特許第6586501号(P6586501)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社バンダイの特許一覧

<>
  • 特許6586501-食品成形器 図000002
  • 特許6586501-食品成形器 図000003
  • 特許6586501-食品成形器 図000004
  • 特許6586501-食品成形器 図000005
  • 特許6586501-食品成形器 図000006
  • 特許6586501-食品成形器 図000007
  • 特許6586501-食品成形器 図000008
  • 特許6586501-食品成形器 図000009
  • 特許6586501-食品成形器 図000010
  • 特許6586501-食品成形器 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6586501
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】食品成形器
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/20 20060101AFI20190919BHJP
   A23G 1/22 20060101ALN20190919BHJP
   A23L 21/10 20160101ALN20190919BHJP
【FI】
   A47J43/20
   !A23G1/22
   !A23L21/10
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-219296(P2018-219296)
(22)【出願日】2018年11月22日
【審査請求日】2019年3月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】白▲ハマ▼ 奏祐
(72)【発明者】
【氏名】中谷 洋平
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 純
(72)【発明者】
【氏名】可児 琢己
【審査官】 高山 敏充
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3205087(JP,U)
【文献】 小小悪魔,★6182★ つくるおやつ ポケットモンスター3Dゼリー,NO HOBBY NO LIFE,2018年11月 5日,[検索日 2019.4.23],URL,https://ameblo.jp/angelique-kiss/entry-12416224646.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J
日経テレコン
Google
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹状成形面が形成された第1成形型と、
前記第1成形型に設けられた第1合わせ面に対して対面可能な第2合わせ面が設けられ
た第2成形型と、
前記第1成形型において前記第1合わせ面に対して交差する外面から前記凹状成形面に
連通する連通溝と、
前記連通溝の前記外面における縁部を横断するとともに、前記外面および前記連通溝の
内面に跨る切欠部と、
前記第1成形型における前記第1合わせ面に設けられ、前記凹状成形面を囲むとともに前記連通溝に連通する溝部と、を備える食品成形器。
【請求項2】
請求項1に記載の食品成形器であって、
前記第1合わせ面から第1立上面を介して突出するとともに、前記凹状成形面が設けられた第1突出面と、
前記第2合わせ面から第2立上面を介して突出する第2突出面と、を備え、
前記第1立上面と、前記第1合わせ面および前記第1突出面とのなす角が鋭角であるとともに、
前記第2立上面と、前記第2合わせ面および前記第2突出面とのなす角が鋭角である食品成形器。
【請求項3】
請求項1または請求項に記載の食品成形器であって、
前記第2合わせ面と、前記連通溝とにより形成された孔部に外部から挿入されて閉鎖する蓋部を有し、
前記蓋部は、前記第2成形型に一体成形されているとともに、前記切欠部に対応する凸部が設けられている食品成形器。
【請求項4】
請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の食品成形器であって、
前記第1成形型における前記外面を形成する外壁部の内面に設けられた凸状部と、
前記第2成形型における外壁部の外面に設けられた凹状部と、を備え、
前記第1合わせ面および前記第2合わせ面が同一方向を向くように、前記第2成形型に対して前記第1成形型を積層させたときに、前記凸状部および前記凹状部が対応して係合する食品成形器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品成形器に関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人は、凹状成形面を有する第1部材と、凸状成形面を有する第2部材とを備える食品成形器を提案した(特許文献1参照)。
特許文献1の商品成形器によれば、凹状成形面が上方を向くように第1部材を配置した後、凹状成形面に液状あるいは粘状の食品原材料を注ぎ、次いで凹状成形面に対して凸状成形面が対面するように、第1部材に対して第2部材を被せ、常温下あるいは冷温下において所定時間経過に第1部材および第2部材を相互に離反させることにより、所望の形状に成形された食品が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−113913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような食品成形器において、食品原材料として粉体等が添加された液体を用いる場合、粉体および液体を所定の比率で混合しておく必要がある。そして、この場合、粉末等を添加するための液体の計量用の計量容器を別途用意する手間を省くために、食品成形器自体で液体を計量することが考えられるが、計量した液体を食品成形器から別の容器に円滑に排出させる構造が必要となる。
【0005】
本発明は、内部の液体を円滑に排出できる食品成形器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る食品成形器は、凹状成形面が形成された第1成形型と、前記第1成形型に設けられた第1合わせ面に対して対面可能な第2合わせ面が設けられた第2成形型と、前記第1成形型において前記第1合わせ面に対して交差する外面から前記凹状成形面に連通する連通溝と、前記連通溝の前記外面における縁部を横断するとともに、前記外面および前記連通溝の内面に跨る切欠部と、を備える。また、本発明に係る食品成形器は、凹状成形面が形成された第1成形型と、前記第1成形型に設けられた第1合わせ面に対して対面可能な第2合わせ面が設けられた第2成形型と、前記第1成形型において前記第1合わせ面に対して交差する外面から前記凹状成形面に連通する連通溝と、前記連通溝の前記外面における縁部を横断するとともに、前記外面および前記連通溝の内面に跨る切欠部と、前記第1成形型における前記第1合わせ面に設けられ、前記凹状成形面を囲むとともに前記連通溝に連通する溝部と、を備える。
【0007】
また、本発明に係る食品成形器においては、前記第1成形型における前記第1合わせ面に設けられ、前記凹状成形面を囲むとともに前記連通溝に連通する溝部を有してもよい。
【0008】
また、本発明に係る食品成形器においては、前記第1合わせ面から第1立上面を介して突出するとともに、前記凹状成形面が設けられた第1突出面と、前記第2合わせ面から第2立上面を介して突出する第2突出面と、を備え、前記第1立上面と、前記第1合わせ面および前記第1突出面とのなす角が鋭角であるとともに、前記第2立上面と、前記第2合わせ面および前記第2突出面とのなす角が鋭角であってもよい。
【0009】
また、本発明に係る食品成形器においては、前記第2合わせ面と、前記連通溝とにより形成された孔部に外部から挿入されて閉鎖する蓋部を有し、前記蓋部は、前記第2成形型に一体成形されているとともに、前記切欠部に対応する凸部が設けられていてもよい。
【0010】
また、本発明に係る食品成形器は、前記第1成形型における前記外面を形成する外壁部の内面に設けられた凸状部と、前記第2成形型における外壁部の外面に設けられた凹状部と、を備え、前記第1合わせ面および前記第2合わせ面が同一方向を向くように、前記第2成形型に対して前記第1成形型を積層させたときに、前記凸状部および前記凹状部が対応して係合してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、内部の液体を円滑に排出できる食品成形器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態である食品成形器において第1成形型と第2成形型とを分離した状態を示す分解斜視図である。
図2】第1成形型と第2成形型とを製造時に組み合わせた状態を示す斜視図である。
図3】第1成形型と第2成形型とを収納時に組み合わせた状態を示す斜視図である。
図4】第1成形型を下方から見た斜視図であり、第1連通溝に設けられた切欠部を示す。
図5】第1成形型を下方から見た斜視図であり、第1合わせ面に設けられた溝部を示す。
図6】第2成形型の蓋部に設けられた嵌入部を示す斜視図である。
図7】本発明の実施形態である食品成形器の販売時の状態を示す斜視図である。
図8】袋に収容されている食品成形器およびその他の部品の斜視図である。
図9】(A)販売時に同封されている台紙の全体斜視図であり、(B)は不要部分を切除した台紙の斜視図であり、(C)は台紙から組み立てられた箱の斜視図である。
図10】(A)〜(F)はゼリー菓子の製造工程を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[本発明の実施の形態]
本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態である食品成形器において第1成形型と第2成形型とを分離した状態を示す分解斜視図であり、図2は第1成形型と第2成形型とを製造時に組み合わせた状態を示す斜視図である。また、図3は第1成形型と第2成形型とを収納時に組み合わせた状態を示す斜視図である。なお、説明の便宜上、図3に示すように、第1成形型と第2成形型とを収納時に組み合わせた状態における第1成形型側を「上」とし、第2成形型側を「下」として説明する。
【0014】
図1および図2に示すように、食品成形器10は、第1成形型20と第2成形型40とを有する。第1成形型20および第2成形型40は、樹脂により肉厚が薄い所定形状に成形されており、第1成形型20と第2成形型40とを組み合わせた内部にゼリーの材料であるゼリー液6(図10(C)参照)を流し込んでキャラクター形状の3D(立体的)ゼリー菓子7(図10(F)参照)を作って遊ぶためのセットである。以下の説明においては、まず、第1成形型20および第2成形型40の構成等について説明し、セットの内容および遊び方(ゼリーの作り方)については、後述する。
【0015】
第1成形型20は、例えば、下方が開口した矩形箱状であり、矩形板状の底面21と、底面21の外周から下方に延びる第1外壁部(外壁部)22を有する。底面21には、第1外壁部22の上端部に沿って額縁状の第1合わせ面23が設けられており、第1合わせ面23の内側には、上方に向かって延びる第1立上面24が設けられており、第1立上面24の上端の内側に平面状の第1突出面25が設けられている。第1突出面25には、例えばキャラクターの前側の半身形状の第1凹状成形面(凹状成形面)26が下方に向かって凹設されている。なお、第1立上面24は、第1突出面25側(すなわち、上側)が広がるように傾斜しており、第1立上面24と第1合わせ面23とのなす角度および第1立上面24と第1突出面25とのなす角が鋭角となって、いわゆる逆テーパ状となっている。
【0016】
第1合わせ面23には、第1外壁部22の外面221から第1凹状成形面26まで連通する略半円形状の第1連通溝(連通溝)27が1箇所設けられている。第1連通溝27には、第1外壁部22における外面221の縁部を横断するとともに、外面221および第1連通溝27の内面271に跨る切欠部28が設けられている(図4参照)。切欠部28は、外面221側が狭い三角錐形状を呈している。また、第1合わせ面23の内側には、第1突出面25(第1凹状成形面26)の周囲を囲むとともに、両端が第1連通溝27に連通する溝部29が設けられている(図5参照)。すなわち、溝部29は、第1立上面24の外側に沿って全周に設けられている。
【0017】
第1外壁部22の内面222には、内側に向かって突出する凸状部31が設けられている。凸状部31は、例えば、上下方向に沿った円柱の一部の形状を有しており、複数個(1個でも可能。)の凸状部31が所定間隔で平行に設けられている。本実施形態において、凸状部31は、切欠部28が設けられている第1外壁部22を除いた3面の第1外壁部22に設けられている。
【0018】
一方、第2成形型40は、例えば、下方が開口した矩形箱状であり、矩形板状の上面41と、上面41の外周から下方に延びる第2外壁部(外壁部)42を有する。上面41には、第2外壁部42の上端部に沿って額縁状の第2合わせ面43が設けられており、第2合わせ面43の内側には、第2合わせ面43の内縁から下方に向かって延びる第2立上面44が設けられており、第2立上面44の下端の内側に平面状の第2突出面45が設けられている。本実施形態では、第2合わせ面43と第1合わせ面23とは対面可能であり、第2合わせ面43と第1合わせ面23とを向かい合わせた状態(この状態を、「製造状態」という。)に組み合わせることが可能である(図2参照)。
【0019】
第2突出面45には、例えばキャラクターの後側の半身形状の第2凹状成形面(凹状成形面)46が下方に向かって凹設されている。第2凹状成形面46は第1成形型20の第1凹状成形面26に対応して設けられており、第1凹状成形面26と第2凹状成形面46とを組み合わせることにより、所定のキャラクターの形状となり、製造状態においては、第1凹状成形面26と第2凹状成形面46の間にゼリーを所定の形状に成形する空間(以後、「成形空間」という。)が形成される。なお、第2立上面44は、第2突出面45側(すなわち、下側)が広がるように傾斜しており、第2立上面44と第2合わせ面43とのなす角度および第2立上面44と第2突出面45とのなす角が鋭角となって、いわゆる逆テーパ状となっている。
【0020】
第2合わせ面43には、第2外壁部42の外面421から第2凹状成形面46まで連通する略半円形状の第2連通溝(連通溝)47が、第1成形型20の第1連通溝27に対向可能に設けられている。したがって、製造状態には、第1連通溝27と第2連通溝47とによって、外部から第2凹状成形面46及び第1凹状成形面26まで連通する1個の略円形の孔部11(図2参照)が形成される。
【0021】
第2外壁部42の外面421には、内側に向かって凹んだ凹状部48が設けられている。凹状部48は、第1成形型20の凸状部31の形状および位置に対応して設けられている。つまり、第1成形型20の凸状部31と第2成形型40の凹状部48とは嵌め合わせることが可能であり、図3に示すように、第1外壁部22の内面222と第2外壁部42の外面421とが接触し、第1合わせ面23第2合わせ面43が同一方向を向くように、第2成形型40に対して第1成形型20を積層することができる。この場合には、第1成形型20の内側に第2成形型40の一部が収納されるので、全体の大きさが小さくなる。後述するように、食品成形器10の販売時には、この状態となっている(この状態を、「収納状態」という。)。収納状態においては、第1外壁部22の凸状部31が、第2外壁部42の凹状部48に嵌入して係合される。なお、凸状部31、凹状部48の形状、大きさ、配置は、食品成形器の種類に応じて変更しても良い。食品成形器の種類に応じて凸状部31、凹状部48の形状、大きさ、配置を変更することにより、第1成形型20と第2成形型40との組み合わせの間違いを防止することができる
【0022】
また、第2成形型40において第2連通溝47が設けられている第2外壁部42の下端部には、蓋部49が回動可能に一体的に設けられている。蓋部49は、平板状の蓋部本体491を有しており、蓋部本体491の中央部には、孔部11に嵌入可能な円錐台状の嵌入部51が設けられている。嵌入部51の付け根には、第1成形型20の切欠部28に対応した形状の凸部52が設けられている(図6参照)。したがって、蓋部49を閉じると、嵌入部51が孔部11に嵌入するとともに凸部52が切欠部28に嵌入して、成形空間を密閉する。
【0023】
次に、本実施形態の食品成形器10を用いてゼリーを製造する工程について説明する。図7は、本発明の実施形態である食品成形器の販売時の状態を示す斜視図である。図8は、袋に収容されている食品成形器およびその他の部品の斜視図である。図9(A)は販売時に同封されている台紙の全体斜視図であり、図9(B)は不要部分を切除した台紙の斜視図であり、図9(C)は台紙から組み立てられた箱の斜視図である。図10(A)〜(F)は製造工程を示す工程図である。
【0024】
図7および図8に示すように、食品成形器10は、包装袋1に収容されている。この状態では、食品成形器10は、第1成形型20と第2成形型40とが、収納状態に積層されている(図3参照)。そして、例えば、ダンボール製の台紙2に、ゼリーの材料である袋入り粉体3とともに収容されている。
【0025】
ゼリー菓子7(図10(F)参照)の製造にあたっては、第1成形型20と第2成形型40とを製造状態の食品成形器10に組み付けて(図2参照)、成形空間に水を注入し、注入された水をカップ5(図10(B)参照)に取り出して計量しておく。そして、図10(A)に示すように、組付けられた製造状態の食品成形器10を収容する箱4を作っておく。箱4は、図9(A)に示す台紙2から箱4を作成する際に不要な部分2a、2bを切り取り(図9(B)参照。)、これを組み立てることにより、サイコロ状の箱4が形成される(図9(C)参照。)。
【0026】
そして、図10(B)に示すように、水が入ったカップ5に袋入り粉体3を入れて、粉のタマが無くなって粉っぽさが無くなるまで十分にかき混ぜてゼリー液6を作る。次に、図10(C)に示すように、食品成形器10の孔部11から成形空間にゼリー液6を流し込み、蓋部49を閉じて食品成形器10を密封する。
【0027】
図10(D)に示すように、食品成形器10を箱4に入れて、箱4を例えば10回程度シェイクする。シェイクした後、図10(E)に示すように、例えば10分間待って、食品成形器10を箱4から取り出して、第1成形型20と第2成形型40を分解して、ゼリー菓子7を取り出す(図10(F)参照)。食品成形器10をシェイクすることにより、ゼリー液を食品成形器10の内部に万遍なく行き渡らせることができる。また、食品成形器10を箱4に入れてシェイクすることにより、万一、食品成形器10からゼリー液が漏れた場合でもゼリー液が周囲に飛び散ることを防ぐことができる。
【0028】
次に、本実施形態に係る食品成形器10の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る食品成形器10では、第1成形型20に設けられた第1連通溝27と、第2成形型40に設けられた第2連通溝47とにより、孔部11が形成され、孔部11(第1連通溝27)の一部に、切欠部28が設けられていることにより、成形空間に収容された水は、切欠部28を通って排出されるので、円滑に排出することができる。
【0029】
また、本実施形態に係る食品成形器10では、第1成形型20における第1合わせ面23に、第1凹状成形面26を囲むとともに第1連通溝27に連通する溝部29を有する。このため、第1凹状成形面26から第1合わせ面23を伝って溢れた余剰のゼリー液6は、溝部29に収容されるため、食品成形器10の外部にゼリー液6が漏洩するのを防止できる。
【0030】
また、本実施形態に係る食品成形器10では、第1立上面24は、第1突出面25側が広がるように傾斜しており、第1立上面24と第1合わせ面23とのなす角度および第1立上面24と第1突出面25とのなす角が鋭角となって、いわゆる逆テーパ状となっている。さらに、第2立上面44は、第2突出面45側が広がるように傾斜しており、第2立上面44と第2合わせ面43とのなす角度および第2立上面44と第2突出面45とのなす角が鋭角となって、いわゆる逆テーパ状となっている。このため、第1成形型20と第2成形型40とを組み合わせた際に、第1立上面24と第2立上面44とが互いに係止し合うので、製造状態にある第1成形型20と第2成形型40とが外れるのを防止できる。
【0031】
また、本実施形態に係る食品成形器10では、第2成形型40に、孔部11を閉鎖する蓋部49を設けたので、成形空間に収容されたゼリー液6が外部に漏れるのを防止することができる。
【0032】
また、本実施形態に係る食品成形器10では、第1外壁部22の内面222には、内側に向かって突出する凸状部31を設けるとともに、第2外壁部42の外面421には、内側に向かって凹んだ凹状部48が設けられている。そして、第1合わせ面23と第2合わせ面43が同一方向を向くように第2成形型40に対して第1成形型20を積層させた収納状態には、凸状部31と凹状部48が対応して係合し合うようにした。このため、異なる食品成形器においては、凸状部31および凹状部48の形状や配置や大きさを変えることにより、第1成形型20と第2成形型40との組み合わせの間違いを防止できる。また、この状態では、第1成形型20の内側に第2成形型40の一部が収納されるので、全体の大きさが小さくなり省スペース化を図ることができる。
【0033】
本発明の食品成形器10は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、食品成形器10を用いてキャラクター形状のゼリー菓子7を作る場合について説明したが、キャラクターに限らず、任意の3D(立体)形状のゼリー菓子を作ることもできる。また、ゼリー菓子に限らず、液状材料や粉末材料を用いる食品全般に用いることが可能である。例えば、チョコレート、乳製品等、様々な食品の成形に用いることが可能である。
【0034】
また、前述した実施形態においては、第2成形型40として矩形箱状のものを例示したが、箱状に限らず平板状のものでも前述した実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0035】
10 食品成形器
11 孔部
20 第1成形型
22 第1外壁部(外壁部)
23 第1合わせ面
24 第1立上面
25 第1突出面
26 第1凹状成形面(凹状成形面)
27 第1連通溝(連通溝)
271 第1連通溝の内面
28 切欠部
29 溝部
31 凸状部
40 第2成形型
42 第2外壁部(外壁部)
43 第2合わせ面
44 第2立上面
45 第2突出面
46 第2凹状成形面(凹状成形面)
47 第2連通溝(連通溝)
471 第2連通溝の内面
48 凹状部
49 蓋部
52 凸部



【要約】
【課題】計量のために内部の液体を円滑に排出できる食品成形器を提供する。
【解決手段】第1成形型20に第1外壁部22の外側から第1凹状成形面26に連通する第1連通溝27を設けるとともに、第2成形型40に第2外壁部42の外側から第2凹状成形面46に連通する第2連通溝47を設けて、孔部11を設けた。そして、第1連通溝27には、第1外壁部22の外面221および第1連通溝27の内面271に跨る切欠部28を設けた。このため、収容される水の量を計測するために成形空間に収容した水は、切欠部28を通って排出されるので、円滑に排出することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10