特許第6588101号(P6588101)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6588101
(24)【登録日】2019年9月20日
(45)【発行日】2019年10月9日
(54)【発明の名称】電気素子および電気素子の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/38 20060101AFI20191001BHJP
   H01G 2/02 20060101ALI20191001BHJP
   H01G 2/06 20060101ALI20191001BHJP
   H01G 4/228 20060101ALI20191001BHJP
   H01G 4/30 20060101ALI20191001BHJP
【FI】
   H01G4/38 A
   H01G2/02 101C
   H01G2/02 101E
   H01G2/06 A
   H01G2/06 500
   H01G4/228 W
   H01G4/228 J
   H01G4/30 201H
【請求項の数】17
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-545252(P2017-545252)
(86)(22)【出願日】2015年12月21日
(65)【公表番号】特表2018-511937(P2018-511937A)
(43)【公表日】2018年4月26日
(86)【国際出願番号】EP2015080853
(87)【国際公開番号】WO2016134804
(87)【国際公開日】20160901
【審査請求日】2017年10月24日
(31)【優先権主張番号】102015102866.2
(32)【優先日】2015年2月27日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】300002160
【氏名又は名称】ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】TDK ELECTRONICS AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コイニ,マルクス
(72)【発明者】
【氏名】コンラッド,ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】リンナー,フランツ
(72)【発明者】
【氏名】プフ,マルクス
(72)【発明者】
【氏名】シュタットローバー,モニカ
(72)【発明者】
【氏名】キュゲール,ゲオルク
(72)【発明者】
【氏名】ビッペル,トーマス
【審査官】 多田 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−161172(JP,A)
【文献】 特開平07−235357(JP,A)
【文献】 特開2000−182887(JP,A)
【文献】 特開2010−123614(JP,A)
【文献】 特開平02−161711(JP,A)
【文献】 特開2014−179456(JP,A)
【文献】 特開平06−104031(JP,A)
【文献】 特開2006−148033(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 4/38
H01G 2/02
H01G 2/06
H01G 4/228
H01G 4/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部分体(2)と、前記部分体(2)が上に配置されている台座(3)と、前記部分体(2)を担体(13)に電気的に接続するための少なくとも1つの接続用接点(5)とを有し、
前記接続用接点(4、5)が、迫台(19)により互いに連結された複数の部分接点(7)を有し、前記接続用接点(4、5)は一体片として形成されており、各前記部分接点(7)が前記部分体(2)のうちの1つと接触し、
2つの前記部分体(2)の間かつ2つの前記部分接点(7)の間にある平面に沿った切断により、より小さな素子(22、23)に分割可能であり、これにより、2つの前記部分接点(7)の間の前記迫台(19)を破断し、前記より小さな素子(22、23)のそれぞれが、少なくとも1つの部分体(2)を有し、前記部分体(2)が台座(3)上に配置されていて、かつ接続用接点(4、5)と連結されている電気素子。
【請求項2】
前記台座は非導電性材料を有する請求項1に記載の電気素子。
【請求項3】
前記接続用接点(4、5)は、前記担体(13)に連結するための少なくとも1つの接続領域(9)を有し、前記接続領域(9)は前記台座(3)の下方にある、請求項1または2に記載の電気素子。
【請求項4】
前記部分体(2)が、互いに固定されていない請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項5】
前記接続用接点(4、5)が、前記台座(3)を貫通している請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項6】
前記接続用接点(4、5)が、SMDまたはピン実装用に形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項7】
2つの接続用接点(4、5)を有し、前記部分体(2)が前記接続用接点(4、5)の間に挟み込まれている請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項8】
前記接続用接点(4、5)は、前記担体(13)と電気的に連結するための複数の部分接続部(10)を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項9】
前記接続用接点(4、5)は、第1材料(M1)と、その上に配置された第2材料(M2)とを有し、前記第1材料(M1)は銅を有し、かつ、前記第2材料(M2)はインバールを有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項10】
前記接続用接点(4、5)は、金属薄板から形成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気素子。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の電気素子(1)と、前記素子(1)が固定されている担体(13)とを備えた素子システム。
【請求項12】
請求項1に記載の素子の製造方法において、以下の工程を含み、すなわち
A) 接続用接点(4、5)を設ける工程であって、前記接続用接点(4、5)が、迫台(19)により互いに連結された複数の部分接点(7)を有し、前記接続用接点(4、5)は一体片として形成されている、前記接続用接点(4、5)を設ける工程と、
B) 前記接続用接点(4、5)を台座(3)と連結する工程と、
C) 前記接続用接点(4、5)と前記台座(3)を1つのプロセス工程で分割し、これにより、2つの前記部分接点(7)の間の前記迫台(19)を破断する工程と
を含み、
さらなる工程中で、1つまたは複数の部分体(2)を設け、前記台座(3)上に配置し、前記部分接点(7)が前記部分体(2)に接続され、
前記工程C)は、前記1つまたは複数の部分体(2)を前記台座(3)上に配置した後または配置する前に行う方法。
【請求項13】
前記分割工程C)は、前記部分体(2)を前記台座(3)上に配置した後に行う請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記分割工程C)は、前記部分体(2)を前記台座(3)上に配置する前に行う請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記素子(1)は2つの接続用接点(4、5)を有し、かつ、前記部分体(2)を前記接続用接点(4、5)間で挟むことにより固定する請求項12〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
1つまたは複数の部分体(2)と、前記部分体(2)が上に配置されている台座(3)と、前記部分体(2)を担体(13)に電気的に接続するための少なくとも1つの接続用接点(4、5)とを有する素子の製造方法であって、
請求項1に記載の素子を設ける工程と、2つの前記部分体(2)の間かつ2つの前記部分接点(7)の間にある平面に沿った切断により前記素子をより小さな素子(22、23)に分割し、これにより、2つの前記部分接点(7)の間の前記迫台(19)を破断する工程とを含む方法。
【請求項17】
前記接続用接点(4、5)は、金属薄板から形成されている請求項12〜16のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電気素子を示す。とりわけこの電気素子はセラミック製の素子である。この素子は例えばコンデンサとして形成されている。さらに、電気素子の製造方法を示す。
【背景技術】
【0002】
商品としての電気素子では、取り付け分野に応じて、サイズ、実装技術および連結技術について様々な要求がある。これによりしばしば商品を適合させることが必須となり、特別なタイプの構造形態の製造が必要となる。
【0003】
公知であるのは、例えば刊行物EP 0 929 087 A2号に記載されているような、例えば金属膜蓋を備えた表面実装可能なセラミックチップである。この素子では、機械的な安定性を改良するためにリードフレームを用いる。別のコンデンサは、例えばはんだピンを装備している。しかし、素子はそれぞれそのバックエンド(結合技術)で固定されている。特殊なコンデンサタイプでは、このバックエンドはしばしば使用温度範囲および機械的な強度により決められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、改良した特性を備えた電気素子を示すことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1態様によれば、複数の部分体を有する電気素子を示す。この素子は、上に部分体が配置されている台座を有する。さらに、この素子は、部分体を担体に電気接続するための少なくとも1つの接続用接点を有する。
【0006】
例えば、この素子は、コンデンサとりわけ電力用コンデンサである。この部分体は好ましくはセラミック体である。この部分体は、好ましくはそれぞれ多層構造を有する。例えばこの部分体は、セラミック製の層と電極層とを有し、これらの層はそれぞれ重ね合わされて配置されている。部分体のこれらの層は、好ましくは共に焼結されている。
【0007】
部分体は、例えば台座上に並んで配置されている。好ましくは、これらの部分体は全てサイズが等しい。部分体は、好ましくはモノリシック焼結体を形成しない。例えば素子の製造時に、部分体はそれぞれ焼結形態で設けられ、続いて並んで配置される。ある実施形態では、部分体は互いに固定されていない。隣接し合う部分体は、互いに間隔をとって配置可能である。部分体は、全体として素子の基体と称される。
【0008】
素子は、素子の所望の特性に応じて部分体の数を選択しうるように、好ましくはモジュールとして形成されていて、コスト高となる素子の再構成は不要である。さらに、分割された部分体から基体を構築することにより、製造許容誤差の補償が可能になる。さらに、とりわけ圧電材料を使用する場合、素子中での機械的な応力の発生を防ぐことができる。
【0009】
台座は、好ましくは非導電性材料を有し、例えばプラスチック材料を有する。台座は、素子の十分な機械的安定性の確保に機能する。台座は、好ましくは一体的に形成されている。
【0010】
ある実施形態では、部分体は台座に固定されていない。これにより、素子の製造時に、特に柔軟性を高めることが可能になる。しかし、部分体は、機械的安定性を高めるために台座上に固定することも可能であり、例えば台座上に接着可能である。
【0011】
接続用接点は、好ましくは電圧および電気信号を素子に供給するために機能する。接続用接点により、好ましくは部分体の並列電気相互接続が製造される。担体は、好ましくは少なくとも1つの電気接点を有し、これと接続用接点とが電気的に連結される。担体はとりわけ導体基板として形成されている。さらに、接続用接点は、担体への機械的固定および熱的接続を作るためにも機能する。
【0012】
接続用接点は、例えば金属薄板から形成されている。この際、例えば平坦な金属薄板から、まず接続用接点のサイズを備えた平坦な片を、例えば打ち抜きにより形成する。
【0013】
続いて、接続用接点を、好ましくは屈曲形状にする。例えば接続用接点は、角度を付けた形状を有する。接続用接点はリードフレームでもありえる。
【0014】
ある実施形態では、接続用接点は台座を貫通している。これにより、接続用接点と台座との特に安定した連結が可能になる。あるいは、接続用接点は台座の周りを回っていることも可能である。
【0015】
例えば素子は2つの接続用接点を有する。これらの接続用接点は、好ましくは部分体の対向する側に配置されている。1つの接続用接点に関して述べた特性は、好ましくは別の接続用接点にも相応に有効である。台座は、好ましくは双方の接続用接点と連結されている。
【0016】
部分体は、好ましくは2つの接続用接点間に挟み込まれている。例えば接続用接点は弾性付勢を有して形成されていて、その結果、素子の組み立て時には、接続用接点が互いから離れるように押圧され、その後、部分体が接続用接点間に配置されうる。代替的にまたは追加的に、台座が弾性付勢を有して形成可能である。
【0017】
好ましくは、接続用接点は、この接続用接点を基体とりわけ素子の部分体に固定するための少なくとも1つの接触領域を有する。さらに、接続用接点は、好ましくは担体に固定するための少なくとも1つの接続領域を有する。例えば接続領域は、台座の一方の側、とりわけ上面にあり、接触領域は対向する側、とりわけ台座の下面にある。
【0018】
ある実施形態では、部分体は、挟まれるのに追加してまたはこれに代えて、接点手段により接続用接点に固定されている。接点手段としては、例えばはんだ材料または焼結材料を用いることができる。部分体は、例えばそれぞれ外側接点を有し、これに接続用接点が固定されている。外側接点は、例えば金属層として、とりわけスパッタされた金属層として形成されている。
【0019】
好ましくは、接続用接点は、とりわけその接触領域中で、複数の部分接点を有し、各部分接点は部分体のうちの1つと接触する。部分接点は、例えば接点フィンガーとして形成されている。好ましくは、部分接点は連結領域中で互いに連結されている。この連結領域は、例えば台座付近および/または台座の内側にのみ存在する。
【0020】
部分接点をこのように形成することにより、好ましくは素子の分割が可能になり、その結果、素子を2つの部分体間にある平面に沿って完全に分離する際に、各部分体が部分接点により引き続き接触されている。連結領域が台座付近にのみ存在することにより、接続用接点の機械的な柔軟性が達成可能である。これにより、素子の簡単な組み立て、および、機械応力の補償が可能になる。
【0021】
例えば接続用接点は、SMDすなわち表面実装用に形成されている。あるいは、接続用接点はピン実装用にも形成可能である。例えばピン実装は、はんだ付けまたはプレスフィットにより行われうる。好ましくは接続用接点の実装形態は柔軟性をもって選択可能であり、その際素子の形状または構造を変更するには及ばない。
【0022】
好ましくは、接続用接点は、とりわけその接続領域中で、担体と電気的に連結するために複数の部分接続部を有する。所望の実装様式に応じて、部分接続部は、例えばフラップまたはピンの形態で形成されている。部分接続部は、例えば台座の付近または内側にある連結領域中でのみ互いに連結されている。
【0023】
部分接続部をこのように形成することにより、好ましくは素子の分割可能性が生じえ、その結果、素子を2つの部分体間にある平面に沿って完全に分離する際に、それ以降も各部分体が部分接点により接触されている。さらに、部分接続部は高い電流容量を確保する。
【0024】
ある実施形態では、接続用接点は、各部分体について少なくとも1つの部分接続部と、少なくとも1つの部分接点とを有する。例えば部分接続部は、各部分接点のすぐ下方にある。
【0025】
電気素子は、好ましくは2つの部分体間にある平面に沿って切断することにより、より小さな素子に分割可能であるように形成されていて、このより小さな素子のそれぞれは、少なくとも1つの部分体を有し、これが台座上に配置されていて、接続用接点と連結されている。より小さい素子のそれぞれは、素子の上述の特性を有する。したがって可変の「エンドレス」設計形態での素子の製造が可能となる。
【0026】
接続用接点は、例えば複合材料を有する。これらの材料は、この際例えば複数層の形態で重ね合わされて配置されている。ある実施形態では、接続用接点は、第1材料と、その上に配置された第2材料とを有する。第1材料は好ましくは第1層として、かつ、第2材料は第2層として形成されている。
【0027】
第1材料は、例えば導電性が大きい。導電性が大きいとは、例えば少なくとも40m/(Ω・mm)であり、好ましくは少なくとも50m/(Ω・mm)であることである。好ましくは、第1材料は熱伝導性も大きい。熱伝導性が大きいとは、例えば少なくとも250W/(m・K)、好ましくは少なくとも350W/(m・K)であることである。
【0028】
第2材料は、好ましくは機械的特性および熱機械特性が特に良好である。とりわけ第2材料は熱膨張係数が小さい。熱膨張係数が小さいとは、例えば最大5ppm/K、好ましくは最大2.5ppm/Kであることである。この熱膨張係数は、好ましくは可能な限りセラミックの熱膨張係数に近い。このようにして、セラミックと良好に温度順応しうる。これにより温度変化時の応力形成を大幅に回避することができ、素子中のクラック形成をほぼ防ぐことができる。
【0029】
ある好適な実施形態では、第1材料は銅を有しまたは銅からなる。銅は、導電性および熱伝導性が特に良好である。
【0030】
例えば第2材料は鉄を含む合金を有する。好ましくは、第2材料はインバールを有しまたはインバールからなる。インバールとは、ニッケルが約1/3で鉄が2/3の鉄−ニッケル合金のことである。この材料は、熱膨張係数が特に低い。とりわけ熱膨張係数は、セラミックの熱膨張係数に近い。第1材料と組み合わせることにより、第2材料の導電性が小さい場合でも、接続用接点用の十分な導電性を確保することができる。
【0031】
ある好適な実施形態では、第1材料は銅を有しまたは銅からなる。例えば、第2材料は鉄を含む合金を有する。好ましくは、第2材料はインバールを有しまたはインバールからなる。インバールとは、ニッケルが約1/3で鉄が2/3の鉄−ニッケル合金のことである。
【0032】
ある実施形態では、これに加えて、接続用接点は第3材料を有する。この第3材料は第2材料上に配置されていて、その結果、第2材料は、第1材料と第3材料との間に配置されている。好ましくは、第3材料は第3層として形成されている。好ましくは、第3材料は第1材料と等しい。好ましくは、第3層の厚さは第1層の厚さと等しい。第3材料を形成することにより、好ましくは温度が変化した際の接続用接点の撓みを防ぐことができる。
【0033】
とりわけ、接続用接点は銅−インバール−銅からなる複合材料を有しうる。この種の複合は、CIC複合体とも称されうる。
【0034】
例えば、接続用接点の製造時には、第2材料を有する金属製薄板を備える。その後第2材料上に、第1材料を塗布例えば回転塗布する。続いて、第3材料を金属製薄板の対向する側で塗布とりわけ回転塗布する。
【0035】
接続用接点は、上述の構造とは別の構造も有しうる、または別の方法で製造されうる。例えば接続用接点は、1つの材料のみ例えば銅のみを有する。接続用接点は複数の材料を有することもでき、例えば複合材料を有し得、この場合、この複合材料は、第1材料の導電性が大きく第2材料の熱膨張係数が小さいとの特性を有さない。例えば接続用接点は銅を有し、銀で被覆されている。
【0036】
本発明のさらなる態様によれば、単一の部分体のみを有する電気素子が示される。この電気素子は、これ以外は、上述の素子の全ての特性を有しうる。
【0037】
本発明のさらなる態様によれば、素子と、この素子が固定されている担体とを有する素子システムが示される。この素子は、好ましくは上述の素子のように形成されている。担体は、好ましくは上述のように素子を電気接続するために形成されている。
【0038】
接続用接点は、例えばSMDまたはピン実装により担体に連結されている。接続用接点は、結合材料により担体と結合されている。この結合材料は、例えばはんだ材料または焼結材料である。さらに、この接続用接点はプレスフィットにより担体と連結可能である。
【0039】
本発明のさらなる態様によれば、素子および/または素子システムの製造方法が示される。素子ないし素子システムは、例えば上述のように形成されている。素子ないし素子システムは1つの部分体のみを有することもでき、この部分体が台座上に配置されていて、接続用接点が部分体の電気接続用に形成されている。したがって、この方法は1つまたは複数の部分体を備えかつさらなる上述の特性を備えた素子ないし素子システムの製造に適している。
【0040】
この方法によれば、接続用接点を設け、より後の工程で台座と連結する。2つの接続用接点を設けて、台座と連結することも可能である。さらなるより後の工程では、接続用接点を台座と共に分割する。接続用接点は、好ましくは上述の部分接点および/または部分接続部を有する。この分割は、とりわけ隣接する2つの部分接点ないし部分接続部の間にある平面中で行う。この分割では、台座も接続用接点も分けられる。このようにして素子のサイズを、柔軟性をもって設定可能である。
【0041】
この方法のある実施形態では、部分体を設け、台座上に配置する。この台座上への部分体の配置は、分割工程の前または後で行いうる。例えば台座を接続用接点と共に、まず分割により、所望の大きさにする。続いて、部分体を台座の分割された部分上に配置する。あるいは、まず部分体を台座上に配置し、続いて部分体、台座および接続用接点からなるシステムを、より小さい素子へと分割する。
【0042】
少なくとも1つの部分体の配置は、例えば挟むことによって行う。このために、2つの接続用接点を設け、かつこれらの接続用接点を台座と連結する。例えば接続用接点とりわけ接続用接点の接触領域を外側に屈曲させる。部分体を、接続用接点間に配置する。接続用接点は好ましくは弾性付勢を付けて形成されていて、その結果、接続用接点は放たれた後に跳ね返り、部分体の挟み込みが生じる。代替としてまたはこれに追加して、台座を屈曲させ、これにより、部分体が接続用接点間で挟まれるように配置されうる。
【0043】
1つまたは複数の部分体の接続用接点への追加的な固定は、例えばはんだ付けまたは焼結により行われる。とりわけ部分体を接続用接点間に配置する前にすでに接点材料例えばはんだ材料または焼結材料を、部分体および/または接続用接点上に塗布可能である。
【0044】
本開示では、発明の複数の態様を記載している。素子、素子システムおよび/または方法に関連して開示されている全ての特性は、各特性が別の態様の文脈中で明示的に言及されていない場合でさえ、これらの別の各態様にも関連してそれぞれ相応に開示されている。
【0045】
以下に、ここで説明した対象物を、概略的な実施形態に基づいて、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】素子の概略透視図である。
図2A】素子のある実施形態の側面図である。
図2B】素子のある実施形態の側面図である。
図3A】素子のさらなるある実施形態の側面図である。
図3B】素子のさらなるある実施形態の側面図である。
図4A】素子のさらなるある実施形態の側面図である。
図4B】素子のさらなるある実施形態の側面図である。
図5】素子の担体への結合のある実施形態の断面図である。
図6A】素子のさらなるある実施形態の透視図である。
図6B】素子のさらなるある実施形態の透視図である。
図7】ある素子の製造における方法工程のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0047】
好ましくは、以下の図中、同じ参照符号は、様々な実施形態の機能的または構造的に対応する部分を示す。
【0048】
図1は、電気素子1を示す概念図である。この素子1の長さは可変であるが、この点は、中央で中断された点線での図示により示唆されている。
【0049】
例えば、素子1は、コンデンサとして、とりわけセラミック製のコンデンサとして形成されている。例えば素子1は電力用コンデンサとして形成されている。
【0050】
素子1は複数の部分体2を有する。これらの部分体2は、並んで配置されている。全ての部分体2は好ましくはサイズが等しい。素子1中の部分体2の数は、素子1の所望の特性に応じて可変である。部分体2は、例えばチップとして形成されている。
【0051】
部分体2は、モノリシック焼結体を形成しない。例えば部分体2は、互いに間隔をあけて配置されている。例えば、隣接し合う部分体2間には間隙が存在する。この間隙は、素子1の必要な容量密度および小型化の理由から、好ましくは小さい。部分体2は、互いに固定されていてもよく、例えば弾性材料を用いて互いに連結可能である。
【0052】
部分体2は、その全体が素子1の基体21とも称されうる。この基体21は、平行六面体形状を有する。素子1は、例えば1〜10個の部分体2を有するが、より多く結合することも可能である。
【0053】
部分体2は、好ましくはそれぞれセラミック材料を有する。例えば部分体2は、それぞれ多層構造を有する。部分体2の全ての層は、好ましくは共に焼結されている。とりわけ部分体2は、それぞれセラミック製の層からなる積層を有し、かつ、その間に配置されている電極層を有する。例えば電極層は銅を有する。部分体2の層の主要平面は、好ましくは各部分体2の最も大きな側面に平行に延在する。好ましくは、部分体2が互いに並んで配置されている方向は、部分体2中の層の積層方向にも一致している。
【0054】
素子1は、台座3を有し、この台座上に部分体2が配置されている。台座3は、板として形成されている。とりわけこの台座3は、少なくとも基体21の基面と同じ大きさの基面を有する。好ましくは、台座3は非導電性材料例えばプラスチック材料を有する。
【0055】
素子1は、素子1を電気的に接続するために、少なくとも1つの接続用接点4を有する。とりわけ素子1は2つの接続用接点4、5を有し、これらは、例えば部分体2の対向する側に配置されている。例えば、接続用接点4、5は、それぞれ完全に基体21の2つの縦辺に沿って伸張する。接続用接点4、5により、部分体2は、互いに対して電気的に並列に相互接続されている。
【0056】
接続用接点4、5は、素子1を担体と連結するように(例えば、図5参照)形成されている。とりわけ接続用接点4、5は、素子1を電気的に接続するために形成されている。さらに、接続用接点4、5は、素子1を担体に機械的に固定するためにも機能する。接続用接点4、5は、担体への熱的結合も確保しうる。
【0057】
担体は、好ましくは導体基板である。例えばこの導体基板はFR4ボードとして形成されている。セラミック基板も可能である。例えば、担体は、DCB(direct copper bonded(銅直接接合))基板として形成されていて、銅がセラミック上に塗布されている。
【0058】
好ましくは、接続用接点4、5は、それぞれ金属薄板から形成されている。とりわけこれらの接続用接点4、5は、接続用ブラケットまたはリードフレームでありえる。接続用接点4、5は、例えば銅および/または多層金属複合を有する。
【0059】
接続用接点4、5は台座3と連結されている。例えば接続用接点4、5は台座3を貫通している。例えば台座3は射出成型方法で製造されている。接続用接点4、5は、例えば台座3の材料で射出されている。台座3は、接続用接点4、5とは別個にも製造可能で、切り目を有し、これを通って接続用接点4、5が台座3に挿入される。あるいは、接続用接点4、5は、台座3の周りで、例えば台座3の狭い側の周りを回ることも可能である。
【0060】
接続用接点4、5は、好ましくは台座3と電気的に相互接続していない。台座3は、好ましくは接続用接点4、5を接続するための電気接点を有していない。台座3は、接続用接点4、5を機械的に安定化するために寄与しうる。
【0061】
以下では、一方の接続用接点4のみについて詳細に説明するが、他方の接続用接点5も相応に形成されうる。
【0062】
接続用接点4は、部分体2と接触するための接触領域6を有する。接続用接点4は、接触領域6中で複数の部分接点7を有するが、各部分接点7が好ましくは正確に部分体2のうちの1つのみと接触する。部分接点7は、例えば部分体2のうちのそれぞれ1つと当接する。部分接点7は、好ましくは部分体2のうちのそれぞれ1つに固定されている。部分接点7は、例えば接点アームまたは接点フィンガーとして形成されている。各部分接点7は、例えば2つ以上の接点アームまたは接点フィンガーを有することができる。部分接点7間では、それぞれ1つの間隙が伸張していて、これがこれらの部分接点7を互いから分割している。
【0063】
部分接点7は、例えば接続用接点4の連結領域8中では互いに連結されている。この連結領域8は、好ましくは台座3付近またはその内側でのみ存在する。例えば連結領域8は、台座3の完全に内側に存在するが、これは例えば図1に示した通りである。
【0064】
部分接点7が存在することにより、一方では、素子1の機械的な負荷の軽減が可能となる。とりわけ、部分接点7は部分体2の積層方向中でもある程度の柔軟性を有する。さらに、この種の構成は、素子1の電流容量および排熱性にとっても有利でありえる。
【0065】
例えば、部分体2は、接続用接点4、5間で挟まれて配置されている。好ましくは、部分体2は、挟まれる配置に加えて、接点材料により接続用接点4、5に固定されている。例えば接続用接点4、5は、焼結材料を用いて部分体2に固定されている。
【0066】
部分接点7は、例えば部分体2の外側接点にそれぞれ固定されている。とりわけ各部分体2は外側接点を有する。この外側接点は、例えば1つまたは複数のスパッタされた層を有する。ある実施形態では、これは、Cr/Ni/Ag層構造である。
【0067】
接続用接点4は、担体と電気的および/または機械的に連結するための接続領域9を有する。好ましくは、接続領域9は、担体と機械的および/または電気的に連結するために、複数の部分接続部10を有する。これにより、素子1の構造形態がより大きい場合でさえも、担体への安定的な固定が可能になる。
【0068】
接続用接点4は、好ましくは各部分体2に対してそれぞれ少なくとも1つの部分接続部10を有する。部分接続部10は、それぞれ例えば部分接点7の担体方向での延長部となる。この部分接続部10は、これも同様にアームまたはフィンガーの形状で形成可能である。例えば、部分接続部10は、これも同様に接続用接点4の連結領域8中でのみ互いに対して連結されている。
【0069】
好ましくは、接続用接点4の様々な部分は、接続用接点4が一体的に形成されているように、互いに連結されている。
【0070】
接続領域9およびとりわけ部分接続部10は、所望の結合概念にしたがって構成可能である。例えば部分接続部10は、SMD実装、はんだ付け実装またはプレスフィット実装用に形成されている。接続領域9の様々な構成は、後続の図中で示されている。
【0071】
図示した素子1の構造形状により、可変の「エンドレス」設計形態での製造が可能となる。例えば図示した素子1は、より大きな素子を個々に切り分けることにより形成されうる。例えば、図示した素子1は、より小さな素子22、23にも分割可能であるが、これは、中央で中断され点線で示された図示によっても示唆されうる。
【0072】
この分割可能性は、とりわけ個々の部分体2の存在により、および、接続用接点4、5の形状により確保される。これにより、2つの隣接し合う部分体2間にある平面に沿って切断した後にも、各部分体2について引き続き1つの部分接点7と1つの部分接続部10とが存在するように、部分接点7および部分接続部10により、接続用接点4の分割が可能になる。このようにして、接続用接点4、5の変形を行わずとも、各部分体2は分割後もまだ接触が可能である。例えば接続用接点4は、部分接点7ないし部分接続部10の連結片、例えば迫台を折るだけで分割可能である。
【0073】
この実装概念により、多くの接触技術における様々な電圧クラスおよび容量サイズを示すことができる。部分体2の電圧クラスは、部分体2の内側構造中の層の正確な積層順により決められる。部分体2が全て等しい外側幾何学形状を有するので、これらの部分体は素子1中で任意に交換可能である。バイアスを介して異なる容量曲線を備えた部分体2を混合することにより、この曲線はある程度の限界までは変更可能であり、適合させることができる。素子1の全容量は、設置された部分体2により決められる。これにより、モジュール面上での設計プロセスにおいて、構築空間、電力密度および効率の最適化についての新たな自由度が開かれる。
【0074】
図2Aおよび図2Bは、素子1のある実施形態の側面図である。図2Aは、接続用接点4の側面平面図であり、図2Bは、これに対して90°回転した、部分体2のうちの1つの平面図である。素子1は、図1の素子1と同様に形成されている。
【0075】
図2A中からわかるように、接点アームの形状の部分接点7は、台座3から上方へと伸張している。部分接点7は互いに平行に形成されている。部分接点7は、台座3の領域中では互いに連結されている。連結領域8は、図1中とは異なり、台座3の上方ないし下方で小さい範囲で伸張している。連結領域8中以外では、部分接点7は、互いに対するさらなる連結を有していない。部分接点7は、図1中に示すように、台座3の内側でのみ互いに連結可能であり、または互いに対する連結が全くないことも可能である。連結領域8中の部分接続部10も、同様に互いに連結されている。
【0076】
図2B中からわかるように、接続用接点4、5は例えばSMD接触用に形成されている。このために、部分体2とは逆の台座3の側で、接続用接点4、5の領域は内側に屈曲している。とりわけ部分接続部10は内側に屈曲している。部分接続部10は、例えば完全に台座3の下方に配置されている。あるいは、部分接続部10は、外側に屈曲することも可能で、台座3の基本形状から突出することも可能である。
【0077】
例えば、接続用接点4、5ははんだ付けにより担体と連結される。好ましくは全ての関連する部材および材料は、温度安定性が高く、その結果、例えば焼結接合も可能である。
【0078】
好ましくは、台座3が担体から距離をとって配置されているように、接続用接点4、5は形成されている。とりわけ台座3と接続領域9との間には空気間隙11が存在する。
【0079】
図3Aおよび図3Bは、素子1のさらなる実施形態の側面平面図である。図2Aおよび図2B中に示された素子1とは異なり、接続用接点4、5は、担体に結合するためにピンを有する。とりわけ部分接続部10は、それぞれピンとして形成されている。部分接続部10はとりわけはんだピンとして形成可能である。
【0080】
部分接続部10は、この場合、台座3の下方では互いに連結されていない。例えば部分接続部10は、台座3の内側で互いに対して連結されている。とりわけ接続用接点4は一体的に形成可能である。
【0081】
図4Aおよび図4Bは、素子1のさらなるある実施形態の側面平面図である。図3Aおよび図3B中で示された素子1とは異なり、接続用接点4、5は、担体に結合するためにプレスフィットピンを有する。とりわけ各部分接続部10はプレスフィットピンとして形成されている。この場合、各部分接続部10は厚み部分を有し、これにより担体に確実に安定的に固定される。
【0082】
図5は、素子システム12の一部を示すが、この場合、素子1は担体13に固定されている。とりわけここでは、接続領域9と担体13との連結が示されている。素子1は、例えば上の図中で示したように形成されている。とりわけ、接続領域9は、図2Aおよび図2Bに示されているように、SMD接触用に形成可能である。
【0083】
担体13は、とりわけボードとして形成されている。例えばこれは、FR4またはセラミック製の基板である。担体13は、少なくとも1つの接点ポイント14を有し、これに、接続用接点4の接続領域9が固定されている。接点ポイント14を備えた担体13は、例えば接点パッドを備えた導体基板として、または接点面を備えたセラミック基板として、とりわけDCB基板として形成されている。接点ポイント14は、例えば、はんだパッド、Cu接点またはNi−Au接点である。
【0084】
例えば接続領域9は接点ポイント14とはんだ付けされ、または、焼結されている。このために、例えばはんだ材料または焼結材料の形態での結合材料15が設けられている。はんだ材料としては、例えばSACはんだが用いられる。焼結材料としては、例えば銀または銅が用いられる。
【0085】
接続用接点4は、例えば、熱伝導性および導電性が高い以外に、可能な限り熱膨張係数が小さい。これらの様々な特性は、例えば接続用接点4の複合材料により、とりわけ多層構造により確保されている。
【0086】
接続用接点4は、例えば基材16を有する。この基材16上に、1つまたは複数のさらなる層17、18を塗布可能である。この基材は、例えば銅を有しまたは銅からなる。この基材16は、複数の異なる互いに重ね合わされて配置された材料も有しうる。
【0087】
接続用接点は、例えば両側に電気メッキ層が塗布されたCIC(銅−インバール−銅)構造を有する。
【0088】
さらなる層17、18は、例えば接続用接点4の外側を形成する。例えば、これは電気メッキ層、とりわけニッケル層または銀層である。
【0089】
本発明による素子1の接続用接点4は、上述の材料構造を有しうる。接続用接点4は、別の材料構造も有しうる。さらに、接続用接点4は、上述のように担体13に固定可能である。しかし、接続用接点4を他の方法で担体13に固定することも可能である。
【0090】
図6Aおよび図6Bは、素子1のさらなるある実施形態の透視図である。図6A中では、台座3が透明で点線で描かれた縁で示唆されている。
【0091】
図2Aおよび図2B中で示した素子1とは異なり、部分接点7はそれぞれ2つのアームを有する。これらの双方のアームは、部分体2のうちの1つに当接している。部分接続部10は、例えば図2Aおよび図2B中のように形成されている。
【0092】
図6A中で見られうるように、接続用接点4は一体的に形成されている。部分接点7ないし部分接続部10の間にある連結領域8は、台座3の内側に配置されている。部分接点7ないし部分接続部10は、迫台19により互いに連結されている。迫台19を折ることにより、素子1を個々に切り分け可能である。
【0093】
さらに、接続用接点4は、台座3の内側で間隙20を有する。この間隙20は、例えば接続用接点4と台座3との固定を改良するために機能する。
【0094】
以下に、素子1の2つの製造方法を、図7中に示されたフローチャートに基づいて説明する。素子1は、例えば図1図6B中に示されるように形成されている。素子1は、複数の部分体2の代わりに、1つの部分体2のみを有することも可能である。
【0095】
工程Aでは、接続用接点4を設ける。接続用接点4は、例えば上で示した図中のように形成されている。とりわけ接続用接点4は、金属薄板として例えばリードフレームとして形成されている。接続用接点4は、好ましくは一体的に形成されている。好ましくはこの種の接続用接点4、5を2つ設ける。
【0096】
工程B中では、この1つまたは複数の接続用接点4、5を台座3と連結する。この台座3は、例えば上で示した図中のように形成されている。例えば台座3は、プラスチック材料を有する。例えば、接続用接点4、5を射出成形金型中に入れ、台座3の材料を射出する。この工程中で、台座3中への埋め込みが、台座3の製造と同時に行われる。
【0097】
あるいは、台座3は切り目を有することもでき、この切れ目を通って、1つまたは複数の接続用接点4、5が導かれうる。この場合、まず台座3を設け、続いてこの台座を接続用接点4、5と連結する。接続用接点4、5は、台座3を通って回ることも可能である。例えば、接続用接点4、5を台座3上に挟み込むことも可能である。
【0098】
工程X中では、1つまたは複数の部分体2を設ける。これらの部分体2は、例えば上の図中のように形成されている。
【0099】
部分体2を台座3上に配置する。例えば部分体2を2つの接続用接点4、5間で挟み込む。このために例えば接続用接点4、5とりわけそれらの接触領域6は、外側に屈曲させる。部分体2を接続用接点4、5間に配置した後に、接続用接点4、5を放ち、その結果、接続用接点4、5は跳ね返り、部分体2を挟むことが行われる。これに代えてまたはこれに追加して、台座3を屈曲させることも可能で、これにより、接続用接点4、5を外側に屈曲させて、部分体2を接続用接点4、5間で挟むように配置することができる。
【0100】
工程Yでは、例えばはんだ付けまたは焼結により、部分体2を接続用接点4、5にさらに固定する。とりわけ部分体2を接続用接点4、5間に配置する前にすでに接点手段例えばはんだ材料または焼結材料を部分体2および/または接続用接点4、5上に塗布可能である。
【0101】
部分体2を接続用接点4、5間に配置した後に、加熱を行い、その結果、はんだ材料の溶融または焼結材料の焼結を行う。このようにして、部分体2と接続用接点4、5との間の電気接点が確保されうる。例えば結合のために、とりわけ250℃の範囲の温度での低温焼結プロセスを行う。
【0102】
工程C中では、とりわけ所望の数の部分体2を備えた所望の大きさのより小さな素子への個々への切り分けを行う。このために、素子1は、境界を接する2つの部分体2間にある平面に沿った切断により分割される。複数の部分接点7と部分接続部10とを備えて、とりわけ各部分体2について1つの部分接点7と1つの部分接続部10とを備えて、接続用接点4、5を構成することにより、各部分体2についての接触を維持しつつ、任意に個々に切り分けることが可能となる。
【0103】
あるいは、個々への切り分けは、部分体2を接続用接点4、5間に配置する前にすでに行うこともできる。このために、例えば工程Bの後に、工程C中で、隣接する部分接点7間にある平面中で切断を実施する。その後、部分体2は接続用接点4、5間で工程Xにより配置され、かつ工程Yにより追加的に固定される。
【符号の説明】
【0104】
1 素子
2 部分体
3 台座
4 接続用接点
5 接続用接点
6 接触領域
7 部分接点
8 連結領域
9 接続領域
10 部分接続部
11 空気間隙
12 素子システム
13 担体
14 接点ポイント
15 結合材料
16 基材
17 さらなる層
18 さらなる層
19 迫台
20 間隙
21 基体
22 より小さい素子
23 より小さい素子
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7