(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電流支持部は一方向に延長形成され、前記磁気振動部は前記電流支持部を横切る方向に磁場を形成する、請求項1に記載の音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置。
第1モードは、ユーザインタフェースを介して入力された振幅及び周波数が含まれた設定情報のみに基づいて前記振動を調整するモードである、請求項1に記載の音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置。
前記電流支持部の一端は前記磁気振動部の内部に収容され、前記磁気振動部は前記交流電流の極性変化に応じて前記電流支持部の長手方向に沿って振動する、請求項2に記載の音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置。
前記振動調整回路は、前記外部音源を格納するメモリをさらに含む、請求項2又は3に記載の音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が達成しようとする技術的な課題は、コーヒーの水溶液が入った容器に加えられる音波振動を調整することで、現代人のコーヒー文化を考慮して時間的な側面及び感性的な側面でコーヒーの抽出効果を向上させることができる、音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置は、電場を生成する電流支持部と、磁場を形成し、交流電流の極性変化に応じて前記電流支持部により生成された電場によって振動する磁気振動部と、前記磁気振動部と結合して前記振動を粒状の物質が含まれた流体に伝達するプレート部と、第1モードで、ユーザインタフェースを介して入力された振幅及び周波数が含まれた設定情報に基づいて前記振動を調整し、第2モードで、前記設定情報及び振幅と周波数が含まれた外部音源に基づいて前記振動を調整する振動調整回路とを含む。
【0008】
一実施形態によれば、上述した振動調整回路は、前記外部音源から音源情報を抽出する音源処理部と、前記設定情報の振幅及び周波数により前記磁気振動部の振動を調整する前記第1モードの制御信号を生成し、前記設定情報及び前記音源情報のそれぞれに含まれた振幅及び周波数により、前記磁気振動部の振動を調整する前記第2モードの制御信号を生成して振動を調整する振動調整部とを含み得る。
【0009】
一実施形態によれば、前記電流支持部は一方向に延長形成され、前記磁気振動部は前記電流支持部を横切る方向に磁場を形成し得る。
【0010】
一実施形態によれば、第1モードは、ユーザインタフェースを介して入力された振幅及び周波数が含まれた設定情報のみに基づいて前記振動を調整するモードであり得る。
【0011】
一実施形態によれば、前記電流支持部の外周縁部の接線方向に交流電流が印加され得る。
【0012】
一実施形態によれば、前記電流支持部の一端は前記磁気振動部の内部に収容され、前記磁気振動部は、前記交流電流の極性変化に応じて前記電流支持部の長手方向に沿って振動し得る。
【0013】
一実施形態によれば、前記振動調整回路は、前記外部音源を格納するメモリをさらに含み得る。
【0014】
一実施形態によれば、前記設定情報及び前記音源情報のそれぞれは振幅及び周波数を含み、前記振動調整部は、第2モードで、前記磁気振動部の振動の振幅が、前記設定情報に含まれた振幅と前記音源情報に含まれた振幅を合算した値になるよう前記制御信号を生成し得る。
【0015】
一実施形態によれば、前記設定情報及び前記音源情報のそれぞれは振幅及び周波数を含み、前記振動調整部は、第2モードで、前記磁気振動部の振動の周波数が、前記設定情報に含まれた周波数と前記音源情報に含まれた周波数を合算した値になるよう、前記制御信号を生成し得る。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一実施形態に係る音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置は、商業的な用途で設置されて実施される場合、設定情報及びコーヒーの購買者により選択された外部音源に基づいてコールドブリューコーヒーを抽出することができる。
【0017】
また、本発明の一実施形態に係る音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置は、コーヒーの購買者により選択された外部音源を再生すると同時に実施されることで、コーヒーの購買者が時間的な側面及び感性的な側面で向上したコーヒー文化を楽しむことを可能にする。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるが、特定の実施形態を図面に例示し、これを詳細な説明を介して詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解されなければならない。
【0021】
本発明の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。また、本明細書の説明過程において用いられる数字(例えば、第1、第2など)は1つの構成要素を他の構成要素と区分するための識別記号に過ぎない。
【0022】
また、本明細書において、一構成要素が他の構成要素と「連結される」又は「接続される」などの記載があれば、前記一構成要素が前記他の構成要素と直接連結されたり、又は直接接続されることもできるが、特に反対となる記載がなければ、中間に更なる構成要素を媒介して連結されたり、又は接続され得るものとして理解されなければならないだろう。
【0023】
以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書の作成において簡潔さのみを考慮して付与されたり混用されたものであって、その自体として互いに区別される意味又は役割を有するものではない。また、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は図面から省略し、図面において構成要素の幅、長さ、厚さなどは便宜のために誇張して表現され得る。明細書の全体にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
【0024】
以下、添付する図面を参照しながら本発明の実施のための具体的な内容を説明するようにする。
【0025】
図1(a)及び
図1(b)は、本発明の一実施形態に係る音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置を示す外形図である。より詳しくは、
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るコールドブリューコーヒー抽出装置の斜視図であり、
図1(b)は、本発明の一実施形態に係るコールドブリューコーヒー抽出装置の正面図である。
【0026】
図1(a)及び
図1(b)を参照すれば、コールドブリューコーヒー抽出装置1は、コーヒーの水溶液が入った容器に振動を加えて短時間にコールドブリューコーヒーを抽出する。そのために、コールドブリューコーヒー抽出装置1は本体部10及びプレート部30を含み、本体部10は、表示部50及びユーザインタフェース70をさらに含む。
【0027】
本明細書において本体部10の上面にプレート部30が配置され、本体部10の正面に表示部50及びユーザインタフェース70が配置されるものと仮定したが、本発明の範囲がこれに限定されることはない。実施形態により、本体部10とプレート部30は互いに離隔して配置され、表示部50及びユーザインタフェース70も本体部10と離隔して配置されてもよい。この場合、表示部50及びユーザインタフェース70は、本体部10と遠隔で通信して相互情報を交換し得る。
【0028】
本体部10は、内部に含まれた構成要素を用いて振動を生成し、生成された振動をプレート部30に伝達することで、プレート部30がその上面に置かれた容器に音波振動を加える。
【0029】
一方、プレート部30の上面には流体を入れることができる容器が位置する。前記容器は、粒状の物質が含まれた流体を入れる容器であって、実施形態により粉砕されたコーヒーと水が混ざったコーヒーの水溶液を入れてもよい。
【0030】
本体部10は、生成された振動をプレート部30に伝達することで前記容器に音波振動を加え、これによって、前記粉砕されたコーヒーが前記水にもっと溶解し易くすることで、コールドブリューコーヒーの抽出時間を大幅短縮させることができる。
【0031】
一方、本体部10は、振動を生成するために複数の構成要素をさらに含む。より具体的な説明は、
図2(a)及び
図2(b)を参照して説明することにする。
【0032】
図2(a)は、プレート部を含み、
図1に示す本体部の内部に含まれた主な構成要素をより詳細に示す図である。
図2(b)は、
図2(a)に示すA−A’の線に沿って横切った断面図である。
【0033】
本体部10は、電流支持部110、磁気振動部130、ガイド部150、及びベース部170を含み、実施形態によって冷却部190をさらに含み得る。
【0034】
電流支持部110は、交流電流が入力されて電場を生成する。磁気振動部130は、前記電場と同じ領域に磁場を生成し、前記電場の強度の変化に応じて振動する。
【0035】
電流支持部110は、前記電場を生成するためにボビン及び前記ボビンに取り巻かれたボイスコイルを含む。
【0036】
磁気振動部130は、前記磁場を生成するためにマグネット及びパネルを含む。前記マグネットは永久磁石であり、前記パネルは磁性体にそれぞれ実現される。
【0037】
ガイド部150は、プレート部30とベース部170との間に接するよう配置され、プレート部30とベース部170の上下の動きをガイドする。
【0038】
ガイド部150は、プレート部30とベース部170の上下の動きをガイドするため、シャフト、リニアブッシュベアリング、弾性ばね、及び緩衝部材を含む。
【0039】
ベース部170は、内部に含まれた冷却部190と共に電流支持部110及び磁気振動部130で発生する熱を迅速に外部に放出する。ベース部170は、前記熱を迅速に放出するために、熱伝導度の高い材質から実現され得る。
【0040】
再び
図1を参照すれば、表示部50は、本体部10の内部から生成された振動に関する情報を表示する。実施形態により、表示部50は、本体部10の作動モード510、前記振動の周波数530、強度550、及び振動時間570を表示する。しかし、本発明の範囲がこれに限定されることはない。他の実施形態によって、表示部50は、プレート部30がその上面に置かれた容器に加える音波振動に関する情報を表示してもよい。
【0041】
ユーザインタフェース70は、本体部10が振動を生成するために必要な情報が外部から入力され、入力された情報を本体部10に伝達する。
【0042】
プレート部30は、本体部10が生成した振動をその上面に置かれた容器に伝達する。
【0043】
一方、本体部10は、電流支持部110に入力される前記交流電流を制御することで、電流支持部110が生成する電場を制御し、さらに、前記電場の強度の変化に応じて振動する磁気振動部130の振動を調整し得る。
【0044】
より詳細に、電流支持部110は一方向に延長形成され、本体部10は、電流支持部110の外周縁部の接線方向に交流電流が印加されるようにする。磁気振動部130は、電流支持部110の一端を内部に収容し、電流支持部110を横切る方向に磁場を形成することで、前記交流電流の極性変化に応じて電流支持部110の長手方向に沿って振動する。本体部10は、前記磁気振動部130の振動の調整のために振動調整回路をさらに含み得る。
【0045】
ここで、磁気振動部130の振動の調整に関するより具体的な説明のために
図3を参照することにする。
図3は、本体部に含まれた構成として、磁気振動部の振動を調整するための振動調整回路の構成ブロック図である。
【0046】
振動調整回路1000は、振動調整部1200、音源処理部1400、及びメモリ1600を含む。
【0047】
振動調整部1200は、磁気振動部130の振動を調整するための制御信号ac_contを生成する。
【0048】
振動調整部1200は、本体部10の作動モード(以下、「作動モード」と称する;md)により、制御信号ac_contを生成する。作動モードmdは、ユーザインタフェース70を介して入力される。
【0049】
振動調整部1200は、作動モードmdの他に、ユーザインタフェース70から設定情報pred_infoが入力され、音源処理部1400から音源情報vc_infoがさらに入力される。音源情報vc_infoは、音源処理部1400によってメモリ1600に格納された様々な形態の音響信号(以下、「外部音源」と称する;ex_vc)から抽出された情報であり得る。
【0050】
実施形態により、振動調整部1200は、作動モードmd、設定情報pred_info、及び音源情報vc_infoを用いて制御信号ac_contを生成し、生成された制御信号ac_contにより磁気振動部130の振動を調整し得る。ここで、制御信号ac_contは、電流支持部110に入力される交流電流を制御するための信号であり得る。
【0051】
ここで、振動調整部1200が作動モードmdに応じて、磁気振動部130の振動を調整する過程をより詳細に説明するために、
図4(a)〜(c)を参照することにする。
図4(a)〜(c)は、本体部の作動モードを説明するための図である。
【0052】
実施形態により、本体部10は、複数(2以上)の作動モードの下で作動する。本明細書では説明の便宜のために、本体部10が第1モード及び第2モードの下で作動するものと仮定する。また、振動調整部1200は、前記第1モードで、ユーザインタフェース70を介して入力された設定情報pred_infoのみに基づいて磁気振動部130の振動を調整し、前記第2モードで、前記設定情報pred_info及び外部音源ex_vcに基づいて前記振動を調整するものと仮定する。しかし、本発明の範囲がこれに限定されることはない。
【0053】
図4(a)〜(c)において、振動調整部1200は、前記第1モードで、設定情報pred_infoのみに基づいて、予め設定された時間(すなわち、
図4(a)の場合にT1、
図4(b)の場合にT3、
図4(c)の場合にT3−1)の間に作動する。実施形態により、前記予め設定された時間は3分以上30分以下の範囲の時間に設定されるが、本発明の範囲がこれに限定されることはない。
【0054】
図4(a)〜(c)において、振動調整部1200は、前記第2モードで、設定情報pred_info及び外部音源ex_vcに基づいて予め設定された時間(すなわち、
図4(a)の場合にT1、
図4(b)の場合にT3、
図4(c)の場合にT3−1)の間に作動する。
【0055】
一方、前記第2モードで、前記予め設定された時間が前記外部音源ex_vcの再生時間よりも大きい場合、振動調整部1200は、複数の外部音源に基づいて作動する。この場合、振動調整部1200は、実施形態によって同一の外部音源(すなわち、
図4(a)の場合に「外部音源」、
図4(b)の場合に「外部音源1」)に基づいて作動する。また、他の実施形態によって、互いに異なる外部音源(すなわち、
図4(c)の場合に「外部音源1、外部音源2、及び外部音源3」)に基づいて作動してもよい。
【0056】
ここで、振動調整部1200が設定情報pred_info及び/又は外部音源ex_vcに基づいて作動する過程を説明するために、
図5(a)〜(d)を参照する。
図5(a)及び
図5(b)はそれぞれ設定情報pred_infoを示す図であり、
図5(c)及び(d)はそれぞれ音源情報vc_infoを示す図である。
【0057】
ここで、設定情報pred_info及び音源情報vc_infoはそれぞれ振幅及び周波数を含み、音源情報vc_infoは、音源処理部1400によってメモリ1600に格納された外部音源ex_vcから抽出された情報であり得る。実施形態により、外部音源ex_vcから振幅及び周波数を抽出するために所定の周波数帯域が選択されるが、本発明の範囲がこれに限定されることはない。
【0058】
振動調整部1200は、前記第1モードで、設定情報pred_infoに含まれた振幅及び周波数に応じて制御信号ac_contを生成する。
【0059】
振動調整部1200は、前記第2モードにおいて、設定情報pred_info及び音源情報vc_infoのそれぞれに含まれた振幅及び周波数に応じて制御信号ac_contを生成する。
【0060】
実施形態により、振動調整部1200は、前記第2モードにおいて、磁気振動部130の振動の振幅が、設定情報pred_infoに含まれた振幅(すなわち、
図5(a))と音源情報vc_infoの振幅(すなわち、
図5(c))を合算した値になるよう、制御信号ac_contを生成することができる。しかし、本発明の範囲がこれに限定されることはない。
【0061】
実施形態により、振動調整部1200は、前記第2モードにおいて、磁気振動部130の振動の周波数が、設定情報pred_infoに含まれた周波数(すなわち、
図5(b))と音源情報vc_infoの周波数(すなわち、
図5(d))を合算した値になるよう、制御信号ac_contを生成することができる。しかし、本発明の範囲がこれに限定されることはない。
【0062】
すなわち、本体部10は、複数の作動モードの下で作動し、実施形態によって前記第2モードで作動する場合に設定情報pred_infoのみならず、外部音源ex_vcに基づいて磁気振動部130を振動させ得る。
【0063】
したがって、本発明の一実施形態に係る音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置が、商業的な用途で設けられて実施される場合、設定情報pred_info及びコーヒーの購買者により選択された外部音源ex_vcに基づいて、コールドブリューコーヒーが抽出されるようにする。
【0064】
また、本発明の一実施形態に係る音響信号に基づいて音波振動を調整するコールドブリューコーヒー抽出装置は、コーヒーの購買者により選択された外部音源ex_vcを再生すると同時に実施されることにより、コーヒーの購買者は、時間的な側面及び感性的な側面で向上したコーヒー文化を楽しむことができる。
【0065】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。
【0066】
したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものでなく説明のためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されることはない。
【0067】
本発明の保護範囲は下記の請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。