【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1に係る双方向DC/DCコンバータの構成を示す図である。この双方向DC/DCコンバータは、一次二次のスイッチングによりリアクトルL1の印加電圧を可変させて、降圧変換及び昇圧変換の双方向の電圧変換を行い、スイッチのターンオン時にゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現する。
【0013】
従来の双方向DC−DCコンバータは、第1ブリッジ回路がスイッチと一次巻線とを含む閉ループに電流が還流し電力を伝達しない第1期間に、オンオフさせるスイッチに並列に接続したコンデンサは、リアクトルの電流で充放電され、スイッチをZVSする。第1期間にはリアクトルにはトランスを介して二次側の直流電圧が印加され、電流が減少する。
【0014】
特に、軽負荷時には、リアクトル電流は小さいので、スイッチをオンオフさせると、コンデンサを十分に充放電できないので、スイッチのZVSを行うことができない。第2ブリッジ回路がスイッチとトランスの二次巻線を含む閉ループに電流が還流し電力を伝達しない第2期間も同様である。
【0015】
これに対して、実施例1の双方向DC−DCコンバータは、スイッチQ3又はスイッチQ1をオンさせることで、リアクトルL1の電流を反対の方向に流して電流を反転させる。反転された電流によりスイッチに接続されたコンデンサの充放電が可能になると、第2ブリッジ回路2のスイッチを切り換える。このとき、反転された電流の大きさはスイッチQ5およびスイッチQ8またはスイッチQ6およびスイッチQ7のオン時間で調整することができるので、コンデンサの充放電が可能となり、確実にスイッチのZVSが行える。なお、スイッチQ5およびスイッチQ8またはスイッチQ6およびスイッチQ7に並列に接続されたダイオードの逆回復時間が十分に長く、スイッチに並列に接続されたコンデンサの充放電が可能な電流がリアクトルL1に流れるときは、スイッチQ5およびスイッチQ8またはスイッチQ6およびスイッチQ7にオン信号を付与しなくても良い。
【0016】
以下、実施例1に係る双方向DC/DCコンバータの詳細を説明する。
【0017】
双方向DC/DCコンバータは、直流電源V1、直流電源V2、第1ブリッジ回路1、第2ブリッジ回路2、リアクトルL1、絶縁トランスT1を有している。絶縁トランスT1は、一次巻線Pと、一次巻線Pに電磁結合する二次巻線Sと、を有している。一次巻線Pと二次巻線Sとの巻数比nは、1である。
【0018】
第1ブリッジ回路1は、ダイオード(還流素子)D1とコンデンサ(容量素子)C1とを並列に接続したスイッチQ1とダイオードD2とコンデンサC2とを並列に接続したスイッチQ2とを直列に接続した第1アームと、ダイオードD3とコンデンサC3とを並列に接続したスイッチQ3とダイオードD4とコンデンサC4とを並列に接続したスイッチQ4とを直列に接続した第2アームとがブリッジ構成されている。第1ブリッジ回路1の出力両端は直流電源V1の両端に接続されている。
【0019】
第2ブリッジ回路2は、ダイオードD5とコンデンサC5とを並列に接続したスイッチQ5とダイオードD6とコンデンサC6とを並列に接続したスイッチQ6とを直列に接続した第3アームと、ダイオードD7とコンデンサC7とを並列に接続したスイッチQ7とダイオードD8とコンデンサC8とを並列に接続したスイッチQ8とを直列に接続した第4アームとがブリッジ構成されている。第2ブリッジ回路2の出力両端は、直流電源V2の両端に接続されている。
【0020】
リアクトルL1は、絶縁トランスT1の一次巻線Pの一端と、スイッチQ1とスイッチQ2との接続点との間に接続される。なお、リアクトルL1は、一次巻線P側に設ける代わりに、絶縁トランスT1の二次巻線Sの一端と、スイッチQ5とスイッチQ6との接続点との間に接続しても良い。
【0021】
絶縁トランスT1は、一次巻線Pの一端がリアクトルL1を介して第1ブリッジ回路1のスイッチQ1とスイッチQ2との接続点に接続され、一次巻線P1の他端が第1ブリッジ回路1のスイッチQ3とスイッチQ4との接続点に接続されている。絶縁トランスT1の二次巻線Sの一端は、第2ブリッジ回路2のスイッチQ5とスイッチQ6との接続点に接続され、二次巻線Sの他端は、第2ブリッジ回路2のスイッチQ7とスイッチQ8との接続点に接続されている。
【0022】
なお、スイッチQ1〜Q8は、MOSFETからなる。ダイオードD1〜D8は、スイッチQ1〜Q8の寄生ダイオードであってもよい。コンデンサC1〜C8は、スイッチQ1〜Q8の寄生容量であってもよい。
【0023】
制御回路10は、各スイッチQ1〜Q8のゲート駆動信号Q1g〜Q8gにより、第1ブリッジ回路1及び第2ブリッジ回路2の各々について、各ブリッジ回路に配置される4つのスイッチをオンオフさせて直流電圧V1と直流電圧V2との双方向電圧変換を行う。
【0024】
制御回路10は、スイッチQ1及びスイッチQ4をオンさせた第1モードからスイッチQ4をオフさせた第2モードに遷移させた後、スイッチQ3をオンさせ、直流電圧V2により励磁される第1期間にリアクトルL1に流れる電流の向きが反転すると、ブリッジ回路2のオンオフが反転する各スイッチQ5〜Q8に接続されたコンデンサC5〜C8を、直流電圧V2に起因する電流又は直流電圧V2がリアクトルL1を励磁する励磁電流に基づいて充放電する。
【0025】
制御回路10は、スイッチQ2及びスイッチQ3をオンさせた第1モードからスイッチQ2をオフさせた第2モードに遷移させた後、スイッチQ1をオンさせ、直流電圧V2により励磁される第1期間にリアクトルL1に流れる電流の向きが反転すると、ブリッジ回路2のオンオフが反転する各スイッチQ5〜Q8に接続されたコンデンサC5〜C8を、直流電圧V2に起因する電流又は直流電圧V2がリアクトルL1を励磁する励磁電流に基づいて充放電する。
【0026】
制御回路10は、ブリッジ回路2の各スイッチQ5〜Q8のオンオフを反転させ、直流電圧V2によりリアクトルL1が逆方向に励磁される第2期間にリアクトルL1に流れる電流が再度反転すると、ブリッジ回路1のオンオフが反転する各スイッチQ1〜Q4に接続されたコンデンサC1〜C4を、直流電圧V2に起因する電流又は直流電圧V2がリアクトルL1を励磁する励磁電流に基づいて充放電する。
【0027】
第1期間は、スイッチQ7およびQ8の共振動作が完了するまでの期間であり、第2期間は、第1期間が終了した時からオンしていたスイッチQ5をオフするまでの期間である。制御回路10は、第1期間又は第2期間を調整し、リアクトルL1に流れる電流を調整する。なお、スイッチQ7およびQ8の共振動作が完了すると直ちにスイッチQ8をオフするので、第1期間はオンしていたスイッチQ8をオフするまでの期間と実質的に同じである。
【0028】
また、第1期間は、スイッチQ5およびQ6の共振が完了するまでの期間であり、第2期間は、第1期間が終了してからオンしていたスイッチQ7をオフするまでの期間であってもよい。なお、スイッチQ5およびQ6の共振動作が完了すると直ちにスイッチQ6をオフするので、第1期間はオンしていたスイッチQ6をオフするまでの期間と実質的に同じである。
【0029】
次にこのように構成された実施例1の双方向DC−DCコンバータの降圧時の動作を
図2乃至
図4を参照しながら説明する。
図4において、ILはリアクトルL1に流れる電流、Q1g〜Q8gは、スイッチQ1〜Q8のゲート信号、Q1v,Q2v,Q5v,Q6vは、スイッチQ1,Q2,Q5,Q6のドレイン−ソース間電圧、Q1i,Q2i,Q5i,Q6iは、スイッチQ1,Q2,Q5,Q6のドレイン電流である。
【0030】
まず、
図2(a)に示す伝達モード(
図4の時刻t1)では、スイッチQ1,Q4,Q5,Q8がオンし、スイッチQ2,Q3,Q6,Q7がオフする。このとき、V1→Q1→L1→P→Q4→V1の経路で電流ILが流れる。リアクトルL1には直流電圧V1と、直流電圧V2の巻数比倍の電圧が印加されるため、リアクトルL1に流れる電流ILが線形的に増加する。
【0031】
また、トランスT1の二次側では、S→Q5→V2→Q8→Sの経路で電流Q5iが流れる。このとき、二次巻線Sに発生した電圧がブリッジ整流されて直流電圧V2が出力される。
【0032】
次に、
図2(b)に示す一次側還流モード(
図4の時刻t2)では、スイッチQ1,Q5,Q8がオンし、スイッチQ2,Q4,Q6,Q7がオフする。スイッチQ4がオフすると、リアクトルL1に印加されていた電圧V1がゼロとなり、電圧V2の巻数比倍の電圧のみが印加される。このため、P→D3→Q1→L1→Pの経路で電流ILが流れ、電流ILが線形的に減少する。
【0033】
次に、
図2(c)に示す一次側還流モード(
図4の時刻t3)では、スイッチQ1,Q3,Q5,Q8がオンし、スイッチQ2,Q4,Q6,Q7がオフする。このとき、P→Q3→Q1→L1→Pの経路で電流ILが流れる。スイッチQ3のダイオードD3がオンした後に、スイッチQ3をオンさせるので、スイッチQ3をZVSさせることができる。引き続きリアクトルL1に流れる電流は、線形的に減少する。トランストランスT1の二次側も、一次側に相似して減少する。
【0034】
次に、
図2(d)に示す一次側還流モード、二次側逆流モード(
図4の時刻t4)では、スイッチQ1,Q3,Q5,Q8がオンし、スイッチQ2,Q4,Q6,Q7がオフする。このときには、二次側のスイッチQ5,Q8がオンし続け、一次側のスイッチQ1,Q3オンし続ける。このとき、V2→Q5→S→Q8→V2の経路で電流が流れる。このため、直流電圧V2が二次巻線Sを介して一次巻線Pに印加されるため、リアクトルL1に流れる電流が反転する。このため、P→L1→Q1→Q3→Pの経路で電流ILが流れる。スイッチQ5,Q8のオンが継続するほど、リアクトルL1に流れる電流が大きくなり、後のスイッチQ5,Q6のZVSに寄与する。
【0035】
次に、
図3(a)に示す一次側還流モード、二次側還流モード(
図4の時刻t5)では、スイッチQ1,Q3,Q5がオンし、スイッチQ2,Q4,Q6,Q8がオフする。スイッチQ8のオフにより、コンデンサC8が充電されて、スイッチQ8の電位が出力電圧V2まで上昇し、コンデンサC7が放電されて、スイッチQ7の電位がゼロボルトまで低下する。すると、スイッチQ7のダイオードD7がオンし、二次側が還流モードとなる。このとき、S→D7→Q5→Sの経路で電流が流れる。その後、次のモードに遷移する前に、スイッチQ7をオンする。即ち、コンデンサC7とリアクトルL1との共振により、スイッチQ7のZVSが行える。また、コンデンサC8とリアクトルL1との共振により、スイッチQ8のZVSが行える。
【0036】
次に、
図3(b)に示す一次側還流モード、二次側転流モード(
図4の時刻t6)では、スイッチQ3,Q7がオンし、スイッチQ1,Q2,Q4,Q5,Q8がオフする。スイッチQ1,Q5が同時にオフすると、P→L1→D1→Q3→Pの経路で電流ILが流れる。即ち、スイッチQ1はダイオードD1に電流が流れているので、スイッチQ1をオフしても電流は変化しない。また、スイッチQ5のオフにより、S→Q7→V2→D6→Sの経路で電流が流れる。このとき、コンデンサC5が充電されて、コンデンサC5の電位が出力電圧V2まで上昇し、コンデンサC6が放電されて、コンデンサC6の電位がゼロボルトまで低下すると、ダイオードD6がオンする。このとき、スイッチQ6をオンすると、スイッチQ6のZVSが行える。スイッチQ6のZVSは、還流エネルギー量で成立する。また、コンデンサC5とリアクトルL1との共振により、スイッチQ5のZVSが行える。なお、実施例1では、スイッチQ1とスイッチQ5を同時にオフさせるが、スイッチQ5をオフさせてからスイッチQ1をオフさせても同様の効果がある。
【0037】
次に、
図3(c)に示す一次側転流モード、二次側伝達モード(
図4の時刻t7)では、スイッチQ3,Q6,Q7がオンし、スイッチQ1,Q4,Q5,Q8がオフする。リアクトルL1の電流が0Aを超えるとき、P→Q3→C1→L1→Pの経路で電流ILが流れる。このため、コンデンサC1が充電されて、コンデンサC1の電位が入力電圧V1まで上昇する。コンデンサC2が放電されて、コンデンサC2の電位がゼロボルトに低下する。すると、ダイオードD2がオンする。この時に、スイッチQ2をオンすると、スイッチQ2のZVSが行える。トランスT1の二次側には出力電圧V2が印加されているため、スイッチQ2のZVSは成立する。また、コンデンサC1とリアクトルL1との共振により、スイッチQ1のZVSが行える。さらに、
図3(a)〜
図3(b)に遷移する際に、スイッチQ1をオン継続する場合、リアクトルL1の電流が線形的に増加するので、コンデンサC2の電圧が高い場合においても、ZVSに必要なエネルギーを確保できるため、ZVSが成立する。
【0038】
次に、
図3(d)に示す一次側伝達モード、二次側伝達モード(
図4の時刻t8)では、スイッチQ2,Q3,Q6,Q7がオンし、スイッチQ1,Q4,Q5,Q8がオフする。このとき、一次側では、V1→Q3→P→L1→Q2→V1の経路で電流が流れる。二次側では、S→Q7→V2→Q6→Sの経路で電流が流れる。これにより、一次側から二次側にエネルギーが伝達される。
【0039】
以上では、前半の半周期の動作として、スイッチQ1,Q4の対の動作、スイッチQ5,Q8の対の動作を説明した。後半の半周期の動作としては、スイッチQ1,Q4の対の動作がスイッチQ2,Q3の対の動作と入れ替わり、スイッチQ5,Q8の対の動作がスイッチQ6,Q7の対の動作と入れ替わる。
【0040】
この場合、伝達モードでは、スイッチQ2,Q3,Q6,Q7をオンし、スイッチQ1,Q4,Q5,Q8をオフさせる。一次側還流モードでは、スイッチQ2のみをオフさせた後に、スイッチQ1をオンさせる。
【0041】
一次側還流モード、二次側逆流モードでは、スイッチQ6,Q7がオンしているとき、直流電圧V2によりトランスT1を介してリアクトルL1に流れる電流の向きが反転する。すると、第2ブリッジ回路2のオンオフが反転する各スイッチQ5〜Q8に接続されたコンデンサC5〜C8を、直流電圧V2に起因する電流又は直流電圧V2がリアクトルL1を励磁する励磁電流に基づいて充放電する。
【0042】
さらに、第2ブリッジ回路2の各スイッチQ5〜Q8のオンオフを反転させ、直流電圧V2によりリアクトルL1が逆方向に励磁される第2期間にリアクトルL1に流れる電流が再度反転すると、第1ブリッジ回路1のオンオフが反転する各スイッチQ3,Q4に接続されたコンデンサC3,C4を、直流電圧V2に起因する電流又は直流電圧V2がリアクトルL1を励磁する励磁電流に基づいて充放電する。
【0043】
次に実施例1の双方向DC−DCコンバータの昇圧時の動作を
図5乃至
図8を参照しながら説明する。昇圧モードでは、二次側にエネルギーを伝達する伝達モードの前に、リアクトルL1にエネルギーを蓄積する蓄積モードを挿入したことを特徴とする。
【0044】
まず、
図5(a)に示すエネルギー蓄積モードでは、スイッチQ1,Q4,Q7がオンし、スイッチQ2,Q3,Q6,Q8がオフする。このとき、V1→Q1→L1→P→Q4→V1の経路で電流ILが流れる。リアクトルL1には、一次巻線電圧と、二次巻線Sの短絡による二次側のゼロ電圧が印加されるため、リアクトルL1に流れる電流ILが線形的に増加する。リアクトルL1にエネルギーが蓄積される。また、二次巻線Sの短絡を解除してリアクトルL1のエネルギーを放出するので、等価的に昇圧チョッパとなる。
【0045】
また、トランスT1の二次側では、S→D5→Q7→Sの経路で電流が流れる。このとき、出力電圧V2に応じて調整された期間を継続させ、その後に、スイッチQ7をオフさせる。
【0046】
次に、
図5(b)に示す伝達モード、
図5(c)に示す一次側還流モード、
図5(d)に示す一次側還流モード、
図6(a)に示す一次側還流モード、二次側逆流モード、
図6(b)に示す一次側還流モード、二次側還流モードは、降圧変換時の
図2(a)に示す伝達モード、
図2(b)に示す一次側還流モード、
図2(c)に示す一次側還流モード、
図2(d)に示す一次側還流モード、二次側逆流モード、
図3(a)に示す一次側還流モード、二次側還流モードと同じ動作であるので、その説明は省略する。
【0047】
次に、
図6(c)に示す一次側還流モード、二次側転流モード(
図8の時刻t7)では、スイッチQ1,Q3,Q7がオンし、スイッチQ2,Q4,Q5,Q6,Q8がオフする。スイッチQ5がオフすると、コンデンサC5とリアクトルL1との共振により、コンデンサC5が充電されて、コンデンサC5の電位が出力電圧V2まで上昇する。コンデンサC6が放電されて、コンデンサC6の電位がゼロボルトまで低下し、リアクトルL1の電流は、0Aに向かう。
【0048】
次に、
図6(d)に示す一次側還流モード、二次側転流モード(
図8の時刻t8)では、スイッチQ1,Q3,Q7がオンし、スイッチQ2,Q4,Q5,Q6,Q8がオフする。前モードを継続すると、共振によりリアクトルL1に流れる電流の向きが反転する。このとき、P→Q3→Q1→L1→Pの経路で電流ILが流れる。二次側では、コンデンサC5が放電され、コンデンサC6が充電される。さらに、
図6(c)〜
図6(d)に遷移する際に、スイッチQ6をオン継続する場合、リアクトルL1の電流が線形的に増加するので、コンデンサC2の電圧が高い場合においても、ZVSに必要なエネルギーを確保できるため、ZVSが成立する。
【0049】
次に、
図7(a)に示す一次側転流モード、二次側転流モード(
図8の時刻t9)では、スイッチQ3,Q7がオンし、スイッチQ1,Q2,Q4,Q5,Q6,Q8がオフする。コンデンサC5およびコンデンサC6とリアクトルL1との共振による共振周波数の半周期経過後に、スイッチQ1がオフされる。すると、コンデンサC1とリアクトルL1との共振により、コンデンサC1の電位が上昇し、コンデンサC2の電位がゼロボルトに低下する。コンデンサC5の電位もゼロボルトに低下する。スイッチQ1がオフされる時、リアクトルL1に流れる電流は反転しているため、スイッチQ1のZVSが行える。
【0050】
次に、
図7(b)に示す一次側伝達モード、二次側還流モード(
図8の時刻t10)では、スイッチQ2,Q3,Q5,Q7がオンし、スイッチQ1,Q4,Q6,Q8がオフする。スイッチQ2,Q5が同時にオンすると、スイッチQ2,Q5が共にゼロ電圧のため、スイッチQ2,Q5のZVSが行える。
【0051】
次に、
図7(c)に示す一次側蓄積モード、二次側還流モード(
図8の時刻t11)では、スイッチQ2,Q3,Q5,Q7がオンし、スイッチQ1,Q4,Q6,Q8がオフする。このとき、二次側が短絡状態となるため、リアクトルL1にエネルギーが蓄積される。
【0052】
前半の半周期の動作として、スイッチQ1,Q4の対の動作、スイッチQ5,Q8の対の動作を説明した。後半の半周期の動作としては、スイッチQ1,Q4の対の動作がスイッチQ2,Q3の対の動作と入れ替わり、スイッチQ5,Q8の対の動作がスイッチQ6,Q7の対の動作と入れ替わる。この場合、第1モードの前にスイッチQ6及びスイッチQ8をオンする昇圧モードを挿入する。また、昇圧モードは、第2期間後、スイッチQ7に接続されたコンデンサC7およびスイッチQ8に接続されたコンデンサC8とリアクトルL1とによる共振周波数の1/2周期経過後に挿入される。
【0053】
次に実施例1の双方向DC−DCコンバータの昇圧時の動作の変形例を
図9乃至
図11を参照しながら説明する。この変形例の動作は、
図5(a)〜
図5(d)、
図6(a)〜
図6(b)、
図9(a)〜
図9(c)、
図10(a)〜
図10(b)の動作からなる。
【0054】
図5(a)〜
図5(d)、
図6(a)〜
図6(b)の動作は、既に説明したので、ここでは、
図9(a)〜
図9(c)、
図10(a)〜
図10(b)の動作を説明する。
【0055】
まず、
図9(a)に示す一次側還流モード、二次側転流モード(
図11の時刻t7)では、スイッチQ3,Q7がオンし、スイッチQ1,Q2,Q4,Q5,Q6,Q8がオフする。このとき、P→L1→D1→Q3→Pの経路で電流ILが流れる。スイッチQ5がオフすると、リアクトルL1とコンデンサC5との共振により、コンデンサC5が充電されて、コンデンサC5の電圧が出力電圧V2まで上昇する。コンデンサC6は放電されて、コンデンサC6の電位はゼロボルトに低下し、リアクトルL1に流れる電流は、0Aに向かう。ダイオードD1がオンしているため、スイッチQ1をオフしても動作に変化はない。
【0056】
次に、
図9(b)に示す一次側還流モード、二次側転流モード(
図11の時刻t8)では、スイッチQ3,Q6,Q7がオンし、スイッチQ1,Q2,Q4,Q5,Q8がオフする。スイッチQ5がオフしてから、リアクトルL1とコンデンサC5による共振周波数の1/4周期経過後に、スイッチQ6を所定の期間オンさせる。スイッチQ6,Q7がオンすると、スイッチQ6,Q7を介して直流電圧V2が二次巻線Sに印加されて、リアクトルL1の電流を確実に反転させることができる。さらに、
図9(b)〜
図9(c)に遷移する際に、スイッチQ1とスイッチQ6をオン継続する場合、リアクトルL1の電流が線形的に増加するので、コンデンサC2の電圧が高い場合においても、ZVSに必要なエネルギーを確保できるため、ZVSが成立する。
【0057】
次に、
図9(c)に示す一次側転流モード、二次側転流モード(
図11の時刻t9)では、スイッチQ3,Q6,Q7がオンし、スイッチQ1,Q2,Q4,Q5,Q8がオフする。二次側転流モードのため、一次側電流が反転する。スイッチQ1がオフであるため、コンデンサC1が充電されて、コンデンサC2が放電される。コンデンサC1の電位が入力電圧V1となり、コンデンサC2の電位がゼロボルトとなると、ダイオードD2をオンさせる。これにより、スイッチQ2のZVSを行える。
【0058】
次に、
図10(a)に示す一次側伝達モード、二次側還流モード(
図11の時刻t10)では、スイッチQ2,Q3,Q7がオンし、スイッチQ1,Q4,Q6,Q8がオフする。スイッチQ6がオフすると、スイッチQ5に転流し、S→D5→Q7→Sの経路で電流が流れて、還流モードとなる。スイッチQ6は、ZVSターンオフとなる。
【0059】
次に、
図10(b)に示す一次側蓄積モード、二次側還流モード(
図11の時刻t11)では、スイッチQ2,Q3,Q5,Q7がオンし、スイッチQ1,Q4,Q6,Q8がオフする。スイッチQ5がオンすると、二次側が短絡状態であるため、リアクトルL1にエネルギーが蓄積される。
【0060】
このように、実施例1の双方向DC−DCコンバータによれば、スイッチQ3又はスイッチQ1をオンさせることで、リアクトルL1の電流を反対の方向に流して電流を反転させる。反転された電流によりスイッチQ5〜Q8に接続されたコンデンサC5〜C8の充放電が可能になると、第2ブリッジ回路2のスイッチQ5〜Q8を切り換える。このため、コンデンサC5〜C8の充放電が可能となり、確実にスイッチQ5〜Q8のZVSが行える。
【0061】
さらに、第2ブリッジ回路2のスイッチQ5〜Q8の切り換えが完了すると、リアクトルL1の電流が再度、反転するようにトランスT1を介して直流電圧V2が印加されるので、リアクトルL1の電流は再度、反転する。この電流がスイッチQ1〜Q4に並列に接続されたコンデンサC1〜C4を充放電可能な電流になると、第1ブリッジ回路1のスイッチQ1〜Q4を切り替える。このため、スイッチQ1〜Q4のZVSが可能となる。従って、軽負荷時を含む幅広い入出力条件において共振動作を行わせ、確実にスイッチのZVSを実現することができる。
【実施例2】
【0062】
定電圧制御を行う場合、制御回路10は、出力電圧指令値と出力電圧の検出値に基づきよりPI(比例積分)制御を行い、PI制御の演算結果をフルブリッジ回路の対となるスイッチのゲート信号に反映することで負荷に電力を供給する。
【0063】
しかし、PI制御の演算結果を単純にフルブリッジ回路のゲート信号に設定すると、入力電圧V1より出力電圧V2が小さい場合で(降圧変換時)かつ負荷急変等で出力電圧V2が低下した場合、
図12に示すように、スイッチQ4がオンすると、リアクトルL1に印加される電圧が増加し、スイッチQ4のオン期間T1の電流i11の傾きが大きくなる。
【0064】
次に、スイッチQ4がオフした場合には、出力電圧V2が小さいので、リアクトルL1に流れる電流i12の傾きが緩やかになる。このため、共振区間RにおいてリアクトルL1に流れる電流i12がゼロとならず、実施例1のZVS条件を満たすことができない。
【0065】
出力電圧が急に低下する場合にも、ZVS条件を満たすためには、スイッチQ2(Q4)のオンデューティーを低下させて、共振及び還流区間R前までにリアクトル電流をゼロにしなければならない。しかし、PI制御では、デューティーを増加させるように動作するため、制御上不安定な状態となる。
【0066】
さらに、入力電圧<出力電圧のような昇圧モードにおいては、一次側のスイッチQ2(Q4)のデューティーと二次側のスイッチQ5(Q7)のデューティーの2つのパラメータを調整することによって、電力伝達が達成される。スイッチQ2(Q4)のデューティーが小さく、スイッチQ5(Q7)のデューティーが大きい時、ピーク電流が大きくなる。このため、スイッチのターンオフ損失が増加し、実効電流も大きくなり導通損失が大きくなる。
【0067】
スイッチQ2(Q4)のデューティーが大きく、スイッチQ5(Q7)のデューティーが小さい時、ピーク電流及び実効電流が小さくなる。このため、スイッチング損失、導通損失が小さくなるが、一次側電流の正負が反転し、ZVSが達成できずにスイッチングロスが発生する可能性がある。
【0068】
そこで、実施例2の双方向DC−DCコンバータは、ZVSを達成し、スイッチングロスを低減することを特徴とする。
【0069】
図13は、本発明の実施例2に係る双方向DC/DCコンバータ内の制御回路の構成を示す図である。
【0070】
制御回路10は、
図13に示すように、減算器11、PI部12、オン期間算出部13を有している。減算器11は、出力電圧指令値Vrefから出力電圧V2又は入力電圧V1を減算して、減算出力をPI部12に出力する。
【0071】
PI部12は、減算器11からの減算出力に対して比例積分演算し、PI演算結果を、負荷へ電流が流れるエネルギー伝達期間Dに換算する。オン期間算出部13は、降圧変換時、第1ブリッジ回路1の電圧検出値V1、第2ブリッジ回路2の電圧検出値V2、及びPI部12で得られたエネルギー伝達期間Dを用いて、リアクトル電流の立ち上がり量と立ち下がり量が一致するように各スイッチQ2,Q4のオン期間T1を算出し、各スイッチQ1〜Q4のZVSを実現させる。
【0072】
次に、降圧変換時の動作を説明する。入力電圧をV1、出力電圧をV2とし、V1>V2、スイッチQ2、Q4のオン期間をT1、リアクトルをLとすると、リアクトルLに流れる電流は、式(1)となる。
【0073】
(V1−V2)/L×T1 …(1)
スイッチQ2,Q4がオフした後は、一次側が短絡状態となるため、リアクトルLには出力電圧V2のみが印加され、その期間をT2とすると、リアクトルLに流れる電流は式(2)となる。
【0074】
−V2/L×T2 …(2)
式(1)と式(2)の電流量が一致すれば、共振期間Rに影響がなくなるため、式(3)を導くことができる。
【0075】
(V1−V2)/L×T1=V2/L×T2 …(3)
また、PI演算結果をDとし、Dをエネルギー伝達期間と定義すると、
T1+T2=D …(4)
と表せる。
【0076】
式(3)と式(4)から、
T1=V2/V1×D …(5)
となる。
【0077】
式(5)に示されるオン期間T1をスイッチQ2(Q4)のゲート信号とすると、
図14に示すような電流i1の波形となる。
【0078】
期間T2は、式(4)から求められ、D−T1であり、期間T2では、スイッチQ2(Q4)がオフするので、電流i2が減少していきゼロとなる。このように、降圧変換時において、負荷急変のような電圧変動が発生した時にも、共振期間R前にリアクトルL1に流れる電流が0Aとなるので、共振動作に影響を与えなくなる。
【0079】
なお、参考のため、エネルギー伝達期間Dを、スイッチQ2(Q4)のオン期間T1とした時の電流i21の波形を
図14に示した。電流i22は、スイッチQ2(Q4)がオフした時の電流である。
【0080】
次に、本発明の実施例2に係る双方向DC/DCコンバータの昇圧変換時の動作を説明する。
【0081】
V1>V2の関係において、電圧差が小さい場合、(V1−V2)/Lの傾きが緩やかとなるため、Dが大きい場合でも、所望のエネルギー伝達が達成できない。また、負荷が重い場合、Dが最大リミットTmaxに達した場合、それ以上、エネルギーを伝達することができない。
【0082】
また、V1<V2の関係において、降圧変換のデューティー生成では、電力変換ができない。このため、実施例1のように、二次側のスイッチQ5(Q7)をオンすることによって、トランスT1の二次側を短絡状態とし、昇圧動作を実現する。
【0083】
所望のエネルギー伝達は、一次側のスイッチQ2(Q4)のデューティーと二次側のスイッチQ5(Q7)のデューティーの2つのデューティーの割合で実現する。
図15の電流Aに示すように、極端に二次側デューティーが大きく、一次側デューティーが小さい場合、ピーク電流が延びてターンオフロスが増加し、実効電流も大きくなり、導通損失が増える。このため、
図15の電流Bに示すように、一次側スイッチがZVS可能な適切な電流値となるように、スイッチQ2(Q4)、Q5(Q7)のデューティーを分配する電流波形制御を行い、ピーク電流を低減する。
【0084】
また、
図15の電流Cは、電流符号が反転して、ZVSが失敗した波形である。
図15の電流Bは、電流符号の反転を防止した波形である。
【0085】
上記制御、及び共振動作を実現するために、スイッチの各デューティーを以下のようにして求める。
【0086】
Toは、スイッチQ5(Q7)のオン期間である。To+T1は、スイッチQ2(Q4)のオン期間である。T2は、スイッチQ2(Q4)のオフ期間であり、スイッチQ1(Q3)のオン期間である。
V1/L×To+(V1−V2)/L×T1=Iref …(6)
V2/L×T2=Iref …(7)
To+T1+T2=D …(8)
式(6)(7)(8)より、
To=(V2−V1)/V2×D+V1/V2×(L×Iref)/V2
…(9)
T1=V1/V2×D−L×Iref/V2×(V1/V2+1)…(10)
To+T1=D−L×Iref/V2 …(11)
オン期間算出部13は、オン期間To、オン期間T1、オン期間To+T1を常時演算して各スイッチのゲートに反映させることにより、
図16に示すような電流波形を生成することができる。
【0087】
このため、オン期間算出部13は、昇圧変換時、第1ブリッジ回路1の電圧検出値V1、第2ブリッジ回路2の電圧検出値V2、リアクトルL1のインダクタンス値、PI部12で得られたエネルギー伝達期間D、及びスイッチQ2(Q4)がZVS可能な電流量となるような電流目標値Irefを用いて、リアクトルL1の電流の立ち上がり量と立ち下がり量が一致するように各スイッチのオン期間を算出し、様々な入出力条件に対して、最適な電流波形を生成し、ZVSを実現させる。
【0088】
電流目標値Irefは、リアクトルLとスイッチQ1,Q2(Q3,Q4)に並列に接続されているコンデンサC1,C2(C3,C4)との共振に必要な電流量であり、電圧とリアクトルLの値とコンデンサ値に基づき求められる。
【0089】
より具体的には、オン期間算出部13は、昇圧変換時、第1ブリッジ回路1の電圧検出値V1、第2ブリッジ回路2の電圧検出値V2、リアクトルL1のインダクタンス値、PI部12で得られたエネルギー伝達期間D、及びスイッチQ2(Q4)がZVS可能な電流量となるような電流目標値Irefを用いて、リアクトルL1の電流の立ち上がり量と立ち下がり量が一致するようにスイッチQ5(Q7)のオン期間Toを算出し、ゲート信号としてスイッチQ5(Q7)に出力する。このため、
図17に示すように、期間Toにおいて、スイッチQ5(Q7)がオンして(
図5(a)に対応)、電流Ioが流れる。
【0090】
オン期間算出部13は、昇圧変換時、第2ブリッジ回路2の電圧検出値V2、リアクトルL1のインダクタンス値、PI部12で得られたエネルギー伝達期間D、及びスイッチQ2(Q4)がZVS可能な電流量となるような電流目標値Irefを用いて、リアクトルL1の電流の立ち上がり量と立ち下がり量が一致するようにスイッチQ2(Q4)のオン期間To+T1を算出する。このため、
図17に示すように、期間T1において(
図5(b)に対応)、Q5(Q7)がオフし、スイッチQ2(Q4)はオン期間Toからオンが継続しているため、電流I1が緩やかに流れる。
【0091】
オン期間算出部13は、エネルギー伝達期間Dからオン期間(To+T1)を減算して、期間T2を算出する。期間T2では、スイッチQ2(Q4)がオフし、スイッチQ1(Q3)がオンし、電流I2(
図5(c)に対応)が流れる。期間T2の終了時に電流がゼロになるので、共振動作に影響を与えなくなる。
【0092】
なお、
図17において、エネルギー伝達期間Dが期間Tmaxを超過した場合、期間(D−Tmax)を期間Toに加えることで、さらに、昇圧動作が可能となるため、重負荷にも対応できる。重負荷時の場合、オン期間Toが増加するため、オン期間(To+T1)時の電流は電流目標値Iref以上となる場合がある。その時は、オン期間(To+T1)の電流値が期間T2時に0となるように制御を行う。この時、電流目標値Irefは、電流Ioが上昇するため、通常設定よりも大きな値が設定される。
【実施例4】
【0099】
図21は、本発明の実施例4に係る双方向DC/DCコンバータの昇圧変換時で且つ重負荷時の電流波形を示す図である。
図21に示すように、重負荷時には、リアクトルピーク電流は、電流目標値Irefを僅かに超え、電流目標値Irefを超えている期間が長くなる。
【0100】
しかし、軽負荷時には、期間To,T1が短くなるため、リアクトル電流のピークは電流目標値Irefを下回ることになる。このため、オン期間算出部13は、軽負荷時には、リアクトル電流のピークを電流目標値Irefとなるように最低パルス幅でリミットすることによってZVSを成立させ、期間T2の正電流と期間T3の負電流とを調整することにより電圧制御を行う。
【0101】
以下、オン期間算出部13は、この電圧制御について
図22及び
図23を参照しながら詳細に説明する。
図22は、軽負荷時のオン期間算出部の処理を示すフローチャートである。
図23は、昇圧変換時で且つ軽負荷時の電流波形を示す図である。
【0102】
まず、
図23について説明する。期間Toでは、二次側が短絡されているため、一次側から二次側に電力は伝達されない。期間To経過後、一次側から二次側に電力が伝達される。
【0103】
最低パルス幅TMINを設定しているため、負荷が無い場合には、二次側の電圧が上昇してしまう。
【0104】
期間T3は、スイッチQ6とスイッチQ8のオン期間に依存し、二次側から一次側に流れる電流となり、この電流は負電流である。このため、スイッチQ6とスイッチQ8のオン期間T3を調整し、期間T2の正電流と期間T3の負電流を調整することにより、電圧制御を行う。そして、正電流と負電流を相殺するように制御する。
【0105】
このように制御するために、オン期間算出部13は、
図22に示す軽負荷制御を行うので、この処理を説明する。
【0106】
まず、オン期間算出部13は、スイッチQ2(Q4)のオン期間(To+T1)が最低パルス幅TMINよりも小さいかどうかを判定する(ステップS21)。スイッチQ2(Q4)のオン期間(To+T1)が最低パルス幅TMINよりも大きい場合には、通常の制御を行う(ステップS25)。
【0107】
スイッチQ2(Q4)のオン期間(To+T1)が最低パルス幅TMINよりも小さい場合には、スイッチQ2(Q4)のオン期間(To+T1)を最低パルス幅Tminに設定し、期間T3を以下の式で求める((ステップS23))。
【0108】
T3=
T´
T´は、初期値である。
【0109】
上記の軽負荷制御を行うと、降圧モード時の制御なしで全領域が制御可能となる。
【0110】
このように昇圧変換時で且つ軽負荷時に、上記のように制御することで、正電流と負電流を相殺することができる。
【0111】
なお、本発明は、上述した実施例の双方向DC/DCコンバータに限定されるものではない。上述した実施例の双方向DC/DCコンバータでは、入力電圧及び出力電圧を検出する方法を採用したが、直接電流を検出する方法でも、制御は可能である。
【0112】
但し、スイッチング周波数が高いと、電流検出器の応答が追い付かない場合があるが、本発明の電圧検出による演算では、演算周期に対する電圧の応答が遅いため、電流検出の場合よりも誤差が少なくて済む。