(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の作業者のそれぞれについて、移動手段に関する情報及び予約日時と予約位置とを含む予約済みスケジュール情報を記憶する記憶資源と通信可能に接続されるサーバであって、
条件位置と、所要時間及び/又は条件日付とを含む予約条件を受信することに応答して、前記複数の作業者それぞれの移動手段及びスケジュール情報と前記予約条件とを用いて算出される移動時間に基づいて、前記予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する候補決定部と、
前記決定した作業者と訪問日時の候補に関する情報を送信する送信部であって、前記候補に関する情報は、前記候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、送信部と
を備えるサーバ。
前記候補決定部は、前記直前の位置、前記条件位置、当該作業者の直後の予約済みスケジュール情報の前記予約位置により示される作業者の直後の位置、及び前記移動手段を用いて前記移動時間を算出して、算出した移動時間が短い所定数の作業者を候補として決定する、請求項1から4のいずれか一項に記載のサーバ。
特定の作業者の詳細なスケジュールを要求する詳細要求を受信することに応答して、前記特定の作業者の前記直前の位置と、前記直前の位置から前記条件位置までの移動時間と、当該作業者の直後の予約済みスケジュール情報の前記予約位置により示される作業者の直後の位置と、前記条件位置から前記直後の位置までの移動時間とを特定する詳細要求受付部をさらに備え、
前記送信部は、前記詳細要求受付部が特定した情報と、前記直前の予約済みスケジュール情報の前記予約日時と、前記訪問日時と、前記直後の予約済みスケジュール情報の前記予約日時とを送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載のサーバ。
前記候補決定部は、前記予約条件で予約可能な作業者が存在しない場合、前記予約条件の一部を変更した代替条件を満たす作業者と訪問日時の候補を決定する、請求項1から6のいずれか一項に記載のサーバ。
複数の作業者のそれぞれについて、移動手段に関する情報及び予約日時と予約位置とを含む予約済みスケジュール情報を記憶する記憶資源と通信可能に接続されるコンピュータが実行する方法であって、
条件位置と、所要時間及び/又は条件日付とを含む予約条件を受信する工程と、
前記予約条件を受信することに応答して、前記複数の作業者それぞれの移動手段及びスケジュール情報と前記予約条件とを用いて算出される移動時間に基づいて、前記予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する工程と、
前記決定した作業者と訪問日時の候補に関する情報を送信する工程であって、前記候補に関する情報は、前記候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、工程と
を含む方法。
特定の作業者の詳細なスケジュールを要求する詳細要求を前記サーバに送信して、前記特定の作業者の詳細なスケジュールに関する情報を受信し、前記表示デバイスに前記詳細なスケジュールに関する情報を提示する画面を表示する詳細要求部であって、前記詳細なスケジュールに関する情報は、前記特定の作業者の前記直前の位置と、前記直前の位置から前記条件位置までの移動時間と、当該作業者の直後の予約済みスケジュール情報の前記予約位置により示される直後の位置と、前記条件位置から前記直後の位置までの移動時間と、前記直前の予約済みスケジュール情報の予約日時と、前記訪問日時と、前記直後の予約済みスケジュール情報の予約日時とを含む、詳細要求部
をさらに備える請求項9又は10に記載の端末装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の予約受付システムは、所定の位置で提供されるサービスについて利用者が予約することを想定している。そのため、所定の位置に限られない任意の場所で提供されるサービスを予約する場合に特許文献1に記載の技術をそのまま利用することはできない。
【0007】
特許文献2に記載のスケジュール管理システムは、各社員のスケジュール登録を可能とし、登録されたスケジュールを把握することができる。しかしながら、それぞれが任意の場所で行われるスケジュールについて、スケジュール間で発生する移動時間について考慮するものではない。そのため、例えば、利用者からの利用予約を電話等で受け付ける受付担当者が従来のスケジュール管理システムを利用する場合、受付担当者は、社員ごとに、すでに確定したスケジュールがどこで予定されているのかを確認し、利用者が希望する所望の位置への移動時間を考慮した上でスケジュール登録が可能か否かを判断しなければならない。
【0008】
そこで、本発明は、任意の場所で提供されるサービスの予約に適したシステムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る、複数の作業者のそれぞれについて、移動手段に関する情報及び予約日時と予約位置とを含む予約済みスケジュール情報を記憶する記憶資源と通信可能に接続されるサーバは、条件位置と、所要時間及び/又は条件日付とを含む予約条件を受信することに応答して、複数の作業者それぞれの移動手段及びスケジュール情報と予約条件とを用いて算出される移動時間に基づいて、予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する候補決定部と、決定した作業者と訪問日時の候補に関する情報を送信する送信部であって、候補に関する情報は、候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、送信部とを備える。
【0010】
この態様によれば、任意の場所で提供される作業者によるサービスを予約するために、サーバは、条件位置と、所要時間、及び/又は条件日付とを受信するだけで、移動時間を考慮した上で予約可能な作業者と訪問日時の候補に関する情報を提供することができる。
【0011】
上記サーバにおいて、送信部は、候補のそれぞれの直前の位置及び条件位置を含む地図に関する情報を送信してもよい。この態様によれば、サーバは、条件位置と各候補の作業者の直前の位置との位置関係を提供することができる。
【0012】
上記サーバにおいて、記憶資源は、複数の作業者のそれぞれについて、拠点位置に関する情報をさらに記憶し、候補決定部は、複数の作業者それぞれの移動手段及びスケジュール情報と予約条件に加えて、拠点位置を用いて移動時間を算出し、直前の予約済みスケジュール情報が存在しない場合、拠点位置が前記直前の位置として用いられてもよい。あるいは、上記サーバにおいて、予約位置は、拠点位置を含んでもよい。
【0013】
これらの態様によれば、ユーザから申し込まれた直前の予約済みスケジュール情報が存在しない作業者についても、サーバは、拠点位置を用いて移動時間を算出し、算出した移動時間に基づいて予約可能な作業者を決定することができる。
【0014】
上記サーバにおいて、候補決定部は、直前の位置、条件位置、当該作業者の直後の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直後の位置、及び移動手段を用いて移動時間を算出して、算出した移動時間が短い所定数の作業者を候補として決定してもよい。
【0015】
この態様によれば、算出した移動時間が短い作業者を候補として決定するので、サービス提供のコストとして考えられる移動時間に関する損失を最小限に抑えることができる。
【0016】
上記サーバにおいて、特定の作業者の詳細なスケジュールを要求する詳細要求を受信することに応答して、特定の作業者の直前の位置と、直前の位置から条件位置までの移動時間と、当該作業者の直後の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直後の位置と、条件位置から直後の位置までの移動時間とを特定する詳細要求受付部をさらに備え、送信部は、詳細要求受付部が特定した情報と、直前の予約済みスケジュール情報の予約日時と、訪問日時と、直後の予約済みスケジュール情報の予約日時とを送信してもよい。
【0017】
この態様によれば、サーバは、特定の候補を予約するか否かを判断する際に利用可能な詳細な情報を提供することができる。
【0018】
上記サーバにおいて、候補決定部は、予約条件で予約可能な作業者が存在しない場合、前記予約条件の一部を変更した代替条件を満たす作業者と訪問日時の候補を決定してもよい。この態様によれば、予約条件を満たす作業者が存在しない場合であっても、サーバは、予約条件に近い代替条件を満たす作業者と訪問日時の候補に関する情報を提供することができる。これにより、サーバへ送信される予約条件の増大を抑制することができる。
【0019】
本発明の他の態様に係る、複数の作業者のそれぞれについて、移動手段に関する情報及び予約日時と予約位置とを含む予約済みスケジュール情報を記憶する記憶資源と通信可能に接続されるコンピュータが実行する方法は、条件位置と、所要時間及び/又は条件日付とを含む予約条件を受信する工程と、予約条件を受信することに応答して、複数の作業者それぞれの移動手段及びスケジュール情報と予約条件とを用いて算出される移動時間に基づいて、予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する工程と、決定した作業者と訪問日時の候補に関する情報を送信する工程であって、候補に関する情報は、候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、工程とを含む。
【0020】
本発明の他の態様に係る端末装置は、表示デバイスと条件位置、所要時間及び/又は条件日付を含む予約条件をサーバに送信して、予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補に関する情報を受信し、表示デバイスに候補に関する情報を提示する画面を表示する検索要求部であって、候補に関する情報は、候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、検索要求部とを備える。
【0021】
この態様によれば、任意の場所で提供される作業者によるサービスを予約するために、端末装置のユーザは、条件位置と、所要時間、及び/又は条件日付とを指定して送信するだけで、予約可能な作業者と訪問日時の候補に関する情報を得ることができる。候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の位置とを得ることができるので、端末装置のユーザは、当該作業者の直前の位置に基づいて予約する特定の候補を決定することができる。
【0022】
上記端末装置において、検索要求部は、候補のそれぞれの直前の位置及び条件位置を含む地図に関する情報を画面に表示してもよい。この態様によれば、端末装置のユーザは、条件位置と各候補の作業者の直前の位置との位置関係を視覚的に把握し、候補の決定を容易に行うことができる。
【0023】
上記端末装置において、特定の作業者の詳細なスケジュールを要求する詳細要求をサーバに送信して、特定の作業者の詳細なスケジュールに関する情報を受信し、表示デバイスに詳細なスケジュールに関する情報を提示する画面を表示する詳細要求部であって、詳細なスケジュールに関する情報は、特定の作業者の前記直前の位置と、直前の位置から前記条件位置までの移動時間と、当該作業者の直後の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される直後の位置と、条件位置から直後の位置までの移動時間と、直前の予約済みスケジュール情報の予約日時と、訪問日時と、直後の予約済みスケジュール情報の予約日時とを含む、詳細要求部をさらに備えてもよい。
【0024】
この態様によれば、端末装置のユーザは、特定の候補を予約するか否かを判断する際に利用可能な詳細な情報を得ることができる。
【0025】
上記端末装置において、作業者のスケジュールを予約するための予約要求をサーバ送信する予約受付部をさらに備えてもよい。この態様によれば、端末装置のユーザは、条件位置と、所要時間、及び/又は条件日付とを指定して送信するだけで、予約可能な作業者と訪問日時の候補に関する情報を得て、候補のうちの1つにより示される所望の作業者のスケジュールの予約を行うことができる。
【0026】
本発明の他の態様に係る方法は、コンピュータが、条件位置、所要時間及び/又は条件日付を含む予約条件を送信する工程と、予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補に関する情報を受信する工程であって、候補に関する情報は、候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、工程と、表示デバイスに候補に関する情報を提示する画面を表示する工程とを含む。
【0027】
本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、条件位置、所要時間及び/又は条件日付を含む予約条件を送信する処理と、予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補に関する情報を受信する処理であって、候補に関する情報は、候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、処理と、表示デバイスに候補に関する情報を提示する画面を表示する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、任意の場所で提供されるサービスの予約に適したシステムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0031】
(システム構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るスケジュール管理サーバ及び端末装置を含むスケジュール管理システムの構成を例示する図である。本実施形態におけるスケジュール管理システム1は、スケジュール管理サーバ2と、1台以上の端末装置4とを備える。端末装置4は、ネットワークNを介してスケジュール管理サーバ2と通信を行うように構成されている。
【0032】
スケジュール管理システム1は、スケジュール管理サーバ2に登録されている作業者のスケジュール予約を可能にするシステムである。本実施形態では、作業者の一例としてカメラマンのスケジュールを予約する例について説明するが、本発明は、他の任意の業種の作業者のスケジュールを予約する実施形態に適用可能である。
【0033】
スケジュール管理サーバ2、作業者の基本情報を保存する作業者データベース(DB)を有する。本実施形態における基本情報は、特に限定されないが、拠点位置、移動手段、休暇情報、労働時間情報等が含まれ得る。
【0034】
端末装置4は、作業者の予約を申し込むユーザが使用する端末装置である。ユーザは、端末装置4を介して、作業者の予約条件を指定してスケジュール管理サーバ2に送信することで、予約可能な作業者の情報を取得することができる。予約条件は、特に限定されないが、条件位置、所要時間、条件日付等が含まれ得る。ここで、予約可能とは、作業者の予約済みスケジュールに基づいて、条件日付において条件位置に所要時間滞在することが可能なことを表す。また、ユーザは、取得した予約可能な作業者の中から1の作業者を選択してスケジュール管理サーバ2に予約要求を送信することで、当該選択した作業者のスケジュールを予約することができる。
【0035】
スケジュール管理サーバ2は、端末装置4からの予約条件の受信に応じて、作業者DBに登録された情報に基づいて、予約条件に合致する作業者の情報を端末装置4に送信することができる。例えば、スケジュール管理サーバ2は、予約条件に合致する、所定数の作業者の情報を端末装置4に送信することができる。また、スケジュール管理サーバ2は、端末装置4からの予約要求の受信に応じて、選択された作業者のスケジュール情報をスケジュールDBに登録することができる。
【0036】
本実施形態では、端末装置4としてスマートフォンを想定して説明するが、これに限定されない。端末装置4として、例えば、PC、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、その他の端末装置を適宜用いることができる。その他の端末装置には、例えば、ナビゲーション装置、テレビジョン装置及びウェアラブルデバイス等の表示画面付の装置や、音声入出力機能を利用して情報を処理する装置等が含まれる。
【0037】
スケジュール管理サーバ2は、例えば、比較的演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、スケジュール管理サーバ2を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0038】
ネットワークNは、スケジュール管理サーバ2と端末装置4との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0039】
(スケジュール管理サーバ構成)
図2は、本発明の一実施形態に係るスケジュール管理サーバの構成を示す。
図2に示されるように、スケジュール管理サーバ2は、例えば、プロセッサ20と、通信インタフェース21と、記憶資源22とを備える。
【0040】
プロセッサ20は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニットおよび各種レジスタから構成され、記憶資源22に格納されているコンピュータプログラム220を実行することで、後述する各種機能を実現する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
【0041】
通信インタフェース21は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース21は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0042】
記憶資源22は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源22は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶資源22には、コンピュータプログラム220が記憶される。
【0043】
コンピュータプログラム220は、所定の処理を行うためのプログラムであり、スケジュール管理サーバ2のメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを備える。このソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数およびデータ構造等を用いて作成される。
【0044】
コンピュータプログラム220は、例示的に、画面送信部221、候補決定部222、詳細要求受付部223及び登録部224を有する。コンピュータプログラム220を実行することで実現する機能については後述する。
【0045】
記憶資源22には、コンピュータプログラム220のほか、スケジュール管理サーバ2の処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとして、例えば、通信インタフェース21を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。
【0046】
各種データとして、例えば、作業者DB225、スケジュールDB226、地図情報227等がある。
【0047】
作業者DB225には、作業者の基本情報が保存されている。一実施形態では、
図4に示されるように、作業者DB225には、作業者コード、拠点位置、移動手段、休暇情報、労働時間情報等が登録されていることが望ましい。作業者コードは、作業者を一意に識別するための情報である。なお、本明細書におけるコードは、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、記号等の1又は複数からなる情報である。
【0048】
拠点位置は、作業者が活動の拠点とする位置を示す情報であり、例えば、勤務するオフィスや自宅の住所等が設定される。本実施形態では、後述の移動時間の算出の際に、直前のスケジュールが存在しない場合に、拠点位置が直前の位置として用いられる。別の実施形態では、拠点位置を予約位置として、後述のスケジュール情報を登録してもよい。移動手段は、作業者が移動する手段を示す情報であり、例えば、電車、自動車、自転車等が設定される。
【0049】
休暇情報は、作業者の休暇に関する情報である。本実施形態では、休暇情報に、休暇の曜日を示す情報や、スポットで休暇をとる日付等を設定することができる。労働時間情報は、作業者の労働時間に関する情報である。本実施形態では、労働情報に、始業時刻及び終業時刻等を設定することができる。
【0050】
スケジュールDB226には、スケジュールに関する情報が保存されている。一実施形態では、
図5に示されるように、スケジュールDB226には、予約日付、予約時間、作業者コード、予約位置等が登録されていることが望ましい。予約日付及び予約時間は、予約されたスケジュールの日付並びに開始時間及び終了時間を示す情報である。作業者コードは、予約された作業者の作業者コードを示す情報である。予約位置は、予約されたスケジュールの位置を示す情報である。スケジュールDB226のスケジュール情報に基づいて、作業者は、予約日付の開始時間に予約位置で示される地点に到着し、終了時間まで当該地点においてサービスを提供することとなる。
【0051】
地図情報227には、地図に関する情報が保存されている。一実施形態では、地
図DB227には、緯度経度等の位置情報、道路情報、路線図情報等が登録されていることが望ましい。なお、地図情報227は、外部システムから取得してもよい。
【0052】
画面送信部221は、ユーザからの入力等に応答して、対応する画面を作成して端末装置4に送信する。具体的には、例えば、作業者を登録するための作業者登録画面、予約条件を設定するための条件設定画面、作業者の候補を提示するサジェストマップ画面、作業者の詳細なスケジュールを提示するスケジュールマップ画面等を、画面送信部221は、端末装置4に送信する。
【0053】
候補決定部222は、端末装置4から、予約条件を受信することに応答して、予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する。本実施形態では、候補決定部222は、作業者DB225と、スケジュールDB226と、地
図DB227とに基づいて、予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する。また、本実施形態では、予約条件には、条件位置、所要時間及び条件日付が含まれる。
【0054】
一実施形態では、候補決定部222は、作業者の直前の位置に基づいて、作業者の候補を決定することができる。直前の位置には、例えば、作業者の直前のスケジュールの予約位置、又は直前のスケジュールが存在しない場合に、拠点位置が用いられる。候補決定部222は、直前の位置、条件位置、及び移動手段に基づいて移動時間を算出して、移動時間が短い作業者を候補として決定してもよい。
【0055】
別の実施形態では、候補決定部222は、作業者の直前の位置に加えて、直後の位置に基づいて、作業者の候補を決定することができる。直後の位置には、例えば、作業者の直後のスケジュールの予約位置、又は直後のスケジュールが存在しない場合に、拠点位置が用いられる。候補決定部222は、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段に基づいて移動時間を算出して、移動時間が短い作業者を候補として決定してもよい。また、候補決定部222は、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段を用いて、直前の位置から直後の位置へ移動した場合の移動時間と、直前の位置から条件位置を経由して直後の位置へ移動した場合の移動時間との差分を算出して、この差分が短い作業者を候補として決定してもよい。
【0056】
本実施形態では、候補決定部222は、まず始めに、スケジュールDB226に登録されたスケジュール情報中の予約位置、又は作業者DB225に登録された作業者情報中の拠点位置に基づいて、条件日付に条件位置の近くにいる作業者を検索する。例えば、候補決定部222は、所定の範囲内(例えば、予約位置又は拠点位置から条件位置までが30km)の作業者を検索してもよい。
【0057】
次に、候補決定部222は、検索した作業者が予約可能であるか否かを判定する。具体的には、候補決定部222は、スケジュール情報が登録されている作業者について、労働時間中に、条件位置に所要時間滞在することが可能か否か、予約済みスケジュール情報の予約時間及び、予約位置と条件位置とに基づいて算出される移動時間に基づいて、作業者が予約可能であるか否かを判定する。スケジュール情報が登録されていない作業者については、予約可能であるとみなされる。なお、候補決定部222は、条件日付に条件位置の近くにいる順に予約可能であるか否かを判定し、予約可能である作業者が所定数(例えば、10人)に達した時点で次の処理にうつってもよい。
【0058】
続いて、候補決定部222は、予約可能な作業者について、予約可能な訪問時間を決定する。例えば、候補決定部222は、労働時間内の予約可能な時間の中で、最も早い時間を訪問時間として決定してもよい。
【0059】
最後に、候補決定部222は、予約可能な作業者の中から、所定数(例えば、1人以上3人まで)の作業者を候補として決定する。本実施形態では、候補決定部222は、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段に基づいて移動時間を算出して、移動時間が短い作業者を候補として決定する。
【0060】
詳細要求受付部223は、端末装置4から、作業者の詳細なスケジュールを要求する詳細要求を受信することに応答して、作業者のスケジュールマップ画面を作成するための情報を特定する。本実施形態では、詳細要求には、作業者コードが含まれる。一実施形態では、詳細要求受付部223は、作業者の直前の位置と、直前の位置から条件位置までの移動時間とを特定してもよい。別の実施形態では、詳細要求受付部223は、前述の作業者の直前の位置と直前の位置から条件位置までの移動時間に加えて、直後の位置と、条件位置から直後の位置までの移動時間とを特定してもよい。
【0061】
登録部224は、端末装置4から、作業者のスケジュールを予約するための予約要求を受信することに応答して、作業者のスケジュール情報を登録する。本実施形態では、予約要求には、作業者コード、条件位置、訪問日付、及び訪問時間が含まれ、登録部224は、予約要求に基づいて、スケジュールDB226にスケジュール情報を登録する。
【0062】
(クライアント構成)
図3は、本発明の一実施形態に係る端末装置の構成を示す。
図3に示されるように、端末装置4は、例えば、プロセッサ41と、通信インタフェース42と、入力デバイス43と、表示デバイス44と、記憶資源45とを備える。
【0063】
プロセッサ41は、算術論理演算ユニットおよび各種レジスタ(プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等)から構成される。プロセッサ41は、例えば、記憶資源45に格納されているコンピュータプログラム450を解釈および実行し、入力デバイス43から入力された情報に従ってスケジュール管理サーバ2にリクエストを送信し、スケジュール管理サーバ2からのレスポンスを受信する。
【0064】
通信インタフェース42は、例えばスケジュール管理サーバ2との接続インタフェースを提供するものであり、無線通信インタフェースまたは有線通信インタフェースから構成される。入力デバイス43は、ユーザからの入力を受け付けるインタフェースを提供するものであり、タッチパネル、キーボード、マウス等を例示することができる。表示デバイス44は、条件設定画面、サジェストマップ画面、スケジュールマップ画面等の画像表示インタフェースをユーザに提供するものであり、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ等を例示することができる。
【0065】
記憶資源45は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源45には、コンピュータプログラム450が格納される。
【0066】
コンピュータプログラム450は、所定の処理を行うためのプログラムであり、端末装置4のメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを備える。このソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数およびデータ構造等を用いて作成される。
【0067】
端末装置4には、作業者のスケジュールを予約するためのアプリケーション451(以下、「予約アプリ」という。)が記憶されている。
図3に示されるように、予約アプリ451は、例示的に、位置受付部452、検索要求部453、詳細要求部454、及び予約受付部455を有する。予約アプリ451を実行することで実現する機能については後述する。なお、本実施形態では、端末装置4に記憶されたネイティブアプリの予約アプリ451を用いる例について説明するが、別の実施形態では、スケジュール管理システム1をWebアプリケーションサーバシステムの技術を用いて構成し、端末装置4は、端末装置4に実装されたブラウザでのユーザの操作に従って各種要求をスケジュール管理サーバ2に対して送信するとともに、その処理結果を受信してブラウザ上に表示してもよい。
【0068】
記憶資源45には、コンピュータプログラム450のほか、端末装置4の処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとして、例えば、入力デバイス43を制御するための入力デバイスドライバプログラムや、表示デバイス44を制御するための出力デバイスドライバプログラム等がある。
【0069】
位置受付部452は、ユーザからの条件位置の入力に応答して、条件位置をスケジュール管理サーバ2に送信する。また、位置受付部452は、スケジュール管理サーバ2から条件位置にピンを立てた周辺地図を受信して、表示デバイス44に表示する。本実施形態では、予約条件のうちの条件位置が指定されたタイミングで、かつ、他の予約条件のうちの少なくとも1つが指定されていない場合に、位置受付部452が処理を行い、すべての予約条件が指定された場合は、後述の検索要求部453が処理を行うものとする。一実施形態では、位置受付部452は、予約条件を設定するための条件設定画面におけるユーザからの入力に基づいて周辺地図を受信して、条件設定画面の領域内に表示する。
【0070】
検索要求部453は、ユーザからの入力に応答して、予約条件をスケジュール管理サーバ2に送信する。本実施形態では、予約条件には、条件位置、所要時間及び条件日付が含まれる。一実施形態では、検索要求部453は、予約条件を設定するための条件設定画面におけるユーザからの入力に基づいて、予約条件をスケジュール管理サーバ2に送信する。また、検索要求部453は、スケジュール管理サーバ2から作業者の候補を提示するサジェストマップ画面を受信して、表示デバイス44に表示する。
【0071】
詳細要求部454は、ユーザからの入力に応答して、作業者の詳細なスケジュールを要求する詳細要求をスケジュール管理サーバ2に送信する。本実施形態では、詳細要求には、作業者コードが含まれる。一実施形態では、詳細要求部454は、サジェストマップ画面におけるユーザからの入力に基づいて、詳細要求をスケジュール管理サーバ2に送信する。また、検索要求部453は、スケジュール管理サーバ2から作業者の詳細なスケジュールを提示するスケジュールマップ画面を受信して、表示デバイス44に表示する。
【0072】
予約受付部455は、ユーザからの入力に応答して、作業者のスケジュールを予約するための予約要求をスケジュール管理サーバ2に送信する。本実施形態では、予約要求には、作業者コード、条件位置、訪問日付、及び訪問時間が含まれる。一実施形態では、予約受付部455は、スケジュールマップ画面におけるユーザからの入力に基づいて、予約要求をスケジュール管理サーバ2に送信してもよい。別の実施形態では、予約受付部455は、スケジュールマップ画面におけるユーザからの入力に基づいて後述の予約確認画面を表示して、表示した予約確認画面におけるユーザからの入力に基づいて、予約要求をスケジュール管理サーバ2に送信してもよい。さらに別の実施形態では、予約受付部455は、サジェストマップ画面におけるユーザからの入力に基づいて、予約要求をスケジュール管理サーバ2に送信してもよい。
【0073】
(端末装置4の画面例)
次に、実施形態における画面例について説明する。
図6は、条件設定画面を例示する図である。
図6に示す例では、予約条件のうちの条件位置が指定され、指定された条件位置にピンを立てた周辺地図が表示されている。本実施形態では、条件設定画面には、地図領域600、条件位置601、所要時間602、条件日付603等が含まれる。地図領域600は、後述の条件位置601で指定された位置にピンを立てた周辺地図を表示する領域である。条件位置601は、ユーザが所望の条件位置を入力するためのコントロールである。所要時間602は、ユーザが所望の所要時間を入力するためのコントロールである。条件日付603は、ユーザが所望の日付、期間等を入力するためのコントロールである。
【0074】
図7は、カメラマンの候補を提示するサジェストマップ画面を例示する図である。
図7に示す例では、
図6の条件設定画面においてさらに所要時間と条件日付とが指定された結果、カメラマンの候補1〜3が提示されている。本実施形態では、サジェストマップ画面には、地図領域700、時間変更コントロール701、時間変更コントロール702、条件位置601、所要時間602、条件日付603等が含まれる。地図領域700には、候補の作業者の直前の位置を示すインジケータである直前位置703、及び、候補の作業者を選択するためのコントロールである候補者コントロール704の対が含まれる。本実施形態では、候補者コントロール704において、予約可能な訪問日付、訪問時間、カメラマンの移動手段を表示している。時間変更コントロール701及び時間変更コントロール702は、予約条件の所要時間を例えば5分短縮する等変更して、変更した予約条件で予約可能なカメラマンの候補を再提示させるためのコントロールである。
【0075】
図8は、カメラマンの詳細なスケジュールを提示するスケジュールマップ画面を例示する図である。
図8に示す例では、
図7のサジェストマップ画面において候補1が選択された結果、候補1の詳細なスケジュールが提示されている。本実施形態では、スケジュールマップ画面には、地図領域800、予約コントロール801、予約確認コントロール802等が含まれる。予約コントロール801は、予約可能なカメラマンのスケジュールを予約するためのコントロールである。予約確認コントロール802は、予約予定のスケジュールの情報を表示するためのコントロールである。地図領域800には、直前位置703と候補の作業者の直後の位置を示すインジケータである直後位置803とが含まれ、直前位置703からピンの位置を経由し、直後位置803に至るまでの移動経路が示されている。そして、移動経路の近傍には、直前位置703からピンまでの移動時間(20分)と、ピンから直後位置803までの移動時間(20分)とが表示されている。さらに、直前位置703の近傍には、直前のスケジュールの予約時間(14:00−14:40)が表示され、ピンの近傍には、訪問時間(15:00−16:00)が表示され、直後位置803の近傍には、直後のスケジュールの予約時間(17:00−17:50)が表示されている。
【0076】
図9は、予約確認画面を例示する図である。
図9に示す例では、
図8のスケジュールマップ画面において予約確認コントロール802が選択された結果、予約予定のスケジュールの情報が表示されている。本実施形態では、予約確認画面には、確認領域901、予約コントロール801等が含まれる。確認領域901は、予約予定のスケジュールの情報を表示する領域である。
【0077】
図10は、予約条件変更後のサジェストマップ画面を例示する図である。
図10に示す例では、
図7のサジェストマップ画面において時間変更コントロール701が選択された結果、所要時間を変更して検索された、カメラマンの候補が提示されている。本実施形態においても、
図7と同様に、サジェストマップ画面には、地図領域700、時間変更コントロール701、時間変更コントロール702、条件位置601、所要時間602、条件日付603等が含まれる。また、地図領域700には、候補の作業者の直前の位置を示すインジケータである直前位置703、及び、候補の作業者を選択するためのコントロールである候補者コントロール704の対が含まれる。ここで、
図10に示す例では、所要時間が5分短縮されたことにより予約可能となったカメラマンが新たに提示されている。
【0078】
(スケジュール予約処理)
次に、スケジュール管理システム1の動作について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係るスケジュール予約処理の一例を示すフローチャートである。
【0079】
ユーザが端末装置4の予約アプリ451を起動すると、予約アプリ451は、条件設定画面を表示デバイス44に表示する(S101)。本実施形態では、予約条件には、条件位置、所要時間及び条件日付が含まれる。条件設定画面においてユーザが条件位置を指定すると(S102)、予約アプリ451の位置受付部452は、条件位置をスケジュール管理サーバ2に送信し(S103)、応答として、条件位置にピンを立てた周辺地図を受信して(S104)、表示デバイス44に表示する(S105)。こここでは、位置受付部452は、
図6に示される条件位置の指定に応答して、周辺地図を条件設定画面の地図領域600に表示したものとする。
【0080】
続いて、条件設定画面においてユーザが所要時間と条件日付を指定すると(S106)、予約アプリ451の検索要求部453は、予約条件をスケジュール管理サーバ2に送信する(S107)。
【0081】
スケジュール管理サーバ2の候補決定部222は、端末装置4から予約条件を受信することに応答して、予約可能なカメラマンと訪問日時の候補を決定する(S108)。本実施形態では、候補決定部222は、作業者DB225と、スケジュールDB226と、地
図DB227とに基づいて、予約可能なカメラマンと訪問日時の候補を決定する。本実施形態では、候補決定部222は、予約可能なカメラマンの候補を3人決定する。候補決定処理の詳細については、後述する。ここでは、候補決定部222は、決定した候補3人の作業者コード、移動手段、直前の位置、訪問日付、訪問時間をスケジュール管理サーバ2の画面送信部221に渡す。
【0082】
画面送信部221は、カメラマンの候補を提示するサジェストマップ画面を作成して、端末装置4に送信する(S109)。ここでは、画面送信部221は、
図7に示されるサジェストマップ画面を作成して端末装置4に送信したものとする。
【0083】
ユーザは、サジェストマップ画面に提示された候補の中から、予約を希望する候補を選択する(S110)。ここでは、候補1の候補者コントロール704が選択されたものとする。予約アプリ451の詳細要求部454は、カメラマンの詳細なスケジュールを要求する詳細要求をスケジュール管理サーバ2に送信する(S111)。本実施形態では、詳細要求には、作業者コードが含まれ、ここでは、詳細要求部454は、作業者コード「001」を含む詳細要求をスケジュール管理サーバ2に送信したものとする。
【0084】
スケジュール管理サーバ2の詳細要求受付部223は、端末装置4から詳細要求を受信することに応答して、作業者のスケジュールマップ画面を作成するための情報を特定する(S112)。本実施形態では、詳細要求受付部223は、作業者の直前の位置、直前の位置から条件位置までの移動時間、直後の位置、及び条件位置から直後の位置までの移動時間を特定する。ここでは、詳細要求受付部223は、特定した作業者の直前の位置、直前の位置から条件位置までの移動時間(20分)、直後の位置、及び条件位置から直後の位置までの移動時間(20分)を画面送信部221に渡す。
【0085】
画面送信部221は、作業者の詳細なスケジュールを提示するスケジュールマップ画面を作成して、端末装置4に送信する(S113)。ここでは、画面送信部221は、
図8に示されるスケジュールマップ画面を作成して送信したものとする。
【0086】
ユーザは、スケジュールマップ画面において、予約予定のスケジュール情報を確認するための確認指示を行う(S114)。ここでは、予約確認コントロール802が選択されたものとする。
【0087】
予約アプリ451の予約受付部455は、予約確認画面を作成して表示デバイス44に表示する(S115)。ここでは、予約受付部455は、
図9に示される予約確認画面を作成して表示デバイス44に表示したものとする。ユーザは、表示された予約確認画面において、確認したスケジュールを予約するための予約指示を行う(S116)。ここでは、予約コントロール801が選択されたものとする。
【0088】
予約受付部455は、作業者のスケジュールを予約するための予約要求をスケジュール管理サーバ2に送信する(S117)本実施形態では、予約要求には、作業者コード、条件位置、訪問日付、及び訪問時間が含まれる。ここでは、予約受付部455は、作業者コード「001」、条件位置「東京都中央区銀座1−1−1」、訪問日付「2018年10月1日」、及び訪問時間「15:00−16:00」を含む予約要求をスケジュール管理サーバ2に送信したものとする。
【0089】
スケジュール管理サーバ2の登録部224は、端末装置4から予約要求を受信することに応答して、作業者のスケジュール情報を登録する(S118)。本実施形態では、登録部224は、予約要求に基づいてスケジュールDB226にスケジュール情報を登録する。
【0090】
本実施形態では、スケジュール管理サーバ2の画像送信部221がサジェストマップ画面及びスケジュールマップ画面を作成して端末装置4に送信する例について説明したが、別の実施形態では、候補決定部222がS106で決定した情報、詳細要求受付部223がS110で特定した情報を端末装置4に送信し、端末装置4の予約アプリ451側で画面を作成してもよい。
【0091】
(候補決定処理)
次に、
図12を参照して、スケジュール管理サーバ2の候補決定処理について説明する。ここでは、候補決定部222は、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段に基づいて移動時間を算出して、移動時間が短い作業者を候補として決定する例について説明する。
【0092】
候補決定部222は、端末装置4から予約条件を受信する(S201)。本実施形態では、予約条件には、条件位置、所要時間及び条件日付が含まれる。ここでは、候補決定部222は、条件位置「東京都中央区銀座1−1−1」、所要時間「1時間」及び条件日付「2018年10月1日」を含む予約条件を受信したものとする。
【0093】
予約条件の受信に応答して、候補決定部222は、スケジュールDB226に登録されたスケジュール情報中の予約位置、又は作業者DB225に登録された作業者情報中の拠点位置に基づいて、条件日付に条件位置の近くにいる作業者を検索する(S202)。本実施形態では、候補決定部222は、予約位置又は拠点位置から条件位置までが30kmの作業者を検索する。ここでは、候補決定部222は、条件日付「2018年10月1日」に予約位置又は拠点位置から条件位置「東京都中央区銀座1−1−1」までが30kmの作業者を15人検索したものとする。
【0094】
次に、候補決定部222は、検索した作業者が予約可能であるか否かを判定する(S203)。具体的には、候補決定部222は、スケジュール情報が登録されている作業者について、労働時間中に、条件位置に所要時間滞在することが可能か否か、予約済みスケジュール情報の予約時間及び、予約位置と条件位置とに基づいて算出される移動時間に基づいて、作業者が予約可能であるか否かを判定する。スケジュール情報が登録されていない作業者については、予約可能であるとみなされる。ここでは、候補決定部222は、S202で検索した15人のうち、11人について予約可能であると判定されたものとする。
【0095】
続いて、候補決定部222は、予約可能であると判定された作業者について、予約可能な訪問時間を決定する(S204)。本実施形態では、候補決定部222は、労働時間内の予約可能な時間の中で、最も早い時間を訪問時間として決定する。
【0096】
最後に、候補決定部222は、予約可能であると判定された作業者について、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段に基づいて移動時間を算出して(S205)、移動時間が短い所定数(例えば、1人以上3人まで)の作業者を候補として決定する(S206)。ここでは、候補決定部222は、S203で予約可能であると判定された11人の中から、算出した移動時間が短い3人を候補として決定したものとする。
【0097】
本実施形態では、候補決定部222が、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段に基づいて移動時間を算出して、移動時間が短い作業者を候補として決定する例について説明したが、前述したように、直前の位置、条件位置、及び移動手段を用いて算出される移動時間が短い作業者を候補として決定してもよいし、直前の位置と条件位置とを用いて算出される移動距離が短い作業者を候補として決定してもよい。また、候補決定部222は、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段を用いて、直前の位置から直後の位置へ移動した場合の移動時間と、直前の位置から条件位置を経由して直後の位置へ移動した場合の移動時間との差分を算出して、この差分が短い作業者を候補として決定してもよいし、直前の位置から直後の位置へ移動した場合の移動距離と、直前の位置から条件位置を経由して直後の位置へ移動した場合の移動距離との差分を算出して、この差分が短い作業者を候補として決定してもよい。
【0098】
以上、本実施形態におけるスケジュール管理システム1によれば、任意の場所で提供されるカメラマンによるサービスを予約することができる。予約を申し込むユーザは、予約を希望する条件位置、所要時間、及び条件日付を指定するだけで、移動時間を考慮した上で予約可能なカメラマンの中から、移動時間が短い最適な候補に関する情報を得ることができる。
【0099】
また、本実施形態における端末装置が、カメラマンの候補を視覚的に提示するサジェストマップ画面を表示することにより、ユーザは、サジェストマップ画面に表示されたカメラマンの直前の位置や移動手段等に基づいて、候補の選択を容易に行うことができる。
【0100】
また、本実施形態におけるスケジュール管理サーバ2が、直前の位置、条件位置、直後の位置、及び移動手段を用いて算出される移動時間に基づいて、移動時間が短いカメラマンを候補として決定することで、サービス提供のコストとして考えられる移動時間に関する損失を最小限に抑えることができる。
【0101】
(追加の実施形態)
候補決定部222による候補決定処理において、端末装置4から指定された予約条件を満たす作業者の候補が存在しない場合も想定される。このような場合に、追加の実施形態では、候補決定部222は、予約可能な代替条件を満たす作業者の候補を端末装置4に提示してもよい。例えば、候補決定部222は、S203において、所要時間を短縮することで予約可能と判定し得る作業者が存在する場合、短縮した所要時間を含む代替条件と、当該代替条件を満たす作業者の候補を端末装置4に提示してもよい。あるいは、候補決定部222は、条件日付に予約可能な作業者が存在しない場合、変更した条件日付を含む代替条件と、当該代替条件を満たす作業者の候補を端末装置4に提示してもよい。
【0102】
以上、本実施形態におけるスケジュール管理システム1によれば、予約を申し込むユーザは、自身が希望する予約条件で予約可能なカメラマンが存在しない場合であっても、予約条件に近い代替条件を満たすカメラマンの候補に関する情報を得ることができる。
【0103】
また、本実施形態におけるスケジュール管理サーバ2が、予約条件で予約可能なカメラマンが存在しない場合に代替条件を満たすカメラマンの候補に関する情報を端末装置4に提示することで、端末装置4からスケジュール管理サーバ2へ送信される予約条件の増大を抑制することができる。
【解決手段】サーバ2は、条件位置と、所要時間及び/又は条件日付とを含む予約条件を受信することに応答して、複数の作業者それぞれの移動手段及びスケジュール情報と予約条件とを用いて算出される移動時間に基づいて、予約条件で予約可能な作業者と訪問日時の候補を決定する候補決定部222と、決定した作業者と訪問日時の候補に関する情報を送信する送信部であって、候補に関する情報は、候補のそれぞれについて、予約可能な作業者の訪問日時と、当該作業者の直前の予約済みスケジュール情報の予約位置により示される作業者の直前の位置に関する情報とを含む、送信部221とを備える。