(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記グリップ部の前端には、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーの前端が露出するように前記コネクティング部を収容するハウジングが備えられ、
前記コネクティング部は、
前記ハウジングの上部にスライディング可能に設置されるイジェクトボタンおよび
前記イジェクトボタンと同期駆動し、前記カートリッジと前記コネクティング部の結合を解除するプッシャーをさらに含む、請求項1に記載のハンドルアセンブリー。
前記プッシャーの前端は、前記プランジャー、前記第1プランジャーガードおよび前記第2プランジャーガードのうち少なくとも一つの下部に位置する、請求項4に記載のハンドルアセンブリー。
前記グリップ部は、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーの前端が露出するように前記コネクティング部を収容するハウジングを含み、
前記コネクティング部は、
前記ハウジングの上部にスライディング可能に設置されるイジェクトボタンおよび
前記イジェクトボタンと同期駆動するプッシャーをさらに含み、
前記プッシャーは、前記イジェクトボタンが一方向に移動するにつれて前記係止段内に支持された前記ラッチを弾性変形させて前記係止段から離脱させる、請求項11に記載のカミソリ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のカミソリのハンドル12は、プランジャー44が突出する構造を有しているため、外部の衝撃などによってプランジャー44が破損することがたびたび発生した。プランジャー44が破損する場合、カートリッジ14を正常に支持することができないため、カミソリを使用できなくなる状況が発生する可能性がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、外部の衝撃による破損の可能性が低いハンドルアセンブリー、カートリッジおよびこれらを含むカミソリを提供することである。
【0007】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための本発明の実施例に係るハンドルアセンブリーは、ユーザーによって把持されるグリップ部および前記カートリッジを固定するコネクティング部を含み、前記コネクティング部は、前記グリップ部の前端から突出形成される第1プランジャーガード;前記第1プランジャーガードと離隔するように前記グリップ部の前端から突出形成される第2プランジャーガード;前記第1プランジャーガードと前記第2プランジャーガードとの間にスライディング可能に結合されるプランジャーを含む。
【0009】
前記プランジャーは、前記プランジャーの前端が前記第1プランジャーガードの前端および前記第2プランジャーガードの前端と一致する第1ポジションと、前記プランジャーの前端が前記第1プランジャーガードの前端および前記第2プランジャーガードの前端の後方に位置する第2ポジションと、の間でスライディングされ得る。
【0010】
前記コネクティング部は前記プランジャーを弾性支持する弾性部材をさらに含み、前記プランジャーは外力によって前記第2ポジションにスライディングされ、前記外力が除去されると前記弾性部材の弾性力によって前記第1ポジションに復帰され得る。
【0011】
前記グリップ部の前端には、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーの前端が露出するように前記コネクティング部を収容するハウジングが備えられ、前記コネクティング部は、前記ハウジングの上部にスライディング可能に設置されるイジェクトボタンおよび前記イジェクトボタンと同期駆動し、前記カートリッジと前記コネクティング部の結合を解除するプッシャーをさらに含むことができる。
【0012】
前記プッシャーの前端は、前記プランジャー、前記第1プランジャーガードおよび前記第2プランジャーガードのうち少なくとも一つの下部に位置することができる。
【0013】
前記コネクティング部は、一端が前記プランジャーに支持され、他端が前記プッシャーに支持される弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、外力によって後方に移動した前記プランジャーを前方に移動させる第1復帰力および外力によって前方に移動した前記プッシャーおよび前記イジェクトボタンを後方に復帰させる第2復帰力を提供することができる。
【0014】
前記課題を解決するための本発明の実施例に係るカートリッジは、少なくとも一つのブレード;前記ブレードが前面に露出するように前記ブレードを支持するフレーム;前記フレームから後面に向かって突出形成され、外側に膨らんで形成されて前記ハンドルアセンブリーのプランジャーと接する下面を含むプランジャー加圧突起;および前記フレームに対して回動可能に設置されて前記ハンドルアセンブリーと着脱可能に結合されるコネクターを含む。
【0015】
前記プランジャー加圧突起は、上下非対称のテーパー状に形成され得る。
【0016】
前記コネクターは、前記ハンドルアセンブリーの一端を収容する収容ホールおよび前記収容ホールの内部に突出形成されるラッチを含むことができる。
【0017】
前記課題を解決するための本発明の実施例に係るカミソリは、ユーザーによって把持されるグリップ部;および前記グリップ部の前端から突出形成される第1プランジャーガード、前記第1プランジャーガードと離隔するように前記グリップ部の前端から突出形成される第2プランジャーガードおよび前記第1プランジャーガードと前記第2プランジャーガードとの間にスライディング可能に結合されるプランジャーを含むコネクティング部;を含むハンドルアセンブリーおよび少なくとも一つのブレード;前記ブレードが前面に露出するように前記ブレードを支持するフレーム;前記フレームに対して回動可能に設置され、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーを収容する収容ホールが形成されたコネクター;および前記フレームから後面に向かって突出形成されて前記プランジャーによって弾性支持されるプランジャー加圧突起;を含むカートリッジを含む。
【0018】
前記プランジャー加圧突起は、前記プランジャーと接する下面が外側に膨らんで形成されたテーパー状に形成され得る。
【0019】
前記プランジャーは、前記プランジャーの前端が前記第1プランジャーガードの前端および前記第2プランジャーガードの前端と一致する第1ポジションと、前記プランジャーの前端が前記第1プランジャーガードの前端および前記第2プランジャーガードの前端の後方に位置する第2ポジションと、の間でスライディングされ、前記カートリッジに外力が加えられていない自由状態で前記プランジャーは前記第1ポジションで前記プランジャー加圧突起を支持し、外力によって前記フレームが前記コネクターに対して一方向に回動するにつれて、前記プランジャー加圧突起は前記プランジャーを前記第2ポジションに移動させることができる。
【0020】
前記コネクティング部は前記プランジャーを弾性支持する弾性部材をさらに含み、前記プランジャーは前記外力が除去されると前記弾性部材の弾性力によって前記第1ポジションに復帰し、前記プランジャー加圧突起を押して前記フレームが前記コネクターに対して他方向に回動するようにすることができる。
【0021】
前記第1プランジャーガードおよび前記第2プランジャーガードのうち少なくとも一つは下部に突出形成される係止段を含み、前記コネクターは前記収容ホールの内側に突出形成されて前記係止段に支持され、前記カートリッジと前記カミソリの結合状態を維持させるラッチをさらに含むことができる。
【0022】
前記グリップ部は、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーの前端が露出するように前記コネクティング部を収容するハウジングを含み、前記コネクティング部は、前記ハウジングの上部にスライディング可能に設置されるイジェクトボタンおよび前記イジェクトボタンと同期駆動するプッシャーをさらに含み、前記プッシャーは前記イジェクトボタンが一方向に移動するにつれて前記係止段内に支持された前記ラッチを弾性変形させて前記係止段から離脱させることができる。
【0023】
前記コネクティング部は、一端が前記プランジャーに支持され、他端が前記プッシャーに支持される弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、外力によって後方に移動した前記プランジャーを前方に移動させる第1復帰力および外力によって前方に移動した前記プッシャーおよび前記イジェクトボタンを後方に復帰させる第2復帰力を提供することができる。
【0024】
本発明のその他の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施例によると、少なくとも次のような効果がある。
【0026】
プランジャーの両側にプランジャーを保護するプランジャーガードを具備することによって、カートリッジが分解された状態でも外部の衝撃からプランジャーを保護することができる。
【0027】
また、カートリッジのフレームが回転可能に弾性支持されるため、より容易で、かつ安全な髭そりが可能であり、外力が除去された状態でもフレームが自由に動かず、一定のホーム位置を維持するため、より安全にカミソリを使用することができる。
【0028】
また、カートリッジをハンドルアセンブリーに、より容易に着脱することができる。
【0029】
本発明に係る効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得る。ただし、本実施例は本発明の開示が完全となるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同じ参照符号は同じ構成要素を指し示す。
【0032】
また、本明細書で記述する実施例は、本発明の理想的な例示図である断面図および/または概略図を参照して説明されるであろう。したがって、製造技術および/または許容誤差などによって例示図の形態は変形され得る。また、本発明に図示された各図面において、各構成要素は説明の便宜を考慮して多少拡大または縮小して図示されたものであり得る。明細書全体に亘って同じ参照符号は同じ構成要素を指し示す。
【0033】
以下、本発明の実施例に係るハンドルアセンブリー、カートリッジおよびこれを含むカミソリを説明するための図面を参照して本発明について説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施例に係るカミソリ1を図示した斜視図である。
【0035】
図1に図示された通り、本発明の一実施例に係るカミソリ1は、カートリッジ2とハンドルアセンブリー3を含む。カートリッジ2は、ハンドルアセンブリー3に取り替え可能に結合される構造を有する。
【0036】
図2は本発明の一実施例に係るカミソリ1のカートリッジ2を図示した斜視図であり、
図3は本発明の一実施例に係るカートリッジ2のコネクター25を図示した斜視図であり、
図4は本発明の一実施例に係るカートリッジ2を図示した正面図であり、
図5は
図4のAA線に沿った断面図である。
【0037】
図2に図示された通り、本発明の一実施例に係るカートリッジ2は、体毛を切削する複数のブレード22と複数のブレード22を支持するフレーム21を含む。
【0038】
フレーム21は前後方に開放された概略四角形の骨組みを有する。具体的には、フレーム21は左右側にそれぞれ形成される第1側部フレーム21cおよび第2側部フレーム21b、第1側部フレーム21cと第2側部フレーム21bの下部を連結する下部フレーム21d、そして、第1側部フレーム21cと第2側部フレーム21bの上部を連結する上部フレーム(図示されず)を含む。
図2に図示された通り、上部フレームにはトップキャップ21aが装着され得る。トップキャップ21aは、フレーム21と異なる材質または色相で形成されてカートリッジ2の審美感を向上させたりフレーム21の剛性を向上させ得る。例えば、フレーム21は非光沢材質で形成され、トップキャップ21aは光沢材質で形成されてカートリッジ2の審美感を向上させ得、フレーム21はプラスチック材質で形成され、トップキャップ21aは金属材質で形成されてフレーム21の剛性を向上させ得る。
【0039】
複数のブレード22は、両端がそれぞれ第1側部フレーム21cと第2側部フレーム21bに支持された状態で、エッジ部分がフレーム21の前面に露出するように設置され得る。
図2および
図4に図示された通り、複数のブレード22は第1側部フレーム21cと第2側部フレーム21bを貫くクリップ29により第1側部フレーム21cと第2側部フレーム21bに固定され得る。
【0040】
図2に図示された通り、下部フレーム21dの中央部には、後方に向かって突出形成されるプランジャー加圧突起24が備えられる。
【0041】
図5に図示された通り、プランジャー加圧突起24は、上下非対称のテーパー状を有し得る。
【0042】
プランジャー加圧突起24の上面24aは、下部フレーム21dの上端から延長形成され得、略扁平な平面に形成されるか、下面24bと比べて傾きが小さい曲面または平面に形成され得る。
【0043】
プランジャー加圧突起24の下面24bは、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3に結合された状態で後述するプランジャー260と接する面であって、外側に膨らんだ曲面を含むことができる。下面24bを構成する曲面は正の傾き(θ)だけを有するように構成されるか、0以上の傾き(θ)を有するように構成され得る。
【0044】
下面24bは後端に隣接するほど傾き(θ)が増加する曲面を含むことができる。したがって、上面24aと下面24bが近接する後端は、下面24bより上面24a側に近く形成され得る。
【0045】
プランジャー加圧突起24が上下非対称のテーパー状を有することによって、プランジャー加圧突起24の上下の高さは一定でなくなり得るが、プランジャー加圧突起24は下部フレーム21dから後方に突出する長さがプランジャー加圧突起24の上下高さの最大値よりも長く突出形成され得る。
図2にはプランジャー加圧突起24が下部フレーム21dに形成される例を図示したが、実施例により、カートリッジ2は上部フレームと下部フレーム21dとの間に形成される別途の支持バーをさらに含み、プランジャー加圧突起24は支持バーから後方に向かって突出形成され得る。この場合、支持バーは第1側部フレーム21cと第2側部フレーム21bを連結し、上部フレームまたは下部フレーム21dと略平行するように形成されるか、上部フレームと下部フレーム21dを連結し、第1側部フレーム21cまたは第2側部フレーム21bと略平行するように形成され得る。
【0046】
一方、
図4に図示された通り、カートリッジ2の前面には潤滑バンド23、ガードラバー26、コームガード28(comb guard)等が備えられる。
【0047】
潤滑バンド23は水に接すると膨張し、潤滑成分、皮膚鎮静成分などが含まれた水溶性物質を提供する。したがって、髭そり過程において、カートリッジ2と接する皮膚に潤滑成分および皮膚鎮静成分を供給して、カートリッジ2の皮膚面に密着した状態でなめらかに進行するようにすると共に皮膚を鎮静させる。
【0048】
ガードラバー26は、カートリッジ2と接する皮膚を引っ張って複数のブレード22が体毛を効果的に切削できるように誘導する。
【0049】
コームガード28は複数のブレード22に進入する体毛を整列する。
【0050】
図4に図示された通り、コームガード28とガードラバー26の間には開口部27が形成され得る。開口部27は皮膚の一部を膨らむように形成させて体毛が立った状態で切削されるように誘導することによって、髭そり性能を向上させる。
【0051】
図2に図示された通り、カートリッジ2はフレーム21に対して回動可能に設置されるコネクター25を含む。
【0052】
図3に図示された通り、コネクター25は、略「⊂」の形状のコネクターボディー25aとコネクターボディー25aの両側に突出形成されるボス25dを含む。
【0053】
ボス25dは、フレーム21に結合されてコネクターボディー25aがフレーム21に対して回転可能に支持されるようにする。フレーム21にはボス25dが挿入されるボスホール(図示されず)が備えられ得る。
【0054】
図3に図示された通り、コネクターボディー25aの中央部には、コネクターボディー25aを貫く収容ホール25bが形成される。そして、コネクター25はコネクターボディー25aから延びて収容ホール25bの内部に突出形成されるラッチ25cを含む。
【0055】
収容ホール25bは、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3に結合される時、後述するハンドルアセンブリー3の第1プランジャーガード235、第2プランジャーガード236およびプランジャー260が進入する空間であり、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3に結合された状態で第1プランジャーガード235、第2プランジャーガード236およびプランジャー260が維持される空間である。
【0056】
ラッチ25cは、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3に結合された状態で第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236を支持して、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3から分離しないように、第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236を収容ホール25b内に維持させる。
【0057】
ラッチ25cは弾性変形可能な構成であって、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3から分離される時には、後述するハンドルアセンブリー3のプッシャー240により弾性変形されて第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236の支持を解除する。これについての具体的な内容は後述する。
【0058】
図6は、本発明の一実施例に係るハンドルアセンブリー3を図示した斜視図である。
【0059】
図6に図示された通り、本発明の一実施例に係るハンドルアセンブリー3はグリップ部100とコネクティング部200を含む。
【0060】
グリップ部100はカミソリ1の使用中にユーザーの手で把持する部分であり、コネクティング部200は前述したカートリッジ2と結合される部分である。
【0061】
グリップ部100の一端には、コネクティング部200を支持するハウジング110が備えられる。
図6に図示された通り、コネクティング部200は、イジェクトボタン210、第1プランジャーガード235、第2プランジャーガード236およびプランジャー260の前端がハウジング110の外部に露出するようにハウジング110内に収容される。
【0062】
イジェクトボタン210はカートリッジ2をグリップ部100から分離するためのスイッチ機能をし、第1プランジャーガード235、第2プランジャーガード236およびプランジャー260はカートリッジ2をハンドルアセンブリー3に結合/支持する機能をする。
【0063】
以下では、本発明の一実施例に係るハンドルアセンブリー3のコネクティング部200についてより具体的に説明する。
【0064】
図7は、本発明の一実施例に係るハンドルアセンブリー3の分解斜視図である。
【0065】
図7に図示された通り、グリップ部100の端部に形成されるハウジング110は、コネクティング部200の上部ケース230および下部ケース270等が、一端から挿入設置され得る開放型の設置空間130を含む。そして、ハウジング110の上部面には、イジェクトボタン支持ブロック220が結合されるブロック設置用貫通ホール120が形成される。
【0066】
一方、コネクティング部200は、イジェクトボタン210、イジェクトボタン支持ブロック220、上部ケース230、プッシャー240、弾性部材251、プランジャー260、下部ケース270を含む。
【0067】
図7に図示された通り、イジェクトボタン210は、ベースプレート211、突出段212、第1フック段213を含む。
【0068】
イジェクトボタン210はユーザーがハンドルアセンブリー3からカートリッジ2を分離しようとする時に使用するボタンであって、ユーザーはベースプレート211を加圧したままイジェクトボタン210をカートリッジ2に向かって押してカートリッジ2を分離させることができる。イジェクトボタン210を利用したカートリッジ2の分離構造および動作についての具体的な内容は後述する。
【0069】
一般的に,ユーザーが親指を利用してベースプレート211を加圧したままイジェクトボタン210を使用するので、ベースプレート211は略親指の最初の関節までの面積に対応する円形の形状を有し得る。ただし、デザイン、使用便宜性などによりベースプレート211の形状は多様に変形され得る。
【0070】
突出段212は、ベースプレート211の上面の先端から突出形成される。突出段212は、ベースプレート211を加圧したままイジェクトボタン210を移動させるユーザーの指の終端を支持してユーザーがより容易にイジェクトボタン210を移動させることができるようにする。
【0071】
第1フック段213はベースプレート211の下面から突出形成される。第1フック段213は、後述するプッシャー240の第1フック段結合ホール243aに挿入されてイジェクトボタン210をプッシャー240に固定させる。イジェクトボタン210は、イジェクトボタン支持ブロック220、ハウジング110の上部面および上部ケース230を挟んでプッシャー240とフック段結合される。
【0072】
イジェクトボタン支持ブロック220は、ブロックボディー221および第2フック段223を含む。
【0073】
イジェクトボタン210のベースプレート211は、ブロックボディー221の上部面上に装着される。
図7に図示された通り、ブロックボディー221にはイジェクトボタン210の第1フック段213が通過するスロット222が貫通形成される。スロット222は、第1フック段213がスロット222に沿って移動可能であるように、一方向に一定の長さだけ延長形成され、イジェクトボタン210の移動距離および方向をガイドする。
【0074】
一方、第2フック段223はブロックボディー221から下方に突出形成される。第2フック段223は、上部ケース230の第2フック段結合ホール232に挿入されてイジェクトボタン支持ブロック220を上部ケース230に固定する。したがって、イジェクトボタン210が前後方に移動する時にイジェクトボタン支持ブロック220は固定された状態を維持する。
【0075】
図7に図示された通り、上部ケース230は、上部ケースボディー231および第3フック段234を含む。
【0076】
上部ケースボディー231には、イジェクトボタン支持ブロック220の第2フック段223が挿入される第2フック段結合ホール232が形成される。そして、第2フック段結合ホール232には第2フック段結合ホール232の中心を通過するクロスバー233が形成される。
【0077】
クロスバー233は、イジェクトボタン支持ブロック220が第2フック段結合ホール232を通過せずに上部ケースボディー231の上部面上に位置するように、ブロックボディー221の下端の一部を支持する。したがって、イジェクトボタン支持ブロック220は支持バー233により支持されたまま、第2フック段223により上部ケース230に固定され得る。
【0078】
第3フック段234は、上部ケースボディー231の外郭から下方に突出形成される。第3フック段234は下部ケース270の外郭と結合されて上部ケース230と下部ケース270を結合する。
【0079】
上部ケース230と下部ケース270は、結合された状態で内部に、後述するプッシャー240、弾性部材251およびプランジャー260が設置され得る空間を形成する。
【0080】
図7に図示された通り、上部ケースボディー231の前端には、第1プランジャーガード235、第2プランジャーガード236およびガードベース237が備えられる。
【0081】
ガードベース237は上部ケースボディー231の前端から前方に延長形成される。そして、第1プランジャーガード235は、ガードベース237の前端の一側から前方に向かって延長形成される。そして、第2プランジャーガード236は第1プランジャーガード235と一定の距離離隔するように、ガードベース237の前端の他側から前方に向かって延長形成される。
【0082】
第1プランジャーガード235と第2プランジャーガード236の間の空間には、後述するプランジャー260の前端262が位置する。
【0083】
一方、プッシャー240は上部ケース230と下部ケース270との間で前後方にスライディング可能に設置される。
図7に図示された通り、プッシャー240は、プッシュアーム241a、241b、支持壁242、第1フック段支持プレート243および第1フック段結合ホール243aを含む。
【0084】
プッシュアーム241a、241bは、支持壁242から前方(カートリッジ2の方向)に向かって延長形成される。そして、第1フック段支持プレート243は、支持壁242から後方(グリップ部100の方向)に向かって延長形成される。そして、第1フック段結合ホール243aは、第1フック段支持プレート243を上下に貫くように形成される。
【0085】
前述した通り、イジェクトボタン210の第1フック段213は、第1フック段結合ホール243aに挿入されて第1フック段支持プレート243に結合される。したがって、プッシャー240はイジェクトボタン210と同期駆動するようになる。すなわち、イジェクトボタン210が前後方に移動するにつれて、プッシャー240はイジェクトボタン210と一体に移動するようになる。
【0086】
支持壁242には弾性部材251の後端が固定設置される第1結合突起244が形成される。
【0087】
図7に図示された通り、プッシュアーム241a、241bは、互いに離隔して並んで備えられる一対のアーム241a、241bを含むことができる。一対のアーム241a、241bの間の空間には、後述する弾性部材251およびプランジャー260のガイド突起263が位置する。一対のアーム241a、241bは、プランジャー260のガイド突起263を両側に位置してプランジャー260の移動方向および距離をガイドすることができる。
【0088】
一対のアーム241a、241bの前端側には、一対のアーム241a、241bの間の空間を遮るプランジャーストッパー245が備えられる。プランジャーストッパー245はガイド突起263が前方にそれ以上移動しないように阻止することによって、プランジャー260が上部ケース230および下部ケース270から離脱することを防止するとともにプランジャー260の前方移動の限界地点を決定する。
【0089】
プランジャーストッパー245の両側には、ガイドレーン246a、246bが形成され得る。ガイドレーン246a、246bはプッシャー240の移動方向を案内する構成であって、第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236にはガイドレーン246a、246bに挿入されるガイド突起(図示されず)が形成され得る。
【0090】
一方、プランジャー260は、プランジャーボディー261およびガイド突起263を含む。
【0091】
図7に図示された通り、プランジャーボディー261は、略前後方向に長いバー(bar)の形状であり得る。プランジャーボディー261の前端262は、第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236の前端と類似する曲率で形成され得る。
【0092】
ガイド突起263はプランジャーボディー261の下部面から下方に一定の長さ突出するように形成される。前述した通り、ガイド突起263は、一対のプッシュアーム241a、241bの間でスライディング可能に配置される。ガイド突起263の後面には、弾性部材251の前端が固定設置される第2結合突起264が形成される(
図9参照)。
【0093】
したがって、プランジャー260とプッシャー240は弾性部材251により互いに弾性支持される。
【0094】
プランジャー260のプランジャーボディー261の前端262は第1プランジャーガード235と第2プランジャーガード236との間で移動し、外力によってガードベース237側に後退し、外力が除去されると弾性部材251の弾性力によって再び第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236の前端に復帰する。
【0095】
すなわち、プランジャー260はプランジャーボディー261の前端262が第1プランジャーガード235と第2プランジャーガード236の前端と略一致するように位置する第1ポジション(
図6および
図9参照)と、プランジャーボディー261の前端262が第1プランジャーガード235と第2プランジャーガード236の前端の後方に位置する第2ポジション(
図11参照)との間でスライディングされる。
【0096】
外力がない状態でプランジャー260は第1ポジションをホーム位置として有するようになり、外力が加えられる場合には第1ポジションから第2ポジションに移動することができ、第2ポジションで外力が除去される時には弾性部材251の弾性力によって第1ポジションに自動的に復帰するようになる。第1ポジションの位置はガイド突起263がプランジャーストッパー245により前方移動が阻止されて決定され得る。
【0097】
そして、プッシャー240も弾性部材251により弾性支持されて外力によるイジェクトボタン210の操作により前方に移動し、外力が除去されると弾性部材251の弾性力によって再び後退するようになる。
【0098】
前述した構成によって、本発明の一実施例に係るハンドルアセンブリー3は、
図6に図示された通り、プランジャー260が第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236により保護される。したがって、外部の衝撃などからプランジャー260が効果的に保護され得る。
【0099】
図8は本発明の一実施例に係るカミソリ1を図示した平面図であり、
図9は
図8のBB線に沿った断面図であり、
図10は
図8のCC線に沿った断面図である。
【0100】
図9に図示された通り、プランジャー260の前端262は、プランジャー加圧突起24の下面24bと接するようになる。プランジャー260は弾性部材251の弾性力によって第1ポジションに位置することができる。
【0101】
すなわち、
図9に図示された通り、プランジャー260のガイド突起263は弾性部材251により弾性支持されてプランジャーストッパー245と接した状態に維持される。
【0102】
そして、
図10に図示された通り、プッシャー240は弾性部材251により弾性支持されて下部ケース270の内側と接した状態に維持され得る。
【0103】
図10に図示された通り、イジェクトボタン210の第1フック段213は、プッシャー240の第1フック段結合ホール243aに挿入されて第1フック段支持プレート243に結合される。
【0104】
図9および
図10に図示された状態は、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3に結合された後、カミソリ1に外力が加えられていない状態を図示したものであって、プッシャー240、イジェクトボタン210、プランジャー260等の位置はホーム位置となり得る。
【0105】
一方、
図10に図示された通り、第1プランジャーガード235の下部にはラッチ25cが収容される係止段235aが形成される。図示はしていないが、第2プランジャーガード236も第1プランジャーガード235と同様に下部にラッチ25cが収容される係止段が形成され得る。
【0106】
カートリッジ2をハンドルアセンブリー3に締結する過程において、第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236が収容ホール25b内に進入する途中で、ラッチ25cは第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236の前端の下部に沿って下方に押されて弾性変形された後、係止段235aを通過すると共に端部が上方に持ち上げられて係止段235aと噛み合うようになる。その結果、カートリッジ2がハンドルアセンブリー3に離脱しないように締結される。
【0107】
また、
図9および
図10に図示された通り、ラッチ25cはコネクターボディー25aからフレーム21に向かって上向き傾斜を形成しながら突出形成される。したがって、ラッチ25cが係止段235aと噛み合った後には、カートリッジ2またはハンドルアセンブリー3にカートリッジ2とハンドルアセンブリー3が互いに分離する方向に外力が加えられても、ラッチ25cが係止段235aから容易に離脱せず、かえって係止段235aがラッチ25cを持ち上げてラッチ25cが係止段235aから離脱するのを防止するようになる。
【0108】
図11は、カートリッジ2の回動によるプランジャー加圧突起24とプランジャー260の相互間の動作関係を図示した図面である。
【0109】
本実施例に係るカートリッジ2は、コネクター25がフレーム21に対して回動可能に設置される。したがって、
図11に図示された通り、ユーザーがハンドルアセンブリー3にカートリッジ2が結合されたカミソリ1を使用する過程において、外力によってフレーム21はハンドルアセンブリー3に対して回動しながら使用され得る。
【0110】
フレーム21がハンドルアセンブリー3に対して一方向に回動するにつれて、フレーム21に固定されたプランジャー加圧突起24もフレーム21と一体に回動する。
【0111】
そして、プランジャー加圧突起24が回動するにつれて、プランジャー260はプランジャー加圧突起24の下面24bに沿ってスライディングされながら第2ポジションまで後退するようになる。プランジャー260は弾性部材251により弾性支持されるため、プランジャー加圧突起24が回動するとプランジャー260の前端262はプランジャー加圧突起24の下面24bとの接触を持続的に維持することができる。
【0112】
以後、カートリッジ2を回動させた外力が除去されると、プランジャー260は弾性部材251の弾性力によって再び前方に移動して第1ポジションに復帰する。プランジャー260が第1ポジションに復帰するにつれて、プランジャー加圧突起24およびフレーム21は他方向に回動してホーム位置(
図9の状態)に復帰する。すなわち、弾性部材251の弾性力はプランジャー260を第1ポジションに復帰させると共にフレーム21をホーム位置に復帰させる復帰力(第1復帰力)として使用される。
【0113】
プランジャー260と接触状態を維持するプランジャー加圧突起24の下面24bは、外側に膨らんだ曲面を形成するので、カートリッジ2はより滑らかに回転することができる。カートリッジ2の回転半径および回転モーションによりプランジャー加圧突起24の下面24bの曲率は多様に選択され得る。
【0114】
本実施例に係るカミソリ1は、カートリッジ2のフレーム21を回動可能に弾性支持するので、ユーザーの身体の輪郭に沿ってブレード22が身体に密着した状態で体毛を切削することができる。従って容易で、かつ安全な髭そりが可能である。
【0115】
また、外力が除去された状態ではカートリッジ2のフレーム21が自由に動かずに一定のホーム位置を維持するので、より安全にカミソリ1を使用することができる。
【0116】
図12は、カートリッジ2の分離のためのイジェクトボタン210、プッシャー240およびラッチ25cの相互間の動作関係を図示した図面である。
【0117】
図12に図示された通り、カートリッジ2をハンドルアセンブリー3から分離しようとする場合には、イジェクトボタン210を前方(カートリッジ方向)に一定の距離移動させることによって、カートリッジ2をハンドルアセンブリー3から分離することができる。
【0118】
具体的には、ユーザーがイジェクトボタン210を前方に一定の距離移動させるにつれて、プッシャー240はイジェクトボタン210と一体に前方に移動するようになる。
【0119】
プッシャー240が前方に移動するにつれて、プッシュアーム241a、241bは前方に移動してラッチ25cを弾性変形させて係止段235aから離脱させる。
【0120】
ラッチ25cが係止段235aから離脱するにつれて、第1プランジャーガード235および第2プランジャーガード236はカートリッジ2から離脱可能な状態となってカートリッジ2をハンドルアセンブリー3から分離することができる。
【0121】
以後、イジェクトボタン210を前方に移動させた外力が除去されると、プッシャー240は弾性部材251の弾性力によって再び後方に移動してイジェクトボタン210をホーム位置(
図10の状態)に移動させる。すなわち、弾性部材251の弾性力はプッシャー240およびイジェクトボタン210をホーム位置に復帰させる復帰力(第2復帰力)として使用される。
【0122】
以下では、本発明の他の実施例に係るハンドルアセンブリー4について説明する。説明の便宜のために、前述した実施例と類似する部分は同じ図面番号を付し、前述した実施例と共通する部分はその説明を省略する。
【0123】
図13は本発明の他の実施例に係るハンドルアセンブリー4を図示した平面図であり、
図14は本発明の他の実施例に係るハンドルアセンブリー4の分解斜視図である。
【0124】
図13および
図14に図示された通り、本実施例に係るハンドルアセンブリー4は前述した実施例とは異なり、上部ケース330でガードベース237が省略され、第1プランジャーガード335と第2プランジャーガード336が上部ケースボディー231の前端から延長形成される。
【0125】
また、本実施例に係る第1プランジャーガード335と第2プランジャーガード336は、前方に向かって次第に幅が細くなるテーパー状を有する。このような形状を通じて第1プランジャーガード335と第2プランジャーガード336をカートリッジ2の収容ホール25bにより容易に進入させることができ、カートリッジ2をハンドルアセンブリー3に、より容易に組み立てることができる。
【0126】
一方、プランジャー360のプランジャーボディー361の前端および上面は、第1プランジャーガード335および第2プランジャーガード336の前端および上面と類似する曲率、傾斜角を有するように形成され得る。
【0127】
したがって、プランジャー360が第1ポジションに位置する時に、
図13に図示された通り、第1プランジャーガード335、プランジャー360および第2プランジャーガード336が一つのボディーのように見える外観を有することができる。
【0128】
本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるはずである。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解されるべきである。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態は本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0129】
本発明の実施例に係るカミソリは、ユーザーによって把持されるグリップ部;および前記グリップ部の前端から突出形成される第1プランジャーガード、前記第1プランジャーガードと離隔するように前記グリップ部の前端から突出形成される第2プランジャーガードおよび前記第1プランジャーガードと前記第2プランジャーガードとの間にスライディング可能に結合されるプランジャーを含むコネクティング部;を含むハンドルアセンブリーおよび少なくとも一つのブレード;前記ブレードが前面に露出するように前記ブレードを支持するフレーム;前記フレームに対して回動可能に設置され、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーを収容する収容ホールが形成されたコネクター;および前記フレームから後面に向かって突出形成されて前記プランジャーによって弾性支持されるプランジャー加圧突起;を含むカートリッジを含む。
【0130】
本発明の実施例に係るカートリッジは、少なくとも一つのブレード;前記ブレードが前面に露出するように前記ブレードを支持するフレーム;前記フレームから後面に向かって突出形成され、外側に膨らんで形成されて前記ハンドルアセンブリーのプランジャーと接する下面を含むプランジャー加圧突起;および前記フレームに対して回動可能に設置されて前記ハンドルアセンブリーと着脱可能に結合されるコネクターを含む。
【0131】
本発明の実施例に係るカミソリは、ユーザーによって把持されるグリップ部;および前記グリップ部の前端から突出形成される第1プランジャーガード、前記第1プランジャーガードと離隔するように前記グリップ部の前端から突出形成される第2プランジャーガードおよび前記第1プランジャーガードと前記第2プランジャーガードとの間にスライディング可能に結合されるプランジャーを含むコネクティング部;を含むハンドルアセンブリーおよび少なくとも一つのブレード;前記ブレードが前面に露出するように前記ブレードを支持するフレーム;前記フレームに対して回動可能に設置され、前記第1プランジャーガード、前記第2プランジャーガードおよび前記プランジャーを収容する収容ホールが形成されたコネクター;および前記フレームから後面に向かって突出形成されて前記プランジャーによって弾性支持されるプランジャー加圧突起;を含むカートリッジを含む。