(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プロセッサは、アプリケーションプロセッサ、プログラマブルプロセッサ、またはマイクロ・コントロール・ユニットである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記第1のプロセッサは、前記コネクタを使用して前記端末に取得要求を送信するようにさらに構成され、前記取得要求は前記第2のプロセッサの前記識別子を取得するのに使用される、請求項11に記載の識別子取得装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態の目的、技術解決策、および利点をより明確にするために、以下で、本発明の実施形態の添付の図面に関連して本発明の実施形態の技術解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0016】
図1に、本発明の一実施形態による端末の識別子を取得するための方法を示す。本方法は、端末および識別子取得装置に適用される。端末は、プロセッサとコネクタとを含む。端末は、コネクタを使用して識別子取得装置に接続される。識別子取得装置は、端末から独立した任意の装置、例えば、ノートブックコンピュータ、デスクトップコンピュータ、端末などすることができる。本方法は以下のステップを含む。
【0017】
ステップ101:端末が識別子取得装置に接続されているかどうか判定する。
【0018】
端末のプロセッサは、アプリケーションプロセッサ(Application processor、AP)、プログラマブルプロセッサ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、またはマイクロ・コントロール・ユニット(Microcontroller Unit、MCU)である。アプリケーションプロセッサはFPGAおよびMCUとは異なることに留意されたい。アプリケーションプロセッサは、端末のメインプロセッサであり、大部分の制御機能を処理する。ユーザは、FPGAおよびMCUに何らかのプログラムコードを書き込むことができ、プログラムコードの機能はFPGAまたはMCUが動作しているときに実行される。FPGAまたはMCUは、アプリケーションプロセッサから独立して動作することができる。
【0019】
プロセッサは一意の識別子を有することに留意されたい。例えば、FPGAの識別子はTrace IDとして知られている。
【0020】
一般に、端末は識別子取得装置に複数の方式で、例えば、有線接続方式や無線接続方式で接続することができる。端末は、異なる接続方式では、異なるコネクタを使用して識別子取得装置に接続される。有線接続方式では、コネクタはUSBコネクタとすることができる。識別子取得装置がUSBコネクタを使用して端末に接続された後で、端末は、端末上のUSBコネクタのピンの状況変化を検出し、状況変化に従って、識別子取得装置は端末に接続されていると判定することができる。
【0021】
USBコネクタには、様々なタイプのインターフェース、例えば、USB Type−Aインターフェース、USB Type−Bインターフェース、USB Type−Cインターフェースが含まれる。以下ではUSB Type−Cインターフェースを例に取って、本発明の本実施形態に関与するピンの使用について説明する。
図2に、USB Type−Cインターフェースの正面図を示す。USB Type−Cインターフェースは、USB2.0インターフェースまたはUSB3.0インターフェースの上側と下側とを区別するのが非常に難しいという問題を解決する。上側と下側で同じ配置構造を有するインターフェースが設計されており、そのためユーザは、上側と下側とを区別しなくてもUSBコネクタを自由に挿入することができる。
図2から分かるように、USB Type−CインターフェースはサイドAおよびサイドBを含む。各サイドは1から12までのピンを含み、これらは、接地用のGNDピンと、データ送受信用のTX+ピン、TX−ピン、RX+ピン、RX−ピン、D+ピン、およびD−ピンであって、TX+ピンおよびTX−ピンはUSB3.0インターフェースに使用され、D+ピンおよびD−ピンはUSB2.0インターフェースに使用される各ピンと、端末に電源を供給するためのVBusピンと、上側と下側とを識別するためのCCピンと、予約SBUピンである。本発明の本実施形態では、予約ピンは、取得要求および端末の識別子を送信するためのピンとして使用される。
【0022】
端末は、VBusピンの状況がアイドル状態から接続状態に変化するかどうか検出する。VBusピンの状況がアイドル状態から接続状態に変化する場合、端末と識別子取得装置とはコネクタを使用して接続される。あるいは、端末は、SBUピンの状況がアイドル状態から接続状態に変化するかどうか検出する。SBUピンの状況がアイドル状態から接続状態に変化する場合、端末と識別子取得装置とはコネクタを使用して接続される。
【0023】
本発明の本実施形態では、先行技術で定義された検出ピンを使用して、識別子取得装置がコネクタを使用して端末に接続されているかどうか検出できることに留意されたい。あるいは、識別子取得装置がコネクタを使用して端末に接続されているかどうか検出するために新しい検出ピンが定義されてもよい。新しく定義される検出ピンはUSBコネクタの予約ピンとすることができる。検出ピンを検出する方法については、先行技術の検出方法を使用することができ、本明細書では詳細を述べない。
【0024】
端末がコネクタを使用して識別子取得装置に接続されると、端末は後続の動作を開始することができる。この方式は簡単容易であり、これ以上の操作は不要である。したがって、端末のユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【0025】
ステップ102:端末が識別子取得装置に接続されると、端末に格納されている端末のプロセッサの識別子を取得する。
【0026】
プロセッサは、端末が工場から納入される前に一意の識別子を割り当てられることに留意されたい。プロセッサの識別子が端末に格納されていることは、プロセッサの識別子が端末のメモリに格納されており、またはプロセッサに書き込まれていることとして理解される。プロセッサの識別子がメモリに格納されている場合、プロセッサの識別子は、端末に正常に電源投入できるときにのみ取得することができる。プロセッサの識別子がプロセッサに格納されている場合、すなわち、FPGAまたはMCUの識別子がプロセッサに格納されている場合、プロセッサの識別子は、端末に電源投入できなくても、FPGAまたはMCUが正常に動作できれば依然として取得することができる。
【0027】
プロセッサの識別子がメモリに格納されている場合、識別子は端末が工場から納入される前に端末のメモリに書き込まれており、プロセッサは、メモリ内のデータを読み取ることによってプロセッサの識別子を取得することができる。識別子がプロセッサに書き込まれており、識別子を取得するためのプログラムコードがプロセッサに書き込まれている場合、プロセッサの識別子はプログラムコードを実行することによって取得することができる。
【0028】
端末は、工場から納入される前に1つまたは複数の識別子を割り当てられる。製造者は、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係を保存している。
【0029】
理解されるように、端末の識別子は、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identity、IMEI)、移動機識別子(Mobile Equipment Identifier、MEID)、または通し番号(Series Number、SN)とすることができる。本発明の本実施形態では、端末を一意に識別できる任意の識別子が端末の識別子として理解される。
【0030】
ステップ103:プロセッサの識別子を識別子取得装置に送信する。
【0031】
以上で説明したように、プロセッサの識別子は、端末と識別子取得装置との間で、既存のデータ伝送ピンを使用して、既存のデータ伝送方式で送信することができる。あるいは、識別子取得装置は、USBコネクタの予約ピンを使用してプロセッサの識別子を送信してもよい(例えば、端末はUSBコネクタを使用して識別子取得装置に接続され、USBコネクタはType Cコネクタである)。
【0032】
ステップ104:識別子取得装置は、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を取得する。
【0033】
プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係は、端末製造プロセスで端末の製造者によって格納された対応関係であることに留意されたい。
図1の105は、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係である。対応関係は、識別子取得装置の記憶装置に格納されていてもよく、端末の製造者または販売者の記憶装置に格納されていてもよい。この場合、識別子取得装置は、端末の製造者または販売者の記憶装置に接続し、プロセッサの識別子および対応関係に従って端末の識別子を探索することができる。
【0034】
例えば、プロセッサはFPGAであり、FPGAの識別子はTrace IDであり、端末の識別子はIMEIおよびS/Nである。表1は、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係の図の例である。識別子取得装置は、Trace IDに従って、Trace IDに対応するIMEIおよびS/Nを求めて対応関係を探索する。例えば、プロセッサのTrace IDが23456789012368である場合、対応関係を探索することによって、端末のIMEIは1101722343440であり、端末のS/NはA9Q0114C25000096であることを取得することができる。
【0036】
端末の識別子を取得した後で、端末の識別子をさらに使用することができることに留意されたい。端末の識別子を使用するステップは、具体的には、端末の識別子を表示するステップ、または端末の識別子を別の装置、例えば、保守部門の装置に送信するステップ、とすることができる。したがって、保守部門の装置は、端末の識別子に従って、端末の識別子に対応する端末が高品質の製品であるかどうかさらに判定することができる。
【0037】
本発明の本実施形態で提供される端末の識別子を取得するための方法によれば、端末が識別子取得装置に接続され、または識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、端末は、プロセッサの識別子を取得し、プロセッサの識別子を識別子取得装置に送信し、識別子取得装置は、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を取得する。このようにして、プロセッサの識別子を取得するためのトリガ条件が満たされていることを端末が検出すると、端末はプロセッサの識別子を取得して送信し、次いで識別子取得装置は、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を見つけることができる。したがって、端末の識別子を簡単迅速に取得することができる。
【0038】
図3に、本発明の別の実施形態による端末の識別子を取得するための方法を示す。本実施形態は、
図1に示す実施形態に基づいて実施される。本実施形態では
図1との違いについてのみ説明する。
図1と同じ部分については、
図1の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0039】
ステップ101がステップ301であり、すなわち、識別子取得装置が端末に取得要求を送信し、取得要求はプロセッサの識別子を取得するのに使用される。
【0040】
識別子取得装置が端末に接続されると、識別子取得装置は端末に取得要求を送信することができ、または識別子取得装置上で「取得」ボタンが表示され、「取得」ボタンが押されると、識別子取得装置は端末に取得要求を送信することができることに留意されたい。
【0041】
取得要求は、端末と識別子取得装置との間で、既存のデータ伝送ピンを使用して、既存のデータ伝送方式で送信することができることに留意されたい。まず、識別子取得装置は取得要求をカプセル化する。次いで、取得要求を受信した後で、端末は取得要求を構文解析する。識別子取得装置は、USBコネクタの予約ピンを使用して取得要求を送信することができる。例えば、識別子取得装置は、1など、1バイトの取得要求をカプセル化する。1バイトの取得要求は予約ピンから受信され、予約ピンは取得要求を受信するように構成されている。したがって、予約ピンから受信されたコンテンツから構文解析されたコンテンツが1である場合、端末は取得要求を受信したと判定される。
【0042】
このようにして、端末は、取得要求を受信した後で初めて後続の動作を開始することができる。これにより高精度が達成され、端末のリソースが節約される。
【0043】
先行技術では、ユーザは、端末上で「*#06#」を入力することによって端末の識別子を取得することができる。しかし、この方式の前提は、端末に正常に電源投入できること、すなわち、アプリケーションプロセッサが正常に動作することである。端末が正常に動作できない場合、この方式で端末の識別子を取得することはできない。本発明の本実施形態では、プロセッサがFPGAまたはMCUである場合、この問題を適正に解決することができる。その理由は、FPGAまたはMCUは、端末のアプリケーションプロセッサから独立して動作することができるプロセッサだからである。たとえ端末のアプリケーションプロセッサが正常に動作できないとしても、FPGAまたはMCUは依然として正常に動作することができる。加えて、端末の電源が消耗し切り、端末に別の装置が接続されている場合、FPGAまたはMCUは別の装置の電源を使用して電力供給することができる。このようにして、本発明の本実施形態の機能をさらに実施することができ、すなわち、FPGAまたはMCUの識別子が送信される。
【0044】
本発明の本実施形態で提供される端末の識別子を取得するための方法によれば、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、端末は、端末のプロセッサの識別子を取得し、プロセッサの識別子を識別子取得装置に送信し、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子が取得される。このようにして、識別子を取得するためのトリガ条件が満たされていることを端末が検出すると、端末はプロセッサの識別子を取得して送信し、次いで識別子取得装置は、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を見つけることができ、端末の識別子をさらに取得することができる。したがって、端末の識別子を簡単迅速に取得することができる。
【0045】
図4に、本発明の一実施形態による端末の識別子を取得するための方法を示す。端末は、プロセッサとコネクタとを含む。端末は、コネクタを使用して識別子取得装置に接続される。プロセッサは、アプリケーションプロセッサ、プログラマブルプロセッサまたはマイクロ・コントロール・ユニットである。
【0046】
ステップ401:識別子取得装置が端末に接続されているかどうか検出する。
【0047】
具体的な検出方法については、
図1の関連説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0048】
ステップ402:識別子取得装置が端末に接続されると、端末のプロセッサは端末の識別子を取得する。
【0049】
端末の識別子を取得する方式については、
図1の端末のプロセッサの識別子を取得する方式を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0050】
ステップ403:プロセッサは端末の識別子を識別子取得装置に送信する。
【0051】
本発明の本実施形態では、端末が識別子取得装置に接続されているかどうかが検出され、端末が識別子取得装置に接続されている場合、端末の識別子が取得され、端末の識別子は識別子取得装置に送信される。このようにして、端末の識別子を取得するためのトリガ条件が満たされていることが検出されると、端末の識別子が自動的に取得、送信され、そのため識別子取得装置は、端末の識別子を簡単迅速に取得することができる。
【0052】
図5に、本発明の一実施形態による端末の識別子を取得するための方法を示す。本実施形態は、
図4に示す実施形態に基づいて実施される。本実施形態では
図4の設計と異なる設計についてのみ説明する。
図4と同じ設計については、
図4の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0053】
ステップ401がステップ501であり、すなわち、識別子取得装置によって送信された取得要求が受信されたかどうかが判定され、取得要求は端末の識別子を取得するのに使用される。
【0054】
取得要求の送信については
図3の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0055】
このようにして、端末は、取得要求を受信した後で初めて後続の動作を開始することができる。これにより高精度が達成され、端末のリソースが節約される。
【0056】
本発明の本実施形態では、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、端末が、端末の識別子を取得し、端末の識別子を識別子取得装置に送信する。このようにして、端末の識別子を取得するためのトリガ条件が満たされていることが検出されると、端末の識別子が自動的に取得、送信され、そのため識別子取得装置は端末の識別子を取得することができる。
【0057】
本発明の一実施形態は端末を提供する。本端末は、プロセッサとコネクタとを含む。プロセッサは、アプリケーションプロセッサ、プログラマブルプロセッサまたはマイクロ・コントロール・ユニットである。
【0058】
プロセッサは、端末がコネクタを使用して識別子取得装置に接続され、または、コネクタを使用して、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、プロセッサの識別子を取得するように構成され、取得要求はプロセッサの識別子を取得するのに使用される。
【0059】
プロセッサは、識別子取得装置が、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を取得するように、コネクタを使用してプロセッサの識別子を識別子取得装置に送信するようにさらに構成される。
【0060】
任意選択で、プロセッサが、コネクタを使用して、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信するように構成されることは、具体的には、プロセッサが、コネクタの予約ピンを使用して、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信するように構成されることである。
【0061】
プロセッサが、コネクタを使用してプロセッサの識別子を識別子取得装置に送信するように構成されることは、具体的には、プロセッサが、コネクタの予約ピンを使用してプロセッサの識別子を識別子取得装置に送信するように構成されることである。
【0062】
本端末は、
図1および
図3に記載される方法を実行するように構成することができることに留意されたい。関連した内容については、方法の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0063】
本発明の本実施形態の具体的実施態様をより明確に説明するために、以下で、プロセッサとUSBコネクタとの間の接続関係およびデータ伝送手順について、プロセッサがプログラマブルプロセッサFPGAであり、コネクタがUSBコネクタである例を使用して説明する。
図6は、本発明の一実施形態による端末(本発明に関連した部分だけが示されている)の構造図である。端末は、FPGA601と、USBコネクタ602と、電力制御装置603と、SS Switch 604とを含む。VBusピンはFPGA601の充電ピンである。電力はVBusピンを使用してFPGA601に供給することができる。SS Switch 604は、FPGA601の命令に従って、TX1/RX1ピンまたはTX2/RX2ピンを使用してデータを伝送するように制御する。FPGA601がSS Switchの切り換えをどのように制御するかについての詳細は先行技術に記載されており、ここでは説明しない。
【0064】
FPGA601は、USBコネクタ602のSBUピンがアイドル状態から接続状態に変化したかどうか絶えず検出する。USBコネクタ602のSBUピンがアイドル状態から接続状態に変化した場合、FPGA601はSBUピン上の回路変更を検出し、したがって、USBコネクタに別の装置が接続されていると判定することができ、次いで、FPGA601に書き込まれたプログラムコードが自動的に動作する。プログラムコードを動作させることによって、FPGA601の識別子を取得することができ、USBコネクタを使用して識別子を送信することができる。識別子は、USBコネクタのSBUピンまたはTXピンを使用して送信することができる。
【0065】
FPGA601は、別の装置によって送信されたメッセージがあるかどうか絶えず検出する。メッセージは、SBUピンまたはRXピンから受信することができる。メッセージ要求が受信された場合、FPGA601は事前設定規則に従ってメッセージを構文解析する。メッセージがSBUピンから受信される場合、SBUピンは単一機能を有する専用ピンであるため、事前設定規則は非常に単純なものとすることができる。メッセージがRXピンから受信される場合、事前設定規則は前述の方式より複雑なものとする必要がある。構文解析されたメッセージが取得要求である場合、FPGAに書き込まれたプログラムコードが自動的に動作する。プログラムコードを動作させることによって、FPGA601の識別子を取得することができ、USBコネクタ602を使用して識別子を送信することができる。識別子は、USBコネクタのSBUピンまたはTXピンを使用して送信することができる。
【0066】
本発明の本実施形態は他の方式で実施されてもよく、それらについて本明細書では列挙しない。
【0067】
本発明の本実施形態で提供される端末によれば、端末が識別子取得装置に接続され、または識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、端末は、プロセッサの識別子を取得し、プロセッサの識別子を識別子取得装置に送信する。このようにして、識別子を取得するためのトリガ条件が満たされていることを端末が検出すると、端末はプロセッサの識別子を取得、送信し、そのため識別子取得装置は、プロセッサの識別子と、プロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を見つけ、端末の識別子をさらに取得することができる。したがって、端末の識別子を簡単迅速に取得することができる。
【0068】
本発明の一実施形態は識別子取得装置を提供する。本識別子取得装置は、コネクタと第1のプロセッサとを含む。
【0069】
第1のプロセッサは、コネクタを使用して、端末によって送信された第2のプロセッサの識別子を受信するように構成される。第1のプロセッサは、第2のプロセッサの識別子と、第2のプロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を取得するようにさらに構成される。
【0070】
任意選択で、第1のプロセッサは、コネクタを使用して端末に取得要求を送信するようにさらに構成され、取得要求は第2のプロセッサの識別子を取得するのに使用される。
【0071】
端末は、前述の方法を実行するように構成することができることに留意されたい。関連した内容については、方法の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0072】
本発明の本実施形態で提供される識別子取得装置は、端末によって送信された第2のプロセッサの識別子を受信し、第2のプロセッサの識別子と、第2のプロセッサの識別子と端末の識別子との間の対応関係とに従って端末の識別子を取得する。したがって、本識別子取得装置は、端末の識別子を取得するために端末と協働することができる。
【0073】
本発明の一実施形態は別の端末を提供する。本端末は、プロセッサとコネクタとを含む。端末は、コネクタを使用して識別子取得装置に接続される。プロセッサは、アプリケーションプロセッサ、プログラマブルプロセッサまたはマイクロ・コントロール・ユニットである。
【0074】
プロセッサは、端末がコネクタを使用して識別子取得装置に接続され、または識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、端末の識別子を取得するように構成され、取得要求は端末の識別子を取得するのに使用される。
【0075】
プロセッサは、コネクタを使用して端末の識別子を識別子取得装置に送信するようにさらに構成される。
【0076】
任意選択で、プロセッサが、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信するように構成されることは、具体的には、プロセッサが、端末のコネクタの予約ピンを使用して、識別子取得装置によって送信された取得要求を受信するように構成されることである。
【0077】
プロセッサが、端末の識別子を識別子取得装置に送信するように構成されることは、具体的には、プロセッサが、端末のコネクタの予約ピンを使用して端末の識別子を識別子取得装置に送信するように構成されることである。
【0078】
本端末は、
図4および
図5に記載される方法を実行するように構成することができることに留意されたい。関連した内容については、方法の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0079】
本発明の本実施形態では、端末がコネクタを使用して識別子取得装置に接続され、または識別子取得装置によって送信された取得要求を受信すると、端末は、端末の識別子を取得し、コネクタを使用して端末の識別子を識別子取得装置に送信する。このようにして、端末の識別子を取得するためのトリガ条件が満たされていることが検出されると、端末の識別子が自動的に取得、送信され、そのため識別子取得装置は、端末の識別子を簡単迅速に取得することができる。
【0080】
当業者は、方法実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現できることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。プログラムが動作すると、方法実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを格納することのできる任意の媒体を含む。
【0081】
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を逸脱することなく、さらに、前述の実施形態で記述されている技術的解決策に改変を加え、または前述の実施形態の一部もしくは全部の技術的特徴と等価の置換を行うことができることを理解するはずである。