特許第6588489号(P6588489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タカラトミーの特許一覧

<>
  • 特許6588489-動作玩具 図000002
  • 特許6588489-動作玩具 図000003
  • 特許6588489-動作玩具 図000004
  • 特許6588489-動作玩具 図000005
  • 特許6588489-動作玩具 図000006
  • 特許6588489-動作玩具 図000007
  • 特許6588489-動作玩具 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6588489
(24)【登録日】2019年9月20日
(45)【発行日】2019年10月9日
(54)【発明の名称】動作玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 5/00 20060101AFI20191001BHJP
   A63H 33/00 20060101ALI20191001BHJP
【FI】
   A63H5/00 A
   A63H33/00 P
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-35074(P2017-35074)
(22)【出願日】2017年2月27日
(65)【公開番号】特開2018-139743(P2018-139743A)
(43)【公開日】2018年9月13日
【審査請求日】2018年3月20日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年1月18日ベルサール秋葉原において開催された2017春タカラトミーキャラクター発表会で発表
(73)【特許権者】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 隆司
【審査官】 比嘉 翔一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−014686(JP,A)
【文献】 特開2013−111086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部及び複数の第1検出部を有する玩具本体と、種類に応じて位置関係が異なる被識別部を有するとともに、前記玩具本体に着脱可能に構成された着脱部品とを有し、前記制御部が、前記着脱部品の装着位置で前記被識別部の前記第1検出部への当接によって検出される前記着脱部品の種類に応じた動作をさせるように構成された動作玩具において、
前記着脱部品は、前記玩具本体に対して嵌合する嵌合位置から嵌合方向とは異なる方向にある前記装着位置まで動作可能に構成され、
前記被識別部と前記第1検出部とは、前記装着位置で、当接するように構成され、
前記着脱部品には当接部が形成され、前記玩具本体には前記当接部による当接を検出する第2検出部が形成され、前記当接部と前記第2検出部とは、前記嵌合位置で当接し、
前記制御部は、前記第2検出部で前記当接部と前記第2検出部との当接と、前記第1検出部で前記被識別部と前記第1検出部との当接がこの順で検知されたときに、前記着脱部品の種類に応じた動作をさせることを特徴とする動作玩具。
【請求項2】
前記当接部と前記第2検出部とは、前記装着位置で当接を解除し、前記制御部は、この当接解除を条件に前記着脱部品の種類に応じた動作をさせることを特徴とする請求項1に記載の動作玩具。
【請求項3】
前記制御部は、前記着脱部品の装着を催促させ、催促した後に前記第2検出部で前記当接部と前記第2検出部との当接が検知された後に、前記当接部と前記第2検出部とが前記装着位置で当接を解除するとともに、前記第1検出部で前記被識別部と前記第1検出部との当接が検知されたときに、前記着脱部品の種類に応じた動作をさせることを特徴とする請求項2に記載の動作玩具。
【請求項4】
前記玩具本体には、複数の前記第1検出部が所定の軸線を中心とする円周方向に沿って1つずつ所定間隔で設けられ、前記着脱部品は、前記玩具本体に対して前記軸線を中心に前記嵌合位置と前記装着位置との間で回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動作玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動作玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、玩具本体と、玩具本体に着脱可能な複数種の着脱部品とを有し、玩具本体に着脱部品が装着された際に、玩具本体の検出部によって着脱部品の被識別部の当接が検出されて着脱部品の種類が判別され、着脱部品の種類に応じて動作するように構成された動作玩具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この玩具本体には、検出部が複数設けられ、着脱部品には、他の種類の着脱部品とは位置関係が互いに異なるように被識別部が設けられている。
【0003】
そして、この動作玩具においては、着脱部品は玩具本体の凹部に差込み可能となっており、着脱部品を凹部に差し込み、被識別部を検出スイッチに当接させることによって着脱部品の種類を判別するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5444537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、着脱部品を凹部に差し込めば、被識別部が検出スイッチに当接するので、人が悪戯で指や鉛筆その他を差し込めば、検出スイッチが作動してしまい、誤動作が生じる虞があった。
本発明は、誤動作を防止することができる動作玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、
制御部及び複数の第1検出部を有する玩具本体と、種類に応じて位置関係が異なる被識別部を有するとともに、前記玩具本体に着脱可能に構成された着脱部品とを有し、前記制御部が、前記着脱部品の装着位置で前記被識別部の前記第1検出部への当接によって検出される前記着脱部品の種類に応じた動作をさせるように構成された動作玩具において、
前記着脱部品は、前記玩具本体に対して嵌合する嵌合位置から嵌合方向とは異なる方向にある前記装着位置まで動作可能に構成され、
前記被識別部と前記第1検出部とは、前記装着位置で、当接するように構成され、
前記着脱部品には当接部が形成され、前記玩具本体には前記当接部による当接を検出する第2検出部が形成され、前記当接部と前記第2検出部とは、前記嵌合位置で当接し、
前記制御部は、前記第2検出部で前記当接部と前記第2検出部との当接と、前記第1検出部で前記被識別部と前記第1検出部との当接がこの順で検知されたときに、前記着脱部品の種類に応じた動作をさせることを特徴とする。
【0007】
第2の手段は、第1の手段において、前記当接部と前記第2検出部とは、前記装着位置で当接を解除し、前記制御部は、この当接解除を条件に前記着脱部品の種類に応じた動作をさせることを特徴とする。
【0008】
第3の手段は、第2の手段において、前記制御部は、前記着脱部品の装着を催促させ、催促した後に前記第2検出部で前記当接部と前記第2検出部との当接が検知された後に、前記当接部と前記第2検出部とが前記装着位置で当接を解除するとともに、前記第1検出部で前記被識別部と前記第1検出部との当接が検知されたときに、前記着脱部品の種類に応じた動作をさせることを特徴とする。
【0009】
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれか一の手段において、前記玩具本体には、複数の前記第1検出部が所定の軸線を中心とする円周方向に沿って1つずつ所定間隔で設けられ、前記着脱部品は、前記玩具本体に対して前記軸線を中心に前記嵌合位置と前記装着位置との間で回転可能に構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
第1の手段によれば、当接部と第2検出部との当接と、被識別部と第1検出部との当接とがこの順序でなされた場合に、被識別部の位置関係に応じた動作をさせるので、誤動作を防止することができる。なお、当接部と第2検出部との当接と、被識別部と第1検出部との当接とがこの順序で且つ連続してなされない場合、誤動作として処理することが好ましい。
【0011】
第2の手段によれば、当接部と第2検出部とは、装着位置で当接を解除し、この当接解除を条件に被識別部の位置関係に応じた動作をさせるので、より誤動作を防止することができる。
【0012】
第3の手段によれば、着脱部品の装着を催促した後に第2検出部で当接部と第2検出部との当接が検知された後に、当接部と第2検出部とが装着位置で当接を解除するとともに、第1検出部で被識別部と第1検出部との当接が検知されたときに、被識別部の位置関係に応じた動作をさせるので、さらに、誤動作を防止することができる。
【0013】
第4の手段によれば、回転によって着脱部品を簡単に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の動作玩具の一実施形態を示した正面図である。
図2】本実施形態の動作玩具の玩具本体の一部を拡大して示した斜視図である。
図3】本実施形態の動作玩具の着脱部品を示した斜視図である。
図4】本実施形態の動作玩具の着脱部品の裏面図である。
図5】本実施形態の動作玩具の玩具本体の制御構成を示したブロック図である。
図6】本実施形態の動作玩具の動作テーブルを示した図である。
図7】本実施形態の動作玩具の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の動作玩具を図面に示した実施形態に基づいて説明する。
【0016】
(全体構成)
図1に示すように、この動作玩具100はタクトとして構成されている。この動作玩具100は、玩具本体10と、ジュエルを模した着脱部品50とを備えている。着脱部品50は複数種類用意されており、その中の1つを選択して玩具本体10に装着することで、動作玩具100は、装着した着脱部品50の種類に応じて動作を行うように構成されている。
【0017】
(玩具本体10)
玩具本体10は、下半部を構成する円柱状のグリップ11と、上半部を構成する装飾部12とを備えている。このうち装飾部12は羽根の上にトーン記号を乗せた形状を有している。特に限定はされないが、装飾部12の中のトーン記号部分の外郭は半透明となっている。このトーン記号部分の上部、中間部、下部に後述するフルカラーの発光ダイオード61a,61b,61cが設けられている。
グリップ11内には電池収容部(図示せず)が形成され、グリップ11の裏側の蓋(図示せず)を開けて動作玩具100の電源となる電池の装着や交換が行えるようになっている。また、グリップ11の前面には決定ボタン11aが設けられている。
【0018】
また、グリップ11と装飾部12との間には、グリップ11の軸線と直交し前後方向に延在する軸線を有する円柱部13が設けられている。円柱部13の周面右側には電源スイッチを兼ねるモード選択スイッチ14が設けられている。このモード選択スイッチ14はスライド式であり、上下方向中間位置にあるときには電源オフの状態であり、上方に操作したときには第1モードとなり、下方に操作したときには第2モードとなる。第1モードはユーザによらずに自動に演出等するモードであり、第2モードはユーザの選択によって進められるモードである。この場合の選択肢はコンサートと占いである。
【0019】
図2に示すように、円柱部13の前端面には着脱部品50の装着部15が形成されている。装着部15には円形の凹部16が形成され、凹部16の底面には、中央に環状のリブ17が形成され、リブ17の周囲には円周方向に沿って圧子18a,18b,18c,18d,18e,18fが等間隔に設けられている。圧子18a,18b,18c,18d,18e,18fの上面の一方側には後述の被識別部59が摺接し易いように斜面が形成されている。圧子18a,18b,18c,18d,18e,18fの下方には各圧子に対応して検出スイッチ(第1スイッチ)が設けられており、圧子18a,18b,18c,18d,18e,18fの全部又は一部が後述の被識別部59で押圧されることで、対応する検出スイッチのアクチュエータが動作する。この検出スイッチはモーメンタリ動作を行う。第1スイッチと圧子18a,18b,18c,18d,18e,18fは第1検出部を構成している。また、凹部16の周壁内側には、ボタン18f,18aの中間部に相当する部分の外側に圧子19が設けられている。圧子19の下方には検出スイッチ(第2スイッチ)が設けられており、圧子19が押圧されることで、検出スイッチのアクチュエータが動作する。この検出スイッチはモーメンタリ動作を行う。第2スイッチと圧子19は第2検出部を構成している。さらに、凹部16の周壁内側には凹部16の中心線(軸線)を挟んで対峙する2つの位置のそれぞれに内側に突出する係止片(第2係合部)20aが設けられている。2つの係止片20aの大きさは僅かに異なっている。
【0020】
(着脱部品)
図3に示すように、着脱部品50は、円盤状部分51と、円盤状部分51から突出した突片52とを備え、全体が表面側から見て音符を模した形となっている。図4に示すように、円盤状部分51の裏面の外周部には環状壁53が形成されている。この環状壁53は、第2スイッチの圧子19に当接可能な当接部を構成し、着脱部品50が第1位置で玩具本体10に突き合わせられた際に圧子19に当接する。この環状壁53には欠損部54が1つ形成されている。この欠損部54では、第2スイッチの圧子19と環状壁53との当接が解除される。なお、環状壁53の代わりに孤状の壁を設けてもよい。
また、環状壁53の外周には円盤状部分51の外周側及び下面側に開口する2つの凹部55が2つ形成されている。2つの凹部55は円盤状部分51の中心を挟んで互いに対峙する位置に形成されている。2つの凹部55は上記の2つの係止片20aに1対1で対応し、2つの係止片20aを受容する。なお、2つの凹部55の大きさは、2つの係止片20aに対応して僅かに異なっている。そして、2つの凹部55と2つの係止片20aとが嵌まり合った第1位置(嵌合位置)で、環状壁53と第2スイッチの圧子19とが当接される。
また、図3に示すように、円盤状部分51の外周には上記凹部55に連通する2つの溝56が形成されている。この溝56の壁は第1係合部を構成している。各溝56の壁は各係止片20aと係合可能となっており、係合状態で着脱部品50を所定方向に回転させた際に、着脱部品50を第1位置(嵌合位置)から第2位置(装着位置)まで導き、第2位置を保持可能となっている。
さらに、円盤状部分51の裏面には、環状壁53に囲まれた部分に、圧子18a,18b,18c,18d,18e,18fに対応する被識別部形成領域58が設けられている。各被識別部形成領域58には、着脱部品50の種類に応じて位置関係が異なるように円柱状の被識別部59が適宜設けられている。位置関係が異なるとは、被識別部59の数及び/又は位置が異なることを言う。図4には被識別部形成領域に形成された被識別部59が黒丸で示されている。
【0021】
(制御構成)
図5は、動作玩具100の制御構成を示すブロック図である。図3に示すように、動作玩具100は、モード選択スイッチ14、決定ボタン11a、第1スイッチSW1(計6個あるが1つだけを代表して示す。)、第2スイッチSW2、発光ダイオード61a,61b,61c、静電センサ62、記憶部63、音出力部64、制御部65及び赤外線受光部66を備える。
【0022】
モード選択スイッチ14は、第1モードか第2モードを選択するものであり、モードの選択と同時に電源が投入される。このモード選択スイッチ14は、モード選択に応じた信号を制御部65に出力する。音出力部64は、例えばスピーカや圧電ブザー等で実現され、制御部65から入力される音信号をもとにセリフや楽音そしてBGMの音等を出力する。また、静電センサ62は、装飾部12に配設されており、ユーザが手で装飾部12の裏側を撫でたりしたことを検知する。第2モードでは、装飾部12の裏側を撫でることで、コンサートか占いかの選択肢が音声で与えられ、決定ボタン11aを押すことでコンサートか占いのプレイが進行する。赤外線受光部66はライブ等の会場で外部から発せられる赤外線を受光する。この赤外線受光部66は、受光信号に応じた信号を制御部65に出力する。
【0023】
記憶部63は、更新記録可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMといった各種ICメモリ、メモリカード等の情報記録媒体およびその読取装置等によって実現されるものである。この記憶部には、動作玩具100を動作させ、この動作玩具100が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納されて適宜更新され、或いは処理の都度一時的に格納される。その一例を言えば、記憶部には、動作プログラム、動作データとが格納される。動作データには、動作テーブルが含まれる。
【0024】
図6は第1モードにおける動作テーブルを示している。
この演出動作テーブルにおいては、1行目に着脱部品50の種類、2行目に被識別部59の位置関係、3行目に色演出1、4行目にセリフ、5行目に色演出2、6行目に楽音が示されている。ここで、色演出1はセリフを出力する際に発光ダイオード61a,61b,61cが発する光の色であり、色演出2は楽音を出力する際に発光ダイオード61a,61b,61cが発する光の色である。
着脱部品50はその種類に応じて例えばジュエル名が付されている。2行目の被識別部59の位置関係は6桁の数で表されている。各桁は被識別部59の配置場所を表している。1桁目は圧子18aに対応する場所、2桁目は圧子18bに対応する場所、3桁目は圧子18cに対応する場所、4桁目は圧子18dに対応する場所、5桁目は圧子18eに対応する場所、6桁目は圧子18fに対応する場所を示している。また、各桁の「1」は被識別部有りの場合、「0」は被識別部無しの場合を示している。
このように、実施形態の場合、着脱部品50は、他の種類の着脱部品50と色演出1、セリフ、色演出又は楽音の少なくとも1つを異ならしめている。
【0025】
制御部65は、CPU等で実現され、各部から入力される入力信号や記憶部に格納されるプログラムやデータ等をもとに、動作玩具100を構成する各部への指示等を行って動作玩具100の動作を統括制御する。
【0026】
(動作)
次に、第1モードが選択された場合を例に、動作玩具100の動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
モード選択スイッチ14を第1モードにすると電源が投入されるとともに、音出力部64からオープニングの楽曲が流れるとともに発光ダイオード61a,61b,61cが所定の光を発する(ステップS1)。そして、音出力部64から着脱部品50の装着を促す音声が流れる(ステップS2)。
その後、着脱部品50を第1位置(嵌合位置)で玩具本体10に突き合わせると、環状壁53により圧子19が押圧されて第2スイッチSW2がONされる(ステップS3でYES)。この信号は制御部65に送られる。一方、環状壁53により圧子19が押圧されずスイッチSW2がOFFを維持するときにはステップ2に戻り、音出力部64から着脱部品の装着を促す音声が流れる。この場合、間隔をおいて所定回数繰り返して装着を催促するか、所定時間経過するかしたら、環状壁53により圧子19が押圧されないときには電源をOFFしてもよい。
次に、第2スイッチSW2がONされた後に着脱部品50を所定方向に回転させて第2位置(装着位置)に至ると、環状壁53による圧子19の押圧が解除され第2スイッチSW2がOFFされる一方で、一の着脱部品50の被識別部59の全てが対応する圧子18(18a,18b,18c,18d,18e,18fの全部又は一部)に同時に当接されて、対応するスイッチSW1がONする(ステップS4でYES)。これにより、装着完了が検知されるとともに、第1スイッチSW1からの信号に基づいて、識別部品50の種類が判別される。そして、識別部品50の種類に応じた演出がなされる(ステップS5)。具体的には、セリフが音出力部64から発せられると同時に発光ダイオード61a,61b,61cの発光により第1色演出がなされる。その後に、識別部品50の種類に応じた楽音が音出力部64から発せられると同時に発光ダイオード61a,61b,61cの発光により第2色演出がなされる。なお、第2スイッチSW2がONされた後に第2スイッチSW2のOFF及び第1スイッチSW1のONがされないときにはステップS4を繰り返す。この場合、間隔をおいてステップS4を所定回数繰り返すか、所定時間経過するかしたら、電源をOFFしてもよい。
【0027】
また、ライブ会場等に行ったときには、例えば所定の位置関係の被識別部59を持ったプレミアムの着脱部品50が配られ、オープニング後の着脱部品50の催促の後、その着脱部品50を玩具本体10に装着すると、赤外線受光部66が作動して外部から赤外線による制御信号を受光し、ライブの楽曲に合わせて発光ダイオード61a,61b,61cが発光する。なお、ライブの楽曲に合わせて所定の音を出力してもよい。
【0028】
なお、第2モードのときにも、装着した着脱部品50に応じたコンサートや占いを進行することが好ましいが、第2モードでは、装着した着脱部品50に関わらない共通の所定のコンサートや占いを進行させてもよい。
【0029】
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、次のような作用効果を奏する。
係止片20aと溝56の壁とによって第1スイッチSW1のアクチュエータの押圧状態が確実に維持される。
また、第2スイッチSW2がONされた後に第1スイッチSW1がONされないと動作しないため、誤動作の防止が図れる。
さらに、第2スイッチSW2がONされた後に第2スイッチSW2がOFFされるとともに第1スイッチSW1がONされないと動作しないため、より誤動作の防止が図れる。
【0030】
(発明の変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、実施形態の場合、着脱部品50は、他の種類の着脱部品50と第1演出色、セリフ、第2演出色又は楽音の少なくとも1つを異ならしめているが、その他の種類の演出を変更してもよい。
【0031】
また、実施形態の場合、着脱部品50は、他の種類の着脱部品50と第1演出色、セリフ、第2演出色又は楽音の少なくとも1つを異ならしめているが、着脱部品50の種類に基づいて特定演出の出現確率を変動させるようにしてもよい。
【0032】
さらに、実施形態の場合、第1スイッチ及び第2スイッチはノーマルオープンのスイッチとしたが、ノーマルクローズのスイッチにも適用できる。
【符号の説明】
【0033】
10 玩具本体
13 円柱部
15 装着部
18a,18b,18c,18d,18e,18f 圧子
19 圧子
20a 係止片(第2係合部)
50 着脱部品
56 溝(第1係合部)
100 動作玩具
SW1 スイッチ(第1検出部)
SW2 スイッチ(第2検出部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7