(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6586549
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】医療機器画像変換システム
(51)【国際特許分類】
G16H 40/60 20180101AFI20190919BHJP
【FI】
G16H40/60
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2018-101014(P2018-101014)
(22)【出願日】2018年5月10日
【審査請求日】2018年5月10日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】518184753
【氏名又は名称】平沢 英二
(72)【発明者】
【氏名】平沢 英二
【審査官】
池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−12291(JP,A)
【文献】
特開平9−251512(JP,A)
【文献】
特開2011−227365(JP,A)
【文献】
特開2009−279193(JP,A)
【文献】
特開2014−45239(JP,A)
【文献】
特開2003−93354(JP,A)
【文献】
特開2014−53671(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0002964(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 − 80/00
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器の表示画面を撮影し、その映像を同時にパソコンにて取り込み、動体検知及び画像文字変換機能を有するアプリケーション(医療機器画像変換)にて、変化する情報から、患者や装置情報を取り出し、文字コードに変換し、蓄積していくという医療機器画像変換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の画面でリアルタイムに更新される画像から、定期的に患者や装置情報等を取得し、パソコン等で編集可能な文字コード変換を行うものである。
【背景技術】
【0002】
名刺を読み取り、テキストデータに変換し、保存管理をするアプリケーションソフト。
動体検知機能付き防犯/監視カメラ。
【0003】
しかし、医療機器は、多機種に渡り存在し、その用途に応じて様々なデータが表示されるため、住所や氏名等のような絞り込める検索情報を限定してしまうと、様々なデータに対応することができない。また、変換時間にも余裕がなく、患者や装置等の状態を継続して把握するには、リアルタイム性が求められる。
【0004】
さらに、医療機器の問題として、医療従事者からは、処置や薬の効果を知る上で、これらの情報は重要である反面、医療機器からの情報提供は、紙やメーカー依存のデータ形式による提供が主体であり、医療従事者にとって、そのデータの解読や分析や保存のためのデータ入力は、治療活動や研究活動に大きな障害となっている。
【0005】
また、医療機器のデータを標準化し、医療の進歩を加速させようとする動きもあるが、各医療機器メーカーとしては、膨大な標準化基準をクリアし、さらに、品質を維持するには、相当の工数や費用を要し、さらに、この対応は、結果として、競合企業に情報を提供してしまうことになるため、なかなか、各医療機器メーカーは、標準化機能を積極的に取り組もうとしないのが現状である。
【0006】
近年のIT技術の進歩により、画像上で変化する情報を探し出す技術は、すでにかなりの精度で確立されている。今回のこの発明は、この技術を利用して、
図1のように、医療機器の表示画面を撮影し、その映像を同時にパソコン(アプリケーション:医療機器画像変換組込み)に取り込み、画面上の変化する情報から、患者や装置情報を取り出し、文字コードに変換し、蓄積していくというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平05−081466号公開
【特許文献2】特開平05−216087号公開
【特許文献3】特開2002−010243号公開
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする問題点は、以下の2点である。
課題1.情報の中には、取り出した文字コードだけでは、医療従事者にとってその識別が 難しいものがあるということ。
課題2.医療機器の表示情報には、その表示が細かい場合や、更新速度が速い場合があり 、医療機器画像変換システムで確実に全ての情報を取得できない可能性があるとい うこと。
【課題を解決するための手段】
【0010】
課題1の解決する手段としては、医療機器の画面上には更新される情報の側に、ラベルや単位等その情報を識別子できるものが同時に表示されているので、それも同時に文字コードとして取り込み、得られた患者・機器情報とセットで管理するようにする。
【0011】
課題2の解決する手段としては、表示が細かい部分をカメラで拡大して、読み取りしやすくする方法、また、更新速度が速い部分のみ、取り込み速度を上げることが考えられる。さらに、分解能の高いカメラの選定やアプリケーション(医療機器画像変換)を組み込むパソコンの処理速度を高速なものに選定することも、解決手段の一つであると考えられる。
【発明の効果】
【0012】
医療機器からの大量の情報を容易に取得できることから、患者の状態、治療や処置の効果等をより詳しく把握できることで、医療の質を向上させるばかりか、大量のデータを容易に分析できるようになるため、医療の研究が促進され、医療技術の発展に寄与するものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】医療機器画像変換システムの動作を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施に必要な構成は、1.医療機器、2.カメラ、3.パソコン と4.パソコンに組み込みアプリケーション(医療機器画像変換)である。
【0015】
1.医療機器、2.カメラ、3.パソコン は、実際に市販されている機器で、十分実施可能であると考えられる。
【0016】
4のパソコンに組み込みアプリケーション(医療機器画像変換)は、既に確立されている以下の理論を元に新たに開発する必要がある。
1.名刺を読み取り、テキストデータに変換し、保存管理をするアプリケーションソフト。
2.動体検知機能付き防犯/監視カメラ。
【符号の説明】
【0017】
1 医療機器
2 カメラ
3 アプリケーション(医療機器画像変換)組込みパソコン
【要約】 (修正有)
【課題】医療機器の画面でリアルタイムに更新される画像から、定期的に患者や装置情報等を取得し、パソコン等で編集可能な文字コード変換を行う医療機器画像変換システムを提供する。
【解決手段】医療機器の画面上には更新される情報の側にラベルや単位等その情報を識別できるものが同時に表示されているので、それも同時に文字コードとして取り込み、得られた患者・機器情報とセットで管理する。表示が細かい部分をカメラで拡大して読み取りやすくし、更新速度が速い部分のみ取り込み速度を上げる。さらに、分解能の高いカメラの選定やアプリケーション(医療機器画像変換)を組み込むパソコンの処理速度を高速なものに選定する。
【選択図】
図1