(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
【0012】
以下の記載では、三相リアクトルを例として主に説明するが、本開示の適用は、三相リアクトルに限定されず、各相で一定のインダクタンスが求められる多相リアクトルに対して幅広く適用可能である。また、本開示に係るリアクトルは、産業用ロボットや工作機械におけるインバータの一次側および二次側に設けるものに限定されず、様々な機器に対して適用することができる。
【0013】
図1は第一の実施形態におけるリアクトルのコア本体の断面図である。
図1に示されるように、リアクトル6のコア本体5は、環状の外周部鉄心20と、外周部鉄心20の内側に配置された三つの鉄心コイル31〜33とを含んでいる。
図1においては、略六角形の外周部鉄心20の内側に鉄心コイル31〜33が配置されている。これら鉄心コイル31〜33はコア本体5の周方向に等間隔で配置されている。
【0014】
なお、外周部鉄心20が他の回転対称形状、例えば円形であってもよい。また、鉄心コイルの数は3の倍数であればよく、その場合には、リアクトル6を三相リアクトルとして使用できる。図面から分かるように、それぞれの鉄心コイル31〜33は、外周部鉄心20の半径方向に延びる鉄心41〜43と、該鉄心に巻回されたコイル51〜53とを含んでいる。
【0015】
外周部鉄心20は周方向に分割された複数、例えば三つの外周部鉄心部分24〜26より構成されている。外周部鉄心部分24〜26は、それぞれ鉄心41〜43に一体的に構成されている。外周部鉄心部分24〜26および鉄心41〜43は、複数の磁性板、例えば鉄板、炭素鋼板、電磁鋼板等を積層することにより形成される。このように外周部鉄心20が複数の外周部鉄心部分24〜26から構成される場合には、外周部鉄心20が大型である場合であっても、そのような外周部鉄心20を容易に製造できる。なお、鉄心41〜43の数と、外周部鉄心部分24〜26の数とが必ずしも一致していなくてもよい。
【0016】
コイル51〜53は外周部鉄心部分24〜26と鉄心41〜43との間に形成されるコイルスペース51a〜53aに配置される。コイルスペース51a〜53aにおいては、コイル51〜53の内周面および外周面はコイルスペース51a〜53aの内壁に隣接している。
【0017】
さらに、鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心近傍に位置している。図面においては鉄心41〜43のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心に向かって収斂しており、その先端角度は約120度である。そして、鉄心41〜43の半径方向内側端部は、磁気的に連結可能なギャップ101〜103を介して互いに離間している。
【0018】
言い換えれば、鉄心41の半径方向内側端部は、隣接する二つの鉄心42、43のそれぞれの半径方向内側端部とギャップ101、103を介して互いに離間している。他の鉄心42、43についても同様である。なお、ギャップ101〜103の寸法は互いに等しいものとする。
【0019】
このように、
図1に示される構成では、三つの鉄心コイル31〜33が外周部鉄心20により取囲まれているので、コイル51〜53から発生した磁場が外周部鉄心20の外部に漏洩することはない。また、外周部鉄心部分24〜26を突き合わせることで、中央部にギャップ101〜103を任意の厚さで低コストで設けることができるので、従来構造のリアクトルと比べて設計上有利である。
【0020】
さらに、本開示のコア本体5においては、従来構造のリアクトルに比較して、相間の磁路長の差が少なくなる。このため、本開示においては、磁路長の差に起因するインダクタンスのアンバランスを軽減することもできる。加えて、必然的にギャップがコイルから離れた場所に設けられるため、ギャップからの漏れ磁束がコイルを鎖交し難い。また、隣接する鉄心コイルの鉄心間の角度が180度よりも小さくなっていることから、漏れ磁束はギャップ近傍から広がることを抑制される。これらの作用から、漏れ磁束はよりコイルに鎖交し難くなり、漏れ磁束によるコイルの渦電流損は抑制される。
【0021】
ところで、
図2Aは
図1に示されるコア本体の部分分解斜視図であり、
図2Bは
図2Aに示される外周部鉄心部分の縦断面図である。さらに、
図2Cは
図1の線A−Aに沿ってみた縦断面図である。以下においては、外周部鉄心部分24、25の間の連結について説明する。外周部鉄心部分25、26の間の連結および外周部鉄心部分26、24の間の連結については外周部鉄心部分24、25の間の連結と同様であるので、説明を省略する。後述する実施形態においても同様である。
【0022】
図2Aおよび
図2Bから分かるように、外周部鉄心部分24は磁性板24a、24bを互い違いに積層することにより形成されており、外周部鉄心部分25は磁性板25a、25bを互い違いに積層することにより形成されている。
【0023】
磁性板24aは周方向における一端において外周部鉄心部分26(
図2Aには示さない)に向かって突出する突出部分70bを有しており、周方向における他端において外周部鉄心部分25に向かって突出する突出部分を有していない。同様に、磁性体24bは周方向における一端において外周部鉄心部分26に向かって突出する突出部分を有しておらず、周方向における他端において外周部鉄心部分25に向かって突出する突出部分70aを有している。
【0024】
さらに、外周部鉄心部分25の磁性板25aは外周部鉄心部分24の磁性板24aと同じ形状であり、磁性板25bは外周部鉄心部分24の磁性板24bと同じ形状である。図面には示さないものの、外周部鉄心部分26も同様な磁性板26a、26bから構成されているものとする。
【0025】
そして、
図2A〜
図2Cに示されるように外周部鉄心部分24の複数の突出部分70aおよび外周部鉄心部分25の複数の突出部分70bを互い違いに噛み合わせて連結部としての噛合部分70を形成する。他の外周部鉄心部分26の両端部においても、同様にして、噛合部分70が形成される。本開示においては、このようなラップ接合またはステップラップ接合により、複数の外周部鉄心部分24〜26を互いに連結する。なお、突出部分70a、70bは互いにかしめるか、または接着するのが好ましく、これにより、外周部鉄心部分24〜26を堅固に保持できる。
【0026】
ところで、
図3Bは従来技術におけるリアクトルの斜視図である。
図3Bにおいては鉄心41〜43と一体的な外周部鉄心部分24〜26が位置ズレする可能性がある。
このような位置ズレを防止するために、
図3Aにおいてはコア本体5の周囲に弾性体からなるバンドBで固定しているが、外周部鉄心部分間の合わせ面が平面であり、合わせ面が外周部鉄心の中で最も凸になっていない場合、バンドを巻いただけでは合わせ面に沿って若干の位置ズレが発生するという問題があった。
【0027】
これに対し、第一の実施形態では、複数の外周部鉄心部分24〜26が連結部としての噛合部分70により連結されているので、複数の外周部鉄心部分24〜26が磁歪により位置ズレするのを防止することができる。また、追加の部材などが不要であるので、リアクトル6が大型化するのを避けられる。さらに、同様な理由から、噛合部分70により複数の外周部鉄心部分24〜26を互いに連結する場合には、通電時にリアクトル6の磁気特性に与える影響が少なくて済む。
【0028】
さらに、例えば外周部鉄心部分24の複数の磁性板24aと外周部鉄心部分25の複数の磁性板25aとの間に微少な隙間が形成されたとしても、複数の磁性板24aの間および複数の磁性板25aの間には他の磁性板24b、25bがそれぞれ存在している。このため、そのような微少な隙間が磁気特性に与える影響を最小限に抑えられる。
【0029】
図4Aから
図4Fは第一の実施形態におけるリアクトルの磁束密度を示す図である。そして、
図5は電流と電流位相の時間変化を示す図である。さらに、
図4Aは第一の実施形態における外周部鉄心の端面図である。
図5においては、
図1Aのコア本体5の鉄心41〜43をそれぞれR相、S相およびT相に設定している。そして、
図5においては、R相の電流を点線で示し、S相の電流を実線で示すと共に、T相の電流を破線で示している。
【0030】
図5において電気角がπ/6のときは
図4Aに示される磁束密度が得られる。同様に、電気角がπ/3のときは
図4Bに示される磁束密度が得られ、電気角がπ/2のときは
図4Cに示される磁束密度が得られ、電気角が2π/3のときは
図4Dに示される磁束密度が得られ、電気角が5π/6のときは
図4Eに示される磁束密度が得られ、電気角がπのときは
図4Fに示される磁束密度が得られる。
【0031】
図4A〜
図4Fを参照して分かるように、外周部鉄心部分24〜26の間の連結面の領域における磁束密度は外周部鉄心20の残りの部分の磁束密度よりも低い。その理由は、連結面近辺を磁束が通過する際の鉄心の幅が、外周部鉄心の他の個所に比べて広く設計されているためである。従って、このような考え方に基づいて設計された、
図1Aに示されるように外周部鉄心部分24〜26の間の連結面の領域においては、連結部70を設けるのが好ましい。このような場合には、リアクトル6の磁気特性に対する影響を抑えつつ、外周部鉄心部分24〜26を互いに連結させられる。さらに、リアクトルを分解して、再度組み立てるのも容易である。
【0032】
図6は第二の実施形態におけるリアクトルのコア本体の断面図である。
図6に示されるコア本体5には、連結部70が外周部鉄心部分24〜26の間に同様に配置されている。第二の実施形態における連結部70は、噛合部分70に形成された貫通孔91〜93と、貫通孔91〜93に挿入されて嵌合される連結部材81〜83とを含んでいる。
【0033】
図7Aは
図6に示されるコア本体の部分分解斜視図であり、
図7Bは
図7Aに示される外周部鉄心部分の縦断面図である。
図7Aに示されるように、外周部鉄心部分24の磁性板24aの突出部分70bには貫通孔93bが形成されており、磁性板24bの突出部分70aには貫通孔91aが形成されている。同様に、外周部鉄心部分25の磁性板25aの突出部分70bには貫通孔91bが形成されており、磁性板25bの突出部分70aには貫通孔92aが形成されている。貫通孔91a、91b、92a、93bの寸法は互いに等しいものとする。
【0034】
図6の線A’−A’に沿ってみた縦断面図である
図7Cに示されるように、噛合部分70を形成すると、貫通孔91a、91bからなる貫通孔91が形成される。そして、貫通孔91には、連結部材81が挿入されて嵌合される。これにより、複数の外周部鉄心部分を堅固に連結できる。なお、第二の実施形態においても、前述したのと同様な効果が得られるのが分かるであろう。また、貫通孔が
図6に示されるのとは異なる形状を有していても良い。
【0035】
ところで、
図8A他の実施形態を説明するための磁性板の断面図であり、
図8Bは他の実施形態における外周部鉄心部分の縦断面図であり、
図8Cは
図6の線A’−A’に沿ってみた他の縦断面図である。
図8Aに示されるように、磁性板24bの連結部材81に相当する部分81aを不完全に打ち抜く。つまり、部分81aは磁性板24bから完全に離脱しないように作成される。そして、部分81aを磁性板24bに再び押戻し、それにより、半抜戻し部分81aを形成する。
【0036】
図8Bに示されるように、磁性体25aにも同様な半抜戻し部分81bを形成する。そして、磁性板24a、24bを積層すると共に、磁性板25a、25bを積層して前述したように外周部鉄心部分24、25を形成する。
【0037】
その後、
図8Cに示されるように噛合部分70を形成すると、半抜戻し部分81a、81bは一列に整列される。そして、加圧部材80により半抜戻し部分81a、81bを加圧して連結部材81を形成するようにしてもよい。この場合には、連結部材81を予め作成する必要がないので、より容易に連結部材81を形成できることが分かるであろう。
【0038】
図9は第三の実施形態におけるリアクトルのコア本体の断面図である。第三の実施形態においても、連結部70は、噛合部分70に形成された貫通孔91〜93と、貫通孔91〜93に挿入されて嵌合される連結部材81〜83とを含んでいる。
【0039】
さらに、
図10Aは
図9に示されるコア本体の部分分解斜視図であり、
図10Bは
図9の線A’’−A’’に沿ってみた縦断面図である。
図10Aに示されるように、外周部鉄心部分24の磁性板24aの突出部分70bには凹部98bが形成されており、磁性板24bの突出部分70aには凹部96aが形成されている。同様に、外周部鉄心部分25の磁性板25aの突出部分70bには凹部96bが形成されており、磁性板25bの突出部分70aには凹部97aが形成されている。凹部96a、96b、97a、98bの寸法は互いに等しいものとする。
【0040】
第三の実施形態において、前述したように噛合部分70を形成すると、凹部96a、96bからなる貫通孔91が形成される。貫通孔91には、前述したのと同様な連結部材81が挿入されて嵌合される。他の貫通孔92、93も同様である。この場合には、外周部鉄心部分24と外周部鉄心部分25とをより堅固に連結できる。さらに、第三の実施形態においても、前述したのと同様な効果が得られるのが分かるであろう。なお、凹部96a、96bの形状は前述したものに限定されない。
【0041】
あるいは、積層された複数の磁性板から連結部材81〜83に相当する部分を打ち抜き、それにより、連結部材81〜83を形成するのが好ましい。そして、積層された磁性板から鉄心41〜43と一体的な外周部鉄心部分24〜26に相当する部分を打ち抜くようにしてもよい。この場合には、連結部材81〜83を形成するために、追加の部材を準備する必要がないので有利である。ただし、連結部材81〜83が別途形成された単一部材であってもよい。
【0042】
また、複数の磁性板から連結部材81が形成されている場合には、連結部材81〜83は磁性体である。これに対し、連結部材が非磁性体から形成されている場合には、連結部材の箇所でリアクトル6の磁気特性が連結部材に影響され磁束飽和しやすくなる。しかしながら、連結部材81〜83が磁性体から形成されている場合には、そのような問題を避けられる。
【0043】
図10Bに示されるように、連結部材81は積層方向において一つの磁性板の厚さよりも小さい距離だけずれて配置されている。言い換えれば、連結部材81の一つの磁性板は、外周部鉄心部分24および外周部鉄心部分25を構成する複数の磁性板のうちの二つの磁性板に当接することになる。前述した距離は一つの磁性体の厚さの半分であるのが好ましい。この場合には、簡易な構成で、外周部鉄心部分24、25を堅固に連結できる。
図8Cに示される実施形態の場合も同様である。
【0044】
図10Bに示されるように、連結部材81の磁性板の数は外周部鉄心部分24および外周部鉄心部分25を構成する磁性板の数よりも小さいのが好ましい。これにより、連結部材81の端面が外周部鉄心部分24、25の端面から突出するのを避けられる。
【0045】
図11は第四の実施形態に基づくリアクトルの断面図である。
図11に示されるリアクトル6のコア本体5は、外周部鉄心部分24〜27から構成される略八角形状の外周部鉄心20と、前述したのと同様な四つの鉄心コイル31〜34とを含んでいる。これら鉄心コイル31〜34はコア本体5の周方向におおよそ等間隔で配置されている。また、鉄心の数は4以上の偶数であるのが好ましく、それにより、リアクトル6を単相リアクトルとして使用できる。
【0046】
図面から分かるように、それぞれの鉄心コイル31〜34は、半径方向に延びる鉄心41〜44と該鉄心に巻回されたコイル51〜54とを含んでいる。鉄心41〜44のそれぞれの半径方向外側端部は、外周部鉄心部分24〜27と一体的に形成されている。
【0047】
さらに、鉄心41〜44のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心近傍に位置している。
図11においては鉄心41〜44のそれぞれの半径方向内側端部は外周部鉄心20の中心に向かって収斂しており、その先端角度は約90度である。そして、鉄心41〜44の半径方向内側端部は、磁気的に連結可能なギャップ101〜104を介して互いに離間している。
【0048】
図11においては、外周部鉄心部分24〜27の連結面に連結部としての噛合部分70が形成されている。噛合部分70は前述したのと同様であり、連結部材81〜84が挿入された貫通孔91〜94が噛合部分70に形成されていてもよい。このため、第四の実施形態においても、前述したのと同様な効果が得られるのが分かるであろう。
【0049】
本開示の態様
1番目の態様によれば、複数の外周部鉄心部分(24〜27)から構成される外周部鉄心(20)と、前記外周部鉄心の内側に配置された少なくとも三つの鉄心コイル(31〜34)と、を具備し、前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、前記複数の外周部鉄心部分のそれぞれに結合された鉄心(41〜44)と該鉄心に巻回されたコイル(51〜54)とから構成されており、前記少なくとも三つの鉄心のうちの一つの鉄心と該一つの鉄心に隣接する他の鉄心との間には磁気的に連結可能なギャップ(101〜104)が形成されており、さらに、前記複数の外周部鉄心部分を互いに連結する連結部(70)を具備する、リアクトルが提供される。
2番目の態様によれば、1番目の態様において、前記外周部鉄心部分および前記鉄心は複数の板を積層方向に積層することにより形成されている。
3番目の態様によれば、1番目または2番目の態様において、前記連結部は、互いに隣接する外周部鉄心部分の間において一方の外周部鉄心部分の複数の板と他方の外周部鉄心部分の複数の板とが互い違いに突出して噛み合う噛合部分(70)を含む。
4番目の態様によれば、3番目の態様において、前記複数の外周部鉄心部分の間または前記噛合部分に孔(91〜94)が形成されており、前記連結部は、さらに、前記孔に挿入された連結部材(81〜84)を含む。
5番目の態様によれば、4番目の態様において、前記連結部材は複数の板を前記積層方向に積層することに形成されており、前記連結部材は、前記複数の外周部鉄心部分を構成する複数の板に対して前記複数の板のうちの一つの板の厚さよりも小さい距離だけ前記積層方向にずれて配置されている。
6番目の態様によれば、4番目または5番目の態様において、前記連結部材は磁性体から形成されている。
7番目の態様によれば、1番目から6番目のいずれかの態様において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの数は3の倍数である。
8番目の態様によれば、1番目から6番目のいずれかの態様において、前記少なくとも三つの鉄心コイルの数は4以上の偶数である。
【0050】
態様の効果
1番目の態様においては、複数の外周部鉄心部分が連結部により連結されているので、複数の外周部鉄心部分が磁歪により位置ズレするのを防止することができる。
2番目の態様においては、外周部鉄心部分および鉄心を容易に組み立てることができる。
3番目の態様においては、噛合部分により、複数の外周部鉄心部分を容易に連結できる。また、リアクトルを分解して、再度組み立てるのも容易である。
4番目の態様においては、連結部材を用いることにより、連結部材が孔に挿入されているので、複数の外周部鉄心部分を堅固に連結できると共に、リアクトルが大型化するのを防止できる。
5番目の態様においては、連結部材を積層方向にずらして配置しているので、簡易な構成で、複数の外周部鉄心部分を堅固に連結できる。また、積層された複数の板を打ち抜くことにより、連結部材および複数の外周部鉄心部分を作成できるので、連結部材を作成するために、追加の部材を準備する必要がない。
連結部材が非磁性体から形成されている場合には、連結部材の箇所でリアクトルの磁気特性が連結部材に影響され磁束飽和しやすくなる。6番目の発明においては、連結部材が磁性体から形成されているので、そのような問題を避けられる。
7番目の態様においては、リアクトルを三相リアクトルとして使用できる。
8番目の態様においては、リアクトルを単相リアクトルとして使用できる。
【0051】
典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、前述した変更および種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。