特許第6588503号(P6588503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6588503
(24)【登録日】2019年9月20日
(45)【発行日】2019年10月9日
(54)【発明の名称】クレーンゲーム機
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20191001BHJP
【FI】
   A63F9/30 502C
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-128909(P2017-128909)
(22)【出願日】2017年6月30日
(65)【公開番号】特開2019-10353(P2019-10353A)
(43)【公開日】2019年1月24日
【審査請求日】2018年3月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 ゆい子
(72)【発明者】
【氏名】大金 新
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 広幸
【審査官】 比嘉 翔一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−126441(JP,A)
【文献】 特開2008−125970(JP,A)
【文献】 特開2004−229751(JP,A)
【文献】 特開平11−319308(JP,A)
【文献】 特開2009−201922(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
A63F 9/00− 9/20
A63F 9/26−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース内に収容した捕捉対象物を捕捉する捕捉手段と、前記捕捉手段を水平方向に移動させる第1駆動装置と、前記捕捉手段を上下方向に移動させる第2駆動装置と、前記第1駆動装置及び前記第2駆動装置を制御する制御部と、第1操作子及び第2操作子とを備え、前記第1操作子の操作により前記制御部を通じて前記第1駆動装置を作動させ、前記第2操作子の操作により前記第2駆動装置を作動させ、前記捕捉手段によって前記捕捉対象物を捕捉して捕捉対象物排出口から排出するようにしたクレーンゲーム機において、前記捕捉対象物を入れることができ、且つ、前記捕捉対象物が入ったときに一列に配列させる形状及び大きさを有する捕捉対象物整列部を備え、前記捕捉手段は、前記捕捉対象物整列部に一列に整列された前記捕捉対象物の上をその配列方向に沿って移動可能に構成され、前記捕捉手段は、前記第1駆動装置によって前記捕捉対象物整列部に一列に配列された前記捕捉対象物の上をその配列方向に沿って移動することを特徴とするクレーンゲーム機。
【請求項2】
前記捕捉対象物整列部は前記捕捉対象物を平面視で所定の鉛直軸を中心とする円弧に沿って一列に配列させることを特徴とする請求項1に記載のクレーンゲーム機。
【請求項3】
前記クレーンゲーム機は、球形の前記捕捉対象物を捕捉対象とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクレーンゲーム機。
【請求項4】
前記捕捉手段はバケットであり、前記バケットは二股状に配置された2つの挟持部材を備え、前記2つの挟持部材は開閉動作し、閉鎖時に前記捕捉対象物を挟持することによって当該捕捉対象物を捕捉することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のクレーンゲーム機。
【請求項5】
前記2つの挟持部材のうちの一方の挟持部材は固定され、他方の挟持部材は前記バケットの水平移動方向に直交する水平軸を中心に回動可能に構成され、この回動によって前記2つの挟持部材が開閉動作するように構成され、前記他方の挟持部材は、付勢部材により前記2つの挟持部材が閉じる方向に付勢され、前記バケットの下降の際に前記捕捉対象物に対する圧接により摺接して前記2つの挟持部材が開くことを特徴とする請求項4に記載のクレーンゲーム機。
【請求項6】
前記バケットには、前記バケットによって前記捕捉対象物の捕捉を検知する捕捉対象物捕捉検知部が形成され。前記制御部は、前記捕捉対象物捕捉検知部で捕捉対象物の捕捉が検知されたときに前記バケットを前記捕捉物排出口まで移動させるように前記第1駆動装置及び前記第2駆動装置を制御することを特徴とする。請求項5に記載のクレーンゲーム機。
【請求項7】
前記第2駆動装置には、前記バケットの下降が妨げられたときに前記バケットへの動力伝達を遮断するトルクリミッタが設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のクレーンゲーム機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクレーンゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用クレーンゲーム機として、ケースに収納された景品の上で、第1ボタン(操作子)を押してキャッチャ(バケット)を水平面内の横方向に動かし、第2ボタンを押してキャッチャを水平面内で奥行き方向に動かし、その後、キャッチャを下降させて所望の景品(捕捉対象物)を捕捉するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−56021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、幼児などにおいては、空間把握能力が未発達な場合が多く、別々のボタンを押してキャッチャを横方向及び奥行き方向に動作させて所望の景品に向かわせるのが難しい。
また、横方向及び奥行き方向に動作させる構造とするには、ケースの平面積を大きくしなければならず、大型化するとともに、キャッチの駆動機構も複雑となり、自ずと高価なものとなってしまう。
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、幼児でも簡単にクレーンゲームが楽しめ、且つ、安価な家庭用のクレーンゲーム機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の手段は、
ケース内に収容した捕捉対象物を捕捉する捕捉手段と、前記捕捉手段を水平方向に移動させる第1駆動装置と、前記捕捉手段を上下方向に移動させる第2駆動装置と、前記第1駆動装置及び前記第2駆動装置を制御する制御部と、第1操作子及び第2操作子とを備え、前記第1操作子の操作により前記制御部を通じて前記第1駆動装置を作動させ、前記第2操作子の操作により前記第2駆動装置を作動させ、前記捕捉手段によって前記捕捉対象物を捕捉して捕捉対象物排出口から排出するようにしたクレーンゲーム機において、前記捕捉対象物を入れることができ、且つ、前記捕捉対象物が入ったときに一列に配列させる形状及び大きさを有する捕捉対象物整列部を備え、前記捕捉手段は、前記捕捉対象物整列部に一列に配列された前記捕捉対象物の上をその配列方向に沿って移動可能に構成され、前記捕捉手段は、前記第1駆動装置によって前記捕捉対象物整列部に一列に配列された前記捕捉対象物の上をその配列方向に沿って移動することを特徴とする。
【0006】
第2の手段は、第1の手段であって、前記捕捉対象物整列部は前記捕捉対象物を平面視で所定の鉛直軸を中心とする円弧に沿って一列に配列させることを特徴とする。
【0007】
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段であって、前記クレーンゲーム機は、球形の前記捕捉対象物を捕捉対象とすることを特徴とする。
【0008】
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれか一の手段であって、前記捕捉手段はバケットであり、前記バケットは二股状に配置された2つの挟持部材を備え、前記2つの挟持部材は開閉動作し、閉鎖時に前記捕捉対象物を挟持することによって当該捕捉対象物を捕捉することを特徴とする。
【0009】
第5の手段は、第4の手段であって、前記2つの挟持部材のうちの一方の挟持部材は固定され、他方の挟持部材は前記バケットの水平移動方向に直交する水平軸を中心に回動可能に構成され、この回動によって前記2つの挟持部材が開閉動作するように構成され、前記他方の挟持部材は、付勢部材により前記2つの挟持部材が閉じる方向に付勢され、前記バケットの下降の際に前記捕捉対象物に対する圧接により摺接して前記2つの挟持部材が開くことを特徴とする。
【0010】
第6の手段は、第5の手段であって、前記バケットには、前記バケットによって前記捕捉対象物の捕捉を検知する捕捉対象物捕捉検知部が形成され。前記制御部は、前記捕捉対象物捕捉検知部で捕捉対象物の捕捉が検知されたときに前記バケットを前記捕捉物排出口まで移動させるように前記第1駆動装置及び前記第2駆動装置を制御することを特徴とする。
【0011】
第7の手段は、第5の手段又は第6の手段であって、前記第2駆動装置には、前記バケットの下降が妨げられたときに前記バケットへの動力伝達を遮断するトルクリミッタが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、捕捉対象物を捕捉するための捕捉手段は、水平方向では一列に配置された捕捉対象物に沿って移動するだけなので、所望の捕捉対象物に向けて捕捉手段を簡単に移動させることができるとともに、捕捉手段を水平面内で2方向に移動させる機構に比べて駆動装置を簡素なものとすることができる。
【0013】
また、所定の鉛直軸を中心とする円弧に沿って捕捉対象物を一列に配置させるものでは、動力伝達機構を歯車列によって構成できるので、駆動装置をより簡素なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態のクレーンゲーム機の斜視図である。
図2図1のクレーンゲーム機の天板を取り除いた状態の斜視図である。
図3】昇降ボックス、ラック板及びバケットを示した図である。
図4】第2駆動装置を示した図である。
図5】第1駆動装置を示した図である。
図6】バケットの構造を示した図である。
図7】制御構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(全体構成)
図1はクレーンゲーム機100の斜視図である。
このクレーンゲーム機100はケース10を備えている。ケース10の上には天板10aが取り付けられ、ケース10の下にはベース盤10bが取り付けられている。ケース10内には、捕捉対象物12を捕捉するためのバケット11が設けられている。このバケット11は、レバー(第1操作子)13の操作によって、バケット11の初期位置から水平面内で平面視時計方向に移動可能に構成されている。また、バケット11は下降ボタン(第2操作子)14の操作によって下方向に移動可能に構成されている。
図2は天板10aと後述の透明窓15を取り除いた状態の斜視図である。
ケース10には、当該ケース10の裏側に付設された捕捉対象物投入口16から捕捉対象物12が投入可能となっている。投入された捕捉対象物12はケース10内の捕捉対象物整列部17に入って全体として平面視円孤状に一列に整列される。
このクレーンゲーム機100は、レバー13及び下降ボタン14の操作によって、捕捉対象物整列部17に整列された捕捉対象物12を捕捉する。捕捉後にはバケット11は上昇し水平面内で移動して初期位置に戻り、捕捉した捕捉対象物12を捕捉対象物排出口18に落とす。これにより、捕捉対象物12はケース10の外側の捕捉対象物溜まり場19に導かれる。
【0016】
(クレーンゲーム機100の詳細)
ケース10は半円柱状に形成されている。すなわち、ケース10の背面は平面状に、前面は平面視で前方に向けて一定の曲率で膨出した形となっている。そして、ケース10の上には帽子状の天板10aが付設され、ケース10の下にはベース盤10bが付設されている。ベース盤10bの一部はケース10から半径方向外方に張り出した操作盤10cとなっている。
【0017】
ケース10の前面側には開口が設けられ、この開口は半円筒状のプラスチック製の透明窓15によって塞がれている。ケース10の背板近くには幅方向中央に柱体20が立設されている。さらに、柱体20の前側には、柱体20の前側下端部を覆いケース10内に段部を形成する半円筒状のテーブル21が設置されている。そして、テーブル21と透明窓15との間には平面視円弧状の捕捉対象物整列部17が形成されている。この捕捉対象物整列部17は5個の球形の捕捉対象物12が一列に並べられる形状及び大きさとなっている。
【0018】
(第2駆動装置)
図3は昇降ボックス23及びラック板29を示し、図4は第2駆動装置を示している。
柱体20内部は空洞となっており、この空洞には昇降ボックス23が設けられている。昇降ボックス23内には、モータ24と、歯車25a,歯車25b,歯車25c,歯車25d,歯車25e,歯車25f,歯車25g,歯車25h,歯車25i,歯車25j及び歯車25kとが設けられている。
【0019】
このうちモータ24は正逆回転可能なモータとなっている。また、歯車25aはモータ24の出力軸に固定されている。そして、モータ24の回転動力は、歯車25a,歯車25b,歯車25c,歯車25d,歯車25e,歯車25f,歯車25g,歯車25h,歯車25i,歯車25jを介して歯車25kに伝達される。歯車25kの軸は昇降ボックス23から外方に突出し、突出部分には歯車25lが固定されている。この歯車25lは、鉛直方向に延在するように固定して設けられたラック板29のラック歯29aに噛合している。その結果、モータ24の回転動力によって昇降ボックス23は柱体20内を上下動する。
【0020】
また、同軸に付設された歯車25iと歯車25jとの間にはトルクリミッタ30が設けられている。トルクリミッタ30は噛合い式のもので、歯車25iの側に形成された山形の突起と歯車25jの側に形成された山形の切欠きとがスプリング30aの付勢力によって互いに噛み合う。これによって、歯車25iの回転動力が歯車25jに伝達される一方、過負荷が作用したときにスプリング30aの付勢力に抗して歯車25jから歯車25iが軸方向に離間する。これによって、歯車25iの側に形成された山形の突起と歯車25jの側に山形の切欠きとの噛み合いが解除され、歯車25iと歯車25jとの間の動力伝達が遮断される。
【0021】
また、歯車25jには円板27が一体的に設けられている。この円板27の近くにはレバー28が設けられている。このレバー28は軸28aを中心に回動可能に構成されている。レバー28の一端は二股部となっており、二股部は円板27の外周部を軸方向から挟み込んでいる。一方、レバー28の他端は過負荷検知スイッチSW5の近くに位置している。そして、歯車28iから歯車28jが軸方向に離間した際に、レバー28の他端が過負荷検知スイッチSW5を押圧することにより過負荷状態を検知する。
【0022】
(第1駆動装置)
図5はベース盤10bに設けられた第1駆動装置を示している。
ベース盤10b内には、モータ31と、歯車32a,歯車32b,歯車32c,歯車32d,歯車32e,歯車32f,歯車32g,歯車32h,歯車32i,歯車32j及び歯車32kとが設けられている。
【0023】
このうちモータ31は正逆回転可能なモータとなっている。また、歯車32aはモータ24の出力軸に固定されている。そして、モータ31の回転動力は歯車32a,歯車32b,歯車32c,歯車32d,歯車32e,歯車32f,歯車32g,歯車32h,歯車32i及び歯車32jを介して歯車32kに伝達される。歯車32kは、柱体20の下端部に固定して設けられた歯車33に噛合している。その結果、モータ31の動力によって柱体20が回転する。
また、同軸に付設された歯車32hと歯車32iとの間にはトルクリミッタ30が設けられている。トルクリミッタ34は噛合い式のもので、歯車32hの側に形成された山形の突起と歯車32iの側に形成された山形の切欠きとがスプリング34aの付勢力によって互いに噛み合う。これによって、歯車32hの回転動力が歯車32iに伝達される一方、過負荷が作用したときにスプリング34aの付勢力に抗して歯車32iから歯車32hが軸方向に離間する。これによって、歯車32hの側に形成された山形の突起と歯車32iの側に山形の切欠きとの噛み合いが解除され、歯車32hと歯車32iとの間の動力伝達が遮断される。
【0024】
図6はバケット11を示している。
昇降ボックス23にはアーム35が付設され、このアーム35は柱体20から外方に突出している。このアーム35の先端部には支柱36を介してヘッド部37が設けられている。このヘッド部37にバケット11が設けられている。バケット11は固定の挟持部材11aと可動の挟持部材11bとから構成されている。挟持部材11aはヘッド部37に固定して設けられている。一方、挟持部材11bは軸38を中心に回動可能に構成され、挟持部材11aに対して近づく第1位置と、挟持部材11aから遠ざかる第2位置とを取り得る。また、軸38にはトーションスプリング(図示せず)が取り付けられ、挟持部材11bは挟持部材11aに対して近づく第1位置に向けて付勢されている。第1位置では、挟持部材11aの先端と挟持部材11bの先端とは所定の間隔を保っている。
そして、バケット11が下降した際に、先ず、挟持部材11aの先端と挟持部材11bの先端とが捕捉対象物12の外面に圧接されて摺接し、挟持部材11bがトーションスプリングの付勢力に抗して軸38を中心に挟持部材11aから遠ざかる方向に回動した後、尚もバケット11が下降すると、トーションスプリングの付勢力によって捕捉対象物12が挟持部材11a及び挟持部材11bの間で捕捉される。
挟持部材11aと挟持部材11bとは、それぞれ、対向面が球状の捕捉対象物12の外面に倣うように湾曲している。また、挟持部材11aの当接部と可動の挟持部材11bの当接部とは、幅方向中央部分がU字状に切り欠かれて二股状となっている。これによって、挟持部材11aの当接部と挟持部材11bの当接部とは、配列される捕捉対象物12と捕捉対象物整列部17の壁との隙間に上手く入り込んで、捕捉対象物12を確実に捕捉することができる。
また、挟持部材11bには軸38の上方まで延びる延出片11cが付設されている。一方、捕捉対象物排出口18の上方には、バケット11が初期位置に戻る際に、延出片11cが突き当たる突当て部39が固定して設けられている。そして、初期位置にバケット11を戻した際に、延出片11cが突当て部39に突き当たり、挟持部材11bが挟持部材11aから離間して、捕捉されていた捕捉対象物12がバケット11から落下する。
【0025】
(制御構成)
図7は、クレーンゲーム機100の制御構成を示すブロック図である。図7に示すように、クレーンゲーム機100は、電源スイッチSW1、コイン検知スイッチSW2、上昇検知スイッチSW3、捕捉検知スイッチSW4、過負荷検知スイッチSW5、初期位置検知スイッチSW6、レバー操作検知スイッチSW7、下降操作検知スイッチSW8、音出力部60、制御部61、記憶部62及び発光ダイオードLEDを備える。
【0026】
電源スイッチSW1は3つのポジジョンを持つスライドスイッチであり、この電源スイッチSW1は電源ボタン52の操作によって動作する。第1のポジションは電源OFFである。この状態から第1のポジション又は第2のポジションに電源スイッチSW1をスライドさせると電源ONとなる。この場合、電源OFFの状態から第1のポジションに電源スイッチSW1をスライドさせると日本語での案内、電源OFFの状態から第2のポジションに電源スイッチSW1をスライドさせると英語での案内となる。
コイン検知スイッチSW2はコインの投入の有無や投入個数を検知するためのものであり、コイン投入口50の下側に配置されている。コイン投入口50の下側には引出し51が設置され、例えばコインを5枚貯留することができる。クレーンゲームをこの貯留枚数分、連続して行うことができる。
上昇検知スイッチSW3は柱体20内に設けられている。この上昇検知スイッチSW3は昇降ボックス23が最上位置まで移動した際に昇降ボックス23が突き当たる位置に設けられている。そして、昇降ボックス23が最上位置まで移動して昇降ボックス23が上昇検知スイッチSW3に突き当たったときに昇降ボックス23の上昇を検知する。
捕捉検知スイッチSW4は挟持部材11a及び挟持部材11bのヘッド部37の下側に設けられている。この捕捉検知スイッチSW4は挟持部材11aと挟持部材11bとの間に設けられ、バケット11によって捕捉対象物12を摘んだときに捕捉対象物12が突き当たる位置にある。そして、バケット11によって捕捉対象物12を摘んだときに捕捉対象物12が突き当たったときに捕捉対象物12の捕捉を検知する。
過負荷検知スイッチSW5は、バケット11の下降中に過負荷が作用すると、トルクリミッタ30が作動し、歯車28hが歯車28gに対して離間する。これによって、レバー28が動作して過負荷検知スイッチSW5が押圧され、過負荷を検知する。
初期位置検知スイッチSW6はバケット11が初期位置まで動作した際にバケット11が突き当たる位置に設けられている。
また、レバー操作検知スイッチSW7はレバー13の操作を検知し、下降操作検知スイッチSW8は下降ボタン14の操作を検知する。
音出力部60は、例えばスピーカや圧電ブザー等で実現され、制御部61から入力される音信号をもとにセリフや効果音そしてBGMの音等を出力する。
制御部61は、CPU等で実現され、各部から入力される入力信号や記憶部に格納されるプログラムやデータ等をもとに、クレーンゲーム機100を構成する各部への指示等を行ってクレーンゲーム機100の動作を統括制御する。
記憶部62は、更新記録可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMといった各種ICメモリ、メモリカード等の情報記録媒体およびその読取装置等によって実現されるものである。この記憶部には、クレーンゲーム機100を動作させ、このクレーンゲーム機100が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納されて適宜更新され、或いは処理の都度一時的に格納される。
発光ダイオードLEDは操作盤10cに設けられ、点灯や消灯によって電源状態、若しくはコイン投入の有無を報知する。
【0027】
(動作)
このクレーンゲームは、電源がONとなり、コイン検知スイッチSW2がコインの投入を検知したときに開始される。
先ず、制御部61は、上昇検知スイッチSW3及び初期位置検知スイッチSW6からの信号を監視する。バケット11が初期位置にないときには、制御部61は、上昇検知スイッチSW3からの信号に基づいてバケット11を上昇させるべきか否かを判断し、バケット11を上昇させる必要があるときには第2駆動装置のモータ24を逆転させ、バケット11を上昇させる。次に、制御部61は、初期位置検知スイッチSW6からの信号に基づいてバケット11を初期位置に移動させるべきか否かを判断してバケット11を移動させる必要があるときには第1駆動装置のモータ31を逆転させ、バケット11を初期位置まで移動させる。
【0028】
次に、制御部61は、レバー操作検知スイッチSW7からの信号に基づいてレバー13が操作されたか否かを判断し、レバー13が操作された場合には、レバー13が操作されている間第1駆動装置のモータ31を正転させ、バケット11を初期位置から離れる方向に移動させる。これにより、バケット11は、ケース10の捕捉対象物整列部17に配列された捕捉対象物12の上を配列方向に沿って移動する。この移動によってバケット11がケース10の背面に当たったときには第1駆動装置のトルクリミッタ34が働き、バケット11のそれ以上の移動が阻止される。また、プレイヤが途中でレバー13から手を離したときには、レバー13が起立して初期位置に戻る。制御部61は、レバー操作検知スイッチSW6からの信号に基づいてそれを検知し、第1駆動装置のモータ31を停止させる。これによって、バケット11の水平方向移動が停止する。
【0029】
次に、プレイヤが下降ボタン14を押すと、下降操作検知スイッチSW8からの信号に基づいて、制御部61は、下降ボタン14が押されたか否かを判断する。下降ボタン14が押されると、第2駆動装置のモータ24を正転させ、バケット11を下降させる。バケット11が下降し、バケット11の挟持部材11a,11bの先端がケース10の捕捉対象物整列部17に配列された捕捉対象部12に上手く当たると、挟持部材11a,11bの先端が圧接されて摺接し、挟持部材11a,11b同士が開放され、遂には、トーションスプリングの付勢力によって捕捉対象物12が挟持部材11a及び挟持部材11bで握持される。このとき、捕捉対象物12が捕捉検知スイッチSW4に突き当たり、その信号が制御部61に送られる。これによって、制御部61は、第2駆動装置のモータ24を逆転させ、バケット11を上降させる。そして、上昇検知スイッチSW32からの信号でバケット11が上昇したと判断したならば、第1駆動装置のモータ31を逆転させ、バケット11を初期位置まで移動させる。バケット11は、初期位置まで移動すると、初期位置検知スイッチSW6に突き当たるので、この信号に基づき、制御部61はモータ31を停止させる。また、このとき、延出片11cが突当て部39に突き当たり、挟持部材11bが挟持部材11aから離間して、捕捉されていた捕捉対象物12がバケット11から落下する。これによって1回のクレーンゲームが終了する。
【0030】
なお、バケット11の下降が何らかの原因で妨げられたとき、バケット11の下降をそのまま継続すると、第2駆動装置の部品が破損されてしまう虞がある。そこで、このときには過負荷検知スイッチSW5からの信号によって、制御部61は、第1駆動装置及び第2駆動装置を作動させてバケット11を初期位置に戻し、この回のクレーンゲームを終了させる。第2駆動装置のモータ24を一時的に逆転させて再度の下降を試み、これを繰り返しても、過負荷が解消されない場合には、例えば、この回のクレーンゲームを終了させるようにしてもよい。また、この場合、バケット11を一旦上昇させるか初期位置に戻して、再度のクレーンゲームを開始してもよい。
【0031】
(発明の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々変形可能であることは言うまでもない。
【0032】
例えば、捕捉手段をバケット11で構成したが、マグネットその他を使用して捕捉対象物を捕捉するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10 ケース
10c 操作盤
11 バケット(捕捉部材)
11a,11b 挟持部材
12 捕捉対象物
13 レバー
30 トルクリミッタ
100 クレーンゲーム機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7