(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ステムシェルは、前記ポート間の異なる結合に対応する位置間で回転できるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のマルチポート・マルチモードバルブ。
前記ステムシェルは、前記第1のチャネルの第1の端部が前記第1のポート又は前記第2のポートのいずれかに結合するように、且つ、前記第1のチャネルの第2の端部が前記第5のポートに結合するように構成され、前記第1のチャネルは、前記第1のチャネルの前記第1の端部が前記第1のポートに結合するとき及び前記第1のチャネルの前記第1の端部が前記第2のポートに結合するときのいずれにおいても前記第1のチャネルの前記第2の端部が前記第5のポートに結合するように構成されることを特徴とする請求項8に記載のマルチポート・マルチモードバルブ。
前記ステムシェルは、前記第2のチャネルの第1の端部が前記第3のポートに結合するように構成され、前記第2のチャネルは、前記第1のチャネルの前記第1の端部が前記第1のポートに結合するとき及び前記第1のチャネルの前記第1の端部が前記第2のポートに結合するときのいずれにおいても前記第2のチャネルの前記第1の端部が前記第3のポートに結合するように構成されることを特徴とする請求項10に記載のマルチポート・マルチモードバルブ。
前記第2のチャネルは、前記第1のチャネルの前記第1の端部が前記第1のポートに結合するとき及び前記第1のチャネルの前記第1の端部が前記第2のポートに結合するときのいずれにおいても前記第2のチャネルの前記第2の端部が前記第4のポートに結合するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のマルチポート・マルチモードバルブ。
少なくとも第1のポート、第2のポート、第3のポート、第4のポート、及び、第5のポートを有するマルチポート・マルチモードバルブに関して行なわれる方法であって、
前記マルチポート・マルチモードバルブにおいてそのステムシェルを、該ステムシェルの第1のチャネルが前記第1のポートを前記第3のポートに結合するように、及び、前記ステムシェルの第2のチャネルが前記第4のポートを前記第5のポートに結合するように方向付けるステップであって、前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルの各々が第1の端部及び第2の端部を有し、前記ステムシェルが、前記第2のポートを他のいずれのポートにも結合させない、ステップと、
代わりに前記第2のポートを前記第3のポートに結合するための命令に対応する信号を受信するステップと、
前記信号に応じて、前記ステムシェルの前記第2のチャネルが前記第4のポートを前記第5のポートに連続的に結合する状態で、前記ステムシェルの前記第1のチャネルが前記第2のポートを前記第3のポートに結合するように前記ステムシェルを方向付けるステップであって、前記ステムシェルが、前記第1のポートを他のいずれのポートにも結合させず、前記ステムシェルは、前記マルチポート・マルチモードバルブの1体且つ単一の作動構成要素であり、結合される前記バルブハウジングのポート間の全ての流体流れが、前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルを介して前記ステムシェルの内側に発生するように、前記第1のチャネルの各側部と前記第2のチャネルの各側部とが前記ステムシェルによって形成されている、
ステップと、
を含む方法。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】バッテリー駆動の電気自動車の基本的な構成要素を示すブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態にしたがって構成されて動作する第1の熱ループ、第2の熱ループ、及び、マルチポート・マルチモードバルブを有する熱システムを示すブロック図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る2つの異なる並列モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブを示す概略図である。
【
図4】本開示の一実施形態に係る並列混合モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブを示す概略図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る2つの異なる直列モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブを示す概略図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係る直列混合モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブを示す概略図である。
【
図7】本開示の一実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの透過斜視図である。
【
図8】本開示の一実施形態に係る第1の並列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面図である。
【
図9】本開示の一実施形態に係る第2の並列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面図である。
【
図10】本開示の一実施形態に係る並列混合モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面図である。
【
図11】本開示の一実施形態に係る第1の直列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面図である。
【
図12】本開示の一実施形態に係る第2の直列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面図である。
【
図13】本開示の一実施形態に係る直列混合モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面図である。
【
図14A】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのハウジングの上クラムシェル部を示す斜視図である。
【
図14B】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのハウジングの下クラムシェル部を示す斜視図である。
【
図15A】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルの斜視図である。
【
図15B】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルのチャネル部の断面斜視図である。
【
図15C】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルのチャネル部の斜視側面図である。
【
図16A】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのポートシールの斜視図である。
【
図16B】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図16Aのポートシールの平面図である。
【
図16C】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図16Aのポートシールの側面図である。
【
図17A】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの第2のポートシールの斜視図である。
【
図17B】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図17Aの第2のポートシールの平面図である。
【
図17C】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図17Aの第2のポートシールの側面図である。
【
図18A】バルブ本体に対するポートの接続を示す本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視図である。
【
図18B】そのステムシェルチャネル部を示す本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視切断図である。
【
図19A】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの本体の斜視切断図である。
【
図19B】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルのチャネル部の下面図である。
【
図20】本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの第2の実施形態の斜視図である。
【
図21】第1の形態における本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視半透視図である。
【
図22】第2の形態における本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視半透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
この文書は、流体のための入口及び/又は出口としての機能を果たす多数のポートを有するマルチポート・マルチモードバルブについて記載する。流体は、幾つかの実施形態ではクーラントであるが、異なる実施形態では他のタイプの流体であってもよい。マルチポート・マルチモードバルブの幾つかの実施形態は、バルブの動作モードを調整するために単一のアクチュエータを使用する。特に、アクチュエータは、他のポート対間の流れに同時に影響を及ぼすことなく、選択されたポート対間の流体流れを選択的に開閉するために(本明細書中では「ステムシェル」と称される)単一の作動バルブ構成要素を使用することができる。
【0008】
本明細書中の幾つかの例は、電気自動車を言及する。この電気自動車は、車載の蓄積電気エネルギーを使用してトラクションモータに少なくとも部分的に給電する任意の車両を含む。単なる一例として、電気自動車は、(例えば、充電ステーションから)外部プラグを介して又はモータから得られる再生電力を使用して充電され得るバッテリーパックを有するプラグイン車両である。
【0009】
「クーラント」という用語は、本明細書中では、熱エネルギーを伝えるために使用される「流体」を表わすために用いられる。様々なタイプの流体が本明細書中の教示内容と矛盾せずに使用されてもよく、それらの流体のうちの1つが一般にクーラントと称される。 読者は、流体及びクーラントという用語が本開示の構造及びシステムの動作に関して本明細書中で置き換え可能に使用されてもよいことを理解すべきである。
【0010】
図1は、バッテリー駆動電気自動車(電気自動車)100の基本的な構成要素を示す。電気自動車100は、少なくとも1つの駆動モータ(トラクションモータ)102A及び/又は102B、対応する駆動モータ102A及び/又は102Bに結合される少なくとも1つのギアボックス104A及び/又は104B、バッテリー106、及び、電子機器108を含む。一般に、バッテリー106は、電気自動車100のパワー電子機器に電気を供給し、この電気は、駆動モータ102A及び/又は102Bとギアボックス104A及び/又は104Bとを使用して電気自動車100を推進させる。電気自動車100は、本明細書中に記載されないが当業者に知られている多くの他の構成要素を含む。
図1の電気自動車100の構成は4つの車輪を有するように示されるが、異なる電気自動車は4つよりも少ない又は多い車輪を有してもよい。更に、異なるタイプの電気自動車100は、幾つかあるタイプの車両の中で特に、オートバイ、航空機、トラック、ボート、列車エンジンを含めて、本明細書中に記載される発明概念を組み入れてもよい。
【0011】
また、電気自動車100は、そのバッテリー106、その駆動モータ102A及び102B、そのギアボックス104A及び104B、その車室、及び、その他の構成要素の温度を制御するために様々な加熱構成要素及び冷却構成要素も含む。これらの加熱構成要素及び冷却構成要素は、バッテリー加熱/冷却流体循環システム110、ラジエータ112、クーラントヒータ114、車室のためのHVACシステム116、及び、クーラントチラー118を含む。これらの加熱構成要素及び冷却構成要素は、配管及びバルブを介して相互結合され、保守される構成要素の温度を調整するために電子制御システムを介して制御される。本開示の様々な実施形態及び教示内容によれば、マルチポート・マルチモードバルブが複数のこれらの加熱構成要素及び冷却構成要素を相互結合する。
【0012】
図2は、本開示の一実施形態にしたがって構成されて動作する第1の熱ループ202、第2の熱ループ204、及び、マルチポート・マルチモードバルブ206を有する熱システム200を示すブロック図である。マルチポート・マルチモードバルブ206は、電気自動車の熱システム200内で使用できるように配置される。熱システム200は、少なくとも、ラジエータ210、ラジエータバイパス導管212、クーラントボトル214又は他のリザーバ、バッテリー106又は熱給配を必要とする他の構成要素、チラー220又は他の熱システムと熱交換を行なう他の熱交換構成要素を含む。
【0013】
単なる例示的な例として、熱システム200の構造を以下のようにすることができる。ラジエータ210、ラジエータバイパス導管212、及び、クーラントボトル214は全て第1の熱ループ202の一部である。例えば、第1の熱ループ202は、1つ以上のモータ216又は他のドライブトレイン構成要素208を含むがこれらに限定されない、第1のクーラントルーティング218を介して熱給配を必要とし得る1つ以上の構成要素を通じて経路付けられ得る。すなわち、幾つかの動作モードにおいて、第1の熱ループ202は、熱交換が行なわれるモータ構成要素216を通じて、その後、周囲空気との熱交換のためのラジエータ210を通じて又はラジエータバイパス導管212を通じてクーラントを伝える役目を果たす。幾つかの実施では、ラジエータ210及びラジエータバイパス導管212の両方を通じたクーラントの混合流れが行なわれる。クーラントは、ラジエータ210及び/又はラジエータバイパス導管212を出た後、クーラントがモータ/ドライブトレインへと再び伝えられる前に、クーラントの熱膨張及び熱収縮に対応するリザーバであるクーラントボトル214へと供給され得る。
【0014】
熱システム200は、モータ構成要素216及びドライブトレイン構成要素208以外の構成要素を保守する第2の熱ループ204を有する。幾つかの実施において、第2の熱ループ202は、電気自動車のバッテリー106又は他のエネルギー蓄積システム及び/又は車両の車室を保守するHVACシステム116を熱的に保守する。第2の熱ループ204は、前述したバッテリー106及びチラー220、並びに、HVACシステム116及び第2のクーラントルーティング224を含む。幾つかの動作モードにおいて、第2の熱ループ204は、バッテリー106を通じて及び熱交換のためのチラー220を通じてクーラントを伝える役目を果たす。幾つかの実施において、第2の熱ループ204は、加熱されたクーラントをバッテリー106に選択的に供給するためのヒータ222を含む。
【0015】
マルチポート・マルチモードバルブ206は、流体を異なるモードで選択的に経路付ける。複数の保守される並列モードでは、バルブ206が同じ熱ループの構成要素間で流体を経路付け、例えば、クーラントが第1の熱ループ202の構成要素間で及び第2の熱ループ204の構成要素間で経路付けられる。複数の保守される直列モードでは、バルブ206が第1の熱ループ202と第2の熱ループ204との間でクーラントを経路付ける。マルチポート・マルチモードバルブ206のこれらの動作モードについては
図3〜
図13及び
図21〜
図22に関連して論じられる。マルチポート・マルチモードバルブ206の複数の実施形態の構成については
図14〜
図20に関連して説明される。
【0016】
図3は、本開示の一実施形態に係る2つの異なる並列モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブ300を示す概略図である。バルブ300は、第1の熱ループ202と第2の熱ループ204とを互いに選択的に接続する。バルブ300のこの実施形態は、ポートA〜ポートEのラベルがそれぞれ付された5つのポートを有し、バルブ300が動作するモードは、これらのポートの何れが互いに接続されるのかに影響を及ぼし得る。特に、バルブポートは以下のシステム構成要素に接続される。
ポート 構成要素又は部品
A ラジエータ
B ラジエータバイパス
C クーラントボトル
D バッテリー
E チラー
【0017】
前述の例で言及された動作モードは、バルブのための並列動作モードを含むことができる。幾つかの実施において、バルブは、このとき、前述の第1の熱ループ202及び第2の熱ループ204のそれぞれがクーラントを他方と交換しない別個の循環システムを形成するように配置される。例えば、並列モードにおいて、ポートD及びポートEは、クーラントを第2の熱ループ内で循環させるようにクーラント流路302,306を介して互いに常に接続される。
【0018】
一方、他の3つのポートは、バルブが並列モードにある間、開放チャネル又は閉鎖チャネルを選択的に有することができる。これは、第1の熱ループ202を通じた流体の流れに影響を及ぼし得る。例えば、ポートAは、クーラント流路308を介してラジエータを通じた流体流れをもたらすようにポートCに接続され得る。他の例として、ポートBは、クーラント流路304を介してラジエータを迂回するようにポートCに接続され得る。2つの間の組み合わせを使用することができる。
【0019】
上記によれば、
図3は、2つの形態、すなわち、フルラジエータ及びラジエータバイパスをそれぞれ示す。これらは、ラジエータを通じた流体流れを表わすそれぞれの矢印と関連付けられる。ここで、フルラジエータ形態に対応する矢印は、ポートAからポートCへと向かう矢印308と、ポートDからポートEへと向かう他の矢印306とを含む。これらの矢印は、流体が流れることができる方向を例示し、幾つかの実施では、流体がチャネルのいずれか又は全てにおいて反対方向に流れることができる。
【0020】
ラジエータ・バイパス・モードに対応する矢印は、更に、ポートBからポートCへと向かう矢印304と、この場合も先と同様に、ポートDからポートEへと向かう矢印302とを含む。すなわち、フルラジエータ形態からラジエータバイパス形態への切り換えは、ここでは、ポートCに関する流れに影響を及ぼす(すなわち、ポートCをポートA又はポートBのいずれかに接続する)が、ポートDとポートEとの間の流れを変更しない。並列モード内でのこの形態の変更は、以下で例示されるように単一のアクチュエータを使用して達成され得る。
【0021】
図4は、本開示の一実施形態に係る並列混合モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブ400を示す概略図である。この形態は、矢印404及び矢印406によって示されるように、ポートA及びポートBの両方をポートCに接続することを伴う。この例は、それが前述の形態1と形態2との間の混合であるため、混合形態1/2と称される。混合の比率は、ポートAとポートBとの間の任意の相対的比率で変化可能である。更に、ポートD及びポートEは、矢印402で示されるように、並列モードの他の形態と同様に互いに接続される。すなわち、混合形態は、ポートDとポートEとの間の流れに影響を与えることなく、ポートA及びポートBへの/からの相対的な流量の選択的な配分もサポートする。
【0022】
図5は、本開示の一実施形態に係る2つの異なる直列モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブ500を示す概略図である。この例は、前述の例の場合と同じバルブを含む。直列という用語は、モードが前述の第1及び第2の熱ループ間の直列結合を伴うことを示す。例えば、流れを第1の熱ループから第2熱ループへと方向付けるとともに流れを第2の熱ループから第1の熱ループへと方向付けるようにバルブを直列モードで配置できる。これにより、熱ループがクーラントの1つの連続するループとしての役目を果たすことができ、すなわち、このとき、同じクーラントが両方の熱ループを通じて連続的に流れる。
【0023】
前述の例と同様に、このモードはバルブの複数の形態を含むこともできる。
図5には、2つの形態、すなわち、フルラジエータ(つまり、形態3)及びラジエータバイパス(つまり、形態4)が示される。ここで、フルラジエータ形態に対応する矢印は、ポートAからポートEへと向かう矢印504と、ポートDからポートCへと向かう他の矢印502とを含む。更に、ラジエータ・バイパス・モードに対応する矢印は、ポートBからポートEへと向かう矢印508と、この場合も先と同様に、ポートDからポートCへと向かう矢印506とを含む。すなわち、フルラジエータ形態からラジエータバイパス形態への切り換えは、ここでは、ポートEに関する流れに影響を及ぼす(すなわち、ポートEをポートA又はポートBのいずれかに接続する)が、ポートDとポートCとの間の流れを変更しない。直列モード内でのこの形態の変更は、以下で例示されるように単一のアクチュエータを使用して達成され得る。
【0024】
図6は、本開示の一実施形態に係る直列混合モードで動作するマルチポート・マルチモードバルブ600を示す概略図である。先の例と同様に、
図6は、ここでは、直列モードにある状態での混合の一例を示す。すなわち、この形態は、矢印604,606によって示されるように、ポートA及びポートBの両方をポートEに接続することを伴う。この例は、それが前述の形態3と形態4との間の混合であるため、混合形態3/4と称される。混合の比率は、ポートAとポートBとの間の任意の相対的比率で変化可能である。更に、ポートD及びポートCは、矢印602で示されるように、並列モードの他の形態と同様に互いに接続される。すなわち、混合形態3/4は、ポートDとポートCとの間の流れに影響を与えることなく、ポートA及びポートBへの/からの相対的な流量の選択的な配分もサポートする。
【0025】
図7は、本開示の一実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの透過斜視図である。バルブ700は、ここでは、共通のハブに収束する5つのポートA、B、C、D、及び、Eを有する。ポート及びハブは、ここでは、一部の内部構造を明らかにするために部分的に透明な図で示される。ポートは、ここでは、本質的に共通平面内に配置されており、したがって、この例は平面形態を有するものとして特徴付けられる。先の例では、ポートがポートA及びポートBにそれぞれ対応し得る。すなわち、バルブ700は、ポートの他の対に関する流れに影響を及ぼすことなく、これらのポートに関する流れの選択的な割り当てを−並列モード又は直列モードのいずれかで−もたらすことができる。
【0026】
シャフト702は、ハブハウジングから離れるように延びて、ハブハウジング内に位置されるステムシェル704に接続される。ステムシェル704の例は以下で説明される。シャフト702は、ステムシェルを異なる位置に設定するようにいずれかの方向に回転され得る。シャフト702の位置は、バルブ700が並列モードで動作されるか又は直列モードで動作するかどうかに対応し、及び、そのようなモードのいずれかの中のそれぞれの形態に対応する。シャフト702は、論理的に制御されるモータアクチュエータなどの任意の適したアクチュエータを使用して制御され得る。幾つかの実施形態では、アクチュエータに適切な入力信号を供給することによって、アクチュエータをいずれかの方向に任意の量だけ回転させることができる。単なる例示的な例として、そのような信号は、アクチュエータによって実行されるべき回転の方向及び量を指定することができ、或いは、信号は単にアクチュエータに所定の形態変更を実行させる(次の所定の形態へと進めさせる)ためのインパルスとしての機能を果たすことができる。
【0027】
図8は、本開示の一実施形態に係る第1の並列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面
図800である。
図7において、ステムシェルは、それを貫通して延びる弓形のチャネルを有する。これらのチャネルは、例えば本明細書中で説明されるように、1つ以上のポートから1つ以上の他のポートへの経路をもたらす。ここでは、1つの矢印804が、第1のチャネルにおけるポートAとポートCとの間の(例えば、ラジエータから冷却ボトルへの)流体流れを概略的に示す。すなわち、ステムシェルの位置は、ここでは、ポートBの開口を閉鎖する。同様に、他の矢印802は、第2のチャネルにおけるポートDとポートEとの間の(例えば、バッテリーとチラーとの間の)流れを概略的に示す。したがって、ステムシェルのこの設定は、並列モード内の典型的な第1の形態に対応する。例えば、これは、一方では、第1のクーラントが、ラジエータからクーラントボトルへと循環できるようにし、それから、ラジエータを再び通過する前に熱給配を必要とする1つ以上の構成要素(例えばモータ)を介して循環できるようにし、他方では、第2のクーラントがバッテリーからチラーへと循環できるようにし、その後、最終的にバッテリーに戻ることができるようにする。
【0028】
第1のチャネルは、ポートAに現在(通常時、currently)面している第1の端部を有する。断面図で見ると、第1の端部は、基端縁から先端縁まで延在していると言える。更に、ポートAは、同様に、ステムシェルに最も近いその端部で、基端縁から先端縁まで延在していると言える。現在の形態において、第1のチャネルの第1の端部の先端縁は、ポートAの先端縁に本質的に当接している。同様に、第1のチャネルの第1の端部の基端縁は、ポートAの基端縁に本質的に当接している。
【0029】
同様に、第1のチャネルは、ポートCに現在面している第2の端部を有する。断面図で見ると、第2の端部は、基端縁から先端縁まで延在していると言える。更に、ポートCは、同様に、ステムシェルに最も近いその端部で、基端縁から先端縁まで延在していると言える。現在の形態において、第1のチャネルの第2の端部の基端縁は、ポートCの基端縁に現在、本質的に当接している。同様に、第1のチャネルの第2の端部の先端縁は、ポートCの基端縁と先端縁とのほぼ中間にある。
【0030】
図9は、本開示の一実施形態に係る第2の並列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面
図900である。特に、ステムシェルは、このとき、矢印904により示されるべく第1のチャネルが代わりにポートBをポートCに接続するように反時計回りに回転されてしまっている。例えば、これは、1つの構成要素(例えば、ラジエータ)を通じて流体を流すことから、代わりにその構成要素を迂回することへの変更を伴うことができる。すなわち、ステムシェルの位置は、ここでは、ポートAの開口を閉鎖する。一方、この例では、矢印902により示されるように、回転がポートDとポートEとの相互結合に影響を及ぼさない。すなわち、回転後、第2のチャネルは、前の形態の場合と同様に、依然としてポートD及びポートEのそれぞれの開口と流体連通しており、したがって、流体流れのこの態様は本質的に形態の変更によって影響を受けない。例えば、これは、一方では、第1のクーラントがクーラントボトルに入る前にラジエータを迂回できるようにし、それから、ラジエータを再び迂回する前に熱給配を必要とする1つ以上の構成要素(例えばモータ)を介して流れることができるようにし、他方では、第2のクーラントがバッテリーからチラーへと循環できるようにし、その後、最終的にバッテリーに戻ることができるようにする。
【0031】
ポートBとポートCとの間の流体連通を現在もたらすのは第1のチャネルである。ポートAのために使用されるのと同等の命名法を用いると、ポートBは、ステムシェルに最も近いその端部が基端縁から先端縁まで延びていると言える。特に、第1のチャネルの第1の端部の先端縁は、現在、ポートBの先端縁に本質的に当接しており、同様に、第1のチャネルの第1の端部の基端縁は、ポートBの基端縁に本質的に当接している。一方、第1のチャネルの第2の端部の先端縁は、現在、ポートCの先端縁に本質的に当接しており、同様に、第1のチャネルの第2の端部の基端縁は、ポートCの基端縁と先端縁とのほぼ中間にある。
【0032】
図10は、本開示の一実施形態に係る並列混合モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面
図1000である。
図10は、ある割合の混合流を達成するために、前の2つの形態間のどこかの位置にステムシェルを設定する例を示す。ここでは、第1のチャネルの開口の一部がポートBに面し、開口の他の部分がポートCに面する。このように、ポートCは、この例では、矢印1004,1006により示されるようにポートA及びポートBを通じてくる流体の混合物を受ける。一方、ポートDとポートEとの間の流体流れは、矢印1002により示されるように形態の変化によって本質的に影響を受けない。
【0033】
図11は、本開示の一実施形態に係る第1の直列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面
図1100である。
図11は、
図7のバルブが直列モードで動作されている例を示す。これは、ステムシェル内の第1のチャネルが代わりにポートA及びポートEのそれぞれの開口に面するとともに第2のチャネルがポートC及びポートDの開口に面するような位置へとステムシェルを回転させることによって達成される。すなわち、ステムシェルの位置は、ここでは、ポートBの開口を閉鎖する。例えば、これにより、ラジエータ(例えば、第1の熱ループ内)をチラー(例えば、第2の熱ループ内)に結合させることができるとともに、バッテリー(例えば、第2の熱ループ内)をクーラントボトル(例えば、第1の熱ループ内)に結合させることができる。例えば、これは、一方では、クーラントが、ラジエータからチラーへと(すなわち、矢印1102により示されるようにポートAを介してポートEへと)、それから、バッテリーへと向かい、バッテリーからクーラントボトルへと(すなわち、矢印1104により示されるようにポートDを介してポートCへと)、その後、熱給配を必要とする1つ以上の構成要素(例えばモータ)を介して最終的にラジエータに戻るように循環できるようにする。
【0034】
図12は、本開示の一実施形態に係る第2の直列モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面
図1200である。
図12は、直列モード内の他の形態のバルブを示す。ステムシェルは、ここでは、ライン1202により示されるようにポートCとポートDとの間の結合を維持しつつ、ライン1204により示されるように第1のチャネルがポートBとポートEとを互いに接続するように回転されてしまっている。すなわち、これにより、ラジエータを同時に迂回しつつ第1の熱ループと第2の熱ループとの間の直列結合を保つことができる。
【0035】
図13は、本開示の一実施形態に係る直列混合モードで動作する
図7のマルチポート・マルチモードバルブの切断平面
図1300である。
図13は、最新の2つの形態間の中間設定の一例を示す。すなわち、この形態は、バッテリーとクーラントボトルとの間の結合を維持しつつラジエータ及びラジエータバイパスからの混合割合の流体をチラーへと供給できるようにする。矢印1302はポートDからポートCへと向かう流体の流れを示し、矢印1304はポートAからポートEへと向かう流体の流れを示し、また、矢印1306はポートBからポートEへと向かう流体の流れを示す。
【0036】
図14A及び
図14Bは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのハウジングの上クラムシェル部及び下クラムシェル部を示す斜視図である。バルブは、複数の異なる方法で製造されて組み立てられ得る。幾つかの実施は、ポート及び/又はハブを形成するために互いに結合され得るクラムシェルを含む。
図14Aは上クラムシェルの一例を示し、
図14Bは下クラムシェルの一例を示す。意図されたタイプの流体と適合する適切な成形性の任意の材料を使用することができる。幾つかの実施において、クラムシェルは、例えば射出成形プロセスを用いて成形されるプラスチック材料を含むことができる。
【0037】
図15Aは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルの斜視図である。
図15Bは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルのチャネル部の断面斜視図である。
図15Cは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルのチャネル部の斜視側面図である。
【0038】
図15A、
図15B、及び、
図15Cは、ステムシェル1504及びシャフト1502の図を示す。
図15Aは、ステムシェル704及びシャフト702の斜視
図1502を示し、一方、
図15Bは、ステムシェル704内のそれぞれの弓形のチャネルを例示する断面
図1504を示す。
図15Cは、チャネルのうちの1つの開口を示す側面
図1506である。ステムシェル1504は、射出成形されたプラスチック材料を含むがこれに限定されない任意の適した材料から形成され得る。
【0039】
図16Aは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのポートシールの斜視
図1602である。
図16Bは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図16Aのポートシールの平面
図1604である。
図16Cは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図16Aのポートシールの側面
図1606である。
【0040】
幾つかの実施では、ポートシールを使用してステムシェルとマルチポート・マルチモードバルブ内のポートとの間をシールすることができる。例えば、このポートシールは、前述の例では、ポートC、ポートD、及び、ポートEのそれぞれと共に使用され得る。幾つかの状況において、これらは、それらの流体結合が必ずしも(例えば、並列モード又は直列モードのいずれかの中での)1つの形態から他の形態への切り換えによって影響されないという点で、通常のポートとして特徴付けられ得る。ポートシールは、ステムシェルに対して十分なシールをもたらす任意の適切な材料から製造され得る。
【0041】
図17Aは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの第2のポートシールの斜視
図1702である。
図17Bは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図17Aの第2のポートシールの平面
図1704である。
図17Cは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの
図17Aの第2のポートシールの側面
図1706である。幾つかの実施では、ポートシールを使用して、ステムシェルとマルチポート・マルチモードバルブ内の複数のポートとの間をポートシールできる。例えば、このポートシールは、前述の例では、ポートA及びポートBのそれぞれと共に使用され得る。
【0042】
図18Aは、バルブ本体に対するポートの接続を示す本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視図である。
図18Bは、そのステムシェルチャネル部を示す本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視切断図である。
【0043】
バルブは、本体1802、シャフト1804、及び、それぞれのポート1806を有する。ポートのそれぞれは、当初は、組み立て中に本体に取り付けられる別個の構成要素であってもよい。幾つかの実施では、ポート及び本体の相互フランジが取り付けで使用される。例えば、取り付けは超音波溶接を伴うことができる。バルブは、2つ以上のポートをバルブの任意の他の1つ以上のポートに選択的に結合するためのそれぞれの弓形のチャネルを与えるステムシェル1808を有する。
【0044】
図19Aは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの本体の斜視切断
図1902である。
図19Bは、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブのステムシェルのチャネル部の下面
図1904である。
【0045】
図20は、本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの第2の実施形態の斜視
図2000である。バルブは、A〜Eのラベルがそれぞれ付された多くのポートを有する。単なる一例として、ポートAをラジエータに結合することができ、ポートBをラジエータバイパスに結合することができ、ポートCをクーラントボトルに結合することができ、ポートDをバッテリーに結合することができ、ポートEをチラーに結合することができる。ポートの大部分は、典型的なポート2002など、平面内で方向付けられる。しかしながら、ポートの少なくとも1つは異なる方向を有することができる。幾つかの実施では、ポート2004を平面に対してほぼ直角などの角度を成して方向付けることができる。例えば、ポートBは、バルブのステムシェルを回転させるためにシャフトと同軸であってもよい。
【0046】
図21は、第1の形態における本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視半透明
図2100である。
図21の断面は、幾つかかのポートによって形成される平面を貫いてとられる。すなわち、ポートA、C、D、Eは、バルブ本体の内部を明らかにするように断面で示される。バルブは、ハウジング内で(例えば、軸の周りで)回転できるステムシェル2106を有する。現在、ステムシェル2106は、動作の並列モードに対応する位置へと回転してしまっている。ここでは、形態は、ラジエータ(ポートA)をクーラントボトル(ポートC)に結合するとともにバッテリー(ポートD)をチラー(ポートE)に結合することを伴う。特に、ステムシェル内のチャネル2102はポートAとポートCとを互いに接続し、ステムシェル内の他のチャネル2104はポートDとポートEとを互いに接続する。一方、ポートBはその現在の位置でステムシェルにより塞がれる。すなわち、チャネル806はその端部の一方がポートBへ向けて開放してしまっているが、他端部は、現在、他のポートのいずれに向けても開放していない。むしろ、他方の端部はバルブ本体の内面によって閉鎖され得る。このバルブ形態の結果として、動作の現在の並列モードでは、熱システムの第1の熱ループ内の流体がラジエータを通じて流れ、したがって、ラジエータバイパスは、現在、流体の流れのために使用されない。
【0047】
図22は、第2の形態における本開示の1つ以上の実施形態にしたがって構成されるマルチポート・マルチモードバルブの斜視半透明
図2200である。
図22において、ステムシェルは、ポートBに向かって開放する流体チャネル2204が今やポートCへ向けても開放しているように回転されてしまっている。幾つかの実施において、これは、少なくとも他の対のポート間の流体流れに著しく影響を及ぼすことなく行なわれる。例えば、チャネル2202は今やポートDとポートEとを互いに接続することができる。このバルブ形態の結果として、動作の現在の並列モードでは、熱システムの第1の熱ループ内の流体がラジエータを迂回し、したがって、ラジエータは、現在、流体の流れのために使用されない。
【0048】
前述の明細書では、本発明を特定の実施形態に関連して説明してきた。しかしながら、当業者であれば分かるように、本明細書中で開示される様々な実施形態は、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく様々な他の態様で変更され或いはさもなければ実施され得る。したがって、この説明は例示としてみなされるべきであり、開示されるシステム、方法、及び、コンピュータプログラム製品の様々な実施形態を作り出して使用する方法を当業者に教示することを目的とするものである。ここで示されて説明される開示の形態が代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素、材料、プロセス、又は、ステップが、ここで典型的に図示されて説明されるものと置き換えられてもよい。更に、本開示の特定の特徴は、本開示のこの説明の利益を受けた後に当業者に明らかであるように、他の特徴の使用とは無関係に利用されてもよい。
【0049】
本明細書中で説明されるルーチン、方法、ステップ、動作、又は、その一部は、ソフトウェア命令及びファームウェア命令を使用する電子機器、例えば1つ以上のプロセッサを介して実装されてもよい。「プロセッサ」は、データ、信号、又は、他の情報を処理する任意のハードウェアシステム、ハードウェア機構、又は、ハードウェアコンポーネントを含む。プロセッサは、中央処理ユニット、複数の処理ユニット、機能を達成するための専用回路を有するシステム、又は、他のシステムを含む。幾つかの実施形態は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル・ロジック・デバイス、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、光学的、化学的、生物学的、量子的、又は、ナノエンジニアリングされたシステム、コンポーネント、及び、メカニズムを使用することにより、1つ以上のデジタルコンピュータ又はプロセッサにおいてソフトウェアプログラミング又はコードを使用して実施されてもよい。本明細書中で代表的に与えられる開示及び教示に基づき、当業者は、本開示を実施するための他の態様又は方法を理解できる。
【0050】
本明細書中で使用される場合、用語「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、又は、その任意の文脈的変形は、非排他的な包含を網羅するように意図される。例えば、要素のリストを備えるプロセス、製品、物品、又は、装置は、必ずしもそれらの要素だけに限定されるものではなく、そのようなプロセス、製品、物品、又は、装置に明示的に挙げられない又は固有の他の要素を含んでもよい。更に、反対のことが明示的に述べられていなければ、「又は」とは、包括的な又はのことであり、排他的な又はのことではない。例えば、条件「A又はB」は、以下のうちのいずれか1つによって満たされる。Aが真であり(又は存在し)Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)Bが真である(又は存在する)、A及びBの両方が真である(又は存在する)。
【0051】
ステップ、動作、又は、計算は特定の順序で与えられる場合があるが、この順序は異なる実施形態では変更されてもよい。幾つかの実施形態では、複数のステップがこの明細書において逐次的に示されている限り、別の実施形態におけるそのようなステップの幾つかの組み合わせが同時に実行されてもよい。本明細書中で説明される動作のシーケンスは、中断され、一時停止され、逆転され、或いはさもなければ、他のプロセスによって制御され得る。
【0052】
また、図面/図に描かれた要素のうちの1つ以上を特定の用途にしたがって有用であるようにより分離された又は統合された方法で実装することもでき或いは更には特定の場合には動作不能であるように除去する又はレンダリングすることもできるのが分かる。更に、図面/図における任意の信号矢印は、別段に具体的に言及されなければ、単なる例示であるとみなされるべきであり、限定的にみなされるべきでない。