(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1の実施の形態)
以下、
図1〜
図3を参照して第1の実施の形態にかかる商品撮像装置について説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例を示す斜視図である。
図2は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例の要部を示す拡大透視図である。
図3は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例の撮像範囲を示す上面図である。
【0012】
図1に示すように、商品撮像装置10は、商品載置台1と、支柱2と、撮像部3とを備える。商品撮像装置10は、制御部や上位装置(例えばPOS端末装置)と通信を行う通信部等を内蔵するボックス(図示略)をさらに備えるとよい。
【0013】
商品載置台1は、略正方形板状の載置面1eを含む。載置面1eは、4つの角部1a、1b、1c、1dを備える略正方形状平面である。角部1aは、角部1dの対角に相当し、角部1bは、角部1cの対角に相当する。角部1dは、切欠き部1fを有する。
図1に示す載置面1eの一例は、商品G1を載置したが、商品G1に限定されず、多種多様なサイズ、形状の商品を載置することができる。
【0014】
支柱2は、載置面1eの角部1aに設けられている。支柱2は、先端部2aと、根元部2bと、中間部2cとを備える。支柱2は、根元部2b、中間部2c、先端部2aの順に連なり、角部1aから上方(ここでは、Z軸プラス側)に延びる。撮像部3は、載置面1e上の商品G1をその商品G1の斜め上から撮像できるように、支柱2の上部に配置されている。
図1の示す撮像部3の一例は、支柱2の先端部2aに配置されている。
【0015】
商品載置台1の切欠き部1fには、LED(発光ダイオード)を光源とする表示部や、LCD(液晶ディスプレイ)を用いた表示部を設けてもよい。
図2に示すように、撮像部3は、カメラ31と、ケーブル32と、ケース33とを備える。ケーブル32は、途中で図示を省略している。カメラ31は、コネクタ2dを介して支柱2の先端部2aに機械的に接続されている。ケース33は、カメラ31と、ケーブル32とを収納している、カメラ31は、ケーブル32を介して制御装置、記憶装置、上位装置と通信を行う通信部等と接続されているとよい。
【0016】
図1及び
図2に示すように、カメラ31が、角部1aの上方に位置し、載置面1eの商品G1をその商品G1の斜め上から撮像するように設けられている。そのため、撮像部3は、商品載置台1の上方空間には、せり出していない。従って、撮像部3は、商品載置台1の上方空間に所定の大きさのスペースを空けつつ、載置面1e上の商品G1を撮像することのできる位置に設けられている。
【0017】
図3に示すように、カメラ31は、略長方形状の撮像範囲A1を撮像することができる。撮像範囲A1の各部位は、カメラ31が撮像した撮像画像の各部位の歪みの大きさに応じて、濃淡を付けた。具体的には、撮像範囲A1の各部位は、その撮像画像において相当する部位の歪みが大きいと濃く、その歪みが小さいと薄く示した。
図3に濃く示すように、撮像範囲A1の4隅に相当する撮像画像の部位は、撮像範囲A1の中央に相当する撮像画像の部位と比較して、撮像画像の歪みが大きい。
【0018】
一方、上記した通り、商品撮像装置10の載置面1eは略正方形であり、
図1及び
図2に示すように、カメラ31は商品載置台1の載置面1eの角部1aから上方に延びた支柱2の先端部2aに設けられている。そのため、載置面1eは、撮像範囲A1の4隅よりも撮像範囲A1の中央側に位置する。
【0019】
以上より、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置10によれば、撮像部3が、角部1aの上方に位置しており、商品載置台1の上方空間には、せり出していない。よって、ユーザは、商品G1を商品撮像装置10に撮像させる等、商品G1を登録する作業をしても、撮像部3がその作業を妨げない。また、撮像部3が、ユーザの顔の高さと同じ高さに位置しても、商品載置台1の上方空間には、せり出していないので、ユーザに圧迫感を与えてしまうことはない。さらに、ユーザの水平方向の視界を妨げないので、ユーザは、水平方向において広い視界で見ることができる。
【0020】
また、上記した通り、商品撮像装置10の載置面1eは、略正方形であり、載置面1eは、撮像範囲A1の4隅よりも撮像範囲A1の中央側に位置する。したがって、載置面1eは、撮像画像のうち、歪みの少ない部位に写っている。よって、当該撮像画像は、載置面1eを示し、当該撮像画像における載置面1eは歪みが少ない。よって、カメラ31は、載置面1eに配置された商品G1について、歪みの少ない撮像画像を撮像することができる。
【0021】
(第2の実施の形態)
次に、
図4及び
図5を参照して、第2の実施の形態にかかる商品撮像装置について説明する。第2の実施の形態にかかる商品撮像装置は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置と、壁状部と光源と載置面とを除いて、同じ構成を備える。ここでは、異なる構成について説明する。
図4は、第2の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例を示す斜視図である。
図5は、第2の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例の要部を示すV−V線(
図4参照)の拡大断面図である。
【0022】
図4に示すように、商品撮像装置20は、壁状部4a、4bと、光源51a、51b、52a、52bとを備える。
【0023】
壁状部4a、4bは、商品載置台1の載置面1eに設けられ、載置面1eから立ち上がる。具体的には、壁状部4aが、載置面1eの角部1aと角部1bを結ぶ一辺から立ち上がる。
図4に示す壁状部4aの一例は、板状体である。壁状部4aの上側端部は、支柱2の中間部2cにおける所定の部位と同じ高さに位置する。壁状部4aと、支柱2とは、機械的に接続されているとよい。同様に、壁状部4bが、載置面1eの角部1aと角部1cを結ぶ一辺から立ち上がる。壁状部4bの上側端部は、支柱2の中間部2cと同じ高さに位置する。壁状部4bと、支柱2とは、機械的に接続されているとよい。
【0024】
壁状部4aは、より具体的には、略四角形状板であり、3つの角部4aa、4ab、4acと、曲線部4adを備える。角部4aaは、載置面1eの角部1aと接触し、角部4abは、載置面1eの角部1bと接触している。角部4acは、支柱2の中間部2cと接触している。曲線部4adは、略四角形状板において角部4aaの対角に相当する位置に配置される。曲線部4adは、載置面1eの角部1bの上方に位置し、かつ、支柱2の中間部2cから角部1b側に位置する。曲線部4adは、丸みを有するとよい。
【0025】
壁状部4aの外縁は、角部4acから曲線部4adまで略直線上に沿って延び、曲線部4adにおいて所定の曲線に沿って曲がり、曲線部4adから角部4abまで略直線上に沿って延びる。
【0026】
また、壁状部4bは、より具体的には、略四角形状板であり、3つの角部4ba、4bb、4bcと、曲線部4bdを備える。角部4baは、載置面1eの角部1aと接触し、角部4bbは、載置面1eの角部1cと接触している。角部4bcは、支柱2の中間部2cと接触している。曲線部4bdは、略四角形状板において角部4baの対角に相当する位置に配置される。曲線部4bdは、載置面1eの角部1cの上方に位置し、かつ、支柱2の中間部2cから角部1c側に位置する。曲線部4bdは、丸みを有するとよい。
【0027】
壁状部4bの外縁は、角部4bcから曲線部4bdまで略直線上に沿って延び、曲線部4bdにおいて所定の曲線に沿って曲がり、曲線部4bdから角部4bbまで略直線上に沿って延びる。
【0028】
図5に示すように、壁状部4aは、遮光板41と、導光板42と、透光板43とを備える。遮光板41と、導光板42と、透光板43とは、この順に積層されている。透光板43は、載置面1eに臨む側に位置し、遮光板41が、載置面1eに臨まない側(商品撮像装置20の外側)に位置する。導光板42は、遮光板41と透光板43との間に位置する。遮光板41は、光を遮る板であり、透光板43は、光を通す板であればよい。導光板42は、端面から入った光源51aからの光を均一に面発光させる板であればよい。透光板43は、例えば、透明や乳白色であり、アクリル板を用いて形成してもよい。商品撮像装置20の外部から内部へ向かう光を遮光板41が全て遮るとよい。なお、壁状部4bも、壁状部4aと同じ構成を備える、つまり、遮光板41と、導光板42と、透光板43とを備える。なお、遮光板41は、遮光フィルムであってもよい。
【0029】
図4及び
図5に示すように、光源51aは、遮光板41と透光板43との間に、壁状部4aの導光板42の端面に接するように設けられており、光源51bは、遮光板41と透光板43との間に、壁状部4bの導光板42の端面に接するように設けられている。具体的には、光源51aは、壁状部4aの導光板42における支柱2側に設けられており、光源51bは、壁状部4bの導光板42における支柱2側に設けられている。
図4及び
図5に示す光源51a、51bの一例は、導光板42と支柱2との境界近傍に設けられ、支柱2の延びる方向(ここでは、Z軸方向)に沿って延びる。この光源51aの一例は、角部4acから角部4aaまで延びるとよい。この光源51bの一例は、角部4bcから角部4baまで延びるとよい。光源51a、51bは、例えば、複数のLEDを、LED保持部(図示略)の内側に配置したものを用いる。このLED保持部は、溝を備える紐状体であり、具体的には、その紐状体の断面形状は、コの字状である。具体的には、複数のLEDは、溝の内側に配置されている。このLED保持部は、遮光性を有する材料で形成されており、このLED保持部の溝の開口部側からのみ、光が射出される。光源51a、51bは、このLED保持部の溝の開口部が、壁状部4a、4bの導光板42の端面に接するように設けられている。光源51a、51bは、導光板42と透光板43とを介して光を載置面1e上に供給する。具体的には、光源51a、51bは、壁状部4a、4bにおける載置面1e側の主面のほぼ全面から載置面1e上に、光を供給することができる。また、壁状部4aが、角部1a、1bを結ぶ1辺に設けられ、壁状部4bが角部1a、1cを結ぶ1辺に設けられている。
【0030】
光源52a、52bは、商品載置台1に内蔵されており、具体的には、商品載置台1の内部に設けられている。より具体的には、光源52aは、商品載置台1の内部であって、載置面1eと壁状部4aとの接続部近傍に設けられ、壁状部4aに沿って角部1aから角部1bまで延びる。また、光源52bは、商品載置台1の内部であって、載置面1eと壁状部4bとの接続部近傍に設けられ、壁状部4bに沿って角部1aから角部1cまで延びる。光源52a、52bも、光源51a、51bと同様に、複数のLEDを、LED保持部(図示略)の内側に配置したものを用いる。このLED保持部は、溝を備える紐状体であり、具体的には、その紐状体の断面形状は、コの字状である。具体的には、複数のLEDは、溝の内側に配置されている。このLED保持部は、遮光性を有する材料で形成されており、このLED保持部の溝の開口部側からのみ、光が射出される。また、載置面1eを有する板は、光を通す透光板と、導光板とからなり、これらは積層されている。この透光板は、この導光板よりも上側に位置する。光源52a、52bは、この透光板の下側に位置し、光源52a、52bのLED保持部の溝の開口部が、この導光板の端面に接するように設けられている。この導光板の下には、商品載置台1の下から光が漏れないように遮光板が設けられている。
【0031】
以上より、第2の実施の形態にかかる商品撮像装置20は、商品撮像装置10と同様の効果を奏する。具体的には、撮像部3が、商品撮像装置10と同様に、角部1aの上方に位置しており、商品載置台1の上方空間には、せり出していない。よって、ユーザは、商品G1を商品撮像装置20に撮像させる等、商品G1を登録する作業をしても、撮像部3がその作業を妨げない。また、撮像部3が、ユーザの顔の高さと同じ高さに位置しても、商品載置台1の上方空間には、せり出していないので、ユーザに圧迫感を与えてしまうことはない。さらに、ユーザの水平方向の視界を妨げないので、ユーザは、水平方向において広い視界で見ることができる。
【0032】
また、上記した通り、商品撮像装置10と同様に、商品撮像装置20の載置面1eは、略正方形であり、載置面1eは、撮像範囲A1の4隅よりも撮像範囲A1の中央側に位置する。したがって、載置面1eは、撮像画像のうち、歪みの少ない部位に写っている。よって、当該撮像画像は、載置面1eを示し、当該撮像画像における載置面1eは歪みが少ない。よって、カメラ31は、載置面1eに配置された商品G1について、歪みの少ない撮像画像を撮像することができる。
【0033】
さらに、商品撮像装置20は、壁状部4a、4bを備え、壁状部4a、4bの遮光板41は、商品撮像装置20の外部からの光を遮る。そのため、カメラ31に撮像される商品G1の面、つまり、支柱2の上側に配置のカメラ31の撮像方向に対向する商品G1の面への外光による影響を低減することができる。これによって、商品を間違えて認識する誤認識の発生率を低減することができる。
【0034】
また、商品撮像装置20は、壁状部4a、4bの導光板42と透光板43とが、光源51a、51bからの光を載置面1eへ導く。そのため、載置面1e上に、撮像に適した光量を供給することができる。
【0035】
また、商品撮像装置20は、光源52a、52bを備える。また、載置面1eを有する板は、光を通す透光板と、導光板とからなる。これらは積層されている。この透光板は、この導光板よりも上側に位置する。よって、光源52a、52bは、この透光板とこの導光板とを介して、光を載置面1e上に供給する。ここで、光源52a、52bは、載置面1eのほぼ全面から、光を供給することができる。また、光源52a、52bは、撮像に適した光量を供給することができる。
【0036】
(第3の実施の形態)
次に、
図6及び
図7を参照して第3の実施の形態にかかる商品撮像装置について説明する。第3の実施の形態にかかる商品撮像装置は、第2の実施の形態にかかる商品撮像装置と、壁状部4a、4bと光源53a、53bとを除いて、同じ構成を備える。ここでは、異なる構成について主に説明する。
図6は、第3の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例を示す斜視図である。
図7は、第3の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例の要部を示す概略断面図である。
【0037】
図6に示すように、商品撮像装置30は、壁状部4a、4bと、光源53a、53bを備える。光源53a、53bは、例えば、複数のLEDを、LED保持部(図示略)の内側に配置したものを用いる。このLED保持部は、溝を備える紐状体であり、具体的には、その紐状体の断面形状は、コの字状である。具体的には、複数のLEDは、溝の内側に配置されている。このLED保持部は、遮光性を有する材料で形成されており、このLED保持部の溝の開口部側からのみ、光が射出される。なお、
図6の壁状部4a、4bの全ては、図示されているような平面ではない。
図6の壁状部4a、4bの下側に斜線が施されている斜線部は、曲面もしくは傾斜平面である部分を示している。第3の実施の形態においては、斜線部は凹状曲面部41cである。後述する第4の実施の形態においては、斜線部は凸状曲面部42cであり、後述する第5の実施の形態においては、斜線部は傾斜平面部43cである。
【0038】
図7に示すように、壁状部4bは、外光を遮光するとともに、載置面1e側に設けられた反射面4cを備え、反射面4cは、凹状曲面部41cを備える。凹状曲面部41cは、載置面1eから商品撮像装置30の外側に向かって湾曲して凹んでいる。凹状曲面部41cは、載置面1eとなめらかに接続されている。凹状曲面部41cの高さH1は、載置面1eから凹状曲面部41cの上端までの高さであり、撮像対象となる商品G1の大きさに応じて決定するとよく、例えば15cmであり、又は壁状部4bの約1/4であるとよい。
【0039】
壁状部4aは、壁状部4bと同様に、外光を遮光するとともに、反射面4cを備え、反射面4cは、凹状曲面部41cを備える。また、反射面4cは、光源53a、53bからの光を反射する。
【0040】
図6に示すように、光源53aは、壁状部4aの上部に設けられており、具体的には、壁状部4aの上側端部に設けられて、角部4acから曲線部4adの中途まで延びる。
【0041】
光源53bは、壁状部4bの上部に設けられており、具体的には、壁状部4bの上側端部に設けられて、角部4bcから曲線部4bdの中途まで延びる。
【0042】
ここで、
図7に示すように、光源53bが光を発する。すると、光源53bからの光のうち、その一部は載置面1eに進行し、商品G1やその周辺に供給される。また、その残部は、壁状部4bに当たって反射したり、直進したりする。下方に直進した光は、凹状曲面部41cに当たって反射し、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に到達する。
【0043】
一方、
図7に示す商品G1の一例は、上端から底部に向かって凹む形状を有しているため、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側には影が発生する。しかし、光源53bからの光を、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に照射することができ、その影を明るく照らすことができる。
【0044】
以上より、第3の実施の形態にかかる商品撮像装置30は、光源53a、53bを備える。光源53a、53bは光を発し、壁状部4a、4bの反射面4cが、光源53a、53bからの光を載置面1eへ反射する。そのため、載置面1e上に、撮像に適した光量を供給することができる。
【0045】
また、上記したように、光源53a、53bからの光のうち、その一部は載置面1eに進行し、商品G1やその周辺に供給される。さらに、その残部は、壁状部4bに当たって反射したり、直進したりする。下方に直進した光は、凹状曲面部41cに当たって反射し、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に到達する。そのため、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側の影を明るく照らすことができる。商品の誤認識の発生率のさらなる低減を図ることができる。
【0046】
また、商品撮像装置30は、商品撮像装置10(
図1及び
図2参照)と同様の効果を奏する。具体的には、撮像部3が、商品撮像装置10と同様に、角部1aの上方に位置しており、商品載置台1の上方空間には、せり出していない。よって、ユーザは、商品G1を商品撮像装置30に撮像させる等、商品G1を登録する作業をしても、撮像部3がその作業を妨げない。また、撮像部3が、ユーザの顔の高さと同じ高さに位置しても、商品載置台1の上方空間には、せり出していないので、ユーザに圧迫感を与えてしまうことはない。さらに、ユーザの水平方向の視界を妨げないので、ユーザは、水平方向において広い視界で見ることができる。
【0047】
また、上記した通り、商品撮像装置10と同様に、商品撮像装置30の載置面1eは、略正方形であり、載置面1eは、撮像範囲A1の4隅よりも撮像範囲A1の中央側に位置する。したがって、載置面1eは、撮像画像のうち、歪みの少ない部位に写っている。よって、当該撮像画像は、載置面1eを示し、当該撮像画像における載置面1eは歪みが少ない。よって、カメラ31(
図2参照)は、載置面1eに配置された商品G1について、歪みの少ない撮像画像を撮像することができる。
【0048】
また、商品撮像装置30は、商品撮像装置20(
図4参照)と同様に、壁状部4a、4bを備え、壁状部4a、4bが外部からの光を遮る。そのため、カメラ31に撮像される商品G1の面、つまり、支柱2の上側に配置のカメラ31の撮像方向に対向する商品G1の面への外光による影響を低減することができる。
【0049】
また、商品撮像装置30は、商品撮像装置20と同様に、光源52a、52bを備える。また、載置面1eを有する板は、光を通す透光板と、導光板とからなる。これらは積層されている。この透光板は、この導光板よりも上側に位置する。よって、光源52a、52bは、この透光板とこの導光板とを介して、光を載置面1e上に供給する。ここで、光源52a、52bは、載置面1eのほぼ全面から、光を供給することができる。また、光源52a、52bは、撮像に適した光量を供給することができる。なお、商品撮像装置30は、光源52a、52b、この透光板、及びこの導光板を備えなくともよい。
【0050】
(第4の実施の形態)
次に、
図8を参照して第4の実施の形態にかかる商品撮像装置について説明する。第4の実施の形態にかかる商品撮像装置は、第3の実施の形態にかかる商品撮像装置と、壁状部4a、4bが凸状曲面部42cを備えるところを除いて、同じ構成を備える。ここでは、異なる構成について主に説明する。
図8は、第4の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例の要部を示す概略断面図である。
【0051】
図8に示すように、壁状部4bは、外光を遮光するとともに、反射面4cを備え、反射面4cは、凸状曲面部42cを備える。凸状曲面部42cは、商品撮像装置30の外側から載置面1e側に向かって湾曲して張り出している。凸状曲面部42cは、載置面1eと接続されている。凸状曲面部42cの高さH2は、載置面1eから凸状曲面部42cの上端までの高さであり、撮像対象となる商品G1の大きさに応じて決定するとよく、例えば、15cmであり、又は、壁状部4bの約1/4であるとよい。
【0052】
壁状部4aは、壁状部4bと同様に、外光を遮光するとともに、反射面4cを備え、反射面4cは、凸状曲面部42cを備える。また、反射面4cは、光源53a、53bからの光を反射する。
【0053】
図8に示すように、光源53bが光を発する。すると、光源53bからの光のうち、その一部は載置面1eに進行し、商品G1やその周辺に供給される。また、その残部は、壁状部4bに当たって反射したり、直進したりする。下方に直進した光は、凸状曲面部42cに当たって反射し、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に到達する。
【0054】
一方、
図8に示す商品G1の一例は、上端から底部に向かって凹む形状を有しているため、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側には影が発生する。しかし、光源53bからの光を、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に照射することができ、その影を明るく照らすことができる。
【0055】
以上より、第4の実施の形態にかかる商品撮像装置40は、光源53a、53bを備える。光源53a、53bは光を発し、壁状部4a、4bの反射面4cが、光源53a、53bからの光を載置面1eへ反射する。そのため、載置面1e上に、撮像に適した光量を供給することができる。
【0056】
また、上記したように、光源53a、53bからの光のうち、その一部は載置面1eに進行し、商品G1やその周辺に供給される。さらに、その残部は、壁状部4bに当たって反射したり、直進したりする。下方に直進した光は、凸状曲面部42cに当たって反射し、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に到達する。そのため、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側の影を明るく照らすことができる。商品の誤認識の発生率のさらなる低減を図ることができる。
【0057】
また、商品撮像装置40は、商品撮像装置30(
図7参照)と同様の効果を奏する。なお、商品撮像装置40は、光源52a、52b、透光板、及び導光板を備えなくともよい。
【0058】
(第5の実施の形態)
次に、
図9を参照して第5の実施の形態にかかる商品撮像装置について説明する。第5の実施の形態にかかる商品撮像装置は、第3の実施の形態にかかる商品撮像装置と、壁状部4a、4bが傾斜平面部43cを備えるところを除いて、同じ構成を備える。ここでは、異なる構成について主に説明する。
図9は、第5の実施の形態にかかる商品撮像装置の一例の要部を示す概略断面図である。
【0059】
図9に示すように、壁状部4bは、外光を遮光するとともに、反射面4cを備え、反射面4cは、平面部44cと傾斜平面部43cとを備える。傾斜平面部43cは、平面部44cから延びて、載置面1eと接続されている。傾斜平面部43cは、商品撮像装置30の外側から載置面1e側に向かって傾斜している。傾斜平面部43cが平面部44cに対して傾斜した角度αは、例えば、30〜45度である。傾斜平面部43cの高さH3は、載置面1eから傾斜平面部43cの上端までの高さであり、撮像対象となる商品G1の大きさに応じて決定するとよく、例えば、15cmであり、又は、壁状部4bの約1/4であるとよい。
【0060】
壁状部4aは、壁状部4bと同様に、外光を遮光するとともに、反射面4cを備え、反射面4cは、平面部44cと傾斜平面部43cを備える。また、反射面4cは、光源53a、53bからの光を反射する。
【0061】
図9に示すように、光源53bが光を発する。すると、光源53bからの光のうち、その一部は載置面1eに進行し、商品G1やその周辺に供給される。また、その残部は、壁状部4bに当たって反射したり、直進したりする。下方に直進した光は、傾斜平面部43cに当たって反射し、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に到達する。
【0062】
一方、
図9に示す商品G1の一例は、上端から底部に向かって凹む形状を有しているため、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側には影が発生する。しかし、光源53bからの光を、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に照射することができ、その影を明るく照らすことができる。
【0063】
以上より、第5の実施の形態にかかる商品撮像装置50は、光源53a、53bを備える。光源53a、53bは光を発し、壁状部4a、4bの反射面4cが、光源53a、53bからの光を載置面1eへ反射する。そのため、載置面1e上に、撮像に適した光量を供給することができる。
【0064】
また、上記したように、光源53a、53bからの光のうち、その一部は載置面1eに進行し、商品G1やその周辺に供給される。さらに、その残部は、壁状部4bに当たって反射したり、直進したりする。下方に直進した光は、傾斜平面部43cに当たって反射し、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側に到達する。そのため、商品G1の底面や、商品G1の側面における底側の影を明るく照らすことができる。商品の誤認識の発生率のさらなる低減を図ることができる。
【0065】
また、第5の実施の形態にかかる商品撮像装置50は、商品撮像装置30(
図7参照)と同様の効果を奏する。なお、商品撮像装置50は、光源52a、52b、透光板、及び導光板を備えなくともよい。
【0066】
(第1の実施の形態にかかる商品撮像装置の一変形例)
ところで、
図10及び
図11に示す商品撮像装置10aがある。商品撮像装置10aは、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置10(
図1〜
図3参照)の一変形例である。
図10は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置の一変形例を示す上面図である。
図11は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置の一変形例を示すXI−XI線(
図10参照)の断面図である。
【0067】
商品撮像装置10aは、商品載置台1を備え、商品載置台1の載置面1eは、
図10に示すように、商品載置台1の上方から視ると角部が丸い略四角形である凹部1gを有する。
図11に示すように、凹部1gの周縁部が商品載置台1の内部に向かって徐々に凹んでいる。凹部1gの周縁部は、曲面を有してもよい。商品載置台1は、トレイ6を備え、トレイ6は、載置面1eの凹部1gに倣う凹部6aを有する。トレイ6の縁の高さが、商品載置台1と同じ高さとなるように、凹部6aの形状を設定するとよい。凹部1gの略四角形の2つの短辺には、トレイ6を商品載置台1から取り出すための凹み1iがそれぞれ設けられている。商品をトレイ6に置いて商品載置台1に載置しても、トレイ6の縁による影が当該商品の側面に生じにくい。
【0068】
なお、商品撮像装置20、30、40、50(
図4〜
図9参照)の一変形例は、トレイ6と、凹部1gを有する商品載置台1とを備えてもよいが、当該一変形例は、商品載置台1に光源を備えなくてよい、例えば、光源52a、52bを備えなくてよい。つまり、トレイ6と、凹部1gを備える商品載置台1とを備える商品撮像装置20、30、40、50の一変形例は、光源52a、52bを必要としないため、その構成が簡易である。
【0069】
(第6の実施の形態)
次に、
図12及び
図13を参照して、第6の実施の形態にかかるPOS画像認識装置について説明する。
図12は、第6の実施の形態にかかる画像認識POS装置の一構成例を示す上面図である。
図13は、第6の実施の形態にかかる画像認識POS装置の一構成例のシステム構成を示すブロック図である。
【0070】
図12及び
図13に示すように、画像認識POSシステム100は、商品撮像装置10と、セルフPOS端末装置60とを備える。表示部1hが商品撮像装置10の切欠き部1fに設けられているとよい。セルフPOS端末装置60は、顧客自身が、購入する商品の精算処理を行うことができる。
【0071】
図13に示すように、商品撮像装置10は、システム構成として、通信部11と、制御部12と、撮像制御部13と、表示制御部14とを備える。
【0072】
セルフPOS端末装置60は、システム構成として、通信部61と、制御部62とを備える。
【0073】
商品撮像装置10とセルフPOS端末装置60とは、相互に通信可能に接続されている。例えば、通信部11と通信部61とは、有線又は無線を介して送受信を行い、相互に通信する。制御部12は、商品撮像装置10の各動作を制御する。撮像制御部13と、撮像部3の各動作を制御する。表示部1hが切欠き部1fに設けられている場合、表示制御部14は、表示部1hの各動作を制御する。表示部1hは、適宜、各種情報を表示する。情報は、例えば、レジが現時点において利用可能か否かを示す情報である。なお、セルフPOS端末装置60の制御部62が、商品撮像装置10の各動作を制御してもよい。
【0074】
商品撮像装置10とセルフPOS端末装置60は、ハードウェア構成として、インタフェース、プロセッサ及びメモリを備える。制御部12、62、撮像制御部13、表示制御部14は、当該プロセッサが当該メモリに記憶された制御プログラムを読み込んで実行することにより実現される。つまり、この制御プログラムは、当該プロセッサを制御部12、62、撮像制御部13、表示制御部14又はその一部として機能させるためのプログラムである。この制御プログラムは、商品撮像装置10と、セルフPOS端末装置60に、制御部12又はその一部における処理を実行させるためのプログラムであると言える。
【0075】
図12に示すように、顧客CS1は、商品撮像装置10を用いて商品を撮像し、当該商品を登録する。セルフPOS端末装置60は、通信部11等を介して、商品撮像装置10の登録によるデータの出力を受け、精算処理等をする。なお、商品撮像装置10が商品に関する情報を保持し、撮像した商品を認識して認識した結果をセルフPOS端末装置60に出力するものであってもよい。また、商品撮像装置10が商品に関する情報を保持しておらず、撮像した撮像データをセルフPOS端末装置60に出力し、セルフPOS端末装置60で商品を認識するものであってもよい。顧客CS1は、商品を登録して精算する作業を完了した後、画像認識POSシステム100から離れる。続いて、顧客CS1とは別の顧客が、商品を登録する。このようにして、順次、顧客が所品を登録して精算し、例えば、レジにおいて購入作業を完了することができる。表示部1hが切欠き部1fに設けられている場合、表示部1hは、各種情報を通知して、顧客CS1に当該情報を確認させることができる。表示部1hは、例えば、レジが現時点において利用可能か否かを示す情報を示す。顧客CS1は、当該情報を確認し、当該情報を基にレジを利用するか否かを判断することができる。
【0076】
(第6の実施の形態の一変形例)
次に、
図14に示す画像認識POSシステム200について説明する。画像認識POSシステム200は、第6の実施の形態にかかる画像認識POSシステム100の一変形例である。
図14は、第6の実施の形態にかかる画像認識POS装置の一変形例を示す上面図である。
【0077】
図14に示すように、画像認識POSシステム200は、商品撮像装置10と、店員用POS端末装置70とを備える。店員用POS端末装置70は、店員が、顧客が購入する商品の精算処理を行うことができる。
【0078】
商品撮像装置10は、表示部1hを除いて、
図12及び
図13に示す画像認識POSシステム100の商品撮像装置10と同じシステム構成、ハードウェア構成を備える。即ち、
図12及び
図13に示す画像認識POSシステム100の商品撮像装置10と同じものを用いることができる。画像認識POSシステム200においては、商品撮像装置10の設置方向を変えるだけでよい。
【0079】
店員用POS端末装置70は、設置方向を除いて、
図12及び
図13に示すセルフPOS端末装置60と同じシステム構成、ハードウェア構成を備える。店員用POS端末装置70は、店員用表示部を備えるとともに、顧客用表示部を備えるようにしてもよい。店員用POS端末装置70の通信部(図示略)とは、セルフPOS端末装置60の通信部61と同様に、商品撮像装置10の通信部11と有線又は無線を介して送受信を行い、相互に通信する。また、店員用POS端末装置70の制御部(図示略)が、商品撮像装置10の各動作を制御してもよい。
【0080】
ここで、顧客CS1は、商品撮像装置10を用いて商品を撮像し、当該商品を登録する。店員用POS端末装置70は、通信部11等を介して、商品撮像装置10の登録によるデータの出力を受け、精算処理等をする。なお、商品撮像装置10が商品に関する情報を保持し、撮像した商品を認識して認識した結果を店員用POS端末装置70に出力するものであってもよい。また、商品撮像装置10が商品に関する情報を保持しておらず、撮像した撮像データを店員用POS端末装置70に出力し、店員用POS端末装置70で商品を認識するものであってもよい。顧客CS2は、商品を登録する作業を終了して精算が完了した後、画像認識POSシステム200から離れる。続いて、顧客CS2とは別の顧客CS3が、商品を登録する。このようにして、順次、顧客が商品を登録し、例えば、レジにおいて購入作業を完了することができる。表示部1hが切欠き部1fに設けられている場合、表示部1hは、各種情報を通知して、顧客に当該情報を確認させることができる。
【0081】
なお、画像認識POSシステム100、200は、第1の実施の形態にかかる商品撮像装置10を備えたが、第2〜5の実施の形態にかかる商品撮像装置20、30、40、50のいずれかを備えてもよい。また、画像認識POSシステム100、200は、第1の実施の形態の変形例にかかる商品撮像装置10aを備えてもよい。
また、第1の実施の形態の商品撮像装置10の商品載置台1は、第2の実施の形態の商品撮像装置20の商品載置台1と同様に、光源52a、52bと、透光板と、導光板とを備えるようにしてもよい。
【0082】
また、商品撮像装置10、10a、20、30、40、50を用いて、商品を撮像する商品撮像方法を実施することができる。具体的には、商品撮像方法は、商品G1を略正方形の載置面1eに載置するステップと、略正方形の載置面1eの一つの角部1aの上方に配置した撮像部3を用いて、商品G1を斜め上から撮像するステップとを備える。撮像部3を支柱2の上部に配置するステップを上記した2つのステップの間に加える等、商品撮像方法に各種変更を加えてよい。
【0083】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【解決手段】当該商品撮像装置10は、商品載置台1と、支柱2と、撮像部3とを備える。商品載置台1は、略正方形の載置面1eを有する。支柱2は、載置面1eの一つの角部1aに設けられている。撮像部3は、支柱2に載置面1e上の商品G1を斜め上から撮像するように配置されている。撮像部3のカメラ31は商品載置台1の上方の空間にせり出していない。