【文献】
Bo Gao et al.,Enhanced Beam Tracking Against Blockage:Resolution to CID 145,IEEE 802.11-14/0714r2,2014年 9月 5日,Slides 1-17
【文献】
Assaf Kasher,Beamforming Training proposals,IEEE 802.11-16/0103r0,2016年 1月18日,Slides 1-15
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のWLANパケットの前記拡張部分が、前記第1のWLANパケットの前記データ部分の後で前記第1のWLANパケットに付加される、請求項1に記載の装置。
前記第1のWLANパケットが、データパケット、もしく確認応答(ACK)パケット、もしくプローブ要求パケット、もしく関連付け要求パケット、もしくはチャネル予約応答パケット、またはそれらの組合せを備える、請求項1に記載の装置。
前記チャネル特性情報が、信号電力、もしくは信号対雑音比(SNR)、もしくはチャネル推定、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の装置。
前記選択されたアンテナアレイ構成および前記決定されたチャネル特性情報に少なくとも部分的に基づいてビームフォーミングステアリング行列を計算するステップであって、前記第2のWLANパケットが、前記ビームフォーミングステアリング行列に従ってビームフォーミングされる、ステップ
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
第2の局からの第2のMU送信である第3のWLANパケットの受信中に前記複数のアンテナアレイ構成の間で切り替えるステップであって、前記複数のアンテナアレイ構成についての前記チャネル特性情報が、前記第1のWLANパケットの前記受信および前記第3のWLANパケットの前記受信に少なくとも部分的に基づいて決定される、ステップ
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
前記選択されたアンテナアレイ構成および前記決定されたチャネル特性情報に少なくとも部分的に基づいてビームフォーミングステアリング行列を計算するための手段であって、前記第2のWLANパケットが、前記ビームフォーミングステアリング行列に従ってビームフォーミングされる、手段
をさらに備える、請求項17に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
アクセスポイント(AP)は、複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル特性情報を決定するために、拡張アンテナアレイトレーニングプロセスを使用してもよい。いくつかのチャネルサウンディング手法は、局(STA)と通信しているAPによって複数のパケットが送信および受信されることを伴う場合がある。これらの手法は遅い場合があり、チャネル状態の短期間の変化を反映しない場合がある。本明細書で開示するように、チャネル状態の短期間の変化があるときでも、トレーニングプロセスを高速化し、正確なチャネル情報を提供する、拡張アンテナアレイトレーニング技法が使用されてもよい。拡張アンテナアレイトレーニングプロセスは、暗黙的であっても明示的であってもよく、シングルユーザ多入力多出力(SU-MIMO)通信またはマルチユーザMIMO(MU-MIMO)通信に使用される場合がある。
【0026】
暗黙的アンテナアレイトレーニングプロセスでは、AP(または送信のためにアンテナアレイを使用する別のワイヤレスデバイス)は、STAからの送信(たとえば、パケット)の受信中に複数のアンテナアレイ構成の間で切り替えてもよい。たとえば、APは、パケットの異なる部分を受信するために、異なるアンテナアレイ構成を使用してもよい。いくつかの例では、パケットを受信するために、APのすべてよりも少ない可能なアンテナアレイ構成が使用されてもよい。他の例では、パケットの異なる部分の間にパケットを受信するために、同じアンテナアレイ構成のうちの1つまたは複数が使用されてもよい。APは、(たとえば、チャネル状態に基づいて)アンテナアレイ構成を選択するために、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報(たとえば、チャネル推定情報、電力情報、および/または信号対雑音比(SNR)情報)を評価してもよい。APは、パケットの受信中に、選択されたアンテナアレイ構成について決定されたチャネル推定情報を使用して、そのアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を決定してもよい。次いで、APは、選択されたアンテナアレイ構成を使用して、かつビームフォーミングステアリング行列に従って、パケットを(たとえば、STAに)送信してもよい。
【0027】
暗黙的アンテナアレイトレーニングのいくつかの場合には、APは、パケットの拡張部分の受信中にアンテナアレイ構成を切り替えてもよい。パケットの拡張部分は情報またはデータを搬送しない場合があるので、APがチャネル推定を実行することが可能ではない場合がある。したがって、APは、どのアンテナアレイ構成を使用すべきかを決定するためにSNRまたは電力を使用してもよい(たとえば、APは、最も高いSNRまたは電力を有するアンテナアレイ構成を選択してもよい)。選択されたアンテナアレイ構成は、APがチャネル推定を実行するために使用する第2のパケットを受信するために使用されてもよい。次いで、チャネル推定情報は、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を計算するためにAPによって使用されてもよい。したがって、暗黙的アンテナアレイトレーニングでは、APは、複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル特性情報を決定するために、パケット全体の受信中にまたはパケットの1つもしくは複数の部分(たとえば、拡張部分、またはデータ部分)の間にアンテナアレイ構成を切り替えてもよい。
【0028】
明示的アンテナアレイトレーニングの例では、APは、プリアンブルのトレーニングフィールドを送信するために、異なるアンテナアレイ構成を使用してもよい。たとえば、APは、n個の異なるアンテナアレイ構成を使用して、単一のプリアンブル内でいくつかのロングトレーニングフィールド(LTF)(たとえば、高効率LTF(HE-LTF))を送信してもよい。いくつかの場合には、単一のプリアンブルの送信中に使用される各アンテナアレイ構成は、そのプリアンブルにおいて単一のLTFを送信するために使用されてもよい。他の例では、プリアンブルの送信中に使用される各アンテナアレイ構成は、そのプリアンブルにおいて複数のLTFを送信するために使用されてもよい。LTFを受信するSTAは、プリアンブルを送信するために使用されるアンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報を決定してもよい。STAは、(たとえば、圧縮されたビームフォーミングメッセージを介して)アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報をAPに折り返し報告してもよく、APは、(たとえば、あるアンテナアレイ構成が最も高い性能を有するであろうというAPの決定に基づいて)アンテナアレイ構成を選択するためにチャネル情報を使用してもよい。いくつかの場合には(たとえば、いくつかのLTFとアンテナアレイ構成との間に1対1の対応があるとき)、報告されたチャネル特性情報はチャネル推定情報を含まないことがある。そのような場合、APは、第2のチャネルサウンディング手順に使用されるべきアンテナアレイ構成を選択するために、報告された情報(たとえば、SNRおよび/または電力情報)を使用してもよい。第2のチャネルサウンディング手順は、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミング行列を計算するためにAPによって使用される場合があるチャネル推定情報を提供してもよい。
【0029】
図1は、本開示の態様に従って構成されたワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、(802.11axなどのWi-Fiネットワークとしても知られる)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の例であってもよく、AP105および複数の関連するSTA115を含んでもよい。ワイヤレス通信システム100内のデバイスは、無認可スペクトルを介して通信してもよく、無認可スペクトルは、5GHz帯域、2.4GHz帯域、60GHz帯域、3.6GHz帯域、および/または900MHz帯域などの、従来はWi-Fi技術によって使用される周波数帯域を含むスペクトルの一部であってもよい。無認可スペクトルはまた、他の周波数帯域を含んでもよい。STA115は、移動局、電話、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(たとえば、TV、コンピュータモニタなど)、プリンタなどを含むワイヤレス通信端末などのデバイスを表す場合がある。AP105および関連するSTA115は、基本サービスセット(BSS)または拡張サービスセット(ESS)を表す場合がある。ネットワーク内の様々なSTA115は、AP105を通じて互いと通信することができる。ワイヤレス通信システム100の基本サービスエリア(BSA)を表す場合がある、AP105のカバレージエリア110も示される。ワイヤレス通信システム100に関連付けられた拡張ネットワーク局は、複数のAP105がESS内で接続されることを可能にしてもよいワイヤードまたはワイヤレス配信システムに接続される場合がある。
【0030】
いくつかの場合には、STA115は、2つ以上のカバレージエリア110の交差部に位置してもよく、2つ以上のAP105と関連付けてもよい。単一のAP105およびSTA115の関連するセットは、BSSと呼ばれることがある。ESSは、接続されたBSSのセットである。ESS内のAP105を接続するために、配信システムが使用されてもよい。いくつかの場合には、AP105のカバレージエリア110は、セクタに分割されてもよい。ワイヤレス通信システム100は、様々な重複するカバレージエリア110とともに、異なるタイプ(たとえば、メトロポリタンエリア、ホームネットワークなど)のAP105を含んでもよい。AP105は、通信リンク120を介してSTA115と通信してもよい。2つのSTA115はまた、両方のSTA115が同じカバレージエリア110内にあるかどうかにかかわらず、直接ワイヤレスリンク125を介して直接通信してもよい。直接ワイヤレスリンク125の例は、Wi-Fi Direct接続、Wi-Fiトンネルドダイレクトリンクセットアップ(TDLS)リンク、および他のグループ接続を含んでもよい。STA115およびAP105は、IEEE802.11、および限定はしないが、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11ax、802.11azなどを含むバージョンからの物理(PHY)レイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤのためのWLAN無線およびベースバンドプロトコルに従って通信してもよい。他の実装形態では、ピアツーピア接続またはアドホックネットワークは、ワイヤレス通信システム100内で実装されてもよい。
【0031】
AP105は、アップリンクおよびダウンリンクを介してSTA115と通信してもよい。アップリンク送信はSTA115からAP105への送信を指す場合があり、ダウンリンク送信はAP105からSTA115への送信を指す場合がある。いくつかの通信技法は、アップリンク送信およびダウンリンク送信に使用されてもよい。たとえば、ワイヤレスデバイス(たとえば、AP105)は、送信のエネルギーが特定の方向に(たとえば、STA115、またはSTA115のセットに向かって)集中するビームフォーミングを実装してもよい。いくつかの場合には、多入力多出力(MIMO)技法は、通信に関与するAP105および/またはSTA115が複数のアンテナを含む場合に使用されてもよい。いくつかの場合には、アップリンクおよび/またはダウンリンクマルチユーザMIMO(MU-MIMO)が使用されてもよい。たとえば、複数のアンテナおよびビームフォーミング技術を使用してデータの複数のストリームが同時に(たとえば、AP105からSTA115に)通信される、アップリンク/ダウンリンクシングルユーザMIMO(SU-MIMO)が使用されてもよい。MU-MIMO、たとえば、ダウンリンクMU-MIMOでは、AP105は、送信リソースにおける空間ダイバーシティおよび複数のアンテナを利用することによって、複数のストリームを複数のSTA115に同時に送信してもよい。
【0032】
したがって、AP105は、本明細書ではアンテナアレイと呼ばれることがある、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナアレイは、AP105の単一の送信チェーンに、またはいくつかの異なる送信チェーンに接続されてもよい。AP105は、特定の構成におけるアンテナアレイ内のアンテナを配置もしくは配向する、異なるビームフォーミング重みをアレイ内の異なるアンテナに適用する、および/またはアレイ内の異なるアンテナに異なる振幅もしくは位相を使用する場合がある。各特定の構成は、AP105の1つまたは複数の送信チェーンに関連付けられてもよい。いくつかの場合には、AP105は、通信のためにアンテナアレイ内のアンテナの一部を選択してもよい。通信用に選択されたアンテナ、ならびに/またはそれらのそれぞれの位置、配向、および/もしくは重みは、本明細書ではアンテナアレイ構成と呼ばれることがある。
【0033】
AP105は、アンテナアレイ構成を動的に変更することが可能であってもよい。たとえば、AP105は、通信の合間に第1のアンテナアレイ構成から第2のアンテナアレイ構成に切り替えてもよい(たとえば、AP105は、第1のパケットの通信用の第1のアンテナアレイ構成から第2のパケットの通信用の第2のアンテナアレイ構成に切り替えてもよい)。本明細書で説明する技法によれば、AP105は、単一のパケットの受信中に(たとえば、単一のパケットのフィールドの間に)、または単一のプリアンブルの送信中に(たとえば、単一のプリアンブルのフィールドの間に)アンテナアレイ構成を切り替えてもよい。AP105は、アンテナアレイトレーニングを実行するためにアンテナアレイ構成切替えを使用してもよい。アンテナアレイトレーニングは、(たとえば、チャネルサウンディング手順を介して)ビームフォーミングのためのチャネルについての情報を決定するプロセスを指す場合がある。
【0034】
図2は、拡張アンテナアレイトレーニングのためのワイヤレス通信システム200の例を示す。ワイヤレス通信システム200は、
図1を参照しながら説明した対応するデバイスの例であってもよい、AP105-a、STA115-a、STA115-b、およびSTA115-cを含んでもよい。AP105-aは、カバレージエリア110-aの内部のワイヤレスデバイスと通信してもよい。AP105-aは、ビームフォーミング、SU-MIMO、およびMU-MIMOを含む様々な技法を使用して通信してもよい。AP105-aは、複数のアンテナアレイ構成が可能なアンテナアレイを使用して通信してもよく、単一のパケットまたは単一のパケットの一部の受信または送信中にアンテナアレイ構成の間で切り替えることによって、複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル特性情報を決定してもよい。
【0035】
AP105-aは、SU技法を使用してSTA115-aと通信してもよく、MU技法を使用してSTA115-bおよびSTA115-cと通信してもよい。いくつかの場合には、AP105-aは、SU送信またはMU送信を送信するためにビームフォーミングを使用してもよい。たとえば、AP105-aは、ビームフォーミングされたSU送信205をSTA115-aに送信してもよい。AP105-aはまた、MU送信210にビームフォーミング技法を使用してもよい。ビームフォーミングされた送信をチャネルを介して送信する前に、AP105-aはチャネルについての情報を収集してもよい。(ビームフォーマとしての)AP105-aは、送信を(ビームフォーミーとしての)ターゲットデバイスの方へ向けるために使用されるビームフォーミングステアリング行列を決定するためにこの情報を使用してもよく、この情報は、本明細書ではチャネル特性情報と呼ばれることがある。送信は、強め合う干渉および弱め合う干渉が送信のエネルギーを特定の方向に集中させるように、重みをアンテナアレイ内のアンテナに適用することによって向けられる場合がある。
【0036】
本明細書で説明する技法によれば、AP105-aは、明示的アンテナアレイトレーニングまたは暗黙的アンテナアレイトレーニングを介して、複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル特性情報を取得してもよい。明示的アンテナアレイトレーニングでは、AP105-aは、ヌルデータパケット(NDP)を意図したビームフォーミー(たとえば、SUの場合はSTA115-a、またはMUの場合はSTA115-bおよびSTA115-c)に送信してもよい。アナウンスメントパケット(たとえば、NDPアナウンスメント(NDPA)パケット)は、NDPの前に、意図したビームフォーミーに送信されてもよい。NDPAは、チャネルを確保し、意図したビームフォーミーを識別してもよい。いくつかの場合には、NDPAは、次のNDPが複数のアンテナアレイ構成を使用して送信される拡張NDPとなることを示す、拡張NDPAである。
【0037】
NDPはNDPAに続いてもよく、レシーバがチャネル応答を計算するために直交周波数分割多重(OFDM)トレーニングフィールドを分析することができるように構築されてもよい。ビームフォーミーは、フィードバック行列を計算するためにチャネル応答を使用してもよく、フィードバック行列は、AP105-a(たとえば、ビームフォーマ)がビームフォーミングステアリング行列を計算することを可能にする。ビームフォーミーは、フィードバック行列を圧縮し、圧縮ビームフォーミング(CBF:compressed beamforming)パケットにおいてフィードバック行列をAP105-aに送信してもよい。NDPが拡張NDPである場合、NDPは、異なるアンテナアレイ構成によって送信されるトレーニングフィールドを含んでもよい。したがって、ビームフォーミーは、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報(たとえば、フィードバック行列、SNR、または電力情報)を決定し、それを拡張CBFにおいてAP105-aに送信してもよい。
【0038】
SUでは、AP105-aは、ビームフォーミーのためのビームフォーミングステアリング行列を構築するためにフィードバック行列を使用してもよい。MUでは、AP105-aは、ビームフォーミーごとのビームフォーミングステアリング行列を構築するためにフィードバック行列を使用してもよい。AP105-aによって受信されたCBFが拡張CBFである場合、AP105-aは最初に、使用すべきアンテナアレイ構成をチャネル特性情報に基づいて選択し、次いで、前記アンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を計算してもよい。CBFパケットは、フィードバック行列および/またはSNR情報もしくは電力情報などの他のチャネル特性情報を含んでもよい。いくつかの場合には、フィードバック行列またはフィードバック行列の態様は、チャネル推定情報と呼ばれることがある。AP105-aは、どのアンテナアレイ構成を選択するかを決定するために、STA115から受信されたチャネル特性情報を使用してもよい。
【0039】
暗黙的アンテナアレイトレーニングでは、AP105-aは、上記で説明したチャネルサウンディングプロセスを控え、複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル特性情報を決定するためにSTA115からの通常のパケット(たとえば、CBFパケットまたは拡張CBFパケット以外のパケット)を使用してもよい。たとえば、AP105-aは、パケットまたはパケットの一部を受信するために、複数のアンテナアレイ構成を使用してもよい。アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報は、各それぞれのアンテナアレイ構成によって受信されたパケットの部分から決定されてもよい。AP105-aは、パケットを受信するために使用されるアンテナアレイ構成の各々について、チャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。AP105-aは、1つまたは複数のSTA115にパケットをビームフォーミングするために使用されてもよい、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を計算するために、チャネル特性情報を使用してもよい。
【0040】
したがって、AP105は、単一のパケットを送信または受信するために複数のアンテナアレイ構成を使用することによって、チャネルについてのチャネル特性情報を決定してもよい。本明細書で説明する拡張アンテナアレイトレーニング技法は、複数のチャネルサウンディングプロセスを回避する場合があり、したがって、レイテンシを低減し、アンテナアレイ構成の速度および精度を高め、システム性能を改善する場合がある。
【0041】
図3は、拡張アンテナアレイトレーニングのためのデータパケット300の例を示す。データパケット300は、
図1を参照しながら説明したAP105またはSTA115によって通信(たとえば、送信または受信)されてもよい。データパケット300は、(たとえば、データフィールド315において)データを搬送してもよく、プリアンブル310、データフィールド315、および拡張部分320を含んでもよい。拡張部分320はオプションで、データフィールド315の後にデータパケット300に付加されてもよく、データまたは他の情報を搬送しなくてもよい。MU通信では、データフィールド315は、(たとえば、チャネル帯域幅345にわたる異なるサブチャネルにおいて)複数のSTA115のためのデータを含んでもよい。
【0042】
アンテナアレイを含むAP105は、アンテナアレイの複数のアンテナアレイ構成を使用してデータフィールド315を受信してもよい。
図3に示す例では、AP105は、期間325中にデータパケット300の第1の部分を受信するために第1のアンテナアレイ構成を使用し、期間330中にデータパケット300の第2の部分を受信するために第2のアンテナアレイ構成を使用し、期間335中にデータパケット300の第3の部分を受信するために第3のアンテナアレイ構成を使用し、期間340中にデータパケット300の第4の部分を受信するために第4のアンテナアレイ構成を使用する。したがって、AP105は、(たとえば、データパケット300の受信中にアンテナアレイ構成を切り替えることによって)異なるアンテナアレイ構成を使用して、データフィールド315の異なる部分を受信してもよい。アンテナアレイ構成が使用されている継続時間は、AP105の別のアンテナアレイ構成と同じであってもよく、または異なっていてもよい。
【0043】
AP105は、それぞれの受信期間中に取得された、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報を評価してもよい。AP105は、使用するためのアンテナアレイ構成を選択し、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を計算するために、このチャネル特性情報(たとえば、SNR情報または電力情報)を使用してもよい。4つのアンテナアレイ構成を使用して示されるが、任意の数のアンテナアレイ構成について本明細書で説明する技法が実装されてもよい。
【0044】
図4は、拡張アンテナアレイトレーニングのためのデータパケット400の例を示す。データパケット400は、
図1を参照しながら説明したAP105またはSTA115によって通信(たとえば、送信または受信)されてもよい。データパケット400は、(たとえば、データフィールド415において)データを搬送してもよく、プリアンブル410、データフィールド415、および拡張部分420を含んでもよい。拡張部分420は、データまたは他の情報を搬送してもよく、搬送しなくてもよい。データフィールド415は、(たとえば、チャネル帯域幅435にわたる異なるサブチャネルにおいて)複数のSTA115のためのデータを含んでもよい。
【0045】
アンテナアレイを含むAP105は、アンテナアレイの複数のアンテナアレイ構成を使用して拡張部分420を受信してもよい。
図4に示す例では、AP105は、期間425中に拡張部分420の第1の部分を受信するために第1のアンテナアレイ構成を使用し、期間430中に拡張部分420の第2の部分を受信するために第2のアンテナアレイ構成を使用し、期間445中に拡張部分420の第3の部分を受信するために第3のアンテナアレイ構成を使用し、期間440中に拡張部分420の第4の部分を受信するために第4のアンテナアレイ構成を使用する。4つのアンテナアレイ構成を使用して示されるが、任意の数のアンテナアレイ構成について本明細書で説明する技法が実装されてもよい。各アンテナアレイ構成が使用されている時間量は、一定の時間期間の間、不変であってもよく、または変動してもよい。
【0046】
したがって、AP105は、異なるアンテナアレイ構成を使用して、拡張部分420の異なる部分を受信してもよい。AP105は、それぞれの受信期間中に取得された、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報(たとえば、SNR情報または電力情報)を評価してもよい。AP105は、使用するためのアンテナアレイ構成を選択するために、このチャネル特性情報を使用してもよい。AP105は(たとえば、拡張部分420によって搬送されるデータがないせいで)チャネルを推定することまたはビームフォーミングステアリング行列を計算することができない場合があるので、AP105は、この情報を決定するために、本明細書で説明する技法に従って別のパケットを受信してもよい。
【0047】
いくつかの場合には、AP105は、拡張部分420が、AP105が受信用に選択されたアンテナアレイ構成のすべての間で切り替えるのに十分なほど長くないと決定してもよい。そのような場合、AP105は、データフィールド415の一部または全部を受信するために、選択されたアンテナアレイ構成の一部を使用することを決定してもよい。AP105は、拡張部分を受信するために、アンテナアレイ構成の残りの部分を使用してもよい。したがって、AP105は、様々なアンテナアレイ構成を使用して、パケットの様々な部分(たとえば、プリアンブル410、データフィールド415、および/または拡張部分420)を受信してもよい。
【0048】
図5Aは、拡張アンテナアレイトレーニングのためのプロセスフロー501の例を示す。いくつかの場合には、プロセスフロー501は、
図1〜
図2を参照しながら説明したようなAP105またはSTA115によって実行される技法の態様を表すことがある。たとえば、プロセスフロー501は、SU送信(たとえば、SU-MIMO)用の暗黙的アンテナアレイトレーニングの例であってもよい。プロセスフロー501と同様のプロセスは、たとえば、プロセスフロー502を参照しながら以下で説明するように、MU-MIMO用の暗黙的アンテナアレイトレーニングのために実装されてもよい。AP105-bは、アンテナアレイを含んでもよく、アンテナアレイの異なるアンテナアレイ構成を使用することが可能であってもよい。アンテナアレイは、送信チェーンに接続されてもよい。
【0049】
505において、STA115-dは、通常のパケットをAP105-bに送信してもよい。通常のパケットは、チャネル特性情報を明示的に搬送する(たとえば、CFBパケット)か、またはNDPに応答していないパケットとは対照的に、チャネル特性情報を明示的に搬送しないパケット(たとえば、データパケット、確認応答(ACK)パケット、プローブ要求パケット、関連付け要求パケット、送信可(CTS)などのチャネル予約応答パケット、またはこれらのパケットの何らかの組合せ)であってもよい。510において、AP105-bは、パケットの受信中にアンテナアレイ構成を切り替えて(たとえば、スイープして)もよい(たとえば、AP105-bは、パケットを受信するために複数のアンテナアレイ構成を使用してもよい)。したがって、同じパケットの異なる部分を受信するために、異なるアンテナアレイ構成が使用されてもよい。515において、AP105-bは、通常のパケットから決定されたチャネル特性情報を評価してもよい。パケットの受信中に使用されるアンテナアレイ構成の各々について、チャネル特性情報がAP105-bによって取得されている場合がある。アンテナアレイ構成ごとにチャネル特性情報が評価されてもよい。チャネル特性情報は、SNR情報、電力情報、および/またはチャネル推定情報を含んでもよい。
【0050】
520において、AP105-bは、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。たとえば、AP105-bは、最も高いSNRまたは最も高い電力に対応するアンテナアレイ構成を選択してもよい。525において、AP105-bは、選択されたアンテナアレイについてのチャネル推定情報を使用して、選択されたアンテナアレイについてのビームフォーミングステアリング行列を決定してもよい。いくつかの例では、AP105-bは、ビームフォーミングステアリング行列を決定するために、(たとえば、他のチャネル状態情報に関する)追加の情報を使用してもよい。530において、AP105-bは、SUパケットをSTA115-dに送信してもよく、そのSUパケットは、ビームフォーミングステアリング行列に従ってビームフォーミングされる。540において、SIFS継続時間535を待った後、STA115-dはACKパケットをAP105-bに送り返してもよい。
【0051】
図5Bは、拡張アンテナアレイトレーニングのためのプロセスフロー502の例を示す。いくつかの場合には、プロセスフロー502は、
図1〜
図2を参照しながら説明したようなAP105またはSTA115によって実行される技法の態様を表すことがある。たとえば、プロセスフロー502は、MU-MIMO用の暗黙的アンテナアレイトレーニングの例であってもよい。AP105-cは、アンテナアレイを含んでもよく、アンテナアレイの異なるアンテナアレイ構成を使用することが可能であってもよい。
【0052】
545において、STA115-eは、通常のパケットをAP105-cに送信してもよい。550において、AP105-cは、パケットのすべてまたは部分の受信中にアンテナアレイ構成を切り替えて(たとえば、スイープして)もよい(たとえば、AP105-cは、パケットを受信するために複数のアンテナアレイ構成を使用してもよい)。したがって、同じパケットの異なる部分を受信するために、異なるアンテナアレイ構成が使用されてもよい。555において、第2のSTAであるSTA115-fは、通常のパケットをAP105-cに送信してもよい。560において、AP105-cは、パケットの受信中にアンテナアレイ構成を切り替えて(たとえば、スイープして)もよい。565において、AP105-cは、通常のパケットから決定されたチャネル特性情報を評価してもよい。各MUパケットの受信中に使用されるアンテナアレイ構成ごとにチャネル特性情報が評価されてもよい。
【0053】
570において、AP105-cは、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報に少なくとも部分的に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。575において、AP105-cは、選択されたアンテナアレイについてのチャネル推定情報を使用して、選択されたアンテナアレイについてのビームフォーミングステアリング行列を決定してもよい。いくつかの例では、AP105-cは、ビームフォーミングステアリング行列を決定するために、(たとえば、他のチャネル状態情報に関する)追加の情報を使用してもよい。580において、AP105-cは、MUパケットをSTA115-eおよびSTA115-fに送信してもよく、そのMUパケットは、ビームフォーミングステアリング行列に従ってビームフォーミングされる。590において、SIFS継続時間585を待った後、STA115-eおよびSTA115-fはブロック確認応答(BA)をAP105-cに送り返してもよい。
【0054】
図6は、拡張アンテナアレイトレーニングのためのプロセスフロー600の例を示す。いくつかの場合には、プロセスフロー600は、
図1〜
図2を参照しながら説明したようなAP105またはSTA115によって実行される技法の態様を表すことがある。たとえば、プロセスフロー600は、MU-MIMO用の暗黙的アンテナアレイトレーニングの例であってもよい。プロセスフロー600と同様のプロセスは、(たとえば、SUパケットが送信および/または受信されるように、STA115-hを対象とするプロセスフロー600の態様を無視し、STA115-gを対象とするプロセスフロー600の態様を修正することによって)SU-MIMO用の暗黙的アンテナアレイトレーニングのために実装されてもよい。AP105-dは、アンテナアレイを含んでもよく、アンテナアレイの異なるアンテナアレイ構成を使用することが可能であってもよい。アンテナアレイは、AP105-dの1つまたは複数の送信チェーンに接続されてもよい。いくつかの例では、アンテナアレイのすべての要素が送信チェーンに接続されてもよく、AP105-dは、送信チェーン用の要素からの送信を選択的に制御し、切り替えてもよい。
【0055】
605において、STA115-gは、(たとえば、
図3〜
図4を参照しながら上記でさらに説明したように)拡張部分を含む通常のパケットをAP105-dに送信してもよい。AP105-dは、610において、パケットの拡張部分の間にアンテナアレイ構成を切り替えて(たとえば、スイープして)もよい。すなわち、AP105-dは、異なるアンテナアレイ構成を使用して、拡張部分の異なる部分を受信してもよい。いくつかの場合には、パケットの残りの部分(たとえば、プリアンブルまたはデータ部分)を受信するために、単一のアンテナアレイ構成が使用される。他の場合には、パケットの残りの部分(たとえば、パケットのデータ部分)の間にアンテナアレイ構成がスイープされてもよい。AP105は、切り替えられるべきアンテナアレイ構成の数に基づいておよび/または(パケットのプリアンブルによってシグナリングされてもよい)拡張部分の長さに基づいて、アンテナアレイ構成を切り替えるためのパケットの部分を決定してもよい。たとえば、拡張部分の長さがアンテナアレイ構成の数についてのチャネル特性情報を収集するのに不十分である場合、AP105-dは、パケットの拡張部分に加えてパケットのデータ部分の一部または全部の間にアンテナアレイ構成を切り替えてもよい。
【0056】
615において、STA115-hは、拡張部分を有する通常のパケットをAP105-dに送信してもよい。AP105-dは、620において、パケットの拡張部分の間にアンテナアレイ構成を切り替えて(たとえば、スイープして)もよい。いくつかの場合には、AP105-dはまた、パケットのデータ部分の間にアンテナアレイ構成を切り替えて(たとえば、スイープして)もよい。625において、AP105-dは、パケットごとにアンテナアレイ構成ごとの測定されたチャネル特性を評価してもよい。たとえば、AP105-dは、パケットごとに各アンテナアレイ構成に関連付けられたSNRおよび/または電力を評価してもよい。いくつかの実装形態では、パケットの拡張部分はデータを搬送しなくてもよい。その結果、AP105-dは、パケットを使用してチャネル推定を実行することができない場合がある。630において、AP105-dは、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。
【0057】
635において、STA115-gは、通常のパケットをAP105-dに送信してもよい。通常のパケットは、拡張部分を含んでもよい。640において、AP105-dは、選択されたアンテナアレイを使用してパケットを受信してもよい。645において、STA115-hは、通常のパケットをAP105-dに送信してもよい。通常のパケットは、拡張部分を含んでもよい。650において、AP105-dは、選択されたアンテナアレイを使用してパケットを受信してもよい。655において、AP105-dは、630において選択されたアンテナアレイ構成を使用して受信されたパケットから取得されたチャネル推定情報を使用して、ビームフォーミングステアリング行列を決定(たとえば、算出または計算)してもよい。660において、AP105-dは、選択されたアンテナアレイ構成および対応するビームフォーミング行列を使用して、MUパケットをSTA115-gおよびSTA115-hに送信してもよい。
【0058】
図7Aは、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングのための拡張NDP705の例を示す。拡張NDP705は、データを搬送しなくてもよく(たとえば、拡張NDP705は、データフィールドを除外してもよく)、プリアンブル725および拡張部分730を含んでもよい。いくつかの例では、拡張部分730はデータを搬送しなくてもよい。上記で説明したように、拡張NDP705などのNDPは、アンテナアレイ構成選択およびビームフォーミングの目的でAP105に折り返し報告される場合があるチャネル特性情報を決定する際にSTA115が使用するためにAP105によって送信されてもよい。拡張NDP705の帯域幅は、帯域幅735(たとえば、20MHz)であってもよい。
【0059】
プリアンブル725は、レガシーショートトレーニングフィールド(L-STF)740、レガシーロングトレーニングフィールド(L-LTF)745、レガシー信号(L-SIG)フィールド750、および反復L-SIG(RL-SIG)フィールド755を含んでもよい。L-STF740およびL-LTF745は、フレーム識別および同期を支援してもよい。L-SIGフィールド750は、データレートおよびフレームの長さを示してもよく、RL-SIGフィールド755は、(たとえば、ロバストネスを実現するために)L-SIGコンテンツを反復してもよい。プリアンブル725はまた、共通のおよびユーザ固有の制御情報を搬送してもよい高効率信号A(HE-SIG-A)フィールド760と、いくつかの場合にはL-STF740に対応する情報を含んでもよい高効率ショートトレーニングフィールド(HE-STF)フィールド765とを含んでもよい。プリアンブル725はまた、HE-LTF部分770を含んでもよく、HE-LTF部分770は、チャネル予約に使用され、周波数オフセットおよびチャネル推定値を決定するために使用される場合がある。いくつかの場合には、HE-SIG-Aフィールド760はまた、HE-LTF部分770に関する情報を含んでもよい。
【0060】
HE-LTF部分770は、複数のHE-LTF775を含んでもよい。いくつかの例では、異なるプリアンブル725内のHE-LTF部分770は、異なる数のHE-LTFを含んでもよい(たとえば、HE-LTF部分770は、異なる長さであってもよい)。本明細書で説明する技法によれば、複数のアンテナアレイ構成は、HE-LTF部分770内でHE-LTF775を送信するために使用されてもよい。一例では、各アンテナアレイ構成は、複数のHE-LTF775を送信するために使用されてもよい。たとえば、HE-LTF部分770では、第1のアンテナアレイ構成は、HE-LTF775-aの各々を送信するために使用されてもよく、第2のアンテナアレイ構成は、HE-LTF775-bの各々を送信するために使用されてもよく、第3のアンテナアレイ構成は、HE-LTF775-cの各々を送信するために使用されてもよく、第4のアンテナアレイ構成は、HE-LTF775-dの各々を送信するために使用されてもよい。アンテナアレイ構成ごとに送信されるHE-LTFの数は、本明細書ではN
HE-LTFと呼ばれることがある。したがって、拡張NDP705について示すように、HE-LTF部分770の場合、(たとえば、HE-LTF775-aに関連付けられた4つのHE-LTFがあるので)N
HE-LTF=4である。単一のプリアンブル725のHE-LTF775を送信するために使用されるアンテナアレイの総数は、本明細書ではN
antenna-configと呼ばれることがある。したがって、HE-LTF部分770の場合、(たとえば、4つのHE-LTFのセット、すなわち、HE-LTF775-a、HE-LTF775-b、HE-LTF775-c、およびHE-LTF775-dがあるので)N
antenna-config=4である。プリアンブル725ごとのHE-LTFの総数は、本明細書ではN
HE-LTF-newと呼ばれることがあり、アンテナアレイ構成ごとに送信されたHE-LTFの数を乗じたアンテナアレイ構成の総数(たとえば、N
antenna-config×N
HE-LTF)に等しくてもよい。したがって、HE-LTF部分770の場合、N
HE-LTF-new=16である。本明細書で説明する技法によれば、HE-SIG-Aフィールド760は、N
HE-LTF、N
antenna-config、および/またはN
HE-LTF-newの指示を含んでもよい(たとえば、結果として、受信STA115がそれに応じてHE-LTF部分770内のHE-LTFを受信する準備をしてもよい)。
【0061】
アンテナアレイ構成ごとのHE-LTF775は連続して送信されるように示されるが、他の構成、配置、またはパターンがHE-LTF775を送信するために使用されてもよい。また、同じプリアンブル725内の他のタイプのトレーニングフィールドを送信するために複数のアンテナアレイ構成が使用されてもよい。N
HE-LTF>1であるプリアンブル725を受信するSTA115は、SNR情報、電力情報、および/またはチャネル推定情報などのチャネル特性情報を決定することができる場合がある。
【0062】
拡張NDP705などの拡張NDPは、拡張NDPAなどのアナウンスメントパケットの後に送信されてもよい。拡張NDPAは、拡張NDPが送信されることになるということ(たとえば、次のNDPが拡張アンテナアレイトレーニング用であり、STA115が複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル特性フィードバックを提供することができるように構成されるであろうということ)を1つまたは複数のSTA115に警告してもよい。いくつかの場合には、拡張NDPAは、ビットを設定またはクリアすることによって次回の拡張NDPAを示してもよい。たとえば、拡張NDPAの予約済みビットのうちの1つが、次回の拡張NDPを示すために使用されてもよい。または、拡張NDPは、指示を含む追加のビットまたはフィールドを含んでもよい。いくつかの場合には、拡張NDPAは、AP105が後続の拡張NDPに応答してSTA115から期待するチャネル特性情報のタイプを示すフィールドを含んでもよい。たとえば、フィールドは、拡張NDPへのSTA115の応答が信号電力情報、SNR情報、チャネル推定情報、またはそれらの組合せを含むことを示すか、または要求してもよい。したがって、STA115は、拡張NDPに応答して、どのタイプのチャネル特性情報を収集し、送信するかを決定してもよい。
【0063】
AP105から拡張NDPAを受信するSTA115は、AP105からの後続の拡張NDPに備え、それを受信してもよい。STA115は、HE-LTF775を送信するために使用されるアンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報を決定してもよい。STA115は、AP105に送信し返されることがある拡張CBFパケットを形成するために、チャネル特性情報を圧縮してもよい。次いで、AP105は、どのアンテナアレイ構成を使用すべきかを決定するために、いくつかの場合には、対応するビームフォーミングステアリング行列を決定するために、拡張CBFによって伝達されるアンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報を使用してもよい。
【0064】
図7Bは、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングのためのHE-LTF部分770-aの例を示す。HE-LTF部分770-aは、
図7Aを参照しながら説明したようなプリアンブル725のHE-LTF部分770の例であってもよい。
図7Bに示す例では、AP105の複数のアンテナアレイ構成はHE-LTF部分770-aを送信するために使用され、各アンテナアレイ構成は単一のHE-LTF775を送信する。たとえば、第1のアンテナアレイ構成はHE-LTF775-eを送信するために使用され、第2のアンテナアレイ構成はHE-LTF775-fを送信するために使用され、第3のアンテナアレイ構成はHE-LTF775-gを送信するために使用され、第4のアンテナアレイ構成はHE-LTF775-hを送信するために使用される。したがって、HE-LTF部分770-aの場合、N
HE-LTF=1、N
antenna-config=4、およびN
HE-LTF-new=4である。N
HE-LTF=1であるプリアンブルを受信するSTA115は、たとえば、同じアンテナアレイ構成を使用して送信される複数のHE-LTF775がないせいで、いくつかのタイプのチャネル特性情報(たとえば、チャネル推定情報)を決定することができない場合がある。したがって、N
HE-LTF=1であるプリアンブルを受信するSTA115は、SNR情報および電力情報などのチャネル情報をAP105に折り返し報告してもよい。
【0065】
図8Aは、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングのためのプロセスフロー801の例を示す。プロセスフロー801は、
図1〜
図2を参照しながら説明した対応するデバイスの例であってもよい、AP105-eおよびSTA115-iを含んでもよい。プロセスフロー801は、SU-MIMO用の明示的アンテナアレイトレーニングの例であってもよい。AP105-eは、アンテナアレイを含んでもよく、アンテナアレイの異なるアンテナアレイ構成を使用することが可能であってもよい。アンテナアレイは、AP105-eの1つまたは複数の送信チェーンに接続されてもよい。いくつかの例では、アンテナアレイのすべての要素が送信チェーンに接続されてもよく、AP105-dは、送信チェーン用の要素からの送信を選択的に制御し、切り替えてもよい。
【0066】
805において、AP105-eは、拡張NDPAをSTA115-iに送信してもよい。拡張NDPAは、後続の対応する拡張NDPがアンテナアレイトレーニングに使用されることになり、異なるアンテナアレイ構成を使用して送信されたHE-LTFを含むという指示を含んでもよい。810において、SIFS継続時間803-aの後、AP105-eは、拡張NDPをSTA115-iに送信してもよい。拡張NDPは、異なるアンテナアレイ構成を使用して送信されるいくつかのHE-LTFを有するプリアンブルを含んでもよい(たとえば、N
antenna-config>1)。いくつかの場合には、各アンテナアレイ構成は、拡張NDP内で複数のHE-LTFを送信するために使用されてもよい(たとえば、N
HE-LTF>1)。815において、SIFS継続時間803-bの後、STA115-iは拡張CBFを送信してもよく、AP105-eは拡張CBFを受信してもよい。拡張CBFは、拡張NDP内のHE-LTFを送信するために使用されるアンテナアレイ構成の各々についてのチャネル特性情報(たとえば、チャネル推定情報、SNR情報、および/または電力情報)を含んでもよい。
【0067】
820において、AP105-eは、アンテナアレイ構成の各々についての受信されたチャネル特性情報を評価してもよい。AP105-eは、825において、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。たとえば、AP105-eは、最も高いSNRまたは最も高い電力を有するアンテナアレイ構成を選択してもよい。830において、AP105-eは、拡張CBFによって伝達されたチャネル推定情報を使用して、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を決定(たとえば、計算)してもよい。それに応じて、835において、AP105-eは、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を使用してビームフォーミングされたSUパケットを送信するために、アンテナアレイのための選択されたアンテナアレイ構成を使用してもよい。STA115-iは、840において、SIFS継続時間803-cの後、受信されたSUパケットに応答して、ACKパケットをAP105-eに送信してもよい。
【0068】
図8Bは、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングのためのプロセスフロー802の例を示す。プロセスフロー802は、
図1〜
図2を参照しながら説明した対応するデバイスの例であってもよい、AP105-f、STA115-j、およびSTA115-kを含んでもよい。プロセスフロー802は、MU-MIMO用の明示的アンテナアレイトレーニングの例であってもよい。AP105-fは、アンテナアレイを含んでもよく、アンテナアレイの異なるアンテナアレイ構成を使用することが可能であってもよい。アンテナアレイは、AP105-fの1つまたは複数の送信チェーンに接続されてもよい。いくつかの例では、アンテナアレイのすべての要素が送信チェーンに接続されてもよく、AP105-dは、送信チェーン用の要素からの送信を選択的に制御し、切り替えてもよい。
【0069】
850において、AP105-fは、拡張NDPAをSTA115-jおよびSTA115-kに送信してもよい。拡張NDPAは、後続の対応する拡張NDPが、異なるアンテナアレイ構成を使用して送信されたHE-LTFを含むという指示を含んでもよい。860において、SIFS継続時間855-aの後、AP105-fは、拡張NDPをSTA115-jおよびSTA115-kに送信してもよい。拡張NDPは、異なるアンテナアレイ構成を使用して送信されるいくつかのHE-LTFを有するプリアンブルを含んでもよく、各アンテナアレイ構成は、上記でさらに説明したように、拡張NDP内で複数のHE-LTFを送信するために使用されてもよい。865において、SIFS継続時間855-bの後、STA115-jおよびSTA115-kは拡張CBFを送信してもよく、AP105-fは拡張CBFを受信してもよい。拡張CBFは、拡張NDP内のHE-LTFを送信するために使用されるアンテナアレイ構成の各々についてのチャネル特性情報(たとえば、チャネル推定情報、SNR情報、および/または電力情報)を含んでもよい。
【0070】
870において、AP105-fは、アンテナアレイ構成の各々についての受信されたチャネル特性情報を評価してもよい。AP105-fは、875において、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。たとえば、AP105-fは、最も高いSNRまたは電力を有するアンテナアレイ構成を選択してもよい。880において、AP105-fは、拡張CBFによって伝達されたチャネル推定情報を使用して、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を決定(たとえば、計算)してもよい。それに応じて、885において、AP105-fは、選択されたアンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を使用してビームフォーミングされたMUパケットを送信するために、選択されたアンテナアレイ構成を使用してもよい。STA115-jおよびSTA115-kは、890において、SIFS継続時間855-cの後、受信されたMUパケットに応答して、ACKパケットをAP105-fに送信してもよい。
【0071】
図9は、拡張アンテナアレイトレーニングのためのプロセスフロー900の例を示す。いくつかの場合には、プロセスフロー900は、
図1〜
図2を参照しながら説明したようなAP105およびSTA115によって実行される技法の態様を表すことがある。たとえば、プロセスフロー900は、MU-MIMO用の明示的アンテナアレイトレーニングの例であってもよい。プロセスフロー900と同様のプロセスは、(たとえば、SUパケットが送信および/または受信されるように、STA115-mを対象とするプロセスフロー900の態様を無視し、STA115-lを対象とするプロセスフロー900の態様を修正することによって)SU-MIMO用の明示的アンテナアレイトレーニングのために実装されてもよい。AP105-gは、アンテナアレイを含んでもよく、アンテナアレイの異なるアンテナアレイ構成を使用することが可能であってもよい。
【0072】
905において、AP105-gは、拡張NDPAをSTA115-lおよびSTA115-mに送信してもよい。拡張NDPAは、後続の対応する拡張NDPが、異なるアンテナアレイ構成を使用して送信されたHE-LTFを含むという指示を含んでもよい。915において、SIFS継続時間910-aの後、AP105-gは、拡張NDPをSTA115-lおよびSTA115-mに送信してもよい。拡張NDPは、いくつかのHE-LTFを有するプリアンブルを含んでもよく、各HE-LTFは、(たとえば、N
antenna-config>1およびN
HE-LTF=1の場合)異なるアンテナアレイ構成を使用して送信される。920において、SIFS継続時間910-bの後、STA115-lおよびSTA115-mは拡張CBFを送信してもよく、AP105-gは拡張CBFを受信してもよい。拡張CBFは、HE-LTFを送信するために使用されるアンテナアレイの各々についてのチャネル特性情報(たとえば、SNR情報および/または電力情報)を含んでもよい。N
HE-LTF=1であるので、拡張CBFはチャネル推定情報を含まないことがある。925において、AP105-gは、アンテナアレイ構成の各々についての受信されたチャネル特性情報を評価してもよい。AP105-gは、930において、アンテナアレイ構成ごとのチャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成を選択してもよい。たとえば、AP105-gは、最も高いSNRまたは電力を有するアンテナアレイ構成を選択してもよい。
【0073】
935において、AP105-gは、非拡張NDPAをSTA115-lおよびSTA115-mに送信してもよい。非拡張NDPAは、次のNDPが、単一のアンテナアレイ構成、たとえば、930においてAP105-gによって選択されたアンテナアレイ構成によって送信されるHE-LTFを含む非拡張NDPであることを示してもよい。940において、SIFS継続時間910-cの後、AP105-gは、非拡張NDPをSTA115-lおよびSTA115-mに送信してもよい。945において、SIFS継続時間910-dの後、STA115-lおよびSTA115-mは、非拡張CBFをAP105-gに送信してもよい。非拡張CBFは、非拡張NDPを送信するために使用されるアンテナアレイ構成についてのチャネル推定情報を含んでもよい。950において、AP105-gは、945において非拡張CBFによって伝達されたチャネル推定情報を使用して、アンテナアレイ構成についてのビームフォーミングステアリング行列を決定してもよい。955において、AP105-gは、選択されたアンテナアレイ構成を使用して、ビームフォーミングステアリング行列に従ってMUパケットをSTA115-lおよびSTA115-mに送信してもよい。SIFS継続時間910-eの後、960において、STA115-lおよびSTA115-mは、MUパケットの受信に応答して、BAをAP105-gに送信してもよい。
【0074】
図10は、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングをサポートするワイヤレスデバイス1000のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス1000は、
図1、
図2、
図5A、
図5B、
図6、
図8A、
図8B、および
図9を参照しながら説明したAP105の態様の例であってもよい。ワイヤレスデバイス1000は、レシーバ1005と、トランスミッタ1015と、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010とを含んでもよい。ワイヤレスデバイス1000はまた、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと結合されるメモリと、1つまたは複数のプロセッサが本明細書で説明する拡張アンテナアレイトレーニング特徴のうちの1つまたは複数を実行することを可能にするために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な、メモリに記憶された命令とを含んでもよい。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信していることがある。
【0075】
レシーバ1005は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル)に関連付けられた制御情報などの情報、および拡張アンテナアレイトレーニングに関する情報などを受信してもよい。たとえば、レシーバ1005は、1つまたは複数のSUパケット、MUパケット、データパケット、CBFパケット、ACKパケット、またはBAを受信してもよい。情報は、デバイスの他のコンポーネントに渡されてもよい。レシーバ1005は、
図13を参照しながら説明するトランシーバ1325の態様の例であってもよい。
【0076】
トランスミッタ1015は、ワイヤレスデバイス1000の他のコンポーネントから受信された信号を送信してもよい。たとえば、トランスミッタ1015は、拡張NDPA、拡張NDP、非拡張NDPA、非拡張NDP、およびビームフォーミングされたSUまたはMUパケットを送信してもよい。いくつかの例では、トランスミッタ1015は、トランシーバモジュール内でレシーバとコロケートされてもよい。たとえば、トランスミッタ1015は、
図13を参照しながら説明するトランシーバ1325の態様の例であってもよい。
【0077】
レシーバ1005および/またはトランスミッタ1015は、動作中に複数のアンテナアレイ構成が可能なアンテナアレイとして配置される複数のアンテナおよび/またはアンテナ要素を含んでもよい。
【0078】
アンテナアレイトレーニングマネージャ1010は、アンテナアレイのアンテナアレイ構成のセットを識別してもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010は、パケットの受信または送信中のアンテナアレイ構成の間の切替えを容易にしてもよい。いくつかの場合には、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010は、トレーニングフィールド(たとえば、HE-LTF)のセットを含むWLANプリアンブルを送信するために、トランスミッタ1015と協調してもよい。トレーニングフィールドのセットは、識別されたアンテナアレイ構成のセットを使用して送信されてもよい。別の例では、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010は、第1のWLANパケットの受信中にアンテナアレイ構成のセットの間で切り替えてもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010は、第1のWLANパケットの受信に基づいて、アンテナアレイ構成のセットに関連付けられたチャネル特性情報を決定し、決定されたチャネル特性情報に基づいて、アンテナアレイ構成のセットから選択されたアンテナアレイ構成を使用して第2のWLANパケットを送信してもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010はまた、
図13を参照しながら説明するアンテナアレイトレーニングマネージャ1010-cの態様の例であってもよい。
【0079】
いくつかの場合には、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010は、プロセッサまたはプロセッサの一部(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線機プロセッサ、またはレシーバプロセッサ)であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するアンテナアレイトレーニング特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。トランシーバプロセッサは、ワイヤレスデバイス1000のトランシーバとコロケートされるおよび/またはそのトランシーバと通信する(たとえば、その動作を指示する)ことがある。無線機プロセッサは、ワイヤレスデバイス1000の無線機(たとえば、Wi-Fi無線機)とコロケートされるおよび/またはその無線機と通信する(たとえば、その動作を指示する)ことがある。レシーバプロセッサは、ワイヤレスデバイス1000のレシーバ(たとえば、レシーバ1005)とコロケートされるおよび/またはそのレシーバと通信する(たとえば、その動作を指示する)ことがある。
【0080】
図11は、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングをサポートするワイヤレスデバイス1100のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス1100は、
図1、
図2、
図5A、
図5B、
図6、および
図8A〜
図10を参照しながら説明したワイヤレスデバイス1000またはAP105の態様の例であってもよい。ワイヤレスデバイス1100は、レシーバ1105と、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-aと、トランスミッタ1135とを含んでもよい。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信していることがある。
【0081】
レシーバ1105は、デバイスの他のコンポーネントに渡される場合がある情報を受信してもよい。レシーバ1105はまた、
図10のレシーバ1005を参照しながら説明した機能を実行してもよい。レシーバ1105は、
図13を参照しながら説明するトランシーバ1325の態様の例であってもよい。トランスミッタ1135は、ワイヤレスデバイス1100の他のコンポーネントから受信された信号を送信してもよい。いくつかの例では、トランスミッタ1135は、トランシーバモジュール内でレシーバとコロケートされてもよい。たとえば、トランスミッタ1135は、
図13を参照しながら説明するトランシーバ1325の態様の例であってもよい。トランスミッタ1135は、単一のアンテナを利用してもよく、または複数のアンテナ(たとえば、アンテナアレイ内の様々なアンテナアレイ構成)を利用してもよい。
【0082】
アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-aは、
図10を参照しながら説明したアンテナアレイトレーニングマネージャ1010の態様の例であってもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-aは、アンテナ構成コンポーネント1115と、チャネル特性コンポーネント1130と、WLANパケットコンポーネント1120と、プリアンブルコンポーネント1125とを含んでもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-aは、
図13を参照しながら説明するアンテナアレイトレーニングマネージャ1010-cの態様の例であってもよい。
【0083】
アンテナ構成コンポーネント1115は、アンテナアレイ内のアンテナアレイ構成のセットを識別してもよい。アンテナアレイ構成は、パケットの受信または送信中の切替えのために選択されてもよい(たとえば、アンテナ構成コンポーネント1115は、第1のWLANパケットの受信中にアンテナアレイ構成のセットの間で切り替えるか、またはプリアンブルのトレーニングフィールドを送信するためにアンテナアレイ構成のセットを使用してもよい)。アンテナ構成コンポーネント1115は、チャネル特性情報に基づいてアンテナアレイ構成のセットのうちのアンテナアレイ構成を選択してもよい。
【0084】
アンテナ構成コンポーネント1115はまた、パケットの受信中にアンテナアレイ構成を切り替えるためのパケットの部分を決定してもよい。たとえば、アンテナ構成コンポーネント1115は、アンテナアレイ構成のセット内のアンテナアレイ構成の数に基づいて、かつパケットの拡張部分の長さに基づいて、アンテナアレイ構成を切り替えるためのパケットの一部を決定してもよい。いくつかの場合には(たとえば、第1のパケットが第1のSTA115からのMUパケットであるとき)、アンテナ構成コンポーネント1115は、第2のSTA115からの別のWLAN MUパケットの受信中にアンテナアレイ構成のセットの間で切り替えてもよい。
【0085】
いくつかの場合には、アンテナアレイ構成を切り替えることは、パケットのデータ部分の間にアンテナアレイ構成のセットの間で切り替えることを含む。いくつかの場合には、切り替えることは、パケットの拡張部分の間にアンテナアレイ構成のセットの間で切り替えることを含み、パケットの拡張部分は、パケットのデータ部分の後でパケットに付加される。いくつかの場合には、アンテナ構成コンポーネント1115は、プロセッサまたはプロセッサの一部であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するアンテナアレイ構成切替え特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0086】
チャネル特性コンポーネント1130は、アンテナアレイ構成のセットに対応するチャネル特性情報を受信してもよい。チャネル特性情報は、プリアンブルの間に異なるアンテナアレイ構成によって送信されたトレーニングフィールドに基づいてもよい。チャネル特性コンポーネント1130は、WLANパケットが複数のアンテナアレイ構成を使用して受信されるとき、WLANパケットの受信に基づいて、アンテナアレイ構成のセットに関連付けられたチャネル特性情報を決定してもよい。いくつかの場合には、チャネル特性情報は、信号電力、SNR、および/またはチャネル推定情報のうちの少なくとも1つである。いくつかの場合には、チャネル特性コンポーネント1130は、プロセッサまたはプロセッサの一部(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線機プロセッサ、またはレシーバプロセッサ)であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するチャネル特性決定特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0087】
WLANパケットコンポーネント1120は、複数のアンテナアレイ構成を用いてSUもしくはMU WLANパケット(たとえば、データパケットまたはACKパケット)を、および/または、選択されたアンテナアレイ構成を使用してWLANパケットを受信してもよい。WLANパケットコンポーネント1120は、決定されたチャネル特性情報に基づいて、アンテナアレイ構成のセットから選択されたアンテナアレイ構成を使用してWLANパケットを送信してもよい。いくつかの場合には、WLANパケットコンポーネント1120は、プロセッサまたはプロセッサの一部(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線機プロセッサ、またはレシーバプロセッサ)であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するWLANパケット送信および受信特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0088】
プリアンブルコンポーネント1125は、アンテナ構成コンポーネント1115によって識別されたいくつかのアンテナアレイ構成を使用して送信されるトレーニングフィールドのセットを含むWLANプリアンブルを送信してもよい。いくつかの場合には、WLANプリアンブルは、NDPに含まれる。いくつかの場合には、WLANプリアンブルは、マルチユーザプリアンブルまたはシングルユーザプリアンブルである。プリアンブルコンポーネント1125は、選択されたアンテナアレイ構成を使用して送信される複数のトレーニングフィールドを含む第2のWLANプリアンブルを送信してもよい。いくつかの場合には、WLANプリアンブルは、アンテナアレイ構成のセットのうちのいくつかのアンテナアレイ構成、トレーニングフィールドのセットのうちのいくつかのトレーニングフィールド、および/またはアンテナアレイ構成ごとに送信されるいくつかのトレーニングフィールドを示す信号フィールドを含む。いくつかの場合には、プリアンブルコンポーネント1125は、プロセッサまたはプロセッサの一部(たとえば、トランシーバプロセッサまたは無線機プロセッサ)であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するプリアンブル送信特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0089】
図12は、ワイヤレスデバイス1000またはワイヤレスデバイス1100の対応するコンポーネントの例であってもよいアンテナアレイトレーニングマネージャ1010-bのブロック図を示す。すなわち、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-bは、
図10および
図11を参照しながら説明したアンテナアレイトレーニングマネージャ1010またはアンテナアレイトレーニングマネージャ1010-aの態様の例であってもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-bはまた、
図13を参照しながら説明するアンテナアレイトレーニングマネージャ1010-cの態様の例であってもよい。
【0090】
アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-bは、アンテナ構成コンポーネント1115-aと、WLANパケットコンポーネント1120-aと、チャネル推定コンポーネント1215と、ステアリング行列コンポーネント1220と、プリアンブルコンポーネント1125-aと、アナウンスメントパケットコンポーネント1230と、チャネル特性コンポーネント1130-aとを含んでもよい。これらのモジュールの各々は、直接または間接的に(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信してもよい。アンテナ構成コンポーネント1115-a、WLANパケットコンポーネント1120-a、プリアンブルコンポーネント1125-a、およびチャネル特性コンポーネント1130-aは、
図11で説明したように、それらのそれぞれの相対物を参照しながら説明した技法の態様を実行してもよい。
【0091】
チャネル推定コンポーネント1215は、WLANパケットが伝達されるチャネルを推定してもよい。いくつかの場合には、チャネル推定コンポーネント1215は、チャネル推定コンポーネント1215がチャネルを推定するために使用するチャネル推定情報を受信してもよい。チャネル推定情報は、拡張または非拡張WLANプリアンブルに応答して受信されてもよく、1つまたは複数のアンテナアレイ構成についてのチャネル推定情報を含んでもよい。いくつかの場合には、チャネル推定コンポーネント1215は、プロセッサまたはプロセッサの一部(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線機プロセッサ、またはレシーバプロセッサ)であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するチャネル推定特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0092】
ステアリング行列コンポーネント1220は、選択されたアンテナアレイ構成およびチャネル特性情報(たとえば、チャネル推定情報)に少なくとも部分的に基づいて、ビームフォーミングステアリング行列を計算してもよい。WLANパケットは、ビームフォーミングステアリング行列に従ってビームフォーミングされてもよい。いくつかの場合には、ステアリング行列コンポーネント1220は、プロセッサまたはプロセッサの一部であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するビームフォーミングステアリング行列決定特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0093】
アナウンスメントパケットコンポーネント1230は、WLANプリアンブルの送信の前に、WLANプリアンブルが異なるアンテナアレイ構成を使用して送信されるトレーニングフィールドのセットを含むであろうという指示を含むアナウンスメントパケットを送信してもよい。アナウンスメントパケットコンポーネント1230は、非拡張NDPAおよび/または拡張NDPAを送信してもよい。いくつかの場合には、アナウンスメントパケットコンポーネント1230は、プロセッサまたはプロセッサの一部(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線機プロセッサ、またはレシーバプロセッサ)であってもよい。プロセッサは、メモリと結合されてもよく、本明細書で説明するNDPA特徴をプロセッサが実行するかまたは容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行してもよい。
【0094】
図13は、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングをサポートするデバイスを含むシステム1300の図を示す。たとえば、システム1300は、
図1、
図2、
図5A、
図5B、
図6、および
図8A〜
図11を参照しながら説明したようなワイヤレスデバイス1000、ワイヤレスデバイス1100、またはAP105の例であってもよいAP105-hを含んでもよい。AP105-hは、アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-cと、メモリ1310と、プロセッサ1320と、トランシーバ1325と、アンテナアレイ1330と、MIMOモジュール1335とを含んでもよい。これらのモジュールの各々は、直接または間接的に(たとえば、1つまたは複数のバス1340を介して)互いと通信してもよい。アンテナアレイトレーニングマネージャ1010-cは、
図8〜
図10を参照しながら説明したようなアンテナアレイトレーニングマネージャの例であってもよい。
【0095】
メモリ1310は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含んでもよい。メモリ1310は、実行されると、本明細書で説明する様々な機能(たとえば、拡張アンテナアレイトレーニングなど)をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能ソフトウェアを記憶してもよい。いくつかの場合には、ソフトウェア1315は、プロセッサによって直接実行可能ではない場合があるが、(たとえば、コンパイルされ、実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させてもよい。プロセッサ1320は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含んでもよい。
【0096】
トランシーバ1325は、上記で説明したように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンクまたはワイヤレスリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信してもよい。たとえば、トランシーバ1325は、AP105またはSTA115と双方向に通信してもよい。トランシーバ1325はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナアレイ1330のアンテナに与え、アンテナアレイ1330のアンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含んでもよい。アンテナアレイ1330は、複数のアンテナおよび/またはアンテナ要素を含んでもよく、複数のアンテナアレイ構成が可能であってもよい。アンテナアレイ1330は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であってもよい。MIMOモジュール1335は、AP105-hが、たとえば、MIMO、CoMP、または他の方式を通じて、複数のSTA115と協調的に通信することを可能にしてもよい。MIMO技法は、マルチパス環境を利用して複数のデータストリームを送信するために、AP105-h上のアンテナアレイ1330の複数のアンテナおよび/またはSTA115-nもしくはSTA115-o上の複数のアンテナを使用する。
【0097】
図14は、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングのための方法1400を示すフローチャートを示す。方法1400の動作は、
図1、
図2、
図5A、
図5B、
図6、および
図8A〜
図11を参照しながら説明したように、AP105などのデバイスまたはそのコンポーネントによって実装されてもよい。いくつかの例では、AP105は、以下で説明する機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためのコードのセットを実行してもよい。追加または代替として、AP105は、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行してもよい。
【0098】
ブロック1405において、本方法は、
図2〜
図9を参照しながら上記で説明したように、第1のWLANパケットの受信中にアンテナアレイ構成のセットの間で切り替えるステップを含んでもよい。いくつかの例では、ブロック1405の動作は、
図11を参照しながら説明したように、アンテナ構成コンポーネントによって実行されてもよい。ブロック1410において、本方法は、
図2〜
図9を参照しながら上記で説明したように、第1のWLANパケットの受信に基づいて、アンテナアレイ構成のセットに関連付けられたチャネル特性情報を決定するステップを含んでもよい。いくつかの例では、ブロック1410の動作は、
図11を参照しながら説明したように、チャネル特性コンポーネントによって実行されてもよい。ブロック1415において、AP105は、
図2〜
図9を参照しながら上記で説明したように、決定されたチャネル特性情報に基づいて、アンテナアレイ構成のセットから選択されたアンテナアレイ構成を使用して第2のWLANパケットを送信してもよい。いくつかの例では、ブロック1415の動作は、
図11を参照しながら説明したように、WLANパケットコンポーネントによって実行されてもよい。
【0099】
図15は、本開示の様々な態様による、拡張アンテナアレイトレーニングのための方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、
図1、
図2、
図5A、
図5B、
図6、および
図8A〜
図11を参照しながら説明したように、AP105などのデバイスまたはそのコンポーネントによって実装されてもよい。いくつかの例では、AP105は、以下で説明する機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御するためのコードのセットを実行してもよい。追加または代替として、AP105は、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行してもよい。
【0100】
ブロック1505において、本方法は、
図2〜
図9を参照しながら上記で説明したように、アンテナアレイ構成のセットを識別するステップを含んでもよい。いくつかの例では、ブロック1505の動作は、
図11を参照しながら説明したように、アンテナ構成コンポーネントによって実行されてもよい。ブロック1510において、本方法は、
図2〜
図9を参照しながら上記で説明したように、トレーニングフィールドのセットを含むWLANプリアンブルを送信するステップであって、トレーニングフィールドのセットが、識別されたアンテナアレイ構成のセットを使用して送信される、ステップを含んでもよい。いくつかの例では、ブロック1510の動作は、
図11を参照しながら説明したように、プリアンブルコンポーネントによって実行されてもよい。
【0101】
これらの方法は、可能な実装形態について説明しており、動作およびステップは、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるか、または別の方法で修正される場合があることに留意されたい。いくつかの例では、本方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされてもよい。たとえば、本方法の各々の態様は、その他の方法のステップもしくは態様、または本明細書で説明する他のステップもしくは技法を含んでもよい。このようにして、本開示の態様は、拡張アンテナアレイトレーニングを実現してもよい。
【0102】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の変形形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されるべきではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0103】
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのいずれかの組合せを使用して実装される可能性がある。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なるPHYロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置されてもよい。また、特許請求の範囲内を含めて、本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「1つまたは複数の」などの句で始まるまたは終わる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的リストを示す。
【0104】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることが可能である任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用されることが可能であり、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされることが可能である任意の他の非一時的媒体を備えることができる。また、いかなる接続も適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標) (disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0105】
本明細書で説明する1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートしてもよい。同期動作の場合、基地局は同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は時間的にほぼ整合されることがある。非同期動作の場合、基地局は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用されてもよい。
【0106】
このようにして、本開示の態様は、拡張アンテナアレイトレーニングを実現してもよい。これらの方法は、可能な実装形態について説明しており、動作およびステップは、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるか、または別の方法で修正される場合があることに留意されたい。いくつかの例では、本方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされてもよい。
【0107】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装されてもよい。したがって、本明細書で説明する機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、少なくとも1つの集積回路(IC)上で実行されてもよい。様々な例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされる場合がある異なるタイプのIC(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、または別のセミカスタムIC)が使用されてもよい。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特殊用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリにおいて具現化された命令を用いて実装されてもよい。
【0108】
添付の図では、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有する場合がある。さらに、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様のコンポーネントを区別する第2のラベルとを続けることによって区別される場合がある。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのうちのいずれにも適用可能である。