(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車載装置の識別子である装置識別子と対応づけられた経路に関する情報であって、目的地を示す目的地情報を有する情報である経路関連情報を、二以上の車載装置から受信する受信部と、
前記受信部が受信した装置識別子と対応づけられた経路関連情報を用いて、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する検出部と、
前記検出部が検出した二以上の装置識別子をグループ化するグループ化部と、
グループ化された装置識別子に関する処理を行なうグループ処理部と、
前記グループ化部によりグループ化されたグループについて、当該グループ内の車載装置の目的地に対応した店舗に関する情報である店舗関連情報を取得する店舗情報取得部と、
前記店舗情報取得部が取得した店舗関連情報を、当該店舗関連情報が取得されたグループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置に送信する店舗情報送信部と、
店舗関連情報の識別子と、当該店舗関連情報が示す店舗の評価を示す情報と、車載装置の装置識別子とが対応付けて格納される格納部と、を備え、
前記受信部は、店舗関連情報の識別子と、当該店舗関連情報が示す店舗の評価を示す情報と、車載装置の装置識別子とを、車載装置から受信して、これらを対応付けて前記格納部に蓄積し、
前記店舗情報取得部は、グループについて店舗関連情報を取得する際に、取得する店舗関連情報の識別子と、当該グループを構成する1以上の装置識別子とに対応付けられた店舗の評価を示す情報を、前記格納部から更に取得し、
前記店舗情報送信部は、前記店舗情報取得部が取得した店舗関連情報と当該店舗関連情報が示す店舗の評価を示す情報とを当該店舗関連情報が取得されたグループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置に送信し、
前記店舗情報取得部は、前記グループ識別子が示す各グループについて、各グループ識別子と対応付けられた二以上の装置識別子とそれぞれ対応付けられた前記経路関連情報を用いて到着予測時刻をそれぞれ取得し、取得した二以上の到着予測時刻に、現在の時刻との差が閾値以内のものがある場合に、このグループについて前記店舗関連情報を取得するサーバ装置。
前記グループ処理部は、装置識別子と対応づけられた情報を受信し、当該受信した情報を、当該情報と対応づけられた装置識別子を含むグループ内の他の装置識別子が示す車載装置に送信する請求項2記載のサーバ装置。
前記検出部は、前記受信部が受信した装置識別子が示す車載装置について渋滞を検出し、渋滞の検出結果を用いて、渋滞が検出された装置識別子であるという予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する請求項1から請求項3いずれか一項記載のサーバ装置。
前記検出部は、前記受信部が受信した経路関連情報を用いて、当該経路関連情報に対応づけられた装置識別子について目的地情報および予測到着時刻を取得し、取得した目的地情報および予測到着時刻を用いて、目的地情報および予測到着時刻についての予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する請求項1から請求項4いずれか一項記載のサーバ装置。
前記検出部は、前記受信部が受信した経路関連情報を用いて、当該経路関連情報が対応づけられた装置識別子が示す車載装置の出発地に関連した情報を取得し、当該取得した出発地に関連した情報を更に用いて、出発地に関連した予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する請求項5記載のサーバ装置。
受信部と、検出部と、グループ化部と、グループ処理部と、店舗情報取得部と、店舗情報送信部と、店舗関連情報の識別子と当該店舗関連情報が示す店舗の評価を示す情報と車載装置の装置識別子とが対応付けて格納される格納部と、を用いて行なわれる情報処理方法であって、
前記受信部が、車載装置の識別子である装置識別子と対応づけられた経路に関する情報であって、目的地を示す目的地情報を有する情報である経路関連情報を、二以上の車載装置から受信する受信ステップと、
前記検出部が、前記受信ステップで受信した装置識別子と対応づけられた経路関連情報を用いて、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する検出ステップと、
前記グループ化部が、前記検出ステップで検出した二以上の装置識別子をグループ化するグループ化ステップと、
前記グループ処理部が、グループ化された装置識別子に関する処理を行なうグループ処理ステップと、
前記店舗情報取得部が、前記グループ化ステップによりグループ化されたグループについて、当該グループ内の車載装置の目的地に対応した店舗に関する情報である店舗関連情報を取得する店舗情報取得ステップと、
前記店舗情報送信部が、前記店舗情報取得ステップで取得した店舗関連情報を、当該店舗関連情報が取得されたグループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置に送信する店舗情報送信ステップと、
前記受信部が、店舗関連情報の識別子と、当該店舗関連情報が示す店舗の評価を示す情報と、車載装置の装置識別子とを、車載装置から受信して、これらを対応付けて前記格納部に蓄積するステップと、を備え、
前記店舗情報取得ステップは、グループについて店舗関連情報を取得する際に、取得する店舗関連情報の識別子と、当該グループを構成する1以上の装置識別子とに対応付けられた店舗の評価を示す情報を、前記格納部から更に取得し、
前記店舗情報送信ステップは、前記店舗情報取得ステップで取得した店舗関連情報と当該店舗関連情報が示す店舗の評価を示す情報とを当該店舗関連情報が取得されたグループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置に送信し、
前記店舗情報取得ステップは、前記グループ識別子が示す各グループについて、各グループ識別子と対応付けられた二以上の装置識別子とそれぞれ対応付けられた前記経路関連情報を用いて到着予測時刻をそれぞれ取得し、取得した二以上の到着予測時刻に、現在の時刻との差が閾値以内のものがある場合に、このグループについて前記店舗関連情報を取得する情報処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、サーバ装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理システム1000のブロック図である。
【0027】
情報処理システム1000は、サーバ装置1と、二以上の車載装置2とを備える。図においては、説明の便宜上、二以上の車載装置2を、車載装置2a、2b、2c等として表している。サーバ装置1と、二以上の車載装置2とは、例えば、無線や有線のネットワークや通信回線等を介して情報の送受信が可能となるよう接続される。
【0028】
サーバ装置1は、通常、コンピュータ等で実現される。
【0029】
車載装置2は、自動車等の移動体に搭載される装置である。車載装置2は、通常、情報の送受信や、情報の表示等が可能な装置である。車載装置2は、例えば、カーナビゲーション装置等のナビゲーション装置や、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話や、タブレット型端末等の携帯情報端末、携帯型のコンピュータ等で実現される。
【0030】
サーバ装置1は、受信部101、検出部102、グループ化部103、グループ格納部104、グループ処理部105、店舗情報取得部106、店舗情報送信部107、購入画面情報取得部108、および購入画面情報送信部109を備える。
【0031】
車載装置2は、車載受信部201、車載送信部202、車載受付部203、および車載表示部204を備える。なお、
図1においては、一例として、車載装置2aの構成を示しているが、車載装置2aと、車載装置2b、2c等とは同様の構成を有している。
【0032】
受信部101は、経路関連情報を、二以上の車載装置2からそれぞれ受信する。経路関連情報は、車載装置2の識別子である装置識別子と対応づけられた経路に関する情報であって、目的地情報を有する情報である。経路関連情報は、例えば、経路の情報である経路情報や、経路情報を取得する際に利用される情報である。
【0033】
目的地情報は、目的地を示す情報である。目的地とは、例えば、移動の目的となる地点である。目的地情報は、目的地を特定できる情報であれば良い。目的地情報は、例えば、目的地の地名や、住所、ランドマーク名等である。目的地情報は、目的地の緯度および経度等の座標であっても良い。目的地の大きさ等は問わない。例えば、目的地は、「金閣寺」や、「スカイツリー」等のランドマークや、建物等であっても良く、「高山」、「熱海」等の地域等であってもよい。
【0034】
経路関連情報は、出発地を示す情報や、車載装置2の現在地を示す情報や、経由地等を示す情報を更に有していても良い。出発地や現在地や経由地を示す情報は、目的地情報と同様の情報が利用可能である。また、出発地や現在地の情報は、目的地に対する出発地や現在地の方向や方面等を示す情報であっても良い。
【0035】
また、経路関連情報は、経路探索を行なう際に利用される条件(例えば、有料道路の利用の可否等)を有していてもよい。
【0036】
経路関連情報は、ユーザが自動車等の移動体で移動する経路を示す経路情報を有していても良い。例えば、経路関連情報は、移動体で移動するユーザが、車載装置2や、他の図示しないサーバ装置等を利用して経路探索を行なって取得した経路情報であってもよい。経路情報は、例えば、出発地から目的地までの経路を示す情報である。経路情報は、例えば、通常のナビゲーション装置等で取得される経路を示す情報である。経路情報は、例えば、移動の際に通過するリンクやノードの情報とその通過順序等を表す情報との組み合わせや、移動する際に通過する地名や住所、交差点等の情報である。
【0037】
経路関連情報は、上記のような目的地情報や、出発地等を示す情報と、経路情報との両方を有していても良い。また、経路関連情報は、現在の時刻や、ユーザが経路の決定を行なった時刻や、ユーザが出発する出発予定時刻や、出発地を出発した出発時刻や、ユーザが予定する目的地や経由地に到着する到着予定時刻や、経路探索等により得られた予測到着時刻等の時刻に関する情報を更に有していても良い。なお、ここでの時刻は、日付の情報等を更に有していても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0038】
なお、受信部101は、装置識別子と対応づけられた車載装置2の現在地の情報(以下、現在地情報と称す)を更に受信してもよい。現在地情報は、例えば、現在地の緯度経度等の座標や、住所や、道路の識別子等である。また、経路関連情報は、装置識別子と対応づけられた車載装置2の現在地の状況に関する情報(以下、状況情報)を更に受信してもよい。状況情報は、例えば、車載装置2の位置する道路が、渋滞状態にあるか否かを示す情報や、交通制限がかかっている道路であるか否かを示す情報等である。なお、これらの現在地情報および状況情報は、経路関連情報が有する情報であっても良い。
【0039】
装置識別子は、車載装置2の識別子である。装置識別子は、例えば、車載装置2の製造番号や、車載装置2に割り当てられたコードまたは名称や、車載装置2のIPアドレスや、車載装置2のMACアドレスや、車載装置2の携帯電話番号等である。なお、車載装置2を所有するユーザや、車載装置2を利用するユーザ等のユーザ識別子を装置識別子と考えても良い。例えば、ユーザ識別子は、ユーザの氏名や、ユーザのメールアドレスや、ユーザのショートメッセージングサービス(SMS)や、ソーシャルネットワークサービス(SNS)等のアカウントや、ユーザ名等である。
【0040】
装置識別子は、車載装置2の連絡先を示す情報と対応づけられた情報であることが好ましい。例えば、装置識別子が、車載装置2の連絡先を示す情報であってもよい。車載装置2の連絡先を示す情報は、例えば、メールアドレスやアカウント等の、車載装置2に情報を送信する際に宛先として利用可能な情報や、車載装置2から情報を送信する際の発信先として利用可能な情報である。装置識別子が、連絡先を示す情報と対応づけられている場合、例えば、装置識別子と連絡先とを対応づけて有する情報とが、予め、サーバ装置1の図示しない格納物等に格納されていても良い。車載装置2の連絡先を示す情報は、車載装置2のユーザの連絡先を示す情報であっても良い。
【0041】
受信部101は、さらに、車載装置2から、車載装置2の連絡先を示す情報を受信してもよい。そして、受信部101が受信した連絡先を示す情報を、車載装置2の装置識別子と対応づけて、図示しない格納部等に蓄積しても良い。なお、装置識別子として、車載装置2の連絡先を示す情報を用いる場合、装置識別子を受信することを、ユーザの連絡先を示す情報を受信することと考えるようにしてもよい。
【0042】
受信部101が受信する経路関連情報は、どのように装置識別子と対応づけられていても良い。例えば、受信部101が経路関連情報とともに受信した装置識別子を、経路関連情報に対応づけられた装置識別子と考えてもよい。また、受信部101は、車載装置2から経路関連情報と装置識別子とを有する情報を受信してもよい。また、経路関連情報が、装置識別子を有していても良い。かかることは、受信部101が受信する経路関連情報以外の、装置識別子と対応づけられた情報に関しても同様である。
【0043】
受信部101は、例えば、受信した経路関連情報等とこの経路関連情報等と対応づけられた装置識別子とを対応づけて、図示しない格納部等に蓄積する。
【0044】
受信部101は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。受信部101は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0045】
検出部102は、受信部101が受信した装置識別子と対応づけられた経路関連情報を用いて、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する。経路関連情報を用いて検出するということは、経路関連情報自身を用いることであっても良く、経路関連情報を用いて取得された情報を用いることであってもよい。例えば、検出部102は、二以上の装置識別子であって、この装置識別子と対応づけられた経路関連情報やこの経路関連情報を用いて取得された情報が、グループ化のための予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する。検出部102が行なう装置識別子の検出は、例えば、グループ化のための検出である。
【0046】
予め指定された条件がどのような条件であるかは問わない。ここでの予め指定された条件とは、一の予め指定あれた条件であってもよく、二以上の予め指定された条件の組合わせであっても良い。予め指定された条件は、複数の予め指定された条件の積や和であっても良い。また、一の予め指定された条件が、複数の条件を有していても良く、一の条件は、複数の条件の積や和であっても良い。なお、本実施の形態においては、説明の便宜上、予め指定された条件を、自然言語で表しているが、検出条件は、例えば、これらの自然言語に相当する条件式や、これらの自然言語に相当する一以上の関数や、メソッド名や、「if」、「then」等で示される制御構文等で構成されていてもよい。検出条件の形式や構造等は問わない。また、検出条件は、これらの自然言語に対応する判断処理等を行うためのアルゴリズムであっても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0047】
例えば、検出部102は、受信部101が受信した経路関連情報を用いて、経路関連情報に対応づけられた装置識別子について目的地情報を取得し、取得した目的地情報を用いて、目的地情報についての予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する。検出部102は、通常、経路関連情報が有する目的地情報を取得するが、検出部102が経路関連情報をどのように取得するかは問わない。
【0048】
検出部102は、例えば、二以上の装置識別子であって、対応する経路関連情報が有する目的地情報が示す目的地が同じであるという予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する。検出部102は、例えば、受信部101が受信した二以上の経路関連情報が有する目的地情報から、目的地が同じである経路関連情報を検出し、検出した経路関連情報と対応づけられた装置識別子を、条件を満たす装置識別子として検出する。ここでの装置識別子の検出は、装置識別子の取得と考えてもよい。
【0049】
目的地が同じであるということは、例えば、二以上の経路関連情報がそれぞれ有する目的地情報が示す目的地を含む領域、例えば、地域が同じであること等である。目的地が同じであるということは、例えば、二以上の経路関連情報がそれぞれ有する目的地情報が示す目的地が、同じ市町村区内であることや、同じ都道府県内であることや、同じ地方や地区内にあること等である。例えば、目的地が同じであるということは目的地の識別子が一致することであってもよい。目的地の識別子とは、目的地の地名や、地域名や、領域名や、ランドマーク名や、住所等である。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としても良い。例えば、目的地情報が地名等の目的地の識別子、例えば、「高山」、「熱海」等である場合、検出部102は、一致する目的地情報を有する二以上の経路関連情報と対応づけられた二以上の装置識別子を検索等により検出する。また、目的地情報が目的地の緯度経度等の座標である場合、目的地の座標を用いて取得した目的地の識別子が、上記と同様に一致するか否かを判断し、一致する場合この目的地情報を有する二以上の経路関連情報と対応づけられた二以上の装置識別子を検索等により検出する。なお、緯度経度等の座標から、目的地の識別子や住所等の情報を取得する処理は、逆ジオコーディングと呼ばれる技術として公知の技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0050】
また、目的地が同じであるということは、例えば、二以上の経路関連情報がそれぞれ有する目的地情報が示す目的地間の距離が、予め指定された距離未満であることや、各目的地情報が示す目的地を含む最小矩形領域の面積等が、予め指定された値以下であることである。例えば、目的地情報が目的地の緯度経度等の座標である場合、二以上の経路関連情報がそれぞれ有する目的地情報が示す座標間の実空間における距離が、予め指定された閾値未満である場合に、この目的地情報が示す目的地が同じであると考えてもよい。例えば、このような場合、検出部102は、二以上の装置識別子であって、これらの装置識別子に対応づけられた二以上の経路関連情報がそれぞれ有する目的地情報が示す座標間の距離が、予め指定された閾値より短い二以上の装置識別子を検出する。また、目的地情報が地名等の目的地の識別子等である場合、例えば、検出部102は、目的地情報を用いて取得した座標間の距離が、上記と同様に予め指定された距離以下である目的地情報を有する二以上の経路関連情報と対応づけられた二以上の装置識別子を検出してもよい。なお、目的地の識別子や住所等の情報から、緯度経度等の座標を取得する処理は、ジオコーディングと呼ばれる技術として公知の技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0051】
予め指定された条件は、例えば、二以上の経路関連情報がそれぞれ有する目的地情報が示す二以上の目的地が、予め指定された範囲内に位置するという条件であっても良い。予め指定された範囲内に位置するということは、例えば、二以上の目的地を含む最小矩形や、最小円形の面積やサイズが、予め指定された範囲内(例えば、閾値以下)にあるということは、二以上の目的地間の距離が、予め指定された範囲内(例えば、閾値以下)にあることである。また、予め指定された条件は、この条件に加えて、更に、目的地情報が示す目的地への予測到着時刻が、予め指定された範囲内にあるという条件を有していても良い。
【0052】
検出部102は、例えば、受信部101が受信した装置識別子が示す車載装置2について渋滞を検出し、渋滞の検出結果を用いて、渋滞が検出された装置識別子であるという予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出するようにしてもよい。車載装置2について渋滞を検出するということは、例えば、車載装置2が搭載された自動車等の移動体について渋滞を検出することと考えてもよい。渋滞を検出するということは、例えば、車載装置2が搭載された自動車等の移動体が渋滞状態であることや、渋滞している道路上にあることを検出することである。渋滞が検出された装置識別子とは、例えば、渋滞状態である車載装置2の装置識別子である。
【0053】
検出部102がどのように車載装置2について渋滞を検出するかは問わない。例えば、検出部102は、受信部101が渋滞が検出されたことを示す状況情報を受信した場合に、この状況情報に対応づけられた装置識別子を、渋滞が検出された装置識別子であると判断する。また、検出部102は、受信部101が順次受信した一の車載装置2についての現在地情報から平均移動速度を算出し、算出した平均移動速度から、この一の現在地情報に対応づけられた装置識別子が示す車載装置2について渋滞を検出しても良い。例えば、現在地の移動速度が、閾値以下である状態が、予め指定された時間以上続いた場合に、車載装置2について渋滞を検出してもよい。つまり、車載装置2が渋滞状態にあることを検出しても良い。あるいは、平均移動速度が、閾値以下となった場合に、渋滞を検出しても良い。平均移動速度の代わりに、単位時間当たりの移動量が閾値以下の場合に、渋滞を検出しても良い。また、受信部101が受信した現在地情報について、検出部102が、図示しない道路の渋滞に関する情報を提供するサーバ装置等から対応する状況情報を取得して、この情報が、渋滞状態にあることを示す場合に、渋滞を検出しても良い。
【0054】
例えば、検出部102は、対応する経路関連情報の目的地情報が示す目的地が同じであるという予め指定された条件を満たし、かつ、いずれも渋滞が検出された装置識別子であるという予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出するようにしてもよい。
【0055】
検出部102は、例えば、受信部101が受信した経路関連情報を用いて、経路関連情報に対応づけられた装置識別子について目的地情報および予測到着時刻を取得し、取得した目的地情報および予測到着時刻を用いて、目的地情報および予測到着時刻についての予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出してもよい。目的地情報の取得や、目的地情報についての条件については、上記と同様であるため、ここでは説明は省略する。検出部102が経路関連情報に対応づけられた装置識別子について予測到着時刻をどのように取得するかは問わない。例えば、検出部102は、経路関連情報が有する予測到着時刻を、この装置識別子についての予測到着時刻として取得しても良い。また、検出部102は、経路関連情報が有する目的地情報や、出発地の情報や、出発時刻の情報等を用いて、経路探索等を行なうことにより、予測到着時刻を取得しても良い。あるいは、外部の経路探索を行なう図示しないサーバ等に、目的地情報や、出発地の情報や、出発時刻の情報等を送信して、予測到着時刻を取得しても良い。なお、ここでの時刻とは、日付等を含むと考えても良く、含まないと考えてもよい。予想到着時刻についての予め指定された条件とは、例えば、予想到着時刻の差が、予め指定された閾値以下であるという条件や、二以上の装置識別子に対応する予測到着時刻が同じ時間帯(例えば、午前10時台、午後4時台等)に含まれる等の条件である。例えば、検出部102は、対応する経路関連情報から取得した目的地情報が示す目的地が同じであって、対応する経路関連情報から取得した目的地への予測到着時刻が予め指定された閾値以下である二以上の装置識別子を検出する。
【0056】
検出部102は、例えば、受信部101が受信した経路関連情報を用いて、経路関連情報が対応づけられた装置識別子が示す車載装置2の出発地に関連した情報を取得し、取得した出発地に関連した情報を更に用いて、出発地に関連した予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する。例えば、検出部102は、上述したような目的地情報および予測到着時刻についての予め指定された条件を満たし、かつ、出発地に関連した予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出してもよい。
【0057】
出発地に関連した情報とは、例えば、出発地を示す情報や、出発地の方面を示す情報や、出発地の方向を示す情報である。出発地とは、出発する地点である。出発地を示す情報は、出発地を特定できる情報であれば良い。出発地を示す情報としては、目的地情報と同様の情報が利用可能である。出発地の方面を示す情報とは、例えば、関東方面や、関西方面、中部方面等の、出発地の地域や地方を示す情報である。出発地の方向を示す情報とは、例えば、目的地に対する出発地の方角や、目的地に対する出発地が含まれる方角の範囲を示す情報である。この方角は、北等の特定の方向を基準として角度で示した方角であっても良く、西方向、東方向、南方向、北方向等の、目的地を基準とした方向の範囲を示すものであっても良い。
【0058】
検出部102は、通常、経路関連情報が有する出発地を示す情報を、出発地を示す情報として取得するが、検出部102が出発地を示す情報をどのように取得するかは問わない。検出部102が、出発地の方面を示す情報をどのように取得しても良い。例えば、検出部102は、上記で取得した出発地を示す情報が示す出発地が含まれる地域を示す情報を、出発地の方面を示す情報として取得しても良い。例えば、出発地を示す情報から取得した出発地の座標が含まれる地域の識別子等を、出発地の方面を示す情報として上述した逆ジオコーディング等の技術により取得する。また、検出部102が、出発地の方向を示す情報をどのように取得しても良い。例えば、検出部102は、経路関連情報が有する出発地の方向を示す情報を取得しても良い。また、検出部102は、経路関連情報が有する出発地を示す情報と、目的地情報とから、出発地と目的地との座標を取得し、この座標を用いて、目的地の方向を取得しても良い。例えば、出発地の東経の値が、目的地の東経の値よりも小さい場合、出発地の方向を示す情報として西方向という情報を取得しても良い。
【0059】
検出部102は、例えば、二以上の経路関連情報をそれぞれ用いて取得した出発地を示す情報が示す出発地同士の距離が、予め指定された閾値以下である場合に、検出部102は、この二以上の経路関連情報に対応する二以上の装置識別子を、出発地に関連した予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子として検出する。また、検出部102は、例えば、二以上の経路関連情報をそれぞれ用いて取得した出発地の方面または方向が同じ一致する場合、検出部102は、この二以上の経路関連情報に対応する二以上の装置識別子を、出発地に関連した予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子として検出してもよい。
【0060】
なお、検出部102は、二以上の経路関連情報をそれぞれ用いてそれぞれ経路情報を取得し、取得した経路情報が示す経路の一部が一致する場合に、この経路関連情報に対応する二以上の装置識別子を予め指定された条件を満たす装置識別子として検出するようにしても良い。ここでの一部が一致とは、例えば、経路情報に含まれる道路名の予め指定された数以上が一致していることや、経路が、予め指定された長さ、あるいは、移動時間分以上一致している場合と考えてもよい。例えば、二つの経路関連情報からそれぞれ取得した経路情報が示す経路に「高速道路A」が含まれている場合、この経路関連情報に対応する二つの装置識別子を予め指定された条件を満たす経路関連情報として検出しても良い。
【0061】
なお、検出部102が、経路関連情報を用いてどのように経路情報を情報を取得するかは問わない。例えば、経路関連情報が経路情報を有する場合、検出部102は、この経路情報を取得すればよい。また、経路関連情報が有する出発地情報と目的地情報とを用いて、検出部102が経路探索等を行なって経路情報を取得しても良い。また、検出部102が、外部の経路探索を行なう図示しないサーバ等に、目的地情報や、出発地の情報や、出発時刻の情報等を送信して、経路情報を取得しても良い。
【0062】
検出部102が、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出するタイミング等は問わない。例えば、検出部102は、予め指定された一定又は不定のタイミング毎に予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子の検出を行なっても良い。また、例えば、受信部101が経路関連情報を受信した場合に、この経路関連情報に対応する装置識別子と、他の経路関連情報(例えば、それ以前に受信した経路関連情報)に対応する一以上の装置識別子との組について、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子であるか否かを判断する処理を行ない、条件を満たす場合に、条件を満たす装置識別子の組を検出する。ここでのそれ以前に受信した経路関連情報に対応する一以上の装置識別子は、既に、他の装置識別子に対して、予め指定された条件を満たす装置識別子の組であると判断されている装置識別子であっても良い。
【0063】
また、検出部102は、受信部101が受信した一の経路関連情報について渋滞を検出した場合に、この経路関連情報に対応する装置識別子と、他の経路関連情報とについて、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子であるか否かを判断する処理を行なうようにしてもよい。
【0064】
なお、検出部102は、上述したような予め指定された条件のうちの二以上の条件を適宜組合わせて用いても良い。また、この場合、各条件の判断に用いられる情報を適宜取得するようにして良い。
【0065】
グループ化部103は、検出部102が検出した二以上の装置識別子をグループ化する。ここでのグループ化とは、例えば、グループ化した二以上の装置識別子を、後述するグループ格納部104にグループ毎に分類して蓄積することや、グループ化した二以上の装置識別子を、データベース等の一のレコードに登録することや、同じグループに属する装置識別子に、同じグループのグループ識別子を対応づけて後述するグループ格納部104等に蓄積すること等である。グループ識別子は、グループの識別子である。なお、装置識別子に対応づけられた連絡先の情報をグループ化することも、実質的に、装置識別子をグループ化することと考えてもよい。かかることは以下においても同様である。また、既存のグループに、装置識別子を追加することも、ここでは、グループ化と考えてもよい。
【0066】
以下、本実施の形態においては、グループ化部103は、検出部102が検出した二以上の装置識別子を、グループ識別子と対応づけてグループ格納部104に蓄積する場合を例に挙げて説明する。
【0067】
なお、グループ化部103は、各グループのグループ識別子と、グループに共通する目的地を示す情報や、出発地を示す情報等の情報とを対応づけて、グループ格納部104に蓄積してもよい。
【0068】
ここでのグループとは、例えば、メールやメッセージ、写真、地図等の情報を送受信可能なグループである。
【0069】
なお、グループ化部103は、グループ化する装置識別子がそれぞれ示す車載装置2に対して、グループ化を行なって良いか否かを確認する情報等を送信するようにし、この情報に対して、車載装置2からグループ化を許可する情報を受信した場合にのみ、この車載装置2に対応する装置識別子をグループ化するようにしても良い。グループ化を行なって良いか否かを確認する情報は、グループに参加するか否かを問い合せる情報や、グループに登録するか否かを問い合せる情報であってもよい。また、グループ化部103はグループ化された装置識別子が示す車載装置2に対してグループ化されたことを示す情報を送信する要にしても良い。なお、グループ化部103は、これらの情報を送受信する送信部や、受信部等の通信手段やそのドライバー等を有していても良い。また、グループ化部103は、これらの情報の送受信に、サーバ装置1が備える送信部や受信部等(図示せず)を適宜利用するようにしても良い。
【0070】
なお、グループ化部103は、経路関連情報が示す目的地に到着した車載装置2に対応する装置識別子は、この装置識別子を含むグループから除外するようにしても良い。例えば、車載装置2から装置識別子と対応づけて送信される現在地情報が示す現在地が、当該装置識別子と対応づけて送信された経路関連情報が有する目的地情報が示す目的地に対して予め指定された領域内に位置する場合、この装置識別子を、この装置識別子を含むグループから除外して良い。例えば、この装置識別子と対応づけられたグループ識別子を削除しても良い。これにより、目的地に到着するまでの一時的な期間だけ、車載装置2をグループ化することができる。
【0071】
グループ格納部104には、グループ化された装置識別子が格納される。ここでは、一例として、装置識別子とグループ識別子とを有する情報が、グループ格納部104に格納される場合について説明する。この場合、同じグループに属する装置識別子には、同じグループ識別子が対応づけられるものとする。
【0072】
グループ格納部104は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
【0073】
グループ処理部105は、グループ化された装置識別子に関する処理を行なう。例えば、グループ化部103は、グループ化された装置識別子に関する処理として、グループ化された装置識別子間で情報の共有を行なうための処理を行なう。装置識別子間で情報の共有を行なう処理とは、具体的には、装置識別子が示す車載装置2間で情報の共有を行なう処理である。例えば、情報の共有を行なう処理とは、例えば、一のグループに属する一の装置識別子に対応する車載装置2から受信した共有対象となる情報を、同じグループに属する他の一以上の装置識別子に対応する車載装置2に送信する処理である。一の装置識別子に対応する車載装置2から受信した情報とは、例えば、車載装置2の装置識別子と対応づけられて送信される情報である。
【0074】
例えば、グループ処理部105は、情報の共有を行なう処理として、装置識別子と対応づけられた情報(例えば、共有の対象となる情報)を受信し、受信した情報を、この情報と対応づけられた装置識別子を含むグループ内の他の装置識別子が示す車載装置2に送信する処理を行なう。例えば、グループ処理部105は、一の装置識別子と対応づけられた情報を受信した場合、グループ化部103がグループ化してグループ格納部104等に蓄積した装置識別子の中から、この装置識別子と同じグループに属する他の一以上の装置識別子を取得し、取得した装置識別子が示す車載装置2に、上記で受信した一の装置識別子と対応づけられた情報を送信する。例えば、装置識別子が、車載装置2の連絡先の情報である場合、この連絡先の情報を用いて、装置識別子が示す車載装置2に情報を送信する。なお、装置識別子が示す車載装置2の連絡先の情報は、図示しない格納部に格納されている装置識別子が示す車載装置2の連絡先の情報と装置識別子とを対応づけて有する情報から、検索等により取得しても良い。情報の送信は、いわゆるプッシュ送信であっても良く、プル送信であっても良い。情報の送信は、例えば、情報を含むメールの送信や、メッセージの送信等である。
【0075】
なお、グループ間で情報を共有する処理については、メーリングリストや、SMSや、SNS等において、公知の技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0076】
グループ化された装置識別子間で共有される情報は、例えば、メールやメッセージ、写真、地図等の情報である。
【0077】
グループ処理部105は、例えば、グループ化された装置識別子に関する処理として、グループ化された装置識別子を出力する処理を行なっても良い。グループ化された装置識別子を出力する処理は、装置識別子をグループ識別子とを対応づけて出力することである。例えば、グループ化された装置識別子を出力する処理は、装置識別子とグループ識別子とを有する情報を出力することである。例えば、グループ処理部105は、グループ毎に装置識別子を出力しても良く、装置識別子とグループ識別子とを有する情報のリストを出力してもよい。ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0078】
例えば、グループ処理部105は、グループ化された装置識別子に関する処理として、グループ化された装置識別子を、サーバ装置1の内部や外部で運営されるメーリングリストや、SMSのグループや、SNSのグループ等に登録しても良い。なお、装置識別子を登録することは、実質的には、装置識別子に対応した連絡先の情報を登録することも含むと考えてよい。
【0079】
なお、グループ処理部105が情報の出力を行なう場合、グループ処理部105は、出力を行なうための出力デバイスや、ドライバー等を有していても良い。例えば、グループ処理部105が情報を送受信する場合、グループ処理部105が、送受信するための送信部や、受信部等の通信手段やそのドライバー等を有していても良い。また、グループ処理部105は、情報の送受信に、サーバ装置1が備える送信部や受信部等(図示せず)を適宜利用するようにしても良い。
【0080】
また、グループ処理部105は、グループ化された装置識別子が示す車載装置2にグループ化されたことを示す情報を送信してもよい。
【0081】
出力とは、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0082】
店舗情報取得部106は、グループ化部103によりグループ化されたグループについて、このグループに関連した店舗に関する情報である店舗関連情報を取得する。グループに関連した店舗とは、グループ内の一以上の装置識別子が示す一以上の車載装置2の目的地に対応した店舗である。具体的には、グループ内の一以上の装置識別子を有する経路関連情報が有する目的地情報が示す目的地に対応した店舗である。例えば、目的地に対応した店舗とは、目的地から予め指定された範囲内に位置する店舗や、目的地の識別子と対応づけられた店舗等である。また、グループに関連した店舗は、グループ内の一以上の装置識別子が示す車載装置2を利用するユーザが関心を持っている店舗や、二以上の装置識別子が示す車載装置2を利用するユーザ間で話題にあがっている店舗等であっても良い。例えば、グループに関連した店舗は、グループ内の二以上の装置識別子が示す車載装置2間で共有される(例えば、送受信される)情報から抽出された店舗の識別子が示す店舗である。
【0083】
店舗とは、例えばレストランや食堂、喫茶店等の飲食店や、特産品等を販売する店舗等である。ただし、店舗はどのような商品やサービスを提供する店舗であっても良い。店舗関連情報とは、店舗名や、店舗で扱う商品やサービスのメニューや、店舗を紹介する情報や、店舗のWEBページや、店舗の予約画面等である。例えば、店舗が飲食店である場合、店舗関連情報は飲食店で提供する料理のメニューである。店舗関連情報のデータ形式等は問わない。店舗関連情報は、例えば、店舗に関する情報を表示するために用いられる情報である。例えば、店舗関連情報は、店舗に関する情報を表示する画面を出力するために用いられる情報である。例えば、店舗関連情報は、HTML形式のデータと、画像情報との組み合わせであっても良く、特定のファイルフォーマットの電子文書のデータであってもよい。ただし、店舗関連情報のデータ形式等は問わない。
【0084】
店舗情報取得部106は、図示しない格納部等に予め格納されている店舗関連情報を取得してもよく、WEB検索等により店舗関連情報を取得しても良い。また、図示しない格納部等に予め格納されてる情報と、テンプレート等を用いて、店舗関連情報を動的に作成してもよい。図示しない格納部に格納される店舗関連情報や、店舗関連情報の作成に用いられる情報等は、店舗等から送信される店舗識別子と対応づけられた情報に応じて、適宜更新されるようにしても良い。店舗関連情報は、店舗の混雑状況を示す情報と対応づけて図示しない格納部に予め格納されていても良い。混雑状況を示す情報は、店舗が客で混雑しているか否かを示す情報や、空席があるか否か等の情報である。この混雑状況を示す情報も、適宜更新されるようにして良い。
【0085】
店舗情報取得部106がどのように、グループ化されたグループについて、このグループに関連した店舗関連情報を取得しても良い。
【0086】
例えば、店舗情報取得部106は、グループ化部103によりグループ化されたグループについて、グループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報を取得し、サーバ装置1の図示しない格納部等に予め格納されている領域を示す情報である領域情報と店舗関連情報とを対応づけた情報から、取得した目的地情報が示す目的地を含む領域を示す情報と対応づけられた一または二以上の店舗関連情報を取得しても良い。領域情報は、例えば、領域の輪郭を示す座標群や、領域を示す地名や住所等の領域の識別子である。
【0087】
また、店舗情報取得部106は、例えば、グループ化部103によりグループ化されたグループについて、グループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報を取得し、取得した目的地情報を用いて、目的地情報が示す目的地を含む予め指定された領域内の店舗を検出して、検出した店舗に関する店舗関連情報を取得してもよい。目的地を示す予め指定された領域内の店舗とは、例えば、目的地情報が示す座標等の位置から予め指定された範囲内の位置にある店舗や、目的地情報が示す位置を含む領域(例えば、市町村区や、地区や、目的地情報と予め対応づけられている特定の領域等)内の店舗である。店舗情報取得部106は、例えば、目的地情報を用いて、このような店舗の店舗識別子を取得して、この店舗識別子を検索キーとして用いて、WEB検索等の検索を行なって、店舗のWEBページの情報等を店舗関連情報として取得する。ここでの店舗識別子とは、例えば、店舗名や、店舗に割り当てられたコード等である。また、サーバ装置1内の図示しない格納部等に、店舗の識別子と対応づけて予め格納されている一以上の店舗関連情報から、上記で取得した店舗識別子と対応づけられた店舗関連情報を検索等により取得しても良い。目的地を含む予め指定された領域内の店舗識別子等を取得する処理については、ナビゲーション装置や、電子地図等の技術として公知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。あるいは、図示しない格納部等に目的地情報と対応づけて格納されている目的地を含む予め指定された領域内の店舗の店舗関連情報から、上記で取得した目的地情報に対応する店舗関連情報を検索等により取得しても良い。
【0088】
なお、店舗情報取得部106は、混雑していないことを示す混雑状況を示す情報と対応づけられた店舗関連情報を、他の情報に対して優先的に取得するようにしても良い。例えば、混雑していないことを示す混雑状況を示す情報を有する店舗の情報だけを取得するようにしても良い。
【0089】
また、店舗情報取得部106は、グループ間で送受信されるテキスト等から、店舗名等の店舗識別子を取得し、取得した店舗識別子に対応する店舗関連情報を、上記と同様に検索等により取得しても良い。例えば、データマイニングや、話題注出の技術を用いることで、テキスト等から店舗識別子を取得することが可能である。また、形態素解析や手がかり句を取得する技術等を用いて、店舗識別子を取得しても良い。例えば、店舗情報取得部106は、グループ間で送受信されるテキスト情報をグループ処理部105受信し、受信したテキスト情報から、形態素解析により、名詞句等を取得し、取得した名詞句の中から、「店」、「レストラン」等の手がかり句を有する名詞句を店舗識別子として取得する。なお、ここでの手がかり句や、形態素解析の処理は、一例であり、他の手がかり句等を利用したり、名詞句以外の品詞等を利用しても良いことは言うまでもない。なお、データマイニングや、話題注出の技術や、形態素解析や、手がかり句を取得する技術については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0090】
店舗情報取得部106が、店舗関連情報を取得するタイミングは問わない。例えば、店舗情報取得部106は、現在時刻が、一のグループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報を用いて取得された予測到着時刻に対して、予め指定された時間だけ前の時刻を越えた場合に、この一のグループについて店舗関連情報を取得してもよい。また、例えば、店舗情報取得部106は、一のグループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報を用いて取得された予測到着時刻よりも前の期間において、予め指定された一定または不定のタイミングに、この一のグループについて店舗関連情報を取得してもよい。また、店舗情報取得部106は、一のグループ間で送受信されるテキストから店舗識別子を取得した場合に、店舗関連情報を取得しても良い。
【0091】
店舗情報送信部107は、店舗情報取得部106が取得した店舗関連情報を、店舗関連情報が取得されたグループを構成する1または2以上の装置識別子が示す車載装置2に送信する。例えば、店舗情報送信部107は、グループ化部103がグループ化した一のグループに対応する装置識別子を、グループ格納部104等から取得し、取得した装置識別子に対応する車載装置2の連絡先の情報を取得して、取得した連絡先の情報を用いて、この一のグループについて取得した店舗関連情報を送信する。
【0092】
店舗情報送信部107は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。店舗情報送信部107は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0093】
購入画面情報取得部108は、グループ化部103によりグループ化されたグループに関連した商品を購入するための購入画面を表示するための情報である購入画面情報を取得する。グループに関連した商品とは、例えば、グループが関心を持つと考えられる商品や、グループにお勧めの商品である。グループに関連した商品とは、例えば、グループに関連したお土産や特産品である。グループに関連した商品は、例えば、グループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置2の目的地のお土産や、特産品等である。購入画面は最終的に商品が購入できる画面であれば良い。購入画面は、例えば、商品の購入や注文、予約が可能な画面である。購入画面は、例えば、商品を購入するためのボタンや、入力欄等を備えた情報である。購入画面は購入を受付けるためのインターフェース画面と考えてもよい。例えば、購入画面を表示した車載装置2において、購入画面に対して操作を受付けた場合に、操作に応じた情報が、車載装置2から、サーバ装置1や、商品の注文等を受付けるための予め指定された図示しないサーバ装置等に送信される。例えば、購入画面情報は、HTML形式のデータと、画像情報との組み合わせ等で実現可能である。ただし、購入画面情報のデータ形式等は問わない。
【0094】
購入画面情報取得部108は、図示しない格納部等に予め格納されている購入画面情報を取得してもよく、WEB検索等により購入画面情報を取得しても良い。また、図示しない格納部等に予め格納されてる情報と、テンプレート等を用いて、購入画面情報を動的に作成してもよい。図示しない格納部に格納される購入画面情報や、購入画面情報の作成に用いられる情報等は、店舗等から送信される店舗識別子と対応づけられた情報に応じて、適宜更新されるようにしても良い。
【0095】
購入画面情報取得部108が、どのようにグループ化されたグループに関連した商品を購入する購入画面の購入画面情報を取得してもよい。例えば、購入画面情報取得部108は、グループ化部103によりグループ化されたグループについて、グループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報を取得し、取得した目的地情報を用いて、目的地情報が示す目的地を含む領域に関連した商品を購入するための購入画面情報を取得する。
【0096】
例えば、購入画面情報取得部108は、グループ化部103によりグループ化されたグループについて、グループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報を取得し、サーバ装置1の図示しない格納部等に予め格納されている目的地情報と購入画面情報とを対応づけた情報から、取得した目的地情報と対応づけられた一または二以上の購入画面情報を検索等により取得しても良い。
【0097】
また、例えば、購入画面情報取得部108は、グループ化部103によりグループ化されたグループについて、グループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報を取得し、サーバ装置1の図示しない格納部等に予め格納されている上述したような領域情報と購入画面情報とを対応づけた情報から、取得した目的地情報が示す目的地を含む領域情報と対応づけられた一または二以上の購入画面情報を取得しても良い。
【0098】
また、例えば、領域を示す情報と、商品の商品識別子とを対応づけた情報を予め図示しない格納部等に蓄積しておくようにし、購入画面情報取得部108は、目的地情報が示す目的地を含む領域に対応した商品識別子を取得する。そして、この商品識別子を用いて、WEB検索等を行なうことにより、この商品の購入画面情報を取得してもよい。あるいは、サーバ装置1の図示しない格納部等に予め格納されている商品識別子と、この商品識別子が示す商品についての購入画面情報とを対応づけた情報から、取得した商品識別子と対応づけられた購入画面情報を検索等により取得しても良い。
【0099】
購入画面情報取得部108が、目的地情報が示す目的地を含む領域に対応した商品識別子を、どのように検出するかは問わない。例えば、目的地情報が目的地の座標であり、購入画面情報と対応づけられた領域を示す情報が、領域の輪郭等を座標で示した情報等である場合、目的地情報が示す座標を含む領域を、この輪郭が座標で示された領域の中から検出し、検出した領域と対応づけられた商品識別子を取得する。また、目的地情報が目的地の住所や地名等の目的地の識別子である場合、図示しない格納部等に予め格納されている目的地の識別子と商品識別子とを対応づけた情報から、上記で取得した目的地情報と一致する目的地の識別子と対応づけられた商品識別子を取得する。なお、領域を示す情報と、商品識別子との対応関係は、一対一であっても良く、多体一や、一対多や、多対多であっても良い。
【0100】
また、購入画面情報取得部108は、グループ間で送受信されるテキスト等から、商品名等の商品識別子を取得し、取得した商品識別子に対応する購入画面情報を、上記と同様にWEB検索により取得しても良く、サーバ装置1の図示しない格納部等に予め格納されている商品識別子と、この商品識別子が示す商品についての購入画面情報とを対応づけた情報から、検索等により取得しても良い。また、商品識別子と、購入画面情報を生成するために用いられる情報とを対応づけた情報から、取得した商品識別子と対応づけられた購入画面情報を生成するために用いられる情報を検索等により取得して、購入画面情報を生成するようにしても良い。
【0101】
例えば、購入画面情報取得部108は、データマイニングや、話題注出の技術を用いることで、テキスト等から店舗識別子を取得することが可能である。また、形態素解析や手がかり句を取得する技術等を用いて、商品識別子を取得しても良い。例えば、店舗情報取得部106は、グループ間で送受信されるテキスト情報をグループ処理部105受信し、受信したテキスト情報から、形態素解析により、名詞句等を取得し、取得した名詞句の中から、「銘菓」、「名産」、「名物」等の手がかり句を有する名詞句を商品識別子として取得する。なお、ここでの手がかり句や、形態素解析の処理は、一例であり、他の手がかり句等を利用したり、名詞句以外の品詞等を利用しても良いことは言うまでもない。
【0102】
購入画面情報取得部108が、購入画面情報を取得するタイミングは問わない。例えば、購入画面情報取得部108は、現在時刻が、一のグループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報を用いて取得された予測到着時刻に対して、予め指定された時間だけ前の時刻を越えた場合に、この一のグループについて購入画面情報を取得してもよい。また、例えば、購入画面情報取得部108は、一のグループを構成する一以上の装置識別子に対応づけられた経路関連情報を用いて取得された予測到着時刻よりも前の期間において、予め指定された一定または不定のタイミングに、この一のグループについて購入画面情報を取得してもよい。また、店舗情報取得部106は、一のグループ間で送受信されるテキストから商品識別子を取得した場合に、購入画面情報を取得しても良い。
【0103】
購入画面情報送信部109は、購入画面情報取得部108が取得した購入画面情報を、購入画面情報が取得されたグループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置2に送信する。かかる処理は、店舗情報送信部107が、店舗関連情報をグループを構成する一以上の装置識別子が示す車載装置2に送信する処理と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0104】
購入画面情報送信部109は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。購入画面情報送信部109は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0105】
車載装置2の車載送信部201は、経路関連情報を送信する。車載送信部201が、経路関連情報を送信するタイミング等は問わない。例えば、車載送信部201は、図示しない受付部等を介して受付けた目的地情報経路関連情報を、図示しない格納部等に予め格納されている装置識別子と対応づけて、サーバ装置1に送信する。
【0106】
また、車載送信部201は、図示しないGPS等が取得した現在地情報を、装置識別子と対応づけてサーバ装置1に送信してもよい。
【0107】
また、車載送信部201は、車載受信部202が、渋滞情報等の道路に関する状況情報を、状況情報を送信するサーバ装置(図示せず)等から受信した場合に、この状況情報を装置識別子と対応づけて、サーバ装置1に送信してもよい。
【0108】
また、車載送信部201は、車載受付部203を介して受け付けたテキストや画像等の情報を、装置識別子と対応づけて、同じグループの装置識別子が示す車載装置2で共有する対象となる情報としてサーバ装置1に送信してもよい。
【0109】
車載送信部201は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。車載送信部201は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0110】
車載装置2の車載受信部202は、サーバ装置1から自装置の装置識別子がグループ化されることについての承認等を求める情報を受信する。この承認等を求める情報に応じて、承認を行なう操作を車載受付部203が受付けた場合に、車載送信部201は、グループ化されることを承認する情報を、サーバ装置1に送信してもよい。
【0111】
また、車載受信部202は、サーバ装置1から自装置の装置識別子がグループ化されたことを示す情報を受信してもよい。
【0112】
また、車載受信部202は、例えば、同じグループの装置識別子が示す車載装置2から送信された情報(例えば、共有対象となる情報等)を、サーバ装置1から受信する。そして、車載表示部204は、例えば、受信した情報を図示しないモニタ等に表示する。
【0113】
また、車載受信部202は、例えば、サーバ装置1から送信される店舗関連情報を受信する。そして、例えば、車載表示部204が、受信した店舗関連情報を図示しないモニタ等に表示する。なお、車載表示部204により表示された店舗関連情報に関して、車載受付部203が、予約等を行なうための操作を受付けた場合、車載送信部201が、予約に必要な情報等を有する注文する指示等を、店舗関連情報に対応づけられた店舗の図示しないサーバ装置等の宛先に送信してもよい。
【0114】
車載受信部202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。車載受信部202は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0115】
車載受付部203は、例えば、サーバ装置1から送信される購入画面情報を受信する。車載表示部204は、例えば、車載受信部204が受信した購入画面情報が示す購入画面を図示しないモニタ等に表示する。車載送信部201は、例えば、後述する車載表示部203により表示された購入画面に関して、車載受付部203が商品を注文する操作を受付けた場合、注文に必要な情報等を有する注文する指示等を、購入画面情報に対応づけられたサーバ装置1等の宛先に送信する。
【0116】
ここでの受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。車載受付部203の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。車載受付部203は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0117】
車載表示部204は、車載受信部202が受信した情報を表示する。また、車載受付部203が、入力を受付けるための入力画面やメニュー画面等を表示してもよい。
【0118】
車載表示部204は、ここでの表示とは、モニタへの表示や、プロジェクターを用いた投影である。車載表示部204は、表示デバイスを備えていても良く、備えていなくても良い。車載表示部204は、表示デバイスのドライバソフトや、表示デバイスとそのドライバソフトにより実現され得る。
【0119】
なお、車載装置2は、ナビゲーション等を行なうための処理部(図示せず)や、現在地の座標等を取得するためのGPS(図示せず)等を更に備えていても良い。例えば、車載装置2は、通常のナビゲーション装置が備えている処理部等を備えていても良い。
【0120】
次に、情報処理システム1000のサーバ装置1の動作の一例について
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0121】
(ステップS101)受信部101は、装置識別子と対応づけられた経路関連情報を受信したか否かを判断する。例えば、受信部101は、装置識別子と経路関連情報との組を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS103に進む。
【0122】
(ステップS102)受信部101は、ステップS101で受信した経路関連情報を、装置識別子と対応づけて図示しない格納部に蓄積する。そして、ステップS103に戻る。
【0123】
(ステップS103)受信部101は、装置識別子と対応づけられた現在地情報を受信したか否かを判断する。例えば、受信部101は、装置識別子と現在地情報との組を受信したか否かを判断する。受信した場合、受信した現在地情報と装置識別子と、図示しない時計等から取得した受信時刻とを対応づけて図示しない格納部に蓄積して、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS109に進む。受信時刻の代わりに、現在地情報と対応づけて送信されてきた送信時刻の情報を対応づけて蓄積してもよい。
【0124】
(ステップS104)グループ化部103は、ステップS103で受信した現在地情報と対応づけられた装置識別子が、既存のグループに属しているか否かを判断する。例えば、受信した装置識別子と一致する装置識別子が、グループ識別子と対応づけられてグループ格納部104に格納されているか否かを判断し、格納されている場合、グループに属していると判断し、格納されていない場合、属していないと判断する。グループに属していると判断された場合、ステップS105に進み、属していないと判断された場合、ステップS107に進む。
【0125】
(ステップS105)グループ化部103は、ステップS103で受信した現在地情報を用いて、目的地に到着したか否かを判断する。例えば、グループ化部103は、ステップS103で受信した装置識別子と対応づけられて図示しない格納部に格納されている経路関連情報から、目的地情報を取得し、この目的地情報が示す目的地と、現在地情報が示す現在地とが同じであるか否かを判断する。例えば、目的地情報が示す目的地の識別子(例えば、地名等)と、現在地情報が示す現在地の識別子(例えば、地名等)とが一致する場合に目的地と現在地とが同じであると判断する。また、例えば、目的地情報が示す目的地の座標(例えば、緯度経度)と、現在地情報が示す現在地の座標とから算出される両者間の距離が、閾値以下である場合、目的地と現在地とが同じであると判断する。目的地と現在地とが同じであると判断された場合、目的地に到着したと判断し、ステップS106に進み、同じでない場合、目的地に到着していないと判断して、ステップS101に戻る。
【0126】
(ステップS106)グループ化部103は、ステップS103で受信した装置識別子を、グループから除外する。例えば、グループ格納部104にこの装置識別子と対応づけられて格納されているグループ識別子を削除しても良く、この装置識別子を、グループ格納部104から削除しても良い。そして、ステップS101に戻る。
【0127】
(ステップS107)グループ化部103は、ステップS103で受信した現在地情報を用いて、この現在地情報と対応づけられた装置識別子について渋滞状態にあるか否かを判断する。装置識別子について状態状態にあるか否かを判断するということは、例えば、装置識別子に対応する車載装置2が搭載された自動車等の移動体が渋滞状態にあるか否かを判断することとである。グループ化部103は、例えば、図示しない道路情報を提供するサーバ装置等が送信する道路毎の渋滞情報を用いて、受信した現在地情報が示す現在地が、渋滞した道路であるか否かを判断してもよい。また、グループ化部103は、ステップS103で受信して蓄積した現在地情報のうちの、過去の予め指定された時間内の受信時刻と対応づけられた現在地情報(例えば、座標等)を更に用いて、移動速度または移動距離を算出して、この移動速度または移動距離が、閾値未満である場合、渋滞状態にあると判断し、閾値以上である場合、渋滞でないと判断してもよい。渋滞状態にあると判断された場合、渋滞状態にあることを示す情報と装置識別子とを対応づけて図示しない格納部等に蓄積して、ステップS108に進み、渋滞でないと判断された場合、ステップS101に戻る。ステップS108に進む際には、渋滞状態にあることを示す情報と装置識別子とを対応づけて図示しない格納部等に蓄積してもよい。渋滞状態にあること示す情報は、例えば、フラグ等の情報である。
【0128】
(ステップS108)グループ化部103は、ステップS103で受信した装置識別子を含む二以上の装置識別子についてグループ化の処理を行なう。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0129】
(ステップS109)グループ処理部105は、装置識別子と対応づけられた共有対象の情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS110に進み、受信していない場合、ステップS113に進む。
【0130】
(ステップS110)グループ処理部105は、ステップS109で受信した装置識別子が属するグループを検出する。例えば、グループ格納部104から、ステップS109で受信した装置識別子と対応付けられたグループ識別子を取得する。
【0131】
(ステップS111)グループ処理部105は、ステップS110で検出したグループに属する装置識別子に対応する連絡先の情報を取得する。装置識別子が連絡先の情報である場合、装置識別子を取得してもよい。なお、ステップS109で受信した装置識別子に対応する連絡先情報は取得しなくて良い。
【0132】
(ステップS112)グループ処理部105は、ステップS111で取得した連絡先の情報が示す一以上の車載装置2に、ステップS109で受信した共有対象の情報を送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0133】
(ステップS113)店舗情報取得部106は、カウンターkに1を代入する。なお、この処理は、購入画面情報取得部108は、他の処理部が行なっても良い。
【0134】
(ステップS114)店舗情報取得部106は、k番目のグループがあるか否かを判断する。例えば、グループ格納部104にk番目のグループ識別子があるか否かを判断する。ある場合、ステップS115に進み、ない場合、ステップS101に戻る。
【0135】
(ステップS115)店舗情報取得部106は、k番目のグループに属する装置識別子が示す車載装置2に店舗関連情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、予め指定された送信時刻であるか否かを判断してもよい。例えば、予め指定された送信時刻は、k番目のグループに属する一の装置識別子と対応づけられた経路関連情報を用いて取得された予測到着時刻に対して、予め指定された時間だけ前の時刻である。また、k番目のグループに属する一の装置識別子と対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報が示す目的地と、この一の装置識別子と対応づけられて図示しない格納部に格納されている最新の現在地の情報が示す現在地とから算出される両者の距離が、最初に、予め指定された閾値以下となったタイミングである。あるいは、k番目のグループにおいて共有される情報に、店舗の識別子が検出された場合に、送信するタイミングであると判断してもよい。なお、ここでのk番目のグループに属する一の装置識別子は、どのように決定されても良く、例えば、ランダムに決定されても良い。あるいは、対応する予測到着時刻が最も早い装置識別子等を、この一の装置識別子として決定しても良い。送信するタイミングである場合、ステップS116に進み、送信するタイミングでない場合、ステップS118に進む。
【0136】
(ステップS116)店舗情報取得部106は、k番目のグループに送信する店舗関連情報を取得する。例えば、店舗情報取得部106は、k番目のグループの目的地に対応した店舗関連情報を取得する。k番目のグループの目的地は、例えば、k番目のグループに属する一の装置識別子と対応づけられた経路関連情報が有する目的地情報が示す目的地である。この場合の一の装置識別子は、例えば、ステップS115で示した一の装置識別子と同様である。
【0137】
(ステップS117)店舗情報送信部108は、ステップS111と同様に、k番目のグループに属する装置識別子に対応する連絡先の情報を取得して、この連絡先に、ステップS116で取得した経路関連情報を送信する。そして、ステップS118に進む。
【0138】
(ステップS118)購入画面情報取得部108は、k番目のグループに属する装置識別子が示す車載装置2に購入画面情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。この判断処理は、例えば、ステップS115と同様の判断処理である。ただし利用される閾値等は異なる値であっても良く、同じ値であっても良い。なお、この場合、k番目のグループにおいて共有される情報に店舗の識別子が検出された場合に送信するタイミングであると判断する代わりに、k番目のグループにおいて共有される情報に商品の識別子が検出された場合に送信するタイミングであると判断すればよい。送信するタイミングである場合、ステップS119に進み、タイミングでない場合、ステップS121に進む。
【0139】
(ステップS119)購入画面情報取得部108は、k番目のグループに送信す購入画面情報を取得する。例えば、購入画面情報取得部108は、k番目のグループの目的地に対応した一または二以上の商品についての購入画面情報を取得する。
【0140】
(ステップS120)購入画面情報送信部109は、ステップS111と同様に、k番目のグループに属する装置識別子に対応する連絡先の情報を取得して、この連絡先に、ステップS119で取得した購入画面情報を送信する。そして、ステップS121に進む。
【0141】
(ステップS121)店舗情報取得部106は、カウンターkの値を1インクリメントする。そして、ステップS114に戻る。
【0142】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0143】
次に、情報処理システム1000のサーバ装置1の動作のうちの、グループ化を行なう処理の一例について
図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、
図2のステップS108に対応する処理である。
【0144】
(ステップS201)検出部102は、上位の処理で受信した現在地情報に対応づけられた装置識別子に対して、予め指定された条件を満たす装置識別子を検出する。ここでの条件とは、例えば、グループ化のための条件である。例えば、グループ化部103は、上位の処理で受信した現在地情報に対応づけられた装置識別子に対して、目的地が同じであり、かつ、渋滞にあっており、かつ、目的地への予測到着時刻の差が閾値未満であり、かつ、出発地の方面が同じである一または二以上の装置識別子を検出する。
【0145】
(ステップS202)グループ化部103は、ステップS201で検出した装置識別子において、既にグループ化されているものがあるか否かを判断する。ある場合、ステップS203に進み、ない場合、ステップS205に進む。
【0146】
(ステップS203)グループ化部103は、上位の処理で受信した現在地情報に対応づけられた装置識別子を、ステップS202で検出されたグループに追加する。例えば、ステップS202で検出された既にグループ化されている装置識別子と同じグループ識別子を対応づけて、グループ格納部104に蓄積する。
【0147】
(ステップS204)グループ化部103は、上位の処理で受信した現在地情報に対応づけられた装置識別子について連絡先の情報を取得して、グループ化されたことを示す情報を送信する。そして、上位の処理に戻る。なお、グループ化された情報を送信する際に、グループ識別子と対応づけられたグループに属する装置識別子に共通する目的地や出発地等の情報を更に取得して送信してもよい。
【0148】
(ステップS205)グループ化部103は、上位の処理で受信した現在地情報に対応づけられた装置識別子と、ステップS201で検出した装置識別子とを新たな一のグループにグループ化する。例えば、これらの装置識別子に、それぞれ同じグループ識別子を対応づけて、グループ格納部104に蓄積する。なお、グループ化部103は、さらに、グループ識別子に対して、このグループを構成する装置識別子に共通して対応する目的地の情報や出発地の方面等の情報を対応づけてグループ格納部104等に蓄積してもよい。
【0149】
(ステップS206)グループ化部103は、ステップS205でグループ化した各装置識別子に対応する連絡先の情報を取得して、連絡先である車載装置2に、グループ化されたことを示す情報を送信する。グループ化された情報を送信する際に、グループ識別子と対応づけられたグループに属する装置識別子に共通する目的地や出発地等の情報を更に送信してもよい。そして、上位の処理に戻る。
【0150】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0151】
以下、本実施の形態における情報処理システム1000の具体的な動作について説明する。情報処理システム1000の概念図は
図1である。ここでは、一例として、車載装置2が、自動車に搭載されたカーナビゲーション装置である場合について説明する。
【0152】
カーナビゲーション装置である車載装置2aが搭載されている自動車を運転するユーザAが、車載装置2aに目的地の情報である「高山」を入力して、経路探索を行なうと、車載装置2aは、図示しないGPS等を用いて取得した現在地の情報(例えば緯度経度等の座標)を出発地の情報として、また、図示しない時計等から取得した現在時刻を出発時刻として用いて経路探索を行なって、経路情報を取得する。また、取得した経路情報に従って移動した場合の目的地への予測到着時刻を取得する。ここでは、出発地である現在地は「神戸」の一の地点の座標(x1,y1)であり、目的地への予測到着時刻は、「17時20分」であったとする。
【0153】
そして、ユーザAが、取得された経路情報をナビゲーションに利用することを決定する操作、例えば、OKボタン(図示せず)を押す操作を行なうと、車載装置2aの車載受付部203がこの操作を受付け、車載装置2が有する図示しない処理部等が、、ナビゲーションを開始するとともに、車載装置2aの車載送信部201が、上記で入力された目的地情報「高山」と、上記でGPSから取得して出発地の情報である現在地の座標(x1,y1)と、予測到着時刻「17時20分」とを経路関連情報として、車載装置2aの装置識別子と対応づけてサーバ装置1に送信する。例えば、ここでは、経路関連情報と対応づけて送信される装置識別子は、車載装置2aの図示しない格納部に予め格納されているユーザAのメールアドレス「userA@driver…」であるとする。なお、ここでは、x1やy1等は、座標を示す任意の値であるとする。
【0154】
サーバ装置1の受信部101は、車載装置2aから送信される経路関連情報と装置識別子との組を受信する。そして、受信部101は、受信した経路関連情報と装置識別子とを対応づけて図示しない格納部に蓄積する。また、ここでは、受信部101は、受信した経路関連情報が有する出発地の座標(x1,y1)を用いて、出発地の方面の情報を取得する。
【0155】
具体的には、図示しない格納部等に、日本を複数の地域に分割して得られる複数の領域をそれぞれ示す情報が、方面を示す情報と対応づけて、格納されており、受信した経路関連情報が有する出発地の座標が、どの領域に含まれる座標であるがを判断し、含まれると判断された領域に対応づけられた出発地の方面を示す情報を取得する。そして、取得した出発地の方面を示す情報を、経路関連情報を用いて取得された情報として、上記の経路関連情報と装置識別情報とに対応づけて図示しない格納部に蓄積する。複数の領域をそれぞれ示す情報は、例えば、各領域の輪郭や境界を示す複数の座標である。出発地の方面を示す情報は、「関東方面」、「関西方面」、「甲信越方面」等の方面の名称等である。例えば、ここでは、出発地の座標(x1,y1)が、「関西方面」という名称と対応づけられた領域内の座標であるため、受信部101は、「関西方面」という情報を、出発地の方面を示す情報として取得して蓄積する。
【0156】
図4は、サーバ装置1の図示しない格納部に蓄積されている経路関連情報を管理する経路関連情報管理表である。経路関連情報管理表は、「装置ID」、「目的地」、「出発地」、「出発方面」、「予測到着時刻」という属性を有している。「装置ID」は車載装置2の装置識別子である。「目的地」は、経路関連情報の目的地情報である。「出発地」は、経路関連情報の出発地情報である。「出発方面」は、「出発地」の情報を用いて取得された出発地の方面を示す情報である。「予測到着時刻」は、経路関連情報である予測到着時刻である。経路関連情報管理表においては、各レコード(行)が、一の車載装置2から送信された経路関連情報を含む情報であり、上記の車載装置2aから送信された経路関連情報等の情報は、一行目の情報として蓄積されたとする。なお、ここでは、既に他の車載装置2から送信された経路関連情報等が既に蓄積されているものとする。
【0157】
車載装置2aは、ナビゲーション中は、予め指定された一定または不定のタイミングで図示しないGPS等を用いて現在地情報である座標を取得する。そして、車載送信部201が、取得した現在地情報と装置識別子「userA@driver…」とを対応づけて、順次、サーバ装置1に送信する。
【0158】
サーバ装置1の受信部101が、車載装置2aから送信される現在地情報と装置識別子とを受信すると、受信した現在地情報と装置識別子とを、図示しない時計等から取得した受信時刻「14時25分28秒」と対応づけて、順次、図示しない格納部に蓄積する。
【0159】
図5は、サーバ装置1の図示しない格納部に蓄積された現在地情報管理表である。現在地情報管理表は、「装置ID」と「現在地」と、「時刻」という属性を有している。「装置ID」は装置識別子、「現在地」は、現在地情報であり、ここでは座標である。「時刻」は、受信時刻である。
【0160】
図6は、図示しない格納部に蓄積されている渋滞管理表である。渋滞管理表には、渋滞状態にあると判断された装置識別子である「装置ID」が格納される。
【0161】
サーバ装置1の受信部101が現在地情報を受信して
図5に示すような現在地情報管理表に蓄積すると、検出部102は、蓄積した現在地情報と対応づけられた装置識別子「userA@driver…」が示す車載装置2aが既に渋滞状態にあると判断されているか否かを判断する。具体的には、検出部102は、装置識別子「userA@driver…」と一致する「装置ID」が渋滞管理表にあるか否かを判断する。ここでは、一致するものがないため、車載装置2aは、以前に渋滞状態にあると判断されていないと判断する。なお、一致するものがある場合、既に渋滞状態にあると判断されたこととなる。
【0162】
検出部102は、以前に渋滞状態にあると判断されていないため、蓄積した最新の現在地情報と対応づけられた装置識別子「userA@driver…」が示す車載装置2aが、渋滞に入ったか否かを判断する。蓄積した最新の現在地情報は(x115,y115)であったとする。検出部102は、
図5に示した現在地情報管理表において、「装置ID」の属性値が、装置識別子「userA@driver…」と一致するレコード(行)であって、「時刻」の値が、蓄積した最新の受信時刻「14時25分28秒」に対して、予め指定された時間である15分以上離れた最も新しい値であるレコードを検出する。ここでは、「装置ID」が「userA@driver…」で、「時刻」が「14時09分32秒」であるレコードを検出したとする。そして、検出部102は、検出したレコードの「現在地」の値である(x111,y111)と「時刻」の値である「14時09分32秒」とを取得する。そして、上記で蓄積した最新の現在地情報である(x115,y115)と、最新の受信時刻である時刻「14時25分28秒」とを用いて、車載装置2aの移動速度を算出する。具体的には、現在地情報が示す座標の変化から、車載装置2aの移動距離を算出し、これを受信時刻の差で除算することで、移動速度を算出する。そして、算出した移動速度が、渋滞を判断するための閾値未満であるか否かを判断する。例えば、算出した移動速度が時速15kmで、閾値が時速20kmであったとすると、車載装置2aが渋滞状態にあると判断する。そして、
図6に示した渋滞管理表に、装置識別子「userA@driver…」を追加する。
【0163】
検出部102は、装置識別子「userA@driver…」に対応する車載装置2aが渋滞状態にあると判断したため、この装置識別子に対して、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する処理を行なう。このことは、この装置識別子を含む予め指定された条件を満たす関係にある二以上の装置識別子を検出することと考えてよい。予め指定された条件は、例えば、「目的地が同じであり、かつ、出発地の方面が同じであり、かつ、予測到着予定時刻の差が閾値以下であり、かつ、渋滞が検出された装置識別子である」という条件であるとする。
【0164】
まず、検出部102は、
図4に示した経路関連情報管理表から、「装置ID」が装置識別子「userA@driver…」と一致するレコードを検出して、目的地情報である「目的地」の属性値「高山」と、「出発方面」の属性値「関西方面」と、「予測到着時刻」の属性値「17時20分」を取得する。そして、
図4に示した経路関連情報管理表の他のレコードにおいて、「目的地」の属性値が、「高山」と一致し、かつ、「出発方面」の属性値が「関西方面」と一致し、かつ「予測到着時刻」の属性値と「17時20分」との差が閾値である30分以内である一または二以上のレコードを検出する。そして、検出されたレコードの「装置ID」の属性値を取得する。更に、取得した各「装置ID」について、
図6に示した渋滞管理表に一致する「装置ID」があるか否かを順次判断し、一致する「装置ID」があるものだけを取得する。これにより取得された一以上の「装置ID」が、検出部102が検出した、装置識別子「userA@driver…」に対して予め指定された条件を満たす装置識別子である。例えば、ここで取得した装置識別子は、「userC@driver…」、「userG@driver…」、および「userQ@driver…」であったとする。
【0165】
図7は、グループ格納部104にグループ識別子と対応づけて格納された装置識別子を管理するグループ管理表である。グループ管理表は、グループ識別子である「グループID」と、装置識別子である「装置ID」という属性を有している。
【0166】
グループ化部103は、検出部102が検出した装置識別子において、既にグループ化されているものがあるか否かを判断する。具体的には、
図7に示すグループ管理表において、「グループID」の属性値が、検出した装置識別子のいずれかと一致するレコードを検出する。
【0167】
ここでは、一致するレコードが検出されなかったとすると、装置識別子「userA@driver…」に対して予め指定された条件を満たす装置識別子を有する既存のグループが存在しないこととなるため、グループ化部103は、上記で検出部102が取得した装置識別子と、装置識別子「userA@driver…」とを一のグループにグループ化する。ここでは、これらの装置識別子に同じグループ識別子を対応づけて、グループ格納部104に追記する。対応づけるグループ識別子は、例えば、予め指定されたルール等により決定される。ここでは、グループの作成順に合わせた連番を含むグループ識別子「G015」が付与されるものとする。
【0168】
図8は、新たなグループの装置識別子が追記されたグループ管理情報を示す図である。
【0169】
グループ化部103は、上記のグループを構成する装置識別子にそれぞれ対応する連絡先の情報を用いて、各装置識別子に対応する車載装置2に、新たにグループ化されたことを示す情報を送信する。この具体例においては、各装置識別子は、各車載装置2に登録されたメールアドレスであるため、この装置識別子を宛先に用いてグループ化されたことを示す情報を送信する。なお、ここでは、装置識別子「userA@driver…」に対応する目的地情報「高山」を
図4に示した経路関連情報管理表から取得して、この情報を含めたグループ化されたことを示す情報を送信する。
【0170】
例えば、装置識別子「userA@driver…」に対応するユーザAの車載装置2aの車載受信部202が、グループ化部103により送信されたグループ化されたことを示す情報を受信すると、車載装置2aの車載表示部204は、この情報をモニタ200aに表示する。
【0171】
図9は、車載装置2aのモニタ200aに表示されるグループ化されたことを示す情報である。グループ化されたことを示す情報は、例えば、図に示すように、ユーザAの車載装置2aの装置識別子と、ユーザAと同じグループに属する他のユーザの車載装置2の装置識別子とを示す情報であり、各装置識別子に対応する予測到着時刻が、到着予定時刻として、各装置識別子と対応付けられて、グループ化されたことを示す情報とともに、サーバ装置1から各車載装置2に送信されて、各装置識別子と対応付けて(例えば、各装置識別子と同じ行に)表示される。また、ここでは、一例として、図示しない格納部等に装置識別子と対応付けて格納されている各装置識別子に対応する車載装置2の現在地の情報や、各車載装置2を利用するユーザが購入した商品や、予約した商品や施設等の備考の情報が、各車載装置2から各車載装置2の装置識別子と対応付けてサーバ装置1に送信されてサーバ装置1の図示しない格納部に蓄積され、装置識別子と対応付けられた備考の情報は、サーバ装置1からグループ化された情報とともに各車載装置2に送信されて、各装置識別子と対応付けて表示される。車載装置2の現在地の情報は、例えば、各車載装置2からサーバ装置1に送信されて図示しない格納部に蓄積される。現在地の情報は、地名や住所等であっても良く、座標の情報であってもよい。各車載装置2が送信する現在地の情報が座標である場合、サーバ装置1や、これを受信する車載装置2が、適宜、地名や住所等に変換して表示してもよい。ユーザが購入した商品や、予約した商品等の備考の情報は、購入や予約を行なったユーザが車載装置2を利用して、サーバ装置1に送信する情報であっても良く、ユーザが、装置識別子を入力して、購入した商品や、予約した施設等の情報が、自動的にサーバ装置1に自動的に蓄積された情報であっても良い。ここでの施設は、飲食店等も含む概念である。なお、備考の情報は、グループ内で共有が好ましい情報であれば、上記以外の情報であっても良い。
【0172】
なお、上記において、既にグループ化されているものがあると判断された場合、具体的には、
図7に示すグループ管理表において、「グループID」の属性値が、検出した装置識別子のいずれかと一致するレコードが検出された場合、グループ化部103は、検出されたレコードの「グループID」を取得して、装置識別子「userA@driver…」と、取得したグループIDとを対応づけてグループ格納部104に追記する。これにより、既存のグループに、装置識別子「userA@driver…」を追加することができる。
【0173】
車載装置2aのユーザAが、
図10に示すような情報を入力する画面を表示して、文字列の情報、例えば、「渋滞で到着時刻が大幅に遅れそう。夜遅くでも空いているお勧めのレストランがあったら教えて下さい。」を入力すると、車載装置2aの車載受付部203は入力された文字列を受付け、ユーザAが送信する操作を行なったとすると、車載装置2aの車載送信部201が、この文字列の情報を、装置識別子「userA@driver…」と対応づけてサーバ装置1に送信する。
【0174】
サーバ装置1のグループ処理部105は、装置識別子「userA@driver…」と対応づけられた上記の文字列の情報を受信すると、この装置識別子と対応づけられたグループ識別子を
図8に示したグループ管理表から検索により取得し、取得したグループ識別子と同じグループ識別子と対応づけられた装置識別子を検出して、検出した装置識別子が示す車載装置2の連絡先の情報を取得する。ここでは、車載装置2の連絡先の情報として、メールアドレスである装置識別子自身を取得する。そして、取得した連絡先の情報を用いて、装置識別子「userA@driver…」と同じグループに属する他の装置識別子に対応する車載装置に、上記で受信した文字列の情報を送信する。
【0175】
例えば、装置識別子「userC@driver…」が示す車載装置2cの車載受信部202が、この情報を受信したとすると、車載表示部204が、この情報をモニタ200cに表示する。
【0176】
図11は、車載装置2cのモニタ200cに表示される車載装置2aが送信した情報を示す図である。
【0177】
同様に、この車載装置2cから、上記で受信した情報に応じて返信される情報等も、車載送信部201によって車載装置2cの装置識別子「userC@driver…」と対応づけられてサーバ装置1に送信される。そして、サーバ装置1により、この装置識別子と同じグループに属する他の装置識別子に対応した車載装置2に送信され、返信された情報がそれぞれの車載装置2で受信されて表示されることとなる。
【0178】
このようにグループ化することで、目的地が同じであり、予測到着時刻も近く、出発地の方面も同じである車載装置2をグループ化することができ、有用な話題を容易に共有することが可能となる。また、渋滞にある車載装置2のグループ化することで、渋滞による移動プランの変更のための情報収集が可能となるとともに、渋滞時の暇つぶしや、渋滞時のストレスの解消が可能となる。また、渋滞時であるため、自動車等が停止する可能性が高く、情報のやりとりが行なわれる頻度も高くなると考えられることから、ストレスのない有効な情報共有が可能となる。
【0179】
図12は、店舗関連情報を管理する店舗関連情報管理表である。店舗関連情報管理表は、「領域」と「店舗情報」という属性を有している。「領域」は、領域情報であり、ここでは地名等の領域の識別子であるとする。「店舗情報」は、店舗関連情報の識別子であり、ここでは、店舗関連情報が格納されたフォルダ名を示している。また、この店舗関連情報の識別子は、ここでは一例として店舗名でもあるとする。この店舗関連情報は、店舗に関する情報を示す画面を表示するための電子文書の情報であるとする。
【0180】
図13は、購入画面情報を管理する購入画面情報管理表である。購入画面情報管理表は、「領域」と「購入画面」という属性を有している。「領域」は、領域情報であり、ここでは地名等の領域の識別子であるとする。「購入画面」は、購入画面情報であり、ここでは、購入画面情報が格納されたフォルダ名を示している。この購入画面情報は、商品を購入するための画面を表示するための電子文書の情報であるとする。
【0181】
店舗情報取得部106は、グループ識別子が示す各グループについて、順次、店舗関連情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、
図4に示した経路関連情報において、各グループ識別子と対応づけられた二以上の装置識別子とそれぞれ対応づけられた到着予測時刻を取得し、取得した二以上の到着予測時刻について、現在の時刻との差が、閾値である2時間以内となったものがあるか否かを判断する。ある場合、店舗情報取得部106は、店舗関連情報を送信するタイミングであると判断して、店舗関連情報を取得する。なお、既に店舗関連情報を送信済であることを示すフラグ等の情報が対応づけられたグループ識別子に関しては、店舗関連情報を送信する処理は行なわなくて良い。
【0182】
ここでは、例えば、上述したグループ識別子が「G015」であるグループについて、対応する到着予測時刻が閾値以内となった装置識別子があったとすると、店舗情報取得部106は、この装置識別子と対応づけられた目的地情報を、
図4に示した経路関連情報管理表から取得する。取得した目的地情報は「高山」であったとする。店舗情報取得部106は、
図12に示した店舗関連情報管理表から、「領域」が「高山」と一致するレコード(行)を検出し、検出したレコードの「店舗情報」の属性値である「高山民芸レストラン」、「レストラン高山」、および「高山そば」を取得し、図示しない格納部のこれらのフォルダ名が示すフォルダに格納されている店舗関連情報を読み出す。そして、上記と同様に、
図8に示したグループ管理表から、このグループ識別子に含まれる二以上の装置識別子を取得し、取得した装置識別子にそれぞれ対応する二以上の車載装置2に、読出した店舗関連情報を送信する。
【0183】
例えば、車載受信部202によりこの店舗関連情報を受信した車載装置2aの表示部204は、受信した店舗関連情報をモニタ200に表示する。
【0184】
図14は、車載装置2aによる店舗関連情報の表示例を示す図である。ここでは、図に示すように、表示部204は、店舗関連情報とともに、この店舗関連情報が示す店舗の予約を受け付けるためのボタン205等を表示する。そして、このボタン205が押された場合に、この店舗関連情報が示す店舗を予約するための画面(図示せず)を表示して、この画面を介して予約の受付を可能とする。なお、予約を受付付けるためのボタンを表示する処理や、予約画面等を表示して予約を受け付ける処理等は公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、ここでは、領域206に示すように、この店舗関連情報が示す店舗を利用した、車載装置2aと同じグループに属する車載装置2のユーザのユーザ名等のユーザ識別子と、このユーザのこの店舗についての評価を示す情報(以下、店舗評価情報と称す)を更に表示している。評価を示す情報は、例えば、評価点を示す情報である。例えば、店舗関連情報が示す店舗を利用したユーザの車載装置2の図示しない受付部等が、この店舗の店舗関連情報の識別子と、この店舗についての評価を示す情報とをユーザから受け付けるようにし、この受付部が受け付けた店舗関連情報の識別子と評価を示す情報とを、車載装置2が、この車載装置の装置識別子と対応付けて、サーバ装置1に送信するようにし、サーバ装置1の受信部101等が、これらの情報を受信して図示しない格納部に蓄積する。そして、店舗情報取得部106が、一のグループ識別子に対応する装置識別子に対して送信する1以上の店舗関連情報を取得する際に、取得する店舗関連情報の識別子と、この一のグループ識別子に対応する1以上の装置識別子との両方に対応付けられた店舗評価情報が、図示しない格納部に格納されていれば、この店舗評価情報と、装置識別子とを取得して、店舗関連情報とともに、グループ識別子に対応する車載装置2に送信する。なお、ここでは、特に、取得した装置識別子に対応するユーザ名を、予め図示しない格納部に格納されている装置識別子とユーザ名とを対応付けた情報から取得して、このユーザ名を、装置識別子の代わりに送信している。ただし、このように、装置識別子を、装置識別子を特定可能な情報に変換して送信することも、装置識別子を送信することと考えてよい。このようにすることで、同じグループに属するメンバーの店舗に関する評価を、店舗関連情報とともに表示できるようにして、店舗を利用するか否か等を判断する際の、信頼性の高い有用な材料として利用することができる。
【0185】
これにより、現地の店舗の情報を、目的地への移動中の車内において取得しておくことができ、目的地における行動計画を立てたり、行動計画の見直し等を行なうことができ、時間の有効活用ができるとともに、目的地での行動を適切に行なうことが可能となる。
【0186】
また、購入画面情報取得部108は、店舗情報取得部106が店舗関連情報を送信するタイミングであるか否かを判断したグループについて、更に、購入画面情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。例えば、
図4に示した経路関連情報において、各グループ識別子と対応づけられた二以上の装置識別子とそれぞれ対応づけられた到着予測時刻を取得し、取得した二以上の到着予測時刻について、現在の時刻との差が、閾値である1.5時間以内となったものがあるか否かを判断する。ある場合、購入画面情報取得部108は、購入画面情報を送信するタイミングであると判断して、購入画面情報を取得する。なお、既に購入画面情報を送信済であることを示すフラグ等の情報が対応づけられたグループ識別子に関しては、購入画面情報を送信する処理は行なわなくて良い。
【0187】
ここでは、例えば、グループ識別子が「G10」であるグループについて、対応する到着予測時刻が閾値以内となった装置識別子があったとすると、購入画面情報取得部108は、この装置識別子と対応づけられた目的地情報を、
図4に示した経路関連情報管理表から取得する。取得した目的地情報は「軽井沢」であったとする。購入画面情報取得部108は、
図13に示した購入画面情報管理表から、「領域」が「軽井沢」と一致するレコード(行)を検出し、検出したレコードの「購入画面」の属性値である「軽井沢ロールケーキ」、「軽井沢クッキー」、および「軽井沢パン」を取得し、図示しない格納部のこれらのフォルダ名が示すフォルダに格納されている購入画面情報を読み出す。そして、上記と同様に、
図8に示したグループ管理表から、このグループ識別子に含まれる二以上の装置識別子を取得し、取得した装置識別子にそれぞれ対応する二以上の車載装置2に、取得した購入画面情報を送信する。そして、このグループ識別子に対して、購入画面情報を送信済であることを示すフラグ等の情報を対応づけて、図示しない格納部等に蓄積する。
【0188】
例えば、この購入画面情報を受信したグループ識別子「G010」に対応づけられた一の車載識別子に対応する車載装置2dの車載表示部204は、受信した購入画面情報を用いて、購入画面をモニタ200dに表示する。
【0189】
図15は、車載装置2dによる購入画面の表示例を示す図である。なお、購入画面情報を表示する際においても、上述した店舗評価情報と同様に、購入画面が示す商品等の評価を示す情報(以下、商品評価情報と称す)を表示するようにしてもよい。この商品評価情報をサーバ装置1に蓄積するための構成や、同じグループに属するユーザの商品評価情報を購入画面情報に表示する構成等は、上述した店舗評価情報を蓄積したり、表示したりする処理と同様の構成が利用可能であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0190】
車載装置2dのユーザは、この購入画面を操作することで、目的地への移動中の車中から購入画面に示された商品の購入が可能となる。これにより、例えば、目的地への移動中の車中から、目的地のお土産や特産品を購入することができ、時間を有効活用できる。
【0191】
また、上記において、受信部101が受信した現在地情報に対応した装置識別子が、既にグループ識別子と対応づけてグループ格納部104に格納されている場合、つまり、装置識別子がグループ化済の装置識別子である場合、グループ化部103は、受信した現在地情報を用いて、目的地に到着したか否かを判断する。具体的には、グループ化部103は、受信した装置識別子と対応づけられて図示しない格納部に格納されている経路関連情報から、この装置識別子を検索キーとして用いた検索等により目的地情報を取得し、この目的地情報が示す目的地と、現在地情報が示す現在地とが同じであるか否かを判断する。現在地が目的地に到着したか否かの判断は、ナビゲーション装置の技術等として公知の技術であるため、ここでは説明は省略する。目的地に到着したと判断すると、グループ化部103は、グループ格納部104から、受信した現在地情報に対応した装置識別子を削除する。あるいは、グループ化部103は、この現在地情報に、グループから除外されたことを示すフラグ等の情報を付与しても良い。また、目的地と現在地とが同じでないと判断された場合、目的地に到着していないと判断して、受信した現在地情報に対応した装置識別子のグループ格納部104からの削除は行なわない。
【0192】
このようにすることで、車載装置2が目的地に到着した場合に、車載装置2をグループから除外することができ、車載装置2のグループ化を一時的なものとすることができ、車載装置2を利用するユーザは、気楽にグループに参加することができる。
【0193】
以上、本実施の形態によれば、移動中の二以上の車載装置を適切にグループ化することができる、例えば、本実施の形態によれば、同じ目的地や同じ方面に向かって移動している二以上の車載装置をグループ化できる。これにより、例えば、同じ目的地等に向かって移動中のユーザ間において移動に関連した情報を適切に共有することが可能となる。
【0194】
また、渋滞状態にある自動車に搭載された車載装置をグループ化することで、渋滞状態にあるユーザ間で情報を共有することが可能となり、渋滞に応じた適切な情報の共有が可能となるとともに、渋滞状態における時間の有効活用が可能となる。
【0195】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0196】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(店舗情報送信部や購入画面情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0197】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをMPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0198】
なお、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、車載装置の識別子である装置識別子と対応づけられた経路に関する情報であって、目的地を示す目的地情報を有する情報である経路関連情報を、二以上の車載装置から受信する受信部と、受信部が受信した装置識別子と対応づけられた経路関連情報を用いて、予め指定された条件を満たす二以上の装置識別子を検出する検出部と、検出部が検出した二以上の装置識別子をグループ化するグループ化部と、グループ化された装置識別子に関する処理を行なうグループ処理部として機能させるためのプログラムである。
【0199】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0200】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0201】
図16は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0202】
図16において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0203】
図17は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図17において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0204】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるサーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0205】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるサーバ装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0206】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。