(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
【0025】
[構成の説明]
(1)全体の構成ついて
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には
図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には
図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
【0026】
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
【0027】
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
【0028】
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘(図示なし)が打ち付けられている。
【0029】
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。なお、本実施例の遊技領域3は第1遊技領域Lと第2遊技領域Rとが備えられている。
【0030】
発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度の強弱により、上述した第1遊技領域L又は第2遊技領域Rに打ち分けることが可能となる。
なお、「発射強度」とは、発射装置から遊技球が遊技領域4へ発射される際に、当該遊技球に加えられる力の程度のことをいう。また、発射装置から遊技球が遊技領域4へと発射される際に、当該遊技球に加えられる力は、発射ハンドル64の回動操作が行われると、発射制御装置84が発射ボリューム27から回動量信号に基づいて、発射ハンドル64の回動量を算出し、当該算出された回動量に応じて取得されることになる。 発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度が所定以上の値(例えば、発射ハンドル64の回動操作に基づいて発射強度が10段階に分けることが出来る場合に、発射強度7)であれば第2遊技領域Rに遊技球が到達することが可能となる。なお、発射ハンドル64の回動動作に基づく遊技球の発射強度が所定未満の値の場合には、第1遊技領域Lに遊技球が到達可能となる。
【0031】
本実施例のセンターケース5の上方には、通過口93が設けられている。なお、通過口93は、発射装置から発射され、第1遊技領域Lに到達した遊技球が通過可能とするものである。センターケース5には、センターケース5に設けた通過口93から入球した遊技球がセンターケース5に設けたステージ13に侵入可能となるように通路が備えられている。
【0032】
図3を用いて、ステージ13について説明する。遊技球が通過口93から入球して通路を通って流下していくと、ステージ13の演出領域13dに到達する。
通過口93を通過しステージ13に侵入した遊技球は、演出領域13dに設けられた誘導路13aに導かれて振分回転体13bが設けられている箇所までやってくる。なお、主制御装置80は、振分回転体モータ13fを駆動させて、常時一定動作で振分回転体13bを回転させている。
【0033】
図3に示すように、振分回転体13bに設けられた入球口の数は4つである。その内、「S」と記載された入球口を第二の第2普通図柄始動口94に設定している。なお、第二の第2普通図柄始動口94内部の下流に第二の第2普通図柄始動口スイッチ94aが設けられている。当該スイッチにより検出されることで遊技球が第二の第2普通図柄始動口94に入賞したことを把握することになる。第二の第2普通図柄始動口94以外の入球口へ遊技球が入球しても、演出表示内容等に変化は起こることはなく、当該入球口を通過した遊技球は遊技領域3の下流へと排出される構成となっている。
【0034】
そして、センターケース5の下には、第1普通図柄始動口11が配置させている。センターケース5の右方には、第一の第2普通図柄始動口12が配置されています。
第一の第2普通図柄始動口12の下方には、第一の第3普通図柄始動口(普通電動役物)14が配置され、第一の第3普通図柄始動口14には開閉可能な翼片を供えられている。なお、普通電動役物が閉鎖状態の場合には、第一の第3普通図柄始動口14に遊技球は入球することができない構成となっている。
また、センターケース5の右方には、第二の第3普通図柄始動口(普通電動役物)15が配置されている。第二の第3普通図柄始動口15は開閉可能な翼片を供えられている。なお、普通電動役物が開放していない状態の場合には、第二の第3普通図柄始動口15に遊技球は入球することができない構成となっている。
第一の第3普通図柄始動口(普通電動役物)14の左下方には、第4普通図柄始動口16が配置され、第4普通図柄始動口16には開閉可能な翼片を供えられている。なお、普通電動役物が閉鎖状態の場合には、第4普通図柄始動口16に遊技球は入球することができない構成となっている。
第4普通図柄始動口(普通電動役物)16の左下方には、可変入賞口(普通電動役物)17が配置され、可変入賞口17は開閉可能な翼片を供えられている。なお、第4普通電動役物が閉鎖状態の場合には、可変入賞口17に遊技球は入球することができない構成となっている。
【0035】
遊技領域3の左部には、複数個のLEDからなる第1普通図柄保留数表示装置18、第2普通図柄保留数表示装置19、第3普通図柄保留数表示装置91、第4普通図柄保留数表示装置92と、7セグメント表示装置からなる第1普通図柄表示装置7から第4普通図柄表示装置10とが配置されている。
【0036】
また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
【0037】
パチンコ機の裏面は
図4に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(
図5も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
【0038】
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、
図4では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
【0039】
このパチンコ機の電気的構成は、
図5のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、実施例1のパチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ装置が備えられていない構成となっている。
【0040】
主制御装置80には、第1普通図柄始動口11に入球した遊技球を検出する第1普通図柄始動口スイッチ11a、第一の第2普通図柄始動口12に入球した遊技球を検出する第一の第2普通図柄始動口スイッチ12a、第二の第2普通図柄始動口94に入球した遊技球を検出する第二の第2普通図柄始動口スイッチ94a、第一の第3普通図柄始動口(普通電動役物)14に入球した遊技球を検出する第一の第3普通図柄始動口スイッチ14a、第二の第3普通図柄始動口(普通電動役物)15に入球した遊技球を検出する第二の第3普通図柄始動口スイッチ15a、第4普通図柄始動口(普通電動役物)16に入球した遊技球を検出する第4普通図柄始動口スイッチ16a、可変入賞口(普通電動役物)17に入球した遊技球を検出する可変入賞口スイッチ17a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31aの検出信号が入力される。
【0041】
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1普通図柄表示装置7から第4普通図柄表示装置10及び第1普通図柄保留数表示装置(
図5では第1普図保留数表示装置と表記)18、第2普通図柄保留数表示装置(
図5では第2普図保留数表示装置と表記)19、第3普通図柄保留数表示装置(
図5では第3普図保留数表示装置と表記)91及び第4普通図柄保留数表示装置(
図5では第4普図保留数表示装置と表記)92の点灯を制御する。
【0042】
更に、主制御装置80は、第1普通電動役物ソレノイド(
図5では第1普電役物ソレノイドと表記)14b、第2普通電動役物ソレノイド(
図5では第2普電役物ソレノイドと表記)15b、第3普通電動役物ソレノイド(
図5では第3普電役物ソレノイドと表記)16b、第4普通電動役物ソレノイド(
図5では第4普電役物ソレノイドと表記)17bを制御することで各普通図柄始動口、可変入賞口の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
【0043】
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
【0044】
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
【0045】
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
【0046】
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
【0047】
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が時計回りに発射ハンドル64を回動操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
本実施例の発射ハンドル64の回動量信号の出力回路には、発射ハンドル64の回動量に応じて変化する可変抵抗が用いられており、回動量信号に基づいて発射ハンドル64の回動量(角度)を算出可能である。発射ハンドルの64の回動量(角度)に応じて、発射装置から発射される遊技球の発射威力を調整することができる。そのため、回動量が大きければ、発射装置から発射される遊技球の発射威力が大きくなる。また、発射ハンドル64から手を放すと、発射ハンドル64の内部のバネの付勢を受けて、発射ハンドル64は初期位置へ戻ることになる。
【0048】
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
【0049】
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
【0050】
ここで、本実施例のパチンコ機50の遊技について説明する。
パチンコ機50では、遊技球が第1普通図柄始動口11に入球すると第1普通図柄の当否抽選が行われる。第1普通図柄の当選確率は1/120に設定されており(
図6を参照)、当りと判定された場合には、第1普通図柄の当り遊技が実行されることになる。なお、第1普通図柄の当り遊技中には、第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物(以下、第1普通電動役物ともいう)が開放されることで、第一の第3普通図柄始動口14に遊技球が入球することが可能となる。
【0051】
また、第一の第2普通図柄始動口12を通過又は第二の第2普通図柄始動口94に入球すると、第2普通図柄の当否抽選が行われる。第2普通図柄の当選確率は1/99に設定されており(
図6を参照)、当選した場合には第2普通図柄の当り遊技が実行されることになる。なお、第2普通図柄の当り遊技中には、第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物(以下、第2普通電動役物ともいう)が開放されることで、第二の第3普通図柄始動口15に遊技球が入球することが可能となる。
【0052】
上述した第一の第3普通図柄始動口14又は第二の第3普通図柄始動口15に遊技球が入球することで、第3普通図柄の当否抽選が行われる。第3普通図柄の当選確率は1/1に設定されており(
図6を参照)、当選した場合には第3普通図柄の当り遊技が実行されることになる。なお、第3普通図柄の当り遊技中に、第4普通図柄始動口16が設けられている普通電動役物(以下、第3普通電動役物ともいう)が開放されることで、第4普通図柄始動口16への入球が可能となる。
【0053】
そして、第4普通図柄始動口16に遊技球が入球することで、第4普通図柄の当否抽選が行われる。第4普通図柄の当選確率は1/1に設定されており(
図6を参照)、当選した場合には第4普通図柄の当り遊技が実行されることになる。なお、第4普通図柄の当り遊技中には、可変入賞口17が設けられている普通電動役物(以下、第4普通電動役物ともいう)が開放されることで、可変入賞口17に遊技球が入球することが可能となる。
【0054】
本実施例のパチンコ機50は、第1普通図柄又は第2普通図柄の抽選結果から、当選となった場合には上述した各普通電動役物が連動して開放動作を行う普通図柄の当り遊技が実行されることになる。
本実施例の普通図柄の当り遊技は、第1普通図柄の抽選に当選すると第1普通電動役物、第3普通電動役物、第4普通電動役物が連動して開放動作が行われる「第1当り遊技」と、第2普通図柄の抽選に当選すると第2普通電動役物、第3普通電動役物、第4普通電動役物が連動して開放動作が行われる「第2当り遊技」に分けられる。
【0055】
図6は、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様を示す。
本実施例のパチンコ機50の普通図柄の当選確率について説明する。第1普通図柄の当選確率は1/120、第2普通図柄の当選確率は1/99、第3普通図柄の当選確率は1/1、第4普通図柄の当選確率は1/1に設定されている。
次に、各普通図柄に対応する保留記憶を記憶可能な記憶数について説明する。第1普通図柄に対応する記憶可能な保留記憶数は、4個である。第2普通図柄に対応する記憶可能な保留記憶数は、4個である。第3普通図柄に対応する記憶可能な保留記憶数は、4個である。第4普通図柄に対応する記憶可能な保留記憶数は、4個である。
次に、第1普通図柄始動口11、第二の第2普通図柄始動口94、第一の第3普通図柄始動口(普通電動役物)14、第二の第3普通図柄始動口(普通電動役物)15、第4普通図柄始動口(普通電動役物)16、可変入賞口(普通電動役物)17、その他の入賞口の賞球数について説明する。
第1普通図柄始動口11の賞球は4個、第二の第2普通図柄始動口94の賞球は3個、第一の第3普通図柄始動口14の賞球は15個、第二の第3普通図柄始動口15の賞球は3個、第4普通図柄始動口16の賞球は10個、可変入賞口17の賞球は14個、その他の入賞口の賞球は10個に設定されている。
【0056】
次に、各普通電動役物の開放時間について説明する。
第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物(第1普通電動役物)は、第1普通図柄始動口11での当選に基づいて最大6秒の開放を一回行う。なお、第1普通電動役物は、当該普通電動役物に4個入賞した場合は開放時間を経過していなくても閉鎖される。
第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物(第2普通電動役物)は、第2普通図柄始動口(第一の第2普通図柄始動口12、第二の第2普通図柄始動口94)での当選に基づいて最大6秒の開放を一回行う。なお、第2普通電動役物は、当該普通電動役物に4個入賞した場合は開放時間を経過していなくても閉鎖される。
第4普通図柄始動口16が設けられている普通電動役物(第3普通電動役物)は、第一の第3普通図柄始動口14、第二の第3普通図柄始動口15での当選に基づいて最大6秒の開放を一回行う。なお、第3普通電動役物は、当該普通電動役物に4個入賞した場合は開放時間を経過していなくても閉鎖される。
可変入賞口17が設けられている普通電動役物(第4普通電動役物)は、第4普通図柄始動口16での当選に基づいて最大6秒の開放を一回行う。なお、第4普通電動役物は、当該普通電動役物に4個入賞した場合は開放時間を経過していなくても閉鎖される。なお、可変入賞口17が設けられている普通電動役物は、4回の開放を行う。
【0057】
ここで、
図7を用いて、「第1当り遊技」と「第2当り遊技」について説明する。
先ず、「第1当り遊技」について説明する。第1普通図柄始動口11に入賞して第1普通図柄の抽選に当選すると、普通電動役物が開放される。
そして、第一の第3普通図柄始動口14に入賞して第3普通図柄の抽選に当選すると、普通電動役物が開放される。なお、第3普通図柄の当選確率は1/1である。
その後、第4普通図柄始動口16に入賞して第4普通図柄の抽選に当選すると、普通電動役物が開放される。普通電動役物の開放中に可変入賞口17に遊技球を入賞させることが可能となる。なお、第4普通図柄の当選確率は1/1である。
【0058】
第4普通電動役物が閉鎖されると、第3普通図柄に対応する保留記憶がある場合には、第3普通図柄の抽選へ移行する。再度、第3普通電動役物が開放される。また、第3保留記憶が無いが、第4普通図柄に対応する保留記憶がある場合には、第4普通図柄の抽選へ移行する。その後、再度第4普通電動役物が開放される。第3普通図柄及び第4普通図柄に対応する保留記憶が無い場合には、第1普通図柄の抽選へ移行することになる。
【0059】
第1普通電動役物の開放時に、第一の第3普通図柄始動口14に4個入賞させることが出来た場合には、最大60個の賞球が獲得可能となっている。そして、第3普通図柄に対応する第3保留記憶が4個記憶されているため、第4普通電動役物は合計4回開放されることになる。第4普通電動役物の1回の開放時に、第4普通図柄始動口16に4個入賞可能となっているため、4回の開放で最大160個の賞球が獲得可能となる。
第4普通図柄始動口16に4個の遊技球を入賞させることが出来た場合には、第4普通図柄に対応する第4保留記憶が4個記憶されることになり、普通電動役物は合計4回開放されることになる。そして、第4普通電動役物の1回の開放時に、可変入賞口17に7球入賞可能となっているため、第4普通電動役物の4回の開放で最大1568個の賞球が獲得可能となる。
よって、第1普通電動役物、第3普通電動役物、第4普通電動役物が連動して開放動作が行われる「第1当り遊技」によって、賞球最大1788個が得ることが可能となっている。
【0060】
次に、「第2当り遊技」について説明する。第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞して第2普通図柄の抽選に当選すると、第2普通電動役物が開放される。
そして、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して第3普通図柄の抽選に当選すると、第3普通電動役物が開放される。なお、第3普通図柄の当選確率は1/1である。
その後、第4普通図柄始動口16に入賞して第4普通図柄の抽選に当選すると、第4普通電動役物が開放される。普通電動役物の開放中に可変入賞口17に遊技球を入賞させることが可能となる。なお、第4普通図柄の当選確率は1/1である。
【0061】
第4普通電動役物が閉鎖されると、第3普通図柄に対応する保留記憶がある場合には、第3普通図柄の抽選へ移行する。再度、第3普通電動役物が開放される。また、第3保留記憶が無いが、第4普通図柄に対応する保留記憶がある場合には、第4普通図柄の抽選へ移行する。その後、再度第4普通電動役物が開放される。第3普通図柄及び第4普通図柄に対応する保留記憶が無い場合には、第2普通図柄の抽選へ移行することになる。
【0062】
第2普通電動役物の開放時に、第二の第3普通図柄始動口15に4個入賞させることが出来た場合には、最大12個の賞球が獲得可能となっている。そして、第3普通図柄に対応する第3保留記憶が4個記憶されるため、第3普通電動役物は合計4回開放されることになる。普通電動役物の1回の開放時に、第4普通図柄始動口16に4個入賞可能となっているため、4回の開放で最大160個の賞球が獲得可能となる。
第4普通図柄始動口16に4個の遊技球を入賞させることが出来た場合には、第4普通図柄に対応する第4保留記憶が4個記憶されることになり、第4普通電動役物は合計4回開放されることになる。そして、第4普通電動役物の1回の開放時に、可変入賞口17に7球入賞可能となっているため、普通電動役物の4回の開放で最大1568個の賞球が獲得可能となる。
よって、第2普通電動役物、第3普通電動役物、第4普通電動役物が連動して開放動作が行われる「第2当り遊技」によって、賞球最大1740個が得ることが可能となっている。
【0063】
なお、本実施例のパチンコ機50は、普通図柄の当り遊技中であっても第1普通図柄又は第2普通図柄の抽選結果が当選した場合には、第1普通図柄又は第2普通図柄の当り遊技が行われる構成となっている。これにより、連続して第1当り遊技又は第2当り遊技が実行されることになる。
また、普通電動役物の開放中に第1普通図柄及び第2普通図柄の変動時間の計測が中断されるため、普通図柄の当り遊技中の普通図柄が確定表示されるまでにかかる時間が長くなる構成となっている。
【0064】
(1)メインルーチンについて
メインルーチンを
図8に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S90までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS95の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
【0065】
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
【0066】
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S95)に移行する。
【0067】
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、第1普通図柄用の初期値乱数更新処理、第2普通図柄用の初期値乱数更新処理、第3普通図柄用の初期値乱数更新処理、第4普通図柄用の初期値乱数更新処理がある。第1普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「119」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「119」までの120個の整数を繰り返し昇順に作成する。
第2普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「98」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「98」までの99個の整数を繰り返し昇順に作成する。
第3普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「98」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「98」までの99個の整数を繰り返し昇順に作成する。
第4普通図柄用の初期値乱数更新処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「98」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「98」までの99個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0068】
S20に続く当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、第1普通図柄用の当り決定用乱数更新処理、第2普通図柄用の当り決定用乱数更新処理、第3普通図柄用の当り決定用乱数更新処理、第4普通図柄用の当り決定用乱数更新処理がある。第1普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第2普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「98」の99個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第3普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「98」の99個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。第4普通図柄用の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「98」の99個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。その後、当り図柄決定用乱数更新処理(S30)を行う。
なお、当り決定用乱数更新処理、当り図柄決定用乱数更新処理、その他の初期値乱数、リーチ判定用乱数及び変動パターン決定用乱数は普通図柄の抽選に使用する。
【0069】
リーチ判定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
【0070】
変動パターン決定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
【0071】
第1当否判定処理(S45)では、第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞したことに起因して、乱数が取得され、第1普通図柄の抽選処理、第1普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
【0072】
第1当選遊技処理(S50)では、第1普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物を開放し、所定の条件が満たされると、開放中の普通電動役物を閉鎖される。つまり、第1普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第1普通図柄の当り遊技の実行を制御する処理である。
【0073】
第2当否判定処理(S55)では、第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞したことに起因して、乱数が取得され、第2普通図柄の抽選処理、第2普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
【0074】
第2当選遊技処理(S60)では、第2普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物を開放し、所定の条件が満たされると、開放中の普通電動役物を閉鎖される。つまり、第2普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第2普通図柄の当り遊技の実行を制御する処理である。
【0075】
第3当否判定処理(S65)では、第一の第3普通図柄始動口(普通電動役物)14又は第二の第3普通図柄始動口(普通電動役物)15に遊技球が入賞したことに起因して、乱数が取得され、第3普通図柄の抽選処理、第3普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
【0076】
第3当選遊技処理(S70)では、第3普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、第4普通図柄始動口16が設けられている普通電動役物を開放し、所定の条件が満たされると、開放中の普通電動役物を閉鎖される。つまり、第3普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第3普通図柄の当り遊技の実行を制御する処理である。
【0077】
第4当否判定処理(S75)では、第4普通図柄始動口16に遊技球が入賞したことに起因して、乱数が取得され、第4普通図柄の抽選処理、第4普通図柄の図柄決定、変動パターンの決定といったことなどが行われる。
【0078】
第4当選遊技処理(S80)では、第4普通図柄にて当り図柄が確定表示された場合に、可変入賞口17が設けられている普通電動役物を開放し、所定の条件が満たされると、開放中の普通電動役物を閉鎖される。つまり、第4普通図柄で当り図柄が確定表示されたことで、第4普通図柄の当り遊技の実行を制御する処理である。
【0079】
続く不正監視処理(S85)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
【0080】
続いて、画像出力処理等の各出力処理(S90)が実行される。各出力処理(S95)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83等に対して各々出力処理を実行する。即ち、遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
【0081】
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S95)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S90までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、普通図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、
図8に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。また、前述した当り決定用乱数更新(S25)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
【0082】
(2)第1当否判定処理について
図9を用いて、第1普通図柄始動口11に遊技球が通過すると行われる第1当否判定処理(S45)について説明する。
S100において、主制御装置80は、第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞したか否かを判定する(S100)。肯定判定の場合には(S100:yes)、第1保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S105)。否定判定の場合には(S105:no)、S110の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第1普通図柄保留数表示装置18の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83へ第1普通図柄保留個数コマンドを送信する。その後、第1普通図柄先読み判定処理(S115)を行い、S120へ移行する。
また、第1普通図柄始動口11への遊技球の入賞がなかった場合(S100:no)、又は普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S105:yes)の場合には、そのままS120へ移行する。
【0083】
本実施例のサブ統合制御装置83は主制御装置80から第1普通図柄保留個数コマンドを受信すると、演出図柄表示装置6で第1保留記憶に対応する第1保留図柄を表示する(
図17を参照)。
【0084】
S115の第1普通図柄先読み判定処理では、第1普通図柄の保留記憶に記憶された当り決定用乱数が当りに対応するものか否かを判定している。そして、当りに対応するものであると判定した場合には、サブ統合制御装置83へ、当り判定を示す判定であることを示す第1普通図柄先読み判定コマンドを送信し、本処理を終了(リターン)する。当りに対応するものでもないと判定された場合には、サブ統合制御装置83へ、ハズレ判定を示す先読み判定コマンドが送信する。なお、先読み判定コマンドは、前述した保留個数コマンドと合体して1つのコマンドとして送信する構成としてもよい。送信タイミングが同一であり、保留図柄で演出を行う場合は関連性も高いため好適である。その後、S120へ移行する。ただし、単純に当否だけの情報を送る構成に向いており、先読みの判定情報として、図柄情報や変動パターン情報などを送信する構成の場合はデータ量の関係からも専用のコマンドとして送る方が好適である。
【0085】
S120において、主制御装置80は、全ての普通電動役物(第一の第3普通図柄始動口14、第二の第3普通図柄始動口15、第4普通図柄始動口16、可変入賞口17が設けられている普通電動役物)が閉鎖中となっているか否かを判定する(S120)。S120において、主制御装置80は、全ての普通電動役物のうちいずれかが開放中であると判定した場合(S120:no)、第1普通図柄の変動時間の計測を中断し(S122)、本処理を終了する。
【0086】
変動時間中断処理(
図9のS122、
図11のS272)では、各普通図柄の変動時間の計測を中断する。変動時間中断処理により変動時間の計測が中断されたときの演出図画表示装置6の画面に表示された、各普通図柄に対応する演出図柄が変動中であった場合には、中断中も演出図柄が変動表示されたままである。
なお、本実施例では、全ての普通電動役物(第一の第3普通図柄始動口14、第二の第3普通図柄始動口15、第4普通図柄始動口16、可変入賞口17が設けられている普通電動役物)のうち、いずれかの普通電動役物が開放していた場合、第1普通図柄又は第2普通図柄の変動時間の計測が中断される構成となっている。
上述した構成以外にも、例えば、第一の第3普通図柄始動口14、第二の第3普通図柄始動口15、第4普通図柄始動口16、可変入賞口17が設けられている普通電動役物のうちの何れかの普通電動役物が開放している場合には、普通図柄の変動時間の計測が中断されるが、その他の普通電動役物が開放している場合には、普通図柄の変動時間の計測が中断されない構成とすることが考えられる。
【0087】
全ての普通電動役物が閉鎖中であると判定された場合には(S120:yes)、変動時間の計測を再開するか否かを判定する(S123)。肯定判定の場合には(S123:yes)、変動時間の計測を再開し(S124)、第1普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S125)。また、変動時間の計測を再開しない場合には(S123:no)、S125へ移行する。第1普通図柄が変動中ではない場合には(S125:no)、確定図柄が表示中であるか否かを判定する(S130)。否定判定の場合には(S130:no)、第1保留記憶があるか否かを判定する(S132)。第1保留記憶がある場合には(S132:yes)、第1普通図柄に対応する第1保留記憶数デクリメントし(S135)、当否判定処理を行う(S145)。S145では、保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その保留記憶は消去する)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。
【0088】
その後、S150において、主制御置80は、S145の当否判定処理の判定結果により当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S155へ移行する。S155において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S160)、第1普通図柄表示装置7の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S165)、本処理を終了(リターン)する。なお、S160では、第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物の開放時間、第1当り遊技に係る情報(第1当り遊技のオープニング時間、エンディング時間など)を取得する処理である。
【0089】
第1普通図柄が変動中であると判定された場合には(S125:yes)、第1普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する(S170)。図柄変動時間を経過した場合には(S170:yes)、確定図柄表示処理(S175)を行い、本処理を終了する。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S170:no)、そのままリターンとなる。
【0090】
確定図柄表示中である場合には(S130:yes)、確定表示された図柄が当りになる組合せであるか否かを判定する(S180)。当りになる組合せである場合には(S180:yes)、第1当り遊技開始処理(S185)を行い、本処理を終了する。なお、確定表示された図柄の組合せがハズレである場合には(S180:no)、そのままリターンとなる。また、第1保留記憶が無い場合には(S132:no)、そのままリターンとなる。
【0091】
(3)第1当選遊技処理について
次に、
図10を用いて、第1普通図柄始動口11の入賞し、第1普通図柄の抽選で当選した場合に行われる第1当選遊技処理(S50)について説明する。
S200において、主制御装置80は、第1普通図柄又は第2普通図柄で当り図柄が確定表示されることで実行される第1当り遊技又は第2当り遊技中であるか否かを判定する(S200)。肯定判定の場合には(S200:yes)、第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物が開放中であるか否かを判定する(S205)。否定判定の場合には(S205:no)、第1普通図柄当り開始演出時間を経過したか否かを判定する(S210)。肯定判定の場合には(S210:yes)、第1普通電動役物の開放処理を行い(S215)、本処理を終了(リターン)する。
【0092】
普通電動役物が開放中である場合には(S205:yes)、第一の第3普通図柄始動口14に遊技球が4個入賞したか否かを判定する(S220)。肯定判定の場合には(S220:yes)、S230へ移行する。また、入賞していない場合には(S220:no)、第1普通電動役物の開放時間が終了となったか否かを判定する(S225)。開放時間が終了となった場合には(S225:yes)、S230へ移行する。
S230において、主制御装置80は、普通電動役物の閉鎖処理を行い、本処理を終了する。
【0093】
第1普通図柄又は第2普通図柄で当り図柄が確定表示されることで実行される第1当り遊技又は第2当り遊技が行われていない場合(S200:no)、第1普通図柄当り開始演出の時間を経過していない場合には(S210:no)又は、第1普通電動役物の開放時間が終了となっていない場合(S225:no)、そのまま本処理を終了する。
【0094】
(3)第2当否判定処理について
図11を用いて、第2普通図柄始動口(第一の第2普通図柄始動口12、第二の第2普通図柄始動口94)に遊技球が通過すると行われる第2当否判定処理(S55)について説明する。
S250において、主制御装置80は、第2普通図柄始動口(第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94)に遊技球が入賞したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S250:yes)、第2保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S255)。否定判定の場合には(S255:no)、S260の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第2普通図柄保留数表示装置19の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83へ第2普通図柄保留個数コマンドを送信する。その後、S270へ移行する。
また、第2普通図柄始動口(第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94)への遊技球の入賞がなかった場合(S250:no)、又は第2普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S255:yes)、そのままS270へ移行する。
【0095】
本実施例のサブ統合制御装置83は、第2普通図柄保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第2保留記憶に対応する保留図柄を表示する。なお、第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94の入賞に起因して記憶された保留記憶であるかによって、演出図柄表示装置6の画面に表示される保留図柄の表示態様が異なる構成となっている。
【0096】
S270において、主制御装置80は、全ての普通電動役物(第一の第3普通図柄始動口14、第二の第3普通図柄始動口15、第4普通図柄始動口16、可変入賞口17が設けられている普通電動役物)が閉鎖中となっているか否かを判定する。否定判定の場合には(S270:no)、第2普通図柄の変動時間の計測を中断し(S272)、本処理を終了する。また、全ての普通電動役物が閉鎖中であると判定された場合には(S270:yes)、変動時間の計測を再開するか否かを判定する(S273)。肯定判定の場合には(S273:yes)、変動時間の計測を再開し(S274)、第2普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S275)。また、変動時間の計測を再開しない場合には(S273:no)、S275へ移行する。
【0097】
否定判定の場合には(S275:no)、確定図柄が表示中であるか否かを判定する(S280)。否定判定の場合には(S280:no)、第2保留記憶があるか否かを判定する(S285)。第2保留記憶がある場合には(S285:yes)、第2普通図柄に対応する第2保留記憶数をデクリメントし(S290)、当否判定処理を行う(S295)。S295では、保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その保留記憶は消去する)、読み込んだ第2普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。
【0098】
その後、S300において、主制御装置80は、S295の当否判定処理の結果によって当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S305へ移行する。S305において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S310)、第2普通図柄表示装置8の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S315)、本処理を終了(リターン)する。
【0099】
第2普通図柄が変動中であると判定された場合には(S275:yes)、第2普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する(S320)。図柄変動時間を経過した場合には(S320:yes)、確定図柄表示処理(S325)を行い、本処理を終了する。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S320:no)、そのままリターンとなる。
【0100】
確定図柄表示中である場合には(S280:yes)、確定表示された図柄が当りになる組合せであるか否かを判定する(S330)。当りになる組合せである場合には(S330:yes)、第2当り遊技開始処理(S335)を行い、本処理を終了する。なお、確定表示された図柄の組合せがハズレである場合には(S330:no)、そのままリターンとなる。また、第2保留記憶が無い場合には(S285:no)、そのままリターンとなる。
【0101】
(4)第2当選遊技処理について
次に、
図12を用いて、第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞し、第2普通図柄の抽選で当選した場合に行われる第2当選遊技処理(S60)について説明する。
S350において、主制御装置80は、第1普通図柄又は第2普通図柄で当り図柄が確定表示されることで実行される第1当り遊技又は第2当り遊技中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S350:yes)、第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物が開放中であるか否かを判定する(S355)。否定判定の場合には(S355:no)、第2当り遊技開始演出時間を経過したか否かを判定する(S360)。肯定判定の場合には(S360:yes)、第2普通電動役物の開放処理を行い(S365)、本処理を終了(リターン)する。
【0102】
第2普通電動役物が開放中である場合には(S355:yes)、第二の第3普通図柄始動口15に遊技球が4個入賞したか否かを判定する(S370)。肯定判定の場合には(S370:yes)、S380へ移行する。また、入賞していない場合には(S370:no)、第2普通電動役物の開放時間が終了となったか否かを判定する(S375)。開放時間が終了となった場合には(S375:yes)、S3800へ移行する。
S380において、主制御装置80は、普通電動役物の閉鎖処理を行い、本処理を終了する。なお、普通電動役物の開放時間が終了となっていない場合には(S375:no)、そのままリターンとなる。
【0103】
第1普通図柄又は第2普通図柄で当り図柄が確定表示されることで実行される第1当り遊技又は第2当り遊技が行われていない場合(S350:no)、又は第2当り遊技開始演出の時間を経過していない場合には(S360:no)、そのまま本処理を終了する。
【0104】
(5)第3当否判定処理について
図13を用いて、第3普通図柄始動口(第一の第3普通図柄始動口14、又は第二の第3普通図柄始動口15)に入賞した場合に行われる第3当否判定処理(S65)について説明する。
S400において、主制御装置80は、第3普通図柄始動口(第一の第3普通図柄始動口14、又は第二の第3普通図柄始動口15)に遊技球が入賞したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S400:yes)、第3保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S405)。否定判定の場合には(S405:no)、S410の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が第3保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第3普通図柄保留数表示装置91の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83への第3普通図柄保留個数コマンドを送信する。その後、S415へ移行する。
また、第3普通図柄始動口(第一の第3普通図柄始動口14、又は第二の第3普通図柄始動口15)への遊技球の入賞がなかった場合(S400:no)及び第3普通図柄の第3保留記憶が満杯であった場合には(S405:yes)の場合には、そのままS415へ移行する。
【0105】
本実施例のサブ統合制御装置83は、第3普通図柄保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第3保留記憶に対応する保留図柄を表示する。なお、第1普通図柄で当選して第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物が開放されて第一の第3普通図柄始動口14に入賞して記憶された保留記憶、又は第2普通図柄で当選して第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物が開放されて第二の第3普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶であるかによって、演出図柄表示装置6の画面に表示される第3普通図柄の保留図柄の表示態様が異なる構成となっている(
図18(a)、
図19(a)を参照)。
【0106】
S415において、主制御装置80は、第3普通図柄が変動中であるか否かを判定する。否定判定の場合には(S415:no)、第4普通図柄始動口16が設けられている普通電動役物(第3普通電動役物)が開放中であるか否かを判定する(S417)。第3普通電動役物が閉鎖となっている場合には(S417:no)、第3保留記憶が有るか否かを判定する(S420)。第3保留記憶がある場合には(S420:yes)、第3普通図柄に対応する第3保留記憶数をデクリメントし(S425)、当否判定処理を行う(S430)。S430では、保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その保留記憶は消去する)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。
【0107】
その後、S435において、主制御装置80は、S430の当否判定処理の結果によって、当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S440へ移行する。S400において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S445)、第3普通図柄表示装置9の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S450)、本処理を終了(リターン)する。
【0108】
第3普通図柄が変動中であると判定された場合には(S415:yes)、第3普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する(S455)。図柄変動時間を経過した場合には(S455:yes)、一連の第4普通図柄の当り遊技中でるか否かを判定する(S460)。具体的には、第4普通図柄の当り遊技、つまり第4普通電動役物の4回開放が終了となったか否かを判定する(S460)。否定判定の場合には(S460:no)、確定図柄表示処理(S465)を行い、第3普通電動役物の開放処理を行い(S470)、終了となる。なお、図柄変動時間を経過していない場合(S455:no)、一連の第4普通図柄の当り遊技中である場合(S460:yes)、第3普通電動役物が開放中である場合(S417:yes)又は第3保留記憶が無い場合には(S420:no)、そのまま本処理は終了となる。
【0109】
(6)第3当選遊技処理について
図14を用いて、次に第3当選遊技処理(S70)について説明する。
S500において、主制御装置80は、第4普通図柄始動口16が設けられている普通電動役物(第3普通電動役物)が開放しているか否かを判定する(S500)。肯定判定の場合には(S500:yes)、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞したか否かを判定する(S505)。肯定判定の場合には(S505:yes)、S515へ移行する。また、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞しなかった場合には(S505:no)、第3普通電動役物の開放時間が終了となったか否かを判定する(S510)。肯定判定の場合には(S510:yes)、S515へ移行する。
S515において、第3普通電動役物の閉鎖処理を行い、本処理を終了とする。また、第3普通電動役物が閉鎖中(S500:no)、又は第3普通電動役物の開放時間が終了となっていない場合には(S510:no)、そのまま本処理が終了となる。
【0110】
(7)第4当否判定処理について
図15を用いて、第4普通図柄始動口に入賞した場合に行われる第4当否判定処理(S75)について説明する。
S550において、主制御装置80は、第4普通図柄始動口16に遊技球が入賞したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S550:yes)、第4保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S555)。否定判定の場合には(S555:no)、S560の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が第4保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第4普通図柄保留数表示装置92の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83への第4普通図柄保留個数コマンドを送信する。その後、S562へ移行する。
また、第4普通図柄始動口16への遊技球の入賞がなかった場合(S550:no)及び第4普通図柄の第4保留記憶が満杯であった場合には(S555:yes)の場合には、そのままS562へ移行する。
【0111】
本実施例のサブ統合制御装置83は、第4普通図柄保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第4保留記憶に対応する保留図柄を表示する。なお、第1普通図柄で当選し、第一の第3普通図柄始動口14に入賞したことに起因して当選して第4普通図柄始動口16に入賞して記憶された保留記憶、又は第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物が開放されて第二の第3普通図柄始動口15に入賞して当選し、第4普通図柄始動口16に入賞して記憶された保留記憶であるかによって、演出図柄表示装置6の画面に表示される第4普通図柄の保留図柄の表示態様が異なる構成となっている(
図18(b)、
図19(b)を参照)。
【0112】
S562において、主制御装置80は、可変入賞口17が設けられている普通電動役物(第4普通電動役物)が開放中であるか否かを判定する。否定判定の場合には(S562:no)、主制御装置80は、当り遊技終了演出中であるか否かを判定する(S565)。否定判定の場合には(S565:no)、第4普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S567)。否定判定の場合には(S567:no)、第4保留記憶が有るか否かを判定する(S570)。第4保留記憶がある場合には(S570:yes)、第4普通図柄に対応する第4保留記憶数をデクリメントし(S575)、当否判定処理を行う(S580)。S580では、保留記憶の中で最も古いものを読み込み(その保留記憶は消去する)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数をテーブルに記録されている当り値と照合し、当りか否かを判定する。
【0113】
その後、S585において、主制御装置80は、S580の当否判定処理の結果によって、当選となった場合には当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を、ハズレである場合にはハズレ図柄を決定し、S590へ移行する。S590において、変動パターンを決定し、普通図柄の設定処理を行い(S595)、第4普通図柄表示装置10の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S600)、本処理を終了(リターン)する。
【0114】
当り遊技終了演出中である場合には(S565:yes)、当り遊技終了演出の時間を経過したか否かを判定する(S605)。肯定判定の場合には(S605:yes)、普通図柄当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S615)、本処理が終了となる。なお、当り遊技終了演出の時間を経過していない場合には(S605:no)、そのまま本処理を終了する。
【0115】
第4普通図柄が変動中であると判定された場合には(S567:yes)、第4普通図柄の図柄変動時間を経過したか否かを判定する(S620)。図柄変動時間を経過した場合には(S620:yes)、確定図柄表示処理(S625)を行い、第4普通電動役物の開放処理を行い(S630)、本処理を終了する。なお、図柄変動時間を経過していない場合(S620:no)、本処理を終了する。
【0116】
第4保留記憶が記憶されていない場合には(S570:no)、当り遊技(第1当り遊技、第2当り遊技)中であるか否かを判定する(S635)。肯定判定の場合には(S635:yes)、第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物(第1普通電動役物)が未作動であるか否かを判定する(S640)。肯定判定の場合には(S640:yes)、第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物(第2普通電動役物)が未作動であるか否かを判定する(S645)。肯定判定の場合には(S645;yes)、第3保留記憶があるか否かを判定する(S650)。第3保留記憶がない場合には(S650:no)、当り遊技終了演出処理(S655)を行い、本処理を終了する。
【0117】
第4普通電動役物が開放中である場合(S562:yes)、当り遊技中ではない場合(S635:no)、第1普通電動役物が作動している場合(S640:no)、第2普通電動役物が作動している場合(S645:no)、又は第3保留記憶がある場合には(S650:yes)、そのまま本処理を終了する。
【0118】
(8)第4当選遊技処理について
図16を用いて、次に第4当選遊技処理(S80)について説明する。
S700において、主制御装置80は、可変入賞口17が設けられている普通電動役物(第4普通電動役物)が開放しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S700:yes)、第4普通電動役物の開放時間が経過したか否かを判定する(S705)。肯定判定の場合には(S705:yes)、S715へ移行する。また、否定判定の場合には(S705:no)、可変入賞口17に7個入賞したか否かを判定する(S710)。肯定判定の場合には(S710:yes)、そのままS715へ移行する。
S715において、第4普通電動役物の閉鎖処理を行い、S720へ移行する。S720において、主制御装置80は、今回の開放が4回目の開放であるか否かを判定する(S720)。否定判定の場合には(S720:no)、第4普通電動役物の開放処理を行い(S725)、本処理を終了する。なお、今回の開放が4回目の開放である場合には(S720:yes)、本処理を終了する。また、第4普通電動役物が閉鎖されている場合(S700:no)、又は可変入賞口17に遊技球が7個入賞しない場合には(S710:no)、そのまま本処理を終了する。
【0119】
(9)演出図柄表示装置6に表示される保留図柄の表示態様について
図17から
図21を用いて、演出図柄表示装置6の画面に表示される保留図柄の表示態様について説明する。
先ず、
図17を参照して、第1当否判定処理又は第2当否判定処理中に主制御装置80から送信されたコマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する演出表示態様について説明する。
図17(a)は、第1普通図柄、第2普通図柄に対応する保留記憶が記憶されている状態のときに、演出図柄表示装置6の画面にて実行される演出態様である。
サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。なお、当該保留図柄は縦一列に表示されている。
また、表示例1002は、第一の第2普通図柄始動口12に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。また、表示例1003は、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。なお、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示されている。
第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は、表示例1001に示すように、白丸の表示態様となっている。また、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は、第一の第2普通図柄始動口12、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶されたかにかかわらず、表示例1002と表示例1003に示すように、白い四角の表示態様となる場合もある。
【0120】
図17(b)は、第1普通図柄、第2普通図柄に対応する保留記憶が記憶されている状態のときに、演出図柄表示装置6の画面にて実行される演出態様である。
サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。なお、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示されている。
また、表示例1002は、第一の第2普通図柄始動口12に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。また、表示例1003は、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は、表示例1001に示すように、白丸の表示態様となっている。
図17(a)に示した表示例1002とは異なり、第一の第2普通図柄始動口12に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は、
図17(b)に示すように、黒い四角の表示態様となっている。
なお、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は、
図17(a)に示した表示例1003と同じで白い四角の表示態様となっている。なお、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示されている。
【0121】
これによれば、演出図柄表示装置6の画面上に、第1普通図柄に対応する第1保留図柄、第2普通図柄に対応する保留図柄が同時に表示されたとしても
図17(a)又は
図17(b)に示すように、各普通図柄に対応する保留図柄が識別可能となる。
【0122】
また、
図17(a)に示すように、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された保留記憶に対応する保留図柄を、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された保留記憶に対応する保留図柄と同様の保留図柄表示態様で示すことで、単に第2普通図柄に対応する第2保留記憶であることを示すことができる。
【0123】
図17(b)に示すように、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された保留記憶に対応する保留図柄の表示態様とは異なる保留図柄表示態様で示すことで、第1遊技領域L又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された保留記憶であることを示すことができる。
【0124】
図17(a)、
図17(b)に示した第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄の表示態様だけでなく、第1普通図柄、第2普通図柄に対応する保留記憶が記憶されている状態のときに、
図17(c)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示される構成であってもよい。
図17(c)を用いて説明する。
サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。また、表示例1002は、第一の第2普通図柄始動口12に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。また、表示例1003は、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。なお、当該保留図柄は縦一列に表示されている。
第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄、第一の第2普通図柄始動口12に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄、及び第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は、表示例1001から表示例1003に示すように、全て黒丸の表示態様となっている。これにより、普通図柄の抽選回数を表すことができる。
【0125】
図18を参照して、第1当否判定処理、第2当否判定処理中に主制御装置80から送信されたコマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する演出表示態様について説明する。なお、
図18に示すように、第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示され、第3普通図柄の保留図柄は、横一列に表示される。
図18(a)は、第1当り遊技中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様について説明する。
第1普通図柄始動口11に入賞して当選し、第1普通電動役物が開放されると、演出図柄表示装置6の画面中央に、演出キャラクタ1004の「熊の達吉」が表示される。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
表示例1005は、第1普通図柄始動口11に入賞し当選したことに起因して、第一の第3普通図柄始動口14に4個入賞して記憶された保留記憶に対応する保留図柄を示している。なお、表示例1005に表示されている保留図柄は、白星の表示態様からなる。これにより、遊技者は第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶は抽選回数を表すのに対し、第3普通図柄の保留図柄は当り遊技の作動回数を表すものと認識する。
【0126】
図18(b)は、第1普通図柄始動口11に入賞して当選したことに起因して、第3普通図柄と第4普通図柄に対応する保留記憶が記憶されて場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様について説明する。
図18(b)は、第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化されたが、普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された段階に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様である。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
表示例1005は、第1普通図柄始動口11に入賞し当選したことに起因して、第一の第3普通図柄始動口14に記憶された保留記憶に対応する保留図柄を示している。なお、表示例1005に表示されている保留図柄は白星の表示態様からなる。
表示例1006は、第1普通図柄始動口11に入賞し当選したことに起因して、第3普通図柄の抽選が行われ、普通電動役物が開放され、第4普通図柄始動口16に入賞して記憶された保留記憶に対応する保留図柄を示している。なお、表示例1006に表示されている保留図柄は黒星の表示態様からなる。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
【0127】
これによれば、演出図柄表示装置6の画面上に、第1普通図柄に対応する第1保留図柄、第2普通図柄、第3普通図柄に対応する第3保留図柄、第4普通図柄に対応する第4保留図柄が同時に表示されたとしても、各普通図柄に対応する保留図柄の表示態様が異なっているため、遊技者は混乱することなく、第1当り遊技が行われる正確な回数を把握し易くなる。
【0128】
本実施例では、第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化され、普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された場合に、
図18(b)が示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示される構成となっているが、これに限定されるものではない。
例えば、
図18(c)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示される構成であってもよい。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
演出図柄表示装置6の画面の右上方で演出図柄1000を変動表示されている。
図18(c)に示す表示例1005は、第一の第3普通図柄始動口14に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄を示している。また、表示例1006は、第1普通図柄始動口11に入賞し当選したことに起因して、第3普通図柄の抽選が行われ、普通電動役物が開放され、第4普通図柄始動口16に入賞して記憶された保留記憶に対応する保留図柄を示している。
図18(c)に示すように、表示例1005と表示例1006が示すように、第3保留図柄及び第4保留図柄の表示態様はともに同じひし形となっている。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。これにより、普通図柄、普通電動役物に気にすることなく、あと残り何回開放されるかを報知することができる。
【0129】
図19を参照して、第2当り遊技中に、主制御装置80から送信されたコマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する演出表示態様について説明する。なお、
図19に示すように、第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示され、第3普通図柄の保留図柄は、横一列に表示される。
図19(a)は、普通電動役物の開放中に、第二の第3普通図柄始動口15に遊技球を4個入賞した場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様について説明する。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞して当選し、演出図柄表示装置6の画面中央に、演出キャラクタ1004の「熊の達吉」が表示される。表示例1005は、第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選したことに起因して、第2普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄となっている。なお、表示例1005に表示されているように、4個の第3保留図柄が表示されていることから、第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選したことに起因して、第2普通図柄始動口15に入賞して4個の保留記憶が記憶されたことになる。表示例1005に表示されているように、保留図柄は白い三角の表示態様からなる。
図19(a)に示すように、第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示されているが、第3普通図柄の保留図柄は、横一列に表示されている。
本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。このように表示することにより、第1普通図柄による当り遊技か、第2普通図柄による当り遊技かが一目で識別でき、尚且つ当り遊技における作動回数を把握することができる。
【0130】
図19(b)は、第2当り遊技において、第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化されたが、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された段階に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様である。なお、演出図柄表示装置6の画面の右上方で演出図柄1000を変動表示されている。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
表示例1005は、第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選したことに起因して、第2普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄を示すものである。また、表示例1005に表示されている保留図柄は、白い三角形の表示態様からなる。
第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞して第3普通図柄の抽選を行い、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して記憶された第4保留記憶に対応する第4保留図柄を表示例1006で示す。なお、表示例1006に表示されている第4保留図柄は、白い逆三角形の表示態様からなる。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
【0131】
これによれば、演出図柄表示装置6の画面上に、第1普通図柄に対応する第1保留図柄、第2普通図柄、第3普通図柄に対応する第3保留図柄、第4普通図柄に対応する第4保留図柄が同時に表示されたとしても、各普通図柄に対応する保留図柄の表示態様が異なっているため、遊技者は混乱することなく、第2当り遊技が行われる正確な回数を把握し易くなる。
【0132】
本実施例では、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化されたが、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された段階に、
図19(b)に示す演出態様が表示される構成となっているが、これに限定されるものではない。このように表示することにより、実際に第3普通電動役物を見ていなくても、第3普通図柄の当否判定が行なわれ、当りと判定して第3普通電動役物を開放し、第4保留記憶が4個記憶されたことが保留図柄を見ているだけで把握することができる。
また、第3普通図柄の当選確率が1/1以外、つまりハズレ判定がある構成ならば、第3保留記憶が消化された後に第4保留記憶の保留図柄が表示されなかった時にハズレたことが認識できる。
【0133】
例えば、
図19(c)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示される構成であってもよい。
図19(c)に示す表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
図19(c)に示す表示例1005は、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄を示している。また、表示例1006は、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して第3普通図柄の抽選を行い当選して、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が入賞して記憶された保留記憶に対応する第4保留図柄を示している。
図19(c)の表示例1005と表示例1006が示すように、第3保留図柄と第4保留図柄の表示態様はともに、同じひし形の表示態様からなる。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。これにより、普通図柄、普通電動役物に気にすることなく、あと残り何回開放されるかを報知することができる。
本実施例では、
図18と
図19にて説明した第3普通図柄と第4普通図柄の保留図柄は互い異なる表示態様となっているが、これに限定されることはなく、第3普通図柄と第4普通図柄の保留図柄の何れかは、保留図柄の表示態様は共通であってもよい。
【0134】
本実施例では、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞して、第3普通図柄の保留記憶に対応する第3保留図柄、又は第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞して、第3普通図柄の抽選に当選して第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に入賞して記憶された第4普通図柄の保留記憶に対応する第4保留図柄の表示態様は、入賞した第2普通図柄始動口が異なるか否かにかかわらず、
図19(a)又は
図19(b)に示すように同じ保留図柄の表示態様となっていた。これに限定されることなく、
図20(a)、
図20(b)に示す保留図柄の表示態様であってもよい。
【0135】
図20を参照して、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して当選したことに起因して実行された第2当り遊技中に、主制御装置80から送信されたコマンドに基づき、サブ統合制御装置83が実行する演出表示態様について説明する。なお、
図20に示すように、第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示され、第3普通図柄の保留図柄は、横一列に表示される。
図20(a)は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して当選し、第2普通電動役物が開放されて、第二の第3普通図柄始動口15に遊技球を4個入賞した段階に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様について説明する。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第二の第2普通図柄始動口94に入賞して当選すると、演出図柄表示装置6の画面中央に、演出キャラクタ1004の「熊の達吉」が表示される。表示例1007は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選したことに起因して、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄を示す。なお、表示例1007に表示されているように、4個の第3保留図柄が表示されていることから、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して4個の保留記憶が記憶されたことになる。表示例1007に表示されているように、保留図柄が「熊の達吉」の表示態様となっている。
本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
【0136】
図20(b)は、第2当り遊技において、第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化されたが、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された段階に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様である。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
表示例1007は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選したことに起因して、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄を示す。表示例1007に表示されている第3保留図柄は、「熊の達吉」の表示態様となっている。
表示例1006は、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して第3普通図柄の抽選を行い当選して、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が入賞して記憶された保留記憶に対応する第4保留図柄を示している。表示例1006に表示されている第4保留図柄は、熊の達吉とは異なる演出キャラクタの表示態様となっている。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
【0137】
第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選して、第2普通電動役物が開放され、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化されたが、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された段階に、
図20(b)に示す演出態様が表示される構成となっているが、これに限定されるものではない。
例えば、
図20(c)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示される構成であってもよい。
【0138】
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。また、表示例1002は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。表示例1003は、第一の第2普通図柄始動口12に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
図20(c)に示す表示例1007は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞し当選したことに起因して、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して記憶された保留記憶に対応する第3保留図柄を示す。また、表示例1006は、第二の第3普通図柄始動口15に入賞して第3普通図柄の抽選を行い当選して、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が入賞して記憶された保留記憶に対応する第4保留図柄を示している。
図20(c)の表示例1007と表示例1008が示しているように、第3保留図柄と第4保留図柄の表示態様はともに、同じ「眼鏡をかけた熊の達吉」の表示態様からなる。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
【0139】
このようにすれば、第1普通図柄と第2普通図柄だけでなく、同じ第2普通図柄の当選による第2当り遊技でも、保留図柄を見ることにより第二の第2普通図柄始動口94による当り遊技か、第一の第2普通図柄始動口12による当り遊技なのかも識別可能となる。
【0140】
本実施例のパチンコ機50は、第1当否判定処理又は第2当否判定処理にて普通図柄先読み判定処理を行い、先読み演出を行う構成となっている。例えば、
図21に示す先読み演出を行う構成であってもよい。なお、
図21に示すように、第1普通図柄、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄は縦一列に表示され、第3普通図柄の保留図柄は、横一列に表示される。
【0141】
実施例1の主制御装置80は、第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞してS115の第1普通図柄先読み判定処理では、第1普通図柄の保留記憶に記憶された当り決定用乱数が当りに対応するものか否かを判定し、第1普通図柄先読み判定コマンドと第1普通図柄保留個数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。上記のコマンドを受信したサブ統合制御装置83は、通常の表示態様からなる保留図柄とは異なる先読み図柄を演出図柄表示装置6の画面に表示する構成となっていた。
上述した構成からなるパチンコ機50に、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞して保留記憶が記憶された場合には、第2普通図柄の保留記憶に対応する通常の表示態様からなる保留図柄を表示せず、先読み図柄を演出図柄表示装置6の画面に表示する構成であってもよい。
【0142】
図21(a)を参照して、第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞した時と、第二の第2普通図柄始動口94に入賞した時に、演出図柄表示装置6の画面にて表示される各保留図柄の表示態様について説明する。
第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞し、
図9の第1普通図柄先読み判定処理(S115)による先読み判定により当りと判定される期待度が低い場合には、その旨を示す第1普通図柄先読みコマンドがサブ統合制御装置83に送信され、当該コマンドを受信したサブ統合制御装置83により、演出図柄表示装置6の画面に、表示例1001に表示する通常の保留図柄と異なる表示例1009に示す「!」の表示態様からなる先読み図柄を表示される。
また、サブ統合制御装置83は、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞して、保留個数コマンドを受信すると、
図17の表示例1003の通常の表示態様からなる保留図柄とは異なる「!」の表示態様の先読み図柄が表示されることになる。
【0143】
図21(a)を参照して説明した構成からなるパチンコ機50の第2当否判定処理に、第2普通図柄先読み判定処理を備え、第1普通図柄先読み判定処理、第2普通図柄先読み判定処理により特定の先読み判定(当りと判定される期待度が高いという判定)が行われ、特定の先読み判定を示す先読み判定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、当該コマンド受信したサブ統合制御装置83により、
図21(b)に示す演出態様を行う構成としてもよい。
【0144】
図21(b)に示すように、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の画面にて演出図柄1000を変動表示させる。表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。また、表示例1003は、第二の第2普通図柄始動口94に入賞して記憶された第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。
第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞し、
図9の第1普通図柄先読み判定処理(S115)による先読み判定により当りと判定される期待度が低い場合には、表示例1009に示すように、第1普通図柄に対応する第1保留図柄は、「!」の表示態様からなる先読み図柄を表示される。また、第1普通図柄始動口11に遊技球が入賞し、
図9の第1普通図柄先読み判定処理(S115)の先読み判定により当りと判定される期待度が高い場合には、表示例1010に示すように、第1普通図柄に対応する第1保留図柄は、黒星の表示態様からなる先読み図柄を表示される。
また、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、第2普通図柄先読み判定処理による先読み判定により当りと判定される期待度が高い場合には、表示例1003に示すように、第1普通図柄に対応する第1保留図柄は、黒星の表示態様からなる先読み図柄を表示される。なお、第2普通図柄先読み判定処理による先読み判定により当りと判定される期待度が高くない場合には、第2普通図柄先読み判定処理による先読み判定の判定結果にかかわらず、
図21(a)の表示例1003が示す保留図柄の表示態様が表示される。
【0145】
本実施例では、第3普通図柄と第4普通図柄の当選確率は1/1に設定されているため、先読み判定処理を備える必要がなかった。例えば、第3普通図柄と第4普通図柄の当選確率を1/10に設定する構成とし、その場合に第3当否判定処理と第4当否判定処理に先読み判定処理を設けた構成とすることも考えられる。
上記の構成とすることで、当り遊技中に、演出図柄表示装置6の画面にて
図21(c)に示す演出態様を表示させることができる。
【0146】
図21(c)は、当り遊技において、第3普通図柄の抽選を行い、第3保留記憶が1個消化されたが、第3普通電動役物が開放されて、第4普通図柄始動口16に遊技球が4個入賞して、第4保留記憶が4個記憶された段階に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様である。演出図柄表示装置6の画面中央には、演出キャラクタ1004の「熊の達吉」が表示されている。
表示例1001は、第1普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。また、第二の第2普通図柄始動口94に遊技球が入賞し、第2普通図柄先読み判定処理による先読み判定により当りと判定される期待度が高い場合には、表示例1003に示すように、第1普通図柄に対応する第1保留図柄は、黒星の表示態様からなる。
表示例1005は、第3普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。なお、表示例1005が示すように、保留図柄は「白星」の表示態様からなる。また、表示例1006は、第2普通図柄の保留記憶に対応する保留図柄を表示するものである。表示例1006が示すように、保留図柄は「黒星」の表示態様からなる。第3普通図柄始動口(第一の第3普通図柄始動口14、第二の第3普通図柄始動口15)に遊技球が入賞し、第3普通図柄先読み判定処理による先読み判定によりハズレと判定される可能性がある場合には、表示例1009に示すように、第3普通図柄に対応する保留図柄は、「?」の表示態様からなる先読み図柄を表示される。
また、第4普通図柄始動口16に遊技球が入賞し、普通図柄先読み判定処理による先読み判定によりハズレと判定される可能性がある場合には、表示例1010に示すように、第4普通図柄に対応する保留図柄は、「?」の表示態様からなる先読み図柄を表示される。本実施例では、普通電動役物の作動している場合には、第1普通図柄と第2普通図柄の変動時間の計測が中断しているため、演出図柄表示装置6の画面の右上方で変動中の演出図柄1000が表示されている。
【0147】
本実施例では、第2普通図柄の当選確率は第1普通図柄の当選確率と比較して高確率であるため、そもそも第一の第2普通図柄始動口12又は第二の第2普通図柄始動口94に入賞して抽選されるよりも期待度が高く、
図21に示すように、第二の第2普通図柄始動口94への入賞時に、普通図柄の先読み判定処理による先読み判定の判定結果にかかわらず、先読み図柄を表示することにより遊技者に期待させることができる。
【0148】
ここで本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「第1普通図柄始動口」は、第1普通図柄始動口11に相当し、「第一の第2普通図柄始動口」は、第一の第2普通図柄始動口12に相当し、「第二の第2普通図柄始動口」は、第二の第2普通図柄始動口94に相当し、「第1保留記憶手段」は、第1抽出乱数保留記憶処理(S110)に相当し、「第2保留記憶手段」は、第2抽出乱数保留記憶処理(S260)に相当し、「第3保留記憶手段」は、第3抽出乱数保留記憶処理(S410)に相当し、「第4保留記憶手段」は、第4抽出乱数保留記憶処理(S560)に相当し、「普通電動役物1」は、第一の第3普通図柄始動口14が設けられている普通電動役物(第1普通電動役物)に相当し、「普通電動役物2」が、第二の第3普通図柄始動口15が設けられている普通電動役物(第2普通電動役物)に相当し、「普通電動役物3」が、第4普通図柄始動口16が設けられている普通電動役物(第3普通電動役物)に相当し、「普通電動役物14」が、可変入賞口17が設けられている普通電動役物(第4普通電動役物)に相当し、「第1普通図柄表示手段」が、第1普通図柄表示装置7に相当し、「第2普通図柄表示手段」が、第2普通図柄表示装置8に相当し、「第3普通図柄表示手段」が、第3普通図柄表示装置9に相当し、「第4普通図柄表示手段」が、第4普通図柄表示装置10に相当し、「保留図柄表示手段」が、演出図柄制御装置82に相当し、「第1保留図柄表示態様」が、
図17(a)の表示例1000、表示例1002及び表示例1003が示す保留図柄の表示態様に相当し、「第3保留図柄表示態様」が、
図18の表示例1005及び表示例1006が示す保留図柄の表示態様に相当し、「第4保留図柄表示態様」が、
図19の表示例1005及び表示例1006が示す保留図柄の表示態様に相当し、「第5保留図柄表示態様」が、
図20の表示例1007及び表示1008が示す保留図柄の表示態様に相当し、「第1遊技領域」が、第1遊技領域Lに相当し、「第2遊技領域」が、第2遊技領域Rに相当し、「センターケース」が、センターケース5に相当し、「ステージ」が、ステージ13に相当し、「先読み判定手段」が、第1普通図柄先読み判定処理(S1115)に相当する。
【0149】
本実施例では、普通電動役物が作動している場合には、第1普通図柄及び第2普通図柄の変動時間は中断する構成となっていたが、第3普通図柄及び第4普通図柄の変動時間が中断する構成とはなっていなかった。この構成に限定されることはなく、普通電動役物が開放している場合には第3普通図柄、第4普通図柄の変動時間の計測を中断する構成であってもよい。そして、普通電動役物が閉鎖となった場合に、中断していた変動時間の計測を再開する構成であってもよい。
これならば、遊技状態として変動表示状態と普通電動役物作動状態とに分けることができる。また、中断処理を用いない方法も考えられる。各々の普通図柄の変動時間を動作させたい順番になるように予め設定することにより、普通図柄の変動、普通電動役物の動作を順番通りに作動させることができるようになる。
【0150】
また、本実施例の第1当り遊技、第2当り遊技を制御に関して
図9から
図16のフローチャートを参照して説明した。これに限定されることはなく、各普通図柄に対応する保留記憶が消化される優先順位を持たせる構成とすることで、第1当り遊技、第2当り遊技を制御する構成であってもよい。例えば、第1当り遊技の場合には、第4普通図柄に対応する保留記憶が最も優先的に消化され、第4普通図柄に対応する保留記憶が無い場合には、第3普通図柄に対応する保留記憶が消化され、第4普通図柄及び第3普通図柄がない場合には、第1普通図柄の保留記憶が消化される構成でもよい。また、第2当り遊技の場合には、第4普通図柄に対応する保留記憶が最も優先的に消化され、第4普通図柄に対応する保留記憶が無い場合には、第3普通図柄に対応する保留記憶が消化され、第4普通図柄及び第3普通図柄がない場合には、第2普通図柄の保留記憶が消化される構成でもよい。
また、第一の第2普通図柄始動口12、第二の第2普通図柄始動口94と2つの始動口を備える構成で説明したが、第2普通図柄始動口が1つの構成に適用させてもよい。また、第1普通図柄始動口を2つ備える構成も考えられる。
また、第1普通図柄と第2普通図柄で当選確率を異ならせたが、同じ確率にしてもよい。抽選に優劣を付けないことにより、どちらの抽選でも等価の期待を持たせることができる。
また、第3普通図柄、第4普通図柄の保留記憶を保留図柄で示す構成で説明したが、当り遊技での普通電動役物の動作回数を示すものとして動作回数を数字で表すことも考えられる。このようにすれば保留表示(数字)が直接動作回数を表すことになり、分りやすく、第1、第2普通図柄の保留図柄と誤認する可能性が低下することになる。