特許第6586314号(P6586314)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6586314
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】決済システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20190919BHJP
   G06Q 20/28 20120101ALI20190919BHJP
【FI】
   G06Q20/24
   G06Q20/28
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-159602(P2015-159602)
(22)【出願日】2015年8月12日
(65)【公開番号】特開2017-37560(P2017-37560A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2018年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】591057256
【氏名又は名称】株式会社エクサ
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100102576
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏章
(74)【代理人】
【識別番号】100153903
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 明
(72)【発明者】
【氏名】宿里 健二
【審査官】 衣川 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−171527(JP,A)
【文献】 特開2000−306162(JP,A)
【文献】 特開平06−044414(JP,A)
【文献】 特開2003−006581(JP,A)
【文献】 特開2005−208701(JP,A)
【文献】 特開2011−3037(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0207593(US,A1)
【文献】 国際公開第2014/155664(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカードを用いた支払を決済する決済システムであって、
前記クレジットカードに対して前払い金を充当する指示を受け取る入金処理部、
前記クレジットカードのカード番号、前記クレジットカードに対して充当された前記前払い金の残高、および前記前払い金を用いて決済するか否かを指定するプリペイド指定フラグを対応付けて記述した支払定義レコードを、前記クレジットカードのカード番号毎に格納するデータベース、
前記クレジットカードを用いた決済リクエストを受け取り前記データベースが管理しているデータにしたがって処理する決済処理部、
を備え、
前記入金処理部、前記データベース、および前記決済処理部は、前記決済リクエストを発行する決済端末からネットワークを介して前記決済リクエストを受け取る決済サーバ上に構成されており、
前記決済処理部は、
前記カード番号とともに前記決済リクエストを受け取り、
受け取った前記カード番号をキーとして前記データベースを照会することにより、前記カード番号に対応付けられた前記前払い金の残高および前記プリペイド指定フラグを取得し、
前記前払い金を用いて決済する旨を前記取得した前記プリペイド指定フラグが指定するとともに、前記決済リクエストが決済するよう要求する支払額が前記取得した前記前払い金の残高の範囲内である場合は、前記前払い金の残高を前記支払額に対して充当することにより前記決済リクエストを処理してその結果を返信し、
前記前払い金を用いずに決済する旨を前記取得した前記プリペイド指定フラグが指定する場合は、前記クレジットカードの与信枠を用いて前記決済リクエストを処理してその結果を返信し、
前記支払定義レコードはさらに、
前記決済リクエストが決済するよう要求する支払額が前記前払い金の残高を超える場合において、前記クレジットカードの与信枠を用いて前記支払額の全額を決済するか、前記前払い金の残高を前記支払額から差し引いた上で前記クレジットカードの与信枠を用いて残額を決済するか、または前記決済リクエストを非承認とするかを指定する、残高指定フラグを記述しており、
前記決済処理部は、
前記前払い金を用いて決済する旨を前記取得した前記プリペイド指定フラグが指定するとともに、前記決済リクエストが決済するよう要求する支払額が前記取得した前記前払い金の残高の範囲を超えている場合は、
前記残高指定フラグの記述にしたがって前記決済リクエストを処理してその結果を返信する
ことを特徴とする決済システム。
【請求項2】
前記決済システムは、前記プリペイド指定フラグを指定するプリペイド指定リクエストを受け取るプリペイド指定処理部を備え、
前記プリペイド指定処理部は、前記プリペイド指定リクエストを受け取ると、その指定にしたがって前記データベースに対して前記プリペイド指定フラグを書き込む
ことを特徴とする請求項1記載の決済システム。
【請求項3】
前記決済システムは、前記残高指定フラグを指定する残高指定リクエストを受け取る残高指定処理部を備え、
前記残高指定処理部は、前記残高指定リクエストを受け取ると、その指定にしたがって前記データベースに対して前記残高指定フラグを書き込む
ことを特徴とする請求項記載の決済システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジットカードを用いた支払を決済する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
日常的な商品購入代金を決済する手段として、クレジットカードとプリペイドカードが普及している。クレジットカードの発行を受けるためには、あらかじめ与信審査を受ける必要があり、必ずしもすべての希望者がクレジットカードを利用できるとは限らない。これに対しプリペイドカードは、一般的に事前の与信審査が不要である点が便宜である一方で、クレジットカードの決済ネットワークや読取端末とは別にこれらを準備する必要があるので、店舗にとって負担となる可能性がある。
【0003】
下記特許文献1は、上記課題に関連して、クレジットカードを用いたプリペイド決済サービスを提供することを可能にすることを目的とした技術を記載している(同文献の0010参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−003037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載されている技術によれば、店舗の顧客は既に保有しているクレジットカードを用いてプリペイド決済することができると考えられる。したがって当該店舗は、既に保有しているクレジット決済のための読取端末などの設備をそのまま流用してプリペイド決済サービスを提供することができるので、店舗と顧客いずれにとっても有用である。
【0006】
しかし同文献においては、支払額がプリペイド残高の範囲内であればプリペイド決済することが原則であると考えられる(0035、0067、図4参照)。これに対し実際の利用場面においては、仮に支払額がプリペイド残高の範囲内であっても、例えばプリペイド残高は別の購買機会のために残しておきたいなど、クレジットカードを用いて決済することを希望する場合もあると考えられる。
【0007】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、単一のクレジットカードを用いて、クレジット決済するかそれともプリペイド決済するかを選択することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る決済システムは、前払い金残高と支払い手段を指定するフラグを対応付けて格納するデータベースを備え、前記フラグがプリペイド決済を指定する場合は前記前払い金残高を用いて決済し、前記フラグがプリペイド決済を指定していない場合はクレジット与信枠を用いて決済する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る決済システムによれば、クレジットカードの利用者は、同一のクレジットカードを用いて、クレジット決済するかそれともプリペイド決済するかを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】決済サーバ100の構成図である。
図2】データベース200が格納している支払定義レコード210の構成とデータ例を示す図である。
図3】入金処理部130の処理を説明するフローチャートである。
図4】プリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定するリクエストを決済サーバ100が個人端末400から受け取ったときの動作を説明するフローチャートである。
図5】決済処理部140の処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<本発明の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、店舗300においてクレジットカードの利用者が支払額を決済する際に、決済端末310から決済リクエストを受け取ってこれを処理するシステムである。決済サーバ100は、プリペイド指定処理部110、残高指定処理部120、入金処理部130、決済処理部140を備える。さらに決済サーバ100は、データベース200と接続されている。これら機能部の詳細については後述する。
【0012】
店舗300は、ネットワーク500を介して決済サーバ100と接続されている。クレジットカードの利用者は、店舗300内の決済端末310を通じて、購入支払額を決済するよう要求する決済リクエストを決済サーバ100に対して送信する。
【0013】
個人端末400は、クレジットカードの所有者が例えば自宅内に所有している端末であり、ネットワーク500を介して決済サーバ100と接続されている。クレジットカード所有者は、個人端末400を用いて、後述するプリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定する。
【0014】
決済サーバ100が備える各機能部は、これらの機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアによって構成することもできるし、これらの機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することによって構成することもできる。データベース200は、支払定義レコード210の内容を記述したデータファイルをハードディスク装置などの記憶装置に格納することによって構成することができる。
【0015】
図2は、データベース200が格納している支払定義レコード210の構成とデータ例を示す図である。支払定義レコード210は、クレジットカード番号毎に、プリペイド残高を用いて決済するかそれともクレジットカードの与信枠を用いて決済するかを指定するレコードを保持している。支払定義レコード210は、カード番号フィールド211、プリペイド残高フィールド212、プリペイド指定フラグ213、残高指定フラグ214を有する。1つのレコードは1つのクレジットカード番号に対応する。支払定義レコード210は、複数のレコードを格納することができる。
【0016】
カード番号フィールド211は、クレジットカード番号を保持する。プリペイド残高フィールド212は、カード番号フィールド211が指定するクレジットカードに対応付けられたプリペイド残高を保持する。プリペイド額を入金する手順については後述する。プリペイド指定フラグ213は、決済端末310から送信されてきた決済リクエストをプリペイド残高によって決済するかそれともクレジット与信枠によって決済するかを指定するフラグである。残高指定フラグ214は、決済端末310から送信されてきた決済リクエストの支払額がプリペイド残高フィールド212を超える場合にその決済リクエストを処理する手順を指定するフラグである。これらフラグについては後述のフローチャートを用いて改めて説明する。
【0017】
図3は、入金処理部130の処理を説明するフローチャートである。以下図3の各ステップについて説明する。
【0018】
図3:ステップS301)
入金処理部130は、プリペイド残高フィールド212に対して入金額を反映するよう要求する入金リクエストを受信する。クレジットカードの所有者がプリペイド残高に対して入金する手段として、例えば以下のようなものを用いることができる。
【0019】
図3:ステップS301:入金手段その1:銀行振り込み)
クレジットカード所有者は、決済サーバ100を提供する事業者などがあらかじめ用意した振込シートなどの所定フォームを用いて、所定の銀行口座に対してプリペイド残高フィールド212に対して充当する金額を入金する。このとき例えば振込人の名義を記載する欄にクレジットカード番号を記入する。当該銀行は、入金を受け取ると、決済サーバ100に対して入金レコードを送信する。決済サーバ100はこの入金レコードを入金リクエストとして受信する。
【0020】
図3:ステップS301:入金手段その2:クレジットカードによる入金)
クレジットカード所有者は、個人端末400を用いて決済サーバ100に対してアクセスする。決済サーバ100は、プリペイド残高に対して入金するための入金フォームを、例えばWebフォームなどの形態で個人端末400に対して提供する。クレジットカード所有者は、自身が所有するクレジットカード番号を指定して、当該フォーム上で所望のプリペイド額を購入する。決済サーバ100は、そのフォーム入力を入金リクエストとして受信する。例えば親が子の所有するクレジットカードに対してプリペイド額を入金するようなケースにおいて、本形態を用いることができる。
【0021】
図3:ステップS301:入金手段その3:クレジットカウンターにおける支払)
クレジットカード所有者は、百貨店等のクレジットカードカウンターにおいて、プリペイド残高フィールド212に対して充当する金額を支払う。カウンターの担当者は、決済サーバ100に対してアクセスし、クレジットカード所有者が指定したクレジットカード番号に対応するレコードのプリペイド残高フィールド212に対して、当該入金額を反映するよう指定するデータを送信する。決済サーバ100は、カウンター担当者が送信したデータを入金リクエストとして受信する。
【0022】
図3:ステップS302:入金手段その1:銀行振り込み)
入金処理部130は、ステップS301において送信された入金レコードを受け取り、入金レコードが指定するクレジットカード番号に対応するレコードのプリペイド残高フィールド212に対して、当該入金額を反映する。
【0023】
図3:ステップS302:入金手段その2:クレジットカードによる入金)
入金処理部130は、ステップS301においてフォーム上で指定されたクレジットカード番号に対応するレコードのプリペイド残高フィールド212に対して、当該入金額を反映する。さらに決済処理部140は、クレジットカードによる入金をクレジット決済する。
【0024】
図3:ステップS302:入金手段その3:クレジットカウンターにおける支払)
入金処理部130は、ステップS301においてカウンター担当者が入力した値を、プリペイド残高フィールド212に対して反映する。
【0025】
図3:ステップS302:補足)
入金処理部130は、プリペイド残高フィールド212に対して入金額を反映する際に、決済リクエストをプリペイド残高によって決済する旨を指定する値をプリペイド指定フラグ213に格納してもよい。これによりクレジットカード利用者は、後述の図4のフローチャートを実行しなくとも、プリペイド残高の範囲内で決済リクエストをプリペイド決済することができる。
【0026】
図4は、プリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定するリクエストを決済サーバ100が個人端末400から受け取ったときの動作を説明するフローチャートである。以下図4の各ステップについて説明する。
【0027】
図4:ステップS401)
クレジットカード所有者は、個人端末400を用いて決済サーバ100に対してアクセスする。決済サーバ100は、プリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定するための入力フォームを、例えばWebフォームなどの形態で個人端末400に対して提供する。クレジットカード所有者はそのフォーム上でプリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定する。プリペイド指定処理部110と残高指定処理部120は、その指定リクエストを受け取る。
【0028】
図4:ステップS402)
プリペイド指定処理部110は、ステップS401において受け取った指定リクエストをプリペイド指定フラグ213に対して反映する。指定リクエストが指定するプリペイド指定フラグ213の例としては、以下の2つが挙げられる。
【0029】
図4:ステップS402:プリペイド指定フラグ213の例その1)
プリペイド指定フラグ213は、プリペイド残高フィールド212が保持している残高がある場合、決済リクエストをプリペイド残高によって決済する旨を指定することができる。図2の1〜3行目のレコードがこれに相当する。残高が十分でない場合の処理については後述の残高指定フラグ214によって指定する。
【0030】
図4:ステップS402:プリペイド指定フラグ213の例その2)
プリペイド指定フラグ213は、プリペイド残高フィールド212が保持している残高によらず、決済リクエストをクレジットカードの与信枠によって決済する旨を指定することができる。図2の4行目のレコードがこれに相当する。
【0031】
図4:ステップS403)
残高指定処理部120は、ステップS401において受け取った指定リクエストを残高指定フラグ214に対して反映する。残高指定フラグ214は、プリペイド残高フィールド212が保持している残高を決済リクエストの支払額が超えている場合、その決済リクエストを処理する手段として以下のいずれかを指定することができる。
【0032】
図4:ステップS403:残高指定フラグ214の例その1)
残高指定フラグ214は、決済リクエストの支払額全額をクレジットカードの与信枠によって決済するよう指定することができる。図2の1行目のレコードがこれに相当する。
【0033】
図4:ステップS403:残高指定フラグ214の例その2)
残高指定フラグ214は、決済リクエストの支払額のうちプリペイド残高フィールド212が保持している残高の範囲内についてはプリペイド決済し、プリペイド決済した上でなお残っている差額分についてはクレジットカードの与信枠によって決済するよう指定することができる。図2の2行目のレコードがこれに相当する。
【0034】
図4:ステップS403:残高指定フラグ214の例その3)
残高指定フラグ214は、決済リクエストを承認しないよう指定することができる。図2の3行目のレコードがこれに相当する。
【0035】
図4:ステップS401〜S403:補足)
決済サーバ100は、支払定義レコード210内に新たなクレジットカード番号に対応する新規レコードを作成する際に、残高指定フラグ214の初期値として例えばクレジット決済する旨の値をセットしてもよい。これによりプリペイド入金がなされていない時点であっても、クレジットカード利用者は少なくとも通常のクレジットカードとしての決済機能を利用することができる。
【0036】
図5は、決済処理部140の処理を説明するフローチャートである。以下図5の各ステップについて説明する。
【0037】
図5:ステップS501)
クレジットカードの利用者が決済端末310を通じて決済リクエストを送信すると、決済処理部140はその決済リクエストを受信する。
【0038】
図5:ステップS502〜S503)
決済処理部140は、ステップS501において受信した決済リクエストが指定するクレジットカード番号をキーにして支払定義レコード210を照会し、対応するレコードを取得する。決済処理部140は、取得したレコードのプリペイド指定フラグ213を読み取る。読み取ったプリペイド指定フラグが「クレジット決済」を指定している場合は、ステップS503において当該クレジットカード番号の与信枠内で決済リクエストを決済する。「プリペイド決済」を指定している場合は、ステップS504へ進む。
【0039】
図5:ステップS504〜S505)
決済処理部140は、決済リクエストの支払額がステップS502において取得したレコードのプリペイド残高フィールド212の範囲内であるか否か判定する。残高範囲内である場合はステップS505においてプリペイド残高により決済リクエストを決済した上で決済額をプリペイド残高フィールド212から差し引く。残高を超えている場合はステップS506へ進む。
【0040】
図5:ステップS506〜S509)
決済処理部140は、ステップS502において取得したレコードの残高指定フラグ214を読み取る。読み取った残高指定フラグ214が「クレジット決済」を指定している場合は、ステップS507において決済リクエストを当該クレジットカード番号の与信枠内で決済する。読み取った残高指定フラグ214が「非承認」を指定している場合は、ステップS508において決済リクエストを承認しない旨を返信する。読み取った残高指定フラグ214が「差分決済」を指定している場合は、ステップS509においてまずプリペイド残高フィールド212の残高を支払額に対して充当してその結果をプリペイド残高フィールド212に対して反映し、その上で残っている残額部分を当該クレジットカード番号の与信枠により決済する。
【0041】
<本発明のまとめ>
本発明に係る決済サーバ100は、プリペイド指定フラグ213の指定にしたがって、決済リクエストをクレジットカード決済またはプリペイド決済によって処理する。これによりクレジットカードの所有者は、自身が所有するクレジットカードをクレジットカードとして用いるか、それともプリペイドカードとして用いるかを指定することができる。
【0042】
本発明に係る決済サーバ100によれば、クレジットカード利用者は、プリペイド残高が支払額を超過している場合において超過分をどのように処理するかを、あらかじめ選択しておくことができる。これにより、クレジットカード所有者が意図しない決済手段が用いられることを回避できる。例えばプリペイド残高の枠内で購買することを希望する場合は、残高指定フラグ214を「非承認」とすればよい。
【0043】
<本発明の変形例について>
以上の実施形態において、クレジットカード所有者の要望に応じてクレジットカウンターでカウンター担当者が決済サーバ100にアクセスし、プリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定することができる。この場合、個人端末400は必ずしも必要ない。
【0044】
以上の実施形態において、クレジットカード所有者が直接カード会社に電話連絡し、電話担当者が決済サーバ100にアクセスし、プリペイド指定フラグ213と残高指定フラグ214を指定することができる。この場合も個人端末400は必ずしも必要ない。
【符号の説明】
【0045】
100:決済サーバ、110:プリペイド指定処理部、120:残高指定処理部、130:入金処理部、140:決済処理部、200:データベース、210:支払定義レコード、310:決済端末、400:個人端末。
図1
図2
図3
図4
図5