【文献】
NTT DOCOMO,Group specific NAS level congestion control, 3GPP TSG-CT WG1#93 C1-152686,2015年 8月
【文献】
3GPP TS 23.401 V13.5.0,2015年12月,P.34-P.40,section 4.3.7.4 - 4.3.7.5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるコアノード10の構成例を示している。コアノード10は、モバイルコアネットワーク内に配置されるノードであり、制御ノードもしくは中継ノードであってもよい。コアノード10は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。コアノード10は、ネットワーク30を介して無線端末20と通信を行う。
【0016】
ネットワーク30は、例えば、RANであってもよい。無線端末20は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット型端末、もしくは、通信機能を有するM2M(Machine to Machine)端末等であってもよい。M2M端末は、例えば、MTC(Machine Type Communication)と言い換えられてもよい。
【0017】
コアノード10は、輻輳状態検出部11、制御部12、及び、通信部13を有する。輻輳状態検出部11、制御部12、及び、通信部13は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュール等によって構成されてもよい。または、輻輳状態検出部11、制御部12、及び、通信部13は、回路もしくはチップ等のハードウェアによって構成されてもよい。
【0018】
輻輳状態検出部11は、コアノード10の輻輳状態を検出する。コアノード10の輻輳状態とは、コアノード10の処理負荷が高い状態であってもよい。処理負荷が高い状態は、例えば、コアノード10のプロセッサの使用率もしくはメモリ使用率等が、予め定められた閾値よりも高い状態であってもよい。もしくは、輻輳状態は、コアノード10において送信もしくは受信するメッセージ数が予め定められた閾値よりも多い状態であってもよい。もしくは、輻輳状態は、コアノード10が管理もしくは制御する無線端末20の数が予め定められた閾値よりも多い状態であってもよい。
【0019】
通信部13は、無線端末20からAPNを指定したNAS要求メッセージを受信する。NAS要求メッセージは、Attach要求、セッション(ベアラ)要求、もしくは位置更新要求において用いられるNASメッセージである。位置更新は、例えば、TAU(Tracking Area Update)もしくはRAU(Routing Area Update)であってもよい。
【0020】
制御部12は、コアノード10の輻輳状態が検出されている間、通信部13において受信されたNAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを決定する。制御部12がNAS要求メッセージに関する処理を実行しないとは、制御部12がNAS要求メッセージに関する処理を拒絶すると言い換えられてもよい。または、制御部12は、NAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを決定すると、NAS要求メッセージに関する処理を実行する前に、NAS要求メッセージを破棄もしくは廃棄してもよい。
【0021】
通信部13は、制御部12においてNAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、無線端末20が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを無線端末20へ送信する。無線端末20が指定可能な複数のAPNは、処理を実行しないと決定されたNAS要求メッセージに含まれるAPNを含む。
【0022】
通信部13もしくは制御部12は、例えば、制御部12がNAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定した後に、無線端末20が指定可能な複数のAPNに関する情報を、加入者情報を管理するHSS(Home Subscriber Server)から取得してもよい。または、通信部13もしくは制御部12は、制御部12がNAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定する前に、無線端末20が指定可能な複数のAPNに関する情報を、加入者情報を管理するHSSから予め取得してもよい。
【0023】
拒絶メッセージは、無線端末20へ、NAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを通知するために用いられる。具体的には、無線端末20は、拒絶メッセージを受信すると、拒絶メッセージに含まれるAPNを指定したNAS要求メッセージをコアノード10へ送信しない。また、無線端末20は、コアノード10から送信された特定のメッセージを受信するまで、NAS要求メッセージをコアノード10へ送信しない。言い換えると、無線端末20は、コアノード10から送信された特定のメッセージを受信した後に、NAS要求メッセージをコアノード10へ送信する。
【0024】
また、拒絶メッセージには、無線端末20がNAS要求メッセージを送信することができない期間を示すバックオフタイマ値が設定されることがある。しかし、無線端末20は、バックオフタイマが満了した後であっても、コアノード10から送信された特定のメッセージを受信していない場合、NAS要求メッセージをコアノード10へ送信しない。
【0025】
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかるコアノード10は、輻輳状態が継続している間、無線端末20から送信されるNAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを決定することができる。さらに、コアノード10は、無線端末20から送信されたNAS要求メッセージに指定されたAPNのみならず、無線端末20が指定可能な複数のAPN情報を含む拒絶メッセージを無線端末20へ送信することができる。
【0026】
拒絶メッセージを受信した無線端末20は、拒絶メッセージに含まれるAPNを指定したNAS要求メッセージをコアノード10へ送信しない。これより、コアノード10は、無線端末20から送信されるNAS要求メッセージの数を減少させることができるため、自装置の処理負荷の上昇を抑えることができる。
【0027】
(実施の形態2)
続いて、
図2を用いて本発明の実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。
図2の通信システムは、3GPPにおいて規定された通信システムの構成例を示しており、UE(User Equipment)40、eNB50、MME60、SGW70、PGW80、HSS(Home Subscriber Server)90、及び外部ネットワーク100を有している。UE40は、3GPPにおいて無線端末の総称として用いられる。UE40は、
図1の無線端末20に相当する。UE40は、例えば、MTCデバイス等であってもよい。eNB50は、無線アクセス方式として3GPPにおいて規定されているLTE(Long Term Evolution)をサポートする基地局である。eNB50は、RANに配置される。
【0028】
MME60、SGW70、及びPGW80は、
図1のコアノード10に相当する。MME60とeNB50との間のリファレンスポイントとして、S1−MMEが規定されている。eNB50とSGW70との間のリファレンスポイントとして、S1−Uが規定されている。SGW70とPGW80との間のリファレンスポイントとして、S5が規定されている。
【0029】
HSS90は、UE40を含む複数のUEに関する加入者データを管理する。例えば、HSS90は、それぞれのUEが指定可能な複数のAPN情報を管理する。HSS90とMME60との間のリファレンスポイントとして、S6aが規定されている。
【0030】
外部ネットワーク100は、モバイルコアネットワークとは異なるネットワークである。外部ネットワーク100は、いわゆるインターネットであってもよく、パケットデータネットワーク(Packet Data Network: PDN)であってもよい。また、外部ネットワークは、例えば、UE40へ通信サービスを提供する事業者等が管理するネットワークであってもよい。通信サービスは、例えば、アプリケーションサービス、クラウドサービス、もしくは、インターネットサービス等と称されてもよい。通信サービスを提供する事業者は、例えば、ISP(Internet Service Provider)もしくはASP(Application Service Provider)等であってもよい。
【0031】
外部ネットワーク100を識別する情報としてAPNが用いられる。つまり、UE40は、外部ネットワーク100を示すAPNを指定することによって、外部ネットワーク100に配置される通信装置と通信を行うことができる。言い換えると、UE40は、外部ネットワーク100を示すAPNを指定することによって、外部ネットワーク100が提供するサービスを受けることができる。
【0032】
続いて、
図3を用いて本発明の実施の形態2にかかるMME60が拒絶(REJECT)メッセージを送信する処理の流れについて説明する。ここで、MME60は、
図1のコアノード10と同様の構成を有する。
【0033】
はじめに、輻輳状態検出部11は、MME60における輻輳状態を検出する(S11)。例えば、MME60は、輻輳制御として、特定のAPNによらない過負荷状態において実行されるNASレベルのモビリティ管理輻輳制御を実行してもよい。具体的には、制御部12は、輻輳状態が継続している間、セッション管理もしくはモビリティ管理に関するNAS要求メッセージを拒絶する。言い換えると、制御部12は、輻輳状態が継続している間、NAS要求メッセージに関する処理を実行しない。
【0034】
次に、通信部13は、輻輳状態が継続している間にUE40から送信されたNAS要求メッセージを受信すると、HSS90からUE40に関する加入者データを取得する(S12)。UE40に関する加入者データは、UE40が指定可能な複数のAPNを含む。または、UE40に関する加入者データは、UE40が指定可能な全てのAPNを含んでもよい。
【0035】
次に、通信部13は、NAS要求メッセージにおいて指定されたAPNを含む複数のAPNを設定したREJECTメッセージをUE40へ送信する(S13)。通信部13は、HSSから取得した加入者データに設定された全てのAPNをREJECTメッセージに設定してもよく、加入者データに設定された複数のAPNのうち、UE40が指定することを拒絶する2以上のAPNをREJECTメッセージに設定してもよい。通信部13は、REJECTメッセージに設定したAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を停止させるために、REJECTメッセージをUE40へ送信する。
【0036】
続いて、
図4を用いて本発明の実施の形態2にかかるMME60が輻輳状態から復旧した場合の処理の流れについて説明する。はじめに、輻輳状態検出部11は、コアノード10が輻輳状態から復旧したことを検出する(S21)。例えば、輻輳状態検出部11は、処理すべきNAS要求メッセージの数が予め定められた閾値を下回った場合に、コアノード10が輻輳状態から復旧したと判定してもよい。もしくは、輻輳状態検出部11は、コアノード10のプロセッサもしくはメモリの使用率が予め定められた閾値を下回った場合に、コアノード10が輻輳状態から復旧したと判定してもよい。
【0037】
次に、通信部13は、REJECTメッセージにおいて設定した複数のAPNを設定したRECOVERYメッセージをUE40へ送信する(S22)。通信部13は、RECOVERYメッセージに設定したAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を許可するために、RECOVERYメッセージをUE40へ送信する。
【0038】
通信部13は、REJECTメッセージにおいて設定した全てのAPNをRECOVERYメッセージに設定してもよく、REJECTメッセージにおいて設定したAPNのうち一部のAPNをRECOVERYメッセージに設定してもよい。
【0039】
例えば、プロセッサもしくはメモリの使用率等に応じて、輻輳状態が段階的に復旧する場合がある。このような場合、通信部13は、輻輳状態からの段階的な復旧に応じて、RECOVERYメッセージをUE40へ送信してもよい。例えば、通信部13は、輻輳状態から10%回復した場合、30%回復した場合、50%回復した場合、100%回復した場合のそれぞれの段階において、RECOVERYメッセージを送信してもよい。また、通信部13は、輻輳状態からの段階的な復旧に応じて送信するRECOVERYメッセージに、REJECTメッセージにおいて設定したAPNのうち一部のAPNを設定してもよい。つまり、通信部13は、REJECTメッセージにおいて設定された全てのAPNを、複数のRECOVERYメッセージに分割して設定してもよい。
【0040】
続いて、
図5を用いて本発明の実施の形態2にかかるUE40の構成例について説明する。UE40は、制御部41及び通信部42を有している。制御部41及び通信部42は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行させるソフトウェアもしくはモジュール等であってもよい。または、制御部41及び通信部42は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0041】
通信部42は、eNB50を介してMME60へNAS要求メッセージを送信する。eNB50は、NAS要求メッセージを終端することなく、NAS要求メッセージをMME60へ転送する。また、通信部42は、eNB50を介してMME60から送信されたREJECTメッセージを受信する。
【0042】
制御部41は、APNを指定したNAS要求メッセージを生成する。制御部41は、生成したNAS要求メッセージを通信部42へ出力する。さらに、制御部41は、REJECTメッセージに設定されたAPNを指定したNAS要求メッセージの生成を停止する。もしくは、制御部41は、通信部42において、REJECTメッセージに設定されたAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を停止させる。
【0043】
制御部41は、MME60から送信されるRECOVERYメッセージを受信するまで、REJECTメッセージに設定されたAPNを指定したNAS要求メッセージの生成を停止してもよい。
【0044】
続いて、
図6を用いて本発明の実施の形態2にかかるUE40におけるNAS要求メッセージの送信を停止する処理及びNAS要求メッセージの送信を再開する処理の流れについて説明する。
【0045】
はじめに、通信部42は、無線通信回線を介してeNB50へNAS要求メッセージを送信する(S31)。通信部42は、利用するサービスに関連付けられたAPNをNAS要求メッセージに設定する。次に、通信部42は、MME60から、eNB50を介してREJECTメッセージを受信する(S32)。REJECTメッセージには、使用することが禁止された複数のAPNが設定されている。REJECTメッセージに設定されている複数のAPNには、ステップS31において送信したNAS要求メッセージに設定したAPNも含まれる。
【0046】
次に、制御部41は、REJECTメッセージに設定された複数のAPNを指定したNAS要求メッセージの生成を停止する(S33)。もしくは、制御部41は、通信部42において、REJECTメッセージに設定された複数のAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を停止させる。
【0047】
次に、通信部42は、MME60から、eNB50を介してRECOVERYメッセージを受信する(S34)。RECOVERYメッセージには、使用することが可能な複数のAPNが設定されている。RECOVERYメッセージに設定されるAPNは、REJECTメッセージに設定された全てのAPNであってもよく、REJECTメッセージに設定された複数のAPNのうち一部のAPNであってもよい。
【0048】
次に、通信部42は、使用することが可能な複数のAPNの中から選択した1つのAPNを設定したNAS要求メッセージの送信を再開する(S35)。通信部42は、ステップS31において送信したNAS要求メッセージを再度eNB50へ送信してもよい。もしくは、ステップS31において送信したNAS要求メッセージに設定したAPNと異なるAPNを設定したNAS要求メッセージをeNB50へ送信してもよい。
【0049】
ステップS32において通信部42が受信したREJECTメッセージには、バックオフタイマの値が設定されていることがある。制御部41は、ステップS34においてRECOVERYメッセージを受信する前にバックオフタイマが満了した場合であっても、NAS要求メッセージの送信を再開しない。
【0050】
続いて、
図7を用いて本発明の実施の形態2にかかるUE40、MME60、及び、HSS90における、輻輳時の処理の流れについて説明する。はじめに、MME60は、輻輳状態を検出する(S41)。次に、UE40は、eNB50を介してMME60へNAS要求メッセージを送信する(S42)。NAS要求メッセージには、UE40が利用するサービスに関連付けられているAPNが設定されている。
【0051】
次に、MME60は、HSS90において管理されているUE40の加入者データを取得するために、加入者データ要求メッセージをHSS90へ送信する(S43)。加入者データ要求メッセージには、UE40の識別情報が設定されている。UE40の識別情報は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)であってもよい。
【0052】
次に、HSS90は、UE40が指定することができる全てのAPNに関する情報を含む加入者データが設定された加入者データ応答メッセージをMME60へ送信する(S44)。HSS90は、加入者データ応答メッセージにおいて通知するAPNが予め定められている場合、UE40が指定することができる全てのAPNのうち、予め定められているAPNに関する情報のみを含む加入者データを加入者データ応答メッセージに設定する。予め定められているAPNは、複数のAPNであってもよい。予め定められているAPNは、例えば、NASメッセージの送信頻度が閾値よりも高いAPN等の基準に従って定められてもよい。つまり、予め定められているAPNは、処理負荷に与える影響が大きいNASであってもよい。
【0053】
次に、MME60は、加入者データに含まれるすべてのAPNを設定したREJECTメッセージをUE40へ送信する(S45)。もしくは、MME60は、全てのAPNのうち、予め定められた基準に従い、基準を満たすAPNのみをREJECTメッセージに設定してもよい。予め定められた基準は、例えば、NASメッセージの送信頻度が閾値よりも高いAPN等の基準であってもよい。
【0054】
次に、UE40は、REJECTメッセージに設定された全てのAPNに関するNAS要求メッセージの送信を停止する(S46)。言い換えると、UE40は、REJECTメッセージに設定されたAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を停止する。
【0055】
REJECTメッセージに、UEが使用することができる全てのAPNが設定された場合、UE40は、全てのNAS要求メッセージの送信を停止する。
【0056】
次に、MME60は、輻輳状態から復旧したことを検出する(S47)。次に、MME60は、輻輳状態から復旧したことを示すRECOVERYメッセージをUE40へ送信する(S48)。MME60は、REJECTメッセージに設定した全てのAPNをRECOVERYメッセージに設定してもよく、REJECTメッセージに設定された複数のAPNのうち一部のAPNをRECOVERYメッセージに設定してもよい。
【0057】
UE40は、RECOVERYメッセージを受信した後、RECOVERYメッセージに設定されているAPNを指定したNAS要求メッセージを送信することができる。
【0058】
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかるMME60は、REJECTメッセージに、UE40が使用することができる複数のAPNを設定することができる。UE40は、REJECTメッセージに設定された複数のAPNに関するNAS要求メッセージの送信を停止する。これより、MME60は、輻輳状態が継続している間に、UE40から送信されるNAS要求メッセージの数を減少させることができるため、輻輳状態がさらに悪化することを防止することができる。
【0059】
また、MME60は、REJECTメッセージに、UE40が使用することができる全てのAPNを設定することによって、UE40におけるNAS要求メッセージの送信を停止させることができる。これより、MME60は、UE40が使用することができる全てのAPNのうち一部のAPNを設定したREJECTメッセージをUE40へ送信する場合と比較して、輻輳状態からの復旧時間を速くすることができる。
【0060】
また、MME60は、輻輳状態からの復旧を示すRECOVERYメッセージをUE40へ送信することができる。UE40が、RECOVERYメッセージを受信した後に、NAS要求メッセージの送信を開始することによって、MME60は、輻輳状態が継続している間に、REJECTメッセージを送信したUEに関するNAS要求メッセージの受信を回避することができる。言い換えると、MME60は、REJECTメッセージに設定したバックオフタイマが満了した場合であっても、輻輳状態が継続している場合には、UE40からNAS要求メッセージを受信することを回避することができる。
【0061】
(実施の形態3)
続いて、
図8を用いて本発明の実施の形態3にかかるMME60におけるPDNコネクション解放処理の流れについて説明する。ここで、MME60は、
図1のコアノード10と同様の構成を有する。
【0062】
PDNコネクションは、UE40とPGW80との間において、1つあるいは複数の通信ベアラから構成される。PDNコネクションは、UE40に提供されるサービス毎に確立される。言い換えると、PDNコネクションは、APN毎に確立される。UE40に関するユーザプレーンデータは、UE40とPGW80との間において確立されたPDNコネクションを用いて伝送される。PDNコネクションは、UE40のAttach時、もしくは、Service Requestメッセージ等のNAS要求メッセージに伴う処理がコアネットワーク内において実行されることによって確立される。
【0063】
図8においては、UE40に関する少なくとも1つのPDNコネクションが確立されていることを前提とする。はじめに、輻輳状態検出部11は、PGW80から送信される輻輳状態通知メッセージを受信する(S51)。輻輳状態検出部11は、輻輳状態通知メッセージを受信することによって、PGW80において輻輳が発生していることを検出する。
【0064】
PGW80において発生する輻輳は、APNベースの輻輳であり、例えば、APNベースのセッション管理輻輳及びAPNベースのモビリティ管理輻輳であってもよい。例えば、APNベースのセッション管理輻輳は、PGW80において特定のAPNを指定した大量のデータを受信することによって、データ伝送処理を実行することができない状態である。また、APNベースのモビリティ管理輻輳は、コアネットワークにおいてUEからのAttachを受け付けられない状態である。
【0065】
ステップS51においては、APNベースのセッション管理輻輳が発生していることによって、PGW80が、MME60へ輻輳状態通知メッセージを送信する。また、PGW80は、セッション管理輻輳が発生しているAPNを指定した通信を行っているUEの識別情報を輻輳状態通知メッセージに設定する。UEの識別情報は、例えば、IMSIであってもよい。
【0066】
次に、通信部13は、HSS90から輻輳状態通知メッセージに設定されたUEに関する加入者データを取得する(S52)。例えば、通信部13は、輻輳状態通知メッセージに設定されたUEのIMSIを指定したメッセージをHSS90へ送信することによって、加入者データを取得する。HSS90から取得する加入者データには、UEが指定することが可能な複数のAPNが含まれている。
【0067】
次に、通信部13は、加入者データに含まれる複数のAPNを設定したNAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージを、輻輳状態通知メッセージに設定されたUEへ送信する(S53)。もしくは、通信部13は、APN毎にNAS Deactivation EPS Bearer Context RequestメッセージをUEへ送信してもよい。通信部13が複数のAPNに関するNAS Deactivation EPS Bearer Context RequestメッセージをUEへ送信することによって、MME60は、UEから、複数のAPNを指定したNAS要求メッセージが送信されることを回避することができる。言い換えると、通信部13は、NAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージに設定したAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を停止させるために、NAS Deactivation EPS Bearer Context RequestメッセージをUEへ送信する。
【0068】
続いて、
図9を用いて本発明の実施の形態3にかかるPGW80が輻輳状態から復旧した場合の処理の流れについて説明する。はじめに、輻輳状態検出部11は、PGW80から輻輳状態から復旧したことを示す輻輳状態復旧通知メッセージを受信する(S61)。
【0069】
次に、通信部13は、NAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージに設定した複数のAPNを設定したNAS Activation EPS Bearer Context RequestメッセージをUEへ送信する(S62)。通信部13は、NAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージを送信したUEに、NAS Activation EPS Bearer Context Requestメッセージを送信する。
【0070】
続いて、
図10を用いて本発明の実施の形態3にかかるUE40、MME60、HSS90、及びPGW80における輻輳時の処理の流れについて説明する。
図10においては、UE40とPGW80との間においてPDNコネクションが確立している状態であることを前提とする。
【0071】
はじめに、PGW80は、輻輳状態を検出する(S71)。次に、PGW80は、MME60へ輻輳状態通知メッセージを送信する(S72)。輻輳状態通知メッセージには、輻輳の要因となるAPNを指定した通信を行っているUEのIMSIが設定されている。
図10においては、輻輳状態通知メッセージに、UE40のIMSIが設定されているとする。
【0072】
ステップS73、ステップS74、及びステップS76に関する処理は、
図7のステップS43、ステップS44、及びステップS46と同様であるため詳細な説明を省略する。また、ステップS75に関する処理は、
図7のステップS45におけるREJECTメッセージをNAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージに置き換えた処理であり、詳細な説明を省略する。
【0073】
次に、MME60は、PGW80から、輻輳状態から復旧したことを示す輻輳状態復旧通知メッセージを受信する(S77)。次に、MME60は、NAS要求メッセージの送信を許可するNAS Activation EPS Bearer Context RequestメッセージをUE40へ送信する(S78)。MME60は、NAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージに設定した全てのAPNをNAS Activation EPS Bearer Context Requestメッセージに設定してもよく、NAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージに設定された複数のAPNのうち一部のAPNをNAS Activation EPS Bearer Context Requestメッセージに設定してもよい。
【0074】
以上説明したように、本発明の実施の形態3にかかるMME60は、PGW80において輻輳状態が発生した場合にも、UE40へ、複数のAPNを設定したNAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージを送信することによって、UE40から送信されるNAS要求メッセージの数を減少させることができる。これにより、PGW80における輻輳状態がさらに悪化することを防止することができる。
【0075】
また、MME60は、PGW80が輻輳状態から復旧した後に、NAS Activation EPS Bearer Context RequestメッセージをUE40へ送信することができる。UE40が、NAS Activation EPS Bearer Context Requestメッセージを受信した後に、NAS要求メッセージの送信を開始することによって、MME60は、PGW80において輻輳状態が継続している間のNAS要求メッセージの受信を回避することができる。言い換えると、MME60は、NAS Deactivation EPS Bearer Context Requestメッセージを設定したバックオフタイマが満了した場合であっても、輻輳状態が継続している場合には、UE40からNAS要求メッセージを受信することを回避することができる。
【0076】
続いて以下では、上述の複数の実施形態で説明された、コアノード10及びUE40の構成例について説明する。
【0077】
図11は、UE40の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1101は、eNB50と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1101により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1101は、アンテナ1102及びベースバンドプロセッサ1103と結合される。すなわち、RFトランシーバ1101は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1103から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ1102に供給する。また、RFトランシーバ1101は、アンテナ1102によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1103に供給する。
【0078】
ベースバンドプロセッサ1103は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0079】
例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、ベースバンドプロセッサ1103によるデジタルベースバンド信号処理は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1103によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC CEの処理を含んでもよい。
【0080】
ベースバンドプロセッサ1103は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)、又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1104と共通化されてもよい。
【0081】
アプリケーションプロセッサ1104は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1104は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1104は、メモリ1106又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE40の各種機能を実現する。
【0082】
いくつかの実装において、
図11に破線(1105)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1103及びアプリケーションプロセッサ1104は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1103及びアプリケーションプロセッサ1104は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1105として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0083】
メモリ1106は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1106は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1106は、ベースバンドプロセッサ1103、アプリケーションプロセッサ1104、及びSoC1105からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1106は、ベースバンドプロセッサ1103内、アプリケーションプロセッサ1104内、又はSoC1105内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1106は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0084】
メモリ1106は、上述の複数の実施形態で説明されたUE40による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ1103又はアプリケーションプロセッサ1104は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ1106から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたUE40の処理を行うよう構成されてもよい。
【0085】
図12は、コアノード10の構成例を示すブロック図である。
図12を参照すると、コアノード10は、ネットワークインターフェース1201、プロセッサ1202、及びメモリ1203を含む。ネットワークインターフェース1201は、ネットワークノード(e.g., eNB、MME、SGW、P-GW、)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1201は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0086】
プロセッサ1202は、メモリ1203からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてシーケンス図及びフローチャートを用いて説明されたコアノード10の処理を行う。プロセッサ1202は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1202は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0087】
メモリ1203は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1203は、プロセッサ1202から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1202は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1203にアクセスしてもよい。
【0088】
図12の例では、メモリ1203は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1202は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1203から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明されたコアノード10の処理を行うことができる。
【0089】
図11及び
図12を用いて説明したように、上述の実施形態におけるUE40及びコアノード10が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。
【0090】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0091】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0092】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0093】
この出願は、2016年3月3日に出願された日本出願特願2016−040986を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【0094】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
自装置の輻輳状態を検出する輻輳状態検出部と、
無線端末からAPNを指定したNAS要求メッセージを受信する通信部と、
自装置の輻輳状態が検出されている間、前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないこと決定する制御部と、を備え、
前記通信部は、
前記制御部において前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、前記無線端末が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを前記無線端末へ送信する、コアノード。
(付記2)
前記通信部は、
前記無線端末の識別情報を用いて、前記無線端末の加入者情報を管理するHSSから前記無線端末が指定可能なすべてのAPNに関する情報を取得する、付記1に記載のコアノード。
(付記3)
前記通信部は、
前記無線端末が指定可能なすべてのAPNを前記拒絶メッセージに設定する、付記1または2に記載のコアノード。
(付記4)
前記通信部は、
前記輻輳状態検出部において自装置が輻輳状態から復旧したことが検出された場合、前記無線端末がNAS要求メッセージを送信することを許可することを示す復旧メッセージを前記無線端末へ送信する、付記1乃至3のいずれか1項に記載のコアノード。
(付記5)
前記通信部は、
前記無線端末が指定することを許可する少なくとも1つのAPNを前記復旧メッセージに設定する、付記4に記載のコアノード。
(付記6)
ゲートウェイの輻輳状態を検出する輻輳状態検出部と、
前記ゲートウェイの輻輳状態が検出されている間、前記ゲートウェイにおいて指定された無線端末に関するNAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを決定する制御部と、
前記制御部において前記無線端末に関する前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、前記無線端末が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを前記無線端末へ送信する通信部と、を備えるコアノード。
(付記7)
前記通信部は、
前記ゲートウェイにおいて指定された無線端末の識別情報を用いて、前記無線端末の加入者情報を管理するHSSから前記無線端末が指定可能なすべてのAPNに関する情報を取得する、付記6に記載のコアノード。
(付記8)
前記通信部は、
前記無線端末が指定可能なすべてのAPNを前記拒絶メッセージに設定する、付記6または7に記載のコアノード。
(付記9)
前記通信部は、
前記輻輳状態検出部において前記ゲートウェイが輻輳状態から復旧したことが検出された場合、前記無線端末がNAS要求メッセージを送信することを許可することを示す復旧メッセージを前記無線端末へ送信する、付記6乃至8のいずれか1項に記載のコアノード。
(付記10)
前記通信部は、
前記無線端末が指定することを許可する少なくとも1つのAPNを前記復旧メッセージに設定する、付記9に記載のコアノード。
(付記11)
NAS要求メッセージに関する処理を拒絶することを示す拒絶メッセージを受信する通信部と、
前記拒絶メッセージには自装置において指定可能な複数のAPNが含まれ、前記拒絶メッセージを受信すると、コアノードから送信された特定のメッセージを受信するまで、前記拒絶メッセージに設定された複数のAPNを指定したNAS要求メッセージの送信を停止する、無線端末。
(付記12)
前記拒絶メッセージは、
前記コアノードへ送信したNAS要求メッセージに関する処理を拒絶することを示し、前記コアノードへ送信したNAS要求メッセージにおいて指定したAPNを含む複数のAPNが設定される、付記11に記載の無線端末。
(付記13)
自装置の輻輳状態を検出し、
無線端末からAPNを指定したNAS要求メッセージを受信し、
自装置の輻輳状態が検出されている間、前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないこと決定し、
前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、前記無線端末が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを前記無線端末へ送信する、通信方法。
(付記14)
ゲートウェイの輻輳状態を検出し、
前記ゲートウェイの輻輳状態が検出されている間、前記ゲートウェイにおいて指定された無線端末に関するNAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを決定し、
前記無線端末に関する前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、前記無線端末が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを前記無線端末へ送信する、通信方法。
(付記15)
自装置の輻輳状態を検出し、
無線端末からAPNを指定したNAS要求メッセージを受信し、
自装置の輻輳状態が検出されている間、前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないこと決定し、
前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、前記無線端末が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを前記無線端末へ送信することをコンピュータに実行させるプログラム。
(付記16)
ゲートウェイの輻輳状態を検出し、
前記ゲートウェイの輻輳状態が検出されている間、前記ゲートウェイにおいて指定された無線端末に関するNAS要求メッセージに関する処理を実行しないことを決定し、
前記無線端末に関する前記NAS要求メッセージに関する処理を実行しないと決定された場合、前記無線端末が指定可能な複数のAPNを含む拒絶メッセージを前記無線端末へ送信することをコンピュータに実行させるプログラム。