(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、会員登録を希望する者からその都度会員登録に必要な個人情報を入力してもらわずとも、既にデータベースに登録されている個人情報を取得して会員登録に用いる技術が記載されている。これは、データベースに登録される会員を増やすことが困難である点に鑑みてなされた発明である。
困難とは、一般的にデータベースへの登録の際にしなければならない登録手続きの煩雑さに起因する。
従って世の中の大勢は会員登録してもらうために、無料でポイントサービスをしたり、会員登録のプレゼントとして金券を付与したりするなど多くのコストを費やして会員を増やそうとしている。
そのためには、例えば成人前の段階からいろいろな機会を利用して会員登録させ、一旦登録された会員に対して各種のサービスや情報を提供して他の事業者に顧客を取られないような企業努力がなされている。
しかし、独立した個人として会員登録させるためにはある程度の判断能力や責任能力を要するために個人の早い(若い)段階で会員登録させ、顧客として囲い込みをするのが困難であるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本願の発明者は、胎児の段階で個人情報を取得して会員登録させ、顧客の囲い込みにつなげる仕組みである本ネットワーク閲覧システムを発明した。すなわち本願発明は、エコー診断映像を記録することを個人情報収集の端緒とするものであるため、胎児の段階で当該人物の個人情報を取得でき、さらに出生後に名前等の当該子供の個人情報、両親の氏名・年齢・住所等の個人情報を収集・蓄積することができ、社会に存在する会員登録やソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下「SNS」という。)等に先がけて当該個人及びその家族についての個人情報(会員登録情報)を取得することが可能となり、顧客の早期囲い込みにつなげることが可能になった。
【0006】
また、本ネットワーク閲覧システムを利用するユーザにとっては、エコー診断によって得られた胎児期の映像を人生の始まりの記録とし、その後の出生したときの写真、幼児期の写真、少年少女期、青年期、さらに自分に子供ができた場合に、その胎児の画像やさまざまな個人情報等を、連綿と記録し次の世代へも受け渡していくことが可能なネットワーク上の壮大なアルバムを作成することも可能となった。
【0007】
上記課題を解決するために、第一の発明としては、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する診断映像受信部と、受信したエコー診断映像を記録する映像記録部と、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信する送信部と、を有する映像送信装置と、送信されたエコー診断映像を受信する受信部と、胎児及び胎児と同一性のある人間の人生の記録である人生記録データを保持するための人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データとして人生記録データ保持部に第一記録する人生記録データ第一記録部と、第一記録の後に、胎児が生まれたのちの呼び名である名前を含む人生記録データを第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録する人生記録データ第二記録部と、を有する映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムを提供する。
【0008】
第二の発明としては、前記映像サーバ装置の人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、前記胎児と同一性のある人間を識別するためのIDである子供IDと関連付けられている第一の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0009】
第三の発明としては、前記映像サーバ装置の人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、前記胎児の親を識別するためのIDである親IDと関連付けられている第一又は第二の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0010】
第四の発明としては、前記映像サーバ装置は、人生記録データ第二記録部を介した人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧をユーザ端末から入力される前記子供ID又は/及び親IDが前記関連付けられている子供ID又は/及び親IDと合致する場合に受付ける人生記録データ受付部をさらに有する第二又は第三の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0011】
第五の発明としては、前記映像サーバ装置は、前記胎児と同一性のある人間が自身の子供(胎児の時期を含む)をもうけた場合には前記子供IDを親IDとし、新たな子供IDを用いて同様の処理を繰り返すように制御する連続制御部を有する第二から第四の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0012】
第六の発明としては、前記映像送信装置は、タッチパネルを有するタブレット端末であり、映像の記録及び送信を制御する制御部と、前記タッチパネルには制御部を動作させるための受信する診断映像の記録開始ボタン、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタン、診断映像の記録の一時停止ボタン、診断映像の記録の終了ボタンのいずれか一以上を表示し動作させるためのボタン表示部と、撮影終了ボタンのタッチによる選択によって撮影を終了させるとともに記録開始から診断映像記録部に記録されてきた映像を前記映像サーバ装置に対して送信するよう制御部を動作させる終了送信部と、を有する第一から第五の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0013】
第七の発明としては、前記映像サーバ装置は、人生記録データを解析する人生記録データ解析部と、人生記録データの解析結果に基づいてユーザ端末に対して送信すべき広告情報を蓄積する広告情報蓄積部と、蓄積している広告情報をユーザ端末に対して送信する広告情報送信部と、を有する第一から第六の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0014】
第八の発明としては、前記映像送信装置は、バーコード読取部と、読み込んだバーコード情報が所定の条件を満たすか判断する読取結果判断部と、読取結果判断部での判断結果が所定の条件を満たすとの判断結果である場合に、診断映像受信部、映像記録部、送信部のいずれか一以上を利用可能に制御する利用制御部と、を有する第一から第七の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0015】
第九の発明としては、前記映像送信装置の前記送信部は、読み込んだバーコード情報を、そのバーコード情報に基づいて送信可能となるエコー診断映像に関連付けて送信するバーコード情報付送信手段を有する第八の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0016】
第十の発明としては、前記映像サーバ装置の人生記録データ受付部は、前記映像送信装置の前記バーコード情報付送信手段によって送られてきたバーコード情報と関連付けられたエコー診断映像について、前記子供ID又は/及び親IDに加えて、又は代えて前記バーコード情報のユーザ端末からの入力を受付けてエコー診断映像に関連付けられているバーコード情報と合致する場合に記録、編集又は/及び閲覧を受付ける第四の発明に従属する第九の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0017】
第十一の発明としては、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して送信する映像送信装置から受信して胎児のエコー診断映像を保持し、さらに前記胎児と同一性のある人間の人生の記録である人生記録データをも保持するための人生記録データ保持部を有する映像サーバ装置の動作プログラムであって、映像送信装置から送信された前記胎児のエコー診断映像を受信する受信ステップと、受信した前記胎児のエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データとして人生記録データ保持部に第一記録する人生記録データ第一記録ステップと、第一記録の後に、前記胎児が生まれたのちの呼び名である名前を含む人生記録データを第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録する人生記録データ第二記録ステップと、をコンピュータである映像サーバ装置に実行可能に記述した映像サーバ装置の動作プログラムを提供する。
【0018】
第十二の発明としては、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して送信する映像送信装置から受信して胎児のエコー診断映像を保持し、さらに前記胎児と同一性のある人間の人生の記録である人生記録データをも保持するための人生記録データ保持部を有する映像サーバ装置の動作方法であって、映像送信装置から送信された前記胎児のエコー診断映像を受信する受信ステップと、受信した前記胎児のエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データとして人生記録データ保持部に第一記録する人生記録データ第一記録ステップと、第一記録の後に、前記胎児が生まれたのちの呼び名である名前を含む人生記録データを第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録する人生記録データ第二記録ステップと、を備えることを特徴とする映像サーバ装置の動作方法を提供する。
【0019】
第十三の発明としては、第一から第十の発明のいずれか一に記載の映像サーバ装置を提供する。
【0020】
第十四の発明としては、第一から第十の発明のいずれか一に記載の映像送信装置を提供する。
【0021】
第十五の発明としては、動物母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する診断映像受信部と、受信したエコー診断映像を記録する映像記録部と、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信する送信部と、を有する映像送信装置と、送信されたエコー診断映像を受信する受信部と、胎児及び胎児と同一性のある動物の動物人生の記録である動物人生記録データを保持するための動物人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を動物人生記録データとして動物人生記録データ保持部に第一記録する動物人生記録データ第一記録部と、第一記録の後に、胎児が生まれたのちの呼び名である名前を含む動物人生記録データを第一記録された前記動物人生記録データに関連付けて動物人生記録データ保持部に記録する動物人生記録データ第二記録部と、を有する動物映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムを提供する。
【0022】
第十六の発明としては、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する診断映像受信部と、受信したエコー診断映像を記録する映像記録部と、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信する送信部と、を有する映像送信装置と、送信されたエコー診断映像を受信する受信部と、胎児及び胎児と同一性のある人間の人生の記録である人生記録データを保持するための人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データとして人生記録データ保持部に第一記録する人生記録データ第三記録部と、第一記録の後に、胎児が生まれたのちの人生記録データを第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録する人生記録データ第四記録部と、を有する映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムを提供する。
【0023】
第十七の発明としては、前記映像サーバ装置の人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、前記胎児と同一性のある人間を識別するためのIDである子供IDと関連付けられている第十六の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0024】
第十八の発明としては、前記映像サーバ装置の人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、前記胎児の親を識別するためのIDである親IDと関連付けられている第十六又は十七の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0025】
第十九の発明としては、前記映像サーバ装置は、人生記録データ第四記録部を介した人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧をユーザ端末から入力される前記子供ID又は/及び親IDが前記関連付けられている子供ID又は/及び親IDと合致する場合に受付ける人生記録データ受付部をさらに有する第十七又は十八の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0026】
第二十の発明としては、前記映像サーバ装置は、前記胎児と同一性のある人間が自身の子供(胎児の時期を含む)をもうけた場合には前記子供IDを親IDとし、新たな子供IDを用いて同様の処理を繰り返すように制御する連続制御部を有する第十七から十九の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0027】
第二十一の発明としては、前記映像送信装置は、タッチパネルを有するタブレット端末であり、映像の記録及び送信を制御する制御部と、前記タッチパネルには制御部を動作させるための受信する診断映像の記録開始ボタン、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタン、診断映像の記録の一時停止ボタン、診断映像の記録の終了ボタンのいずれか一以上を表示し動作させるためのボタン表示部と、撮影終了ボタンのタッチによる選択によって撮影を終了させるとともに記録開始から診断映像記録部に記録されてきた映像を前記映像サーバ装置に対して送信するよう制御部を動作させる終了送信部と、を有する第十六から二十の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0028】
第二十二の発明としては、前記映像サーバ装置は、人生記録データを解析する人生記録データ解析部と、人生記録データの解析結果に基づいてユーザ端末に対して送信すべき広告情報を蓄積する広告情報蓄積部と、蓄積している広告情報をユーザ端末に対して送信する広告情報送信部と、を有する第十六から二十一の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0029】
第二十三の発明としては、前記映像送信装置は、バーコード読取部と、読み込んだバーコード情報が所定の条件を満たすか判断する読取結果判断部と、読取結果判断部での判断結果が所定の条件を満たすとの判断結果である場合に、診断映像受信部、映像記録部、送信部のいずれか一以上を利用可能に制御する利用制御部と、を有する第十六から二十二の発明のいずれか一に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0030】
第二十四の発明としては、前記映像送信装置の前記送信部は、読み込んだバーコード情報を、そのバーコード情報に基づいて送信可能となるエコー診断映像に関連付けて送信するバーコード情報付送信手段を有する第二十三の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0031】
第二十五の発明としては、前記映像サーバ装置の人生記録データ受付部は、映像送信装置の前記バーコード情報付送信手段によって送られてきたバーコード情報と関連付けられたエコー診断映像について、前記子供ID又は/及び親IDに加えて、又は代えて前記バーコード情報のユーザ端末からの入力を受付けてエコー診断映像に関連付けられているバーコード情報と合致する場合に記録、編集又は/及び閲覧を受付ける第十九の発明に従属する第二十四の発明に記載のネットワーク閲覧システムを提供する。
【0032】
第二十六の発明としては、第十六から二十五の発明のいずれか一に記載の映像サーバ装置を提供する。
【0033】
第二十七の発明としては、第十六から二十五の発明のいずれか一に記載の映像送信装置を提供する。
【0034】
第二十八の発明としては、動物母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する診断映像受信部と、受信したエコー診断映像を記録する映像記録部と、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信する送信部と、を有する映像送信装置と、送信されたエコー診断映像を受信する受信部と、胎児及び胎児と同一性のある動物の動物人生の記録である動物人生記録データを保持するための動物人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を動物人生記録データとして動物人生記録データ保持部に第一記録する動物人生記録データ第三記録部と、第一記録の後に、動物人生記録データを第一記録された前記動物人生記録データに関連付けて動物人生記録データ保持部に記録する動物人生記録データ第四記録部と、を有する動物映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムを提供する。
【発明の効果】
【0035】
本願発明にかかるネットワーク閲覧システムにより、胎児の段階という当該個人の人生における極めて早い段階で、その個人及び家族について会員登録させることができ、顧客の囲い込みを早期に実現することができる。
また、本ネットワーク閲覧システムを利用するユーザにとっては、エコー診断によって得られた胎児期の映像を人生の始まりの記録とし、その後の出生したときの写真、幼児期の写真、少年少女期、青年期、さらに自分に子供ができた場合に、その胎児の画像やその他の個人情報を連綿と成長・人生の記録を次の世代へ受け渡していくことが可能なネットワーク上の壮大なアルバムを作成することも可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。実施形態1は請求項1から3及び11から14に関する。実施形態2は請求項4に関する。実施形態3は請求項5に関する。実施形態4は請求項6に関する。実施形態5は請求項7に関する。実施形態6は、請求項8に関する。実施形態7は、請求項9及び10に関する。実施形態8は、請求項15に関する。その他の実施形態1は、請求項16から18、26及び27に関する。その他の実施形態2は、請求項19に関する。その他の実施形態3は、請求項20に関する。その他の実施形態4は、請求項21に関する。その他の実施形態5は、請求項22に関する。その他の実施形態6は、請求項23に関する。その他の実施形態7は、請求項24と25に関する。その他の実施形態8は、請求項28に関する。なお、本願発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施しうる。
【0040】
<概要>
本実施形態は、エコー診断装置で取得した胎児映像を、映像送信装置を介して映像サーバ装置に対し送信し、エコー診断映像を人生記録データの一部として、人生記録データの保持を開始し、その後の人生記録データを最初のエコー診断映像に関連付けて記録・保持・蓄積して個人情報を収集するネットワーク閲覧システムに関する。
【0041】
<機能的構成>
本実施形態について
図1を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、「エコー診断装置」と、「映像送信装置」と、「映像サーバ装置」とからなり、「映像送信装置」は、「診断映像受信部」と、「映像記録部」と、「送信部」とを有し、「映像サーバ装置」は、「受信部」と、「人生記録データ保持部」と、「人生記録データ第一記録部」と、「人生記録データ第二記録部」とを有する。
【0042】
<各構成の説明>
(エコー診断装置)
「エコー診断装置」(A)は、妊婦の体内の胎児に対し、エコーを用いて診断する装置である。「エコー診断映像」は、静止画であっても、動画であってもよい。また、平面的なモノクロ映像のほか、カラー映像を表示するもの、胎児を3Dで表示するもの、さらに経時的要素も表示が可能なものなど、本願発明においては、体内の胎児の映像であれば仕様等は問わない。エコー診断装置では、妊娠2カ月程度から胎児の映像を確認することができる。従って、本願発明に言う「エコー診断映像」は、妊娠2カ月目前後の胎児の映像を含むことができる。これは、胎児として最も早く認識できる時期であり、これ以前の人間(胎児を含む)の映像を取得することは一般には困難である。つまり本願発明においては後述するように個々の人間(胎児を含む)の最も早い段階でデータベースへの情報の登録をなすものである。一般にネットワーク上のアルバムが広く利用されているが、この種のアルバムに格納される映像、写真は、カメラ、ムービーというハードウェアで取得されたものでありこの点で本願発明が胎児のエコー診断映像を含む点で差異がある。このように本願発明に特徴をもたらしたものはこのエコー診断映像を取り込むことができるネットワークアルバムのシステムを発明した点にある。
【0043】
なお、エコー診断装置は、後述する映像送信装置に対して胎児のエコー診断映像を送信する機能を有する。また、胎児のエコー診断映像に付随して各種の情報が映像送信装置に対して送信されてもよい。例えば、心拍数、体温、血流の状態、心拍音、胎児の大きさ、胎児の密度情報、羊水の温度、羊水の量、羊水の密度情報、診断年月日時刻などであり、さらに、看護師などがエコー診断装置に入力する各種情報が付随していてもよい。例えば、操作担当看護師、操作担当医師、胎児の母親や父親等の親権者の保険証番号、氏名、生年月日、郵便番号や住所、病院、医院でのIDナンバー、いわゆるマイナンバー(社会保障・税番号)、病院、医院の名称、郵便番号、住所、URL、メールアドレス、後述する映像サーバ装置のURL、映像送信装置のIDなどである。
【0044】
(映像送信装置)
「映像送信装置」(B)は、エコー診断装置より受信したエコー診断映像を受信し、後述する映像サーバに送信する。映像送信装置の各部の機能について、以下説明する。
【0045】
(診断映像受信部)
「診断映像受信部」(0101)は、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信するよう構成される。エコー診断装置から映像送信装置に対する映像の送受信は、有線であるか無線であるかの方法を問わない。ただし、エコー診断映像が、母親の体内の映像であること、胎児の状態を判別しうる映像であることからすると、秘匿性の高い映像であるということができる。そこで、外部に流出したりしないようなセキュリティーの確保された通信によって行うことが好ましい。セキュリティーの観点からすると、有線により接続して映像の送受信を行うことも好ましい。診断映像受信部は、設計によっては、後述する送信部に対して受信したエコー診断映像を送信する。なお、この受信には可搬媒体を介してのエコー診断装置からのエコー診断映像の取得も含むものとする。可搬媒体としてはCD、DVD、USBメモリ、フラッシュメモリ、その他の半導体メモリを含む。
【0046】
(映像記録部)
「映像記録部」(0102)は、受信したエコー診断映像を記録するよう構成される。映像記録部は、設計によっては、前記した診断映像受信部とともに、あるいは単独で、記録した診断映像を後述する送信部に対して送信する。映像の記録の形式は特に問わないが、エコー診断装置からの映像は一般に重たい(容量の大きい)映像であるので、これを送信用に軽量化した後に記録するようにしてもよい。また送信中のセキュリティーのために暗号化して記録してもよい。さらに可搬型記録媒体、例えばCD、DVD、などに記録できる形式に変換してもよい。従って、記録はエコー診断装置から受信した状態のそのまま、送信のために軽量化した状態、暗号化した状態、可搬型記録媒体用に変換した状態の一以上の形で記録されてよい。また、個人情報で外部に流出することを防止するため、必要に応じて可搬型記録媒体への出力後、映像サーバ装置への送信後などに記録された映像が自動的に削除されるように構成してもよい。
【0047】
(送信部)
「送信部」(0103)は、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信するよう構成される。前述したようにエコー診断映像が、秘匿性の高い映像であることから、十分にセキュリティーが確保された状態で送信することが望ましい。さらに、エコー診断映像とりわけ3Dの映像は容量の大きな映像であることから、通信負荷の軽減や映像サーバ装置の容量節約の観点から、画像の容量を圧縮してもよい。また、スマートフォンやパソコンで表示可能なように、他の通信端末におけるプログラムと互換性を有するように他の形式にデータを変換してもよい。映像の容量の圧縮や、データの形式の変換については、送信部のほか、「変換部」という他の部を設け、変換部により画像の圧縮や変換を実現してもよい。
【0048】
(映像サーバ装置)
「映像サーバ装置」(C)は、エコー診断装置からのエコー診断映像を受信した映像送信装置から、エコー診断映像を受信し、当該胎児およびその同一性を有する人間、さらにはその家族の情報を記録し、保持する。また記録された情報を編集し、削除し、追加する機能を有していることが望ましい。映像サーバ装置の各部の機能について、以下説明する。
【0049】
(受信部)
「受信部」(0111)は、送信装置から送信されたエコー診断映像を受信するよう構成される。受信部は、受信したエコー診断映像を特定するための情報として、日付及び時刻や容量、映像送信装置のIPアドレス等、個々の映像を識別できる情報も受信してもよい。また、受信が完了した後に、受信した映像について受信装置で固有の識別番号を付与したりしてもよく、受信完了の返信を識別番号とともに映像送信装置に送るようにしてもよい。エコー診断装置から受信するエコー診断画像以外の情報としては、例えば、心拍数、体温、血流の状態、心拍音、胎児の大きさ、胎児の密度情報、羊水の温度、羊水の量、羊水の密度情報、診断年月日時刻などがありうる。また、看護師などがエコー診断装置に入力する各種情報が付随していてもよい。例えば、操作担当看護師、操作担当医師、胎児の母親や父親等の親権者の保険証番号、氏名、生年月日、郵便番号や住所、病院、医院でのIDナンバー、いわゆるマイナンバー(社会保障・税番号)、病院、医院の名称、郵便番号住所、URL、メールアドレス、後述する映像サーバ装置のURL、映像送信装置のIDなどである。
【0050】
受信部は、IDを付さないで受信した診断映像について、胎児を識別するためのID(子供ID)及びその胎児の親を識別するためのID(親ID)を付与するようにしてもよい。つまり、前述したように、映像送信装置に対しエコー診断映像を受信した旨を知らせる際に付与したIDを、当該胎児を識別するためのID及びその胎児の親を識別するためのIDとして流用してもよい。これらのIDが付与されることにより、後述する人生記録データ第一記録部が記録したエコー診断映像に対して、胎児が生まれた後の名前やその他の人生記録データを関連付けて記録することが可能となる。この場合には、2回目以降のエコー診断映像に対し、映像送信装置が返信されたIDを付与して映像サーバ装置に対して送信する。なお、IDの付与の仕方は前述した方法に限定されるものでない。
【0051】
(人生記録データ保持部)
「人生記録データ保持部」(0112)は、胎児及び胎児と同一性のある人間の人生の記録である人生記録データを保持するよう構成される。ここにいう「胎児と同一性のある人間」とは、胎児が出生した後の新生児、幼児、小人、大人等、同一個人をいう。「人生記録データ」とは、胎児のときのエコー診断映像、出生後の写真・動画、自身の家族の写真・動画、自身及び家族の個人情報等、当該人物及びその家族に関する全ての情報を、その人物の人生の記録として保持することが想定されている。あらゆる形態の自分の人生の記録が全て人生記録データ保持部に集約され、年代順やカテゴリー順に整理できることにより、物理的なアルバムの管理のように、写真が散逸したり、年代が分からなくなったりすることを防止できる。また、記録する情報の種類(写真・動画・成長記録・日記・お気に入りのサイトのリンク情報等)を問わずに記録することができる。さらに、保持されている自分の胎児のころの映像を常に見ることができるため、自己認識にも役に立つという効果もある。さらに、次の世代へと脈々とデータを受け渡して行けるために、親や先祖に対する感謝の心を涵養することも可能になると考えられる。
【0052】
人生記録データ保持部に記録された情報は個人情報であるが、システム管理者は胎児が成人した後、あるいは胎児の親権者、代理人等との適切な契約を結ぶことによって、この情報を利用することができるようにすることが好ましい。個人に対して不利益を与えない範囲で利用することができればその個人及びシステム管理者の双方に利益をもたらすことが可能となるからである。従って、このような観点から人生記録部システム管理者用閲覧部、ないしは、人生記録部システム管理者用データ取得部があるのが好ましい。これらはシステム外のシステム管理者専用端末、具体的にはパソコンなどに機能として備えられるとよい。また、これらのデータは膨大となるので取得したデータに関しては統計処理をする機能をこのパソコンに設けるのが好ましい。この統計処理は医学的見地ないしは、マーケティング的見地から利用されることが想定される。また、胎児が成人した後や、胎児の親権者、代理人等との適切な契約を結ぶことによってシステム管理者以外の第三者にこれらのデータの利用を許可することも考えられる。この利用は所定の条件を満たした適切な利用者に対してウエブ上で利用可能に構成してもよい。データの範囲を複数に区分し、区分ごとにデータ利用料を設定し、ウエブ上で課金処理することで膨大なデータを有意義に利用することが考えられる。このような利用によってシステム管理者はシステムの構築費用や、システムの維持費用を賄うことが考えられる。
ここに記録された人生記録は映像サーバ装置の外部装置との通信によって閲覧可能に構成される。また後述するように記録が追加され、編集され、場合により削除されるように構成される。これら行為の権限管理については実施形態2にて説明する。
【0053】
(人生記録データ第一記録部)
「人生記録データ第一記録部」(0113)は、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データとして人生記録データ保持部に第一記録するよう構成される。「受信したエコー診断映像の少なくとも一部」とは、受信したエコー診断映像を編集して、映像の一部を切り出したり、静止画にしたような場合に、編集後の映像・静止画を記録する場合である。人生記録データ第一記録部が受信したエコー診断映像を記録することにより、ユーザのアルバムの作成が開始することになる。一般的に、データ移動の煩雑さ等の理由から、ネットワーク上に作った個人のアルバム(このようなアルバムを以下「ネットワークアルバム」という。)については、その個人が最初に始めたネットワークアルバムにその後も画像や日記等が蓄積されていくのが通常である。したがって、ネットワークアルバムを提供する側にとっては、いかにその個人にとって最初のネットワークアルバムになるかが重要である。本願発明によれば、胎児の時からエコー診断映像という個人の映像の蓄積が開始されるため、その個人にとって一番最初のネットワークアルバムとなりうる。これはネットワークの世界での一般消費者、大衆の行動心理に基づくものである。例えばSNSは、よほどのことがない限り最初に加入したサービスを継続的に利用する傾向が高い。またeコマースサービスにおいても最初に加入したサービスを継続的に利用する傾向が高い。これはサービスに加入することで何らかの資産がサービス提供プラットフォーム上に蓄積されてゆくからである。つまり重要な点は「最初に」加入もしくは会員登録する点にあるが、本件発明においては個人情報の蓄積開始をその個人(胎児)の最も早い段階の映像を端緒としているためにこれ以上時期的に早くその個人がサービスに関連付けられることはないという点にシステム上の特徴を有する。なお、人生記録データ第一記録部は、映像サーバ装置の外部装置との通信によって記録されたエコー診断映像を編集し、又は/及び削除する機能を有していることが好ましい。なお、人生記録データ第一記録部と後述する人生記録データ第二記録部とは、同一の部であってもよい。
【0054】
(人生記録データ第二記録部)
「人生記録データ第二記録部」(0114)は、第一記録の後に、胎児が生まれたのちの呼び名である名前を含む人生記録データを第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録するよう構成される。ここにいう「名前」とは、氏名のうち、名のみの場合、名の略称である場合、ニックネームを含む場合をいう。人生記録データ第二記録部が記録する「人生記録」とは、胎児が生まれたのちの名前のほかに、当該子供の生年月日、出生地、出生の状態(身長・体重等)、両親の氏名、住所、年齢、電話番号、ファックス番号、携帯電話番号、電子メールアドレス、職業、役職、出身地、本籍地、物の購入履歴、旅行歴などが考えられる。最初のエコー診断映像について、これらの人生記録データが蓄積されることにより、その個人及びその親は、自分だけのデータベースあるいは自分の子供の成長の記録などとして、愛着を持って各種情報を記録し続けることに誘導することができる。なお、人生記録データ第二記録部は、映像サーバ装置の外部装置との通信によって記録された人生記録データを編集し、又は/及び削除する機能を有していることが好ましい。また、人生記録データ第二記録部は、前述した人生記録データ第一記録部と同一の部であってもよい。
【0055】
「第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録する」とは、第一記録された個人と同一の個人について、これが同一の個人の情報であるとして人生記録データに記録することをいう。具体的には、例えば子供「001」で識別される個人のエコー診断映像が記録されている場合に、子供ID「001」の個人の名前を、このエコー診断映像に関連付けて保持することをいう。ただし、第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録されれば良いので、関連付ける方法はIDに限定されない。第一記録部の記録と関連付けられて第二記録がなされることにより人生記録という人にとって重要な情報が資産として積み上げられるようになる。これによっていわゆる個人の囲い込みを可能とする。
【0056】
人生記録データ第二記録部の記録は、一般に胎児の母親、父親、親権者、代理人その他の利害関係者によって記録されることが想定される。この記録はこのシステムと通信可能な外部端末装置によって行われる。外部端末装置は、具体的には、日ごろ母親が利用している自宅のパソコンやスマートフォンなどである。例えばスマートフォンにて撮影された子供(成長後の胎児)の誕生日の写真がスマートフォンから直接的にウエブサービスを介してこの第二記録部によって人生記録データ保持部に記録され、又はスマートフォンから一旦、前記パソコンに写真が転送された後にこのパソコンから送信された写真が第二記録部によって人生記録データ保持部に記録される。
【0057】
スマートフォンの写真はスマートフォン上に設けられたスマートフォンのフォトアルバムから複数一括して送信されてもよいし、前記パソコンに関しても同様である。またこれらの写真がネットワーク上に蓄積されている場合にはネットワークの蓄積が第二記録部によってまとめて人生記録データ保持部に記録されるように構成してもよい。
【0058】
なお、第二記録部に対して渡される情報は前記写真に限定されるものでないことは言うまでもない。静止画の他に、動画、テキスト、音声、バイオメトリクス情報(指紋、声紋等)、健康診断データ(心拍数、体温、瞳孔の時間変化、発汗量、体外排泄物の成分分析結果、CTスキャン映像データ、体重データ、身長データ、肺活量データ、レントゲン写真データ、体内撮影データ、調剤データ、診断データなどを含む)などを含んでもよい。従って、健康診断データのようなものの場合には胎児の際にエコー診断映像を撮影した病院や医院から直接に人生記録データ第二記録部に渡すことも考えられる。
【0059】
(第二の発明)
人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、胎児と同一性のある人間を識別するためのIDである子供IDと関連付けられていることが好ましい。ここにいう「胎児と同一性のある人間」は、胎児又は/及び出生後の胎児(人)のことである。子供IDは、具体的には「001」などの、個別の胎児を識別することができる番号あるいはアルファベットの組合せであることが考えられる。子供IDと関連付けられていることにより、人生記録データと、当該子供が関連することになり、データの管理がより簡易にすることが可能となる。また、子供IDとしては、数字やアルファベットの組合せのほかに、個人の識別を可能とする情報であればこれに限定されない。人生記録データが子供IDと関連づけられることにより、人生記録データ保持部に保持されているエコー診断映像に、識別情報を介してその後の画像や個人情報を蓄積していくことが可能となる。このためにエコー診断装置に子供ID入力部ないしは外部取得部があってもよいし、同じく映像送信装置、映像サーバ装置にこれらがあってもよい。このIDは、出産後は子供(新生児)を識別するために腕に巻かれるリストバンドに付するようにしてもよい。
【0060】
つまり、このIDの関連付け作業は、最初のエコー診断映像の生成と同時になされてもよいし、この生成の後になされてもよい。IDの関連付けは、エコー診断装置にて行われても、映像送信装置にて行われても、映像サーバ装置にて行われてもよい。映像送信装置にて行われる場合には、子供ID入力部を別途設けなくても、診断映像受信部、映像記録部、映像送信部、その他の部にて行われてよく、映像サーバ装置においては受信部、人生記録データ保持部、人生記録データ第一記録部、人生記録データ第二記録部、その他の部にて行われてもよい。
【0061】
子供IDの入力は担当の看護師又は医師、ないしは病院、医院の事務担当者によって行われてもよく、また胎児の母親、父親、その他の親権者、並びにその親族や、代理人によって行われてもよい。このIDはこのシステム内で胎児または胎児のその後を識別することができればよいので、システム内でユニークであればよい。従って、このシステムを複数のエコー診断装置、複数の病院、医院にて共用する場合にはこれら複数のものの間でユニークである必要がある。従って重複したIDが与えられないようにいずれかの装置内に、又はこれらの装置とは別にIDをユニークに生成し、胎児の母親、父親、その他の親権者、並びにその親族や、代理人が利用可能に提供するように構成されていることが好ましい。なお、人の手によらないで自動的にIDを付与する構成も考えられ、その場合にはこのIDの生成システムからIDを付与するいずれかの部がIDを取得し、エコー診断映像などに関連付け処理をする。IDの形式としては、都道府県市町村名の部分ID、病院名の部分ID、親権者を識別するための部分ID、双子以上である場合に用いられる枝IDを少なくとも含むとよい。なお、枝IDは出生後に付加してもよい。
【0062】
IDとエコー診断映像との関連付けの他に、少なくともそのエコー診断映像に映された胎児の母親、父親、その他の親権者、並びにその親族や、代理人等を特定する情報と関連付けられる必要がある。例えば氏名、住所、年令、性別、顔写真、指紋、声紋、虹彩紋、掌紋、DNA、毛細血管像紋、マイナンバー(社会保障・税番号)などである。これらはこのシステムにつながれたパソコンなどの端末装置から入力される。または既にこのシステム外にて入力済みのデータが関連付けされる。この作業はIDの記録されている部にて行われる。IDの生成が行われる部の他に一対一の関係を損なわないのであればIDの保存、記録がなされているIDの保管場所において関連付けがされてもよい。
【0063】
(第三の発明)
人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、親を識別するためのIDである親IDと関連付けられていることが好ましい。親IDと関連付けられているころにより、人生記録データと、当該親が関連することになり、データの管理をより簡易にすることが可能となる。胎児は、親、特に母親の体内で成長するものであるから、胎児の時期には人生記録データを前述した子供IDと関連づけることなく、親IDとのみ関連付けることとしてもよい。親IDと人生記録データが関連づけられることにより、子供だけでなく、その保護者である親の個人情報をも蓄積していくことが可能となる。子供の個人情報だけでなく、親の個人情報も併せて蓄積できることにより、より多くの個人を会員とし、個人情報を収集し、顧客の囲い込みにつなげることが可能となる。本発明に関しての具体的処理は第二の発明で述べたところと同じである。
【0064】
<ハードウェアの説明>
(映像送信装置)
図2は、本実施形態の映像送信装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図にあるように、本実施形態の映像送信装置は、各種演算処理を実行するための「CPU」(0201)を有する。また、「記憶装置」(0202)は、「診断映像受信プログラム」(0212)、「映像記録プログラム」(0213)、「送信プログラム」(0214)、「エコー診断映像」(0215)を有する。さらに、前記各プログラムを読み出す「メインメモリ」(0203)と、「通信インターフェイス」(0204)と、「I/O」(0205)を備え、I/Oを介して、例えば「キーボード」(0209)、「ディスプレイ」(0210)などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、通信インターフェイスを介して「エコー診断装置」(0206)、「映像サーバ装置」(0207)などと情報の送受信を行う。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。また、エコー診断装置から可搬媒体であるCD、DVD、USBメモリ、フラッシュメモリ、その他の半導体メモリ(0208)を介してエコー診断映像を取得する場合にはこれらの媒体に応じたインターフェイスも含まれる。なお、この意味で通信インターフェイスはI/Oを含む概念であってもよい。
なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」(0211)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。また、設計によっては、エコー診断装置からの映像を圧縮する圧縮プログラム、セキュリティーのために暗号化する暗号化プログラム、記録する可搬型記録媒体に適合するようにデータの形式を変換する変換プログラム、外部に個人情報が流出することを防止するための映像の自動削除プログラムを格納してもよい。
【0065】
(ハードウェアの動作)
CPUは、記憶装置から、「診断映像受信プログラム」(0212)をメインメモリに読み出して実行し、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する。
【0066】
CPUは、記憶装置から、「診断記録プログラム」(0213)をメインメモリに読み出して実行し、前記胎児のエコー診断映像を記録する。
【0067】
CPUは、記憶装置から、「送信プログラム」(0214)をメインメモリに読み出して実行し、受信した又は/及び記録されたエコー診断映像を映像サーバ装置に対して送信する。
【0068】
(映像サーバ装置)
図3は、本実施形態の映像サーバ装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図にあるように、本実施形態の映像サーバ装置は、各種演算処理を実行するための「CPU」(0301)を有する。また、「記憶装置」(0302)は、「受信プログラム」(0311)、「人生記録データ第一記録プログラム」(0312)、「人生記録データ第二記録プログラム」(0313)、「エコー診断映像」(0314)、「人生記録データ」(0315)を有する。さらに、前記各プログラムを読み出す「メインメモリ」(0303)と、「通信インターフェイス」(0304)と、「I/O」(0305)を備え、I/Oを介して、例えば「キーボード」(0308)、「ディスプレイ」(0309)などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、通信インターフェイスを介して「映像送信装置」(0306)、「スマートフォン」(0307)などと情報の送受信を行う。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」(0310)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0069】
(ハードウェアの動作)
CPUは、記憶装置から、「受信プログラム」(0311)をメインメモリに読み出して実行し、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像であって、映像送信装置が受信し、映像サーバ装置に送信した胎児のエコー診断映像を受信する。
【0070】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第一記録プログラム」(0312)をメインメモリに読み出して実行し、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データ保持部に第一記録する。
【0071】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第二記録プログラム」(0313)をメインメモリに読み出して実行し、受信した胎児が生まれた後に、その胎児あるいは胎児と同一性のある人間の呼び名を人生記録データ保持部に第二記録する。
【0072】
<処理の流れ>
(映像送信装置)
図4は、本実施形態における映像送信装置の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。「診断映像受信部」において、エコー診断映像を受信するかどうか判断し(診断映像受信判断S0401)、受信すると判断した場合にはエコー診断映像を受信する(診断映像受信ステップS0402)。「映像記録部」において、受信した診断映像を記録するかどうか判断し(映像記録判断ステップS0403)、記録すると判断した場合にはエコー診断映像を記録する(映像記録ステップS0404)。「送信部」において、エコー診断映像を映像サーバ装置に送信するかどうか判断し(送信判断ステップS0405)、送信すると判断した場合には、映像サーバ装置にエコー診断映像を送信する(送信ステップS0406)。
【0073】
(映像サーバ装置)
図5は、本実施形態における映像サーバ装置の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。「受信部」において、エコー診断映像を受信するかどうか判断し(エコー診断映像受信判断S0501)、受信すると判断した場合には受信する(受信ステップS0502)。「人生記録データ第一記録部」において、エコー診断映像の少なくとも一部を記録するかどうか判断し(人生記録データ第一記録判断ステップS0503)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第一記録する(人生記録データ第一記録ステップS0504)。「人生記録データ第二記録部」において、呼び名を記録するかどうか判断し(人生記録データ第二記録判断ステップS0505)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第二記録する(人生記録データ第二記録ステップS0506)。
【0074】
<効果>
本実施形態により、胎児という当該個人の人生の極めて早い段階で、その個人及び家族についての個人情報(会員登録情報)を取得することができ、早期に顧客を囲い込むことができる。また、本ネットワーク閲覧システムを利用する個人にとっては、エコー診断によって得られた胎児期の映像を人生の始まりの記録とし、その後の出生したときの写真、幼児期の写真、少年少女期、青年期、さらに自分に子供ができた場合に、その胎児の画像等連綿と成長・人生の記録を次の世代へ受け渡していくことが可能な、壮大なネットワークアルバムとしても利用することも可能となる。
【0076】
<概要>
本実施形態は、前記子供ID又は/及び親IDを用いて人生記録データ保持部に保持されている人生記録データの編集、閲覧ができ、また同じIDを用いて人生記録データ保持部に人生記録データを保存できるネットワーク閲覧システムである。
【0077】
<機能的構成>
本実施形態について
図6を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、実施形態1で説明したネットワーク閲覧システムの「映像サーバ装置」にさらに、「人生記録データ受付部」を有する。
図6は、実施形態1の「映像サーバ装置」の機能的構成に「人生記録データ受付部」を付加したものである。
【0078】
<各構成の説明>
(人生記録データ受付部)
「人生記録データ受付部」(0615)は、人生記録データ第二記録部を介した人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧をユーザ端末から入力される前記子供ID又は/及び親IDが前記関連付けられている子供ID又は/及び親IDと合致する場合に受付けるよう構成される。個人のネットワーク上のアルバムは、最初に画像等を蓄積したところにその後も個人がアルバムとして利用を継続する傾向にあるものであるところ、ネットワーク上のアルバムのサービスを提供する側にとっては、いかに最初のネットワークアルバムになりうるかがビジネスの成功・不成功を決するといってよい。この点、本ネットワーク閲覧システムは、胎児のときに胎児のエコー診断映像を個人情報の記録の開始とし、その後各種個人情報を取得し、これを人生記録データとして保持し、随時個人情報を蓄積していくものであるから、当該個人の最も早い画像の蓄積場所になるといえる。
【0079】
また、人生記録データ受付部は、人生記録データの記録編集閲覧について、当該人生記録データの保持主体のIDと合致する場合に、又は合致する場合にのみ個人情報の記録・編集・閲覧が行えるものであるから、当該個人情報の記録等の主体が、当該個人情報にアクセスできる主体に限られるという、極めて閉鎖性の高い情報の格納場所であるといえる。個人は、閉鎖性の高いサイトには安心して個人情報を記録等することができるので、本実施形態のネットワーク閲覧システムに個人情報を蓄積していくことが可能となる。さらに、個人情報の記録・閲覧・蓄積は、個人のパソコンや、スマートフォンといった身近な端末から行えるので、気軽に個人情報を記録することが可能となり、収集できる個人情報が広がる。これにより、顧客の早期囲い込みにつなげることができる。副次的には、当該個人の情報の記録主体が本人に限られることにより、情報の確度向上や、個人のプライバシーの確保にも役立つという効果も有する。
【0080】
さらにその他の設計としては、原則として、人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧は人生記録データの本人のみとし、例えば、部分的に閲覧のみ第三者に許すという構成にしてもよい。この場合には、個人の写真や行動履歴、日記などが外部に公開されるため、SNSとして利用することが可能となる。SNSとしての利用が可能となることにより、外部に自分の情報を発信することを望むタイプの人にとっては、より、人生記録データを蓄積することについてのモチベーションが上がり、より多くの個人情報(会員登録情報)を収集することができる。
なお、人生記録保持部に第一記録されたエコー診断映像は人生記録保持部に保持されている人生記録の中でも最も重要性が高いものであるから、この記録に関しては編集ができない構成とすることが望ましい。つまり、人生記録保持部には、エコー診断映像記録保持手段を設けて、人生記録データ受付部からの編集アクセスがあったとしてもエコー診断映像記録保持手段の記録は編集できないようにすることが望ましい。ただし、これに限定されるものではない。
【0081】
人生記録データ受付部は、前記子供ID又は/及び親IDを真正なものか判断するための構成を有する。例えばこれらIDのデータベースを有しており、これに合致した場合にのみアクセスを許容するという構成である。またIDに対してユーザが別途設定するパスワードが付随しており、パスワードの合致を要求するように構成してもよい。さらには、予めユーザの利用するスマートフォンや携帯電話、パソコン、タブレット端末などのMACアドレスをこれら子供ID、親ID、パスワードと関連付けて前記データベースに保存し置き、MACアドレスの合致まで要求するようにしてもよい。また、編集作業が人生記録データの削除を伴う場合にはこれが子供IDで行われる場合には親IDで識別されるユーザに対して削除されようとしている旨の警告を発し、その警告にもかかわらず削除を了承するとの返答があった場合にのみ削除を実行するという構成としてもよい。なお、この場合にはアクセス権限が親ID及び子供IDにて受付け許容されデータベース上でこの親IDと関連付けられたMACアドレスを有するユーザ端末に対して警告が発せられ、またこの端末から返答を受信するように構成する。このユーザ端末は前述の通り、スマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット端末などである。
【0082】
さらに子供IDで識別される人が成人に達した場合にはこのような親に対する警告を発しないように子供ID単独で消去も可能とするように構成してもよい。
なお、親IDで識別される人がその人自身の人生記録データを人生記録データ保持部に有する場合には、その人生記録データが子供IDによってアクセス可能であったとしても編集権限はないように設定する編集権限調整部を別途映像サーバ装置が有していてもよい。
【0083】
<ハードウェアの説明>
図7は、本実施形態の映像サーバ装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図にあるように、本実施形態の映像サーバ装置は、各種演算処理を実行するための「CPU」(0701)を有する。また、「記憶装置」(0702)は、「受信プログラム」(0711)、「人生記録データ第一記録プログラム」(0712)、「人生記録データ第二記録プログラム」(0713)、「エコー診断映像」(0714)、「人生記録データ」(0715)、「人生記録データ受付プログラム」(0716)を有する。さらに、前記各プログラムを読み出す「メインメモリ」(0703)と、「通信インターフェイス」(0704)と、「I/O」(0705)を備え、I/Oを介して、例えば「キーボード」(0708)、「ディスプレイ」(0709)などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、通信インターフェイスを介して「映像送信装置」(0706)、「スマートフォン」(0707)などと情報の送受信を行う。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」(0710)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0084】
(ハードウェアの動作)
CPUは、記憶装置から、「受信プログラム」(0711)をメインメモリに読み出して実行し、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像であって、映像送信装置が受信し、映像サーバ装置に送信した胎児のエコー診断映像を受信する。
【0085】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第一記録プログラム」(0712)をメインメモリに読み出して実行し、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データ保持部に第一記録する。
【0086】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ受付プログラム」(0716)をメインメモリに読み出して実行し、人生記録データ第二記録プログラムを介した人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧をユーザ端末から入力される前記子供ID又は/及び親IDが前記関連付けられている子供ID又は/及び親IDと合致する場合に受付ける。
【0087】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第二記録プログラム」(0713)をメインメモリに読み出して実行し、受信した胎児が生まれた後に、その胎児あるいは胎児と同一性のある人間の呼び名を人生記録データ保持部に第二記録する。
【0088】
<処理の流れ>
(映像送信装置)
図8は、本実施形態における映像サーバ装置の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。「受信部」において、エコー診断映像を受信するかどうか判断し(エコー診断映像受信判断S0801)、受信すると判断した場合には受信する(受信ステップS0802)。「人生記録データ第一記録部」において、エコー診断映像の少なくとも一部を記録するかどうか判断し(人生記録データ第一記録判断ステップS0803)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第一記録する(人生記録データ第一記録ステップS0804)。「人生記録データ受付部」において、前記子供ID又は/及び親IDが前記関連付けられている子供ID又は/及び親IDと合致するかどうか判断し(人生記録データ受付判断ステップS0805)、合致すると判断した場合には、人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧を受け付ける(人生記録データ受付ステップS0806)。「人生記録データ第二記録部」において、人生記録データを記録するかどうか判断し(人生記録データ第二記録判断ステップS0807)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第二記録する(人生記録データ第二記録ステップS0808)。
【0089】
<効果>
本実施形態により、胎児という当該個人の人生の極めて早い段階で、その個人及び家族についての個人情報(会員登録情報)を取得することができ、早期に顧客を囲い込むことができ、さらに個人情報の記録・閲覧・蓄積ができる主体が当該個人及びその親といった一定の狭い範囲の個人に限られることから、個人が安心して個人情報の記録等を行うことができ、収集できる個人情報を広げることができ、より顧客の早期囲い込みにつなげることができる。
【0091】
<概要>
本実施形態は、胎児であった者が出生し、成長して、自分の子供をもうけた場合には、IDを子供IDから親IDへと変換し、そのもうけた子供に対して新たに子供IDを付与し、新たな子供のエコー診断映像を記録し、今までの情報やこれから取得する新たな子供の情報と関連づけることにより、個人情報(会員登録情報)を連綿と引き継いで、早期の顧客の囲い込みを継続することができるネットワーク閲覧システムに関する。
【0092】
<機能的構成>
本実施形態について
図9を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、実施形態1又は2で説明したネットワーク閲覧システムの「映像サーバ装置」にさらに、「連続制御部」を有する。
図9は、実施形態1の「映像サーバ装置」の機能的構成に「連続制御部」を付加したものである。ただし、本実施形態は、実施形態1のネットワーク閲覧システムに限定されるものではない。
【0093】
<各構成の説明>
(連続制御部)
「連続制御部」(0916)は、前記胎児と同一性のある人間が自身の子供(胎児の時期を含む)をもうけた場合には前記子供IDを親IDとし、新たな子供IDを用いて同様の処理を繰り返すように制御するよう構成される。連続制御とは、具体的には、例えば、子供IDが「001」である子供がその後成長し、子供を妊娠したことが分かったとする。妊婦健診でエコー診断を受け、かつて自分が胎児であった時に親がしたのと同じように、自分の子供の胎児のエコー診断映像を、エコー診断装置から映像送信装置を介して映像サーバの人生記録データとして記録する。親IDは、末尾に「P」が付加されるものであるとする。自分のIDは今まで「001」であったが、親になったので、これを親IDとするべく「001P」とし、さらに胎児には新規に子供ID付与し、エコー診断映像に子供IDと親IDである「001P」を関連付けて記録する。なお、この際従来の「001」の親IDである「001P」で識別されていた人は新規に「001PP」を付与して順繰りに世代を繰り上げてゆくのが好ましい。
これにより、記録している個人情報の主体について、さらに次の世代の個人情報についても取得することが可能となり、さらに早期の顧客の囲い込みを実現することが可能となる。
【0094】
<ハードウェアの説明>
図10は、本実施形態の映像サーバ装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図にあるように、本実施形態の映像サーバ装置は、各種演算処理を実行するための「CPU」(1001)を有する。また、「記憶装置」(1002)は、「受信プログラム」(1011)、「人生記録データ第一記録プログラム」(1012)、「人生記録データ第二記録プログラム」(1013)、「エコー診断映像」(1014)、「人生記録データ」(1015)、「連続制御プログラム」(1016)、「子供ID」(1017)、「親ID」(1018)を有する。さらに、前記各プログラムを読み出す「メインメモリ」(1003)と、「通信インターフェイス」(1004)と、「I/O」(1005)を備え、I/Oを介して、例えば「キーボード」(1008)、「ディスプレイ」(1009)などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、通信インターフェイスを介して「映像送信装置」(1006)、「スマートフォン」(1007)などと情報の送受信を行う。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」(1010)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0095】
(ハードウェアの動作)
CPUは、記憶装置から、「受信プログラム」(1011)をメインメモリに読み出して実行し、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像であって、映像送信装置が受信し、映像サーバ装置に送信した胎児のエコー診断映像を受信する。
【0096】
CPUは、記憶装置から、「連続制御プログラム」(1016)をメインメモリに読み出して実行し、前記胎児と同一性のある人間が自身の子供(胎児の時期を含む)をもうけた場合には前記子供IDを親IDとし、新たな子供IDを用いて同様の処理を繰り返すように制御する。
【0097】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第一記録プログラム」(1012)をメインメモリに読み出して実行し、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データ保持部に第一記録する。
【0098】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第二記録プログラム」(1013)をメインメモリに読み出して実行し、受信した胎児が生まれた後に、その胎児あるいは胎児と同一性のある人間の呼び名を人生記録データ保持部に第二記録する。
【0099】
<処理の流れ>
(映像送信装置)
図11は、本実施形態における映像サーバ装置の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。「受信部」において、エコー診断映像を受信するかどうか判断し(エコー診断映像受信判断S1101)、受信すると判断した場合には受信する(受信ステップS1102)。エコー診断映像を受信した結果、前記胎児と同一性のある人間が自身の子供(胎児の時期を含む)をもうけたことが分かった場合には、「連続制御部」において、前記子供IDを親IDとし、新たな子供IDを用いて同様の処理を繰り返すように制御するかどうか判断し(連続制御判断ステップS1103)、連続制御すると判断した場合には、連続制御処理をする(連続制御処理ステップS1104)。「人生記録データ第一記録部」において、エコー診断映像の少なくとも一部を記録するかどうか判断し(人生記録データ第一記録判断ステップS1105)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第一記録する(人生記録データ第一記録ステップS1106)。「人生記録データ第二記録部」において、人生記録データを記録するかどうか判断し(人生記録データ第二記録判断ステップS1107)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第二記録する(人生記録データ第二記録ステップS1108)。
【0100】
<効果>
本実施形態により、胎児という当該個人の人生の極めて早い段階で、その個人及び家族についての情報を取得することができ、早期に顧客を囲い込むことができ、かつ、その個人の胎児についても個人情報(会員登録情報)を取得し、顧客の早期囲い込みが実現する。また、本ネットワーク閲覧システムを利用するユーザにとっては、世代間にわたってネットワーク上のアルバムを作成することが可能となる。
【0102】
<概要>
本実施形態は、映像送信装置がタッチパネルを有するタブレット端末であり、タッチパネル上のボタンのタッチにより、記録、スナップ、一時停止、記録終了が可能で、さらに記録終了ボタンのタッチにより、記録された映像が映像サーバ装置に対して送信されるネットワーク閲覧システムに関する。
【0103】
<機能的構成>
本実施形態について
図12を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、実施形態1から3で説明したネットワーク閲覧システムの「映像送信装置」がタッチパネルを有するタブレット端末であり、「制御部」と、「ボタン表示部」と、「終了送信部」を有する。
図12は、実施形態1の「映像送信装置」の機能的構成に「制御部」と、「ボタン表示部」と、「終了送信部」を付加したものである。ただし、本実施形態は、実施形態1のネットワーク閲覧システムに限定されるものではない。
【0104】
<各構成の説明>
(制御部)
「制御部」(1204)は、映像の記録及び送信を制御するよう構成される。具体的には、タブレット端末上で、後述するボタン表示部が表示する記録開始ボタンがタッチされた場合には、エコー診断映像の記録を開始するよう制御し、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタンがタッチされたときは、静止画を撮影するよう制御し、診断映像の記録の一時停止ボタンがタッチされた時は、記録を一時停止するよう制御し、診断映像の記録の終了ボタンがタッチされた時は、映像の記録を終了するよう制御するとともに後述する終了送信部を制御して記録開始から診断映像記録部に記録されてきた映像を前記映像サーバ装置に対して送信するようにする。
【0105】
(ボタン表示部)
「ボタン表示部」(1205)は、タッチパネルを有するタブレット端末である映像送信装置について、診断映像の記録開始ボタン、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタン、診断映像の記録の一時停止ボタン、診断映像の記録の終了ボタンのいずれか一以上を表示するよう構成される。なお記録の終了とともにエコー診断映像が送信され、一連の処理が終了するために、終了ボタンの押下があった場合には確認ボタンを表示するように構成してもよい。また、映像送信装置の機能がバーコードの読取によって可能となる場合には、そのバーコード情報に応じて表示されるボタンを変化させてもよい。例えばあるバーコード情報に基づけば表示されるボタンは記録開始ボタンと終了ボタンのみであるが、別のバーコード情報に基づけばこれに加えてストップボタンやスナップボタンも表示されるという構成である。
【0106】
図13はタブレット端末の概念図である。これにあるように、本実施形態のタブレット端末は、記録開始ボタン(1301)、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタン(1302)、診断映像の記録の一時停止ボタン(1303)、診断映像の記録の終了ボタン(1304)がある。記録開始ボタンをタッチすると、エコー診断映像を映像送信装置に記録する。スナップボタンをタッチすると、タッチした時点での静止画を映像送信装置に記録する。一時停止ボタンをタッチすると、録画状態を一時停止する。記録の終了ボタンをタッチすると、映像の記録を終了する。
【0107】
なおこのタブレット端末は、撮影者等に対する案内情報を出力する案内情報出力部を有していると便利である。案内情報は音声でもディスプレイ表示でもよいが前者が便利である。案内情報例としては、「撮影を開始できます」「記録開始ボタンを押してください」「記録可能時間はあとN分です」(Nは自然数。以下同じ)「スナップショットを撮影可能です」「停止ボタンが押されました」「再開のために〜を押してください」「スナップショットがN枚になりました」「記録時間が終了しました」「N分録画されました」「確認ボタンを押してください」「映像送信開始します」「映像送信中です」「電源を切らないでください」「送信終了まであとN分です」「映像の送信が終了しました」「タブレット内のエコー診断映像は個人情報のため削除します」「削除が完了しました」等々である。ここにあるようにエコー診断映像を映像サーバ装置に送信し終わったのちにはエコー診断映像をこの映像送信装置内で削除することが好ましい。このため映像削除部が映像送信装置に設けられているとよい。またこれらの言語は日本語のみならず、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語など他国の言語で出力されてもよく、そのために言語選択ボタンが表示されるのが好ましい。
【0108】
さらに、映像送信装置は、公衆ネットワークを利用可能であるとなおよい。そして、映像送信装置は公衆ネットワークを介して外部管理サーバと通信可能であり、外部管理サーバから、遠隔操作、遠隔診断、遠隔監視が可能であるように構成されるとよい。ここで遠隔診断とは何らかの装置トラブルが発生したかを判断するためのものであり、遠隔監視は映像送信装置の稼働状況を外部管理サーバから見るためのものである。これらの機能を有する遠隔制御部を設けているのが良い。またこれらの機能を実現する遠隔管理サーバ装置がこのシステムに組み込まれていることが好ましい。
【0109】
(終了送信部)
「終了送信部」(1206)は、撮影終了ボタンのタッチによる選択によって撮影を終了させるとともに記録開始から診断映像記録部に記録されてきた映像を前記映像サーバ装置に対して送信するよう構成される。終了ボタンのタッチによって、自動的に映像サーバ装置に送信するので、映像送信装置を実際に操作する医師・看護師の手間が軽減されるため、より産婦人科での本ネットワーク閲覧システムの導入が図られることになる。また重要な映像なので送信忘れによる映像の紛失を防ぐことができる。
【0110】
なお、このタブレット端末にはカメラが付随していると好ましい。カメラにてエコー診断を受けている母親の映像(動画)ないしは写真を撮影しておき、前記終了ボタンのタッチによる選択によって、エコー診断映像と関連付けてこれら母親の映像ないし写真も送信されるようにするとよい。このようにしておけば万が一のエコー診断映像のとりまちがいをも防止することができるし、将来このエコー診断映像を閲覧する際により臨場感がある映像体験をすることが可能となる。また母親の映像(動画)には音声を付加し、診察中の会話や、母親から未来の子供に向けたメッセージを録音するようにしてもよい。さらには、これらの音声を音声認識技術を用いてテキスト変換し、このテキストも併せて関連付けて映像サーバ装置に送信するようにしてもよい。さらにタブレット端末にはその日や前日のニュースを取得する機能を与えると好ましい。これらのニュースをもエコー診断映像に関連付けて送信すると、子供が胎児であったころの世間の様子を遠い将来に知ることができより当時の様子を懐かしむことができる。
<ハードウェアの説明>
(映像送信装置)
図14は、本実施形態の映像送信装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図にあるように、本実施形態の映像送信装置は、各種演算処理を実行するための「CPU」(1401)を有する。また、「記憶装置」(1402)は、「診断映像受信プログラム」(1412)、「映像記録プログラム」(1413)、「送信プログラム」(1414)、「エコー診断映像」(1415)、「制御プログラム」(1416)、「ボタン表示プログラム」(1417)、「終了送信プログラム」(1418)、「各種ボタン」(1419)を有する。さらに、前記各プログラムを読み出す「メインメモリ」(1403)と、「通信インターフェイス」(1404)と、「I/O」(1405)を備え、I/Oを介して、例えば「キーボード」(1409)、「ディスプレイ」(1410)などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、通信インターフェイスを介して「エコー診断装置」(1406)、「映像サーバ装置」(1407)などと情報の送受信を行う。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。また、エコー診断装置から可搬媒体であるCD、DVD、USBメモリ、フラッシュメモリ、その他の半導体メモリ(1408)を介してエコー診断映像を取得する場合にはこれらの媒体に応じたインターフェイスも含まれる。なお、この意味で通信インターフェイスはI/Oを含む概念であってもよい。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」(1411)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0111】
(ハードウェアの動作)
CPUは、記憶装置から、「ボタン表示プログラム」(1417)をメインメモリに読み出して実行し、診断映像の記録開始ボタン、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタン、診断映像の記録の一時停止ボタン、診断映像の記録の終了ボタンのいずれか一以上を表示し動作させる。
【0112】
CPUは、記憶装置から、「制御プログラム」(1416)をメインメモリに読み出して実行し、映像の記録及び送信を制御し、エコー診断映像の記録、記録の一時停止、スナップの撮影、映像サーバ装置への送信処理を行う。
【0113】
CPUは、記憶装置から、「診断映像受信プログラム」(1412)をメインメモリに読み出して実行し、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する。
【0114】
CPUは、記憶装置から、「診断記録プログラム」(1413)をメインメモリに読み出して実行し、前記胎児のエコー診断映像を記録する。
【0115】
CPUは、記憶装置から、「終了送信プログラム」(1418)をメインメモリに読み出して実行し、撮影終了ボタンのタッチによる選択によって撮影を終了させるとともに記録開始から診断映像記録部に記録されてきた映像を前記映像サーバ装置に対して送信する。
【0116】
CPUは、記憶装置から、「送信プログラム」(1414)をメインメモリに読み出して実行し、受信した又は/及び記録されたエコー診断映像を映像サーバ装置に対して送信する。
【0117】
<処理の流れ>
(映像送信装置)
図15は、本実施形態における映像送信装置の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。「制御部」において、映像の記録及び送信を制御するかどうか判断し、(制御判断ステップS1501)、制御すると判断した場合には記録及び送信を制御する(制御ステップS1502)。「診断映像受信部」において、エコー診断映像を受信するかどうか判断し(診断映像受信判断S1503)、受信すると判断した場合にはエコー診断映像を受信する(診断映像受信ステップS1504)。「映像記録部」において、受信した診断映像を記録するかどうか判断し(映像記録判断ステップS1505)、記録すると判断した場合にはエコー診断映像を記録する(映像記録ステップS1506)。「映像記録部」において、診断映像の記録を一停止するかどうか判断し(一時停止判断ステップS1507)、一時停止すると判断した場合には記録を一時停止する(一時停止ステップS1508)。「映像記録部」において、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップを撮影するかどうか判断し(スナップ撮影判断ステップS1509)、スナップ撮影すると判断した場合にはスナップ撮影する(スナップ撮影ステップS1510)。「終了送信部」において、記録した映像を終了送信するかどうか判断し、(終了送信判断ステップS1511)、終了送信すると判断した場合には記録を映像サーバ装置に対し送信する(終了送信ステップS1512)。「ボタン表示部」において、ボタンを表示するかどうか判断し、(ボタン表示判断ステップS1513)、表示すると判断した場合にはボタンを表示する(ボタン表示ステップS1514)。
【0118】
<効果>
本実施形態により、エコー診断映像の録画・編集(記録の一時停止と静止画の撮影)・映像サーバ装置への送信がより簡易に行うことが可能となり、エコー診断映像を記録することに協力する医師及び看護師等の負担軽減につながり、産婦人科医院での本システムの導入を促進することが可能となる。
【0120】
<概要>
本実施形態は、取得した胎児及びその家族の個人情報(会員登録情報)を分析して、当該個人が惹きつけられるような商品・サービスの広告を個人に対して送信することができるネットワーク閲覧システムに関する。
【0121】
<機能的構成>
本実施形態について
図16を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、実施形態1から4で説明したネットワーク閲覧システムの「映像サーバ装置」にさらに、「人生記録データ解析部」と、「広告情報蓄積部」と、「広告情報送信部」とを有する。
図16は、実施形態1の「映像サーバ装置」の機能的構成に「人生記録データ解析部」と、「広告情報蓄積部」と、「広告情報送信部」を付加したものである。ただし、本実施形態は、実施形態1のネットワーク閲覧システムに限定されるものではない。
【0122】
<各構成の説明>
(人生記録データ解析部)
「人生記録データ解析部」(1617)は、人生記録データを解析するよう構成される。人生記録データの解析とは、人生記録データから読み取れる当該個人の性別、年齢、属性、家族構成、趣味、嗜好、購買傾向等を分析して、当該個人が購入しそうな商品・サービスが何かを分析の上、結論付けることである。具体的に例えば、個人Nの年齢が10歳であるという事実について、中学入学まで2年間あると分析し、中学入学のための受験勉強を開始するのに適した年齢だと分析し、後述する広告情報蓄積部が蓄積している塾や通信教育に関する広告情報を、後述する広告情報送信部を介して送信することになる。その他の例としては、個人Mの年齢40歳で、性別が女性であり、普段美容関連サイトにアクセスしているとの情報が人生記録データに蓄積されているとする。人生記録データ解析部は、40歳の女性に適切な化粧品の広告情報として後述する広告情報蓄積部に蓄積されているアンチエイジング化粧品の広告を配信すべきとの判断を行う。
さらに、個人Oが、自身のクレジットカードの利用履歴を本実施形態のネットワーク閲覧システムと共有してもよいと設定したとする。クレジットカードの利用履歴からみて、個人Oは、ゴルフ関連商品を購入していることが判明し、さらにネット通販をあまり利用せず、実店舗での商品購入が多かったとする、履歴が人生記録データ解析部は、ネット通販でゴルフ関連商品・サービスの広告を配信することは当該個人Oにとって適切ではないと判断し、後述する広告情報蓄積部が蓄積しているゴルフ販売店の実店舗の広告情報を配信すべきとの判断を行う。
【0123】
(広告情報蓄積部)
「広告情報蓄積部」(1618)は、人生記録データの解析結果に基づいてユーザ端末に対して送信すべき広告情報を蓄積するよう構成される。広告情報蓄積部が蓄積する広告情報としては、当該個人に向けた広告提供を効率的に行うために、性別、年齢、属性、家族構成、趣味、嗜好、購買傾向等、当該個人に合致した広告情報を提供可能なようにきめ細やかなものであることが好ましい。
【0124】
(広告情報送信部)
「広告情報送信部」(1619)は、蓄積している広告情報をユーザ端末に対して送信するよう構成される。広告情報送信部は、送信した広告情報がユーザに適したものであったのかどうか検証するため、ユーザが広告からリンク先にアクセスしたかどうかや、実際に広告情報を表示した商品を購入したかどうか、可能な範囲でフィードバックも蓄積することが好ましい。
なお、広告情報に加えて又は代えて、SNS情報を送信するように構成し、ユーザをSNSに取り込むことも考えられる。例えば同日に誕生した人たちでグループを形成し、SNS上でコミュニケーションを図るシステムが考えられる。
【0125】
<ハードウェアの説明>
図17は、本実施形態の映像サーバ装置の機能的な各構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図にあるように、本実施形態の映像サーバ装置は、各種演算処理を実行するための「CPU」(1701)を有する。また、「記憶装置」(1702)は、「受信プログラム」(1711)、「人生記録データ第一記録プログラム」(1712)、「人生記録データ第二記録プログラム」(1713)、「エコー診断映像」(1714)、「人生記録データ」(1715)、「人生記録データ解析プログラム」(1716)、「広告情報蓄積プログラム」(1717)、「広告情報送信プログラム」(1718)、「広告情報」(1719)を有する。さらに、前記各プログラムを読み出す「メインメモリ」(1703)と、「通信インターフェイス」(1704)と、「I/O」(1705)を備え、I/Oを介して、例えば「キーボード」(1708)、「ディスプレイ」(1709)などの外部周辺装置と情報の送受信を行う。また、通信インターフェイスを介して「映像送信装置」(1706)、「スマートフォン」(1707)などと情報の送受信を行う。この通信インターフェイスの具体的な態様は有線、無線を問わず、提供することが可能である。なお、記憶装置には以下で説明するような各種プログラムが格納されており、CPUはこれら各種プログラムをメインメモリのワーク領域内に読み出して展開、実行する。なお、これらの構成は、「システムバス」(1710)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0126】
(ハードウェアの動作)
CPUは、記憶装置から、「受信プログラム」(1711)をメインメモリに読み出して実行し、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像であって、映像送信装置が受信し、映像サーバ装置に送信した胎児のエコー診断映像を受信する。
【0127】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第一記録プログラム」(1712)をメインメモリに読み出して実行し、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データ保持部に第一記録する。
【0128】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ第二記録プログラム」(1713)をメインメモリに読み出して実行し、受信した胎児が生まれた後に、その胎児あるいは胎児と同一性のある人間の呼び名を人生記録データ保持部に第二記録する。
【0129】
CPUは、記憶装置から、「人生記録データ解析プログラム」(1716)をメインメモリに読み出して実行し、人生記録データを解析する。
【0130】
CPUは、記憶装置から、「広告情報蓄積プログラム」(1717)をメインメモリに読み出して実行し、広告情報を蓄積する。
【0131】
CPUは、記憶装置から、「広告情報送信プログラム」(1718)をメインメモリに読み出して実行し、広告情報を送信する。
【0132】
<処理の流れ>
(映像送信装置)
図18は、本実施形態における映像サーバ装置の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。「受信部」において、エコー診断映像を受信するかどうか判断し(エコー診断映像受信判断S1801)、受信すると判断した場合には受信する(受信ステップS1802)。「人生記録データ第一記録部」において、エコー診断映像の少なくとも一部を記録するかどうか判断し(人生記録データ第一記録判断ステップS1803)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第一記録する(人生記録データ第一記録ステップS1804)。「人生記録データ第二記録部」において、人生記録データを記録するかどうか判断し(人生記録データ第二記録判断ステップS1805)、記録すると判断した場合には、人生記録データを第二記録する(人生記録データ第二記録ステップS1806)。「人生記録データ解析部」において、人生記録データを解析するかどうか判断し(人生記録データ解析判断ステップS1807)、人生記録データを解析すると判断した場合には、人生記録データを解析する(人生記録データ解析ステップS1808)。「広告情報送信部」において、広告情報を送信するかどうか判断し(広告情報送信判断ステップS1809)、広告情報を送信すると判断した場合には、広告情報を送信する(広告情報送信ステップS1810)。「広告情報蓄積部」において、広告情報を蓄積するかどうか判断し(広告情報蓄積判断ステップS1811)、広告情報を蓄積する(広告情報蓄積ステップS1812)。
【0133】
<効果>
本実施形態により、胎児という当該個人の人生の極めて早い段階で、その個人及び家族についての情報を取得することができ、早期に顧客を囲い込むことができ、かつ、その個人の胎児についても個人情報(会員登録情報)を取得し、顧客の早期囲い込が実現し、さらにはその個人に対して、解析した個人情報の結果に基づき、適切な広告情報を送信することができる。
【0135】
<概要>
本実施形態は、バーコードにより、映像送信装置の各部をアクティベートするネットワーク閲覧システムに関する。
【0136】
<機能的構成>
本実施形態について
図19を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、実施形態1から5で説明したネットワーク閲覧システムの「映像送信装置」にさらに、「バーコード読取部」と、「読取結果判断部」と、「利用制御部」とを有する。
図19は、実施形態1の「映像送信装置」の機能的構成に「バーコード読取部」と、「読取結果判断部」と、「利用制御部」を付加したものである。ただし、本実施形態は、実施形態1のネットワーク閲覧システムに限定されるものではない。
【0137】
<各構成の説明>
(バーコード読取部)
「バーコード読取部」(1907)は、バーコードを読取り、当該バーコードの所持者(あるいはバーコードが記録されたカード(以下「バーコード記録カード」という。)の所持者が本ネットワーク閲覧システムの正当な利用者かどうかを、後述する読取結果判断部に判断させるために、バーコードを読み取るよう構成される。
【0138】
図20は、本実施形態で使用されるバーコード記録カードの例示図である。この例示図にあるように、カードの表面にバーコードが記録されており、バーコードスキャナで読み取ることにより、バーコードに記録されている情報を取得する。このカードは例えば産婦人科の受付けで販売されたり、病院内の自動販売機で販売されたりすることを想定している。バーコード情報はデータベース内にも蓄積されておりバーコード記録カードに記録されたバーコード情報と一対一の関係になっている。そして販売されると販売されたバーコード情報がデータベースに送信され、該当するバーコード情報が有効化される。販売されないものは有効化されない状態であることが望ましい。また販売されてからの有効期限を設けて一旦有効化されたバーコード情報を期限満了により無効化する処理をしてもよい。なお産婦人科の受付けで販売される場合にはその受付けにバーコード読取機があり、その読み取られたバーコード情報が前述のデータベースに送信されるように構成されたバーコードアクティベート装置があるとよい。また前述の自動販売機にも同じ装置が組み込まれているとよい。
【0139】
(読取結果判断部)
「読取結果判断部」(1908)は、読み取ったバーコード情報が所定の条件を満たすか判断するよう構成される。ここにいう「所定の条件」とは、当該バーコード記録カードの所持者が、本ネットワーク閲覧システムの正当な利用者あたるかどうかを判断するための条件をいう。具体的には、例えば、エコー診断映像の記録には、10分で1000円の料金がかかり、このサービスを受けようとする者(例えば妊婦)は、プリペイド式のバーコードの記載されたカードを予め購入するものとする。この場合の所定の条件とは、バーコード記録カードの持参者が提示したバーコードのカード残高に1000円分の金額がチャージされているかどうかとなる。また、バーコードにより、本人認証を行う場合には、当該カードの持参者がバーコードに記録されている人物と一致するかどうかといったことである。前述したバーコード読取部が読み取ったバーコード情報が、所定の条件を満たすと判断した場合には、後述する利用制御部が、前述した診断映像受信部、映像記録部、送信部のいずれか一以上を利用可能に制御する。これに対して、読取結果判断部が、読み取ったバーコード情報が所定の条件を満たさないと判断した場合には、後述する利用制御部は映像送信装置を利用可能とせず、エコー診断映像装置の受信・記録・送信のいずれも行わないようにする。
【0140】
(利用制御部)
「利用制御部」(1909)は、読取結果判断部での判断結果が所定の条件を満たすとの判断結果である場合に、前述した診断映像受信部、映像記録部、送信部のいずれか一以上を利用可能に制御するよう構成される。すなわち、前述したバーコード読取部が読み取ったバーコード情報が、前述した読取結果判断部の判断により、所定の条件を満たすと判断した場合には、たとえば、当該バーコード記録カードの所持者は、本ネットワーク閲覧システムのサービスを受ける正当な地位を有する者なので、映像送信装置の各部である診断映像受信部、映像記録部、送信部のいずれか一以上を利用可能として、アクティベートし、エコー診断映像を受信し、記録し、映像サーバ装置に対し送信するよう制御する。この送信が終了した時点で当該バーコードが消費された旨の情報を前述のデータベースに送信し、該当するバーコード情報が再利用されないように非有効化されるように構成されることが望ましい。ただし、バーコード情報がエコー診断装置のエコー診断映像の送信回数でなく、映像再生可能時間(録画時間)を規定するものである場合であって、その回の送信で時間を使いきらなかった場合には使った時間を前記データベースに送信し、関連付けられている時間から減算する処理を実行するように構成してもよい。さらに、追加料金を支払うことで送信回数を増やしたり、映像再生可能時間(録画時間)を増やしたりすることをする場合には先ほどのバーコードアクティベート装置にデータベースに対してバーコード情報に関連付けられている利用制限を書き換えるようにするための書換え部があるとよい。なおデータベースに記録されているバーコード情報はその全部又は一部を、子供ID又は親IDとして利用可能であり、また子供ID又は親IDと関連付けられるように構成されているとよい。バーコード情報の全部または一部を子供ID又は/及び親IDとして利用する場合には前述のID入力部の機能をバーコード読取部、読取結果判断部が果たし、読み取られたバーコード情報の一部を子供ID又は/及び親IDとしてエコー診断映像に関連付けて映像サーバ装置に送信するように構成する。このような処理はバーコードID情報関連付部によって行われてもよい。従ってバーコード情報のデータベースでは、バーコード情報に、エコー診断映像の送信回数、映像再生可能時間(録画時間)、ないしはこれらの両者を規定する部分、映像の質を規定する部分、編集可能範囲を規定する部分、情報追加範囲を規定する部分、子供を識別する情報、エコー診断映像を識別する情報、親を識別する情報、病院を識別する情報、販売年月日を識別する情報、送信サーバ装置のアドレス情報、のいずれか一以上を関連付けており、さらに有効、無効、消費済み、期限切れなどの情報と関連付けられているとよい。
【0141】
<効果>
本実施形態により、バーコードによって、当該バーコード記録カードの所持者が本ネットワーク閲覧システムのサービスを受ける正当な地位を有する者かどうか判断できるので、本人確認を行う病院側の労力と時間を大幅に削減できる。
【0143】
<概要>
本実施形態は、バーコード情報をエコー診断映像に関連付けて映像サーバ装置に送信するネットワーク閲覧システムに関する。
【0144】
<機能的構成>
本実施形態について
図21を用いて説明する。本実施形態のネットワーク閲覧システムは、実施形態6で説明したネットワーク閲覧システムの「映像送信装置」の「送信部」にさらに、「バーコード情報送信手段」を有する。
図21は、実施形態6の「映像送信装置」の「送信部」にさらに、「バーコード情報送信手段」を付加したものである。ただし、本実施形態は、実施形態6のネットワーク閲覧システムに限定されるものではない。
【0145】
<各構成の説明>
(バーコード情報送信手段)
「バーコード情報送信手段」(2110)は、映像送信装置の送信部の機能として、読み込んだバーコード情報を、そのバーコード情報に基づいて送信可能となるエコー診断映像に関連付けて送信するよう構成される。「読み込んだバーコード情報を、そのバーコード情報に基づいて送信可能となるエコー診断映像に関連付けて送信する」とは、具体的には、バーコード情報を読み込んだ結果、前記した読取結果判断部が所定の条件を満たしたかどうか判断し、これを満たしたと判断した場合には、映像送信装置の各部である「診断映像受信部」、「映像記録部」、「送信部」がアクティベートされて、映像の記録が可能となる。この場合に、この可能となった映像と、読み取ったバーコード情報とを合わせて、映像サーバ装置に送信する。これにより、バーコードで読み取った認証情報と、エコー診断映像とが一緒に送信されるので、誰のエコー診断映像なのかが明らかな状態となり、個人認証の手間が省けるのと同時に、エコー診断映像とその映像の被写体(母子)を間違えることなく映像サーバ装置に送信することができる。
【0146】
(第十の発明)
本実施形態の映像サーバ装置の人生記録データ受付部は、映像送信装置の前記バーコード情報付送信手段によって送られてきたバーコード情報と関連付けられたエコー診断映像について、前記子供ID又は/及び親IDに加えて、又は代えて前記バーコード情報のユーザ端末からの入力を受付けてエコー診断映像に関連付けられているバーコード情報と合致する場合に記録、編集又は/及び閲覧を受付けるよう構成される。具体的には、例えば、本ネットワーク閲覧システムの利用者は、データベースにアクセスして、自身の人生記録データを記録・編集・閲覧したいと希望する際に、実施形態2に記載の発明の場合には、自身のIDを入力し、これが合致する場合に、記録・編集・閲覧が可能となった。本実施形態では、自身でIDを入力することなく、カードに記録されたバーコードをバーコード読取機で読み取らせることにより、本人認証が完了し、IDを入力したのと同じ状態とすることができる。これにより、いちいちIDを入力する手間が省け、また、IDを忘れてしまった場合でも、バーコード記録カードを持っていれば、本人認証が行えることになる。もっとも、本人認証を行うのがバーコードのみであると、バーコード記録カードが手元にない場合や紛失してしまった場合に不都合があるから、両本人認証手段は、並存しておくことが好ましい。
【0147】
<効果>
本実施形態により、エコー診断映像が誰の映像なのかが常に分かる状態となりエコー診断映像とその被写体(母子)を間違えることなく映像サーバ装置に送信することができる。また、利用者が、人生記録データを記録・編集・閲覧したい場合に、いちいちIDを入力することなく、バーコードを読み取らせることにより本人認証が完了するので、利用者の利便性を向上させることができる。
【0149】
<概要>
本実施形態は、実施形態1で述べたネットワーク閲覧システムについて、人間を対象とするのではなく、動物を対象とするエコー診断の場合に応用するものである。
【0150】
<機能的構成及び説明>
本実施形態についての構成は、動物母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する診断映像受信部と、受信したエコー診断映像を記録する映像記録部と、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信する送信部と、を有する映像送信装置と、送信されたエコー診断映像を受信する受信部と、胎児及び胎児と同一性のある動物の動物人生の記録である動物人生記録データを保持するための動物人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を動物人生記録データとして動物人生記録データ保持部に第一記録する動物人生記録データ第一記録部と、第一記録の後に、胎児が生まれたのちの呼び名である名前を含む動物人生記録データを第一記録された前記動物人生記録データに関連付けて動物人生記録データ保持部に記録する動物人生記録データ第二記録部と、を有する動物映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムである。各機能的構成の説明は、実施形態1で説明したところと同じであり、図面における説明も
図1から5で述べたところと同じであるから省略する。もっとも、人間の場合と異なり、エコー診断映像の対象が動物の場合には、動物の飼い主や獣医師等の人間によって、動物の人生記録データが記録・編集・閲覧されることになる点が異なる。
【0151】
<効果>
本実施形態により、動物の胎児のエコー診断映像についても、映像を記録し、端末等から記録・編集・閲覧することが可能となる。対象動物が犬や猫といった愛玩動物である場合には、所有者がその動物の胎児のころの映像を取得したり、譲渡する際にその動物の胎児のころの映像を付けて譲渡することができ、より、対象動物に対して愛着を感じることが可能となる。また、対象動物が牛や馬などの経済動物である場合には、胎児のころの映像を取得することにより、病気の早期発見や個体数の早期把握等が可能となり、効率的な繁殖ができる。
【0153】
本実施形態は原則的に実施形態1と同じであるが、第一記録部と、第二記録部の機能が異なる。第一記録部に代えて第三記録部とし、第二記録部に代えて第四記録部とした。構成は、母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、診断映像受信部と、映像記録部と、送信部と、を有する映像送信装置と、受信部と、人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を人生記録データとして人生記録データ保持部に第一記録する人生記録データ第三記録部と、第一記録の後に、胎児が生まれたのちの人生記録データを第一記録された前記人生記録データに関連付けて人生記録データ保持部に記録する人生記録データ第四記録部と、を有する映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムである。また、前記映像サーバ装置の人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、前記胎児と同一性のある人間を識別するためのIDである子供IDと関連付けられていてもよく、さらに、前記映像サーバ装置の人生記録データ保持部に保持された人生記録データは、前記胎児の親を識別するためのIDである親IDと関連付けられていてもよい。実施形態1との相違は要約すると、第二記録部と第四記録部が、必ずしも名前を記録しない点である。
【0155】
基本的にはその他の実施形態1を基本とするが、前記映像サーバ装置は、人生記録データ第四記録部を介した人生記録データの記録、編集又は/及び閲覧をユーザ端末から入力される前記子供ID又は/及び親IDが前記関連付けられている子供ID又は/及び親IDと合致する場合に受付ける人生記録データ受付部をさらに有するネットワーク閲覧システムである。
【0157】
ベースとなる実施形態であるその他の実施形態1、2と基本的に共通であるが、特徴点として、前記映像サーバ装置は、前記胎児と同一性のある人間が自身の子供(胎児の時期を含む)をもうけた場合には前記子供IDを親IDとし、新たな子供IDを用いて同様の処理を繰り返すように制御する連続制御部を有する点を挙げることができる。
【0159】
ベースとなる実施形態であるその他の実施形態1〜3と基本的に共通であるが、特徴点として、前記映像送信装置は、タッチパネルを有するタブレット端末であり、映像の記録及び送信を制御する制御部と、前記タッチパネルには制御部を動作させるための受信する診断映像の記録開始ボタン、診断映像の動画撮影中に静止画を撮影するためのスナップボタン、診断映像の記録の一時停止ボタン、診断映像の記録の終了ボタンのいずれか一以上を表示し動作させるためのボタン表示部と、撮影終了ボタンのタッチによる選択によって撮影を終了させるとともに記録開始から診断映像記録部に記録されてきた映像を前記映像サーバ装置に対して送信するよう制御部を動作させる終了送信部と、を有する点を挙げることができる。
【0161】
ベースとなる実施形態であるその他の実施形態1〜4と基本的に共通であるが、特徴点として、前記映像サーバ装置は、 人生記録データを解析する人生記録データ解析部と、人生記録データの解析結果に基づいてユーザ端末に対して送信すべき広告情報を蓄積する広告情報蓄積部と、蓄積している広告情報をユーザ端末に対して送信する広告情報送信部と、を有する点を挙げることができる。
【0163】
ベースとなる実施形態であるその他の実施形態1〜5と基本的に共通であるが、特徴点として、前記映像送信装置は、バーコード読取部と、読み込んだバーコード情報が所定の条件を満たすか判断する読取結果判断部と、読取結果判断部での判断結果が所定の条件を満たすとの判断結果である場合に、診断映像受信部、映像記録部、送信部のいずれか一以上を利用可能に制御する利用制御部と、を有する点を挙げることができる。
【0165】
ベースとなる実施形態であるその他の実施形態6と基本的に共通であるが、特徴点として、前記映像送信装置の前記送信部は、読み込んだバーコード情報を、そのバーコード情報に基づいて送信可能となるエコー診断映像に関連付けて送信するバーコード情報付送信手段を有する点を挙げることができ、さらに、前記映像サーバ装置の人生記録データ受付部は、前記映像送信装置の前記バーコード情報付送信手段によって送られてきたバーコード情報と関連付けられたエコー診断映像について、前記子供ID又は/及び親IDに加えて、又は代えて前記バーコード情報のユーザ端末からの入力を受付けてエコー診断映像に関連付けられているバーコード情報と合致する場合に記録、編集又は/及び閲覧を受付けるように構成されていてもよい点を挙げることができる。
【0167】
基本的に実施形態8と同じであるが相違点は、動物人生記録データ第一記録部と、動物人生記録データ第二記録部と、に代えて受信したエコー診断映像の少なくとも一部を動物人生記録データとして動物人生記録データ保持部に第一記録する動物人生記録データ第三記録部と、第三記録の後に、動物人生記録データを第三記録された前記動物人生記録データに関連付けて動物人生記録データ保持部に記録する動物人生記録データ第四記録部と、を有する点である。つまり、本実施形態では、動物母体内の胎児のエコー診断が可能なエコー診断装置と、エコー診断装置にて撮影された前記胎児のエコー診断映像を受信する診断映像受信部と、受信したエコー診断映像を記録する映像記録部と、受信した又は/及び記録された前記胎児のエコー診断映像をネットワークを介して映像サーバ装置に送信する送信部と、を有する映像送信装置と、送信されたエコー診断映像を受信する受信部と、胎児及び胎児と同一性のある動物の動物人生の記録である動物人生記録データを保持するための動物人生記録データ保持部と、受信したエコー診断映像の少なくとも一部を動物人生記録データとして動物人生記録データ保持部に第一記録する動物人生記録データ第三記録部と、第一記録の後に、動物人生記録データを第一記録された前記動物人生記録データに関連付けて動物人生記録データ保持部に記録する動物人生記録データ第四記録部と、を有する動物映像サーバ装置と、からなるネットワーク閲覧システムを提供する。