を加えた時点から10回加圧するまで、含浸された化粧料組成物の吐出量の変化が1回当り0.03g未満、望ましくは0.02g未満、最も望ましくは0.015g未満であり得る。
前記圧縮層は、含浸材の圧縮を誘導可能な多様な圧縮方法を用いて製造でき、望ましくは熱圧着(Thermal Compression)を用いて製造することができる。
【0016】
本明細書に使われた熱圧着方法とは、熱圧縮方法と同じ意味で使われ、高温に晒されて直ちに体積が減少する圧縮方式を意味する。本明細書では金属間の接合のために使用される熱圧着方式だけでなく、高温の熱と圧力を加えて体積の減少効果を得る方式を広く含む意味で用いられる。
具体的に、前記熱圧着方式は加熱された金属板で含浸材を加圧する方式であって、500℃以上の熱が伝達されるように、機器の内部に加熱された油が循環する構造の加圧装置を使用でき、650℃程度の熱が伝達されることが望ましい。前記圧縮層が形成された含浸材を製造するための加圧装置としては、円筒状の加圧ロールを用いるか又は加熱されたプレス機を用いることができる。
【0017】
本発明のスポンジの熱圧着方式は、当業界の一般的な方式を使用でき、製造方法に特に制限はない。加圧ロールあるいはプレス機の表面には突起や溝を形成して特定の模様を刻むことができ、それを通じて圧縮層の上面に多様なパターンを刻むことができる。
前記含浸材の圧縮層は、前記圧縮層の長さと全体含浸材の長さとの比率が1:4〜1:6(圧縮層の長さ:全体含浸材の長さ)になるように形成でき、望ましくは1:4.5〜1:5.5程度の長さ比率で圧縮層を形成することができる。
例えば、セル数が45ppi〜65ppiである発泡フォームまたは密度が0.01〜0.03g/cmである発泡フォームを塗布具が接触する方向で熱圧着して、熱圧着する前に比べて高さが10〜30%、望ましくは12〜28%、より望ましくは15〜25%減少するように熱圧着することができる。
圧縮層の比率がこれ以上高くなれば、含浸材の製造コストが上昇し、内容物の吐出力が低下する恐れがあり、圧縮層の比率が低くなれば、本発明が目的とする効果が薄く、均一に圧着及び成形し難いという問題が生じ得る。
前記圧縮層は、前記含浸材の非圧縮層が有する密度に比べて4〜6倍の密度を有し得る。
【0018】
本発明の化粧品は、前記圧縮層が形成された含浸材に化粧料組成物を含浸させたものであって、前記化粧料組成物は流動性のある化粧料組成物であり、1気圧25℃で流動性を有する化粧料組成物を使用することができる。
前記化粧料組成物は、望ましくはW/O(油中水)型化粧料組成物を用いることができ、より望ましくはファンデーション、紫外線遮断剤などを用いることができる。前記ファンデーションまたは紫外線遮断剤に含まれる成分としては、当業界で一般に使用される成分を使用することができる。
【0019】
本発明の化粧品は、前記圧縮された含浸材及び塗布具の外に、一般的な化粧品に含まれる構成をさらに含むことができる。
例えば、コンパクト容器形態の化粧品の場合には鏡をさらに含み、含浸材と塗布具とを分離するケースをさらに含むことができるが、これらに特に限定されず、一般に化粧品に使用可能な構成であれば何れも使用できる。
【0020】
本発明のさらに他の実施例によれば、一面に圧縮層が形成された、化粧料組成物の含浸のための発泡ウレタンフォーム含浸材を提供する。
前記発泡ウレタンフォーム含浸材は、多孔性オープンセル構造を有し、前記圧縮層は前記含浸材の非圧縮層に比べて4〜6倍の密度を有し得る。
【発明の効果】
【0021】
本発明の化粧品は、初期から一定に内容物を吐出することができる。
初期は内容物が含浸材から過剰に吐出し、徐々に吐出量が減っていく問題点を解決して、一定した吐出量を維持することができる。
本発明の化粧品を用いて顔に細かく且つ均一に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】非圧縮含浸材及び圧縮含浸材のセル構造を示した図であり、図1を参照すれば、圧縮含浸材のセル直径は非圧縮含浸材に比べて約1.44倍小さくて緻密なセル構造をなしていることが確認できる。
図2】含浸材に刻まれ得る多様なパターンを例示的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例などを挙げて説明する。しかし、本発明による実施例は多くの他の形態に変形でき、本発明の範囲が下記実施例に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施例は、本発明の具体的な理解を助けるために提供されるものである。
【0024】
<実施例1.圧縮部が備えられた含浸材の製造>
直径48mm、長さ11mmの円筒状含浸用ポリウレタンスポンジを使用した。前記スポンジ(発泡ウレタンフォーム)は上部2mmが圧縮された圧縮層と熱圧着していない非圧縮層とを含むものであって、(株)フォームテック製のEZ88DHを使用した。
【0025】
<実施例2.圧縮含浸材の物性確認>
1.密度
上部の表面を2mm圧縮した含浸材と圧縮していない一般含浸材との密度差を測定した。
下記表1から、圧縮層が備えられた含浸材の密度が全体的により高いことが確認できた。
【0026】
【表1】
【0027】
一方、圧縮部が備えられた含浸材の圧縮部2mmと圧縮していない含浸材の2mmに該当する部分との密度を比べた結果、それぞれ0.021g/cm、0.106g/cmと圧縮部位が約5倍高い密度を有することが確認できた。
【0028】
2.セル直径
図1から確認できるように、一般含浸材に比べて圧縮含浸材のセル直径が約1.44倍小さく、緻密な構造を形成していることが分かる。
【0029】
3.セル数
非圧縮層と圧縮層とのセル数を確認した結果、下記表2に示したように、圧縮部のセル数は平均79.9ppiと、非圧縮部のセル数55.5ppiより多いことが確認できた。
【0030】
【表2】
【0031】
図1及び表2から確認できるように、圧縮部はセル数が多くてポアのサイズが相対的に非圧縮部に比べて小さいため、担持された化粧料が外部の圧力によって過多に吐出されず、使用量を一定に維持できると考えられた。
【0032】
<実施例3.化粧料組成物の製造>
下記のような組成と比率で含浸用の化粧料組成物を製造した。
【0033】
【表3】
【0034】
<実施例4.吐出量確認実験>
圧縮/圧着を行った含浸用含浸材(実施例1)とそうでない含浸材(比較例)とを使用して、初期(1〜5回)吐出量と6〜10回使用後の吐出量との差を比べた。
【0035】
実験方法は以下のようである。
同じ深さ、同じ面積、同じ力でサンプルを押下できるプレス機(LLOYD LS1)に塗布用パフ(購入先:S&P WORLD、1cm×1cmに裁断)を取り付けて、化粧料組成物が含浸された多孔性フォーム(直径4.6cm、高さ1cmに裁断)を同じ圧力(0.4kgf/cm)で3秒間加圧したとき、多孔性フォームから付いた化粧料組成物の量を計算した。単位はgで示した。
【0036】
【表4】
【0037】
表4から、使用による吐出量パターンを確認した結果、従来含浸材の場合、急激に吐出量が減少することが確認できる一方、圧縮変形含浸材の場合、初期から一定に内容物が吐出されることが分かった。
【0038】
<実施例5.使用者テスト>
前記圧縮含浸材に化粧料組成物が含浸された化粧品を、20、30代の女性20名を対象に満足度を5点尺度で評価して平均値を下記表5に示した。評価基準は化粧料組成物の吐出の容易性を基準に評価した。
【0039】
【表5】
【0040】
殆どの使用者は、1週次に従来含浸材に対する満足度の点数が低い理由として、初期吐出量が多くて使用し難く、急激に吐出量が減ったことを挙げた。そして、3週次からは従来含浸材、圧縮含浸材ともに、吐出量が減少して満足度が低下すると評価した。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、化粧料組成物の吐出量を一定に維持できる含浸材及びそれを備えた化粧品を提供することができる。
図1
図2